JPH114609A - 乗用型苗植機 - Google Patents

乗用型苗植機

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JPH114609A
JPH114609A JP15964397A JP15964397A JPH114609A JP H114609 A JPH114609 A JP H114609A JP 15964397 A JP15964397 A JP 15964397A JP 15964397 A JP15964397 A JP 15964397A JP H114609 A JPH114609 A JP H114609A
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seedling
planting
transplanting
shaft
fertilizer
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Toshio Tamai
玉井  利男
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 乗用型田植機で操作レバーから2本の操作ワ
イヤを介して各々植付装置のうちの一部を停止する植付
畦クラッチ及び苗載台の苗送り装置を停止操作するもの
があるが、構成が複雑であると共に、2か所の部材を操
作するものであるから、操作性が非常に悪いものであっ
た。 【解決手段】 操縦席21を装備した走行車体2に昇降
リンク装置3を介して植付部4を装着し、苗送り装置5
1…を有する苗載部を複数設けた苗載台44と各苗載部
に載置された苗から各々一株分の苗を取り出して圃場に
植付ける複数の植付装置45…を植付部4に装備してな
る乗用型苗植機において、操縦席付近に複数の植付装置
45のうちの一部を停止する植付畦クラッチ及び停止す
る植付装置45が苗を取り出す苗載部の苗送り装置51
を停止する送り停止手段を作動させるアクチュエーター
を操作する畦クラッチ操作装置111a・111b・1
11cを設けると共に、アクチュエーターを植付畦クラ
ッチ近くの植付部フレームBに固定して設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、乗用型田植機や乗用
型野菜苗移植機等の乗用型苗植機に関するものである。
【0002】
【従来技術と発明が解決しようとする課題】この種の従
来例としては、乗用型田植機で操作レバーから2本の操
作ワイヤを介して各々植付装置のうちの一部を停止する
植付畦クラッチ及び苗載台の苗送り装置を停止操作する
ものがあるが、操縦者近くの操作部から2本の操作ワイ
ヤを引き回さなけらばならず構成が複雑であると共に、
2か所の部材を操作するものであるから、操作荷重が重
くて操作性が非常に悪いものであった。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記の従来
技術のもつ課題を解決すべく、操縦席21を装備した走
行車体2に昇降リンク装置3を介して植付部4を装着
し、苗送り装置51…を有する苗載部44a…を複数設
けた苗載台44と各苗載部44a…に載置された苗から
各々一株分の苗を取り出して圃場に植付ける複数の植付
装置45…を植付部4に装備してなる乗用型苗植機にお
いて、操縦席21付近に複数の植付装置45のうちの一
部を停止する植付畦クラッチ207及び停止する植付装
置45が苗を取り出す苗載部44aの苗送り装置51を
停止する送り停止手段Aを作動させるアクチュエーター
113を操作する畦クラッチ操作装置111a・111
b・111cを設けると共に、該アクチュエーター11
3を植付畦クラッチ207近くの植付部フレームBに固
定して設けた乗用型苗植機としたものである。
【0004】
【発明の作用効果】この発明は、操縦席21付近に複数
の植付装置45のうちの一部を停止する植付畦クラッチ
207及び停止する植付装置45が苗を取り出す苗載部
44aの苗送り装置51を停止する送り停止手段Aを作
動させるアクチュエーター113を操作する畦クラッチ
操作装置111a・111b・111cを設けたので、
操縦者は近くにある畦クラッチ操作装置111a・11
1b・111cを操作するとアクチュエーター113に
て所定の植付装置45及び苗送り装置51が停止される
ので、構成が簡単であると共に非常に操作性が良くて、
従来例の課題を良好に解消することができる。
【0005】また、アクチュエーター113を植付畦ク
ラッチ207近くの植付部フレームBに固定して設けた
ので、アクチュエーター113から植付畦クラッチ20
7への連繋及び苗送り装置51を停止する送り停止手段
Aへの連繋構成が簡潔となり、故障等の少ない乗用型苗
植機を得ることができる。
【0006】
【実施例】図面に基づいて、この発明の一実施例である
乗用施肥田植機を説明する。この乗用施肥田植機1は、
走行車体2の後部に設けた昇降リンク装置3に6条植の
植付部4が装着されているとともに、これとは別に施肥
装置5が設けられている。
【0007】走行車体2は、前後に長い平面視方形の車
体フレーム6を備え、該フレームの中間部後方よりの位
置にエンジン8が、その前方に低速の植付作業速と高速
の路上走行速とに主変速レーバー180にて変速される
変速伝動部を有するミッションケース9がそれぞれ配設
されている。ミッションケース9の側方に前輪支持ケー
ス14・14がステアリングハンドル171にて変向可
能に設けられ、その下端部に前輪15・15が軸止され
ている。また、フレーム6の後端部に回転自在に支承し
たローリング軸16にローリング杆17が支持され、そ
の左右両端部に一体に取り付けた後輪支持ケース18・
18に後輪19・19が軸止されている。これらの上に
操縦用のフロアステップ20が取り付けられ、エンジン
8の上方部に操縦席21が設置されている。機体の前部
左右両側部には、補給用の苗を載置する予備苗載台22
・22が設けられている。
【0008】エンジン8の回転動力は、ベルト23にて
HST(油圧式無段変速装置)7に伝動され、更に、ベ
ルト24を介してミッションケース9に伝えられる。ミ
ッションケース9に入力された動力は、ケース内の変速
装置で適宜変速され前輪駆動出力、後輪駆動出力および
施肥植付駆動出力に分離して取り出される。施肥植付駆
動出力は施肥植付伝動軸26で機体の後端部に設けたク
ラッチケース27に伝えられる。クラッチケース27に
は、植付駆動軸28と施肥駆動軸29が設けられてい
る。
【0009】ここで、HST7の作動構成を説明する
と、副変速レバー170の操作量を検出する第1ポテン
ショメータP1と、HST7のトラニオン軸7aを操作
する電動シリンダ13と、フィードバック用の直線式の
第2ポテンショメータP2とを制御装置10に接続し、
副変速レバー170の操作に応じて電動シリンダ13に
てトラニオン軸7aが操作されて変速操作できるように
変速手段にて制御される。即ち、副変速レバー170を
N位置にするとHST7は中立となり機体は停止する。
そして、N位置からF位置まで操作するにつれて前進速
度が早くなり、N位置からR位置まで操作するにつれて
後進速度が早くなる。
【0010】図9は横軸に時間(秒)縦軸に車速(m/
秒)をとったもので、例えば細線に示すように副変速レ
バー170をN位置からF位置まで0.2秒で操作して
も、実際の車速は太い実線にて示すように3秒後に最高
速度となるような順次増速(最初一定時間ゆっくりと加
速し、その後直線的に加速する)されるように電動シリ
ンダ13でHST7のトラニオン軸7aを変速操作する
制御になっている。即ち、副変速レバー170を何のよ
うに早く操作しても機体の前進速度は太い実線にて示す
ような速度となり、急発進による作業の弊害や事故を防
止している。尚、副変速レバー170を鎖線に示すよう
に太い実線よりも遅い速度で操作すると、車速は副変速
レバー170の鎖線に示す操作に合致して増速する。一
方、副変速レバー170をN位置からR位置に操作した
場合も、上記前進と同様に増速されるように制御され
る。
【0011】また、図7に示すように、副変速レバー1
70のレバーガイド172は、副変速レバー170をN
位置から機体前方側のF位置まで押し操作する前進増速
操作溝172aとN位置から機体後方側のR位置まで引
き操作する後進増速操作溝172bと両溝を繋ぐN位置
の横溝172cとからなるクランク状に形成されてい
る。そして、N位置の横溝172cでは、副変速レバー
170は矢印イ方向に付勢されており、N位置の横溝1
72cでR位置に操作するときには此の付勢力に抗して
操作するので、操縦者が後進操作をすることが此の付勢
力にて認識できるようになており、誤操作の防止に役立
ち安全である。173は副変速レバー170のR位置へ
の操作を検出するリミットスイッチであり、N位置の横
溝172cの右外側部に配置され、そのスイッチ作動片
173aがN位置の横溝172cの右側部から後進増速
操作溝172bに沿って設けられており、副変速レバー
170をN位置の横溝172cの右外側部に操作した時
点から副変速レバー170のR位置への操作を検出する
ことができるようになっている。
【0012】そして、副変速レバー170を上記のよう
にR位置に操作した時には、リミットスイッチ173が
ONになり、油圧バルブ75が油圧シリンダ37を伸ば
す方向に切り替えられて植付部4が上昇する。即ち、副
変速レバー170にて機体を後進させる操作をすると制
御装置10の後進連動リフト手段にて自動的に植付部4
が上昇する構成となっている。
【0013】昇降リンク装置3は、車体フレーム6の後
端部に立設したリンクベース30に左右一対の上リンク
31・31および下リンク32・32が回動自在に支持
され、これら上下リンクの後端部に連結枠34が取り付
けられている。連結枠34から後方に突設したローリン
グ軸35に植付部4がローリング自在に装着される。昇
降リンク装置3の駆動手段である油圧シリンダ37は、
基部が車体フレーム6に枢着され、そのピストンロッド
の先端部が上リンク31・31の基部から垂設したスイ
ングアーム38の下端部に連結されている。該油圧シリ
ンダ37を伸縮させると、連結枠34がほぼ一定姿勢に
保持されたままで上下動させられ、これに装着した植付
部4が昇降させられる。
【0014】植付部4は、前記植付駆動軸28からユニ
バーサルジョイントを介して伝動される中央ケース40
と、該中央ケースの両側面部に突設した伝動フレームパ
イプ41・41と中央ケース40の中央部および伝動フ
レームパイプ41・41の先端部から後方に延設した計
3個の分岐ケース42…とで植付部フレームBが構成さ
れ、該植付部フレームBの上方に前側が上位となるよう
傾斜させて苗載台44が設けられているとともに、各分
岐ケース42…の後部両側に1組づつ計6組の植付装置
45…が設けられている。
【0015】ここで、植付部4の伝動構成を詳述してお
くと、中央ケース40は上部ケース40a、下部ケース
40bおよび連結部40cからなり、下部ケース40b
の両端部に伝動パイプ71,71が接続されている。こ
れら下部ケース40bと伝動フレームパイプ41,41
内には、べベルギヤ200,201を介して植付駆動軸
28から回転力が伝えられる1本の植付装置駆動軸20
2が挿通されている。一方、分岐ケース42…の後端部
には植付装置取付軸203…が設けられており、これら
両軸202と203…に取り付けたスプロケット204
と205…にチェーン206…が掛けられている。スプ
ロケット204…の取付け部には定位置で停止する植付
畦クラッチ207…が設けられ、植付畦クラッチ207
を切り操作したとき対応する2つの植付装置45・45
が定位置で動作を停止するようになっている。
【0016】連結部40c内にはカウンタ軸208、上
部ケース40a内には苗載台横送り軸209がそれぞれ
支承されており、植付装置駆動軸202からカウンタ軸
208へ一対の非等径な横送り速度調節ギヤ210,2
11を介して伝動され、さらにカウンタ軸208から苗
載台横送り軸209へ4組の苗取数切替ギヤ212(ア
〜エ),213(ア〜エ)のうちの何れか1組を介して
伝動される。苗載台横送り軸209は外周部に螺旋状の
溝214が形成された軸で、該溝に係合する爪215を
有する係合メタル216がその周囲に摺動自在に嵌合し
ている。係合メタル216には苗載台横送り軸209と
平行な横移動棒217が一体に設けられ、該横移動棒の
伝動ケース外に突出した両端部に苗載台44が連結され
ている。苗載台横送り軸209が回転すると、溝214
に沿って係合メタル216が移動し、これによって苗載
台44が左右に往復動させられ、最下段の苗が順次苗取
出口52に供給されるのである。前記苗取数切替ギヤ2
12(ア〜エ),213(ア〜エ)の組合せを任意に選
択して、苗載台横送り軸209の回転速度を適当に設定
することにより、苗載台横送り1行程当りの苗取り数を
4段階に切り替えることができる。
【0017】苗載台44は、各分岐ケース42…の上に
固定して設けた苗載台支持枠47と中央ケース40の上
部から前部上方に向けて設けた苗載台フレーム48の上
端部に取り付けたレール49によって左右に滑動自在に
支持されている。苗載台44の上面は植付条数分の苗載
部44a…に仕切られており、各苗載部ごとに台上の苗
を下方に送るベルト式の苗送り装置51…が設けられて
いる。また、苗載台44の下端部に隣接して、植付装置
45…に対応する苗取出口52…が形成された苗受枠5
3が苗載台支持枠47と一体に設けられている。
【0018】ここで、苗送り装置51の構成を詳述して
おくと、一対のローラ218,218に無端の苗送りベ
ルトを掛けたもので、駆動側の苗送りローラ218を所
定方向に回転させ、苗送りベルトを移動させるようにな
っている。苗送りローラ軸219は同軸上に3本設けら
れており、それぞれが互いに独立に支承されているとと
もに、1本の苗送りローラ軸219に隣合う2条分の苗
送りローラ218…が取り付けられている。
【0019】そして、これら苗送りローラ軸219…の
駆動機構は、前記苗載台横送り軸209の延長軸220
が中央ケース40の一方の側面部からケース外に突出
し、該延長軸に苗載台横送り1ストローク分の間隔で一
対の苗送りアーム221,221が取り付けられている
とともに、この苗送りアーム221,221に対向する
受動アーム222が、苗送りローラ軸219…と同軸心
のラチェット軸223に回動自在に嵌合されている。ラ
チェット軸223には受動アーム222に取り付けた爪
224が係合するラチェットホイール225と該ラチェ
ットホイールと一体に成形された中間軸駆動ギヤ226
が嵌着されており、受動アーム222が回動するとラチ
ェットホイール225および中間軸駆動ギヤ226が一
定方向に回転するように構成されている。このようにラ
チェットホイール225と中間軸駆動ギヤ226を一体
に成形しておくと作動が確実である。また、ラチェット
ホイール225の方が中間駆動ギヤ226よりも径が大
きいので、爪224が中間駆動ギヤ226に干渉するこ
とがない。更に、苗載台44側には苗送りローラ軸21
9…と平行に1本の中間軸227が支承されており、こ
の中間軸227に前記中間駆動ギヤ226に噛合する中
間軸従動ギヤ228と、各苗送りローラ軸219…の中
央部に取り付けた苗送り従動ギヤ229…に噛合する苗
送り駆動ギヤ230…が取り付けられている。各苗送り
駆動ギヤ230…は中間軸227に対し摺動自在に取り
付けられ、操縦席21の近傍位置に設けた畦クラッチ操
作装置としての畦クラッチスイッチ111a・111b
・111cでこれを各々操作することができるようにな
っている。従って、この苗送り駆動ギヤ230が中間軸
227に対し摺動自在に操作されて従動ギヤ229に噛
合又は外れることにより送り停止手段Aが構成されてい
る。
【0020】苗載台44が左右行程の端部に到達する
と、常時回転している一対の苗送りアーム221,22
1のいずれか一方が受動アーム222に係合し、当該受
動アームを所定方向に所定角度だけ回動させる。これに
よってラチェットホイール225および中間軸駆動ギヤ
226が一定方向に回転させられ、その回転がギヤ22
6、ギヤ228、中間軸227、ギヤ230…、ギヤ2
29…、苗送りローラ軸219…の順に伝えられる。ラ
チェット軸223から苗送りローラ軸219…に増速し
て伝動されるように前記2組の伝動ギヤ226,228
及び230,229の歯数が設定されているので、苗送
りベルト…の移動距離を充分に確保することができ、苗
送り動作が確実なものとなっている。また、苗載台横送
り軸の延長軸220から苗送りローラ軸219に直接伝
動するのではなく、延長軸から中間軸227に一旦伝動
したのち該中間軸から苗送りローラ軸219に伝動する
構成とすることにより、苗送りローラ軸219を条ごと
に独立に設けることが可能となっている。3本の苗送り
ローラ軸219…が設けられ1本の苗送りローラ軸21
9に2条分の苗送りベルトが取り付けられている。この
場合、苗送り従動ギヤ230は駆動ローラ取付軸219
の中央部に設けておくのがよい。各畦クラッチスイッチ
111a・111b・111cを操作して各々の苗送り
駆動ギヤ230と苗送り従動ギヤ229の噛合を解除す
ることにより、隣接する2条分ごとに苗送りを停止させ
ることができる。
【0021】ここで、畦クラッチスイッチ111a・1
11b・111cによる各植付畦クラッチ207…の操
作と各苗送り駆動ギヤ230…の操作と各施肥畦クラッ
チ110…の操作に関して詳述する。先ず、各植付畦ク
ラッチ207…は、各分岐ケース42…の各基端部側に
固定されたアクチュエーターとしての各電動シリンダ1
13…にて作動するクラッチピン114にて入り切り操
作される。即ち、3つの畦クラッチスイッチ111a・
111b・111cの何れかを押してONにすると、制
御装置10の畦クラッチ作動手段にてそれに対応する電
動シリンダ113が作動してそのピストン113aが退
入してクラッチピン114を引下げて植付畦クラッチ2
07を切る。また、各電動シリンダ113…のピストン
113a…の各先端部は、各々操作ワイヤ112a…・
連繋リンク機構115a…を介して各施肥畦クラッチ1
10…に連繋されていると共に、各々操作ワイヤ112
b…・連繋リンク機構115b…を介して各苗送り駆動
ギヤ230…に連繋されている。従って、畦クラッチス
イッチ111a(111b・111c)を押して植付畦ク
ラッチ207を切った植付装置45・45に対応する施
肥畦クラッチ110及び苗送り駆動ギヤ230の駆動が
切れるので、畦クラッチスイッチ111a(111b・
111c)を押すことにより、植付畦クラッチ207に
て所望の植付装置45・45を停止させると共に、停止
させた植付装置45・45に対応する肥料の繰り出しと
苗載台44の苗送り装置51による苗送りも停止させる
ことができる。尚、畦クラッチスイッチ111a・11
1b・111cを押していないOFF状態では、電動シ
リンダ113のピストン113aは進出してクラッチピ
ン114を引上げた状態になっており、植付畦クラッチ
207は入りで、施肥畦クラッチ110も入りで、苗送
り駆動ギヤ230は駆動状態になっている。
【0022】苗載台44の上端部には、苗補給補助台5
5が先端側が上下に回動自在に取り付けられている。常
時は、図1において実線で示す如く、苗補給補助台55
は苗載台44の延長方向に向いているが、苗載台上の苗
の残量が所定量以下になったことを苗残量検出センサ5
6が検出すると、同図において鎖線で示す如く、電動シ
リンダ57が伸びて苗補給補助台55を上方に回動させ
る。この状態では、苗補給補助台55の延長方向が後記
肥料ホッパ80よりも後方を通るようになり、フロアス
テップ20上のオペレータが予備苗載台22の苗を苗載
台44に補給する作業が容易になる。
【0023】植付装置45は、所定方向に回転するロー
タリケース60に一対の植込杆61・61が取り付けけ
られ、該植込杆が所定の軌跡を描きながら上下動しつ
つ、前記苗取出口52に供給された苗を挟持してそれを
圃場面に植え付けてゆくように構成されている。植付部
4の下側には、中央にセンターフロート70とその左右
両側に一対のサイドフロート71・71が設けられ、こ
れらフロートの両側部の適所に苗移植用の溝を形成する
作溝器72…が取り付けられている。各フロート70・
71・71は、分岐ケース42…に取り付けたフロート
支持杆73…の後端部に上下動自在に枢支されている。
センターフロート70の前部には上下動検出用の検出ロ
ッド74が取り付けられており、該検出ロッドの上下動
に基づいて前記油圧シリンダ37を制御する油圧バルブ
75が作動される。例えば、圃場面が高くなってセンタ
ーフロート70の前部が上昇すると、油圧シリンダ37
が伸びる方向に油圧バルブ74が駆動され、その結果植
付部4が上昇する。圃場面が低くなった場合は、上記と
逆に動作する。
【0024】施肥装置5は、肥料ホッパ80と該肥料ホ
ッパ内の肥料を所定量づつ繰り出す繰出器81とからな
る肥料繰出ユニット82を走行車体2の後端上部に設
け、圃場面に臨む肥料吐出部83を作溝器72内に設
け、これら肥料繰出ユニット82と肥料吐出部83を可
撓性を有する肥料搬送管84で接続してなる。なお、肥
料タンク80は隣接する2条ごとに共用されており、1
個の肥料タンク80と2個の繰出器81で1組の肥料繰
出ユニット82が構成されている。各肥料繰出ユニット
82は、前記リンクベース30の上に横設した施肥フレ
ーム85に取り付けられている。図に示すように、施肥
フレーム85は中空状で、ブロワ86によってエンジン
ルーム87内の温風がこの施肥フレーム85内を通って
繰出器81の下端部に供給されており、肥料搬送管84
内の肥料の流通を円滑にするととも、肥料搬送管84内
で肥料が固化するのを防止するようになっている。
【0025】繰出器81は、上下に開口するケーシング
90内に、外周部に肥料Hを保持する凹部91…を有す
る繰出ロール92が設けられている。この繰出ロール9
2は、繰出ロール取付軸93に回転自在に嵌合する第1
部材92aと、ケーシング90に形成した筒部95に軸
方向に摺動自在に嵌合する第2部材92bとからなり、
第2部材92bを第1部材92aに対してずらせること
により凹部91…の容積を変化させ、肥料の繰出量を調
節するようになっている。ケーシング90の前面部には
開閉自在なカバー96が取り付けられている。このカバ
ー96は、開放したときに図4において鎖線で示すよう
に側面視で上に凹となる皿状に形成されているため、肥
料ホッパ80および繰出器81内の肥料を取り出す際の
肥料受け皿として利用することができる。
【0026】繰出ロール92を駆動させる機構は次のよ
うになっている。繰出器81…の背面側に中継軸100
が横設されている。そして、この中継軸100に取り付
けた受動アーム101と前記施肥駆動軸29に取り付け
たクランク102とが連結ロッド103で連結されてお
り、施肥駆動軸29の回転が中継軸100に反復回転運
動として伝えられている。また、中継軸100に取り付
けた肥料繰出ユニット数分の中継軸アーム105…と繰
出ロール軸93…に取り付けた繰出ロールアーム106
…とが繰出ロッド107…で連結されている。繰出ロー
ルアーム106はワンウェイクラッチ108を介して繰
出ロール軸93に取り付けられているため、中継軸10
0が正方向に回転するときは繰出ロール軸93も同方向
に回転するが、中継軸100が逆方向に回転するときは
繰出ロール軸93は回転しない。すなわち、繰出ロール
92はA方向に間歇的に回転するのである。
【0027】中継軸100と各中継軸アーム105の取
付部には、伝動を入切する施肥畦クラッチ110が各々
設けられている。この各施肥畦クラッチ110…の操作
は前記のとおり畦クラッチスイッチ111a・111b
・111cで各々行われる。更に、繰出ロール取付軸9
3と繰出ロール92の第1部材92aとの間に単条クラ
ッチ116が設けられており、各条単位で施肥を入切す
ることもできる。
【0028】クラッチケース27の内部は図6に示す構
造となっている。施肥植付伝動軸26に接続された入力
軸120と前記植付駆動軸28および施肥駆動軸29が
支承されており、入力軸120から植付駆動軸28へギ
ヤ121・122で伝動するとともに、入力軸120か
ら施肥駆動軸29へ定位置停止装置としての1回転クラ
ッチ124を介して伝動する。1回転クラッチ124
は、外周面に螺旋条の切欠面125が形成されたクラッ
チ体126が施肥駆動軸29に回転不能かつ摺動自在に
嵌合しており、該クラッチ体とギヤ121の対向面に爪
部126a・121aが形成されている。スプリング1
28によってクラッチ体126はギヤ121側に付勢さ
れているので、常時は爪121a・126aが互いに咬
み合い、入力軸120から施肥駆動軸29へ伝動される
が、クラッチピン129を押し込むと、該クラッチピン
の先端部が切欠面125を押すことによりクラッチ体1
26がギヤ121と反対側に移動し、両爪121a・1
26aの咬み合いが外れ伝動が停止される。伝動が停止
するときの施肥駆動軸29の角度は常に一定である。こ
のとき、前記繰出ロールアーム106が揺動ストローク
の上死点に位置するように設定されている。したがっ
て、施肥作業を再開したときに、繰出ロールアーム10
6が下向きに回動し始める行程、換言すれば繰出ロール
82が肥料を繰り出し始める行程から繰出ロールアーム
を揺動させる揺動手段が作動のサイクルを開始する。繰
出器71から肥料がただちに繰り出されるので、無肥料
区が少なくなる。
【0029】尚、図中、181は植付・昇降レバーであ
って、センターフロート70の前部の上下動にて油圧バ
ルブ75が作動して自動的に植付部4を適正位置に昇降
制御し且つ植付部4及び施肥装置5へ動力を伝動して植
付け及び施肥を行う自動位置と、センターフロート70
の前部の上下動にて油圧バルブ75が作動して自動的に
植付部4を適正位置に昇降制御し且つ植付部4及び施肥
装置5へ動力を伝動しない下げ位置と、油圧バルブ75
を中立位置にして植付部4を適宜位置に固定し且つ植付
部4及び施肥装置5へ動力を伝動しない固定位置と、油
圧バルブ75を手動にて動かして植付部4を上昇させ且
つ植付部4及び施肥装置5へ動力を伝動しない上昇位置
とに操作できる構成となっている。また、植付・昇降レ
バー181を上昇位置に操作すると、制御装置10の連
動減速手段にてHST7を操作して、圃場の畦際で機体
を旋回するのに適した車速に自動的に遅くなる構成にな
っている。
【0030】次に、上記の乗用施肥田植機1にて田植作
業を行う説明をする。先ず、施肥装置5の肥料タンクに
粒状肥料を入れ、苗載台44に苗を載置し、各予備苗載
台22・22に苗の入った育苗箱を載置する。そして、
例えば、圃場(水田)で田植作業を行うには、エンジン
8を始動させて、主変速レバー180を植付作業速に切
り替え、副変速レバー170を操作して植付け開始位置
まで機体を移動させた後に、植付・昇降レバー181を
植付部4及び施肥装置5の駆動が入りで植付部4の自動
昇降制御が行われる位置に操作して、機体を前進させて
植付けを開始する。その後、副変速レバー170を前方
に押して機体の前進速度を上げ植付けを行う。このと
き、植付作業と同時に、施肥装置5により苗植付位置の
側方の圃場中に粒状肥料が施肥される。
【0031】そして、畦際で端数条植えを行うとき、例
えば、図2で右側4条分の植付けを停止して左側2条分
のみの苗を植付ける場合には、畦クラッチスイッチ11
1aと111bとを押すと、右側4条分である2つの電
動シリンダ113・113が作動して右側2つの植付畦
クラッチ207・207が切られる。また、各2つの電
動シリンダ113・113により、各々操作ワイヤ11
2a及び連繋リンク機構115aを介して停止される植
付装置45…対応する施肥畦クラッチ110・110が
切りとなると共に、各々操作ワイヤ112b・連繋リン
ク機構115bを介して停止される植付装置45…対応
する苗送り駆動ギヤ230・230の駆動が切られるよ
うに操作される。即ち、畦クラッチスイッチ111a・
111bを押すことにより、右側4条分の植付装置45
…を停止させると共に、停止させた植付装置45…に対
応する肥料の繰り出しと苗載台44の苗送り装置51に
よる苗送りも停止させることができて、左側2条分のみ
の苗植付け作業と施肥作業が行える。
【0032】従って、簡潔な構成で作業性良く田植作業
及び施肥作業が行える。また、電動シリンダ113…を
植付畦クラッチ207近くの植付部フレームBに固定し
て設けたので、電動シリンダ113から植付畦クラッチ
207への連繋は簡潔であり、然も、電動シリンダ11
3は左右横移動する苗載台44の苗送り装置51の比較
的近い位置にあるので電動シリンダ113から苗送り装
置51を停止する送り停止手段Aへの連繋構成も操作ワ
イヤ112bにて簡潔に行え、故障やトラブルの少ない
乗用施肥田植機となり、良好な田植作業及び施肥作業が
行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図である。
【図2】乗用型田植機の全体平面図である。
【図3】施肥装置の要部の側面図である。
【図4】施肥装置の要部の側断面図である。
【図5】施肥装置の要部の一部断面正面図である。
【図6】クラッチケースの側断面図である。
【図7】副変速レバーの操作を説明する平面図である。
【図8】植付部の伝動ケースの平断面図である。
【図9】副変速レバーの操作と実際の車速との関係を示
すグラフである。
【図10】苗載台の作用を説明する平断面図である。
【図11】制御ブロック図である。
【符号の説明】 2 走行車体 3 昇降リンク装置 4 植付部 21 操縦席 44 苗載台 44a 苗載部 45 植付装置 51 苗送り装置 111 畦クラッチ操作装置(畦クラッチスイッチ) 113 アクチュエーター(電動シリンダ) 207 植付畦クラッチ A 送り停止手段 B 植付部フレーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操縦席21を装備した走行車体2に昇降
    リンク装置3を介して植付部4を装着し、苗送り装置5
    1…を有する苗載部44a…を複数設けた苗載台44と
    各苗載部44a…に載置された苗から各々一株分の苗を
    取り出して圃場に植付ける複数の植付装置45…を植付
    部4に装備してなる乗用型苗植機において、操縦席21
    付近に複数の植付装置45のうちの一部を停止する植付
    畦クラッチ207及び停止する植付装置45が苗を取り
    出す苗載部44aの苗送り装置51を停止する送り停止
    手段Aを作動させるアクチュエーター113を操作する
    畦クラッチ操作装置111a・111b・111cを設
    けると共に、該アクチュエーター113を植付畦クラッ
    チ207近くの植付部フレームBに固定して設けたこと
    を特徴とする乗用型苗植機。
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