JP3305903B2 - 移植機の苗供給装置 - Google Patents

移植機の苗供給装置

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JP3305903B2 JP32903294A JP32903294A JP3305903B2 JP 3305903 B2 JP3305903 B2 JP 3305903B2 JP 32903294 A JP32903294 A JP 32903294A JP 32903294 A JP32903294 A JP 32903294A JP 3305903 B2 JP3305903 B2 JP 3305903B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、苗トレイのポット部内
に育苗された土付苗を植付装置等に供給する移植機の苗
供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種、従来の移植機の苗供給装置とし
ては、例えば特開平4−173005号公報に開示され
たものがある。この苗供給装置は、土付苗が育苗された
複数のポット部を有する苗トレイを、その各ポット部を
所定の苗取出位置に順次位置させるべく搬送する搬送手
段と、苗取出位置のポット部内の土付苗に苗取出爪を突
き刺して該土付苗をポット部から引き出す苗取出手段と
を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、苗取出爪を土
付苗に突き刺すときの突き刺し抵抗により苗トレイが撓
むことがあり、各ポット部ごとの撓み量が異なると苗取
出爪の土付苗への突き刺しが不安定となることがあり、
複数の土付苗を確実に取り出すのが困難であった。そこ
で、本発明は、苗トレイの変形を阻止することで苗取出
爪によるポット部からの土付苗の取出しを確実かつ安定
なものとすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、次の技術的手段を講じた。すなわち、
本発明は、土付苗Cが育苗された複数のポット部40が
縦横に配設された苗トレイ41を、その各ポット部40
を所定の苗取出位置に順次位置させるべく縦横に搬送す
る搬送手段43と、苗取出位置のポット部40内の土付
苗Cに苗取出爪56を突き刺して該土付苗Cをポット部
40から引き出す苗取出手段42とを備えており、前記
搬送手段43は苗トレイ41を苗取出位置へ略直線的に
搬送するときにその底部を支持する支持板73と、前記
苗取出位置通過後から支持板73による苗トレイ41の
底部の支持に代わって、苗トレイ41を湾曲させながら
搬送するために苗トレイ41の側縁部を案内支持するガ
イド部材90とを備え、記支持板73には苗トレイ4
1の左右方向の移動を規制する案内壁部73aと、苗取
出爪56を土付苗Cに突き刺すときに苗取出位置の横一
列の複数のポット部40の底部を支持する支持部材74
とを一体的に設けていることを特徴としている。
【0005】搬送手段43によって搬送される苗トレイ
41のポット部40と支持部材74 との間に若干の間隙
を形成しておくことができる。
【0006】
【作用】苗取出爪を土付苗に突き刺したとき、この苗取
出位置のポット部の底部が支持部材によって支持されて
いるため、苗取出爪の突き刺し抵抗によって苗トレイが
撓むことが阻止され、苗取出爪の土付苗への突き刺しが
安定的に行われる。支持部材によって横一列の複数のポ
ット部を支持するようにすれば、支持部材が苗トレイと
ともに搬送手段によって横送りされても、該支持部材に
よって苗取出位置のポット部の底部が支持される。
【0007】また、ポット部と支持部材との間に間隙を
形成しておけば、この部分に摺動摩擦抵抗が生じず、搬
送手段による苗トレイの搬送が円滑に行われる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいて説
明する。図13及び図14は、本発明の実施例に係る苗
供給装置10が装着された野菜移植機11を示してい
る。この移植機11は、走行車体12の後部に操縦ハン
ドル13を有する歩行型であって、畝14を跨いでその
長手方向に走行しつつ、土付苗Cを畝14に所定間隔で
植え付けるようになっている。走行車体12は、主フレ
ーム15、主フレーム15の前端部に設けられた架台1
6等により構成されている。架台16上にはエンジン1
7が搭載され、このエンジン17はボンネット18で覆
われており、架台16の後部にはミッションケース19
が固定され、その入力部とエンジン17の出力部とは巻
掛伝動体20で連動されている。
【0009】ミッションケース19内からの動力は、車
輪伝動軸21と、PTO軸22との2系統で取り出すよ
うになっており、車輪伝動軸21の左右端には軸心回り
に上下揺動する伝動ケース23を介して左右の駆動輪2
4を支持して、伝動ケース23内の巻掛伝動体により駆
動輪24を駆動可能にしている。この駆動輪24は畝1
4間の溝内を転動する。また、走行車体12の前部に
は、左右一対の前輪25、畝肩倣いローラ26が備えら
れている。走行車体12の主フレーム15は角パイプ等
で形成され、その前部が下向きに曲がっていて架台16
の側部に固定されており、後部が上向きに曲がっていて
操縦ハンドル13の取付部とされている。
【0010】走行車体12の後部には、移植作業部30
が設けられている。この移植作業部30は、苗供給装置
10と、該苗供給装置10から供給される土付苗Cを畝
14に植え付ける植付装置31等を有し、ミッションケ
ース19等の固定側に支持されている動力受入軸32の
軸心回りに上下方向に揺動する可動フレーム33に備え
られている。なお、可動フレーム33の後部には鎮圧ロ
ーラ(又は覆土ローラ)34が設けられている。植付装
置31は、可動フレーム33に吊持リンク35を介して
平行リンク36により上下方向に揺動自在に支持されて
おり、平行リンク36の先端にくちばし筒形の植付筒3
7が備えられ、該植付筒37は、平行リンク36の中途
部に連係するクランク体38によるクランク運動で上下
動自在とされている。
【0011】また、植付筒37は、上方開放状とされ、
植付筒37の上方に配置された苗供給装置10から土付
苗Cが落とし込まれるようになっており、平行リンク3
6によって下動されて畝14に突き刺されたときに下側
先端部が開口して土付苗Cを植え付けるようになってい
る。苗供給装置10は、土付苗Cが育苗されたポット部
40が縦横に多数配設された苗トレイ41から、土付苗
Cを一つずつ取り出して植付筒37内に落とし込むよう
になされている。
【0012】この苗トレイ41は樹脂製で可撓性を有
し、縦横に多数配列したポット部40は背面に突出して
備えられており、このポット部40の有底部には水抜き
孔(図示せず)が形成されている。各ポット部40には
土付苗Cが育苗されており、ポット部40間には縦横に
間隙が形成されている。本発明の第1実施例に係る苗供
給装置10は、図1〜図12に示すように、植付装置3
1に対して所定の苗取出位置で苗トレイ41のポット部
40から苗取出爪56により土付苗Cを一つずつ取り出
す苗取出装置42(苗取出手段)と、該苗取出装置42
の後方に設けられて、縦横に配設された多数のポット部
40を苗取出装置42による取出位置に順次位置させる
べく苗トレイ41を横方向及び縦方向に搬送する搬送装
置43(搬送手段)とを備えている。
【0013】苗取出装置42は、可動フレーム33上に
固定された装置枠44を備え、該装置枠44には、PT
O軸22からの回転動力によって、図7〜図12におい
て反時計回りに回転駆動されるクランク体45が設けら
れている。このクランク体45の先端部にはクランクピ
ン46が側方に突設されている。また、装置枠44に
は、クランク体45の下方で揺動アーム47の基端部が
枢結されている。この揺動アーム47には上下方向に延
びる長孔48が形成され、該長孔48にクランク体45
のクランクピン46が挿通係合されており、而して、揺
動アーム47が搬送装置43に接近する方向に揺動する
時間よりも離反する方向に揺動する時間の方が長くなる
早戻り機構が構成されている。
【0014】揺動アーム47の先端部にはガイドリンク
49が枢結されている。このガイドリンク49には筒状
の保持部54が設けられており、該保持部54には、軸
方向移動自在に直棒状のロッド55が挿通案内されて、
該ロッド55は搬送装置43の苗トレイ41に向かって
出退可能とされている。このロッド55の先端部に、ポ
ット部40内の土付苗Cに斜め方向から突き刺される略
U字状の苗取出爪56が取付けられている。また、ガイ
ドリンク49にはブラケット50を介して遊転自在にロ
ーラ51が取付けられ、該ローラ51は、装置枠44の
上部に取付けられたガイド板52に形成されたカム溝5
3に係合されて、揺動アーム47の揺動角度に応じたガ
イドリンク49の姿勢(特に、揺動アーム47に対する
ガイドリンク49の相対角度)を規制している。
【0015】即ち、土付苗Cをポット部40から引き出
すとき(図7に示す状態から図8に示す状態まで)に
は、揺動アーム47に対するガイドリンク49の相対角
度があまり変化しないように、カム溝53の後部側(図
7右側)は、ローラ51を揺動アーム47の揺動軸47
Aを中心として移行させる形状とされている。これによ
り苗取出爪56の先端が揺動アーム47の揺動軸47A
を中心とする軌跡を描きながら土付苗Cはポット部40
から引き出され、この苗取出爪56により土付苗Cはポ
ット部40からゆっくりと掬い上げるように取り出され
る。
【0016】また、ポット部40から取り出された土付
苗Cを植付筒37の上方に移送させるとき(図8に示す
状態から図9に示す状態まで)には、苗取出爪56を大
きく前方へ移動させるとともに土付苗Cを略鉛直姿勢と
するべく、カム溝53の前部側(図8左側)は、ローラ
51を揺動アーム47の揺動軸47Aから離れる方向に
移送させる形状とされている。ロッド55の基端部に設
けたフランジ部55aと保持部54との間には圧縮コイ
ルスプリング57が介装されて、ロッド55を退入方向
へ常時付勢する付勢手段とされている。また、ロッド5
5には取付座58aを介して案内棒58が一体的に取付
けられており、該案内棒58はガイドリンク49に設け
た規制部59に係合されて、ガイドリンク49に対する
ロッド55の軸回転を阻止している。
【0017】ロッド55の軸方向中途部には切欠凹部6
0が形成されており、ガイドリンク49にはロック片6
1が軸62を介して枢結されており、該ロック片61の
先端部は、保持部54から搬送装置51に向かって突出
した姿勢のロッド55を保持すべく切欠凹部60に係脱
自在に係合する係合部63とされている。このロック片
61は、軸62に外嵌されたコイルスプリング64によ
り係合部63が切欠凹部60に係合する方向に常時付勢
されている。また、装置枠44には、揺動アーム47が
搬送装置43から最も離れた位置(図9又は図10参
照)で、ロック片61に衝当して係合部63と切欠凹部
60との係合を解除する方向にロック片61を揺動させ
る衝当体65が取付けられている。
【0018】ガイドリンク49の下端部には、押出リン
ク66が枢結されている。この押出リンク66の先端部
には長孔67が形成され、ロッド55の先端部近傍に突
設されたピン68が長孔67に挿通係合されて、ロッド
55と押出リンク66とが枢結されている。この押出リ
ンク66には、揺動アーム47が搬送装置43側の揺動
端に位置するときに(図7又は図12参照)、押出リン
ク66を強制的にガイドリンク49に対して搬送装置4
3側へ向けて押動させるべくクランクピン46に摺接す
るカム69が設けられている。
【0019】なお、揺動アーム47に設けた長孔48の
中途部は、クランクピン46がカム69に当接して押出
リンク66が揺動されるときに、揺動アーム47及びガ
イドリンク49を制止させるべく、クランクピン46の
回転軌跡に沿って屈曲されている。また、苗取出爪56
が保持部54から突出する姿勢から、付勢手段57の付
勢力によって退入したときに、苗取出爪56に保持され
た土付苗Cを落下させるべく土付苗Cを押し出す押出部
材70が、ガイドリンク49に取付けられている。この
押出部材70は、鋼線を屈曲形成してなり、先端部に形
成された環状部70aに苗取出爪56が挿通されてい
る。
【0020】したがって、苗取出爪56によって土付苗
Cを植付筒37の上方まで移送してくると(図9参
照)、ロック片61が衝当体65に衝当して、図9に二
点鎖線で示すように揺動され、係合部63と切欠凹部6
0との係合が解除されるので、付勢手段57の付勢力に
よってロッド55及び苗取出爪56が急速に上方へ退入
される。このとき、土付苗Cは押出部材70の環状部7
0aによって上方移動が規制されるため、苗取出爪56
から離脱され、植付筒37内に落とし込まれる。そし
て、次の土付苗Cを植付装置31に供給すべく、クラン
ク体45によって揺動アーム47が揺動されて苗取出爪
56が再び苗取出位置のポット部40に接近し、該爪5
6の先端がポット部40の縁部近傍に位置すると(図1
2参照)、押出リンク66のカム69がクランクピン4
6に当接して、付勢手段57の付勢力に抗して押出リン
ク66が強制的に苗トレイ41に向けて押し出され、苗
取出爪56が斜め方向から土付苗Cに突き刺される。こ
のとき、後述する支持部材74によって苗取出位置のポ
ット部40の底部が支持されて、苗トレイ41の変形が
阻止され、苗取出爪56による安定した土付苗Cの取出
しができる。以下、上記と同様の動作が繰り返される。
【0021】なお、図7〜図12には、土付苗Cに苗取
出爪56を突き刺したときから植付筒37の上方で土付
苗Cを落下させるときまでの苗取出過程(往行過程)の
苗取出爪56の先端部の軌跡Xを一点鎖線で、復行過程
の苗取出爪56の先端部の軌跡Yを点線で示している。
搬送装置43は、図1〜図3に示すように、苗トレイ4
1を縦方向送り自在に案内支持する搬送枠71と、該搬
送枠71を横方向(左右方向)に往復動可能に支持する
基枠72とを備えている。
【0022】搬送枠71には、苗トレイ41の底部を支
持する支持板73が、前下方傾斜状に取付けられてい
る。この支持板73の左右方向中央には、図3に示すよ
うに、ポット部40間の間隙に係合して苗トレイ41の
左右方向の移動を規制する案内壁部73aが屈曲形成さ
れている。この支持板73は、苗取出装置42の苗取出
爪56によって土付苗Cが取出される位置のポット部4
0にまで延設されており、この支持板73の先端部が、
苗取出爪56を土付苗Cに突き刺したときの苗トレイ4
1の撓みを阻止すべく苗取出位置のポット部40の底部
を支持する支持部材74とされている。この支持部材7
4は、苗取出位置の横一列のすべてのポット部40の底
部を支持するべく左右方向に延設されている。
【0023】また、搬送枠71には、横軸75が軸受け
76を介して回動自在に取付けられており、該横軸75
に左右一対の縦送りホイール77が一体的に設けられて
いる。このホイール77の内面側には、周方向に適宜の
箇所に、苗トレイ41のポット部40間の間隙に係合す
る搬送ピン78が着脱自在に取付けられている。この搬
送ピン78は、縦送りホイール77に設けられた複数の
取付孔(図示せず)に選択的に取付けられており、数種
の苗トレイ41のポット部40間のピッチに合わせて取
付位置が変更可能とされている。
【0024】横軸75の端部には、ワンウェイクラッチ
79(又はラチェット機構)を介して駆動アーム80が
設けられており、駆動アーム80を所定の揺動角度の範
囲内で往復動することによりホイール77が一方向(苗
トレイを下方に送る方向)にのみ回転するようになって
いる。この駆動アーム80の揺動角度は、搬送枠71に
揺動可能に取付固定された規制部材81により規制され
ている。即ち、規制部材81には駆動アーム80の揺動
範囲に対応して周方向に延びる切欠部82が形成され、
該切欠部82内に駆動アーム80の先端部に突設された
ピン83が係入されており、ピン83が切欠部82内を
1回往復動することによりポット部40の1ピッチ分だ
け苗トレイ41を縦方向に搬送し得るようになってい
る。この規制部材81は、横軸75に外嵌されたコイル
スプリング84により復帰方向(図1に矢印ロで示す)
に付勢されている。
【0025】また、ホイール77には、ポット部40の
1ピッチに対応した中心角で第1位置決め凹部85が周
方向に並設されており、該第1位置決め凹部85に係脱
自在に係合するデテント機構86が規制部材81に設け
られて、ホイール77の位置決めがなされている。な
お、規制部材81には2つの固定孔87が形成されてお
り、いずれかの固定孔87を選択してボルト88により
搬送枠71に固定されている。また、切欠部82は、規
制部材81を図1に二点鎖線で示すように揺動した姿勢
でピン83の移動範囲が大きくなるように段状に形成さ
れており、よって2種類の苗トレイ41のポット部40
間ピッチに対応して駆動アーム80の揺動角度の調節を
行い得るようになっている。また、第1位置決め凹部8
5の内周側に、その中心角とは異なる中心角で第2位置
決め凹部89が周方向に並設されており、駆動アーム8
0の揺動角度の調整を行うべく規制部材81を姿勢変更
すると、自動的に、デテント機構86が、それぞれのポ
ット部40間ピッチに応じた中心角で周設された位置決
め凹部(85又は89)に係合することとなる。
【0026】また、搬送枠71には、ホイール77に沿
って苗トレイ41を縦方向に湾曲させるべく、苗トレイ
41の側縁部を案内支持するガイド部材90が設けられ
ている。図1から明らかなように、苗トレイ41の底部
を支持板73で支持して苗取出位置へ略直線的に搬送
し、苗取出位置通過後に支持板73による苗トレイ41
の底部の支持に代わって、苗トレイ41の側縁部を前記
ガイド部材90で湾曲させながら搬送する。
【0027】一方、基枠72は可動フレーム33に取付
けられており、この基枠72には、トラバース溝91を
有する横送り軸92が軸回転自在に取付けられている。
該軸92には、苗供給装置42のクランク体45の回転
動力が、巻掛伝動体93、駆動ギヤ94、従動ギヤ95
等を介して伝達されている。なお、駆動ギヤ94及び従
動ギヤ95は、基枠72に対して脱着交換自在に取付け
られたギヤボックス96内に設けられており、ギヤボッ
クス96を交換することでクランク体45と横送り軸9
2との回転速度比を調節して、ポット部40間ピッチに
応じて苗トレイ41の横送り量を苗取出装置42の動作
に同期させ得るようになっている。
【0028】横送り軸92には、トラバース溝91に係
合する係合ピン97を有するスライダ98が外嵌されて
おり、該スライダ98は搬送枠71にアーム99を介し
て連結一体化されており、横送り軸92を回転駆動する
とスライダ98を介して搬送枠71を左右方向に往復動
する横送り機構が構成されている。なお、スライダ98
と基枠72との間には軸方向伸縮自在な蛇腹状カバー1
00が設けられて、トラバース溝91内に砂等が入りこ
むことを防止している。横送り軸92の左右両端部には
クランクアーム101が設けられ、搬送枠71には横軸
回り回転自在に伝動リンク102が設けられている。こ
の伝動リンク102は、搬送枠71が最左端又は最右端
にまで移動したときにクランクアーム101に係合する
係合部103を備えているとともに、伝動リンク102
と駆動アーム80とは連結リンク104により連結され
ており、クランクアーム101によって伝動リンク10
2が揺動されたときに駆動アーム80が1回往復動され
る。而して、横一列のポット部40からの土付苗Cの取
出を終えた時点で苗トレイ41が縦方向に1ピッチだけ
搬送される縦搬送機構が構成されている。クランクアー
ム101によって揺動された伝動リンク102は、規制
部材81を復帰させるコイルスプリング84によって規
制部材81とともに復帰される。
【0029】なお、上記した移植機11には、走行車体
12の略中央部(前輪25及び駆動輪24の間)に、畝
14に供給するための水又は薬を貯留するためのタンク
110が一体的に設けられ、該タンク110の上に予備
苗乗せ台111が取付けられており、車体バランスを良
くし、かつ重心が高くならないようにして、特に傾斜地
における牽引力の増加を図っている。このタンク110
には、植付装置31の植付運動に連動するコック112
を介して吐出管113が取付けられており、畝14に植
付けられた土付苗C近傍にのみ水又は薬を供給するよう
にして、水又は薬の使用量の効率化を図っている。
【0030】なお、支持板73を苗取出位置のポット部
40の手前まで延設させて、支持部材74を個別に搬送
枠71に取り付けたり、図15に示す第1比較例のよう
に支持部材74を棒状部材としたり、また、支持部材7
4を球状部材としたり、さらに、図16に示す第2比較
例のように、支持部材74を基枠72に取付け、苗取出
爪56が突き刺される一つのポット部40の底部を支持
させる、即ち、苗取出位置は、基枠72に対して一定で
あるから、支持部材74を基枠72に固定して、横一列
のすべてのポット部40を支持させるようにしたり、と
いうようにすることができるが、支持部材74は支持板
73に一体的に設けることが好ましい。
【0031】また、該ポット部40の底面と支持部材7
4との間には若干の間隙が設けられており、搬送装置4
3により苗トレイ41を搬送するときにポット部40が
支持部材74に接触しないようにして、摩擦抵抗を軽減
している。このようにポット部40と支持部材74との
間に若干の間隙が設けられていても、各ポット部40に
苗取出爪56を突き刺したときには、その突き刺し抵抗
により各ポット部40が支持部材74に当接するまで苗
トレイ41は一様に撓むため、苗取出爪56による土付
苗Cの取出しの安定化、確実化を図ることができる。
【0032】なお、第1及び第2比較例のその他の構成
は上記第1実施例と同様であるので同符号を付して詳細
説明を省略する。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の苗取出装
置では、苗取出爪を土付苗に突き刺すときに苗取出位置
のポット部の底部を支持する支持部材を備えているの
で、苗取出爪を土付苗に突き刺すとき、この苗取出位置
のポット部の底部が支持部材によって支持されるため、
苗取出爪の突き刺し抵抗によって苗トレイが撓むことを
阻止することができ、苗トレイの変形を阻止することで
苗取出爪によるポット部からの土付苗の取出しを確実か
つ安定なものとすることができる。
【0034】また、本発明によれば、搬送手段によって
搬送される苗トレイのポット部と支持部材との間に若干
の間隙を形成しているので、摩擦抵抗を軽減して搬送の
円滑化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る苗供給装置の側面図
である。
【図2】同装置の搬送手段の横送り機構を示す展開断面
図である。
【図3】同装置の搬送枠を示す
【図4】苗取出装置の側面図である。
【図5】同平面図である。
【図6】同背面図である。
【図7】苗取出爪を土付苗に突き刺したときの苗供給装
置の側面図である。
【図8】土付苗をポット部から抜き出したときの苗供給
装置の側面図である。
【図9】土付苗を植付筒の上方まで移送したときの苗供
給装置の側面図である。
【図10】土付苗を苗取出爪から離脱したときの苗供給
装置の側面図である。
【図11】苗取出爪を苗トレイに接近させる過程の苗供
給装置の側面図である。
【図12】苗取出爪を土付苗に突き刺す直前の苗供給装
置の側面図である。
【図13】移植機の側面図である。
【図14】移植機の平面図である。
【図15】本発明の第1比較例を示す要部拡大図であ
る。
【図16】本発明の第2比較例を示す要部拡大図であ
る。
【符号の説明】
10 苗供給装置 40 ポット部 41 苗トレイ 42 苗取出手段 43 搬送手段 56 苗取出爪 74 支持部材 C 土付苗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−173005(JP,A) 特開 平2−107110(JP,A) 実開 昭54−137514(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/00 - 11/02 303

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土付苗(C)が育苗された複数のポット
    部(40)が縦横に配設された苗トレイ(41)を、そ
    の各ポット部(40)を所定の苗取出位置に順次位置さ
    せるべく縦横に搬送する搬送手段(43)と、苗取出位
    置のポット部(40)内の土付苗(C)に苗取出爪(5
    6)を突き刺して該土付苗(C)をポット部(40)か
    ら引き出す苗取出手段(42)とを備えており、 前記搬送手段(43)は苗トレイ(41)を苗取出位置
    へ略直線的に搬送するときにその底部を支持する支持板
    (73)と、前記苗取出位置通過後から支持板(73)
    による苗トレイ(41)の底部の支持に代わって、苗ト
    レイ(41)を湾曲させながら搬送するために苗トレイ
    (41)の側縁部を案内支持するガイド部材(90)と
    を備え、記支持板(73)には苗トレイ(41)の左右方向の
    移動を規制する案内壁部(73a)と、苗取出爪(5
    6)を土付苗(C)に突き刺すときに苗取出位置の横一
    列の複数のポット部(40)の底部を支持する支持部材
    (74)とを一体的に設けていることを特徴とする移植
    機の苗供給装置。
  2. 【請求項2】 搬送手段(43)によって搬送される苗
    トレイ(41)のポット部(40)と支持部材(74)
    との間に若干の間隙が形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の移植機の苗供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104904388A (zh) * 2015-05-14 2015-09-16 农业部南京农业机械化研究所 一种蔬菜移栽机取苗机构

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