JP2000342029A - 乗用田植機 - Google Patents

乗用田植機

Info

Publication number
JP2000342029A
JP2000342029A JP11155409A JP15540999A JP2000342029A JP 2000342029 A JP2000342029 A JP 2000342029A JP 11155409 A JP11155409 A JP 11155409A JP 15540999 A JP15540999 A JP 15540999A JP 2000342029 A JP2000342029 A JP 2000342029A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
shaft
planting
gear
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11155409A
Other languages
English (en)
Inventor
Shogo Aoki
荘吾 青木
Yoichiro Nishi
陽一朗 西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority to JP11155409A priority Critical patent/JP2000342029A/ja
Publication of JP2000342029A publication Critical patent/JP2000342029A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化、軽量化に適応できるロータリー植付
装置を具えた乗用田植機を得ることを課題とする。 【解決手段】 ロータリー植付装置を具えた植付部を機
体後部に昇降自在に配設した乗用田植機において、ロー
タリー植付装置に動力を伝達する伝達機構が内設される
植付伝動フレームをパイプ体で構成するとともに、ロー
タリー植付装置を配設した植付伝動ケースを前記植付伝
動フレームに着脱自在に取り付けられるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機の植付
部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のロータリー植付装置を具備した乗
用田植機は、ミッションケースの後方に縦長のセンター
ケースが配設され、そのセンターケースに軸支された伝
動軸を内設した伝動パイプに縦長の植付伝動ケースの前
部が軸支され、植付伝動ケースの後部にロータリー植付
装置のロータリーケースが取り付けられる駆動軸が軸支
されている。そして、ミッションケースのPTO軸から
の動力がセンターケース、伝動パイプ、植付伝動ケース
を介して駆動軸に伝達され、ロータリーケースがその駆
動軸を中心に回転することにより、ロータリーケースに
設けられている植付爪ケースが旋回運動し、植付爪ケー
ス先端の植付爪が苗載台から1株分の苗を掻き取って植
え付けするように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、ロー
タリー植付装置を具えた従来の乗用田植機には縦長のセ
ンターケースや植付伝動ケースが設けられている。しか
しながら、これらセンターケースや植付伝動ケースは重
量物であり、かつ部品点数も多いため、乗用田植機の小
型化、軽量化には適応されない問題があった。そこで、
本発明は小型化、軽量化に適応できるロータリー植付装
置を具えた乗用田植機を得ることを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、本発明は、次のような乗用田植機を提供す
るものである。すなわち、ロータリー植付装置を具えた
植付部を機体後部に昇降自在に配設した乗用田植機にお
いて、ロータリー植付装置に動力を伝達する伝達機構が
内設される植付伝動フレームをパイプ体で構成するとと
もに、ロータリー植付装置を配設した植付伝動ケースを
前記植付伝動フレームに着脱自在に取り付けられるよう
に構成したことを特徴とする乗用田植機である。そし
て、前記植付伝動ケースにユニットクラッチを作動させ
る操作具を挿通できる貫通孔を穿設したことを特徴とす
る乗用田植機である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を基に説明する。図1は本発明にかかる乗
用田植機(A)の全体を示す概略側面図である。乗用田
植機(A)は走行車両(1)と、走行車両(1)の後部
に連結した植付部(9)とで構成されており、図1で示
すように、走行車両(1)の前部及び後部にはそれぞれ
前輪(2)と後輪(3)が懸架され、車体フレーム
(4)の前部には動力部であるエンジン(5)が搭載さ
れている。そして、エンジン(5)後方の車体フレーム
(4)の左右略中央には前後方向に長く延出したミッシ
ョンケース(6)が配置されており、ミッションケース
(6)の前部に前輪(2)が支持され、後部に後輪
(3)が支持されている。エンジン(5)を覆うボンネ
ット(22)の両側には予備苗載台(90)が配設さ
れ、オペレーターが搭乗する車体カバー(20)によっ
てミッションケース(6)等が覆われている。そして、
車体カバー(20)の後上部に運転席(7)が設けら
れ、車体カバー(20)前部のボンネット(22)の後
方に操向ハンドル(8)が配設されている。なお、(7
5)は主変速レバー、(76)は主クラッチレバー、
(77)は植付昇降レバー、(74)は主クラッチペダ
ルである。
【0006】ミッションケース(6)は前低後高に形成
された車体フレーム(4)に対して、その最前部近傍と
最後部近傍及び中間部近傍において固定され、ミッショ
ンケース(6)の最前部近傍は、エンジン(5)が載置
される支持部材(50)に、支持部材(50)から斜め
内側後下方に向かって延設されている取付部材(51)
を介して固定されている。そして、後部が車体カバー
(20)の下面から離れていくように、車体フレーム
(4)の前後方向略中央下部より車体フレーム(4)の
後端部の後下方まで、前後方向に長く延出されて形成さ
れており、図1で示す側面視において斜め下方に向かう
前高後低の傾斜姿勢に配置されている。したがって、P
TO軸(65)に接続されるユニバーサルジョイント部
(159)を有するPTO伝動軸(158)を通すスペ
ースを広くとることができ、そのユニバーサルジョイン
ト部(159)及びPTO伝動軸(158)等を余裕を
もって配置することが可能となっている。なお、ミッシ
ョンケース(6)の上面には、PTO伝動軸(158)
を支持する支持部材(160)が設けられており、PT
O伝動軸(158)の両端が同じミッションケース
(6)に支持されることになって、同心精度が容易に高
められるようになっている。
【0007】ミッションケース(6)の前部には走行変
速機構が内設される変速室(60)が形成され、変速室
(60)の左右両側面にフロントアクスルケース(3
7)が一体的に固設されている。そして、フロントアク
スルケース(37)の左右端部より下方に向かって車軸
ケースが固設され、車軸ケースの下端部に前輪(2)を
固設する前車輪軸(66)が軸支されている。また、ミ
ッションケース(6)の後端部には軸芯を左右方向に持
つ筒状のリアアクスルケース(38)が一体的に形成さ
れ、リアアクスルケース(38)内に後車輪駆動軸(6
9)が軸支されている。そして、後車輪駆動軸(69)
の左右両端部に後輪(3)が固設され、従来のような伝
動ケースを廃止した構成になっている。このように、フ
ロントアクスルケース(37)とリアアクスルケース
(38)をミッションケース(6)に一体的に設ける
と、ミッションケース(6)で各車輪(2)(3)を支
持することができ、車体フレーム(4)への負担を低減
することができる。
【0008】図2乃至図4で示すように、ミッションケ
ース(6)の上下方向に膨出した前部には、内部に変速
機構やPTO軸(65)が配設される変速室(60)が
形成されており、この上方に膨出させた変速室(60)
の上後部には前後方向に軸芯を有するPTO軸(65)
が軸支されている。このように、ミッションケース
(6)は後側が変速室(60)の後部より一段低く、即
ち変速室(60)の上後部はミッションケース(6)の
後部側上面より上方に膨出した形状に形成され、その膨
出した変速室(60)の後面より後方に向かってPTO
軸(65)の後端部が突出している。ミッションケース
(6)の変速室(60)の上部には、左右方向に入力軸
(56)が軸支され、入力軸(56)の左端部が外側に
突出されて従動プーリー(55)が固設され、図4、図
5で示すように、エンジン(5)の左側面より側方に突
出されている出力軸(52)に固設された駆動プーリー
(53)からの動力が、ベルト(54)を介してミッシ
ョンケース(6)内に入力される。そして、このベルト
(54)はテンションアーム(57)の先端に取り付け
られたテンションローラー(58)によって緊張される
ように構成されており、主クラッチペダル(74)の踏
み込み操作や主クラッチレバー(76)のシフト操作に
連動して動力の断接が行われるようになっている。
【0009】入力軸(56)の前下方には主変速軸(6
1)が軸支され、主変速軸(61)の前下方には前車輪
駆動軸(62)が軸支され、入力軸(56)に入力した
動力が略前下方に伝達されるようになっている。そし
て、前輪(2)の前車輪軸(66)は前車輪駆動軸(6
2)の鉛直方向下方に配置されており、入力軸(56)
の動力を直線状に鉛直方向下方へ伝達する動力伝達経路
が構成されている。このため、動力伝達経路を短くする
ことができ、動力損失の少ないシンプルな構成にするこ
とができるとともに、車軸ケースの上下方向の長さを短
くすることができ、コストダウンを図ることが可能とな
っている。そして、入力軸(56)の前方で主変速軸
(61)の上方には副変速軸(63)が軸支されてお
り、入力軸(56)と主変速軸(61)は側面視におい
て副変速軸(63)を頂点とする略二等辺三角形状に配
置されて、ミッションケース(6)内の構成がシンプル
になっている。また、後輪(3)を駆動する後車輪駆動
軸(69)への駆動力は、入力軸(56)と前車輪駆動
軸(62)との間の主変速軸(61)からチェーン(7
0)を介してミッションケース(6)後下方の後車軸駆
動部に伝達されており、ミッションケース(6)の配設
方向である前高後低方向に動力伝達経路が構成されてい
る。
【0010】すなわち、このミッションケース(6)後
部の後車軸駆動部にはミッションケース(6)の配設方
向に沿った後下方向きに従動軸(67)、カウンター軸
(68)、後車輪駆動軸(69)が順に配設されてお
り、チェーン(70)を介して従動軸(67)に動力が
伝達され、カウンター軸(68)を介して後車輪駆動軸
(69)に動力が伝達されて、後車輪駆動軸(69)へ
の駆動伝達経路をミッションケース(6)の配設方向に
合わせた前高後低の直線状にし、シンプルかつ省スペー
スで効率のよい動力伝達経路の配置構成としている。ま
た、この動力伝達経路は最短経路になるため、チェーン
(70)の長さを短くすることができてコストダウンを
図ることができ、更には後車輪駆動軸(69)の高さ位
置が車体フレーム(4)よりも下方位置になるため、後
輪(3)の車輪を小径とすることができ、走行車両の小
型化が図れるようになっている。なお、ここでは後車軸
駆動部に動力を伝達する構成としてチェーン(70)が
用いられているが、動力を伝達する手段としてはチェー
ン(70)のような無端体に限定されるものではなく、
伝動軸を用いることもできる。
【0011】ミッションケース(6)後部の後車軸駆動
部には、動力断接機構と制動機構が配設されており、従
動軸(67)の左右中央部にはボス部(101)が固設
され、ボス部(101)の外周面上にスプロケット(1
00)が固設されてチェーン(70)が巻回されてい
る。ボス部(101)の左右両側の従動軸(67)には
摺動ギア(102)がスプライン嵌合されており、摺動
ギア(102)とサイドクラッチ(103)とが歯数を
同じにして一体成形されて部品点数の削減が図られると
ともに、組立がしやすいように構成されている。摺動ギ
ア(102)にはカウンター軸(68)に枢支した内ギ
ア(104)が噛合され、内ギア(104)に一体的に
形成した外ギア(105)には後車輪駆動軸(69)に
固設するギア(106)が噛合されている。
【0012】また、摺動ギア(102)にはミッション
ケース(6)下面に枢支した操作軸(107)に固設す
るフォークが嵌合され、操作軸(107)下部に固設す
るアーム(108)を回動操作することで、操作軸(1
07)が回動し、摺動ギア(102)が摺動される。摺
動ギア(102)を内側に摺動させると、摺動ギア(1
02)内側がボス部(101)内に係合されて動力が伝
達され、後車輪駆動軸(69)が駆動される。摺動ギア
(102)を外側に摺動させると、ボス部(101)と
摺動ギア(102)との係合が外れ、動力の伝達が離脱
されると同時に、摺動ギア(102)の外側端部に形設
したパットと挟持体によって構成されるブレーキ機構
(130)が作動し、摺動ギア(102)の回動が制動
されて後車輪駆動軸(69)の回動が停止される。
【0013】入力軸(56)の後方にはPTO入力軸
(64)が軸支され、そのPTO入力軸(64)からベ
ベルギア(64a)(65a)を介して前後方向に軸芯
を有する伝達軸(65b)に動力を伝達し、PTOクラ
ッチ(109)を介してPTO軸(65)に動力を伝達
しており、入力軸(56)より水平方向後方に向けて動
力を伝達し、後方の植付部(9)に動力を伝達するよう
にしている。また、PTO軸(65)への動力の断接を
行うPTOクラッチ(109)にはギア式クラッチが用
いられており、伝達軸(65b)には前後方向中央部に
筒体(65c)が遊嵌され、筒体(65c)が遊嵌され
ていない伝達軸(65b)の前部にクラッチギア(11
0)が固設されて、筒体(65c)の前部に摺動クラッ
チギア(111)がスプライン嵌合されている。
【0014】摺動クラッチギア(111)にはミッショ
ンケース(6)側面に軸支される操作軸(112)に固
設するフォークが嵌合され、操作軸(112)が運転席
(7)の近傍位置に配置されるPTOクラッチレバーを
兼用する植付昇降レバー(77)に連動連結されてお
り、植付昇降レバー(77)を操作してクラッチギア
(110)と摺動クラッチギア(111)とが噛合さ
れ、伝達軸(65b)の動力が後方のPTO軸(65)
に伝達されるようになっている。なお、筒体(65c)
後部にはギア式クラッチの摺動クラッチギア(113)
が摺動自在にスプライン嵌合され、圧縮バネ(114)
によってPTO軸(65)の前部に固設するクラッチギ
ア(115)に噛合する方向に付勢されており、PTO
軸(65)に動力を伝達する安全クラッチ(116)が
形成されている。この安全クラッチ(116)は植付部
(9)側の動力伝達機構に負荷がかかった場合に、ミッ
ションケース(6)側で動力伝達を離脱するようになっ
ており、植付部(9)の構成がシンプルになるようにし
ている。
【0015】入力軸(56)には走行用ギア(117)
と後進用ギア(120)が固設され、副変速軸(63)
には走行用の第1変速ギア(118)と第2変速ギア
(119)が固設されている。また、PTO軸(65)
への動力は、入力軸(56)の動力が株間変速される変
速機構を介して伝達されており、従来の植付ミッション
ケースが廃止されている。すなわち、入力軸(56)の
端部にはミッションケース(6)側面より側方に突出し
て株間変速を行う第1減速ギア(121)が固設される
とともに、PTO入力軸(64)の端部にもミッション
ケース(6)の側面より側方に突出して株間変速を行う
第2減速ギア(122)が固設され、第2減速ギア(1
22)と第1減速ギア(121)とを噛合させることで
株間変速が行われ、PTO軸(65)への動力を伝達し
ている。また、この株間変速を行う第1減速ギア(12
1)と第2減速ギア(122)の側面は着脱自在にカバ
ー(123)で被装され、カバー(123)を外すこと
で容易に第1減速ギア(121)と第2減速ギア(12
2)を組み替えることができ、仕様に合わせた株間変速
が行えるようになっている。このようにミッションケー
ス内に植付部(9)の変速機構を配置すると、植付部
(9)の構成をよりシンプルな構成にすることができ
る。
【0016】また、入力軸(56)の前下方に配置した
主変速軸(61)には軸芯方向に摺動される走行変速ギ
ア(124)がスプライン嵌合されており、走行変速ギ
ア(124)は大径ギア(125)と小径ギア(12
6)とを横方向に一体的に固設するギアで構成されると
ともに、主変速レバー(75)の操作に連動して左右方
向に摺動するフォークに嵌合されている。主変速軸(6
1)のミッションケース前後方向左側にはスプロケット
とギアが一体となった動力分岐ギア(127)が固設さ
れており、この動力分岐ギア(127)のギアには左右
の前車輪駆動軸(62)を駆動するデフ機構(128)
のリングギアが噛合され、動力分岐ギア(127)を用
いて動力を2方向に分岐している。そして、デフ機構
(128)の側部にはデフロック機構(129)が配置
されている。
【0017】主変速レバー(75)を中立位置より前方
に回動させると、走行変速ギア(124)がミッション
ケース前後方向左側に摺動され、小径ギア(126)と
副変速軸(63)上の第2変速ギア(119)とが噛合
されて主変速軸(61)を高速回転させることにより、
各車輪(2)(3)を高速で回動させる通常走行が行わ
れる。また、主変速レバー(75)を中立位置より1段
階後方に回動すると、走行変速ギア(124)がミッシ
ョンケース前後方向右側に摺動されて、大径ギア(12
5)と副変速軸(63)上の第1変速ギア(118)と
が噛合され、主変速軸(61)が低速回転されて各車輪
(2)(3)を作業速度で駆動するとともに、前進側に
2段階の変速が行われる。
【0018】また、主変速レバー(75)を後方に回動
すると、走行変速ギア(124)がミッションケース前
後方向右側に更に摺動され、入力軸(56)上の後進用
ギア(120)が図示しない主変速軸(61)上のギア
と噛合され、主変速軸(61)が逆転回動されて、各車
輪(2)(3)を後進回動させている。このように、入
力軸(56)を後進変速用のギアを有するカウンター軸
として使用し、ミッションケース内の変速機構をPTO
側への入力軸であるPTOカウンター軸を省いたシンプ
ルな変速機構に構成しても、通常走行、作業走行、後進
走行といった必要最小限の走行変速を行うことができる
ようになっている。
【0019】また、ミッションケース(6)の前部下端
部より内方側、即ち変速室(60)の下部でサクション
(156)の前方には左右のブレーキロッド(131)
を作動させるブレーキシャフト(132)を通す貫通孔
(133)が穿設されており、ミッションケース(6)
でブレーキ機構を支持するようになっている。ブレーキ
機構にはブレーキペダルが1本である1ブレーキ機構と
ブレーキペダルが2本である2ブレーキ機構があり、1
ブレーキ機構の場合はブレーキペダル(73)を踏み込
み操作すると、それに連動してブレーキシャフト(13
2)が回動し、ブレーキシャフト(132)に連動連結
されているブレーキロッド(131)が両方同時に作動
して、ブレーキロッド(131)後端部に連動連結され
ているアーム(108)が両方同時に回動し、摺動ギア
(102)が左右両側に摺動して動力伝達が離脱される
と同時に、両方のブレーキ機構(130)が作動して左
右両後車輪駆動軸(69)が制動され、走行車両(1)
を停止させるようになっている。
【0020】また、2ブレーキ機構の場合には、図6、
図7で示すように、左右に分かれたブレーキペダル(7
3a)(73b)のどちらか一方を踏み込み操作する
と、それに連動して2重の筒体で構成されたブレーキシ
ャフト(132)のどちらか一方の筒体が回動するよう
になっており、それぞれの筒体に連動連結された左右の
ブレーキロッド(131)が別々に作動するようになっ
て、左右別々にブレーキ機構(130)が作動するよう
になっており、1ブレーキ機構のように両方同時にブレ
ーキをかけたいときには、左右のブレーキペダル(7
3)を連結する連結具(135)を用いるようになって
いる。
【0021】また、図5で示すように、機体進行方向に
向かって左側に配設される主クラッチペダル(74)の
近傍には主クラッチレバー(76)が設けられ、主クラ
ッチペダル(74)や主クラッチレバー(76)の操作
により、エンジン(5)からミッションケース(6)内
へ動力を伝達するベルト(54)のテンションを「切」
状態にできるように構成されている。すなわち、主クラ
ッチレバー(76)を後方に向けて図示の矢印方向に回
動操作すると、連動ロッド(140)が下方に向かって
移動し、長孔(140a)に挿通されたピンなどの嵌入
部材(143)を介してテンションアーム(57)を下
方に回動して、テンションアーム(57)に取り付けら
れているテンションローラー(58)をベルト(54)
から離し、ベルトテンションを「切」状態にするように
なっている。そして、主クラッチペダル(74)を踏み
込むと、ペダル支柱(74a)に固設されたL字型ブラ
ケット(144)に取り付けられたピンなどの押圧部材
(145)が、テンションアーム(57)の回動軸(5
9)に固定されたカム(146)を押してテンションア
ーム(57)を下方に回動させるようになっており、こ
れによってベルトテンションを「切」状態にするように
なっている。
【0022】また、テンションアーム(57)には、ミ
ッションケース(6)側の従動プーリー(55)の回転
を停止させるブレーキ部材(147)が固設されてお
り、このブレーキ部材(147)は、テンションアーム
(57)が下方に向かって回動することによって従動プ
ーリー(55)を押圧してその回転を止め、機体全体に
ブレーキがかかるように構成されている。しかも、この
ブレーキ部材(147)は主クラッチレバー(76)を
操作してベルトテンションを「切」状態にしたときにの
み作用し、主クラッチペダル(74)の踏み込み操作で
は非作用状態となるように構成されている。したがっ
て、坂道で走行車両(1)を停止させることができるよ
うになるとともに、高速時において主クラッチペダル
(74)を踏み込んでも急停止することがなく、安全で
ある。
【0023】次に、植付部(9)について詳細に説明す
る。図1で示すように、植付部(9)は4条植えとした
苗載台(91)や複数の植付爪(93)等から構成され
ており、前高後低に配設した苗載台(91)を下部レー
ル(95)及びガイドレール(96)を介して植付伝動
フレーム(92)に左右往復摺動自在に支持させてい
る。植付伝動フレーム(92)の前部にはローリング支
点軸(176)を介してヒッチ(94)が設けられ、そ
のヒッチ(94)は、ヒッチ(94)の上部左右両側に
枢支されているトップリンク(11)と、ヒッチ(9
4)の下部左右両側に枢支されているロワーリンク(1
2)とを含む昇降リンク機構(10)を介して走行車両
(1)の後部に連結されている。
【0024】ロワーリンク(12)の前端部内側面には
リフトアーム(13)の基部が固設されており、このリ
フトアーム(13)をロワーリンク(12)の配設方向
に対して直交する上方向に突設している。そして、昇降
リンク機構(10)を昇降駆動させる昇降シリンダー
(15)がこのロワーリンク(12)に連結したリフト
アーム(13)に連結している。また、リフトアーム
(13)の上端部とロワーリンク(12)の後端部との
間には補強リンク(14)が連結されており、ロワーリ
ンク(12)の剛性を高めるようにしている。そして、
トップリンク(11)及びロワーリンク(12)の前端
部は、後部連結フレーム(44)間に横設された枢支ピ
ンを介して枢支されており、この後部連結フレーム(4
4)が昇降リンク機構(10)の支持部として兼用され
て、植付部(9)の安定した昇降、部品点数の削減、構
成のシンプル化が図られている。
【0025】また、植付部(9)の下部には植付部
(9)を一定の高さに保持する均平用のセンターフロー
ト(97)とサイドフロート(98)が配設されてお
り、センターフロート(97)は走行車両(1)の左右
中心線上に配置され、センターフロート(97)の左右
対称位置にサイドフロート(98)が配設されて、植付
部(9)の左右のバランスを良好に保ち、植え付け姿勢
を安定させて、正確に植え付けができるようにしてい
る。そして、植付部(9)の動力伝達部である植付伝動
フレーム(92)の下部に植深調節軸(161)が左右
のサイドフロート(98)の幅に合わせて横設されると
ともに、植深調節軸(161)の適所位置より後下方の
各フロートの後部に向けて支持アーム(162)が突設
され、各フロートの後部上に枢支されており、植深調節
軸(161)より前方に操作アーム(163)が突出さ
れ、操作アーム(163)の後端部より上方に向かって
植深さ設定レバー(79)が設けられている。このた
め、オペレーターが運転席(7)に着座したまま植深さ
設定レバー(79)を操作しやすく、容易に調整するこ
とが可能になっている。
【0026】しかして、植深さ設定レバー(79)を操
作すると、支持アーム(162)の後端が植深調節軸
(161)を中心に上下動し、各フロートと植深調節軸
(161)との上下間隔が調整されて、植付部(9)の
高さが上下動され、植付爪(93)によって切り取った
苗を一定の深さに植え付けることができるようになって
いる。また、植深さ設定レバー(79)と略左右対称の
位置には植付本数調節レバーが配設されており、植深さ
設定レバー(79)や植付本数調節レバーの中途部には
図8で示す上部支持フレーム(190)に固設されるレ
バーガイド(191)が設けられ、各レバーがそのレバ
ーガイド内を貫通するとともに、レバーガイドに形設さ
れているラッチに係合されるようになっている。なお、
(194)は縦送りローラー、(195)は縦送りベル
トであり、縦送りローラー(194)が間欠的に駆動す
ることによって、苗マットが間欠的に、かつ精確に縦送
りされるように構成されている。
【0027】植付部(9)は4条植用であるため、図8
で示すように、ロータリーケース(81)が4基設けら
れており、植付爪(93)に駆動力を伝達する伝動パイ
プ(164)が左右に1本ずつ配設されている。そし
て、その伝動パイプ(164)の前部が連結パイプ(1
66)で連結され、平面視門型の植付伝動フレーム(9
2)が一体的に形成されるとともに、門型の開放側が後
方に向けられて、左右の開放側端部に、ロータリーケー
ス(81)が左右両側に設けられた十字型管継手(16
9)を後端部に一体的に形成した植付伝動ケース(16
5)が接続されている。なお、伝動パイプ(164)や
連結パイプ(166)及び植付伝動ケース(165)の
内部にはロータリー植付装置(80)への動力伝達機構
を構成する伝動軸(184)や伝動軸(186)(18
7)及び図9で示す駆動軸(185)が回転自在に軸支
される。
【0028】植付伝動フレーム(92)を構成する伝動
パイプ(164)や連結パイプ(166)、及び植付伝
動ケース(165)の前部側のパイプ部分は円柱状の金
属パイプ、例えば鉄パイプなどで成形されており、伝動
パイプ(164)と連結パイプ(166)は十字型パイ
プ(167)(168)によって連結されており、十字
型パイプ(167)(168)は縦パイプ(167a)
(168a)と横パイプ(167b)(168b)とで
形成されている。また、伝動パイプ(164)の後端部
にはフランジ部(164a)が形成され、植付伝動ケー
ス(165)前端のフランジ部(165a)とそのフラ
ンジ部(164a)とがボルトなどの取付具(170)
によって連結されている。
【0029】このような構成の植付伝動フレーム(9
2)によれば、部品点数が低減されて製造コストが安価
で済み、剛性が高いわりには軽量化されるので、植付部
(9)全体の重量を低減することができ、昇降リンク機
構(10)や車体フレーム(4)への負担を低減するこ
とができる。また、十字型パイプ(167)(168)
を連結パイプ(166)や伝動パイプ(164)に溶接
して固着し、植付伝動フレーム(92)を一体的に構成
することが可能となり、組立工数を低減することができ
る。なお、図10で示すように、伝動パイプ(164)
の後部を延設して植付伝動ケース(165)のパイプ部
分をなくし、伝動パイプ(164)に直接十字型管継手
(169)の前端部を溶接して固着することによって、
植付伝動フレーム(92)と植付伝動ケース(165)
とが一体的になるように構成し、例えば外方側のロータ
リーケース取付用フランジ部(81a)は十字型管継手
(169)に溶接して取り付け、内方側のロータリーケ
ース取付用フランジ部(81b)は十字型管継手(16
9)のフランジ部(169a)にボルトなどの取付具
(171)によって取り付けるように構成してもよく、
これによっても同様な効果が得られる。もちろん、内方
側を溶接し、外方側を取付具によって取り付けてもよ
い。
【0030】ロータリー植付装置(80)は従来公知の
ものであって、図9で示すように、植付伝動ケース(1
65)の十字型管継手(169)に回転自在に軸支され
た駆動軸(185)にロータリーケース(81)が固定
され、そのロータリーケース(81)は駆動軸(18
5)の回転駆動によって図1の側面視で反時計方向に等
速回転するようになっている。そして、ロータリーケー
ス(81)の回転軸心を中心として対称となる位置に
は、一対の植付爪ケース(82)が配設されるととも
に、その植付爪ケース(82)の先端に植付爪(93)
が取り付けられている。
【0031】ロータリーケース(81)は、中空状で縦
に2つ割り可能に構成されており、駆動軸(185)に
は太陽歯車(83)が嵌着されている。そして、この太
陽歯車(83)と噛合し、かつ、太陽歯車(83)と同
歯数の中間歯車(84)が中間軸(86)に遊嵌されて
回転自在に設けられており、植付駆動軸としてのロータ
リーカム軸(87)にはロータリーアーム軸(88)が
遊嵌されている。そして、このロータリーアーム軸(8
8)に、中間歯車(84)と常時噛合し、かつ、中間歯
車(84)や太陽歯車(83)と同歯数の遊星歯車(8
5)が嵌着されている。
【0032】なお、このような遊星歯車機構を構成する
太陽歯車(83)、中間歯車(84)、遊星歯車(8
5)は中心及び焦点を有しない非円形歯車であり、ま
た、中間歯車(84)と遊星歯車(85)はメイン歯車
とサブ歯車を重ねるように配置した2重の歯車に構成さ
れている。そして、遊星歯車(85)のメイン歯車とサ
ブ歯車にそれぞれ突設したピンに係合するリングバネ等
をそのサブ歯車側方に設けて、遊星歯車(85)のメイ
ン歯車とサブ歯車が互いにずれるように付勢するととも
に、中間歯車(84)と遊星歯車(85)のサブ歯車同
士を噛合させて、遊星歯車(85)のバックラッシュを
防止するようにしている。
【0033】植付爪ケース(82)はロータリーカム軸
(87)に遊嵌しているロータリーアーム軸(88)に
姿勢調節自在に固定されており、回転体としてのロータ
リーケース(81)がその回転駆動軸である駆動軸(1
85)によって自転すると、太陽歯車(83)に噛合す
る中間歯車(84)がロータリーケース(81)の自転
に伴って、その自転の回転角度と同じ回転角度だけ同方
向に自転し、中間歯車(84)に遊星歯車(85)とロ
ータリーアーム軸(88)を介して連動する植付爪ケー
ス(82)は、その中間歯車(84)の自転により、ロ
ータリーケース(81)の自転方向とは逆方向に公転す
る。そして、植付爪ケース(82)が苗載台(91)の
方向を向いた姿勢状態で駆動軸(185)を中心に旋回
運動し、苗載台(91)に対向する植付爪(93)が上
から下に下降する旋回運動中に、その植付爪(93)の
先端部にて苗載台(91)上の苗マットから苗を1株だ
け分割して把持し、そのまま、その旋回運動における下
降下限において圃場面に植え付けるようになっている。
【0034】なお、前述したように、遊星歯車機構を構
成している太陽歯車(83)、中間歯車(84)、遊星
歯車(85)の何れもが中心及び焦点を有しない非円形
歯車なので、植付爪(93)先端が旋回運動する静軌跡
は、図1で示すように、苗を植え付ける前側がカーブ
し、苗を植え付けた後側がより直線に近い偏形楕円状曲
線の閉ループになっており、植付爪(93)は、苗を植
え付けた直後に、急速に圃場面から上昇するようになっ
ている。このようなロータリー植付装置(80)によれ
ば、前輪(2)及び後輪(3)を走行駆動して移動させ
ながら、左右に往復摺動可能な苗載台(91)から1株
分の苗を連続的に植付爪(93)で取り出し、高速で精
確な苗の植え付け作業ができる。もちろん、ロータリー
植付装置(80)ではなく、クランク機構によって植付
爪をクランク運動させて植え付けるように構成すること
も可能である。
【0035】また、このようなロータリー植付装置(8
0)には、内側又は外側のロータリーケースのみを停止
させるユニットクラッチ(150)が設けられており、
十字型管継手(169)はユニットクラッチ(150)
を設ける側の横パイプが長くなるように形成されるとと
もに、ユニットクラッチピン(151)を挿入するため
の貫通孔(134)が穿設されている。すなわち、図9
で示すように、十字型管継手(169)の上面に突出部
(169b)を設け、それに貫通孔(134)を穿設し
ている。このような構成にすれば、パイプフレーム構造
の利点を保ちながらユニットクラッチ機構を具えること
が可能になる。
【0036】ユニットクラッチピン(151)はユニッ
トクラッチ(150)の噛み合いを解除して片側(図示
のものは内側)のロータリーケース(81)に回転動力
が伝わらないようにするためのものであり、ユニットク
ラッチピン(151)を駆動軸(185)に向かって差
し込むと、そのピン(151)先端のテーパー面が駆動
軸(185)に嵌装しているユニットクラッチ(15
0)のフランジ部(152)に当接しながら下降して、
ユニットクラッチ(150)を噛み合いが解除される方
向(図示のものは内側)に向けて摺動させ、ベベルギア
(185a)とボス部(183)との係合を外して、ロ
ータリー植付装置(80)への動力の伝達を離脱させる
ようになっている。
【0037】図8、図10で示すように、ローリング支
点軸(176)と干渉しない連結パイプ(166)のほ
ぼ中央(図示のものはやや左寄り)部分は十字型パイプ
(172)で連結されており、その十字型パイプ(17
2)の内部に入力軸(136)が軸支されている。そし
て、この入力軸(136)の中途部にはベベルギア(1
36a)が固設され、そのベベルギア(136a)に噛
み合うベベルギア(186a)(187a)によって、
左右の伝動軸(186)(187)が回転駆動されるよ
うになっている。そして、その伝動軸(186)(18
7)からベベルギア(186b)(187b)及びベベ
ルギア(184a)を介して左右の伝動軸(184)が
それぞれ回転駆動されるようになっており、各伝動軸
(184)の後端部に固設されたベベルギア(184
b)が駆動軸(185)の中途部に固設するベベルギア
(185a)に噛合されて駆動軸(185)を回転駆動
している。したがって、動力損失のない、効率のよいシ
ンプルな動力伝達機構が実現されている。
【0038】そして、入力軸(136)が連結パイプ
(166)のほぼ中央に配設されていると、PTO伝動
軸(158)と植付伝動軸(157)のユニバーサルジ
ョイント部(159)及び植付伝動軸(157)と入力
軸(136)のユニバーサルジョイント部(159)に
負担がかからなくてよい。すなわち、このような位置に
植付部(9)側の入力軸(136)が設けられている
と、図10で示すように、PTO伝動軸(158)に対
する植付伝動軸(157)の角度(α)が大きくならず
に入力軸(136)に接続できるため、ユニバーサルジ
ョイント部(159)に過大な負担がかからず、その耐
久性が向上する。しかも、後輪(3)から植付伝動軸
(157)を離すことができるので、安全性も増す。
【0039】また、このとき、図11乃至図14で示す
ように、入力軸(136)が設けられている側(図示の
ものは左側)のミッションケース(6)側面部からPT
O軸(65)を取り出すように構成すると、更に好適に
なる。すなわち、例えばPTO入力軸(64)をチェー
ン(70)に干渉しないように延設してその先端にギア
(30)を固設し、そのギア(30)からベルト又はチ
ェーンあるいはギア(31)を介して第2PTO入力軸
(35)が固設されているギア(32)に動力が伝達す
るように構成し、第2PTO入力軸(35)から前述と
同様にPTO軸(65)にベベルギア(35a)(65
a)を介して動力を伝達するように構成する。このよう
な構成にすれば、PTO軸(65)から入力軸(13
6)までの伝達経路が一体型のミッションケース(6)
の延出方向にほぼ平行な直線状になるため、更に植付伝
動軸(157)の配設角度が小さくなり、ユニバーサル
ジョイント部(159)の負担を更に軽減できるととも
に、耐久性を向上させることができる。
【0040】なお、第2PTO入力軸(35)のベベル
ギア(35a)及びPTO軸(65)のベベルギア(6
5a)の噛み合い付近はミッションケース(6)の側面
部に設けたカバー(33)で被装されている。また、
(139)はPTO伝動軸(158)を支持する支持部
材であり、この場合は、PTO軸(65)が突出してい
る側のミッションケース(6)側面後部、即ち後車輪駆
動軸(69)の上部で、かつPTO伝動軸(158)が
側面視でロワーリンク(12)後端部の昇降範囲のほぼ
中間に位置するように設けられている。このような位置
にPTO伝動軸(158)の支持部材(139)を設け
ると、PTO伝動軸(158)が後車輪駆動軸(69)
に干渉することがなくなるので、田植機を組み立てると
きにPTO伝動軸(158)をセットしやすくなる。
【0041】また、図8で示すように、入力軸(13
6)を延設して十字型パイプ(172)の後方部から突
出させ、第2PTO軸(155)として利用できるよう
に構成すると、施肥機などの付属装置を設けることが可
能になる。なお、この第2PTO軸(155)はこのよ
うに入力軸(136)を延長して設ける以外に、図10
で示すように、左右どちらか一方(図示のものは右側)
の伝動軸(184)の先端(前部側)を延長して設ける
ことが可能である。このような位置に第2PTO軸(1
55)を設けると、植付部(9)からの簡単な構成で動
力を取り出すことが可能となり、汎用性が向上する。
【0042】植付伝動フレーム(92)には駆動ケース
(173)や上部支持フレーム(190)を支持する支
持部が固設されており、左側の伝動パイプ(164)の
前部に配置する十字型パイプ(168)の前部には、前
上方向きにケース支持アーム(174)が突設されると
ともに、連結パイプ(166)の右側前部より前上方向
きに横軸支持アーム(175)がケース支持アーム(1
74)と平行に突設されている。そして、植付伝動フレ
ーム(92)の前部、即ち前側に配置した十字型パイプ
(167)(168)の前部に、上部支持フレーム(1
90)が固設されるブラケット(177)が固設されて
いる。したがって、パイプ体を連結したシンプルな構成
であるとともに空間に余裕のある植付伝動フレーム(9
2)に駆動ケース(173)や横送り軸(180)の支
持部が強固に固設され、振動や衝撃に強くて耐久性のあ
る支持部が構成される。
【0043】また、上部支持フレーム(190)は、横
送り軸(180)の前方を通過して上方に延出し、上部
支持フレーム(190)の上部を用いてガイドレール
(95)が支持され、植付伝動フレーム(92)と上部
支持フレーム(190)とが一体的に連結されて、植付
部(9)を支持する剛性の高いフレームを構成してい
る。そして、ケース支持アーム(174)の外側面には
駆動ケース(173)が固設され、ケース支持アーム
(174)前部と横軸支持アーム(175)前部に横送
り軸(180)が軸支されて、横送り軸(180)の左
端部が駆動ケース(173)内に挿入されている。横送
り軸(180)は連結パイプ(166)と平行状に配置
され、側面視において、横送り軸(180)がローリン
グ支点軸(176)の上方に配置されており、横送り軸
(180)の支持構成がシンプルになって、効率のよい
配置構成となっている。
【0044】また、連結パイプ(166)内の伝動軸
(187)の左端部は十字型パイプ(168)より側方
に突出され、駆動ケース(173)内に挿入されて、端
部にギア(188)が固設されている。駆動ケース(1
73)に挿入された横送り軸(180)の左端部にもギ
ア(189)が固設され、ギア(188)とギア(18
9)が噛み合うことにより、横送り軸(180)に動力
を伝達する苗載台駆動機構が構成されている。また、横
送り軸(180)には滑り子摺動用の溝(180a)が
形設されており、横送り軸(180)の外周面上に滑り
子受けが遊嵌され、滑り子受け内に付設されている滑り
子が溝(180a)に嵌入されて、横送り軸(180)
の回動に伴われて溝(180a)内を摺動し、滑り子受
けが横送り軸(180)上を左右に往復動するようにな
っている。そして、滑り子受け後部に連結部を介して苗
載台(91)が連結され、横送り軸(180)の回動に
よって苗載台(91)が精確に左右往復動されるように
なっている。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、ロータリー植付装置に
動力を伝達する伝達機構が内設される植付伝動フレーム
をパイプ体で構成するとともに、ロータリー植付装置を
配設した植付伝動ケースをその植付伝動フレームに着脱
自在に取り付けられるように構成したので、部品点数が
低減されて製造コストが安価で済み、剛性が高いわりに
は軽量化されるので、植付部全体の重量を低減すること
ができる。また、植付伝動フレームを溶接により一体的
に構成することが可能となり、組立工数を低減すること
ができる。そして、植付伝動ケースに、ユニットクラッ
チを作動させる操作具を挿通できる貫通孔を穿設したの
で、パイプフレーム構造の利点を保ちながらユニットク
ラッチ機構を具えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の概略側面図
【図2】ミッションケース内の機構を示す概略側面図
【図3】ミッションケース内の後部の機構を示す概略平
面図
【図4】ミッションケース内の前部の機構を示す概略平
面図
【図5】エンジンからミッションケースへ動力を伝達す
る機構を示す概略側面図
【図6】2ブレーキ機構の様子を示す概略平面図
【図7】2ブレーキ機構の様子を示す概略側面図
【図8】植付伝動フレーム内の機構を示す概略平面図
【図9】ロータリー植付装置内の機構を示す概略平面図
【図10】植付部側入力軸への動力伝達経路を示す概略
平面図
【図11】植付部側入力軸への動力伝達経路を示す概略
側面図
【図12】植付部側入力軸への動力伝達経路を示す概略
平面図
【図13】ミッションケースの概略側面図
【図14】ミッションケースの概略平面図
【符号の説明】
65 PTO軸 80 ロータリー植付装置 81 ロータリーケース 82 植付爪ケース 92 植付伝動フレーム 93 植付爪 136 入力軸 157 植付伝動軸 158 PTO伝動軸 164 伝動パイプ 165 植付伝動ケース 166 連結パイプ 169 十字型管継手 184 伝動軸 185 駆動軸 186 伝動軸 187 伝動軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータリー植付装置を具えた植付部を機
    体後部に昇降自在に配設した乗用田植機において、ロー
    タリー植付装置に動力を伝達する伝達機構が内設される
    植付伝動フレームをパイプ体で構成するとともに、ロー
    タリー植付装置を配設した植付伝動ケースを前記植付伝
    動フレームに着脱自在に取り付けられるように構成した
    ことを特徴とする乗用田植機。
  2. 【請求項2】 前記植付伝動ケースに、ユニットクラッ
    チを作動させる操作具を挿通できる貫通孔を穿設したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の乗用田植機。
JP11155409A 1999-06-02 1999-06-02 乗用田植機 Pending JP2000342029A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11155409A JP2000342029A (ja) 1999-06-02 1999-06-02 乗用田植機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11155409A JP2000342029A (ja) 1999-06-02 1999-06-02 乗用田植機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000342029A true JP2000342029A (ja) 2000-12-12

Family

ID=15605364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11155409A Pending JP2000342029A (ja) 1999-06-02 1999-06-02 乗用田植機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000342029A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002262622A (ja) * 2001-03-13 2002-09-17 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 田植機
JP2002335721A (ja) * 2001-05-23 2002-11-26 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 田植機の植付部
CN101911880A (zh) * 2010-08-06 2010-12-15 中机南方机械股份有限公司 一种手扶式插秧机两侧栽植臂的传动机构

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002262622A (ja) * 2001-03-13 2002-09-17 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 田植機
JP2002335721A (ja) * 2001-05-23 2002-11-26 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 田植機の植付部
JP4629909B2 (ja) * 2001-05-23 2011-02-09 ヤンマー株式会社 田植機の植付部
CN101911880A (zh) * 2010-08-06 2010-12-15 中机南方机械股份有限公司 一种手扶式插秧机两侧栽植臂的传动机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9309967B2 (en) Gearshift mechanism and working vehicle
JP5853928B2 (ja) 移植機
JP2002262626A (ja) 田植機
JP2000342031A (ja) 乗用田植機
JP2000342029A (ja) 乗用田植機
JP2000342030A (ja) 乗用田植機
JP2000342025A (ja) 乗用田植機
JPH01256305A (ja) 乗用田植機
JP2000342028A (ja) 乗用田植機
JP2537139B2 (ja) 乗用型農機に於ける車輪操向装置
JP2528303B2 (ja) 田植機
JP3657598B2 (ja) 田植機
JP2001148907A (ja) 水田作業機
JP5457119B2 (ja) 乗用型田植機
JP4908687B2 (ja) クローラトラクタの駆動機構
JP3198394B2 (ja) 移動農機
JP2000343967A (ja) 乗用田植機
JP2000355226A (ja) 乗用田植機のミッションケース
JP2006168623A (ja) 走行車輌
JP3103352B2 (ja) 乗用田植機のミッションケース
JPH07111811A (ja) 田植機
JPH10225218A (ja) 乗用田植機のミッションケース
JP3106431B2 (ja) 乗用田植機の植付部
JPH10225220A (ja) 乗用移動農機
JP2000354408A (ja) 乗用田植機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071211

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080408