JP2000245214A - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機

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JP2000245214A
JP2000245214A JP11051073A JP5107399A JP2000245214A JP 2000245214 A JP2000245214 A JP 2000245214A JP 11051073 A JP11051073 A JP 11051073A JP 5107399 A JP5107399 A JP 5107399A JP 2000245214 A JP2000245214 A JP 2000245214A
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seedling
seedling box
stopper
box
seedlings
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JP11051073A
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Satoru Kato
哲 加藤
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗取出位置での苗箱の位置ずれ防止、苗搬送
関係部品の破損防止。 【解決手段】 苗が収容された苗箱100を所定の苗取
出位置Pまで搬送し、該苗取出位置で苗箱から苗を取り
出して圃場に植付ける苗移植機において、前記苗取出位
置Pよりも搬送上手側の位置に、苗箱が搬送方向へ移動
するのを規制する作用状態と規制しない非作用状態とに
切替可能なストッパ72を設けるとともに、苗箱が前記
ストッパ72の作用位置にあるとき、及び苗箱が前記苗
取出位置Pもしくはその近傍で制止されているときは前
記ストッパ72が非作用状態となり、それ以外のときは
前記ストッパ72が作用状態となるように切り替える機
構を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗箱ごと植付部に
装填し、その苗箱から苗を取り出して圃場に植付ける苗
移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】苗箱ごと植付部に装填する苗移植機とし
て、苗が収容された苗箱を1個づつ供給する苗箱供給部
と、該苗箱供給部から供給される苗箱を所定の搬送路に
沿って搬送する苗箱搬送部と、前記搬送路の途中にある
苗取出位置で苗箱から苗を取り出す苗取出装置とを備え
たものがある。
【0003】この種の苗移植機において、前記苗箱搬送
装置は、苗取出位置の近傍に設けられた各左右一対の送
り爪及び制止爪によって苗箱を一定ピッチづつ搬送する
ようになっている。送り爪は、搬送路に沿って往復動
し、往動するときには苗箱の左右端縁部に一定ピッチで
穿設されている苗箱送り用の角孔に係合して苗箱を送
り、復動するときは角孔との係合が外れて次の角孔まで
乗り越すように作動する。また制止爪は、送り爪の動作
と連動し、送り爪が往動するときには角孔から外れ、送
り爪が復動するときには角孔に係合して苗箱を支えるよ
うに作動する。
【0004】さらに、上記従来の苗移植機は、苗取出位
置よりも搬送上手側の位置に、前記制止爪が苗箱の角孔
から外れているときに搬送路を滑り落ちてくる後続の苗
箱に追突されて先行の苗箱の位置がずれるのを防止する
ための遮断爪が設けられていた。この遮断爪は、送り爪
または制止爪の動作に連動して、制止爪が先行する苗ト
レイの角孔から抜け出るとき搬送路に突出するように作
動する。これにより、制止爪が苗箱の角孔から外れてい
るときには搬送路を滑り落ちてくる後続の苗箱を遮断爪
が受け止めるが、制止爪が角孔に係合しているときには
遮断爪が受け止め作用をせず、後続の苗箱は制止爪によ
って制止させられている先行の苗箱に当たって止まるよ
うになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の苗移植機は、
苗箱供給部から苗取出位置までの搬送路の傾斜が急であ
り、特に苗取出位置付近ではほぼ垂直になっているの
で、苗箱供給部から供給される苗箱は比較的速い速度で
搬送路を滑り落ちる。このため、先行の苗箱に後続の苗
箱が当たるときの衝撃が大きく、制止爪やそれを支持す
る部材が損傷しやすかった。そこで本発明は、苗箱供給
部から供給される苗箱を苗取出位置の搬送上手側の位置
で確実に停止または減速させ、先行の苗箱に大きな衝撃
を与えないようにすることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のような構成とした。すなわち、本発明
にかかる苗移植機は、苗が収容された苗箱を所定の苗取
出位置まで搬送し、該苗取出位置で苗箱から苗を取り出
して圃場に植付ける苗移植機において、前記苗取出位置
よりも搬送上手側の位置に、苗箱が搬送方向へ移動する
のを規制する作用状態と規制しない非作用状態とに切替
可能なストッパを設けるとともに、苗箱が前記ストッパ
の作用位置にあるとき、及び苗箱が前記苗取出位置もし
くはその近傍で制止されているときは前記ストッパが非
作用状態となり、それ以外のときは前記ストッパが作用
状態となるように構成したことを特徴としている。
【0007】この構成とすれば、通常時はストッパが作
用状態となっているので、苗取出位置に向かって搬送さ
れてきた後続の苗箱は、苗取出位置よりも搬送上手側の
位置でストッパにより一旦移動規制を受ける。そのとき
先行の苗箱が苗取出位置もしくはその近傍で移動を拘束
されている状態であるなら、後続の苗箱はストッパの移
動規制に抗して先行の苗箱に当たる位置まで搬送され
る。後続の苗箱はストッパにより一旦移動規制を受けて
いるので、先行の苗箱に当たるときの衝撃が小さくな
る。また、先行の苗箱が苗取出位置もしくはその近傍で
移動を拘束されていない状態であるなら、後続の苗箱は
ストッパによって移動規制された状態のまま保持され
る。そして、次回先行の苗箱が苗取出位置もしくはその
近傍で移動を拘束されている状態となったときに、後続
の苗箱はストッパの移動規制に抗して先行の苗箱に当た
る位置まで搬送される。
【0008】また、苗箱を搬送する手段及び苗箱を苗取
出位置もしくはその近傍で移動を拘束する手段として、
苗取出位置もしくはその近傍に送り具と制止具とが設け
られている場合、前記制止具が苗箱に作用していないと
きにはストッパが作用状態から非作用状態に切り替わる
のを牽制する牽制手段を設けた構成とすると、苗取出位
置に向かって搬送されてきた後続の苗箱をストッパによ
って確実に移動規制させられる。
【0009】さらに、苗取出位置まで搬送中の苗箱がス
トッパに当接するときの衝撃を緩和する緩衝手段を設け
ると、ストッパの損傷も防げる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に表された好ましい実
施の形態について説明する。図1乃至図6に示す苗移植
機1は、乗用走行車体2の後側にリンク装置3を介して
8条植えの植付部4が昇降可能に装着され、また、走行
車体2の後部には、側条施肥装置5の肥料ホッパ5a
と、各条ごとに肥料を繰り出す肥料繰出装置5b,…が
配設されている。
【0011】走行車体2は、駆動回転する左右一対の操
向可能な前輪6,6と駆動回転する左右一対の後輪7,
7とを備え、フレーム8上の前側にミッションケース
9、その後側にエンジンEが搭載され、エンジンEの回
転動力は第一ベルト伝動装置10によりミッションケー
ス9の上部に取り付けた油圧ポンプに一旦伝動され、そ
こから、無段変速操作可能な第二ベルト伝動装置11に
よりミッションケース9内に伝動される。そして、ミッ
ションケース9内のトランスミッションで変速された動
力が、前輪6,6及び後輪7,7に伝動されるととも
に、伝動軸9a、中間ギヤケース9b、伝動軸9cを介
して植付部4に伝動される。なお、図中の12は前輪
6,6を操向操作するためのハンドル、13は操縦者が
座る座席、14は操縦者が走行車体上を移動するための
ステップフロア、15は予備の苗を載せておく予備苗載
台、16は次行程における走行車体2の進路を圃場面に
線引きする線引きマーカである。
【0012】リンク装置3は、走行車体2のフレーム8
の後端部に固着のリンクベース20に上リンク21,2
1及び下リンク22,22が回動自在に取り付けられ、
これら上下リンクの後端部に連結枠23が連結されてい
る。そして、その連結枠23の下端部に、植付部4側に
回転自在に支持されたローリング軸24の前端部が挿入
連結される。これにより、植付部4は進行方向に対して
ローリング自在に装着される。また、リンク装置3を駆
動するための油圧シリンダ26が、基部側をフレーム8
に取り付けて設けられていて、そのピストンロッド側が
上リンク21,21の基部から下向きに一体的に固着さ
れたアーム27の先端部にスプリングを介して連結され
ている。この油圧シリンダ26が伸縮作動すると、上下
のリンク21,21,22,22がリンクベース20側
の支軸回りに回動し、植付部4が昇降動する。
【0013】植付部4は8条植えの構成で、隣接する2
条づつで共用の後下がりに傾斜した上下2段の苗箱供給
部30,…が左右並列に4組設けられ、これら各組の苗
箱供給部の後端部に接続して苗箱搬送部31,…が設け
られている。この苗箱搬送部31の苗箱搬送路は、上下
2段の苗箱供給部30,30から順に1個づつ供給され
る苗箱を前半は下向きに搬送し、途中で搬送方向を徐々
に変え、後半は上向きに搬送する側面視略U字状に形成
されている。苗箱搬送部31の搬送路終端部に接続し
て、後記苗取出位置Pで苗を取り出された後の空の苗箱
を複数個上下に重ねた状態で収容することのできる空箱
収容枠38が設けられている。
【0014】各苗箱搬送部31に対応して、苗箱搬送部
31の苗取出位置Pで搬送中の苗箱からポット横一列分
づつ苗を取り出す苗取出装置33と、取り出された苗を
下側前方に弧を描くような軌跡で搬送する苗搬送装置3
4と、該苗搬送装置から苗を抜き出す苗抜き装置35
と、該苗抜き装置によって抜き出された横1列分の苗を
半分づつ左右両側に横送りする苗横送り装置36と、該
苗横送り装置によって供給される苗を取って圃場に植え
付ける苗植付装置37,37とが設けられている。つま
り、これらの装置は2条づつで1つのユニットとなって
いる。
【0015】上記苗箱搬送部31,…及び各装置を支持
するとともに各装置への伝動機構を内蔵する植付部フレ
ームは、苗箱搬送部31,…のU字の内側に配した駆動
ケース41,…と一体に背面視はしご状のメインフレー
ム42が形成され、その下側左右水平部分から5個の植
付伝動フレーム45,…が等間隔で後方に延びた構成と
なっている。また、駆動ケース41,…の上面には苗箱
供給部支持フレーム46,…の基部が固着され、これで
上下2段の苗箱供給部30,30,…を支持している。
前記ローリング軸24は、メインフレームの下側左右水
平部分の左右中央部に固着の植付部支持ブラケット48
に取り付けた軸受ケース50に回転自在に挿入されてい
る。これにより、植付部全体がローリング自在に支持さ
れている。
【0016】各ユニットの下方には、植付作業時に圃場
面を整地しながら滑走するフロート52,…が設けられ
ている。これらフロート52,…の左右両側に、各条の
苗植付位置の近傍の圃場面に施肥用の溝を形成する作溝
器54,…と、その後側に位置する平面視断面が後方開
口のU字状の施肥ガイド5c,…とが取り付けられ、該
施肥ガイドに肥料繰出装置5b,…から繰り出される肥
料を移送する施肥ホース5d,…が連結されている。
【0017】この苗移植機1で使用される苗箱は、合成
樹脂材料で一体成形したものであり、具体的には図11
乃至図13に示す構造をしている。すなわち、苗箱10
0は、上に開口する育苗ポット101,…を縦横等ピッ
チpで整列状態に配置し、これら各ポットを上部側で互
いに連結した構造をしている。各ポットの底部には、3
本の放射状スリット102を有する苗押出し孔103が
形成されている。この苗押出し孔103は水抜きも兼ね
ている。また、苗箱の左右縁部107,107には、ポ
ットのピッチpと同ピッチで平面視四角形の苗箱送り用
の角孔108,108,…が形成されている。苗箱10
0は全体に薄肉で、前後および左右方向の可撓性を有し
ている。ポット101,…内に床土を詰めて播種し、覆
土し、適度の大きさまで育苗する。
【0018】このようして育苗された苗箱は、各ポット
に苗が1株づつ収容された状態のまま苗箱供給部30,
30,…に装填される。苗箱供給部30,30,…の苗
箱は1個づつ苗箱搬送部31,…に供給される。苗箱搬
送部31,…に供給された苗箱は、搬送路を1ピッチp
づつ間欠的に搬送される。そして、苗取出位置Pで苗取
出装置33,…によって横一列分づつポットから苗が取
り出される。苗が取り出された後の空の苗箱は苗箱搬送
路の終端部から空箱収容枠38,…の中に回収される。
苗箱は可撓性を有するので、曲線状の搬送経路に沿って
搬送することが可能である。
【0019】次に、苗箱供給部30,30と苗箱搬送部
31について説明する。上下2段の苗箱供給部30,3
0は、苗箱を長手方向が前後を向く状態で2枚づつ直列
に載せられるスペースを有している。苗箱供給部30,
30の底面には空転ローラ40,…が設けられていて、
載せられている苗箱が自重で後方に滑り落ちるようにな
っている。
【0020】苗箱供給部30の後端部には、苗箱の左右
縁部107を上下両側から挟みつけて苗箱搬送部31へ
苗箱を供給する左右各一対の供給ローラ41,42が設
けられている。また、これら供給ローラの前方には、外
周部に形成された突起がポットとポットの隙間に下側か
ら係合して苗箱を送る幅広の送りローラ43が設けられ
ている。下側の供給ローラ42と送りローラ43は、モ
ータ44で回転駆動される。苗箱供給部30,30と苗
箱搬送部31の適所に苗箱の有無を検出するリミットス
イッチSW1〜SW7が設けられており、これらスイッ
チのON・OFF状態に基づき上下の苗箱供給部のモー
タ44,44の駆動を制御することにより、苗箱供給部
30,30の苗箱を1個づつ適宜タイミングで苗箱搬送
部31に供給するようにしている。
【0021】苗箱搬送部31は、苗取出位置Pの近傍で
作用する各左右一対の送り爪60及び制止爪61を備え
ている。
【0022】送り爪60は、軸62を支点に揺動自在な
揺動アーム63の先端部に設けたローラ軸64に、トル
クばね65を介して搬送路側に付勢された状態で取り付
けられている。苗送りロッド66を介して揺動アーム6
3を揺動させると、送り爪60は、苗箱搬送路に沿って
上下に往復動し、下動するときには苗箱の角孔108に
係合し、上動するときは角孔との係合が外れて次の角孔
まで乗り越すように作動する。この送り爪60の作動に
より、搬送路に沿って苗箱が1ピッチづつ間欠的に送ら
れる。
【0023】制止爪61は、圧縮スプリング68によっ
て搬送路側に付勢された状態で、軸69に回動自在に軸
支されている。制止爪61の下端部は前記ローラ軸64
に回転自在に嵌合するローラ70の外周面に当接してい
るので、揺動アーム63が上動したときには、制止爪6
1の下端側が後方へ押され、制止爪61が爪穴108か
ら外れるようになっている。これにより、制止爪61
は、送り爪60が下動するときには角孔から外れ、送り
爪60が上動するときには角孔に係合するように作動す
る。この制止爪61の作動により、送り爪60が送り作
用を行わないときに苗箱が移動しないように制止する。
【0024】さらに、苗取出位置Pより少し搬送上手側
で、苗箱搬送路における苗箱の左右縁部が通過する位置
に、苗箱供給部30から供給される苗箱を一旦受け止め
るための左右一対のストッパ72が設けられている。こ
のストッパ72は、苗箱搬送路の前方に位置する支点7
3に回動自在に取り付けられ、トルクスプリング74に
よって苗箱搬送路を遮る方向に付勢されている。ストッ
パ72が苗箱搬送路を遮る作用状態では、ストッパ72
の先端部が苗箱搬送路よりも後方に突出している。そし
て、その苗箱搬送路よりも後方に突出したストッパ72
の先端部に、苗箱の角孔から抜けている状態にあるとき
の制止爪の上部61aが下側から係合するようになって
いる。制止爪の上部61aは、制止具が苗箱に作用して
いないときにはストッパが作用状態から非作用状態に切
り替わるのを牽制する牽制手段となっている。
【0025】苗搬送中の苗箱100Aの後端がストッパ
72よりも搬送下手側かつ苗取出位置Pよりも搬送上手
側の所定位置を通過すると、苗箱供給部30から苗箱が
苗箱搬送部31に供給される。その苗箱100Bは、苗
箱搬送路を滑る落ちてきて、作用状態にあるストッパ7
2により一旦受け止められる。この時、図6において鎖
線で示すように、制止爪61が先行する苗箱100Aの
角孔に係合しているなら、ストッパ72の先端部に制止
爪の上端部61aが係合していないので、後続の苗箱1
00Bはストッパ72を非作用状態まで押し退けて、先
行の苗箱100Bに当たる位置まで滑り落ちる。後続の
苗箱100Bはストッパ72に一旦受け止められて滑り
落ちる勢いが減衰しているので、先行の苗箱100Aに
大きな衝撃を与えることはない。
【0026】後続の苗箱100Bがストッパ72により
一旦受け止められた時、図6において実線で示すよう
に、制止爪61が先行の苗箱100Aの角孔から外れて
いるなら、ストッパ72の先端部に制止爪の上端部61
aが係合しているので、後続の苗箱100Bはストッパ
72に受け止められたまま保持される。そして、次回制
止爪61が苗箱の角孔に係合したとき、ストッパ72に
より規制が解除され、後続の苗箱100Bはストッパ7
2を押し退けて、先行の苗箱100Aに当たる位置まで
滑り落ちる。
【0027】次に、苗箱供給部から供給される苗箱を一
旦受け止めるためのストッパの異なる実施の形態を幾つ
か例示して説明する。
【0028】図7に示す苗箱搬送部は、制止具が苗箱に
作用していないときにはストッパが作用状態から非作用
状態に切り替わるのを牽制する牽制手段として、制止爪
61とは別体の係合体80が設けられている。この係合
体80は、軸69に回動自在に取り付けられ、トルクス
プリング81によって前方に付勢されている。そして、
係合体80と一体回動するリンク82の先端に固着され
ているピン82aが、ローラ軸64に回動自在に取り付
けられたリンク83の長穴83aに遊嵌している。
【0029】送り爪60が送り作動する時には、リンク
83が上に持ち上げられており、ピン82aが長穴83
aの中間部に位置して、リンク82及び係合体80がフ
リーの状態となっているので、実線で示すように、トル
クスプリング81の作用で係合体80がストッパ82の
下側に係合し、ストッパ82を作用状態に固定する。ま
た、送り爪60が戻り作動する時には、リンク83が下
に引かれてピン82aが長穴83aの上端部に嵌合し、
さらにリンク83が下に引かれることにより、鎖線で示
すように、リンク82及び係合体80が回動させられ、
ストッパ72と係合体80の係合が解除される。
【0030】図8に示す苗箱搬送部は、ストッパの作用
状態と非作用状態の切替を苗取出装置33の作動に連動
させた構成である。軸85に回動自在に支持された回動
プレート86は、トルクスプリング87によって図にお
ける反時計回りに付勢することで、苗取出装置の苗押出
しピン33aの前後スライドに連動して回動するように
なっている。苗押出しピン33aが後退位置にある時に
は、実線で示すように、回動プレート86の上端部がス
トッパ72に係合して、該ストッパを作用状態に固定し
ている。このため、上から滑り落ちてくる苗箱はストッ
パ72に受け止められる。また、苗押出しピン33aが
後方にスライドして苗箱の苗を後方に押し出す時には、
鎖線で示すように、回動プレート86が回動して回動プ
レート86の上端部とストッパ72との係合が外れるの
で、上から滑り落ちてくる苗箱はストッパ72を非作用
状態まで押し退けて、先行の苗箱に当たる位置まで滑り
落ちることが可能となる。
【0031】図9に示す苗箱搬送部は、ストッパに緩衝
手段を設けた構成である。ストッパ90は、軸91に回
動自在に取り付けられ、トルクスプリング92によって
苗箱搬送路に突入する側に付勢されている。ストッパ9
0が取り付けられている軸91は上下に回動自在なアー
ム93に支持されている。このアーム93は、上下の突
起94,95によって回動範囲が規制されているととも
に、緩衝手段である引張スプリング96によって上側に
付勢されている。
【0032】苗箱供給部30から苗箱が苗箱搬送部31
に供給されると、その苗箱100Bは、苗箱搬送路を滑
る落ちてきて、苗箱搬送路に突入した作用状態にあるス
トッパ90により受けられる(a)。苗箱100Bの重
みにより、アーム93の回動範囲内でストッパ90は下
降する(b)。制止爪61が苗箱の角孔に係合すると、
該制止爪の上部61aがストッパ90を後方に押すこと
により、ストッパ90は苗箱搬送路から抜け出て非作用
状態となる(c)。これにより、後続の苗箱100Bは
先行の苗箱100Aに当たる位置まで滑り落ちる。苗箱
の荷重がなくなったストッパ90は、引張スプリング9
6の張力によって元の高さまで上昇する(d)。さら
に、トルクスプリング92の作用でストッパ90は苗箱
搬送路に突入し、作用状態に復帰する(a)。このよう
に、ストッパ90に緩衝手段を設けておくと、ストッパ
90自体が受ける衝撃を緩和させることができ、ストッ
パ90の損傷防止、耐久性の向上が可能となる。
【0033】図10に示す苗箱搬送部は、上記と同様の
ストッパ90を備えた構成において、ストッパ90の作
用状態と非作用状態の切替を苗取出装置33の作動に連
動させたものである。符号98は苗押出しピン33aと
一体に前後スライドするストッパ作用解除用のピンであ
る。ストッパ90が所定位置まで下降し、苗押出しピン
33aが突出作動すると、ピン98がストッパ90を後
方に押すことにより、ストッパ90は苗箱搬送路から抜
け出る。他の動作は図9の苗箱搬送部と同じである。
【0034】以上説明した実施の形態のようにストッパ
を設けず、苗箱供給用モータ44を制御することによ
り、苗箱供給時に後続の苗箱が先行の苗箱に当たるとき
の衝撃を緩和するように構成も考えられる。例えば、モ
ータ44を駆動して苗箱供給部30の苗箱を苗箱搬送部
31に供給する際、苗箱が苗取出位置Pの搬送上手側の
所定位置にあるスイッチSW3を押すと、モータ44を
停止させ、その位置に苗箱を一旦保持し、その後、制止
爪61が苗箱を制止する状態となったなら、再度モータ
44を回転させて、苗箱を完全に苗箱搬送部に供給する
ようにするのである。このように苗取出位置Pの直前で
苗箱を一旦停止させておけば、その停止位置から苗取出
位置Pまでの落差が小さいので、先行の苗箱に当たると
きの衝撃も小さい。なお、制止爪61が苗箱を制止して
いる状態にあるか否かは、揺動アーム53の揺動に応じ
てON・OFF切り替わるスイッチSW8を設け、この
スイッチSW8の状態から判断するようにすればよい。
【0035】
【発明の効果】本発明にかかる苗移植機は、苗取出位置
よりも搬送上手側の位置に搬送されている苗箱を一旦受
け止めるストッパが設けられているので、苗取出位置に
ある先行の苗箱に後続の苗箱が強く当たることがなく、
苗箱の位置ずれを防止できるとともに、苗箱を苗取出位
置で制止する制止具及びその支持部材等の損傷を防げる
ようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗移植機の側面図である。
【図2】苗移植機の平面図である。
【図3】植付部の一部を示す側面図である。
【図4】苗箱供給部及び苗箱搬送部の側面図である。
【図5】苗箱供給部の平面図である。
【図6】苗箱送り装置の第一実施形態の側面図である。
【図7】苗箱送り装置の第二実施形態の側面図である。
【図8】苗箱送り装置の第三実施形態の側面図である。
【図9】苗箱送り装置の第四実施形態の側面図である。
【図10】苗箱送り装置の第五実施形態の側面図であ
る。
【図11】苗箱の平面図である。
【図12】A矢視図である。
【図13】育苗ポットの平面図である。
【符号の説明】
P 苗取出位置 1 苗移植機 2 走行車体 3 リンク装置 4 植付部 30 苗箱供給部 31 苗箱搬送部 33 苗取出装置 60 送り爪(送り具) 61 制止爪(制止具) 61a 制止爪の上部(牽制手段) 72,90 ストッパ 80 係合体(牽制手段) 96 引張スプリング(緩衝手段) 100 苗箱

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗が収容された苗箱を所定の苗取出位置
    まで搬送し、該苗取出位置で苗箱から苗を取り出して圃
    場に植付ける苗移植機において、前記苗取出位置よりも
    搬送上手側の位置に、苗箱が搬送方向へ移動するのを規
    制する作用状態と規制しない非作用状態とに切替可能な
    ストッパを設けるとともに、苗箱が前記ストッパの作用
    位置にあるとき、及び苗箱が前記苗取出位置もしくはそ
    の近傍で制止されているときは前記ストッパが非作用状
    態となり、それ以外のときは前記ストッパが作用状態と
    なるように切り替える機構を設けたことを特徴とする苗
    移植機。
  2. 【請求項2】 苗取出位置もしくはその近傍に、苗箱を
    間欠的に搬送方向に送る送り具と、該送り具が送り作用
    を行わないときに苗箱が移動しないように制止する制止
    具とが設けられ、さらに前記制止具が苗箱に作用してい
    ないときにはストッパが作用状態から非作用状態に切り
    替わるのを牽制する牽制手段が設けられている請求項1
    に記載の苗移植機。
  3. 【請求項3】 苗取出位置まで搬送中の苗箱がストッパ
    に当接するときの衝撃を緩和する緩衝手段が設けられて
    いる請求項1または2に記載の苗移植機。
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