JP5600892B2 - 作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、苗移植機などの整地装置を有する作業機に関する。
フロート付きの苗植付装置を備えた作業機(苗移植機ということがある)において、苗植付装置による苗植付の直前に圃場を均平化するための整地装置(以下、ロータということがある)を備えた構成が知られている。下記特許文献1には苗移植機の全幅を3分割するように中央の整地装置とその左右に3つの整地装置をそれぞれ配置し、中央の整地装置を左右の整地装置より前方に配置した構成が開示されている。
特開2008−5739号公報
上記特許文献に開示された苗移植機では、苗移植機の車輪の伝動装置から取り出した動力で3つの整地装置を駆動させている。
前記3つの整地装置は、中央の整地装置と左右一対の整地装置からなるが、中央の整地装置の直後にセンタフロートが配置されているので、左右一対の整地装置より前方に配置されている。そのため車輪駆動用の動力伝達系から3つの整地装置に動力を伝達するための伝動系は複雑な構成となる。従って、車輪駆動用の動力伝達系から動力伝達される左の整地装置の伝動軸への伝動系と左の整地装置の伝動軸から中央の整地装置の伝動軸への伝動系が近接位置にあるためロータの昇降などにより互いに干渉するおそれがある。
そこで、本発明の課題は、3つの整地装置に動力を伝達するための動力伝動系が互いに干渉しないように配置し、左右一対と中央の整地装置からなる3つの整地装置のうちの中央の整地装置の上下動を規制して整地作業の精度を従来技術より向上させた整地装置を備えた作業機を提供することである。
本発明の上記課題は、次の解決手段で解決される。
請求項1記載の発明は、走行車体(2)と、該走行車体(2)に下降した作業状態と上昇した非作業状態に昇降可能に設けた作業部(4)と、左右中央の中央整地ロータ(27b)と該中央整地ロータ(27b)より後方にある左右一対の側部整地ロータ(27a)とを有する整地装置(A)とを備え、作業部(4)には、整地装置(A)が走行車体(2)側から一側の側部整地ロータ(27a)の駆動軸(70a)へ伝動するロータ伝動軸(72)と、一側の側部整地ロータ(27a)の駆動軸(70a)から中央整地ロータ(27b)の駆動軸(70b)へ伝動する第1伝動機構(73a)と、中央整地ロータ(27b)の駆動軸(70b)から他側の側部整地ロータ(27a)の駆動軸(70a)へ伝動する第2伝動機構(73b)を備え、第1伝動機構(73a)の走行車体(2)の左右方向外側にロータ伝動軸(72)を配置し、第1伝動機構(73a)と第2伝動機構(73b)とが側部整地ロータ(27a)の駆動軸(70a)回りに回動することにより中央整地ロータ(27b)を上下動可能に構成し、第1伝動機構(73a)の回動を規制する上下動規制機構により、中央整地ロータ(27b)の上下動を規制する構成とした作業機において、第1伝動機構(73a)を後側より前側ほど走行車体(2)の左右方向内側に位置するように配置し、上下動規制機構は、第1プレート(47)と第2プレート(48)を備え、第1プレート(47)は、第1伝動機構(73a)を構成するケースに一体的に取り付けられており、第2プレート(48)は、側部整地ロータ(27a)のロータカバー(37a)に固着され、第1プレート(47)に設けた円弧状の長孔(47a)に、第2プレート(48)に設けた突起(48a)を係止した構成からなることを特徴とする作業機である。
請求項2記載の発明は、作業部(4)の後端部側より前端部側ほど平面視で左右幅が狭いフロート(55)を第1伝動機構(73a)と第2伝動機構(73b)の間に配置し、第1伝動機構(73a)を走行車体(2)の前後方向に向く第1伝動軸とし、第2伝動機構(73b)を走行車体(2)の前後方向に向く第2伝動軸とし、第1伝動軸及び第2伝動軸を各々内部に有する伝動軸ケース(73)を設け、伝動軸ケース(73)を走行車体(2)の左右方向に分割する構成としたことを特徴とする請求項1記載の作業機である。
請求項3記載の発明は、後輪(11)の駆動用ギヤケース(18)からの動力を変速して側部整地ロータ(27a)へ出力するロータ変速装置(B)を設け、ロータ変速装置(B)を後輪(11)の車軸よりも前側に配置すると共に、ロータ変速装置(B)を変速制御する操作連携機構を設け、操作連携機構を覆うカバー(19)を、前記ギヤケース(18)及びロータ変速装置(B)の前方側に配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の作業機である。
請求項1記載の発明によれば、上下動規制機構により規制された範囲内で中央整地ロータ27bを上下動させることができるという効果に加えて、第1伝動機構73aを後側より前側ほど走行車体2の左右方向内側に位置するように配置することにより、走行車体2側から一側の側部整地ロータ27aへの伝動を行うロータ伝動軸72と第1伝動機構73aが干渉しないので、ロータ27が昇降操作の障害となることを防ぐことができ、このような簡単な構成で中央整地ロータ27bの上下動規制を左右幅の狭い簡潔な構造にできるのでロータ27による整地幅を増加できるという効果がある。
請求項記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、作業部4の後端部側より前端部側ほど平面視で左右幅を狭くしたフロート55を第1伝動機構73aと第2伝動機構73bの間に配置することで、フロート55の前端部で泥押しを抑えると共に圃場に追従してフロート55が円滑に上下動することができる構成としながら、フロート55を第1伝動機構73aの左右方向内側に合理的にコンパクトに配置できるという効果及び中央整地ロータ27bと側部整地ロータ27a間の伝動軸ケース73を左右方向に仮想線Lで割ることより、分割されるケース体を合わせて固着するときに固着ボルトが挿入される部分となるケース体外縁の合わせ部を、左右に突出させずに上下に突出させることになるため、ケース73の左右方向の幅をより細くすることができるという効果がある。
また、請求項記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、ロータ変速装置Bを内蔵したロータ変速装置ケース19を後輪11の車軸よりも前側に配置することで、メンテナンスが容易になる。また、さらにロータ変速装置Bを操作する操作連繋機構を覆うカバー19を後輪11のギヤケース18の前方側でロータ変速装置Bの前方側に配置すると、調整を行う際、容易にカバー19を外してギヤケース18までメンテナンスし易くなるという効果がある。
本発明の実施例の乗用型田植機の側面図である。 図1の乗用型田植機の平面図である。 図1の苗植付部の要部側面図である。 図1の苗載台の支持構造の要部背面図である。 図1の苗植付部の要部平面図である。 図5のロータへの動力伝達系を中心とする拡大図である。 図5の中央のロータと一対の伝動軸ケース部分の拡大図である。 図5の中央のロータの上下動規制機構の側面図である。 図1の一実施例の苗植付部のロータの2段切換クラッチ機構の構成図(図9(a))と図9(a)のS方向からの矢視図(図9(b))である。 図1の一実施例の苗植付部の昇降装置付近の側面図である。 図9のロータ変速装置の変形例の一部断面図である。 図5の中央のロータと左側のロータ間の第1伝動軸を傾斜配置し、右側のロータ27間の第2伝動軸を前後方向にストレートに配置した構成の平面図(図12(a))、とその変形例の平面図(図12(b)、図12(c)、図12(d))である。 図1の苗植付部の変形例の要部平面図である。
以下、図面に基づき、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1及び図2は本発明の苗移植機の典型例である粉粒体繰出し装置として施肥装置を装着した乗用型田植機の側面図と平面図である。この施肥装置付き乗用型田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。搭乗オペレータが苗移植機の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向と後進方向をそれぞれ前、後という。
走行車体2は、駆動輪である左右一対の前輪10,10及び左右一対の後輪11,11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、該左右前輪ファイナルケース13,13の操向方向を変更可能な各々の前輪支持部から外向きに突出する左右前輪車軸に左右前輪10,10が各々取り付けられている。また、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして後輪ギヤケース18,18がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケース18,18から外向きに突出する後輪車軸に後輪11,11が取り付けられている。
エンジン20はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジン20の回転動力が、ベルト伝動装置21及び油圧式無段変速装置(HST)23を介してミッションケース12に伝達される。ミッションケース12に伝達された回転動力は、該ケース12内のトランスミッションにより変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13,13に伝達されて前輪10,10を駆動すると共に、残りが後輪ギヤケース18,18に伝達されて後輪11,11を駆動する。また、外部取出動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチケース25に伝達され、それから植付伝動軸26によって苗植付部4へ伝動されるとともに、施肥伝動機構28によって施肥装置5へ伝動される。
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に座席31が設置されている。座席31の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー32があり、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられている。エンジンカバー30及びフロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。フロアステップ35は一部格子状になっており(図2参照)、該ステップ35を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下するようになっている。フロアステップ35上の後部は、後輪フェンダを兼ねるリヤステップ36となっている。
また、走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく予備苗載台38,38が機体よりも側方に張り出す位置と内側に収納した位置とに回動可能に設けられている。
一方の側の予備苗載台38はそれぞれ傾斜支持部材で三段に構成されている。最上段の第1予備苗載台38aの中央部側面と第2予備苗載台38bの最前部側面がそれぞれ回動自在に第1移動リンク部材39aの両端で支持され、また最上段の第1予備苗載台38aの最後部側面と第2予備苗載台38bの中央部側面と第3予備苗載台38cの最前部側面がそれぞれ回動自在に第2移動リンク部材39bの両端と中央部に支持され、また第2予備苗載台38bの後部側面と最下段の第3予備苗載台38cの最前部側面とがそれぞれ回動自在に第3移動リンク部材39cの両端で支持されている。
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これらリンク40,41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。メインフレーム15に固着した支持部材と上リンク40に一体形成したスイングアーム(図示せず)の先端部との間に昇降油圧シリンダ46が設けられており、該シリンダ46を油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
苗植付部4は6条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分づつ各条の苗取出口51a、…に供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口51a、…に供給すると苗送りベルト51b、…により苗を下方に移送する苗載台51、苗取出口51a、…に供給された苗を圃場に植付ける苗植付装置52、…、次行程における機体進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ(図示せず)等を備えている。苗植付部4の下部には中央にセンターフロート55、その左右両側にサイドフロート56,56がそれぞれ設けられている。これらフロート55,56,56を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート55,56,56が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52、…により苗が植付けられる。各フロート55,56,56は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート55の前部の上下動が迎角制御センサ(図示せず)により検出され、その検出結果に応じ前記昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
施肥装置5は、肥料ホッパ60に貯留されている粒状の肥料を繰出部61、…によって一定量づつ繰り出し、その肥料を施肥ホース62、…でフロート55,56,56の左右両側に取り付けた施肥ガイド(図示せず)、…まで導き、施肥ガイド、…の前側に設けた作溝体(図示せず)、…によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥構内に落とし込むようになっている。ブロア用電動モータ53で駆動するブロア58で発生させたエアが、左右方向に長いエアチャンバ59を経由して施肥ホース62、…に吹き込まれ、施肥ホース62、…内の肥料を風圧で強制的に搬送するようになっている。
苗植付部4には整地装置の一例であるロータ27(側部整地ロータである第1ロータ27aと中央整地ロータである第2ロータ27bを総称してロータ27という)が取り付けられている。また、苗載台51は苗植付部4の全体を支持する左右方向と上下方向に幅一杯の矩形の支持枠体65の支持ローラ65aをレールとして左右方向にスライドする構成である。
図3の側面図と図4の背面図にロータ支持構造の要部を示し、図5にロータ27とフロート55,56と苗植付装置52部分の要部平面図を示し、図6には図5のロータ27への動力伝達系を中心とする拡大図を示し、図7には図6のロータ27への動力伝達系のさらなる拡大図を示す。
ロータ支持構造には、苗載台51の前記支持枠体65の両側辺部材65bに上端を回動自在に支持された梁部材66と該梁部材66の両端に固着した支持アーム67と該支持アーム67に回動自在に取り付けられたロータ支持フレーム68が設けられている。該ロータ支持フレーム68の下端にはロータ27(27a,27b)の駆動軸70(70a,70b)が取り付けられている。また該ロータ支持フレーム68の下端部近くは伝動ケース50に回動自在に取り付けられた連結部材71に連結している。
図5、図7に示すように、フロート55,56との配置位置の関係でセンタフロート55の前方にある第2ロータ27bはサイドフロート56の前方にある第1ロータ27aより前方に配置されている。そのため後輪11のギアケース18内のギアから自在継手72を介して左側の第1ロータ27aを駆動する第1駆動軸70aへ動力が伝達され、さらに第1駆動軸70aに内側の端部に設けられたベベルギア(図7参照)から、該ベベルギアに噛合するベベルギアを端部に有し、左側の伝動ケース73内に配置される第1伝動軸73a(以下、第1伝動機構73aを単に第1伝動軸73aということがある)に動力が伝達され、該第1伝動軸73aからベベルギヤを介して第2ロータ27bを固着した第2駆動軸70bに動力が伝達される。また第2駆動軸70bの右側端部に設けられたベベルギアを介して、右側の伝動ケース73内に配置される第2伝動軸73b(以下、第2伝動機構73bを単に第2伝動軸73bということがある)に動力が伝達され、該第2伝動軸73bからベベルギヤを介して右側の第1ロータ27aを固着した第1駆動軸70aに動力が伝達される。
図5に示すように、左右の第1ロータ27a,27aと中央の第2ロータ27bを互いに前後に偏位させて配置し、第1ロータ27a,27aと中央の第2ロータ27b間の前後方向に延びる第1伝動軸73aと第2伝動軸73bからなる一対の伝動軸をそれぞれ内部に有する伝動軸ケース73,73が配置され、該伝動軸ケース73,73は機体平面視で前後傾斜状に配置されている。機体平面視で一対の伝動軸ケース73,73の互いの前側の間隔が後側の間隔より小さくなるように構成されている。
このように中央の第2ロータ27bと第1ロータ27a間の伝動軸を斜めに配置することにより、ローラ変速装置B(図9参照)から第1ロータ27aの第1伝動軸70aへの動力伝動系である自在継手72と第1ロータ27aの第1伝動軸70aから中央の第2ロータ27bの第2駆動軸70bへ動力伝達する第1伝動軸73aのケース73とが干渉しないので、ロータ27を昇降操作に障害となることを防ぐことができる。
また、ロータ27への後輪伝動系からの動力伝達をチエーンでなく、伝動軸を使用することで伝動装置の小型化が図れ、構成が簡易化され、コストも削減される。
また、苗植付部(作業部)4の後端部側より前端部側ほど平面視で左右幅が狭くしたフロート55を第1伝動軸73aと第2伝動軸73bの間に配置することで、フロート55の前端部で泥押しを抑えると共に圃場に追従してフロート55が円滑に上下動することができる。
また、図7に示す中央の第2ロータ27bと一対の伝動軸ケース73,73部分の拡大図に示すように第2ロータ27bと第1ロータ27a間の伝動軸ケース73を左右方向に仮想線Lで割ることより、分割されるケース体を合わせて固着するときに固着ボルトが挿入される部分となるケース体外縁の合わせ部を、左右に突出させずに上下に突出させることになるため、ケース73の左右方向の幅をより細くすることができる。
伝動軸ケース73部分にはロータ27を配置し得ないため、伝動軸ケース73が太くなるほど、その分ロータ27が配置されない部分が広くなり、全体としてロータ27の左右幅が狭くなるが、上記構成により伝動軸ケース73を細くすることができ、ロータ27の左右幅を長く確保することにより、伝動軸ケース73が細くなった分だけ、伝動軸ケース73による泥押しや水押しを抑えることができると共に、ロータ27の整地幅が広くなるため、整地効果をアップさせることが出来る。
また、一対の伝動軸ケース73,73を左右方向に仮想線Lで割ることにより、図7に示すように3つのケース用の部品73x、73y、73zを作製するだけで5つの部品からなる一対の伝動軸ケース73,73を組み立てることができるので、型費を削減することが出来る。
また、第2ロータ27bは梁部材66に上端部が支持された一対のリンク部材76,77によりスプリング78を介して吊り下げられている。
該一対のリンク部材76,77は梁部材66に一端部が固着支持された第1リンク部材76と該第1リンク76の他端部に一端が回動自在に連結した第2リンク部材77からなり、該第2リンク部材77の他端部と補強部材74に回動自在に支持された取付片74aとの間に前記スプリング78が接続している。
またロータ上下位置調節レバー81の下端部には折曲片82が固着されており、該折曲片82は支持枠体65に回動自在に支持されている。そして前記レバー81が車両の左右方向に回動操作されると、支持枠体65の両側辺部材65bに回動自在に支持された梁部材66に固着支持された突出部66aの近くを折曲片82が上下に回動する。折曲片82は前記突出部66aの下方を係止しているので、該突出部66aがレバー81の機体右方向(図4の矢印S方向)の回動で、上向きに梁部材66を中心として回動すると、突出部66aの前記回動により第1リンク部材76の梁部材66との連結部と反対側の端部も梁部材66を中心として上向きに回動する。この第1リンク部材76の上方への回動により第2リンク部材77とスプリング78を介して第2ロータ27bを上方に上げることができる。第2ロータ27bを上方に移動させると、第2駆動軸70bと第1駆動軸70aを介して第1ロータ27aも同時に上方に移動する。
なお、ロータ上下位置調節レバー81は車体2のほぼ中央部に設けているので、第1ロータ27a,27bの上下動を行う場合に左右のバランスを取りやすい。
また、梁部材66にはクラッチレバーを兼ねるロータ収納用レバー84が固着しており、該レバー84を矢印T方向(図3)に回動すると梁部材66の回動に連動して支持アーム67が同じく矢印T方向に回動する。該支持アーム67の矢印T方向への回動で該ロータ支持フレーム68が上方に移動するので、第1ロータ27a,27bを収納位置、すなわち苗載台51の裏面側に収納状態となるように移動させることができる。
本実施例ではロータ上下位置調節レバー81の低速位置で圃場面より40mmの高さにある第1ロータ27a,第2ロータ27bを図4の矢印S方向への回動で低速位置より最大15mm高くでき、図4の矢印S方向の反対方向への回動で低速位置より最大15mm低くできるように設定している。
なお、梁部材66を回動させることでロータ27を上下させる構成として突出部66a、折曲片82、ロータ上下位置調節レバー81及びロータ収納用レバー84の代わりに梁部材66の一方の端部に設けた電動モータ113(図4)で梁部材66を回動させる構成を採用しても良い。
また、図1に示すようにロータ27の後ろ上方にはロータカバー37(第1ロータカバー37a、第2ロータカバー37b)を設けてフロート55,56上に泥が掛からないようにしている。
一対の伝動軸ケース73,73の前部には、該ケース73,73より左右内側に第2ロータ27bが配置され、また一対の伝動軸ケース73,73の後部には、該ケース73,73の外側に第1ロータ27a,27aがそれぞれ配置されている。
従って、ロータ27が田植機1ひいては田植機1の植付位置の左右方向全幅にわたり、まんべんなく配置されることになり、圃場の整地幅が広くなり、整地性の向上が図れる。
図8に第2ロータ27bの上下動規制機構の側面図を示すが、第2ロータ27bの上下動規制機構は第1プレート47で下動規制され、第2プレート48で上動規制される。 第1プレート47は伝動軸ケース73内の第1伝動軸73aと第1ロータ27aの第1駆動軸70aのケース(図示せず)に一体的に取り付けられており、該第1プレート47に設けた円弧状の長孔47aに第2プレート48に設けた突起48aが係止しており、また第2プレート48は第1ロータ27aのロータカバー37a(図1)に一体的に固着しているので、該突起48aが第2ロータ27bの下動規制機能を有している。また第1プレート47の端部に設けた第1プレート47に溶接接続された接続片47bには第2プレート48に取り付けれたボルト48bが貫通可能になっていっているので、ボルト48bを介して第1プレート47と第2プレート48を連結し、かつ連結位置調整が可能になっている。このボルト48bによる2つのプレート47,48の連結位置の調整で第2ロータ27bの上動規制がなされる。
また第2ロータ27bの前記上下動規制機構により第1ロータ27aの第1駆動軸70aと第1ロータ27aのロータカバー37aの横方向の動きが規制されるので、第1ロータ27aの横移動規制もできる。
このような簡単な構成で第2ロータ27bの上下動規制を左右幅の狭い簡潔な構造にできるのでロータ27による整地幅を増加できる。
また、図4に示すように、第2ロータ27bの最下部位置をスプリング78の中を通したワイヤー78’で規制できる。このワイヤ78’の上端は機体側に接続しておき、通常時は弛む長さにしておき、第2ロータ27bの設定最下部位置以下には下降しないようにしているので、ワイヤー78’がスプリング78の向きを規制すると共に、第2ロータ27bが土壌内に深く潜り込むことを防ぐことができる。
また、第2ロータ27bが他の部材の下に潜り込み防止のため、第2ロータ27bに角度センサー98(図4)を取り付けておき、該角度センサー98からの情報を元に、伝動軸ケース73並びに第1伝動軸73a並びに第2伝動軸73bの前後傾斜角度を一定に保って、第1ロータ27aに対する第2ロータ27bの高さを一定に保つように、梁部材66を上下することが可能な電動モータ113(図4)等で制御することができる。
電動モータ113を使用してロータ27を昇降させる場合は、梁部材66を回動させてロータ27を上下させるが、この場合は突出部66a、折曲片82、ロータ上下位置調節レバー81及びロータ収納用レバー84を使用しない。
また、第2ロータ27bが土壌内に深く潜り込むのを防止のため、前記角度センサー98からの情報で第2ロータ27bの潜り込みの有無を判断し、角度センサー98の検出角度が所定値になるとロータ27を上昇させるように制御装置200が電動モータ113を作動させ、同時にHST23の変速比を変更する変速アクチュエータ(モータ)等を制御して作業機の車速を下げるか停止させる構成としてもよい。
ロータ変速装置Bを内蔵したロータ変速装置ケース19を図1に示すように後輪11の車軸よりも前側に配置することで、メンテナンスが容易になる。また、さらにロータ変速装置Bを操作する操作連繋機構を覆うカバー19を後輪11のギヤケース18の前方側でロータ変速装置Bの前方側に配置すると、調整を行う際、容易にカバー19を外してギヤケース18までメンテナンスし易くなる。
なお、ロータ変速装置B内には、図示しないが後輪11駆動用のギアケース18から伝達される動力を2段に変速してロータ27に出力する機構が内蔵されている。
本実施例の構成ではロータ27(第1ロータ27aと第2ロータ27bの組み合わせ)の回転速度を低速と高速の2段階に切り換え可能にしている。そのために後輪ギヤケース18に連接しているロータ変速装置ケース19内に第1ロータ27a,第2ロータ27bの回転速度を低速と高速の2段階に切い換え可能にしたロータ変速装置Bが開示されている。
上記ロータ27の2段切換クラッチ機構の構成図は平面展開断面図(図9(a))と図9(a)の矢印S方向から見た正面図(図9(b))に示す。
ロータ変速装置ケース19内には後輪ギヤケース18からの動力入力軸64と該入力軸64と平行位置に配置されるロータ軸69と、入力軸64とロータ軸69にそれぞれ一対固着された低速用スプロケット83,85と高速用スプロケット86,87と、前記低速用スプロケット83,85に同士、前記高速用スプロケット86,87同士にそれぞれ掛け渡されるチェーン89,90、ロータ軸69に固着された低速用スプロケット85と高速用スプロケット87の間のロータ軸69の軸上に遊嵌された移動用クラッチ体91と、該クラッチ体91に常時係止しているシフタ92が装着さている。またクラッチ体91の両側面に爪91a,91bが設けられ、ロータ軸69上の低速用スプロケット85と高速用スプロケット87のクラッチ体91に対向する側面にはそれぞれ爪85,87aが設けられ、クラッチ体91の両側の各爪91a,91bは低速用スプロケット85と高速用スプロケット87の各爪85a,87aがそれぞれ係止可能になっている。
なお、ロータ軸69には自在継手72(図8)に接続しており、該自在継手72を経由してロータ27を駆動させる。
シフタ92は、ロータ軸69の隣接位置でロータ軸69と平行位置に配置され、シフタ92上に巻き付けられた圧縮スプリング93により常時シフタ92の低速用スプロケット85と高速用スプロケット87と係止しない位置に保持されるように付勢されている。
ロータ変速装置ケース19の外側に突出するシフタ92に対向する位置にロータ変速装置ケース19に固着したカバー102に設けられる回動支点に回動自在に支持されたシフタ操作アーム95が取り付けられている。該シフタ操作アーム95の一端はロータ変速装置ケース19の外部に延出したシフタ92に係止されている。シフタ操作アーム95は前記シフタ92に取り付けられたスプリング93の付勢力に抗してシフタ92を摺動させることができる構成である。
シフタ92を操作する操作アーム95の回動支点95aに対して一側には高速用操作ケーブル96のインナーワイヤ96aが連結し、前記回動支点95aに対して他側には低速用操作ケーブル97のインナーワイヤ97bが連結している。高速用操作ケーブル96のアウター96b及び低速用操作ケーブル97のアウター97bを取付用回動支点99aの周りの回動で移動可能な取付用アーム99に取り付ける。取付用アーム99にはロータの駆動を入切する駆動入切用操作ケーブル100のアウター100bを取り付け、駆動入切用操作ケーブル100のインナーワイヤ100aを機体側の固定部材101に移動しないように連結する。
駆動入切用操作ケーブル100の作動はロータ高さ調節レバー106の作動で機体に一端が固定されたインナーワイヤ100aの他端がアウター100bに対して引かれて駆動入切用操作ケーブル100のアウターワイヤ100bが矢印C方向(図9(a))に動き、この動きに連動する取付用アーム99が図9(b)の矢印D方向に回動することで高速用操作ケーブル96のインナーワイヤ96a及び低速用操作ケーブル97のインナーワイヤ97bが弛み、シフタ操作アーム95のスプリング93でクラッチ体91がロータを駆動させない中立位置に動く。
図10には苗植付部4の昇降リンク40,41と後輪ギヤケース18付近の側面図を示すが、昇降リンク連動アーム108を苗植付部4の上昇動作させる上リンク40と下リンク41のいずれか(図10に示す例では下リンク41)に設けているので、苗植付部4の昇降スイッチ(図示せず)が上昇操作されると昇降リンク40,41が上昇し、この上昇動作に連動して前記ロータ高さ調節レバー106の作動時と同様に、昇降リンク連動アーム108が作動して駆動入切用操作ケーブル100が引かれ、駆動入切用操作ケーブル100のアウターワイヤ100bが矢印C方向(図9(a))に動き、この動きに連動する取付用アーム99が図9(b)の矢印D方向に回動することで高速用操作ケーブル96のインナーワイヤ96a及び低速用操作ケーブル97のインナーワイヤ97bが弛み、シフタ操作アーム95のスプリング93でクラッチ体91がロータを駆動させない中立位置に動く。こうして苗植付部4を上昇させたときには、ロータ27が高速又は低速ポジションに設定したままで誤作動されることが防止できる。
なお、駆動入切用操作ケーブル100はロータ高さ調節レバー106及び昇降リンク連動アーム108に連結するように途中の分岐部116で2本に分岐している。
また、図10に示すように高速用操作ケーブル96及び低速用操作ケーブル97を操作するロータ変速操作装置であるロータ変速レバー105を操縦座席31の近くに配置している。従って、ロータ変速レバー105を高速側又は低速側に切換操作すると、該レバー105に接続した高速用操作ケーブル96又は低速用操作ケーブル97のインナー96a又はインナー97aが引っ張られててシフタ操作アーム95が動き、該シフタ操作アーム95の動きに連動するシフタ92が高速側のスプロケット87又は低速側のスプロケット85を作動させてロータ軸を高速又は低速回転させ、第1ロータ27aと第2ロータ27bが高速又は低速回転することになる。
ロータ変速装置Bのシフタ92の部分に泥が付着することによる作動不良を解消するために、シフタ操作アーム95、ケーブル96,97,100のインナーワイヤ96a,97a,100aと取付用アーム99及び固定部材101を覆うカバー102を設け、該カバー102でシフタ92の操作アーム95の回動支点95aの軸及び取付用アーム99の軸の軸受けと兼用した。
また、前述のように苗植付部4が上昇すると自動的にロータ27が自動的に回転停止位置(中立位置)に戻るようにした構成において、図10に示すように苗植付部4が上昇すると図10に示すようにロータ変速レバー105がロータ変速装置Bを自動的に高速側から低速側に移動させる位置に復帰する。なお、苗植付部4の上昇時にロータ変速レバー105が前記低速位置に移動しても、前述のように、駆動入切用操作ケーブル100の作動に連動する取付用アーム99により高速用操作ケーブル96のインナーワイヤ96a及び低速用操作ケーブル97のインナーワイヤ97bが弛んでいるので、シフタ操作アーム95のスプリング93でクラッチ体91がロータ27を駆動させない中立位置に保持される。
また、苗植付部4が上昇中に畦クラッチ130を「入」にしてくことで、次の条分の苗を植え付けるときに畦クラッチ130を「入」にすることを忘れる不具合を防止できる。
すなわち、圃場での作業機が一条分の苗を植え付けで畦際に来ると畦クラッチ130を「切」として圃場を旋回する。そして旋回を終了した時点で苗植付部4を圃場に降ろして次の条分の苗を植え付けるときに畦クラッチ130を「入」にすることを忘れやすく、そのまま苗を圃場に植え付けないに作業機を前進させるおそれがある。そのため苗植付部4が上昇すると畦クラッチ130を「入」にしておく。
そのために、図10に示すように苗植付部4が上昇すると昇降リンク連動アーム108に引かれたケーブル110が畦クラッチ(植付ユニットクラッチ)レバー14を操作して畦クラッチ130を「入」状態にする。
なお、苗植付部4の上昇時に畦クラッチ130を「入」しておいても、苗植付部4の上昇時には苗植付ギヤケース25から苗植付部に動力伝達がされていないので苗植付部4が作動することはない。
上記ロータ変速装置Bは、ロータ27の回転速度を高速状態と低速状態に切り換え可能であるが、ロータ変速装置Bのクラッチ体91を高速用スプロケットと低速用スプロケットの係合しない中立状態に維持することで可能となり、別途クラッチ機構を設ける必要が無い。
従来のロータ27は、ロータ27の回転速度が後輪11の周速に対して約1.7倍前後と一定であり、この回転比は苗の植付速度が最大となる状態で作業を行っても、隣接条への水押しや泥押しの影響が出ない様に設定しているため、枕地でロータ27の圃場の均平化処理で凹凸の多い圃場面を低速で走行する場合には十分な均平が得られないことがあった。
そこで、図9に示すロータ27回転速度の高速と低速の切り換え可能にして圃場の均平化処理が効果的に行えるようにすることができるが、図11にはロータ27変速装置のロータ27の回転速度の高速と低速の切り換えを電動モータ113により行う構成を示す。
図11に示す構成は図9に示すケーブル96,97,100に代えて電動モータ113を用いてシフタ操作アーム95を作動させるための構成であり、電動モータ113により作動する回動軸に固着した回動アーム118とその回転軸を挟んで互いに反対側にそれぞれ一端を係止させたスプリング117からなり、該スプリング117の他端をシフタ操作アーム95に係止させた構成である。
この場合は畦クラッチレバーセンサ159で畦クラッチ130が「切」であると検知されると枕地処理中であると判断して、畦クラッチ130の「切」時は制御装置200はモータ113を作動させてロータ変速装置Bによりロータ27を高速回転にして圃場の荒れを素早く直し、畦クラッチ「入」時は電動モータ113により素早く低速回転に切り換える。
また以下に述べる図12(a)、図12(b)、図12(c)および図12(d)に示す構成により、自在継手72と左又は右の伝動軸ケース73との干渉を防止してロータ27を昇降操作に障害となることを防ぐことができる。
図12(a)に示すように中央の第2ロータ27bと左側の第1ロータ27a間の第1伝動軸73aを傾斜配置し、第2ロータ27bと右側の第1ロータ27a間の第2伝動軸73bを機体の前後方向にストレートに配置することにより、ロータ27への動力伝達をチエーンでなく第1、第2伝動軸73a,73bを使用することができ、構成が簡易化され、コストも削減される。
第2ロータ27bと左側の第1ロータ27a間の第1伝動軸73aを傾斜配置することで、第2ロータ27bの左側に配置したロータ変速装置Bからロータ27への動力伝達系(自在継手72)と第1伝動軸73aとその収納ケースである伝動ケース73がロータ上昇時などに、不用意に接触して、破損することがない。
また、第2ロータ27bと右側の第1ロータ27a間の第2伝動軸73bを前後方向にストレートに配置することによりロータ整地装置Aの全体の横幅をより長くとることができ、枕地などの均しを効果的に行える。
なお、機体の右側にロータ変速装置Bを配置する場合は中央の第2ロータ27bと右側の第1ロータ27a間の第2伝動軸73bを傾斜配置し、第2ロータ27bと左側の第1ロータ27a間の第1伝動軸73aを前後方向にストレートに配置することで同様の作用がある。
図12(b)に示すように中央の第2ロータ27bと左側の第1ロータ27a間は二段のチェーンからなる伝動機構88を配置し、第2ロータ27bと右側の第1ロータ27aの間には一段のチェーンからなる伝動機構94を前後方向にストレートに配置しても良い。この場合はコスト的に伝動軸を用いる場合より不利であるが、ロータ整地装置Aの全体の横幅をより長くとることができる利点はある。
図12(c)に示すように中央の第2ロータ27bと左側の第1ロータ27a間の第1伝動軸73aを傾斜配置し、第2ロータ27bと右側の第1ロータ27a間には前後方向にストレートにチェーン伝動機構94を配置してもよい。この場合はコスト的に伝動軸を用いる場合より不利であるが、ロータ整地装置Aの全体の横幅をより短くすることができる利点はある。
図12(d)の要部平面図に示すように中央の第2ロータ27bと左側の第2ロータ27b間の第2伝動軸73bを前後方向にストレートに配置し、第2ロータ27bから第2ロータ27bへの動力伝達をする第1伝動軸73aは傾斜配置しても同様の効果がある。 すなわち、ロータ伝動軸72が配置される側の第1ロータ27aから第2ロータ27bへの伝動機構を、前側が左右内側に位置するよう斜めに配置し、左右反対側の第2ロータ27bから第1ロータ27aへの伝動機構を、左右方向に斜めでなく前後方向に真直となるよう配置すればよいのである。
また図13の要部平面図に示すように中央の第2ロータ27bの設置位置を機体前後方向の中央線Cより右側(ロータ伝動軸72から離れる側)にオフセットさせた構成を採用して、ロータ伝動軸72と第1伝動軸73aの干渉を防止する構成を採用してもよい。
本発明は田植機の苗植付部を簡易な構成とすることができ利用可能性が大きい。
1 施肥装置付き乗用型田植機 2 走行車体
3 昇降リンク装置 4 苗植付部
5 粉粒体繰出し装置(施肥装置) 10 前輪
11 後輪 12 ミッションケース
13 前輪ファイナルケース 15 メインフレーム
18 後輪ギヤケース 19 ロータ変速装置カバー(ケース)
20 エンジン 21 ベルト伝動装置
23 HST 25 植付クラッチケース
26 植付伝動軸 27(27a,27b) ロータ
27a 第1ロータ 27b 第2ロータ
28 施肥伝動機構 30 エンジンカバー
31 座席 32 フロントカバー
34 ハンドル 35 フロアステップ
36 リヤステップ 37(37a,37b)ロータカバー
38 予備苗載台
38a〜38c 第1予備苗載台〜第3予備苗載台
39a〜39c 第1移動リンク部材〜第3移動リンク部材
40 上リンク 41 下リンク
42 リンクベースフレーム 43 縦リンク
44 連結軸 46 昇降油圧シリンダ
47 第1プレート 47a 長孔
47b 接続片 48 第2プレート
48a 突起 48b ボルト
50 伝動ケース 51 苗載台
51a 苗取出口 51b 苗送りベルト
52 苗植付装置 52a 苗植付具
53 ブロア用電動モータ 55 センターフロート
56 サイドフロート 58 ブロア
59 エアチャンバ 60 肥料ホッパ
61 繰出部 62 施肥ホース
64 動力入力軸 65 苗植付部支持枠体
65a 支持ローラ 65b 両側辺部材
66 梁部材 66a 突出部
67 支持アーム 68 ロータ支持フレーム
69 ロータ軸 70a 第1駆動軸
70b 第2駆動軸 71 連結部材
72 自在継手 73 伝動軸ケース
73a 第1伝動軸 73b 第2伝動軸
76 第1リンク部材 77 第2リンク部材
78 スプリング 78’ ワイヤー
81 ロータ上下位置調節レバー 82 折曲片
83,85 低速用スプロケット 84 ロータ収納用レバー
85a,87a 爪 86,87 高速用スプロケット
88,94 チェーン伝動機構 89,90 チェーン
91 移動用クラッチ体 91a,91b 爪
92 シフタ 93 圧縮スプリング
95 シフタ操作アーム 96 高速用操作ケーブル
97 低速用操作ケーブル 98 角度センサー
99 取付用アーム 100 駆動入切用操作ケーブル
101 固定部材 102 カバー
104 スプリング 105 ロータ変速レバー
106 ロータ高さ調節レバー 108 昇降リンク連動アーム
110 ケーブル 113 ロータ昇降用モータ
114 ロータ変速用モータ 116 分岐部
117 スプリング 118 回動アーム
200 制御装置 A ロータ整地装置
B ロータ変速装置

Claims (3)

  1. 走行車体(2)と、
    該走行車体(2)に下降した作業状態と上昇した非作業状態に昇降可能に設けた作業部(4)と、
    左右中央の中央整地ロータ(27b)と該中央整地ロータ(27b)より後方にある左右一対の側部整地ロータ(27a)とを有する整地装置(A)とを備え、
    作業部(4)には、整地装置(A)が走行車体(2)側から一側の側部整地ロータ(27a)の駆動軸(70a)へ伝動するロータ伝動軸(72)と、一側の側部整地ロータ(27a)の駆動軸(70a)から中央整地ロータ(27b)の駆動軸(70b)へ伝動する第1伝動機構(73a)と、中央整地ロータ(27b)の駆動軸(70b)から他側の側部整地ロータ(27a)の駆動軸(70a)へ伝動する第2伝動機構(73b)を備え、
    第1伝動機構(73a)の走行車体(2)の左右方向外側にロータ伝動軸(72)を配置し、
    第1伝動機構(73a)と第2伝動機構(73b)とが側部整地ロータ(27a)の駆動軸(70a)回りに回動することにより中央整地ロータ(27b)を上下動可能に構成し、第1伝動機構(73a)の回動を規制する上下動規制機構により、中央整地ロータ(27b)の上下動を規制する構成とした作業機において、
    第1伝動機構(73a)を後側より前側ほど走行車体(2)の左右方向内側に位置するように配置し、
    上下動規制機構は、第1プレート(47)と第2プレート(48)を備え、第1プレート(47)は、第1伝動機構(73a)を構成するケースに一体的に取り付けられており、第2プレート(48)は、側部整地ロータ(27a)のロータカバー(37a)に固着され、第1プレート(47)に設けた円弧状の長孔(47a)に、第2プレート(48)に設けた突起(48a)を係止した構成からなることを特徴とする作業機。
  2. 作業部(4)の後端部側より前端部側ほど平面視で左右幅が狭いフロート(55)を第1伝動機構(73a)と第2伝動機構(73b)の間に配置し、
    第1伝動機構(73a)を走行車体(2)の前後方向に向く第1伝動軸とし、第2伝動機構(73b)を走行車体(2)の前後方向に向く第2伝動軸とし、第1伝動軸及び第2伝動軸を各々内部に有する伝動軸ケース(73)を設け、
    伝動軸ケース(73)を走行車体(2)の左右方向に分割する構成としたことを特徴とする請求項1記載の作業機。
  3. 後輪(11)の駆動用ギヤケース(18)からの動力を変速して側部整地ロータ(27a)へ出力するロータ変速装置(B)を設け、
    ロータ変速装置(B)を後輪(11)の車軸よりも前側に配置すると共に、ロータ変速装置(B)を変速制御する操作連携機構を設け、操作連携機構を覆うカバー(19)を、前記ギヤケース(18)及びロータ変速装置(B)の前方側に配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の作業機。
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