JP4820200B2 - 水田作業機 - Google Patents

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Description

本発明は水田作業機において、少数条クラッチの構造に関する。
水田作業機の一例である乗用型田植機では例えば特許文献1に開示されているように、複数の植付アーム(特許文献1の図3の14)(作業部に相当)を備えて、少数の植付アームを作動及び停止操作自在な少数条クラッチ(特許文献1の図3及び図4の17,18)を、複数個備えたものがある(例えば10条植型式の乗用型田植機では、隣接する2つの植付条の植付アームを作動及び停止操作自在な少数条クラッチを構成し、このような少数条クラッチを5個備えたものがある)。
特許文献1では直線移動自在に支持された作動部材(特許文献1の図4及び図5の33)、作動部材を移動駆動する電動モータ(特許文献1の図4及び図5の34)(駆動機構に相当)、作動部材に接当する複数の操作部(特許文献1の図4及び図5の32)、操作部と少数条クラッチとを機械的に連係する連係機構(特許文献1の図4の28,29)、人為的に操作されるクラッチ操作具(特許文献1の図4の38)、クラッチ操作具の操作に基づいて電動モータを操作する制御手段(特許文献1の図4の36)を備えている。
これにより、運転者がクラッチ操作具を操作すると、制御手段により電動モータが操作されて作動部材が長手方向に沿って直線移動し、作動部材により操作部が操作されて、操作部及び連係機構を介して所望の少数条クラッチが作動及び停止状態に操作される。
特開平11−89345号公報(図3,4,5)
特許文献1では、作動部材が長手方向に沿って直線移動することにより、操作部が操作されるように構成されているので、作動部材を配置する為のスペースが比較的大きなものになっており、改善の余地がある。
この場合、特許文献1において、作動部材(特許文献1の図4及び図5の33)を配置する為のスペースを小さなものにする為に作動部材自身を小さなものに構成すると、複数の操作部(特許文献1の図4及び図5の32)を、間隔を狭めて配置しなければならなくなり、これに伴って作動部材における操作部を操作する部分の幅も狭いものになる。これにより作動部材における操作部を操作する部分の傾斜が急なものとなって、作動部材による操作部の操作(少数条クラッチの操作)が円滑に行われ難くなることが考えられる。
本発明は水田作業機において、人為的に操作されるクラッチ操作具の操作に基づいて、駆動機構により所望の少数条クラッチが作動及び停止状態に操作されるように構成する場合、全体をコンパクトに構成することを目的としており、少数条クラッチの操作が円滑に行われるように構成することを目的としている。
請求項1に係る発明では、
田面に作業を行う作業部を作業条に応じて備え、前記少数の作業部を作動及び停止操作自在な少数条クラッチを複数個備え、前記少数条クラッチと同数の複数のカム部材を、それらの回転方向に所定角度ずつ位相をずらした状態で一体回転するように構成し、前記複数のカム部材を回転駆動する駆動機構と、人為的に操作されるクラッチ操作具とを備え、前記クラッチ操作具の操作に基づいて、前記駆動機構により前記複数のカム部材が第1方向及び第1方向とは逆の第2方向に回転駆動され、前記複数のカム部材により対応する少数条クラッチが作動及び停止状態に操作されるように構成すると共に、
前記複数のカム部材の操作状態として、前記全ての少数条クラッチが作動状態に操作される全条作動状態と、前記複数のカム部材が第1方向に回転駆動されることにより前記少数条クラッチが右端から順停止状態に操作される複数の右停止状態と、前記複数のカム部材が第2方向に回転駆動されることにより前記少数条クラッチが左端から順停止状態に操作される複数の左停止状態と、前記全ての少数条クラッチが停止状態に操作される全条停止状態とを備え
作業条数を左右の一端側から減少させる場合は、前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動で前記複数のカム部材が前記第1方向に所定角度で回転駆動され、この所定角度の回転駆動で、前記複数のカム部材が、前記全条作動状態から前記複数の右停止状態又は左停止状態を経て前記全条停止状態へとその順に操作されるように構成し、
作業条数を左右の他端側から減少させる場合は、前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動で前記複数のカム部材が前記第2方向に所定角度で回転駆動され、この所定角度の回転駆動で、前記複数のカム部材が、前記全条作動状態から前記複数の左停止状態又は右停止状態へとその順に操作され、前記複数のカム部材が作業条数が最少となる左停止状態又は右停止状態に操作された状態での前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動では、前記複数のカム部材が前記第1方向に回転駆動されて一旦前記全条作動状態に操作されてから前記全条停止状態に操作されるように構成してある。
請求項2に係る発明では、
田面に作業を行う作業部を作業条に応じて備え、前記少数の作業部を作動及び停止操作自在な少数条クラッチを複数個備え、一つのカム部材と、前記カム部材を回転駆動する駆動機構と、人為的に操作されるクラッチ操作具とを備え、前記クラッチ操作具の操作に基づいて、前記駆動機構により前記カム部材が第1方向及び第1方向とは逆の第2方向に回転駆動され、前記カム部材により前記複数の少数条クラッチが作動及び停止状態に操作されるように構成すると共に、
前記カム部材の操作状態として、前記全ての少数条クラッチが作動状態に操作される全条作動状態と、前記カム部材が第1方向に回転駆動されることにより前記少数条クラッチが右端から順に停止状態に操作される複数の右停止状態と、前記カム部材が第2方向に回転駆動されることにより前記少数条クラッチが左端から順に停止状態に操作される複数の左停止状態と、前記全ての少数条クラッチが停止状態に操作される全条停止状態とを備え、
作業条数を左右の一端側から減少させる場合は、前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動で前記カム部材が前記第1方向に所定角度で回転駆動され、この所定角度の回転駆動で、前記カム部材が、前記全条作動状態から前記複数の右停止状態又は左停止状態を経て前記全条停止状態へとその順に操作されるように構成し、
作業条数を左右の他端側から減少させる場合は、前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動で前記カム部材が前記第2方向に所定角度で回転駆動され、この所定角度の回転駆動で、前記カム部材が、前記全条作動状態から前記複数の左停止状態又は右停止状態へとその順に操作され、作業条数が最少となる左停止状態又は右停止状態に前記カム部材が操作された状態での前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動では、前記カム部材が前記第1方向に回転駆動されて一旦前記全条作動状態に操作されてから前記全条停止状態に操作されるように構成してある。
明によると、回転自在なカム部材を備え、駆動機構によりカム部材を回転駆動して、カム部材により少数条クラッチを操作している。これにより、特許文献1のように、作動部材(特許文献1の図4及び図5の33)を長手方向に沿って直線移動させることにより、少数条クラッチを操作する構成に比べて、カム部材を配置する為のスペースが小さなものとなる。
前述のようにカム部材を回転駆動することにより少数条クラッチを操作するように構成する場合、全ての少数条クラッチが作動状態に操作される全条作動状態、カム部材が第1方向に回転駆動されることにより右端の少数条クラッチから順次左側の少数条クラッチが停止状態に操作される複数の右停止状態、カム部材が第2方向に回転駆動されることにより左端の少数条クラッチから順次右側の少数条クラッチが停止状態に操作される複数の左停止状態を、カム部材の操作状態として備えることが考えられる。
この場合、右端の少数条クラッチから順次左側の少数条クラッチが停止状態に操作されて、最後に全ての少数条クラッチが停止状態に操作される全条停止状態になるように構成することが考えられる。逆に左端の少数条クラッチから順次右側の少数条クラッチが停止状態に操作されて、最後に全ての少数条クラッチが停止状態に操作される全条停止状態になるように構成することが考えられる。
このように構成するとカム部材において、1つの全条作動状態、複数の右及び左停止状態、2つの全条停止状態に対応する2つの全条停止状態を備える必要が生じる。回転駆動されるカム部材では、作動範囲が360度の範囲に限られるので、前述のようにカム部材に1つの全条作動状態、複数の右及び左停止状態、2つの全条停止状態を備えると、少数条クラッチを操作する部分の範囲(角度の範囲)が小さなものになり、少数条クラッチの操作が滑らかなものでなくなることが考えられる。
本発明によると、前述のようにカム部材に1つの全条作動状態、複数の右及び左停止状態、2つの全条停止状態を備える構成に比べて、全条停止状態が一つ少なくなるので、少数条クラッチを操作する部分の範囲(角度の範囲)が小さくなる状態を避けることができるのであり、少数条クラッチの操作が滑らかなものでなくなる状態を避けることができる。
明によると、水田作業機において、人為的に操作されるクラッチ操作具の操作に基づいて、駆動機構により所望の少数条クラッチが作動及び停止状態に操作されるように構成する場合、カム部材を配置する為のスペースを小さなものにすることができて、全体のコンパクト化を図ることができた。
本発明によると、カム部材において、少数条クラッチを操作する部分の範囲(角度の範囲)が小さくなる状態を避けることができ、少数条クラッチの操作が滑らかなものでなくなる状態を避けることができるようになって(少数条クラッチの操作が円滑に行われるようになって)、少数条クラッチを作動及び停止状態に操作する操作性を向上させることができた。
[1]
図1及び図2に示すように、前輪1及び後輪2で支持された機体の前部に、エンジン3及びミッションケース4が備えられ、機体の後部に四連リンク式のリンク機構6が油圧シリンダ14により昇降駆動自在に支持されており、リンク機構6に苗植付装置7が支持されて、水田作業機の一例である乗用型田植機が構成されている。
図1及び図2に示すように、苗植付装置7は8条植型式に構成されており、1個のフィードケース15(図3参照)、4個の伝動ケース8、伝動ケース8の右及び左側に回転駆動自在に支持された回転ケース9(作業部に相当)、回転ケース9の両端に支持された一対の植付アーム10(作業部に相当)、接地フロート11、苗のせ台12、苗のせ台12に載置された苗を苗のせ台12の下部に送る縦送り機構13(作業部に相当)等を備えている。
図1及び図3に示すように、リンク機構6の後部の下部にフィードケース15が前後軸芯周りにローリング自在に支持されており、エンジン3の動力が植付クラッチ(図示せず)及びPTO軸18を介してフィードケース15に伝達されている。フィードケース15に横向きの支持フレーム16が固定されており、支持フレーム16に4個の伝動ケース8が後向きに片持ち状に固定されて、フィードケース15と4個の伝動ケース8に亘って伝動軸17が接続されている。
これにより、図1及び図3に示すように、エンジン3の動力がPTO軸18、フィードケース15、伝動軸17、伝動ケース8、伝動ケース8の内部に配置された伝動チェーン(図示せず)を介して回転ケース9に伝達され、回転ケース9が回転駆動されて、苗のせ台12の下部から植付アーム10が交互に苗を取り出して田面に植え付ける。
[2]
次に、第1,2,3,4植付アームクラッチ19a,19b,19c,19d(少数条クラッチに相当)について説明する。
図3に示すように、伝動ケース8における回転ケース9の支持部に、第1〜4植付アームクラッチ19a〜19dが右の伝動ケース8から順に備えられている。第1〜4植付アームクラッチ19a〜19dは1つの伝動ケース8において、2つの回転ケース9に動力を伝動及び遮断操作して、2つの回転ケース9を作動及び停止操作するものであり、バネ(図示せず)により作動状態に付勢されている。
これにより、図3に示すように、例えば第1植付アームクラッチ19aを停止状態に操作すると、最右側の伝動ケース8の2つの回転ケース9が停止する。第1〜4植付アームクラッチ19a〜19dを停止状態に操作すると、一対の植付アーム10の両方が田面から上方に位置する状態(例えば回転ケース9が田面と平行な状態)で、回転ケース9が停止するように構成されている。このように第1〜4植付アームクラッチ19a〜19dの各々が、隣接する2つの植付条(作業条に相当)に対応している。
[3]
次に、苗のせ台12及び縦送り機構13、第1,2,3,4縦送りクラッチ24a,24b,24c,24d(少数条クラッチに相当)について説明する。
図2,3,4,7に示すように、伝動ケース8に亘って支持レール23が支持され、苗のせ台12の下部が支持レール23に沿って左右方向に移動自在に支持されている。支持フレーム16の右及び左側部から上方に右及び左の支持フレーム25が延出され、右及び左の支持フレーム25の上部に亘って支持フレーム26が固定されている。支持フレーム26の複数箇所に固定されたロッド27にローラー28が回転自在に支持され、断面コ字状の支持フレーム29が苗のせ台12の上部の前側部に沿って固定されており、ローラー28が支持フレーム29の内側に挿入されている。これにより、苗のせ台12が支持レール23に沿って左右方向に移動自在に支持されている。
図3に示すように、フィードケース15から螺旋軸20が延出され、螺旋軸20が回転自在に支持されて、螺旋軸20に送り部材22が外嵌されており、苗のせ台12と送り部材22とがブラケット21を介して固定されている。これにより、フィードケース15の動力によって螺旋軸20が回転駆動されて、送り部材22が螺旋軸20に沿って左右に往復横送り駆動されるのであり、苗のせ台12が支持レール23に沿って左右に往復横送り駆動される。
図2,3,4に示すように、苗のせ台12の苗のせ面の各々に、一対の無端回動ベルト型式の縦送り機構13が備えられており、苗のせ台12の隣接する2つの苗のせ面の縦送り機構13が一体で作動するように構成されて、一体で作動する2つの縦送り機構13が4組備えられている。苗のせ台12が右及び左の往復横送り駆動の移動限度に達すると、縦送り機構13が所定量だけ駆動されて、苗のせ台12に載置された苗が苗のせ台12の下部に送られる。
図3及び図4に示すように、4組の縦送り機構13に対して、第1,2,3,4縦送りクラッチ24a,24b,24c,24dが右から順に備えられている。第1〜4縦送りクラッチ24a〜24dは苗のせ台12の隣接する2つの苗のせ面の縦送り機構13に動力を伝動及び遮断操作して、苗のせ台12の隣接する2つの苗のせ面の縦送り機構13を作動及び停止操作するものであり、バネ(図示せず)により作動状態に付勢されている。これにより、例えば第1縦送りクラッチ24aを停止状態に操作すると、苗のせ台12の最右側の2つの苗のせ面の縦送り機構13が停止する。このように、第1〜4縦送りクラッチ24a〜24dの各々が、隣接する2つの植付条に対応している。
[4]
次に、肥料を貯留するホッパー32、ホッパー32の肥料を第1〜4植付アームクラッチ19a〜19dに対応する植付条に供給可能な複数の繰り出し部31、繰り出し部31を作動及び停止操作自在な第1,2,3,4施肥クラッチ38a,38b,38c,38dについて説明する。
図5及び図18(イ)に示すように、右及び左の機体フレーム50の後部に壁状の支持フレーム76が固定され、右及び左の支持フレーム76の後部の上部に亘って、上部フレーム78が固定されており、図1に示すように、右及び左の支持フレーム76の後部にリンク機構6及び油圧シリンダ14が支持され、右及び左の支持フレーム76の前部に運転座席5が支持されている。
図5及び図18(イ)に示すように、基部フレーム79が上部フレーム78にボルト83によって固定されており、基部フレーム79に固定された支柱80に支持フレーム30が固定されて、支持フレーム30が運転座席5の後側で左右方向に配置されている。図1,2,5に示すように、2つの植付条に対応した4個の繰り出し部31が支持フレーム30に固定されており、透明樹脂製で肥料を貯留するホッパー32が4個の繰り出し部31に亘って固定されている。植付アーム10によって植え付けられた苗(植付条)の横側に溝を形成する作溝器35が、植付条の各々に対応して8個用意されて接地フロート11に固定されており、2個の作溝器35と1個の繰り出し部31とがホース36を介して接続されている。
これにより、図5及び図18(イ)(ロ)に示すように、基部フレーム79を上部フレーム78に固定するボルト83を取り外すことにより、基部フレーム79、支柱80、支持フレーム30、4個の繰り出し部31及びホッパー32を一体で、取り外すことができる。この場合、ボルト83に代えて基部フレーム79を上部フレーム78にバックル等により固定するように構成してもよい。
図5及び図13に示すように、繰り出し部31の各々に繰り出しロール31aが内装され、支持フレーム30に5個のブラケット30aが固定されており、1本の駆動軸37が繰り出し部31に亘るように、支持フレーム30のブラケット30aの開口部に回転自在に支持されている。駆動軸37と繰り出し部31の繰り出しロール31aとを連結及び連結解除して、繰り出し部31を作動及び停止操作する第1,2,3,4施肥クラッチ38a,38b,38c,38dが繰り出し部31の各々に備えられて、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dが支持フレーム30のブラケット30aの近傍に位置しており、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dがバネ38eにより作動状態に付勢されている。
図5及び図13に示すように、駆動軸37にワンウェイクラッチ33が外嵌され、後輪2を支持する後車軸ケース34(図1参照)の直前から分岐した出力軸77と、ワンウェイクラッチ33とに亘って、連係ロッド39が接続されている。運転座席5の下側にブロア40が備えられ、ブロア43から支持フレーム30に沿って左右にパイプ41が延出されており、繰り出し部31においてホース36が接続される部分とは反対側に送風口(図示せず)が形成されて、繰り出し部31の送風口がパイプ41に挿入されている。
これにより、苗のせ台12が左右に往復横送り駆動されるのに伴って、回転ケース9が回転駆動されて、苗のせ台12の下部から植付アーム10が交互に苗を取り出して田面に植え付ける。これと同時に出力軸77の回転運動による連係ロッド39の往復運動が、ワンウェイクラッチ33により回転運動に変換されて、駆動軸37が間欠的に回転駆動される。第1〜4施肥クラッチ38a〜38dを介して繰り出し部31の繰り出しロール31aが間欠的に回転駆動され、ホッパー32の肥料が繰り出し部31から所定量ずつ繰り出される。ブロア40からの高圧の風がパイプ41を通ってホース36に供給されており、高圧の風により肥料がホース36を通って作溝器35に供給され、作溝器35により田面に形成された溝に肥料が送り込まれる。
例えば、図5及び図13に示すように、第1施肥クラッチ38aを遮断状態に操作すると、最右側の伝動ケース8の2つの回転ケース9に対応する繰り出し部31が停止して、最右側の伝動ケース8の2つの回転ケース9に対応する2つの作溝器35に肥料が供給されない。このように、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dの各々が、隣接する2つの植付条に対応している。
図5,12,13に示すように、駆動軸37と平行に繰り出し部31に亘って操作軸63が、支持フレーム30のブラケット30aの開口部に回転自在に支持されており、操作軸63において第1〜4施肥クラッチ38a〜38dに対向する部分(支持フレーム30のブラケット30aの近傍)に、第1,2,3,4カム部材64a,64b,64c,64dが所定角度ずつ位相をずらして固定されている。操作軸63を回転駆動する電動モータ65が操作軸63の一端に備えられて、操作軸63の位相を検出するポテンショメータ66が操作軸63の他端に備えられている。
以上の構造により、後述する[6]に記載のように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dを回転駆動することにより、第1〜4カム部材64a〜64dにより第1〜4施肥クラッチ38a〜38dが、作動及び停止状態に操作される。第1〜4カム部材64a〜64dが第1〜4施肥クラッチ38a〜38dを停止状態に操作する場合、第1〜4カム部材64a〜64d及び操作軸63を第1〜4施肥クラッチ38a〜38dから離そうとする反力が、第1〜4カム部材64a〜64dの付近に発生しても、この反力が支持フレーム30のブラケット30aによって支持される。
[5]
次に、第1〜4植付アームクラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24dの操作構造について説明する。
図3,4,6,7に示すように、苗のせ台12の前側部に、右及び左のブラケット42が固定されている。右のブラケット42に電動モータ43(駆動機構に相当)及びギヤケース44が固定され、駆動軸45が回転自在に支持されており、駆動軸45に固定された伝動ギヤ45aとギヤケース44のピニオンギヤ44aとが咬合している。左のブラケット42にボス部46が固定され、ボス部46に支持軸47が回転自在に支持されて、駆動軸45と支持軸47とに亘って操作軸48が固定されており、電動モータ43により駆動軸45を介して操作軸48が回転駆動される。ボス部46にポテンショメータ49が固定されて、支持軸47とポテンショメータ49とが接続されており、前述のように操作軸48が回転駆動されると、支持軸47も一緒に回転するのであり、ポテンションメータ49によって操作軸48の位相が検出される。
図8(イ)(ロ)及び図9に示すように、操作軸48はアルミの押し出し材により構成されており、外面がスプライン状に形成されている。4個の第1,2,3,4カム部材51,52,53,54が用意されており、第1〜4カム部材51〜54は合成樹脂により一体的に形成されて全て同じ形状に構成されている。第1〜4カム部材51〜54は、小半径の円弧状(円弧面状)の部分、三角状の一対の角部分、大半径の円弧状(円弧面状)の部分、及び横長のボス部51e,52e,53e,54eが備えられており、第1〜4カム部材51〜54のボス部51e〜54eの内面が、操作軸48の外面と同じスプライン状に形成されている(第1〜4カム部材51〜54のボス部51e〜54eの開口形状が操作軸48の断面と同形状)。
これにより、図8(イ)(ロ),9,10に示すように、操作軸48を第1〜4カム部材51〜54のボス部51e〜54eに所定位相で挿入することによって、第1〜4カム部材51〜54を操作軸48に所定位相で回転不能な状態に取り付けることができる。操作軸48を第1〜4カム部材51〜54のボス部51e〜54eに別の所定位相で挿入することによって、第1〜4カム部材51〜54を操作軸48に別の所定位相で回転不能な状態に取り付けることができるのであり、操作軸48に第1〜4カム部材51〜54を所望の所定位相で取り付けることができる。操作軸48を所望の個数の第1〜4カム部材51〜54のボス部51e〜54eに挿入することにより、操作軸48に取り付けられる第1〜4カム部材51〜54の個数を任意に設定することができる。
図3,6,7においては、右のブラケット42の内側の操作軸48の部分に、第1及び第2カム部材51,52が取り付けられ、左のブラケット42の内側の操作軸48の部分に、第3及び第4カム部材53,54が取り付けられており、第1〜4カム部材51〜54が所定角度ずつ位相をずらして操作軸48に取り付けられている(図10参照)。
これにより図8(イ)(ロ),9,10に示すように、第2及び第3カム部材52,53において、小半径の円弧状(円弧面状)の部分が全条作動部分52a,53aとなり、三角状の一対の角部分が右及び左停止部分52b,53b,52c,53cとなり、大半径の円弧状(円弧面状)の部分が停止保持部分52d,53dとなる。第1カム部材51において、小半径の円弧状(円弧面状)の部分が全条作動部分51aとなり、三角状の一方の角部分が右停止部分51bとなり、大半径の円弧状(円弧面状)の部分が停止保持部分51dとなるのであり、三角状の他方の角部分は機能しない。第4カム部材54において、小半径の円弧状(円弧面状)の部分が全条作動部分54aとなり、三角状の一方の角部分が全条停止部分54bとなり、三角状の他方の角部分が左停止部分54cとなり、大半径の円弧状(円弧面状)の部分が停止保持部分54dとなる。
図3,6,7に示すように、右及び左のブラケット42に支持軸55が固定されて、右のブラケット42の内側において支持軸55周りに、アーム状の第1及び第2操作部56a,56bが上下揺動自在に苗のせ台12に向かって支持されており、左のブラケット42の内側において支持軸55周りに、アーム状の第3及び第4操作部56c,56dが上下揺動自在に苗のせ台12に向かって支持されている。第1〜4操作部56a〜56dにローラー57が支持されており、第1〜4操作部56a〜56dのローラー57の各々が第1〜4カム部材51〜54に上側から乗っている。
図3,4,6,7に示すように、支持フレーム29において右及び左のブラケット42の下側の部分に、右及び左のブラケット58が固定されており、右及び左のブラケット58の各々にワイヤ59のアウター59aが2本ずつ(合計4本)固定され、ワイヤ59のインナー59bが第1〜4操作部56a〜56dの各々に接続されている。ワイヤ59の下部の分岐部60から2本のワイヤ61が延出されて(合計8本のワイヤ61)、ワイヤ61のインナー61b(図17参照)が第1〜4植付アームクラッチ19a〜19d、及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24dの各々に接続されている。
図17に示すように、分岐部60は箱状に構成されてワイヤ59,61のアウター59a,61aが分岐部60の外壁部に固定されており、分岐部60の内部に配置された連結部材62にワイヤ59,61のインナー59b,61bが接続されている。分岐部60の内部において連結部材62は移動自在であり、ワイヤ59のインナー59bの引き操作が連結部材62を介してワイヤ61のインナー61bに伝達される。連結部材62に切欠き部62aが形成されて、ワイヤ59,61のインナー59b,61bの先端部を連結部材62の切欠き部62aに挿入することにより、連結部材62にワイヤ59,61のインナー59b,61bが接続されている。分岐部60のワイヤ59側の部分に開閉自在な蓋部60aが備えられており、分岐部60の蓋部60aを開き操作することにより、ワイヤ59のインナー59bの先端部を連結部材62から取り外すことができ、ワイヤ59の取り外しが容易に行える。この場合、分岐部60の全面に開閉自在な蓋部(図示せず)を備えるように構成してもよい。
以上の構造により、後述する[6]に記載のように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54を回転駆動することによって、第1〜4カム部材51〜54により第1〜4操作部56a〜56dが揺動操作され、第1〜4操作部56a〜56d及びワイヤ59,61を介して第1〜4植付アームクラッチ19a〜19d、及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24dが作動及び停止状態に操作される。
[6]
次に、第1〜4植付アームクラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24d、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dの操作について説明する。
図1及び図11に示すように、前輪1を操向操作する操縦ハンドル67の下側に、第1,2,3,4停止スイッチ68a,68b,68c,68d(クラッチ操作具に相当)が右側から順に左方に配置されている。第1〜4停止スイッチ68a〜68dはプッシュオン・プッシュオフ型式の押しボタン式に構成されて、第1〜4停止スイッチ68a〜68dにランプ(図示せず)が内装されており、第1〜4停止スイッチ68a〜68dの操作位置が制御装置69に入力されている。制御装置69は後述するように第1〜4停止スイッチ68a〜68dの操作に基づいて、電動モータ43,65を作動操作するのであり、ポテンショメータ49,66の検出信号が制御装置69に入力されている。
図10に示す状態は、第1〜4停止スイッチ68a〜68dを押し操作していない状態で、第1〜4停止スイッチ68a〜68dを作動位置に操作した状態であり、第1〜4停止スイッチ68a〜68dのランプが消灯した状態である(全条作動状態)。
全条作動状態において、操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54が図10に示す回転位相に位置しており、第1〜4操作部56a〜56dが図10に示す位置にあり、第1〜4植付アームクラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24dが作動状態に操作されている。操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが図16(イ)に示す位相に位置しており、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dが作動状態に操作されている。
図10に示す全条作動状態において、第1停止スイッチ68aを押し操作して停止位置に操作すると、第1停止スイッチ68aのランプが点灯する。
これにより、図14(イ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54が紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第1操作部56aのローラー57が第1カム部材51の右停止部分51bから停止保持部分51dに乗り上がり、第1操作部56aが上方に揺動操作され、ワイヤ59,61が引き操作されて、第1植付アームクラッチ19a及び第1縦送りクラッチ24aが停止状態に操作される。これと同時に、図16(ロ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第1カム部材64aが第1施肥クラッチ38aに接当し、第1施肥クラッチ38aが図13の紙面左方にスライド操作されて停止状態に操作される。
前述のように、第1停止スイッチ68aを押し操作して停止位置に操作した状態において、第2停止スイッチ68bを押し操作して停止位置に操作すると、第2停止スイッチ68bのランプが点灯する。
これにより、図14(ロ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54がさらに紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第2操作部56bのローラー57が第2カム部材52の右停止部分52bから停止保持部分52dに乗り上がり、第2カム部材52により第2操作部56bが上方に揺動操作され、ワイヤ59,61が引き操作されて、第2植付アームクラッチ19b及び第2縦送りクラッチ24bが停止状態に操作される。これと同時に、図16(ハ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dがさらに紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第2カム部材64bが第2施肥クラッチ38bに接当し、第2施肥クラッチ38bが図13の紙面左方にスライド操作されて停止状態に操作される。
この場合に、前述のように操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54、操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが回転駆動されても、第1操作部56aのローラー57が第1カム部材51の停止保持部分51dに乗り上がった状態が維持されて、第1植付アームクラッチ19a及び第1縦送りクラッチ24aが停止状態に維持されているのであり、第1カム部材64aにより第1施肥クラッチ38aが図13の紙面左方にスライド操作された停止状態に維持されている。
前述のように、第1,2停止スイッチ68a,68bを押し操作して停止位置に操作した状態において、第3停止スイッチ68cを押し操作して停止位置に操作すると、第3停止スイッチ68cのランプが点灯する。
これにより、図14(ハ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54がさらに紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第3操作部56cのローラー57が第3カム部材53の右停止部分53bから停止保持部分53dに乗り上がり、第3カム部材53により第3操作部56cが上方に揺動操作され、ワイヤ59,61が引き操作されて、第3植付アームクラッチ19c及び第3縦送りクラッチ24cが停止状態に操作される。これと同時に、図16(ニ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dがさらに紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第3カム部材64cが第3施肥クラッチ38cに接当し、第3施肥クラッチ38cが図13の紙面左方にスライド操作されて停止状態に操作される。
この場合、前述のように操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54、操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが回転駆動されても、第1,2操作部56a,56bのローラー57が第1,2カム部材51,52の停止保持部分51d,52dに乗り上がった状態が維持されて、第1,2植付アームクラッチ19a,19b及び第1,2縦送りクラッチ24a,24bが停止状態に維持されているのであり、第1,2カム部材64a,64bにより第1,2施肥クラッチ38a,38bが図13の紙面左方にスライド操作された停止状態に維持されている。
前述のように、第1,2,3停止スイッチ68a,68b,68cを押し操作して停止位置に操作した状態において、第4停止スイッチ68dを押し操作して停止位置に操作すると、第4停止スイッチ68dのランプが点灯する。
これにより、図14(ニ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54がさらに紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第4操作部56dのローラー57が第4カム部材54の全条停止部分54bから停止保持部分54dに乗り上がり、第4カム部材54により第4操作部56dが上方に揺動操作され、ワイヤ59,61が引き操作されて、第4植付アームクラッチ19d及び第4縦送りクラッチ24dが停止状態に操作される。これと同時に図16(ホ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dがさらに紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第4カム部材64dが第4施肥クラッチ38dに接当し、第4施肥クラッチ38dが図13の紙面左方にスライド操作されて停止状態に操作される。
この場合、前述のように操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54、操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが回転駆動されても、第1,2,3操作部56a,56b,56cのローラー57が第1,2,3カム部材51,52,53の停止保持部分51d,52d,53dに乗り上がった状態が維持されて、第1,2,3植付アームクラッチ19a,19b,19c及び第1,2,3縦送りクラッチ24a,24b,24cが停止状態に維持されているのであり、第1,2,3カム部材64a,64b,64cにより第1,2,3施肥クラッチ38a,38b,38cが図13の紙面左方にスライド操作された停止状態に維持されている。
これにより、第1〜4植付アームクラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24d、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dが停止状態に操作された全条停止状態となる。
[7]
前項[6]に記載のように、第1〜4停止スイッチ68a〜68dを押し操作して停止位置に操作した状態(全条停止状態)において、第4停止スイッチ68dを押し操作して作動位置に操作すると、第4停止スイッチ68dのランプが消灯する。
これにより、図14(ニ)から図14(ハ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54が紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第4操作部56dのローラー57が第4カム部材54の全条停止部分54bから全条作動部分54aに戻り、第4カム部材54により第4操作部56dが下方に揺動操作され、ワイヤ59,61が戻し操作されて、第4植付アームクラッチ19d及び第4縦送りクラッチ24dが作動状態に操作される。これと同時に図16(ホ)から図16(ニ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第4カム部材64dが第4施肥クラッチ38dから離れ、第4施肥クラッチ38dが図13の紙面右方にスライド操作されて作動状態に操作される。
この場合、前述のように操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54、操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが回転駆動されても、第1,2,3操作部56a,56b,56cのローラー57が第1,2,3カム部材51,52,53の停止保持部分51d,52d,53dに乗り上がった状態が維持されて、第1,2,3植付アームクラッチ19a,19b,19c及び第1,2,3縦送りクラッチ24a,24b,24cが停止状態に維持されているのであり、第1,2,3カム部材64a,64b,64cにより第1,2,3施肥クラッチ38a,38b,38cが図13の紙面左方にスライド操作された停止状態に維持されている。
前述のように、第1,2,3停止スイッチ68a,68b,68cを押し操作して停止位置に操作した状態において、第3停止スイッチ68cを押し操作して作動位置に操作すると、第3停止スイッチ68cのランプが点灯する。
これによって、図14(ハ)から図14(ロ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54がさらに紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第3操作部56cのローラー57が第3カム部材53の右停止部分53bから全条作動部分53aに戻り、第3カム部材53により第3操作部56cが下方に揺動操作され、ワイヤ59,61が戻し操作されて、第3植付アームクラッチ19c及び第3縦送りクラッチ24cが作動状態に操作される。これと同時に図16(ニ)から図16(ハ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dがさらに紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第3カム部材64cが第3施肥クラッチ38cから離れ、第3施肥クラッチ38cが図13の紙面右方にスライド操作されて作動状態に操作される。
この場合、前述のように操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54、操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが回転駆動されても、第1,2操作部56a,56bのローラー57が第1,2カム部材51,52の停止保持部分51d,52dに乗り上がった状態が維持されて、第1,2植付アームクラッチ19a,19b及び第1,2縦送りクラッチ24a,24bが停止状態に維持されているのであり、第1,2カム部材64a,64bにより第1,2施肥クラッチ38a,38bが図13の紙面左方にスライド操作された停止状態に維持されている。
前述のように、第1,2停止スイッチ68a,68bを押し操作して停止位置に操作した状態において、第2停止スイッチ68bを押し操作して作動位置に操作すると、第2停止スイッチ68bのランプが点灯する。
これによって、図14(ロ)から図14(イ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54がさらに紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第2操作部56bのローラー57が第2カム部材52の右停止部分52bから全条停止部分52aに戻り、第2カム部材52により第2操作部56bが下方に揺動操作され、ワイヤ59,61が戻し操作されて、第2植付アームクラッチ19b及び第2縦送りクラッチ24bが作動状態に操作される。これと同時に図16(ハ)から図16(ロ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dがさらに紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第2カム部材64bが第2施肥クラッチ38bから離れ、第2施肥クラッチ38bが図13の紙面右方にスライド操作されて作動状態に操作される。
この場合に、前述のように操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54、操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが回転駆動されても、第1操作部56aのローラー57が第1カム部材51の停止保持部分51dに乗り上がった状態が維持されて、第1植付アームクラッチ19a及び第1縦送りクラッチ24aが停止状態に維持されているのであり、第1カム部材64aにより第1施肥クラッチ38aが図13の紙面左方にスライド操作された停止状態に維持されている。
前述のように、第1停止スイッチ68aを押し操作して停止位置に操作した状態において、第1停止スイッチ68aを押し操作して作動位置に操作すると、第1停止スイッチ68aのランプが点灯する。
これにより、図14(イ)から図10に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54がさらに紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第1操作部56aのローラー57が第1カム部材51の右停止部分51bから全条作動部分51aに戻り、第1カム部材51により第1操作部56aが下方に揺動操作され、ワイヤ59,61が戻し操作されて、第1植付アームクラッチ19a及び第1縦送りクラッチ24aが作動状態に操作される。これと同時に図16(ロ)から図16(イ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dがさらに紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第1カム部材64aが第1施肥クラッチ38aから離れ、第1施肥クラッチ38aが図13の紙面右方にスライド操作されて作動状態に操作される。これにより、全条作動状態に復帰する。
[8]
図10に示すように、第1〜4停止スイッチ68a〜68dを押し操作していない状態(第1〜4停止スイッチ68a〜68dのランプが消灯した状態)で、第1〜4停止スイッチ68a〜68dを作動位置に操作している状態(全条作動状態)において、第4停止スイッチ68dを押し操作して停止位置に操作すると、第4停止スイッチ68dのランプが点灯する。
これにより、図10から図15(イ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54が紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第4操作部56dのローラー57が第4カム部材54の左停止部分54cから停止保持部分54dに乗り上がり、第4操作部56dが上方に揺動操作され、ワイヤ59,61が引き操作されて、第4植付アームクラッチ19d及び第4縦送りクラッチ24dが停止状態に操作される。これと同時に、図16(イ)に示す状態から、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第4カム部材64dが第4施肥クラッチ38dに接当し、第4施肥クラッチ38dが図13の紙面左方にスライド操作されて停止状態に操作される。
以上のように第1〜4停止スイッチ68a〜68dを押し操作していない状態(第1〜4停止スイッチ68a〜68dのランプが消灯した状態)で、第1〜4停止スイッチ68a〜68dを作動位置に操作している状態(全条作動状態)において、第4,3,2停止スイッチ68d,68c,68bを順番に押し操作して停止位置に操作することにより、前項[6]とは逆の順序で第4,3,2カム部材54,53,52の左停止部分54c,53c,52cによって、
第4植付アームクラッチ19d及び第4縦送りクラッチ24d、第4施肥クラッチ38dの停止状態(第3,2,1植付アームクラッチ19c,19b,19a及び第3,2,1縦送りクラッチ24c,24b,24a、第3,2,1施肥クラッチ38c,38b,38aの作動状態)(図15(イ)参照)、
第4,3植付アームクラッチ19d,19c及び第4,3縦送りクラッチ24d,24c、第4,3施肥クラッチ38d,38cの停止状態(第2,1植付アームクラッチ19b,19a及び第2,1縦送りクラッチ24b,24a、第2,1施肥クラッチ38b,38aの作動状態)(図15(ロ)参照)、
第4,3,2植付アームクラッチ19d,19c,19b及び第4,3,2縦送りクラッチ24d,24c,24b、第4,3,2施肥クラッチ38d,38c,38bの停止状態(第1植付アームクラッチ19a及び第1縦送りクラッチ24a、第1施肥クラッチ38aの作動状態)(図15(ハ)参照)が得られる。
第4,3,2停止スイッチ68d,68c,68bを順番に押し操作して停止位置に操作した後に(図15(ハ)の状態)、第1停止スイッチ68aを押し操作して停止位置に操作すると、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが、図15(ハ)に示す状態から前述とは逆に紙面反時計方向に大きく回転駆動され、図15(ロ)(イ)、図10及び図14(イ)(ロ)(ハ)を通過して図14(ニ)に示す状態に達する。これと同時に、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが回転駆動されて、図16(ホ)に示す状態に達して、第1カム部材64aが第1施肥クラッチ38aに接当し、第1施肥クラッチ38aが図13の紙面左方にスライド操作されて停止状態に操作される。
これにより、前項[6]に記載のように、第1〜4カム部材51〜54の右停止部分51b,52b,53b及び全条停止部分54bにより、第1〜4植付アームクラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24d、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dが停止状態に操作された全条停止状態となる。
[9]
前項[8]に記載のように、第1〜4停止スイッチ68a〜68dを押し操作して停止位置に操作した状態(全条停止状態)において(図14(ニ)参照)、第1停止スイッチ68aを押し操作して作動位置に操作すると、第1停止スイッチ68aのランプが消灯する。
これにより、図14(ニ)に示す状態から、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54が前述とは逆に紙面時計方向に大きく回転駆動され、図14(ハ)(ロ)(イ)、図10及び図15(イ)(ロ)を通過して図15(ハ)に示す状態に達して、第1植付アームクラッチ19a及び第1縦送りクラッチ24aが作動状態に操作され、これと同時に図16(ホ)に示す状態から、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第1カム部材64aが第1施肥クラッチ38aから離れ、第1施肥クラッチ38aが図13の紙面右方にスライド操作されて作動状態に操作される(第4,3,2植付アームクラッチ19d,19c,19b及び第4,3,2縦送りクラッチ24d,24c,24b、第4,3,2施肥クラッチ38d,38c,38bの停止状態(第1植付アームクラッチ19a及び第1縦送りクラッチ24a、第1施肥クラッチ38aの作動状態))。
次に第2,3,4停止スイッチ68b,68c,68dを順番に押し操作して作動位置に操作することにより、前項[7]とは逆の順序で第2,3,4カム部材52,53,54の左停止部分52c,53c,54cによって、
第4,3植付アームクラッチ19d,19c及び第4,3縦送りクラッチ24d,24c、第4,3施肥クラッチ38d,38cの停止状態(第2,1植付アームクラッチ19b,19a及び第2,1縦送りクラッチ24b,24a、第2,1施肥クラッチ38b,38aの作動状態)(図15(ロ)参照)、
第4植付アームクラッチ19d及び第4縦送りクラッチ24d、第4施肥クラッチ38dの停止状態(第3,2,1植付アームクラッチ19c,19b,19a及び第3,2,1縦送りクラッチ24c,24b,24a、第3,2,1施肥クラッチ38c,38b,38aの作動状態)(図15(イ)参照)、
並びに全条作動状態が得られる(図10参照)。
[9]
乗用型田植機では一般に、一回の植付行程が終了して機体が畦際に達すると、苗植付装置7を田面から大きく上昇駆動して、操縦ハンドル67により前輪1を操向操作し、機体を畦際で旋回させるのであり、畦際での旋回が終了すると、苗植付装置7を田面に下降駆動して次の植付行程に入る。
この場合に、第1〜4停止スイッチ68a〜68dのいずれかを押し操作して停止位置に操作した状態(停止位置に操作した第1〜4停止スイッチ68a〜68dのランプが点灯し、停止位置に操作した第1〜4停止スイッチ68a〜68dに対応する第1〜4植付アームクラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24d、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dの停止状態)において、一回の植付行程が終了して機体が畦際に達し、苗植付装置7を田面から大きく上昇駆動すると(これに伴ってエンジン3の動力をPTO軸18に伝達する植付クラッチ(図示せず)が遮断状態に操作される)、図11に示すブザー70が作動し、計器パネル72に備えられた警告ランプ71が点滅して、押し操作して停止位置に操作した第1〜4停止スイッチ68a〜68dが作動位置に戻し操作されてランプが消灯し、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54が図10に示す位相に回転駆動され、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが図16(イ)に示す位相に回転駆動されて、全条作動状態に戻る。
この後、畦際での旋回が終了し、苗植付装置7を田面に下降駆動し植付クラッチを伝動状態に操作して次の植付行程に入る際に、所望の第1〜4停止スイッチ68a〜68dを押し操作して停止位置に操作することにより、所望の第1〜4植付アームクラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24d、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dを停止状態に操作すればよい。
図11に示すように、プッシュオン・プッシュオフ型式で押しボタン式に構成された施肥停止スイッチ73が、運転座席5の後側(ホッパー32の前側)に備えられている。これにより、施肥停止スイッチ73を押し操作して入り位置に操作すると、第1〜4停止スイッチ68a〜68dに関係なく、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが図16(ホ)に示す位相に回転駆動されて、全ての第1〜4施肥クラッチ38a〜38dが停止状態に操作される(第1〜4植付アームクラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24dは、第1〜4停止スイッチ68a〜68dに従う)。施肥停止スイッチ73を押し操作して切り位置に操作すると、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dが第1〜4停止スイッチ68a〜68dに従う状態に復帰する。
図11に示すように、ホッパー32の肥料が所定量よりも少なくなったことを検出する肥料センサー(図示せず)が備えられており、肥料センサーの検出に基づいて点滅する肥料残量ランプ74が、計器パネル72に備えられている。8個の作溝器35のうちいずれかの作溝器35に肥料詰まりが発生したことを検出する肥料詰まりセンサー(図示せず)が備えられており、肥料詰まりセンサーの検出に基づいて点滅する肥料詰まりランプ75が、計器パネル72に備えられている。この場合、前述のように、施肥停止スイッチ73を押し操作して入り位置に操作すると、肥料残量ランプ74及び肥料詰まりランプ75が点灯し続ける状態となる。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]において、図19に示す構成を追加してもよい。
図19に示すように、苗のせ台12の後側の上側において苗のせ台12の全幅に亘って支持レール81が配置され、支持レール81に沿って往復移動自在な薬剤散布装置82が備えられている。薬剤散布装置82は、薬剤を貯留するホッパー82a、ホッパー82aの薬剤を所定量ずつ繰り出す繰り出し部82b、繰り出し部82bからの薬剤を散布するホース82c等を備えて構成されており、薬剤散布装置82が支持レール81に沿って往復移動するのに伴って、苗のせ台12に載置された苗に薬剤が散布される。
図19に示すように苗のせ台12において、第1〜4植付アームクラッチ19a〜19dに対応する2つの植付条の苗のせ面の範囲A1,A2,A3,A4が設定されている。第1〜4停止スイッチ68a〜68dを押し操作していない状態で、第1〜4停止スイッチ68a〜68dを作動位置に操作した状態(全条作動状態)において、薬剤散布装置82は全ての苗のせ面の範囲A1〜A4に亘って往復移動する。
図19に示すように、第1〜4停止スイッチ68a〜68dのいずれかを押し操作して停止位置に操作すると、停止位置に操作された第1〜4停止スイッチ68a〜68dに対応する苗のせ面以外の苗のせ面の範囲A1〜A4に亘って、薬剤散布装置82が往復移動する(例えば、第1停止スイッチ68aを押し操作して停止位置に操作すると、薬剤散布装置82は苗のせ面の範囲A2,A3,A4に亘って往復移動する)。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態]において、図10に示す第1〜4カム部材51〜54を別々に備えるのではなく、一つのカム部材(図示せず)に第1〜4カム部材51〜54の機能を備えるように構成してもよい。
図10に示す第1カム部材51において、小半径の円弧状(円弧面状)の部分が全条作動部分51aとなり、三角状の一方の角部分が全条停止部分(図10の51bの部分)となり、三角状の他方の角部分が左停止部分となり、大半径の円弧状(円弧面状)の部分が停止保持部分51dとなるように構成してもよい。この場合、第4カム部材51において小半径の円弧状(円弧面状)の部分が全条作動部分54aとなり、三角状の一方の角部分が左停止部分54cとなり、大半径の円弧状(円弧面状)の部分が停止保持部分54dとなるのであり、三角状の他方の角部分(図10の54bの部分)は機能しない。
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]において、図11に示す第1〜4停止スイッチ68〜68dに代えて、1本の停止レバー(図示せず)(クラッチ操作具に相当)により、第1〜4植付アームクラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24d、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dを作動及び停止状態に操作できるように構成してもよい。この場合、停止レバーを操縦ハンドル67の近傍に備えてもよく、運転座席5の右横側(又は左横側)に備えてもよい。
[発明の実施の第4別形態]
本発明は、8条植型式の苗植付装置7ばかりではなく、10条植型式や6条植型式、5条植型式の苗植付装置7にも適用できるのであり、ホッパー32、繰り出し部31、作溝器35、ホース36及び第1〜4施肥クラッチ38a〜38dを装備しない乗用型田植機にも適用できる。
本発明は乗用型田植機ばかりではなく、乗用型直播機や乗用型薬剤散布機等の水田作業機にも適用できる。
乗用型田植機の全体側面図 乗用型田植機の全体平面図 苗植付装置の全体平面図 苗植付装置の正面図 ホッパー、繰り出し部、電動モータ、操作軸、第1〜4カム部材及び第1〜4施肥クラッチの付近の背面図 苗のせ台における電動モータ、操作軸、第1〜4カム部材及び第1〜4操作部の付近の縦断正面図 苗のせ台における電動モータ、操作軸、第1カム部材及び第1操作部の付近の縦断側面図 苗のせ台における操作軸及び第1〜4カム部材の断面図 苗のせ台における操作軸及び第1〜4カム部材の斜視図 全条作動状態において、苗のせ台における電動モータ、操作軸、第1〜4カム部材及び第1〜4操作部と第1〜4植付アームクラッチ及び第1〜縦送りクラッチとの連係状態を示す図 第1〜4停止スイッチと電動モータとの連係状態を示す図 繰り出し部における操作軸及び第1〜4カム部材の斜視図 繰り出し部における操作軸及び第1〜4カム部材と第1〜4施肥クラッチとの連係状態を示す平面図 苗のせ台における操作軸、第1〜4カム部材及び第1〜4操作部の作動状態を示す図 苗のせ台における操作軸、第1〜4カム部材及び第1〜4操作部の作動状態を示す図 繰り出し部における操作軸及び第1〜4カム部材の作動状態を示す図 ワイヤ及び分岐部の斜視図 繰り出し部の支持フレーム、基部フレーム及び支柱の付近の縦断正面図(イ)及び縦断側面図(ロ) 発明の実施の第1別形態において、苗のせ台及び薬剤散布装置の付近の背面図
9,10 作業部
19a,19b,19c,19d 少数条クラッチ
24a,24b,24c,24d 少数条クラッチ
43 駆動機構
51,52,53,54 カム部
8a,68b,68c,68d クラッチ操作具
G 田面

Claims (2)

  1. 田面に作業を行う作業部を作業条に応じて備え、前記少数の作業部を作動及び停止操作自在な少数条クラッチを複数個備え
    前記少数条クラッチと同数の複数のカム部材を、それらの回転方向に所定角度ずつ位相をずらした状態で一体回転するように構成し、前記複数のカム部材を回転駆動する駆動機構と、人為的に操作されるクラッチ操作具とを備え、
    前記クラッチ操作具の操作に基づいて、前記駆動機構により前記複数のカム部材が第1方向及び第1方向とは逆の第2方向に回転駆動され、前記複数のカム部材により対応する少数条クラッチが作動及び停止状態に操作されるように構成すると共に、
    前記複数のカム部材の操作状態として、前記全ての少数条クラッチが作動状態に操作される全条作動状態と、前記複数のカム部材が第1方向に回転駆動されることにより前記少数条クラッチが右端から順停止状態に操作される複数の右停止状態と、前記複数のカム部材が第2方向に回転駆動されることにより前記少数条クラッチが左端から順停止状態に操作される複数の左停止状態と、前記全ての少数条クラッチが停止状態に操作される全条停止状態とを備え、
    作業条数を左右の一端側から減少させる場合は、前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動で前記複数のカム部材が前記第1方向に所定角度で回転駆動され、この所定角度の回転駆動で、前記複数のカム部材が、前記全条作動状態から前記複数の右停止状態又は左停止状態を経て前記全条停止状態へとその順に操作されるように構成し、
    作業条数を左右の他端側から減少させる場合は、前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動で前記複数のカム部材が前記第2方向に所定角度で回転駆動され、この所定角度の回転駆動で、前記複数のカム部材が、前記全条作動状態から前記複数の左停止状態又は右停止状態へとその順に操作され、前記複数のカム部材が作業条数が最少となる左停止状態又は右停止状態に操作された状態での前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動では、前記複数のカム部材が前記第1方向に回転駆動されて一旦前記全条作動状態に操作されてから前記全条停止状態に操作されるように構成してある水田作業機。
  2. 田面に作業を行う作業部を作業条に応じて備え、前記少数の作業部を作動及び停止操作自在な少数条クラッチを複数個備え、
    一つのカム部材と、前記カム部材を回転駆動する駆動機構と、人為的に操作されるクラッチ操作具とを備え、
    前記クラッチ操作具の操作に基づいて、前記駆動機構により前記カム部材が第1方向及び第1方向とは逆の第2方向に回転駆動され、前記カム部材により前記複数の少数条クラッチが作動及び停止状態に操作されるように構成すると共に、
    前記カム部材の操作状態として、前記全ての少数条クラッチが作動状態に操作される全条作動状態と、前記カム部材が第1方向に回転駆動されることにより前記少数条クラッチが右端から順に停止状態に操作される複数の右停止状態と、前記カム部材が第2方向に回転駆動されることにより前記少数条クラッチが左端から順に停止状態に操作される複数の左停止状態と、前記全ての少数条クラッチが停止状態に操作される全条停止状態とを備え、
    作業条数を左右の一端側から減少させる場合は、前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動で前記カム部材が前記第1方向に所定角度で回転駆動され、この所定角度の回転駆動で、前記カム部材が、前記全条作動状態から前記複数の右停止状態又は左停止状態を経て前記全条停止状態へとその順に操作されるように構成し、
    作業条数を左右の他端側から減少させる場合は、前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動で前記カム部材が前記第2方向に所定角度で回転駆動され、この所定角度の回転駆動で、前記カム部材が、前記全条作動状態から前記複数の左停止状態又は右停止状態へとその順に操作され、作業条数が最少となる左停止状態又は右停止状態に前記カム部材が操作された状態での前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動では、前記カム部材が前記第1方向に回転駆動されて一旦前記全条作動状態に操作されてから前記全条停止状態に操作されるように構成してある水田作業機。
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