JP3867422B2 - 苗移植機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポット苗用苗移植機における苗トレイ搬送機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
苗を一株づつ収容するポットを複数連結してなる苗トレイを所定の苗トレイ搬送路に沿ってポットピッチづつ間欠的に一定方向に搬送し、前記苗トレイ搬送路の所定位置で苗トレイから苗を取り出して圃場に植付ける苗移植機がある。従来、この種の苗移植機は、苗トレイを搬送するための機構として、苗トレイの左右端縁部にポットピッチと同ピッチで穿設された苗トレイ送り用の角孔に係合可能な送り爪を苗トレイ搬送路に沿って往復動させ、該送り爪が往動するときには前記角孔に係合して苗トレイを1ピッチ分だけ搬送し、該送り爪が復動するときには前記角孔との係合が外れて次の角孔まで乗り越すようにした爪式の搬送機構が採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記爪式の搬送機構は、送り爪を含む多数の駆動部分をメカ的に駆動する構成であるので、構造が複雑であり、苗トレイ送り量の調整やその他のメンテナンスが難しいのみならず、適正な搬送が行われなくなることがあった。苗トレイが適正に搬送されなくなると、欠株等の問題が生ずるほか、搬送装置の損傷事故が生ずるおそれもあった。そこで、本発明は、搬送装置が適正に作動していない場合は、直ちにそれを検知して適切な処置を講ずることができるようにすることを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は次のような構成とした。すなわち、請求項1に記載の苗移植機は、苗を一株づつ収容するポットを複数連結してなる苗トレイを所定の苗トレイ搬送路に沿ってポットピッチづつ間欠的に一定方向に搬送し、前記苗トレイ搬送路の所定位置で苗トレイから苗を取り出して圃場に植付ける苗移植機において、苗トレイが1ポットピッチ搬送されるごとにON・OFFに切り替わるリミットスイッチSW1を設け、リミットスイッチSW1がONまたはOFFの状態が所定時間以上継続する場合は、警報を出力するように構成するとともに、前記所定時間を、圃場に植えられる苗の株間距離及び作業速度のいずれか或は両方に応じて変更するようにしたことを特徴としている。
【0005】
また、請求項2に記載の苗移植機は、苗を一株づつ収容するポットを複数連結してなる苗トレイを所定の苗トレイ搬送路に沿ってポットピッチづつ間欠的に一定方向に搬送し、前記苗トレイ搬送路の所定位置で苗トレイから苗を取り出して圃場に植付ける苗移植機において、苗トレイが1ポットピッチ搬送されるごとにON・OFFに切り替わるリミットスイッチSW1を設け、リミットスイッチSW1がONまたはOFFの状態が所定時間以上継続する場合は、苗植付けを停止するように構成するとともに、前記所定時間を、圃場に植えられる苗の株間距離及び作業速度のいずれか或は両方に応じて変更するようにしたことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に表された好ましい実施の形態について説明する。この苗移植機1は、乗用走行車体2の後側にリンク装置3を介して6条植えの植付部4が昇降可能に装着され、また、走行車体2の後部には、側条施肥装置5の肥料ホッパ5aと、各条ごとに肥料を繰り出す肥料繰出装置5b,…が配設されている。この苗移植機1は水田で水稲の苗を植付けるものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、畑地において野菜の苗を植付ける苗移植機にも適用できる。
【0010】
走行車体2は、駆動回転する左右一対の操向可能な前輪6,6と駆動回転する左右一対の後輪7,7を備え、メインフレーム8上の前側にミッションケース9、その後側にエンジンEが配設されている。エンジンEの回転動力は、ミッションケース9内のトランスミッションで変速された後、走行用動力が前輪6,6と後輪7,7に伝達されるとともに、外部取出動力(PTO)が植付クラッチ10を経由して植付部4と施肥装置5に伝達される。エンジンEの上方に座席11が設置され、その前方に前輪6,6を操向操作するためのハンドル12が設けられている。座席11の周辺部は水平状のステップフロア14で、その上を作業者が移動できるようになっている。図中の15は予備の苗を載せておく予備苗載台、16は次行程における走行車体2の進路を圃場面に線引きする線引きマーカである。
【0011】
リンク装置3は、走行車体2のメインフレーム8の後端部に固着のリンクベースフレーム20に上リンク21,21及び下リンク22,22が回動自在に取り付けられ、これら上下リンクの後端部に連結枠23が連結されている。そして、その連結枠23の下端部に、植付部側に回転自在に支持されたローリング軸24の前端部が挿入連結される。これにより、植付部4は進行方向に対してローリング自在に装着される。また、リンク装置3を駆動するための油圧シリンダ26が、基部側をフレーム8に取り付けて設けられていて、そのピストンロッド側が上リンク21,21の基部から下向きに一体的に固着されたアーム27の先端部にスプリングを介して連結されている。この油圧シリンダ26が伸縮作動すると、上下のリンク21,21,22,22がリンクベースフレーム20側の支軸回りに回動し、植付部4が昇降動するようになっている。
【0012】
植付部4は6条植えの構成で、後下がりに傾斜した上下2段の苗載台30,30,…が左右並列に3組設けられ、これら各組の苗載台の後端部に苗トレイ搬送路31,…が接続されている。各苗トレイ搬送路31は、苗載台30,30から1個づつ供給される苗トレイを前半は下向きに搬送し、途中で搬送方向を徐々に変え、後半は上向きに搬送するように側面視略U字状に形成されている。
【0013】
そして、各苗トレイ搬送路31に対応させて、苗取出位置Pで苗トレイからポット横一列分づつ苗を取り出す苗取出装置33と、取り出された苗を下側前方に弧を描くような軌跡で搬送する苗搬送装置34と、該苗搬送装置から苗を抜き出す苗抜き装置35と、抜き出された横1列分の苗を半分づつ左右両側に横送りする苗横送り装置36,36と、該苗横送り装置36,36によって搬送されてくる苗を取って圃場に植え付ける苗植付装置37,37とが設けられている。つまり、苗トレイ搬送路31、苗取出装置33、苗搬送装置34、及び苗抜き装置35は、2条づつで1組となっている。また、苗トレイ搬送路31の出口部には、苗取出位置Pで苗を取り出された後の空の苗トレイを回収する回収ケース38が取り外し可能に装着される。
【0014】
これら各装置を支持する植付部フレームは、苗トレイ搬送路31,…の下側に左右水平に設けたメインフレーム40、苗トレイ搬送路31,…のU字の内側に配置された苗取出駆動ケース41,…、隣接する苗取出駆動ケース同士を連結する連結フレーム42,42、メインフレーム40の左右端部と左右両端の苗取出駆動ケース41,41の外面部を連結する上下伝動フレーム43,43、メインフレーム40と連結フレーム42,42を連結する上下フレーム44,44、メインフレーム40から後方に等間隔で突出する4個の植付伝動フレーム45,…、苗取出駆動ケース41,…の上面に基部が固着された苗載台支持フレーム46,…、上下伝動フレーム43,43または上下フレーム44,44の上端部と植付伝動フレーム45,…の後端部とを連結する補強フレーム47,…、メインフレーム40の左右中央部前面側に固着された平面視コ字状の植付部支持ブラケット48、該植付部支持ブラケットと一体のパイプ48aと連結フレーム42,42の内側フランジ部とを連結する連結プレート49,49とで構成されている。そして、植付部支持ブラケット48の左右中央部に設けた軸受ケース50に前記ローリング軸24が回転自在に挿入され、植付部4をローリング自在に支持している。
【0015】
植付部4の下部にはセンターフロート52と左右一対のサイドフロート53,53が設けられており、植付作業時は、これらフロートが圃場面を整地しながら滑走する。これら各フロート52,53,53には、各条の苗植付位置の近傍の圃場面に施肥用の溝を形成する作溝器54,…が取り付けられ、その後側に平面視断面が後方開口のU字状の施肥ガイド5c,…が取り付けられ、そこに肥料繰出装置5b,…から繰り出される肥料を移送する施肥ホース5d,…が各条ごとに連結されている。
【0016】
センターフロート52は圃場面の凹凸を検出するセンサでもあり、植付作業時にはセンターフロート52の前端部の上下動が上下動検出機構55に検出され、その検出結果に応じて前記油圧シリンダ26の制御バルブを切り替えて植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。また、各フロート52,53,53は左右方向の植付深さ調節軸57と一体回動するフロート支持アーム58,…に取り付けられており、植付深さ調節軸57を回動させてフロートの取付高さを変更することにより、苗の植付深さを調節する。
【0017】
次に、植付部4の各部の構成について説明する。
まず、苗トレイTについて説明すると、この苗移植機1に使用されるのはプラスチック製の可撓性を有する苗トレイであり、図25及び図26に示すように、育苗用ポット200,…が前後左右に所定のピッチで配置され、それらが開口部側で互いに連結し、底部側はそれぞれ独立した構造になっている。各ポット200,…の底部には、後記苗押出ピン72を底部側から侵入させることのできる水抜きを兼ねる切れ目201,…が形成されている。長手方向に沿う左右端には平板状の端縁部202,202が形成されている。また、左右(短手方向)中央部には、ポットとポットの間隔が広い広間隔ゾーン203が長手方向に設けられている。育苗に際しては、各ポット200,…内に床土を詰めて播種、覆土した後、適正な管理の下で発芽及び緑化させる。
【0018】
上下2段の苗載台30,30は、苗トレイをその長手方向を前後に向けた状態で2枚づつ直列に載置することのできるスペースを有している。苗載台30,30の底面には空転ローラ30a,…が設けられ、苗トレイが苗載台上を後方に滑り落ちるようになっている。また、各苗載台30の後端部には苗トレイの端縁部を表裏両側から挟み付けるように配置した左右各一対の供給ローラ(図示せず)が設けられており、これを回転駆動すると苗トレイが苗トレイ搬送路31に送り出され、駆動を停止すると苗トレイが苗載台上に保持される。上記供給ローラを回転駆動するモータを制御装置で制御することにより、苗載台30,30の苗トレイを苗トレイ搬送路31に1枚づつ供給する。
【0019】
苗トレイ搬送路31は、苗トレイTの端縁部202,202を案内する左右の搬送ガイド31a,31aと、苗トレイTの広間隔ゾーン203に係合する中央ガイド31bとで構成されている。左右それぞれの搬送ガイド31aにおける苗取出位置Pの搬送上手側近傍の位置には、苗トレイTの端縁部202を表裏(苗トレイの上面を表とする)両側から挟んで送る一対の搬送ローラ60,61が設けられている。裏側のローラ60は駆動ローラで、電動モータ62で回転させる。表側のローラ61は押えローラで、前後に回動自在な支持アーム63に支持され、スプリング64によって前側に付勢されている。よって、常態では図7において実線で示すように、一対の搬送ローラ60,61が苗トレイの端縁部を挟み付けて苗トレイを搬送可能な状態となっている。図7において鎖線で示すように、スプリング64を死点越えさせて押えローラ61を上方に回動すると、一対の搬送ローラで苗トレイの端縁部を挟み付けず苗トレイを取出可能な状態となる。これら搬送ローラ60,61は、ゴム等の弾性材料を用いる、外周部には左右方向の溝を設ける等の滑止め対策を施しておくのが望ましい。
【0020】
前記モータ62の駆動は、苗トレイ搬送検出用リミットスイッチSW1、苗押出ピン作動検出用リミットスイッチSW2等からの情報に基づき、コントローラ65によって制御される(図16参照)。リミットスイッチSW1は、苗トレイ搬送路31の裏面側(前側)に設けられ、バネにて後方に付勢されたアクチュエータが苗トレイのポットとポットの間隔部に係合している状態がON、アクチュエータがポットの底部に押されて前方に回動した状態がOFFになる。よって、苗トレイが1ピッチ搬送されるごとに、リミットスイッチSW1がON・OFF切り替わる。また、リミットスイッチSW2は、苗取出装置33の作動に連動し、後記苗押出ピン72,…がポット200,…から抜けた状態がON、苗押出ピン72,…がポット200,…内に挿入された状態がOFFになる。
【0021】
通常作業時には図17のフローチャートに示す制御を行い、リミットスイッチSW2がONすなわち苗押出ピンがポットから抜けた状態にあるとき、苗トレイをポットピッチ分だけ搬送するようにモータ62を駆動する。これを繰り返すことにより、苗トレイを間欠的にポットピッチ分づつ搬送し、その搬送停止中に苗押出ピンが作動してポットから苗を取り出す。
【0022】
リミットスイッチSW1がONまたはOFFの状態が所定時間以上継続する場合は、モータ62の故障等により苗トレイの搬送が行われていないと判断し、植付クラッチ10を「切」にするとともに、ランプまたはブザー66で異常を知らせる。上記所定時間は、植え付けられる苗の株間距離及び作業速度に合った時間となるように、植え付けられる苗の株間距離を設定する株間設定ダイヤル67の設定値と、外部取出動力(PTO)の回転数を検出するPTO回転数センサ68の検出値とに基づき算出される。
【0023】
また、モータ65は正逆転可能で、苗載台30,30上に苗トレイが無い状態で、苗トレイ取出スイッチ69を入れると、モータ62が逆転方向に回転して苗トレイ搬送路31にある苗トレイを取り出すことができる。苗載台30,30の苗トレイの有無は、苗載台30,30の自動供給ローラの駆動を制御するための自動供給スイッチ70の状態によって判断される。
【0024】
苗トレイ搬送検出手段としては、前記リミットスイッチSW1に限らず、図20及び図21に示す検出手段を採用してもよい。図20に示すリミットスイッチSW1′は、端縁部202に送り用の穴204,…がポットピッチと同間隔で穿設されている苗トレイT′を使用する場合に適用可能で、苗トレイが1ピッチ搬送されるごとに、アクチュエータが上記送り用の穴204に嵌り込んで苗トレイの搬送を検出する。図21に示すセンサSW1″は、苗トレイTの移動によって端縁部202をローラが転がることにより苗トレイの搬送を検出する。
【0025】
苗取出装置33は、苗トレイの横方向のポットに対し同数同ピッチで並んだ苗押出しピン72,…が、前後方向に摺動自在に支持されたスライド軸73,73と一体に作動するように設けられている。図11及び図12に示すように、スライド軸73にはラック73aが形成されており、そのラックに扇形のピニオンギヤ74が噛み合っている。また、ピニオンギヤ74が取り付けられているギヤ軸75には、別の扇形ギヤ76が取り付けられている。この扇形ギヤ76は、支持軸78に回動自在に支持された苗取出作動アーム79のギヤ部79aと噛み合っている。苗取出作動アーム79のギヤ部79aと反対側の端部にはローラ80が回転自在に支承されており、そのローラ80が、苗取出駆動ケース41の上部を左右に貫通する苗取出カム軸65に設けられている苗取出カム81のガイド溝81aに嵌り込んでいる。苗取出カム81の回転によりスライド軸73,73が前後にスライドし、該スライド軸が後方にスライドするときに、苗押出しピン72,…が、苗取出位置Pにある苗トレイの横一列分のポットに対し、ポットの底部に形成された切れ目からポット内に挿入され、苗を後方に押し出す。
【0026】
苗搬送装置34は、苗押出しピン72,…に対応して前後に連通する背面視凹状の苗ホールド部が形成された苗ホルダー83を備えている。苗ホルダー83は、上下2本づつの揺動リンク84,85,84,85に連結された支持部材86,86に左右両端が固定されており、上記揺動リンクの揺動により円弧状軌跡を描いて往復移動するようになっている。苗搬送装置の駆動機構は、図10及び図13に示すように、前記苗取出カム軸65の回転を、アーム88、伸縮ロッド89、及びアーム90を介して、上下伝動フレーム43,43に固定した苗搬送伝動ケース91の入力軸92に反復回動運動として伝達し、さらに該入力軸から一対の伝動ギヤ93,94を介して、下側の揺動リンク85の基部が一体に取り付けられている苗搬送駆動軸95に反復回動運動を伝達するように構成されている。
【0027】
苗搬送駆動軸95の反復回動により、揺動リンク84,85,84,85が上下に揺動し、苗ホルダー83が円弧軌跡に沿って往復移動する。苗ホルダー83が軌跡の上端に位置するときに苗取出装置33により苗トレイから押し出された横一列分の苗を苗ホールド部が受け取り、苗ホルダーが移動してその受け取った苗を前側下方に搬送する。揺動リンク84,85が上動し、苗ホルダー83が軌跡上端に至ると、下側の揺動リンク85がストッパ96に当たって止まる。アーム88はなおも回転して揺動リンク85を上動させようとするが、このアーム88の回転は伸縮ロッド89に介装されているスプリング89aに吸収され、揺動リンク85はストッパ96によって停止されたままとなる。この間は、苗ホルダー83が軌跡上端に停止しているので、苗取出装置33による苗トレイから苗ホルダー83への苗の受け渡しが確実に行われる。
【0028】
なお、苗搬送駆動軸95は左右の苗搬送伝動ケース91,91間に架け渡して設けられており、これに揺動リンク84,85が全部で計4組取り付けられている。そして、図7に図示する如く、左右外側の揺動リンクに連結されている支持部材86(O)とその内側の揺動リンクに連結されている支持部材86(I)とで左右の組の苗ホルダーを支持し、内側2組の揺動リンクに連結されている支持部材86(I),86(I)で中央の組の苗ホルダーを支持している。よって、隣接する苗ホルダー同士が支持部材86(I),86(I)を介して連結された構造で、各ユニットの苗ホルダー83,…は一体に作動する。
【0029】
苗抜き装置35は、図14及び図15に示すように、左右方向に長い板状部100aと、該苗叩き部の先端部から垂設された櫛状部100b,…とからなる苗叩き100が、回動自在に設けた左右方向の苗叩き取付軸101に一体的に取り付けられている。苗叩き取付軸101の左右端部に固定した回動アーム102にはローラ103が取り付けられ、該ローラが苗叩きカム軸104に取り付けた苗叩きカム105のカム面に接当するように、スプリングにて回動アーム102を付勢している。これにより、苗叩きカム105が回転すると、該カムの凹部にローラ103が嵌り込むときスプリングの張力により苗叩き100が素早く下向きに回動し、すぐに元の位置に復帰するように作動する。
【0030】
苗ホルダー83が移動軌跡下端に移動してきたとき、相対的に苗叩きの櫛状部100b,…が苗ホルダー83の各苗ホールド部を前後に通り抜け、該苗ホールド部に保持されている苗を後方に抜き出す。次いで、苗叩き100が下向きに回動し、その板状部100aが抜き出された苗を後記苗横送り装置36,36の苗送りベルト113,113上に叩き落す。櫛状部100b,…は、針金をU字形に折り曲げて形成されている。このため、櫛状部100bと苗との接触面積が小さく、両者が互いにくっつく力が弱いので、抜き出された苗を確実に叩き落とすことができる。
【0031】
苗横送り装置36は、メインフレーム40から後方に突出する苗横送り駆動軸110に取り付けた駆動ローラ111と従動ローラ112とに苗送りベルト113を巻き掛けて構成したものであり、苗送りベルト113の上面が苗トレイ搬送路の左右中央から外側に移動するように、一つ苗トレイ搬送路つき2組づつ左右対称に設けられている。苗抜き装置35により抜き落とされた横一列分の苗N,…は、2組の苗横送り装置の各苗送りベルト113,113の上に整列状態で落下し、これを受けた苗送りベルト113,113が左右半分づつの苗をそれぞれ左右両側に搬送する。苗送りベルト113で搬送された苗Nは、適当な隙間を開けて設けられている一対の植付ガイド114,114の間に落とし込まれる。
【0032】
また、苗送りベルト113の下側には、前後方向の回転軸に対して毛状体が螺旋状に植付けられた泥落しブラシ115が、苗送りベルトの表面に摺接するように設けられている。この泥落しブラシ115は、従動ローラ112の軸からギヤG1,G2,G3を介して取り出した動力で駆動され、苗送りベルト113と逆向きに回転する。泥落しブラシ115が回転することにより、苗送りベルト113の表面に付着している泥をこすり落し、それを螺旋状の毛状体によって後方に送り、その後端部で落下させる。
【0033】
苗植付装置37は、植付伝動フレーム45の後端部に設けられた植付駆動軸120と一体回転する回転ケース121に一対の苗植込具122,122が取り付けられ、苗植込具122,122が閉ループの先端軌跡を描いて移動する。各苗植込具122は、植付ガイド114,114の間に落とし込まれた苗を交互に一株づつ取り、それを植付ガイド114,114の間を移動させて圃場に植付ける。
【0034】
図9は植付部の伝動機構図である。走行車体2からの回転動力は、左右中心よりもやや右側の位置に設けた入力軸130から植付部4に入力される。入力軸130は、ベベルギヤ131,132を介して、メインフレーム40の内部に回転自在に支持された主伝動軸133と伝動連結している。この主伝動軸133から、これと直交して設けた各苗横送り駆動軸110へベベルギヤ135,136を介して伝動される。各組の一対の苗横送り駆動軸110,110は互いに逆向きに回転するようになっている。また、植付伝動フレーム45内には、主伝動軸133に取り付けたスプロケット137aと植付駆動軸120に取り付けたスプロケット137bに掛けた伝動チェーン137が設けられ、該チェーンにより主伝動軸133から植付駆動軸120へ伝動する。
【0035】
さらに、主伝動軸133はその左右端近傍で、ベベルギヤ140,141を介して、左右の上下伝動フレーム43内に設けた上下伝動軸142(LまたはR)の下端部とそれぞれ伝動連結している。上下伝動軸142の上端部は、ベベルギヤ143,144を介して、苗取出カム軸65(LまたはR)と伝動連結している。苗取出カム81は苗取出カム軸65に回転自在に嵌合する筒体145に一体に形成され、該筒体と苗取出カム軸65を定位置停止クラッチ146によって伝動入・切可能に連結している。これにより、2条づつの単位で苗取出装置33の駆動を停止させることができる。また、上下伝動軸142の中間部から、ベベルギヤ147,148によって前記苗叩きカム軸104に伝動される。定位置停止クラッチ146のクラッチピン146aは、ワイヤ146bを介して外部操作される。
【0036】
苗トレイ回収ケース38は、図18及び図19に示すように、全体が苗トレイTを所定個数重ねて収容できる直方体の形状をし、上面と該上面に直交する面の一部とが回動自在な蓋150になっている。蓋の先端左右両端部には、切欠部151,151が形成されている。蓋150は取っ手152と連動させてあり、取っ手152を押すと蓋150が開き、取っ手152を引くと蓋150が閉じるようになっている。
【0037】
植付作業時には、苗載台支持フレーム46に固定された支持台153の上に回収ケース38を載置し、開放させた蓋150の切欠部151,151に搬送ガイド31a,31aの末端部を挿入する。この状態で植付部4を作動させると、苗トレイが苗トレイ搬送路31を搬送され、苗取出位置Pで苗を取り出された空の苗トレイが苗トレイ搬送路31の末端部から回収ケース38内に排出される。回収ケース38に所定個数の苗トレイTが回収されたなら、取っ手152を引き上げて回収ケース38を支持台153から取り上げる。これに伴い、蓋150が閉じる。
【0038】
図22及び図23は異なる苗移植機を表している。この苗移植機1′は、苗トレイ回収部155,…が走行車体の後部には設けられ、レール156,156に沿って左右方向にスライドさせられるようになっている。このため、走行車体上から空の苗トレイを回収することができ、作業能率が良い。
【0039】
また、図24は使用後の苗トレイを洗浄する洗浄装置の概念図である。この洗浄装置は、一対の搬送ローラ160,160によって苗トレイTを所定の経路161に沿って搬送しつつ、その搬送途中で回転ブラシ162,162によって苗トレイに付着した泥を除去し、さらにモータ163で駆動するタービン164によってポット200内にエアを吹き付け、ポット内に残留している水分をポット底部の切れ目201から外部に排出させる。このように、エアを利用すると水分を完全に除去することができるので、寒冷地等においてポット内に残留した水分が氷結することによる不都合の発生が防止される。
【0040】
【発明の効果】
以上に説明した如く、本発明にかかる苗移植機は、苗トレイが1ポットピッチ搬送されるごとにON・OFFに切り替わるリミットスイッチSW1を設け、リミットスイッチSW1がONまたはOFFの状態が所定時間以上継続する場合は、警報を出力するか或は苗植付けを停止させるように制御するように構成したので、搬送装置のモータの故障等による苗トレイ搬送不良によって欠株が生じるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗移植機の側面図である。
【図2】苗移植機の平面図である。
【図3】植付部の一部を示す側面図である。
【図4】植付部の背面図である。
【図5】植付部の要部の背面図である。
【図6】植付部フレームの展開断面図である。
【図7】苗トレイ搬送機構の側面図である。
【図8】S1−S1断面図である。
【図9】植付部の伝動機構図である。
【図10】上下伝動フレーム及びその周辺の背面断面図である。
【図11】苗取出駆動ケースの背面断面図である。
【図12】S2−S2断面図である。
【図13】苗搬送駆動ケースの側面断面図である。
【図14】苗抜き装置の側面図である。
【図15】苗抜き装置の背面断面図である。
【図16】苗トレイ搬送制御装置のブロック図である。
【図17】苗トレイ搬送制御のフローチャートである。
【図18】苗トレイ回収ケースの斜視図である。
【図19】苗トレイ回収ケース取付部の側面図である。
【図20】苗トレイ搬送検出用リミットスイッチの別例の側面図である。
【図21】苗トレイ搬送検出用センサの側面図である。
【図22】異なる苗移植機の側面図である。
【図23】その苗移植機の平面図である。
【図24】苗トレイ洗浄装置の概念図である。
【図25】苗トレイの平面図である。
【図26】苗トレイの(a)側面図、及び(b)正面図である。
【符号の説明】
SW1 苗トレイ搬送検出用リミットスイッチ(検出手段)
T 苗トレイ
1 苗移植機
2 走行車体
3 リンク装置
4 植付部
31 苗トレイ搬送路
33 苗取出装置
34 苗搬送装置
35 苗抜き装置
36 苗横送り装置
37 苗植付装置
38 苗トレイ回収ケース
60 駆動ローラ(搬送ローラ)
61 押えローラ(搬送ローラ)
62 電動モータ

Claims (2)

  1. 苗を一株づつ収容するポットを複数連結してなる苗トレイを所定の苗トレイ搬送路に沿ってポットピッチづつ間欠的に一定方向に搬送し、前記苗トレイ搬送路の所定位置で苗トレイから苗を取り出して圃場に植付ける苗移植機において、苗トレイが1ポットピッチ搬送されるごとにON・OFFに切り替わるリミットスイッチSW1を設け、リミットスイッチSW1がONまたはOFFの状態が所定時間以上継続する場合は、警報を出力するように構成するとともに、前記所定時間を、圃場に植えられる苗の株間距離及び作業速度のいずれか或は両方に応じて変更するようにしたことを特徴とする苗移植機。
  2. 苗を一株づつ収容するポットを複数連結してなる苗トレイを所定の苗トレイ搬送路に沿ってポットピッチづつ間欠的に一定方向に搬送し、前記苗トレイ搬送路の所定位置で苗トレイから苗を取り出して圃場に植付ける苗移植機において、苗トレイが1ポットピッチ搬送されるごとにON・OFFに切り替わるリミットスイッチSW1を設け、リミットスイッチSW1がONまたはOFFの状態が所定時間以上継続する場合は、苗植付けを停止するように構成するとともに、前記所定時間を、圃場に植えられる苗の株間距離及び作業速度のいずれか或は両方に応じて変更するようにしたことを特徴とする苗移植機。
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