JP6611507B2 - 水田作業機 - Google Patents
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Description
これにより、動力が前輪デフ機構に伝達され、前輪デフ機構から前輪伝動軸を介して前輪に伝達される。
この場合、前輪デフ機構は比較的大きな体積を備えているので、前輪デフ機構及び前輪のステアリング機構を、互いに干渉しないようにミッションケースの内部に適切に配置する必要がある。
本発明は、水田作業機において、前輪デフ機構及び前輪のステアリング機構を、ミッションケースの内部に適切に配置することができるように構成することを目的としている。
(構成)
本発明の第1特徴は、水田作業機において次のように構成することにある。
機体の前部に備えられたミッションケースの内部において、前記ミッションケースの前壁部に沿って、操縦ハンドルにより操作されるステアリング軸を上下方向に配置して、前記ステアリング軸の下部にピニオンギヤを備え、
前記ピニオンギヤの後側における前記ミッションケースの底部の部分に、前輪を操向操作する操作軸を上下方向に配置して、前記操作軸の上部に操作ギヤを備え、
前記ピニオンギヤと前記操作ギヤとを咬合させて、前記操縦ハンドルの操作が前記ステアリング軸及び前記操作軸を介して前輪に伝達されて、前輪が操向操作されるように構成し、
前記ミッションケースの内部において、前輪デフ機構を、平面視で前記操作ギヤと重複するように前記操作ギヤの上側に配置し、前記前輪デフ機構から右及び左に前輪伝動軸を延出して、前記前輪デフ機構に伝達された動力が、前記前輪デフ機構から前記前輪伝動軸を介して前輪に伝達されるように構成し、
エンジンの動力が伝達される静油圧式無段変速装置を備え、
前記ミッションケースの内部において、前記静油圧式無段変速装置の入力軸と油圧ポンプとに亘って連結される伝動軸を、前記操作ギヤの上側で、且つ、前記操作軸の軸芯を上側に延出した仮想線の前側に、左右方向に配置し、
前記ミッションケースの内部において、前記静油圧式無段変速装置の出力軸の動力を前記前輪デフ機構に伝達する走行変速装置を、側面視で前記操作ギヤの上側で、且つ、前記仮想線の後側に配置して、
前記走行変速装置を変速する走行操作部を、側面視で前記伝動軸の上側で、且つ、前記走行変速装置と前記ステアリング軸との間に、前記仮想線の前側及び後側に亘って配置している。
本発明の第1特徴によると、ミッションケースの内部において、前輪のステアリング機構(操縦ハンドルにより操作されるステアリング軸、ステアリング軸に備えられたピニオンギヤ、前輪に連係された操作軸、操作軸に備えられた操作ギヤ)が、ミッションケースの前壁部、及び、前壁部につながるミッションケースの底部に沿って配置されることになるので、前輪のステアリング機構がミッションケースの内部の中央側に入り込むことがない。
以上のように前輪デフ機構及び前輪のステアリング機構を、ミッションケースの内部に無理なく適切に配置することができることにより、ミッションケースを不必要に大きくしなくてもよくなって、ミッションケースの全体の小型化及び軽量化を図ることができる。
静油圧式無段変速装置の出力軸の動力を前輪デフ機構に伝達する走行変速装置を備えた場合、本発明の第1特徴によると、走行変速装置を、側面視で操作ギヤの上側で且つ操作軸の軸芯を上側に延出した仮想線の後側に配置しているので、ミッションケースの内部において、走行変速装置が操作ギヤの上側でステアリング軸の後側に無理なく配置される。
この場合、本発明の第1徴によると、ステアリング軸と走行変速装置の間の空間を有効に利用して、走行変速装置を操作する走行操作部をステアリング軸と走行変速装置との間に配置しているので、ミッションケースを不必要に大きくしなくてもよく、ミッションケースの全体の小型化及び軽量化を図ることができる。
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の水田作業機において次のように構成することにある。
前記前輪デフ機構を、側面視で前記仮想線の後側で且つ前記操作ギヤの上側に配置している。
前項[I]に記載のように、ミッションケースの内部において、前輪デフ機構を操作ギヤの上側でステアリング軸の後側に配置する場合、本発明の第2特徴によると、前輪デフ機構がステアリング軸から少し後側に離れることになるので、ステアリング軸と前輪デフ機構との間の空間を他の機構等の配置に有効に利用することができる。
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第2特徴の水田作業機において次のように構成することにある。
前記操作ギヤの前側部分よりも前記操作ギヤの後側部分が下側に位置するように、前記操作ギヤを後下がり状に配置している。
本発明の第3特徴のように、操作ギヤが後下がり状であると、操作ギヤの後側部分の上側の空間が広がるので、前輪デフ機構を操作ギヤの後側部分の上側にさらに無理なく配置することができる。
(構成)
本発明の第4特徴は、本発明の第1〜第3特徴の水田作業機のうちのいずれか一つにおいて次のように構成することにある。
前記ミッションケースの内部において、前記走行変速装置の動力が伝達される走行伝動軸を、側面視で前記前輪デフ機構の上側に左右方向に配置し、後輪に動力を伝達する後輪伝動軸を、側面視で前記走行伝動軸の後側に前後方向に配置して、
前記走行伝動軸のベベルギヤと前記後輪伝動軸のベベルギヤとを咬合させて、前記走行伝動軸の動力が、前記後輪伝動軸に伝達され且つ前記前輪デフ機構に伝達されるように構成している。
前輪デフ機構から前輪に動力を伝達する場合、走行伝動軸及び後輪伝動軸を備えることにより、走行伝動軸の動力が前輪デフ機構に伝達されて前輪に伝達されるように構成し、走行伝動軸の動力が後輪伝動軸から後輪に伝達されるように構成することがある(特許文献1の図3の53,35a参照)。
これにより、水田を走行する水田作業機において、後輪伝動軸を田面から上側に離すことができ、後輪伝動軸が田面に入り込む状態を少なくすることができて、後輪伝動軸の耐久性の向上を図ることができる。
(構成)
本発明の第5特徴は、本発明の第4特徴の水田作業機において次のように構成することにある。
前記走行伝動軸を、側面視で前記前輪デフ機構の上側で且つ後側に配置している。
前項[IV]に記載のように、走行伝動軸を側面視で前輪デフ機構の上側に左右方向に配置し、後輪伝動軸を走行伝動軸の後側に前後方向に配置した状態において、本発明の第5特徴によると、走行伝動軸を側面視で前輪デフ機構の上側で且つ後側に配置することにより、走行伝動軸及び後輪伝動軸の位置が少し後側に位置することになる。
これにより、走行伝動軸及び後輪伝動軸が、前側他の機構等の配置に影響を及ぼすことが少なくなり、ミッションケースの内部の各部の配置を適切に行うことができる。
(構成)
本発明の第6特徴は、本発明の第5特徴の水田作業機において次のように構成することにある。
前記後輪伝動軸のベベルギヤの外周部が正面視で前記前輪デフ機構の外周部に重複するように、前記後輪伝動軸を配置している。
前項[IV][V]に記載のように、走行伝動軸を前輪デフ機構の上側(上側で且つ後側)に配置し、後輪伝動軸を走行伝動軸の後側に配置する場合、本発明の第6特徴によると、後輪伝動軸のベベルギヤの外周部が正面視で前輪デフ機構の外周部に重複するように後輪伝動軸を配置しているので、後輪伝動軸の位置が不必要に高いものならない。
同様に、走行伝動軸のベベルギヤと後輪伝動軸のベベルギヤとが咬合していることにより、走行伝動軸の位置もあまり高いものにならない。
これにより、走行伝動軸及び後輪伝動軸の位置が不必要に高いものにならないことによって、ミッションケースの高さを抑えることができて、ミッションケースの全体の小型化及び軽量化を図ることができる。
(構成)
本発明の第7特徴は、本発明の第6特徴の水田作業機において次のように構成することにある。
前記走行伝動軸における長手方向での一方側の部分に、前記走行伝動軸のベベルギヤを備え、前記走行伝動軸における長手方向での他方側の部分に、前記走行変速装置を備えて、
前記走行伝動軸における長手方向での一方側の端部を支持する2個のベアリングを備えている。
走行伝動軸における長手方向での一方側の部分に、前項[IV]に記載のベベルギヤを走行伝動軸に備え、走行伝動軸における長手方向での他方側の部分に、走行変速装置を備えた場合、走行伝動軸のベベルギヤと後輪伝動軸のベベルギヤとの咬合による動力の伝達の際に、走行伝動軸のベベルギヤに大きな負荷が掛かる。
この場合、本発明の第7特徴によると、走行伝動軸における長手方向での一方側の端部を支持する2個のベアリングを備えているので、走行伝動軸のベベルギヤに掛かる大きな負荷を2個のベアリングにより無理なく支持することができる。
(構成)
本発明の第8特徴は、本発明の第4〜第7特徴の水田作業機のうちのいずれか一つにおいて次のように構成することにある。
前記後輪伝動軸を、平面視で機体の左右中央に配置している。
本発明の第8特徴によると、走行伝動軸から後輪伝動軸に動力が伝達される状態において、機体の左右バランスが良いものとなる。
(構成)
本発明の第9特徴は、本発明の第1〜第8特徴の水田作業機のうちのいずれか一つにおいて次のように構成することにある。
前記前輪デフ機構を、平面視で機体の左右中央に配置している。
本発明の第9特徴によると、前輪デフ機構から右及び左に延出される右及び左の前輪伝動軸を同じ長さに設定することが容易に行えるのであり、右及び左の前輪伝動軸を同じ長さに設定することにより、前輪デフ機構から右及び左の前輪伝動軸に動力が安定して伝達されるようになる。
水田作業機の一例である乗用型田植機の全体の概要について説明する。
これにより、苗のせ台113が左右方向に往復横送り駆動されるのに伴って、回転ケース7が回転駆動されて、苗のせ台113の下部から植付アーム8が交互に苗を取り出して田面に植え付ける。
エンジン14の動力は、静油圧式無段変速装置16、第1作業変速装置32、第2作業変速装置37及び植付伝動軸38を介して苗植付装置5に伝達される。
次に、苗植付装置5への伝動系において、ミッションケース10の内部における入力軸21から後進作業クラッチ27及び第1作業伝動軸23の部分について説明する。
以上のように、第1作業伝動軸23における長手方向での左側(一方側)の部分においてシフト部材25により、大径ギヤ24とシフト部材25との間(大径ギヤ24と第1作業伝動軸23との間)に、後進作業クラッチ27が構成されている。
この場合、後述する[14]に記載のように、後進作業クラッチ27は前進時に伝動状態に操作され、後進時に遮断状態に操作される。
次に、苗植付装置5への伝動系において、ミッションケース10の内部における第1作業伝動軸23から第1作業変速装置32の部分について説明する。
図5及び図9に示すように、入力軸21及び第1作業伝動軸23に沿った方向視(側面視)において、大径ギヤ24の外周部が第1作業ギヤ30の外周部と重複している。
図3,5,6に示す状態から円筒部材31を左側(一方側)にスライド操作すると、円筒部材31の第1ギヤ31aが、複数の第1作業ギヤ30のうちの右側(他方側)の端部の第1作業ギヤ30bに咬合する(第1作業変速装置32の低速位置L)。
次に、苗植付装置5への伝動系において、ミッションケース10の内部における第1作業変速装置32から第2作業変速装置37の部分について説明する。
このように操作軸36をスライド操作することにより、第2作業伝動軸33の円筒部33aに連結された第2作業ギヤ34において、第1作業ギヤ30から第2作業伝動軸33に動力が伝達される。
複数の第2作業ギヤ34のうちの右側(他方側)の端部から2番目の第2作業ギヤ34を、第2作業伝動軸33の円筒部33aに連結した状態が、2速位置F2となる。
複数の第2作業ギヤ34のうちの右側(他方側)の端部から3番目の第2作業ギヤ34を、第2作業伝動軸33の円筒部33aに連結した状態が、3速位置F3となる。
複数の第2作業ギヤ34のうちの右側(他方側)の端部から4番目の第2作業ギヤ34を、第2作業伝動軸33の円筒部33aに連結した状態が、4速位置F4となる。
1速位置F1が最高速位置であり、1速位置F1よりも2速位置F2が低速となり、2速位置F2よりも3速位置F3が低速となり、4速位置F4が最低速位置となる。
次に、苗植付装置5への伝動系において、第2作業変速装置37から苗植付装置5の部分について説明する。
以上のように、シフト部材41によって、ベベルギヤ40とシフト部材41との間に、植付クラッチ44が構成されている。
以上の構造により、図1,3,5に示すように、第2作業伝動軸33の動力が、植付クラッチ44、植付伝動軸38、伝動軸47を介して苗植付装置5に伝達される。
次に、苗植付装置5への伝動系において、第1及び第2作業変速装置32,37の全体の変速範囲R1,R2について説明する。
第1作業変速装置32が高速位置Hで第2作業変速装置37が1速位置F1の状態を、第1及び第2作業変速装置32,37の1速位置FF1としている。
第1作業変速装置32が高速位置Hで第2作業変速装置37が2速位置F2の状態を、第1及び第2作業変速装置32,37の2速位置FF2としている。
第1作業変速装置32が高速位置Hで第2作業変速装置37が3速位置F3の状態を、第1及び第2作業変速装置32,37の3速位置FF3としている。
第1作業変速装置32が高速位置Hで第2作業変速装置37が4速位置F1の状態を、第1及び第2作業変速装置32,37の4速位置FF4としている。
第1作業変速装置32が低速位置Lで第2作業変速装置37が1速位置F1の状態を、第1及び第2作業変速装置32,37の5速位置FF5としている。
第1作業変速装置32が低速位置Lで第2作業変速装置37が2速位置F2の状態を、第1及び第2作業変速装置32,37の6速位置FF6としている。
第1作業変速装置32が低速位置Lで第2作業変速装置37が3速位置F3の状態を、第1及び第2作業変速装置32,37の7速位置FF7としている。
第1作業変速装置32が低速位置Lで第2作業変速装置37が4速位置F4の状態を、第1及び第2作業変速装置32,37の8速位置FF8としている。
エンジン14の動力は、静油圧式無段変速装置16、第1走行変速装置50、第2走行変速装置57から前輪デフ機構73及び後輪伝動軸59を介して、前輪1及び後輪2に伝達される。
次に、前輪1及び後輪2への伝動系において、ミッションケース10の内部における入力軸21から第1走行変速装置50(走行変速装置に相当)の部分について説明する。
第1走行伝動軸49における長手方向での左側(一方側)の端部に、中速走行ギヤ54が連結され、第1走行伝動軸49における長手方向での右側(他方方側)の端部に、低速走行ギヤ53が備えられており、第1走行伝動軸49における長手方向での中央側の部分に、高速走行ギヤ55が連結されている。
以上の構造によって、入力軸21の動力が、第1走行変速装置50(第1シフトギヤ51、中速及び高速走行ギヤ54,55)に伝達され、2段に変速されて、第1走行伝動軸49に伝達される。
次に、前輪1及び後輪2への伝動系において、ミッションケース10の内部における第1走行変速装置50から第2走行変速装置57(走行変速装置に相当)の部分について説明する。
以上の構造により、第1走行伝動軸49の動力が、第2走行変速装置57(第2シフトギヤ52、低速及び高速走行ギヤ53,55)に伝達され、2段に変速されて、第2走行伝動軸56に伝達される。
高速走行ギヤ55が、第1走行伝動軸49における長手方向での中央側の部分に備えられているので、第1シフトギヤ51の高速ギヤ51bを高速走行ギヤ55に咬合させ、第2シフトギヤ52の高速ギヤ52bを高速走行ギヤ55に咬合させることによって、第1及び第2走行変速装置50,57の最高速を得ることができる。第1及び第2走行変速装置50,57の最高速は、一般に路上走行の際に使用する。
平面視で高速走行ギヤ55を境界として、小径ギヤ114、後進作業クラッチ27(大径ギヤ24)、第1走行変速装置50が左側(一方側)に配置され、第2走行変速装置57が右側(他方側)に配置された状態となっている。
次に、前輪1及び後輪2への伝動系において、ミッションケース10の内部における第2走行変速装置57から後輪伝動軸59の部分について説明する。
この場合、図3に示すように、ベベルギヤ60が、背面視でベベルギヤ58と第2シフトギヤ52との間に位置しており、ベベルギヤ60に対して中速走行ギヤ54が左側(一方側)に配置され、高速走行ギヤ55が右側(他方側)に配置される状態となっている。
次に、後輪伝動軸59について説明する。
図10及び図11に示すように、ブレーキペダル61が連結されたブレーキペダル軸71が、側面視で植付伝動軸38と後輪伝動軸59との間に配置され、左右方向に配置されている(側面視でブレーキペダル軸71の上側に、植付伝動軸38が配置されている)。
ブレーキ操作軸70のアーム70bと、ブレーキペダル軸71のアーム71aとに亘って連係ロッド72が接続されている。
この場合、後述する[11]に記載のように、右及び左の前輪1への伝動系が構成されているので、ブレーキ69により右及び左の後輪2に制動が掛かるのに加えて、右及び左の前輪1にも制動が掛かる。
次に、前輪1及び後輪2への伝動系において、ミッションケース10の内部における第2走行変速装置57から前輪デフ機構73の部分、及び前輪1のステアリング機構について説明する。
これにより、操縦ハンドル75を操作すると、ステアリング軸74が回転操作され、操作軸76が回転操作されて、前輪1が操向操作される。
次に、ミッションケース10の内部において、入力軸21、第1及び第2作業伝動軸23,33、第1及び第2走行伝動軸49,56、植付伝動軸38、後輪伝動軸59、前輪デフ機構73(前輪伝動軸79)の位置関係について説明する(その1)。
側面視でミッションケース10の上側部10cの直下において入力軸21の後側に、第2作業伝動軸33が左右方向に支持されている(前項[4]参照)。
側面視で第1走行伝動軸49の下側の少し後側の位置に、第2走行伝動軸56が左右方向に支持されている(前項[8]参照)。
第2走行伝動軸56が、側面視で前輪デフ機構73の上側で、且つ、後側に配置されている(前項[11]参照)。
植付伝動軸38は、平面視で機体の左右中央CLに配置され、且つ、第2作業伝動軸33と直交するように配置されている(前項[5]参照)。
後輪伝動軸59は、平面視で機体の左右中央CLに配置され、且つ、第2走行伝動軸56と直交するように配置されている(前項[9]参照)。
次に、ミッションケース10の内部において、入力軸21、第1及び第2作業伝動軸23,33、第1及び第2走行伝動軸49,56、植付伝動軸38、後輪伝動軸59、前輪デフ機構73(前輪伝動軸79)、第1作業変速装置32、第1走行変速装置50の位置関係について説明する(その2)。
前項[12]に記載の構成により、以下のような構成となっている。
図4及び図9に示すように、後輪伝動軸59のベベルギヤ60の外周部が、正面視で前輪デフ機構73(ケース73a)の外周部に重複するように、後輪伝動軸59が配置されている。
次に、後進作業クラッチ27の操作系について説明する。
以上のように、クラッチ軸80及びクラッチ軸80のクラッチフォーク80aにより、後進作業クラッチ27のクラッチ操作部82が構成されている。
クラッチ軸80が、側面視で静油圧式無段変速装置16の入力軸16a(伝動軸19)と出力軸16b(入力軸21)との間に配置されて、ミッションケース10の上側部10cのボス部10gから上側に出ている。クラッチ軸80が、平面視で伝動軸19と入力軸21との間に配置されている。
このようにクラッチ軸80からアーム80bを取り外すことによって、ミッションケース10のボス部10gのシール部材87を、クラッチ軸80に沿って上側に抜き取ることができるのであり、シール部材87を容易に交換することができる。
次に、第1走行変速装置50の操作系について説明する。
以上のように、第1走行シフト軸83(第1走行フォーク83a)及び操作軸84(アーム84a)により、第1走行変速装置50の第1走行操作部85(走行操作部に相当)が構成されている。
ミッションケース10の上側部10cにボールデテント機構88が備えられており、ボールデテント機構88により、第1走行シフト軸83が第1走行変速装置50の低速及び高速位置、低速及び高速位置の間の中立位置に保持される。
操作軸84が側面視で静油圧式無段変速装置16の入力軸16a(伝動軸19)の前側に配置されており、第1走行シフト軸83(第1走行フォーク83a)及び操作軸84(アーム84a)が、静油圧式無段変速装置16の入力軸16a(伝動軸19)の上側に配置されている。
次に、第1走行変速装置50の操作軸84に連結される変速レバー93について説明する。
次に、第1作業変速装置32の操作系について説明する。
以上のように、第1作業シフト軸100及び第1作業シフト軸100の第1作業フォーク100aにより、第1作業変速装置32の第1作業操作部102が構成されている。
ミッションケース10の右側部10aにボールデテント機構103が備えられており、ボールデテント機構103により、第1作業シフト軸100が第1作業変速装置32の低速及び高速位置L,H、低速及び高速位置L,Hの間の中立位置に保持される。
第1作業操作部102(第1作業シフト軸100(第1作業フォーク100a))が、側面視で静油圧式無段変速装置16の入力軸16a(伝動軸19)と操作軸76の操作ギヤ76aとの間に配置されている。
第1走行操作部85(第1走行シフト軸83(第1走行フォーク80a)及び操作軸84(アーム84a))が、側面視で第1作業操作部102(第1作業シフト軸100(第1作業フォーク100a))の上側に配置されている。
次に、第2走行変速装置57の操作系について説明する。
以上のように、第2走行シフト軸104及び第2走行シフト軸104の第2走行フォーク104aにより、第2走行変速装置57の第2走行操作部105が構成されている。
ミッションケース10の左側部10bにボールデテント機構106が備えられており、ボールデテント機構106により、第2走行シフト軸104が第2走行変速装置57の低速及び高速位置、低速及び高速位置の間の中立位置に保持される。
次に、第2作業変速装置37の操作系について説明する。
以上のように、操作軸36により、第2作業変速装置37の第2作業操作部107が構成されている。
ミッションケース10の右側部10aにボールデテント機構110が備えられており、ボールデテント機構110により、操作軸36が第2作業変速装置37の1速〜4速位置1F〜4Fに保持される。
前述の[発明を実施するための形態]において、静油圧式無段変速装置16、ミッションケース10の内部及び外部に備えられた構造を、左右逆転させて配置してもよい(左右入れ換えるように配置してもよい)。
前述のように構成すると、右側が一方側(静油圧式無段変速装置16側)となり、左側が他方側(静油圧式無段変速装置16とは反対側)となる。
前述の[発明を実施するための形態]において、静油圧式無段変速装置16をミッションケース10の左側部10bに備えた状態で、ミッションケース10の内部及び外部に備えられた構造を、左右逆に配置してもよい(左右入れ換えるように配置してもよい)。
前述のように構成すると、右側が一方側(静油圧式無段変速装置16とは反対側)となり、左側が他方側(静油圧式無段変速装置16側)となる。
図3,4,5,6に示す第1作業変速装置32を、2段ではなく、3段や4段に変速自在に構成してもよい。第2作業変速装置37を、4段ではなく、3段や5段6段に変速自在に構成してもよい。
図3,4,7,8に示す第1走行変速装置50を、2段ではなく、3段や4段に変速自在に構成してもよい。第2走行変速装置57を、2段ではなく、3段や4段に変速自在に構成してもよい。
図9に示す前輪デフ機構73を、側面視で仮想線K1(操作軸76の軸芯を上側に延出したもの(前項[11]参照))の直上で、且つ、操作軸76の操作ギヤ76aの上側の位置に配置されるように構成してもよく、側面視で仮想線K1の前側で、且つ、操作軸76の操作ギヤ76aの上側の位置に配置されるように構成してもよい。図9に示す第2走行伝動軸56を、側面視で前輪デフ機構73の直上に配置してもよく、側面視で前輪デフ機構73の上側で且つ前側に配置してもよい。
図3及び図9に示す入力軸21、第1作業伝動軸23、後進作業クラッチ27、第1走行伝動軸49、前輪デフ機構73(前輪伝動軸79)、第1作業変速装置32、第1走行変速装置50を、側面視で仮想線K1(操作軸76の軸芯を上側に延出したもの(前項[11]参照))の直上で、且つ、操作軸76の操作ギヤ76aの上側の位置に配置されるように構成してもよく、側面視で仮想線K1の前側で、且つ、操作軸76の操作ギヤ76aの上側の位置に配置されるように構成してもよい。
図9に示す操作軸76の操作ギヤ76aを扇形ギヤ(後側部分が存在しない半円状)に構成してもよい。
前述のように構成すると、前輪デフ機構73が、側面視で仮想線K1(操作軸76の軸芯を上側に延出したもの(前項[11]参照))の後側で、且つ、操作軸76の操作ギヤ76aの上側に配置された状態において、前輪1が直進位置に操向操作された状態では、前輪デフ機構73の直下に操作軸76の操作ギヤ76aが存在しない状態となる(操作軸76の操作ギヤ76aにおける存在しない後側部分の直上に、前輪デフ機構73が位置する状態)。
図9に示す入力軸21、第1作業伝動軸23、後進作業クラッチ27、第1走行伝動軸49、第1作業変速装置32、第1走行変速装置50においても、前述の前輪デフ機構73と同じ状態となる。
図16に示すように、2つの変速範囲R1,R2のうちの高速側の変速範囲R1の低速部分と、2つの変速範囲R1,R2のうちの低速側の変速範囲R2の高速部分とが重複するように、第1作業変速装置32の高速位置Hの変速比及び低速位置Lの変速比を設定して、第2作業変速装置37の1速位置F1の変速比、2速位置F2の変速比、3速位置F3の変速比、4速位置F4の変速比を設定してもよい。
このように構成すると、2つの変速範囲R1,R2の重複する部分RRが、図16に示す状態よりも小さなものとなる。
2 後輪
10 ミッションケース
10d ミッションケースの前壁部
10f ミッションケースの底部
14 エンジン
16 静油圧式無段変速装置
16a 静油圧式無段変速装置の入力軸
16b 静油圧式無段変速装置の出力軸
18 油圧ポンプ
19 伝動軸
50,57 走行変速装置
56 走行伝動軸
58 走行伝動軸のベベルギヤ
59 後輪伝動軸
60 後輪伝動軸のベベルギヤ
62 ベアリング
73 前輪デフ機構
74 ステアリング軸
74a ステアリング軸のピニオンギヤ
75 操縦ハンドル
76 操作軸
76a 操作軸の操作ギヤ
79 前輪伝動軸
85 走行操作部
K1 仮想線
Claims (9)
- 機体の前部に備えられたミッションケースの内部において、前記ミッションケースの前壁部に沿って、操縦ハンドルにより操作されるステアリング軸を上下方向に配置して、前記ステアリング軸の下部にピニオンギヤを備え、
前記ピニオンギヤの後側における前記ミッションケースの底部の部分に、前輪を操向操作する操作軸を上下方向に配置して、前記操作軸の上部に操作ギヤを備え、
前記ピニオンギヤと前記操作ギヤとを咬合させて、前記操縦ハンドルの操作が前記ステアリング軸及び前記操作軸を介して前輪に伝達されて、前輪が操向操作されるように構成し、
前記ミッションケースの内部において、前輪デフ機構を、平面視で前記操作ギヤと重複するように前記操作ギヤの上側に配置し、前記前輪デフ機構から右及び左に前輪伝動軸を延出して、前記前輪デフ機構に伝達された動力が、前記前輪デフ機構から前記前輪伝動軸を介して前輪に伝達されるように構成し、
エンジンの動力が伝達される静油圧式無段変速装置を備え、
前記ミッションケースの内部において、前記静油圧式無段変速装置の入力軸と油圧ポンプとに亘って連結される伝動軸を、前記操作ギヤの上側で、且つ、前記操作軸の軸芯を上側に延出した仮想線の前側に、左右方向に配置し、
前記ミッションケースの内部において、前記静油圧式無段変速装置の出力軸の動力を前記前輪デフ機構に伝達する走行変速装置を、側面視で前記操作ギヤの上側で、且つ、前記仮想線の後側に配置して、
前記走行変速装置を変速する走行操作部を、側面視で前記伝動軸の上側で、且つ、前記走行変速装置と前記ステアリング軸との間に、前記仮想線の前側及び後側に亘って配置している水田作業機。 - 前記前輪デフ機構を、側面視で前記仮想線の後側で且つ前記操作ギヤの上側に配置している請求項1に記載の水田作業機。
- 前記操作ギヤの前側部分よりも前記操作ギヤの後側部分が下側に位置するように、前記操作ギヤを後下がり状に配置している請求項2に記載の水田作業機。
- 前記ミッションケースの内部において、前記走行変速装置の動力が伝達される走行伝動軸を、側面視で前記前輪デフ機構の上側に左右方向に配置し、後輪に動力を伝達する後輪伝動軸を、側面視で前記走行伝動軸の後側に前後方向に配置して、
前記走行伝動軸のベベルギヤと前記後輪伝動軸のベベルギヤとを咬合させて、前記走行伝動軸の動力が、前記後輪伝動軸に伝達され且つ前記前輪デフ機構に伝達されるように構成している請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載の水田作業機。 - 前記走行伝動軸を、側面視で前記前輪デフ機構の上側で且つ後側に配置している請求項4に記載の水田作業機。
- 前記後輪伝動軸のベベルギヤの外周部が正面視で前記前輪デフ機構の外周部に重複するように、前記後輪伝動軸を配置している請求項5に記載の水田作業機。
- 前記走行伝動軸における長手方向での一方側の部分に、前記走行伝動軸のベベルギヤを備え、前記走行伝動軸における長手方向での他方側の部分に、前記走行変速装置を備えて、
前記走行伝動軸における長手方向での一方側の端部を支持する2個のベアリングを備えている請求項6に記載の水田作業機。 - 前記後輪伝動軸を、平面視で機体の左右中央に配置している請求項4〜7のうちのいずれか一つに記載の水田作業機。
- 前記前輪デフ機構を、平面視で機体の左右中央に配置している請求項1〜8のうちのいずれか一つに記載の水田作業機。
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