JP3139013B2 - 田植機の苗送り装置 - Google Patents
田植機の苗送り装置Info
- Publication number
- JP3139013B2 JP3139013B2 JP02279988A JP27998890A JP3139013B2 JP 3139013 B2 JP3139013 B2 JP 3139013B2 JP 02279988 A JP02279988 A JP 02279988A JP 27998890 A JP27998890 A JP 27998890A JP 3139013 B2 JP3139013 B2 JP 3139013B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seedling
- shaft
- feed
- planting
- transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Transplanting Machines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、田植機において苗載台上の苗を苗取出口の
方向に移送する苗送り装置に関するものである。
方向に移送する苗送り装置に関するものである。
[従来の技術] 植付部の機枠に対し苗載台を左右に往復動することに
より、該苗載台上の最下段の苗を所定の苗取出口に順次
供給するとともに、苗載台が左右行程の端部に到達する
とベルト式の苗送り装置が作動し、苗載台上の苗群全体
を1段分下方に移送するように構成された田植機が広く
使用されている。
より、該苗載台上の最下段の苗を所定の苗取出口に順次
供給するとともに、苗載台が左右行程の端部に到達する
とベルト式の苗送り装置が作動し、苗載台上の苗群全体
を1段分下方に移送するように構成された田植機が広く
使用されている。
この種の田植機の苗送り装置は、機枠側の苗載台横送
り用回転軸(苗載台横送り軸)に駆動苗送りアームが、
また苗載台側の苗送りローラ軸に従動苗送りアームがそ
れぞれ取り付けられており、苗載台が左右行程の端部に
到達すると、両軸の苗送りアームが互いに掛合して苗送
りローラ軸が所定量回転し、苗送りローラ軸に掛けた苗
送りベルトが一定距離移動するようになっている。
り用回転軸(苗載台横送り軸)に駆動苗送りアームが、
また苗載台側の苗送りローラ軸に従動苗送りアームがそ
れぞれ取り付けられており、苗載台が左右行程の端部に
到達すると、両軸の苗送りアームが互いに掛合して苗送
りローラ軸が所定量回転し、苗送りローラ軸に掛けた苗
送りベルトが一定距離移動するようになっている。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来の苗送り装置は、苗載台横送り軸から苗送り
ローラ軸へ直接伝動するようになっており、苗送りロー
ラ軸を各条共通の1本の軸で成形していたので、条ごと
に苗送りベルトを着脱することができず、一部の苗送り
ベルトが損傷した場合に修理が困難であった。
ローラ軸へ直接伝動するようになっており、苗送りロー
ラ軸を各条共通の1本の軸で成形していたので、条ごと
に苗送りベルトを着脱することができず、一部の苗送り
ベルトが損傷した場合に修理が困難であった。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために、本発明は次のような構成
とした。
とした。
すなわち、本発明に係る苗送り装置は、複数条分の苗
取出口と、各苗取出口へ苗を送る複数の苗送りベルトと
が設けられた苗載台を有する田植機において、前記苗送
りベルトが当該ベルトを駆動する苗送りローラと苗送り
ローラ軸とともに単独条又は隣接する2条分を1組とし
て他のものから独立に着脱自在に設けられていることを
特徴としている。
取出口と、各苗取出口へ苗を送る複数の苗送りベルトと
が設けられた苗載台を有する田植機において、前記苗送
りベルトが当該ベルトを駆動する苗送りローラと苗送り
ローラ軸とともに単独条又は隣接する2条分を1組とし
て他のものから独立に着脱自在に設けられていることを
特徴としている。
[作 用] 苗送りベルトが、当該ベルトを駆動する苗送りローラ
と苗送りローラ軸とともに単独条又は隣接する2条分を
1組として他のものから独立に着脱可能に設けられてい
るので、苗送り装置のメンテナンスが容易である。
と苗送りローラ軸とともに単独条又は隣接する2条分を
1組として他のものから独立に着脱可能に設けられてい
るので、苗送り装置のメンテナンスが容易である。
[実施例] 以下、図面にあらわされた実施例について説明する。
第4図および第5図は本発明の1実施例をあらわし、
この田植機1は、走行車体である本機2の後部に設けた
リンク装置3に6条植の植付部4が装着されているとと
もに、さらにこれとは別に施肥装置5が設けられてお
り、全体で乗用施肥田植機となっている。
この田植機1は、走行車体である本機2の後部に設けた
リンク装置3に6条植の植付部4が装着されているとと
もに、さらにこれとは別に施肥装置5が設けられてお
り、全体で乗用施肥田植機となっている。
本機2は、前後に長い平面視方形のフレーム6を備
え、該フレームの中間部後方寄りの位置にエンジン10
が、その前方にミッションケース11がそれぞれ配設され
ている。なお、ミッションケース11は、その後部上面に
油圧ポンプ12が一体に組み付けられているとともに、そ
の前部からステアリングポスト13が上方に突設されてい
る。そして、ミッションケース11の側方に前輪支持ケー
ス14,14が変向可能に設けられ、その下端部に前輪15,15
が軸支されている。また、フレーム6の後端部に突設し
たローリング軸16にローリング杆17が左右にローリング
自在に支持され、その左右両端部に取り付けた後輪支持
ケース18,18に後輪19,19が軸支されている。これらの上
に操縦用のステップとなるカバー20が取り付けられ、エ
ンジン10の上方部に操縦席21が設置されている。
え、該フレームの中間部後方寄りの位置にエンジン10
が、その前方にミッションケース11がそれぞれ配設され
ている。なお、ミッションケース11は、その後部上面に
油圧ポンプ12が一体に組み付けられているとともに、そ
の前部からステアリングポスト13が上方に突設されてい
る。そして、ミッションケース11の側方に前輪支持ケー
ス14,14が変向可能に設けられ、その下端部に前輪15,15
が軸支されている。また、フレーム6の後端部に突設し
たローリング軸16にローリング杆17が左右にローリング
自在に支持され、その左右両端部に取り付けた後輪支持
ケース18,18に後輪19,19が軸支されている。これらの上
に操縦用のステップとなるカバー20が取り付けられ、エ
ンジン10の上方部に操縦席21が設置されている。
エンジン出力軸10aに取り出されたエンジン出力はベ
ルト23を介して油圧ポンプ駆動軸12aに伝えられ、さら
に該油圧ポンプ駆動軸からベルト24を介してミッション
入力軸11aに伝えられる。ベルト24が掛けられているプ
ーリ25,26はベルト溝の幅を調節可能に構成されてお
り、該ベルト溝幅を調節してプーリ25,26の有効径を変
えることにより、伝動比を連続的に変化させることがで
きる。すなわち、油圧ポンプ駆動軸12aからミッション
入力軸11aへの伝動部がベルト無断変速式の副変換装置
として構成されている。ミッション入力軸11aからミッ
ションケース11への入力部に図示を省略したメインクラ
ッチが設けられ、ミッションケース11の内部には主変速
装置、株間変速装置、後輪デフ装置、前輪デフ装置、後
輪ブレーキ装置等が収納されている。ミッションケース
11から前輪駆動出力、後輪駆動出力および作業出力が取
り出され、前輪駆動出力は前輪支持ケース14,14に伝え
られ、後輪駆動出力は後輪伝導率28,28を介して後輪支
持ケース18,18に伝えられ、また作業出力は植付部伝動
軸29を介してエンジン10の斜め後方部に設けた植付クラ
ッチケース30に伝えられる。植付クラッチケース30から
PTO軸32と施肥伝動軸33が突出している。
ルト23を介して油圧ポンプ駆動軸12aに伝えられ、さら
に該油圧ポンプ駆動軸からベルト24を介してミッション
入力軸11aに伝えられる。ベルト24が掛けられているプ
ーリ25,26はベルト溝の幅を調節可能に構成されてお
り、該ベルト溝幅を調節してプーリ25,26の有効径を変
えることにより、伝動比を連続的に変化させることがで
きる。すなわち、油圧ポンプ駆動軸12aからミッション
入力軸11aへの伝動部がベルト無断変速式の副変換装置
として構成されている。ミッション入力軸11aからミッ
ションケース11への入力部に図示を省略したメインクラ
ッチが設けられ、ミッションケース11の内部には主変速
装置、株間変速装置、後輪デフ装置、前輪デフ装置、後
輪ブレーキ装置等が収納されている。ミッションケース
11から前輪駆動出力、後輪駆動出力および作業出力が取
り出され、前輪駆動出力は前輪支持ケース14,14に伝え
られ、後輪駆動出力は後輪伝導率28,28を介して後輪支
持ケース18,18に伝えられ、また作業出力は植付部伝動
軸29を介してエンジン10の斜め後方部に設けた植付クラ
ッチケース30に伝えられる。植付クラッチケース30から
PTO軸32と施肥伝動軸33が突出している。
リンク装置3は、フレーム6の後端部に立設したリン
クベース枠60に1本の上リンク61と2本の下リンク62,6
2が回動自在に支持され、これら上下リンクの後端部に
連結枠64が取り付けられている。連結枠64から後方に突
設したローリング軸65に植付部4がローリング可能に装
着される。リンク装置3の駆動手段である油圧シリンダ
67は、基部がフレーム6に枢着され、ピストンロッドの
先端部が上リンク61の基部から垂設したスイングアーム
68の下端部に連結されている。油圧シリンダ67を伸縮さ
せると、連結枠64がほぼ一定姿勢に保持されたままで上
下動させられ、これに装着した植付部4が昇降させられ
る。
クベース枠60に1本の上リンク61と2本の下リンク62,6
2が回動自在に支持され、これら上下リンクの後端部に
連結枠64が取り付けられている。連結枠64から後方に突
設したローリング軸65に植付部4がローリング可能に装
着される。リンク装置3の駆動手段である油圧シリンダ
67は、基部がフレーム6に枢着され、ピストンロッドの
先端部が上リンク61の基部から垂設したスイングアーム
68の下端部に連結されている。油圧シリンダ67を伸縮さ
せると、連結枠64がほぼ一定姿勢に保持されたままで上
下動させられ、これに装着した植付部4が昇降させられ
る。
植付部4は、第1図乃至第3図に示すように、前記PT
O軸32を介して本機2から伝動される伝動ケース70と、
該伝動ケースの両側面部に突設した伝動パイプ71,…
と、伝動ケース70の中央部および伝動パイプ71,71の両
端部から後方に延設した3個のチエンケース72,…とで
植付部フレームが構成され、各チエンケース72,…の後
端部両側に1組づつ計6組の植付装置74,…が設けられ
ている。植付装置74,…の上側には、前側が上位となる
ように傾斜させた苗載台75が支持枠77とレール79によっ
て左右に滑動自在に支持されている。苗載台75の上面は
植付条数分(図示例では6)の苗載部75a,…に仕切られ
ており、各苗載部ごとに苗を下方に送るベルト式の苗送
り装置81,…が設けられている。また、苗載台の下端部
には、植付装置74,…に対応する苗取出口82,…が形成さ
れた受板83が支持枠77と一体に設けられている。
O軸32を介して本機2から伝動される伝動ケース70と、
該伝動ケースの両側面部に突設した伝動パイプ71,…
と、伝動ケース70の中央部および伝動パイプ71,71の両
端部から後方に延設した3個のチエンケース72,…とで
植付部フレームが構成され、各チエンケース72,…の後
端部両側に1組づつ計6組の植付装置74,…が設けられ
ている。植付装置74,…の上側には、前側が上位となる
ように傾斜させた苗載台75が支持枠77とレール79によっ
て左右に滑動自在に支持されている。苗載台75の上面は
植付条数分(図示例では6)の苗載部75a,…に仕切られ
ており、各苗載部ごとに苗を下方に送るベルト式の苗送
り装置81,…が設けられている。また、苗載台の下端部
には、植付装置74,…に対応する苗取出口82,…が形成さ
れた受板83が支持枠77と一体に設けられている。
第3図は展開してあわらした植付部フレームの断面図
であり、図示の如く伝動ケース70は上部ケース70a、下
部ケース70bおよび連結部70cからなり、下部ケース70b
の両端部に伝動パイプ71,71が接続されている。これら
下部ケース70bと伝動パイプ71,71内には、ベベルギヤ9
0,91を介してPTO軸32から回転力が伝えられる1本の植
付装置駆動軸92が挿通されている。一方、チエンケース
72,…の後端部には植付装置取付軸93,…が設けられてお
り、これら両軸92,93,…に取り付けたスプロケット95,
…,96,…にチエン97,…が掛けられている。スプロケッ
ト95,…の取付部には定位置クラッチ98,が設けられ、作
業を停止させたとき植付装置74,…が定位置で動作を停
止するようになっている。
であり、図示の如く伝動ケース70は上部ケース70a、下
部ケース70bおよび連結部70cからなり、下部ケース70b
の両端部に伝動パイプ71,71が接続されている。これら
下部ケース70bと伝動パイプ71,71内には、ベベルギヤ9
0,91を介してPTO軸32から回転力が伝えられる1本の植
付装置駆動軸92が挿通されている。一方、チエンケース
72,…の後端部には植付装置取付軸93,…が設けられてお
り、これら両軸92,93,…に取り付けたスプロケット95,
…,96,…にチエン97,…が掛けられている。スプロケッ
ト95,…の取付部には定位置クラッチ98,が設けられ、作
業を停止させたとき植付装置74,…が定位置で動作を停
止するようになっている。
植付装置74は、植付装置取付軸93を中心として回転す
るロータリケース100、該ロータリケースに取り付けた
一対の植付杆101,101を備え、ロータリケース100が所定
方向に回転することにより、植付杆101,101が所定の軌
跡を描きながら上下動しつつ、苗取出口82に供給された
苗を挾持してそれを圃場に植え付けてゆくように構成さ
れている。
るロータリケース100、該ロータリケースに取り付けた
一対の植付杆101,101を備え、ロータリケース100が所定
方向に回転することにより、植付杆101,101が所定の軌
跡を描きながら上下動しつつ、苗取出口82に供給された
苗を挾持してそれを圃場に植え付けてゆくように構成さ
れている。
連結部70c内にはカウンタ軸110、上部ケース70a内に
は苗載台横送り軸111がそれぞれ支承されており、植付
装置駆動軸90からカウンタ軸110へ一対の非等径な横送
り速度調節ギヤ113,114を介して伝動され、さらにカウ
ンタ軸110から苗載台横送り軸111へ4組の苗取数切替ギ
ヤ115(I〜IV),116(I〜IV)のうちのいずれか1組
を介して伝動される。苗載台横送り軸111は外周部に螺
旋状の溝120が形成された軸で、該溝に係合する爪121を
有する係合メタル122がその周囲に摺動自在に嵌合して
いる。係合メタル122には苗載台横送り軸111と平行な横
移動棒123が一体に設けられ、該横移動棒の伝動ケース
外に突出した両端部に取り付けた取付板125,125が苗載
台75側の取付板126,126に固着されている。苗載台横送
り軸111が回転すると、溝120に沿って係合メタル122が
移動し、これによって苗載台75が左右に往復動させら
れ、最下段の苗が順次苗取出口82に供給されるのであ
る。前記苗取数切替ギヤ115(I〜IV),116(I〜IV)
の組合せを任意に選択して、苗載台横送り軸111の回転
速度を適当に設定することにより、苗載台横送り1行程
当りの苗取り数を4段階に切り替えることができる。
は苗載台横送り軸111がそれぞれ支承されており、植付
装置駆動軸90からカウンタ軸110へ一対の非等径な横送
り速度調節ギヤ113,114を介して伝動され、さらにカウ
ンタ軸110から苗載台横送り軸111へ4組の苗取数切替ギ
ヤ115(I〜IV),116(I〜IV)のうちのいずれか1組
を介して伝動される。苗載台横送り軸111は外周部に螺
旋状の溝120が形成された軸で、該溝に係合する爪121を
有する係合メタル122がその周囲に摺動自在に嵌合して
いる。係合メタル122には苗載台横送り軸111と平行な横
移動棒123が一体に設けられ、該横移動棒の伝動ケース
外に突出した両端部に取り付けた取付板125,125が苗載
台75側の取付板126,126に固着されている。苗載台横送
り軸111が回転すると、溝120に沿って係合メタル122が
移動し、これによって苗載台75が左右に往復動させら
れ、最下段の苗が順次苗取出口82に供給されるのであ
る。前記苗取数切替ギヤ115(I〜IV),116(I〜IV)
の組合せを任意に選択して、苗載台横送り軸111の回転
速度を適当に設定することにより、苗載台横送り1行程
当りの苗取り数を4段階に切り替えることができる。
苗送り装置81は一対のローラ140,141に無端の苗送り
ベルト142を掛けたもので、駆動側の苗送りローラ140を
所定方向に回転させ、第1図における矢印方向に苗送り
ベルト142を移動させるようになっている。苗送りロー
ラ軸143は同軸上に3本設けられており、それぞれが互
いに独立に支承されているとともに、1本の苗送りロー
ラ軸143に隣り合う2条分の苗送りローラ140,…が取り
付けられている。このため、隣接する2条分を1組とし
て苗送りローラと苗送りベルトを他のものから独立して
着脱することができる。これら苗送りローラ軸143,…の
駆動機構は次のように構成されている。
ベルト142を掛けたもので、駆動側の苗送りローラ140を
所定方向に回転させ、第1図における矢印方向に苗送り
ベルト142を移動させるようになっている。苗送りロー
ラ軸143は同軸上に3本設けられており、それぞれが互
いに独立に支承されているとともに、1本の苗送りロー
ラ軸143に隣り合う2条分の苗送りローラ140,…が取り
付けられている。このため、隣接する2条分を1組とし
て苗送りローラと苗送りベルトを他のものから独立して
着脱することができる。これら苗送りローラ軸143,…の
駆動機構は次のように構成されている。
すなわち、前記苗載台横送り軸111の延長軸145が伝動
ケース70の一方の側面部からケース外に突出し、該延長
軸に苗載台横送り1ストローク分の間隔で一対の苗送り
アーム146,146が取り付けられているとともに、この苗
送りアーム146,146に対向する受動アーム147が、苗送り
ローラ軸143,…と同軸心のラチェット軸149に回動自在
に嵌合されている。ラチェット軸149には受動アーム147
に取り付けた爪150が係合するラチェットホイール151と
該ラチェットホイールと一体に成形された中間軸駆動ギ
ヤ152が嵌着されており、受動アーム147が回動するとラ
チェットホイール151および中間軸駆動ギヤ152が一定方
向に回転するように構成されている。このようにラチェ
ットホイール151と中間軸駆動ギヤ152を一体に成形して
おくと作動が確実である。また、ラチェットホイール15
1の方が中間軸駆動ギヤ152よりも径が大きいので、爪15
0が中間軸駆動ギヤ152に干渉することがない。さらに、
苗載台75側には苗送りローラ軸143,…と平行に1本の中
間軸154が支承されており、この中間軸154に前記中間軸
駆動ギヤ152に噛合する中間軸従動ギヤ155と、苗送りロ
ーラ軸143,…の中央部に取り付けた苗送り従動ギヤ156,
…に噛合する苗送り駆動ギヤ157,…が取り付けられてい
る。各苗送り駆動ギヤ157,…は中間軸154に対し摺動自
在に取り付けられ、クラッチレバー158,…でこれを操作
することができるようになっている。
ケース70の一方の側面部からケース外に突出し、該延長
軸に苗載台横送り1ストローク分の間隔で一対の苗送り
アーム146,146が取り付けられているとともに、この苗
送りアーム146,146に対向する受動アーム147が、苗送り
ローラ軸143,…と同軸心のラチェット軸149に回動自在
に嵌合されている。ラチェット軸149には受動アーム147
に取り付けた爪150が係合するラチェットホイール151と
該ラチェットホイールと一体に成形された中間軸駆動ギ
ヤ152が嵌着されており、受動アーム147が回動するとラ
チェットホイール151および中間軸駆動ギヤ152が一定方
向に回転するように構成されている。このようにラチェ
ットホイール151と中間軸駆動ギヤ152を一体に成形して
おくと作動が確実である。また、ラチェットホイール15
1の方が中間軸駆動ギヤ152よりも径が大きいので、爪15
0が中間軸駆動ギヤ152に干渉することがない。さらに、
苗載台75側には苗送りローラ軸143,…と平行に1本の中
間軸154が支承されており、この中間軸154に前記中間軸
駆動ギヤ152に噛合する中間軸従動ギヤ155と、苗送りロ
ーラ軸143,…の中央部に取り付けた苗送り従動ギヤ156,
…に噛合する苗送り駆動ギヤ157,…が取り付けられてい
る。各苗送り駆動ギヤ157,…は中間軸154に対し摺動自
在に取り付けられ、クラッチレバー158,…でこれを操作
することができるようになっている。
苗載台75が左右行程の端部に到達すると、常時回転し
ている一対の苗送りアーム146,146のいずれか一方が受
動アーム147に係合し、当該受動アームを所定方向に所
定角度だけ回動させる。これによってラチェットホイー
ル151および中間軸駆動ギヤ152が一定方向に回転させら
れ、その回転がギヤ152、ギヤ155、中間軸154、ギヤ15
7,…、ギヤ156,…、苗送りローラ軸143,…の順に伝えら
れる。ラチェット軸149から苗送りローラ軸143,…に増
速して伝動されるように前記2組の伝動ギヤ152,155お
よび157,156の歯数が設定されているので、苗送りベル
ト142,…の移動距離を充分に確保することができ、苗送
り動作が確実なものとなっている。また、苗載台横送り
軸の延長軸145から苗送りローラ軸143に直接伝動するの
ではなく、延長軸から中間軸154に一旦伝動したのち該
中間軸から苗送りローラ軸143に伝動する構成とするこ
とにより、苗送りローラ軸143を条ごとに独立に設ける
ことが可能となっている。図示例では、3本の苗送りロ
ーラ軸143,…が設けられ1本の苗送りローラ軸143に2
条分の苗送りローラ142,142が取り付けられている。こ
の場合、苗送り従動ギヤ157は苗送りローラ軸143の中央
部に設けておくのがよい。クラッチレバー158を操作し
て苗送り駆動ギヤ157と苗送り従動ギヤ156の噛合を解除
することにより、隣接する2条分ごとに苗送りを停止さ
せることができる。
ている一対の苗送りアーム146,146のいずれか一方が受
動アーム147に係合し、当該受動アームを所定方向に所
定角度だけ回動させる。これによってラチェットホイー
ル151および中間軸駆動ギヤ152が一定方向に回転させら
れ、その回転がギヤ152、ギヤ155、中間軸154、ギヤ15
7,…、ギヤ156,…、苗送りローラ軸143,…の順に伝えら
れる。ラチェット軸149から苗送りローラ軸143,…に増
速して伝動されるように前記2組の伝動ギヤ152,155お
よび157,156の歯数が設定されているので、苗送りベル
ト142,…の移動距離を充分に確保することができ、苗送
り動作が確実なものとなっている。また、苗載台横送り
軸の延長軸145から苗送りローラ軸143に直接伝動するの
ではなく、延長軸から中間軸154に一旦伝動したのち該
中間軸から苗送りローラ軸143に伝動する構成とするこ
とにより、苗送りローラ軸143を条ごとに独立に設ける
ことが可能となっている。図示例では、3本の苗送りロ
ーラ軸143,…が設けられ1本の苗送りローラ軸143に2
条分の苗送りローラ142,142が取り付けられている。こ
の場合、苗送り従動ギヤ157は苗送りローラ軸143の中央
部に設けておくのがよい。クラッチレバー158を操作し
て苗送り駆動ギヤ157と苗送り従動ギヤ156の噛合を解除
することにより、隣接する2条分ごとに苗送りを停止さ
せることができる。
これら植付部4の下側に、中央センターフロート160
と左右一対のサイドフロート161,161が設けられてい
る。各フロート160,161,161の両側部に苗移植用の溝を
成形する作溝器162,…が取り付けられている。各フロー
ト160,161,161は、チエンケース72,…に取り付けたフロ
ート支持杆163,…の下端部に前部が上下動自在に枢支さ
れている。センターフロート160の前部には上下動検出
用の検出ロッド164が取り付けられており、該検出ロッ
ドの検出結果に基づいて前記油圧シリンダ67制御用の油
圧バルブ165が駆動される。例えば圃場面が高くなって
センターフロート160の前部が上動すると、油圧シリン
ダ67が伸びる方向に油圧バルブ165が駆動され、その結
果植付部4が上昇する。圃場面が低くなった場合は上記
と逆に動作する。
と左右一対のサイドフロート161,161が設けられてい
る。各フロート160,161,161の両側部に苗移植用の溝を
成形する作溝器162,…が取り付けられている。各フロー
ト160,161,161は、チエンケース72,…に取り付けたフロ
ート支持杆163,…の下端部に前部が上下動自在に枢支さ
れている。センターフロート160の前部には上下動検出
用の検出ロッド164が取り付けられており、該検出ロッ
ドの検出結果に基づいて前記油圧シリンダ67制御用の油
圧バルブ165が駆動される。例えば圃場面が高くなって
センターフロート160の前部が上動すると、油圧シリン
ダ67が伸びる方向に油圧バルブ165が駆動され、その結
果植付部4が上昇する。圃場面が低くなった場合は上記
と逆に動作する。
施肥装置5は、肥料を貯蔵するホッパ170と、該ホッ
パ内の肥料を下方に繰り出す繰出器171と、該繰出器か
ら繰り出された肥料を前記作溝器162によって形成され
た移植溝に導く播種パイプ172とを備えている。ホッパ1
70は隣接する2条ごとに共用されており、各々1つのホ
ッパ170と2つの繰出機171,171とからなる計3組の本体
部が、リンクベース枠60の上に横設した角型パイプ製の
エアタンク174に取り付けられ、側面視で操縦席21と苗
載台75の間隔部に配置されている。各繰出機171,…内の
繰出ロール171a,…は前記施肥伝動軸33より伝動される
繰出ロール駆動軸175によって駆動される。また、エン
ジンルーム内にブロワ177が設けられ、このブロワ177と
前記エアタンク174とがエアパイプ178で接続されている
とともに、各施肥パイプ172,…の始端部がエアタンク17
4に開口させて取り付けられている。このようにして、
エンジンルーム内の温風を施肥パイプ172,…に供給する
ことにより、パイプ内における肥料の流通が良好となる
とともに、肥料がパイプ内で固化するのを防止する効果
がある。
パ内の肥料を下方に繰り出す繰出器171と、該繰出器か
ら繰り出された肥料を前記作溝器162によって形成され
た移植溝に導く播種パイプ172とを備えている。ホッパ1
70は隣接する2条ごとに共用されており、各々1つのホ
ッパ170と2つの繰出機171,171とからなる計3組の本体
部が、リンクベース枠60の上に横設した角型パイプ製の
エアタンク174に取り付けられ、側面視で操縦席21と苗
載台75の間隔部に配置されている。各繰出機171,…内の
繰出ロール171a,…は前記施肥伝動軸33より伝動される
繰出ロール駆動軸175によって駆動される。また、エン
ジンルーム内にブロワ177が設けられ、このブロワ177と
前記エアタンク174とがエアパイプ178で接続されている
とともに、各施肥パイプ172,…の始端部がエアタンク17
4に開口させて取り付けられている。このようにして、
エンジンルーム内の温風を施肥パイプ172,…に供給する
ことにより、パイプ内における肥料の流通が良好となる
とともに、肥料がパイプ内で固化するのを防止する効果
がある。
[発明の効果] 以上に説明したように、本発明にかかる苗送り装置
は、各条ごと又は隣接する2条分の苗送りベルト、ロー
ラ等を他の条のものと独立に着脱することができるの
で、苗送りベルト移動量の調整やメンテナンスを容易に
行なえるようになった。
は、各条ごと又は隣接する2条分の苗送りベルト、ロー
ラ等を他の条のものと独立に着脱することができるの
で、苗送りベルト移動量の調整やメンテナンスを容易に
行なえるようになった。
第1図は本発明の1例である田植機の植付部の側面図、
第2図は苗送り装置駆動部の一部断面図、第3図は植付
部フレームの展開断面図、第4図は乗用施肥田植機の側
面図、第5図はその平面図である。 1……乗用施肥田植機、2……本機、3……リンク装
置、4……植付部、5……施肥装置、70……伝動ケー
ス、74……植付装置、75……苗載台、81……苗送り装
置、92……植付装置駆動軸、110……カウンタ軸、111…
…苗載台横送り軸、123……横移動棒、142……苗送りベ
ルト、143……苗送りローラ軸、145……延長軸、146…
…苗送りアーム、151……ラチェットホイール、152……
中間軸駆動ギヤ、155……中間軸従動ギヤ、154……中間
軸、156……苗送り従動ギヤ、157……苗送り駆動ギヤ。
第2図は苗送り装置駆動部の一部断面図、第3図は植付
部フレームの展開断面図、第4図は乗用施肥田植機の側
面図、第5図はその平面図である。 1……乗用施肥田植機、2……本機、3……リンク装
置、4……植付部、5……施肥装置、70……伝動ケー
ス、74……植付装置、75……苗載台、81……苗送り装
置、92……植付装置駆動軸、110……カウンタ軸、111…
…苗載台横送り軸、123……横移動棒、142……苗送りベ
ルト、143……苗送りローラ軸、145……延長軸、146…
…苗送りアーム、151……ラチェットホイール、152……
中間軸駆動ギヤ、155……中間軸従動ギヤ、154……中間
軸、156……苗送り従動ギヤ、157……苗送り駆動ギヤ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清家 理伯 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社技術部内 (72)発明者 神谷 寿 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社技術部内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02
Claims (1)
- 【請求項1】複数条分の苗取出口と、各苗取出口へ苗を
送る複数の苗送りベルトとが設けられた苗載台を有する
田植機において、前記苗送りベルトが当該ベルトを駆動
する苗送りローラと苗送りローラ軸とともに単独条又は
隣接する2条分を1組として他のものから独立に着脱自
在に設けられていることを特徴とする田植機の苗送り装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02279988A JP3139013B2 (ja) | 1990-10-17 | 1990-10-17 | 田植機の苗送り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02279988A JP3139013B2 (ja) | 1990-10-17 | 1990-10-17 | 田植機の苗送り装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12709898A Division JP2943795B2 (ja) | 1998-05-11 | 1998-05-11 | 苗植機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04152808A JPH04152808A (ja) | 1992-05-26 |
JP3139013B2 true JP3139013B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=17618743
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02279988A Expired - Lifetime JP3139013B2 (ja) | 1990-10-17 | 1990-10-17 | 田植機の苗送り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3139013B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4729980B2 (ja) * | 2005-05-23 | 2011-07-20 | 井関農機株式会社 | 施肥装置付乗用田植機 |
-
1990
- 1990-10-17 JP JP02279988A patent/JP3139013B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04152808A (ja) | 1992-05-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2013128471A (ja) | 作業機 | |
JP3139013B2 (ja) | 田植機の苗送り装置 | |
JP3234466B2 (ja) | 直播機 | |
CN201263304Y (zh) | 悬挂式马铃薯种植机 | |
JP3259171B2 (ja) | 田植機 | |
JP2002315407A (ja) | 直播機 | |
JP2864712B2 (ja) | 田植機等の植付部の構造 | |
JP3138820B2 (ja) | 田植機 | |
JP2943795B2 (ja) | 苗植機 | |
CN105830605A (zh) | 水稻育秧定量播种装置 | |
JP3139012B2 (ja) | 乗用型苗植機 | |
CN218603958U (zh) | 一种大蒜播种机 | |
JP2894024B2 (ja) | 施肥装置付き乗用型田植機 | |
JP3259157B2 (ja) | 田植機 | |
JP3528107B2 (ja) | 苗移植機 | |
JPH0442986Y2 (ja) | ||
JP3353776B2 (ja) | 苗箱並べ機 | |
JP3259172B2 (ja) | 田植機 | |
JP3561931B2 (ja) | 施肥田植機 | |
JP3503185B2 (ja) | 苗植機 | |
JP2861802B2 (ja) | 苗箱並べ機 | |
JP3596279B2 (ja) | 歩行型施肥苗移植機 | |
JP2004248622A (ja) | 苗移植機 | |
JPH1169905A (ja) | 粉粒体供給装置 | |
JPH04299902A (ja) | 施肥装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |