JP3899735B2 - 苗植機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、田植機等の苗植機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開昭56−131307号公報に記載の7条植えの田植機があった。この7条植えの田植機では、図9(b)に示すように、前側幅広部の後部から左右に2本後方にのびる後側幅狭部の左右間に左右中央側1条分の植付位置を設定して左右中央1条分の苗植付個所を整地する中央整地フロートを左右中央位置に配置し、該中央整地フロートの左右両側方に左右側3条分の苗植付個所をそれぞれ整地する左右整地フロートを一つづつ配置した構成となっていた。
【0003】
また、従来、5条植えの施肥装置付き田植機においては、エンジンからの動力を三つに分岐して、該分岐後の一の動力で右側2体の肥料繰出し装置を駆動し、他の一の動力で左側2体の肥料繰出し装置を駆動し、残り一の動力で左右中央側1体の肥料繰出し装置を駆動する構成としていた。即ち、奇数体の肥料繰出し装置の駆動を、肥料繰出し装置2体の駆動部と1体の駆動部とで構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
7条植えの田植機にあって上記従来の構成のものは、左右整地フロートが左右側3条分の苗植付個所を整地する左右に幅広い整地フロートであるので、機体の左右外側方への泥押しが大きく前行程で植付けた苗の姿勢を乱すことが生じやすいので、高速で走行して苗植作業がしにくい。
【0005】
そこで、この発明は、機体の左右外側方への泥押しが少なく前行程で植付けた苗の姿勢を乱しにくいものとして苗植作業走行の高速化を図ることを課題とする。
【0006】
また、従来のような施肥装置の駆動構成を採用した場合、7条以上で奇数条植えの施肥装置になると、例えば、7条植えの施肥装置では、2体の駆動部を三つと1体の駆動部を一つで合計4つの駆動部を設けたものとなり、それより肥料繰出し装置が多い8条植えの施肥装置において2体の駆動部を4つ設けて合計4つの駆動部を設けたものと比べると、 肥料繰出し装置の駆動部が多いものとなるから、肥料繰出し装置の駆動構成において構成の複雑化、コストアップ、機体重量の増大の問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決するために、7条植え分の植付装置(30)と、該植付装置(30)の各苗植付個所(P)の左右方向近傍に設けた施肥個所に施肥ガイド(42)で肥料を案内して施肥する施肥装置(4)とを備えた苗植機において、左右中央1条分の苗植付個所(P)を整地する中央整地フロート(39)を左右中央位置に配置し、該中央整地フロート(39)の左右両側方に内側左右整地フロート(40)及び外側左右整地フロート(41)を配置し、前記内側左右整地フロート(40)は左右内側各2条分の苗植付個所(P)を整地する構成とし、前記外側左右整地フロート(41)は左右端各1条分の苗植付個所(P)を整地する構成とし、外側左右整地フロート(41)は、前側幅広部(41a)から後方に延びる左右の後側幅狭部(41b)の左右間に苗植付個所(P)が位置し、左右外側の後側幅狭部(41b)がその内側の後側幅狭部(41b)より短く形成し、肥料を繰出す肥料繰出し装置(45)を施肥個所の数と同数設けて左右方向に並べて配置し、エンジン(6)からの動力を三つに分岐して、分岐後の一つの動力で右側2体の肥料繰出し装置(45)を駆動し、分岐後の他の一つの動力で左側2体の肥料繰出し装置(45)を駆動し、分岐後の残り一つの動力で左右中央3体の肥料繰出し装置(45)を駆動する構成とした苗植機としたものである。
【0008】
【作用】
整地フロートを接地させて苗植走行すると、中央整地フロート(39)は、左右中央1条分の苗植付個所(P)を整地し、内側左右整地フロート(40)は左右内側各2条分の苗植付個所(P)を整地し、外側左右整地フロート(41)は左右端各1条分の苗植付個所(P)を整地する。そして、外側左右整地フロート(41)は、前側幅広部(41a)から後方に延びる左右の後側幅狭部(41b)の左右間に苗植付個所(P)が位置し、左右外側の後側幅狭部(41b)がその内側の後側幅狭部(41b)より短く形成しているので、左右外方への泥押しが少なくなる。
【0009】
また、エンジン(6)からの動力を三つに分岐して、分岐後の一つの動力で右側2体の肥料繰出し装置(45)を駆動し、分岐後の他の一つの動力で左側2体の肥料繰出し装置(45)を駆動し、分岐後の残り一つの動力で左右中央3体の肥料繰出し装置(45)を駆動する構成としたので、肥料繰出し装置の駆動部を、前記従来の5条植えの施肥装置における肥料繰出し装置の駆動部の数と同じ数で構成できる。
【0010】
【発明の効果】
この発明の苗植機は、左右外方への泥押しが少なくなるので、前行程で植付けた苗の姿勢をできるだけ乱さないようにでき、7条植えの苗植機にあって、左右最外端の苗植付個所(P)より左右外方にフロート接地部を有するがゆえに、苗植装置が左右に傾動したときの圃場面による苗植装置の支持力が大きいものとなり、しかも、3つの整地フロートにより構成するよりも、整地フロートの間隔部が2箇所多くなって5箇所有するものとなり、そのぶん、フロート後方への泥水の流れが良好となって、左右方向への泥押しが少なくなり、前行程で植付けた苗の姿勢をできるだけ乱さないようにしつつ苗植作業の更なる高速化を図ることができる。
【0011】
また、肥料繰出し装置の駆動部を、前記従来の5条植えの施肥装置における肥料繰出し装置の駆動部の数と同じ数で構成でき、構成の簡略化、コストダウン、軽量化が図れる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態としては、水稲苗を水田に植付ける田植機、野菜苗を畑に植付ける野菜移植機等があるが、ここでは、そのうちの一実施形態としての田植機について、以下、詳細に説明する。
【0013】
この田植機は、7条以上で奇数条植え分の植付装置、例えば、7条植え分又は9条植え分或は11条植え分の植付装置を備えた田植機であり、歩行型田植機として構成しても良いし、乗用型田植機として構成しても良い。ここでは、一例として、乗用型田植機を、具体的には、施肥装置付き乗用型田植機を示す。
【0014】
施肥装置付き乗用型田植機は、走行車体1の後側に昇降リンク装置2を介して昇降動可能に苗植装置3を装着するとともに、施肥装置4を取付けた構成のものである。
【0015】
走行車体1は、機体フレーム5上に設置したエンジン6と、機体フレーム5の前端に固着したミッションケース7と、該ミッションケース7の左右両側に該ケース7に固着の前輪伝動フレーム8・8を介して設けた前輪9・9と、機体フレーム5の後端にローリング自在に装着した後輪フレームの左右両側に後輪伝動ケース10・10を介して設けた後輪11・11を備えている。エンジン6の出力軸6aの回転はベルト伝動装置12を介してミッションケース7上に固定した油圧ポンプの駆動軸13に伝動し、続いてベルト式無段変速装置14を介してミッションケース7の入力軸7aに伝動する構成とし、そして、ミッションケース7内に入力された動力はミッションケース7内の伝動機構を介して左右の前輪9・9、左右の後輪11・11に伝動し、又、ミッションケース7から取出した動力を第一伝動軸15を介して車体後部に設置の伝動ケース16に伝動し、そして、この伝動ケース16内で動力が2分されて、一つは、第二伝動軸17を介して苗植装置4の植付伝動ケース18の入力軸18aに伝動し、もう一つは、施肥装置5に伝動する構成となっている。また、この走行車体1上に、ステップ19を装着し、また、エンジン6の上側を覆うカバー上に操縦席20を設置している。その操縦席20の前方には、前輪9・9を上下方向の軸回りに回動操作する操縦ハンドル21を設けている。
【0016】
昇降リンク装置2は、一本のアッパーリンク22と2本のロワーリンク23・23との各前端部を、機体フレーム5の後端部に固着した上方に延びるリンク支持フレーム24に上下回動自在に取り付け、各後端部を連結リンク25に回動自在に連結した構成であり、連結リンク25の下部に、苗植装置3の植付伝動ケース18の前部に前方に突出して固着された連結軸26を回動自在に連結して、昇降リンク装置2に苗植装置3をローリング自在に連結する構成となっている。
【0017】
また、アッパーリンク22の走行車体2側には下方に延びるアーム22aを固着していて、該アーム22aの下端部に、機体フレーム6に左右軸芯回りに回動自在にシリンダ部を取り付けた昇降用油圧シリンダ27のピストン先端部がスプリングを介して連結し、昇降用油圧シリンダ27が伸縮作動すると、昇降リンク装置2が昇降動し、苗植装置3が昇降する構成となっている。
【0018】
そして、苗植装置3の昇降は、人為的な操作により昇降させる人為昇降操作機構と、苗植装置3を表土面に対して設定高さを維持するように昇降させる自動昇降制御機構とによって動作する構成としている。人為昇降操作機構は、操縦ハンドル21の近傍に配置された昇降切替え用スイッチ操作用のレバー28の操作によって昇降用油圧シリンダ27の伸縮作動させ、下降状態にある苗植装置3を設定高さまで上昇させたり、上昇状態にある苗植装置3を接地状態まで下降させたりすることができる構成としている。自動昇降制御機構は、苗植装置3の底部で左右中央に配置された中央整地フロート29が、苗植装置3の表土面に対する高さを検出する接地センサとして機能し、この接地センサとしての中央整地フロート29の接地姿勢変化に基づいて苗植装置3が表土面に対して設定高さとなるよう昇降用油圧シリンダ27が伸縮作動させて苗植装置3を昇降する構成としている。
【0019】
苗植装置3は、7条以上で奇数条の植付装置30…を備え、それに対応して各植付装置30…に供給する苗を載置する苗載置部31…を植付装置30…と同数備えた苗載せ台32を備えている。苗載せ台32は前側が高く後側が低く前後方向に傾斜した姿勢で設置され、且つ、植付装置30…の作動に連動して左右に往復移動するように設けている。苗載せ台32の下側には、植付装置30…への伝動と、苗載せ台32の左右往復作動機構への伝動と、苗載せ台32の各苗載置部31…に設けた苗送りベルト33…の苗送り作動機構への伝動を行なう伝動機構を内装する植付伝動ケース18を設けている。そして、その伝動ケース18の下部にフロート支持パイプを回動調節操作可能に設け、該フロート支持パイプの各所に固着するフロート支持アーム34…の先端に、機体側面視でソリ状の形態に形成した整地フロート29,35・35を、苗植付個所Pと前後方向において略々同位置に軸芯を配置し該軸芯が左右方向に向かうように配した軸36回りに回動自在に取り付けていて、前部が上下動するよう設けている。ところで、苗載せ台32は、左右両端各1条分の苗載置部31,31が苗載せ台傾斜面に沿って前後方向に配した回動軸32a,32a回りに回動して左右内側の苗載置部31…上にひっくりかえした状態に折りたたんで支持させられる構成となっていて、苗載せ台32の左右幅を縮小して機体の左右を狭くして、効率良く機体を運搬・格納することができるようになっている。
【0020】
7条植えの場合の整地フロートの構成を、図9に示す。
図9(a)の整地フロートの構成は、図1,図2に示す乗用型田植機の全体図中にも示している構成で、左右中央位置に配置した中央整地フロート29と、その左右両側方に一つづつ配置した左右整地フロート35・35とで、計3つの整地フロートを左右方向に並べて配置した構成となっている。中央整地フロートは、前側幅広部29aが左右中央側3条分の苗植付個所P…を整地し、該前側幅広部29aから2本後方にのびる後側幅狭部29b・29bの間と左右両外側方で前側幅広部29aの後方に左右中央側3条分の苗植付個所P…が設定されている。左右整地フロート35・35は、各前側幅広部35a・35aが左右側各2条分の苗植付個所P…を整地する構成となっていて、該前側幅広部35a・35aから各1本づつ後方にのびる後側幅狭部35b・35bの各左右両外側方で前側幅広部35a・35aの後方に左右各2条分の苗植付個所P…が設定されている。
【0021】
上記の整地フロートの構成は、7条植えの田植機にあって、左右中央側3条分の苗植付個所P…を整地する中央整地フロート29を左右中央位置に配置し、該中央整地フロート29の左右両側方に左右側2条分の苗植付個所P…をそれぞれ整地する左右整地フロート35・35を一つづつ配置して構成したものなので、整地フロートを3つの整地フロートで構成できて、整地フロートの取付け・取外しが容易でメンテナンスが良好に行えるものとなる。
【0022】
なお且つ、従来の構成のものと比べて、左右整地フロート35・35は、左右側2条分の苗植付個所P…を整地する構成で左右に幅狭いものとなり、また、左右中央側3条分の苗植付個所P…と左右各2条分の苗植付個所P…との間に大きな間隔があくようにして整地フロートを配置できるので、苗植走行時に整地フロート29,35・35が接地滑走して前進するとき、泥水が整地フロート29,35・35の後方に良好に流れて、機体の左右外側方への泥押しが少なくなり、よって、前行程で植付けた苗の姿勢を乱すようなことは生じにくいものとなり、苗植作業走行の高速化が図れる。
【0023】
また、中央整地フロート29は、左右中央側3条分の苗植付個所P…を整地するよう接地面の大きいものとなっているから、苗植装置3の自動昇降制御機構における接地センサとして機能する場合に、圃場の表土が軟かいときであっても適確に動作するものとなり良好な自動昇降制御が行える。
【0024】
ところで、上記中央整地フロート29について、図10に示すように構成すると、整地フロート29の左右方向への泥押しが更に少なくなる。即ち、中央整地フロート29の底面側に前側幅広部から後側幅狭部にわたって溝29c・29cを設け、その溝29c・29cは、前側において左右に広がっており、後端部付近で上面側に連通する孔29d・29dに繋がっている。そして、その孔29d・29dから後方にフロート上面において溝29e・29eが後端まで形成されている。これにより、この中央整地フロート29が圃場面を前進滑走すると、フロート前方の泥水は、フロート底面の溝29c・29cに案内されて後方に流れ、そして、孔29d・29dを通ってフロート上面側に出て、更に、フロート上面の溝29e・29eに案内されて、あまり左右に広がることなく後方に流れていくようになる。しかも、フロート上面の溝29e・29eの下方の底面は、溝が形成されていないから、そこで、フロート底面の溝29c・29cの圃場面が整地され、溝跡も残りにくく整地性も良好となる。従って、従来、フロート底面の溝がフロート後端直前でなくなるように設けたものでは、溝跡が残りにくいものの、溝で案内した泥水がフロート後方に良好に抜け出ず、フロート後端直前で溝がなくなったところで泥水が左右に広がって流れ出て、フロートの左右両側方に植えた苗の姿勢を乱すことがあったという問題が解消される。
【0025】
また、図中の溝29fは、左右の後側幅狭部29b・29b間の苗植付個所Pに水が適度に流入するよう設けた溝である。これにより、左右の後側幅狭部29b・29b間の苗植付個所Pに水が少なくて、植付装置が苗を植付けるときに、圃場に植付けられずに苗を持ちかえってしまう問題が生じにくくなる。また、左右の後側幅狭部29b・29b間の前側幅広部29aの後端位置が左右両端側の前側幅広部29aの後端位置より前側に位置するように形成しており、これによっても、左右の後側幅狭部29b・29b間にフロート底面を流れる泥水が流入しやすいようになっている。
【0026】
図9(b)の整地フロートの構成は、左右中央位置に配置した中央整地フロート37と、その左右両側方に一つづつ配置した左右整地フロート38・38とで、計3つの整地フロートを左右方向に並べて配置した構成となっている。中央整地フロート37は、その前側幅広部37aで左右中央1条分の苗植付個所P…を整地し、該前側幅広部37aの後部から左右に2本後方にのびる後側幅狭部37b・37bの左右間に左右中央側1条分の植付位置Pが設定されている。左右整地フロート38・38は、前側幅広部38a・38aが左右各3条分の苗植付個所P…を整地し、該前側幅広部38a・38aからそれぞれ2本づつ後方にのびる後側幅狭部38b・38bの間と左右両外側方で前側幅広部38aの後方に左右各3条分の苗植付個所P…が設定されている。このように整地フロートを構成すると、7条植えの田植機にあって、左右両側に設ける整地フロートを、その接地面が広いものとなるよう設けられ、よって、苗植装置が左右に傾動したときの圃場面による苗植装置の支持力が増して、左右両側での苗の植付深さの変動が少なくなる利点がある。
【0027】
図9(c)の整地フロートの構成は、左右中央位置に配置した中央整地フロート39と、その左右両側方に二つづつ配置した左右整地フロート40・40,41・41とで、計5つの整地フロートを左右方向に並べて配置した構成となっている。中央整地フロート39は、その前側幅広部39aで左右中央1条分の苗植付個所P…を整地し、該前側幅広部39aの後部から左右に2本後方にのびる後側幅狭部39b・39bの左右間に左右中央側1条分の苗植付個所Pが設定されている。左右整地フロートの内側左右整地フロート40・40は、各前側幅広部40a・40aが左右内側各2条分の苗植付個所P…を整地する構成となっていて、該前側幅広部40a・40aから各1本づつ後方にのびる後側幅狭部40b・40bの各左右両外側方で前側幅広部40a・40aの後方に左右各2条分の苗植付個所P…が設定されている。そして、左右整地フロートの外側左右整地フロート41・41は、その前側幅広部41a・41aで左右端各1条分の苗植付個所P…を整地し、該前側幅広部41a・41aの後部から左右に2本後方にのびる後側幅狭部41b・41b…の左右間に左右端各1条分の苗植付個所Pが設定されている。左右外側の後側幅狭部41b,41bは、その内側の後側幅狭部41b,41bより短く形成し、左右外方への泥押しが少なくなるようにして前行程で植付けた苗の姿勢をできるだけ乱さないようになっている。このように整地フロートを構成すると、7条植えの田植機にあって、左右最外端の苗植付個所P,Pより左右外方にフロート接地部を有するがゆえに、苗植装置が左右に傾動したときの圃場面による苗植装置の支持力が大きいものとなり、しかも、3つの整地フロートにより構成するよりも、整地フロートの間隔部が2箇所多くなって5箇所有するものとなり、そのぶん、フロート後方への泥水の流れが良好となって、左右方向への泥押しが少なくなり、前行程で植付けた苗の姿勢をできるだけ乱さないようにしつつ苗植作業の更なる高速化を図ることができる。
【0028】
なお、図9及び図10中にあって符号42…は、苗植付個所Pに対して左右方向近傍位置の整地フロートに取付けた施肥ガイドで、この施肥ガイド42内に肥料が移送されこの施肥ガイド42にて肥料が圃場に案内される。この施肥ガイド42…の具体的な形態は、一例として図に示すように、平面視で後方に開放したU字状の樋の形態としている。そして、この施肥ガイド42…の直前方で整地フロートの底面には、底面視楔状の形状で下方突出する作溝具43…が設けられていて、この作溝具43…により圃場表土面に施肥用の溝を形成する。
【0029】
施肥装置4は、肥料を収容する肥料タンク44と、肥料タンク44内の肥料を繰出す肥料繰出し装置45…と、肥料繰出し装置45…から繰出された肥料を各苗植付個所P…の左右方向近傍の施肥個所に配置した各施肥ガイド42…に導く肥料移送ホース46…とを備えたものである。肥料移送ホース46…内の肥料の移送は、ブロア47で起こされた圧風が横長パイプ状のエアーチャンバー48に吹き込まれ、ここから各肥料移送ホース46…内に圧風が吹き込んで、その圧風を受けて肥料がホース46…内を移送される構成としている。また、肥料タンク44は、左右方向一列に並べた複数の肥料繰出し装置45…の上部に取付けている。肥料繰出し装置45…及び肥料移送ホース46…は、施肥個所の数と同数分設けている。ここでは、各苗植付個所P…の左右方向近傍に施肥個所を設けた側条施肥用の施肥装置なので、植付位置の数と同数、7条植えの田植機にあっては7つの施肥個所を設けていている。従って、肥料繰出し装置45…及び肥料移送ホース46…は、それぞれ7体づつ設けている。
【0030】
肥料繰出し装置45…の駆動構成は、以下のようになっている。
即ち、7条以上で奇数条植え分の植付装置を備え、該植付装置の各苗植付個所の左右方向近傍に設けた施肥個所に施肥する施肥装置を取付けた施肥装置付き苗植機において、肥料を繰出す肥料繰出し装置を施肥個所の数と同数設けて左右方向に一列に並べて配置し、エンジンからの動力を三つ以上に分岐して、該分岐後の一の動力で左右中央側3体の肥料繰出し装置を駆動する構成としたものである。
【0031】
従来、5条植えの施肥装置付き田植機においては、エンジンからの動力を三つに分岐して、該分岐後の一の動力で右側2体の肥料繰出し装置を駆動し、他の一の動力で左側2体の肥料繰出し装置を駆動し、残り一の動力で左右中央側1体の肥料繰出し装置を駆動する構成としていた。即ち、奇数体の肥料繰出し装置の駆動を、肥料繰出し装置2体の駆動部と1体の駆動部とで構成したのである。このような駆動構成を採用した場合、7条以上で奇数条植えの施肥装置付き田植機になると、例えば、7条植えの施肥装置付き田植機では、2体の駆動部を三つと1体の駆動部を一つで合計4つの駆動部を設けたものとなり、それより肥料繰出し装置が多い8条植えの施肥装置付き田植機において2体の駆動部を4つ設けて合計4つの駆動部を設けたものと比べると、肥料繰出し装置の駆動部が多いものとなるから、肥料繰出し装置の駆動構成において構成の複雑化、コストアップ、機体重量の増大の問題がある。
【0032】
しかし、上記のように、7条以上で奇数条植えの施肥装置付き田植機において、エンジンからの動力を三つ以上に分岐して、該分岐後の一の動力で左右中央側3体の肥料繰出し装置を駆動する構成したから、上記問題を解決できる。
【0033】
例えば、7条植えの施肥装置付き田植機において、図7に示すように、エンジン6からの動力を三つに分岐して、該分岐後の一の動力で右側2体の肥料繰出し装置45・45を駆動し、該分岐後の他の一の動力で左側2体の肥料繰出し装置45・45を駆動し、該分岐後の残り一の動力で左右中央側3体の肥料繰出し装置45・45・45を駆動する構成とする。この構成によると、肥料繰出し装置の駆動部を、前記従来の5条植えの施肥装置付き田植機における肥料繰出し装置の駆動部の数と同じ数で構成でき、構成の簡略化、コストダウン、軽量化が図れる。
【0034】
また、9条植えの施肥装置付き田植機においては、エンジンからの動力を三つに分岐して、該分岐後の一の動力で右側3体の肥料繰出し装置を駆動し、該分岐後の他の一の動力で左側3体の肥料繰出し装置を駆動し、該分岐後の残り一の動力で左右中央側3体の肥料繰出し装置を駆動する構成とする。この構成によると、肥料繰出し装置の駆動部を、前記従来の技術を採用した場合に肥料繰出し装置2体の駆動部を4つ一体の駆動部を一つで合計5つの駆動部で構成されるよりも、構成の簡略化、コストダウン、軽量化が大きく図れる。
【0035】
そして、上記7条以上で奇数条植えの施肥装置付き田植機において、図7に例示するように、各分岐伝動部FD1・FD2・FD3にクラッチ49…を設けるものとする。
【0036】
ところで、部分条植えが行えるようにするために、植付装置を右側からも左側からも同じ条数分停止させられるようにするが、これと同様に、肥料繰出し装置も右側からも左側からも同数体停止させられるようにすることになる。すると、肥料繰出し装置が奇数体設けられていると、左右中央側3体の肥料繰出し装置は一緒に停止されるものとなる。すると、従来のように奇数体の肥料繰出し装置の駆動を肥料繰出し装置2体の駆動部と1体の駆動部とで構成した場合、左右中央側3体の肥料繰出し装置の停止は、2つのクラッチによって停止するものとなり、機体の重量増大・構成複雑化・コストアップの一要因となる。
【0037】
しかし、上記のように7条以上で奇数条植えの施肥装置付き田植機において、エンジンからの動力を三つ以上に分岐して、該分岐後の一の動力で左右中央側3体の肥料繰出し装置を駆動する構成するとともに、動力分岐後の各伝動経路にクラッチ49…を設ける構成とすると、左右中央側3体の肥料繰出し装置の停止は1つのクラッチによって停止できるものとなり、よって、従来よりも、肥料繰出し装置の部分停止用のクラッチ機構が簡略化され、機体の軽量化・簡略化・コストダウンが図れる。
【0038】
肥料繰出し装置45…への具体的な伝動構成は以下の通りである。
図1、図2に示した7条植えの施肥装置付き田植機においては、図4に示すように、走行車体1のミッションケース7から取出した動力が伝動される車体後部の伝動ケース16に、該伝動ケース16内の動力を分岐させて伝動回転する施肥駆動用の駆動軸50を設ける。この駆動軸50の伝動ケース16外への突出部に駆動アーム51を取付け、この駆動アーム51の先端部と、肥料繰出し装置45…の近傍でその配列方向に沿ってのびる繰出し駆動軸52にワンウエイクラッチを介して取付けた従動アーム53の先端部とを、駆動ロッド54で連結する。駆動アーム50が駆動軸49の駆動回転により回転すると、駆動ロッド53が上下動して従動アーム53が往復揺動し、前記ワンウエイクラッチにより繰出し駆動軸52が間欠的に且つ一方向に回転する。そして、繰出し駆動軸52から、右側2体の肥料繰出し装置45・45の各繰出体45a・45aを一体的に回転駆動する回転軸55と、左側2体の肥料繰出し装置45・45の各繰出体45a・45aを一体的に回転駆動する回転軸55と、左右中央側3体の肥料繰出し装置45・45・45の各繰出体45a・45a・45aを一体的に回転駆動する回転軸55とへの分岐伝動部FD1・FD2・FD3をそれぞれ設ける。この分岐伝動部のそれぞれは、伝動ベルト56・56・56を介して伝動する構成とし、また、この分岐伝動部の伝動は、それぞれ繰出し駆動軸52上に設けたクラッチ49・49・49にて遮断できるようになっている。このようにして各肥料繰出し装置45…の繰出体45a…が駆動回転し、肥料タンク44内の肥料が繰出される。
【0039】
なお、上記クラッチ49・49・49は、該クラッチ49・49・49の各操作部が、各植付装置30…への分岐伝動部PD1・PD2・PD3…に設けたクラッチ59・59・59を人為操作する操作具L1,L2,L3と操作ワイヤW1を介して連結し、該操作具L1,L2,L3の操作により伝動が断たれる植付装置30…の条と同じ条の肥料繰出装置45…が非作動状態に切り替るよう構成している。
【0040】
したがって、各植付装置30…への分岐伝動部PD1・PD2・PD3…に設けたクラッチ59…の操作により植付装置への伝動30…が断たれると、該伝動が断たれた植付装置30…に対応する施肥装置4の肥料繰出装置45…が非作動状態に切り替る構成としたので、左右中央側3条分の苗の植付の停止に対応して施肥が適確且つ容易に停止されて、苗植え作業と同時に適確な施肥作業が行える。
【0041】
次に、植付装置30…の駆動構成について説明する。
即ち、この田植機では、7条以上で奇数条植え分の植付装置30…を備えた田植機において、エンジン6からの動力を三つ以上に分岐して、該分岐後の一の動力で左右中央側3条分の植付装置30・30・30を駆動する構成とするものである。
【0042】
また、7条植え分の植付装置30…を備えた田植機においては、エンジン6からの動力を三つに分岐して、該分岐後の一の動力で右側2条分の植付装置30・30を駆動し、該分岐後の他の一の動力で左側2条分の植付装置30・30を駆動し、該分岐後の残り一の動力で左右中央側3条分の植付装置30・30・30を駆動する構成とするものである(図3参照)。
【0043】
9条植え分の植付装置30…を備えた田植機においては、エンジン6からの動力を三つに分岐して、該分岐後の一の動力で右側3条分の植付装置30・30・30を駆動し、該分岐後の他の一の動力で左側3条分の植付装置30・30・30を駆動し、該分岐後の残り一の動力で左右中央側3条分の植付装置30・30・30を駆動する構成とするものである(図4参照)。
【0044】
従って、上記のように構成することにより、7条以上で奇数条植え分の植付装置30…を備えた田植機において、各植付装置30…を駆動するために分岐した動力を植付装置に伝動する伝動手段57…を内装した伝動ケース58…を従来よりも少なくなるよう構成できて機体の重量軽減が図れる。
【0045】
また、上記の7条以上で奇数条植え分の植付装置30…を備えた田植機において、上記各分岐伝動部PD1・PD2・PD3…にクラッチ59…を設けた。これにより、左右中央側3条分の植付装置30・30・30への伝動を1つのクラッチ59で断続できて、従来よりも、部分条停止用のクラッチ機構が簡略化され機体の軽量化・簡略化・コストダウンが図れる。
【0046】
植付装置30…への具体的な伝動構成は以下の通りである。
図1、図2に示した7条植えの施肥装置付き田植機においては、図3に示すように、各植付装置30…を駆動する動力は、植付伝動ケース18内の動力が、該植付伝動ケース18の後部から機体後方にのびるようにして複数設けた伝動ケース58・58・58内の伝動手段57・57・57を介して伝動されるよう設けている。
【0047】
植付伝動ケース18は、左右中央部側に配置した中央ケース部18bと、その左右両側部に固着し左右外方にのびる筒状の連結部18c・18cと、該連結部18c・18cの左右外端部に固着の左右ケース部18d・18dで構成されている。伝動ケース58・58・58は、計3体で、上記植付伝動ケース18の左右両端部の左右ケース部18d・18dの各後側部に1体づつその前端部が固着され、植付伝動ケース18の左右中央部の中央ケース部18bの後側部に1体その前端部が固着している。そして、各伝動ケース58・58・58の後端部の左右両側部に1体づつ植付装置30…を取付けていて、その植付装置30…に各伝動ケース内の伝動手段57…が動力を伝達する。従って、伝動手段57…を内装する伝動ケース58・58・58に取付けた植付装置30…は合計6体となる。残り1体の植付装置30は、植付伝動ケース18の中央ケース部18bの後側部から、もう一つ、伝動装置を内装しないフレーム60を機体後方にのびるようにして設け、その後端部の一側部(中央側の伝動フレーム58が配置されていない側)に回転自在に支持し、その植付装置30への伝動は、中央側の伝動フレーム58に設けられた植付装置30・30からその駆動回転を伝動する構成としている。
【0048】
植付伝動ケース18には、各植付装置30…を駆動するためエンジン6からの動力を左右方向複数箇所で分岐する左右方向に長い伝動軸61を内装し、また、苗載せ台32の左右往復作動機構62と、苗載せ台32の各苗載置部31…に設けた苗送りベルト33a…の苗送り作動機構63とを設けている。具体的な伝動構成は、まず、エンジン6からの動力が、前記のとおり走行車体1側から入力軸18aに伝達され、そして、入力軸18aの回転は、ベベルギヤを介して前記伝動軸61の左右中間部に伝動する。伝動軸61は、植付伝動ケース18の中央ケース部18b、連結部18c・18c、左右ケース部18d・18dにわたって左右に長く設けていて、この伝動軸61上で中央ケース部18bと左右ケース部18d・18dの各部内に、定位置停止式のクラッチ59・59・59を設けている。そして、このクラッチの従動側部分にスプロケットを設けていて、このスプロケットと、伝動ケース58・58・58の各後端部に左右両側方に突出させて配置した各植付装置30…を駆動する駆動軸64・64・64上に設けた安全クラッチ65・65・65の駆動側部分に設けたスプロケットとに、伝動ケース58・58・58内の伝動手段57・57・57としての伝動チェンをかけている。尚、この伝動手段57・57・57は、ベベルギヤを介して伝動する伝動軸で構成することもできる。
【0049】
上記定位置停止式のクラッチ59・59・59のそれぞれは、上記伝動軸61から動力を三つに分岐して各駆動軸64・64・64に伝動する各分岐伝動部PD1・PD2・PD3に設けるのであり、その一例として、ここでは伝動軸61上の各分岐伝動部PD1・PD2・PD3に設けたのであるが、各駆動軸64・64・64上に設けることもでき、また、伝動軸61から各駆動軸64・64・64への伝動経路途中に設けることもできる。このクラッチ59・59・59は、それぞれ、人為的に操作される操作具L1・L2・L3と操作ワイヤW2…と連結し、該操作具L1・L2・L3によって入り切り操作されるようになっている。
【0050】
上記安全クラッチ65・65・65は、植付装置30に対して外部からかかる負荷が大きくなって植付装置30を駆動する駆動軸64・64・64に設定値以上の負荷が作用すると、伝動手段57・57・57から駆動軸64・64・64への伝動を自動的に遮断するよう作動する。なお、左右中央側3条分の植付装置30・30・30における安全クラッチ65が伝動遮断作動する最小負荷値は、3条分の植付装置30・30・30を駆動するため、右側2条分の植付装置30・30における安全クラッチ65と左側2条分の植付装置30・30とにおける安全クラッチ65が伝動遮断作動する最小負荷値よりも大きい値に設定する。これにより、7条植えの田植機において植付装置30…の安全クラッチ65…を適確に作動させられるようになる。
【0051】
また、この7条植えの田植機における植付装置30…の駆動構成は、上記のように、左右に長い伝動軸61の左右中間部に動力を入力するとともに右側部と左側部と左右中間部の三箇所から動力を分岐して、右側部と左側部から分岐した各動力で右側2条分の植付装置30・30と左側2条分の植付装置30・30とをそれぞれ駆動し、左右中間部から分岐した動力で左右中央側3条分の植付装置30・30・30を駆動する構成としているので、全ての条の植付装置30…を駆動している伝動部(伝動軸61)にかかる駆動負荷に大きな偏りが生じることがなくバランス良く駆動でき、したがって、駆動効率が良好となって機体の高馬力化が容易になり、作業能率の向上が図れる。
【0052】
植付装置30は、駆動軸64により駆動回転される回転ケース66と、該回転ケース66に装着されて回転ケース66の回転によって図6に示すような苗植付軌跡Tを描いて回動する二体の苗植付体67・67を備え、該苗植付体67・67によって、苗載台32の下端部からその苗載台32に載せられた苗を一株づつとって圃場に植付けていくものとなっている。所謂、この植付装置30は、ロータリー式植付装置であるが、この発明の実施にあっては、クランク式の植付装置で構成することもできるものである。また、このロータリー式植付装置にあって、植付装置30は、苗植付体67・67を回転ケース66に二体設けたものであるが、苗植付体67・67の個数は2つに限るものではない。
【0053】
上記ロータリー式の植付装置30の詳細な構成については、以下のとおりである。まず、植付装置30の回転ケース66を、伝動ケース57の左右側方に突出する駆動軸64、或は、フレーム60の左右側方に突出する回転軸64aに一体回転するよう取付けている。この回転ケース66の側面部にあって回転中心に対して互いに回転方向に180度ずれた同一円周上の二箇所から突出した回転軸68・68にそれぞれ苗植付体67・67を一体的に取付けている。そして、回転ケース66内において、太陽ギヤ69を駆動軸64(回転軸64a)に回転自在に設け、且つ伝動ケース57(フレーム60)の側面に固定した固定部材70と回転ケース66内で係合して回転不能に設けている。そして、各苗植付体67・67を取付けている回転軸68・68と駆動軸64(回転軸64a)との中間に配置したカウンタ軸71・71に支持され太陽ギヤ69に噛み合うカウンターギヤ72・72と、前記回転軸68・68に一体回転するよう設けられ前記カウンターギヤ72・72に噛み合う苗植付体回転ギヤ73・73とを設け、太陽ギヤ69とカウンターギヤ72・72と苗植付体回転ギヤ73・73とは、それぞれ非円形ギヤや偏心ギヤ等のピッチ円半径が変化する非真円ギヤで構成して、回転ケース66の回転にともない回転軸68・68に取付けた苗植付体67・67が図6に示す苗植付軌跡Tを描いて回転するようになっている。
【0054】
苗植付け体67・67は、苗植付体ケース74・74と、該ケース74・74を回転軸68・68に一体的に取付けるための取付部材75・75と、苗植付体ケース74・74に一体に取付けられ苗を苗載台32下端の苗取出口32aから一株ぶん分離し保持する苗分離爪76・76と、苗分離爪76・76が保持した苗を圃場面に突入させると爪先端方向に突出して苗を放出する苗押出体77・77とを備えている。苗押出体77・77は、苗植付体ケース74・74内で回転軸68・68に回転自在に嵌合し且つ回転ケース66側への延出部が回転ケース66に回転不能に係合するように設けたカム78・78とバネ79・79の作用により揺動するアーム80・80と連動連結し、苗植付体67・67の回転にともなって苗植付体ケース74・74内から突出・引込み動作するよう設けている。
【0055】
左右中央側3条分の植付装置30・30・30にあって伝動手段57を内装しないフレーム60の左右側方に突出する回転軸64aに取付けた植付装置30は、伝動手段57を内装する伝動ケース58の左右側方に突出する回転軸64に取付けた植付装置30・30の左右一方側から直列に動力が伝達されて駆動される。具体的には、伝動ケース58の左右側方に突出する回転軸64に取付けた2条分の植付装置30・30のうちフレーム60側の植付装置30にあって、各苗植付体67・67を取付けた回転軸68・68の各端部に、回転アーム81の両端部に形成した連結部81a・81aを、該連結部81a・81a内にシールC1及びメクラブタC2にて密封した状態で取付けたベアリングBB・BBを介して回転自在に、且つ、回転軸68・68の端部に取付けたボルトB・Bにて抜け止めして取り付ける。該回転アーム81の回転中心部となる部分81bにアーム軸82をキーKで楔着するなどして一体回転するように、且つボルトBにて抜け止めして取付ける。アーム軸82と駆動軸64と回転軸64aとは同一軸芯上に位置するように設けられる。そして、該アーム軸82と、フレーム60の後端部に回転自在に取付けた回転軸64aにあって該軸に植付装置30を取付けている側とは左右反対側で回転アーム81に向かって突出する軸部分とを、回転軸64aの軸芯位置と駆動軸64或はアーム軸82の軸芯位置との位置ずれを許容しながらアーム軸82から回転軸64aへの伝動を可能とする連結具83(ここでは一例として自在継手を用いている)を介して一体回転するように取り付けている。
【0056】
以上のように、この田植機では、左右中央側3条分の植付装置30・30・30を駆動する動力を左右に分岐してその左右一方側で左右中央側3条分のうち1条分を駆動し左右他方側で残り2条分を駆動する構成としたので、左右中央側3条分の植付装置30・30・30が簡略な構成で駆動できて機体の重量軽減、機体構成の簡略化が図れる。
【0057】
また、上記構成とするとともに、左右中央側3条分の植付装置30・30・30のうちの2条分の植付装置30・30の駆動を直列に駆動する構成としたので、左右中央側3条分の植付装置30・30・30が簡略且つコンパクトな構成で駆動できて機体の重量軽減、機体構成の簡略化・小型化が図れる。
【0058】
しかも、上記構成とし、且つ、左右中央側3条分の植付装置30・30・30のうちの直列駆動される2条分の植付装置30・30の伝動下手側の植付装置30を伝動手段を内装しないフレーム60で支持したので、左右中央側3条分の植付装置30・30・30が簡略且つコンパクトな構成で適確に動作するよう駆動できて、適確な苗植付けを確保しつつ、機体の重量軽減、機体構成の簡略化・小型化が図れる。
【0059】
ところで、左右中央側3条分の植付装置30・30・30のうち、2条分の植付装置30・30を直列駆動するにあたり、前記のような回転軸64aの軸芯位置と駆動軸64或はアーム軸82の軸芯位置との位置ずれを許容しながらアーム軸82から回転軸64aへの伝動を可能とする連結具83を設けることにより、以下の効果を奏するものとなる。即ち、該連結具83を介さないで回転アーム81を回転軸64aに一体的に連結すると、組立て誤差や取付け位置の調節ミスなどによって回転軸64aの軸芯位置と駆動軸64の軸芯位置とが同一軸芯上に位置しない状態が生じることがあり、この場合、回転アーム81が取付けられた植付装置30の駆動抵抗が大きくなってしまう。しかし、回転アーム81から上記のような連結具83を介して植付装置30の回転軸64aに伝動する構成とすることで植付装置30の駆動抵抗の増大を回避でき、軽快に左右中央側3条分の植付装置30・30・30を駆動できるようになり、したがって、駆動効率が良好となって機体の高馬力化が容易になり、作業能率の向上が図れる。
【0060】
また、フレーム60を、図面に示すような位置に配置して構成すると、以下の効果を奏するものとなる。即ち、フレーム60を、左右中央側3条分の植付装置にあって伝動ケース58で支持され該ケース内の伝動手段57により伝動されて駆動される2条分の植付装置30・30と残り1条分の植付装置30との間に配置して、上記のように左右中央側3条分の植付装置を駆動する構成としていることにより、残り1条分の植付装置30の左右方向外側にフレーム60を配する場合よりも、左右中央側3条分の植付装置とその駆動部及び支持部の構成がコンパクトになり、機体の軽量化が図れる。
【0061】
なお、9条植え分の植付装置30…を備えた田植機における植付装置30…の駆動構成は、図4に示すよう構成する。この図例では、右側3条分の植付装置30…と左側3条分の植付装置30…とを、上記7条植えの田植機における左右中央側3条分の植付装置30…の駆動構成と同様な駆動構成としたものである。なお、右側3条分の植付装置30…の駆動構成において、伝動手段57を内装しないフレーム60aは、右側最外端の植付装置30を支持するものとし、左右ケース部18dの右外側部に固着して設けている。また、左側3条分の植付装置30…の駆動構成において、伝動手段57を内装しないフレーム60aは、左側最外端の植付装置30を支持するものとし、左右ケース部18dの左外側部に固着して設けている。このため、上記7条植えの田植機から、上記フレーム60a・60aと左右両最外端の植付装置30・30及びその駆動機構(回転アーム81、アーム軸82、連結具83、回転軸64a)等を付設するだけで、9条植え分の植付装置30…を備えた田植機を容易に得ることができ、製造コストの低減が図れる。なお、定位置停止式のクラッチ59・59・59を操作すると、右側3条分の植付装置30…への伝動の遮断、左側3条分の植付装置30…への伝動の遮断、及び左右中央側3条分の植付装置30…への伝動の遮断が、それぞれ独立して操作できるものとなる。
【0062】
ところで、各植付装置30…への分岐伝動部PD1・PD2・PD3…に設けたクラッチ59…の操作により植付装置への伝動30…が断たれると、該伝動が断たれた植付装置30…に対応する苗載せ台32の苗送り装置33…が非作動状態に切り替る構成とした。これにより、左右中央側3条分の苗の植付が適確且つ容易に停止されて、適確な苗植え作業が行える。
【0063】
苗送り装置33…の具体的な構成は、図8に示す通りである。まず、苗送りベルト33a…の苗送り作動機構63は、駆動回転される軸63aに固着したアーム63bの先端部に回転自在のローラ63cを設けた構成としている。この苗送り作動機構63の回転するアーム63bのローラ63cが、左右往復作動機構62により左右に移動する苗載台32が左右往復折返し位置に至ると、苗載台32側に設けた苗送り装置33…の駆動機構84における駆動アーム85…に当たって苗送り装置33…が駆動され、苗載台32上に載せられた苗を苗取出口32a側に向かって設定量移送する構成となっている。苗送り装置33…の駆動機構は、以下のように設けている。まず、苗載台32の裏側に左右に長い駆動アーム軸86を回転自在に取付け、この駆動アーム軸86に駆動アーム85…を固着している。この駆動アーム85…に、前記の駆動回転するアーム63bのローラ63cが当たり、駆動アーム85…が一定角度回動するようになっている。そして、駆動アーム軸84に作動アーム87を固着し、該作動アーム87の先端部に連動アーム88を回動自在に連結し、更に、その連動アーム88の一端部に設けた係合部88aが、苗送りベルト33a…の駆動ローラ33b…に設けた駆動ローラ軸33c…に回動自在に取付けているラチェット駆動アーム89の一端部に係合して、駆動アーム85の回動により、リンク機構を構成する作動アーム87と連動アーム88とラチェット駆動アーム89が駆動アーム軸86と駆動ローラ軸33c…を固定軸として回動する。更に、ラチェット駆動アーム88と苗送りベルト33a…の駆動ローラ33b…の駆動ローラ軸33c…との間には、ラチェット機構を設ける。したがって、ラチェット駆動アーム88が回動することで、ラチェット機構を構成するラッチェット爪90・90とラチェットギヤ91を介して駆動ローラ軸33c…が一方向にのみ回動駆動され、該駆動ローラ軸33c…に一体回転するよう取付けられた駆動ローラ33b…が回転し、該ローラと苗載台32の上位側に配置された回転自在のローラとに巻きかけられた幅広で無端の苗送りベルト33a…が、ベルト上面側が苗取出口32aの方向に向かって一定量回動する。なお、駆動回転するアーム63aのローラ63bが駆動アーム85…から外れると、スプリング92によって、駆動アーム85…の係合部85aがストッパー93に係合して止まる状態まで駆動機構84が戻る。
【0064】
また、苗送りベルト33a…は、苗載台32の各条の苗載部32b…に2体づつ左右に並べて設けている。また、苗送りベルト33a…の駆動ローラ33b…については、右側2条分の駆動ローラ33b・33b及び左側2条分の駆動ローラ33b・33bは、それぞれ、一本の駆動ローラ軸33c・33cに取付け、駆動機構84・84は、その駆動ローラ軸33c・33cの左右中央側部分に設けて、右側及び左側の2条分の駆動ローラが一の駆動機構84にて一体回転する構成としている。左右中央側3条分の駆動ローラ33b・33b・33bは、中央条の駆動ローラ33bとその左右一方側の条の駆動ローラ33bとを一本の駆動ローラ軸33cに取付け、その駆動ローラ軸33cの左右中央側部分に駆動機構84を設け、そして、その駆動ローラ軸33cを、残りの左右他方側の条の駆動ローラ33bの駆動ローラ軸33c’と一体回転するよう連結して、左右中央側の3条分の駆動ローラが一の駆動機構84にて一体回転する構成としている。
【0065】
そして、一部の苗送り装置33…を作動状態と非作動状態とに切り替え操作可能にするため、ここでは、各駆動機構84…において、連動アーム88の係合部88aのラチェット駆動アーム89への係合を解除操作可能に設けている。具体的には、支軸94回りに回動する回動プレート95…を各駆動機構84・84・84に設け、その各先端部側にローラ96…を設ける。更に、回動プレート95…は、操作ワイヤW3…を介して人為的に操作される操作具と連結する。該操作具の操作により回動プレート95が回動すると該ローラ96が、駆動機構84の連動アーム88の作動アーム87との連結部から係合部88aとは反対側に伸びる部分88bを、連動アーム88をその係合部88aがラチェット駆動アーム89に係合する方向にスプリング97が付勢するのに抗して押し出す。これにより、連動アーム88が作動アーム87との連結部を中心として回動し係合部88aがラチェット駆動アーム89から離れて係合解除状態となり、駆動アーム軸86と駆動機構84の連動が止められ苗送り装置33が非作動状態に切り替る。なお、操作具が元の位置に戻されて回動プレート95が上記とは反対側に回動しローラ96が連動アーム88を押し出さなくなると、スプリング97によって連動アーム88が戻され係合部88aがラチェット駆動アーム89に係合する状態に戻って、駆動アーム軸86と駆動機構84とが連動状態になり苗送り装置33が作動可能な状態に切り替る。
【0066】
更に、苗送り装置33…を作動状態と非作動状態とに切り替え操作を行う上記操作具は、各植付装置30…への分岐伝動部PD1・PD2・PD3…に設けたクラッチ59・59・59を人為操作する操作具L1,L2,L3と操作ワイヤW3…を介して連結し、該操作具L1,L2,L3の操作により伝動が断たれる植付装置30…の条と同じ条の苗送り装置33…が非作動状態に切り替るよう構成する。
【0067】
よって、7条以上で奇数条植え分の植付装置を備えた苗植機において、エンジンからの動力を三つ以上に分岐して、該分岐後の一の動力で左右中央側3条分の植付装置を駆動する構成として、左右中央側3条分の植付装置に伝動する伝動手段を内装した伝動ケースを従来よりも少なくなるよう構成できて機体の重量軽減が図れるものであり、また、上記各分岐伝動部にクラッチを設けて、左右中央側3条分の植付装置への伝動を1つのクラッチで断続できて、従来よりも、部分条停止用のクラッチ機構が簡略化され機体の軽量化・簡略化・コストダウンが図れるものであり、しかも、各植付装置30…への分岐伝動部PD1・PD2・PD3…に設けたクラッチ59…の操作により植付装置への伝動30…が断たれると、該伝動が断たれた植付装置30…に対応する苗載せ台32の苗送り装置33…が非作動状態に切り替る構成としたので、左右中央側3条分の苗の植付が適確且つ容易に停止されて、適確な苗植え作業が行える。
【0068】
また、前記のように、各植付装置30…への分岐伝動部PD1・PD2・PD3…に設けたクラッチ59…の操作により植付装置への伝動30…が断たれると、該伝動が断たれた植付装置30…に対応する施肥装置4の肥料繰出装置45…が非作動状態に切り替る構成としたので、左右中央側3条分の苗の植付の停止に対応して施肥が適確且つ容易に停止されて、苗植え作業と同時に適確な施肥作業が行える。
【0069】
ところで、施肥装置付き苗植機においては、従来、操縦席より後方に苗載台と肥料タンクとを配置し、苗載台の各苗載部に該苗載部上の苗が設定量以下に減少したことをを検出する苗減少検出器を設け、該苗減少検出器が苗の設定量以下の減少を検出するとブザーを鳴らす構成とし、施肥装置の肥料タンクに該肥料タンク内の肥料が設定量以下に減少したことを検出する肥料減少検出器を設け、該肥料減少検出器が肥料の設定量以下の減少を検出するとブザーを鳴らす構成としたものがあった。
【0070】
しかし、上記従来のものは、作業中にブザーが鳴れば、苗或は肥料が設定量以下に減少したことを即座に且つ容易に知ることができる。しかし、単にブザーが鳴るだけでは、苗の減少であるか肥料の減少であるかわからない。そのため、ブザーとともに運転席モニターに苗の減少か肥料の減少かを表示する手段もあるのだが、田植機は一年のうちごく短い期間しか使用されないので機械に慣れにくく、また、老齢者が操縦することも多いので、実際には、運転席モニターの表示を見て即座に判断することにはならないのが現状である。そのため、運転席後方の苗載台や肥料タンクを直接見て苗の減少か肥料の減少かを判別しようとして、作業走行を停止することがあった。そして、苗の減少であるならば、そのまま機体に搭載しておいた予備苗を補給すればよいのだが、肥料の減少であれば、苗のようにすぐにはなくならないので畦に到達してから肥料を補給することになり、結局、何もしないで作業走行を再開することになり、無駄な作業停止が生じて作業能率が低下することになる。なお、通常、肥料の減少を知らせるブザーは、圃場内を一往復分或は片道分作業走行しても肥料が完全になくならない程度残っている状態で鳴るよう設定されるので、畦に到達する前に途中で作業を停止して肥料を補給する必要がない。また、苗の減少を知らせるブザーは、圃場内を一往復分或は片道分作業走行しても苗が完全になくならない程度残っている状態で鳴るよう設定すると、その程度残っている状態で苗の補給が可能としなければならないので苗載台が大きいものとなり機体の大型化を招き、しかも、その苗補給のときに補給可能な苗の枚数が少ないものとなると苗補給回数が多くなってしまい作業能率の低下を招くので、圃場内を片道分苗植付走行できない量の苗が残るっている状態で鳴るよう設定せざるをえない。
【0071】
また、最近では、作業能率の向上のために高速で作業走行することが多いので、高速作業走行中に上記のようにブザーが鳴った場合、苗の減少であるにもかかかわらず、苗の減少か肥料の減少かを判断するまでに時間がかかってしまうと、その間に苗がなくなって欠株を生じてしまうおそれがあり、肥料の減少であるにもかかわらず、苗の減少か肥料の減少かを判断するために作業走行を停止してしまうと、作業能率の低下は顕著になる。
【0072】
なお、苗の設定量以下の減少に基づいて、自動的に走行停止する技術があるが、上記のように高速作業走行する場合には急停止することになり危険である。
【0073】
そこで、苗或は肥料が設定量以下に減少したことを即座に且つ容易に知ることができるようし、しかも、どちらの減少かも即座に且つ容易に知ることができて無駄な作業走行の停止を防止し、そして、苗の減少の場合には、高速で作業走行していても、迅速且つ安全に作業走行を停止して、苗を補給できるようにするために、図11に示すような手段を講じると良い。
【0074】
即ち、操縦席20より後方に苗載台32と肥料タンク44とを配置した施肥装置付き苗植機において、苗載台32の各苗載部32b…に該苗載部32b…上の苗が圃場内を片道分苗植作業走行を継続不能な設定量以下に減少したことを検出する苗減少検出器S1…を設け、施肥装置4の肥料タンク44に該肥料タンク44内の肥料が少なくとも圃場内を片道分施肥作業走行を継続可能な設定量以下に減少したことを検出する肥料減少検出器S2…を設け、肥料減少検出器S2…の肥料の前記設定量以下の減少を検出すると音声による警報装置98が警報作動し、苗減少検出器S1…が苗の設定量以下の減少を検出すると走行速度を変速する変速装置14を減速作動する制御装置99を設けた施肥装置付き苗植機の構成とする。
【0075】
以上のように構成した施肥装置付き苗植機は、苗が設定量以下に減少すると、自動的に走行速度が減速するので、高速で作業走行していても迅速且つ安全に作業走行を停止して苗を補給でき欠株が生じるおそれがない。肥料が設定量以下に減少すると、音声による警報手段98が警報作動する。したがって、苗の減少と肥料の苗或は肥料が設定量以下に減少したことを即座に且つ容易に知ることができるようし、しかも、どちらの減少かも即座に且つ容易に知ることができて無駄な作業走行の停止も防止でき、作業能率も良好なものとなる。
【0076】
図11中、100は変速操作レバー、101は苗の設定量以下の減少を表示する表示手段としてランプ、102はベルト式無段変速装置14を変速作動するよう駆動する電動モータである。なお、ベルト式無段変速装置14は、変速操作レバー100を操縦者が操作して任意に変速作動させられる。103は、予備苗載台である。
【図面の簡単な説明】
【図1】7条以上で奇数条植えの田植機の側面図。
【図2】7条植えの田植機の平面図。
【図3】7条植えの苗植装置の伝動構成を示す平面図。
【図4】9条植えの苗植装置の伝動構成を示す平面図。
【図5】3条分の植付装置の駆動構成を示す断面平面図。
【図6】植付装置の部分断面側面図。
【図7】施肥装置と苗送り装置の駆動構成を示す簡略図。
【図8】苗送り装置の部分断面側面図。
【図9】整地フロートの構成を示す平面図。
【図10】整地フロートの構成を示す(a)平面図と(b)側面図。
【図11】制御装置のブロック図。
【符号の説明】
1:走行車体
2:昇降リンク装置
3:苗植装置
4:施肥装置
6:エンジン
30:植付装置
39:中央整地フロート
40:内側左右整地フロート
41:外側左右整地フロート
41a:前側幅広部
41b:後側幅狭部
42:施肥ガイド
45:肥料繰出装置
57:伝動手段
58:伝動ケース
59:クラッチ
60:伝動手段を内装しないフレーム
PD1・PD2・PD3:分岐伝動部
P:植付個所
Claims (1)
- 7条植え分の植付装置(30)と、該植付装置(30)の各苗植付個所(P)の左右方向近傍に設けた施肥個所に施肥ガイド(42)で肥料を案内して施肥する施肥装置(4)とを備えた苗植機において、左右中央1条分の苗植付個所(P)を整地する中央整地フロート(39)を左右中央位置に配置し、該中央整地フロート(39)の左右両側方に内側左右整地フロート(40)及び外側左右整地フロート(41)を配置し、前記内側左右整地フロート(40)は左右内側各2条分の苗植付個所(P)を整地する構成とし、前記外側左右整地フロート(41)は左右端各1条分の苗植付個所(P)を整地する構成とし、外側左右整地フロート(41)は、前側幅広部(41a)から後方に延びる左右の後側幅狭部(41b)の左右間に苗植付個所(P)が位置し、左右外側の後側幅狭部(41b)がその内側の後側幅狭部(41b)より短く形成し、肥料を繰出す肥料繰出し装置(45)を施肥個所の数と同数設けて左右方向に並べて配置し、エンジン(6)からの動力を三つに分岐して、分岐後の一つの動力で右側2体の肥料繰出し装置(45)を駆動し、分岐後の他の一つの動力で左側2体の肥料繰出し装置(45)を駆動し、分岐後の残り一つの動力で左右中央3体の肥料繰出し装置(45)を駆動する構成とした苗植機。
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