JP4820200B2 - 水田作業機 - Google Patents
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Description
これにより、運転者がクラッチ操作具を操作すると、制御手段により電動モータが操作されて作動部材が長手方向に沿って直線移動し、作動部材により操作部が操作されて、操作部及び連係機構を介して所望の少数条クラッチが作動及び停止状態に操作される。
この場合、特許文献1において、作動部材(特許文献1の図4及び図5の33)を配置する為のスペースを小さなものにする為に作動部材自身を小さなものに構成すると、複数の操作部(特許文献1の図4及び図5の32)を、間隔を狭めて配置しなければならなくなり、これに伴って作動部材における操作部を操作する部分の幅も狭いものになる。これにより作動部材における操作部を操作する部分の傾斜が急なものとなって、作動部材による操作部の操作(少数条クラッチの操作)が円滑に行われ難くなることが考えられる。
田面に作業を行う作業部を作業条に応じて備え、前記少数の作業部を作動及び停止操作自在な少数条クラッチを複数個備え、前記少数条クラッチと同数の複数のカム部材を、それらの回転方向に所定角度ずつ位相をずらした状態で一体回転するように構成し、前記複数のカム部材を回転駆動する駆動機構と、人為的に操作されるクラッチ操作具とを備え、前記クラッチ操作具の操作に基づいて、前記駆動機構により前記複数のカム部材が第1方向及び第1方向とは逆の第2方向に回転駆動され、前記複数のカム部材により対応する少数条クラッチが作動及び停止状態に操作されるように構成すると共に、
前記複数のカム部材の操作状態として、前記全ての少数条クラッチが作動状態に操作される全条作動状態と、前記複数のカム部材が第1方向に回転駆動されることにより前記少数条クラッチが右端から順に停止状態に操作される複数の右停止状態と、前記複数のカム部材が第2方向に回転駆動されることにより前記少数条クラッチが左端から順に停止状態に操作される複数の左停止状態と、前記全ての少数条クラッチが停止状態に操作される全条停止状態とを備え、
作業条数を左右の一端側から減少させる場合は、前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動で前記複数のカム部材が前記第1方向に所定角度で回転駆動され、この所定角度の回転駆動で、前記複数のカム部材が、前記全条作動状態から前記複数の右停止状態又は左停止状態を経て前記全条停止状態へとその順に操作されるように構成し、
作業条数を左右の他端側から減少させる場合は、前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動で前記複数のカム部材が前記第2方向に所定角度で回転駆動され、この所定角度の回転駆動で、前記複数のカム部材が、前記全条作動状態から前記複数の左停止状態又は右停止状態へとその順に操作され、前記複数のカム部材が作業条数が最少となる左停止状態又は右停止状態に操作された状態での前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動では、前記複数のカム部材が前記第1方向に回転駆動されて一旦前記全条作動状態に操作されてから前記全条停止状態に操作されるように構成してある。
請求項2に係る発明では、
田面に作業を行う作業部を作業条に応じて備え、前記少数の作業部を作動及び停止操作自在な少数条クラッチを複数個備え、一つのカム部材と、前記カム部材を回転駆動する駆動機構と、人為的に操作されるクラッチ操作具とを備え、前記クラッチ操作具の操作に基づいて、前記駆動機構により前記カム部材が第1方向及び第1方向とは逆の第2方向に回転駆動され、前記カム部材により前記複数の少数条クラッチが作動及び停止状態に操作されるように構成すると共に、
前記カム部材の操作状態として、前記全ての少数条クラッチが作動状態に操作される全条作動状態と、前記カム部材が第1方向に回転駆動されることにより前記少数条クラッチが右端から順に停止状態に操作される複数の右停止状態と、前記カム部材が第2方向に回転駆動されることにより前記少数条クラッチが左端から順に停止状態に操作される複数の左停止状態と、前記全ての少数条クラッチが停止状態に操作される全条停止状態とを備え、
作業条数を左右の一端側から減少させる場合は、前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動で前記カム部材が前記第1方向に所定角度で回転駆動され、この所定角度の回転駆動で、前記カム部材が、前記全条作動状態から前記複数の右停止状態又は左停止状態を経て前記全条停止状態へとその順に操作されるように構成し、
作業条数を左右の他端側から減少させる場合は、前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動で前記カム部材が前記第2方向に所定角度で回転駆動され、この所定角度の回転駆動で、前記カム部材が、前記全条作動状態から前記複数の左停止状態又は右停止状態へとその順に操作され、作業条数が最少となる左停止状態又は右停止状態に前記カム部材が操作された状態での前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動では、前記カム部材が前記第1方向に回転駆動されて一旦前記全条作動状態に操作されてから前記全条停止状態に操作されるように構成してある。
このように構成するとカム部材において、1つの全条作動状態、複数の右及び左停止状態、2つの全条停止状態に対応する2つの全条停止状態を備える必要が生じる。回転駆動されるカム部材では、作動範囲が360度の範囲に限られるので、前述のようにカム部材に1つの全条作動状態、複数の右及び左停止状態、2つの全条停止状態を備えると、少数条クラッチを操作する部分の範囲(角度の範囲)が小さなものになり、少数条クラッチの操作が滑らかなものでなくなることが考えられる。
図1及び図2に示すように、前輪1及び後輪2で支持された機体の前部に、エンジン3及びミッションケース4が備えられ、機体の後部に四連リンク式のリンク機構6が油圧シリンダ14により昇降駆動自在に支持されており、リンク機構6に苗植付装置7が支持されて、水田作業機の一例である乗用型田植機が構成されている。
次に、第1,2,3,4植付アームクラッチ19a,19b,19c,19d(少数条クラッチに相当)について説明する。
図3に示すように、伝動ケース8における回転ケース9の支持部に、第1〜4植付アームクラッチ19a〜19dが右の伝動ケース8から順に備えられている。第1〜4植付アームクラッチ19a〜19dは1つの伝動ケース8において、2つの回転ケース9に動力を伝動及び遮断操作して、2つの回転ケース9を作動及び停止操作するものであり、バネ(図示せず)により作動状態に付勢されている。
次に、苗のせ台12及び縦送り機構13、第1,2,3,4縦送りクラッチ24a,24b,24c,24d(少数条クラッチに相当)について説明する。
図2,3,4,7に示すように、伝動ケース8に亘って支持レール23が支持され、苗のせ台12の下部が支持レール23に沿って左右方向に移動自在に支持されている。支持フレーム16の右及び左側部から上方に右及び左の支持フレーム25が延出され、右及び左の支持フレーム25の上部に亘って支持フレーム26が固定されている。支持フレーム26の複数箇所に固定されたロッド27にローラー28が回転自在に支持され、断面コ字状の支持フレーム29が苗のせ台12の上部の前側部に沿って固定されており、ローラー28が支持フレーム29の内側に挿入されている。これにより、苗のせ台12が支持レール23に沿って左右方向に移動自在に支持されている。
次に、肥料を貯留するホッパー32、ホッパー32の肥料を第1〜4植付アームクラッチ19a〜19dに対応する植付条に供給可能な複数の繰り出し部31、繰り出し部31を作動及び停止操作自在な第1,2,3,4施肥クラッチ38a,38b,38c,38dについて説明する。
図5及び図18(イ)に示すように、右及び左の機体フレーム50の後部に壁状の支持フレーム76が固定され、右及び左の支持フレーム76の後部の上部に亘って、上部フレーム78が固定されており、図1に示すように、右及び左の支持フレーム76の後部にリンク機構6及び油圧シリンダ14が支持され、右及び左の支持フレーム76の前部に運転座席5が支持されている。
次に、第1〜4植付アームクラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24dの操作構造について説明する。
図3,4,6,7に示すように、苗のせ台12の前側部に、右及び左のブラケット42が固定されている。右のブラケット42に電動モータ43(駆動機構に相当)及びギヤケース44が固定され、駆動軸45が回転自在に支持されており、駆動軸45に固定された伝動ギヤ45aとギヤケース44のピニオンギヤ44aとが咬合している。左のブラケット42にボス部46が固定され、ボス部46に支持軸47が回転自在に支持されて、駆動軸45と支持軸47とに亘って操作軸48が固定されており、電動モータ43により駆動軸45を介して操作軸48が回転駆動される。ボス部46にポテンショメータ49が固定されて、支持軸47とポテンショメータ49とが接続されており、前述のように操作軸48が回転駆動されると、支持軸47も一緒に回転するのであり、ポテンションメータ49によって操作軸48の位相が検出される。
次に、第1〜4植付アームクラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24d、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dの操作について説明する。
図1及び図11に示すように、前輪1を操向操作する操縦ハンドル67の下側に、第1,2,3,4停止スイッチ68a,68b,68c,68d(クラッチ操作具に相当)が右側から順に左方に配置されている。第1〜4停止スイッチ68a〜68dはプッシュオン・プッシュオフ型式の押しボタン式に構成されて、第1〜4停止スイッチ68a〜68dにランプ(図示せず)が内装されており、第1〜4停止スイッチ68a〜68dの操作位置が制御装置69に入力されている。制御装置69は後述するように第1〜4停止スイッチ68a〜68dの操作に基づいて、電動モータ43,65を作動操作するのであり、ポテンショメータ49,66の検出信号が制御装置69に入力されている。
全条作動状態において、操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54が図10に示す回転位相に位置しており、第1〜4操作部56a〜56dが図10に示す位置にあり、第1〜4植付アームクラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24dが作動状態に操作されている。操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが図16(イ)に示す位相に位置しており、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dが作動状態に操作されている。
これにより、図14(イ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54が紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第1操作部56aのローラー57が第1カム部材51の右停止部分51bから停止保持部分51dに乗り上がり、第1操作部56aが上方に揺動操作され、ワイヤ59,61が引き操作されて、第1植付アームクラッチ19a及び第1縦送りクラッチ24aが停止状態に操作される。これと同時に、図16(ロ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第1カム部材64aが第1施肥クラッチ38aに接当し、第1施肥クラッチ38aが図13の紙面左方にスライド操作されて停止状態に操作される。
これにより、図14(ロ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54がさらに紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第2操作部56bのローラー57が第2カム部材52の右停止部分52bから停止保持部分52dに乗り上がり、第2カム部材52により第2操作部56bが上方に揺動操作され、ワイヤ59,61が引き操作されて、第2植付アームクラッチ19b及び第2縦送りクラッチ24bが停止状態に操作される。これと同時に、図16(ハ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dがさらに紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第2カム部材64bが第2施肥クラッチ38bに接当し、第2施肥クラッチ38bが図13の紙面左方にスライド操作されて停止状態に操作される。
これにより、図14(ハ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54がさらに紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第3操作部56cのローラー57が第3カム部材53の右停止部分53bから停止保持部分53dに乗り上がり、第3カム部材53により第3操作部56cが上方に揺動操作され、ワイヤ59,61が引き操作されて、第3植付アームクラッチ19c及び第3縦送りクラッチ24cが停止状態に操作される。これと同時に、図16(ニ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dがさらに紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第3カム部材64cが第3施肥クラッチ38cに接当し、第3施肥クラッチ38cが図13の紙面左方にスライド操作されて停止状態に操作される。
これにより、図14(ニ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54がさらに紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第4操作部56dのローラー57が第4カム部材54の全条停止部分54bから停止保持部分54dに乗り上がり、第4カム部材54により第4操作部56dが上方に揺動操作され、ワイヤ59,61が引き操作されて、第4植付アームクラッチ19d及び第4縦送りクラッチ24dが停止状態に操作される。これと同時に図16(ホ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dがさらに紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第4カム部材64dが第4施肥クラッチ38dに接当し、第4施肥クラッチ38dが図13の紙面左方にスライド操作されて停止状態に操作される。
これにより、第1〜4植付アームクラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24d、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dが停止状態に操作された全条停止状態となる。
前項[6]に記載のように、第1〜4停止スイッチ68a〜68dを押し操作して停止位置に操作した状態(全条停止状態)において、第4停止スイッチ68dを押し操作して作動位置に操作すると、第4停止スイッチ68dのランプが消灯する。
これにより、図14(ニ)から図14(ハ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54が紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第4操作部56dのローラー57が第4カム部材54の全条停止部分54bから全条作動部分54aに戻り、第4カム部材54により第4操作部56dが下方に揺動操作され、ワイヤ59,61が戻し操作されて、第4植付アームクラッチ19d及び第4縦送りクラッチ24dが作動状態に操作される。これと同時に図16(ホ)から図16(ニ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第4カム部材64dが第4施肥クラッチ38dから離れ、第4施肥クラッチ38dが図13の紙面右方にスライド操作されて作動状態に操作される。
これによって、図14(ハ)から図14(ロ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54がさらに紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第3操作部56cのローラー57が第3カム部材53の右停止部分53bから全条作動部分53aに戻り、第3カム部材53により第3操作部56cが下方に揺動操作され、ワイヤ59,61が戻し操作されて、第3植付アームクラッチ19c及び第3縦送りクラッチ24cが作動状態に操作される。これと同時に図16(ニ)から図16(ハ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dがさらに紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第3カム部材64cが第3施肥クラッチ38cから離れ、第3施肥クラッチ38cが図13の紙面右方にスライド操作されて作動状態に操作される。
これによって、図14(ロ)から図14(イ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54がさらに紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第2操作部56bのローラー57が第2カム部材52の右停止部分52bから全条停止部分52aに戻り、第2カム部材52により第2操作部56bが下方に揺動操作され、ワイヤ59,61が戻し操作されて、第2植付アームクラッチ19b及び第2縦送りクラッチ24bが作動状態に操作される。これと同時に図16(ハ)から図16(ロ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dがさらに紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第2カム部材64bが第2施肥クラッチ38bから離れ、第2施肥クラッチ38bが図13の紙面右方にスライド操作されて作動状態に操作される。
これにより、図14(イ)から図10に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54がさらに紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第1操作部56aのローラー57が第1カム部材51の右停止部分51bから全条作動部分51aに戻り、第1カム部材51により第1操作部56aが下方に揺動操作され、ワイヤ59,61が戻し操作されて、第1植付アームクラッチ19a及び第1縦送りクラッチ24aが作動状態に操作される。これと同時に図16(ロ)から図16(イ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dがさらに紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第1カム部材64aが第1施肥クラッチ38aから離れ、第1施肥クラッチ38aが図13の紙面右方にスライド操作されて作動状態に操作される。これにより、全条作動状態に復帰する。
図10に示すように、第1〜4停止スイッチ68a〜68dを押し操作していない状態(第1〜4停止スイッチ68a〜68dのランプが消灯した状態)で、第1〜4停止スイッチ68a〜68dを作動位置に操作している状態(全条作動状態)において、第4停止スイッチ68dを押し操作して停止位置に操作すると、第4停止スイッチ68dのランプが点灯する。
第4植付アームクラッチ19d及び第4縦送りクラッチ24d、第4施肥クラッチ38dの停止状態(第3,2,1植付アームクラッチ19c,19b,19a及び第3,2,1縦送りクラッチ24c,24b,24a、第3,2,1施肥クラッチ38c,38b,38aの作動状態)(図15(イ)参照)、
第4,3植付アームクラッチ19d,19c及び第4,3縦送りクラッチ24d,24c、第4,3施肥クラッチ38d,38cの停止状態(第2,1植付アームクラッチ19b,19a及び第2,1縦送りクラッチ24b,24a、第2,1施肥クラッチ38b,38aの作動状態)(図15(ロ)参照)、
第4,3,2植付アームクラッチ19d,19c,19b及び第4,3,2縦送りクラッチ24d,24c,24b、第4,3,2施肥クラッチ38d,38c,38bの停止状態(第1植付アームクラッチ19a及び第1縦送りクラッチ24a、第1施肥クラッチ38aの作動状態)(図15(ハ)参照)が得られる。
前項[8]に記載のように、第1〜4停止スイッチ68a〜68dを押し操作して停止位置に操作した状態(全条停止状態)において(図14(ニ)参照)、第1停止スイッチ68aを押し操作して作動位置に操作すると、第1停止スイッチ68aのランプが消灯する。
第4,3植付アームクラッチ19d,19c及び第4,3縦送りクラッチ24d,24c、第4,3施肥クラッチ38d,38cの停止状態(第2,1植付アームクラッチ19b,19a及び第2,1縦送りクラッチ24b,24a、第2,1施肥クラッチ38b,38aの作動状態)(図15(ロ)参照)、
第4植付アームクラッチ19d及び第4縦送りクラッチ24d、第4施肥クラッチ38dの停止状態(第3,2,1植付アームクラッチ19c,19b,19a及び第3,2,1縦送りクラッチ24c,24b,24a、第3,2,1施肥クラッチ38c,38b,38aの作動状態)(図15(イ)参照)、
並びに全条作動状態が得られる(図10参照)。
乗用型田植機では一般に、一回の植付行程が終了して機体が畦際に達すると、苗植付装置7を田面から大きく上昇駆動して、操縦ハンドル67により前輪1を操向操作し、機体を畦際で旋回させるのであり、畦際での旋回が終了すると、苗植付装置7を田面に下降駆動して次の植付行程に入る。
前述の[発明を実施するための最良の形態]において、図19に示す構成を追加してもよい。
図19に示すように、苗のせ台12の後側の上側において苗のせ台12の全幅に亘って支持レール81が配置され、支持レール81に沿って往復移動自在な薬剤散布装置82が備えられている。薬剤散布装置82は、薬剤を貯留するホッパー82a、ホッパー82aの薬剤を所定量ずつ繰り出す繰り出し部82b、繰り出し部82bからの薬剤を散布するホース82c等を備えて構成されており、薬剤散布装置82が支持レール81に沿って往復移動するのに伴って、苗のせ台12に載置された苗に薬剤が散布される。
前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態]において、図10に示す第1〜4カム部材51〜54を別々に備えるのではなく、一つのカム部材(図示せず)に第1〜4カム部材51〜54の機能を備えるように構成してもよい。
図10に示す第1カム部材51において、小半径の円弧状(円弧面状)の部分が全条作動部分51aとなり、三角状の一方の角部分が全条停止部分(図10の51bの部分)となり、三角状の他方の角部分が左停止部分となり、大半径の円弧状(円弧面状)の部分が停止保持部分51dとなるように構成してもよい。この場合、第4カム部材51において小半径の円弧状(円弧面状)の部分が全条作動部分54aとなり、三角状の一方の角部分が左停止部分54cとなり、大半径の円弧状(円弧面状)の部分が停止保持部分54dとなるのであり、三角状の他方の角部分(図10の54bの部分)は機能しない。
前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]において、図11に示す第1〜4停止スイッチ68〜68dに代えて、1本の停止レバー(図示せず)(クラッチ操作具に相当)により、第1〜4植付アームクラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24d、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dを作動及び停止状態に操作できるように構成してもよい。この場合、停止レバーを操縦ハンドル67の近傍に備えてもよく、運転座席5の右横側(又は左横側)に備えてもよい。
本発明は、8条植型式の苗植付装置7ばかりではなく、10条植型式や6条植型式、5条植型式の苗植付装置7にも適用できるのであり、ホッパー32、繰り出し部31、作溝器35、ホース36及び第1〜4施肥クラッチ38a〜38dを装備しない乗用型田植機にも適用できる。
本発明は乗用型田植機ばかりではなく、乗用型直播機や乗用型薬剤散布機等の水田作業機にも適用できる。
19a,19b,19c,19d 少数条クラッチ
24a,24b,24c,24d 少数条クラッチ
43 駆動機構
51,52,53,54 カム部材
68a,68b,68c,68d クラッチ操作具
G 田面
Claims (2)
- 田面に作業を行う作業部を作業条に応じて備え、前記少数の作業部を作動及び停止操作自在な少数条クラッチを複数個備え、
前記少数条クラッチと同数の複数のカム部材を、それらの回転方向に所定角度ずつ位相をずらした状態で一体回転するように構成し、前記複数のカム部材を回転駆動する駆動機構と、人為的に操作されるクラッチ操作具とを備え、
前記クラッチ操作具の操作に基づいて、前記駆動機構により前記複数のカム部材が第1方向及び第1方向とは逆の第2方向に回転駆動され、前記複数のカム部材により対応する少数条クラッチが作動及び停止状態に操作されるように構成すると共に、
前記複数のカム部材の操作状態として、前記全ての少数条クラッチが作動状態に操作される全条作動状態と、前記複数のカム部材が第1方向に回転駆動されることにより前記少数条クラッチが右端から順に停止状態に操作される複数の右停止状態と、前記複数のカム部材が第2方向に回転駆動されることにより前記少数条クラッチが左端から順に停止状態に操作される複数の左停止状態と、前記全ての少数条クラッチが停止状態に操作される全条停止状態とを備え、
作業条数を左右の一端側から減少させる場合は、前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動で前記複数のカム部材が前記第1方向に所定角度で回転駆動され、この所定角度の回転駆動で、前記複数のカム部材が、前記全条作動状態から前記複数の右停止状態又は左停止状態を経て前記全条停止状態へとその順に操作されるように構成し、
作業条数を左右の他端側から減少させる場合は、前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動で前記複数のカム部材が前記第2方向に所定角度で回転駆動され、この所定角度の回転駆動で、前記複数のカム部材が、前記全条作動状態から前記複数の左停止状態又は右停止状態へとその順に操作され、前記複数のカム部材が作業条数が最少となる左停止状態又は右停止状態に操作された状態での前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動では、前記複数のカム部材が前記第1方向に回転駆動されて一旦前記全条作動状態に操作されてから前記全条停止状態に操作されるように構成してある水田作業機。 - 田面に作業を行う作業部を作業条に応じて備え、前記少数の作業部を作動及び停止操作自在な少数条クラッチを複数個備え、
一つのカム部材と、前記カム部材を回転駆動する駆動機構と、人為的に操作されるクラッチ操作具とを備え、
前記クラッチ操作具の操作に基づいて、前記駆動機構により前記カム部材が第1方向及び第1方向とは逆の第2方向に回転駆動され、前記カム部材により前記複数の少数条クラッチが作動及び停止状態に操作されるように構成すると共に、
前記カム部材の操作状態として、前記全ての少数条クラッチが作動状態に操作される全条作動状態と、前記カム部材が第1方向に回転駆動されることにより前記少数条クラッチが右端から順に停止状態に操作される複数の右停止状態と、前記カム部材が第2方向に回転駆動されることにより前記少数条クラッチが左端から順に停止状態に操作される複数の左停止状態と、前記全ての少数条クラッチが停止状態に操作される全条停止状態とを備え、
作業条数を左右の一端側から減少させる場合は、前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動で前記カム部材が前記第1方向に所定角度で回転駆動され、この所定角度の回転駆動で、前記カム部材が、前記全条作動状態から前記複数の右停止状態又は左停止状態を経て前記全条停止状態へとその順に操作されるように構成し、
作業条数を左右の他端側から減少させる場合は、前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動で前記カム部材が前記第2方向に所定角度で回転駆動され、この所定角度の回転駆動で、前記カム部材が、前記全条作動状態から前記複数の左停止状態又は右停止状態へとその順に操作され、作業条数が最少となる左停止状態又は右停止状態に前記カム部材が操作された状態での前記クラッチ操作具の操作に基づく前記駆動機構の作動では、前記カム部材が前記第1方向に回転駆動されて一旦前記全条作動状態に操作されてから前記全条停止状態に操作されるように構成してある水田作業機。
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