JP2019103435A - 不等速変速装置又は乗用型田植機 - Google Patents

不等速変速装置又は乗用型田植機 Download PDF

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和弘 瀧尾
真 安田
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究 福永
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Abstract

【課題】不等速変速装置又は不等速変速装置を備えた乗用型田植機において、不等速変速装置のコンパクト化を図る。【解決手段】第1伝動軸51に支持された複数の不等速ギヤ56と、第2伝動軸52に支持された複数の不等速ギヤ57とが咬合する。咬合する不等速ギヤ56,57の複数の組のうちの1組を選択して、選択された組の不等速ギヤ56,57を介して、第1伝動軸51の動力が第2伝動軸52に伝達されるようにする変速部59を備える。第1伝動軸51と第2伝動軸52との間で、第1伝動軸51及び第2伝動軸52の軸芯方向に沿って操作されて、変速部59を操作する操作軸60を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、入力される動力に対して出力される動力の角速度を変化させる不等速変速装置、又は、不等速変速装置を備えた乗用型田植機に関する。
前述のような不等速変速装置又は不等速変速装置を備えた乗用型田植機として、特許文献1に開示されているものがある。
特許文献1の不等速変速装置では、動力が伝達される第1伝動軸と、第1伝動軸と平行に支持された第2伝動軸とが備えられて、第1伝動軸に複数の不等速ギヤが連結され、第2伝動軸に不等速ギヤが相対回転自在に支持されて、不等速ギヤの各々が咬合している。
第2伝動軸の内部の軸芯方向に沿って、第2伝動軸の一方の端部から他方の端部に亘る貫通孔が開口されており、第2伝動軸の外周部に、縦長の開口部が第2伝動軸の軸芯方向に沿って開口されている。
操作軸が第2伝動軸の貫通孔に移動自在に挿入されて、操作軸が第2伝動軸の軸芯方向に沿って外側に延出されており、操作軸の端部に取り付けられた伝動片が、第2伝動軸の開口部から出ている。
これにより、操作軸を第2伝動軸の軸芯方向に沿って操作して、操作軸の伝動片を第2伝動軸の不等速ギヤの1つに係合させて、この不等速ギヤを第2伝動軸に連結状態とすると、第1伝動軸の動力が、操作軸の伝動片が係合した不等速ギヤを介して、第2伝動軸に伝達される。
特開2005−237281号公報(図7参照)
不等速変速装置又は不等速変速装置を備えた乗用型田植機では、不等速変速装置のコンパクト化という面で改善の余地がある。
本発明は、不等速変速装置又は不等速変速装置を備えた乗用型田植機において、不等速変速装置のコンパクト化を図ることを目的としている。
本発明は、入力される動力に対して出力される動力の角速度を変化させる不等速変速装置において、
動力が伝達される第1伝動軸と、前記第1伝動軸と平行に支持された第2伝動軸と、
前記第1伝動軸に支持された複数の不等速ギヤと、前記第2伝動軸に支持された複数の不等速ギヤとが備えられて、前記第1伝動軸の前記不等速ギヤの各々と前記第2伝動軸の前記不等速ギヤの各々とが咬合し、
咬合する前記不等速ギヤの複数の組のうちの1組を選択して、選択された組の前記不等速ギヤを介して、前記第1伝動軸の動力が前記第2伝動軸に伝達されるようにする変速部と、
前記第1伝動軸と前記第2伝動軸との間で、前記第1伝動軸及び前記第2伝動軸の軸芯方向に沿って操作されて、前記変速部を操作する操作軸とが備えられている。
第1伝動軸及び第2伝動軸と、第1伝動軸及び第2伝動軸に支持された複数の不等速ギヤとを備えた不等速変速装置において、本発明によると、不等速変速装置を操作する操作軸が、互いに平行に配置された第1伝動軸と第2伝動軸との間に配置される。
このように、第1伝動軸と第2伝動軸との間の空間に、操作軸が配置されることによって、操作軸が不等速変速装置の全体の中央側に位置することになるので、不等速変速装置のコンパクト化を図ることができる。
本発明において、
前記第1伝動軸又は前記第2伝動軸の外周部に、軸芯方向に沿った溝部が形成され、
前記変速部が、前記溝部に沿って移動自在に前記溝部の内部に配置されて、
前記溝部が形成された前記第1伝動軸又は前記第2伝動軸の前記不等速ギヤのうちの1つに、前記変速部が係合して、前記変速部が係合した前記不等速ギヤが、前記溝部が形成された前記第1伝動軸又は前記第2伝動軸に連結状態とされることにより、選択された組の前記不等速ギヤを介して、前記第1伝動軸の動力が前記第2伝動軸に伝達されると好適である。
特許文献1では、第2伝動軸の内部の軸芯方向に沿って、第2伝動軸の一方の端部から他方の端部に亘る貫通孔を開口する加工(中ぐり加工)が施されているので、生産コストが高くなる傾向があり、これに加えて、第2伝動軸の軸径が大きなものとなる。
本発明によると、第1伝動軸又は第2伝動軸の外周部に軸芯方向に沿った溝部が形成され、変速部が溝部に沿って移動自在に溝部の内部に配置されており、第1伝動軸又は第2伝動軸にキー溝加工が施されるようになっている。
これにより、生産コストを抑えることが可能となるのであり、キー溝加工が施される第1伝動軸又は第2伝動軸の軸径が抑えられるので、生産性の向上を図ることができる。キー溝加工が施される第1伝動軸又は第2伝動軸の軸径が抑えられることにより、不等速変速装置のコンパクト化を図ることもできる。
本発明において、
前記変速部から前記溝部に沿って前記操作軸側に延出された係合部と、
前記操作軸に設けられて、前記係合部に係合するシフトフォークとが備えられ、
前記操作軸が前記第1伝動軸及び前記第2伝動軸の軸芯方向に沿って操作されることにより、前記シフトフォークを介して、前記変速部が前記溝部に沿って操作されると好適である。
前述のように、変速部を第1伝動軸又は第2伝動軸の溝部に沿って移動自在に溝部の内部に配置した場合、本発明によると、係合部が変速部から溝部に沿って操作軸側に延出されて、変速部の係合部と操作軸とが近い状態となっているので、操作軸に設けられたシフトフォークを変速部の係合部に無理なく係合させることができる。
これにより、操作軸を第1伝動軸及び第2伝動軸の軸芯方向に沿って操作することによって、操作軸のシフトフォークにより、変速部を無理なく溝部に沿って移動操作することができる。
本発明において、
前記第1伝動軸と同芯状に前記第1伝動軸と並べて支持された第3伝動軸と、前記第2伝動軸の動力を前記第3伝動軸に伝達する伝動ギヤとが備えられ、
前記操作軸及び前記シフトフォークが、前記不等速ギヤに対して前記第1伝動軸側に配置されていると好適である。
不等速変速装置では、第3伝動軸を第1伝動軸と同芯状に第1伝動軸と並べて支持し、第2伝動軸の動力が伝動ギヤを介して、第3伝動軸に伝達されるように構成することがある。この構成によると、不等速変速装置において、入力軸である第1伝動軸と、出力軸である第3伝動軸とが、同芯状に並ぶことになるので、各種の伝動系に、不等速変速装置を無理なく組み込むことができる。
前述の構成において、不等速ギヤに対して第3伝動軸側には、第2伝動軸の動力を第3伝動軸に伝達する伝動ギヤが存在する。不等速ギヤに対して第1伝動軸側には、前述の伝動ギヤは存在しない。
これにより、本発明のように、操作軸及びシフトフォークを、不等速ギヤに対して第1伝動軸側に配置することにより、第2伝動軸の動力を第3伝動軸に伝達する伝動ギヤの影響を受けることなく、操作軸及びシフトフォークを無理なく配置することができる。
本発明において、
原動部の動力を苗植付装置に伝達する作業伝動系に、前記不等速変速装置が設けられている乗用型田植機であると好適である。
乗用型田植機において、苗植付装置の株間(機体の走行方向に沿った苗の植付間隔)を特に大きなもの設定したり、特に小さなものに設定すると、苗植付装置の植付アームの回転速度が低速になり過ぎたり、高速になり過ぎたりして、苗を田面に適切に植え付けられない状態になることがある。
本発明によると、苗植付装置への作業伝動系に不等速変速装置を設けることにより、苗植付装置(植付アーム)の作動速度が特に低速(高速)であっても、苗が田面に植え付けられる付近での苗植付装置(植付アーム)の作動速度を、不等速変速装置によって適切な値となるようにすることができる。
これにより、苗植付装置において、株間を特に大きなものに設定した場合や、特に小さなものに設定した場合、苗を田面に適切に植え付けられない状態を避けることができる。
この場合、不等速変速装置がコンパクトに構成されているので、苗植付装置への作業伝動系に不等速変速装置を設ける場合、作業伝動系に大きな改造を施さなくても、不等速変速装置を無理なく設けることができる。
本発明において、
前記作業伝動系に、機体の走行方向に沿った苗の植付間隔を変更する株間変速装置と、植付クラッチとが備えられて、
前記原動部の動力が、前記株間変速装置から前記植付クラッチを通って、前記苗植付装置に伝達され、
前記植付クラッチの下流側において、前記植付クラッチと前記苗植付装置との間に、前記不等速変速装置が設けられている乗用型田植機であると好適である。
乗用型田植機において、作業伝動系には、植付間隔を変更する株間変速装置と、植付クラッチとが備えられている。
この場合、植付クラッチを遮断状態に操作しようした際に、苗植付装置の植付アームが田面から上側に位置した状態に達すると、植付クラッチが遮断状態となって苗植付装置が停止するように構成されている。これにより、苗植付装置の植付アームが田面に突入した状態で停止で植付クラッチが遮断状態に操作されて、苗植付装置が停止することが防止される。
本発明によると、植付クラッチの下流側において、植付クラッチと苗植付装置との間に不等速変速装置が設けられている。
これにより、植付クラッチの遮断状態で、苗植付装置の植付アームが田面から上側に位置するように、不等速変速装置と苗植付装置の植付アームとの位相関係を事前に設定しておくことによって、植付クラッチが伝動状態及び遮断状態に操作されても、前述の位相関係が崩れることはないのであり、苗植付装置の植付アームが田面から上側に位置した状態で苗植付装置が停止する状態を、安定して得ることができる。
乗用型田植機の側面図である。 エンジンから前輪及び後輪への走行伝動系、エンジンから苗植付装置への作業伝動系を示す概略図である。 不等速変速装置の断面図である。
本発明の実施形態において、水田で植付作業を行う乗用型田植機が示されている。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。機体11の走行時における前進側の進行方向が「前」であり、後進側の進行方向が「後」である。前後方向での前向き姿勢を基準として右側に相当する方向が「右」であり、左側に相当する方向が「左」である。
(乗用型田植機の全体構成)
図1に示すように、乗用型田植機は、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2を備えた機体11の後部に、リンク機構3及びリンク機構3を昇降駆動する油圧シリンダ4が備えられ、リンク機構3の後部に苗植付装置5が支持されている。
苗植付装置5は、左右方向に所定間隔を置いて配置された植付伝動ケース6、植付伝動ケース6の後部の右側部及び左側部に回転自在に支持された回転ケース7、回転ケース7の両端に備えられた一対の植付アーム8、フロート9及び苗のせ台10等を備えている。
機体11に、運転座席12、及び前輪1を操向操作する操縦ハンドル13が備えられている。機体11の前部の右部及び左部に右及び左の支持フレーム14が備えられており、支持フレーム14に予備苗のせ台15が支持されている。
(ミッションケースの付近の構成)
図1及び図2に示すように、機体11の前部に、ミッションケース16が支持されており、ミッションケース16の前部に連結された支持フレーム17に、エンジン18(原動部に相当)が支持されている。
ミッションケース16の左の横側部に、静油圧型式の無段変速装置19が連結されており、エンジン18の動力が伝動ベルト20を介して、無段変速装置19の入力軸19aに伝達される。
無段変速装置19は、中立位置、前進側及び後進側に無段階に変速自在に構成されており、操縦ハンドル13の左の横側に備えられた変速レバー21により、無段変速装置19を操作する。
(前輪及び後輪への走行伝動系の構成)
図2に示すように、ミッションケース16の右の横側部に、ポンプ22が連結されており、ポンプ22は油圧シリンダ4に作動油を供給する。無段変速装置19の入力軸19aがミッションケース16に入り込んでおり、ポンプ22と無段変速装置19の入力軸19aとに亘って伝動軸23が連結されている。
ミッションケース16の内部に、伝動軸24,25が左右方向に沿って支持されて、無段変速装置19の出力軸19bが伝動軸24の端部に連結されている。ミッションケース16の内部において、伝動軸24,25に亘って、ギヤ変速型式の副変速装置26が備えられている。
副変速装置26は、伝動軸24に連結された低速ギヤ27及び高速ギヤ28、スプライン構造により伝動軸25に一体回転及びスライド自在に外嵌されたシフトギヤ29を備えている。運転座席12の近傍に備えられた副変速レバー(図示せず)により、シフトギヤ29をスライド操作することができる。
副変速装置26において、シフトギヤ29を低速ギヤ27に咬合させると、伝動軸24の動力が低速状態で伝動軸25に伝達され、シフトギヤ29を高速ギヤ28に咬合させると、伝動軸24の動力が高速状態で伝動軸25に伝達される。
水田において植付作業を行う場合、副変速装置26を低速状態に操作するのであり、路上等において高速で走行する場合、副変速装置26を高速状態に操作する。
以上の構成により、無段変速装置19で変速された動力が、無段変速装置19の出力軸19bから、伝動軸24、副変速装置26及び伝動軸25を介して、前輪1及び後輪2に伝達される。
(苗植付装置への作業伝動系の構成)
図2に示すように、ミッションケース16の内部に、株間変速装置30が備えられている。
伝動ギヤ31が、ワンウェイクラッチ32を介して伝動軸24に外嵌されており、無段変速装置19の前進の動力が、伝動ギヤ31及びワンウェイクラッチ32を介して、株間変速装置30に伝達される。無段変速装置19の後進の動力は、ワンウェイクラッチ32により、株間変速装置30に伝達されない。
ミッションケース16の後部に、植付クラッチ33及び出力軸34が備えられており、株間変速装置30の動力が、植付クラッチ33を介して出力軸34に伝達される。図1及び図2に示すように、出力軸34の動力が、伝動軸35,36,37を介して苗植付装置5に伝達されており、伝動軸35と伝動軸36との間に、不等速変速装置38が備えられている。
以上の構成により、無段変速装置19で変速された前進の動力が、無段変速装置19の出力軸19bから、伝動軸24、ワンウェイクラッチ32、伝動ギヤ31、株間変速装置30、植付クラッチ33、出力軸34、伝動軸35、不等速変速装置38及び伝動軸36,37を介して、苗植付装置5に伝達される。
植付クラッチ33を伝動状態に操作すると、苗植付装置5に動力が伝達されて、苗植付装置5が作動する。図1に示すように、苗のせ台10が左右に往復横送り駆動されるのに伴って、回転ケース7が図1の反時計方向に回転駆動され、2組の植付アーム8が、苗のせ台10の下部から交互に苗を取り出して田面に植え付ける。
植付クラッチ33を遮断状態に操作すると、苗植付装置5への動力が遮断されて、苗植付装置5が停止し、苗のせ台10及び回転ケース7(植付アーム8)が停止する。
以上の構成により、エンジン18(原動部)の動力を苗植付装置5に伝達する作業伝動系に、不等速変速装置38が設けられた状態となっている。
作業伝動系に、機体11の走行方向に沿った苗の植付間隔(株間)を変更する株間変速装置30と、植付クラッチ33とが備えられて、エンジン18(原動部)の動力が、株間変速装置30から植付クラッチ33を通って苗植付装置5に伝達され、植付クラッチ33の下流側において、植付クラッチ33と苗植付装置5との間に、不等速変速装置38が設けられた状態となっている。
(株間変速装置の構成)
図2に示すように、円筒状の伝動軸39が伝動軸25に相対回転自在に外嵌されて、伝動軸39に伝動ギヤ40及び複数の株間変速ギヤ41が連結されている。
伝動ギヤ40が伝動ギヤ31と咬合しており、無段変速装置19で変速された前進の動力が、伝動軸24、ワンウェイクラッチ32、伝動ギヤ31,40を介して、株間変速装置30(伝動軸39)に伝達される。
伝動軸39と平行に配置された伝動軸43に、複数の株間変速ギヤ42が相対回転自在に外嵌されて、株間変速ギヤ41,42の各々が咬合しており、伝動軸43の内部に、変速部44が移動操作自在に備えられている。
変速部44を移動操作して、変速部44を複数の株間変速ギヤ42のうちの一つの基部に係合させると、変速部44が係合した株間変速ギヤ42が伝動軸43に連結状態となるので、伝動軸39の動力が、変速部44が係合した株間変速ギヤ42を介して、伝動軸43に伝達される。
変速部44を移動操作して、複数の株間変速ギヤ42のうちの1つに変速部44を係合させることにより、伝動軸39の動力を複数段に変速して伝動軸43に伝達することができる。
以上のように、株間変速装置30は、伝動軸39、伝動ギヤ40、株間変速ギヤ41,42、伝動軸43及び変速部44等を備えている。
株間変速装置30を高速側の変速位置に操作すると、前輪1及び後輪2に伝達される動力に対して、苗植付装置5が高速で作動する状態となる。これにより、苗植付装置5において、2組の植付アーム8が交互に苗を田面に植え付ける株間(機体11の走行方向に沿った苗の植付間隔)が、小さなものとなる。
株間変速装置30を低速側の変速位置に操作すると、前輪1及び後輪2に伝達される動力に対して、苗植付装置5が低速で作動する状態となる。これにより、苗植付装置5において、2組の植付アーム8が交互に苗を田面に植え付ける株間(機体11の走行方向に沿った苗の植付間隔)が、大きなものとなる。
(植付クラッチに関する構成)
図2に示すように、伝動軸43にベベルギヤ45が連結され、出力軸34にベベルギヤ46が相対回転自在に外嵌されており、ベベルギヤ45,46が咬合している。ベベルギヤ46と出力軸34との間に、植付クラッチ33が備えられている。
植付クラッチ33を伝動状態に操作すると、ベベルギヤ46が出力軸34と連結状態となって、伝動軸43の動力が、ベベルギヤ45,46及び植付クラッチ33を介して、出力軸34に伝達される。
植付クラッチ33を遮断状態に操作すると、ベベルギヤ46が出力軸34に相対回転する状態となって、伝動軸43の動力が、植付クラッチ33で遮断される。
植付クラッチ33を遮断状態に操作する場合、苗植付装置5の両方の植付アーム8が田面から上側に位置した状態で、植付クラッチ33が遮断状態となって苗植付装置5が停止するように、植付クラッチ33が構成されている。
前述の苗植付装置5の両方の植付アーム8が田面から上側に位置した状態とは、図1に示すように、苗植付装置5において、例えば回転ケース7が斜め前の上向きとなって、上側の植付アーム8が苗のせ台10の下部に達する直前に位置し、下側の植付アーム8が苗を田面に植え付けて田面から上側に上がった直後の状態である。
(不等速変速装置における等速ギヤ及び不等速ギヤに関する構成)
図3に示すように、ケース47に、第1伝動軸51が、ベアリング61,62により支持されており、第2伝動軸52が、ベアリング63,64により第1伝動軸51と平行に支持されている。
第3伝動軸53が、第1伝動軸51の端部に相対回転自在に外嵌されおり、第3伝動軸53が、第1伝動軸51と同芯状に並べて配置されて、ベアリング62により支持されている。
伝動軸35(図1及び図2参照)が第1伝動軸51に、連結部材48を介して連結されており、第3伝動軸53が伝動軸36と連結されている。これにより、不等速変速装置38において、第1伝動軸51が入力軸となり、第3伝動軸53が出力軸となる。
ケース47の内部において、第1伝動軸51に、等速ギヤ54及び3個の不等速ギヤ56が連結されており、第2伝動軸52に、等速ギヤ55及び3個の不等速ギヤ57が相対回転自在に外嵌されている。等速ギヤ54,55が咬合し、不等速ギヤ56の各々と不等速ギヤ57の各々とが咬合している。
第2伝動軸52に伝動ギヤ49が連結され、第3伝動軸53に伝動ギヤ50が連結されており、伝動ギヤ49,50が咬合している。
第1伝動軸51及び第3伝動軸53において、等速ギヤ54を挟んで、第1伝動軸51側に不等速ギヤ56が配置され、第3伝動軸53側に伝動ギヤ50が配置されている。
第2伝動軸52において、等速ギヤ55を挟んで、第1伝動軸51側に不等速ギヤ57が配置され、第3伝動軸53側に伝動ギヤ49が配置されている。
(不等速変速装置における操作軸及びシフトフォーク、変速部に関する構成)
図3に示すように、第2伝動軸52の外周部に、第2伝動軸52の軸芯方向に沿った溝部58が、キー溝加工によって形成されている。縦長のキー状の変速部59が備えられており、変速部59が溝部58に沿って移動自在に溝部58の内部に配置されている。
第2伝動軸52における溝部58の部分に、第2伝動軸52の軸芯方向と直交する方向(半径方向)に沿って穴部が形成されている。第2伝動軸52の穴部にコイルバネ71及びボール72が配置されて、ボール72が変速部59に押圧されており、コイルバネ71及びボール72によってボール型式のデテント機構が構成されている。
ケース47における第3伝動軸53とは反対側の部分において、第1伝動軸51と第2伝動軸52との間の部分に、ボス部47aが、第1伝動軸51及び第2伝動軸52の軸芯方向に沿って形成されている。
操作軸60が、ケース47のボス部47aに挿入されて移動自在に支持されている。ベアリング61とベアリング63との間において、ブッシュ65及びオイルシール66がケース47のボス部47aに取り付けられて、ブッシュ65及びオイルシール66が操作軸60に外嵌されている。
変速部59から溝部58に沿って操作軸60側(第3伝動軸53の反対側)に、係合部59aが延出されている。ケース47の内部において、シフトフォーク67が操作軸60に連結されて第2伝動軸52側に延出されており、シフトフォーク67が変速部59の係合部59aに係合している。
ケース47における第3伝動軸53とは反対側の外側部分に、ブラケット68が連結されている。ベルクランク形状の操作アーム69が、第1伝動軸51及び第2伝動軸52の軸芯方向と直交する軸芯P1周りに揺動自在に支持されており、操作アーム69の一方の端部が操作軸60の端部に係合している。
操作ロッド70が、操作アーム69の他方の端部に接続されて、運転座席12の近くに延出されており、運転座席12の近傍に備えられた操作レバー(図示せず)に、操作ロッド70が接続されている。
操作レバーを操作することにより、操作ロッド70により操作アーム69が軸芯P1周りに揺動操作されて、操作軸60が第1伝動軸51及び第2伝動軸52の軸芯方向に沿って操作される。
操作軸60及びシフトフォーク67によって、変速部59が溝部58に沿って移動操作されるのであり、変速部59の移動によってボール72が変速部59の凹凸に係合及び離脱する。
以上の構成により、操作軸60及びシフトフォーク67が、第1伝動軸51と第2伝動軸52との間に配置されて、第1伝動軸51及び第2伝動軸52の軸芯方向に沿って移動自在に支持された状態となっている。操作軸60及びシフトフォーク67、変速部59の係合部59aが、不等速ギヤ56,57に対して第1伝動軸51側(第3伝動軸53の反対側)に配置された状態となっている。
(不等速変速装置における変速状態及び伝動状態)
図3及び前項の(不等速変速装置における操作軸及びシフトフォーク、変速部に関する構成)に記載のように、変速部59を溝部58に沿って移動操作して、変速部59の先端の凸部59bを、等速ギヤ55の基部に係合させると、等速ギヤ55が変速部59により第2伝動軸52に連結状態となるのであり、変速部59がコイルバネ71及びボール72によって保持される。
この状態において、第1伝動軸51の動力が、等速ギヤ54,55、第2伝動軸52、伝動ギヤ49,50を介して第3伝動軸53に伝達される。等速ギヤ54,55は、円形ギヤで同径であるので、第1伝動軸51の1回転の動力が、角速度の等速状態で1回転の動力として第3伝動軸53に伝達される。
変速部59を溝部58に沿って移動操作して、変速部59の凸部59bを、不等速ギヤ57のうちの1つの基部に係合させると、この不等速ギヤ57が変速部59により第2伝動軸52に連結状態となるのであり、変速部59がコイルバネ71及びボール72によって保持される。
この状態において、第1伝動軸51の動力が、変速部59が係合した不等速ギヤ56,57、第2伝動軸52、伝動ギヤ49,50を介して第3伝動軸53に伝達される。不等速ギヤ56,57は、楕円ギヤ、偏芯ギヤ又は非円形ギヤであるので、第1伝動軸51の1回転の動力が1回転の動力として第3伝動軸53に伝達されるのであるが、1回転のうち角速度が高低に変化する。
変速部59を溝部58に沿って移動操作して、変速部59の凸部59bを、別の不等速ギヤ57の基部に係合させると、前述とは異なる状態で角速度が高低に変化しながら、第1伝動軸51の動力が第3伝動軸53に伝達される。
以上の構成によって、咬合する不等速ギヤ56,57の複数の組のうちの1組を選択して、選択された組の不等速ギヤ56,57を介して、第1伝動軸51の動力が第2伝動軸52に伝達される状態であり、第2伝動軸52から第3伝動軸53に伝達される状態となっている。
(株間変速装置による株間の設定に基づく不等速変速装置の操作)
前述の(植付クラッチに関する構成)に記載のように、植付クラッチ33を遮断状態に操作した場合、苗植付装置5の両方の植付アーム8が田面から上側に位置した状態で苗植付装置5が停止するように、不等速変速装置38の等速ギヤ54,55及び不等速ギヤ56,57と、苗植付装置5の回転ケース7(植付アーム8)との位相関係が、事前に設定されている。
これにより、植付クラッチ33が伝動状態及び遮断状態に操作されても、前述の位相関係が崩れることはないので、苗植付装置5の両方の植付アーム8が田面から上側に位置した状態で苗植付装置5が停止する状態を、安定して得ることができる。
株間変速装置30により設定された株間が特に大きなものではなく、特に小さなものではない場合、作業者は、不等速変速装置38において、等速ギヤ54,55により動力が伝達される状態を設定しておけばよい。
株間変速装置30により設定された株間が特に大きなものであったり、特に小さなものである場合、作業者は、不等速変速装置38において、不等速ギヤ56,57のうち、株間に適した不等速ギヤ56,57を選択すればよい。
株間変速装置30により設定された株間が特に大きなものである場合、回転ケース7の回転速度が低速になり過ぎる。
これにより、植付アーム8による苗のせ台10からの苗の取り出しから、植付アーム8による苗の田面への植え付けまでの領域において、不等速変速装置38により、回転ケース7の回転速度を少し高速にすることができ、苗が田面に適切に植え付けられるようにすることができる。
株間変速装置30により設定された株間が特に小さなものである場合、回転ケース7の回転速度が高速になり過ぎる。
これにより、植付アーム8による苗のせ台10からの苗の取り出しから、植付アーム8による苗の田面への植え付けまでの領域において、不等速変速装置38により、回転ケース7の回転速度を少し低速にすることができ、苗が田面に適切に植え付けられるようにすることができる。
(発明の実施の別形態)
不等速変速装置38において、不等速ギヤ56,57を2組に設定してもよく、4組以上に設定してもよい。
不等速変速装置38において、第1伝動軸51に等速ギヤ54及び不等速ギヤ56を相対回転自在に外嵌して、第1伝動軸51に溝部58及び変速部59を備え、第2伝動軸52に等速ギヤ55及び不等速ギヤ57を連結してもよい。
不等速変速装置38において、第3伝動軸53及び伝動ギヤ49,50を廃止して、第2伝動軸52を不等速変速装置38の出力軸としてもよい。
乗用型田植機において、エンジン18に代えて、電動モータ(図示せず)を原動部としてもよい。
本発明は、不等速変速装置、並びに、不等速変速装置を備えた乗用型田植機に適用できる。
5 苗植付装置
11 機体
18 原動部
30 株間変速装置
33 植付クラッチ
38 不等速変速装置
49,50 伝動ギヤ
51 第1伝動軸
52 第2伝動軸
53 第3伝動軸
56,57 不等速ギヤ
58 溝部
59 変速部
59a 係合部
60 操作軸
67 シフトフォーク

Claims (6)

  1. 入力される動力に対して出力される動力の角速度を変化させる不等速変速装置であって、
    動力が伝達される第1伝動軸と、前記第1伝動軸と平行に支持された第2伝動軸と、
    前記第1伝動軸に支持された複数の不等速ギヤと、前記第2伝動軸に支持された複数の不等速ギヤとが備えられて、前記第1伝動軸の前記不等速ギヤの各々と前記第2伝動軸の前記不等速ギヤの各々とが咬合し、
    咬合する前記不等速ギヤの複数の組のうちの1組を選択して、選択された組の前記不等速ギヤを介して、前記第1伝動軸の動力が前記第2伝動軸に伝達されるようにする変速部と、
    前記第1伝動軸と前記第2伝動軸との間で、前記第1伝動軸及び前記第2伝動軸の軸芯方向に沿って操作されて、前記変速部を操作する操作軸とが備えられている不等速変速装置。
  2. 前記第1伝動軸又は前記第2伝動軸の外周部に、軸芯方向に沿った溝部が形成され、
    前記変速部が、前記溝部に沿って移動自在に前記溝部の内部に配置されて、
    前記溝部が形成された前記第1伝動軸又は前記第2伝動軸の前記不等速ギヤのうちの1つに、前記変速部が係合して、前記変速部が係合した前記不等速ギヤが、前記溝部が形成された前記第1伝動軸又は前記第2伝動軸に連結状態とされることにより、選択された組の前記不等速ギヤを介して、前記第1伝動軸の動力が前記第2伝動軸に伝達される請求項1に記載の不等速変速装置。
  3. 前記変速部から前記溝部に沿って前記操作軸側に延出された係合部と、
    前記操作軸に設けられて、前記係合部に係合するシフトフォークとが備えられ、
    前記操作軸が前記第1伝動軸及び前記第2伝動軸の軸芯方向に沿って操作されることにより、前記シフトフォークを介して、前記変速部が前記溝部に沿って操作される請求項2に記載の不等速変速装置。
  4. 前記第1伝動軸と同芯状に前記第1伝動軸と並べて支持された第3伝動軸と、前記第2伝動軸の動力を前記第3伝動軸に伝達する伝動ギヤとが備えられ、
    前記操作軸及び前記シフトフォークが、前記不等速ギヤに対して前記第1伝動軸側に配置されている請求項3に記載の不等速変速装置。
  5. 原動部の動力を苗植付装置に伝達する作業伝動系に、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の不等速変速装置が設けられている乗用型田植機。
  6. 前記作業伝動系に、機体の走行方向に沿った苗の植付間隔を変更する株間変速装置と、植付クラッチとが備えられて、
    前記原動部の動力が、前記株間変速装置から前記植付クラッチを通って、前記苗植付装置に伝達され、
    前記植付クラッチの下流側において、前記植付クラッチと前記苗植付装置との間に、前記不等速変速装置が設けられている請求項5に記載の乗用型田植機。
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