JP2017063798A - 苗移植機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、圃場面に接地するフロートを設けた苗移植機において、植付けられた苗がフロートからの水流により押し流されることを防止する。
【解決手段】 苗移植機において、圃場面に接地するフロート(56)を設け、該フロート(56)は、底部に通水溝(56a)が形成され、該通水溝(56a)に対して機体内側に位置する内側底面(56b)が、該通水溝(56a)に対して機体外側に位置する外側底面(56c)よりも高位となる構成とした。
【選択図】 図7

Description

本発明は、圃場に水稲の苗等を移植する、田植機等の苗移植機に関する。
特許文献1に記載された苗移植機(段落0021〜0024、図9)は、ミッションケース内に植付主伝動軸、副変速切替機構やブレーキ機構を内装し、作業者の操作や制御操作によって伝動が切り替わる構成としている。
特開2004−210061号公報
しかしながら、苗移植機の場合、走行の副変速切替機構やデフ装置のほかに、苗植付部への伝動のための植付主伝動軸が必要であるため、ミッションケースが大型化する問題があると共に、ギアなどの伝動部材が余分に必要になり、部品点数が増加する問題がある。
また、従来の副変速切替機構は、シフタを移動させて植付速の駆動ギアと路上側の駆動ギアとを噛ませることで切替を行う構成であるが、切替をスムーズにするために植付側の駆動ギアと路上側の駆動ギアにはチャンファリングを施す必要がある。これにより、高負荷がかかった際にギア抜けが生じ、走行伝動が停止して移動できなくなる問題がある。
よって上記問題を解決する苗移植機を提供することが、本発明が解決しようとする課題である。
本発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1記載の発明は、走行車体(2)に苗植付部(4)を設け、該走行車体(2)及び苗植付部(4)に伝動するミッションケース(12)を設け、該ミッションケース(12)に前記走行車体(2)の走行速度を植付作業に対応する「植付速」、または路上走行に対応する「路上速」に切り替える副変速切替機構(71)を設けると共に、前記苗植付部(4)に伝動する植付主伝動軸(82)を設けた苗移植機において、
前記副変速切替機構(71)の変速後の回転速度で伝動する副変速切替軸(72)を、植付主伝動軸(82)と同軸上で且つ該植付主伝動軸(82)に相対回転可能に配置し、さらに、
前記副変速切替機構(71)は、前記ミッションケース(12)に入力された駆動力を伝動する中継軸(76)を設け、前記副変速切替軸(72)に沿って軸方向に移動可能な切替部材(73)を設け、
該切替部材(73)の一側に伝動ギアを設け、他側に第1爪クラッチを設け、
該中継軸(76)に一体回転する路上速伝動ギア(75)を設け、前記切替部材(73)を移動させて伝動ギアと該路上速伝動ギア(75)を噛み合わせて走行速度を「路上速」に切り替えると、該切替部材(73)が回転することにより副変速切替軸(72)に伝動されると共に、
前記植付主伝動軸(82)に同軸で回転可能な植付速伝動ギア(74)を設け、該植付速伝動ギア(74)に第2爪クラッチを設け、
前記切替部材(73)を移動させて切替部材(73)の第1爪クラッチと該植付速伝動ギア(74)の第2爪クラッチを噛み合わせて走行速度を「植付速」に切り替えると、前記切替部材(73)が回転することにより副変速切替軸(72)と植付主伝動軸(82)に伝動されることを特徴とする苗移植機である。
また、請求項2記載の発明は、前記ミッションケース(12)内に前記苗植付部(4)
の苗の植付間隔を変更する株間伝動機構(91)を設け、該株間伝動機構(91)を被覆する株間伝動カバー(92)を前記ミッションケース(12)に着脱自在に設け、該株間伝動カバー(92)を取り外すと株間伝動機構(91)が前記ミッションケース(12)から突出することを特徴とする請求項1に記載の苗移植機である。
また、請求項3記載の発明は、前記走行車体(2)に前記苗植付部(4)を昇降させる油圧昇降シリンダ(46)を設け、前記ミッションケース(12)の左右一側方に、該油圧昇降シリンダ(46)の作動油を貯留する作動油タンク(93)を装着したことを特徴とする請求項1または2に記載の苗移植機である。
また、請求項4記載の発明は、前記苗植付部(4)の下部に、圃場面に接地して均すセンターフロート(55)とサイドフロート(56、56)を設け、
該センターフロート(55)の底部に前後の中央通水溝(57)を形成し、前記センターフロート(55)の前端からの深溝部(57a)と、該深溝部(57a)の後方に設ける浅溝部(57c)と、前記深溝部(57a)と前記浅溝部(57c)とをつなぐ傾斜部(57b)により構成し、前記センターフロート(55)の前後中央に左右の覆土部材(94、94)を配置し、これら左右の覆土部材(94、94)の後端部の前後位置を、前記傾斜部(57b)の後端部と、を同じになるように配置すると共に、
該サイドフロート(56)の底部に前後の通水溝(56a)を形成し、該通水溝(56a)を挟む左右の底面(56b、56c)のうち、機体内側の内側底面(56b)を、機体外側の外側底面(56c)よりも上方に形成したことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の苗移植機である。
請求項1記載の発明によれば、変速後の回転速度で伝動する副変速切替軸(72)を、主伝動軸(82)の同軸上で且つ主伝動軸(82)に相対回転可能に設けたことにより、主伝動軸(82)を配置する空間部を別途設ける必要がなく、ミッションケース(12)の小型化が図られる。
加えて、切替部材(73)に設ける伝動ギアと路上速伝動ギア(75)を噛み合わせて走行速度を「路上速」に切り替えると共に、切替部材(73)に設ける第1クラッチ爪と植付速伝動ギア(74)に設ける第2クラッチ爪を噛み合わせて走行速度を「植付速」に切り替えることにより、路上速伝動ギア75と噛み合う伝動ギアの歯にのみ面取りを施せばよく、高負荷がかかった際にギア抜けすることが防止され、走行状態が安定する。
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、株間伝動カバー(92)を取り外すと、株間伝動機構(91)がミッションケース(12)から突出することにより、他の部材を取り外すことなく株間伝動機構(91)のメンテナンス作業ができるので、メンテナンス性が向上する。
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、ミッションケース(12)の左右一側方に作動油タンク(93)を装着したことにより、作動油タンク(93)を機体上側に装着することができるので、走行車体(2)の最低地上高が高くなり、地面や水面と接触して部材が破損することが防止される。
請求項4記載の発明によれば、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、サイドフロート(56)の底部に、前後の通水溝(56a)を形成すると共に、この通水溝(56a)を挟む左右の底面(56b、56c)のうち、機体内側の内側底面(56b)を、機体外側の外側底面(56c)よりも上方に形成したことにより、通水溝(56a)に入り込んだ水が機体の内側に向けて移動しやすくなる。これにより作業条に隣接する位置に植付けられた苗が、サイドフロート(56)からの水流により押し流されることが防止され、作業者が手作業で苗を植付け直す作業が不要となり、作業者の労力が軽減される。
また、センターフロート(55)の中央通水溝(57)における深溝部(57a)と浅溝部(57c)とをつなぐ傾斜部(57b)の後端部と、覆土部材(94)の後端部の前後位置を同じになるように配置したことにより、中央通水溝(57)から出てくる泥水流の勢いを抑えることができ、植え付けた苗が泥水流により押し流されることを防止できる。
本発明の第一実施形態にかかる苗移植機の側面図である。 図1の苗移植機の平面図である。 図1の苗移植機のミッションケース内の、駆動輪への伝動機構を表した平面図である。 図3のミッションケース内の副変速機構の動作説明図である。 図3のミッションケース内の植付伝動軸への伝動機構を表した平面図である。 図3のミッションケースの側面図である。 図1の苗移植機のサイドフロートの平面図及び背面図である。 図1の苗移植機のセンターフロートの平面図及び側面図である。 第二実施形態にかかる苗移植機の苗植付部の背面図である。 図9の苗植付部の側面図である。 図9の苗植付部の側面部分拡大図である。 第三実施形態にかかる苗移植機の施肥ホースの側面図である。 第四実施形態にかかる苗移植機の苗植付部の側面部分拡大図である。
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、苗移植機の前進方向を基準として、それぞれ前後及び左右とする。
図1には、本発明の第一実施形態にかかる6条植えの苗移植機の側面図を、図2には平面図を示す。本発明の第一実施形態にかかる苗移植機は、走行車体2の後側に昇降リンク機構3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。
走行車体2は、駆動輪である左右一対の前輪10、10及び左右一対の後輪11、11を備えた四輪駆動車両であり、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13が設けられ、該左右前輪ファイナルケース13の操向方向を変更可能な各々の前輪支持部から外向きに突出する左右前輪車軸に左右前輪10が各々取り付けられている。
ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして後輪ギヤケース18がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケース18から外向きに突出する後輪車軸に後輪11が取り付けられている。
エンジン20は、メインフレーム15の上に搭載されており、該エンジン20の回転動力が、ベルト伝動装置21及びHST23を介してミッションケース12に伝達される。
ミッションケース12に伝達された回転動力は、ミッションケース12内のトランスミッションにより変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13に伝達されて前輪10、10を駆動すると共に、残りが後輪ギヤケース18に伝達されて後輪11、11を駆動する。
又、外部取出動力は、植付伝動軸26によって苗植付部4へ伝動されるとともに、施肥伝動機構によって施肥装置5へ伝動される。ミッションケース12内部の構成については後述する。
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に運転席31を設置する。運転席31の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー32があり、その上方に前輪10を操向操作する操縦ハンドル34が設けられている。
エンジンカバー30及びフロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。フロアステップ35は一部格子状になっており(図2参照)、フロアステップ35を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下する構成となっている。
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41、41を備えている。上リンク40及び下リンク41は、それらの基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に、苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。
メインフレーム15に固着した支持部材と上リンク40に一体形成したスイングアーム(図示せず)の先端部との間に昇降油圧シリンダ46が設けられており、昇降油圧シリンダ46を油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付部4が略一定姿勢のまま昇降する。
苗植付部4は、6条植の構成で、フレームを兼ねる植付伝動ケース50、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分ずつ各条の苗取出口51aに供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口51aに供給すると苗送りベルト51bにより苗を下方に移送する苗載置部51、苗取出口51aに供給された苗を苗植付具54によって圃場に植付ける苗植付装置52、次工程における機体進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ19等を備えている。
植付伝動ケース50の後部は、3つに分岐しており、分岐したそれぞれの後端部に植付駆動軸が回転自在に支承されており、この植付駆動軸の左右突出部にロータリーケース16の中央部が一体回転する構成で固定して取り付けられている。更にロータリーケース16の両端部に植付回動軸を回転自在に支承し、これらの2つの植付回動軸のそれぞれに苗植付具54が取り付けられている。
苗植付部4の下部には中央にセンターフロート55、その左右両側にサイドフロート56、56が設けられている。これらフロート55、56、56を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート55、56、56が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52により苗が植付けられる。
各フロート55、56は、圃場表土面の凹凸に対応して前端側が上下動する如く回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート55の前部の上下動が迎角制御センサー(図示せず)により検出され、その検出結果に対応して昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
施肥装置5は、肥料タンク60に貯留されている粒状の肥料を繰出部61によって一定量ずつ繰り出し、その肥料を施肥ホース62でセンターフロート55及びサイドフロート56、56の左右両側に取り付けた施肥ガイド(図示せず)まで導き、施肥ガイドの前側に設けた作溝体(図示せず)によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥構内に落とし込む構成となっている。ブロア用電動モータ53で駆動するブロア58で発生させたエアが、左右方向に長いエアチャンバー59を経由して施肥ホース62に吹き込まれ、施肥ホース62内の肥料を風圧で強制的に搬送する構成となっている。
苗植付部4には整地ロータ27(第1整地ロータ27aと第2整地ロータ27bの組み合わせを単に整地ロータ27と言う)が取り付けられている。又、苗載置部51は、苗植付部4の全体を支持する左右方向と上下方向に幅一杯の矩形の支持枠体65の支持ローラ65aをレールとして左右方向にスライドする構成である。
走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく一対の予備苗枠38が設けられている。
図3には本発明の第一実施形態にかかる苗移植機のミッションケース12内の、駆動輪への伝動機構を表した平面図を示す。実際の各伝動軸は同一平面上には配置されていないが、伝動機構の説明のため、同一平面に配置したように表示する。なお図3では、図面の上方向が車体の右、下方向が車体の左となる。
ミッションケース12は、HST23からの回転動力をミッション入力軸83で受け、副変速切替機構71、デフ装置85等を介して駆動輪である前輪10、10及び後輪11、11を駆動する。
副変速切替機構71は、走行車体2の走行状態を「植付速」、「路上速」及び「走行中立」に切り替えるもので、本実施形態では、変速後の回転速度で回転する副変速切替軸72と、この副変速切替軸72に嵌装する切替部材73と、植付速伝動部材74と、路上速伝動部材75と、中継軸76と、により構成する。走行状態の変更は、中継軸76と副変速切替軸72との回転速度の比を変更することにより行う。副変速切替軸72と切替部材73とはスプラインにより、副変速切替軸72の軸方向に動作可能となり、作業者が図示しない副変速レバーを操作して切替部材73を動作させることで、走行車体2の走行状態を切り替える。
中継軸76は異なる径の二つの歯車を有し、その一つにミッション入力軸83からの回転動力を受ける。二つの歯車の内、径の大きいものは路上速伝動部材75であり、走行伝動状態が「路上速」のとき、切替部材73の歯車と噛合う。径の小さいものは、常時植付速伝動部材74と噛合う。この噛合いにより中継軸76は、植付速伝動部材74と路上速伝動部材75とに動力を伝動する。
植付速伝動部材74は、中継軸76の径の小さい歯車と噛合うものであり、副変速切替軸72と同軸上の右側方に設ける。この植付速伝動部材74と副変速切替部材72とは、メタル軸受により互いに相対回転可能に構成する。合わせて植付速伝動部材74には、苗植付部4に駆動力を伝動する植付主伝動軸82を、同軸で回転するよう結合する。このようにすることで、植付主伝動軸82が、副変速切替軸72の同軸上で、かつ互いに相対回転可能となる。
切替部材73の右側面には、植付速伝動部材74と結合するための爪クラッチの噛み合い部を設け、外周には路上速伝動部材75と噛合う歯を形成する。
副変速切替軸72からの回転動力の一部は、デフ装置85によって左右の前輪アクスル84、84に分配して伝達され、さらに前輪アクスル84、84によって前輪ファイナルケース13、13に伝動されて前輪10、10を駆動する。左右の前輪アクスル84、84を介して、ミッションケース12の背面から取り出される後輪駆動用動力が、後輪伝動軸86、86を介して、後輪ギアケース18、18に伝達され後輪11、11を駆動する。ミッションケース12には、副変速切替軸72の左側方に、前輪10、10及び後輪11、11の回転を規制するブレーキ装置81を設ける。
図4には図3のミッションケース12内の副変速機構の動作説明図を示す。図4(a)が、走行車体2の走行状態が「路上速」となっている場合の噛合い図、図4(b)が「走行中立」となっている場合の噛合い図、図4(c)が、「植付速」となっている場合の噛合い図である。なお図4でも、図面の上方向が車体の右、下方向が車体の左となる。
「路上速」の場合、切替部材73の外周の歯が、中継軸76の路上速伝動部材75の歯と噛合う。この構成により切替部材73に回転動力が伝達され、切替部材73とスプラインで噛合っている副変速切替軸72が、切替部材73と共に回転し、切替部材73の左側に位置する歯車により、デフ装置85に回転動力を伝達する。この際、植付速伝動部材74は、中継軸76により回転するものの、相対的に回転可能である副変速切替軸72とは異なる回転数で回転する。
「走行中立」の場合、切替部材73が、植付速伝動部材74及び路上速伝動部材75のいずれにも噛み合わない。植付速伝動部材74は、中継軸76により回転するものの、回転動力が伝達されない副変速切替軸72は、停止したままである。この際植付速伝動部材74と植付主伝動軸82とが同軸で回転するように結合されているので、苗植付部4のみを動作させることができる。
「植付速」の場合、切替部材73の右側が植付速伝動部材74の左側に爪クラッチで噛合い、互いに連結する。中継軸76により植付速伝動部材74が回転し、爪クラッチで連結した切替部材73が回転し、更に切替部材73とスプラインで噛合っている副変速切替軸72が回転することで、回転動力が中継軸76から副変速切替軸72に伝達され、切替部材73の左側に位置する歯車により、デフ装置85に回転動力を伝達する。
副変速切替軸72の同軸上で、かつ互いに相対回転可能に、植付主伝動軸82を配置したことにより、伝動軸を配置するスペースを別途設ける必要がなく、ミッションケース12を小型化することができる。また、伝動部材を設ける必要がなくなり、部品点数を削減できる。
切替部材73と植付速伝動部材74との連結を、爪クラッチで行うことにより、噛合いのギアに施すチャンファリングは片側のみで足り、高負荷がかかった場合にギア抜けが生じることがなく、走行状態が安定する。
図5には図3のミッションケース12内の植付伝動軸への伝動機構を表した平面図を示す。図3と同様、実際の各伝動軸は同一平面上には配置されておらず、伝動機構の説明のため、同一平面に配置したように表示しており、また図面の上方向が走行車体2の右、下方向が車体の左となる。
ミッションケース12内には、苗植付部4に駆動力を伝動する植付伝動軸26を備えると共に、この植付伝動軸26と、植付速伝動部材74に結合した植付主伝動軸82と、の間には、苗植付部4の苗の植付間隔を変更する株間伝動機構91を備える。株間伝動機構91は、複数の歯車の噛み合いを変更して、植付主伝動軸82と植付伝動軸26との間の回転速度比を変更する。そして株間伝動カバー92を、株間伝動機構91を被膜するように着脱自在に設ける。
ミッションケース12内に備えた株間伝動機構91を被覆する株間伝動カバー92を着脱自在に設けたことにより、株間伝動カバー92を取り外すと株間伝動機構91が露出する。よって余分な部材の取り外しを行うことなく、株間伝動機構91のメンテナンス作業を行うことができ、メンテナンス性が向上する。
図6には、図3のミッションケース12の機体左方向から見た側面図を示す。従来はミッションケース12の前部に、ミッションケース12下側に張出す形で設けていた作動油タンク93を、ミッションケース12の左側に、ミッションケース12の下面から下側に張出さないように設ける。この作動油タンク93は苗植付部等の作動油を貯留するためのものである。
ミッションケース12の左右一側に、苗植付部4等の作動油を貯留する作動油タンク93を連結したことにより、従来ミッションケース12下側に配置した作動油タンク93の装着位置を上げることができる。これにより走行車体2の最低地上高を上げることができ、地面や水面との接触による部材の破損を防止できる。
図7(a)には、図1の苗移植機のサイドフロート56の平面図を、図7(b)には背面図を示す。図7(a)では上側が走行車体2の前側であり、走行車体2が前進することで、図内において矢印で示した水の流れがサイドフロート56に対し生じる。このサイドフロート56の底部には、サイドフロート56に前後に沿った通水溝56aを形成し、更にこの通水溝56aを挟む左右の底面56b、56cのうち、機体内側の内側底面56bを、機体外側の外側底面56cよりも上方になるように形成する。
サイドフロート56の底部に、前後の通水溝56aを形成すると共に、この通水溝56aを挟む左右の底面56b、56cのうち、機体内側の内側底面56bを、機体外側の外側底面56cよりも上方に形成したことにより、通水溝56aに入り込んだ水が機体の内側に向けて移動しやすくなる。これにより作業条に隣接する位置に植付けられた苗が、サイドフロート56からの水流により押し流されることが防止され、作業者が手作業で苗を植付け直す作業が不要となり、作業者の労力が軽減される。
図8(a)には、図1の苗移植機のセンターフロート55の平面図を、図8(b)には、右側面図を示す。図8(a)では左側が走行車体2の前側であり、走行車体2が前進することで、図内において矢印で示した水の流れがセンターフロート55に生じる。このセンターフロート55は、苗植付部4の苗植付装置52との干渉を防止するため、フロート回動支点より後方、即ちセンターフロート55の前後中央より後方の左右幅を小さくすると共に、肥料を圃上に埋めるための覆土部材94、94の左右幅を拡大する。センターフロート55の底部には、泥水が通過する前後の中央通水路57を形成する。この中央通水路57は、センターフロート55の前端からセンターフロート55の前後中央付近までの深溝部57aと、この深溝部57aの後方に設ける浅溝部57cと、深溝部57aと浅溝部57cとを滑らかにつなぐための傾斜部57bとにより構成する。更にセンターフロート55の前後中央に左右の覆土部材94、94を配置し、これら左右の覆土部材94、94の後端部の前後位置を、傾斜部57bの後端部と同じになるように配置する。
センターフロート55の中央通水溝57における深溝部57aと浅溝部57cとをつなぐ傾斜部57bの後端部と、覆土部材94の後端部の前後位置を同じになるように配置したことにより、中央通水溝57から出てくる泥水流の勢いを抑えることができ、植え付けた苗が泥水流により押し流されることを防止できる。
図9には、第二実施形態にかかる苗移植機の苗植付部4の背面図を、図10には、苗植付部4の側面図を、図11には、側面部分拡大図を示す。本実施形態にかかる苗植付部4は、アルミ製の一本の水平フレーム101に、苗載置部51の前下方に複数の苗タンク内側カバー104、・・・を設ける。この苗タンク内側カバー104の一つは、苗載置部51の苗送りベルト51bを駆動する苗送りカム102に、飛沫泥が付着するのを防止する。また別の苗タンク内側カバー104は、苗載置部51を左右に動作させるためのリードカム103に飛沫泥が付着するのを防止する。
図12には、第三実施形態にかかる苗移植機の施肥ホース62の側面図を示す。本実施形態にかかる施肥ホース62のリリーフ部の施肥リリーフホース105をゴムで構成する。これにより高圧水での清掃中にリリーフ部から施肥ホース62の中に水が入るのを防止できる。また、その向きを容易に変更することができ、肥料が噴出した場合でも、その肥料を圃上に散布できる。なお、施肥リリーフホース105の解放側の開口径を小さくすることも可能である。これにより水の浸入を防止できる。
図13には第四実施形態にかかる苗移植機の苗植付部4の側面部分拡大図を示す。本実施形態では、施肥ホース62は、苗植付部4を構成する水平フレーム101と、苗送りカム軸106との間を通過させる。この構成により、苗送りアーム107の位置に関わらず施肥ホース62と苗送りアーム107とが干渉することを防止できる。
1 苗移植機
2 走行車体
4 苗植付部
10 前輪
11 後輪
12 ミッションケース
46 昇降油圧シリンダ
55 センターフロート
56 サイドフロート
56a 通水溝
56b 内側底面
56c 外側底面
57 中央通水溝
57a 深溝部
57b 傾斜部
57c 浅溝部
71 副変速切替機構
72 副変速切替軸
73 切替部材
74 植付速伝動部材
75 路上速伝動部材
76 中継軸
81 ブレーキ装置
82 植付主伝動軸
91 株間伝動機構
92 株間伝動カバー
93 作動油タンク
94 覆土部材

本発明は、苗移植機に関する。
特許文献1に記載された苗移植機(段落0021〜0024、図9)は、ミッションケース内に植付主伝動軸、副変速切替機構やブレーキ機構を内装し、作業者の操作や制御操作によって伝動が切り替わる構成としている。
特開2004−210061号公報
しかしながら、苗移植機の場合、走行の副変速切替機構やデフ装置のほかに、苗植付部への伝動のための植付主伝動軸が必要であるため、ミッションケースが大型化する問題があると共に、ギアなどの伝動部材が余分に必要になり、部品点数が増加する問題がある。
また、従来の副変速切替機構は、シフタを移動させて植付速の駆動ギアと路上側の駆動ギアとを噛ませることで切替を行う構成であるが、切替をスムーズにするために植付側の駆動ギアと路上側の駆動ギアにはチャンファリングを施す必要がある。これにより、高負荷がかかった際にギア抜けが生じ、走行伝動が停止して移動できなくなる問題がある。
本発明の課題は、隣接位置に植付けられた苗が、サイドフロートからの水流により押し流されることを防止できる苗移植機を提供することである。また、ミッションケースの小型化が図られる苗移植機を提供することである
本発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1記載の発明は、走行車体(2)に苗植付部(4)を設け、苗植付部(4)の下部に、接地して圃場面を均すセンターフロート(55)とサイドフロート(56)とを設け、サイドフロート(56)の底面は、機体外側となる外側底面(56c)よりも機体内側となる内側底面(56b)が上方に位置する構成とした苗移植機とした。
また、請求項2に係る発明は、センターフロート(55)の底部に前後に延びる中央通水溝(57)を形成し、該中央通水溝(57)は、センターフロート(55)の前端からの深溝部(57a)と、該深溝部(57a)の後方に設ける浅溝部(57c)と、前記深溝部(57a)と前記浅溝部(57c)とをつなぐ傾斜部(57b)とにより構成され、センターフロート(55)に覆土部材(94)を設け、該覆土部材(94)の後端部の前後位置を、傾斜部(57b)の後端部の前後位置と同じになるように配置した請求項1に記載の苗移植機とした。
また、請求項3に係る発明は、走行車体(2)及び苗植付部(4)に伝動するミッションケース(12)を設け、該ミッションケース(12)には、走行車体(2)の走行速度を植付作業に対応する「植付速」と路上走行に対応する「路上速」とに切り替える副変速切替機構(71)を設けると共に、前記苗植付部(4)に伝動する植付主伝動軸(82)を設け、副変速切替機構(71)には、変速後の回転速度で伝動する副変速切替軸(72)と、該副変速切替軸(72)に沿って軸方向に移動可能な切替部材(73)と、「植付速」のときに切替部材(73)と連結される植付速伝動部材(74)と、「路上速」のときに切替部材(73)の歯車と噛み合う路上速伝動部材(75)とを備え、副変速切替軸(72)を、植付主伝動軸(82)と同軸上で且つ該植付主伝動軸(82)に相対回転可能に設けた請求項1または2に記載の苗移植機とした。
また、本発明に関連する第1の関連発明は、走行車体(2)に苗植付部(4)を設け、該走行車体(2)及び苗植付部(4)に伝動するミッションケース(12)を設け、該ミッションケース(12)に前記走行車体(2)の走行速度を植付作業に対応する「植付速」、または路上走行に対応する「路上速」に切り替える副変速切替機構(71)を設けると共に、前記苗植付部(4)に伝動する植付主伝動軸(82)を設けた苗移植機において、前記副変速切替機構(71)の変速後の回転速度で伝動する副変速切替軸(72)を、植付主伝動軸(82)と同軸上で且つ該植付主伝動軸(82)に相対回転可能に配置し、さらに、前記副変速切替機構(71)は、前記ミッションケース(12)に入力された駆動力を伝動する中継軸(76)を設け、前記副変速切替軸(72)に沿って軸方向に移動可能な切替部材(73)を設け、該切替部材(73)の一側に伝動ギアを設け、他側に第1爪クラッチを設け、該中継軸(76)に一体回転する路上速伝動ギア(75)を設け、前記切替部材(73)を移動させて伝動ギアと該路上速伝動ギア(75)を噛み合わせて走行速度を「路上速」に切り替えると、該切替部材(73)が回転することにより副変速切替軸(72)に伝動されると共に、前記植付主伝動軸(82)に同軸で回転可能な植付速伝動ギア(74)を設け、該植付速伝動ギア(74)に第2爪クラッチを設け、前記切替部材(73)を移動させて切替部材(73)の第1爪クラッチと該植付速伝動ギア(74)の第2爪クラッチを噛み合わせて走行速度を「植付速」に切り替えると、前記切替部材(73)が回転することにより副変速切替軸(72)と植付主伝動軸(82)に伝動されることを特徴とする苗移植機である。
また、本発明に関連する第2の関連発明は、前記ミッションケース(12)内に前記苗植付部(4)の苗の植付間隔を変更する株間伝動機構(91)を設け、該株間伝動機構(91)を被覆する株間伝動カバー(92)を前記ミッションケース(12)に着脱自在に設け、該株間伝動カバー(92)を取り外すと株間伝動機構(91)が前記ミッションケース(12)から突出することを特徴とする第1の関連発明に係る苗移植機である。
また、本発明に関連する第3の関連発明は、前記走行車体(2)に前記苗植付部(4)を昇降させる油圧昇降シリンダ(46)を設け、前記ミッションケース(12)の左右一側方に、該油圧昇降シリンダ(46)の作動油を貯留する作動油タンク(93)を装着した第1又は第2の関連発明に係る苗移植機である。
また、本発明に関連する第4の関連発明は、前記苗植付部(4)の下部に、圃場面に接地して均すセンターフロート(55)とサイドフロート(56、56)を設け、該センターフロート(55)の底部に前後の中央通水溝(57)を形成し、前記センターフロート(55)の前端からの深溝部(57a)と、該深溝部(57a)の後方に設ける浅溝部(57c)と、前記深溝部(57a)と前記浅溝部(57c)とをつなぐ傾斜部(57b)により構成し、前記センターフロート(55)の前後中央に左右の覆土部材(94、94)を配置し、これら左右の覆土部材(94、94)の後端部の前後位置を、前記傾斜部(57b)の後端部と、を同じになるように配置すると共に、該サイドフロート(56)の底部に前後の通水溝(56a)を形成し、該通水溝(56a)を挟む左右の底面(56b、56c)のうち、機体内側の内側底面(56b)を、機体外側の外側底面(56c)よりも上方に形成し苗移植機である。
請求項1記載の発明によれば、作業条に隣接する位置に植付けられた苗が、サイドフロート(56)からの水流により押し流されることを防止できる。
請求項2に係る発明によれば、請求項1に係る発明の効果に加えて、覆土部材(94)の後端部の前後位置を、傾斜部(57b)の後端部の前後位置と同じになるように配置したので、中央通水溝(57)から出てくる泥水流の勢いを抑えることができ、植え付けた苗が泥水流により押し流されることを防止できる。
請求項3に係る発明によれば、請求項1又は請求項2に係る発明の効果に加えて、副変速切替軸(72)を、植付主伝動軸(82)と同軸上で且つ該植付主伝動軸(82)に相対回転可能に設けたので、植付主伝動軸(82)を配置する空間部を別途設ける必要がなく、ミッションケース(12)の小型化が図られる。
本発明に関連する第1の関連発明によれば、植付主伝動軸(82)を配置する空間部を別途設ける必要がなく、ミッションケース(12)の小型化が図られると共に、切替部材(73)に設ける伝動ギアと路上速伝動ギア(75)を噛み合わせて走行速度を「路上速」に切り替えると共に、切替部材(73)に設ける第1クラッチ爪と植付速伝動ギア(74)に設ける第2クラッチ爪を噛み合わせて走行速度を「植付速」に切り替えることにより、路上速伝動ギア75と噛み合う伝動ギアの歯にのみ面取りを施せばよく、高負荷がかかった際にギア抜けすることが防止され、走行状態が安定する。
本発明に関連する第2の関連発明によれば、第1の関連発明の効果に加えて、株間伝動カバー(92)を取り外すと、株間伝動機構(91)がミッションケース(12)から突出することにより、他の部材を取り外すことなく株間伝動機構(91)のメンテナンス作業ができるので、メンテナンス性が向上する。
本発明に関連する第3の関連発明によれば、第1又は第2の関連発明の効果に加えて、ミッションケース(12)の左右一側方に作動油タンク(93)を装着したことにより、作動油タンク(93)を機体上側に装着することができるので、走行車体(2)の最低地上高が高くなり、地面や水面と接触して部材が破損することが防止される。
本発明に関連する第4の関連発明によればサイドフロート(56)の底部に、前後の通水溝(56a)を形成すると共に、この通水溝(56a)を挟む左右の底面(56b、56c)のうち、機体内側の内側底面(56b)を、機体外側の外側底面(56c)よりも上方に形成したことにより、通水溝(56a)に入り込んだ水が機体の内側に向けて移動しやすくなる。これにより作業条に隣接する位置に植付けられた苗が、サイドフロート(56)からの水流により押し流されることが防止され、作業者が手作業で苗を植付け直す作業が不要となり、作業者の労力が軽減される。また、センターフロート(55)の中央通水溝(57)における深溝部(57a)と浅溝部(57c)とをつなぐ傾斜部(57b)の後端部と、覆土部材(94)の後端部の前後位置を同じになるように配置したことにより、中央通水溝(57)から出てくる泥水流の勢いを抑えることができ、植え付けた苗が泥水流により押し流されることを防止できる。
本発明の第一実施形態にかかる苗移植機の側面図である。 図1の苗移植機の平面図である。 図1の苗移植機のミッションケース内の、駆動輪への伝動機構を表した平面図である。 図3のミッションケース内の副変速機構の動作説明図である。 図3のミッションケース内の植付伝動軸への伝動機構を表した平面図である。 図3のミッションケースの側面図である。 図1の苗移植機のサイドフロートの平面図及び背面図である。 図1の苗移植機のセンターフロートの平面図及び側面図である。 第二実施形態にかかる苗移植機の苗植付部の背面図である。 図9の苗植付部の側面図である。 図9の苗植付部の側面部分拡大図である。 第三実施形態にかかる苗移植機の施肥ホースの側面図である。 第四実施形態にかかる苗移植機の苗植付部の側面部分拡大図である。
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、苗移植機の前進方向を基準として、それぞれ前後及び左右とする。
図1には、本発明の第一実施形態にかかる6条植えの苗移植機の側面図を、図2には平面図を示す。本発明の第一実施形態にかかる苗移植機は、走行車体2の後側に昇降リンク機構3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。
走行車体2は、駆動輪である左右一対の前輪10、10及び左右一対の後輪11、11を備えた四輪駆動車両であり、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13が設けられ、該左右前輪ファイナルケース13の操向方向を変更可能な各々の前輪支持部から外向きに突出する左右前輪車軸に左右前輪10が各々取り付けられている。
ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして後輪ギヤケース18がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケース18から外向きに突出する後輪車軸に後輪11が取り付けられている。
エンジン20は、メインフレーム15の上に搭載されており、該エンジン20の回転動力が、ベルト伝動装置21及びHST23を介してミッションケース12に伝達される。
ミッションケース12に伝達された回転動力は、ミッションケース12内のトランスミッションにより変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13に伝達されて前輪10、10を駆動すると共に、残りが後輪ギヤケース18に伝達されて後輪11、11を駆動する。
又、外部取出動力は、植付伝動軸26によって苗植付部4へ伝動されるとともに、施肥伝動機構によって施肥装置5へ伝動される。ミッションケース12内部の構成については後述する。
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に運転席31を設置する。運転席31の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー32があり、その上方に前輪10を操向操作する操縦ハンドル34が設けられている。
エンジンカバー30及びフロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。フロアステップ35は一部格子状になっており(図2参照)、フロアステップ35を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下する構成となっている。
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41、41を備えている。上リンク40及び下リンク41は、それらの基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に、苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。
メインフレーム15に固着した支持部材と上リンク40に一体形成したスイングアーム(図示せず)の先端部との間に昇降油圧シリンダ46が設けられており、昇降油圧シリンダ46を油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付部4が略一定姿勢のまま昇降する。
苗植付部4は、6条植の構成で、フレームを兼ねる植付伝動ケース50、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分ずつ各条の苗取出口51aに供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口51aに供給すると苗送りベルト51bにより苗を下方に移送する苗載置部51、苗取出口51aに供給された苗を苗植付具54によって圃場に植付ける苗植付装置52、次工程における機体進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ19等を備えている。
植付伝動ケース50の後部は、3つに分岐しており、分岐したそれぞれの後端部に植付駆動軸が回転自在に支承されており、この植付駆動軸の左右突出部にロータリーケース16の中央部が一体回転する構成で固定して取り付けられている。更にロータリーケース16の両端部に植付回動軸を回転自在に支承し、これらの2つの植付回動軸のそれぞれに苗植付具54が取り付けられている。
苗植付部4の下部には中央にセンターフロート55、その左右両側にサイドフロート56、56が設けられている。これらフロート55、56、56を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート55、56、56が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52により苗が植付けられる。
各フロート55、56は、圃場表土面の凹凸に対応して前端側が上下動する如く回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート55の前部の上下動が迎角制御センサー(図示せず)により検出され、その検出結果に対応して昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
施肥装置5は、肥料タンク60に貯留されている粒状の肥料を繰出部61によって一定量ずつ繰り出し、その肥料を施肥ホース62でセンターフロート55及びサイドフロート56、56の左右両側に取り付けた施肥ガイド(図示せず)まで導き、施肥ガイドの前側に設けた作溝体(図示せず)によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥構内に落とし込む構成となっている。ブロア用電動モータ53で駆動するブロア58で発生させたエアが、左右方向に長いエアチャンバー59を経由して施肥ホース62に吹き込まれ、施肥ホース62内の肥料を風圧で強制的に搬送する構成となっている。
苗植付部4には整地ロータ27(第1整地ロータ27aと第2整地ロータ27bの組み合わせを単に整地ロータ27と言う)が取り付けられている。又、苗載置部51は、苗植付部4の全体を支持する左右方向と上下方向に幅一杯の矩形の支持枠体65の支持ローラ65aをレールとして左右方向にスライドする構成である。
走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく一対の予備苗枠38が設けられている。
図3には本発明の第一実施形態にかかる苗移植機のミッションケース12内の、駆動輪への伝動機構を表した平面図を示す。実際の各伝動軸は同一平面上には配置されていないが、伝動機構の説明のため、同一平面に配置したように表示する。なお図3では、図面の上方向が車体の右、下方向が車体の左となる。
ミッションケース12は、HST23からの回転動力をミッション入力軸83で受け、副変速切替機構71、デフ装置85等を介して駆動輪である前輪10、10及び後輪11、11を駆動する。
副変速切替機構71は、走行車体2の走行状態を「植付速」、「路上速」及び「走行中立」に切り替えるもので、本実施形態では、変速後の回転速度で回転する副変速切替軸72と、この副変速切替軸72に嵌装する切替部材73と、植付速伝動部材74と、路上速伝動部材75と、中継軸76と、により構成する。走行状態の変更は、中継軸76と副変速切替軸72との回転速度の比を変更することにより行う。副変速切替軸72と切替部材73とはスプラインにより、副変速切替軸72の軸方向に動作可能となり、作業者が図示しない副変速レバーを操作して切替部材73を動作させることで、走行車体2の走行状態を切り替える。
中継軸76は異なる径の二つの歯車を有し、その一つにミッション入力軸83からの回転動力を受ける。二つの歯車の内、径の大きいものは路上速伝動部材75であり、走行伝動状態が「路上速」のとき、切替部材73の歯車と噛合う。径の小さいものは、常時植付速伝動部材74と噛合う。この噛合いにより中継軸76は、植付速伝動部材74と路上速伝動部材75とに動力を伝動する。
植付速伝動部材74は、中継軸76の径の小さい歯車と噛合うものであり、副変速切替軸72と同軸上の右側方に設ける。この植付速伝動部材74と副変速切替部材72とは、メタル軸受により互いに相対回転可能に構成する。合わせて植付速伝動部材74には、苗植付部4に駆動力を伝動する植付主伝動軸82を、同軸で回転するよう結合する。このようにすることで、植付主伝動軸82が、副変速切替軸72の同軸上で、かつ互いに相対回転可能となる。
切替部材73の右側面には、植付速伝動部材74と結合するための爪クラッチの噛み合い部を設け、外周には路上速伝動部材75と噛合う歯を形成する。
副変速切替軸72からの回転動力の一部は、デフ装置85によって左右の前輪アクスル84、84に分配して伝達され、さらに前輪アクスル84、84によって前輪ファイナルケース13、13に伝動されて前輪10、10を駆動する。左右の前輪アクスル84、84を介して、ミッションケース12の背面から取り出される後輪駆動用動力が、後輪伝動軸86、86を介して、後輪ギアケース18、18に伝達され後輪11、11を駆動する。ミッションケース12には、副変速切替軸72の左側方に、前輪10、10及び後輪11、11の回転を規制するブレーキ装置81を設ける。
図4には図3のミッションケース12内の副変速機構の動作説明図を示す。図4(a)が、走行車体2の走行状態が「路上速」となっている場合の噛合い図、図4(b)が「走行中立」となっている場合の噛合い図、図4(c)が、「植付速」となっている場合の噛合い図である。なお図4でも、図面の上方向が車体の右、下方向が車体の左となる。
「路上速」の場合、切替部材73の外周の歯が、中継軸76の路上速伝動部材75の歯と噛合う。この構成により切替部材73に回転動力が伝達され、切替部材73とスプラインで噛合っている副変速切替軸72が、切替部材73と共に回転し、切替部材73の左側に位置する歯車により、デフ装置85に回転動力を伝達する。この際、植付速伝動部材74は、中継軸76により回転するものの、相対的に回転可能である副変速切替軸72とは異なる回転数で回転する。
「走行中立」の場合、切替部材73が、植付速伝動部材74及び路上速伝動部材75のいずれにも噛み合わない。植付速伝動部材74は、中継軸76により回転するものの、回転動力が伝達されない副変速切替軸72は、停止したままである。この際植付速伝動部材74と植付主伝動軸82とが同軸で回転するように結合されているので、苗植付部4のみを動作させることができる。
「植付速」の場合、切替部材73の右側が植付速伝動部材74の左側に爪クラッチで噛合い、互いに連結する。中継軸76により植付速伝動部材74が回転し、爪クラッチで連結した切替部材73が回転し、更に切替部材73とスプラインで噛合っている副変速切替軸72が回転することで、回転動力が中継軸76から副変速切替軸72に伝達され、切替部材73の左側に位置する歯車により、デフ装置85に回転動力を伝達する。
副変速切替軸72の同軸上で、かつ互いに相対回転可能に、植付主伝動軸82を配置したことにより、伝動軸を配置するスペースを別途設ける必要がなく、ミッションケース12を小型化することができる。また、伝動部材を設ける必要がなくなり、部品点数を削減できる。
切替部材73と植付速伝動部材74との連結を、爪クラッチで行うことにより、噛合いのギアに施すチャンファリングは片側のみで足り、高負荷がかかった場合にギア抜けが生じることがなく、走行状態が安定する。
図5には図3のミッションケース12内の植付伝動軸への伝動機構を表した平面図を示す。図3と同様、実際の各伝動軸は同一平面上には配置されておらず、伝動機構の説明のため、同一平面に配置したように表示しており、また図面の上方向が走行車体2の右、下方向が車体の左となる。
ミッションケース12内には、苗植付部4に駆動力を伝動する植付伝動軸26を備えると共に、この植付伝動軸26と、植付速伝動部材74に結合した植付主伝動軸82と、の間には、苗植付部4の苗の植付間隔を変更する株間伝動機構91を備える。株間伝動機構91は、複数の歯車の噛み合いを変更して、植付主伝動軸82と植付伝動軸26との間の回転速度比を変更する。そして株間伝動カバー92を、株間伝動機構91を被膜するように着脱自在に設ける。
ミッションケース12内に備えた株間伝動機構91を被覆する株間伝動カバー92を着脱自在に設けたことにより、株間伝動カバー92を取り外すと株間伝動機構91が露出する。よって余分な部材の取り外しを行うことなく、株間伝動機構91のメンテナンス作業を行うことができ、メンテナンス性が向上する。
図6には、図3のミッションケース12の機体左方向から見た側面図を示す。従来はミッションケース12の前部に、ミッションケース12下側に張出す形で設けていた作動油タンク93を、ミッションケース12の左側に、ミッションケース12の下面から下側に張出さないように設ける。この作動油タンク93は苗植付部等の作動油を貯留するためのものである。
ミッションケース12の左右一側に、苗植付部4等の作動油を貯留する作動油タンク93を連結したことにより、従来ミッションケース12下側に配置した作動油タンク93の装着位置を上げることができる。これにより走行車体2の最低地上高を上げることができ、地面や水面との接触による部材の破損を防止できる。
図7(a)には、図1の苗移植機のサイドフロート56の平面図を、図7(b)には背面図を示す。図7(a)では上側が走行車体2の前側であり、走行車体2が前進することで、図内において矢印で示した水の流れがサイドフロート56に対し生じる。このサイドフロート56の底部には、サイドフロート56に前後に沿った通水溝56aを形成し、更にこの通水溝56aを挟む左右の底面56b、56cのうち、機体内側の内側底面56bを、機体外側の外側底面56cよりも上方になるように形成する。
サイドフロート56の底部に、前後の通水溝56aを形成すると共に、この通水溝56aを挟む左右の底面56b、56cのうち、機体内側の内側底面56bを、機体外側の外側底面56cよりも上方に形成したことにより、通水溝56aに入り込んだ水が機体の内側に向けて移動しやすくなる。これにより作業条に隣接する位置に植付けられた苗が、サイドフロート56からの水流により押し流されることが防止され、作業者が手作業で苗を植付け直す作業が不要となり、作業者の労力が軽減される。
図8(a)には、図1の苗移植機のセンターフロート55の平面図を、図8(b)には、右側面図を示す。図8(a)では左側が走行車体2の前側であり、走行車体2が前進することで、図内において矢印で示した水の流れがセンターフロート55に生じる。このセンターフロート55は、苗植付部4の苗植付装置52との干渉を防止するため、フロート回動支点より後方、即ちセンターフロート55の前後中央より後方の左右幅を小さくすると共に、肥料を圃上に埋めるための覆土部材94、94の左右幅を拡大する。センターフロート55の底部には、泥水が通過する前後の中央通水路57を形成する。この中央通水路57は、センターフロート55の前端からセンターフロート55の前後中央付近までの深溝部57aと、この深溝部57aの後方に設ける浅溝部57cと、深溝部57aと浅溝部57cとを滑らかにつなぐための傾斜部57bとにより構成する。更にセンターフロート55の前後中央に左右の覆土部材94、94を配置し、これら左右の覆土部材94、94の後端部の前後位置を、傾斜部57bの後端部と同じになるように配置する。
センターフロート55の中央通水溝57における深溝部57aと浅溝部57cとをつなぐ傾斜部57bの後端部と、覆土部材94の後端部の前後位置を同じになるように配置したことにより、中央通水溝57から出てくる泥水流の勢いを抑えることができ、植え付けた苗が泥水流により押し流されることを防止できる。
図9には、第二実施形態にかかる苗移植機の苗植付部4の背面図を、図10には、苗植付部4の側面図を、図11には、側面部分拡大図を示す。本実施形態にかかる苗植付部4は、アルミ製の一本の水平フレーム101に、苗載置部51の前下方に複数の苗タンク内側カバー104、・・・を設ける。この苗タンク内側カバー104の一つは、苗載置部51の苗送りベルト51bを駆動する苗送りカム102に、飛沫泥が付着するのを防止する。また別の苗タンク内側カバー104は、苗載置部51を左右に動作させるためのリードカム103に飛沫泥が付着するのを防止する。
図12には、第三実施形態にかかる苗移植機の施肥ホース62の側面図を示す。本実施形態にかかる施肥ホース62のリリーフ部の施肥リリーフホース105をゴムで構成する。これにより高圧水での清掃中にリリーフ部から施肥ホース62の中に水が入るのを防止できる。また、その向きを容易に変更することができ、肥料が噴出した場合でも、その肥料を圃上に散布できる。なお、施肥リリーフホース105の解放側の開口径を小さくすることも可能である。これにより水の浸入を防止できる。
図13には第四実施形態にかかる苗移植機の苗植付部4の側面部分拡大図を示す。本実施形態では、施肥ホース62は、苗植付部4を構成する水平フレーム101と、苗送りカム軸106との間を通過させる。この構成により、苗送りアーム107の位置に関わらず施肥ホース62と苗送りアーム107とが干渉することを防止できる。
1 苗移植機
2 走行車体
4 苗植付部
10 前輪
11 後輪
12 ミッションケース
46 昇降油圧シリンダ
55 センターフロート
56 サイドフロート
56a 通水溝
56b 内側底面
56c 外側底面
57 中央通水溝
57a 深溝部
57b 傾斜部
57c 浅溝部
71 副変速切替機構
72 副変速切替軸
73 切替部材
74 植付速伝動部材
75 路上速伝動部材
76 中継軸
81 ブレーキ装置
82 植付主伝動軸
91 株間伝動機構
92 株間伝動カバー
93 作動油タンク
94 覆土部材

Claims (4)

  1. 走行車体(2)に苗植付部(4)を設け、該走行車体(2)及び苗植付部(4)に伝動するミッションケース(12)を設け、該ミッションケース(12)に前記走行車体(2)の走行速度を植付作業に対応する「植付速」、または路上走行に対応する「路上速」に切り替える副変速切替機構(71)を設けると共に、前記苗植付部(4)に伝動する植付主伝動軸(82)を設けた苗移植機において、
    前記副変速切替機構(71)の変速後の回転速度で伝動する副変速切替軸(72)を、植付主伝動軸(82)と同軸上で且つ該植付主伝動軸(82)に相対回転可能に配置し、さらに、
    前記副変速切替機構(71)は、前記ミッションケース(12)に入力された駆動力を伝動する中継軸(76)を設け、前記副変速切替軸(72)に沿って軸方向に移動可能な切替部材(73)を設け、
    該切替部材(73)の一側に伝動ギアを設け、他側に第1爪クラッチを設け、
    該中継軸(76)に一体回転する路上速伝動ギア(75)を設け、前記切替部材(73)を移動させて伝動ギアと該路上速伝動ギア(75)を噛み合わせて走行速度を「路上速」に切り替えると、該切替部材(73)が回転することにより副変速切替軸(72)に伝動されると共に、
    前記植付主伝動軸(82)に同軸で回転可能な植付速伝動ギア(74)を設け、該植付速伝動ギア(74)に第2爪クラッチを設け、
    前記切替部材(73)を移動させて切替部材(73)の第1爪クラッチと該植付速伝動ギア(74)の第2爪クラッチを噛み合わせて走行速度を「植付速」に切り替えると、前記切替部材(73)が回転することにより副変速切替軸(72)と植付主伝動軸(82)に伝動されることを特徴とする苗移植機。
  2. 前記ミッションケース(12)内に前記苗植付部(4)の苗の植付間隔を変更する株間伝動機構(91)を設け、該株間伝動機構(91)を被覆する株間伝動カバー(92)を前記ミッションケース(12)に着脱自在に設け、該株間伝動カバー(92)を取り外すと株間伝動機構(91)が前記ミッションケース(12)から突出することを特徴とする請求項1に記載の苗移植機。
  3. 前記走行車体(2)に前記苗植付部(4)を昇降させる油圧昇降シリンダ(46)を設け、
    前記ミッションケース(12)の左右一側方に、該油圧昇降シリンダ(46)の作動油を貯留する作動油タンク(93)を装着したことを特徴とする請求項1または2に記載の苗移植機。
  4. 前記苗植付部(4)の下部に、圃場面に接地して均すセンターフロート(55)とサイドフロート(56、56)を設け、
    該センターフロート(55)の底部に前後の中央通水溝(57)を形成し、前記センターフロート(55)の前端からの深溝部(57a)と、該深溝部(57a)の後方に設ける浅溝部(57c)と、前記深溝部(57a)と前記浅溝部(57c)とをつなぐ傾斜部(57b)により構成し、前記センターフロート(55)の前後中央に左右の覆土部材(94、94)を配置し、これら左右の覆土部材(94、94)の後端部の前後位置を、前記傾斜部(57b)の後端部と、を同じになるように配置すると共に、
    該サイドフロート(56)の底部に前後の通水溝(56a)を形成し、該通水溝(56a)を挟む左右の底面(56b、56c)のうち、機体内側の内側底面(56b)を、機体外側の外側底面(56c)よりも上方に形成したことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の苗移植機。

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