JP2007222133A - 乗用型田植機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 全条作動位置ON、全条作動位置ONから同じ方向に延出された右及び左用操作経路79,80を備え、全条作動位置ON、右及び左用操作経路79,80での人為操作具50の操作位置を検出する検出装置を備える。全条作動位置ON、右及び左用操作経路79,80での検出装置の検出信号が全て異なるように構成する。検出装置の検出信号に基づいて、人為操作具50を全条作動位置ONから右用操作経路79(左用操作経路80に操作していくと右(左)の少数条クラッチから停止状態に順次操作されるように構成する。
【選択図】 図8
Description
これにより、人為操作具を全条作動位置に操作すると全ての少数条クラッチが作動状態に操作される。人為操作具を全条作動位置から右用操作経路に操作していくと右の少数条クラッチから停止状態に順次操作されるのであり、人為操作具を全条作動位置から左用操作経路に操作していくと左の少数条クラッチから停止状態に順次操作される。
そこで、近年では少数条クラッチを作動及び停止状態に操作自在な電動機構、人為操作具の操作位置を電気的に検出する検出装置を備えて、検出装置の検出信号に基づいて電動機構を作動させるように構成することが提案されている。
しかしながら、図22及び図23に示す構成であると、2つの検出装置102が必要になるので、改善の余地がある
しかしながら、図24及び図25に示す構成であると、右及び左用操作経路103,104が互いに逆方向に延出されて、右及び左用操作経路103,104の左右幅(前後幅)が大きなものとなっているので、右及び左用操作経路103,104の配置スペースの確保が困難なものになることがある。
(構成)
本発明の第1特徴は、乗用型田植機において次のように構成することにある。
苗を田面に植え付ける植付アームを植付条に応じて左右方向に所定間隔を置いて苗植付装置に配置して、少数の植付アームによる植え付けを作動及び停止操作自在な少数条クラッチを複数個備える。
少数条クラッチを作動及び停止状態に操作自在な電動機構と、電動機構を操作する制御手段と、人為的に操作される人為操作具と、全条作動位置と、全条作動位置から同じ方向に延出された右用操作経路及び左用操作経路とを備える。
全条作動位置での人為操作具の操作位置、右及び左用操作経路での人為操作具の操作位置を検出する検出装置を備える。
全条作動位置での人為操作具の操作位置、右及び左用操作経路での人為操作具の操作位置において、検出装置から出力される検出信号が全て異なるものとなるように、人為操作具と検出装置とを連係する。
検出装置の検出信号に基づいて、人為操作具を全条作動位置に操作すると全ての少数条クラッチが作動状態に操作され、人為操作具を全条作動位置から右用操作経路に操作していくと右の少数条クラッチから停止状態に順次操作され、人為操作具を全条作動位置から左用操作経路に操作していくと左の少数条クラッチから停止状態に順次操作されるように制御手段を構成する。
本発明の第1特徴によると、人為操作具を全条作動位置、右及び左用操作経路に操作した場合、検出装置から出力される検出信号(人為操作具を全条作動位置に操作した場合の検出信号、人為操作具を右用操作経路に沿って操作した場合の検出信号、人為操作具を左用操作経路に沿って操作した場合の検出信号)が全て異なるものとなる。
これにより、検出装置の検出信号によって、人為操作具が全条作動位置、右及び左用操作経路のどの位置に操作されたかを判別することができるのであり、単一の検出装置により、人為操作具が全条作動位置、右及び左用操作経路のどの位置に操作されたかを判別することができる。
本発明の第1特徴によると、乗用型田植機において、人為的に操作される人為操作具の操作位置を検出装置により検出し、電動機構により右(左)の少数条クラッチから停止状態に順次操作されるように構成する場合、単一の検出装置により、人為操作具が全条作動位置、右及び左用操作経路のどの位置に操作されたかを判別することができるようになって、人為操作具の操作位置の検出構造を簡素に構成することができ、生産コストの低減を図ることができた。
本発明の第1特徴によると、全条作動位置から同じ方向に右及び左用操作経路が延出されて、右及び左用操作経路の左右幅(前後幅)がコンパクトなものとなっているので、人為操作具に対する右及び左用操作経路の配置スペースと言う面で有利なものとなった。
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の乗用型田植機において次のように構成することにある。
検出装置を回転式の検出軸を備えたポテンショメータにより構成する。
人為操作具を全条作動位置に操作すると、検出装置の検出軸が所定位相に操作され、人為操作具を右用操作経路に操作すると、検出装置の検出軸が所定位相から第1方向側の範囲で回転操作され、人為操作具を左用操作経路に操作すると、検出装置の検出軸が所定位相から第1方向側とは逆向きの第2方向側の範囲で回転操作されるように構成することにより、人為操作具と検出装置とを連係する。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
検出装置としては、回転式の検出軸を備えたポテンショメータが多用されている。これにより、本発明の第2特徴によると、人為操作具を全条作動位置、右及び左用操作経路に操作した場合、検出装置の検出軸が所定位相、所定位相から第1方向側の範囲及び所定位相から第1方向側とは逆向きの第2方向側の範囲で回転操作されるので、人為操作具を全条作動位置、右及び左用操作経路に操作した場合、検出装置から出力される検出信号を無理なく全て異なるものとなるようにすることができる。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第2特徴によると、検出装置として回転式の検出軸を備えたポテンショメータを使用した場合、検出装置から出力される検出信号を無理なく全て異なるものとなるようにすることができて、生産コストの低減及び構造の簡素化の面で有利なものとなった。
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第2特徴の乗用型田植機において次のように構成することにある。
右用操作経路及び左用操作経路を全条作動位置から同じ方向で且つ互いに離れていくように互いに斜めに延出する。右及び左用操作経路の交差方向での人為操作具の操作位置を検出装置の検出軸によって検出するように構成する。
本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第3特徴によると、例えば図8(イ)(ロ)に示すように、全条作動位置ONから同じ方向で且つ互いに離れていくように互いに斜めに延出された右用操作経路79及び左用操作経路80を備えると、人為操作具50を全条作動位置ON、右及び左用操作経路79,80に沿って操作した場合に、右及び左用操作経路79,80と交差する方向(図8(イ)(ロ)の紙面左右方向)での人為操作具50の操作位置が全て異なるものとなる。
本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第3特徴によると、人為操作具の右及び左用操作経路の交差方向での操作位置を検出装置の検出軸に単純に伝達できる簡素な連係機構を備えればよく、人為操作具と検出装置の検出軸とを連係する連係機構を複雑なものに構成する必要がないので、生産コストの低減及び構造の簡素化の面で有利なものとなった。
(構成)
本発明の第4特徴は、乗用型田植機において次のように構成することにある。
苗を田面に植え付ける植付アームを植付条に応じて左右方向に所定間隔を置いて苗植付装置に配置して、少数の植付アームによる植え付けを作動及び停止操作自在な少数条クラッチを複数個備える。
少数条クラッチを作動及び停止状態に操作自在な電動機構と、電動機構を操作する制御手段と、人為的に操作される人為操作具と、全条作動位置と、全条作動位置から同じ方向に延出された右用操作経路及び左用操作経路とを備える。
人為操作具が右及び左用操作経路のどちら側に位置しているかを判別する判別手段と、人為操作具の操作位置を検出する検出装置を備える。
判別手段及び検出装置の検出信号に基づいて、人為操作具を全条作動位置に操作すると全ての少数条クラッチが作動状態に操作され、人為操作具を全条作動位置から右用操作経路に操作していくと右の少数条クラッチから停止状態に順次操作され、人為操作具を全条作動位置から左用操作経路に操作していくと左の少数条クラッチから停止状態に順次操作されるように、制御手段を構成する。
本発明の第4特徴によると、人為操作具を全条作動位置と右用操作経路(左用操作経路)とに操作した場合、検出装置から出力される検出信号(人為操作具を全条作動位置に操作した場合の検出信号、人為操作具を右用操作経路(左用操作経路)に沿って操作した場合の検出信号)が異なるものとなる。
これにより、人為操作具が右及び左用操作経路のどちら側に位置しているかを判別する判別手段を備えることにより、判別手段及び単一の検出装置の検出信号によって、人為操作具が全条作動位置、右及び左用操作経路のどの位置に操作されたかを判別することができるのであり、判別手段及び単一の検出装置により、人為操作具が全条作動位置、右及び左用操作経路のどの位置に操作されたかを判別することができる。
本発明の第4特徴によると、乗用型田植機において、人為的に操作される人為操作具の操作位置を検出装置により検出し、電動機構により右(左)の少数条クラッチから停止状態に順次操作されるように構成する場合、判別手段及び単一の検出装置により、人為操作具が全条作動位置、右及び左用操作経路のどの位置に操作されたかを判別することができるようになって、人為操作具の操作位置の検出構造を簡素に構成することができ、生産コストの低減を図ることができた。
本発明の第4特徴によると、全条作動位置から同じ方向に右及び左用操作経路が延出されて、右及び左用操作経路の左右幅(前後幅)がコンパクトなものとなっているので、人為操作具に対する右及び左用操作経路の配置スペースと言う面で有利なものとなった。
(構成)
本発明の第5特徴は、本発明の第4特徴の乗用型田植機において次のように構成することにある。
右及び左用操作経路の一方に人為操作具が存在することを検出する存在検出装置を備えて、存在検出装置の検出信号の有無により、人為操作具が右及び左用操作経路のどちら側に位置しているかを判別するように、判別手段を構成する。
本発明の第5特徴によると、本発明の第4特徴と同様に前項[IV]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第5特徴によると、例えば右用操作経路に人為操作具が存在しているか否かを検出する存在検出装置を備えたり、例えば左用操作経路に人為操作具が存在しているか否かを検出する存在検出装置を備えたりすることにより、判別手段を簡素に構成することができる。
本発明の第5特徴によると、本発明の第4特徴と同様に前項[IV]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第5特徴によると、例えば右用操作経路(左用操作経路)に人為操作具が存在しているか否かを検出する存在検出装置により、判別手段を簡素に構成することができるようになって、生産コストの低減及び構造の簡素化の面で有利なものとなった。
(構成)
本発明の第6特徴は、本発明の第5特徴の乗用型田植機において次のように構成することにある。
人為操作具に接触することにより人為操作具の存在を検出するリミットスイッチにより存在検出装置を構成する。
本発明の第6特徴によると、本発明の第5特徴と同様に前項[IV][V]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第6特徴によると、例えば人為操作具を右用操作経路に操作すると、人為操作具がリミットスイッチに接触して、リミットスイッチが右用操作経路での人為操作具の存在を検出すると言うように、リミットスイッチにより人為操作具の存在を検出する存在検出装置を適切且つ簡素に構成することができる。
本発明の第6特徴によると、本発明の第5特徴と同様に前項[IV][V]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第6特徴によると、リミットスイッチにより人為操作具の存在を検出する存在検出装置を適切且つ簡素に構成することができるようになって、生産コストの低減及び構造の簡素化の面で有利なものとなった。
(構成)
本発明の第7特徴は、本発明の第4特徴の乗用型田植機において次のように構成することにある。
全条作動位置と右用操作経路との間の右中間経路、及び全条作動位置と左用操作経路との間の左中間経路において、右及び左中間経路の形状を互いに異なるものに設定し、人為操作具が右及び左中間経路を通過する際に出る検出装置の検出信号が互いに異なるものとなるように設定する。人為操作具が右及び左中間経路を通過する際に出る検出装置の検出信号により、人為操作具が右及び左用操作経路のどちら側に位置しているかを判別するように、判別手段を構成する。
本発明の第7特徴によると、本発明の第4特徴と同様に前項[IV]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
全条作動位置、右及び左用操作経路を備えると、全条作動位置と右用操作経路との間の右中間経路、及び全条作動位置と左用操作経路との間の左中間経路が存在するので、本発明の第7特徴のように、右及び左中間経路の形状を互いに異なるものに設定すると、人為操作具の操作位置を検出する検出装置において、人為操作具が右中間経路を通過する際に出る検出装置の検出信号と、人為操作具が左中間経路を通過する際に出る検出装置の検出信号とが互いに異なるものとなる。
本発明の第7特徴によると、全条作動位置、右用操作経路(左用操作経路)での人為操作具の操作位置を検出する検出装置の検出信号により、人為操作具が右及び左用操作経路のどちら側に位置しているかを判別しているので、検出装置を判別手段に兼用することができて、専用の判別手段を備える必要がない。
本発明の第7特徴によると、本発明の第4特徴と同様に前項[IV]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第7特徴によると、検出装置を判別手段に兼用することができ、専用の判別手段を備える必要がなくなって、生産コストの低減及び構造の簡素化の面で有利なものとなった。
図1及び図2に示すように、前輪1及び後輪2で支持された機体の前部に、エンジン3及びミッションケース4が備えられ、機体の後部に四連リンク式のリンク機構6が油圧シリンダ14により昇降駆動自在に連結されており、リンク機構6に苗植付装置7が支持されて、乗用型田植機が構成されている。
次に、第1,2,3,4少数条クラッチ19a,19b,19c,19dについて説明する。
図3に示すように、伝動ケース8における回転ケース9の支持部に、第1〜4少数条クラッチ19a〜19dが右の伝動ケース8から順に備えられている。第1〜4少数条クラッチ19a〜19dは1つの伝動ケース8において、2つの回転ケース9に動力を伝動及び遮断操作することにより、2つの回転ケース9を作動及び停止操作するものであり、バネ(図示せず)により作動状態に付勢されている。
次に、苗のせ台12及び縦送り機構13、第1,2,3,4縦送りクラッチ24a,24b,24c,24dについて説明する。
図3に示すように、伝動ケース8に亘って支持レール23が支持されており、苗のせ台12の下部が支持レール23に沿って左右方向に移動自在に支持されている。図6に示すように、支持フレーム16の右及び左側部から上方に右及び左の支持フレーム25が延出され、右及び左の支持フレーム25の上部に亘って支持フレーム26が連結されている。支持フレーム26の複数箇所に固定されたロッド27にローラー28が回転自在に支持され、断面コ字状の支持フレーム29が苗のせ台12の上部の前側部に沿って連結されており、ローラー28が支持フレーム29の内側に挿入されている。これにより、苗のせ台12の上部がローラー28に沿って左右方向に移動自在に支持されている。
次に、肥料を貯留するホッパー32、ホッパー32の肥料を第1〜4少数条クラッチ19a〜19dに対応する植付条に供給可能な複数の繰り出し部31、繰り出し部31を作動及び停止操作自在な第1,2,3,4施肥クラッチ38a,38b,38c,38dについて説明する。
図1,2,4に示すように、運転座席5の後側に左右方向に沿って支持フレーム30が配置され、2つの植付条に対応した4個の繰り出し部31が支持フレーム30に連結されており、透明樹脂製で肥料を貯留するホッパー32が4個の繰り出し部31に亘って連結されている。植付アーム10によって植え付けられた苗(植付条)の横側に溝を形成する作溝器35が、植付条の各々に対応して8個用意されて接地フロート11に取り付けられており、2個の作溝器35と1個の繰り出し部31とがホース36を介して接続されている。
次に、第1〜4少数条クラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24dの操作構造について説明する。
図5及び図6に示すように、苗のせ台12の前側部に、コ字状に折り曲げられた右及び左のブラケット42が連結されている。右のブラケット42に電動モータ43(電動機構に相当)及びギヤケース44が連結され、駆動軸45が回転自在に支持されており、駆動軸45に固定された伝動ギヤ45aとギヤケース44のピニオンギヤ44aとが咬合している。左のブラケット42にボス部46が連結され、ボス部46に支持軸47が回転自在に支持されて、駆動軸45と支持軸47とに亘って操作軸48が連結されており、電動モータ43により駆動軸45を介して操作軸48が回転駆動される。
次に、第1〜4少数条クラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24d、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dを操作する操作レバー50(人為操作具に相当)の構造について説明する。
図7に示すように、前輪1を操向操作する操縦ハンドル67の右横側部に、箱状の支持ボックス62が固定されて、支持ボックス62に操作レバー50が備えられている。支持ボックス62の内部にポテンショメータ68(検出装置に相当)が固定されて、ポテンショメータ68の検出信号が制御装置69に入力されている。図8(イ)(ロ)及び図9に示すように、ポテンショメータ68の検出軸68aに操作軸76が連結されており、支持ボックス62に固定されたボス部78により、操作軸76の端部が回転自在に支持されている。操作軸76にブラケット76aが固定されており、操作軸76のブラケット76aの左右方向の横軸芯P1周りに揺動自在に操作レバー50が支持されている。
この場合、全条作動位置ONから右及び左斜め後方に向って右及び左用操作経路79,80が延出されるように構成してもよい。全条作動位置ONから右及び左斜め前方(後方)に右及び左用操作経路79,80が延出される際に、右及び左用操作経路79,80を直線状ではなく少し内側(又は外側)に湾曲する曲線状に構成してもよい。
次に、操作レバー50による第1〜4少数条クラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24d、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dの操作について説明する。
図8(イ)(ロ)及び図9に示すように、操作レバー50を全条作動位置ONに操作していると、第1〜4少数条クラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24d、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dが作動状態に操作されている(全条作動状態)。
前項[7]に記載のように、操作レバー50を右用操作経路79の全条停止位置OFFに操作した状態(全条停止状態)において、図3,5,6に示すように、操作レバー50を右用操作経路79の全条停止位置OFFから6条停止位置R6に操作すると、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54が逆方向に所定角度だけ回転駆動されて、第4カム部材54により第4操作部56dが下方に揺動操作され、ワイヤ59,61が戻し操作されて、第4少数条クラッチ19d及び第4縦送りクラッチ24dが作動状態に操作される。これと同時に図4に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが逆方向に所定角度だけ回転駆動され、第4施肥クラッチ38dが図4の紙面右方にスライド操作されて作動状態に操作される。
図3,5,6に示すように、操作レバー50を全条作動位置ONに操作している状態(全条作動状態)において、操作レバー50を全条作動位置ONから左用操作経路80の2条停止位置L2に操作すると、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54が逆方向に所定角度だけ回転駆動されて、第4操作部56dのローラー57が第4カム部材54に乗り上がり、第4操作部56dが上方に揺動操作され、ワイヤ59,61が引き操作されて、第4少数条クラッチ19d及び第4縦送りクラッチ24dが停止状態に操作される。これと同時に図4に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが逆方向に所定角度だけ回転駆動されて、第4カム部材64dが第4施肥クラッチ38dに接当し、第4施肥クラッチ38dが図4の紙面左方にスライド操作されて停止状態に操作される。
第4少数条クラッチ19d及び第4縦送りクラッチ24d、第4施肥クラッチ38dの停止状態(第3,2,1少数条クラッチ19c,19b,19a及び第3,2,1縦送りクラッチ24c,24b,24a、第3,2,1施肥クラッチ38c,38b,38aの作動状態)(左用操作経路80の2条停止位置2L)、
第4,3少数条クラッチ19d,19c及び第4,3縦送りクラッチ24d,24c、第4,3施肥クラッチ38d,38cの停止状態(第2,1少数条クラッチ19b,19a及び第2,1縦送りクラッチ24b,24a、第2,1施肥クラッチ38b,38aの作動状態)(左用操作経路80の4条停止位置4L)、
第4,3,2少数条クラッチ19d,19c,19b及び第4,3,2縦送りクラッチ24d,24c,24b、第4,3,2施肥クラッチ38d,38c,38bの停止状態(第1少数条クラッチ19a及び第1縦送りクラッチ24a、第1施肥クラッチ38aの作動状態)(左用操作経路80の6条停止位置6L)、
並びに全条停止状態が得られる(左用操作経路80の全条停止位置OFF)。
第4,3,2少数条クラッチ19d,19c,19b及び第4,3,2縦送りクラッチ24d,24c,24b、第4,3,2施肥クラッチ38d,38c,38bの停止状態(第1少数条クラッチ19a及び第1縦送りクラッチ24a、第1施肥クラッチ38aの作動状態)(左用操作経路80の6条停止位置6L)、
第4,3少数条クラッチ19d,19c及び第4,3縦送りクラッチ24d,24c、第4,3施肥クラッチ38d,38cの停止状態(第2,1少数条クラッチ19b,19a及び第2,1縦送りクラッチ24b,24a、第2,1施肥クラッチ38b,38aの作動状態)(左用操作経路80の4条停止位置4L)、
第4少数条クラッチ19d及び第4縦送りクラッチ24d、第4施肥クラッチ38dの停止状態(第3,2,1少数条クラッチ19c,19b,19a及び第3,2,1縦送りクラッチ24c,24b,24a、第3,2,1施肥クラッチ38c,38b,38aの作動状態)(左用操作経路80の2条停止位置2L)、
並びに全条作動状態が得られる(全条作動位置ON)。
前述の[発明を実施するための最良の形態]の操作レバー50の構成に代えて、図10(イ)(ロ)及び図11に示すように構成してもよい。
図10(イ)(ロ)に示すように、支持ボックス62の内部の左右方向の横軸芯P2周りに操作軸70が回転自在に支持されて、操作軸70にブラケット70aが固定されており、操作軸70のブラケット70aの前後方向の横軸芯P3周りに操作レバー50が揺動自在に支持されている。支持ボックス62の内部にポテンショメータ68が固定されて、ポテンショメータ68の検出信号が制御装置69(図7参照)に入力されており、ポテンショメータ68の検出軸68aに検出アーム71が連結され、検出アーム71に長孔71aが形成されている。操作レバー50に操作ロッド50aが固定されて、操作ロッド50aの下端部が操作レバー50の下方への延長線に位置するように延出されており、操作ロッド50aが検出アーム71の長孔71aに挿入されている。
前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態]の操作レバー50の構成に代えて、図12(イ)(ロ)及び図13に示すように構成してもよい。
図12(ロ)及び図13に示すように、平面視コ字状のブラケット75が支持ボックス62の内部に固定されており、操作軸81がブラケット75の左右方向の横軸芯P4周りに回転自在に支持され、操作軸81にコ字状のブラケット81a及び平板状のブラケット81bが固定されている。側面視逆J字状のブラケット50bが操作レバー50の基部に固定され、ブラケット50bに平板状の操作板50cが固定されており、ブラケット50b(操作レバー50)が操作軸81のブラケット81aの前後方向の横軸芯P5周りに揺動自在に支持されている。
前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]の操作レバー50の構成に代えて、図14,15,16,17に示すように構成してもよい。
図14,15,16に示すように、平面視箱状のブラケット85が支持ボックス62の内部に固定されており、操作軸86がブラケット85の左右方向の横軸芯P7周りに回転自在に支持され、操作軸86にコ字状のブラケット86a及び平板状のブラケット86bが固定されている。側面視逆J字状のブラケット50hが操作レバー50の基部に固定されており、ブラケット50h(操作レバー50)が操作軸86のブラケット86aの前後方向の横軸芯P8周りに揺動自在に支持されている。
前述の[発明の実施の第3別形態]の図14〜17において、板バネ87を廃止し、リミットスイッチ88をブラケット85から取り外して、図18及び図19に示すように、操作軸86のブラケット86a(操作レバー50に対してポテンショメータ68とは反対側)にブラケット86dを連結し、操作軸86のブラケット86dにリミットスイッチ88を固定してもよい。
前述の[発明の実施の第3別形態][発明の実施の第4別形態]の図14〜19において板バネ87を廃止し、リミットスイッチ88をブラケット85(操作軸86のブラケット86d)から取り外して、図20に示すように、全条作動位置ONと右用操作経路79の2条停止位置R2との間にリミットスイッチ88を配置するように構成してもよい。
前述の[発明の実施の第3別形態][発明の実施の第4別形態][発明の実施の第5別形態]の図14〜20において、板バネ87及びリミットスイッチ88を廃止し、図21に示すように構成してもよい。
図21に示すように、全条作動位置ONと右用操作経路79との間の右中間経路91、及び全条作動位置ONと左用操作経路80との間の左中間経路92において、右及び左中間経路91,92の形状を互いに異なるものに設定する(図21では右中間経路91よりも左中間経路92が後方(図21の紙面下方)に長く延出されている。この場合、左中間経路92よりも右中間経路91が後方(図21の紙面下方)に長く延出されるように構成してもよい)。
前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第6別形態]において、操作レバー50を操縦ハンドル67の後側部や左横側部、運転座席5の右横側部(又は左横側部)に備えてもよい。電動モータ43,65を廃止し、第1〜4少数条クラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24d、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dの各々に、電動シリンダや電磁ソレノイド(電動機構に相当)(図示せず)備えて、これらを作動及び停止状態に操作するように構成してもよい。
本発明は、8条植型式の苗植付装置7ばかりではなく、10条植型式や6条植型式、5条植型式の苗植付装置7にも適用できる。
本発明はホッパー32、繰り出し部31、作溝器35、ホース36及び第1〜4施肥クラッチ38a〜38dを装備しない乗用型田植機にも適用できる。
10 植付アーム
19a,19b,19c,19d 少数条クラッチ
43 電動機構
50 人為操作具
68 検出装置、ポテンショメータ
68a ポテンショメータの検出軸
69 制御手段
79 右用操作経路
80 左用操作経路
88 存在検出装置、リミットスイッチ
91 右中間経路
92 左中間経路
ON 全条作動位置
Claims (7)
- 苗を田面に植え付ける植付アームを植付条に応じて左右方向に所定間隔を置いて苗植付装置に配置して、少数の前記植付アームによる植え付けを作動及び停止操作自在な少数条クラッチを複数個備え、
前記少数条クラッチを作動及び停止状態に操作自在な電動機構と、前記電動機構を操作する制御手段と、人為的に操作される人為操作具と、全条作動位置と、前記全条作動位置から同じ方向に延出された右用操作経路及び左用操作経路とを備えると共に、
前記全条作動位置での人為操作具の操作位置、前記右及び左用操作経路での人為操作具の操作位置を検出する検出装置を備えて、
前記全条作動位置での人為操作具の操作位置、前記右及び左用操作経路での人為操作具の操作位置において、前記検出装置から出力される検出信号が全て異なるものとなるように、前記人為操作具と検出装置とを連係して、
前記検出装置の検出信号に基づいて、前記人為操作具を全条作動位置に操作すると全ての少数条クラッチが作動状態に操作され、前記人為操作具を全条作動位置から右用操作経路に操作していくと右の少数条クラッチから停止状態に順次操作され、前記人為操作具を全条作動位置から左用操作経路に操作していくと左の少数条クラッチから停止状態に順次操作されるように、前記制御手段を構成してある乗用型田植機。 - 前記検出装置を回転式の検出軸を備えたポテンショメータにより構成して、
前記人為操作具を全条作動位置に操作すると、前記検出装置の検出軸が所定位相に操作され、
前記人為操作具を右用操作経路に操作すると、前記検出装置の検出軸が所定位相から第1方向側の範囲で回転操作され、
前記人為操作具を左用操作経路に操作すると、前記検出装置の検出軸が所定位相から第1方向側とは逆向きの第2方向側の範囲で回転操作されるように構成することにより、前記人為操作具と検出装置とを連係してある請求項1に記載の乗用型田植機。 - 前記右用操作経路及び左用操作経路を全条作動位置から同じ方向で且つ互いに離れていくように互いに斜めに延出し、
前記右及び左用操作経路の交差方向での人為操作具の操作位置を検出装置の検出軸によって検出するように構成してある請求項2に記載の乗用型田植機。 - 苗を田面に植え付ける植付アームを植付条に応じて左右方向に所定間隔を置いて苗植付装置に配置して、少数の前記植付アームによる植え付けを作動及び停止操作自在な少数条クラッチを複数個備え、
前記少数条クラッチを作動及び停止状態に操作自在な電動機構と、前記電動機構を操作する制御手段と、人為的に操作される人為操作具と、全条作動位置と、前記全条作動位置から同じ方向に延出された右用操作経路及び左用操作経路とを備えると共に、
前記人為操作具が右及び左用操作経路のどちら側に位置しているかを判別する判別手段と、前記人為操作具の操作位置を検出する検出装置を備えて、
前記判別手段及び検出装置の検出信号に基づいて、前記人為操作具を全条作動位置に操作すると全ての少数条クラッチが作動状態に操作され、前記人為操作具を全条作動位置から右用操作経路に操作していくと右の少数条クラッチから停止状態に順次操作され、前記人為操作具を全条作動位置から左用操作経路に操作していくと左の少数条クラッチから停止状態に順次操作されるように、前記制御手段を構成してある乗用型田植機。 - 前記右及び左用操作経路の一方に人為操作具が存在することを検出する存在検出装置を備えて、前記存在検出装置の検出信号の有無により、前記人為操作具が右及び左用操作経路のどちら側に位置しているかを判別するように、前記判別手段を構成してある請求項4に記載の乗用型田植機。
- 前記人為操作具に接触することにより人為操作具の存在を検出するリミットスイッチにより、前記存在検出装置を構成してある請求項5に記載の乗用型田植機。
- 前記全条作動位置と右用操作経路との間の右中間経路、及び前記全条作動位置と左用操作経路との間の左中間経路において、前記右及び左中間経路の形状を互いに異なるものに設定し、前記人為操作具が右及び左中間経路を通過する際に出る検出装置の検出信号が互いに異なるものとなるように設定して、
前記人為操作具が右及び左中間経路を通過する際に出る検出装置の検出信号により、前記人為操作具が右及び左用操作経路のどちら側に位置しているかを判別するように、前記判別手段を構成してある請求項4に記載の乗用型田植機。
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