JP3418311B2 - 粉粒体繰出し装置 - Google Patents

粉粒体繰出し装置

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JP3418311B2
JP3418311B2 JP13986597A JP13986597A JP3418311B2 JP 3418311 B2 JP3418311 B2 JP 3418311B2 JP 13986597 A JP13986597 A JP 13986597A JP 13986597 A JP13986597 A JP 13986597A JP 3418311 B2 JP3418311 B2 JP 3418311B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機に搭載され
る施肥装置等の粉粒体繰出し装置に係り、詳しくは、施
肥量の調節操作の戻し忘れを防止する技術や、調節操作
を簡単化する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来における粉粒体の繰出し量の同時調
節構造としては、特開平5‐103520号公報に示さ
れたように、各調節回転体に咬合する1個の操作軸を、
その軸端に装備したハンドルを回して行うものや、特開
平4‐330219号公報に示されたように、操作軸端
の操作ノブを回すことで行うものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記いずれの公報に示
された構造でも、操作軸を押し込むか引き出すかして、
先ず操作軸と各調節回転体とを咬合させ、それから操作
軸を回動することによって繰出し量調節を行い、その後
に操作軸を引き出すか押し込むかして元に戻すようにな
る。しかしながら、元に戻すのを忘れて、ギヤ咬合した
調節状態のままで植付作業を開始すると、施肥装置の作
動に伴って繰出しロールと共に操作軸も回動して、操作
軸の回動抵抗に起因する設定外の慣性が繰出し機構に作
用し続けることになり、調節位置が狂ったり施肥時期が
ずれたりするおそれがあった。
【0004】そこで、前記前者の公報に示されたものの
ように、調節軸のスライド位置を検出するスイッチを設
けて、操作軸の戻し忘れがあると植付クラッチを入り操
作できないように牽制する制御装置を装備したものがあ
る。確かに、植付クラッチの入り操作不能によって戻し
忘れに気づくという利点があるが、雨水によってスイッ
チが作動不良を起こすとか、制御回路に断線が生じてい
たりすることにより、戻し忘れのままで植付走行してし
まうおそれを皆無にはできない面があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、戻し忘れによる
上記不都合を確実に解消できるようにする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕 第1発明は、粉粒体貯留用のホッパから粉粒体を繰出す
繰出し機構を並列配備し、各繰出し機構毎に繰出し量調
節機構を設け、各繰出し量調節機構を操作する回転調節
具夫々に対して係合及び離脱可能な複数の駆動回転体
、回動操作自在な操作ロッドに連結し、この操作ロッ
ドの一方向へのスライド移動によって前記各駆動回転体
と前記各回転調節具とが係合する調節作用状態と、前記
操作ロッドの他方向へのスライド移動によって前記各駆
動回転体と前記各回転調節具との係合が解除される非作
用状態とを現出可能に構成するとともに、前記操作ロッ
ド端に回動操作具を装備してある粉粒体繰出し装置にお
いて、前記操作ロッドを前記非作用状態に復帰付勢する
弾性機構と、該弾性機構の付勢力に抗して前記操作ロッ
ドを前記調節作用状態にスライド移動させる切換操作具
を設け、前記切換操作具を前記繰出し機構を支持する
フレームに支承するとともに、前記切換操作具を、前記
調節作用状態に前記操作ロッドをスライド移動させた作
用位置と、自由状態においては前記付勢力を受けて復帰
する退避位置とに亘って切換可能に構成し、前記切換操
作具を前記退避位置に位置させた状態では、前記切換操
作具が前記回動操作具の回動軌跡に接近する状態に位置
して、前記切換操作具を前記作用位置に切り換えた状態
では、前記切換操作具が前記回動操作具の回動軌跡から
遠ざかる位置に移動するように配置し、前記切換操作具
を前記作用位置に維持した状態で、前記回動操作具の操
作を行えるように構成してあることを特徴とする。
【0007】第2発明は、第1発明において、繰出し機
構を、外周に粉粒体入り込み用の凹部が形成された回転
自在な繰出しロールを備えて構成し、その繰出しロール
にワンウェイクラッチを介して連動された受動アーム
と、駆動回転される回転アームとを連動ロッドで連動連
結し、回転アームの回転に伴う受動アームの往復揺動移
動によって繰出しロールを一定方向に回転するように構
成するとともに、切換操作具を作用位置に操作するに伴
って、繰出しロールを回転不能に係止するロック機構を
設けてあることを特徴とする。
【0008】第3発明は、第2発明において、繰出しロ
ールを回転不能に係止するロック位置と、係止しない解
除位置とに操作自在なロック具を、ロック機構とは別に
設けてあることを特徴とする。
【0009】〔作用〕 請求項1の構成によれば、戻し忘れがないように操作軸
を退避位置に弾性機構によって復帰付勢させるものであ
る。そして、弾性機構の付勢力に抗して操作ロッドを押
し込むか引き出すかしての作用位置と、操作しない退避
位置とに切換え可能な切換操作具を備え、自由状態にお
いては切換操作具が付勢力によって退避位置に押し戻さ
れるようになる。
【0010】要するに、一方の手で切換操作具を操作し
て、先ず操作軸を作用位置に移動させ、その位置に切換
操作具を維持した状態のままで、他方の手で操作軸端の
回動操作具を回し操作することにより、施肥量の同時調
節が行えるようになる。そして、施肥量調節が終了する
と、双方の手を各操作具から放してやれば、弾性機構の
付勢力によって操作軸が駆動回転体と回動調節具とが離
脱した退避位置に自動的に戻り、戻し忘れなく植付作業
が可能な状態となる。
【0011】戻し忘れを弾性機構によって解消するに
は、例えば、従来の調節構造において、操作軸を退避位
置に戻すバネを設けることが考えられるが、この手段で
は、回動操作具を付勢力に抗して押し込むか引き出すか
しながら回動操作するという、片手に労力が集中する状
態となり、実際には微調節操作が殆ど行えない。これに
対して本願の構成では、弾性機構に抗して操作軸を移動
させる機能と、操作軸を回す機能とを、両手に振り分け
て負担させるようにしたので、軽く、かつ、きめ細かな
調節操作を行えるようになるのである。
【0012】請求項2の構成によれば、繰出し機構への
動力を連動ロッドを用いて伝達する手段である。すなわ
ち、駆動側の回転するアームに対して繰出し機構側の受
動アームを、ワンウェイクラッチを介することで往復揺
動するものに構成してあるので、受動アームが回転する
ための広いスペースを繰出し機構部分に設けなくて済む
ようになる利点がある。
【0013】ところで、操作軸を回しての施肥量調節
は、繰出し軸に対して回動調節具を回動移動させること
によって機能するものであり、従来のように植付機構か
ら動力を取る手段では、植付部が停止しているときに繰
出し軸も停止し、かつその位置で回転も停止維持されて
おり、回動調節具を左右いずれに回動させても、繰出し
軸と回動調節具との相対回動状態が現出され、増減調節
が可能である。
【0014】しかしながら、ワンウェイクラッチを設け
ると、繰出し軸、すなわち繰出しロールは左右いずれか
一方には自由に回転できるので、施肥量調節の増量又は
減量調節が不能になってしまう新たな問題がある。そこ
で、請求項2の構成では、切換操作具の作用位置への操
作に伴って繰出しロールを回転不能にするロック機構を
設けてあるから、回転調節具を左右いずれに回動しても
繰出しロールとの相対回動状態が現出され、施肥量の増
減調節が良好に行えるようになるのである。
【0015】請求項3の構成によれば、請求項2の構成
を採りながら、各条毎の施肥調節いった繰出し機構単体
での繰出し量調節操作を良好に行えるようになる。すな
わち、ワンウェイクラッチ付きのものにおいて繰出し量
調節を行うには、前述したように繰出し軸を係止させる
ことが必要であり、それを切換操作具の作用位置への操
作によって行えるのであるが、その状態では操作軸が各
回転調節具に咬合した同時調節状態であり、その状態で
は単体調節が不可である。
【0016】そこで、ロック機構とは別に、繰出しロー
ルを回転不能にするロック具を設けたので、そのロック
具を操作することによって繰出しロールが回動しない機
能だけが得られるから、繰出し機構どうしの調節量を合
わせるとか微調節するといった具合に、回転調節具の単
体操作が可能になる。
【0017】 〔効果〕 請求項1に記載の粉粒体繰出し装置では、(イ)操作ロ
ッドを回す操作と、操作ロッドを戻し付勢力に抗して押
引きする操作とを別々の操作具として両手で繰出し量調
節を行わせる工夫により、軽快に調節操作しながらも操
作ロッドの戻し忘れの生じない同時調節構造を得られ
た。
【0018】請求項2に記載の粉粒体繰出し装置では、
(ロ)ワンウェイクラッチ採用による受動アームの揺動
移動構造によって、繰出し機構部分の省スペース化が図
れるようにしながらも、繰出しロールの空回りなく上記
(イ)の効果が得られた。
【0019】請求項3に記載の粉粒体繰出し装置では、
繰出しロールを止めるロック具を付加することにより、
繰出し量の相互調節とか微調節といった回転調節具の単
体操作が行えながら、上記(ロ)の効果が得られる利点
がある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1に示すように、左右一対の
前輪1及び後輪2を備えた乗用型の走行機体の後方にリ
ンク機構3を介して植付部である苗植付装置4が昇降自
在に連結され、苗植付装置4の前方側であり、かつ、運
転座席67の直後となる位置に施肥装置Aを装備して施
肥装置付き田植機を構成してある。尚、43は肥料ホッ
パー18への肥料補給の労力を軽減するための肥料載台
である。
【0021】この田植機は、走行機体のボンネット5内
に搭載したエンジンEの動力が、前伝動ケース6を介し
て前輪1に伝達されるとともに、走行系伝動軸7及び後
伝動ケース8を介して後輪2に伝達される四輪駆動型で
あり、搭乗運転部9の操縦ハンドル10の操作で左右前
輪1を操舵するように構成してある。又、前伝動ケース
6から植付系伝動軸であるPTO軸11を後方に向けて
延設してあり、そのPTO軸11から苗植付装置4に動
力を伝達することにより、圃場内を走行しながら苗植付
け作業を行えるように構成してある。
【0022】苗植付装置4は、昇降用の油圧シリンダ1
2の伸縮操作に伴って、下端部が圃場面に接地する苗植
付け用の作業位置と、大きく上方に移動する上昇位置と
に亘って昇降操作自在である。そして、リンク機構3に
連結支持される植付部フレーム13に対して車体横幅方
向に沿って設定ピッチで往復横移動する苗のせ台14、
苗のせ台14に載置された植付け対象苗の下端部から一
株ずつ苗を取出して圃場に植付ける複数(6個)の植付
機構15、圃場に接地しながら泥面を整地する接地フロ
ート58等を備えた6条植え形式に構成してある。
【0023】苗載台14の苗載置部には、横移動ストロ
ークエンドにおいて載置している苗を植付機構15に向
けて設定量ずつ送り出す縦送り装置16が各植付条毎に
設けられている。この縦送り装置16は、上下一対のプ
ーリに亘って突起付きベルトが巻回され、下方側のプー
リがストロークエンドにおいて接当作用により、所定量
ずつ回動操作されるように構成されている。
【0024】又、この縦送り装置16には、構造は詳述
しないが、2条毎に縦送り作動を行う状態と作動を停止
する状態とに切り換え自在な縦送りクラッチ(図示せ
ず)が設けられている。そして、接地フロート58に
は、各植付条における苗の植付け部位に隣接する夫々の
箇所において、接地面よりも下方側に向けて泥土層に入
り込み、泥面上に肥料を供給する為の溝を形成する作溝
器17を設けてある。
【0025】次に、施肥装置Aについて説明する。図2
に示すように、施肥装置Aは、粉粒状の肥料を貯溜する
3条一体型の肥料ホッパー18と、そこからの肥料を所
定量ずつ繰り出す繰出し機構19と、繰り出された肥料
を苗植付装置4の作溝器17に向けて送る施肥ホース
(流下経路の一例)21とを備えて構成してある。繰出
し機構19は、肥料ホッパー18の各条用の漏斗部18
aの下方に位置して、各植付条に対応して複数(6個)
設けてある。各繰出し機構19から繰り出された肥料
を、ブロア20の送風によって、施肥ホース21を通し
て各作溝器17に向けて各別に強制移送するように構成
してある。
【0026】図3に示すように、繰出し機構19は、ケ
ーシング22の内部に、肥料ホッパー18の底部開口部
分に臨む状態で、繰出し軸23に一体回動自在に外嵌さ
れるとともに、外周部に所定ピッチをあけて複数の肥料
入り込み用の凹部24が形成された繰出し回転体25が
設けられ、繰出し回転体25の回転に伴って凹部24内
に貯められた肥料が下方側の漏斗状の案内部26に流下
案内されるように構成されている。尚、凹部24内に所
定量ずつ貯めるように擦り切り用のブラシ27が設けら
れている。
【0027】ブラシ27は、繰出し回転体25の外周面
に位置する作用位置と、繰出し回転体25から離間する
肥料排出位置とに亘って横軸芯P周りで揺動自在で、且
つ、ケーシング22の横側外方に設けられた切換操作具
31の切り換え操作に伴って一体的に揺動して、各位置
にて位置保持されるようにしてある。
【0028】複数の各繰出し機構19における各ケーシ
ング22は、機体フレームFから固定立設された縦フレ
ーム29によって支持され、車体横方向に延設された横
フレーム30によって固定支持されている。繰出し軸2
3は、一対の繰出し機構19毎に夫々の繰出し回転体2
5が一体的に回動するように三本に分割されて設けら
れ、6個の繰出し機構19のうち2個の繰出し機構19
毎に各別に駆動並びに停止できるように構成されてい
る。
【0029】繰出し機構19の駆動構成について説明す
る。図2に示すように、繰出し機構19の後方側箇所
に、車体横幅方向に沿って施肥装置Aのほぼ全幅に亘る
長さで、且つ、両側端部にて回動自在に支持される状態
で駆動軸32が配置され、この駆動軸32の横幅方向中
間部にワンウェイクラッチ33を設けてある。ワンウェ
イクラッチ33の操作アーム34と、ベベルギア機構2
8を介してPTO軸11で回転駆動される横向き伝動軸
35に取付られた回転アーム36とを連動ロッド37で
枢支連結してあり、回転アーム36の回転に伴う操作ア
ーム34の揺動移動を、ワンウェイクラッチ33によっ
て駆動軸32を所定方向にのみ間欠的に回転するように
してある。
【0030】そして、この駆動軸32と三本の各繰出し
軸23との間に、各別に動力を入切り自在な施肥クラッ
チ38を夫々設けてある。施肥クラッチ38は、図4,
図5に示すように、駆動軸32に相対回動自在に外嵌さ
れたギア39と、各繰出し軸23に一体回動自在に外嵌
されたギア40とを噛合う状態で設け、駆動軸32側の
ギア39の横側に、駆動軸32に一体回動自在でかつ回
転軸芯方向にスライド操作自在なクラッチ片41をギア
39に近接する方向に向けてバネ付勢する状態で外嵌
し、そのクラッチ片41とギア39の対向する箇所に、
噛合部kを形成し、この噛合部kが噛み合うことでそれ
らが一体回動するようになっている。
【0031】又、各クラッチ片41が操作ワイヤ41a
の引き操作によって各別に切り操作可能に構成されてい
る。つまり、横フレーム30側の部材に揺動自在に支持
されるL字状のクランクアーム(符記なし)の一端に操
作ワイヤ41aを、他端にクラッチ片41を連動させて
あり、バネ付勢力によって噛合部kが噛み合うクラッチ
入状態になり、操作ワイヤ41aの引き操作によって、
バネ力に抗して噛合部kが離間してクラッチ切り状態に
切り換えられるようになっている。
【0032】繰出し量の調節構造について説明する。図
2,図6に示すように、各繰出し機構19毎に繰出し量
調節機構Dを設け、各繰出し量調節機構Dを操作するギ
ヤ状の回転調節具70夫々に対して係合及び離脱可能な
6個のギヤ状の駆動回転体71を、左右方向に沿う姿勢
の回動操作自在な操作ロッド72に連結する。操作ロッ
ド72の左方向(一方向)へのスライド移動によって各
駆動回転体71と各回転調節具70とが咬合(係合)す
る調節作用状態と、操作ロッド72の右方向(他方向)
へのスライド移動によって各駆動回転体71と各回転調
節具70との係合が解除される非作用状態とを現出可能
に構成してある。操作ロッド72の右端には、操作ロッ
ドを屈曲して成るハンドル(回動操作具の一例)75を
装備してある。
【0033】繰出し量調節機構Dは、固定ロール25a
に対して可動ロール25bを遠近移動させることで凹部
24の肥料入れ込み幅を可変設定する公知の構造であ
り、これら固定ロール25aと可動ロール25bとで繰
出し回転体25を構成している。そして、可動ロールを
スライド操作するのが回転調節具70である。
【0034】図7〜図9に示すように、操作ロッド72
は、駆動軸32の上方で、かつ、繰出し軸23の後方と
なる位置において、左右スライド可能にブラケット73
に支持されるとともに、横フレーム30にボルト止めさ
れたコ字状ステー74部位に装備した戻しバネ(弾性機
構の一例)30aによって操作ロッド72を右方に戻し
付勢してあり、自由状態では駆動回転体71と回転調節
具70との咬合が解除された非作用状態となるようにし
てある。
【0035】そして、戻しバネ74の付勢力に抗して操
作ロッド72を左方向にスライド移動させる作用位置
(図9の仮想線の位置)と、左方向にスライド移動させ
ない退避位置(図9の実線の位置)とに切換え可能な切
換レバー(切換操作具の一例)76を縦軸芯Y回りで揺
動自在に横フレーム30に支承してある。すなわち、操
作ロッド72のハンドル側端部に、上方突出したピン7
7a付きのボス77を相対スライド不能に外嵌装着し、
そのピン77aを切換レバー76の根元側に形成した長
孔76aに嵌め入れてあり、それによって、切換レバー
76の揺動操作によって操作ロッド72を出退操作でき
るようにしてある。尚、戻しバネ74の付勢力により、
自由状態では切換レバー76も退避位置に押し戻されて
いる。
【0036】又、切換レバー76を支承するボス部76
bの下方に、略横向きコ字状のクランプ部材78aを先
端に備えたロックレバー78を固着してあり、切換レバ
ー76を作用位置に操作するに伴って、繰出しロール
を、つまりは繰出し軸23を回転不能に係止するロック
機構Gを構成してある。すなわち、切換レバー76の退
避位置から作用位置への操作に伴ってロックレバー78
も作用位置に揺動操作され、クランプ部材78aが六角
軸である駆動軸32の対向する2面に嵌まり込むのであ
る。
【0037】従って、繰出し量調節を行うには、先ず、
右手又は左手で退避位置にある切換レバー76を作用位
置に揺動操作して、操作ロッド72を押し込んで調節作
用状態にするとともに、ロック機構Gを作動させて駆動
軸32を回動不能にする。それから、その状態を維持し
たままで左手又は右手でハンドル75を回動操作し、繰
出し量調節機構Dを増減調節するのである。調節が終了
すれば、単に両手の握りを開放してやるだけで、戻しバ
ネ74の作用によって操作ロッド72が右方向に押し戻
され、切換レバー76が作用位置から退避位置に自然に
戻る。
【0038】又、図4に示すように、繰出し軸23を回
転不能に係止するロック位置と、係止しない解除位置と
に操作自在なロック具79を、ロック機構Gとは別に2
個設けてある。ロック具79は、先端に繰出し軸23の
対向する2面に嵌まり込むストップ部79aを、かつ、
基端にノブ79bを夫々備えた棒材で構成され、ストッ
プ部79aが繰出し軸23から外れた位置となる解除位
置に向けてリターンバネ80で戻し付勢されている。
【0039】ロック具79は、右から数えて3番目と4
番目の繰出し機構19,19の間の位置と、5番目と6
番目の繰出し機構19,19の間の位置との計2箇所
に、ノブ79bが機体の前方に向いた前後方向姿勢で装
備され、運転座席67側からの指操作で簡単に繰出し軸
23を回動不能にロックでき、その状態で回転調節具7
0を直接回し操作することにより、各繰出し機構19単
独での繰出し量調節が行えるようにしてある。
【0040】図2に示すように、ケーシング22の前方
側に丸筒状の送風パイプ45を、その長手方向が車体横
幅方向に沿う状態で配置し、かつ、両端側にて支持ブラ
ケット46を介して横フレーム30に支持される状態で
設けてあり、送風パイプ45の横一側端部に備えたブロ
ア20の風が送風パイプ45内部に供給されるようにな
っている。
【0041】図3に示すように、漏斗状の案内部26の
下端出口50に連通して機体後方に向けて開口する施肥
供給部51を形成し、そこに施肥ホース21を差込み装
着する。そして、施肥供給部51の前方側には、下端出
口50と送風パイプ45の内部とを連通接続するエアー
供給部52が形成されており、エアー供給部52と施肥
供給部51とを、車体前後方向に沿って略一直線状に連
なるように形成してある。又、下端出口50の下側に
は、それと排出パイプ48の内部とを連通接続する排出
経路53を構成するための排出部54を形成してある。
尚、送風パイプ45の他端を、開閉自在な蓋体45aで
通常は閉塞してある。
【0042】繰出し機構19から繰り出された粉粒状の
肥料を、施肥ホース21に案内する供給作用状態と、排
出経路53に向けて案内する排出状態とに切り換え自在
な経路切換板55を、繰出し機構19の夫々に対応して
設けてある。経路切換板55は左右軸芯X周りで揺動自
在に枢支されており、案内部26の外部に設けられた切
換レバー56の操作でよって、供給位置と排出位置とに
切換可能である。供給位置は、排出経路53を閉塞して
下端出口50に対して、施肥供給部51、即ち、施肥ホ
ース21及び送風パイプ45を連通する位置であり、排
出位置は、施肥供給部51の内部通路を閉塞して下端出
口50に対して、排出経路53及び送風パイプ45を連
通する位置である。
【0043】各排出部54の夫々には、排出される肥料
を機体前方下方に向けて案内排出する排出管路48を連
通接続する状態で設け、各排出管路48は、図1,図2
に示すように、左右両側の3本ずつのものが、夫々、肥
料案内方向下手側部分において大径の1本の合流管路4
8aに合流して左右両側部に振り分けてあり、共通の肥
料排出口49から肥料を排出するように構成してある。
【0044】苗植付作業時に施肥を行う場合には、経路
切換板55を供給位置に切換えるとともに、ブロア20
の送風作動を開始し、繰出し機構19から所定量ずつ繰
り出された肥料を、風力によって下端出口50から施肥
供給部51及び施肥ホース21を通過して作溝器17に
向けて送り出して圃場に供給するのである。
【0045】植付作業終了後において、肥料ホッパー1
8内に残った肥料を回収する場合には、切換レバー56
を排出位置に切り換えるとともに、繰出し機構19にお
けるブラシ27を繰出し回転体25から離間した肥料排
出位置に切換えて肥料を排出させ、かつ、ブロア20に
よる送風を実行して、排出された肥料を下端出口50か
ら排出経路53及び排出パイプ48を通過させて、肥料
排出口49から外部に排出するようになる。従って、肥
料排出口49に対応して回収容器等を位置させれば肥料
回収が可能である。
【0046】〔別実施形態〕 操作軸72端に、ハンドル75に代えて回動操作用のノ
ブを設けてものでも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】施肥装置の背面図
【図3】肥料供給部の縦断側面図
【図4】施肥クラッチ及びロック具を示す側面図
【図5】施肥クラッチを示す平面図
【図6】繰出し量調節構造を示す断面図
【図7】退避位置にある状態のロック機構を示す正面図
【図8】作用位置にある状態のロック機構を示す平面図
【図9】ロック機構の作用を示す平面図
【符号の説明】
18 ホッパ 19 繰出し機構 24 凹部 25 繰出しロール30 フレーム 33 ワンウェイクラッチ 34 受動アーム 36 回転アーム 37 連動ロッド 70 回転調節具 71 駆動回転体 72 操作軸 74 弾性機構 75 回動操作具 76 切換操作具 79 ロック具 D 繰出し量調節機構 G ロック機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 善清 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 松村 哲也 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平5−103520(JP,A) 特開 平3−19612(JP,A) 実開 昭62−113621(JP,U) 実開 平3−9123(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 15/00 - 19/00 B65G 65/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉粒体貯留用のホッパから粉粒体を繰出
    す繰出し機構を並列配備し、各繰出し機構毎に繰出し量
    調節機構を設け、各繰出し量調節機構を操作する回転調
    節具夫々に対して係合及び離脱可能な複数の駆動回転体
    、回動操作自在な操作ロッドに連結し、この操作ロッ
    ドの一方向へのスライド移動によって前記各駆動回転体
    と前記各回転調節具とが係合する調節作用状態と、前記
    操作ロッドの他方向へのスライド移動によって前記各駆
    動回転体と前記各回転調節具との係合が解除される非作
    用状態とを現出可能に構成するとともに、前記操作ロッ
    ド端に回動操作具を装備してある粉粒体繰出し装置であ
    って、 前記操作ロッドを前記非作用状態に復帰付勢する弾性機
    と、該弾性機構の付勢力に抗して前記操作ロッドを前
    調節作用状態にスライド移動させる切換操作具とを設
    け、前記切換操作具を前記繰出し機構を支持するフレー
    ムに支承するとともに、前記切換操作具を、前記調節作
    用状態に前記操作ロッドをスライド移動させた作用位置
    と、自由状態においては前記付勢力を受けて復帰する退
    避位置とに亘って切換可能に構成し、 前記切換操作具を前記退避位置に位置させた状態では、
    前記切換操作具が前記回動操作具の回動軌跡に接近する
    状態に位置し、前記切換操作具を前記作用位置に切り換
    えた状態では、前記切換操作具が前記回動操作具の回動
    軌跡から遠ざかる位置に移動するように配置して、前記
    切換操作具を前記作用位置に維持した状態で、前記回動
    操作具の操作を行えるように構成してある 粉粒体繰出し
    装置。
  2. 【請求項2】 前記繰出し機構を、外周に粉粒体入り込
    み用の凹部が形成された回転自在な繰出しロールを備え
    て構成し、その繰出しロールにワンウェイクラッチを介
    して連動された受動アームと、駆動回転される回転アー
    ムとを連動ロッドで連動連結し、前記回転アームの回転
    に伴う前記受動アームの往復揺動移動によって前記繰出
    しロールを一定方向に回転するように構成するととも
    に、前記切換操作具を作用位置に操作するに伴って、前
    記繰出しロールを回転不能に係止するロック機構を設け
    てある請求項1記載の粉粒体繰出し装置。
  3. 【請求項3】 前記繰出しロールを回転不能に係止する
    ロック位置と、係止しない解除位置とに操作自在なロッ
    ク具を、前記ロック機構とは別に設けてある請求項2記
    載の粉粒体繰出し装置。
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