JPH08214625A - 移植機の苗分送装置 - Google Patents

移植機の苗分送装置

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JPH08214625A
JPH08214625A JP2840195A JP2840195A JPH08214625A JP H08214625 A JPH08214625 A JP H08214625A JP 2840195 A JP2840195 A JP 2840195A JP 2840195 A JP2840195 A JP 2840195A JP H08214625 A JPH08214625 A JP H08214625A
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JP
Japan
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seedling
claw
pot
holder
take
Prior art date
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Application number
JP2840195A
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English (en)
Inventor
Muneyuki Kawase
宗之 河瀬
Yutaka Yoneda
豊 米田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 苗トレイのポット部から苗土を苗取出爪で取
出し、苗土を苗取出爪に突刺した状態で移植部に搬送す
る。 【構成】 往復運動する爪動作機構42に回動保持手段
58を介して爪ホルダ59を装着し、該ホルダ59に苗
取出爪56を進退自在に備え、苗取出爪56は第1爪案
内手段71で苗取出姿勢とされ、第2爪案内手段72で
苗受渡し姿勢にそれぞれ姿勢変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移植機の苗分送装置に
係り、キャベツ、レタス等の野菜移植に利用される。
【0002】
【従来の技術】縦横格子状の配列でポット部を有する苗
トレイに苗を育苗させておき、前記ポット部から苗土
(土付苗)を取出して移植する野菜移植機は公知であ
り、農作業の機械化を図っている。この野菜移植機にお
いて、ポット部から苗土を取出し、この取出した苗を移
植部に搬送することが肝要であり、その取出に際して根
張りの強弱があることから種々の取出技術が提案されて
いる。
【0003】そのひとつは、ポット部の底に形成した水
抜孔を利用して該孔に押出し具を突入することでポット
部の開口から苗土を押出し、この押出された一群の苗を
コンベヤで移植部へ搬送するものであった(従来例の
1)。また、他のひとつは、ポット部の開口から苗取出
爪を苗土に突入しかつ退出することでポット部の開口か
ら苗土を取出し、取出した苗は爪に突入したまま移植部
に搬送するものであった(従来例の2)。
【0004】更に、他のひとつは、従来例の1と従来例
の2を組合わせた技術も提案されている(特開平4−3
30211号公報参照、従来例の3)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来例の1は、横一列
の苗土群を押出し具で突出すとき、水抜孔に挿通するの
で該孔と押出し具の位置が狂うと実質的に突出しができ
ず、特に、水抜き孔の径が小さいことから、位置狂いの
可能性が大であった。また、位置狂いがなくとも、押出
し具は細い棒材しか利用できず、根張りの弱い苗土にあ
っては、該苗土に棒材が突入するだけでポット部から苗
土を押出すことができない場合があった。
【0006】従来例の2は、ポット部の苗土に苗取出爪
を突入させるとき、その突入運動が直線状であることか
ら、苗土に突刺さっても爪を退出するとき、苗土から引
き抜かれてポット部に苗土が残り易いという課題があっ
た。従来例の3は、ポット部の水抜き孔を利用してのプ
ッシュと苗土に突入しての引抜きとの協働作用であるこ
とから、一見確実な苗土取出ができるように解される
が、ポット部の背後からのプッシュと表面からの苗取出
爪との運動を同調させなければならず、この同調が狂う
といずれか一方が先行してポット部からの苗土取出しが
でき難く、また、同調機構を付帯させることから、構造
的にも複雑でコスト高となるだけでなく、調整も困難で
あった。
【0007】そこで本発明は、苗取出爪をポット部の苗
土に突入しかつ退出することで苗土を取出し、この取出
した苗土を苗取出爪に突刺したままで移植部に搬送する
ようにした苗分送装置であって、苗土の取出しが確実で
しかも移植部への搬送も確実にできるようにしたことを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、苗トレイ41
におけるポット部40の苗土Cに苗取出爪56を突入し
かつ退出することで苗土Cをポット部40から取出し、
該取出した苗土Cを移植部37に搬送する移植機の苗分
送装置であって、前述の目的を達成するために次の技術
的手段を講じている。
【0009】すなわち、請求項1に係る本発明の苗分送
装置は、前記苗取出爪56は爪ホルダ59に進退自在に
備えられ、前記苗取出爪56を、前記ポット部40の苗
取出位置と前記移植部37への苗供給位置との間で往復
動する爪動作機構42を備え、前記爪ホルダ59を前記
爪動作機構42に回動保持自在として装着する回動保持
手段58を備え、前記苗取出爪56の突入開始位置で該
苗取出爪56をポット部40の深さ方向奥部に向かって
進入するとともに前記爪動作機構42を苗取出位置と苗
供給位置との間で往復動する駆動手段45を備えている
ことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項2に係る本発明装置は、前述
の請求項1に係る装置において、爪動作機構42の往復
動で苗取出爪56を苗取出位置にするとき、回動保持手
段58を介して爪ホルダ56を回動して苗取出位置に姿
勢変更する第1爪案内手段71と、苗取出爪56を苗供
給位置にするとき、回動保持手段58を介して爪ホルダ
59を回動して苗供給位置に姿勢変更する第2爪案内手
段72と、を備えていることを特徴とするものである。
【0011】更に、請求項3に係る本発明装置は、前述
の請求項2に係る装置において、第1・2爪案内手段7
1,72は、爪動作機構42の往復動で爪ホルダ59が
当接することで姿勢変更するものであることを特徴とす
るものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、爪ホルダ59に進退自在に備
えられている苗取出爪56が爪動作機構42の運動で苗
送り装置43上のポット部40に向かうとき、爪ホルダ
59が第1爪案内手段71に当接することで爪動作機構
42に回動自在に装着されている爪ホルダ59がその枢
支軸である回動保持手段58を支点に回動されて図6か
ら図1に示すように苗取出爪56は、苗土Cにおける葉
C1をすくい込むようにポット部40の開口縁近傍の一
側方である突入開始位置に進出される(図1参照)。
【0013】苗取出爪56が突入開始位置にくると、駆
動手段45が作動して押出アーム63を跳り上げること
により、苗取出爪56は復帰手段66に抗して爪ホルダ
59をガイドとして突入開始位置からポット部40の深
さ方向奥部に向かって移動してポット部40の苗土Cに
突入される(図2参照)。引き続いて爪動作機構42の
運動で苗取出爪56はポット部40の他側方へ向かって
図3で示す如く略V字状の軌跡で退出することで根張り
の強い苗は根毛を切断し、根張りの弱い苗は苗土Cにく
さび状に突刺ってポット部40から苗土Cを確実に取出
し、移植部37に向かって略平行運動して供給される
(図4、図5参照)。
【0014】この爪動作機構42の略平行運動による搬
送(復行程)のとき、苗土Cの葉C1はこれの垂下りを
苗取出爪56で防止しており(図4参照)、この搬送過
程の終了間際において爪ホルダ59が第2爪案内手段7
2に当接することで苗取出爪56は爪ホルダ59の回動
保持手段58を中心とする回動によって略垂直姿勢に姿
勢変更され、移植部37の上方に苗土Cを相対させる
(図5参照)。
【0015】さらに、搬送過程の終了間際において爪ホ
ルダ59を介しての姿勢変更とほぼ同時に、爪ロック手
段69が解除手段73に当接することで爪ロック手段6
7を解除することにより苗取出爪56は復帰手段66に
よって爪ホルダ59をガイドとして退出し取出して搬送
してきた苗土Cを移植部37に受渡し、爪動作機構42
による動作により苗取出爪56はほぼ垂直姿勢のまま平
行運動し、ストッパである爪案内手段71に爪ホルダ5
9が当接し(図6参照)、再び葉C1をすくうように進
出し、この往復動作を繰返す。
【0016】なお、爪動作機構42による往復動作によ
る苗取出爪56の先端軌跡X,Yは図1〜図6に示す如
く往復動作のほぼ中間にてクローズする略8の字形とさ
れる。
【0017】
【実施例】本発明の第1実施例に係る苗分送装置10が
装着された野菜移植機11の側面図を示している図11
及び平面図を示している図12において、前記移植機1
1は、走行車体12の後部に操縦ハンドル13を有する
歩行型であって、畝14を跨いでその長手方向に走行し
つつ、土付苗を畝14に所定間隔で植付けるようになっ
ている。
【0018】走行車体12は、主フレーム15、主フレ
ーム15の前端部に設けられた架台16等により構成さ
れている。架台16上にはエンジン17が搭載され、こ
のエンジン17はボンネット18で覆われており、架台
16の後部にはミッションケース19が固定され、その
入力部とエンジン17の出力部とは巻掛伝動体20で連
動されている。
【0019】ミッションケース19内からの動力は、車
輪伝動軸21と、PTO軸22との2系統で取出すよう
になっており、車輪伝動軸21の左右端には軸心回りに
上下揺動する伝動ケース23を介して左右の駆動輪24
を支持して、畝14の高さに即応可能であり、伝動ケー
ス23内の巻掛伝動体により駆動輪24を駆動可能にし
ている。この駆動輪24は畝14間の溝内を転動する。
また、走行車体12の前部には、左右一対の前輪25、
畝肩倣いローラ26が備えられている。
【0020】走行車体12の主フレーム15は角パイプ
等で形成され、その前部が下向きに曲がっていて架台1
6の側部に固定されており、後部が上向きに曲がってい
て操縦ハンドル13の取付部とされている。走行車体1
2の後部には、移植作業部30が設けられている。この
移植作業部30は、苗分送装置10と、該苗分送装置1
0によって分苗された土付苗(苗土)を畝14に植付け
る植付装置31等を有し、ミッションケース19等の固
定側に支持されている動力受入軸32の軸心回りに上下
方向に揺動する可動フレーム33に備えられている。な
お、可動フレーム33の後部には鎮圧ローラ(又は覆土
ローラ)34が設けられている。
【0021】植付装置31は、可動フレーム33に吊持
リンク35を介して平行リンク36により上下方向に揺
動自在に支持されており、平行リンク36の先端にくち
ばし筒形の植付筒37が備えられ、該植付筒37は、平
行リンク36の中途部に連係するクランク体38による
クランク運動で上下動自在とされている。また、植付筒
37は、移植部とされており上方開放状とされ、植付筒
37の上方に配置された苗分送装置10から土付苗が落
とし込まれるようになっており、平行リンク36によっ
て下動されて畝14に突刺されたときに下側先端部が開
口して土付苗を植付けるようになっている。
【0022】苗分送装置10は、土付苗Cが育苗された
ポット部40が縦横に多数配設された苗トレイ41か
ら、土付苗Cを一つずつ取出して植付筒37内に落とし
込むようになされている。この苗トレイ41は樹脂製で
可撓性を有し、縦横に多数配列したポット部40は背面
に突出して備えられており、このポット部40の有底部
には水抜き孔(図示せず)が形成されている。各ポット
部40には土付苗(苗土)Cが育苗されており、ポット
部40間には縦横に間隙が形成されている(図10参
照)。
【0023】本発明の第1実施例に係る苗分送装置10
は、図1〜図10に示すように、植付装置31に対して
所定の苗取出位置で苗トレイ41のポット部40から苗
取出爪56により土付苗Cを一つずつ取出す爪動作機構
42を備え、該爪動作機構42の後方に設けられて、縦
横に配設された多数のポット部40を爪動作機構42に
よる取出位置に順次位置させるべく苗トレイ41を横方
向及び縦方向に搬送する苗送り装置43(搬送手段)を
備えている。
【0024】爪動作機構42は、苗トレイ41と移植部
37との間で苗取出爪56を往復動作するものであり、
可動フレーム33上に固定された装置枠44を備え、該
装置枠44には、PTO軸22からの回転動力によっ
て、図1〜図6において反時計回りに回転駆動される駆
動手段45が設けられている。爪動作機構42は、装置
枠44にその下部が枢軸46を介して前後揺動自在に枢
着されている揺動アーム47を備え、該揺動アーム47
にはそのアーム長手方向のカム溝が形成されていて、該
カム溝48にはカムローラ49が係合されている。
【0025】駆動手段45は図7で示すように駆動軸5
0にクランクアーム51が固設されていて、このクラン
クアーム51の先端にカムローラ49が備えられてい
て、駆動軸50をPTO軸22に連動連結することでク
ランクアーム51を図1〜6に示す反時計方向に回転す
ることでカムローラ49がカム溝48上を転動すること
で枢軸46を支点に揺動アーム47が前後に往復動する
ようにされている。
【0026】爪動作機構42における揺動アーム47の
先端(上部)には回動保持手段58を介して筒形の爪ホ
ルダ59が回動自在に保持されていて、該爪ホルダ59
には苗取出爪56を有する爪軸60が摺動自在に挿通さ
れており、爪ホルダ59の下部には下方延出状として支
持アーム61が延伸されている。支持アーム61の下部
にピン62を介して押出アーム63の下部が回動自在に
連結されており、押出アーム63の上部は爪軸60に長
孔とピンによる係合手段64を介して連結されている。
【0027】押出アーム63の背後には受動カム63A
を有し、この受動カム63Aにはその背後からカムロー
ラ49と並設した押動カム49Aが対峙しており、ここ
に、苗取出爪56が突入開始位置(図1参照)に進入し
てからクランクアーム51が回動続行されることで押動
カム49Aと受動カム63Aとの衝動案内を介してピン
62を支点に押出アーム63を復帰手段66に抗して押
動し、爪進入方向に作動するものとされている(図2参
照)。
【0028】爪軸60は図7で示すように丸棒であり、
爪ホルダ59はこの丸棒の挿通孔が丸孔とされている
が、爪軸60、すなわち、苗取出爪56の自由な回動を
防止するため爪軸60とこの挿通孔を角形とすることが
できる。爪軸60の先端に備えた苗取出爪56は、2又
爪であり、爪ホルダ59に対して進退自在として備えて
あり、爪ホルダ59の後端と爪軸60の後端に設けたバ
ネ受け66Aとの間に爪軸60を取囲んだコイルバネで
示す復帰手段66によって退入方向に急速に復帰するよ
うに付勢されている。なお、バネ受け66Aの位置をネ
ジ等で変更させることによってコイルバネの弾性力を調
整して復帰速度は強弱にすることが望ましい。
【0029】爪ホルダ59における支持アーム61には
爪ロック手段67が備えられており、この爪ロック手段
67は図1〜図7、特に、図7で示すように、支持アー
ム61にピン68にて回動自在に保持されている係合爪
69と、この係合爪69をピン68廻りで係合方向に付
勢しているツル巻バネで示す付勢体70を備えてなり、
係合爪69の先端が爪軸60に形成した係合凹部60A
に係脱自在とされている。
【0030】すなわち、図1で示す突入開始位置に苗取
出爪56が位置付けされると、駆動手段45における押
動カム49Aが受動カム63Aを介して押出アーム63
を復帰手段66に抗して押動することで苗取出爪56が
苗土Cに突入され、突入終了時点において係合爪69が
付勢体70によって爪軸60に形成した係合凹部60A
に係入して苗取出爪56をロックするようにしてある。
【0031】装置枠44の前方側には棒材で示すストッ
パ、すなわち、第1爪案内手段71が備えられており、
該第1爪案内手段71に爪ホルダ59が略垂直姿勢で当
接すると、回動保持手段58を中心として苗取出爪56
の先端が苗土Cにおける葉C1を下方からすくい込むよ
うに突入開始位置に進入するようにされている。装置枠
44の後方側にもストッパすなわち、第2爪案内手段7
2が備えられ、このストッパ72に平行運動で後退して
きた略垂直姿勢の爪ホルダ59が苗土の搬送終端間際の
過程で当接すると、回動保持手段58を中心として苗取
出爪56の先端が爪動作機構42による平行運動が規制
されて下方傾斜状に姿勢変更されて移植部37に向か
い、かつ、解除手段73に係合爪69が当接することで
付勢体70に抗して係合爪69が爪軸60の係合凹部6
0Aより離脱し、復帰手段66によって爪軸60を介し
て苗取出爪56が退入し、この動作で移植部37に苗土
Cを落下するようにされている(図5参照)。
【0032】この苗落下位置において、爪ホルダ59よ
り棒状の押出し具74を突出し、この押出し具74の眼
鏡部74Aに苗取出爪56を挿通しておくことにより、
該爪56が退入するとき、苗土Cを眼鏡部74Aに押当
てることで爪56からの苗土Cの落下を確実にすること
が望ましい。なお、前述した回動保持手段58は、爪ホ
ルダ59が前後の第1・2爪案内手段71,72に当接
してから往復運動するときは爪ホルダ59は回動し、第
1・2爪案内手段71,72間を往復動する過程におい
ては回動しないように略垂直姿勢保持するものであり、
図7で示す第1実施例では爪ホルダ59より突出した枢
支軸58Aに摩擦体である割型ボス58Bを揺動アーム
47の挿通孔58Cに嵌合したものを示している。
【0033】また、図1〜図6には、苗取出爪56の先
端軌跡を横倒し8の字形として示しており、爪動作機構
42の往復平行運動において、苗土Cの取出しのため往
行行程Xのとき、略垂直姿勢の爪ホルダ59が第1爪案
内手段71に当接すると回動保持手段58を中心として
苗取出爪56が葉C1をすくい込むようにポット部40
の開口縁近傍の一側の突入開始位置に進入し、一方、ポ
ット部40から苗土Cを取出して移植部37に搬送する
中途においては、図4で示すように苗取出爪56で葉C
1の垂れ下がりを防止しており、この搬送終端部におい
て第2爪案内手段72に略垂直姿勢の爪ホルダ59が当
接することで軌跡変更される復行行程Yとがその往復行
程の中央部でクロスするようにされているのである。
【0034】図8〜図10を参照すると、苗送り装置4
3が図示されており、この苗送り装置43は、苗トレイ
41を縦方向送り自在に案内支持する搬送枠75と、該
搬送枠75を横方向(左右方向)に往復動可能に支持す
る基枠76とを備えている。搬送枠75には、苗トレイ
41の底部を支持する支持板76が、前下方傾斜状に取
付けられている。この支持板76の左右方向中央には、
図10に示すように、ポット部40間の間隙に係合して
苗トレイ41の左右方向の移動を規制する案内壁部76
Aが屈曲形成されている。
【0035】この支持板76は、爪動作機構42に備え
た苗取出爪56によって土付苗Cが取出される位置のポ
ット部40にまで延設されており、この支持板76の先
端部が、苗取出爪56を土付苗Cに突刺したときの苗ト
レイ41の撓みを阻止すべく苗取出位置のポット部40
の底部を支持する支持部材77とされている。この支持
部材77は、苗取出位置の横一列のすべてのポット部4
0の底部を支持するものとするのが好ましい。また、支
持板76に一体的に設ける必要はなく、支持板76は、
苗取出位置のポット部40の手前まで延設させて、支持
部材77を個別に搬送枠75に取付けることもできる。
また支持部材77は板状部材に限られず、棒状部材、球
状部材等とすることができる。
【0036】また、搬送枠75には、横軸78が軸受け
78Aを介して回動自在に取付けられており、該横軸7
8に左右一対の縦送りホイール79が一体的に設けられ
ている。このホイール79の内面側には、周方向に適宜
の箇所に、苗トレイ41のポット部40間の間隙に係合
する搬送ピン80が着脱自在に取付けられている。この
搬送ピン80は、縦送りホイール79に設けられた複数
の取付孔(図示せず)に選択的に取付けられており、数
種の苗トレイ41のポット部40間のピッチに合わせて
取付位置が変更可能とされている。
【0037】横軸78の端部には、ワンウェイクラッチ
81(又はラチェット機構)を介して駆動アーム82が
設けられており、駆動アーム82を所定の揺動角度の範
囲内で往復動することによりホイール79が一方向(苗
トレイを下方に送る方向)にのみ回転するようになって
いる。この駆動アーム82の揺動角度は、搬送枠75に
揺動可能に取付固定された規制部材83により規制され
ている。即ち、規制部材83には駆動アーム82の揺動
範囲に対応して周方向に延びる切欠部84が形成され、
該切欠部85が切欠部84内を1回往復動することによ
りポット部40の1ピッチ分だけ苗トレイ41を縦方向
の搬送し得るようになっている。この規制部材83は、
横軸78に外嵌されたコイルスプリング86により復帰
方向(図10に矢印ロで示す)に付勢されている。
【0038】また、ホイール79には、ポット部40の
1ピッチに対応した中心角で第1位置決め凹部87が周
方向に並設されており、該第1位置決め凹部87に係脱
自在に係合するデテント機構88が規制部材83に設け
られて、ホイール79の位置決めがなされている。な
お、規制部材83には2つの固定孔89が形成されてお
り、いずれかの固定孔89を選択してボルト90により
搬送枠75に固定されている。また、切欠部84は、規
制部材83を図10に二点鎖線で示すように揺動した姿
勢でピン85の移動範囲が大きくなるように段状に形成
されており、よって2種類の苗トレイ41のポット部4
0間ピッチに対応して駆動アーム82の揺動角度の調節
を行い得るようになっている。また、第1位置決め凹部
87の内周側に、その中心角とは異なる中心角で第2位
置決め凹部91が周方向に並設されており、駆動アーム
82の揺動角度の調整を行うべく規制部材83を姿勢変
更すると、自動的に、デテント機構88が、それぞれの
ポット部40間ピッチに応じた中心角で周設された位置
決め凹部(87又は91)に係合することとなる。
【0039】また、搬送枠75には、ホイール79に沿
って苗トレイ41を縦方向に湾曲させるべく、苗トレイ
41の側縁部を案内支持するガイド部材92が設けられ
ている。一方、基枠76は可動フレーム33に取付けら
れており、この基枠76には、トラバース溝93を有す
る横送り軸94が軸回転自在に取付けられている。該軸
94には、爪動作機構42の駆動軸51の回転動力が、
巻掛伝動体95、駆動ギヤ96、従動ギヤ97等を介し
て伝達されている。なお、駆動ギヤ96及び従動ギヤ9
7は、基枠76に対して着脱交換自在に取付けられたギ
ヤボックス98内に設けられており、ゴヤボックス98
を交換することで駆動軸51と横送り軸94との回転速
度比を調節して、ポット部40間ピッチに応じて苗トレ
イ41の横送り量を爪動作機構42の動作に同期させ得
るようになっている。
【0040】横送り軸94には、トラバース溝93に係
合する係合ピン99を有するスライダ100が外嵌され
ており、該スライダ100は搬送枠75にアーム101
を介して連結一体化されており、横送り軸94を回転駆
動するとスライダ100を介して搬送枠75を左右方向
に往復動する横送り機構が構成されている。なお、スラ
イダ100と基枠76との間には軸方向伸縮自在な蛇腹
状カバー102が設けられて、トラバース溝93内に砂
等が入りこむことを防止している。
【0041】横送り軸94の左右両端部にはクランクア
ーム103が設けられ、搬送枠75には横軸104回り
回転自在に伝動リンク104Aが設けられている。この
伝動リンク104Aは、搬送枠75が最左端又は最右端
にまで移動したときにクランクアーム103に係合する
係合部105を備えているとともに、伝動リンク106
と駆動アーム82とは連結リンク107により連結され
ており、クランクアーム103によって伝動リンク10
4が揺動されたときに駆動アーム82が1回往復動され
る。而して、横一列のポット部40からの土付苗Cの取
出しを終えた時点で苗トレイ41が縦方向に1ピッチだ
け搬送される縦搬送機構が構成されている。クランクア
ーム103によって揺動された伝動リンク103は、規
制部材83を復帰させるコイルスプリング86によって
規制部材88とともに復帰される。
【0042】図13および図14は回動保持手段58の
第2実施例を示している。この第2実施例では揺動アー
ム47を左右一対とし、爪ホルダ59から左右両側に枢
支軸58Aを突出して揺動アーム47にそれぞれ回動自
在に保持しており、左右の枢支軸58Aのそれぞれには
ツル巻バネ120をそれぞれ套嵌させ、ツル巻バネ12
0の一端を爪ホルダ59に枢支軸58Aの前後でそれぞ
れ係合させ、他端を揺動アーム47のそれぞれに係合す
ることで、左右一対のツル巻バネ120でバランス保持
したものであり、その他の構成は既述した第1実施例と
共通するので共通部分は共通符号で示している。
【0043】なお、回動保持手段58として、第1実施
例の枢支軸58Aにワッシャ、皿バネ等を套嵌してその
皿バネをボルトナットで弾性力を調整自在にし、その弾
性力による抵抗付与によって保持し、その抵抗力に抗し
て爪ホルダを回動できるようにしたものであっても良
い。また、図1等に示している爪ロック解除手段73は
ブラケットにロックナットを有するネジ棒を螺挿して位
置調整自在にしているが、この手段73とストッパ72
とを兼用するようにもできる。
【0044】更に、図11においては苗送り装置43を
前下がり傾斜状とし、この前方に苗取出爪56を備えて
いるが、装置43を前側として後下がり傾斜とし爪56
を後方側としたものでも、装置43と爪56とを前後で
はなく左右に配置したものであってもよい。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、ポット部
の苗土が根張りの強弱があっても確実に苗取出爪により
取出すことができ取出した苗土は苗取出爪に突入した状
態で搬送して移植部に確実に受渡すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す苗土突入開始位置の
要部側図面である。
【図2】同じく苗土突入後の要部側面図である。
【図3】同じく苗土をポット部から取出したときの要部
側面図である。
【図4】同じく苗土を移植部に搬送(供給)中の要部側
面図である。
【図5】同じく苗土を移植部に受渡し状態の要部側面図
である。
【図6】同じく苗土取出しのためのポット部に向かう要
部側面図である。
【図7】爪動作機構の立面図である。
【図8】苗送り装置と爪動作機構との関係を示す要部側
面図である。
【図9】苗送り装置における横送り手段の正面図であ
る。
【図10】苗送り装置の正面図である。
【図11】野菜移植機の全体を示す側面図である。
【図12】野菜移植機の全体を示す平面図である。
【図13】回動保持手段の第2実施例を示す側面図であ
る。
【図14】同じく平面図である。
【符号の説明】
37 移植部 40 ポット部 41 苗トレイ 42 爪動作機構 45 駆動手段 56 苗取出爪 58 回動保持手段 59 爪ホルダ 71 第1爪案内手段 72 第2爪案内手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗トレイ(41)におけるポット部(4
    0)の苗土(C)に苗取出爪(56)を突入しかつ退出
    することで苗土(C)をポット部(40)から取出し、
    該取出した苗土(C)を移植部(37)に搬送する移植
    機の苗分送装置であって、 前記苗取出爪(56)は爪ホルダ(59)に進退自在に
    備えられ、 前記苗取出爪(56)を、前記ポット部(40)の苗取
    出位置と前記移植部(37)への苗供給位置との間で往
    復動する爪動作機構(42)を備え、 前記爪ホルダ(59)を前記爪動作機構(42)に回動
    保持自在として装着する回動保持手段(58)を備え、 前記苗取出爪(56)の突入開始位置で該苗取出爪(5
    6)をポット部(40)の深さ方向奥部に向かって進入
    するとともに前記爪動作機構(42)を苗取出位置と苗
    供給位置との間で往復動する駆動手段(45)を備えて
    いることを特徴とする移植機の苗分送装置。
  2. 【請求項2】 爪動作機構(42)の往復動で苗取出爪
    (56)を苗取出位置にするとき、回動保持手段(5
    8)を介して爪ホルダ(56)を回動して苗取出位置に
    姿勢変更する第1爪案内手段(71)と、苗取出爪(5
    6)を苗供給位置にするとき、回動保持手段(58)を
    介して爪ホルダ(59)を回動して苗供給位置に姿勢変
    更する第2爪案内手段(72)と、を備えていることを
    特徴とする請求項1に記載の移植機の苗分送装置。
  3. 【請求項3】 第1・2爪案内手段(71)(72)
    は、爪動作機構(42)の往復動で爪ホルダ(59)が
    当接することで姿勢変更するものであることを特徴とす
    る請求項2記載の移植機の苗分送装置。
JP2840195A 1995-02-16 1995-02-16 移植機の苗分送装置 Pending JPH08214625A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112573119A (zh) * 2019-09-29 2021-03-30 中烟机械技术中心有限责任公司 往复运动装置

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