JP2001069824A - 苗植機 - Google Patents

苗植機

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JP2001069824A
JP2001069824A JP24621299A JP24621299A JP2001069824A JP 2001069824 A JP2001069824 A JP 2001069824A JP 24621299 A JP24621299 A JP 24621299A JP 24621299 A JP24621299 A JP 24621299A JP 2001069824 A JP2001069824 A JP 2001069824A
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planting
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塩崎  孝秀
Atsushi Kitao
篤史 北尾
Shigetoshi Ishioka
成利 石岡
Kazuto Watanabe
計人 渡辺
Yuji Sugawara
祐二 菅原
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】7条植えの田植機にあって、整地フロートの取
付け・取外しが容易でメンテナンスが良好に行えるもの
とし、且つ、機体の左右外側方への泥押しが少なく前行
程で植付けた苗の姿勢を乱しにくいものとして苗植作業
走行の高速化を図る。 【構成】左右中央側3条分の苗植付個所P…を整地する
中央整地フロート29を左右中央位置に配置し、該中央
整地フロート29の左右両側方に左右側2条分の苗植付
個所P…をそれぞれ整地する左右整地フロート35・3
5を一つづつ配置した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、田植機等の苗植
機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭56−131307号公報
に記載の7条植えの田植機があった。この7条植えの田
植機では、図9(b)に示すように、前側幅広部の後部
から左右に2本後方にのびる後側幅狭部の左右間に左右
中央側1条分の植付位置を設定して左右中央1条分の苗
植付個所を整地する中央整地フロートを左右中央位置に
配置し、該中央整地フロートの左右両側方に左右側3条
分の苗植付個所をそれぞれ整地する左右整地フロートを
一つづつ配置した構成となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】7条植えの田植機にあ
って上記従来の構成のものは、左右整地フロートが左右
側3条分の苗植付個所を整地する左右に幅広い整地フロ
ートであるので、機体の左右外側方への泥押しが大きく
前行程で植付けた苗の姿勢を乱すことが生じやすいの
で、高速で走行して苗植作業がしにくい。
【0004】なお、左右整地フロートを、上記のように
左右側3条分を整地する構成とせずに、例えば、左右側
3条分のうち2条分を整地する整地フロートと1条分を
整地する整地フロートとからなる構成にすれば、機体の
左右外側方への泥押しは軽減されると思われるが、整地
フロートが全部で5つ備えるものとなり、整地フロート
の取付け・取外しが容易に行えず、メンテナンスの面で
劣る。
【0005】そこで、この発明は、7条植えの田植機に
あって、整地フロートの取付け・取外しが容易でメンテ
ナンスが良好に行えるものとし、且つ、機体の左右外側
方への泥押しが少なく前行程で植付けた苗の姿勢を乱し
にくいものとして苗植作業走行の高速化を図ることを課
題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するために、7条植え分の植付装置30…を備えた
苗植機において、左右中央側3条分の苗植付個所P…を
整地する中央整地フロート29を左右中央位置に配置
し、該中央整地フロート29の左右両側方に左右側2条
分の苗植付個所P…をそれぞれ整地する左右整地フロー
ト35・35を一つづつ配置したことを特徴とする苗植
機としたものである。
【0007】
【作用】整地フロートを接地させて苗植走行すると、中
央整地フロート29は、左右中央側3条分の苗植付個所
P…を整地し、左右整地フロート35・35は、左右側
2条分の苗植付個所P…をそれぞれ整地する。
【0008】
【発明の効果】この発明の苗植機は、左右中央側3条分
の苗植付個所P…を整地する中央整地フロート29を左
右中央位置に配置し、該中央整地フロート29の左右両
側方に左右側2条分の苗植付個所P…をそれぞれ整地す
る左右整地フロート35・35を一つづつ配置して構成
したものなので、整地フロートを3つの整地フロートで
構成できて、整地フロートの取付け・取外しが容易でメ
ンテナンスが良好に行えるものとなる。
【0009】なお且つ、従来の構成のものと比べて、左
右整地フロート35・35は、左右側2条分の苗植付個
所P…を整地する構成で左右に幅狭いものとなり、ま
た、左右中央側3条分の苗植付個所P…と左右各2条分
の苗植付個所P…との間に大きな間隔があくようにして
整地フロートを配置できるので、苗植走行時に整地フロ
ート29,35・35が接地滑走して前進するとき、泥
水が整地フロート29,35・35の後方に良好に流れ
て、機体の左右外側方への泥押しが少なくなり、よっ
て、前行程で植付けた苗の姿勢を乱すようなことは生じ
にくいものとなり、苗植作業走行の高速化が図れる。ま
た、中央整地フロート29は、左右中央側3条分の苗植
付個所P…を整地するよう接地面の大きいものとなって
いるから、苗植装置3の自動昇降制御機構における接地
センサとして機能する場合に、圃場の表土が軟かいとき
であっても適確に動作するものとなり良好な自動昇降制
御が行える。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としては、水
稲苗を水田に植付ける田植機、野菜苗を畑に植付ける野
菜移植機等があるが、ここでは、そのうちの一実施形態
としての田植機について、以下、詳細に説明する。この
田植機は、7条以上で奇数条植え分の植付装置、例え
ば、7条植え分又は9条植え分或は11条植え分の植付
装置を備えた田植機であり、歩行型田植機として構成し
ても良いし、乗用型田植機として構成しても良い。ここ
では、一例として、乗用型田植機を、具体的には、施肥
装置付き乗用型田植機を示す。
【0011】施肥装置付き乗用型田植機は、走行車体1
の後側に昇降リンク装置2を介して昇降動可能に苗植装
置3を装着するとともに、施肥装置4を取付けた構成の
ものである。走行車体1は、機体フレーム5上に設置し
たエンジン6と、機体フレーム5の前端に固着したミッ
ションケース7と、該ミッションケース7の左右両側に
該ケース7に固着の前輪伝動フレーム8・8を介して設
けた前輪9・9と、機体フレーム5の後端にローリング
自在に装着した後輪フレームの左右両側に後輪伝動ケー
ス10・10を介して設けた後輪11・11を備えてい
る。エンジン6の出力軸6aの回転はベルト伝動装置1
2を介してミッションケース7上に固定した油圧ポンプ
の駆動軸13に伝動し、続いてベルト式無段変速装置1
4を介してミッションケース7の入力軸7aに伝動する
構成とし、そして、ミッションケース7内に入力された
動力はミッションケース7内の伝動機構を介して左右の
前輪9・9、左右の後輪11・11に伝動し、又、ミッ
ションケース7から取出した動力を第一伝動軸15を介
して車体後部に設置の伝動ケース16に伝動し、そし
て、この伝動ケース16内で動力が2分されて、一つ
は、第二伝動軸17を介して苗植装置4の植付伝動ケー
ス18の入力軸18aに伝動し、もう一つは、施肥装置
5に伝動する構成となっている。また、この走行車体1
上に、ステップ19を装着し、また、エンジン6の上側
を覆うカバー上に操縦席20を設置している。その操縦
席20の前方には、前輪9・9を上下方向の軸回りに回
動操作する操縦ハンドル21を設けている。
【0012】昇降リンク装置2は、一本のアッパーリン
ク22と2本のロワーリンク23・23との各前端部
を、機体フレーム5の後端部に固着した上方に延びるリ
ンク支持フレーム24に上下回動自在に取り付け、各後
端部を連結リンク25に回動自在に連結した構成であ
り、連結リンク25の下部に、苗植装置3の植付伝動ケ
ース18の前部に前方に突出して固着された連結軸26
を回動自在に連結して、昇降リンク装置2に苗植装置3
をローリング自在に連結する構成となっている。
【0013】また、アッパーリンク22の走行車体2側
には下方に延びるアーム22aを固着していて、該アー
ム22aの下端部に、機体フレーム6に左右軸芯回りに
回動自在にシリンダ部を取り付けた昇降用油圧シリンダ
27のピストン先端部がスプリングを介して連結し、昇
降用油圧シリンダ27が伸縮作動すると、昇降リンク装
置2が昇降動し、苗植装置3が昇降する構成となってい
る。
【0014】そして、苗植装置3の昇降は、人為的な操
作により昇降させる人為昇降操作機構と、苗植装置3を
表土面に対して設定高さを維持するように昇降させる自
動昇降制御機構とによって動作する構成としている。人
為昇降操作機構は、操縦ハンドル21の近傍に配置され
た昇降切替え用スイッチ操作用のレバー28の操作によ
って昇降用油圧シリンダ27の伸縮作動させ、下降状態
にある苗植装置3を設定高さまで上昇させたり、上昇状
態にある苗植装置3を接地状態まで下降させたりするこ
とができる構成としている。自動昇降制御機構は、苗植
装置3の底部で左右中央に配置された中央整地フロート
29が、苗植装置3の表土面に対する高さを検出する接
地センサとして機能し、この接地センサとしての中央整
地フロート29の接地姿勢変化に基づいて苗植装置3が
表土面に対して設定高さとなるよう昇降用油圧シリンダ
27が伸縮作動させて苗植装置3を昇降する構成として
いる。
【0015】苗植装置3は、7条以上で奇数条の植付装
置30…を備え、それに対応して各植付装置30…に供
給する苗を載置する苗載置部31…を植付装置30…と
同数備えた苗載せ台32を備えている。苗載せ台32は
前側が高く後側が低く前後方向に傾斜した姿勢で設置さ
れ、且つ、植付装置30…の作動に連動して左右に往復
移動するように設けている。苗載せ台32の下側には、
植付装置30…への伝動と、苗載せ台32の左右往復作
動機構への伝動と、苗載せ台32の各苗載置部31…に
設けた苗送りベルト33…の苗送り作動機構への伝動を
行なう伝動機構を内装する植付伝動ケース18を設けて
いる。そして、その伝動ケース18の下部にフロート支
持パイプを回動調節操作可能に設け、該フロート支持パ
イプの各所に固着するフロート支持アーム34…の先端
に、機体側面視でソリ状の形態に形成した整地フロート
29,35・35を、苗植付個所Pと前後方向において
略々同位置に軸芯を配置し該軸芯が左右方向に向かうよ
うに配した軸36回りに回動自在に取り付けていて、前
部が上下動するよう設けている。ところで、苗載せ台3
2は、左右両端各1条分の苗載置部31,31が苗載せ
台傾斜面に沿って前後方向に配した回動軸32a,32
a回りに回動して左右内側の苗載置部31…上にひっく
りかえした状態に折りたたんで支持させられる構成とな
っていて、苗載せ台32の左右幅を縮小して機体の左右
を狭くして、効率良く機体を運搬・格納することができ
るようになっている。
【0016】7条植えの場合の整地フロートの構成を、
図9に示す。図9(a)の整地フロートの構成は、図
1,図2に示す乗用型田植機の全体図中にも示している
構成で、左右中央位置に配置した中央整地フロート29
と、その左右両側方に一つづつ配置した左右整地フロー
ト35・35とで、計3つの整地フロートを左右方向に
並べて配置した構成となっている。中央整地フロート
は、前側幅広部29aが左右中央側3条分の苗植付個所
P…を整地し、該前側幅広部29aから2本後方にのび
る後側幅狭部29b・29bの間と左右両外側方で前側
幅広部29aの後方に左右中央側3条分の苗植付個所P
…が設定されている。左右整地フロート35・35は、
各前側幅広部35a・35aが左右側各2条分の苗植付
個所P…を整地する構成となっていて、該前側幅広部3
5a・35aから各1本づつ後方にのびる後側幅狭部3
5b・35bの各左右両外側方で前側幅広部35a・3
5aの後方に左右各2条分の苗植付個所P…が設定され
ている。
【0017】上記の整地フロートの構成は、7条植えの
田植機にあって、左右中央側3条分の苗植付個所P…を
整地する中央整地フロート29を左右中央位置に配置
し、該中央整地フロート29の左右両側方に左右側2条
分の苗植付個所P…をそれぞれ整地する左右整地フロー
ト35・35を一つづつ配置して構成したものなので、
整地フロートを3つの整地フロートで構成できて、整地
フロートの取付け・取外しが容易でメンテナンスが良好
に行えるものとなる。
【0018】なお且つ、従来の構成のものと比べて、左
右整地フロート35・35は、左右側2条分の苗植付個
所P…を整地する構成で左右に幅狭いものとなり、ま
た、左右中央側3条分の苗植付個所P…と左右各2条分
の苗植付個所P…との間に大きな間隔があくようにして
整地フロートを配置できるので、苗植走行時に整地フロ
ート29,35・35が接地滑走して前進するとき、泥
水が整地フロート29,35・35の後方に良好に流れ
て、機体の左右外側方への泥押しが少なくなり、よっ
て、前行程で植付けた苗の姿勢を乱すようなことは生じ
にくいものとなり、苗植作業走行の高速化が図れる。ま
た、中央整地フロート29は、左右中央側3条分の苗植
付個所P…を整地するよう接地面の大きいものとなって
いるから、苗植装置3の自動昇降制御機構における接地
センサとして機能する場合に、圃場の表土が軟かいとき
であっても適確に動作するものとなり良好な自動昇降制
御が行える。
【0019】ところで、上記中央整地フロート29につ
いて、図10に示すように構成すると、整地フロート2
9の左右方向への泥押しが更に少なくなる。即ち、中央
整地フロート29の底面側に前側幅広部から後側幅狭部
にわたって溝29c・29cを設け、その溝29c・2
9cは、前側において左右に広がっており、後端部付近
で上面側に連通する孔29d・29dに繋がっている。
そして、その孔29d・29dから後方にフロート上面
において溝29e・29eが後端まで形成されている。
これにより、この中央整地フロート29が圃場面を前進
滑走すると、フロート前方の泥水は、フロート底面の溝
29c・29cに案内されて後方に流れ、そして、孔2
9d・29dを通ってフロート上面側に出て、更に、フ
ロート上面の溝29e・29eに案内されて、あまり左
右に広がることなく後方に流れていくようになる。しか
も、フロート上面の溝29e・29eの下方の底面は、
溝が形成されていないから、そこで、フロート底面の溝
29c・29cの圃場面が整地され、溝跡も残りにくく
整地性も良好となる。従って、従来、フロート底面の溝
がフロート後端直前でなくなるように設けたものでは、
溝跡が残りにくいものの、溝で案内した泥水がフロート
後方に良好に抜け出ず、フロート後端直前で溝がなくな
ったところで泥水が左右に広がって流れ出て、フロート
の左右両側方に植えた苗の姿勢を乱すことがあったとい
う問題が解消される。
【0020】また、図中の溝29fは、左右の後側幅狭
部29b・29b間の苗植付個所Pに水が適度に流入す
るよう設けた溝である。これにより、左右の後側幅狭部
29b・29b間の苗植付個所Pに水が少なくて、植付
装置が苗を植付けるときに、圃場に植付けられずに苗を
持ちかえってしまう問題が生じにくくなる。また、左右
の後側幅狭部29b・29b間の前側幅広部29aの後
端位置が左右両端側の前側幅広部29aの後端位置より
前側に位置するように形成しており、これによっても、
左右の後側幅狭部29b・29b間にフロート底面を流
れる泥水が流入しやすいようになっている。
【0021】図9(b)の整地フロートの構成は、左右
中央位置に配置した中央整地フロート37と、その左右
両側方に一つづつ配置した左右整地フロート38・38
とで、計3つの整地フロートを左右方向に並べて配置し
た構成となっている。中央整地フロート37は、その前
側幅広部37aで左右中央1条分の苗植付個所P…を整
地し、該前側幅広部37aの後部から左右に2本後方に
のびる後側幅狭部37b・37bの左右間に左右中央側
1条分の植付位置Pが設定されている。左右整地フロー
ト38・38は、前側幅広部38a・38aが左右各3
条分の苗植付個所P…を整地し、該前側幅広部38a・
38aからそれぞれ2本づつ後方にのびる後側幅狭部3
8b・38bの間と左右両外側方で前側幅広部38aの
後方に左右各3条分の苗植付個所P…が設定されてい
る。このように整地フロートを構成すると、7条植えの
田植機にあって、左右両側に設ける整地フロートを、そ
の接地面が広いものとなるよう設けられ、よって、苗植
装置が左右に傾動したときの圃場面による苗植装置の支
持力が増して、左右両側での苗の植付深さの変動が少な
くなる利点がある。
【0022】図9(c)の整地フロートの構成は、左右
中央位置に配置した中央整地フロート39と、その左右
両側方に二つづつ配置した左右整地フロート40・4
0,41・41とで、計5つの整地フロートを左右方向
に並べて配置した構成となっている。中央整地フロート
39は、その前側幅広部39aで左右中央1条分の苗植
付個所P…を整地し、該前側幅広部39aの後部から左
右に2本後方にのびる後側幅狭部39b・39bの左右
間に左右中央側1条分の苗植付個所Pが設定されてい
る。左右整地フロートの内側左右整地フロート40・4
0は、各前側幅広部40a・40aが左右内側各2条分
の苗植付個所P…を整地する構成となっていて、該前側
幅広部40a・40aから各1本づつ後方にのびる後側
幅狭部40b・40bの各左右両外側方で前側幅広部4
0a・40aの後方に左右各2条分の苗植付個所P…が
設定されている。そして、左右整地フロートの外側左右
整地フロート41・41は、その前側幅広部41a・4
1aで左右端各1条分の苗植付個所P…を整地し、該前
側幅広部41a・41aの後部から左右に2本後方にの
びる後側幅狭部41b・41b…の左右間に左右端各1
条分の苗植付個所Pが設定されている。左右外側の後側
幅狭部41b,41bは、その内側の後側幅狭部41
b,41bより短く形成し、左右外方への泥押しが少な
くなるようにして前行程で植付けた苗の姿勢をできるだ
け乱さないようになっている。このように整地フロート
を構成すると、7条植えの田植機にあって、左右最外端
の苗植付個所P,Pより左右外方にフロート接地部を有
するがゆえに、苗植装置が左右に傾動したときの圃場面
による苗植装置の支持力が大きいものとなり、しかも、
3つの整地フロートにより構成するよりも、整地フロー
トの間隔部が2箇所多くなって5箇所有するものとな
り、そのぶん、フロート後方への泥水の流れが良好とな
って、左右方向への泥押しが少なくなり、前行程で植付
けた苗の姿勢をできるだけ乱さないようにしつつ苗植作
業の更なる高速化を図ることができる。
【0023】なお、図9及び図10中にあって符号42
…は、苗植付個所Pに対して左右方向近傍位置の整地フ
ロートに取付けた施肥ガイドで、この施肥ガイド42内
に肥料が移送されこの施肥ガイド42にて肥料が圃場に
案内される。この施肥ガイド42…の具体的な形態は、
一例として図に示すように、平面視で後方に開放したU
字状の樋の形態としている。そして、この施肥ガイド4
2…の直前方で整地フロートの底面には、底面視楔状の
形状で下方突出する作溝具43…が設けられていて、こ
の作溝具43…により圃場表土面に施肥用の溝を形成す
る。
【0024】施肥装置4は、肥料を収容する肥料タンク
44と、肥料タンク44内の肥料を繰出す肥料繰出し装
置45…と、肥料繰出し装置45…から繰出された肥料
を各苗植付個所P…の左右方向近傍の施肥個所に配置し
た各施肥ガイド42…に導く肥料移送ホース46…とを
備えたものである。肥料移送ホース46…内の肥料の移
送は、ブロア47で起こされた圧風が横長パイプ状のエ
アーチャンバー48に吹き込まれ、ここから各肥料移送
ホース46…内に圧風が吹き込んで、その圧風を受けて
肥料がホース46…内を移送される構成としている。ま
た、肥料タンク44は、左右方向一列に並べた複数の肥
料繰出し装置45…の上部に取付けている。肥料繰出し
装置45…及び肥料移送ホース46…は、施肥個所の数
と同数分設けている。ここでは、各苗植付個所P…の左
右方向近傍に施肥個所を設けた側条施肥用の施肥装置な
ので、植付位置の数と同数、7条植えの田植機にあって
は7つの施肥個所を設けていている。従って、肥料繰出
し装置45…及び肥料移送ホース46…は、それぞれ7
体づつ設けている。肥料繰出し装置45…の駆動構成
は、以下のようになっている。
【0025】即ち、7条以上で奇数条植え分の植付装置
を備え、該植付装置の各苗植付個所の左右方向近傍に設
けた施肥個所に施肥する施肥装置を取付けた施肥装置付
き苗植機において、肥料を繰出す肥料繰出し装置を施肥
個所の数と同数設けて左右方向に一列に並べて配置し、
エンジンからの動力を三つ以上に分岐して、該分岐後の
一の動力で左右中央側3体の肥料繰出し装置を駆動する
構成としたものである。
【0026】従来、5条植えの施肥装置付き田植機にお
いては、エンジンからの動力を三つに分岐して、該分岐
後の一の動力で右側2体の肥料繰出し装置を駆動し、他
の一の動力で左側2体の肥料繰出し装置を駆動し、残り
一の動力で左右中央側1体の肥料繰出し装置を駆動する
構成としていた。即ち、奇数体の肥料繰出し装置の駆動
を、肥料繰出し装置2体の駆動部と1体の駆動部とで構
成したのである。このような駆動構成を採用した場合、
7条以上で奇数条植えの施肥装置付き田植機になると、
例えば、7条植えの施肥装置付き田植機では、2体の駆
動部を三つと1体の駆動部を一つで合計4つの駆動部を
設けたものとなり、それより肥料繰出し装置が多い8条
植えの施肥装置付き田植機において2体の駆動部を4つ
設けて合計4つの駆動部を設けたものと比べると、肥料
繰出し装置の駆動部が多いものとなるから、肥料繰出し
装置の駆動構成において構成の複雑化、コストアップ、
機体重量の増大の問題がある。
【0027】しかし、上記のように、7条以上で奇数条
植えの施肥装置付き田植機において、エンジンからの動
力を三つ以上に分岐して、該分岐後の一の動力で左右中
央側3体の肥料繰出し装置を駆動する構成したから、上
記問題を解決できる。例えば、7条植えの施肥装置付き
田植機において、図7に示すように、エンジン6からの
動力を三つに分岐して、該分岐後の一の動力で右側2体
の肥料繰出し装置45・45を駆動し、該分岐後の他の
一の動力で左側2体の肥料繰出し装置45・45を駆動
し、該分岐後の残り一の動力で左右中央側3体の肥料繰
出し装置45・45・45を駆動する構成とする。この
構成によると、肥料繰出し装置の駆動部を、前記従来の
5条植えの施肥装置付き田植機における肥料繰出し装置
の駆動部の数と同じ数で構成でき、構成の簡略化、コス
トダウン、軽量化が図れる。
【0028】また、9条植えの施肥装置付き田植機にお
いては、エンジンからの動力を三つに分岐して、該分岐
後の一の動力で右側3体の肥料繰出し装置を駆動し、該
分岐後の他の一の動力で左側3体の肥料繰出し装置を駆
動し、該分岐後の残り一の動力で左右中央側3体の肥料
繰出し装置を駆動する構成とする。この構成によると、
肥料繰出し装置の駆動部を、前記従来の技術を採用した
場合に肥料繰出し装置2体の駆動部を4つ一体の駆動部
を一つで合計5つの駆動部で構成されるよりも、構成の
簡略化、コストダウン、軽量化が大きく図れる。
【0029】そして、上記7条以上で奇数条植えの施肥
装置付き田植機において、図7に例示するように、各分
岐伝動部FD1・FD2・FD3にクラッチ49…を設
けるものとする。ところで、部分条植えが行えるように
するために、植付装置を右側からも左側からも同じ条数
分停止させられるようにするが、これと同様に、肥料繰
出し装置も右側からも左側からも同数体停止させられる
ようにすることになる。すると、肥料繰出し装置が奇数
体設けられていると、左右中央側3体の肥料繰出し装置
は一緒に停止されるものとなる。すると、従来のように
奇数体の肥料繰出し装置の駆動を肥料繰出し装置2体の
駆動部と1体の駆動部とで構成した場合、左右中央側3
体の肥料繰出し装置の停止は、2つのクラッチによって
停止するものとなり、機体の重量増大・構成複雑化・コ
ストアップの一要因となる。
【0030】しかし、上記のように7条以上で奇数条植
えの施肥装置付き田植機において、エンジンからの動力
を三つ以上に分岐して、該分岐後の一の動力で左右中央
側3体の肥料繰出し装置を駆動する構成するとともに、
動力分岐後の各伝動経路にクラッチ49…を設ける構成
とすると、左右中央側3体の肥料繰出し装置の停止は1
つのクラッチによって停止できるものとなり、よって、
従来よりも、肥料繰出し装置の部分停止用のクラッチ機
構が簡略化され、機体の軽量化・簡略化・コストダウン
が図れる。
【0031】肥料繰出し装置45…への具体的な伝動構
成は以下の通りである。図1、図2に示した7条植えの
施肥装置付き田植機においては、図4に示すように、走
行車体1のミッションケース7から取出した動力が伝動
される車体後部の伝動ケース16に、該伝動ケース16
内の動力を分岐させて伝動回転する施肥駆動用の駆動軸
50を設ける。この駆動軸50の伝動ケース16外への
突出部に駆動アーム51を取付け、この駆動アーム51
の先端部と、肥料繰出し装置45…の近傍でその配列方
向に沿ってのびる繰出し駆動軸52にワンウエイクラッ
チを介して取付けた従動アーム53の先端部とを、駆動
ロッド54で連結する。駆動アーム50が駆動軸49の
駆動回転により回転すると、駆動ロッド53が上下動し
て従動アーム53が往復揺動し、前記ワンウエイクラッ
チにより繰出し駆動軸52が間欠的に且つ一方向に回転
する。そして、繰出し駆動軸52から、右側2体の肥料
繰出し装置45・45の各繰出体45a・45aを一体
的に回転駆動する回転軸55と、左側2体の肥料繰出し
装置45・45の各繰出体45a・45aを一体的に回
転駆動する回転軸55と、左右中央側3体の肥料繰出し
装置45・45・45の各繰出体45a・45a・45
aを一体的に回転駆動する回転軸55とへの分岐伝動部
FD1・FD2・FD3をそれぞれ設ける。この分岐伝
動部のそれぞれは、伝動ベルト56・56・56を介し
て伝動する構成とし、また、この分岐伝動部の伝動は、
それぞれ繰出し駆動軸52上に設けたクラッチ49・4
9・49にて遮断できるようになっている。このように
して各肥料繰出し装置45…の繰出体45a…が駆動回
転し、肥料タンク44内の肥料が繰出される。
【0032】なお、上記クラッチ49・49・49は、
該クラッチ49・49・49の各操作部が、各植付装置
30…への分岐伝動部PD1・PD2・PD3…に設け
たクラッチ59・59・59を人為操作する操作具L
1,L2,L3と操作ワイヤW1を介して連結し、該操
作具L1,L2,L3の操作により伝動が断たれる植付
装置30…の条と同じ条の肥料繰出装置45…が非作動
状態に切り替るよう構成している。
【0033】したがって、各植付装置30…への分岐伝
動部PD1・PD2・PD3…に設けたクラッチ59…
の操作により植付装置への伝動30…が断たれると、該
伝動が断たれた植付装置30…に対応する施肥装置4の
肥料繰出装置45…が非作動状態に切り替る構成とした
ので、左右中央側3条分の苗の植付の停止に対応して施
肥が適確且つ容易に停止されて、苗植え作業と同時に適
確な施肥作業が行える。
【0034】次に、植付装置30…の駆動構成について
説明する。即ち、この田植機では、7条以上で奇数条植
え分の植付装置30…を備えた田植機において、エンジ
ン6からの動力を三つ以上に分岐して、該分岐後の一の
動力で左右中央側3条分の植付装置30・30・30を
駆動する構成とするものである。
【0035】また、7条植え分の植付装置30…を備え
た田植機においては、エンジン6からの動力を三つに分
岐して、該分岐後の一の動力で右側2条分の植付装置3
0・30を駆動し、該分岐後の他の一の動力で左側2条
分の植付装置30・30を駆動し、該分岐後の残り一の
動力で左右中央側3条分の植付装置30・30・30を
駆動する構成とするものである(図3参照)。
【0036】9条植え分の植付装置30…を備えた田植
機においては、エンジン6からの動力を三つに分岐し
て、該分岐後の一の動力で右側3条分の植付装置30・
30・30を駆動し、該分岐後の他の一の動力で左側3
条分の植付装置30・30・30を駆動し、該分岐後の
残り一の動力で左右中央側3条分の植付装置30・30
・30を駆動する構成とするものである(図4参照)。
【0037】従って、上記のように構成することによ
り、7条以上で奇数条植え分の植付装置30…を備えた
田植機において、各植付装置30…を駆動するために分
岐した動力を植付装置に伝動する伝動手段57…を内装
した伝動ケース58…を従来よりも少なくなるよう構成
できて機体の重量軽減が図れる。また、上記の7条以上
で奇数条植え分の植付装置30…を備えた田植機におい
て、上記各分岐伝動部PD1・PD2・PD3…にクラ
ッチ59…を設けた。これにより、左右中央側3条分の
植付装置30・30・30への伝動を1つのクラッチ5
9で断続できて、従来よりも、部分条停止用のクラッチ
機構が簡略化され機体の軽量化・簡略化・コストダウン
が図れる。
【0038】植付装置30…への具体的な伝動構成は以
下の通りである。図1、図2に示した7条植えの施肥装
置付き田植機においては、図3に示すように、各植付装
置30…を駆動する動力は、植付伝動ケース18内の動
力が、該植付伝動ケース18の後部から機体後方にのび
るようにして複数設けた伝動ケース58・58・58内
の伝動手段57・57・57を介して伝動されるよう設
けている。
【0039】植付伝動ケース18は、左右中央部側に配
置した中央ケース部18bと、その左右両側部に固着し
左右外方にのびる筒状の連結部18c・18cと、該連
結部18c・18cの左右外端部に固着の左右ケース部
18d・18dで構成されている。伝動ケース58・5
8・58は、計3体で、上記植付伝動ケース18の左右
両端部の左右ケース部18d・18dの各後側部に1体
づつその前端部が固着され、植付伝動ケース18の左右
中央部の中央ケース部18bの後側部に1体その前端部
が固着している。そして、各伝動ケース58・58・5
8の後端部の左右両側部に1体づつ植付装置30…を取
付けていて、その植付装置30…に各伝動ケース内の伝
動手段57…が動力を伝達する。従って、伝動手段57
…を内装する伝動ケース58・58・58に取付けた植
付装置30…は合計6体となる。残り1体の植付装置3
0は、植付伝動ケース18の中央ケース部18bの後側
部から、もう一つ、伝動装置を内装しないフレーム60
を機体後方にのびるようにして設け、その後端部の一側
部(中央側の伝動フレーム58が配置されていない側)
に回転自在に支持し、その植付装置30への伝動は、中
央側の伝動フレーム58に設けられた植付装置30・3
0からその駆動回転を伝動する構成としている。
【0040】植付伝動ケース18には、各植付装置30
…を駆動するためエンジン6からの動力を左右方向複数
箇所で分岐する左右方向に長い伝動軸61を内装し、ま
た、苗載せ台32の左右往復作動機構62と、苗載せ台
32の各苗載置部31…に設けた苗送りベルト33a…
の苗送り作動機構63とを設けている。具体的な伝動構
成は、まず、エンジン6からの動力が、前記のとおり走
行車体1側から入力軸18aに伝達され、そして、入力
軸18aの回転は、ベベルギヤを介して前記伝動軸61
の左右中間部に伝動する。伝動軸61は、植付伝動ケー
ス18の中央ケース部18b、連結部18c・18c、
左右ケース部18d・18dにわたって左右に長く設け
ていて、この伝動軸61上で中央ケース部18bと左右
ケース部18d・18dの各部内に、定位置停止式のク
ラッチ59・59・59を設けている。そして、このク
ラッチの従動側部分にスプロケットを設けていて、この
スプロケットと、伝動ケース58・58・58の各後端
部に左右両側方に突出させて配置した各植付装置30…
を駆動する駆動軸64・64・64上に設けた安全クラ
ッチ65・65・65の駆動側部分に設けたスプロケッ
トとに、伝動ケース58・58・58内の伝動手段57
・57・57としての伝動チェンをかけている。尚、こ
の伝動手段57・57・57は、ベベルギヤを介して伝
動する伝動軸で構成することもできる。
【0041】上記定位置停止式のクラッチ59・59・
59のそれぞれは、上記伝動軸61から動力を三つに分
岐して各駆動軸64・64・64に伝動する各分岐伝動
部PD1・PD2・PD3に設けるのであり、その一例
として、ここでは伝動軸61上の各分岐伝動部PD1・
PD2・PD3に設けたのであるが、各駆動軸64・6
4・64上に設けることもでき、また、伝動軸61から
各駆動軸64・64・64への伝動経路途中に設けるこ
ともできる。このクラッチ59・59・59は、それぞ
れ、人為的に操作される操作具L1・L2・L3と操作
ワイヤW2…と連結し、該操作具L1・L2・L3によ
って入り切り操作されるようになっている。
【0042】上記安全クラッチ65・65・65は、植
付装置30に対して外部からかかる負荷が大きくなって
植付装置30を駆動する駆動軸64・64・64に設定
値以上の負荷が作用すると、伝動手段57・57・57
から駆動軸64・64・64への伝動を自動的に遮断す
るよう作動する。なお、左右中央側3条分の植付装置3
0・30・30における安全クラッチ65が伝動遮断作
動する最小負荷値は、3条分の植付装置30・30・3
0を駆動するため、右側2条分の植付装置30・30に
おける安全クラッチ65と左側2条分の植付装置30・
30とにおける安全クラッチ65が伝動遮断作動する最
小負荷値よりも大きい値に設定する。これにより、7条
植えの田植機において植付装置30…の安全クラッチ6
5…を適確に作動させられるようになる。
【0043】また、この7条植えの田植機における植付
装置30…の駆動構成は、上記のように、左右に長い伝
動軸61の左右中間部に動力を入力するとともに右側部
と左側部と左右中間部の三箇所から動力を分岐して、右
側部と左側部から分岐した各動力で右側2条分の植付装
置30・30と左側2条分の植付装置30・30とをそ
れぞれ駆動し、左右中間部から分岐した動力で左右中央
側3条分の植付装置30・30・30を駆動する構成と
しているので、全ての条の植付装置30…を駆動してい
る伝動部(伝動軸61)にかかる駆動負荷に大きな偏り
が生じることがなくバランス良く駆動でき、したがっ
て、駆動効率が良好となって機体の高馬力化が容易にな
り、作業能率の向上が図れる。
【0044】植付装置30は、駆動軸64により駆動回
転される回転ケース66と、該回転ケース66に装着さ
れて回転ケース66の回転によって図6に示すような苗
植付軌跡Tを描いて回動する二体の苗植付体67・67
を備え、該苗植付体67・67によって、苗載台32の
下端部からその苗載台32に載せられた苗を一株づつと
って圃場に植付けていくものとなっている。所謂、この
植付装置30は、ロータリー式植付装置であるが、この
発明の実施にあっては、クランク式の植付装置で構成す
ることもできるものである。また、このロータリー式植
付装置にあって、植付装置30は、苗植付体67・67
を回転ケース66に二体設けたものであるが、苗植付体
67・67の個数は2つに限るものではない。
【0045】上記ロータリー式の植付装置30の詳細な
構成については、以下のとおりである。まず、植付装置
30の回転ケース66を、伝動ケース57の左右側方に
突出する駆動軸64、或は、フレーム60の左右側方に
突出する回転軸64aに一体回転するよう取付けてい
る。この回転ケース66の側面部にあって回転中心に対
して互いに回転方向に180度ずれた同一円周上の二箇
所から突出した回転軸68・68にそれぞれ苗植付体6
7・67を一体的に取付けている。そして、回転ケース
66内において、太陽ギヤ69を駆動軸64(回転軸6
4a)に回転自在に設け、且つ伝動ケース57(フレー
ム60)の側面に固定した固定部材70と回転ケース6
6内で係合して回転不能に設けている。そして、各苗植
付体67・67を取付けている回転軸68・68と駆動
軸64(回転軸64a)との中間に配置したカウンタ軸
71・71に支持され太陽ギヤ69に噛み合うカウンタ
ーギヤ72・72と、前記回転軸68・68に一体回転
するよう設けられ前記カウンターギヤ72・72に噛み
合う苗植付体回転ギヤ73・73とを設け、太陽ギヤ6
9とカウンターギヤ72・72と苗植付体回転ギヤ73
・73とは、それぞれ非円形ギヤや偏心ギヤ等のピッチ
円半径が変化する非真円ギヤで構成して、回転ケース6
6の回転にともない回転軸68・68に取付けた苗植付
体67・67が図6に示す苗植付軌跡Tを描いて回転す
るようになっている。
【0046】苗植付け体67・67は、苗植付体ケース
74・74と、該ケース74・74を回転軸68・68
に一体的に取付けるための取付部材75・75と、苗植
付体ケース74・74に一体に取付けられ苗を苗載台3
2下端の苗取出口32aから一株ぶん分離し保持する苗
分離爪76・76と、苗分離爪76・76が保持した苗
を圃場面に突入させると爪先端方向に突出して苗を放出
する苗押出体77・77とを備えている。苗押出体77
・77は、苗植付体ケース74・74内で回転軸68・
68に回転自在に嵌合し且つ回転ケース66側への延出
部が回転ケース66に回転不能に係合するように設けた
カム78・78とバネ79・79の作用により揺動する
アーム80・80と連動連結し、苗植付体67・67の
回転にともなって苗植付体ケース74・74内から突出
・引込み動作するよう設けている。
【0047】左右中央側3条分の植付装置30・30・
30にあって伝動手段57を内装しないフレーム60の
左右側方に突出する回転軸64aに取付けた植付装置3
0は、伝動手段57を内装する伝動ケース58の左右側
方に突出する回転軸64に取付けた植付装置30・30
の左右一方側から直列に動力が伝達されて駆動される。
具体的には、伝動ケース58の左右側方に突出する回転
軸64に取付けた2条分の植付装置30・30のうちフ
レーム60側の植付装置30にあって、各苗植付体67
・67を取付けた回転軸68・68の各端部に、回転ア
ーム81の両端部に形成した連結部81a・81aを、
該連結部81a・81a内にシールC1及びメクラブタ
C2にて密封した状態で取付けたベアリングBB・BB
を介して回転自在に、且つ、回転軸68・68の端部に
取付けたボルトB・Bにて抜け止めして取り付ける。該
回転アーム81の回転中心部となる部分81bにアーム
軸82をキーKで楔着するなどして一体回転するよう
に、且つボルトBにて抜け止めして取付ける。アーム軸
82と駆動軸64と回転軸64aとは同一軸芯上に位置
するように設けられる。そして、該アーム軸82と、フ
レーム60の後端部に回転自在に取付けた回転軸64a
にあって該軸に植付装置30を取付けている側とは左右
反対側で回転アーム81に向かって突出する軸部分と
を、回転軸64aの軸芯位置と駆動軸64或はアーム軸
82の軸芯位置との位置ずれを許容しながらアーム軸8
2から回転軸64aへの伝動を可能とする連結具83
(ここでは一例として自在継手を用いている)を介して
一体回転するように取り付けている。
【0048】以上のように、この田植機では、左右中央
側3条分の植付装置30・30・30を駆動する動力を
左右に分岐してその左右一方側で左右中央側3条分のう
ち1条分を駆動し左右他方側で残り2条分を駆動する構
成としたので、左右中央側3条分の植付装置30・30
・30が簡略な構成で駆動できて機体の重量軽減、機体
構成の簡略化が図れる。
【0049】また、上記構成とするとともに、左右中央
側3条分の植付装置30・30・30のうちの2条分の
植付装置30・30の駆動を直列に駆動する構成とした
ので、左右中央側3条分の植付装置30・30・30が
簡略且つコンパクトな構成で駆動できて機体の重量軽
減、機体構成の簡略化・小型化が図れる。しかも、上記
構成とし、且つ、左右中央側3条分の植付装置30・3
0・30のうちの直列駆動される2条分の植付装置30
・30の伝動下手側の植付装置30を伝動手段を内装し
ないフレーム60で支持したので、左右中央側3条分の
植付装置30・30・30が簡略且つコンパクトな構成
で適確に動作するよう駆動できて、適確な苗植付けを確
保しつつ、機体の重量軽減、機体構成の簡略化・小型化
が図れる。
【0050】ところで、左右中央側3条分の植付装置3
0・30・30のうち、2条分の植付装置30・30を
直列駆動するにあたり、前記のような回転軸64aの軸
芯位置と駆動軸64或はアーム軸82の軸芯位置との位
置ずれを許容しながらアーム軸82から回転軸64aへ
の伝動を可能とする連結具83を設けることにより、以
下の効果を奏するものとなる。即ち、該連結具83を介
さないで回転アーム81を回転軸64aに一体的に連結
すると、組立て誤差や取付け位置の調節ミスなどによっ
て回転軸64aの軸芯位置と駆動軸64の軸芯位置とが
同一軸芯上に位置しない状態が生じることがあり、この
場合、回転アーム81が取付けられた植付装置30の駆
動抵抗が大きくなってしまう。しかし、回転アーム81
から上記のような連結具83を介して植付装置30の回
転軸64aに伝動する構成とすることで植付装置30の
駆動抵抗の増大を回避でき、軽快に左右中央側3条分の
植付装置30・30・30を駆動できるようになり、し
たがって、駆動効率が良好となって機体の高馬力化が容
易になり、作業能率の向上が図れる。
【0051】また、フレーム60を、図面に示すような
位置に配置して構成すると、以下の効果を奏するものと
なる。即ち、フレーム60を、左右中央側3条分の植付
装置にあって伝動ケース58で支持され該ケース内の伝
動手段57により伝動されて駆動される2条分の植付装
置30・30と残り1条分の植付装置30との間に配置
して、上記のように左右中央側3条分の植付装置を駆動
する構成としていることにより、残り1条分の植付装置
30の左右方向外側にフレーム60を配する場合より
も、左右中央側3条分の植付装置とその駆動部及び支持
部の構成がコンパクトになり、機体の軽量化が図れる。
【0052】なお、9条植え分の植付装置30…を備え
た田植機における植付装置30…の駆動構成は、図4に
示すよう構成する。この図例では、右側3条分の植付装
置30…と左側3条分の植付装置30…とを、上記7条
植えの田植機における左右中央側3条分の植付装置30
…の駆動構成と同様な駆動構成としたものである。な
お、右側3条分の植付装置30…の駆動構成において、
伝動手段57を内装しないフレーム60aは、右側最外
端の植付装置30を支持するものとし、左右ケース部1
8dの右外側部に固着して設けている。また、左側3条
分の植付装置30…の駆動構成において、伝動手段57
を内装しないフレーム60aは、左側最外端の植付装置
30を支持するものとし、左右ケース部18dの左外側
部に固着して設けている。このため、上記7条植えの田
植機から、上記フレーム60a・60aと左右両最外端
の植付装置30・30及びその駆動機構(回転アーム8
1、アーム軸82、連結具83、回転軸64a)等を付
設するだけで、9条植え分の植付装置30…を備えた田
植機を容易に得ることができ、製造コストの低減が図れ
る。なお、定位置停止式のクラッチ59・59・59を
操作すると、右側3条分の植付装置30…への伝動の遮
断、左側3条分の植付装置30…への伝動の遮断、及び
左右中央側3条分の植付装置30…への伝動の遮断が、
それぞれ独立して操作できるものとなる。
【0053】ところで、各植付装置30…への分岐伝動
部PD1・PD2・PD3…に設けたクラッチ59…の
操作により植付装置への伝動30…が断たれると、該伝
動が断たれた植付装置30…に対応する苗載せ台32の
苗送り装置33…が非作動状態に切り替る構成とした。
これにより、左右中央側3条分の苗の植付が適確且つ容
易に停止されて、適確な苗植え作業が行える。
【0054】苗送り装置33…の具体的な構成は、図8
に示す通りである。まず、苗送りベルト33a…の苗送
り作動機構63は、駆動回転される軸63aに固着した
アーム63bの先端部に回転自在のローラ63cを設け
た構成としている。この苗送り作動機構63の回転する
アーム63bのローラ63cが、左右往復作動機構62
により左右に移動する苗載台32が左右往復折返し位置
に至ると、苗載台32側に設けた苗送り装置33…の駆
動機構84における駆動アーム85…に当たって苗送り
装置33…が駆動され、苗載台32上に載せられた苗を
苗取出口32a側に向かって設定量移送する構成となっ
ている。苗送り装置33…の駆動機構は、以下のように
設けている。まず、苗載台32の裏側に左右に長い駆動
アーム軸86を回転自在に取付け、この駆動アーム軸8
6に駆動アーム85…を固着している。この駆動アーム
85…に、前記の駆動回転するアーム63bのローラ6
3cが当たり、駆動アーム85…が一定角度回動するよ
うになっている。そして、駆動アーム軸84に作動アー
ム87を固着し、該作動アーム87の先端部に連動アー
ム88を回動自在に連結し、更に、その連動アーム88
の一端部に設けた係合部88aが、苗送りベルト33a
…の駆動ローラ33b…に設けた駆動ローラ軸33c…
に回動自在に取付けているラチェット駆動アーム89の
一端部に係合して、駆動アーム85の回動により、リン
ク機構を構成する作動アーム87と連動アーム88とラ
チェット駆動アーム89が駆動アーム軸86と駆動ロー
ラ軸33c…を固定軸として回動する。更に、ラチェッ
ト駆動アーム88と苗送りベルト33a…の駆動ローラ
33b…の駆動ローラ軸33c…との間には、ラチェッ
ト機構を設ける。したがって、ラチェット駆動アーム8
8が回動することで、ラチェット機構を構成するラッチ
ェット爪90・90とラチェットギヤ91を介して駆動
ローラ軸33c…が一方向にのみ回動駆動され、該駆動
ローラ軸33c…に一体回転するよう取付けられた駆動
ローラ33b…が回転し、該ローラと苗載台32の上位
側に配置された回転自在のローラとに巻きかけられた幅
広で無端の苗送りベルト33a…が、ベルト上面側が苗
取出口32aの方向に向かって一定量回動する。なお、
駆動回転するアーム63aのローラ63bが駆動アーム
85…から外れると、スプリング92によって、駆動ア
ーム85…の係合部85aがストッパー93に係合して
止まる状態まで駆動機構84が戻る。
【0055】また、苗送りベルト33a…は、苗載台3
2の各条の苗載部32b…に2体づつ左右に並べて設け
ている。また、苗送りベルト33a…の駆動ローラ33
b…については、右側2条分の駆動ローラ33b・33
b及び左側2条分の駆動ローラ33b・33bは、それ
ぞれ、一本の駆動ローラ軸33c・33cに取付け、駆
動機構84・84は、その駆動ローラ軸33c・33c
の左右中央側部分に設けて、右側及び左側の2条分の駆
動ローラが一の駆動機構84にて一体回転する構成とし
ている。左右中央側3条分の駆動ローラ33b・33b
・33bは、中央条の駆動ローラ33bとその左右一方
側の条の駆動ローラ33bとを一本の駆動ローラ軸33
cに取付け、その駆動ローラ軸33cの左右中央側部分
に駆動機構84を設け、そして、その駆動ローラ軸33
cを、残りの左右他方側の条の駆動ローラ33bの駆動
ローラ軸33c’と一体回転するよう連結して、左右中
央側の3条分の駆動ローラが一の駆動機構84にて一体
回転する構成としている。
【0056】そして、一部の苗送り装置33…を作動状
態と非作動状態とに切り替え操作可能にするため、ここ
では、各駆動機構84…において、連動アーム88の係
合部88aのラチェット駆動アーム89への係合を解除
操作可能に設けている。具体的には、支軸94回りに回
動する回動プレート95…を各駆動機構84・84・8
4に設け、その各先端部側にローラ96…を設ける。更
に、回動プレート95…は、操作ワイヤW3…を介して
人為的に操作される操作具と連結する。該操作具の操作
により回動プレート95が回動すると該ローラ96が、
駆動機構84の連動アーム88の作動アーム87との連
結部から係合部88aとは反対側に伸びる部分88b
を、連動アーム88をその係合部88aがラチェット駆
動アーム89に係合する方向にスプリング97が付勢す
るのに抗して押し出す。これにより、連動アーム88が
作動アーム87との連結部を中心として回動し係合部8
8aがラチェット駆動アーム89から離れて係合解除状
態となり、駆動アーム軸86と駆動機構84の連動が止
められ苗送り装置33が非作動状態に切り替る。なお、
操作具が元の位置に戻されて回動プレート95が上記と
は反対側に回動しローラ96が連動アーム88を押し出
さなくなると、スプリング97によって連動アーム88
が戻され係合部88aがラチェット駆動アーム89に係
合する状態に戻って、駆動アーム軸86と駆動機構84
とが連動状態になり苗送り装置33が作動可能な状態に
切り替る。
【0057】更に、苗送り装置33…を作動状態と非作
動状態とに切り替え操作を行う上記操作具は、各植付装
置30…への分岐伝動部PD1・PD2・PD3…に設
けたクラッチ59・59・59を人為操作する操作具L
1,L2,L3と操作ワイヤW3…を介して連結し、該
操作具L1,L2,L3の操作により伝動が断たれる植
付装置30…の条と同じ条の苗送り装置33…が非作動
状態に切り替るよう構成する。
【0058】よって、7条以上で奇数条植え分の植付装
置を備えた苗植機において、エンジンからの動力を三つ
以上に分岐して、該分岐後の一の動力で左右中央側3条
分の植付装置を駆動する構成として、左右中央側3条分
の植付装置に伝動する伝動手段を内装した伝動ケースを
従来よりも少なくなるよう構成できて機体の重量軽減が
図れるものであり、また、上記各分岐伝動部にクラッチ
を設けて、左右中央側3条分の植付装置への伝動を1つ
のクラッチで断続できて、従来よりも、部分条停止用の
クラッチ機構が簡略化され機体の軽量化・簡略化・コス
トダウンが図れるものであり、しかも、各植付装置30
…への分岐伝動部PD1・PD2・PD3…に設けたク
ラッチ59…の操作により植付装置への伝動30…が断
たれると、該伝動が断たれた植付装置30…に対応する
苗載せ台32の苗送り装置33…が非作動状態に切り替
る構成としたので、左右中央側3条分の苗の植付が適確
且つ容易に停止されて、適確な苗植え作業が行える。
【0059】また、前記のように、各植付装置30…へ
の分岐伝動部PD1・PD2・PD3…に設けたクラッ
チ59…の操作により植付装置への伝動30…が断たれ
ると、該伝動が断たれた植付装置30…に対応する施肥
装置4の肥料繰出装置45…が非作動状態に切り替る構
成としたので、左右中央側3条分の苗の植付の停止に対
応して施肥が適確且つ容易に停止されて、苗植え作業と
同時に適確な施肥作業が行える。
【0060】ところで、施肥装置付き苗植機において
は、従来、操縦席より後方に苗載台と肥料タンクとを配
置し、苗載台の各苗載部に該苗載部上の苗が設定量以下
に減少したことをを検出する苗減少検出器を設け、該苗
減少検出器が苗の設定量以下の減少を検出するとブザー
を鳴らす構成とし、施肥装置の肥料タンクに該肥料タン
ク内の肥料が設定量以下に減少したことを検出する肥料
減少検出器を設け、該肥料減少検出器が肥料の設定量以
下の減少を検出するとブザーを鳴らす構成としたものが
あった。
【0061】しかし、上記従来のものは、作業中にブザ
ーが鳴れば、苗或は肥料が設定量以下に減少したことを
即座に且つ容易に知ることができる。しかし、単にブザ
ーが鳴るだけでは、苗の減少であるか肥料の減少である
かわからない。そのため、ブザーとともに運転席モニタ
ーに苗の減少か肥料の減少かを表示する手段もあるのだ
が、田植機は一年のうちごく短い期間しか使用されない
ので機械に慣れにくく、また、老齢者が操縦することも
多いので、実際には、運転席モニターの表示を見て即座
に判断することにはならないのが現状である。そのた
め、運転席後方の苗載台や肥料タンクを直接見て苗の減
少か肥料の減少かを判別しようとして、作業走行を停止
することがあった。そして、苗の減少であるならば、そ
のまま機体に搭載しておいた予備苗を補給すればよいの
だが、肥料の減少であれば、苗のようにすぐにはなくな
らないので畦に到達してから肥料を補給することにな
り、結局、何もしないで作業走行を再開することにな
り、無駄な作業停止が生じて作業能率が低下することに
なる。なお、通常、肥料の減少を知らせるブザーは、圃
場内を一往復分或は片道分作業走行しても肥料が完全に
なくならない程度残っている状態で鳴るよう設定される
ので、畦に到達する前に途中で作業を停止して肥料を補
給する必要がない。また、苗の減少を知らせるブザー
は、圃場内を一往復分或は片道分作業走行しても苗が完
全になくならない程度残っている状態で鳴るよう設定す
ると、その程度残っている状態で苗の補給が可能としな
ければならないので苗載台が大きいものとなり機体の大
型化を招き、しかも、その苗補給のときに補給可能な苗
の枚数が少ないものとなると苗補給回数が多くなってし
まい作業能率の低下を招くので、圃場内を片道分苗植付
走行できない量の苗が残るっている状態で鳴るよう設定
せざるおえない。
【0062】また、最近では、作業能率の向上のために
高速で作業走行することが多いので、高速作業走行中に
上記のようにブザーが鳴った場合、苗の減少であるにも
かかかわらず、苗の減少か肥料の減少かを判断するまで
に時間がかかってしまうと、その間に苗がなくなって欠
株を生じてしまうおそれがあり、肥料の減少であるにも
かかわらず、苗の減少か肥料の減少かを判断するために
作業走行を停止してしまうと、作業能率の低下は顕著に
なる。
【0063】なお、苗の設定量以下の減少に基づいて、
自動的に走行停止する技術があるが、上記のように高速
作業走行する場合には急停止することになり危険であ
る。そこで、苗或は肥料が設定量以下に減少したことを
即座に且つ容易に知ることができるようし、しかも、ど
ちらの減少かも即座に且つ容易に知ることができて無駄
な作業走行の停止を防止し、そして、苗の減少の場合に
は、高速で作業走行していても、迅速且つ安全に作業走
行を停止して、苗を補給できるようにするために、図1
1に示すような手段を講じると良い。
【0064】即ち、操縦席20より後方に苗載台32と
肥料タンク44とを配置した施肥装置付き苗植機におい
て、苗載台32の各苗載部32b…に該苗載部32b…
上の苗が圃場内を片道分苗植作業走行を継続不能な設定
量以下に減少したことを検出する苗減少検出器S1…を
設け、施肥装置4の肥料タンク44に該肥料タンク44
内の肥料が少なくとも圃場内を片道分施肥作業走行を継
続可能な設定量以下に減少したことを検出する肥料減少
検出器S2…を設け、肥料減少検出器S2…の肥料の前
記設定量以下の減少を検出すると音声による警報装置9
8が警報作動し、苗減少検出器S1…が苗の設定量以下
の減少を検出すると走行速度を変速する変速装置14を
減速作動する制御装置99を設けた施肥装置付き苗植機
の構成とする。
【0065】以上のように構成した施肥装置付き苗植機
は、苗が設定量以下に減少すると、自動的に走行速度が
減速するので、高速で作業走行していても迅速且つ安全
に作業走行を停止して苗を補給でき欠株が生じるおそれ
がない。肥料が設定量以下に減少すると、音声による警
報手段98が警報作動する。したがって、苗の減少と肥
料の苗或は肥料が設定量以下に減少したことを即座に且
つ容易に知ることができるようし、しかも、どちらの減
少かも即座に且つ容易に知ることができて無駄な作業走
行の停止も防止でき、作業能率も良好なものとなる。
【0066】図11中、100は変速操作レバー、10
1は苗の設定量以下の減少を表示する表示手段としてラ
ンプ、102はベルト式無段変速装置14を変速作動す
るよう駆動する電動モータである。なお、ベルト式無段
変速装置14は、変速操作レバー100を操縦者が操作
して任意に変速作動させられる。103は、予備苗載台
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】7条以上で奇数条植えの田植機の側面図。
【図2】7条植えの田植機の平面図。
【図3】7条植えの苗植装置の伝動構成を示す平面図。
【図4】9条植えの苗植装置の伝動構成を示す平面図。
【図5】3条分の植付装置の駆動構成を示す断面平面
図。
【図6】植付装置の部分断面側面図。
【図7】施肥装置と苗送り装置の駆動構成を示す簡略
図。
【図8】苗送り装置の部分断面側面図。
【図9】整地フロートの構成を示す平面図。
【図10】整地フロートの構成を示す(a)平面図と
(b)側面図。
【図11】制御装置のブロック図。
【符号の説明】
1:走行車体 2:昇降リンク装置 3:苗植装置 4:施肥装置 6:エンジン 29:中央整地フロート 30:植付装置 32:苗載せ台 33:苗送り装置 35・35:左右整地フロート 45:肥料繰出装置 57:伝動手段 58:伝動ケース 59:クラッチ 60:伝動手段を内装しないフレーム PD1・PD2・PD3:分岐伝動部 P:植付個所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 計人 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 菅原 祐二 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B060 AA02 AE10 BA04 BA07 BA09 BB01 BB03 BB06 BB08 CA01 CA04 CB06 DA03 DA10 2B063 AB01 AB03 BB01 BB21 BB25 BB26 BB28 BB45

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 7条植え分の植付装置30…を備えた苗
    植機において、左右中央側3条分の苗植付個所P…を整
    地する中央整地フロート29を左右中央位置に配置し、
    該中央整地フロート29の左右両側方に左右側2条分の
    苗植付個所P…をそれぞれ整地する左右整地フロート3
    5・35を一つづつ配置したことを特徴とする苗植機。
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