JP4867077B2 - 苗植機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、苗植機に関するもので、土壌面、乃至マルチフィルムの敷設された土壌面に、植付爪や植付嘴等の苗植付具で苗の植付けを行うもので、稲苗や、い草苗はもとより、野菜苗や、たばこ苗等の移植を行う場合に好適に利用される。
【0002】
【従来の技術】
従来、苗植付具の植付軌跡は、車体の走行停止時における側面視ではル−プ状で略楕円形態として設定され、現実の植付軌跡としてはこの楕円軌跡に車体の走行速度が合成された動植付軌跡となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような苗植付具の動植付軌跡は、車体の走行速度に対する苗植付具の作動速度よって大きく変化するため、苗植付姿勢が車体の走行速度に対する苗植付具の作動速度よって変化し、正確な植付けを維持し難い課題があり、この発明は、動植付軌跡を補正して、安定した苗植付けを行わせるものである。そして、苗供給装置による苗植付具1への苗の受け渡しを正確に行わせ、且つ苗供給装置への苗の補給も行い易くするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、エンジン(15)とミッションケース(44)と左右駆動車輪(13)とを装備した車体(10)と、苗植付具(1)に連動しながら該苗植付具(1)へ苗供給する多数の苗ホッパー(24)を備える苗供給装置(7)と、ル−プ状の植付軌跡(A)を描いて作動して苗を植付ける苗植付具(1)を設けた苗植機において、エンジン(15)の動力を走行変速装置(6)を介して左右駆動車輪(13)に伝動し、ミッションケース(44)の動力取出軸(49)から伝動される伝動ケース(25)を設け、該伝動ケース(25)内には、苗植付具(1)を植付軌跡(A)の上死点部で停止させる定回転停止機構(5)と、カウンタ軸(51)から変速ギヤ(64)を介して定回転停止機構(5)による苗植付具(1)の停止時間を変更する植付間隔変更連動装置と、定回転停止機構(5)からの伝動で間歇的に駆動する出力軸(53)を設け、該出力軸(53)から不等速伝動手段(3,4)を介して苗植付具(1)へ伝動する構成とし、カウンタ軸(51)から苗供給装置(7)へ伝動する苗供給伝動装置(8)には、苗植付具(1)に苗を受け渡す行程で低速伝動しこの受け渡し後に高速伝動する苗供給不等速伝動機構(9)を設け、定回転停止機構(5)を介して苗供給装置(7)を間歇的に駆動する間歇駆動状態と、苗供給不等速伝動機構(9)を介して苗供給装置(7)を不等速で駆動する不等速駆動状態に切り替える切替クラッチ(86.87)を設けた苗植機する
【0005】
【0006】
【0007】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、疎植にするため走行速度と苗植付具の作動速度とを相対的に変化させても、適正な動植付軌跡で苗植付具1を作動させることができ、安定した苗植付姿勢を維持できる。また、定回転停止機構5による苗植付具1の停止時間によって各植付間隔を更に変更でき、しかも、不等速伝動手段3,4による動植付軌跡の修正によって、適正な動植付軌跡を得ることができる。更に、苗供給装置7は、苗供給不等速機構9を経て伝動されるため、苗植付具1への苗の受け渡し時は緩速で作動して、苗の受け渡しを正確に行わせることができ、且つ停止するわけではないのでこの苗供給装置7への苗の補給も行い易くできる。又、苗植付具1に苗を受け渡した後に、苗供給装置7を迅速に作動させるので、苗供給伝動装置8の伝動は緩速、迅速伝動を繰返し継続して行わせるため、円滑な伝動を行わせることができる。
【0008】
更に、定回転停止機構5を介して苗供給装置7を間歇的に駆動する間歇駆動状態と、苗供給不等速伝動機構9を介して苗供給装置7を不等速で駆動する不等速駆動状態に切り替えることができる
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明は、苗植付爪、植付嘴等の苗植付具を有する苗植機として、水田土壌面、畝土壌面や、マルチフィルムを敷設した土壌面等への苗植を行う形態の作業形態、特に野菜苗の移植に有効に実施できる。図面に示す実施例では、土壌面Cに植付嘴形態の苗植付具1によって一定深さの植付穴を形成しながら、この苗植付具1を開いて収容していた苗を植付穴に植付するものである。この場合、土壌面Cにマルチフィルムが敷設されているときは、このマルチフィルムの上側から植付嘴1を刺し込んで植付を行わせる。
【0012】
ここで、この苗植機の構成を図面に基づいて説明する。車体10の左右両側には、アクスルハウジング11の回りに上下回動可能の車輪伝動ケース12に駆動車輪13を軸装し、この前方には補助輪14を配置している。車体10の前部に搭載のエンジン15によって駆動車輪13を伝動して走行できる。車体10の後方にはハンドル16を有し、上部には苗載台17、及び後端に苗植付具1を有して昇降する苗植リンク機構18等を設け、この後部に苗供給用のターンテーブル7を設けている。該苗植リンク機構18を前記エンジン15から伝動することによって、苗植付具1を昇降しながら、上部位置では該ターンテーブル7からの苗を受けて、下部位置では土壌面Cに植付穴を形成して苗を植付ける。
【0013】
20は駆動車輪13を上下動するピッチングシリンダ、21は土壌面Cの高さを検出する接地センサで、該ピッチングシリンダ20の油圧回路の昇降制御弁を連動して車体10の土壌面C上の高さを一定に維持制御する。22はローリングシリンダで、車体10の左右の傾斜を検出する傾斜センサと連動して、車体10を左右水平状に制御する。23は左右一対の鎮圧輪で、苗植付後の植付穴の左右両側部の土壌面Cを鎮圧して、苗植付姿勢を固定するものである。
【0014】
前記ターンテーブル7には多数の苗ホッパー24が配置されて、運転者が苗載台17から取出す野菜苗を苗ホッパー24に供給する。このターンテーブル7は、苗植リンク機構18の昇降作動毎に一定角度間欠的に旋回して、各苗ホッパー24を植付嘴1の苗受位置上へ対向させる。
【0015】
前記苗植リンク機構18は、車体10側の定位置に取付けられた伝動ケース25,26,27に、前後一対のクランクアーム28,29がそれぞれダブルクランク形態に上下揺動するように構成されて、このクランクアーム28,29の後端部間に亘って苗植付具1が取付けられる。前部のクランクアーム28は、クランク軸30の回転によって上下揺動される。この基部は揺動アーム31に連結される。また後部のクランクアーム29は、クランク軸32の回転によって上下揺動される。この基部は揺動アーム33に連結される。
【0016】
これら両クランクアーム28,29の後端間に前後水平状の連結リンク34が連結される。該クランク軸30,32が同位回転することによって、クランクアーム28,29が上下に揺動されて、連結リンク34が水平姿勢を維持して昇降される。
【0017】
該連結リンク34両端のクランクアーム28,29との連結ピン35,36回りに前後一対の取付ブラケット37が取付けられる。この取付ブラケット37は、前後中央部の長穴間に亘ってピン38を通して連結ピン35,36回りの回動を規制し、復帰バネ39で相互に引き方向へ弾発させている。前記一対の苗植付具1はボルト穴に挿通のボルト40で各取付ブラケット37に取付けられて、この取付ブラケット37の回動によって前後に開閉できる。
【0018】
この苗植付具1を開閉する機構は、前記クランク軸32と一体に回転されるカム41と、このカム41によって押されて前記クランクアーム29の揺動アーム33に対する連結部の回りに揺動される開閉リンク42と、この開閉リンク42及び前記取付ブラケット37の間を連動する連動リンク43と、前記復帰バネ39と等によって構成される。前記クランクアーム28,29の昇降によって、上部では該復帰バネ39とカム36とによって苗植付具1が閉鎖されて、内部に苗を収容支持できる。又、下部では苗植付具1を土壌面Cに突入して植付穴を形成すると共に、前後に開いて、収容している苗をこの植付穴内に落下させて植付ける。
【0019】
このようにして昇降される苗植付具1下端部の植付軌跡Aは、車体10の停止の状態では図8に示すように、側面視で楕円形状を描かれ、車体10の走行状態では合成軌跡としてvの字乃至rの字状形態に描かれる。Bは植付株間間隔、Dは植付軌跡Aの作動ピッチ、Kは間歇的作動停止間隔である。
【0020】
前記苗植付具1は、上端口径を大きく下端側を前後に狭くした円錐形状、乃至、下端開口部近くを扁平状楔状にしいて、全体として略楔状の嘴形態に形成している。前記苗ホッパー24から落下される苗の根元部を支持すると共に、土壌面Aへの刺込みを行い易くし、植付穴を形成し易い形態としている。
【0021】
次に、前記駆動車輪13の伝動機構や、苗植リンク機構18等の植付伝動機構2を説明する。エンジン15からは、ミッションケース44内のメインクラッチ45や、走行変速装置6としての変速ギヤ46、サイドクラッチ47等を介して駆動車輪13へ連動し、又、変速ギヤ48や、動力取出軸49等を介して苗植リンク機構18側へ連動される。前記伝動ケース25には、入力軸50、カウンタ軸51、変速軸52、及び出力軸53等を配置し、この出力軸53から前記各伝動ケース26,27のクランク軸30,32を伝動し、かつ、リンクロッド55を介してターンテーブル7を間歇的に旋回駆動するように構成している。54はブレーキで、出力軸53の回動を制止できる。
【0022】
入力軸50とカウンタ軸51との間はチエン56で伝動される。カウンタ軸51上のスプロケット又はプーリ57と、出力軸53のラチエットホイル58に設けられるスプロケット又はプーリ59との間に渡って、チエン又はタイミングVベルト60を掛け渡して、ラチエットホイル58を伝動できる。
【0023】
植付間隔連動装置は、該カウンタ軸51と出力軸53との間に渡って設けられる。該ラチエットホイル58は、出力軸53に一体のラチエットボス71との間にラチエット72を介在させて一方向へ回転伝動できる。出力軸53と一体のラチエットボス71は係止爪69を有して、この係止爪69が、アーム軸70の周りに搖動する係止アーム63に係合されると、ラチエットホイル58の回転に拘らず係止されて、出力軸53の回転が一定の位置で停止される一回転クラッチを構成する。この位置では苗植付具1への伝動も停止され、この苗植付具1は植付軌跡Aの上死点部において停止され、苗供給を受ける状態となる。
【0024】
この係止アーム63を作動させて係止爪69から外すことにより、ラチエットホイル58から、ラチエット72、及びラチエットボス71を介して出力軸53を伝動して、苗植付具1を次の一回転を駆動できる。この係止アーム63の作動は、該カウンタ軸51からの伝動で行われる。このようにしてカウンタ軸51側から一定のタイミングのもとに係止アーム63とラチエットホイル58とを介して出力軸53を間歇的に伝動駆動するように構成される。
【0025】
そして、この係止アーム63は、該カウンタ軸51から変速ギヤ64を介して変速回転される叩きピン65を介して作動されるように植付間隔変更連動装置を構成する。このカウンタ軸51上のカウンタギヤ66と常時噛合の変速軸52上の変速ギヤ64は、この変速軸52に沿って移動できる変速キー67の係合によって変速位置を選択できる。68はこの変速キー67を操作する変速ノブである。
【0026】
変速ノブ68の操作で変速キー67を移動させて、変速位置を選択することにより、係止アーム63を叩くタイミングが長短に変更できるため、前記苗植付具1の植付軌跡Aにおける上死点での停止時間、即ち前後間隔Kを変更することができ、従って各植付軌跡A毎の苗植付間隔Bを変更できる。
【0027】
ここで、一般に植付深さが深い場合は植付苗の姿勢は後倒れ傾斜の姿勢となり、浅植えの場合は前倒れ傾斜の姿勢となる。又、苗植付具1の植付速度を増速すると前記植付軌跡Aの前後の作動幅Dを短くして、植付苗の姿勢は前倒れ傾斜になり、減速すると逆に後倒れ姿勢となる。従って苗植付姿勢をこの苗植付具1の植付速度制御により所定の姿勢に修正することができる。又、苗植付具1は上死点部で植付間隔変更連動装置により停止時間乃至前後間隔Kを変更して、植付間隔Bを適正に調整することができる。
【0028】
ここにおいて、主として図1、図9〜図12を参照にして、苗植機の苗植伝動装置は、苗植付具1の植付伝動装置2に、苗植付具1の下降速と上昇速とを不等速に伝動して植付軌跡Aを修正可能の偏芯ギヤ3,4を設けたものである。これによって、苗植付具1は植付伝動装置2を経て側面視で略楕円形状の作動軌跡を描くように作動されてこれに車体の走行速度が合成されて植付軌跡Aに作動される。このときこの植付軌跡Aの楕円形状部は、走行速度によって変形されて、苗植密度を密植にするため低速走行にするときは、その楕円形状部が植付軌跡Aの上下に渡って高く、又前後に大きく形成される。又、粗植にするため高速走行にするときは、楕円形状部が低く小さく形成され、更に高速走行になるとこの楕円形状部が消えて略v字状の形態に変化される。
【0029】
このような植付軌跡Aの変化において、偏芯ギヤ3,4の噛合伝動を行わせて、これら植付軌跡Aの下降行程の下降速と上昇行程の上昇速とを不等速に伝動することによってこの植付軌跡Aを修正して適正な軌跡に作動させることができる。該密植時は、偏芯ギヤ3,4による伝動で、下降速を速くし上昇速を遅くするように不等速変速することによって、楕円形状部は低く小さく形成される。又、粗植時には、下降速を遅くして上昇速を速くするように変速することにより、楕円形状部が高くなり大きく形成されるようになり、植付軌跡Aを適正な基準形態に修正して近似できる。
【0030】
このような植付軌跡Aの修正は、偏芯ギヤ3,4の噛合伝動によるため円滑な伝動を維持することができる。又、走行速度の変更によって植付間隔を調節すると共に、植付軌跡Aを適正な形態に簡単に修正することができ、安定した苗植付姿勢を維持できる。
【0031】
又、苗植付具1の植付伝動装置2に、植付軌跡A作動の上死点部で停止する定回転停止機構5と、走行速度を変更する走行変速装置6と、該苗植付具1の下降速と上昇速とを不等速に伝動して植付軌跡Aを修正可能の偏芯ギヤ3,4とを設けたものである。これにより、前記のような苗植付具1は植付軌跡Aの上死点部において定回転停止機構5によって停止されるため、この停止によって各植付間隔が決まり、前記走行変速装置6による変速によって植付間隔を更に決めることができ、しかも、偏芯ギヤ3,4による植付軌跡Aの修正によって、無理のない領域の植付軌跡Aを作動させることができる。
【0032】
ここに、偏芯ギヤ3,4は、伝動ケース26内において、出力軸53と変速軸73との間に設けられる。又、この偏芯ギヤ3,4と共に、標準的な植付軌跡Aを作動させる芯円ギヤ74,75を設けて、植付軌跡Aの修正の基準とすることができる。
【0033】
即ち、出力軸53上に設けられる変速キー76を操作ノブ77によって芯円ギヤ74のキー溝に係合すれば、苗植付具1は図11の植付軌跡A1を作動される。このとき植付軌跡A1での楕円形状部D1が比較的下位側に形成されるものとし、この植付軌跡A1の下降行程と上昇行程との作動速度を略同速として設定している。このような植付軌跡A1が前記変速ギヤ46によって中速走行位置に操作されたとき作動形成される。該変速ギヤ46は、中速走行位置で苗植付具1が植付軌跡A1を作動するのに対して、高速走行と低速走行とに変速することができ、この高速走行位置では植付軌跡A2を描いて粗植形態となり、低速走行位置では植付軌跡A3を描いて密植形態となる。これら植付軌跡A2では、楕円形状部が形成されないでvの字状乃至rの字状の形態となり、植付軌跡A3では、楕円形状部D3が前記D1よりも大きく描かれる。
【0034】
偏芯ギヤ3,4による植付軌跡Aの形成について、苗植付具1の下降行程と上昇行程とで不等速の関係に設定する。即ち、図11のように前記基準となる植付軌跡A1に対して、粗植偏芯ギヤ3A,4Aによって下降行程で低速にすると上昇行程では高速作動となり、植付軌跡A2のように開く形態となる。又、逆に密植偏芯ギヤ3B,4Bによって下降行程で高速にすると上昇行程では低速作動されて、植付軌跡A3のように楕円形状部D3が大きくなる形態に変化される。
【0035】
従って、変速ギヤ46によって走行速を変速したとき、植付軌跡A1を維持した場合は、操作ノブ77によって偏芯ギヤ3,4の切替を行えばよい。車速を高速走行にして粗植にするときは、粗植偏芯ギヤ3A,4Aの噛合を選択して伝動させる。又、低速走行にして密植にするときは、密植偏芯ギヤ3B,4Bの噛合を選択する。これによって、図12のように、高速(粗植)走行行程時の植付軌跡A2は、下降行程では遅くR1なり、上昇行程では速くF1なって基準軌跡A1に近似するように修正される。又、低速(密植)走行時の植付軌跡A1は、下降行程では速くF2なり、上昇行程では遅くR2なって基準軌跡A1に近似するように修正される。
【0036】
このような植付軌跡Aの変更修正は、偏芯ギヤ3,4の偏芯度によって基準軌跡A1からA2、又はA3へ順次的に偏位形成できるため、これらの間を複数段に変更しうる構成とすることもできる。次に、主として図13〜図15を参照して、苗植機の苗植伝動装置構成は、苗植付具1に連動しながら苗供給するターンテーブル7の苗供給伝動装置8に、苗植付具1に苗を受け渡す行程で低速伝動しこの受け渡し後は高速伝動する苗供給不等速伝動機構9を設けたことを特徴とする。
【0037】
これにより、苗供給伝動装置8は苗植付具1の伝動と関連のもとにターンテーブル7を伝動して、苗植付具1が植付軌跡Aの上死点部に位置するとき、このターンテーブル7からの苗の受け渡しを受けて、この苗植付具1が下降して苗植付けを行う間にターンテーブル7を旋回する。このとき、このターンテーブル7は、苗供給不等速機構9を経て伝動されるため、苗植付具1への苗の受け渡し時は緩速旋回に伝動されて、苗の受け渡しを正確に行わせることができ、このターンテーブル1への苗の補給も行い易くできる。又、苗植付具1による苗植付行程時は、ターンテーブル7を迅速旋回伝動させて、この伝動は緩速、迅速伝動を繰返して継続するため、円滑な伝動旋回を行わせることができる。
【0038】
ここに、前記ターンテーブル7の伝動構成は、前記植付伝動装置2の途中から苗供給伝動装置8を介して行う。前記伝動ケース25のカウンタ軸51の一端からチエン78を介してカウンタ軸79、偏芯ギヤ80、出力軸53、ベベルギヤ81、連動軸82、及びウォームギヤ83、ウォームホイル84等を経てテーブル軸85を伝動できる構成としている。この一対の偏芯ギヤ80の噛合伝動で出力軸53側を不等速回転する苗供給不等速機構9を構成する。
【0039】
これらカウンタ軸79には切替クラッチ86が設けられ、出力軸53には前記ラチエットホイル58側とベベルギヤ81側との間に切替クラッチ87が設けられて、両クラッチ86と87入りきりを同時交互に切替られて、クラッチ86が入りのときはクラッチ87は切りで、連動軸82はカウンタ軸51からこれら偏芯ギヤ80側の伝動を受ける。又、逆にクラッチ86を切り、クラッチ87を入りにしたときは、ラチエットホイル58側からの伝動を受けて、ターンテーブル7を駆動することとなる。
【0040】
前記ターンテーブル7の各苗ホッパー24には開閉板88が設けられていて、このターンテーブル7の旋回でホッパー24が苗植付具1直上の案内筒89上に位置したとき、開閉板88が開閉ピン90回りに下動して、この苗ホッパー24の底部を開き、収容していた苗Pを落下させる構成である。この落下された苗Pは案内筒89を通して下側の苗植付具1に受けられる。
【0041】
前記切替クラッチ87の入りによって、ターンテーブル7がラチエットホイル58側からの伝動で間歇的駆動されるときは、苗植付具1が上死点部に位置するときは停止状態にある。しかし、切替クラッチ86を入りにして駆動するときは、苗供給伝動装置8は苗供給不等速機構9である偏芯ギヤ80を介して伝動されるために、各苗ホッパー24が案内筒89の直上に位置するときは低速Lとなり、この案内筒89上を過ぎると高速Hとなる不等速曲線Mに従ってターンテーブル7の駆動旋回が行われる。この低速時に苗ホッパー24の開閉板88が開かれて下方の案内筒89へ供給される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 苗植機の伝動機構図。
【図2】 苗植機の側面図。
【図3】 その平面図。
【図4】 その苗植付具部の側面図。
【図5】 その平面図。
【図6】 その伝動機構部の平面図。
【図7】 その一部の側面図。
【図8】 その植付軌跡線図。
【図9】 一部伝動機構部の正面図。
【図10】 その側面図。
【図11】 走行変速による植付軌跡線図。
【図12】 偏芯ギヤによる修正状態を示す植付軌跡線図。
【図13】 別例を示すターンテーブル伝動部の平面図。
【図14】 そのターンテーブル部の正面図。
【図15】 そのターンテーブルの不等速曲線図。
【符号の説明】
1 苗植付具
2 植付伝動装置
3 偏芯ギヤ(不等速伝動手段)
4 偏芯ギヤ(不等速伝動手段)
5 定回転停止機構
6 走行変速装置
7 ターンテーブル(苗供給装置)
8 苗供給伝動装置
9 苗供給不等速機構
10 車体
13 左右駆動車輪
15 エンジン
25 伝動ケース
44 ミッションケース
49 動力取出軸
A 植付軌跡

Claims (1)

  1. エンジン(15)とミッションケース(44)と左右駆動車輪(13)とを装備した車体(10)と、苗植付具(1)に連動しながら該苗植付具(1)へ苗供給する多数の苗ホッパー(24)を備える苗供給装置(7)と、ル−プ状の植付軌跡(A)を描いて作動して苗を植付ける苗植付具(1)を設けた苗植機において、エンジン(15)の動力を走行変速装置(6)を介して左右駆動車輪(13)に伝動し、ミッションケース(44)の動力取出軸(49)から伝動される伝動ケース(25)を設け、該伝動ケース(25)内には、苗植付具(1)を植付軌跡(A)の上死点部で停止させる定回転停止機構(5)と、カウンタ軸(51)から変速ギヤ(64)を介して定回転停止機構(5)による苗植付具(1)の停止時間を変更する植付間隔変更連動装置と、定回転停止機構(5)からの伝動で間歇的に駆動する出力軸(53)を設け、該出力軸(53)から不等速伝動手段(3,4)を介して苗植付具(1)へ伝動する構成とし、カウンタ軸(51)から苗供給装置(7)へ伝動する苗供給伝動装置(8)には、苗植付具(1)に苗を受け渡す行程で低速伝動しこの受け渡し後に高速伝動する苗供給不等速伝動機構(9)を設け、定回転停止機構(5)を介して苗供給装置(7)を間歇的に駆動する間歇駆動状態と、苗供給不等速伝動機構(9)を介して苗供給装置(7)を不等速で駆動する不等速駆動状態に切り替える切替クラッチ(86.87)を設けた苗植機
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