JP4274969B2 - 田植機 - Google Patents

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Description

本発明は、苗のせ台に載置収容した苗を回転式の苗植付け機構で切り出して植付けるよう構成した田植機に関する。
回転式の苗植付け機構で大きい株間(例えば24〜28cm)での疎植を行うと、走行
速度に対する植付け機構駆動速度が相当遅くなって、植付け爪の田面への突入時間が長くなり、植付け爪によって田面に形成される溝が前後に長くなり、植付け苗の姿勢が悪化したり倒れたりする。
そこで、この疎植を行う際には、植付け爪が一巡する時間を旧来と同じにしながら田面への突入工程での作動速度を速くするように植付け機構を不等速で駆動することで、上記不具合を解消する技術が開発されており、その一例として、特許文献1に開示されているように、苗植付け機構への伝動系(PTO伝動系)に、走行速度に対する植付け機構駆動速度を変速する株間変速機構54と、等速伝動状態と不等速伝動状態とに切換え自在なPTO角速度変更機構55とを直列に配置して設けたものが知られている。
特開昭63-68016号公報(図11)
特許文献1に記載の技術によると、疎植作業時における植付け爪先端の対地移動動軌跡を改善して安定した姿勢での植付けを行うことができるものであるが、株間変速機構とPTO角速度変更機構とを別個に操作するものであったために、株間変速機構を標準の小さい株間に選択操作した際にはPTO角速度変更機構を等速伝動状態に切換えておく必要があり、これを忘れると標準株間の植付け時における植付け爪先端の対地移動軌跡を悪化させてしまうおそれがあった。
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、標準株間での植付け作業から株間の大きい疎植での植付け作業を操作間違いなく良好な植付け姿勢で行うことができるようにすることを主たる目的としている。
第1の発明は、植付け爪の先端が循環回動軌跡を描いて苗のせ台と田面の間を上下方向に往復循環移動するように駆動される植付け機構を備えるとともに、前記植付け機構への伝動系に、走行速度に対する植付け機構駆動速度を変速する株間変速機構と、等速伝動状態と不等速伝動状態とに切換え自在な伝動切換え装置とを直列に配置して設けた田植機において、
前記株間変速機構を変速操作する変速操作軸と、前記伝動切換え装置を切換え操作する切換え操作軸と、前記変速操作軸及び切換え操作軸の一方に連設された操作カムとを備え、前記操作カムに融通部を形成して、前記融通部と前記変速操作軸及び切換え操作軸の他方とをロッドを介して連動連結し、前記株間変速機構が複数段の標準株間位置に操作されている時には、前記融通部の作用により前記操作カムと前記ロッドとが連動せず前記伝動切換え装置が等速伝動位置に切換え維持されるとともに、前記株間変速機構が大きい株間を現出する疎植位置に操作されると、前記融通部が作用せず前記操作カムと前記ロッドとが連動して前記伝動切換え装置が不等速伝動位置に切換えられるように、前記変速操作軸前記切換え操作軸とを連係してあることを特徴とする。
上記構成によると、株間変速機構を標準株間位置のいずれかに操作している状態では、融通部の作用により操作カムとロッドとが連動せず伝動切換え装置は等速伝動位置に切換え維持され、田面に大きい爪跡をあけない植付けを行うことができ、また、株間変速機構を疎植位置に操作すると、融通部が作用せず操作カムとロッドとが連動して伝動切換え装置が自動的に不等速伝動位置に切換えられ、田面突入工程で植付け爪の移動速度が速くなる植付け作動が行われ、走行速度に対して植付け機構の駆動速度が遅い疎植を行うものでありながら田面に大きい爪跡をあけない植付けを行うことができる。
従って、第1の発明によれば、株間変速機構を標準株間位置に操作している状態で伝動切換え装置が不等速伝動位置に操作されている状態が現出されることがなく、どのような株間での植付けにおいても植付け苗の姿勢乱れや倒れのない良好な植付けを行うことが可能となった。
第2の発明は、上記第1の発明において、
前記株間変速機構における前記疎植位置を複数段備えるとともに、前記伝動切換え装置に、複数の前記疎植位置に対応して不等速特性の異なる複数段の不等速伝動位置を備えてあることを特徴とする。
上記構成によると、株間の異なる疎植に対してそれぞれ好適な対地軌跡で植付け爪を駆動することができ、第1の発明の上記効果をもたらすとともに、植付け可能な株間範囲をより広いものにでき、汎用性を高めることができる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、
前記伝動切換え装置における伝動上手側の伝動軸と伝動下手側の伝動軸とに亘って複数組の常噛みギヤ対を備え、一方の伝動軸にはギヤ群を固着するとともに、他方の伝動軸にはギヤ群を遊嵌支持し、ギヤ群を遊嵌支持した伝動軸の中心に軸心方向にシフト操作自在な前記切換え操作軸を挿通するとともに、前記切換え操作軸に備えた伝動片を、遊嵌支持したギヤ群の一つに内周から係合させて伝動用の常噛みギヤ対を択一選択するよう構成してあることを特徴とする。
複数の常噛みギヤ対を択一選択する手段として、伝動軸の外周部に嵌入装着したシフトキーを軸心方向にスライド操作して同様な伝動切換えを行うものが知られているが、この構造ではシフトキーをスライド操作するフォーク部材などの操作機構を伝動ケースに内装する必要があり、操作構造が複雑で部品点数も多くなるが、第3の発明に係る上記構成によると、伝動軸の中心に挿通した切換え操作軸を伝動軸の軸端外方から直接に押し引き操作することができ、第1または第2の発明の上記効果をもたらすとともに、操作構造を構造簡単で部品点数少なくすることができる。
第4の発明は、上記第3の発明において、
一方の前記伝動軸に外嵌固定するギヤ群の中心孔にはギヤ固定用のキーが嵌入するキー溝を形成するとともに、他方の前記伝動軸に遊嵌支持するギヤ群の中心孔には前記伝動片が係入する係合溝を形成し、前記キー溝と前記係合溝とを同一仕様に構成してあることを特徴とする。
ここで、植付け爪駆動用の上記伝動切換え装置では、植付け爪の作動位相と不等速特性を常に対応させるために、一対の伝動軸間の伝動比は1:1に設定されている。従って、常時噛みあい等速連動されている駆動側ギヤと従動側ギヤは同一径となり、また、常時噛みあい不等速連動されている駆動側ギヤと従動側ギヤは同一形状の偏心ギヤや非円形ギヤとなる。しかも、これらギヤ群の係合溝とキー溝を同一仕様にすることで駆動側ギヤと従動側ギヤを共用することができ、ギヤ種類を少なくしてコスト低減を図ることができる。
図1に本発明に係る田植機の全体側面が、また、図2にその全体平面がそれぞれ示されている。この田植機は、操向自在な左右一対の前輪1と操向不能な左右一対の後輪2とを備えた四輪駆動型の走行機体3の後部に、6条植え仕様の苗植付け装置4が油圧シリンダ5によって駆動されるリンク機構6を介して昇降自在に連結されるとともに、機体後部に6条仕様の施肥装置7が装備され、かつ、予備苗を複数段に載置収容する予備苗のせ台15が機体前部の左右に配備された構造となっている。
前記走行機体3における機体フレーム8の前部には、前輪1を軸支したミッションケース9が連結固定されるとともに、機体フレーム8の後部には、後輪2を軸支した後部伝動ケース10がローリング自在に支持されている。また、ミッションケース9の前側に、横軸型のエンジン11が配備されるとともに、エンジン11の後方に位置する搭乗運転部に、前輪1を操向操作するためのステアリングハンドル12、運転座席13、ステップ14、などが備えられている。
前記苗植付け装置4は、6条分の苗を載置して左右方向に設定ストロークで往復移動される苗のせ台16、苗のせ台16の下端から1株分づつ苗を切り出して圃場に植付けてゆく6組の回転式の植付け機構17、植付け箇所を整地する3個の整地フロート18、等を備えて構成されている、また、前記植付け機構17は、図5に示すように、植付けケース19の後端部に支承された回転ケース20、回転ケース20の両端に備えた爪ケース21、および、各爪ケース21に装着された植付け爪22、および、植付け爪22に沿ってスライド駆動される苗押し出し具23、等で構成されており、回転ケース20が前方に1回転することで、内装したギヤ駆動機構を介して爪ケース21が逆方向に不等速で1回転自転駆動されることで、植付け爪22の先端が所定の縦長の循環移動軌跡Sをもって循環回動し、循環移動軌跡Sの上部において苗のせ台16の下端から一株の苗を切り出し、取り出した苗を循環移動軌跡Sの下端において苗押し出し具23で田面に押し込むように構成されている。
前記施肥装置7は、運転座席13と苗植付け装置4との間において走行機体3上に搭載されており、粒状の肥料を貯留する肥料ホッパー25、この肥料ホッパー25内の肥料を設定量づつ繰り出す繰出し機構26、繰り出された肥料を供給ホース27を介して整地フロート18に備えた作溝器28に風力搬送する電動ブロア25、などを備えており、植付け苗の横側に沿って作溝器28で形成した施肥溝に肥料を送り込んで埋設するよう構成されている。
前記ミッションケース9の左側面には、前記エンジン11にベルト連動された油圧式無段変速装置(HST)からなる主変速装置31が連結装備されており、この主変速装置31を操作するための主変速レバー32が、前記ステアリングハンドル12の左横脇に配置されている。この主変速レバー32は、中立停止位置から前方への揺動操作によって前進速度の変更が、また、中立停止位置から後方への揺動操作によって後進速度の変更が可能となっている。
図3に示すように、ミッションケース9内には、前記主変速装置31からの出力を高低二段に変速するギヤ式の副変速機構33と、この副変速機構33からの出力を左右の前輪1に伝達するデフロック付きのデフ機構34とが設置され、ミッションケース後部から取り出された走行系動力が伝動軸35を介して後部伝動ケース10に伝達されるようになっている。また、図4に示すように、ミッションケース9内には、走行伝動系から分岐した植付け系の動力を5段に変速する株間変速機構36と、苗植付け装置4への動力伝達用のPTO軸37、このPTO軸37からの動力伝達を断続する植付けクラッチ38、等が装備されている。
なお、機体後部の下方には、伝動軸35を介して後部伝動ケース10に伝達される走行系動力によって駆動される動力取出しケース39が配備されており、この動力取出しケース39によってクランク駆動される押し引きロッド40が前記施肥装置7の繰出し機構22に連動連結され、走行速度と同調した速度で繰出し機構22が駆動されており、これによって、走行速度に関係なく単位面積当たりの施肥量が設定値(設定調節は可能)に維持されるようになっている。
図6に示すように、前記株間変速機構36は、駆動側の伝動軸41に5枚のギヤG1〜G5が遊嵌装着されるとともに、この遊嵌ギヤG1〜G5のそれぞれに常時噛み合いする5枚のギヤG6〜G10が従動側の伝動軸42にキー連結されており、駆動側の伝動軸41の中心に挿入した変速操作軸43を軸心方向にシフトして変速操作軸43に備えた大径カム部44によって伝動軸41に係合支持した伝動ボール45を半径方向外方に押し出し変位させて、ギヤG1〜G5のいずれか一つの中心孔に係合させることで、5組の常噛みギヤ対の内の一組のみを選択して噛み合い伝動を行い、従動側の伝動軸42を5段に変速することができるように構成されている。
上記株間変速機構36を変速操作する変速操作軸43はミッションケース9の右横外方に突出され、図10に示すように、ステップ14の下方に縦軸心a周りに揺動自在に配備された株間変速レバー46に連動連結されている。前記株間変速レバー46のグリップ部46aは、ステップ14に形成した操作用開口47に上方に突出しないように臨設されて、運転時の足元を広くしている。
ここで、株間変速機構36によって選択される5段の株間変速位置P1〜P5の内、高速伝動を行う3段の株間変速位置P1,P2,P3は、植付け前後間隔が小さい標準株間(例えば、14cm,18cm,21cm)をもたらし、低速伝動を行う2段の株間変速位置P4,P5は、植付け前後間隔が大きい疎植(例えば、24cm,28cm)がもたらされるように、各変速の伝動比が設定されている。
図4に示すように、前記PTO軸37によってミッションケース後方に取り出された作業系動力は、機体下腹部に配備された軸伝動機構50および伸縮自在な伝動軸51を介して苗植付け装置4に備えられたフィードケース52の入力軸53に伝達される。フィードケース52には、苗のせ台横送り用のネジ軸54、苗のせ台16に備えられた苗送りベルト55を横送りストロークエンドごとに駆動する苗送り駆動軸56、および、並列配備された3つの植付けケース19に動力分配する植付けカウンター軸57、等が装備されており、入力軸53の1回転によって植付け機構17の回転ケース20を回転駆動する植付け駆動軸58が180°回転駆動されるようになっている。
前記軸伝動機構50には、等速伝動状態と不等速伝動状態とに切換え自在な伝動切換え装置60が、走行伝動系に介在した前記動力取出しケース39の近傍に位置するよう配備されている。
図7に示すように、前記伝動切換え装置60の伝動ケース61には、PTO軸37から動力を受ける入力軸62、この入力軸62にギヤG11,G12を介して連動連結された伝動軸63、入力軸62と同心に突き合わせ配備された出力用の伝動軸64とが支承され、伝動上手側の伝動軸63には3枚のギヤG13,G14,G15が遊嵌支持されるとともに、これら遊嵌ギヤG13,G14,G15にそれぞれ常時噛み合いする3枚のギヤG16,G17,G18が伝動下手側の伝動軸64にキー連結されている。
伝動上手側の伝動軸63には切換え操作軸65が挿通されるとともに、この切換え操作軸65の挿入端部には半径方向に出退自在かつ外方に向けてバネ66で突出付勢された係合片67が装備されており、変速操作軸65を軸心方向にシフトさせて、伝動片67を3枚の遊嵌ギヤG13,G14,G15のいずれか一つに内周から係合させることで、常噛みギヤ対Ga,Gb,Gcの一つを用いて動力伝達を行って伝動軸64から出力するよう構成されている。
ここで、一つの常噛みギヤ対Gaを構成するギヤG13,G16はそれぞれ同径同歯数の真円ギヤに構成されているのに対して、常噛みギヤ対Gbを構成するギヤG14,G17はそれぞれ同径同歯数の偏心ギヤが使用され、また、他の常噛みギヤ対Gcを構成するギヤG15,G18もそれぞれ同径同歯数でかつ前記常噛みギヤ対Gbとは偏心量の異なる偏心ギヤが使用されている。
そして、ギヤG13,G16は、中心の軸挿通孔に角溝mを備えた同一部品が共用されており、ギヤG13では角溝mが伝動片67を係入する係合溝として利用されるとともに、G16では角溝mがキー68を嵌入するキー溝として利用されている。ギヤG14,G17も、偏心した軸挿通孔に前記角溝mと同仕様の角溝mを備えた同一部品が共用されており、ギヤG14では角溝mが伝動片67を係入する係合溝として利用されるとともに、G17では角溝mがキー68を嵌入するキー溝として利用されている。さらに、ギヤG15,G18も、偏心した軸挿通に前記角溝mと同仕様の角溝mを備えた同一部品が共用されており、ギヤG15では角溝mが伝動片67を係入する係合溝として利用されるとともに、G18では角溝mがキー68を嵌入するキー溝として利用されている。なお、前記ギヤG13〜G18には同一のギヤ素材が使用されており、同一のギヤ素材に位置を異ならせて同一径の軸挿通孔を穿設するとともに、同一幅および深さの角溝mを切削加工することで、等速伝動用の円形ギヤと不等速伝動用の偏心ギヤに使い分けられている。
なお、前記切換え操作軸65の端部には、係合片67を付勢するバネ66を利用して付勢されたデテントボール69が装備されており、伝動軸63の内面に形成した係合穴70にデテントボール69が弾性係入されることで、切換え操作軸65が所定の操作位置で安定維持されるようになっている。
このように、前記伝動切換え装置60においては、切換え操作軸65をシフトすることで、伝動軸64を等速伝動状態と不等速伝動状態とに切換え可能となっており、常噛みギヤ対Gaが選択されると伝動軸64が等速で駆動され、常噛みギヤ対Gbが選択されると、伝動軸64が図9中の特性Aで不等速で駆動され、さらに、偏心量の大きい常噛みギヤ対Gcが選択されると角速度変化が更に大きい不等速特性Bで伝動軸64が駆動されるのである。
ここで、伝動軸64の1回転、つまり、フィードケース52における入力軸53の1回転で植付け機構17の回転ケース20が180°回転するとともに、前記不等速伝動における高速回動位相が、植付け爪22の前記循環回動軌跡Sの下端部位、つまり、植付け作動を行う位相に対応されている。従って、伝動切換え装置60で不等速伝動状態が選択されると、各植付け機構17においては、植付け爪22が田面へ突入して植付け作動する工程において等速伝動時よりも高速で作動し、植付け爪22の田面Tへの突入時間が短くなるように設定されている。
そして、この2段の不等速伝動状態は、株間変速機構が疎植位置である株間変速位置P4,P5に切換えられた時に利用されるものであり、伝動切換え装置60を適切に切換え操作するために以下のような操作構造が構成されている。
つまり、図10に示すように、前記切換え操作軸65の一端が伝動ケース61の前方に突出され、この切換え操作軸65を押し引きシフトする切換えレバー71が縦支点bを中心に左右揺動可能に配備されるとともに、この切換えレバー71と前記株間変速レバー46とが連動連結されている。なお、この切換えレバー71のグリップ部71aも、ステップ14に形成した操作用開口80に上方に突出しないように臨設されている。
株間変速レバー46の基部には操作カム72が連設され、この操作カム72に形成した段違いカム溝73と、支点c周りに揺動自在に配備された操作リンク74のピン75とが係合連動されるとともに、この操作リンク74と前記切換えレバー71とがロッド76で連係されており、株間変速レバー46が標準株間をもたらす3段の株間変速位置P1,P2,P3に操作される時には、ピン75が段違いカム溝73の円弧状の融通部xに位置して、切換え操作軸65は、図10(イ)において実線で示す等速伝動位置に維持され、また、株間変速レバー46が第1の疎植(24cm)を行う株間変速位置P4に操作されると、ピン75が段違いカム溝73の第1段差yに移行することで操作リンク74が揺動されて、切換え操作軸65が第1の不等速伝動位置にシフトされ、さらに、株間変速レバー46が第2の疎植(28cm)を行う株間変速位置P5に操作されると、図10(ロ)に示すように、ピン75が段違いカム溝73の第2段差zに移行することで操作リンク74がさらに揺動されて、切換え操作軸65が第2の不等速伝動位置にシフトされるのである。
〔別実施形態〕
本発明は、以下のような形態に変形して実施することもできる。
(1)株間変速機構36の変速操作機構と伝動切換え装置60の切換え操作機構とを連動連結する手段としては、図11に示すように、株間変速レバー46と切換えレバー71とを長孔77およびロッド78を介して連動連結するとともに、切換えレバー71を等速伝動位置に向けてバネ79で付勢しておき、株間変速レバー46が3段の標準株間位置P1,P2,P3に操作されている時には長孔77(融通部に相当)の融通によって伝動切換え装置60を等速伝動位置に維持し、株間変速レバー46が2段の疎植位置P4あるいはP5に操作されると、ロッド78を介して切換えレバー71がバネ79に抗して操作して不等速伝動位置に切換えられるように構成することもできる。なお、長孔77の形成された部材が、切換え操作軸65側に設けた場合の操作カムに相当する。
施肥装置付き田植機の全体側面図 施肥装置付き田植機の全体平面図 走行用伝動系の概略図 植付け伝動系の概略図 植付け機構の側面図 株間変速装置の断面図 伝動切り換え装置の断面図 伝動切り換え装置の偏芯ギヤ対の正面図 疎植用の不等速伝動特性を示す線図 株間変速機構と伝動切り換え機構の連動構造を示す平面図 株間変速機構と伝動切り換え機構の連動構造を示す他の実施例の平面図
符号の説明
16 苗のせ台
17 植付け機構
22 植付け爪
36 株間変速機構
43 変速操作軸
60 伝動切換え装置
63 伝動軸
64 伝動軸
65 切換え操作軸
67 伝動片
72 操作カム
76 ロッド
77 長孔(融通部)
78 ロッド
x 融通部
S 循環回動軌跡

Claims (4)

  1. 植付け爪の先端が循環回動軌跡を描いて苗のせ台と田面の間を上下方向に往復循環移動するように駆動される植付け機構を備えるとともに、前記植付け機構への伝動系に、走行速度に対する植付け機構駆動速度を変速する株間変速機構と、等速伝動状態と不等速伝動状態とに切換え自在な伝動切換え装置とを直列に配置して設けた田植機において、
    前記株間変速機構を変速操作する変速操作軸と、前記伝動切換え装置を切換え操作する切換え操作軸と、前記変速操作軸及び切換え操作軸の一方に連設された操作カムとを備え、前記操作カムに融通部を形成して、前記融通部と前記変速操作軸及び切換え操作軸の他方とをロッドを介して連動連結し、
    前記株間変速機構が複数段の標準株間位置に操作されている時には、前記融通部の作用により前記操作カムと前記ロッドとが連動せず前記伝動切換え装置が等速伝動位置に切換え維持されるとともに、前記株間変速機構が大きい株間を現出する疎植位置に操作されると、前記融通部が作用せず前記操作カムと前記ロッドとが連動して前記伝動切換え装置が不等速伝動位置に切換えられるように、前記変速操作軸前記切換え操作軸とを連係してあることを特徴とする田植機。
  2. 前記株間変速機構における前記疎植位置を複数段備えるとともに、前記伝動切換え装置に、複数の前記疎植位置に対応して不等速特性の異なる複数段の不等速伝動位置を備えてあることを特徴とする請求項1記載の田植機。
  3. 前記伝動切換え装置における伝動上手側の伝動軸と伝動下手側の伝動軸とに亘って複数組の常噛みギヤ対を備え、一方の伝動軸にはギヤ群を固着するとともに、他方の伝動軸にはギヤ群を遊嵌支持し、ギヤ群を遊嵌支持した伝動軸の中心に軸心方向にシフト操作自在な前記切換え操作軸を挿通するとともに、前記切換え操作軸に備えた伝動片を、遊嵌支持したギヤ群の一つに内周から係合させて伝動用の常噛みギヤ対を択一選択するよう構成してあることを特徴とする請求項1又は2記載の田植機。
  4. 一方の前記伝動軸に外嵌固定するギヤ群の中心孔にはギヤ固定用のキーが嵌入するキー溝を形成するとともに、他方の前記伝動軸に遊嵌支持するギヤ群の中心孔には前記伝動片が係入する係合溝を形成し、前記キー溝と前記係合溝とを同一仕様に構成してあることを特徴とする請求項3記載の田植機。
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