JP3904762B2 - 乗用田植機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗用田植機の植付部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のロータリー植付装置を具備した乗用田植機は、ミッションケースの後方に縦長のセンターケースが配設され、そのセンターケースに軸支された伝動軸を内設した伝動パイプに縦長の植付伝動ケースの前部が軸支され、植付伝動ケースの後部にロータリー植付装置のロータリーケースが取り付けられる駆動軸が軸支されている。そして、ミッションケースのPTO軸からの動力がセンターケース、伝動パイプ、植付伝動ケースを介して駆動軸に伝達され、ロータリーケースがその駆動軸を中心に回転することにより、ロータリーケースに設けられている植付爪ケースが旋回運動し、植付爪ケース先端の植付爪が苗載台から1株分の苗を掻き取って植え付けするように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、ロータリー植付装置を具えた従来の乗用田植機には縦長のセンターケースや植付伝動ケースが設けられている。しかしながら、これらセンターケースや植付伝動ケースは重量物であり、かつ部品点数も多いため、乗用田植機の小型化、軽量化には適応されない問題があった。
そこで、本発明は小型化、軽量化に適応できるロータリー植付装置を具えた乗用田植機を得ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明は、次のような乗用田植機を提供するものである。
すなわち、ロータリー植付装置を具えた植付部を機体後部に昇降自在に配設した乗用田植機において、ロータリー植付装置に動力を伝達する伝達機構が内設される植付伝動フレームをパイプ体で構成するとともに、その植付伝動フレームに植付伝動ケースを溶接によって固着し、植付伝動ケースの一側方にロータリーケース取付部材を溶接によって取り付けるとともに、他側方にロータリーケース取付部材を着脱自在に取り付けられるように構成したことを特徴とする乗用田植機である。
そして、前記植付伝動ケースに、ユニットクラッチを作動させる操作具を挿通できる貫通孔を穿設したことを特徴とする乗用田植機である。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例を基に説明する。
図1は本発明にかかる乗用田植機(A)の全体を示す概略側面図である。
乗用田植機(A)は走行車両(1)と、走行車両(1)の後部に連結した植付部(9)とで構成されており、図1で示すように、走行車両(1)の前部及び後部にはそれぞれ前輪(2)と後輪(3)が懸架され、車体フレーム(4)の前部には動力部であるエンジン(5)が搭載されている。そして、エンジン(5)後方の車体フレーム(4)の左右略中央には前後方向に長く延出したミッションケース(6)が配置されており、ミッションケース(6)の前部に前輪(2)が支持され、後部に後輪(3)が支持されている。エンジン(5)を覆うボンネット(22)の両側には予備苗載台(90)が配設され、オペレーターが搭乗する車体カバー(20)によってミッションケース(6)等が覆われている。そして、車体カバー(20)の後上部に運転席(7)が設けられ、車体カバー(20)前部のボンネット(22)の後方に操向ハンドル(8)が配設されている。なお、(75)は主変速レバー、(76)は主クラッチレバー、(77)は植付昇降レバー、(74)は主クラッチペダルである。
【0006】
ミッションケース(6)は前低後高に形成された車体フレーム(4)に対して、その最前部近傍と最後部近傍及び中間部近傍において固定され、ミッションケース(6)の最前部近傍は、エンジン(5)が載置される支持部材(50)に、支持部材(50)から斜め内側後下方に向かって延設されている取付部材(51)を介して固定されている。そして、後部が車体カバー(20)の下面から離れていくように、車体フレーム(4)の前後方向略中央下部より車体フレーム(4)の後端部の後下方まで、前後方向に長く延出されて形成されており、図1で示す側面視において斜め下方に向かう前高後低の傾斜姿勢に配置されている。
したがって、PTO軸(65)に接続されるユニバーサルジョイント部(159)を有するPTO伝動軸(158)を通すスペースを広くとることができ、そのユニバーサルジョイント部(159)及びPTO伝動軸(158)等を余裕をもって配置することが可能となっている。なお、ミッションケース(6)の上面には、PTO伝動軸(158)を支持する支持部材(160)が設けられており、PTO伝動軸(158)の両端が同じミッションケース(6)に支持されることになって、同心精度が容易に高められるようになっている。
【0007】
ミッションケース(6)の前部には走行変速機構が内設される変速室(60)が形成され、変速室(60)の左右両側面にフロントアクスルケース(37)が一体的に固設されている。そして、フロントアクスルケース(37)の左右端部より下方に向かって車軸ケースが固設され、車軸ケースの下端部に前輪(2)を固設する前車輪軸(66)が軸支されている。また、ミッションケース(6)の後端部には軸芯を左右方向に持つ筒状のリアアクスルケース(38)が一体的に形成され、リアアクスルケース(38)内に後車輪駆動軸(69)が軸支されている。そして、後車輪駆動軸(69)の左右両端部に後輪(3)が固設され、従来のような伝動ケースを廃止した構成になっている。このように、フロントアクスルケース(37)とリアアクスルケース(38)をミッションケース(6)に一体的に設けると、ミッションケース(6)で各車輪(2)(3)を支持することができ、車体フレーム(4)への負担を低減することができる。
【0008】
図2乃至図4で示すように、ミッションケース(6)の上下方向に膨出した前部には、内部に変速機構やPTO軸(65)が配設される変速室(60)が形成されており、この上方に膨出させた変速室(60)の上後部には前後方向に軸芯を有するPTO軸(65)が軸支されている。このように、ミッションケース (6)は後側が変速室(60)の後部より一段低く、即ち変速室(60)の上後部はミッションケース(6)の後部側上面より上方に膨出した形状に形成され、その膨出した変速室(60)の後面より後方に向かってPTO軸(65)の後端部が突出している。
ミッションケース(6)の変速室(60)の上部には、左右方向に入力軸(56)が軸支され、入力軸(56)の左端部が外側に突出されて従動プーリー(55)が固設され、図4、図5で示すように、エンジン(5)の左側面より側方に突出されている出力軸(52)に固設された駆動プーリー(53)からの動力が、ベルト(54)を介してミッションケース(6)内に入力される。そして、このベルト(54)はテンションアーム(57)の先端に取り付けられたテンションローラー(58)によって緊張されるように構成されており、主クラッチペダル(74)の踏み込み操作や主クラッチレバー(76)のシフト操作に連動して動力の断接が行われるようになっている。
【0009】
入力軸(56)の前下方には主変速軸(61)が軸支され、主変速軸(61)の前下方には前車輪駆動軸(62)が軸支され、入力軸(56)に入力した動力が略前下方に伝達されるようになっている。そして、前輪(2)の前車輪軸(66)は前車輪駆動軸(62)の鉛直方向下方に配置されており、入力軸(56)の動力を直線状に鉛直方向下方へ伝達する動力伝達経路が構成されている。このため、動力伝達経路を短くすることができ、動力損失の少ないシンプルな構成にすることができるとともに、車軸ケースの上下方向の長さを短くすることができ、コストダウンを図ることが可能となっている。そして、入力軸(56)の前方で主変速軸(61)の上方には副変速軸(63)が軸支されており、入力軸(56)と主変速軸(61)は側面視において副変速軸(63)を頂点とする略二等辺三角形状に配置されて、ミッションケース(6)内の構成がシンプルになっている。また、後輪(3)を駆動する後車輪駆動軸(69)への駆動力は、入力軸(56)と前車輪駆動軸(62)との間の主変速軸(61)からチェーン(70)を介してミッションケース(6)後下方の後車軸駆動部に伝達されており、ミッションケース(6)の配設方向である前高後低方向に動力伝達経路が構成されている。
【0010】
すなわち、このミッションケース(6)後部の後車軸駆動部にはミッションケース(6)の配設方向に沿った後下方向きに従動軸(67)、カウンター軸(68)、後車輪駆動軸(69)が順に配設されており、チェーン(70)を介して従動軸(67)に動力が伝達され、カウンター軸(68)を介して後車輪駆動軸(69)に動力が伝達されて、後車輪駆動軸(69)への駆動伝達経路をミッションケース(6)の配設方向に合わせた前高後低の直線状にし、シンプルかつ省スペースで効率のよい動力伝達経路の配置構成としている。また、この動力伝達経路は最短経路になるため、チェーン(70)の長さを短くすることができてコストダウンを図ることができ、更には後車輪駆動軸(69)の高さ位置が車体フレーム(4)よりも下方位置になるため、後輪(3)の車輪を小径とすることができ、走行車両の小型化が図れるようになっている。なお、ここでは後車軸駆動部に動力を伝達する構成としてチェーン(70)が用いられているが、動力を伝達する手段としてはチェーン(70)のような無端体に限定されるものではなく、伝動軸を用いることもできる。
【0011】
ミッションケース(6)後部の後車軸駆動部には、動力断接機構と制動機構が配設されており、従動軸(67)の左右中央部にはボス部(101)が固設され、ボス部(101)の外周面上にスプロケット(100)が固設されてチェーン(70)が巻回されている。ボス部(101)の左右両側の従動軸(67)には摺動ギア(102)がスプライン嵌合されており、摺動ギア(102)とサイドクラッチ(103)とが歯数を同じにして一体成形されて部品点数の削減が図られるとともに、組立がしやすいように構成されている。摺動ギア(102)にはカウンター軸(68)に枢支した内ギア(104)が噛合され、内ギア(104)に一体的に形成した外ギア(105)には後車輪駆動軸(69)に固設するギア(106)が噛合されている。
【0012】
また、摺動ギア(102)にはミッションケース(6)下面に枢支した操作軸(107)に固設するフォークが嵌合され、操作軸(107)下部に固設するアーム(108)を回動操作することで、操作軸(107)が回動し、摺動ギア (102)が摺動される。
摺動ギア(102)を内側に摺動させると、摺動ギア(102)内側がボス部(101)内に係合されて動力が伝達され、後車輪駆動軸(69)が駆動される。摺動ギア(102)を外側に摺動させると、ボス部(101)と摺動ギア(102)との係合が外れ、動力の伝達が離脱されると同時に、摺動ギア(102)の外側端部に形設したパットと挟持体によって構成されるブレーキ機構(130)が作動し、摺動ギア(102)の回動が制動されて後車輪駆動軸(69)の回動が停止される。
【0013】
入力軸(56)の後方にはPTO入力軸(64)が軸支され、そのPTO入力軸(64)からベベルギア(64a)(65a)を介して前後方向に軸芯を有する伝達軸(65b)に動力を伝達し、PTOクラッチ(109)を介してPTO軸(65)に動力を伝達しており、入力軸(56)より水平方向後方に向けて動力を伝達し、後方の植付部(9)に動力を伝達するようにしている。また、PTO軸(65)への動力の断接を行うPTOクラッチ(109)にはギア式クラッチが用いられており、伝達軸(65b)には前後方向中央部に筒体(65c)が遊嵌され、筒体(65c)が遊嵌されていない伝達軸(65b)の前部にクラッチギア(110)が固設されて、筒体(65c)の前部に摺動クラッチギア(111)がスプライン嵌合されている。
【0014】
摺動クラッチギア(111)にはミッションケース(6)側面に軸支される操作軸(112)に固設するフォークが嵌合され、操作軸(112)が運転席(7)の近傍位置に配置されるPTOクラッチレバーを兼用する植付昇降レバー(77)に連動連結されており、植付昇降レバー(77)を操作してクラッチギア (110)と摺動クラッチギア(111)とが噛合され、伝達軸(65b)の動力が後方のPTO軸(65)に伝達されるようになっている。
なお、筒体(65c)後部にはギア式クラッチの摺動クラッチギア(113)が摺動自在にスプライン嵌合され、圧縮バネ(114)によってPTO軸(65)の前部に固設するクラッチギア(115)に噛合する方向に付勢されており、PTO軸(65)に動力を伝達する安全クラッチ(116)が形成されている。この安全クラッチ(116)は植付部(9)側の動力伝達機構に負荷がかかった場合に、ミッションケース(6)側で動力伝達を離脱するようになっており、植付部(9)の構成がシンプルになるようにしている。
【0015】
入力軸(56)には走行用ギア(117)と後進用ギア(120)が固設され、副変速軸(63)には走行用の第1変速ギア(118)と第2変速ギア(119)が固設されている。また、PTO軸(65)への動力は、入力軸(56)の動力が株間変速される変速機構を介して伝達されており、従来の植付ミッションケースが廃止されている。すなわち、入力軸(56)の端部にはミッションケース(6)側面より側方に突出して株間変速を行う第1減速ギア(121)が固設されるとともに、PTO入力軸(64)の端部にもミッションケース(6)の側面より側方に突出して株間変速を行う第2減速ギア(122)が固設され、第2減速ギア(122)と第1減速ギア(121)とを噛合させることで株間変速が行われ、PTO軸(65)への動力を伝達している。また、この株間変速を行う第1減速ギア(121)と第2減速ギア(122)の側面は着脱自在にカバー (123)で被装され、カバー(123)を外すことで容易に第1減速ギア(121)と第2減速ギア(122)を組み替えることができ、仕様に合わせた株間変速が行えるようになっている。このようにミッションケース内に植付部(9)の変速機構を配置すると、植付部(9)の構成をよりシンプルな構成にすることができる。
【0016】
また、入力軸(56)の前下方に配置した主変速軸(61)には軸芯方向に摺動される走行変速ギア(124)がスプライン嵌合されており、走行変速ギア (124)は大径ギア(125)と小径ギア(126)とを横方向に一体的に固設するギアで構成されるとともに、主変速レバー(75)の操作に連動して左右方向に摺動するフォークに嵌合されている。主変速軸(61)のミッションケース前後方向左側にはスプロケットとギアが一体となった動力分岐ギア(127)が固設されており、この動力分岐ギア(127)のギアには左右の前車輪駆動軸(62)を駆動するデフ機構(128)のリングギアが噛合され、動力分岐ギア(127)を用いて動力を2方向に分岐している。そして、デフ機構(128)の側部にはデフロック機構(129)が配置されている。
【0017】
主変速レバー(75)を中立位置より前方に回動させると、走行変速ギア(124)がミッションケース前後方向左側に摺動され、小径ギア(126)と副変速軸(63)上の第2変速ギア(119)とが噛合されて主変速軸(61)を高速回転させることにより、各車輪(2)(3)を高速で回動させる通常走行が行われる。また、主変速レバー(75)を中立位置より1段階後方に回動すると、走行変速ギア(124)がミッションケース前後方向右側に摺動されて、大径ギア(125)と副変速軸(63)上の第1変速ギア(118)とが噛合され、主変速軸(61)が低速回転されて各車輪(2)(3)を作業速度で駆動するとともに、前進側に2段階の変速が行われる。
【0018】
また、主変速レバー(75)を後方に回動すると、走行変速ギア(124)がミッションケース前後方向右側に更に摺動され、入力軸(56)上の後進用ギア(120)が図示しない主変速軸(61)上のギアと噛合され、主変速軸(61)が逆転回動されて、各車輪(2)(3)を後進回動させている。このように、入力軸(56)を後進変速用のギアを有するカウンター軸として使用し、ミッションケース内の変速機構をPTO側への入力軸であるPTOカウンター軸を省いたシンプルな変速機構に構成しても、通常走行、作業走行、後進走行といった必要最小限の走行変速を行うことができるようになっている。
【0019】
また、ミッションケース(6)の前部下端部より内方側、即ち変速室(60)の下部でサクション(156)の前方には左右のブレーキロッド(131)を作動させるブレーキシャフト(132)を通す貫通孔(133)が穿設されており、ミッションケース(6)でブレーキ機構を支持するようになっている。
ブレーキ機構にはブレーキペダルが1本である1ブレーキ機構とブレーキペダルが2本である2ブレーキ機構があり、1ブレーキ機構の場合はブレーキペダル(73)を踏み込み操作すると、それに連動してブレーキシャフト(132)が回動し、ブレーキシャフト(132)に連動連結されているブレーキロッド(131)が両方同時に作動して、ブレーキロッド(131)後端部に連動連結されているアーム(108)が両方同時に回動し、摺動ギア(102)が左右両側に摺動して動力伝達が離脱されると同時に、両方のブレーキ機構(130)が作動して左右両後車輪駆動軸(69)が制動され、走行車両(1)を停止させるようになっている。
【0020】
また、2ブレーキ機構の場合には、図6、図7で示すように、左右に分かれたブレーキペダル(73a)(73b)のどちらか一方を踏み込み操作すると、それに連動して2重の筒体で構成されたブレーキシャフト(132)のどちらか一方の筒体が回動するようになっており、それぞれの筒体に連動連結された左右のブレーキロッド(131)が別々に作動するようになって、左右別々にブレーキ機構(130)が作動するようになっており、1ブレーキ機構のように両方同時にブレーキをかけたいときには、左右のブレーキペダル(73)を連結する連結具(135)を用いるようになっている。
【0021】
また、図5で示すように、機体進行方向に向かって左側に配設される主クラッチペダル(74)の近傍には主クラッチレバー(76)が設けられ、主クラッチペダル(74)や主クラッチレバー(76)の操作により、エンジン(5)からミッションケース(6)内へ動力を伝達するベルト(54)のテンションを「切」状態にできるように構成されている。すなわち、主クラッチレバー(76)を後方に向けて図示の矢印方向に回動操作すると、連動ロッド(140)が下方に向かって移動し、長孔(140a)に挿通されたピンなどの嵌入部材(143)を介してテンションアーム(57)を下方に回動して、テンションアーム(57)に取り付けられているテンションローラー(58)をベルト(54)から離し、ベルトテンションを「切」状態にするようになっている。そして、主クラッチペダル(74)を踏み込むと、ペダル支柱(74a)に固設されたL字型ブラケット(144)に取り付けられたピンなどの押圧部材(145)が、テンションアーム(57)の回動軸(59)に固定されたカム(146)を押してテンションアーム(57)を下方に回動させるようになっており、これによってベルトテンションを「切」状態にするようになっている。
【0022】
また、テンションアーム(57)には、ミッションケース(6)側の従動プーリー(55)の回転を停止させるブレーキ部材(147)が固設されており、このブレーキ部材(147)は、テンションアーム(57)が下方に向かって回動することによって従動プーリー(55)を押圧してその回転を止め、機体全体にブレーキがかかるように構成されている。しかも、このブレーキ部材(147)は主クラッチレバー(76)を操作してベルトテンションを「切」状態にしたときにのみ作用し、主クラッチペダル(74)の踏み込み操作では非作用状態となるように構成されている。したがって、坂道で走行車両(1)を停止させることができるようになるとともに、高速時において主クラッチペダル(74)を踏み込んでも急停止することがなく、安全である。
【0023】
次に、植付部(9)について詳細に説明する。
図1で示すように、植付部(9)は4条植えとした苗載台(91)や複数の植付爪(93)等から構成されており、前高後低に配設した苗載台(91)を下部レール(95)及びガイドレール(96)を介して植付伝動フレーム(92)に左右往復摺動自在に支持させている。植付伝動フレーム(92)の前部にはローリング支点軸(176)を介してヒッチ(94)が設けられ、そのヒッチ(94)は、ヒッチ(94)の上部左右両側に枢支されているトップリンク(11)と、ヒッチ(94)の下部左右両側に枢支されているロワーリンク(12)とを含む昇降リンク機構(10)を介して走行車両(1)の後部に連結されている。
【0024】
ロワーリンク(12)の前端部内側面にはリフトアーム(13)の基部が固設されており、このリフトアーム(13)をロワーリンク(12)の配設方向に対して直交する上方向に突設している。そして、昇降リンク機構(10)を昇降駆動させる昇降シリンダー(15)がこのロワーリンク(12)に連結したリフトアーム(13)に連結している。また、リフトアーム(13)の上端部とロワーリンク(12)の後端部との間には補強リンク(14)が連結されており、ロワーリンク(12)の剛性を高めるようにしている。そして、トップリンク(11)及びロワーリンク(12)の前端部は、後部連結フレーム(44)間に横設された枢支ピンを介して枢支されており、この後部連結フレーム(44)が昇降リンク機構(10)の支持部として兼用されて、植付部(9)の安定した昇降、部品点数の削減、構成のシンプル化が図られている。
【0025】
また、植付部(9)の下部には植付部(9)を一定の高さに保持する均平用のセンターフロート(97)とサイドフロート(98)が配設されており、センターフロート(97)は走行車両(1)の左右中心線上に配置され、センターフロート(97)の左右対称位置にサイドフロート(98)が配設されて、植付部 (9)の左右のバランスを良好に保ち、植え付け姿勢を安定させて、正確に植え付けができるようにしている。そして、植付部(9)の動力伝達部である植付伝動フレーム(92)の下部に植深調節軸(161)が左右のサイドフロート(98)の幅に合わせて横設されるとともに、植深調節軸(161)の適所位置より後下方の各フロートの後部に向けて支持アーム(162)が突設され、各フロートの後部上に枢支されており、植深調節軸(161)より前方に操作アーム(163)が突出され、操作アーム(163)の後端部より上方に向かって植深さ設定レバー(79)が設けられている。このため、オペレーターが運転席(7)に着座したまま植深さ設定レバー(79)を操作しやすく、容易に調整することが可能になっている。
【0026】
しかして、植深さ設定レバー(79)を操作すると、支持アーム(162)の後端が植深調節軸(161)を中心に上下動し、各フロートと植深調節軸(161)との上下間隔が調整されて、植付部(9)の高さが上下動され、植付爪(93)によって切り取った苗を一定の深さに植え付けることができるようになっている。また、植深さ設定レバー(79)と略左右対称の位置には植付本数調節レバーが配設されており、植深さ設定レバー(79)や植付本数調節レバーの中途部には図8で示す上部支持フレーム(190)に固設されるレバーガイド(191)が設けられ、各レバーがそのレバーガイド内を貫通するとともに、レバーガイドに形設されているラッチに係合されるようになっている。なお、(194)は縦送りローラー、(195)は縦送りベルトであり、縦送りローラー(194)が間欠的に駆動することによって、苗マットが間欠的に、かつ精確に縦送りされるように構成されている。
【0027】
植付部(9)は4条植用であるため、図8で示すように、ロータリーケース (81)が4基設けられており、植付爪(93)に駆動力を伝達する伝動パイプ(164)が左右に1本ずつ配設されている。そして、その伝動パイプ(164)の前部が連結パイプ(166)で連結され、平面視門型の植付伝動フレーム (92)が一体的に形成されるとともに、門型の開放側が後方に向けられて、左右の開放側端部に、ロータリーケース(81)が左右両側に設けられた十字型管継手(169)を後端部に一体的に形成した植付伝動ケース(165)が接続されている。なお、伝動パイプ(164)や連結パイプ(166)及び植付伝動ケース(165)の内部にはロータリー植付装置(80)への動力伝達機構を構成する伝動軸(184)や伝動軸(186)(187)及び図9で示す駆動軸(185)が回転自在に軸支される。
【0028】
植付伝動フレーム(92)を構成する伝動パイプ(164)や連結パイプ(166)、及び植付伝動ケース(165)の前部側のパイプ部分は円柱状の金属パイプ、例えば鉄パイプなどで成形されており、伝動パイプ(164)と連結パイプ(166)は十字型パイプ(167)(168)によって連結されており、十字型パイプ(167)(168)は縦パイプ(167a)(168a)と横パイプ(167b)(168b)とで形成されている。また、伝動パイプ(164)の後端部にはフランジ部(164a)が形成され、植付伝動ケース(165)前端のフランジ部(165a)とそのフランジ部(164a)とがボルトなどの取付具(170)によって連結されている。
【0029】
このような構成の植付伝動フレーム(92)によれば、部品点数が低減されて製造コストが安価で済み、剛性が高いわりには軽量化されるので、植付部(9)全体の重量を低減することができ、昇降リンク機構(10)や車体フレーム(4)への負担を低減することができる。また、十字型パイプ(167)(168)を連結パイプ(166)や伝動パイプ(164)に溶接して固着し、植付伝動フレーム(92)を一体的に構成することが可能となり、組立工数を低減することができる。なお、図10で示すように、伝動パイプ(164)の後部を延設して植付伝動ケース(165)のパイプ部分をなくし、伝動パイプ(164)に直接十字型管継手(169)の前端部を溶接して固着することによって、植付伝動フレーム(92)と植付伝動ケース(165)とが一体的になるように構成し、例えば外方側のロータリーケース取付用フランジ部(81a)は十字型管継手(169)に溶接して取り付け、内方側のロータリーケース取付用フランジ部(81b)は十字型管継手(169)のフランジ部(169a)にボルトなどの取付具(171)によって取り付けるように構成してもよく、これによっても同様な効果が得られる。もちろん、内方側を溶接し、外方側を取付具によって取り付けてもよい。
【0030】
ロータリー植付装置(80)は従来公知のものであって、図9で示すように、植付伝動ケース(165)の十字型管継手(169)に回転自在に軸支された駆動軸(185)にロータリーケース(81)が固定され、そのロータリーケース(81)は駆動軸(185)の回転駆動によって図1の側面視で反時計方向に等速回転するようになっている。そして、ロータリーケース(81)の回転軸心を中心として対称となる位置には、一対の植付爪ケース(82)が配設されるとともに、その植付爪ケース(82)の先端に植付爪(93)が取り付けられている。
【0031】
ロータリーケース(81)は、中空状で縦に2つ割り可能に構成されており、駆動軸(185)には太陽歯車(83)が嵌着されている。そして、この太陽歯車(83)と噛合し、かつ、太陽歯車(83)と同歯数の中間歯車(84)が中間軸(86)に遊嵌されて回転自在に設けられており、植付駆動軸としてのロータリーカム軸(87)にはロータリーアーム軸(88)が遊嵌されている。そして、このロータリーアーム軸(88)に、中間歯車(84)と常時噛合し、かつ、中間歯車(84)や太陽歯車(83)と同歯数の遊星歯車(85)が嵌着されている。
【0032】
なお、このような遊星歯車機構を構成する太陽歯車(83)、中間歯車(84)、遊星歯車(85)は中心及び焦点を有しない非円形歯車であり、また、中間歯車(84)と遊星歯車(85)はメイン歯車とサブ歯車を重ねるように配置した2重の歯車に構成されている。そして、遊星歯車(85)のメイン歯車とサブ歯車にそれぞれ突設したピンに係合するリングバネ等をそのサブ歯車側方に設けて、遊星歯車(85)のメイン歯車とサブ歯車が互いにずれるように付勢するとともに、中間歯車(84)と遊星歯車(85)のサブ歯車同士を噛合させて、遊星歯車(85)のバックラッシュを防止するようにしている。
【0033】
植付爪ケース(82)はロータリーカム軸(87)に遊嵌しているロータリーアーム軸(88)に姿勢調節自在に固定されており、回転体としてのロータリーケース(81)がその回転駆動軸である駆動軸(185)によって自転すると、太陽歯車(83)に噛合する中間歯車(84)がロータリーケース(81)の自転に伴って、その自転の回転角度と同じ回転角度だけ同方向に自転し、中間歯車(84)に遊星歯車(85)とロータリーアーム軸(88)を介して連動する植付爪ケース(82)は、その中間歯車(84)の自転により、ロータリーケース(81)の自転方向とは逆方向に公転する。そして、植付爪ケース(82)が苗載台(91)の方向を向いた姿勢状態で駆動軸(185)を中心に旋回運動し、苗載台(91)に対向する植付爪(93)が上から下に下降する旋回運動中に、その植付爪(93)の先端部にて苗載台(91)上の苗マットから苗を1株だけ分割して把持し、そのまま、その旋回運動における下降下限において圃場面に植え付けるようになっている。
【0034】
なお、前述したように、遊星歯車機構を構成している太陽歯車(83)、中間歯車(84)、遊星歯車(85)の何れもが中心及び焦点を有しない非円形歯車なので、植付爪(93)先端が旋回運動する静軌跡は、図1で示すように、苗を植え付ける前側がカーブし、苗を植え付けた後側がより直線に近い偏形楕円状曲線の閉ループになっており、植付爪(93)は、苗を植え付けた直後に、急速に圃場面から上昇するようになっている。
このようなロータリー植付装置(80)によれば、前輪(2)及び後輪(3)を走行駆動して移動させながら、左右に往復摺動可能な苗載台(91)から1株分の苗を連続的に植付爪(93)で取り出し、高速で精確な苗の植え付け作業ができる。
【0035】
また、このようなロータリー植付装置(80)には、内側又は外側のロータリーケースのみを停止させるユニットクラッチ(150)が設けられており、十字型管継手(169)はユニットクラッチ(150)を設ける側の横パイプが長くなるように形成されるとともに、ユニットクラッチピン(151)を挿入するための貫通孔(134)が穿設されている。すなわち、図9、図16で示すように、十字型管継手(169)の上面に突出部(169b)を設け、それに貫通孔 (134)を穿設している。このような構成にすれば、パイプフレーム構造の利点を保ちながらユニットクラッチ機構を具えることが可能になる。
【0036】
ユニットクラッチピン(151)はユニットクラッチ(150)の噛み合いを解除して片側(図示のものは内側)のロータリーケース(81)に回転動力が伝わらないようにするためのものであり、ユニットクラッチピン(151)を駆動軸(185)に向かって差し込むと、そのピン(151)先端のテーパー面が駆動軸(185)に嵌装しているユニットクラッチ(150)のフランジ部(152)に当接しながら下降して、ユニットクラッチ(150)を噛み合いが解除される方向(図示のものは内側)に向けて摺動させ、ベベルギア(185a)とボス部(183)との係合を外して、ロータリー植付装置(80)への動力の伝達を離脱させるようになっている。なお、図15で示すように、ロータリー植付装置(80)ではなく、クランク機構によって植付爪をクランク運動させて植え付けるクランク式の植付装置(89)の場合にも、ユニットクラッチ(150)は設けられ、ユニットクラッチピン(151)が設けられる。
【0037】
図8、図10で示すように、ローリング支点軸(176)と干渉しない連結パイプ(166)のほぼ中央(図示のものはやや左寄り)部分は十字型パイプ(172)で連結されており、その十字型パイプ(172)の内部に入力軸(136)が軸支されている。そして、この入力軸(136)の中途部にはベベルギア (136a)が固設され、そのベベルギア(136a)に噛み合うベベルギア (186a)(187a)によって、左右の伝動軸(186)(187)が回転駆動されるようになっている。そして、その伝動軸(186)(187)からベベルギア(186b)(187b)及びベベルギア(184a)を介して左右の伝動軸(184)がそれぞれ回転駆動されるようになっており、各伝動軸(184)の後端部に固設されたベベルギア(184b)が駆動軸(185)の中途部に固設するベベルギア(185a)に噛合されて駆動軸(185)を回転駆動している。したがって、動力損失のない、効率のよいシンプルな動力伝達機構が実現されている。
【0038】
そして、入力軸(136)が連結パイプ(166)のほぼ中央に配設されていると、PTO伝動軸(158)と植付伝動軸(157)のユニバーサルジョイント部(159)及び植付伝動軸(157)と入力軸(136)のユニバーサルジョイント部(159)に負担がかからなくてよい。すなわち、このような位置に植付部(9)側の入力軸(136)が設けられていると、図10で示すように、PTO伝動軸(158)に対する植付伝動軸(157)の角度(α)が大きくならずに入力軸(136)に接続できるため、ユニバーサルジョイント部(159)に過大な負担がかからず、その耐久性が向上する。しかも、後輪(3)から植付伝動軸(157)を離すことができるので、安全性も増す。
【0039】
また、このとき、図11乃至図14で示すように、入力軸(136)が設けられている側(図示のものは左側)のミッションケース(6)側面部からPTO軸(65)を取り出すように構成すると、更に好適になる。すなわち、例えばPTO入力軸(64)をチェーン(70)に干渉しないように延設してその先端にギア(30)を固設し、そのギア(30)からベルト又はチェーンあるいはギア (31)を介して第2PTO入力軸(35)が固設されているギア(32)に動力が伝達するように構成し、第2PTO入力軸(35)から前述と同様にPTO軸(65)にベベルギア(35a)(65a)を介して動力を伝達するように構成する。このような構成にすれば、PTO軸(65)から入力軸(136)までの伝達経路が一体型のミッションケース(6)の延出方向にほぼ平行な直線状になるため、更に植付伝動軸(157)の配設角度が小さくなり、ユニバーサルジョイント部(159)の負担を更に軽減できるとともに、耐久性を向上させることができる。
【0040】
なお、第2PTO入力軸(35)のベベルギア(35a)及びPTO軸(65)のベベルギア(65a)の噛み合い付近はミッションケース(6)の側面部に設けたカバー(33)で被装されている。
また、(139)はPTO伝動軸(158)を支持する支持部材であり、この場合は、PTO軸(65)が突出している側のミッションケース(6)側面後部、即ち後車輪駆動軸(69)の上部で、かつPTO伝動軸(158)が側面視でロワーリンク(12)後端部の昇降範囲のほぼ中間に位置するように設けられている。このような位置にPTO伝動軸(158)の支持部材(139)を設けると、PTO伝動軸(158)が後車輪駆動軸(69)に干渉することがなくなるので、田植機を組み立てるときにPTO伝動軸(158)をセットしやすくなる。
【0041】
また、図8で示すように、入力軸(136)を延設して十字型パイプ(172)の後方部から突出させ、第2PTO軸(155)として利用できるように構成すると、施肥機などの付属装置を設けることが可能になる。なお、この第2PTO軸(155)はこのように入力軸(136)を延長して設ける以外に、図10で示すように、左右どちらか一方(図示のものは右側)の伝動軸(184)の先端(前部側)を延長して設けることが可能である。このような位置に第2PTO軸(155)を設けると、植付部(9)からの簡単な構成で動力を取り出すことが可能となり、汎用性が向上する。
【0042】
植付伝動フレーム(92)には駆動ケース(173)や上部支持フレーム(190)を支持する支持部が固設されており、左側の伝動パイプ(164)の前部に配置する十字型パイプ(168)の前部には、前上方向きにケース支持アーム(174)が突設されるとともに、連結パイプ(166)の右側前部より前上方向きに横軸支持アーム(175)がケース支持アーム(174)と平行に突設されている。そして、植付伝動フレーム(92)の前部、即ち前側に配置した十字型パイプ(167)(168)の前部に、上部支持フレーム(190)が固設されるブラケット(177)が固設されている。したがって、パイプ体を連結したシンプルな構成であるとともに空間に余裕のある植付伝動フレーム(92)に駆動ケース(173)や横送り軸(180)の支持部が強固に固設され、振動や衝撃に強くて耐久性のある支持部が構成される。
【0043】
また、上部支持フレーム(190)は、横送り軸(180)の前方を通過して上方に延出し、上部支持フレーム(190)の上部を用いてガイドレール(95)が支持され、植付伝動フレーム(92)と上部支持フレーム(190)とが一体的に連結されて、植付部(9)を支持する剛性の高いフレームを構成している。
そして、ケース支持アーム(174)の外側面には駆動ケース(173)が固設され、ケース支持アーム(174)前部と横軸支持アーム(175)前部に横送り軸(180)が軸支されて、横送り軸(180)の左端部が駆動ケース(173)内に挿入されている。横送り軸(180)は連結パイプ(166)と平行状に配置され、側面視において、横送り軸(180)がローリング支点軸(176)の上方に配置されており、横送り軸(180)の支持構成がシンプルになって、効率のよい配置構成となっている。
【0044】
また、連結パイプ(166)内の伝動軸(187)の左端部は十字型パイプ (168)より側方に突出され、駆動ケース(173)内に挿入されて、端部にギア(188)が固設されている。駆動ケース(173)に挿入された横送り軸(180)の左端部にもギア(189)が固設され、ギア(188)とギア(189)が噛み合うことにより、横送り軸(180)に動力を伝達する苗載台駆動機構が構成されている。また、横送り軸(180)には滑り子摺動用の溝(180a)が形設されており、横送り軸(180)の外周面上に滑り子受けが遊嵌され、滑り子受け内に付設されている滑り子が溝(180a)に嵌入されて、横送り軸(180)の回動に伴われて溝(180a)内を摺動し、滑り子受けが横送り軸(180)上を左右に往復動するようになっている。そして、滑り子受け後部に連結部を介して苗載台(91)が連結され、横送り軸(180)の回動によって苗載台(91)が精確に左右往復動されるようになっている。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、ロータリー植付装置に動力を伝達する伝達機構が内設される植付伝動フレームをパイプ体で構成するとともに、その植付伝動フレームに植付伝動ケースを溶接によって固着し、植付伝動ケースの一側方にロータリーケース取付部材を溶接によって取り付けるとともに、他側方にロータリーケース取付部材を着脱自在に取り付けられるように構成したので、部品点数が低減されて製造コストが安価で済み、剛性が高いわりには軽量化されるので、植付部全体の重量を低減することができる。また、植付伝動フレームを溶接により一体的に構成することが可能となり、かつ植付伝動ケースを植付伝動フレームと一体的に構成することが可能となるので、組立工数を低減することができる。
そして、植付伝動ケースに、ユニットクラッチを作動させる操作具を挿通できる貫通孔を穿設したので、パイプフレーム構造の利点を保ちながらユニットクラッチ機構を具えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の概略側面図
【図2】ミッションケース内の機構を示す概略側面図
【図3】ミッションケース内の後部の機構を示す概略平面図
【図4】ミッションケース内の前部の機構を示す概略平面図
【図5】エンジンからミッションケースへ動力を伝達する機構を示す概略側面図
【図6】2ブレーキ機構の様子を示す概略平面図
【図7】2ブレーキ機構の様子を示す概略側面図
【図8】植付伝動フレーム内の機構を示す概略平面図
【図9】ロータリー植付装置内の機構を示す概略平面図
【図10】植付部側入力軸への動力伝達経路を示す概略平面図
【図11】植付部側入力軸への動力伝達経路を示す概略側面図
【図12】植付部側入力軸への動力伝達経路を示す概略平面図
【図13】ミッションケースの概略側面図
【図14】ミッションケースの概略平面図
【図15】クランク式の植付装置を示す概略平面図
【図16】十字型管継手にユニットクラッチピンを挿通する様子を示す概略斜視図
【符号の説明】
65 PTO軸
80 ロータリー植付装置
81 ロータリーケース
82 植付爪ケース
92 植付伝動フレーム
93 植付爪
136 入力軸
157 植付伝動軸
158 PTO伝動軸
164 伝動パイプ
165 植付伝動ケース
166 連結パイプ
169 十字型管継手
184 伝動軸
185 駆動軸
186 伝動軸
187 伝動軸

Claims (2)

  1. ロータリー植付装置を具えた植付部を機体後部に昇降自在に配設した乗用田植機において、ロータリー植付装置に動力を伝達する伝達機構が内設される植付伝動フレームをパイプ体で構成するとともに、該植付伝動フレームに植付伝動ケースを溶接によって固着し、該植付伝動ケースの一側方にロータリーケース取付部材を溶接によって取り付けるとともに、他側方にロータリーケース取付部材を着脱自在に取り付けられるように構成したことを特徴とする乗用田植機。
  2. 前記植付伝動ケースに、ユニットクラッチを作動させる操作具を挿通できる貫通孔を穿設したことを特徴とする請求項1に記載の乗用田植機。
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