JP3493834B2 - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機

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JP3493834B2
JP3493834B2 JP26485195A JP26485195A JP3493834B2 JP 3493834 B2 JP3493834 B2 JP 3493834B2 JP 26485195 A JP26485195 A JP 26485195A JP 26485195 A JP26485195 A JP 26485195A JP 3493834 B2 JP3493834 B2 JP 3493834B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、苗を苗箱ごと植付
部に装填し、その苗箱を所定の搬送路に沿って搬送しつ
つ、その搬送途中で苗箱から苗を取り出して圃場に植付
ける苗移植機に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の苗移植機として、図1に示すよ
うに、苗の入った苗箱を供給する苗箱供給部30aを上
下に複数段(図示例では2段)設け、これら各段の苗箱
供給部30a・30aから供給される苗箱を、途中で合
流して1本化される複数の苗箱搬送路を通って共通の苗
取出位置へ搬送するように構成したものがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記構成の苗移植機
は、図1に示すように、湾曲した搬送路に沿って苗箱を
搬送するようになっているが、この種の苗移植機に使用
される苗箱Cは、可撓性を有するプラスチック材料で作
られているので、搬送路に沿って搬送しているときに、
左右に位置ずれしたり、搬送方向と直交する方向(上下
方向)に撓んで、苗が抜け落ちることがあった。そこで
本発明は、苗箱の位置ずれや上下の撓みを防止して、確
実に搬送できるようにすることを課題としている。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のような構成とした。すなわち、本発明
にかかる苗移植機は、上下2段の苗箱供給部30aのう
ち、上段の苗箱供給部30a(1)から供給される苗箱
を供給する第一苗箱搬送路と、下段の苗箱供給部30a
(2)から供給される苗箱を搬送する第二苗箱搬送路と
を設け、両苗箱搬送路は、途中で合流1本化して苗取出
位置Pに至るように構成し、前記第一苗箱搬送路には、
苗箱の下面側左右中央部に長手方向に設けられている広
間隔部の下面を支える位置決めガイド57と、苗箱のポ
ットの底部を支える支持プレート58と、苗箱の上面側
左右中央部を押える第一押え59とを設けて、始端から
合流部までの部分では苗箱を位置決めガイド57で支
え、合流部以降の部分は支持プレート58で支えるよう
にし、第二苗箱搬送路には、苗箱のポットの底部を支え
る前記支持プレート58と、苗箱の上面側左右中央部を
押える前記第一押え59及び第二押え60を設けて、始
端から合流部までの部分では第二押え60で苗箱を押
え、合流部以降の部分では第一押え59で苗箱を押える
ようにし、さらに、前記位置決めガイド57と第二押え
60とは、第一苗箱搬送路に苗箱を搬送する時と、第二
苗箱搬送路に苗箱を搬送する時とでその位置を切り替え
られるように、上下に一体回動可能としたことを特徴と
している。 【0005】 【発明の実施の形態】図1乃至図11に本発明を施した
苗移植機の1例を示す。この苗移植機1は、乗用型の走
行車体2の後側にリンク装置3を介して6条植えの植付
部4が昇降可能に装着され、また、走行車体2の後部に
は、側条施肥装置5の肥料ホッパ5aと、各条ごとに肥
料を繰り出す肥料繰出装置5b…が配設されている。こ
の苗移植機1は水田で水稲の苗を植付けるものである
が、本発明はこれに限定されるものではなく、畑地にお
いて野菜の苗を植付ける苗移植機にも適用できるもので
ある。 【0006】走行車体2は、駆動回転する左右一対の操
向用の前輪6・6と駆動回転する左右一対の後輪7・7
を備え、フレーム8上の前側にミッションケース9、そ
の後側にエンジンEが搭載され、エンジンEの回転動力
はベルト伝動装置10によりミッションケース9の上部
に取り付けた油圧ポンプに一旦伝動され、そこから、無
段変速操作可能なベルト伝動装置11によりミッション
ケース9内に伝動される。そして、ミッションケース9
内の動力は前輪6・6と後輪7・7に伝動されるととも
に、伝動軸9a、中間ギヤケース9b、伝動軸9cを介
して植付部4に伝動される。尚、図中の12は前輪6・
6を操向操作するためのハンドル、13は操縦者が座る
座席、14は操縦者が走行車体2上を移動する際のステ
ップフロアである。 【0007】リンク装置3は、走行車体2のフレーム8
の後端部に固着のリンクベース8aに上リンク15a・
15aおよび下リンク15b・15bが回動自在に取り
付けられ、これら上下リンクの後端部に縦リンク15c
が連結されている。そして、その縦リンク15cの下端
部から後方に突出する連結軸受部15c’に、植付部4
の中央の植付伝動ケース16に一体の連結軸16’が回
動自在に連結して、植付部4が進行方向に対して左右に
回動自在に装着される。また、リンク装置3を駆動する
ための油圧シリンダ17が、基部側をフレーム8に取り
付けて設けられていて、そのピストンロッド側が上リン
ク15a・15aの基部から下向きに一体的に固着され
たアーム15a’の先端部にスプリングを介して連結さ
れている。この油圧シリンダ17が伸縮作動すると、上
下のリンク15a・15a・15b・15bがリンクベ
ース8a側の支軸回りに回動し、植付部4が昇降動する
ようになっている。尚、油圧シリンダ17は油圧バルブ
18によって作動制御される。 【0008】20,20は走行車体2の前部左右両側に
設けられた予備苗載台である。21・21は線引きマー
カーで、機体前部左右両側部に起倒切替可能に設けられ
ている。 【0009】ところで、この苗移植機1で使用される苗
箱Cは、プラスチック製の可撓性を有する苗箱であり、
図14及び図15で示すような形状となっている。すな
わち、小さいポットC’…が左右前後に所定の間隔で並
び、開口部C’a…が互いに連結し、底部C’b…側が
独立した形状に成形されている。また、苗箱Cの長手方
向に沿う左右の端縁部Ca・Caには、ポットC’…の
長手方向の間隔に合わせて苗箱送り用の角孔Cb…が設
けられている。各ポットC’…の底部C’bには、後記
苗押出しピン31aが底部側から侵入できる切れ目C’
cが設けられている。Ccは左右(短手方向)中央で長
手方向に向けて設けられた広間隔部である。各ポット
C’…内に床土を詰めて播種、覆土し、育苗される。こ
うして各ポットC’…ごとに1株づつ育苗された苗箱C
は、植付部4に苗箱ごと装填され、底部側から押し出さ
れて苗が取り出される。 【0010】植付部4は6条植え構成で、2条分づつで
1組となる苗箱搬送装置30・30・30、苗取出装置
31・31・31、第一苗搬送装置32・32・32、
苗抜出装置33・33・33、及び第二苗搬送装置34
・34・34、各条ごとに設けた苗植付装置35…等を
備えている。 【0011】各苗箱搬送装置30に複数枚の苗箱C…が
装填され、苗取出装置31により苗取出位置Pに搬送さ
れてきた苗箱Cの横二列のポットC’…から苗n…が一
斉に押し出される。押し出された苗n…は、第一苗搬送
装置32の苗ホルダー32aに保持されて下側前方に弧
を描くような軌跡で搬送され、苗抜出装置33で第二苗
搬送装置34上に抜き落とされる。抜き落とされた苗n
…は、第二苗搬送装置34によりその左右両側の苗取り
部に左右半分づつに分かれて横送りされ、苗取り部まで
搬送された苗n…は一株づつ苗植付装置35・35が取
って圃場に植付けられる構成になっている。 【0012】植付部4の下部にはセンターフロート36
と左右一対のサイドフロート37・37が設けられてお
り、植付作業時は、これらフロートが圃場面を整地しな
がら滑走してゆく。これら各フロート36・37・37
には、各条の苗植付位置の近傍の圃場面に施肥用の溝を
形成する作溝器38…が取り付けられ、その後側に平面
視断面が後方開口のU字状の施肥ガイド5c…が取り付
けられ、そこに肥料繰出装置5b…から繰り出された肥
料を移送する施肥ホース5d…が各条ごとに連結されて
いる。また、センターフロート36は圃場面の凹凸を検
出するセンサでもあり、このセンターフロート36の上
下動に応じて油圧バルブ18のスプールが作動するよう
になっている。すなわち、センターフロート36が上動
すると、油圧シリンダ17を伸ばす方向に油圧バルブ1
8が作動され、逆にセンターフロート36が下動すると
油圧シリンダ17を縮める方向に油圧バルブ18が作動
されるのである。これにより、植付部4は圃場面に対し
一定の高さを維持するように制御される。 【0013】次に、苗箱搬送装置30…について更に詳
しく説明する。苗箱搬送装置30…は中央と左右に計3
体設けられている。各苗箱搬送装置30は、上部に後下
がりに傾斜した状態で設けられる上下2段の苗箱供給部
30a・30aと、その2段の苗箱供給部からの苗箱搬
送路を合流して下方に搬送し、更に続いて前側上方へU
字状に湾曲する苗箱搬送部30bと、それに続いて前記
苗箱供給部30a・30aの真下まで上方に延びる空箱
搬送部30cとを備え、空箱搬送部30cの出口に、そ
こから排出される空の苗箱C…を複数枚上下に重ねた状
態で収容する空箱収容枠30dが設けられている。これ
ら苗箱搬送装置30…は、苗箱搬送部30b…が各植付
伝動ケース16…でその上側に支持され、更に苗箱搬送
部30b…のU字状内に基部が固着された苗箱供給部支
持フレーム30e…で苗箱供給部30a・30a…、空
箱搬送部30c…、及び空箱収容枠30d…が支持され
ている。 【0014】上下2段の苗箱供給部30a・30aは、
苗箱をその長手方向を前後に向けた状態で2枚づつ直列
に載せられるスペースを有する。苗箱供給部30aは支
持プレート51の左右両縁部にフェンス52・52を立
設した構造で、底面の適所に苗箱の滑りを円滑にするた
めの空転ローラー53…が設けられ、また後部には後側
のスペースに載置されている苗箱を強制的に苗箱搬送部
30bへ送るための後述する苗箱供給装置50が設けら
れている。フェンス52・52の後部上面に苗箱押え板
54・54が内側に張り出す状態で固着されており、少
なくとも後側のスペースに載置されている苗箱の浮き上
がりを防止し、苗箱供給装置50により確実に苗箱搬送
部30bへ送られるようになっている。また、支持プレ
ート51の底部左右中央部には、苗箱の広間隔部Ccに
係合して苗箱の左右の位置決めをする位置決めガイド5
5が設けられている。 【0015】前記苗箱供給装置50は、外周部に形成さ
れた突起が苗箱CのポットC’…とポットC’…の隙間
に係合して苗箱を送る幅広の送りローラー50aと、該
送りローラーの下流側に位置し、苗箱Cの長手方向に沿
う左右の端縁部Ca・Caを上下から挟んで送る駆動ロ
ーラー50b・50b及び押えローラー50c・50c
とを備えている。押えローラー50c・50cは、支軸
50d′・50d′回りに回動自在な支持アーム50d
・50dに支持され、スプリング50e・50eによっ
て駆動ローラー50b・50b側に付勢されている。 【0016】苗箱供給装置50はモーターM1(M2)
によって駆動される。モーター出力軸Maの回転は、ギ
ヤG1・G2によって駆動ローラー50b・50bの軸
50b’に伝えられ、更に該軸から伝動ベルト50fに
よって送りローラー50aの軸50a’に伝えられる。
尚、図6に示す如く、モーターM1(M2)は、モータ
ー駆動部Mbにより回転させられるモーター駆動軸Mc
の回転をウォームMdとウォームホイールMeからなる
ウォームギヤ装置でモーター出力軸Maに伝える構造と
なっている。ウォームからウォームホイールへは伝動可
能であるが、ウォームホイールからウォームへは伝動が
困難であるというウォームギヤ装置の性質により、モー
ター停止時に駆動ローラ50b・50bと押えローラー
50c・50cに挟持された苗箱が自重で滑落しなくな
っている。 【0017】上述の如く駆動ローラ50b・50bはモ
ーター停止時に回転拘束された状態となっているので、
図7(a)に示すように駆動ローラ50b・50bと押
えローラー50c・50cに苗箱が挟持された状態で
は、苗箱を抜き取ることはできない。そこで、作業終了
時等に苗箱供給部30aの後側のスペースに載置されて
いる苗箱を取り出す場合は、図7(b)に示すように、
押えローラー50c・50cを前側に回動させ、駆動ロ
ーラ50b・50bと押えローラー50c・50cによ
る挟持から苗箱を解放する。この状態では、スプリング
50e・50eが支点越えし、押えローラー50c・5
0cが苗箱Cの上面に当接した状態で安定するので、両
手を使って苗箱Cを容易に取り出すことができる。苗箱
Cを取り出した後は、図7(c)に示すように、スプリ
ング50e・50eの作用で押えローラー50c・50
cは更に下向きに回動し、苗箱の進路を遮断した状態と
なる。このため、作業を再開する際、苗箱を苗箱供給部
30aに装填しようとしても、押えローラー50c・5
0cが邪魔になり苗箱供給部30aの奥まで苗箱を装填
できず、押えローラー50c・50cが正常な苗箱送り
位置へ戻されていないことに気づく。これにより、苗箱
送り装置50が不備な状態で植付作業を開始し、苗箱送
りが適正に行われないことによる苗植付け不良を防止で
きる。 【0018】図12は苗箱取出し後の押えローラーの戻
し忘れを防止するための構成の異なる例を表す。この例
は、支持アーム50d・50dの中間部にストッパプレ
ート50g・50gを回動自在に取り付け、そのストッ
パプレート50g・50gをコイルスプリング50h・
50hで支持アームの回動支点側に付勢している。苗箱
取出し時に押えローラー50c・50cを前側に回動さ
せたとき、苗箱Cがある場合は図12(b)に示すよう
にストッパプレート50g・50gが上方に逃げ、苗箱
Cが無くなると図12(c)に示すようにストッパプレ
ート50g・50gが下向きに回動して苗箱の進路を遮
断するようになる。これにより、前記と同様に、苗補給
時に押えローラー50c・50cが正常な苗箱送り位置
へ戻されていないことに気づく。 【0019】図13は苗箱取出し後の押えローラーの戻
し忘れを防止するための構成の更に異なる例を表す。こ
の例は、駆動ローラ50b・50bと押えローラー50
c・50cによる苗挟持位置の上手側に、支持アーム5
0d・50dに固着のフックピン50i・50iが係合
するフック50j・50jを回動自在に設け、このフッ
クピン50i・50iに下側に位置するときには苗箱搬
送路に突出する回動板50k・50kを取り付けてい
る。常時は、図13(a)に示すようにコイルスプリン
グ50l・50lの作用により回動板50k・50kが
苗箱搬送路の上方に位置しているが、フック50j・5
0jにフックピン50i・50iを係合させると、図1
3(b)に示すように回動板50k・50kが苗箱搬送
路に突出し、その状態で苗箱Cを補給すると、図13
(c)に示すように苗箱Cが回動板50k・50kを押
すことによりフック50j・50jとフックピン50i
・5ikの係合が外れ、スプリング50e・50eの作
用で押えローラー50c・50cが苗箱送り位置に自動
的に復帰する。 【0020】苗箱搬送部30bは、上段の苗箱供給部3
0a(1)から供給される苗箱を搬送する第一苗箱搬送
路と、下段の苗箱供給部30a(2)から供給される苗
箱を搬送する第二苗箱搬送路とを有し、両苗箱搬送路は
途中で合流して1本化されて苗取出位置Pに至ってい
る。両苗箱搬送路を搬送中の苗箱は次のように支持され
る。 【0021】第一苗箱搬送路を搬送中の苗箱について
は、端縁部Ca・Caを支持レール56・56で上下か
ら挟むようにして案内支持し、かつ始端から合流部まで
の部分は位置決めガイド57で広間隔部Ccの下面を支
え、合流部以降の部分はポットC′…の底部を支持プレ
ート58で支えている。支持レール56・56の合流部
に位置する部分56a・56aは、第二苗箱搬送路を搬
送される苗箱の進路を阻害しないように、端縁部Ca・
Caの上面側にだけ接当するようになっている。また、
第一苗箱搬送路の左右中央後方(苗箱の上面側)には
状の第一押え59が設けられており、搬送中の苗箱が後
方に飛び出そうとする動きを止めるようになっている。
この第一押え59の苗取出位置P手前近傍部分59aは
苗箱との間に広い間隔があくように後方に湾曲させてあ
り、そこまでは苗箱の上面と第一押え59の間に苗の葉
が挟まっていても、この湾曲部分59aの位置まで苗箱
がくると葉が正常な姿勢に復元し、苗取出位置Pでポッ
トから苗を取り出す際に障害とならないようになってい
る。 【0022】第二苗箱搬送路を搬送中の苗箱について
は、ポットC′…の底部を支持プレート58で支えてい
る。また、第二苗箱搬送路の左右中央上方(苗箱の上面
側)には第二押え60が設けられており、搬送中の苗箱
が浮き上がる動きを止めるようになっている。支持プレ
ート58は第二苗箱搬送路の始端から苗取出位置Pまで
連続して設けられているが、第二押え60は始端から合
流部の直前までで、合流部以後についてはその役割が第
一押え59に引き継がれる。 【0023】前記位置決めガイド57と第二押え60は
一体で、位置決めガイド57の基部を支点(62)にし
てモータM3により回動させられるように設けられてい
る。第一苗箱搬送路を苗箱搬送中の時は、図8及び図1
0(a)に示すように、位置決めガイド57が第一苗箱
搬送路を搬送中の苗箱の広間隔部Ccを下面側から支え
るよう両者57・60が上側に回動する。また、第二苗
箱搬送路を苗箱搬送中の時は、図9及び図10(b)に
示すように、第二押え60が第二苗箱搬送路の上方に位
置するよう両者57・60が下側に回動する。このよう
に、位置決めガイド57と第二押え60を上下に切換え
可能とすることにより、両者57・60を合流部の直前
まで設けることができ、合流部でも苗箱の支持や苗箱の
浮き上がり防止が効果的に働くようになっている。 【0024】更に、第一苗箱搬送路及び第二苗箱搬送路
の合流部手前近傍には、苗箱が合流部で搬送方向と交差
する方向へ位置ずれするのを規制する規制体として、苗
箱の送り用角孔Cb…に係合する爪が外周部に形成され
たスプロケットホイール63,63が設けられている。
搬送中の苗箱の角孔Cb…にこのスプロケットホイール
63,63の爪が係合することにより、苗箱Cの左右端
縁部Ca・Caの左右位置が規制され、苗箱Cが左右に
直線状に張られた状態となるので、図17(a)(b)
に示すように苗箱Cが撓まず、苗箱が搬送方向と交差す
る方向にぶれない。これにより、苗箱Cから苗が抜ける
ことが防止され、確実な苗植付けを行える。 【0025】苗取出位置P付近には、苗取出位置Pで苗
箱Cを係止するとともに、適宜タイミングで苗箱をポッ
ト横一列分づつ送る苗箱送り装置40が設けられてい
る。この苗箱送り装置40は、苗箱搬送路に沿って往復
移動する送り爪40a・40aと、それに連動して係脱
する係止爪40b・40bとを備えている。送り爪40
a・40aの爪部が左右搬送ガイド部30b’に設けた
開口部に入り込んで、その溝内に位置する苗箱Cの端縁
部Ca・Caに設けられた苗箱送り用の角孔Cb…に係
合した状態から、送り爪が上動して次の角孔Cb…に乗
り越して係合して再び下動することで、ポットC’…を
横一列分づつ搬送する構成になっている。尚、苗箱送り
手動レバー41を手で揺動操作することによっても、苗
箱送り装置40を送り作動させられる。 【0026】また、苗取出位置Pには、送り爪40a・
40a及び係止爪40b・40bが苗箱の角孔Cb,C
bから抜け出た状態にある時に苗箱が自重で落下するの
を防止する板バネ製のブレーキ部材40c・40cが設
けられている。さらに、苗取出位置Pの少し上側には、
係止爪40b・40bが苗箱の角孔Cb,Cbから抜け
出るのに連動して苗箱搬送路に突出(苗箱搬送路に苗箱
がない場合)し、苗箱供給部30aから供給される苗箱
を一旦受け止める遮断爪40d・40dが設けられてい
る。 【0027】上下の苗箱供給部30a・30aと苗箱搬
送部30bの適所に苗箱の有無を検出するリミットスイ
ッチSW1〜SW7が設けられており、これらスイッチ
の検出結果に基づいて苗箱供給装置50・50のモータ
ーM1・M2の駆動が制御される。これにより、苗箱の
流れは下記のようになる。 【0028】まず、空の苗箱搬送装置30に苗箱を装填
する場合について説明する。上段の苗箱供給部30a
(1)に装填された1枚目の苗箱は、苗箱供給装置50
(1)によって苗箱搬送部30bへ送り出され、自重で
苗取出位置Pまで落下する。上段の苗箱供給部30a
(1)に装填された2枚目の苗箱は、停止状態にある苗
箱供給装置50(1)に受け止められ、苗箱供給部30
a(1)の後部に保持される。上段の苗箱供給部30a
(1)に装填された3枚目の苗箱は、2枚目の苗箱の前
側に保持される。下段の苗箱供給部30a(2)に装填
された4枚目の苗箱は、停止状態にある苗箱供給装置5
0(2)に受け止められ、苗箱供給部30a(2)の後
部に保持される。下段の苗箱供給部30a(2)に装填
された5枚目の苗箱は、4枚目の苗箱の前側に保持され
る。これにて、苗箱搬送部30bと上下の苗箱供給部3
0a(1)・30a(2)に計5枚の苗箱は装填された
ことになる。この状態で、植付部4の各部を作動させ、
苗移植作業を開始する。 【0029】次に、上記苗箱満載状態から苗移植作業を
行う場合について説明する。苗移植作業を開始すると、
苗箱送り装置40によって1枚目の苗箱がポット間隔分
づつ搬送される。そして、適当タイミングで2枚目の苗
箱が苗箱搬送部30bへ送り出されて1枚目の苗箱に続
く。それに伴い3枚目の苗箱が苗箱供給部30a(1)
の後部まで滑り落ちてくる。更に作業が続行され、2枚
目の苗箱の苗移植にさしかかると、適当タイミングで3
枚目の苗箱が苗箱搬送部30bへ送り出される。3枚目
の苗箱の苗移植にさしかかると、前記と同じ要領で、今
度は下段の苗箱供給部30a(2)の苗箱が苗箱搬送部
30bに1枚づつ供給される。苗が取り出された後の空
の苗箱は、空箱搬送部30cを通って空箱回収部30d
に回収される。 【0030】苗箱が苗箱供給部30aを滑り落ちて駆動
ローラ50b・50bと押えローラー50c・50cに
挟持される際に苗箱供給装置50の送り速度を速くし、
一定時間後、送り速度を定常速度に戻すように制御し、
苗箱が滑り落ちる速度の方が苗箱供給装置50による送
り速度よりも速いことにより、苗箱が駆動ローラ50b
・50bと押えローラー50c・50cに挟持される時
の衝撃を緩和している。 【0031】実際には、苗箱供給装置50の直前部に設
けたスイッチSW1(またはSW5)がONになると駆
動ローラ50b・50bの回転速度を速くし、苗箱供給
装置50の直後部に設けたスイッチSW2(またはSW
6)がONになると駆動ローラ50b・50bの回転速
度を定常速度に戻すようモータM1(またはM2)を制
御している。ただし、スイッチSW1(またはSW5)
がONの状態でスイッチSW2(またはSW6)がON
からOFFに変わった場合は、先行の苗箱が苗箱搬送部
30bに送り出され後続の苗箱が駆動ローラ50b・5
0bの手前で待機している状態であるので、駆動ローラ
50b・50bの回転速度を速くせず定常速度のままと
する。 【0032】また、駆動ローラ50b・50bと押えロ
ーラー50c・50cが挟持している苗箱を離す際には
苗箱供給装置50の送り速度を若干遅くし、苗箱が先行
する苗箱にぶつかる時の衝撃を緩和している。定常速度
においては、駆動ローラ50b・50bと押えローラー
50c・50cが苗箱を挟持している時間は約3秒であ
るので、例えば苗箱がローラに挟持されてから2.5秒
後に送り速度を遅くするように制御すればよい。 【0033】更に、苗箱供給装置50全体を支持するス
テー50m・50mを前後にスライド可能に設け、スプ
リング50n・50n等で前方に引っ張った緩衝構造と
しておくと、先行する苗箱がスイッチSW2(またはS
W6)を押す位置まで下がっていなくて苗箱供給装置5
0が作動していない場合でも、苗箱を補給した際にその
補給した苗箱が苗箱供給装置50の各ローラにぶつかる
時の衝撃を緩和することができる。 【0034】この苗箱搬送制御に使用されている前記各
リミットスイッチSW1〜SW7は、スイッチ本体を収
容するケースの側面部から検出軸が突出し、該検出軸に
アクチュエータを取り付けた構成で、アクチュエータの
被検出物が当たる部分は平面視でケースと重ならないよ
うになっている。 【0035】具体的には図11のようになっている。同
図における70はスイッチ本体で、密閉ケース71の下
部に収容されている。ケース71の上部には検出軸72
が水平に設けられ、該検出軸に一体なアーム73がスイ
ッチ本体70の接点開閉体70aに当接している。この
アーム73はスプリング74によってスイッチOFF
(またはON)となる方向に付勢されている。検出軸7
2の一端はケース外に突出しており、その突出部にアク
チュエータ75が取り付けられている。アクチュエータ
75は、苗箱Cの搬送方向に向けて延ばされ、中間部よ
り先端側の部分が上側に湾曲して苗箱支持プレート51
に形成された穴51aより苗箱搬送路上に突出してい
る。そして、その湾曲部分に苗箱搬送路を搬送中の苗箱
Cを受ける苗箱受け板75aが固着してある。苗箱(被
検出物)が当たる部分である苗箱受け板75aは、アク
チュエータ75の基部からある程度離れた位置に設けら
れていて、平面視でケース71と重ならないようになっ
ている。図11は苗箱供給部30aに設けられているス
イッチSW1またはSW5を表しているが、他のスイッ
チについても、上記と同様に、苗箱受け板65aが平面
視でケース71と重ならないようになっている。 【0036】苗箱Cが苗箱受け板75aを押すと、アク
チュエータ75が下向きに回動し、アーム73によって
接点開閉体70aが押し込められてスイッチON(また
はOFF)となる。苗箱Cが通過すると、スプリング7
4の作用でアクチュエータ75が元の位置に戻り、スイ
ッチOFF(またはON)になる。前述の如く苗箱受け
板75aが平面視でケース71と重なっていないので、
苗箱Cが苗箱受け板75aに当たる際に苗箱に付いてい
る泥が落ちても、その泥がケース71に付着しない。こ
のため、ケース71とアクチュエータ75の間に泥土が
挟まり、アクチュエータ75が作動しなくなることが防
止される。また、ケース71内とケース71外とを結ぶ
開口部は回転軸である検出軸72が挿通されている孔だ
けであるので、ケース71内部のシール性が良好であ
る。 【0037】 【発明の効果】以上に説明した如く、本発明にかかる苗
移植機は、上下2段の苗箱供給部とそれぞれに対応する
第一、第二の苗箱搬送路を設け、第一苗箱搬送路には、
苗箱の下面側左右中央部に長手方向に設けられている広
間隔部の下面を支える位置決めガイド57と、苗箱のポ
ットの底部を支える支持プレート58と、苗箱の上面側
左右中央部を押える第一押え59とを設けて、始端から
合流部までの部分では苗箱を位置決めガイド57で支
え、合流部以降の部分は支持プレート58で支えるとと
もに、第二苗箱搬送路には、苗箱のポットの底部を支え
る前記支持プレート58と、苗箱の上面側左右中央部を
押える前記第一押え59及び第二押え60を設けて、始
端から合流部までの部分では第二押え60で苗箱を押
え、合流部以降の部分では第一押え59で苗箱を押える
ようにしたので、両搬送路において苗箱の上側への撓み
を効果的に防止できるようになった。また、前記位置決
めガイド57と第二押え60とは、第一苗箱搬送路に苗
箱を搬送する時と、第二苗箱搬送路に苗箱を搬送する時
とでその位置を切り替えられるように、上下に一体回動
可能としたので、位置決めガイド57と第二押え60と
を合流部の直前まで設けることができ、合流部での苗箱
の支持が確実となり、効果的に浮き上がりを防止できる
ようになった。
【図面の簡単な説明】 【図1】苗移植機の全体側面図である。 【図2】苗箱搬送装置の側面図である。 【図3】苗箱搬送装置の平面図である。 【図4】(a)図3のS1−S1断面図、及び(b)図
3のS2−S2断面図である。 【図5】苗箱供給装置の側面断面図である。 【図6】モーターの内部構造を示す図である。 【図7】(a)(b)(c)はそれぞれ苗箱取出し時の
動作を示す図である。 【図8】第一苗箱搬送路を苗箱搬送中の状態を示す苗箱
搬送部の側面断面図である。 【図9】第二苗箱搬送路を苗箱搬送中の状態を示す苗箱
搬送部の側面断面図である。 【図10】(a)図8のS−S断面図、及び(b)図9
のS−S断面図である。 【図11】スイッチの(a)平面図、及び(b)側面断
面図である。 【図12】(a)(b)(c)はそれぞれ異なる例の苗
箱取出し時の動作を示す図である。 【図13】(a)(b)(c)はそれぞれ更に異なる例
の苗箱取出し時の動作を示す図である。 【図14】苗箱の平面図である。 【図15】苗箱の(a)側面図、及び(b)正面図であ
る。 【図16】従来の苗移植機の苗箱搬送部の断面図であ
る。 【図17】(a)第一苗箱搬送路を苗箱搬送時における
合流部の断面図、及び(b)第二苗箱搬送路を苗箱搬送
時における合流部の断面図である。 【符号の説明】 C 苗箱 1 苗移植機 2 走行車体 3 リンク装置 4 植付部 30 苗箱搬送装置 30a 苗箱供給部 30b 苗箱搬送部 56 支持レール 57 位置決めガイド 58 支持プレート 63 スプロケットホイール(規制体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井関 秀夫 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 福島 寿美 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 金子 辰美 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (56)参考文献 特開 平6−30618(JP,A) 特開 平7−39218(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 上下2段の苗箱供給部30aのうち、上
    段の苗箱供給部30a(1)から供給される苗箱を供給
    する第一苗箱搬送路と、下段の苗箱供給部30a(2)
    から供給される苗箱を搬送する第二苗箱搬送路とを設
    け、両苗箱搬送路は、途中で合流1本化して苗取出位置
    Pに至るように構成し、前記第一苗箱搬送路には、苗箱
    の下面側左右中央部に長手方向に設けられている広間隔
    部の下面を支える位置決めガイド57と、苗箱のポット
    の底部を支える支持プレート58と、苗箱の上面側左右
    中央部を押える第一押え59とを設けて、始端から合流
    部までの部分では苗箱を位置決めガイド57で支え、合
    流部以降の部分は支持プレート58で支えるようにし、
    第二苗箱搬送路には、苗箱のポットの底部を支える前記
    支持プレート58と、苗箱の上面側左右中央部を押える
    前記第一押え59及び第二押え60を設けて、始端から
    合流部までの部分では第二押え60で苗箱を押え、合流
    部以降の部分では第一押え59で苗箱を押えるように
    し、さらに、前記位置決めガイド57と第二押え60と
    は、第一苗箱搬送路に苗箱を搬送する時と、第二苗箱搬
    送路に苗箱を搬送する時とでその位置を切り替えられる
    ように、上下に一体回動可能としたことを特徴とする苗
    移植機。
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