JPH1070932A - 乗用型苗植機 - Google Patents

乗用型苗植機

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Publication number
JPH1070932A
JPH1070932A JP23102297A JP23102297A JPH1070932A JP H1070932 A JPH1070932 A JP H1070932A JP 23102297 A JP23102297 A JP 23102297A JP 23102297 A JP23102297 A JP 23102297A JP H1070932 A JPH1070932 A JP H1070932A
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JP
Japan
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seedling
seedling box
planting
box
seedlings
Prior art date
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Pending
Application number
JP23102297A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokazu Naka
弘和 仲
Shiro Asano
士郎 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、複数のポットを並設した苗箱で育苗し
た苗を苗箱ごと植付部に装填し、該苗箱からポット苗を
取り出しながら植付けを行うように構成した乗用型田植
機がある。併し乍ら、上記田植機の植付部は乗用型走行
車の前輪と後輪との間に装着され、操縦者は機体の最後
部に着座する構成であり、機体の前後バランス及び作業
操縦性に問題があった。 【解決手段】 乗用型走行車2の後部にリンク装置5を
介して、苗箱300を搬送経路に沿って搬送する苗箱送
り台14と、該搬送経路で苗箱300から苗を押し出す
苗押出し装置16と、苗を1株づつ植付装置12の苗取
り位置へ搬送する苗搬送手段とを設けた植付部3を装着
したことを特徴とする乗用型苗植機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗を苗箱ごと装填
するようにした苗植機に関するものである。
【0002】
【従来技術と発明が解決しようとする課題】従来、複数
のポットを並設した苗箱で育苗した苗を苗箱ごと植付部
に装填し、該苗箱からポット苗を取り出しながら植付け
を行う乗用型田植機がある。併し乍ら、上記田植機の植
付部は乗用型走行車の前輪と後輪との間に装着され、操
縦者は機体の最後部に着座する構成であり、機体の前後
バランスが悪く、然も、座席よりも前方に植付部が有る
ために作業操縦性が悪くて、作業性に問題があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、従来の課題
を解決するために、乗用型走行車2の後部にリンク装置
5を介して、苗箱300を搬送経路に沿って搬送する苗
箱送り台14と、該搬送経路で苗箱300から苗を押し
出す苗押出し装置16と、苗を1株づつ植付装置12の
苗取り位置へ搬送する苗搬送手段とを設けた植付部3を
装着した乗用型苗植機としたものである。
【0004】
【発明の作用効果】この発明は、乗用型走行車2の後部
にリンク装置5を介して、苗箱300を搬送経路に沿っ
て搬送する苗箱送り台14と、該搬送経路で苗箱300
から苗を押し出す苗押出し装置16と、苗を1株づつ植
付装置12の苗取り位置へ搬送する苗搬送手段とを設け
た植付部3を装着した乗用型苗植機としたものであるか
ら、機体の前後重量バランスが良好になり、然も、作業
操縦性も良くて、良好なる苗植え作業が行なえるという
効果を奏する。
【0005】
【実施例】図1乃至図30は本発明の1実施例をあらわ
している。この田植機1は、四輪走行車両である乗用型
走行車2に6条植えの植付部3と施肥装置4が装着され
ており、全体で乗用型施肥田植機として構成されてい
る。植付部3は乗用型走行車2の後部に設けたリンク装
置5に取り付けられ、乗用型走行車2に対して昇降自在
となっている。なお、リンク装置5は油圧シリンダ6に
よって上下動させられる。
【0006】植付部3は苗箱ごと苗を装填する方式であ
り、伝動ケース10等で構成されるフレームに、植付条
数分の植付装置12と、該植付装置12の苗取り位置に
苗を1株づつ供給するための苗供給用の各装置とが組み
付けられている。苗供給用の各装置とは、苗箱送り台1
4、該苗箱送り台に設けた苗箱自動送り装置15、苗箱
送り台14の苗押出し位置で苗箱から苗を押し出す苗押
出し装置16、該苗押出し装置によって押し出された苗
を後記苗搬送ベルト19に受け渡しする苗受渡し装置1
7、該苗受渡し装置の補助をする苗落とし装置18、前
記苗受渡し装置17から受け取った苗を植付装置12の
苗取り位置へ搬送する苗搬送ベルト19等である。この
苗受渡し装置17・苗落とし装置18・苗搬送ベルト1
9にて、苗搬送手段が構成されている。
【0007】使用する苗箱は図28乃至図30に示す構
造であって、可撓性を有する合成樹脂材料で一体成形さ
れている。すなわち、苗箱300は、上部に開口する育
苗ポット301,…が縦横に整列状態で並んでおり、各
ポットの底部に3本の放射状スリット302を有する苗
押出し孔303が形成されている。この苗押出し孔30
3は水抜きも兼ねている。長手方向を縦、それと直交す
る方向を横とすると、縦方向についてはポット間隔が一
定ピッチpであり、横方向については中央部にポットと
ポットの間隔が広くなった境界部306が設けられ、そ
の両側に横1列当たり同数づつ(例えば7個づつ)ポッ
トが等間隔で配置されている。したがって、帯状の境界
部306を挟んで育苗ポットが左右2群に分けられた状
態となっている。苗箱の左右縁部は案内用の耳部307
となっており、該耳部にポットの縦方向のピッチpと同
ピッチで平面視四角形の爪穴308が形成されている。
【0008】耳部307の先端部309はほぼ直角に下
向きに屈曲している。苗箱300は全体に薄肉に形成さ
れており、前後および左右方向の可撓性を有する。ポッ
ト301,…内に床土を入れて播種し、一定大きさの成
苗310になるまで育成する。以下、植付部3の各部に
ついて説明する。
【0009】苗箱送り台14は、苗箱載せ部21と苗箱
搬送部22と空箱収納部23とからなる。苗箱載せ部2
1は上下2段構造であって、上段の苗箱載せ部21
(A)および下段の苗箱載せ部(B)は共に前部が上位
となるよう傾斜させられており、それぞれの後端部で互
いに合流している。そして、この合流部26で苗箱搬送
部22の始端に接続している。苗箱搬送部22は側面視
で略U字状を呈し、そのU字の後側の端部が始端で、U
字の前側の端部が終端となっている。空箱収納部23は
苗箱搬送部22の終端部の前方に設けられ、空の苗箱を
複数枚積み重ねて保持することのできるスペースを有す
る。
【0010】苗箱の流れについて述べると、苗箱載せ部
21に載置されている苗箱300が苗箱搬送部22を始
端側から終端側に送られ、苗箱搬送部22の終端部から
放出された苗箱が空箱収納部23に回収される。この苗
箱の搬送は自動苗箱送り装置15によって行われ、苗箱
は前記1ピッチpづつ間欠的に移動する。搬送途中、苗
箱搬送部22の下部に設けた苗押出し位置27で苗箱内
のポット苗が苗押出し装置16によって後方に押し出さ
れる。苗箱300は可撓性を有するので、曲線状の搬送
経路に沿って搬送することが可能である。なお、上下苗
箱載せ部の合流部26には後述する分流機構が設けられ
ており、始めは下段の苗箱載せ部21(B)の苗箱を苗
箱搬送部22に送り込み、下段の苗箱載せ部21(B)
の苗箱が無くなったならば上段の苗箱載せ部21(A)
の苗箱を苗箱搬送部22に送り込むようになっている。
【0011】図6は図2におけるA矢視図であり、苗箱
搬送部22の供給側部分は、底板44の縁部44aと押
え金具45で苗箱の耳部307を挟んだ状態で苗箱30
0を案内するようになっている。押え金具45の下部に
は、上下に長い長方形の開口部45aが形成されてい
る。図7は図2におけるB矢視図である。苗箱搬送部2
2の戻し側部分は、苗箱の上面を沿わせる左右一対の受
けパイプ48,48と、苗箱の境界部306の裏面側に
嵌合する案内パイプ49とを備え、両パイプ48,4
8,49で苗箱を挟むようになっている。図示の如く、
左右一対の受けパイプ48,48はその終端部で連結し
ており、その連結部48aは中央部が下方にくびれた形
状となり、また、この連結部48aのくびれに対応し
て、案内パイプ49の終端部付近49aは受けパイプ寄
りに屈曲している。このため、苗箱搬送部22の終端か
ら放出される直前の苗箱300(X)が、図示の如く、
下に凸となるよう送り方向と交差する方向に曲げられ
る。このようにすると苗箱300(X)の前後方向の剛
性が高くなるので、放出時に苗箱が送り方向(前後方
向)に必要以上に折れ曲がらなくなり、空箱収納部23
にうまく回収できるのである。
【0012】自動苗箱送り装置15は図8および図9に
示す構成となっている。50は自動送り杆で、押え金具
45の開口部45aに挿入され苗箱の爪穴308の下部
壁面に係合する自動送り爪51を有する。この自動送り
杆50は、揺動アーム53の先端部に設けたローラ軸5
4にトルクばね55を介して苗箱経路側に付勢された状
態で取り付けられており、揺動アーム53が支軸57を
中心として揺動するのにともない上下動するようになっ
ている。自動送り杆50が下限位置にあるとき、自動送
り爪51が苗押出し位置27に位置するよう設定されて
いる。揺動アーム53は苗送りロッド58を介して駆動
される。60は制止杆で、前記開口部45aに挿入され
苗箱の爪穴308の上部壁面に係合する制止爪61を有
する。この制止杆60は、支軸62に回動自在に軸支さ
れており、下端部は前記ローラ軸54に摺動自在に当接
している。このため、揺動アーム53が上動すると、制
止杆60の下部が右方へ押され制止爪61が爪穴308
から外れるようになっている。さらに、制止杆60が一
定以上押されると、これが自動送り杆50の係合片50
aに係合して自動送り爪51も爪穴308から外れる。
【0013】また、65は板ばねブレーキで、フック部
65aが爪穴308に係合することにより、苗箱が自重
で落下するのを防止する作用をしている。次に、図10
〜図12に基づいて苗送り動作を説明する。図10は揺
動アーム53が下に揺動した状態をあらわし、自動送り
杆50の自動送り爪51および制止杆60の制止爪61
が開口部45aに嵌合しており、制止爪61によって苗
箱の爪穴308の上部壁面(初期状態の場合は苗箱の下
端面)が受け止められて苗箱300が静止状態に保持さ
れている。
【0014】図11は揺動アーム53が上に揺動した状
態をあらわし、自動送り杆50が上動することにより自
動送り爪51が爪穴308の上部壁面に沿って摺動し自
動送り爪51が爪穴308から押し出されるとともに、
ローラ軸54に押されて制止杆60の下部が後方に回動
して制止爪61も爪穴308から外れる。板ばねブレー
キ65の作用によって、苗箱300はそのままの位置に
保持される。
【0015】図11の状態から揺動アーム53が下向き
に回動すると、図12に示すように自動送り杆50の自
動送り爪51が爪穴308に嵌合する。この時点ではま
だ制止杆60の制止爪61は爪穴308から外れてい
る。この状態でさらに揺動アーム53が回動することに
より、自動送り爪51が爪穴308の下部壁面を押し下
げて苗箱300を1ピッチp分だけ搬送する。なお、上
部の苗箱は自重で落下する。揺動アーム53が下死点ま
で回動すると、ローラ軸54による規制が解除されて制
止爪61が爪穴308に嵌合し、図10の状態に戻る。
【0016】苗箱送り台14は上記自動苗箱送り装置1
5とは別に手動苗箱送り装置69を備えている。図8お
よび図9における70は手動送り杆で、前記自動送り爪
51と同様の手動送り爪71を有し、手動レバー73の
中間部に設けたローラ軸74にトルクばね75を介して
苗箱搬送経路側に付勢された状態で取り付けられてい
る。常時は手動送り杆70が図8であらわされている定
位置にあり、苗箱が1ピッチp移動する周期で、手動送
り爪71が苗箱の爪穴308に嵌合する状態と手動送り
爪71が爪穴308から押し出される状態に揺動してい
る。手動レバー73を図13で示す範囲内で往復動させ
ると、手動レバー73が下向きに回動するときに手動送
り爪71が爪穴308の下部壁面を押し下げて苗箱30
0を1ピッチpづつ送り方向に搬送する。なお、手動レ
バー73を定位置よりも少し上動させると、ローラ軸7
4が制止杆60の上部60aを押えることにより制止杆
60が左回りに回動して制止爪61が爪穴308から外
れるので、手動苗箱送り装置69による苗箱の搬送が可
能となるのである。
【0017】さらに、手動レバーを図14に示す位置ま
で上動させ、手動送り爪71を係止片71aに係合させ
ると、制止杆60が自動送り杆50の係合部50aに係
合して自動送り杆50を後方に回動させるので、自動送
り杆50の自動送り爪51も爪穴308から外れた状態
となり、苗箱が自由落下するようになる。前記手動送り
杆70は苗箱装填時における苗箱の落下防止ストッパを
兼ねている。76は支軸77に回動自在に支持されたス
トッパアームで、その先端屈曲部76aが手動送り杆7
0の側面部に形成された突起70aに係合するようにな
っている。ストッパアーム76は、苗箱の耳部307が
通る経路上に設けられており、スプリング78によって
苗箱の送り方向と逆向きに付勢されている。搬送経路上
に苗箱300が存在するときは、苗箱300に押されて
ストッパアーム76が図15において鎖線で示す位置に
あり、手動送り杆70はフリーである。しかしながら、
搬送経路上に苗箱が無くなると、スプリング78の収縮
力によってストッパアーム76が図15において実線で
示す位置まで回動し、先端屈曲部76aと突起70aが
係合するので、手動送り杆70の動作が拘束される。こ
のため、苗箱送り台14の苗箱が空のときに苗箱300
を装填すると、苗箱300は手動送り杆70の手動送り
爪71に一旦受け止め保持される。このようにしておく
と、苗箱装填時に苗箱が苗箱搬送部22の下部まで急激
に落下して苗や苗箱送り装置15にトラブルが発生する
のを防止できる。手動レバー73を操作して手動送り杆
70を少し持ち上げれば、ストッパアームの先端屈曲部
76aと突起70aが係合が外れ手動送り杆70がフリ
ーとなるので、保持されていた苗箱が落下可能となる。
苗箱が落下することにより、ストッパアーム76は押さ
れて鎖線で示す位置になる。
【0018】前記スプリング78が遊嵌されているロッ
ド80は連結部材81によって揺動アーム53と連動す
るようになっており、揺動アーム53が上に揺動したと
き、すなわち自動送り爪51および制止爪61が爪穴3
08から外れたときに、スプリング78が押し縮められ
てストッパアーム76の付勢力が増大するようになって
いる。前述の如く、苗送りの直前に自動送り爪51およ
び制止爪61が爪穴308から外れたとき苗箱300は
板ばねブレーキ65によって保持されるようになってい
るが、上方の苗箱の重量がかかると板ばねブレーキ65
だけでは支えきれなくなる。そこで、このときにストッ
パアーム76が上方の苗箱が下動しようとするのを防止
するブレーキとして作用し、板ばねブレーキ65を補佐
するのである。
【0019】また、ストッパアーム76は前記分流機構
の一部を構成している。すなわち、上下苗箱載せ部の合
流部26に切替ストッパ90が回動自在に設けられてお
り、該切替ストッパとストッパアーム76が連結ロッド
91で連結されている。ストッパアーム76が図15に
おける鎖線の位置にあるときは、切替ストッパ90も鎖
線の位置にあり、上段の苗箱載せ部21(A)の苗箱搬
送経路が閉じた状態となっている。このため、始めは下
段の苗箱載せ部21(B)に載置されている苗箱300
が苗箱搬送部22に供給される。下段の苗箱載せ部21
(B)の苗箱が供給し終わり、苗箱300の最後尾がス
トッパアーム76を通過すると、ストッパアーム76に
連動して切替ストッパ90が実線の位置まで回動し、前
記苗箱搬送経路が開放されるので、上段の苗箱載せ部2
1(A)に載置されている苗箱が苗箱搬送部22に供給
されるようになる。このように、ストッパアーム76
が、苗箱搬送部22の苗押出し装置16が作用する部位
よりも苗箱搬送上手側で苗箱300がなくなったことを
検出する苗箱センサーの機能を果たしている。また、こ
のストッパアーム(苗箱センサー)76及び連結ロッド
91及び切替ストッパ90にて、自動苗箱供給手段が構
成されている。
【0020】落下防止ストッパである手動送り杆70と
苗押出し位置27の間に苗箱の有無を感知する感知スイ
ッチ93が設けられており、その検出結果は例えばセン
ターマスコットの苗減少ランプ94等に表示されるよう
になっている。苗減少ランプ94が点灯したならば、作
業を停止して苗箱載せ部21に新たな苗箱を補給すると
ともに、空箱収納部23に積載されている空箱を取り除
く。本実施例の位置に感知スイッチ93を設けておく
と、苗が完全に無くなる前に苗を補給することができる
ので植付けの欠株が防止されるとともに、手動送り杆7
0がストッパとして機能しているときに感知スイッチ9
3が苗減少を感知するので、補給した苗箱が手動送り杆
70に一旦受け止められるようになり、衝撃等による苗
箱の位置ずれを防止できる。
【0021】苗押出し装置16は、前記苗箱送り台14
の苗押出し位置27に位置する苗箱から苗を横1列分づ
つ後方に押し出す所定本数(図示例では14本)の苗押
出しピン100,…を備えている。これら苗押出しピン
100,…を取り付けた取付部材101の両端部を支持
する苗押出しロッド102,102をギヤケース105
内の苗押出し機構106(図19参照)で前後に往復動
させ、苗押出しピン100,…が後方に突出する際に該
苗押出しピンが苗箱の苗押出し孔303に挿入してポッ
ト301内の苗を後方に押し出すようになっている。
【0022】苗押出し機構106は次のように構成され
ている。すなわち、後記苗押出し駆動軸203に取り付
けた扇形ギヤ109と小径ギヤ110とが噛合している
とともに、大径ギヤ111と苗押出しロッド102に取
り付けたラック112とが噛合しており、苗押出し駆動
軸203が間欠的に反復回動し、その運動が往復動に変
換されて苗押出しロッド102に伝えられる。なお、ス
トローク規制用として、扇形ギヤ109に形成した円弧
状の長穴114にストッパピン115が遊嵌されてい
る。
【0023】苗受渡し装置17は、ギヤケース120
と、該ギヤケースの前後に設けた支持軸121a,12
2aに基部が支持された左右各一対のリンク121,1
21,122,122と、該一対のリンクの先端部に連
結軸121b,121b,122b,122bによって
連結された連結部材123,123とで平行リンク装置
を構成し、左右の連結部材123,123と一体になっ
た背面視アーチ状のブラケット124,124の間に苗
ホルダ125が架け渡して設けられている。苗ホルダ1
25には、苗310の床土部分310aが嵌合し得るよ
う底部が円形になった凹部125a,…が形成されてい
る。また、苗ホルダ125はその左右両端部から後方に
突設した取付部材125b,125bによってブラケッ
ト124,124に固着されているため、平面視で後方
が開放したコ字形になっている。なお、前側のリンク1
21の支持軸121aは前記自動苗箱送り装置15の揺
動アーム支軸57と同一軸である。換言すれば、支持軸
121aの一方の突出端部を利用して揺動アーム53が
取り付けられているということができる。
【0024】ギヤケース120内には、入力軸126に
嵌着する大径の駆動ギヤ127と前記支持軸121a,
121aに嵌着する小径の従動ギヤ128,129とが
内蔵されている。両従動ギヤ128,129のギヤ比は
同じとしておく。入力軸126のケース外へ突出する部
分に従動アーム131が取り付けられており、後記苗受
渡し駆動軸201に取り付けた駆動アーム132とこの
従動アーム131とが連結ロッド133で連結されてい
る。なお、図20中の135,136はリンク121の
上下回動範囲を規制するストッパ、137は連結ロッド
133に介装した緩衝用スプリングである。
【0025】入力軸126が所定角度づつ正逆反復回動
し、それによって左右各一対のリンク121,121,
122,122が上下に揺動し、苗ホルダ125が図2
0における苗受取位置(E)と苗解放位置(F−G)の
間を移動する。入力軸126から両支持軸121a,1
22aには増速して伝動されるので、従動アーム131
の作動角に比して両リンク121,122の作動角は大
きくなる。また、両リンク121,122が共に駆動さ
れるので、連結部材123がリンク121,122と平
行になる瞬間も動作が無理なく円滑に行われる。苗ホル
ダ125がF−Gの中間点にある時、リンク121,1
22の回動支点である支持軸121a,122aの直下
に連結軸121b,122bが位置するようになってい
るので、苗ホルダ125がF−G間をほぼ水平に前方に
移動することとなる。
【0026】苗落とし装置18は苗抜きアーム140と
苗叩きアーム141を有する。苗抜きアーム140は、
支持軸142に固定して設けられ、その後端部が垂直に
屈曲した所定数の苗抜き部140a,…に分岐してい
る。この苗抜き部140a,…の下部は苗ホルダ125
の凹部125a,…に対応する背面視円形の形状をして
いる。苗叩きアーム141も後部が所定数に分岐し、そ
の後端部は水平に屈曲した苗叩き部141a,…となっ
ている。苗叩きアーム141は支持軸142に回動自在
に取り付けられており、該苗叩きアームに固着した作動
アーム144を苗叩きカム145と戻しスプリング14
6で揺動させることにより、苗叩きアーム141が上下
に回動するようになっている。すなわち、常時は苗叩き
アーム141が上げ位置にあり、作動アーム144のロ
ーラ147が苗叩きカム145の凹部145aに嵌り込
むと、スプリング146の作用で作動アム144が引き
上げられ、苗叩きアーム141が瞬間的に下動するので
ある。苗叩きアーム141の下動した状態の時にも、該
苗叩きアームは苗ホルダ125の経路上に侵入しないよ
うに設定されている。
【0027】苗ホルダ125が苗受取位置(E)にある
時、前記苗押出し装置16によって苗箱から苗が押し出
され、その苗が苗ホルダ125の各凹部125a,…に
押し込まれる。苗ホルダ125の後方が開放しているの
で、葉310bの長い苗も苗ホルダ125で保持するこ
とができる。そして、苗を保持したまま苗ホルダ125
が解放位置(F−G)まで回動する。苗ホルダ125が
F点からG点に移動する時、苗抜きアームの苗抜き部1
40a,…が苗ホルダの凹部125a…に挿入し、該凹
部に保持されている苗が相対的に後方に抜き出される。
【0028】前述の如く、苗ホルダ125はF−G間を
ほぼ水平に前方に移動するので、苗抜き部140a,…
が凹部125a,…に直線的に挿入されることとなり、
苗ホルダ125からの苗抜きが良好に行われる。さら
に、苗ホルダ125がG点に到達すると、苗叩きアーム
141が下動し、凹部125a,…から押し出された苗
を苗搬送ベルト19,19の上に叩き落とす。このよう
に、苗抜きアーム140と苗叩きアーム141を別体に
しておくと、苗叩き時に苗がアームに付着することがな
く苗が確実に苗搬送ベルト19の上に落とされる。
【0029】上記の如く、平行リンク装置による回転力
を直接利用して苗ホルダ125から苗を抜き出すように
なっているので、苗抜きが確実に行われる。また、苗ホ
ルダ125を回動させるという一つの動作で、上位に位
置する苗受取位置(E)から下位に位置する苗解放位置
(F−G)への苗の搬送と、苗ホルダ125からの苗抜
きとを行わせるので、苗受渡し装置17の構造が簡単で
ある。
【0030】苗搬送ベルト19は隣接する2条(L,
R)同士で1組となっており、これら一対の苗搬送ベル
ト19(L,R)は互いに左右対称形となっている。苗
搬送ベルト19は一対のローラ150,151に張架さ
れており、駆動ローラ150が所定方向に回転すること
により、ベルトが常時矢印方向に移動するようになって
いる。苗受渡し装置17から受け渡される14個の苗は
7個づつ左右の苗搬送ベルト19(L,R)の上面に載
せられる。そして、その苗を苗搬送ベルト19(L,
R)が外方に搬送し、植付装置12の苗取り位置T1に
順次苗を1個づつ供給する。また、苗取り位置T1の下
方には、植付装置12による植付時に苗を圃場面まで案
内するためのガイドプレート153が設けられている。
【0031】植付装置12は、側面視円形のロータリケ
ース160と、該ロータリケースに設けた一対のへら状
の植付杆161,161とを備えてなる。ロータリケー
ス160の内部構造は図24および図25に示すように
なっている。図において、163は伝動ケース10の後
端部に支承された植付装置取付軸で、該植付装置取付軸
の先端部にキー164によって固定メタル165が嵌着
され、さらに該固定メタルにロータリケースハウジング
166が固定されている。したがって、ロータリケース
160は植付装置取付軸163と一体に回転する。植付
装置取付軸163の周囲には、環状のガイド溝168a
を有する植付杆作動カム168が嵌合している。このカ
ム168は、軸受169によってハウジング166に対
して回転自在であるとともに、伝動ケース10に固着し
た固定プレート170に爪168bによって一体化され
ている。カム168のガイド溝168aには一対のロー
ラ172,172が嵌合している。これらローラ172
は、支持軸173の周囲に回転自在に嵌合するアーム1
74に取り付けられている。また、アーム174にはギ
ヤ175が形成されており、該ギヤ174は植付杆取付
軸177に取り付けたギヤ178が噛合している。植付
杆161は植付杆取付軸177にコッタピン179で固
定状態に取り付けられている。
【0032】植付装置取付軸163が所定方向に回転す
ると、これと一体になったロータリケース160も回転
し、植付杆161が閉軌跡T(図23参照)を描きなが
ら移動する。その際、ローラ172,172が植付杆作
動カム168のガイド溝168aに沿って移動すること
によりアーム174が揺動し、その揺動がギヤ175,
178を介して植付杆取付軸177に伝えられる。この
ため、植付杆161は移動中、微妙にその角度を変化さ
せる。すなわち、苗取り位置T1を通過する時は水平状
態となっており、苗搬送ベルト19によって苗取り位置
T1に供給された苗310と平行になる。そして、ロー
タリケース160に対してそのままの姿勢を保ったまま
下に回動し、ガイドプレート153の中を通して苗を植
付位置T2に導く。植付後、植付杆161がロータリケ
ース160に対し相対的に前方に回動するよう姿勢を変
化させることにより、絶対的には植付杆161が真上に
引き抜かれる如く動作するので、植付杆161と苗の分
離が無理なく行われるとともに、植え付けた苗310の
姿勢が乱れない。
【0033】伝動ケース10は、2条づつが共有する計
3個のミッションケース180,…を備え、これら各ミ
ッションケースの後端部は筒状ハウジング181で連結
され、さらに該筒状ハウジングから計6個の植付装置伝
動用チエンケース182,…が後方に延設されている。
入力部10bは本体部10aとは別体となっており、乗
用型走行車2から伝動される入力軸185の回転動力が
まず入力部10bに入力され、その動力が該入力部から
主軸186によって本体部10aの各ミッションケース
180,…に伝えられる。
【0034】次いで、伝動ケース10の内部構造につい
て説明する(図17、図18参照)。入力部10bは一
対のベベルギヤ190,191によって入力軸185か
ら主軸186に伝動しているが、この箇所には安全クラ
ッチが設けられている。すなわち、ギヤ190は入力軸
185に回転自在に嵌合しており、入力軸185とギヤ
190はクラッチ体192を介して伝動結合されてい
る。このクラッチ体192は入力軸185に対して摺動
自在で、スプリング193によってクラッチ体192を
ギヤ190側に押圧することにより両者の伝動爪190
a,192aが咬み合うようになっている。このため、
負荷が一定以上になると、スプリング193の押圧力に
抗してクラッチ体192がギヤ190から外れ、伝動が
停止される。スプリング193を受けている筒体195
をクラッチ体192から離れる方向にシフタ196でず
らすと、負荷の大きさに関係なく伝動が停止される。ま
た、ベベルギヤ191のキー溝191aの長さがキー1
98の長さよりも長くなっており、該ベベルギヤを主軸
186に対し所定の範囲内で軸方向に摺動させることが
可能となっている。
【0035】上記の如く、入力部10bを本体部10a
から独立させることにより、該入力部を主軸186に沿
って位置をずらせられるとともに、その角度を任意に設
定することができ、乗用型走行車2から入力軸185へ
の伝動系の設計自由度が高くなっている。このため、乗
用型走行車側のPTO軸の位置が異なる機種に対しても
この入力部10aを共用することができる。また、安全
クラッチが単体ユニットになっているので、トルク設定
の調整やテストを容易に行える。なお、実際の使用時に
は、位置ずれを防止するために、入力部10bを中央の
ミッションケース180(C)に固定ボルト188で固
定しておく。この入力部10bの着脱は容易である。
【0036】ミッションケース180内には、主軸18
6の他に、該主軸より伝動されて常時一定方向に回転す
るカム軸200と、該カム軸よりカム駆動されて間欠的
に反復回転する苗受渡し駆動軸201、苗箱送り駆動軸
202および苗押出し駆動軸203とが支承されてい
る。図17における205は苗受渡しカム、206はそ
れに接当するローラ、207は苗送りカム、208はそ
れに接当するローラ、209は苗押出しカム、210は
それに接当するローラである。またケース外に突出する
カム軸200の一方の端部には前記苗叩きカム145が
取り付けられている。
【0037】そして、苗受渡し駆動軸201には、苗受
渡し装置17を駆動する前記苗受渡し駆動アーム132
が取り付けられている。また、苗送り駆動軸202に
は、先端部を前記苗送りロッド58に連結させた苗送り
駆動アーム211が取り付けられている。なお、前記揺
動アーム53の支軸57はリンク121の支持軸121
aと共通となっている。
【0038】主軸186からカム軸200へはギヤ21
2,213によって伝動されるが、この箇所には植付ク
ラッチが設けられている。すなわち、ギヤ212が一体
形成されているギヤ筒214は主軸186に回転自在に
嵌合しており、該ギヤ筒の外周部にクラッチ体216が
回転不能かつ摺動自在に嵌合し、該クラッチ体と爪21
6a,217aによって伝動連結される爪筒217が主
軸186に嵌着されている。クラッチ体216はテーパ
面216bを有し、このテーパ面216bにクラッチピ
ン218を押し当てると、クラッチ体216が爪筒21
7から離れてクラッチが切れる。その際、クラッチ体2
16が所定の角度になった時点でクラッチが切れるよう
になっている。このように、自動苗箱送り装置15、苗
押出し装置16、苗受渡し装置17および苗落とし装置
18は2条単位でクラッチを入り切りするようになって
おり、クラッチを切った場合これら各装置が定位置で停
止される。
【0039】筒状ハウジング181内には、2条づつで
共用する計3本の植付駆動軸220,…が支承されてお
り、それぞれの植付駆動軸220,…が主軸186より
個別に伝動されている。各植付駆動軸220の両端部は
植付装置伝動用チエンケース182,182の基部に位
置する。一方、チエンケース182,182の後端部に
は前記植付装置取付軸163,163が支承されてお
り、植付駆動軸220の両端部に取り付けたスプロケッ
トホイール221,221と植付装置取付軸163,1
63に取り付けたスプロケットホイール222,222
の間にチエン223,223が張設されている。
【0040】また、植付駆動軸220は、これと直交す
る方向に設けた2条分の苗搬送ベルト駆動ローラ軸22
5,225にベベルギヤ226,226,227,22
7を介して駆動するようになっている。このように、植
付駆動軸220から駆動ローラ軸225に直接伝動する
ようにしておくと、植付装置12と苗搬送ベルト19の
動作タイミングのずれが少なくなり、植付精度を保つ上
で好都合である。
【0041】主軸186から植付駆動軸220へは前記
ギヤ筒214に一体形成したギヤ229と植付駆動軸2
20に固定したギヤ230によって伝動されるので、植
付装置12および苗搬送ベルト19も2条単位でクラッ
チを入り切りするようになっており、クラッチを切った
場合これら各装置が定位置で停止される。図16から明
白なように、ミッションケース180,…は苗箱送り台
14よりも前寄りの位置に設けられており、該ミッショ
ンケースから後方に向けて苗供給用各装置15,16,
17,18,19および植付装置12を駆動するための
各種部材を配設した構成となっている。また、苗搬送ベ
ルト19が苗箱送り台14の下側に潜り込ませて配置さ
れており、それによって植付装置12の位置を前方に寄
せることができるようになっている。このように構成す
ることにより、機体全長が短くなるとともに、植付部3
の重心が比較的前方に位置するようになり、重量バラン
スが良い。また、前記各装置の伝動用部材が1つの伝動
ケース10内に納められているので(入力部10bは除
く)、構造が比較的シンプルになり、部品数を減少させ
ることが可能となっている。
【0042】植付装置12と苗供給用各装置15,1
6,17,18,19の動作タイミングをタイムチャー
トで示すと図27のようになる。この図は以下のことを
意味している。 (1)「苗取り位置」a1〜a7は、植込杆161が苗
取り位置T1を通過するタイミングを示す。
【0043】(2)「植込杆停止位置」b1〜b7は、
植付クラッチを切った時に植付装置12が停止するタイ
ミングであり、植込杆161は苗取り位置T1を少し過
ぎた位置で停止する。 (3)「苗箱送り」は自動送り爪51の動作を示し、c
1で上動を開始し、c2で苗箱との係合が外れ始め、c
3で上動が停止し、c4で下動を開始し、c5で下動が
停止する。送り爪51が下動する際に苗箱を1ピッチ移
動させる。
【0044】(4)「苗押出し」に関しては、d1−d
2間で苗押出しピン100が突出し、d2−d3間で苗
押出しピン100が後退する。 (5)「苗受渡し」は苗受渡しアーム111の動作を示
し、e1−e3間でが苗搬送方向に回動し、e3−e4
間は停止し、e4−e5で戻り方向に回動する。ただ
し、苗搬送方向に回動する際に、前半(e1−e2)は
速度が速く、後半(e2−e3)は遅くなっている。こ
れは苗落とし装置18による苗抜きおよび苗叩きが確実
に行われるようにするためである。この速度調整を行う
ために、苗受渡しカム205の形状が図26に示すよう
になっている。すなわち、速度を速くする部分e1−e
2はカム径の変化を急激にし、速度を遅くする部分e2
−e3はカム径の変化を緩くしている。同図におけるO
1はカムの回転中心、O2はe1−e2の円弧中心、O
3はe2−e3の円弧中心である。
【0045】(6)「苗叩き」は苗叩きアーム141の
動作を示し、f1−f2間で下動し、f2−f3間は下
動位置で停止し、f3−f4間で上動する。苗叩きアー
ムの下動はスプリング146によって行われるので、そ
の速度が速い。また、苗叩きアーム141が下動位置で
停止中に苗ホルダ125が戻りを開始するが、前述の如
く苗叩きアーム141は苗ホルダ125の経路上に侵入
していないので、両者が接触することはない。
【0046】植付部3の下側には、整地用のフロートと
して、左右中心部に位置するセンターフロート250
(C)と、乗用型走行車2の後輪の後方に位置するサイ
ドフロート250(L,R)とが設けられている。各フ
ロート250(L,C,R)は前部が広く後部は狭い形
状をしており、後部の左右両側部に苗移植用の溝を成形
する作溝器251,…が取り付けられている。フロート
250(L,C,R)は、伝動ケース10に上下に回動
自在に設けたフロート支持杆252の後端部に支持ピン
(図示省略)で枢着されているとともに、前部が拡縮リ
ンク255によって吊られており、水田面の凹凸に応じ
て前部が上下動するようになっている。
【0047】センターフロート250(C)は水田面高
さを検出するセンサであり、該センターフロートの上下
動に基づいて前記油圧シリンダ6制御用の油圧バルブ2
57のスプールが切り替わり、植付部3が水田面に対し
て一定高さになるよう制御する。このため、苗の植付深
さを常に一定に保たれる。前記フロート支持杆252を
回動させて各フロートの支持高さを変えることにより、
苗の植付深さを調節することができる。
【0048】施肥装置4は、肥料を貯蔵するホッパ26
0と、該ホッパ内の肥料を下方に繰り出す繰出器261
と、該繰出器から繰り出された肥料を苗植付用の溝に導
く施肥パイプ262とを備えている。施肥パイプ262
は、繰出器から空箱回収部の下面部および苗箱送り台1
4の前面部に沿って下方に伸び、さらに苗箱送り台14
の下端部と伝動ケース10の間を通して後方に伸び、そ
の肥料吐出口263が前記作溝器251の内側で圃場面
に臨んでいる。
【0049】植付作業に際し、植付部3を図1に示す作
業位置まで下降させ、乗用型走行車2を発進させると、
植付部3および施肥装置4が駆動され、進行にともなっ
て圃場面に形成される苗植付用の溝に肥料が供給される
とともに、その直後に苗が植え付けられる。そして、特
に、乗用型走行車2の後部にリンク装置5を介して、苗
箱300を搬送経路に沿って搬送する苗箱送り台14
と、該搬送経路で苗箱300から苗を押し出す苗押出し
装置16と、苗を1株づつ植付装置12の苗取り位置へ
搬送する苗搬送手段とを設けた植付部3を装着した乗用
型田植機であるから、機体の前後重量バランスが良好
で、然も、作業操縦性も良くて、良好なる田植作業が行
なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例である田植機の全体側面図で
ある。
【図2】植付部の側面図である。
【図3】植付部の平面図である。
【図4】植付部中央部の平面図である。
【図5】植付部側部の平面図である。
【図6】図2におけるA矢視図である。
【図7】図2におけるB矢視図である。
【図8】苗箱送り装置の側面図である。
【図9】図8におけるC矢視図である。
【図10】苗送り動作の説明図その1である。
【図11】苗送り動作の説明図その2である。
【図12】苗送り動作の説明図その3である。
【図13】手動苗送り装置の動作説明図その1である。
【図14】手動苗送り装置の動作説明図その2である。
【図15】手動苗送り装置の動作説明図その3である。
【図16】植付部要部の側面図である。
【図17】伝動ケース等の断面図その1である。
【図18】伝動ケース等の断面図その2である。
【図19】苗押出し装置の側部断面図である。
【図20】苗受渡し装置と苗落とし装置の側部断面図で
ある。
【図21】苗ホルダと苗抜きアームの背面図である。
【図22】苗抜きアームおよび苗叩きアームの取付部の
断面図である。
【図23】植付装置の側面図である。
【図24】植付装置の断面図である。
【図25】植付装置の内部構造を示す側面図である。
【図26】苗受渡しカムの説明図である。
【図27】各作動部の作動タイミングをあらわすタイム
チャートである。
【図28】苗箱の平面図である。
【図29】図28におけるD矢視図である。
【図30】育苗ポットの拡大平面図である。
【符号の説明】
1 田植機 2 乗
用型走行車 3 植付部 4 施
肥装置 5 リンク装置 10 伝
動ケース 12 植付装置 14
苗箱送り台 15 苗箱自動送り装置 16
苗押出し装置 17 苗受渡し装置 18
苗落とし装置 19 苗搬送ベルト 300
苗箱 310 苗

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗用型走行車2の後部にリンク装置5を
    介して、苗箱300を搬送経路に沿って搬送する苗箱送
    り台14と、該搬送経路で苗箱300から苗を押し出す
    苗押出し装置16と、苗を1株づつ植付装置12の苗取
    り位置へ搬送する苗搬送手段とを設けた植付部3を装着
    したことを特徴とする乗用型苗植機。
JP23102297A 1997-08-27 1997-08-27 乗用型苗植機 Pending JPH1070932A (ja)

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