JP2004024178A - 苗移植機 - Google Patents

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Takahide Shiozaki
塩崎 孝秀
Hitoshi Yamazaki
山崎 仁史
Hisashi Kamiya
神谷 寿
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】走行車体側の畦クラッチレバーと苗植付部側の畦クラッチとを結ぶケーブルを粉粒体移送ホースや後輪と干渉させずに配索する。
【解決手段】走行車体2の後側に苗植付部4が設けられ、さらに側面視で走行車体2の後輪11の上側に粉粒体貯留タンク60及び該タンク内の粉粒体を繰り出す複数の粉粒体繰出部61が設けられた苗移植機1において、前記複数の粉粒体繰出部61を左右方向に並べて配置し、これら粉粒体繰出部から後方へ延ばした粉粒体移送ホース62で苗植付部4に位置する粉粒体吐出口へ粉粒体を移送する構成とし、粉粒体繰出部間に後輪11を配置するとともに、苗植付部4の苗植付けを所定条数単位で入・切する畦クラッチを操作するための畦クラッチレバー110を後輪のない粉粒体繰出部間に設け、畦クラッチ54と畦クラッチレバー110とをケーブル120で連係させる。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、走行車体の後側に苗植付部が設けられ、さらに側面視で走行車体の後輪の上側に粉粒体貯留タンク及び該タンク内の粉粒体を繰り出す複数の粉粒体繰出部が設けられた苗移植機に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】
苗移植機には、畦際での苗植付け条数を調整するために、所定条数単位で苗植付けを入・切する畦クラッチが設けられている。この畦クラッチを操作する畦クラッチレバーは、走行車体に設けるのが操作性が良好で好ましい。その場合、走行車体側の畦クラッチレバーと苗植付部側の畦クラッチとをケーブルで結ぶこととなるが、走行車体と苗植付部との間には粉粒体繰出部から繰り出される粉粒体を苗植付部に位置する粉粒体吐出口へ移送する粉粒体移送ホースが設けられているため、苗植付部昇降時などにケーブルが粉粒体移送ホースと干渉しないようにする必要がある。また、苗植付部を下降させたときにケーブルが後輪に接触するのを避けなければならない。これらの注意点に留意しつつ、畦クラッチレバーと畦クラッチとを結ぶケーブルを配索可能な構成を提供することが本発明の課題である。
【0003】
【課題を解決するための手段】
上記課題に対して本発明は下記の対策を講じた。すなわち、本発明にかかる苗移植機は、走行車体の後側に苗植付部が設けられ、さらに側面視で走行車体の後輪の上側に粉粒体貯留タンク及び該タンク内の粉粒体を繰り出す複数の粉粒体繰出部が設けられた苗移植機において、前記複数の粉粒体繰出部を左右方向に並べて配置し、これら粉粒体繰出部から後方へ延ばした粉粒体移送ホースで苗植付部に位置する粉粒体吐出口へ粉粒体を移送する構成とし、粉粒体繰出部間に後輪を配置するとともに、苗植付部の苗植付けを所定条数単位で入・切する畦クラッチを操作するための畦クラッチレバーを後輪のない粉粒体繰出部間に設け、畦クラッチと畦クラッチレバーとをケーブルで連係させたことを特徴としている。
【0004】
この構成とすると、粉粒体繰出部間に畦クラッチレバーが設けられているので、畦クラッチレバーと畦クラッチとを結ぶケーブルが粉粒体移送ホースと干渉しない。また、後輪のない粉粒体繰出部間に畦クラッチレバーが設けられているので、上記ケーブルが後輪と干渉しない。
【0005】
【発明の効果】
したがって、この発明による苗移植機は、畦クラッチレバーと畦クラッチとを結ぶケーブルを粉粒体移送ホースや後輪と干渉させずに配索可能であり、畦クラッチレバーを走行車体の適正位置に無理なく設けられるようになった。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は本発明による苗移植機の一例である施肥田植機を表している。この施肥田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。
【0007】
走行車体2は、駆動輪である各左右一対の前輪10,10及び後輪11,11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、該前輪ファイナルケースの変向可能な前輪支持部から外向きに突出する前輪車軸に前輪10,10が取り付けられている。また、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして後輪ギヤケース18,18がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケース18,18から外向きに突出する後輪車軸に後輪11,11が取り付けられている。
【0008】
エンジン20はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジンの回転動力が、第一ベルト伝動装置21及び第二ベルト伝動装置23を介してミッションケース12に伝達される。ミッションケース12に伝達された回転動力は、該ケース内のトランスミッションにて変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13,13に伝達されて前輪10,10を駆動すると共に、残りが後輪ギヤケース18,18に伝達されて後輪11,11を駆動する。また、外部取出動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチケース25に伝達され、それから植付伝動軸26によって苗植付部4へ伝動されるとともに、施肥伝動機構27によって施肥装置5へ伝動される。
【0009】
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に座席31が設置されている。座席31の前方には各種操作機構を内蔵するボンネット32があり、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられている。エンジンカバー30及びボンネット32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。フロアステップ35の後部は、後輪フェンダを兼ねるリヤステップ36となっている。また、走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく予備苗載台38,38が機体よりも側方に張り出す位置と内側に収納した位置とに回動可能に設けられている。
【0010】
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これらリンク40,41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。メインフレーム15に固着した支持部材と上リンク40に一体形成したスイングアーム45の先端部との間に昇降油圧シリンダ46が設けられており、該シリンダを油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
【0011】
苗植付部4は6条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分づつ各条の苗取出口51a,…に供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口51a,…に供給すると苗送りベルト51b,…により苗を下方に移送する苗載台51、苗取出口51a,…に供給された苗を苗植付具52aで圃場に植付ける苗植付装置52,…、次行程における機体進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ53,53等を備えている。伝動ケース50内には、苗植付装置52,…の作動を2条単位で入・切する計3個の植付畦クラッチ54(1・2),54(3・4),54(5・6)が設けられている。これらの植付畦クラッチは、後述する畦クラッチレバー110(1・2),110(3・4),110(5・6)で入・切操作する。
【0012】
苗植付部4の下部にはセンターフロート55及びサイドフロート56,56が設けられている。これらフロートを圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロートが泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52,…により苗が植付けられる。各フロート55,56,56は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート55の前部の上下動が上下動検出機構57により検出され、その検出結果に応じ前記昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
【0013】
施肥装置5は、肥料貯留タンク(粉粒体貯留タンク)60に貯留されている肥料(粉粒体)を肥料繰出部(粉粒体繰出部)61,…によって一定量づつ繰り出し、その肥料を肥料移送ホース(粉粒体移送ホース)62,…でフロート55,56,56の左右両側に取り付けた施肥ガイド63,…まで導き、施肥ガイド63,…の前側に設けた作溝体64,…によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥溝内に吐出するようになっている。モータ66で駆動のブロア67で発生させた圧力風を左右方向に長いエアチャンバ68を経由して肥料移送ホース62,…内に吹き込み、肥料移送ホース62,…内の肥料を苗植付部側の肥料吐出口へ強制的に移送するようになっている。
【0014】
以下、図3〜図10に示す施肥装置本体部の各部の構成について説明する。
各条が一体に成形された肥料貯留タンク60は、上部に後側を支点にして開閉可能な蓋60aが取り付けられている。肥料貯留タンク60の下部は各条ごとに漏斗状になっており、その下部が肥料繰出部61,…の上端に接続されている。肥料貯留タンク60はその背面下部で、左右方向に長い施肥フレーム70から上方に突設した支持板71に回動自在に取り付けられており、図3で二点鎖線で示すように、肥料繰出部61,…から分離して後方に回動させられるようになっている。肥料貯留タンク60の下部を肥料繰出部61,…の上端に接続した通常位置では、係止具72により肥料貯留タンク60を固定する。
【0015】
肥料貯留タンク60の下部には、肥料貯留タンク60から肥料繰出部61への肥料供給を停止する場合や、肥料貯留タンク60を回動させたときに中の肥料が流出するのを防ぐ開閉シャッタ73が設けられている。この開閉シャッタ73は、スライド支持部材74にスライド自在に支持されていて、把手73aをつかんで図6で実線で示す閉じた位置と二点鎖線で示す開いた位置とにスライドさせるようになっている。開閉シャッタ73を閉じた状態にしないと係止具72を外せないので、誤ってシャッタ73を開けたまま肥料貯留タンク60を回動させて肥料を流出させることの防止になっている。
【0016】
開閉シャッタ73の下側には、肥料貯留タンク60を肥料繰出部61に接続したときに肥料繰出部61の上部に挿入される筒状部75が形成されている。筒状部75と肥料繰出部61の上部との間に隙間が形成されるようになっている。肥料貯留タンク60に肥料が入っている状態で開閉シャッタ73を閉じて肥料貯留タンク60を回動させるとき、肥料繰出部61の上端よりも上側かつ開閉シャッタ73よりも下側に位置していた肥料が前記隙間に流入することにより、肥料繰出部61から肥料が溢れ落ちるのを防いでいる。
【0017】
肥料貯留タンク60下端部には、肥料貯留タンク60を肥料繰出部61に接続するときの緩衝用の弾性体76aと両者間の気密保持のためのパッキン76bとが取り付けられている。パッキン76bは肥料繰出部61の上端部分とその少し下方の部分の2箇所で肥料繰出部61のケースと接触するようになっている。このため、肥料繰出部61のケースとパッキン76bとの間に空間が有り、肥料貯留タンク60と肥料繰出部61との位置関係が多少ずれてもこの空間で吸収され、両者間の気密性が損われない。
【0018】
肥料繰出部61は、肥料貯留タンク60内の肥料を下方に繰り出す繰出ロール77を内蔵している。繰出ロール77は、外周部に肥料が入り込む複数本(図示例では6本)の溝77a,…が形成された回転体で、左右方向に設けた繰出軸78の角軸部78a(図示例は四角軸)にそれぞれ一体回転するように嵌合している。繰出ロール77が図6の矢印方向に回転することにより、肥料貯留タンク60から落下供給される肥料が溝77aに収容されて下方に搬送され、下端の繰出口61aから繰り出される。
【0019】
繰出ロール77の前側には該繰出ロールの外周面に摺接するブラシ79が着脱自在に設けられており、このブラシ79が溝77aから溢れる肥料を受けて下方へ落下するのを規制することにより、溝77aに肥料が摺り切り状態で収容され、肥料繰出量を一定に保持するようになっている。
【0020】
肥料繰出部61の繰出口61aには、若干後ろ下がりで略前後方向に連通する接続管80が設けられている。この接続管80の後端に前記肥料移送ホース62のホッパ側の端部が接続される。一方、接続管80の前端部はエアチャンバ68の背面部に挿入連結されている。エアチャンバ68の左端部はエア切替管82を介してブロア67に接続されており、該ブロアからの圧力風がエアチャンバ68を経由し管状部61bから肥料移送ホース62に吹き込まれるようになっている。
【0021】
肥料移送ホース62は、接続管80の少し後方の位置で、後述する左右方向に長い肥料回収管85に固定されたホースホルダ82により下から支えられている。図7に示すように、肥料回収管85には取付穴85aが多数形成されており、そのいずれかにホースホルダ82を差し込んで固定するようになっている。このため、苗植付条間隔の地域差に応じて肥料繰出部61の間隔を変更するに際し、容易に対応できる。
【0022】
また、繰出ロール77の後側には、下端が繰出ロール77の上端よりも下位になる位置に肥料排出口83が形成されている。この肥料排出口83は後ろ下がりに傾斜しており、その中間部に上端側を支点にして開閉自在な排出シャッタ84が取り付けられている。そして、各肥料繰出部の肥料排出口83と肥料繰出部61の後方に設けた左右方向に長い肥料回収管85とが肥料排出管83aで接続されている。
【0023】
肥料回収管85の左端部は、前記エア切替管82を介してブロア67に接続されている。エア切替管82は二股状の管であって、一方にエアチャンバ68が接続され、他方に肥料回収管85が接続されている。エア切替管82にはエア切替シャッタ86が設けられ、ブロア67から吹き出されるエアをエアチャンバ側に供給する状態と肥料回収管側に供給する状態とに切り替えられようになっている。肥料回収管85の右端部は下向きに屈曲し、その先端部にフレキシブルな回収シュート87が接続されている。
【0024】
図8は排出シャッタ及びエア切替シャッタの開閉機構を示す図である。回収シュート87の近傍に肥料回収レバー90が回動自在に設けられている。この肥料回収レバー90の回動支点軸90aと同軸上に設けられた左右方向のシャッタ開閉伝達軸91には扇形プレート92が取り付けられており、この扇形プレート92に形成された円弧状の長穴92aに、肥料回収レバー90に固着されたピン90bが遊嵌している。シャッタ開閉伝達軸91には各肥料繰出部ごとに開閉ギヤ93が取り付けられ、該ギヤが排出シャッタ84の回動軸84aに取り付けた半円形ギヤ94と噛み合っている(図6参照)。また、肥料回収レバー90には、エア切替ワイヤ95の一端が繋がれている。エア切替ワイヤ95の他端は、エア切替シャッタ86の回動軸86aに取り付けたアーム96に引張りスプリング97を介して繋がれている。
【0025】
肥料回収レバー90を回動操作すると、エア切替ワイヤ95が引かれてエア切替シャッタ86を切り替え、ブロア67から吹き出される圧力風が肥料回収管85に供給されるようになる。肥料回収レバー90の回動操作量が少ないうちは、ピン90bが長穴92aの中を移動するだけにすぎないので、シャッタ開閉伝達軸91は回動しない。しかしながら、肥料回収レバー90を一定量以上回動操作すると、ピン90bが扇形プレート92に係合し、シャッタ開閉伝達軸91が回動する。これにより、排出シャッタ84,…が開き、肥料貯留タンク60内の肥料が肥料回収管85に排出される。
【0026】
図9に示すように、開閉ギヤ93,…は一部の歯が条ごとに位相をずらして切除してあり、ブロアに近い側の肥料繰出部から順に排出シャッタ84が開くようになっている。これにより、一度の多量の肥料が肥料回収管85内に流れ込むのを防ぎ、肥料回収管85内を肥料が円滑に流れ、同管内で肥料詰まりが生じないようにしている。
【0027】
肥料回収レバー90はレバーガイド98に沿って回動操作するようになっている。このレバーガイド98にはガイド穴98a,98bが形成されており、肥料回収レバー90の撓みを利用して肥料回収レバー90の係合部(図示せず)をガイド穴98a,98bに係合させることにより、肥料回収レバー90をエア切替シャッタ86だけが切り替えられる位置P1と、エア切替シャッタ86及び排出シャッタ84,…の両方が切り替えられる位置P2とに固定することができるようになっている。
【0028】
次に、施肥伝動機構27について説明する。
前記植付クラッチケース25から施肥動力が上向きに取り出され、その施肥動力が、リングコーン式の無段変速装置100を経由して繰出伝動ケース101に伝達される。繰出伝動ケース101には、施肥動力を入・切する施肥クラッチが内蔵されている。施肥動力は繰出伝動ケース101の前端部から左右方向の繰出駆動軸105に伝動される。
【0029】
無段変速装置100の回転数調節ハンドル100aを操作して変速比を変更することにより、肥料吐出部61の肥料繰出量が変わる。無段変速装置100は繰出伝動ケース101の後端下面に直接取り付けられており、回転数調節ハンドル100aは繰出伝動ケース101の上方に突出する状態で設けられている。このため、肥料ホッパ60の後方から回転数調節ハンドル100aの操作を行うことができる。
【0030】
また、施肥クラッチレバー101aを操作して施肥クラッチを「切」にすると、全条の施肥が停止する。この施肥クラッチレバー101aは、繰出伝動ケース101の側面部に取り付けられ、先端部が肥料繰出部62間を通って前方に突出している。このため、座席31に座ったまま操作することができる。
【0031】
繰出駆動軸105に伝達された施肥動力は、2条ごとに1組設けられた施肥畦クラッチ106,…を介して、繰出駆動軸105に回転自在に外嵌する筒軸107,…に伝達される。そして、一対の繰出伝動ギヤ108a,108bを介して、各筒軸107から各条の繰出軸79へ伝動される。駆動側の繰出伝動ギヤ108aは筒軸107に摺動自在に嵌合しており、該ギヤをずらして一対の繰出伝動ギヤ108a,108bの噛み合いを解除することができる。つまり、条ごとに施肥作動を入り・切りする単条クラッチ108として構成されているのである。
【0032】
左から数えて第1条と第2条の施肥作動を入・切する施肥畦クラッチ106(1・2)及び第3条と第4条の施肥作動を入・切する施肥畦クラッチ106(3・4)は、第2条の肥料繰出部61と第3条の肥料繰出部61との間隔部にそれぞれ設けられている。第5条と第6条の施肥作動を入・切する施肥畦クラッチ106(5・6)は、第6条の肥料繰出部61の右側すなわち施肥装置の右端に設けられている。これらの施肥畦クラッチを操作する畦クラッチレバー110(1・2),110(3・4),110(5・6)は、先端を前方に突出させて上下に回動操作するように設けられている。左右の後輪11,11は平面視で第1条の肥料繰出部61と第2条の肥料繰出部61との間隔部及び第5条の肥料繰出部61と第6条の肥料繰出部61との間隔部にそれぞれ位置しており、後輪11,11と畦クラッチレバー110,…とが同じ肥料繰出部間にないように配置されている。
【0033】
また、左から1条目の施肥作動を入・切する単条クラッチ108(1)及び左から2条目の施肥作動を入・切する単条クラッチ108(2)は、1条目と2条目の間隔部にそれぞれ設けられている。同様に、単条クラッチ108(3)及び単条クラッチ108(4)は3条目と4条目の間隔部に設けられ、単条クラッチ108(5)及び単条クラッチ108(6)は5条目と6条目の間隔部に設けられている。これらの単条クラッチ108,…は切替つまみ111で操作する。
【0034】
施肥作業時には、繰出ロール77を正転(図6の矢印方向)させ、肥料貯留タンク60の肥料を繰出口61aから下方に繰り出す。繰出口61aから繰り出された肥料は、管状部61b及び肥料移送ホース62内をブロア67から吹き出される圧力風によって運ばれ、肥料移送ホース62の先端吐出口から施肥ガイド63に吐出され圃場に供給される。無段変速装置100を調節して繰出軸105の回転速度を変更することにより、肥料吐出量を無段階に調節できる。
【0035】
肥料回収時には、繰出ロール77を逆転させ、肥料貯留タンク60の肥料を肥料排出口83から排出する。排出された肥料は、肥料回収管85及び回収シュート87内をブロア67から吹き出される圧力風によって運ばれ、回収シュート先端の回収口から吐出されて回収容器等に回収される。繰出ロール77によってホッパ内の肥料を強制的に肥料排出口側に送り出すので、回収効率が良好であるとともに、繰出ロール83の上に肥料が残ることなく最後の一粒まで回収することができる。繰出ロール77の回転方向の切替は無段変速装置100によって簡単に行える。
【0036】
また、各畦クラッチレバー110,…には、施肥畦クラッチ106,…の入・切に連係して前記植付畦クラッチ54,…を入・切するためのケーブル120,…が繋がれている。畦クラッチレバー110,…は後輪のない粉粒体繰出部間に設けられているので、ケーブル120,…を肥料移送ホース62,…及び後輪11,11と干渉することなく配索することが可能になっている。
【0037】
次に、図11及び図12は7条植え苗移植機の施肥装置を表している。7条植え苗移植機の場合、中央条は1条だけで植付畦クラッチ及び施肥畦クラッチを入・切し、他は2条単位で植付畦クラッチ及び施肥畦クラッチを入・切する。第1条と第2条の施肥作動を入・切する施肥畦クラッチ106(1・2)及び第3条と第4条の施肥作動を入・切する施肥畦クラッチ106(3・4)は、第2条の肥料繰出部61と第3条の肥料繰出部61との間隔部にそれぞれ設けられている。第5条の施肥作動を入・切する施肥畦クラッチ106(5)及び第6条と第7条の施肥作動を入・切する施肥畦クラッチ106(6・7)は、第5条の肥料繰出部61と第6条の肥料繰出部61との間隔部にそれぞれ設けられている。これらの施肥畦クラッチを操作する畦クラッチレバー110(1・2),110(3・4),110(5),110(6・7)は、先端を前方に突出させて上下に回動操作するように設けられている。
【0038】
上記構成とすることにより、畦クラッチレバー110,…と植付畦クラッチ54,…とを結ぶケーブル120,…を肥料移送ホース62,…と干渉することなく配索することが可能になっている。また、4本の畦クラッチレバー110,…が座席31の左右両側の左右対称の位置に配置されているので、座席31からの操作を行いやすい。
【0039】
さらに、図13及び図14は6条植え苗移植機の施肥装置を表している。8条植え苗移植機の場合、2条単位で植付畦クラッチ及び施肥畦クラッチを入・切する。第1条と第2条の施肥作動を入・切する施肥畦クラッチ106(1・2)及び第3条と第4条の施肥作動を入・切する施肥畦クラッチ106(3・4)は、第2条の肥料繰出部61と第3条の肥料繰出部61との間隔部にそれぞれ設けられている。第5条と第6条の施肥作動を入・切する施肥畦クラッチ106(5・6)及び第7条と第8条の施肥作動を入・切する施肥畦クラッチ106(7・8)は、第6条の肥料繰出部61と第7条の肥料繰出部61との間隔部にそれぞれ設けられている。これらの施肥畦クラッチを操作する畦クラッチレバー110(1・2),110(3・4),110(5・6),110(7・8)は、先端を前方に突出させて上下に回動操作するように設けられている。
【0040】
この8条用施肥装置においても、前記7条用施肥装置と同様に、畦クラッチレバー110,…と植付畦クラッチ54,…とを結ぶケーブル120,…を肥料移送ホース62,…及び後輪11,11と干渉することなく配索することが可能であるとともに、4本の畦クラッチレバー110,…が左右対称の位置に配置され座席31からの操作が行いやすい構成となっている。
【0041】
肥料貯留タンクは4条分づつに左右2分割されており、それぞれの肥料貯留タンク60L,60Rは畦クラッチレバー110が設けられている肥料繰出部間の両側の肥料繰出部間に配した一対の支持板71,71にそれぞれ回動自在に支持されている。これにより、肥料貯留タンク60L,60Rを別々に回動させることができるので、回動操作に余り労力を必要とせず、しかも雨天時に肥料貯留タンクを回動させてメンテナンスを行う際に肥料繰出部が濡れることを最小限に抑えることができる。また、左右に2分割された各肥料貯留タンクを一対の支持板71,71でそれぞれ支持するので、肥料貯留タンクの支持強度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用施肥田植機の側面図である。
【図2】乗用施肥田植機の平面図である。
【図3】施肥装置の背面図である。
【図4】施肥装置の平面図である。
【図5】施肥装置の一断面の側面断面図である。
【図6】肥料繰出部の側面断面図である。
【図7】ホースホルダー取付部の斜視図である。
【図8】排出シャッタ及びエア切替シャッタの開閉機構を示す図である。
【図9】各条の開閉ギヤの形状を示す図である。
【図10】施肥伝動機構を示す断面図である。
【図11】異なる施肥装置の背面図である。
【図12】図11に示す施肥装置の平面図である。
【図13】さらに異なる施肥装置の背面図である。
【図14】図13に示す施肥装置の平面図である。
【符号の説明】
1 施肥田植機(苗移植機)
5 施肥装置
54 植付畦クラッチ
60 肥料貯留タンク(粉粒体貯留タンク)
61 肥料繰出部(粉粒体繰出部)
62 肥料移送ホース(粉粒体移送ホース)
68 エアチャンバ
77 繰出ロール
85 肥料回収管
106 施肥畦クラッチ
110 畦クラッチレバー
120 ケーブル

Claims (1)

  1. 走行車体の後側に苗植付部が設けられ、さらに側面視で走行車体の後輪の上側に粉粒体貯留タンク及び該タンク内の粉粒体を繰り出す複数の粉粒体繰出部が設けられた苗移植機において、前記複数の粉粒体繰出部を左右方向に並べて配置し、これら粉粒体繰出部から後方へ延ばした粉粒体移送ホースで苗植付部に位置する粉粒体吐出口へ粉粒体を移送する構成とし、粉粒体繰出部間に後輪を配置するとともに、苗植付部の苗植付けを所定条数単位で入・切する畦クラッチを操作するための畦クラッチレバーを後輪のない粉粒体繰出部間に設け、畦クラッチと畦クラッチレバーとをケーブルで連係させたことを特徴とする苗移植機。
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