JP3783642B2 - 粉粒体吐出機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホッパと該ホッパに貯留されている粉粒体を繰り出す回転体を有する粉粒体吐出部とを備えた粉粒体吐出機に関するものである
【0002】
【従来の技術】
走行車体に粉粒体ホッパと該粉粒体ホッパの粉粒体を繰り出す複数の粉粒体繰出部とを設け、走行車体で移動しながら粉粒体を圃場に複数条吐出する粉粒体吐出機がある。この種の粉粒体吐出機にあっては、粉粒体繰出部のケース内に保持されている回転体である繰出ロールその他の部材のメンテナンスが困難であるという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の装置におけるメンテナンスが困難であるという問題点を解決することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題に対して本発明は下記の対策を講じた。すなわち、本発明にかかる粉粒体吐出機は、ホッパ(60)と、該ホッパに貯留されている粉粒体を繰り出す回転体(77)を有する粉粒体吐出部(61)とを備えた粉粒体吐出機において、前記粉粒体吐出部(61)のケースを、前下がりに傾斜した分割面で下ケース(130)と上ケース(131)とに分割可能とし、これら下ケース(130)と上ケース(131)の後端を一方に設けた突起(130a)と他方に設けたフック(131a)とで固定するとともに、前記回転体(77)の軸(78)よりも前側で、一方に設けた回動自在な係止具(132)を他方に設けたピン(133)に係合させることにより連結し、かつ、前記回転体の軸(78)からフック(131a)が係止する突起(130a)までの距離を該軸(78)から前記係止具(132)が係合するピン(133)までの距離よりも長くしたことを特徴としている。
【0005】
【発明の効果】
この発明による粉粒体吐出機は、回転体である繰出ロールを内蔵するケースが上ケースと下ケースとに分割可能であるので、回転体の取り外しも可能となり、メンテナンス性が向上する。また、上ケースと下ケースの後端をフックと突起の係合によって固定すると共に、回転体の軸よりも前側で係止具とピンとの係合により連結する構成であり、後端のフックとピンによる連結部と回転体の軸との距離が、前側のピンと係止具による連結点と前記軸までの距離よりも大きくなっているので、回転体の回転によるトルクが作用しても、両ケースの密着性が保たれる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は本発明による粉粒体吐出機の一例である施肥田植機を表している。この施肥田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。
【0007】
走行車体2は、駆動輪である各左右一対の前輪10,10及び後輪11,11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、該前輪ファイナルケースの変向可能な前輪支持部から外向きに突出する前輪車軸に前輪10,10が取り付けられている。また、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして後輪ギヤケース18,18がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケース18,18から外向きに突出する後輪車軸に後輪11,11が取り付けられている。
【0008】
エンジン20はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジンの回転動力が、第一ベルト伝動装置21及び第二ベルト伝動装置23を介してミッションケース12に伝達される。ミッションケース12に伝達された回転動力は、該ケース内のトランスミッションにて変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13,13に伝達されて前輪10,10を駆動すると共に、残りが後輪ギヤケース18,18に伝達されて後輪11,11を駆動する。また、外部取出動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチケース25に伝達され、それから植付伝動軸26によって苗植付部4へ伝動されるとともに、施肥伝動機構27によって施肥装置5へ伝動される。
【0009】
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に座席31が設置されている。座席31の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー32があり、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられている。エンジンカバー30及びフロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。フロアステップ35の後部は、後輪フェンダを兼ねるリヤステップ36となっている。また、走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく予備苗載台38,38が機体よりも側方に張り出す位置と内側に収納した位置とに回動可能に設けられている。
【0010】
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これらリンク40,41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。メインフレーム15に固着した支持部材と上リンク40に一体形成したスイングアーム45の先端部との間に昇降油圧シリンダ46が設けられており、該シリンダを油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
【0011】
苗植付部4は6条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分づつ各条の苗取出口51a,…に供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口51a,…に供給すると苗送りベルト51b,…により苗を下方に移送する苗載台51、苗取出口51a,…に供給された苗を苗植付具52aで圃場に植付ける苗植付装置52,…、次行程における機体進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ53,53等を備えている。苗植付部4の下部には中央にセンターフロート55、その左右両側にサイドフロート56,56がそれぞれ設けられている。これらフロートを圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロートが泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52,…により苗が植付けられる。各フロート55,56,56は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート55の前部の上下動が上下動検出機構57により検出され、その検出結果に応じ前記昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
【0012】
施肥装置5は、肥料ホッパ60に貯留されている肥料(粉粒体)を肥料吐出部(粉粒体吐出部)61,…によって一定量づつ繰り出し、その肥料を施肥ホース62,…でフロート55,56,56の左右両側に取り付けた施肥ガイド63,…まで導き、施肥ガイド63,…の前側に設けた作溝体64,…によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥溝内に落とし込むようになっている。モータ66で駆動のブロア67で発生させたエアが、左右方向に長いエアチャンバ68を経由して施肥ホース62,…に吹き込まれ、施肥ホース62,…内の肥料を風圧で強制的に搬送するようになっている。
【0013】
以下、図3〜図9に示す施肥装置本体部の各部の構成について説明する。
各条が一体に成形された肥料ホッパ60は、上部に後側を支点にして開閉可能な蓋60aが取り付けられている。肥料ホッパ60の下部は各条ごとに漏斗状になっており、その下部が肥料吐出部61,…の上端に接続されている。肥料ホッパ60はその背面下部で、左右方向に長い施肥フレーム70から上方に突設した支持板71に回動自在に取り付けられており、図5で二点鎖線で示すように、肥料吐出部61,…から分離して後方に回動させられるようになっている。肥料ホッパ60の下部を肥料吐出部61,…の上端に接続した通常位置では、係止具72により肥料ホッパ60を固定する。
【0014】
肥料ホッパ60の下部には、肥料ホッパ60から肥料吐出部61への肥料供給を停止する場合や、肥料ホッパ60を回動させたときに中の肥料が流出するのを防ぐ開閉シャッタ73が設けられている。この開閉シャッタ73は、スライド支持部材74にスライド自在に支持されていて、把手73aをつかんで図6で実線で示す閉じた位置と二点鎖線で示す開いた位置とにスライドさせるようになっている。開閉シャッタ73を閉じた状態にしないと係止具72を外せないので、誤ってシャッタ73を開けたまま肥料ホッパ60を回動させることにより肥料を流出させることの防止になっている。
【0015】
開閉シャッタ73の下側には、肥料ホッパ60を肥料吐出部61に接続したときに肥料吐出部61の上部に挿入される筒状部75が形成されている。筒状部75と肥料吐出部61の上部との間に隙間が形成されるようになっている。肥料ホッパ60に肥料が入っている状態で開閉シャッタ73を閉じて肥料ホッパ60を回動させるとき、肥料吐出部61の上端よりも上側かつ開閉シャッタ73よりも下側に位置していた肥料が前記隙間に流入することにより、肥料吐出部61から肥料が溢れ落ちるのを防いでいる。
【0016】
肥料ホッパ60下端部には、肥料ホッパ60を肥料吐出部61に接続するときの緩衝用の弾性体76aと両者間の気密保持のためのパッキン76bとが取り付けられている。パッキン76bは肥料吐出部61の上端部分とその少し下方の部分の2箇所で肥料吐出部61のケースと接触するようになっている。このため、肥料吐出部61のケースとパッキン76bとの間に空間が有り、肥料ホッパ60と肥料吐出部61との位置関係が多少ずれてもこの空間で吸収され、両者間の気密性が損われない。
【0017】
肥料吐出部61は、肥料ホッパ60内の肥料を下方に繰り出す繰出ロール77を内蔵している。繰出ロール77は、外周部に肥料が入り込む複数本(図示例では6本)の溝77a,…が形成された回転体で、左右方向に設けた繰出軸78の角軸部78a(図示例は四角軸)にそれぞれ一体回転するように嵌合している。繰出ロール77が図7の矢印方向に回転することにより、肥料ホッパ60から落下供給される肥料が溝77aに収容されて下方に繰り出される。繰出ロール77により繰り出された肥料は、下端の吐出口61aから吐出される。
【0018】
繰出ロール77の前側には、該繰出ロールの外周面に摺接するブラシ79が着脱自在に設けられている。このブラシ79が溝77aから溢れる肥料を受けて下方へ落下するのを規制することにより、溝77aに肥料が摺り切り状態で収容され、肥料繰出量が一定に保たれる。
【0019】
肥料吐出部61のケースは、側面視で前下がりに傾斜した分割面で、下ケース130と上ケース131とに分割される。そして、両者の後端を突起130aとフック131aとで固定すると共に、下ケース130に回動自在に取り付けた係止具132を上ケース131のピン133に係合させて、両者を連結している。これにより、上ケース131を肥料ホッパ60と一体に後方に回動させることができ、繰出ロール77を取り外すことが可能になり、メンテナンス性が向上した。また、肥料吐出部61内を水洗いする際、上ケース131を取り外しておけば、ブラシ79が濡れないので乾燥の手間が省ける。
【0020】
上記の構成とすると、繰出ロ−ル77の回転により、上ケース131には繰出ロール77の軸心Oを中心とする該ロールの回転方向のモーメントが作用し、上ケース131の後部が持ち上げる力がかかる。しかしながら、上ケース131の後端は突起130aとフック131aとで固定し、しかも軸心Oから係止具132までの距離よりも軸心Oからフック131aまでの距離を長くしているので、上下両ケース130,131を密着状態に保持することができる。
【0021】
また、肥料吐出部61のケースを上下に分割でき、上ケース131を肥料ホッパ60と一体に後方に回動させる構成とした場合、図10に示すように、開閉シャッタ73を上ケース130に設けてもよい。
【0022】
肥料吐出部61の吐出口61aには、前後方向に連通する接続管80が接続されている。この接続管80の後端部に前記施肥ホース62のホッパ側の端部が接続される。一方、各条の接続管80の前端部はエアチャンバ68の背面部に挿入連結されている。エアチャンバ68の左端部はエア切替管81を介してブロア67に接続されており、該ブロアからのエアがエアチャンバ68を経由し接続管80から施肥ホース62に吹き込まれるようになっている。
【0023】
施肥ホース62は、接続管80の少し方向の位置で、後記肥料回収管85に固定されたホース支え82により下から支えられている。このホース支え82は施肥ホース62の形状に合わせた半円形で、施肥ホース62を面で支持するようになっている。このため、外周部に螺旋溝が形成された施肥ホース62との滑りが良好であり、エアチャンバ68、接続管80、及び施肥ホース62を接続したまま取り外しやすい。
【0024】
また、繰出ロール77の後側には、下端が繰出ロール77の上端よりも下位になる位置に肥料排出口(粉粒体排出口)83が形成されている。この肥料排出口83は後ろ下がりに傾斜しており、その中間部に上端側を支点にして開閉自在な排出シャッタ84が取り付けられている。各吐出部の肥料排出口83の後端は、肥料吐出部61の後方に設けた左右方向に長い肥料回収管85に接続されている。
【0025】
肥料回収管85の左端部は、前記エア切替管81を介してブロア67に接続されている。エア切替管81は二股状の管であって、一方にエアチャンバ68が接続され、他方に肥料回収管85が接続されている。エア切替管81にはエア切替シャッタ86が設けられ、ブロア67から吹き出されるエアをエアチャンバ側に供給する状態と肥料回収管側に供給する状態とに切り替えられようになっている。肥料回収管85の右端部は下向きに屈曲し、その先端部にフレキシブルな回収シュート87が接続されている。
【0026】
図7は排出シャッタ及びエア切替シャッタの開閉機構を示す図である。回収シュート側に肥料回収レバー90が回動自在に設けられている。この肥料回収レバー90の回動支点軸90aと同軸上に、吐出部61の前側に配置された左右方向に長いシャッタ開閉伝達軸91が設けられている。シャッタ開閉伝達軸91には扇形プレート92が取り付けられており、この扇形プレート92に形成された円弧状の長穴92aに、肥料回収レバー90に固着されたピン90bが遊嵌している。シャッタ開閉伝達軸91には各吐出部ごとに開閉ギヤ93が取り付けられ、該ギヤが排出シャッタ84の回動軸84aに取り付けた半円形ギヤ94と噛み合っている。なお、半円形ギヤ94の端部には当該ギヤの歯よりも径の大きいストッパ部94aが形成されているので、両ギヤの噛み合いが外れることはない。また、肥料回収レバー90には、エア切替ワイヤ95の一端が繋がれている。エア切替ワイヤ95の他端は、エア切替シャッタ86の回動軸86aに取り付けたアーム96に引張りスプリング97を介して繋がれている。
【0027】
肥料回収レバー90を回動操作すると、エア切替ワイヤ95が引かれてエア切替シャッタ86を切り替え、ブロア67から引き出されるエアが肥料回収管85に供給されるようになる。肥料回収レバー90の回動操作量が少ないうちは、ピン90bが長穴92aの中を移動するだけにすぎないので、シャッタ開閉伝達軸91は回動しない。しかしながら、肥料回収レバー90を一定量以上回動操作すると、ピン90bが扇形プレート92に係合し、シャッタ開閉伝達軸91が回動する。これにより、排出シャッタ84,…が開き、肥料ホッパ60内の肥料が肥料回収管85に排出される。つまり、1本のレバー操作だけでエア切替シャッタ86及び排出シャッタ84,…を操作することができるのである。しかも、必然的に、始めにエアが肥料回収管85に供給され、その後で肥料が肥料回収管85に排出されるのである。このため、肥料回収管85での肥料の搬送が円滑に行われ、同管内での肥料詰まりが生じない。また、肥料回収レバー90が回収シュート87の近傍に設けられているので、さらに肥料回収の状況を確認しながら作業を行え好都合である。
【0028】
肥料回収レバー90はレバーガイド98に沿って回動操作するようになっている。このレバーガイド98にはガイド穴98a,98bが形成されており、肥料回収レバー90の撓みを利用して肥料回収レバー90の係合部(図示せず)をガイド穴98a,98bに係合させることにより、肥料回収レバー90をエア切替シャッタ86だけが切り替えられる位置P1と、エア切替シャッタ86及び排出シャッタ84,…の両方が切り替えられる位置P2とに固定することができるようになっている。
【0029】
次に、施肥伝動機構27について説明する。
前記植付クラッチケース25から施肥動力が上向きに取り出され、その施肥動力が、リングコーン式の無段変速装置100を経由して繰出伝動ケース101に伝達される。繰出伝動ケース101には、施肥動力を入・切する施肥クラッチが内蔵されている。施肥動力は繰出伝動ケース101の前端部から左右方向の繰出駆動軸105に伝動される。
【0030】
無段変速装置100の回転数調節ハンドル100aを操作して変速比を変更することにより、肥料吐出部61の肥料繰出量が変わる。無段変速装置100は繰出伝動ケース101の後端下面に直接取り付けられており、回転数調節ハンドル100aは繰出伝動ケース101の上方に突出する状態で設けられている。このため、肥料ホッパ60の後方から回転数調節ハンドル100aの操作を行うことができる。
【0031】
繰出駆動軸105に伝達された施肥動力は、2条ごとに1組設けられた畦クラッチ106(L,C,R)を介して、繰出駆動軸105に回転自在に外嵌する筒軸107(L,C,R)に伝達される。そして、一対の繰出伝動ギヤ108a,108bを介して、各筒軸107から各条の繰出軸79へ伝動される。駆動側の繰出伝動ギヤ108aは筒軸107に摺動自在に嵌合しており、該ギヤをずらして一対の繰出伝動ギヤ108a,108bの噛み合いを解除することができる。つまり、条ごとに施肥作動を入り・切りする単条クラッチ108(1〜6)として構成されているのである。
【0032】
左から1条目と2条目の施肥作動を入・切する畦クラッチ106(L)及び左から3条目と4条目の施肥作動を入・切する畦クラッチ106(C)は、左から2条目と3条目の間隔部にそれぞれ設けられている。右から1条目と2条目の施肥作動を入・切する畦クラッチ106(R)は、施肥装置の右端に設けられている。これらの畦クラッチを操作する第一操作具としての畦クラッチレバー110(L,C,R)も同じ肥料吐出部間に設けられている。
【0033】
図9は畦クラッチレバーの操作機構を表している。なお、図は畦クラッチレバー110(L)及び畦クラッチレバー110(R)についてであり、畦クラッチレバー110(C)の場合は左右対称形になる。畦クラッチ106のシフタ111が軸112回りに回動自在に設けられている。シフタ111のクラッチ操作部と反対側の端部はカム受け部111aになっている。一方、畦クラッチレバー110は、回動軸113と一体回転するカムプレート114に取り付けられている。カムプレート114の一側面にはシフタ操作用の凸部114aが形成されており、畦クラッチレバー110を回動操作すると、カムプレートの凸部114aがカム受け部111aを押し上げることにより、圧縮スプリング115の張力に抗してシフタ111が軸112回りに回動し、畦クラッチ106が切操作される。
【0034】
また、左から1条目の施肥作動を入・切する単条クラッチ108(1)及び左から2条目の施肥作動を入・切する単条クラッチ108(2)は、1条目と2条目の間隔部にそれぞれ設けられている。同様に、単条クラッチ108(3)及び単条クラッチ108(4)は3条目と4条目の間隔部に設けられ、単条クラッチ108(5)及び単条クラッチ108(6)は5条目と6条目の間隔部に設けられている。これらの単条クラッチを操作する第二操作具としての単条クラッチピン120(L,C,R)も同じ肥料吐出部間に設けられている。すなわち、複数の粉粒体吐出部の作動を停止させる第一操作具である畦クラッチレバー110と、各条の粉粒体吐出部ごとに作動を停止させる第二操作具である単条クラッチピン120とは、互いに異なる粉粒体吐出部間に配置されているのである。
【0035】
単条クラッチピン120は筒体121に回動自在に嵌合しており、つまみ120aをつかんで単条クラッチピン120を回動させると、該ピンと一体のシフタ120bの左右位置が変更され、駆動側の繰出伝動ギヤ108aが左右にスライドするようになっている。単条クラッチ108は肥料吐出部61のケースとは別体になっているので、仕様の違いに応じて適当位置に設けることができる。
【0036】
施肥作業時には、繰出ロール77を正転(図6の矢印方向)させ、肥料ホッパ60の肥料を下方に繰り出し、吐出口61aから吐出する。吐出口61aから吐出された肥料は、接続管80及び施肥ホース62内をブロア67から吹き出されるエアによって運ばれ、施肥ホース62の先端に設けた施肥ガイド63から圃場に供給される。無段変速装置100を調節して繰出軸105の回転速度を変更することにより、肥料吐出量を無段階に調節できる。
【0037】
肥料回収時には、繰出ロール77を逆転させ、肥料ホッパ60の肥料を肥料排出口83から排出する。排出された肥料は、肥料回収管85及び回収シュート87内をブロア67から吹き出されるエアによって運ばれ、回収シュート先端の回収口から吐出されて回収容器等に回収される。繰出ロール77によってホッパ内の肥料を強制的に肥料排出口側に送り出すので、回収効率が良好であるとともに、繰出ロール83の上に肥料が残ることなく最後の一粒まで回収することができる。繰出ロール77の回転方向の切替は無段変速装置100によって簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用施肥田植機の側面図である。
【図2】乗用施肥田植機の平面図である。
【図3】施肥装置の背面図である。
【図4】施肥装置の平面図である。
【図5】施肥装置の一断面の側面断面図である。
【図6】肥料吐出部の側面断面図である。
【図7】排出シャッタ及びエア切替シャッタの開閉機構を示す図である。
【図8】施肥伝動機構を示す断面図である。
【図9】畦クラッチレバーの操作機構の(a)平面図、及び(b)側面図である。
【図10】異なる肥料吐出部の側面断面図である。
【符号の説明】
1 施肥田植機(粉粒体吐出機)
5 施肥装置
60 肥料ホッパ
61 肥料吐出部(粉粒体吐出部)
62 施肥ホース
77 繰出ロール
79 ブラシ
83 肥料排出口
84 排出シャッタ
85 肥料回収管
106 畦クラッチ
108 単条クラッチ
110 畦クラッチレバー(第一操作具)
120 単条クラッチピン(第二操作具)

Claims (1)

  1. ホッパ(60)と、該ホッパに貯留されている粉粒体を繰り出す回転体(77)を有する粉粒体吐出部(61)とを備えた粉粒体吐出機において、前記粉粒体吐出部(61)のケースを、前下がりに傾斜した分割面で下ケース(130)と上ケース(131)とに分割可能とし、これら下ケース(130)と上ケース(131)の後端を一方に設けた突起(130a)と他方に設けたフック(131a)とで固定するとともに、前記回転体(77)の軸(78)よりも前側で、一方に設けた回動自在な係止具(132)を他方に設けたピン(133)に係合させることにより連結し、かつ、前記回転体の軸(78)からフック(131a)が係止する突起(130a)までの距離を該軸(78)から前記係止具(132)が係合するピン(133)までの距離よりも長くしたことを特徴とする粉粒体吐出機。
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