JP7169926B2 - 作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、機体の進行に伴って、機体の進行方向に沿った供給間隔を開けながら、苗や種子等の農用資材を圃場に供給する作業装置が設けられた作業機に関する。
前述のような作業機の一例である乗用型田植機では、特許文献1に開示されているように、作業装置に伝達される動力を変速して、供給間隔を変更する間隔変速装置が設けられたものがある。
特許文献1では、間隔変速装置に、動力が伝達される第1伝動軸と、第1伝動軸と平行に支持されて第1伝動軸の動力が伝達される第2伝動軸と、第1伝動軸の端部と接した状態で第1伝動軸と同芯状に支持された第3伝動軸とが設けられており、複数の上手側ギヤが第2伝動軸に支持され、複数の下手側ギヤが第3伝動軸に支持されている。
間隔変速装置において、複数の上手側ギヤ及び下手側ギヤの組のうちの一つの組が選択され、選択された組の上手側ギヤ及び下手側ギヤを介して、第2伝動軸の動力が第3伝動軸に伝達される。上手側ギヤ及び下手側ギヤの組の選択が変更されることにより、作業装置に伝達される動力が変速されて、農用資材の供給間隔が変更される。
特開2018-38371号公報(図6の43,48,44,49,44bを参照)
特許文献1では、フランジ状のストッパー部が、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部に、第3伝動軸に一体的に形成されており、下手側ギヤの第1伝動軸側への移動が、ストッパー部により止められている。この場合、下手側ギヤの第3伝動軸への取り付けという生産性の面で改善の余地がある。
本発明は、作業装置に伝達される動力を変速して農用資材の供給間隔を変更する間隔変速装置が設けられた作業機において、間隔変速装置の生産性を向上させることを目的としている。
本発明の作業機は、機体の進行に伴って、前記機体の進行方向に沿った供給間隔を開けながら、農用資材を圃場に供給する作業装置と、前記作業装置に伝達される動力を変速して、前記供給間隔を変更する間隔変速装置とが備えられ、前記間隔変速装置に、動力が伝達される第1伝動軸と、前記第1伝動軸と平行に支持されて前記第1伝動軸の動力が伝達される第2伝動軸と、前記第1伝動軸の端部と接した状態で前記第1伝動軸と同芯状に支持された第3伝動軸と、前記第2伝動軸に支持された複数の上手側ギヤと、前記第3伝動軸に支持された複数の下手側ギヤと、複数の前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤの組のうちの一つの組を選択して、選択された組の前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤを介して、前記第2伝動軸の動力が前記第3伝動軸に伝達されるようにする変速操作部とが設けられて、前記下手側ギヤの前記第1伝動軸側への移動を止めるストッパー部が、前記第3伝動軸とは別体で構成され、且つ、前記第3伝動軸における前記第1伝動軸側の端部において、前記第1伝動軸と前記第3伝動軸とが接する部分から前記下手側ギヤ側に離れた部分に取り付けられている。
本発明によると、間隔変速装置に、動力が伝達される第1伝動軸と、第1伝動軸と平行に支持されて第1伝動軸の動力が伝達される第2伝動軸と、第1伝動軸の端部と接した状態で第1伝動軸と同芯状に支持された第3伝動軸とが設けられており、第2伝動軸に支持された複数の上手側ギヤと、第3伝動軸に支持された複数の下手側ギヤとが設けられている。
変速操作部により、複数の上手側ギヤ及び下手側ギヤの組のうちの一つの組が選択されて、選択された組の上手側ギヤ及び下手側ギヤを介して、第2伝動軸の動力が第3伝動軸に伝達される。
変速操作部より、上手側ギヤ及び下手側ギヤの組の選択が変更されることによって、第2伝動軸から第3伝動軸に伝達される動力が変速され、作業装置に伝達される動力が変速されて、農用資材の供給間隔が変更される。
本発明によると、下手側ギヤの第1伝動軸側への移動を止めるストッパー部が、第3伝動軸とは別体で構成されて、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部に取り付けられている。
これにより、下手側ギヤを第3伝動軸に取り付ける場合、ストッパー部を第3伝動軸に取り付ける前の状態において、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部の側から、下手側ギヤを第3伝動軸に取り付ければよいのであり、全ての下手側ギヤを第3伝動軸に取り付けた後、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部に、ストッパー部を取り付ければよい。
本発明によると、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部の側から、下手側ギヤを第3伝動軸に無理なく取り付けることができるようになって、間隔変速装置の生産性を向上させることができる。
本発明の作業機は、機体の進行に伴って、前記機体の進行方向に沿った供給間隔を開けながら、農用資材を圃場に供給する作業装置と、前記作業装置に伝達される動力を変速して、前記供給間隔を変更する間隔変速装置とが備えられ、前記間隔変速装置に、動力が伝達される第1伝動軸と、前記第1伝動軸と平行に支持されて前記第1伝動軸の動力が伝達される第2伝動軸と、前記第1伝動軸の端部と接した状態で前記第1伝動軸と同芯状に支持された第3伝動軸と、前記第2伝動軸に支持された複数の上手側ギヤと、前記第3伝動軸に支持された複数の下手側ギヤと、複数の前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤの組のうちの一つの組を選択して、選択された組の前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤを介して、前記第2伝動軸の動力が前記第3伝動軸に伝達されるようにする変速操作部とが設けられて、前記下手側ギヤの前記第1伝動軸側への移動を止めるストッパー部が、前記第3伝動軸とは別体で構成されて、前記第3伝動軸における前記第1伝動軸側の端部に取り付けられ、前記間隔変速装置に、前記第1伝動軸に一体で回転可能且つスライド可能に取り付けられて、前記第1伝動軸から前記第2伝動軸に伝達される動力を変速するシフト部材が設けられ、前記シフト部材における前記第3伝動軸側の端部に、前記第3伝動軸における前記第1伝動軸側の端部が入り込み可能な凹部が設けられている。
本発明によると、間隔変速装置に、動力が伝達される第1伝動軸と、第1伝動軸と平行に支持されて第1伝動軸の動力が伝達される第2伝動軸と、第1伝動軸の端部と接した状態で第1伝動軸と同芯状に支持された第3伝動軸とが設けられており、第2伝動軸に支持された複数の上手側ギヤと、第3伝動軸に支持された複数の下手側ギヤとが設けられている。
変速操作部により、複数の上手側ギヤ及び下手側ギヤの組のうちの一つの組が選択されて、選択された組の上手側ギヤ及び下手側ギヤを介して、第2伝動軸の動力が第3伝動軸に伝達される。
変速操作部より、上手側ギヤ及び下手側ギヤの組の選択が変更されることによって、第2伝動軸から第3伝動軸に伝達される動力が変速され、作業装置に伝達される動力が変速されて、農用資材の供給間隔が変更される。
本発明によると、下手側ギヤの第1伝動軸側への移動を止めるストッパー部が、第3伝動軸とは別体で構成されて、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部に取り付けられている。
これにより、下手側ギヤを第3伝動軸に取り付ける場合、ストッパー部を第3伝動軸に取り付ける前の状態において、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部の側から、下手側ギヤを第3伝動軸に取り付ければよいのであり、全ての下手側ギヤを第3伝動軸に取り付けた後、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部に、ストッパー部を取り付ければよい。
本発明によると、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部の側から、下手側ギヤを第3伝動軸に無理なく取り付けることができるようになって、間隔変速装置の生産性を向上させることができる。
本発明によると、間隔変速装置において、第2伝動軸から第3伝動軸への動力の変速に加えて、シフト部材をスライド操作することにより、第1伝動軸から第2伝動軸に伝達される動力も変速することができるので、間隔変速装置の変速範囲を広く設定することができる。
本発明によると、シフト部材における第3伝動軸側の端部に、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部が入り込み可能な凹部が設けられているので、シフト部材を下手側ギヤに接する直前の位置までスライド操作した場合、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部が、シフト部材の凹部に入り込むようにすることができ、シフト部材と第3伝動軸との接触を避けることができる。
これにより、シフト部材を第3伝動軸に接近させて配置することができるのであり、間隔変速装置の全体のコンパクト化を図ることができる。
本発明の作業機は、機体の進行に伴って、前記機体の進行方向に沿った供給間隔を開けながら、農用資材を圃場に供給する作業装置と、前記作業装置に伝達される動力を変速して、前記供給間隔を変更する間隔変速装置とが備えられ、前記間隔変速装置に、動力が伝達される第1伝動軸と、前記第1伝動軸と平行に支持されて前記第1伝動軸の動力が伝達される第2伝動軸と、前記第1伝動軸の端部と接した状態で前記第1伝動軸と同芯状に支持された第3伝動軸と、前記第2伝動軸に支持された複数の上手側ギヤと、前記第3伝動軸に支持された複数の下手側ギヤと、複数の前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤの組のうちの一つの組を選択して、選択された組の前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤを介して、前記第2伝動軸の動力が前記第3伝動軸に伝達されるようにする変速操作部とが設けられて、前記下手側ギヤの前記第1伝動軸側への移動を止めるストッパー部が、前記第3伝動軸とは別体で構成されて、前記第3伝動軸における前記第1伝動軸側の端部に取り付けられ、隣接する前記下手側ギヤの一方及び他方にスプライン部が形成され、一方の前記下手側ギヤのスプライン部と他方の前記下手側ギヤのスプライン部とに亘って咬合するように、別の前記下手側ギヤが一方及び他方の前記下手側ギヤの間に取り付けられて、複数の前記下手側ギヤが、一体で回転可能に前記第3伝動軸に取り付けられている。
本発明によると、間隔変速装置に、動力が伝達される第1伝動軸と、第1伝動軸と平行に支持されて第1伝動軸の動力が伝達される第2伝動軸と、第1伝動軸の端部と接した状態で第1伝動軸と同芯状に支持された第3伝動軸とが設けられており、第2伝動軸に支持された複数の上手側ギヤと、第3伝動軸に支持された複数の下手側ギヤとが設けられている。
変速操作部により、複数の上手側ギヤ及び下手側ギヤの組のうちの一つの組が選択されて、選択された組の上手側ギヤ及び下手側ギヤを介して、第2伝動軸の動力が第3伝動軸に伝達される。
変速操作部より、上手側ギヤ及び下手側ギヤの組の選択が変更されることによって、第2伝動軸から第3伝動軸に伝達される動力が変速され、作業装置に伝達される動力が変速されて、農用資材の供給間隔が変更される。
本発明によると、下手側ギヤの第1伝動軸側への移動を止めるストッパー部が、第3伝動軸とは別体で構成されて、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部に取り付けられている。
これにより、下手側ギヤを第3伝動軸に取り付ける場合、ストッパー部を第3伝動軸に取り付ける前の状態において、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部の側から、下手側ギヤを第3伝動軸に取り付ければよいのであり、全ての下手側ギヤを第3伝動軸に取り付けた後、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部に、ストッパー部を取り付ければよい。
本発明によると、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部の側から、下手側ギヤを第3伝動軸に無理なく取り付けることができるようになって、間隔変速装置の生産性を向上させることができる。
前述のように、変速操作部より上手側ギヤ及び下手側ギヤの組の選択が変更されて、第2伝動軸から第3伝動軸に伝達される動力が変速され、作業装置に伝達される動力が変速されるように構成する場合、複数の下手側ギヤの全てが一体で回転可能に第3伝動軸に取り付けられる必要がある。
本発明によると、例えば3個の下手側ギヤである場合、2個の下手側ギヤのスプライン部に亘って、1個の下手側ギヤを取り付けることにより、2個の下手側ギヤの間に1個の下手側ギヤを取り付けると、3個の下手側ギヤが互いに連結された状態となって一体で回転可能となる。
これにより、例えば第3伝動軸にスプライン部を形成し、複数の下手側ギヤの全てにスプライン部を形成して、全ての下手側ギヤのスプライン部を第3伝動軸にスプライン部に取り付けることにより、複数の下手側ギヤの全てが一体で回転可能に第3伝動軸に取り付けられるというような構成を採用する必要が少なくなるので、間隔変速装置の構造の簡素化を図ることができる。
本発明の作業機は、機体の進行に伴って、前記機体の進行方向に沿った供給間隔を開けながら、農用資材を圃場に供給する作業装置と、前記作業装置に伝達される動力を変速して、前記供給間隔を変更する間隔変速装置とが備えられ、前記間隔変速装置に、動力が伝達される第1伝動軸と、前記第1伝動軸と平行に支持されて前記第1伝動軸の動力が伝達される第2伝動軸と、前記第1伝動軸の端部と接した状態で前記第1伝動軸と同芯状に支持された第3伝動軸と、前記第2伝動軸に支持された複数の上手側ギヤと、前記第3伝動軸に支持された複数の下手側ギヤと、複数の前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤの組のうちの一つの組を選択して、選択された組の前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤを介して、前記第2伝動軸の動力が前記第3伝動軸に伝達されるようにする変速操作部とが設けられて、前記下手側ギヤの前記第1伝動軸側への移動を止めるストッパー部が、前記第3伝動軸とは別体で構成されて、前記第3伝動軸における前記第1伝動軸側の端部に取り付けられ、前記第3伝動軸における前記下手側ギヤに対して前記第1伝動軸の反対側の部分に設けられて、前記下手側ギヤの動力を前記作業装置に伝達するトルクリミッターが備えられ、前記トルクリミッターに、前記トルクリミッターにおける前記下手側ギヤの反対側の部分に配置されるように、前記第3伝動軸に設けられたバネ受け部と、前記下手側ギヤと一体で回転可能な上手側伝動部と、前記上手側伝動部と咬合する位置及び前記上手側伝動部から前記バネ受け部側に離れる位置とに亘って、前記第3伝動軸にスライド可能に支持された下手側伝動部と、前記下手側伝動部と前記バネ受け部とに亘って設けられて、前記下手側伝動部を前記上手側伝動部に付勢するリミッターバネとが設けられており、前記バネ受け部を支持して前記リミッターバネから前記バネ受け部に掛かる付勢力を受け止める止め部が、前記第3伝動軸に設けられている。
本発明によると、間隔変速装置に、動力が伝達される第1伝動軸と、第1伝動軸と平行に支持されて第1伝動軸の動力が伝達される第2伝動軸と、第1伝動軸の端部と接した状態で第1伝動軸と同芯状に支持された第3伝動軸とが設けられており、第2伝動軸に支持された複数の上手側ギヤと、第3伝動軸に支持された複数の下手側ギヤとが設けられている。
変速操作部により、複数の上手側ギヤ及び下手側ギヤの組のうちの一つの組が選択されて、選択された組の上手側ギヤ及び下手側ギヤを介して、第2伝動軸の動力が第3伝動軸に伝達される。
変速操作部より、上手側ギヤ及び下手側ギヤの組の選択が変更されることによって、第2伝動軸から第3伝動軸に伝達される動力が変速され、作業装置に伝達される動力が変速されて、農用資材の供給間隔が変更される。
本発明によると、下手側ギヤの第1伝動軸側への移動を止めるストッパー部が、第3伝動軸とは別体で構成されて、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部に取り付けられている。
これにより、下手側ギヤを第3伝動軸に取り付ける場合、ストッパー部を第3伝動軸に取り付ける前の状態において、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部の側から、下手側ギヤを第3伝動軸に取り付ければよいのであり、全ての下手側ギヤを第3伝動軸に取り付けた後、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部に、ストッパー部を取り付ければよい。
本発明によると、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部の側から、下手側ギヤを第3伝動軸に無理なく取り付けることができるようになって、間隔変速装置の生産性を向上させることができる。
作業機では、第3伝動軸における下手側ギヤに対して第1伝動軸の反対側の部分に、トルクリミッターが設けられて、下手側ギヤの動力がトルクリミッターを介して作業装置に伝達されるように構成されることがある。
特許文献1では、下手側ギヤが支持された第3伝動軸(特許文献1の図6の44参照)と、トルクリミッターが支持されたリミッター伝動軸(特許文献1の図6の45参照)とが、別の伝動軸として構成されている。
トルクリミッターには、リミッター伝動軸に設けられたバネ受け部と、下手側ギヤと一体で回転可能な上手側伝動部と、上手側伝動部と咬合する位置及び上手側伝動部からバネ受け部側に離れる位置とに亘ってリミッター伝動軸にスライド可能に支持された下手側伝動部と、下手側伝動部とバネ受け部とに亘って設けられて下手側伝動部を上手側伝動部に付勢するリミッターバネとが設けられている。
これによって、特許文献1では、リミッターバネにより下手側伝動部が、上手側伝動部に付勢されて押圧されると、上手側伝動部を介して下手側ギヤ及び第3伝動軸が、トルクリミッターから離れる側である第1伝動軸側に押圧されることになり、第3伝動軸の端部が第1伝動軸の端部に押圧される。
間隔変速装置により、第1伝動軸の動力が第2伝動軸から第3伝動軸に変速されて伝達されており、第1伝動軸の回転数と第3伝動軸の回転数とは異なる状態となっている。
前述のように、第3伝動軸の端部が第1伝動軸の端部に押圧された状態で、第1伝動軸と第3伝動軸とが互いに異なる回転数で回転すると、第3伝動軸の端部及び第1伝動軸の端部に摩耗が進展し易くなる。
これに対して本発明によると、第3伝動軸における下手側ギヤに対して第1伝動軸の反対側の部分に、トルクリミッターが設けられており、下手側ギヤ及びトルクリミッターが共通の第3伝動軸に支持されている。
第3伝動軸に設けられた止め部により、バネ受け部が止められ、リミッターバネがバネ受け部により受け止められた状態で、リミッターバネにより下手側伝動部が、上手側伝動部に付勢されて押圧され、上手側伝動部を介して下手側ギヤが、トルクリミッターから離れる側である第1伝動軸側に押圧される。
この場合、本発明によると、下手側ギヤの第1伝動軸側への移動を止めるストッパー部が、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部に取り付けられているので、リミッターバネにより下手側ギヤが第1伝動軸側に押圧されても、下手側ギヤがストッパー部により止められるのであり、リミッターバネの付勢力が第3伝動軸の止め部及びストッパー部の間から外側に影響を与えることができない状態となっている。
これにより、第3伝動軸の端部が第1伝動軸の端部に押圧されることが少なくなるのであり、第1伝動軸と第3伝動軸とが互いに異なる回転数で回転しても、第3伝動軸の端部及び第1伝動軸の端部の摩耗の進展が抑えられる。
本発明によると、下手側ギヤ及びトルクリミッターが共通の第3伝動軸に支持されることにより、下手側ギヤ及びトルクリミッター、第3伝動軸を、一つにユニットとして取り扱うことができるので、間隔変速装置の生産性の向上を図ることができる。
本発明において、前記ストッパー部が接触して止める前記下手側ギヤに、前記ストッパー部が前記下手側ギヤに入り込み可能な凹部が設けられていると好適である。
本発明によると、ストッパー部が、下手側ギヤの凹部に入り込むように、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部に取り付けられるので、下手側ギヤによりストッパー部が第3伝動軸から外れ難くなる。
本発明において、前記止め部が、前記第3伝動軸に一体的に形成されていると好適である。
本発明によると、第3伝動軸に止め部が一体的に形成されることにより、構造の簡素化の面で有利になる。
本発明によると、第3伝動軸とは別体のストッパー部が、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部に取り付けられる構成において、第3伝動軸に止め部が一体的に形成される。
これにより、トルクリミッター及び下手側ギヤを第3伝動軸に取り付ける場合、ストッパー部を第3伝動軸に取り付ける前の状態において、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部の側から、トルクリミッター(バネ受け部、リミッターバネ、下手側伝動部及び上手側伝動部)を第3伝動軸に取り付ければよいのであり、次に下手側ギヤを第3伝動軸に取り付ければよい。
全ての下手側ギヤ及びトルクリミッターを第3伝動軸に取り付けた後、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部に、ストッパー部を取り付ければよい。
本発明によると、第3伝動軸における第1伝動軸側の端部の側から、下手側ギヤ及びトルクリミッターを第3伝動軸に無理なく取り付けることができるようになって、間隔変速装置の生産性を向上させることができる。
本発明において、前記作業装置が、苗のせ台の下部から前記農用資材である苗を取り出して、前記機体の進行方向に沿った前記供給間隔である株間を開けながら、苗を田面に植え付けるように回転駆動される植付アームが設けられた苗植付装置であり、前記間隔変速装置が、前記苗植付装置に伝達される動力を変速して、前記株間を変更する株間変速装置であり、複数の前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤの組に、前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤが等速ギヤで構成されて、前記第2伝動軸の動力の1回転の中での角速度を等速に維持しながら、前記第2伝動軸の動力を変速して前記第3伝動軸に伝達する等速ギヤの組と、前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤが偏芯ギヤで構成されて、前記第2伝動軸の動力の1回転の中での角速度を高低に変速しながら、前記第2伝動軸の動力を同じ回転数で前記第3伝動軸に伝達する偏芯ギヤの組とが設けられ、前記トルクリミッターに対して前記下手側ギヤの反対側に配置されて、前記トルクリミッターの動力が伝達される植付クラッチと、前記植付クラッチが設けられ、前記第3伝動軸と同芯状に配置されて、前記植付クラッチの動力を前記苗植付装置に伝達する出力軸とが備えられ、前記植付クラッチに、前記出力軸と一体で回転可能、且つ、前記トルクリミッターと咬合する伝動位置及び前記トルクリミッターから離れる遮断位置とに亘って、前記出力軸にスライド可能に支持されたクラッチ伝動部と、前記クラッチ伝動部を前記伝動位置に付勢するクラッチバネと、前記クラッチバネに抗して、前記クラッチ伝動部を前記遮断位置に操作可能なクラッチ操作部とが設けられ、前記トルクリミッターと前記クラッチ伝動部とが、事前に設定された一つの特定位相でのみ咬合するように、前記トルクリミッターと前記クラッチ伝動部との形状が設定されており、前記変速操作部により前記偏芯ギヤの組が選択された状態において、前記特定位相が、前記第3伝動軸に伝達される動力の角速度が1回転の中で最高速となる状態で、前記植付アームが田面に突入して、前記植付アームに保持された苗が前記植付アームから離れて田面に植え付けられる位相に設定されていると好適である。
作業機の一例である乗用型田植機では、作業装置として苗植付装置が備えられている。
苗植付装置は、苗のせ台の下部から農用資材である苗を取り出して、機体の進行方向に沿った供給間隔である株間を開けながら、苗を田面に植え付けるように回転駆動される植付アームが設けられている。
間隔変速装置として株間変速装置が備えられており、株間変速装置により苗植付装置に伝達される動力を変速して、株間を変更する。トルクリミッターの下手側に植付クラッチが設けられており、株間変速装置の動力が、トルクリミッターから植付クラッチに伝達され、出力軸を介して苗植付装置に伝達される。
植付クラッチに、出力軸と一体で回転可能且つトルクリミッターと咬合する伝動位置、及びトルクリミッターから離れる遮断位置とに亘って、出力軸にスライド可能に支持されたクラッチ伝動部と、クラッチ伝動部を伝動位置に付勢するクラッチバネと、クラッチバネに抗して、クラッチ伝動部を遮断位置に操作可能なクラッチ操作部とが設けられる。
植付クラッチにおいて、クラッチバネによりクラッチ伝動部が伝動位置に操作されることにより、植付クラッチが伝動状態となって、苗植付装置が作動する。クラッチ操作部によりクラッチバネに抗してクラッチ伝動部が遮断位置に操作されると、植付クラッチが遮断状態となって、苗植付装置が停止する。
乗用型田植機では、株間変速装置により苗植付装置に伝達される動力を低速に変速し、植付アームが低速で回転駆動されるようにして、株間を大きな値に設定することがある(疎植状態)。
苗植付装置において、植付アームは、苗のせ台から苗を取り出した後に田面に突入し、田面で苗を離して田面に植え付け、この後に田面から上側に出る。
これにより、前述の疎植状態が設定されて植付アームが低速で回転駆動されると、植付アームが田面に突入している時間が長くなるのであり、この状態で機体が進行すると、植付アームが田面に突入したままで進行する状態が生じて、田面の荒れや苗の植付不良の生じる可能性がある。
疎植状態において植付アームが田面に突入したままで進行する状態を防止する構成として、株間変速装置に、上手側ギヤ及び下手側ギヤが偏芯ギヤで構成されて、第2伝動軸の動力の1回転の中での角速度を高低に変速しながら、第2伝動軸の動力を同じ回転数で第3伝動軸に伝達する偏芯ギヤの組が設けられることがある。
これにより、株間変速装置において、疎植状態で偏芯ギヤの組を選択することにより、植付アームが田面に突入し田面で苗を離して植え付ける際に、第3伝動軸に伝達される動力の角速度が1回転の中で最高速となるようにして、植付アームが田面に突入して田面から上側に出るまでの時間を短くすることができる。
これにより、植付アームが田面に突入したままで進行する状態を抑えることができるのであり、田面の荒れや苗の植付不良を抑えることができる。
前述のように、疎植状態において植付アームが田面に突入したままで進行する状態を防止する為には、株間変速装置において第3伝動軸に伝達される動力の角速度が1回転の中で最高速となる位相と、苗植付装置において植付アームが田面に突入し田面で苗を離して植え付ける位相とが、一致している必要がある。
この場合、植付クラッチが株間変速装置と苗植付装置との間に配置されているので、植付クラッチが遮断状態に操作された後に伝動状態に操作された際、前述の株間変速装置の位相と苗植付装置の位相とが一致しない状態で、植付クラッチが伝動状態に操作される可能性がある。
これに対して、本発明によると、トルクリミッターと植付クラッチのクラッチ伝動部とが、事前に設定された一つの特定位相でのみ咬合するように、トルクリミッターと植付クラッチのクラッチ伝動部との形状が設定されている。
前述の特定位相は、第3伝動軸に伝達される動力の角速度が1回転の中で最高速となる状態で、植付アームが田面に突入して、植付アームに保持された苗が植付アームから離れて田面に植え付けられる位相に設定されている。
これにより、植付クラッチが遮断状態及び伝動状態に繰り返して操作されても、植付クラッチの伝動状態で、株間変速装置において第3伝動軸に伝達される動力の角速度が1回転の中で最高速となる位相と、苗植付装置において植付アームが田面に突入し田面で苗を離して植え付ける位相とを、一致させることができる。
本発明において、前記トルクリミッター及び前記クラッチ伝動部に、複数の咬合部が設けられて、前記トルクリミッターの咬合部と前記クラッチ伝動部の咬合部とが咬合する位置が、前記伝動位置であり、前記トルクリミッターの咬合部と前記クラッチ伝動部の咬合部とが離れる位置が、前記遮断位置であり、隣接する前記咬合部同士の回転方向での間隔が、隣接する他の前記咬合部との回転方向での間隔と異なる間隔に設定されることにより、前記トルクリミッターと前記クラッチ伝動部とが、前記特定位相でのみ咬合すると好適である。
トルクリミッターの複数の咬合部、及び植付クラッチのクラッチ伝動部の複数の咬合部が、回転方向に沿って等ピッチで配置されると、植付クラッチが伝動状態に操作された際に、トルクリミッターの咬合部と植付クラッチのクラッチ伝動部の咬合部とが、複数の位相で咬合してしまう。これにより、トルクリミッターと植付クラッチのクラッチ伝動部とが一つの特定位相でしか咬合できないように構成することは困難である。
本発明によると、トルクリミッター及び植付クラッチのクラッチ伝動部において、隣接する咬合部同士の回転方向での間隔が、隣接する他の咬合部との回転方向での間隔と異なる間隔に設定されることにより、トルクリミッターと植付クラッチのクラッチ伝動部とが特定位相でのみ咬合する構成を容易に得ることができる。
本発明において、前記クラッチ伝動部の咬合部が、前記トルクリミッター側に突出した凸部状に形成され、前記トルクリミッターの咬合部が、前記トルクリミッターの中心と外周部との間の部分に開口された開口部であり、前記クラッチ伝動部の咬合部が前記トルクリミッターの開口部に入り込んで咬合する位置が、前記伝動位置で、前記クラッチ伝動部の咬合部が前記トルクリミッターの開口部から抜けて離れる位置が、前記遮断位置であると好適である。
植付クラッチが構成される場合、クラッチ伝動部の咬合部が凸部状に形成され、トルクリミッターの咬合部が開口部で構成されることがある。
クラッチ伝動部の咬合部がトルクリミッターの開口部に入り込んで咬合する位置が、伝動位置となるのであり、クラッチ伝動部の咬合部がトルクリミッターの開口部から抜けて離れる位置が、遮断位置となる。
本発明によると、トルクリミッターの開口部が、トルクリミッターの中心と外周部との間の部分に開口されており、トルクリミッターの開口部に対して、トルクリミッターの中心側の部分、トルクリミッターの外周部側の部分、トルクリミッターの回転方向の上手側の部分及び下手側の部分に、トルクリミッターの部分が存在する。
これにより、トルクリミッターの開口部の全周が囲まれた状態となり、トルクリミッターの開口部が十分な強度を有することになるので、植付クラッチの耐久性の向上の面で有利である。
本発明において、前記クラッチ伝動部が前記クラッチバネにより前記伝動位置を越えて前記トルクリミッター側に移動するのを止めるクラッチ止め部が備えられていると好適である。
植付クラッチには、出力軸にスライド可能に支持されたクラッチ伝動部と、クラッチ伝動部を伝動位置に付勢するクラッチバネとが設けられている。この状態で植付クラッチを組み立てる場合、クラッチ伝動部がクラッチバネによりトルクリミッター側に大きく移動して、植付クラッチの組み立てが困難になる可能性がある。
本発明によると、クラッチ伝動部がクラッチバネにより伝動位置を越えてトルクリミッター側に移動する状態が、クラッチ止め部により止められるので、クラッチ伝動部がクラッチバネによりトルクリミッター側に大きく移動するようなことがなく、植付クラッチの生産性を向上させることができる。
乗用型田植機の左側面図である。 エンジンから、前輪及び後輪、苗植付装置、施肥装置及び整地装置への伝動系を示す概略図である。 ミッションケースにおける株間変速装置、トルクリミッター及び植付クラッチの付近の縦断左側面図である。 植付クラッチにおけるクラッチ伝動部の正面図である。 植付クラッチにおけるクラッチ伝動部の断面図である。 植付クラッチにおけるクラッチ伝動部の咬合部の展開図である。 トルクリミッターにおけるバネ受け部の正面図である。
図1~図7に作業機の一例である乗用型田植機が示されており、図1~図7において、Fは前方向を示し、Bは後方向を示し、Uは上方向を示し、Dは下方向を示し、Rは右方向を示し、Lは左方向を示している。
(乗用型田植機の全体構成)
図1に示すように、乗用型田植機は、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2が設けられた機体3の後部に、リンク機構4が上下に揺動可能に支持されて後側に延出されており、リンク機構4を昇降操作する油圧シリンダ5が設けられている。
苗植付装置6(作業装置に相当)が、リンク機構4の後部に支持されており、油圧シリンダ5により、リンク機構4が上下に揺動操作されて、苗植付装置6が昇降操作される。
苗植付装置6の前側の下部に、田面G(圃場に相当)を整地する整地装置8が支持されており、機体3の後部及び苗植付装置6に亘って、田面Gに肥料を供給する施肥装置7が設けられている。
(苗植付装置の全体構成)
図1に示すように、苗植付装置6に、植付伝動ケース9、回転ケース10、植付アーム11、フロート12、苗のせ台13等が設けられている。
植付伝動ケース9の後部の右部及び左部に、回転ケース10が回転可能に支持され、回転ケース10の両端部に、植付アーム11が支持されている。苗のせ台13が、左右方向に移動可能に支持されている。
苗植付装置6に伝達される動力により、苗のせ台13が左右方向に横送り駆動されながら、回転ケース10が回転駆動されるのであり、植付アーム11により苗のせ台13の下部から交互に苗(農用資材に相当)が取り出されて、田面Gに植え付けられる(供給される)。
回転ケース10において一方の植付アーム11が苗を田面Gに植え付けてから、機体3が少し進行し、他方の植付アーム11が田面Gに苗を植え付ける。田面Gに植え付けられた苗において、機体3の進行方向に沿った苗の間隔が、株間(供給間隔に相当)である。
(施肥装置の全体構成)
図1に示すように、施肥装置7に、ホッパー15、繰り出し部16、ブロア17、作溝器18及びホース19等が設けられている。
機体3における運転座席20の後側の部分に、肥料を貯留するホッパー15及び繰り出し部16が支持されており、繰り出し部16の左の横外側部にブロア17が設けられている。フロート12に作溝器18が取り付けられて、繰り出し部16と作溝器18とに亘ってホース19が接続されている。
施肥装置7に伝達される動力により繰り出し部16が駆動されて、ホッパー15の肥料が繰り出し部16により繰り出され、ブロア17の搬送風によりホース19を通って作溝器18に供給される。作溝器18により田面Gに溝が形成されながら、作溝器18から田面Gの溝に肥料が供給される。
(整地装置の全体構成)
図1に示すように、苗植付装置6の下部の右部及び左部に支持された右及び左の支持ケース14が、前側の斜め下側に延出されている。右及び左の支持ケース14の前部に亘って、駆動軸(図示せず)が左右方向に回転可能に支持されており、多数の整地体21が駆動軸に一体で回転可能に取り付けられている。
苗植付装置6に伝達された動力が分岐して、支持ケース14の内部の伝動チェーン(図示せず)を介して駆動軸に伝達され、駆動軸及び整地体21が、図1の反時計方向に回転駆動されて、整地体21により田面Gの整地が行われる。
(前輪及び後輪への伝動系の構成)
図1及び図2に示すように、ミッションケース22が機体3の前部に支持されており、ミッションケース22に連結された支持フレーム23が前側に延出されて、エンジン24が支持フレーム23に支持されている。
ミッションケース22の左側部に、静油圧型式の無段変速装置25が連結されており、エンジン24の出力軸24aと、無段変速装置25の入力軸25aとに亘って、伝動ベルト26が取り付けられている。無段変速装置25は、中立位置、中立位置から前進側及び後進側に無段階に変速可能である。
ミッションケース22の内部において、無段変速装置25の出力軸25bに、伝動軸27が連結されており、低速ギヤ28及び高速ギヤ29が伝動軸27に連結されている。伝動軸27と平行に配置された伝動軸30に、低速ギヤ31及び高速ギヤ32が相対回転可能に取り付けられており、低速ギヤ28,31が咬合し、高速ギヤ29,32が咬合している。
伝動軸30における低速ギヤ31及び高速ギヤ32の間の部分に、シフト部材33が、スプライン構造により伝動軸30に一体で回転可能及びスライド可能に取り付けられている。シフト部材65をスライド操作して低速ギヤ31及び高速ギヤ32に咬合させることにより、無段変速装置25(伝動軸27)の動力が高低2段に変速されて伝動軸30に伝達される。
以上のように、低速ギヤ28,31、高速ギヤ29,32及びシフト部材33等を有する副変速装置34が、伝動軸27,30に亘って設けられている。
右及び左の前輪1に動力を伝達する右及び左の前輪伝動軸35が設けられ、右及び左の前輪伝動軸35の間に前輪デフ機構92が設けられている。伝動軸30に連結された伝動ギヤ36が、前輪デフ機構92のケースに連結された伝動ギヤ37と咬合している。副変速装置34の動力が、伝動ギヤ36,37から前輪デフ機構92に伝達されて、前輪伝動軸35から前輪1に伝達される。
後輪2への出力軸38が、ミッションケース22に支持されており、前輪デフ機構92のケースに連結されたベベルギヤ39と、出力軸38に連結されたベベルギヤ40とが咬合している。副変速装置34の動力が、伝動ギヤ36,37及びベベルギヤ39,40から出力軸38に伝達されて、後輪伝動軸41から後輪2に伝達される。
(施肥装置への伝動系の構成)
図2に示すように、施肥装置7への出力軸42が、ミッションケース22に支持されており、出力軸38に連結されたベベルギヤ43と出力軸42との間に、施肥クラッチ44が設けられている。
施肥クラッチ44が伝動状態に操作されると、出力軸38の動力が、ベベルギヤ43及び施肥クラッチ44を介して出力軸42に伝達され、出力軸42から連係機構45を介して、施肥装置7(繰り出し部16)に伝達される。施肥クラッチ44が遮断状態に操作されると、施肥装置7(繰り出し部16)が停止する。
(苗植付装置への伝動系の概要)
図2及び図3に示すように、ミッションケース22に、株間変速装置46(間隔変速装置に相当)、トルクリミッター47、植付クラッチ48及び苗植付装置6への出力軸49が設けられている。
無段変速装置25と副変速装置34との間の動力(伝動軸27の動力)が、以下の説明のように、株間変速装置46に伝達される。株間変速装置46の動力が、トルクリミッター47から植付クラッチ48に伝達され、出力軸49から伝動軸50を介して、苗植付装置6及び整地装置8に伝達される。
伝動軸51が、伝動軸27に対して相対回転可能に同芯状に支持されており、伝動軸51に伝動ギヤ52が連結されている。伝動ギヤ53が伝動軸27に連結され、伝動ギヤ54が伝動軸30に相対回転可能に取り付けられており、伝動ギヤ52,53,54が咬合している。
伝動軸51はミッションケース22から外側に突出するように支持されており、伝動軸51と同様に、ミッションケース22から外側に突出するように支持された伝動軸55が設けられている。
伝動軸51,55におけるミッションケース22から外側に突出する部分に、伝動ギヤ56,57が、伝動軸51,55に一体で回転可能に取り付けられており、伝動ギヤ56,57が咬合している。伝動ギヤ56,57を覆うカバー58が、ミッションケース22に取り付けられている。
無段変速装置25と副変速装置34との間の動力(伝動軸27の動力)が、伝動ギヤ53,54,52、伝動軸51、伝動ギヤ56,57、伝動軸55及び伝動軸55に連結されたベベルギヤ59を介して、株間変速装置46に伝達される。
前輪1及び後輪2が外径の異なる前輪1及び後輪2に変更された場合、カバー58を取り外し、伝動軸51,55から伝動ギヤ56,57を取り外して、変更された前輪1及び後輪2に適した減速比を有する別の伝動ギヤ56,57を、伝動軸51,55に取り付けることができるのであり、この後にカバー58を再び取り付ければよい。
(株間変速装置における第1伝動軸、第2伝動軸及び第3伝動軸の構成)
図2及び図3に示すように、円筒状の第1伝動軸61と円筒状の第3伝動軸63とが、出力軸49の外側に相対回転可能に取り付けられており、第1伝動軸61及び出力軸49が、ベアリング60によりミッションケース22に支持されている。第1伝動軸61に連結されたベベルギヤ64が、ベベルギヤ59と咬合しており、伝動軸55の動力がベベルギヤ59,64を介して第1伝動軸61に伝達される。
第1伝動軸61及び第3伝動軸63が出力軸49に支持されることにより、第1伝動軸61における第3伝動軸63側の端部61aと、第3伝動軸63における第1伝動軸61側の端部63aとが接した状態で、第1伝動軸61と第3伝動軸63と出力軸49とが、同芯状に支持されている。
第2伝動軸62が、第1伝動軸61及び第3伝動軸63と平行に支持されている。シフト部材65が、スプライン構造により、第1伝動軸61に一体で回転可能且つスライド可能に取り付けられており、シフト部材65に低速ギヤ65a及び高速ギヤ65bが設けられている。
伝動ギヤ66が、第2伝動軸62に連結されている。シフト部材65をスライド操作して、シフト部材65の低速ギヤ65a及び高速ギヤ65bを、伝動ギヤ66に咬合させることにより、第1伝動軸61の動力が高低2段に変速されて、第2伝動軸62に伝達される。
(株間変速装置における上手側ギヤに関する構成)
図2及び図3に示すように、3個の上手側ギヤ71,72,73が、第2伝動軸62に相対回転可能に支持されている。
上手側ギヤ71は、上手側ギヤ71の中心が第2伝動軸62の中心から外れた偏芯ギヤである。上手側ギヤ72,73は、上手側ギヤ72,73の中心が第2伝動軸62の中心と一致した等速ギヤである。
第2伝動軸62にスリット62aが形成されており、平板状のキー部材67(変速操作部に相当)が、第2伝動軸62のスリット62aに挿入されている。キー部材67は、第2伝動軸62と一体で回転可能であり、第2伝動軸62の軸芯方向(図3の左右方向)にスライド可能である。
キー部材67を第2伝動軸62の軸芯方向に沿って移動操作して、キー部材67の係合部67aを上手側ギヤ71,72,73の内径部に係合させることにより、キー部材67の係合部67aが係合した上手側ギヤ71,72,73が、第2伝動軸62と一体で回転する状態となる。キー部材67の係合部67aを上手側ギヤ71,72,73との係合側付勢するバネ69及びデテント部材70が、第2伝動軸62に設けられている。
変速操作軸68(変速操作部に相当)が、第2伝動軸62の軸芯方向(図3の左右方向)に移動可能に、第2伝動軸62に挿入されている。変速操作軸68の端部に、リング状の溝部68aが形成されており、キー部材67の端部67bが変速操作軸68の溝部68aに挿入されている。
キー部材67が第2伝動軸62と一体で回転すると、キー部材67の端部67bが変速操作軸68の溝部68aの内部を回転する。この状態で、変速操作軸68がスライド操作されることにより、キー部材67が第2伝動軸62の軸芯方向にスライド操作されて、キー部材67の係合部67aが係合する上手側ギヤ71,72,73が変更される。
(株間変速装置における下手側ギヤに関する構成)
図2及び図3に示すように、3個の下手側ギヤ81,82,83が、第3伝動軸63に相対回転可能に支持されている。
下手側ギヤ81は、下手側ギヤ81の中心が第3伝動軸63の中心から外れた偏芯ギヤであり、上手側ギヤ71と咬合している。下手側ギヤ82,83は、下手側ギヤ82,83の中心が第3伝動軸63の中心と一致した等速ギヤであり、上手側ギヤ72,73と咬合している。
隣接する下手側ギヤ81,83の一方及び他方に、雄側のスプライン部81a,83aが形成され、別の下手側ギヤ82に、雌側のスプライン部82aが形成されている。一方の下手側ギヤ81のスプライン部81aと、他方の下手側ギヤ83のスプライン部83aとに亘って、別の下手側ギヤ82のスプライン部82aが咬合するように、別の下手側ギヤ82が一方及び他方の下手側ギヤ81,83の間に取り付けられている。
下手側ギヤ81,82,83が、下手側ギヤ81,82,83のスプライン部81a,82a,83aにより互いに連結されて、一体で回転可能な状態で第3伝動軸63に取り付けられている。第3伝動軸63において下手側ギヤ81,82,83が取り付けられる部分に、スプライン部は形成されていない。
下手側ギヤ81,82,83の第1伝動軸61側への移動を止めるリング状のストッパー部74が、第3伝動軸63とは別体で構成されて、第3伝動軸63における第1伝動軸61側の端部63aに取り付けられている。
ストッパー部74が直接に接触して止める下手側ギヤ81に、リング状の凹部81bが形成されており、ストッパー部74が下手側ギヤ81の凹部81bに入り込んでいる。
シフト部材65における第3伝動軸63側の端部に、リング状の凹部65cが形成されている。シフト部材65の低速ギヤ65aが伝動ギヤ66に咬合する位置に、シフト部材65が第3伝動軸63側にスライド操作されると、シフト部材65(高速ギヤ65b)が、下手側ギヤ81に略接する位置まで接近する。
前述の状態において、シフト部材65の凹部65cが、第3伝動軸63における第1伝動軸61側の端部63aの半径方向の外側にオーバーハングする状態となり、第3伝動軸63における第1伝動軸61側の端部63aがシフト部材65の凹部65cに入り込む状態となる。
(株間変速装置の変速状態)
図2及び図3に示すように、株間変速装置46において、3組の上手側ギヤ71,72,73及び下手側ギヤ81,82,83の組が設けられる。
上手側ギヤ72,73及び下手側ギヤ82,83の組は、上手側ギヤ72,73及び下手側ギヤ82,83が等速ギヤで構成されており、第2伝動軸62の動力の1回転の中での角速度を等速に維持しながら、第2伝動軸62の動力を変速(増速)して第3伝動軸63に伝達する等速ギヤの組となる。
上手側ギヤ71及び下手側ギヤ81の組は、上手側ギヤ71及び下手側ギヤ81が偏芯ギヤで構成されており、第2伝動軸62の動力の1回転の中での角速度を高低に変速しながら、第2伝動軸62の動力を同じ回転数で第3伝動軸63に伝達する偏芯ギヤの組となる。
株間変速装置46により、通常の株間の範囲において株間を変更する場合、以下のような操作を行う。
前述の(株間変速装置における第1伝動軸、第2伝動軸及び第3伝動軸の構成)に記載のように、シフト部材65をスライド操作することにより、第1伝動軸61の動力が高低2段に変速されて、第2伝動軸62に伝達されるようにする。
前述の(株間変速装置における上手側ギヤに関する構成)に記載のように、変速操作軸68によりキー部材67をスライド操作して、キー部材67の係合部67aを上手側ギヤ72又は上手側ギヤ73に係合させる。
上手側ギヤ72及び下手側ギヤ82の組(等速ギヤの組)、又は、上手側ギヤ73及び下手側ギヤ83の組(等速ギヤの組)が選択されて、選択された組の上手側ギヤ72,73及び下手側ギヤ82,83を介して、第2伝動軸62の動力が変速(増速)されて、下手側ギヤ81,82,83(第3伝動軸63)に伝達されるのであり、4段の変速が可能になる。
株間変速装置46により、疎植状態の株間を設定する場合、以下のような操作を行う。
前述の(株間変速装置における第1伝動軸、第2伝動軸及び第3伝動軸の構成)に記載のように、シフト部材65の低速ギヤ65aを伝動ギヤ66に咬合させて、第1伝動軸61の動力が低速状態で第2伝動軸62に伝達されるようにする。
前述の(株間変速装置における上手側ギヤに関する構成)に記載のように、変速操作軸68によりキー部材67をスライド操作して、キー部材67の係合部67aを上手側ギヤ71に係合させる。
上手側ギヤ71及び下手側ギヤ81の組(偏芯ギヤの組)が選択されて、選択された組の上手側ギヤ721及び下手側ギヤ81を介して、第2伝動軸62の動力が下手側ギヤ81,82,83(第3伝動軸63)に伝達される。この場合、第2伝動軸62に伝達された低速状態の動力が、第2伝動軸62の動力の1回転の中での角速度が高低に変速されながら、同じ回転数で下手側ギヤ81,82,83(第3伝動軸63)に伝達される。
(トルクリミッターの構成)
図2及び図3に示すように、第3伝動軸63における下手側ギヤ81,82,83に対して第1伝動軸61の反対側の部分が延出されており、この延出された部分にスプライン部63bが形成されている。
下手側ギヤ81,82,83(第3伝動軸63)の動力を植付クラッチ48に伝達するトルクリミッター47が、第3伝動軸63のスプライン部63bに設けられている。
トルクリミッター47に、バネ受け部75、上手側伝動部76、下手側伝動部77及びリミッターバネ78が設けられている。
バネ受け部75は、円盤状に構成されており、トルクリミッター47における下手側ギヤ81,82,83の反対側の部分に配置されるように、第3伝動軸63のスプライン部63bに一体で回転可能に取り付けられている。
上手側伝動部76は、下手側ギヤ83のスプライン部83bに一体で回転可能に取り付けられており、下手側ギヤ81,82,83と一体で回転可能である。
下手側伝動部77は、第3伝動軸63のスプライン部63bに一体で回転可能、且つ、スライド可能に支持されており、上手側伝動部76と咬合する位置及び上手側伝動部76からバネ受け部75側に離れる位置とに亘ってスライド可能である。
リミッターバネ78は、下手側伝動部77とバネ受け部75とに亘って設けられて、下手側伝動部77を上手側伝動部76に付勢する。
第3伝動軸63における第1伝動軸61の反対側の端部に、リング状の止め部63cが第3伝動軸63に一体的に形成されている。第3伝動軸63の止め部63cにより、バネ受け部75が支持されてリミッターバネ78からバネ受け部75に掛かる付勢力が受け止められる。
前述の(株間変速装置の変速状態)に記載のように、下手側ギヤ81,82,83(第3伝動軸63)に伝達された動力が、トルクリミッター47において、上手側伝動部76から下手側伝動部77を介して第3伝動軸63(スプライン部63b)に伝達され、バネ受け部75から植付クラッチ48に伝達される。
苗植付装置6への伝動系においてトルクリミッター47から下手側の部分に大きな負荷が生じると、トルクリミッター47において、リミッターバネ78の付勢力に抗して、下手側伝動部77が上手側伝動部76からバネ受け部75側に離れて、動力が遮断される。
(第3伝動軸におけるリミッターバネの状態)
図3及び前述の(トルクリミッターの構成)に記載のように、第3伝動軸63の止め部83cにより、バネ受け部75が止められ、リミッターバネ78がバネ受け部75に受け止められている。
前述の状態において、リミッターバネ78により下手側伝動部77が、上手側伝動部76に付勢されて押圧され、上手側伝動部76を介して下手側ギヤ81,82,83が、トルクリミッター47から離れる側である第1伝動軸61側に押圧される。
図3に示すように、下手側ギヤ81,82,83の第1伝動軸61側への移動を止めるストッパー部74が、第3伝動軸63における第1伝動軸61側の端部63aに取り付けられている。
リミッターバネ78により下手側ギヤ81,82,83が第1伝動軸61側に押圧されても、下手側ギヤ81,82,83がストッパー部74により止められるのであり、リミッターバネ78の付勢力が第3伝動軸63の止め部63c及びストッパー部74の間から外側に影響を与えることができない状態となっている。
これにより、第3伝動軸63における第1伝動軸61側の端部63aが、第1伝動軸61の端部61aに押圧されることが少なくなるのであり、第1伝動軸61と第3伝動軸63とが互いに異なる回転数で回転しても、第3伝動軸における第1伝動軸61側の端部63a及び第1伝動軸61の端部61aの摩耗の進展が抑えられる。
(植付クラッチの構成)
図2及び図3に示すように、出力軸49における第3伝動軸63から出た部分に、スプライン部49aが形成されている。植付クラッチ48が、トルクリミッター47に対して下手側ギヤ81,82,83(第3伝動軸63)の反対側に配置されて、出力軸49のスプライン部49aに支持されている。
植付クラッチ48に、クラッチ伝動部79、クラッチバネ80及びクラッチ操作部84が設けられている。
クラッチ伝動部79は、出力軸49のスプライン部49aに一体で回転可能、且つ、スライド可能に支持されており、トルクリミッター47(バネ受け部75)と咬合する伝動位置、及びトルクリミッター47(バネ受け部75)から離れる遮断位置とに亘ってスライド可能である。
クラッチバネ80は、クラッチ伝動部79とベアリング60とに亘って設けられて、クラッチ伝動部79を伝動位置に付勢する。
クラッチ操作部84は、ロッド状に構成されており、クラッチ操作部84の軸芯方向に沿ってスライド操作可能に、ミッションケース22に支持されている。
クラッチ伝動部79が図3に示す伝動位置に操作された状態において、クラッチ操作部84がクラッチ伝動部79に向けてスライド操作されると、クラッチ操作部84がクラッチ伝動部79の外周面のカム部分に接触して、クラッチバネ80の付勢力に抗して、クラッチ伝動部79が遮断位置に操作される。これにより、植付クラッチ48の遮断状態となるのであり、苗植付装置6及び整地装置8が停止する。
クラッチ操作部84がクラッチ伝動部79から離れる側にスライド操作されると、クラッチバネ80の付勢力により、クラッチ伝動部79が伝動位置に操作されるのであり、植付クラッチ48の伝動状態となる。
植付クラッチ48の伝動状態において、前述の(苗植付装置への伝動系の概要)及び(トルクリミッターの構成)に記載のように、トルクリミッター47(バネ受け部75)の動力が、植付クラッチ48において、クラッチ伝動部79から出力軸49に伝達され、出力軸49から伝動軸50を介して、苗植付装置6及び整地装置8に伝達されて、苗植付装置6及び整地装置8が作動する。
出力軸49のスプライン部49aの第3伝動軸63側の端部と、第3伝動軸63の止め部63cとの間において、リング状のクラッチ止め部85が、出力軸49に設けられている。
第3伝動軸63と出力軸49とが分離された状態において、出力軸49における第3伝動軸63の反対側の端部から、クラッチ伝動部79及びクラッチバネ80、ベアリング60等を取り付けた場合、クラッチ伝動部79がクラッチバネ80により、出力軸49のスプライン部49a(伝動位置)を越えて,トルクリミッター47側(第3伝動軸63側)に移動しようとしても、クラッチ伝動部79がクラッチ止め部85により止められる。
(植付クラッチにおけるクラッチ伝動部の特定位相に関する構成)
図4,5,6に示すように、クラッチ伝動部79におけるトルクリミッター47(バネ受け部75)側の部分に、正面視でC字状の基部79aが、トルクリミッター47(バネ受け部75)側に突出するように設けられている。
3個の咬合部86,87,88が、トルクリミッター47(バネ受け部75)側に突出した凸部状に形成されており、クラッチ伝動部79の基部79aに設けられている。咬合部86,87,88は、凸部86a,87a,88a、及び、凸部86a,87a,88aとクラッチ伝動部79の基部79aとに亘る傾斜部86b,87b,88bを有している。咬合部86,87,88は、正面視で、クラッチ伝動部79と同芯状の一つ円に配置されており、この円に沿った円弧状に形成されている。
咬合部86,87,88は、回転方向に沿って同じ長さL1(角度)を有している。隣接する咬合部86,87同士の回転方向での間隔W1(角度)、隣接する咬合部87,88同士の回転方向での間隔W2(角度)、隣接する咬合部88,86同士の回転方向での間隔W3(角度)において、間隔W1,W2,W3が互いに異なる間隔(角度)に設定されている。
図7に示すように、トルクリミッター47において、バネ受け部75に、3個の開口部89,90,91(咬合部に相当)が、バネ受け部75を貫通して開口されている。開口部89,90,91は、正面視で、バネ受け部75と同芯状の一つ円に配置され、この円に沿った円弧状に形成されており、この円は図4に示す咬合部86,87,88が配置される円と同径である。
開口部89,90,91は、バネ受け部75の中心と外周部との間の部分に開口されており、開口部89,90,91に対して、バネ受け部75の中心側の部分、バネ受け部75の外周部側の部分、バネ受け部75の回転方向の上手側の部分及び下手側の部分に、バネ受け部75の部分が存在する。これにより、バネ受け部75において、開口部89,90,91の全周が囲まれた状態となり、開口部89,90,91が十分な強度を有している。
開口部89,90,91は、回転方向に沿って同じ長さL1(角度)を有しており、開口部89,90,91の長さL1(角度)は、咬合部86,87,88の長さL1(角度)と同じ値である。
隣接する開口部89,90の回転方向での間隔W1(角度)、隣接する開口部90,91の回転方向での間隔W2(角度)、隣接する開口部91,89の回転方向での間隔W3(角度)が互いに異なる間隔(角度)に設定されている。開口部89,90,91の間隔W1,W2,W3は、図4に示す咬合部86,87,88の間隔W1,W2,W3と同じ値である。
トルクリミッター47(バネ受け部75)の開口部89,90,91に、クラッチ伝動部79の咬合部86,87,88が入り込んで咬合する位置が、クラッチ伝動部79の伝動位置である。
トルクリミッター47(バネ受け部75)の開口部89,90,91から、クラッチ伝動部79の咬合部86,87,88が抜けて離れる位置が、クラッチ伝動部79の遮断位置である。
(植付クラッチにおけるクラッチ伝動部の特定位相の状態)
前述の(植付クラッチにおけるクラッチ伝動部の特定位相に関する構成)に記載のように、トルクリミッター47(バネ受け部75)及びクラッチ伝動部79が構成されていることにより、クラッチ伝動部79の咬合部86は、トルクリミッター47(バネ受け部75)の開口部89にのみ入り込むことができる。
同様に、クラッチ伝動部79の咬合部87は、トルクリミッター47(バネ受け部75)の開口部90にのみ入り込むことができる。クラッチ伝動部79の咬合部88は、トルクリミッター47(バネ受け部75)の開口部90にのみ入り込むことができる。
クラッチ伝動部79の咬合部86がトルクリミッター47(バネ受け部75)の開口部89に入り込み、クラッチ伝動部79の咬合部87がトルクリミッター47(バネ受け部75)の開口部90に入り込み、クラッチ伝動部79の咬合部88がトルクリミッター47(バネ受け部75)の開口部90に入り込んだ状態が、事前に設定された一つの特定位相の状態である。トルクリミッター47(バネ受け部75)とクラッチ伝動部79とは、この一つの特定位相でのみ咬合することができる。
図3及び前述の(株間変速装置の変速状態)に記載のように、シフト部材65の低速ギヤ65aを伝動ギヤ66に咬合させ、キー部材67の係合部67aを上手側ギヤ71に係合させて、株間変速装置46により疎植状態の株間が設定された状態において、植付クラッチ48が伝動状態に操作されると(トルクリミッター47(バネ受け部75)とクラッチ伝動部79とが特定位相で咬合すると)、以下のような状態となる。
図1及び図3に示すように、植付アーム11が田面Gに突入して、植付アーム11に保持された苗が植付アーム11から離れて田面Gに植え付けられる位相において、下手側ギヤ81,82,83(第3伝動軸63)に伝達される動力の角速度が1回転の中で最高速となるように、第2伝動軸62の動力が、上手側ギヤ71及び下手側ギヤ81の偏芯ギヤの組を介して、下手側ギヤ81,82,83(第3伝動軸63)に伝達される。
以上のように、下手側ギヤ81,82,83(第3伝動軸63)に伝達される動力の角速度が1回転の中で最高速となる状態で、植付アーム11が田面Gに突入して、植付アーム11に保持された苗が植付アーム11から離れて田面Gに植え付けられる位相が、トルクリミッター47(バネ受け部75)とクラッチ伝動部79とが咬合する前述の特定位相である。
(発明の実施の第1別形態)
株間変速装置46において、上手側ギヤ72,73及び下手側ギヤ82,83の等速ギヤの組が、3組以上設けられてもよく、上手側ギヤ71及び下手側ギヤ81の偏芯ギヤの組が、複数組設けられてもよい。
(発明の実施の第2別形態)
トルクリミッター47(バネ受け部75)及び植付クラッチ48のクラッチ伝動部79において、咬合部86,87,88がトルクリミッター47(バネ受け部75)に設けられ、開口部89,90,91が植付クラッチ48のクラッチ伝動部79に設けられてもよい。
トルクリミッター47(バネ受け部75)及び植付クラッチ48のクラッチ伝動部79の両方に、凸状の咬合部86,87,88が設けられてもよい。
咬合部86,87,88及び開口部89,90,91を、2組設けてもよく、4組以上設けてもよい。
開口部89,90,91を、貫通した開口部ではなく、底部を有する凹部状の開口部に形成してもよい。
(発明の実施の第3別形態)
トルクリミッター47(バネ受け部75)及び植付クラッチ48のクラッチ伝動部79において、間隔W1と間隔W2とを同じ値に設定して、間隔W1,W2と間隔W3とが異なるように構成してもよい。
(発明の実施の第4別形態)
トルクリミッター47(バネ受け部75)及び植付クラッチ48のクラッチ伝動部79において、咬合部86及び開口部89の長さL1(角度)と、咬合部87及び開口部90の長さL1(角度)と、咬合部88及び開口部91の長さL1(角度)とが、全て異なるように設定したり、一部で異なるように設定してもよい。
この構成によると、間隔W1,W2,W3が全て同じに設定されても、植付クラッチ48において、トルクリミッター47(バネ受け部75)とクラッチ伝動部79とを特定位相で咬合させることができる。
本発明は、乗用型田植機ばかりではなく、田面Gに種子を所定間隔を開けて供給する播種装置(作業装置に相当)(図示せず)を装備した乗用型直播機等の作業機にも適用できるのであり、整地装置8が装備されない作業機にも適用できる。
3 機体
6 苗植付装置(作業装置)
11 植付アーム
13 苗のせ台
46 株間変速装置(間隔変速装置)
47 トルクリミッター
48 植付クラッチ
49 出力軸
61 第1伝動軸
61a 第1伝動軸の端部
62 第2伝動軸
63 第3伝動軸
63a 第3伝動軸における第1伝動軸側の端部
63c 止め部
65 シフト部材
65c 凹部
67 キー部材(変速操作部)
68 変速操作軸(変速操作部)
71 上手側ギヤ
72 上手側ギヤ
73 上手側ギヤ
74 ストッパー部
75 バネ受け部
76 上手側伝動部
77 下手側伝動部
78 リミッターバネ
79 クラッチ伝動部
80 クラッチバネ
81 下手側ギヤ
81a スプライン部
81b 凹部
82 下手側ギヤ
83 下手側ギヤ
83a スプライン部
84 クラッチ操作部
85 クラッチ止め部
86 咬合部
87 咬合部
88 咬合部
89 開口部(咬合部)
90 開口部(咬合部)
91 開口部(咬合部)
G 田面(圃場)
W1 間隔
W2 間隔
W3 間隔

Claims (10)

  1. 機体の進行に伴って、前記機体の進行方向に沿った供給間隔を開けながら、農用資材を圃場に供給する作業装置と、
    前記作業装置に伝達される動力を変速して、前記供給間隔を変更する間隔変速装置とが備えられ、
    前記間隔変速装置に、
    動力が伝達される第1伝動軸と、前記第1伝動軸と平行に支持されて前記第1伝動軸の動力が伝達される第2伝動軸と、前記第1伝動軸の端部と接した状態で前記第1伝動軸と同芯状に支持された第3伝動軸と、
    前記第2伝動軸に支持された複数の上手側ギヤと、前記第3伝動軸に支持された複数の下手側ギヤと、
    複数の前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤの組のうちの一つの組を選択して、選択された組の前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤを介して、前記第2伝動軸の動力が前記第3伝動軸に伝達されるようにする変速操作部とが設けられて、
    前記下手側ギヤの前記第1伝動軸側への移動を止めるストッパー部が、前記第3伝動軸とは別体で構成され、且つ、前記第3伝動軸における前記第1伝動軸側の端部において、前記第1伝動軸と前記第3伝動軸とが接する部分から前記下手側ギヤ側に離れた部分に取り付けられている作業機。
  2. 機体の進行に伴って、前記機体の進行方向に沿った供給間隔を開けながら、農用資材を圃場に供給する作業装置と、
    前記作業装置に伝達される動力を変速して、前記供給間隔を変更する間隔変速装置とが備えられ、
    前記間隔変速装置に、
    動力が伝達される第1伝動軸と、前記第1伝動軸と平行に支持されて前記第1伝動軸の動力が伝達される第2伝動軸と、前記第1伝動軸の端部と接した状態で前記第1伝動軸と同芯状に支持された第3伝動軸と、
    前記第2伝動軸に支持された複数の上手側ギヤと、前記第3伝動軸に支持された複数の下手側ギヤと、
    複数の前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤの組のうちの一つの組を選択して、選択された組の前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤを介して、前記第2伝動軸の動力が前記第3伝動軸に伝達されるようにする変速操作部とが設けられて、
    前記下手側ギヤの前記第1伝動軸側への移動を止めるストッパー部が、前記第3伝動軸とは別体で構成されて、前記第3伝動軸における前記第1伝動軸側の端部に取り付けられ、
    前記間隔変速装置に、
    前記第1伝動軸に一体で回転可能且つスライド可能に取り付けられて、前記第1伝動軸から前記第2伝動軸に伝達される動力を変速するシフト部材が設けられ、
    前記シフト部材における前記第3伝動軸側の端部に、前記第3伝動軸における前記第1伝動軸側の端部が入り込み可能な凹部が設けられている作業機。
  3. 機体の進行に伴って、前記機体の進行方向に沿った供給間隔を開けながら、農用資材を圃場に供給する作業装置と、
    前記作業装置に伝達される動力を変速して、前記供給間隔を変更する間隔変速装置とが備えられ、
    前記間隔変速装置に、
    動力が伝達される第1伝動軸と、前記第1伝動軸と平行に支持されて前記第1伝動軸の動力が伝達される第2伝動軸と、前記第1伝動軸の端部と接した状態で前記第1伝動軸と同芯状に支持された第3伝動軸と、
    前記第2伝動軸に支持された複数の上手側ギヤと、前記第3伝動軸に支持された複数の下手側ギヤと、
    複数の前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤの組のうちの一つの組を選択して、選択された組の前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤを介して、前記第2伝動軸の動力が前記第3伝動軸に伝達されるようにする変速操作部とが設けられて、
    前記下手側ギヤの前記第1伝動軸側への移動を止めるストッパー部が、前記第3伝動軸とは別体で構成されて、前記第3伝動軸における前記第1伝動軸側の端部に取り付けられ、
    隣接する前記下手側ギヤの一方及び他方にスプライン部が形成され、
    一方の前記下手側ギヤのスプライン部と他方の前記下手側ギヤのスプライン部とに亘って咬合するように、別の前記下手側ギヤが一方及び他方の前記下手側ギヤの間に取り付けられて、
    複数の前記下手側ギヤが、一体で回転可能に前記第3伝動軸に取り付けられている作業機。
  4. 機体の進行に伴って、前記機体の進行方向に沿った供給間隔を開けながら、農用資材を圃場に供給する作業装置と、
    前記作業装置に伝達される動力を変速して、前記供給間隔を変更する間隔変速装置とが備えられ、
    前記間隔変速装置に、
    動力が伝達される第1伝動軸と、前記第1伝動軸と平行に支持されて前記第1伝動軸の動力が伝達される第2伝動軸と、前記第1伝動軸の端部と接した状態で前記第1伝動軸と同芯状に支持された第3伝動軸と、
    前記第2伝動軸に支持された複数の上手側ギヤと、前記第3伝動軸に支持された複数の下手側ギヤと、
    複数の前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤの組のうちの一つの組を選択して、選択された組の前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤを介して、前記第2伝動軸の動力が前記第3伝動軸に伝達されるようにする変速操作部とが設けられて、
    前記下手側ギヤの前記第1伝動軸側への移動を止めるストッパー部が、前記第3伝動軸とは別体で構成されて、前記第3伝動軸における前記第1伝動軸側の端部に取り付けられ、
    前記第3伝動軸における前記下手側ギヤに対して前記第1伝動軸の反対側の部分に設けられて、前記下手側ギヤの動力を前記作業装置に伝達するトルクリミッターが備えられ、
    前記トルクリミッターに、
    前記トルクリミッターにおける前記下手側ギヤの反対側の部分に配置されるように、前記第3伝動軸に設けられたバネ受け部と、
    前記下手側ギヤと一体で回転可能な上手側伝動部と、
    前記上手側伝動部と咬合する位置及び前記上手側伝動部から前記バネ受け部側に離れる位置とに亘って、前記第3伝動軸にスライド可能に支持された下手側伝動部と、
    前記下手側伝動部と前記バネ受け部とに亘って設けられて、前記下手側伝動部を前記上手側伝動部に付勢するリミッターバネとが設けられており、
    前記バネ受け部を支持して前記リミッターバネから前記バネ受け部に掛かる付勢力を受け止める止め部が、前記第3伝動軸に設けられている作業機。
  5. 前記ストッパー部が接触して止める前記下手側ギヤに、前記ストッパー部が前記下手側ギヤに入り込み可能な凹部が設けられている請求項1~4のうちのいずれか一項に記載の作業機。
  6. 前記止め部が、前記第3伝動軸に一体的に形成されている請求項4に記載の作業機。
  7. 前記作業装置が、苗のせ台の下部から前記農用資材である苗を取り出して、前記機体の進行方向に沿った前記供給間隔である株間を開けながら、苗を田面に植え付けるように回転駆動される植付アームが設けられた苗植付装置であり、
    前記間隔変速装置が、前記苗植付装置に伝達される動力を変速して、前記株間を変更する株間変速装置であり、複数の前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤの組に、
    前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤが等速ギヤで構成されて、前記第2伝動軸の動力の1回転の中での角速度を等速に維持しながら、前記第2伝動軸の動力を変速して前記第3伝動軸に伝達する等速ギヤの組と、
    前記上手側ギヤ及び前記下手側ギヤが偏芯ギヤで構成されて、前記第2伝動軸の動力の1回転の中での角速度を高低に変速しながら、前記第2伝動軸の動力を同じ回転数で前記第3伝動軸に伝達する偏芯ギヤの組とが設けられ、
    前記トルクリミッターに対して前記下手側ギヤの反対側に配置されて、前記トルクリミッターの動力が伝達される植付クラッチと、
    前記植付クラッチが設けられ、前記第3伝動軸と同芯状に配置されて、前記植付クラッチの動力を前記苗植付装置に伝達する出力軸とが備えられ、
    前記植付クラッチに、
    前記出力軸と一体で回転可能、且つ、前記トルクリミッターと咬合する伝動位置及び前記トルクリミッターから離れる遮断位置とに亘って、前記出力軸にスライド可能に支持されたクラッチ伝動部と、
    前記クラッチ伝動部を前記伝動位置に付勢するクラッチバネと、
    前記クラッチバネに抗して、前記クラッチ伝動部を前記遮断位置に操作可能なクラッチ操作部とが設けられ、
    前記トルクリミッターと前記クラッチ伝動部とが、事前に設定された一つの特定位相でのみ咬合するように、前記トルクリミッターと前記クラッチ伝動部との形状が設定されており、
    前記変速操作部により前記偏芯ギヤの組が選択された状態において、前記特定位相が、前記第3伝動軸に伝達される動力の角速度が1回転の中で最高速となる状態で、前記植付アームが田面に突入して、前記植付アームに保持された苗が前記植付アームから離れて田面に植え付けられる位相に設定されている請求項4又は6に記載の作業機。
  8. 前記トルクリミッター及び前記クラッチ伝動部に、複数の咬合部が設けられて、
    前記トルクリミッターの咬合部と前記クラッチ伝動部の咬合部とが咬合する位置が、前記伝動位置であり、前記トルクリミッターの咬合部と前記クラッチ伝動部の咬合部とが離れる位置が、前記遮断位置であり、
    隣接する前記咬合部同士の回転方向での間隔が、隣接する他の前記咬合部との回転方向での間隔と異なる間隔に設定されることにより、前記トルクリミッターと前記クラッチ伝動部とが、前記特定位相でのみ咬合する請求項7に記載の作業機。
  9. 前記クラッチ伝動部の咬合部が、前記トルクリミッター側に突出した凸部状に形成され、
    前記トルクリミッターの咬合部が、前記トルクリミッターの中心と外周部との間の部分に開口された開口部であり、
    前記クラッチ伝動部の咬合部が前記トルクリミッターの開口部に入り込んで咬合する位置が、前記伝動位置で、前記クラッチ伝動部の咬合部が前記トルクリミッターの開口部から抜けて離れる位置が、前記遮断位置である請求項8に記載の作業機。
  10. 前記クラッチ伝動部が前記クラッチバネにより前記伝動位置を越えて前記トルクリミッター側に移動するのを止めるクラッチ止め部が備えられている請求項7~9のうちのいずれか一項に記載の作業機。
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