JP3997344B2 - 苗移植機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、苗植付具により圃場に苗を一株づつ植え付ける構成の苗移植機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、田植機や野菜苗移植機等の苗移植機において、原動機からの動力により機体が所定距離走行する毎に苗植付具を作動して所定の植付株間で圃場に苗を移植すると共に、機体の走行に対して苗植付具の作動周期を変更させて前記植付株間を変更させる株間変速部を前記原動機から前記苗植付具への伝動経路に設けたものがある。この苗移植機において、機体に対する苗植付具の作動軌跡すなわち植付軌跡を上下方向に長いル−プ軌跡にし、苗植付具が土壌内へ突入したときの機体の前進移動速度と機体に対する苗植付具の後方移動速度との速度差を小さくし、前記苗植付具の土壌内でのひきずり量を小さくし圃場面の植付跡を小さくすることによって、植付苗が倒れたり浮苗になったりすることを抑止している。尚、前記株間変速部は、原動機から苗植付具への伝動の伝動比を単に変更するものであり、前記苗植付具の作動周期にわたって機体の走行に対して該苗植付具の作動速度を設定された速度に比例的に変速するものであった。
【0003】
また、前述の苗移植機において、圃場に苗を植え付けるべく前記苗植付具が苗を取り出す苗取出位置に一株分づつ苗を供給する苗供給装置を設け、該苗供給装置の作動速度を変速する苗供給変速部を前記原動機からの伝動経路に設けたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の前者の苗移植機において、植付株間を変更するべく株間変速部の伝動比を変更すると、機体の走行速度に対する苗植付具の作動速度が前記株間変速部の伝動比と比例的に変化してしまうので、苗植付具が土壌内へ突入したときの機体の前進移動速度と機体に対する苗植付具の後方移動速度との速度差が相違して、前記苗植付具の土壌内でのひきずり量すなわち圃場面の植付跡が異なる。従って、前記株間変速部による植付株間の設定範囲が大きくなると、植付株間の設定値により前記苗植付具の土壌内でのひきずり量が苗の植付に支障を来さない適正範囲を越えて大きくなることが生じ、植付苗が倒れたり浮苗になったりして適正に苗を植え付けられないおそれがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決すべく次の技術的手段を講じた。
【0006】
すなわち、請求項1に係る発明は、回転駆動する回転ケース(34)の両端部に各々苗植付具(35)を設けた苗植付装置(22)と、圃場に苗を植え付けるべく前記苗植付具(35)が苗を取り出す苗取出位置に一株分づつ苗を供給する苗供給装置(20)とを設け、原動機(6)からの動力により機体が所定距離走行する毎に苗植付具(35)を作動して所定の植付株間で圃場に苗を移植する苗移植機において、機体の走行に対して苗植付具(35)の作動周期を変更させて前記植付株間を変更させる株間変速部(7a)と、該株間変速部(7a)からの動力を入切する駆動クラッチ爪(50a)並びに受動クラッチ爪体(51)と、該駆動クラッチ爪(50a)並びに受動クラッチ爪体(51)からの動力を不等速に伝動して前記苗植付具(35)の作動周期にわたって機体の走行に対して該苗植付具(35)を不等速に作動させる不等速伝動部(59)とを前記原動機(6)から前記苗植付具(35)への伝動経路に設け、株間変速部(7a)の変速をするための株間変速レバー(16)を設け、不等速伝動部(59)からの動力を不等速に伝動して苗供給装置(20)の作動速度を変速する苗供給変速部(21a)を設け、前記不等速伝動部(59)は苗植付具(35)が作動軌跡(T)の下死点付近を通過するときに最も速くなるよう伝動し、前記苗供給変速部(21a)は苗植付具(35)が苗を取り出すときに苗供給装置(20)の作動速度が遅くなるよう伝動する構成とし、前記不等速伝動部(59)の不等速比を変更するための不等速変速レバー(61)を設け、株間変速部(7a)による前記植付株間の変更に連動して前記不等速伝動部(59)の不等速比が変更されるように株間変速レバー(16)と不等速変速レバー(61)とを連動用ケーブル(63)で連結したことを特徴とする苗移植機とした
【0007】
【0008】
【発明の効果】
よって、請求項1の発明に係る苗移植機は、機体の走行に対して苗植付具(35)の作動周期を変更させて前記植付株間を変更させる株間変速部(7a)と、該株間変速部(7a)からの動力を入切する駆動クラッチ爪(50a)並びに受動クラッチ爪体(51)と、該駆動クラッチ爪(50a)並びに受動クラッチ爪体(51)からの動力を不等速に伝動して前記苗植付具(35)の作動周期にわたって機体の走行に対して該苗植付具(35)を不等速に作動させる不等速伝動部(59)とを前記原動機(6)から前記苗植付具(35)への伝動経路に設け、前記不等速伝動部(59)は苗植付具(35)が作動軌跡(T)の下死点付近を通過するときに最も速くなるよう伝動する構成とし、前記不等速伝動部(59)の不等速比を変更可能に設け、苗植付具(35)の作動周期にわたって機体の走行に対して該苗植付具(35)を不等速に作動させる不等速伝動部(59)を設けているので、苗植付具(35)が土壌内へ突入したときの機体の前進移動速度と機体に対する苗植付具(35)の後方移動速度との速度差を小さくすることができ、前記苗植付具(35)の土壌内でのひきずり量すなわち圃場面の植付跡を適正にして植付苗が倒れたり浮苗になったりするのを抑止し、適正に苗を植え付けることができる。更に、前記不等速伝動部(59)の不等速比を変更するための不等速変速レバー(61)を設けているので、上記株間変速部(7a)により植付株間を変更してもそれに伴って前記不等速伝動部(59)の不等速比を変更することにより前記苗植付具(35)の土壌内でのひきずり量を適正にすることができ、適正に苗を植え付けることができる。
【0009】
また、回転駆動する回転ケース(34)の両端部に各々苗植付具(35)を設けた苗植付装置(22)と、圃場に苗を植え付けるべく前記苗植付具(35)が苗を取り出す苗取出位置に一株分づつ苗を供給する苗供給装置(20)とを設け、不等速伝動部(59)からの動力を不等速に伝動して苗供給装置(20)の作動速度を変速する苗供給変速部(21a)を設け、前記不等速伝動部(59)は苗植付具(35)が作動軌跡(T)の下死点付近を通過するときに最も速くなるよう伝動し、前記苗供給変速部(21a)は苗植付具(35)が苗を取り出すときに苗供給装置(20)の作動速度が遅くなるよう伝動する構成とし、原動機(6)から苗植付具(35)の作動周期にわたって機体の走行に対して該苗植付具(35)を不等速に作動させる上記不等速伝動部(59)を介して上記苗供給装置(20)の作動速度を変速する苗供給変速部(21a)へ伝動されるように構成したので、前記不等速伝動部(59)により前記苗植付具(35)と前記苗供給装置(21a)との作動速度や作動タイミング等の相対的な関係が不安定になるのを抑えられ、前記苗植付具(35)により苗の取出を適正に且つ安定して行うことができる。
【0010】
更に上記株間変速部(7a)による植付株間の変更に連動して上記不等速伝動部(59)の不等速比が変更されるように株間変速レバー(16)と不等速変速レバー(61)とを連動用ケーブル(63)で連結したので、前記株間変速部(7a)により植付株間を変更する際に前記不等速伝動部(59)の変速操作を忘れるのを防止でき、苗植付具(35)の土壌内でのひきずり量が不適正となって苗の植付が不適正となることを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は、苗移植機の一例として乗用型の田植機1を示すものであり、この乗用型の田植機1は、走行車体2と6条植えの苗植付部3と施肥装置1とを備えて構成される。
【0012】
走行車体2の略中央に駆動源であるエンジン6を備え、該エンジン6の駆動により無断変速装置17、走行ミッションケ−ス7内を介して前輪4,4及び後輪5,5を駆動して走行車体2が走行する構成となっている。前記エンジン6の上方に操縦席8を設け、該操縦席8の前側にステアリングハンドル9を設けている。この走行車体2の後部には昇降リンク機構10を設け、該昇降リンク機構10を介して前記苗植付部3を装着し、この苗植付部4が油圧昇降シリンダ11の伸縮により上下に昇降するように構成している。また、該苗植付部4は、前記主ミッションケ−ス7内からの動力を伝達する作業伝動軸12、植付クラッチケ−ス13を介して植付伝動軸14により伝動されて作動する構成となっている。尚、前記植付クラッチケ−ス13内で苗植付部4の駆動の入切を行えるようになっている。
【0013】
また、操縦席8前側のステップ部15には有段操作される株間変速レバ−16を設けており、この株間変速レバ−16により走行車体2の走行速度に対する苗植付部3の作動速度を変速できるようになっている。この株間変速レバ−16により、植付作業者が圃場に移植する苗の植付株間を設定できるようになっている。従って、前記株間変速レバ−16を操作しない限り、走行速度に比例した速度で前記苗植付部3が作動するようになっている。尚、走行ミッションケース7内にはギヤの噛み合いを変更して変速する株間変速部7aを設けており、前記株間変速レバー16を操作することにより前記株間変速部7aの変速操作を行う構成となっている。
【0014】
苗植付部3は、苗載置台20、植付伝動部21及び各条の苗植付装置22,…を備えて構成され、前記植付伝動軸14の動力が入力される植付伝動部21を介して伝動され作動する構成となっている。苗植付部3の下部には中央部にセンタ−フロ−ト24及び両側部にサイドフロ−ト25,25を設けており、これらのフロ−ト24,25,25が圃場面を滑走するようになっている。
【0015】
前記苗載置台20は、上部を苗載置台支持ロ−ラ26…、下部を左右移動ガイド板27により左右移動可能に支持されている。そして、苗植付部3は、苗植付装置22の作動に伴って、苗載置台20が固着された苗載置台左右移動棒28を左右移動させて苗載置台20を左右移動させ、マット状の苗を苗植付装置22により一株づつ掻き取る構成となっている。尚、前記左右移動ガイド板27には、苗植付装置22…の苗掻き取り口27a…が設けられている。従って、苗載置台20は、左右移動により苗植付装置22…が苗を取り出す苗取出位置27a…に一株分づつ苗を供給する苗供給装置となっている。尚、苗植付装置22…が苗を取り出すときに苗載置台20の左右移動速度が遅くなるように植付伝動部21に備える苗供給変速部21aにより苗載置台左右移動棒28を不等速に左右移動させる構成となっており、苗植付装置22…の苗取出周期と同周期で苗載置台20の左右移動速度が不等速に変速されるようになっている。
【0016】
苗載置台20には、各条に苗送りベルト29…が設けられている。各条の前記苗送りベルト29…は、下側の駆動ロ−ラ30…と上側の従動ロ−ラ31…とに巻回されている。苗載置台20の左右移動終端において、植付伝動部23からの動力により、前記駆動ロ−ラ30…が所定量回転して苗送りベルト29…がマット状の苗を苗植付装置22…側に所定量づつ順次移送する構成となっている。
【0017】
図5に示すように、苗植付装置22は、植付伝動部21の植付伝動フレ−ム21b…の端部から出力され機体の走行速度に比例して一定速度で回動する苗植付装置駆動軸33の駆動により回転駆動する回転ケ−ス34と該回転ケ−ス34の両端部にそれぞれ装着された苗植付具35,35とを備えて構成され、該苗植付具35,35が前記苗掻き取り口27a上の苗を掻き取り、掻き取った苗を圃場に植え付けていくようになっている。すなわち、前記回転ケ−ス34が該苗植付装置駆動軸33と一体回転するように取り付けられると共に、回転ケ−ス34内の太陽ギヤ36の爪部(図示せず)が前記植付伝動フレ−ム21bに固着された太陽ギヤ固定爪(図示せず)と噛み合い前記太陽ギヤ36の回動を規制し、回転ケ−ス34の回動により該太陽ギヤ36と噛み合う中間ギヤ37,37を前記太陽ギヤ36回りに遊転させ、中間ギヤ37,37の回転により該中間ギヤ37,37と噛み合う最終ギヤ38,38を回動させ、該最終ギヤ38,38と一体回転する最終ギヤ回動軸39,39により前記苗植付具35,35を一体回転させ、前記回転ケ−ス34の回動位置に対して前記苗植付具35,35の前後姿勢が決定される。尚、該苗植付具35の苗植付具ケ−ス35aの4角穴部(図示せず)に前記最終ギヤ回動軸39の4角軸部(図示せず)を嵌入して、前記苗植付具35が最終ギヤ38と一体回転するようになっている。また、前記中間ギヤ37,37及び前記最終ギヤ38,38は、前記太陽ギヤ36に対して対称位置に設けられてそれぞれの苗植付具35,35の前後姿勢を決定するようになっている。
【0018】
また、前記太陽ギヤ36と前記中間ギヤ37,37と前記最終ギヤ38,38とは同歯数であり、回転ケ−ス34の一回転につき該中間ギヤ37,37及び最終ギヤ38,38が一回転する。従って、回転ケ−ス34が一回転する間に、苗植付具35,35が回転ケ−ス34の回動とは逆方向に一回転するようになっている。
【0019】
前記苗植付具35は、マット状の苗を一株分掻き取って分離する分離爪40と該分離爪40で分離した苗を圃場面へ向けて押し出す苗押出しフォ−ク41とを備えて構成される。前記回転ケ−ス34の回動により苗植付具35がル−プ軌跡Tを描いて前記苗掻き取り口27aを通過することにより、前記分離爪40が苗掻き取り口27aにある苗を掻き取り保持するようになっている。苗押出しフォ−ク41は、苗の押出し作用側に苗押出しスプリング42により付勢されると共に、苗植付具35に対して回動する苗押出しカム43の回動により揺動軸44a回りに揺動する苗押出しア−ム44を揺動させ該ア−ム44先端に係合して、前記ル−プ軌跡Tの下死点付近で苗植付具ケ−ス35aに対して摺動して押出し作動するようになっている。尚、前記苗押出しカム43は前記回転ケ−ス34の4角穴部34aに嵌入する4角軸部43aを備え回転ケ−ス34に対して回動しないように設けられ、回転ケ−ス34の一回転につき苗押出しカム43が苗植付具35に対して一回転する構成となっている。
【0020】
尚、回転ケ−ス34内の前記太陽ギア36と前記中間ギヤ37と前記最終ギヤ38とは非円形ギヤであり、回転ケ−ス34の回動角速度に対して苗植付具35の回動角速度が変化し、この苗植付具35の角速度変化は、回転ケ−ス34の一回転につき1周期現れ、苗植付具35の回動角速度は回転ケ−ス34の回動位置により決定される。
【0021】
ところで、植付クラッチケ−ス13内の伝動構成について説明すると、作業伝動軸12と一体回転する入力軸50に駆動クラッチ爪50aを設けると共に該駆動クラッチ爪50aと噛み合う受動クラッチ爪体51を設け、該受動クラッチ爪体51とスプライン52を介して一体回転するカウンタ軸53に伝動する。尚、前記受動クラッチ爪体51がスプリング54により駆動クラッチ爪50a側に付勢され、植付クラッチピン55の出退により受動クラッチ爪体51を前記カウンタ軸53に沿って移動させて伝動の入切を行えるようになっている。尚、前記植付クラッチピン55は、操縦席8の右側に設けた植付入切レバー56により操作される構成となっている。植付伝動軸14と一体回転する出力軸57と前記カウンタ軸53との間には伝動角速度比の異なる円形の偏心ギヤ58…を2組設けており、該偏心ギヤ58…のいずれかを介して前記出力軸57を不等速回転させるようになっている。従って、前記偏心ギヤ58…により、苗植付具35を不等速に作動させる不等速伝動部59を構成している。尚、前記偏心ギヤ58…によりカウンタ軸53の回転に対して出力軸57の回転が最も速くなるときに苗植付装置22の苗植付具35がループ状の作動軌跡Tの下死点付近を通過するように、前記出力軸57の2回転につき苗植付装置22の回転ケース34が1回転するように伝動されている。尚、互いに噛み合う偏心ギヤ58…は同歯数に設けられ、前記カウンタ軸53の一回転につき前記出力軸57が一回転する。また、従動側の偏心ギヤ58…と出力軸57との間に設けたスライドキー60により伝動における不等速比が異なる偏心ギヤ58…のギヤ列58A,58Bを択一的に選択できるようになっており、植付クラッチケース13外の不等速変速レバー61により前記スライドキー60を移動させるシフター62を操作する構成となっている。
【0022】
従って、この乗用型の田植機1は、前輪4,4及び後輪5,5を駆動して走行車体2を走行させながら植付入切レバ−56の操作により苗植付部3を駆動することにより苗植付装置22…の苗植付具35…が作動し、圃場に所定の植付株間で苗を植え付けていく。尚、苗載置台20は、植付伝動部21に備える苗供給変速部21aを介して左右移動し、前記苗植付具35…が苗掻き取り口27a…から苗を取り出すときに左右移動速度が遅くなる。そして、株間変速レバ−16により苗植付部3の作動速度を変速して植付株間を変更することができる。尚、植付クラッチケ−ス13内の不等速伝動部59により、走行ミッションケ−ス7内の動力が苗植付具35…の植付周期と同周期で不等速に変速されながら苗植付部3へ伝動される。このとき、苗植付具35…の作動軌跡Tの下死点付近で苗植付部3の作動速度が速くなる。そして、株間変速レバ−16による設定株間に応じて不等速変速レバー61を操作することにより、苗植付具35…の土壌内でのひきずり量すなわち圃場面の植付跡が小さくなるように不等速伝動部59の不等速比を変更することができる。
【0023】
よって、この乗用型の田植機1は、苗植付具35…の作動周期にわたって機体の走行に対して該苗植付具35…を不等速に作動させる不等速伝動部59を設けているので、苗植付具35…が土壌内へ突入したときの機体の前進移動速度と機体に対する苗植付具35…の後方移動速度との速度差を小さくすることができ、前記苗植付具35…の土壌内でのひきずり量すなわち圃場面の植付跡を適正にして植付苗が倒れたり浮苗になったりするのを抑止し、適正に苗を植え付けることができる。更に、不等速変速レバー61により前記不等速伝動部59の不等速比を変更可能に設けているので、上記株間変速部7aにより植付株間を変更してもそれに伴って前記不等速伝動部59の不等速比を変更することにより前記苗植付具35…の土壌内でのひきずり量を適正にすることができ、適正に苗を植え付けることができる。
【0024】
また、エンジン6から植付クラッチケ−ス13内の前記不等速伝動部59を介して植付伝動部21の苗供給変速部21aへ伝動されるように構成したので、前記不等速伝動部59を介して苗植付具35…を不等速に作動させても、該苗植付具35…と同様に不等速に変速されて前記苗載置台20が左右移動するため、前記不等速伝動部59により前記苗植付具35…と前記苗載置台20との作動速度や作動タイミング等の相対的な関係が不安定になるのを抑えられ、前記苗植付具35…による苗の取出姿勢を適正に且つ安定させることができ、ひいては苗植付具35…による苗の植付姿勢を適正に且つ安定させることができる。
【0025】
尚、図8に示すように、株間変速レバ−16と不等速変速レバー61とを連動用ケ−ブル63で連結して株間変速レバ−16の植付株間の変更操作に連動して不等速変速レバ−61を操作し不等速伝動部59の不等速比が変更されるように構成すると、前記株間変速レバ−16により植付株間を変更する際に前記不等速変速レバー61による不等速伝動部59の変速操作を忘れるのを防止でき、苗植付具35…の土壌内でのひきずり量が不適正となって苗の植付が不適正となることを防止できる。
【0026】
尚、この発明の実施の形態は乗用型の田植機1について記述したが、本発明は乗用型の田植機に限定されるものではない。
同様に、この発明の実施の形態は6条植えの構成について記述したが、本発明は6条植えのものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型の田植機の側面図
【図2】乗用型の田植機の平面図
【図3】走行車体の一部を示す平面図
【図4】植付クラッチケースの側面断面図
【図5】苗植付装置を示す側面図
【図6】回転ケ−スの側面断面図
【図7】苗植付具の側面断面図
【図8】株間変速レバ−と不等速変速レバーとの連繋構成を示す図
【符号の説明】
1…乗用型の田植機、6…エンジン、7a…株間変速部、16…株間変速レバー、20…苗載置台、21a…苗供給変速部、22…苗植付装置、34…回転ケース、35…苗植付具、50a…駆動クラッチ爪、51…受動クラッチ爪体、59…不等速伝動部、61…不等速変速レバー、63…連動用ケ−ブル、T…作動軌跡

Claims (1)

  1. 回転駆動する回転ケース(34)の両端部に各々苗植付具(35)を設けた苗植付装置(22)と、圃場に苗を植え付けるべく前記苗植付具(35)が苗を取り出す苗取出位置に一株分づつ苗を供給する苗供給装置(20)とを設け、原動機(6)からの動力により機体が所定距離走行する毎に苗植付具(35)を作動して所定の植付株間で圃場に苗を移植する苗移植機において、機体の走行に対して苗植付具(35)の作動周期を変更させて前記植付株間を変更させる株間変速部(7a)と、該株間変速部(7a)からの動力を入切する駆動クラッチ爪(50a)並びに受動クラッチ爪体(51)と、該駆動クラッチ爪(50a)並びに受動クラッチ爪体(51)からの動力を不等速に伝動して前記苗植付具(35)の作動周期にわたって機体の走行に対して該苗植付具(35)を不等速に作動させる不等速伝動部(59)とを前記原動機(6)から前記苗植付具(35)への伝動経路に設け、株間変速部(7a)の変速をするための株間変速レバー(16)を設け、不等速伝動部(59)からの動力を不等速に伝動して苗供給装置(20)の作動速度を変速する苗供給変速部(21a)を設け、前記不等速伝動部(59)は苗植付具(35)が作動軌跡(T)の下死点付近を通過するときに最も速くなるよう伝動し、前記苗供給変速部(21a)は苗植付具(35)が苗を取り出すときに苗供給装置(20)の作動速度が遅くなるよう伝動する構成とし、前記不等速伝動部(59)の不等速比を変更するための不等速変速レバー(61)を設け、株間変速部(7a)による前記植付株間の変更に連動して前記不等速伝動部(59)の不等速比が変更されるように株間変速レバー(16)と不等速変速レバー(61)とを連動用ケーブル(63)で連結したことを特徴とする苗移植機
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