JP5262225B2 - 乗用苗植機 - Google Patents

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Description

この発明は、操縦座席後部に設ける施肥装置のメンテナンスを簡単な構成で容易に行えると共に、整地ロータで圃場の凹凸を均すことのできる乗用苗植機に関する。
乗用苗植機においては、苗の植え付けと同時に植付苗の近くに肥料を施す施肥装置を設けている。この施肥装置は、例えば特開平10−295117号公報に記載の如く、乗用座席の後側空間で機体に接近させて肥料ホッパと定量繰出装置で構成している。
特開平10−295117号公報
前記の定量繰出装置を備える特許文献1に記載の乗用田植機は、作業の終了時に機内に残る肥料を取り出すための開口部を座席側に設けているためにそのままの位置では開口部から機内に残る肥料を取り出せない。このために、肥料のホッパと定量繰出装置をダンパ等の上昇機構で座席よりも高く持ち上げて開口部から残留肥料を機外へ排出するように構成しているが、この構造が複雑であるため、メンテナンス性が低いという問題がある。
また、特許文献1に記載の乗用田植機は、圃場面の凹凸を均す整地ロータを備えていないので、圃場の凹凸をフロートでしか均せないという問題がある。
発明では、乗用座席の後側に肥料のホッパと定量繰出装置を設けると共に、苗植付装置に整地ロータを設けた乗用苗植機において、ダンパ等の昇降機構を必要とせずに簡単な構成で残留肥料の取出し作業が行えるようにすると共に、苗を植え付けて施肥する圃場面の凹凸を整地ロータで的確に均すことが課題である。
上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、座席(31)を備える走行車体(2)の後側に昇降リンク装置(3)を介して苗植付装置(52)を設け、昇降リンク装置(3)を昇降させる昇降油圧シリンダ(46)を設け、苗植付装置(52)に支持枠体(65)を設け、該支持枠体(65)に沿って左右方向にスライドする苗載台(51)を設け、該苗載台(51)苗取出口(51a)に供給された苗を苗植付装置(52)が植え付ける構成とし、前記昇降リンク装置(3)の先端側に縦リンク(43)を連結し、該縦リンク(43)に設けた連結軸(44)を中心に苗植付装置(52)をローリング自在に連結し、該苗植付装置(52)の下部には左右中央に位置するセンターフロート(55)と左右両側に位置するサイドフロート(56a,56b)を設け、前記苗植付装置(52)のフレーム(94)で囲まれる位置にセンターフロート(55)の前部の上下動を検出する感知部材(93)を設け、感知部材(93)検出に基づいて苗の植付深さを一定に維持するべく昇降油圧シリンダ(46)を制御する構成とし、肥料ホッパ(60)内の肥料を繰出装置(57)で繰り出し、繰出装置(57)から繰り出された肥料を施肥ホース(62)により施肥ガイド(62a)まで導き、施肥ガイド(62a)の前側に設けた作溝器(62b)で形成した施肥溝内に肥料を落として施肥する構成とし、ブロア(58)からの肥料搬送用のエアを左右方向に長いエアチャンバ(59)を介して施肥ホース(62)に供給する構成とした施肥装置(5)を設け、座席(31)の後側に肥料ホッパ(60)と繰出装置(57)を配置し、繰出装置(57)の機枠(49)の後側を覆う後壁板(54)を後下方へ開放可能に構成すると共に、後下方へ開放した後壁板(54)の下側で繰出装置(57)から後方へ張り出して後下方へ開放した後壁板(54)から落ちる肥料を受ける空間部(120)形成し、前記支持枠体(65)に左右の支持部材(66a,66b)を各々設け、該左右の支持部材(66a,66b)に左右のブラケット(85,85)を各々設け、該左右のブラケット(85,85)に左右の両鍔付きローラ(72,72)を各々設け、該左右の両鍔付きローラ(72,72)で左右の取付杆(67a,67b)を各々上下スライド自在に支持し、該左右の取付杆(67a,67b)の下端に遊動可能な左右のリンク(64a,64b)を各々設け、該左右のリンク(64a,64b)に整地ロータ支持フレーム(68)を設け、圃場の泥土面を整地する整地ロータ(27)を該整地ロータ支持フレーム(68)で支持し、前記左右の取付杆(67a,67b)に設ける左右の第1ピン(75,75)と支持枠体(65)に設ける左右の第2ピン(76,76)の間に左右の引張ばね(77,77)を各々設け、前記左右のブラケット(85,85)に左右の整地ロータ上下位置調節レバー(74a,74b)の端部を各々枢支し、該左右の整地ロータ上下位置調節レバー(74a,74b)の把持部(86,86)に折り曲げ部(88,88)を各々形成し、該折り曲げ部(88,88)を係止する凹み溝(87,87)を前記左右のブラケット(85,85)に各々形成し、前記折り曲げ部(88,88)に接触して整地ロータ支持フレーム(68)の上昇を制限する第3ピン(73,73)を前記左右の取付杆(67a,67b)に各々設けたことを特徴とする乗用苗植機とした。
請求項2に記載の発明は、前記整地ロータ支持フレーム(68)の左右中央位置に伝動ケース(90)を設け、該伝動ケース(90)に駆動力を伝動するロータ駆動ケース(95)を設け、該ロータ駆動ケース(95)のロータ駆動軸(95d)から外軸(98)及び該外軸(98)に嵌合する内軸(101)及び継手(96,102)を介して伝動ケース(90)へ伝動する構成とし、該伝動ケース(90)が上下動するとロータ駆動軸(95d)が前後回動すると共に、前記外軸(98)と内軸(101)がスライドする構成とし、前記内軸(101)の外周には外軸(98)と内軸(101)の嵌合部を覆う伸縮ブーツ(103)を設け、前記ロータ駆動ケース(95)に伝動ケース(90)への駆動力の伝動を入切するクラッチ(97)を設け、前記左右の支持部材(66a,66b)を連結杆(104)で連結し、該連結杆(104)の右側に設ける第1レバーガイド(105)に該クラッチ(97)を入切操作する整地ロータクラッチレバー(106)を設け、該連結杆(104)の左側に設ける第2レバーガイド(109)に植付深さ調節レバー(107)と苗取り量調節レバー(108)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の乗用苗植機とした。
請求項1に記載の発明によると、苗の植付作業が終了した時点で施肥ホッパ(60)と繰出装置(57)の内部に残留する肥料を、後壁板(54)を開放することで空間部(120)で受けて取り出すことができるので、ダンパ等の肥料ホッパ(60)と操出装置(57)を持ち上げる部品や昇降支持構成が必要なく、製作コスト低減されると共に、構が簡潔になるため、故障の可能性が少なくなる。
また、苗植付装置(52)のフレーム(94)で囲まれる位置に配置した感知部材(93)による検出に基づいて苗の植付深さを一定に維持するべく昇降油圧シリンダ(46)を制御できる。
そして、昇降リンク装置(3)の先端側に縦リンク(43)を連結し、縦リンク(43)に設けた連結軸(44)を中心に苗植付装置(52)を設けたことにより、苗植付装置(52)をローリング自在に設けることができる。
さらに、整地ロータ支持フレーム(68)を取り付ける左右の取付杆(67a,67b)を、左右の両鍔付きローラ(72,72)で各々上下スライド自在に支持すると共に、左右の第1ピン(75,75)と左右の第2ピン(76,76)の間に左右の引張ばね(77,77)を各々設けたことにより、センターフロート(55)及びサイドフロート(56a,56b)の設置に対し、整地ロータ支持フレーム(68)の左右方向の傾きが許容されるので、整地ロータ(27)が圃場の凹凸に順応する。
また、左右の整地ロータ上下位置調節レバー(74a,74b)の把持部(86,86)に形成した折り曲げ部(88,88)を凹み溝(87,87)に差し込む位置を変更すると、左右の取付杆(67a,67b)に各々設ける第3ピン(73,73)と折り曲げ部(88,88)が接触する位置が変更されるので、整地ロータ(27)の上方移動量を制限することができる。
請求項2に記載の発明によると、請求項1に記載の発明の効果に加えて、伝動ケース(90)が上下動するとロータ駆動軸(95d)が前後回動すると共に、外軸(98)と内軸(101)がスライドする構成としたことにより、ロータ駆動ケース(95)と伝動ケース(90)の間隔変化を外軸(98)と内軸(101)のスライドによって吸収することができるので、苗植付装置(52)の上下動が抑えられ、苗の植え付け深さが揃えられる。
また、外軸(98)と内軸(101)の嵌合部を伸縮ブーツ(103)で覆う構成としたことにより、泥水が外軸(98)と内軸(101)の嵌合部に侵入することを防止できる。
そして、ロータ駆動ケース(95)にクラッチ(97)を設け、このクラッチ(97)を入切操作する整地ロータクラッチレバー(106)を設けたことにより、圃場の整地が不要なときには整地ロータ(27)を停止させておくことができる。
この発明の実施例を、図面を参照しながら以下に説明する。
図1及び図2は本発明を用いた一実施例である施肥装置を装着した施肥装置付き乗用型田植機の側面図と平面図である。この施肥装置付き乗用型田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付装置52が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。
走行車体2は、駆動輪である左右一対の前輪10,10及び左右一対の後輪11,11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、該左右前輪ファイナルケース13,13の操向方向を変更可能な各々の前輪支持部から外向きに突出する左右前輪車軸に左右前輪10,10が各々取り付けられている。
また、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして左右後輪ギヤケース18,18がローリング自在に支持され、その左右後輪ギヤケース18,18から外向きに突出する後輪車軸17に後輪11,11が取り付けられている。
尚、左右後輪ギヤケース18,18には、ミッションケース12の後壁から突出して設けた左右後輪ギヤケース18,18に連結した左右後輪伝動軸18a,18aにて動力が伝達される構成となっている。
エンジン20はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジン20の回転動力が、ベルト伝動装置21及びHST23を介してミッションケース12に伝達される。ミッションケース12に伝達された回転動力は、該ケース12内のトランスミッションにより変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13,13に伝達されて前輪10,10を駆動すると共に、残りが左右後輪ギヤケース18,18に伝達されて左右後輪11,11を駆動する。また、ミッションケース12の右側側面より取出された外部取出動力は、植付伝動軸26によって苗植付装置52へ伝動される。尚、施肥装置5の肥料繰出し機構へは、右後輪ギヤケース18から動力が駆動軸にて取出されて伝動される。
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に座席31が設置されている。座席31の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー32があり、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられている。このフロントカバー32内には、リザーバタンク16を設け、前記HST23とパイプ19で連結して高い位置からオイルをHST23に供給するようにしている。
エンジンカバー30及びフロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。
フロアステップ35の左右前部には複数の貫通孔35a…が形成されており、座席31に着座して機体を操縦する操縦者が左右前輪10,10を見通せることができて操縦が容易な構成となっていると共に、該ステップ35を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下するようになっている。フロアステップ35の後部は、リヤステップを兼ねる後輪フェンダ36となっている。
また、走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく予備苗載台38,38が機体よりも側方に張り出す位置と内側に収納した位置とに回動可能に設けられている。
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これらリンク40,41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、先端側には縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に苗植付装置52に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付装置52がローリング自在に連結されている。苗植付装置52のフレーム94に囲まれた位置にセンターフロート55の昇降を感知する感知部材93が設けられている。
メインフレーム15に基部を回動自在に枢支した昇降油圧シリンダ46の先端を上リンク40に一体形成したスイングアーム(図示せず)の先端部に連結して設けており、該昇降油圧シリンダ46を油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付装置52がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
苗植付装置52は4条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分ずつ各条の苗取出口51a…に供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口51a…に供給すると苗送りベルト51b…により苗を下方に移送する苗載台51、苗取出口51a…に供給された苗を圃場に植付ける苗植付装置52…、次行程における機体進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ(図示せず)等を備えている。
図4と図5は、苗載台51の上に載せて苗マットの戴置量を増やす2個の補助苗載せ台110a,110bの構成で、苗載台51の上端を挟み込むようにフェンス113と後受板112を設け、さらに後受板112の後に補強材111で構成している。後受板112が左右方向の位置決めで補強材111が前方向への傾きを防ぐ。
苗植付装置52の下部には中央にセンターフロート55、その左右両側にサイドフロート56a,56bがそれぞれ設けられている。これらフロート55,56a,56bを圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート55,56,56が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52…により苗が植付けられる。各フロート55,56a,56bは圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート55の前部の上下動が前記感知部材93に設ける迎角制御センサ(図示せず)により検出され、その検出結果に応じ前記昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付装置52を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
施肥装置5は、肥料ホッパ60に貯留されている粒状の肥料を繰出装置57の繰出部61…によって一定量ずつ繰り出し、その肥料を施肥ホース62…でフロート55,56a,56bの左右両側に取り付けた施肥ガイド62a…まで導き、施肥ガイド62a…の前側に設けた作溝体62b…によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥構内に落とし込むようになっている。電動モータで駆動するブロア58で発生させたエアが、左右方向に長いエアチャンバ59を経由して施肥ホース62…に吹き込まれ、施肥ホース62…内の肥料を風圧で施肥ガイド62aへ強制的に搬送するようになっている。このブロア58の空気吸引口を機体内側のエンジン20に向けて開口し、エンジン20の排気ガスを吸引するようにしている。
繰出装置57は、横長の機枠内に外周に凹溝を形成した繰出軸を横架した従来の構成と同じであって、機枠49の後側を構成する後壁板54が下端の枢支軸53で枢支され、後壁板54の上側を取り外し後下方へ倒して内部に残留する肥料を転げ出すようにしている。
機枠49の左側部には繰出軸の肥料繰出量を調整する繰出調整ギアのギア数に合わせたダイヤルギア47を設け、このダイヤルギア47のギア溝に係合して回転を係止するピアノ線48を機枠の前側に取り付けている。このダイヤルギア47の歯位置を繰出調整ギアの歯位置と対応させているので、繰出調整ギアの組付け時に組付け位置を調整し易い。
さらに、機枠49から後方へ向けて受板39を張り出して、この受板39上に戴置する受皿に前記後壁板54の後下方への回倒で転げでる残留肥料を受けたり、オペレータが苗マットを苗載台51に載せたり肥料を肥料ホッパ60に供給する際の足踏みステップとして受板39を利用する。この受板39の前側は平坦な面で肥料が昇降油圧シリンダ46側に零れるのも防ぎ、後側には周縁が上に盛り上がった穴29…を複数個設けてオペレータの足が滑らないようにしている。
苗植付装置52には圃場の乱れた泥土面を整地して均す整地ロータ27(左右サイドフロート56a,56bの各々の前方に配置された左右整地ロータ27a,27b)が取り付けられている。また、苗載台51は苗植付装置52のフレームを兼ねる伝動ケース50に基部が固定された矩形状の支持枠体65をレールとして支持ローラで左右方向にスライドする構成である。
尚、28,28は左右補助ステップであって、作業者が機体に乗り降りする時に足を載せるステップである。
次に、整地ロータ27の支持構造と駆動構成について説明する。
苗載台51の前記支持枠体65の左右中間部からフロート55,56a,56bを吊下げる支持杆66a,66bにスライド機構Aで支持した取付杆67a,67bの下端にリンク64a,64bで連結して整地ロータ支持フレーム68を設け、この整地ロータ支持フレーム68の左右中央へ左右に少し傾き可能に伝動ケース90を取り付けている。取付杆67a,67bと整地ロータ支持フレーム68を連結するリンク64a,64bは、整地ロータ支持フレーム68の吊り金具63に設ける長穴63aにリンク64の一方のピン37を遊動可能に連結し、整地ロータ支持フレーム68が少し左右に傾くことが可能である。
伝動ケース90から左右に突出する駆動軸70a,70bにそれぞれ左右の取付軸69a,69bを連結し、両取付軸69a,69bの左右外端側を整地ロータ支持フレーム68のサイド支持枠68a,68bに軸支している。この左右取付軸69a,69bには、左右整地ロータ27a,27bを円筒体71,71で挟んで一体に回転するように装着している。
伝動ケース90は、整地ロータ支持フレーム68の左右中央にブラケット92で取り付け、その前側を2本のロッド78,78で昇降リンク装置3を構成する左右の縦リンク43の下側を連結する連結軸44の左右中央に設けた支持部材45へ上下スライド可能に取り付けている。さらに、整地ロータ支持フレーム68の前突出部84にピン81で連動杆80を枢支し、この連動杆80を昇降リンク装置3を構成する上リンク40のピン83へ長穴82で連結している。
支持杆66a,66bには板状のブラケット85,85を取り付け、このブラケット85,85にそれぞれ設ける4個の両鍔付きローラ72で取付杆67a,67bを上下にスライド可能に挟み、上側に整地ロータ上下位置調節レバー74a,74bの端部を枢支し、この整地ロータ上下位置調節レバー74a,74bの把持部86近くで整地ロータ上下位置調節レバー74a,74bの折り曲げ部88が係止する複数凹み溝87をブラケット85側に設け、折り曲げ部88を係止する凹み溝87の位置を変えることで整地ロータ上下位置調節レバー74a,74bを上下に調節可能にしている。この整地ロータ上下位置調節レバー74の折り曲げ部88に取付杆67a,67bの上端に設けるピン(第3ピン)73が当たって整地ロータ支持フレーム68の苗植付装置52に対する上昇を制限する。また、取付杆67a,67bの下端近くに設けるピン(第1ピン)75と支持枠体65側に設けるピン(第2ピン)76との間に引張ばね77を設けて整地ロータ支持フレーム68を吊下げている。
左右整地ロータ27a,27aを回転駆動する伝動ケース90への動力伝動は、図に示すようになっている。
機体の左右中央に設けるロータ駆動ケース95の入力軸95aと左ギアケース18から中央に向けて突出するロータ側出力軸18bを継手96で連結して動力を伝動する。入力軸95aの回転はクラッチ97を介してベベルギア95b,95cでロータ駆動軸95dに伝動する。伝動ケース90の入力軸90aに外軸98の一端に固着したボス部99を固着し、外軸98の他端に固着したボス部100へスプライン嵌合した内軸101をロータ駆動軸95dに継手102で連結して、ロータ駆動軸95dの回転を入力軸90aに伝動している。内軸74の外周は伸縮ブーツ103で包み、この伸縮ブーツ103側が機体の前側で上位に位置しているので泥水がボス部85との嵌合部に侵入しないようになる。
ロータ駆動ケース95は、機体の左右中央に設けているので左右の後輪11が上下してもミッションケース12との位置関係が変わることなく、伝動ケース90の上下動によるロータ駆動軸95dの上下回動は入力軸95aを中心に行われ、ロータ駆動ケース95と伝動ケース90の間隔変化は外軸98と内軸101のスライドによって吸収する。
尚、ロータ駆動ケース95内にクラッチ97を設けなければ、このロータ駆動ケース95と伝動ケース90を同一形状にして部品の共用化を図って製造コストの低減を行える。
尚、ロータ駆動ケース95のクラッチ97は、伝動ケース90への駆動力の断続を行うが、操作ワイヤWの一端を該クラッチ97のシフター(切替具)に連携し、整地ロータクラッチレバー106で操作ワイヤWを作動させてロータ駆動軸95dへの動力を入・切して整地ロータ27を駆動させる状態と停止させる状態とに切り替えられる構成となっている。或いは、操作ワイヤWの他端を整地ロータ上下位置調節レバー74a,74b及び昇降リンク装置3に連携して、整地ロータ上下位置調節レバー74a,74bによる整地ロータ27の使用時における上下位置調節操作ではクラッチ97は入で整地ロータ27が駆動している状態となり、整地ロータ上下位置調節レバー74a,74bにて整地ロータ27を収納位置まで上動操作した時にはクラッチ97は切で整地ロータ27が停止している状態となるようにしても良い。
また、苗植付装置52を植付け作業状態まで昇降リンク装置3で下げている時は、クラッチ97は入りで整地ロータ27が駆動している状態となり、苗植付装置52を非植付け作業状態まで昇降リンク装置3で上げた時は、クラッチ97は切りで整地ロータ27が停止している状態となる。
整地ロータクラッチレバー106は、図10に示す如く、左右の支持部材66a,66bを連結する連結杆104の右側に設けるレバーガイド(第1レバーガイド)105に左右へ傾けてクラッチの入・切を行うように設けている。連結杆104の左側に設けるレバーガイド(第2レバーガイド)109には植付深さ調整レバー107と苗取り量調整レバー108を設けている。
次に、整地ロータ27の上下位置調節操作について説明する。
苗植付装置52は、昇降リンク装置3によって走行車体2に対して昇降するのであるが、苗植付装置52の支持枠体65が上昇すると、整地ロータ27の整地ロータ支持フレーム68が引張ばね77で支持枠体65に吊下げられているので共に上昇する。この上昇上限近くになると、整地ロータ支持フレーム68の前突出部84にピン81で枢支した連動杆80の長穴82が上リンク40のピン83に当たって引張ばね77を伸ばして整地ロータ支持フレーム68の上昇を押えて、図6に示す如く、整地ロータ支持フレーム68が植付伝動軸26に当たらないようになる。
苗植付装置52を降下してセンターフロート55とサイドフロート56a,56bを接地すると、整地ロータ27も接地するが、整地ロータ支持フレーム68の左右傾きが許容されているので、整地ロータ27も圃場の凹凸にある程度順応する。
乗用型田植機の側面図である。 乗用型田植機の平面図である。 施肥装置の拡大側面図である。 補助苗載台の正面図である。 補助苗載台の左側断面図である。 整地ロータの拡大背面図である。 整地ロータの取付部拡大側面図である。 整地ロータの取付部拡大正面図である。 整地ロータの昇降作用状態を示す側面図である。 整地ロータの駆動力伝動部の平断面図である。 苗植付装置の背面図である。
走行車体
昇降リンク装置
27 整地ロータ
31 座席
39 受板
43 縦リンク
44 連結軸
46 昇降油圧シリンダ
49 機枠
51 苗載台
51a 苗取出口
52 苗植付装置
53 枢支軸
54 後壁板
55 センターフロート
56a サイドフロート
56b サイドフロート
57 繰出装置
58 ブロア
59 エアチャンバ
60 肥料ホッパ
62 施肥ホース
62a 施肥ガイド
62b 作溝器
64a リンク
64b リンク
65 支持枠体
66a 支持部材
66b 支持部材
67a 取付杆
67b 取付杆
68 ロータ支持フレーム
72 両鍔付きローラ
73 第3ピン
74a 整地ロータ上下位置調節レバー
74b 整地ロータ上下位置調節レバー
75 第1ピン
76 第2ピン
85 ブラケット
86 把持部
87 凹み溝
88 折り曲げ部
90 伝動ケース
93 感知部材
94 フレーム
95 ロータ駆動ケース
95d ロータ駆動ケース
97 クラッチ
98 外軸
101 内軸
102 継手
103 伸縮ブーツ
104 連結杆
105 第1レバーガイド
107 植付深さ調節レバー
108 苗取り量調節レバー
109 第2レバーガイド
120 空間部

Claims (2)

  1. 座席(31)を備える走行車体(2)の後側に昇降リンク装置(3)を介して苗植付装置(52)を設け、昇降リンク装置(3)を昇降させる昇降油圧シリンダ(46)を設け、苗植付装置(52)に支持枠体(65)を設け、該支持枠体(65)に沿って左右方向にスライドする苗載台(51)を設け、該苗載台(51)苗取出口(51a)に供給された苗を苗植付装置(52)が植え付ける構成とし、
    前記昇降リンク装置(3)の先端側に縦リンク(43)を連結し、該縦リンク(43)に設けた連結軸(44)を中心に苗植付装置(52)をローリング自在に連結し、該苗植付装置(52)の下部には左右中央に位置するセンターフロート(55)と左右両側に位置するサイドフロート(56a,56b)を設け、前記苗植付装置(52)のフレーム(94)で囲まれる位置にセンターフロート(55)の前部の上下動を検出する感知部材(93)を設け、感知部材(93)検出に基づいて苗の植付深さを一定に維持するべく昇降油圧シリンダ(46)を制御する構成とし、肥料ホッパ(60)内の肥料を繰出装置(57)で繰り出し、繰出装置(57)から繰り出された肥料を施肥ホース(62)により施肥ガイド(62a)まで導き、施肥ガイド(62a)の前側に設けた作溝器(62b)で形成した施肥溝内に肥料を落として施肥する構成とし、ブロア(58)からの肥料搬送用のエアを左右方向に長いエアチャンバ(59)を介して施肥ホース(62)に供給する構成とした施肥装置(5)を設け、座席(31)の後側に肥料ホッパ(60)と繰出装置(57)を配置し、繰出装置(57)の機枠(49)の後側を覆う後壁板(54)を後下方へ開放可能に構成すると共に、後下方へ開放した後壁板(54)の下側で繰出装置(57)から後方へ張り出して後下方へ開放した後壁板(54)から落ちる肥料を受ける空間部(120)形成し、
    前記支持枠体(65)に左右の支持部材(66a,66b)を各々設け、該左右の支持部材(66a,66b)に左右のブラケット(85,85)を各々設け、該左右のブラケット(85,85)に左右の両鍔付きローラ(72,72)を各々設け、該左右の両鍔付きローラ(72,72)で左右の取付杆(67a,67b)を各々上下スライド自在に支持し、該左右の取付杆(67a,67b)の下端に遊動可能な左右のリンク(64a,64b)を各々設け、該左右のリンク(64a,64b)に整地ロータ支持フレーム(68)を設け、圃場の泥土面を整地する整地ロータ(27)を該整地ロータ支持フレーム(68)で支持し、前記左右の取付杆(67a,67b)に設ける左右の第1ピン(75,75)と支持枠体(65)に設ける左右の第2ピン(76,76)の間に左右の引張ばね(77,77)を各々設け、
    前記左右のブラケット(85,85)に左右の整地ロータ上下位置調節レバー(74a,74b)の端部を各々枢支し、該左右の整地ロータ上下位置調節レバー(74a,74b)の把持部(86,86)に折り曲げ部(88,88)を各々形成し、該折り曲げ部(88,88)を係止する凹み溝(87,87)を前記左右のブラケット(85,85)に各々形成し、前記折り曲げ部(88,88)に接触して整地ロータ支持フレーム(68)の上昇を制限する第3ピン(73,73)を前記左右の取付杆(67a,67b)に各々設けたことを特徴とする乗用苗植機。
  2. 前記整地ロータ支持フレーム(68)の左右中央位置に伝動ケース(90)を設け、該伝動ケース(90)に駆動力を伝動するロータ駆動ケース(95)を設け、該ロータ駆動ケース(95)のロータ駆動軸(95d)から外軸(98)及び該外軸(98)に嵌合する内軸(101)及び継手(102)を介して伝動ケース(90)へ伝動する構成とし、該伝動ケース(90)が上下動するとロータ駆動軸(95d)が前後回動すると共に、前記外軸(98)と内軸(101)がスライドする構成とし、前記内軸(101)の外周には外軸(98)と内軸(101)の嵌合部を覆う伸縮ブーツ(103)を設け、
    前記ロータ駆動ケース(95)に伝動ケース(90)への駆動力の伝動を入切するクラッチ(97)を設け、前記左右の支持部材(66a,66b)を連結杆(104)で連結し、該連結杆(104)の右側に設ける第1レバーガイド(105)に該クラッチ(97)を入切操作する整地ロータクラッチレバー(106)を設け、該連結杆(104)の左側に設ける第2レバーガイド(109)に植付深さ調節レバー(107)と苗取り量調節レバー(108)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の乗用苗植機。
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