JPH10225220A - 乗用移動農機 - Google Patents

乗用移動農機

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JPH10225220A
JPH10225220A JP4701297A JP4701297A JPH10225220A JP H10225220 A JPH10225220 A JP H10225220A JP 4701297 A JP4701297 A JP 4701297A JP 4701297 A JP4701297 A JP 4701297A JP H10225220 A JPH10225220 A JP H10225220A
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JP
Japan
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transmission
planting
case
shaft
traveling
Prior art date
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Pending
Application number
JP4701297A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Kato
俊彦 加藤
Tomotaka Mishima
友孝 三島
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10225220A publication Critical patent/JPH10225220A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇降用油圧シリンダ自身の重量や作業機の吊
持荷重に基づいて機体の前後バランスが後側に偏ってし
まう不都合を解消すると共に、作業機上昇反力に基づく
前後バランスの変動で走行性等が低下することを防止す
る。 【解決手段】 走行機体1側と昇降リンク機構11との
間に、前高後低状の傾斜姿勢で昇降用油圧シリンダ18
を介設するにあたり、昇降用油圧シリンダ18の下端部
を、後輪5の車軸位置もしくは該位置よりも前側位置で
機体側に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機等の乗
用移動農機の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種乗用移動農機のなかに
は、走行機体の後部に、昇降リンク機構を介して作業機
を連結すると共に、後輪を支持するリヤアクスルケース
と前記昇降リンク機構との間に、前高後低状に傾斜する
昇降用油圧シリンダを介設し、該昇降用油圧シリンダの
伸縮作動に基づいて作業機を昇降させるようにしたもの
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のもの
では、前記昇降用油圧シリンダの下端部位置を、後輪車
軸位置よりも後側に設定しているため、昇降用油圧シリ
ンダ自身の重量や作業機の吊持荷重が後輪車軸の後方に
作用して機体の前後バランスが後側に偏るという不都合
が生じる場合があり、しかも、作業機上昇作動中は、そ
の反力が後輪車軸後方に作用するため、機体の前後バラ
ンスが変動して走行性等を低下させる可能性があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの課題を解決することができる乗用移動
農機を提供することを目的として創作されたものであっ
て、走行機体の後部に、昇降リンク機構を介して作業機
を連結すると共に、走行機体側と昇降リンク機構との間
に、前高後低状に傾斜する昇降用油圧シリンダを介設
し、該昇降用油圧シリンダの伸縮作動に基づいて作業機
を昇降させる乗用移動農機において、前記昇降用油圧シ
リンダの下端部を、後輪車軸位置もしくは該位置よりも
前側位置で走行機体側に連結したものである。つまり、
昇降用油圧シリンダ自身の重量や作業機の吊持荷重を、
後輪車軸位置もしくは該位置よりも前側に作用させるよ
うにしたため、前記の重量や荷重に基づいて機体の前後
バランスが後側に偏ってしまう不都合を解消することが
でき、また、作業機上昇作動時の反力も後輪車軸位置も
しくは該位置よりも前側に作用するため、上昇反力に基
づく前後バランスの変動を可及的に防止して走行性等の
向上を計ることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つ
を図面に基づいて説明する。図面において、1は乗用田
植機の走行機体であって、該走行機体1は、走行動力、
作業動力および油圧ポンプ駆動力を得るためのエンジン
2、前輪3を駆動させる左右分割型のフロントアクスル
ケース4、後輪5を駆動させる一体型のリヤアクスルケ
ース6、上記エンジン2から入力した動力を変速した
後、フロントアクスルケース4、リヤアクスルケース6
および植付作業機7に分配状に伝動するトランスミッシ
ョン8、ステアリングホイール9の操作に応じて前輪3
を操舵するステアリング機構10等を備えており、さら
に、走行機体1の後部には、前記植付作業機7を昇降自
在に支持する昇降リンク機構11が上下揺動自在に連結
されているが、前記エンジン2の搭載位置は、フロント
アクスルケース4よりも後側で、かつリヤアクスルケー
ス6よりも前側の位置に設定されている。
【0006】12は前記走行機体1のメインフレームで
あって、該メインフレーム12は、所定間隔を存して並
列する左右一対のフレーム部材12aと、該フレーム部
材12aの前端部同志および後端部同志をそれぞれ一体
的に連結する前後一対の連結ブラケット12b、12c
とで形成され、前記フロントアクスルケース(トランス
ミッション)4とリヤアクスルケース6との間に一体的
に介設されるが、さらに、フレーム部材12aの後部に
は、昇降リンク機構11の基端部を支持するリンクフレ
ーム13が一体的に立設されている。
【0007】14はステップ15等を支持するためのサ
ブフレームであって、該サブフレーム14は、枠状に形
成されるループフレーム部材14aと、該ループフレー
ム部材14aの左右両側部同志を一体的に連結する連結
フレーム部材14bとで形成されている。そして、ルー
プフレーム部材14aの前端部は、後述するトランスミ
ッションケース16の前端部にステー17を介して一体
的に連結される一方、ループフレーム部材14aの後端
部は、前記リンクフレーム13に一体的に連結され、さ
らに、連結フレーム部材14bは、メインフレーム12
の前側連結フレーム部材12bに一体的に連結されてい
るが、前記ループフレーム部材14aは、ステップ15
の外周部に沿うループ形状の一体フレームに形成されて
いるため、フレーム構造を単純化して部品点数の削減や
組立性の向上を計ることができる許りでなく、ステップ
15の支持強度を高めることができるようになってい
る。
【0008】18は走行機体1側と昇降リンク機構11
との間に前高後低状の傾斜姿勢で介設される昇降用油圧
シリンダであって、該昇降用油圧シリンダ18の上端部
は、昇降リンク機構11を構成するアッパリンク11a
のシリンダ連結部11bに連結される一方、昇降用油圧
シリンダ18の下端部は、前記後側連結ブラケット12
cに一体的に形成したシリンダ連結部12dに連結され
るが、該シリンダ連結部12dのシリンダ連結位置は、
後輪5の車軸位置もしくは該位置よりも前側位置に設定
されている。つまり、昇降用油圧シリンダ18自身の重
量、植付作業機7の吊持荷重および上昇作動時の反力
を、後輪5の車軸位置もしくは該位置よりも前側位置に
作用させるようになっている。尚、昇降用油圧シリンダ
18の下端側連結位置を後輪5の車軸位置よりも前側に
設定するにあたり、本実施形態では、昇降用油圧シリン
ダ18の中心線が後輪車軸の略中心を通るように前記連
結位置を選定している。
【0009】ところで、前述の様に左右に分割形成され
たフロントアクスルケース4は、前記トランスミッショ
ン8を内装するトランスミッションケース16の左右両
側面部に一体的に組み付けられると共に、トランスミッ
ション8から供給される動力を前輪差動機構19を介し
て左右の前輪3に伝動するが、前輪3が組付けられる下
側ファイナルケース部4aは、フロントアクスルケース
4に固設される上側ファイナルケース部4bに対して回
動自在に支持されるため、ステアリング機構10を介し
て連動連結されるステアリングホイール9の操作に応じ
て前輪3を操舵させるようになっている。
【0010】前記トランスミッション8は、エンジン2
からベルト伝動機構20を介して入力した動力を変速す
ると共に、該変速済みの動力を、前輪差動機構19、後
輪動力取出軸21および作業動力取出軸22に伝動すべ
く構成されるが、このトランスミッション8(伝動部)
を、フロントアクスルケース4の後部に配設すると共
に、フロントアクスルケース4の後方でエンジン動力を
入力するようになっている。つまり、フロントアクスル
ケース4の後方に搭載されるエンジン2の動力を、フロ
ントアクスルケース4の上方を経由しない比較的短い動
力伝動機構(ベルト伝動機構20)を用いてトランスミ
ッション8およびフロントアクスルケース4(前輪差動
装置19)に伝動することができる許りでなく、トラン
スミッション8の出力を、フロントアクスルケース4の
上方や下方を経由しない比較的短い動力伝動機構を用い
てリヤアクスルケース6および植付作業機7に伝動する
ことができるようになっている。
【0011】また、前記トランスミッション8を構成す
る伝動軸(動力取出軸を除く)は、前記ベルト伝動機構
20を介してエンジン動力を入力する入力軸23と、該
入力軸23の動力を、固定ギヤ24を介して前輪差動機
構19に伝動し、かつベベルギヤ機構25を介して後輪
動力取出軸21に伝動する走行動力伝動軸26と、入力
軸23の動力を、ベベルギヤ機構27を介して作業動力
取出軸22に伝動する作業動力伝動軸28との3本で構
成されており、そのため、トランスミッション8の伝動
部を構成する伝動軸の本数を必要最小限に抑えて部品点
数を削減できる許りでなく、トランスミッションケース
16の小型化を計ることができるようになっている。
【0012】ところで、前記入力軸23は、フロントア
クスルケース4(前輪差動機構19)の後方に所定間隔
を存して配置されるが、作業動力伝動軸28および走行
動力伝動軸26は、入力軸23と前輪差動機構19との
間に上下振分け状に配置されている。即ち、トランスミ
ッション8の前後幅を小さくできることは勿論である
が、作業動力伝動軸28および走行動力伝動軸26の動
力を入力軸23の上下を振り分け状に通して後方に取り
出すことができるため、トランスミッション8の上下幅
を、フロントアクスルケース4の上下幅内に略収めるこ
とができようになっている。
【0013】さらに、29はトランスミッションケース
16内に構成される走行変速機構であって、該走行変速
機構29は、入力軸23に一体的に設けられる走行変速
用固定ギヤ30、走行動力伝動軸26にスプライン嵌合
する走行変速用可動ギヤ31、作業動力伝動軸28に回
動自在に設けられる走行変速用バックギヤ32等で構成
されている。そして、走行変速機構29においては、走
行変速用固定ギヤ30の大径ギヤ部30aに走行変速用
可動ギヤ31の小径ギヤ部31aを噛合させた高速走行
状態と、走行変速用固定ギヤ30の小径ギヤ部30bに
走行変速用可動ギヤ31の大径ギヤ部31bを噛合させ
た低速走行状態と、大径ギヤ部32aが走行変速用固定
ギヤ30の小径ギヤ部30bに常時噛合される走行変速
用バックギヤ32の小径ギヤ部32bに走行変速用可動
ギヤ31の大径ギヤ部31bを噛合させた低速走行状態
と、走行変速用可動ギヤ31を何れのギヤ部にも噛合さ
せないニュートラル状態とに変速操作することが可能で
あるが、作業動力伝動軸28が走行変速用バックギヤ軸
に兼用されているため、3本の伝動軸でトランスミッシ
ョン8の伝動部を構成するものでありながら、殊更走行
変速用バックギヤ軸を設けることなくバック変速(後進
変速)を行うことができるようになっている。
【0014】33、34はトランスミッションケース1
6の外側面部に配設される一対の株間変換ギヤであっ
て、該株間変換ギヤ33、34は、入力軸23および作
業動力伝動軸28の一端部にそれぞれ着脱自在に装着さ
れている。そして、互いに噛合する株間変換ギヤ33、
34は、入力軸23の動力を変速して作業動力伝動軸2
8に伝動するが、株間変換ギヤ33、34を変速比の異
なるギヤに交換した場合には、走行速度に対する植付作
業速度の相対的な変化に基づいて植付作業機7の植付株
間が変更されるようになっている。
【0015】また、35は前記作業動力伝動軸28上に
構成されるトルクリミッタであって、該トルクリミッタ
35は、作業動力伝動軸28にスプライン嵌合するクラ
ッチ36と、作業動力伝動軸28に回転自在に支持され
るベベルギヤ37(前記ベベルギヤ機構27を構成する
従動側ベベルギヤ)との対向面に、傾斜面同志で噛合す
るクラッチ爪を形成すると共に、クラッチ36を弾機3
8の付勢力で噛合側に常時付勢して構成されている。つ
まり、植付作業機7の作業負荷が設定負荷を越えると、
クラッチ36が弾機38に抗してベベルギヤ37から離
間し、植付作業機7に対する動力伝動を断つように構成
されているが、本実施形態では、トランスミッションケ
ース16内の空きスペースを利用してトルクリミッタ3
5を配置しているため、トランスミッションケース16
の外側面部にトルクリミッタ35を突出状に配置してい
た従来の様に、トルクリミッタ35用のカバー部材が不
要になる許りでなく、突出部の無いコンパクトなトラン
スミッションケース16を構成することができるように
なっている。尚、39は作業動力取出軸22上に構成さ
れる植付作業クラッチである。
【0016】一方、前記ステアリング機構10は、ステ
アリングホイール軸40の回転操作力を、第一伝動ギヤ
41、第二伝動ギヤ42、中間軸43、第三伝動ギヤ4
4および第四伝動ギヤ45を介してピットマンアーム軸
46に伝動すべく構成されているが、上記の伝動ギヤ機
構は、フロントアクスルケース4の前側でトランスミッ
ションケース16に内装されている。即ち、フロントア
クスルケース4の前後に、ステアリング機構10の伝動
ギヤ機構とトランスミッション8の伝動部とを互いに干
渉するすることなく振分け状に配置しているため、トラ
ンスミッションケース16を可及的に小型化することが
できるようになっている。
【0017】また、前記ステアリング機構10は、トラ
ンスミッションを構成する何れの伝動軸23、26、2
8よりも上側に位置するように配置されており、そのた
め、トランスミッションケース16の底位置よりも上側
にピットマンアーム47を配置して機体地上高を可及的
に高くすることができる許りでなく、トランスミッショ
ンケース16に充填されるオイル量を削減して軽量化や
コストダウンにも貢献することができるようになってい
る。
【0018】48は左右一対のサイドブレーキペダル4
9L、49Rおよびクラッチペダル50を支持するペダ
ル軸であって、該ペダル軸48の右端部に回動自在に設
けられる右側サイドブレーキペダル49Rを踏込み操作
した場合には、右側連結ロッド51Rを介して右側サイ
ドブレーキ機構(右側サイドクラッチ機構の切り作動を
含む)を作動させる一方、ペダル軸48の右端部に一体
的に設けられる左側サイドブレーキペダル49Lを踏込
み操作した場合には、ペダル軸48および左側連結ロッ
ド51Lを介して左側サイドブレーキ機構(左側サイド
クラッチ機構の切り作動を含む)を作動させ、さらに、
ペダル軸48の左端部に回動自在に設けられるクラッチ
ペダル50を踏込み操作した場合には、クラッチロッド
52を介してメインクラッチ機構を切り作動させるよう
に構成されるが、前記ペダル軸48は、ステップ15と
トランスミッションケース16と間に配置されている。
つまり、本実施形態では、前述の様にトランスミッショ
ンケース16の上下幅を可及的に小さく構成することが
できるため、ステップ15とトランスミッションケース
16との間にスペースを確保し、該スペースを利用して
ペダル軸48等を配置することができるようになってい
る。
【0019】一方、前記植付作業機7は、昇降リンク機
構11の後端部にローリング支軸53を介して連結され
るれるドライブケースアッシー54、該ドライブケース
アッシー54の上方に左右往復動自在に設けられる苗載
台55、ドライブケースアッシー54の下方に上下揺動
自在に設けられるフロート56等を備えており、また、
上記ドライブケースアッシー54は、入力軸57を備え
るドライブケース58、該ドライブケース58の左右両
端部から後方に突出する複数の植付伝動ケース59、ド
ライブケース58の一端部に設けられる横送り変換ケー
ス60等を一体的に組み付けて構成されている。そし
て、前記トランスミッション8から入力軸57に伝動さ
れた動力は、ベベルギヤ機構61を介してドライブケー
ス58内の動力分配軸62に伝動された後、横送り変換
ケース60内のチェン伝動機構63を介して横送り軸6
4に伝動されると共に、各植付伝動ケース59内のチェ
ン伝動機構65を介して植付駆動軸66に伝動されるよ
うになっている。つまり、マット状の植付苗が載置され
る苗載台55を横送り軸64の回転に伴って往復移動さ
せつつ、植付駆動軸66に組付けられる植付爪機構67
で苗載台55から植付苗を掻取り、これを田面に植付け
るように構成されている。
【0020】前記植付伝動ケース59は、同一断面が連
続するアルミ引抜材等の汎用筒状部材を所定寸法に切断
すると共に、切断した筒状部材に、動力分配軸用の貫通
孔59aや植付駆動軸用の貫通孔59bを加工して形成
されている。そして、各植付伝動ケース59の基端部
は、ドライブケース58の右側フランジ部58aと横送
り変換ケース60との間、もしくはドライブケース58
の左側フランジ部58bとキャップ部材68との間に挟
装されると共に、スルーボルト69で締付け状に固定さ
れるが、さらに、右側植付伝動ケース59と横送り変換
ケース60との間、および左側植付伝動ケース59と左
側フランジ部58bとの間には、軸受70を介して動力
分配軸62(もしくはチェンスプロケット65a)を支
持する基端側ボス部材71が介設されている。つまり、
各植付伝動ケース59の左右何れかに動力分配軸62を
支持する基端側ボス部材71を設けるにあたり、各植付
伝動ケース59の横送り変換ケース60側に基端側ボス
部材71を設けるようにしたため、横送り変換ケース6
0に別途軸受を設ける必要がない許りでなく、各植付伝
動ケース59に対する基端側ボス部材71の組付方向を
統一して組立管理を容易にすることができるようになっ
ている。
【0021】ところで、前記植付爪機構67には、単一
の植付アーム72を備えるクランク式植付爪機構67A
と、一対の植付アーム73を備えるロータリ式植付爪機
構67Bとがあり、何れかの植付爪機構67を機種等に
応じて選択的に組み付けている。つまり、クランク式植
付爪機構67Aを組付ける場合には、植付アーム72の
中間部をクランクアーム74を介して植付駆動軸66に
連結すると共に、植付アーム72の基端部をベルクラン
ク75を介して植付伝動ケース59側に連結するように
なっている。そして、植付作業を行うべく植付駆動軸6
6を回転させた場合には、クランク運動する植付アーム
72がベルクランク75の作用で複合的に上下揺動して
所定の運動軌跡を描き、その過程で植付苗の掻取りおよ
び植付けを行うが、クランク式植付爪機構67Aでは、
植付駆動軸66が一回転する毎に一回の植付けを行うよ
うになっている。
【0022】一方、ロータリ式植付爪機構67Bを組付
ける場合には、ケース両端部に一対の植付アーム73を
備え、かつケース内に遊星ギヤ機構76が組込まれたロ
ータリケース77の中間部を植付駆動軸66に連結する
ようになっている。そして、植付作業を行うべく植付駆
動軸66を回転させた場合には、ロータリケース77の
回転に伴って円運動する一対の植付アーム73が遊星ギ
ヤ機構76の作用で複合的に回動して所定の運動軌跡を
描き、その過程で植付苗の掻取りおよび植付けを行う
が、ロータリ式植付爪機構67Bでは、植付駆動軸66
が一回転する毎に二回の植付けを行うようになってい
る。
【0023】78は軸受79を介して前記植付駆動軸6
6(もしくはチェンスプロケット65b)を支持する左
右一対の先端側ボス部材であって、該先端側ボス部材7
8は、植付駆動軸用の貫通孔59bを左右から塞ぐよう
に植付伝動ケース59に組み付けられるが、ボス部材と
してのみ機能するBタイプと、前記ベルクランク75の
支持アームとしても機能するAタイプとが用意されてい
る。つまり、後者の先端側ボス部材78Aには、後方に
延出するアーム部78aが一体形成されると共に、その
先端部には回動自在なピン80が組み付けられている。
そして、ロータリ式植付爪機構67Bを組付ける場合に
は、ボス部材としてのみ機能するBタイプの先端側ボス
部材78Bを予め組付ける一方、クランク式植付爪機構
67Aを組付ける場合には、アーム部78aを備えるA
タイプの先端側ボス部材78Aを予め組付け、しかる
後、クランク式植付爪機構67Aのベルクランク75を
ピン80に連結するようになっている。
【0024】叙述の如く構成されたものにおいて、走行
機体1側と昇降リンク機構11との間に、前高後低状の
傾斜姿勢で昇降用油圧シリンダ18を介設するものであ
るが、該昇降用油圧シリンダ18の下端部は、後輪5の
車軸位置もしくは該位置よりも前側位置で機体側に連結
されているため、昇降用油圧シリンダ18自身の重量、
植付作業機7の吊持荷重および上昇作動時の反力を、後
輪5の車軸位置もしくは該位置よりも前側位置に作用さ
せることができ、その結果、前記の重量や荷重に基づい
て機体の前後バランスが後側に偏ってしまう不都合を解
消することができる許りでなく、上昇反力に基づく前後
バランスの変動を可及的に防止して走行性等の向上を計
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の側面図である。
【図2】同上平面図である。
【図3】昇降用油圧シリンダの連結ブラケットを示す要
部斜視図である。
【図4】トランスミッションケースの側面断面図であ
る。
【図5】同上平面展開断面図である。
【図6】クランク式植付爪機構が組み付けられた植付作
業機の平面展開断面図である。
【図7】植付伝動ケースの側面図および正面断面図であ
る。
【図8】同上平面断面図である。
【図9】ロータリ式植付爪機構の組付状態を示す要部平
面断面図である。
【符号の説明】
1 走行機体 2 エンジン 4 フロントアクスルケース 6 リヤアクスルケース 7 植付作業機 11 昇降リンク機構 18 昇降用油圧シリンダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体の後部に、昇降リンク機構を介
    して作業機を連結すると共に、走行機体側と昇降リンク
    機構との間に、前高後低状に傾斜する昇降用油圧シリン
    ダを介設し、該昇降用油圧シリンダの伸縮作動に基づい
    て作業機を昇降させる乗用移動農機において、前記昇降
    用油圧シリンダの下端部を、後輪車軸位置もしくは該位
    置よりも前側位置で走行機体側に連結した乗用移動農
    機。
JP4701297A 1997-02-14 1997-02-14 乗用移動農機 Pending JPH10225220A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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