JP4089364B2 - 粉粒体吐出機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、上下方向に延びる揺動ロッドを上下往復作動させて粉粒体繰出部へ伝動する構成の施肥装置、播種装置あるいは薬剤散布装置等を備える粉粒体吐出機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原動機を備える走行車体の後側に苗植付部を設けると共に、走行車体の後部上側で苗植付部の前側に粉粒体貯留タンク及び該タンク内の粉粒体を繰り出す複数の粉粒体繰出部を設け、原動機からの動力を走行車体の後部で粉粒体繰出部の下側に設けた伝動分岐部で粉粒体繰出部へ分岐して伝動すると共に、伝動分岐部から上下方向に延びる揺動ロッドを上下方向に往復作動させて粉粒体繰出部へ伝動する構成の苗移植機(粉粒体吐出機)が知られている。そして、その苗移植機(粉粒体吐出機)において、同じ回転方向で伝動する一対の一方向クラッチのうちの一方へ逆転伝達機構を介して伝動することにより、前記揺動ロッドからの往復作動で前記一対の一方向クラッチへ互いに逆方向の動力が伝達されて前記往復作動における往作動及び復作動を共に何れかの一方向クラッチで伝動する構成も知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000ー270638号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術の粉粒体吐出機においては、上下方向に延びる揺動ロッドを上下方向に往復作動させて粉粒体繰出部へ伝動する構成となっているので、揺動ロッドの上下方向に往復作動により機体に上下方向の振動が発生しやすく、走行車体に搭乗するオペレ−タの居住性が悪化したり、粉粒体繰出部への伝動が円滑に行われないために粉粒体の繰出量が不安定になったりするおそれがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決するべく次の技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1に係る発明は、原動機(20)を備える走行車体(2)の後側に苗植付部(4)を設けると共に、走行車体(2)の後部上側で苗植付部(4)の前側に粉粒体貯留タンク(60)及び該タンク(60)内の粉粒体を繰り出す複数の粉粒体繰出部(61)を設け、原動機(20)からの動力を走行車体(2)の後部で粉粒体繰出部(61)の下側に設けた伝動分岐部(25)で苗植付部(4)と粉粒体繰出部(61)とへ分岐して伝動すると共に、伝動分岐部(25)から上下方向に延びる第一の揺動ロッド(132)を上下方向に往復作動させて粉粒体繰出部(61)へ伝動する構成の苗移植機において、同じ回転方向で伝動する一対の一方向クラッチ(136L,136R)のうちの一方(136R)へ逆転伝達機構を介して伝動することにより、揺動ロッド(132)からの往復作動で前記一対の一方向クラッチ(136L,136R)へ互いに逆方向の動力が伝達されて前記往復作動における往作動及び復作動を共に何れかの一方向クラッチ(136L,136R)で一方向クラッチ軸(137)へ伝動する構成とし、一対の一方向クラッチ(136L,136R)の間に一方向クラッチ軸(137)と一体回転する駆動ギヤ(147)を設け、該駆動ギヤ(147)と噛み合う従動ギヤ(148)を介して繰出駆動軸(105)へ伝動する構成とし、前記一対の一方向クラッチ(136L,136R)より伝動下手側で複数の粉粒体繰出部(61)への伝動分岐部より伝動上手側に増速する増速伝動部を設けたことを特徴とする粉粒体吐出機とした。
【0006】
従って、請求項1に記載の粉粒体吐出機は、走行車体に設けた原動機からの動力により、苗植付部を作動させて苗を植え付けると共に、粉粒体繰出部を作動させて粉粒体貯留タンク内の粉粒体を繰り出し圃場に施用する。粉粒体繰出部へは、粉粒体繰出部の下側に設けた伝動分岐部から上下方向に延びる揺動ロッドの上下方向の往復作動により上側へ伝動される。一方の一方向クラッチへ第一の揺動ロッドからの往復作動を逆転伝達機構を介して伝動することにより、前記往復作動における往作動及び復作動を共に一対の一方向クラッチの何れかで伝動し、揺動ロッドからの往復作動を一対の一方向クラッチにより連続的に回転伝動する。そして、一対の一方向クラッチによる連続的な回転伝動が増速伝動部へ伝動され、増速伝動部から伝動を分岐して複数の粉粒体繰出部へ伝動される。また、一対の一方向クラッチの間に駆動ギヤを設けているので、何れの一方向クラッチが伝動状態であっても伝動する一方向クラッチと駆動ギヤとが近いため、一対の一方向クラッチの左右一方側に駆動ギヤを配置した場合と比較して、一方向クラッチにより伝動される動力を駆動ギヤへ適正な速度で精度良く伝動することができる。
【0007】
また、請求項2に係る発明は、第一の揺動ロッド(132)の作動でカウンタア−ム( 133)を介して前後方向に延びる第二の揺動ロッド(134)を前後方向に往復作動させて一方の一方向クラッチ(136L)へ伝動し、該一方の一方向クラッチ(136L)から逆転伝達機構を介して他方の一方向クラッチ(136R)へ伝動し、何れかの一方向クラッチ(136L,136R)の外環部(138L,138R)から一方向クラッチ軸(137)へ伝動する構成とし、前記逆転伝達機構の左右には該逆転伝達機構を支持する逆転用支持部材(150L,150R)を設け、繰出量調節機構(156)は、繰出量調節ねじ部分(157)を備える繰出量調節軸(158)と該繰出量調節軸(158)に取り付けた繰出量調節ハンドル(159)とを備え、繰出量調節ねじ部分(157)に螺合する位置調節体(164)を設け、該位置調節体(164)を備えるカウンタ支持部材(163)の回動によりカウンタア−ム(133)の回動軸(162)を移動させて粉粒体繰出部(61)の粉粒体の繰出量を変更調節する構成とし、繰出量調節軸(158)を回動可能に支持する軸支持部材(160)を、逆転用支持部材(150L)と調節軸支持フレーム(161)とで繰出量調節軸(158)の左右で両持支持し、位置調節体(164)及びカウンタア−ム(133)の回動軸(162)をカウンタ支持部材(163)で両持支持したことを特徴とする請求項1に記載の粉粒体吐出機とした。
【0008】
従って、請求項2に記載の粉粒体吐出機は、請求項1に記載の粉粒体吐出機の作用に加えて、逆転伝達機構の左右には該逆転伝達機構を支持する逆転用支持部材を設けているので、支持剛性が向上する。また、繰出量調節軸を回動可能に支持する軸支持部材を逆転用支持部材と調節軸支持フレームとで繰出量調節軸の左右で両持支持し、位置調節体及びカウンタア−ムの回動軸をカウンタ支持部材で両持支持しているので、カウンタ支持部材の回動位置の安定を図ることができる
【0009】
【発明の効果】
よって、請求項1に記載の粉粒体吐出機は、増速伝動部を介して粉粒体繰出部へ伝動する分、第一の揺動ロッドの上下方向の往復作動の作動ストロ−クが比較的小さくても所望の伝動速度で粉粒体繰出部へ伝動することができるので、揺動ロッドの上下方向の往復作動による機体に上下方向の振動を抑えることができ、走行車体に搭乗するオペレ−タの居住性を良好に維持すると共に、粉粒体繰出部による粉粒体の繰出量を所望に維持しつつ粉粒体の繰出量を安定させることができる。また、一対の一方向クラッチにより揺動ロッドからの往復作動を連続的に伝動して粉粒体繰出部による粉粒体の繰出を連続的に行うことができると共に、一対の一方向クラッチのうちの何れによる伝動も増速伝動部へ伝動され、また複数の粉粒体繰出部の何れへの伝動も前記増速伝動部を介して伝動されるから、複数の粉粒体繰出部の各々への伝動速度が均一化すると共に安定し、各粉粒体繰出部の粉粒体の繰出量を均一に安定させることができる。しかも、一対の一方向クラッチの間に駆動ギヤを設けているので、一方向クラッチにより伝動される動力を駆動ギヤへ適正な速度で精度良く伝動することができ、粉粒体繰出部の粉粒体の繰出量を適正に安定させることができる。
【0010】
また、請求項2に記載の粉粒体吐出機は、請求項1に記載の粉粒体吐出機の効果に加えて、逆転伝達機構の左右には該逆転伝達機構を支持する逆転用支持部材を設けているので、支持剛性が向上し、繰出伝動が適正に精度良く行われる。また、カウンタ支持部材の回動位置の安定を図ることができ、繰出量調節の適正化及び粉粒体の繰出量の安定化を図ることができる
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1及び図2は、施肥装置付きの乗用型の田植機1を示すものであり、この乗用型の田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。
【0012】
走行車体2は、駆動輪である各左右一対の前輪10,10及び後輪11,11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、該前輪ファイナルケースの変向可能な前輪支持部から外向きに突出する前輪車軸に前輪10,10が取り付けられている。また、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして後輪ギヤケース18,18がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケース18,18から外向きに突出する後輪車軸に後輪11,11が取り付けられている。
【0013】
原動機となるエンジン20はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジンの回転動力が、第一ベルト伝動装置21及び第二ベルト伝動装置23を介してミッションケース12に伝達される。ミッションケース12に伝達された回転動力は、該ケース内のトランスミッションにて変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13,13に伝達されて前輪10,10を駆動すると共に、残りが後輪ギヤケース18,18に伝達されて後輪11,11を駆動する。また、外部取出動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチケース25に伝達され、それから植付伝動軸26によって苗植付部4へ伝動されるとともに、施肥伝動機構27によって施肥装置5へ伝動される。
【0014】
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に座席31が設置されている。座席31の前方には各種操作機構を内蔵するボンネット32があり、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられている。エンジンカバー30及びボンネット32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。フロアステップ35の後部は、後輪フェンダを兼ねるリヤステップ36となっている。また、走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく予備苗載台38,38が機体よりも側方に張り出す位置と内側に収納した位置とに回動可能に設けられている。
【0015】
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これらリンク40,41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。メインフレーム15に固着した支持部材と上リンク40に一体形成したスイングアーム45の先端部との間に昇降油圧シリンダ46が設けられており、該シリンダを油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
【0016】
苗植付部4は6条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分づつ各条の苗取出口51a,…に供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口51a,…に供給すると苗送りベルト51b,…により苗を下方に移送する苗載台51、苗取出口51a,…に供給された苗を苗植付具52aで圃場に植付ける苗植付装置52,…、次行程における機体進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ53,53等を備えている。伝動ケース50内には、苗植付装置52,…の作動を2条単位で入・切する計3個の植付畦クラッチ54(1・2),54(3・4),54(5・6)が設けられている。これらの植付畦クラッチは、後述する畦クラッチレバー110(1・2),110(3・4),110(5・6)で入・切操作する。
【0017】
苗植付部4の下部にはセンターフロート55及びサイドフロート56,56が設けられている。これらフロートを圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロートが泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52,…により苗が植付けられる。各フロート55,56,56は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート55の前部の上下動が上下動検出機構57により検出され、その検出結果に応じ前記昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
【0018】
施肥装置5は、肥料貯留タンク(粉粒体貯留タンク)60に貯留されている肥料(粉粒体)を肥料繰出部(粉粒体繰出部)61,…によって一定量づつ繰り出し、その肥料を肥料移送ホース(粉粒体移送ホース)62,…でフロート55,56,56の左右両側に取り付けた施肥ガイド63,…まで導き、施肥ガイド63,…の前側に設けた作溝体64,…によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥溝内に吐出するようになっている。モータ66で駆動のブロア67で発生させた圧力風を左右方向に長いエアチャンバ68を経由して肥料移送ホース62,…内に吹き込み、肥料移送ホース62,…内の肥料を苗植付部側の肥料吐出口へ強制的に移送するようになっている。
【0019】
以下、図3〜図12に示す施肥装置本体部の各部の構成について説明する。
各条が一体に成形された肥料貯留タンク60は、上部に後側を支点にして開閉可能な蓋60aが取り付けられている。肥料貯留タンク60の下部は各条ごとに漏斗状になっており、その下部が肥料繰出部61,…の上端に接続されている。肥料貯留タンク60はその背面下部で、左右方向に長い施肥フレーム70から上方に突設した支持板71に回動自在に取り付けられており、図3で二点鎖線で示すように、肥料繰出部61,…から分離して後方に回動させられるようになっている。肥料貯留タンク60の下部を肥料繰出部61,…の上端に接続した通常位置では、係止具72により肥料貯留タンク60を固定する。
【0020】
肥料貯留タンク60の下部には、肥料貯留タンク60から肥料繰出部61への肥料供給を停止する場合や、肥料貯留タンク60を回動させたときに中の肥料が流出するのを防ぐ開閉シャッタ73が設けられている。この開閉シャッタ73は、スライド支持部材74にスライド自在に支持されていて、把手73aをつかんで図6で実線で示す閉じた位置と二点鎖線で示す開いた位置とにスライドさせるようになっている。開閉シャッタ73を閉じた状態にしないと係止具72を外せないので、誤ってシャッタ73を開けたまま肥料貯留タンク60を回動させて肥料を流出させることの防止になっている。
【0021】
開閉シャッタ73の下側には、肥料貯留タンク60を肥料繰出部61に接続したときに肥料繰出部61の上部に挿入される筒状部75が形成されている。筒状部75と肥料繰出部61の上部との間に隙間が形成されるようになっている。肥料貯留タンク60に肥料が入っている状態で開閉シャッタ73を閉じて肥料貯留タンク60を回動させるとき、肥料繰出部61の上端よりも上側かつ開閉シャッタ73よりも下側に位置していた肥料が前記隙間に流入することにより、肥料繰出部61から肥料が溢れ落ちるのを防いでいる。
【0022】
肥料貯留タンク60下端部には、肥料貯留タンク60を肥料繰出部61に接続するときの緩衝用の弾性体76aと両者間の気密保持のためのパッキン76bとが取り付けられている。パッキン76bは肥料繰出部61の上端部分とその少し下方の部分の2箇所で肥料繰出部61のケースと接触するようになっている。このため、肥料繰出部61のケースとパッキン76bとの間に空間が有り、肥料貯留タンク60と肥料繰出部61との位置関係が多少ずれてもこの空間で吸収され、両者間の気密性が損われない。
【0023】
肥料繰出部61は、肥料貯留タンク60内の肥料を下方に繰り出す繰出ロール77を内蔵している。繰出ロール77は、外周部に肥料が入り込む複数本(図示例では6本)の溝77a,…が形成された回転体で、左右方向に設けた繰出軸78の角軸部78a(図示例は四角軸)にそれぞれ一体回転するように嵌合している。繰出ロール77が図6の矢印方向に回転することにより、肥料貯留タンク60から落下供給される肥料が溝77aに収容されて下方に搬送され、下端の繰出口61aから繰り出される。
【0024】
繰出ロール77の前側には該繰出ロールの外周面に摺接するブラシ79が着脱自在に設けられており、このブラシ79が溝77aから溢れる肥料を受けて下方へ落下するのを規制することにより、溝77aに肥料が摺り切り状態で収容され、肥料繰出量を一定に保持するようになっている。
【0025】
肥料繰出部61の繰出口61aには、若干後ろ下がりで略前後方向に連通する接続管80が設けられている。この接続管80の後端に前記肥料移送ホース62のホッパ側の端部が接続される。一方、接続管80の前端部はエアチャンバ68の背面部に挿入連結されている。エアチャンバ68の左端部はエア切替管81を介してブロア67に接続されており、該ブロアからの圧力風がエアチャンバ68を経由し管状部61bから肥料移送ホース62に吹き込まれるようになっている。
【0026】
肥料移送ホース62は、接続管80の少し後方の位置で、後述する左右方向に長い肥料回収管85に固定されたホースホルダ82により下から支えられている。
また、繰出ロール77の後側には、下端が繰出ロール77の上端よりも下位になる位置に肥料排出口83が形成されている。この肥料排出口83は後ろ下がりに傾斜しており、その中間部に上端側を支点にして開閉自在な排出シャッタ84が取り付けられている。そして、各肥料繰出部の肥料排出口83と肥料繰出部61の後方に設けた左右方向に長い肥料回収管85とが肥料排出管83aで接続されている。
【0027】
肥料回収管85の左端部は、前記エア切替管81を介してブロア67に接続されている。エア切替管81は二股状の管であって、一方にエアチャンバ68が接続され、他方に肥料回収管85が接続されている。エア切替管81にはエア切替シャッタ86が設けられ、ブロア67から吹き出されるエアをエアチャンバ側に供給する状態と肥料回収管側に供給する状態とに切り替えられようになっている。肥料回収管85の右端部は下向きに屈曲し、その先端部にフレキシブルな回収シュート87が接続されている。
【0028】
図7は排出シャッタ及びエア切替シャッタの開閉機構を示す図である。回収シュート87の近傍に肥料回収レバー90が回動自在に設けられている。この肥料回収レバー90の回動支点軸90aと同軸上に設けられた左右方向のシャッタ開閉伝達軸91には扇形プレート92が取り付けられており、この扇形プレート92に形成された円弧状の長穴92aに、肥料回収レバー90に固着されたピン90bが遊嵌している。シャッタ開閉伝達軸91には各肥料繰出部ごとに開閉ギヤ93が取り付けられ、該ギヤ93が排出シャッタ84の回動軸84aに取り付けた半円形ギヤ94と噛み合っている(図6参照)。また、肥料回収レバー90には、エア切替ワイヤ95の一端が繋がれている。エア切替ワイヤ95の他端は、エア切替シャッタ86の回動軸86aに取り付けたアーム96に引張りスプリング97を介して繋がれている。
【0029】
肥料回収レバー90を回動操作すると、エア切替ワイヤ95が引かれてエア切替シャッタ86を切り替え、ブロア67から吹き出される圧力風が肥料回収管85に供給されるようになる。肥料回収レバー90の回動操作量が少ないうちは、ピン90bが長穴92aの中を移動するだけにすぎないので、シャッタ開閉伝達軸91は回動しない。しかしながら、肥料回収レバー90を一定量以上回動操作すると、ピン90bが扇形プレート92に係合し、シャッタ開閉伝達軸91が回動する。これにより、排出シャッタ84,…が開き、肥料貯留タンク60内の肥料が肥料回収管85に排出される。尚、開閉ギヤ93,…は条ごとに位相をずらして設けられており、ブロアに近い側の肥料繰出部から順に排出シャッタ84が開くようになっている。これにより、一度の多量の肥料が肥料回収管85内に流れ込むのを防ぎ、肥料回収管85内を肥料が円滑に流れ、同管内で肥料詰まりが生じないようにしている。
【0030】
肥料回収レバー90はレバーガイド98に沿って回動操作するようになっている。このレバーガイド98にはガイド穴98a,98bが形成されており、肥料回収レバー90の撓みを利用して肥料回収レバー90の係合部(図示せず)をガイド穴98a,98bに係合させることにより、肥料回収レバー90をエア切替シャッタ86だけが切り替えられる位置P1と、エア切替シャッタ86及び排出シャッタ84,…の両方が切り替えられる位置P2とに固定することができるようになっている。
【0031】
次に、施肥伝動機構27について説明する。尚、施肥伝動機構27は、左から数えて第4条と第5条の肥料繰出部61の間に配置されている。
前記植付クラッチケース25の後面から突出するクランクア−ム131が出力回転し、該クランクア−ム131に連結した上下方向に延びる駆動側揺動ロッド132の上下方向の往復動作が上側のカウンタア−ム133に伝動される。尚、カウンタア−ム133は、側面視でくの字形状になっており、前記駆動側揺動ロッド132と後記する従動側揺動ロッド134とが連結されている。そして、カウンタア−ム133の往復揺動による従動側揺動ロッド134の前後方向の往復動作がカウンタア−ム133の後側の繰出入力ア−ム135ヘ伝動され、この繰出入力ア−ム135の前後方向の往復作動が左側の一方向クラッチ136Lへ伝動される。尚、一方向クラッチ136L,136Rは、左右に2個設けられており、左右方向の同一の一方向クラッチ軸137回りに回動する構成となっており、外環部138L,138Rと前記一方向クラッチ軸137との間に複数の伝動用ロ−ラ139を備えたロ−ラクラッチであり、外環部138L,138Rの回動を一方向クラッチ軸137に伝達するようになっている。従って、左側の一方向クラッチ136Lは、外環部138Lが繰出入力ア−ム135と一体に設けられ、繰出入力ア−ム135の前後方向の往復作動における一方向となる外環部138Lの回動を一方向クラッチ軸137に伝達するようになっている。尚、左右の一方向クラッチ136L,136Rは、それぞれの外環部138L,138Rの同じ方向の回動で一方向クラッチ軸137に伝達するようになっている。
【0032】
左側の一方向クラッチ136Lの外環部138Lの上側には該外環部138Lと一体の第一ア−ム140を設け、この第一ア−ム140と前側にある第二ア−ム141とを第一リンク142により連結している。第二ア−ム141は、左右方向の中継軸143と一体回転する構成となっており、該中継軸143の下側で前記第一リンク142を連結するべく中継軸143から下側に延びている。第二ア−ム141の右側には前記中継軸143と一体回転する第三ア−ム144を中継軸143から上側に延設しており、この第三ア−ム144は第二ア−ム141と一体回転する。第三ア−ム144の中継軸143より上側の位置には第二リンク145を連結しており、この第二リンク145の他端側には第四ア−ム146を連結している。この第四ア−ム146は、右側の一方向クラッチ136Rの外環部138Rの上側に該外環部138Rと一体に設けられている。従って、左側の一方向クラッチ136Lの外環部138Lの往復回動により第一ア−ム140が前後方向に往復回動し、第一リンク142を介して第二ア−ム141へ伝達され、該第二ア−ム141が第一ア−ム140と同期して同じ側に前後方向に往復回動する。第三ア−ム144は、中継軸143に対して第二ア−ム141とは上下反対側(上側)に延びているので、その第二リンク145との連結位置では第二ア−ム141の往復回動と同期して第二ア−ム141の第一リンク142の連結位置における前後方向の往復動とは前後反対側に往復揺動することになる。そして、第三ア−ム144の往復動が第二リンク145を介して第四ア−ム146へ伝達され、第四ア−ム146が第三ア−ム144と同期して同じ側に前後方向に往復回動するので、右側の一方向クラッチ136Rの外環部138Rは、左側の一方向クラッチ136Lの外環部138Lの往復回動と同期して反対側に回動する。従って、前記第一ア−ム140乃至第四ア−ム146、第一リンク142及び第二リンク145により、逆転伝達機構を構成している。
【0033】
よって、前記逆転伝達機構により左右の一方向クラッチ136L,136Rの外環部138L,138Rが互いに反対側に回動するため、繰出入力ア−ム135の往復作動において左右の一方向クラッチ136L,136Rの何れか一方が一方向クラッチ軸137を同じ一方向(正転方向)に回転させることとなり、常時、連続的に一方向クラッチ軸137を駆動することができる。
【0034】
左右の一方向クラッチ136L,136Rの間には一方向クラッチ軸137とキ−147aにより一体回転する駆動ギヤ147を設け、この駆動ギヤ147が後述する繰出駆動軸105と一体回転する従動ギヤ148に噛み合う。従って、一方向クラッチ軸137の連続回転が繰出駆動軸105へ伝動される。尚、駆動ギヤ147の歯数は、従動ギヤ148の歯数より多く、従動ギヤ148の歯数の約2倍となっている。従って、駆動ギヤ147及び従動ギヤ148により、回転速度を増速して伝動する増速伝動部を構成している。尚、左右の一方向クラッチ136L,136Rのそれぞれの外環部138L,138Rの外周には、一方向クラッチ136L,136Rの伝動用ロ−ラ139部分へ肥料や塵等の異物が混入しないように駆動ギヤ147の基部内径部との隙間を塞ぐシール材149を設けている。尚、左右の一方向クラッチ136L,136Rの伝動用ロ−ラ139の駆動ギヤ147とは反対側にも、外環部138L,138Rの内面と一方向クラッチ軸137の外面とに接触するように外側シール材149aを設けている。
【0035】
従って、左右の一方向クラッチ136L,136Rの間に駆動ギヤ147を設けているので、左右何れの一方向クラッチ136L,136Rが伝動状態であっても伝動する一方向クラッチ136L,136Rと駆動ギヤ147並びにキ−147aとが近いため、左右一対の一方向クラッチ136L,136Rの左右一方側に駆動ギヤ147を配置した場合と比較して、一方向クラッチ136L,136Rにより伝動される動力を駆動ギヤ147へ適正な速度で精度良く伝動することができ、肥料繰出部61の肥料の繰出量を適正に安定させることができる。また、一方向クラッチ136L,136Rの外環部138L,138Rと駆動ギヤ147の基部内径部との隙間を塞ぐシール材149が一方向クラッチ軸137方向において前記外環部138L,138Rと重複する構成となるので、一方向クラッチ136L,136Rの伝動用ロ−ラ139と駆動ギヤ147との左右方向(一方向クラッチ軸137方向)の位置を近づけることができ、一方向クラッチ136L,136Rにより伝動される動力を駆動ギヤ147へ適正な速度でより精度良く伝動することができる。従来の一般的な一方向クラッチを使用すると、この一方向クラッチは、図10に示す外側シール材149aのように、伝動用ロ−ラの外側(一方向クラッチ軸方向の外側)にシール材を設けているので、そのシール材の一方向クラッチ軸方向の厚み分駆動ギヤ並びにキ−と伝動用ロ−ラとの間隔を設けなければならず、駆動ギヤ147の回転作動速度が一方向クラッチ軸の支持におけるがたの影響を受けやすくなって不適正になったり不安定になったりすることが考えられる。
【0036】
逆転伝達機構の左右には、該逆転伝達機構を支持する逆転用支持部材150L,150Rをそれぞれ設けている。この逆転用支持部材150L,150Rは、鋳物により構成され、施肥装置5の基部フレ−ム151に締付ボルト152にて固定されており、一方向クラッチ軸137、繰出駆動軸105及び逆転伝達機構の中継軸143を軸受するボ−ルベアリング153、154、155をそれぞれ備えている。尚、繰出駆動軸105は、逆転用支持部材150L,150Rを貫通して左右に長く設けられている。従って、前記一方向クラッチ軸137、繰出駆動軸105及び中継軸143は、左右の逆転用支持部材150L,150Rにより左右で軸受され、一方向クラッチ137、逆転伝達機構及び駆動ギヤ147並びに従動ギヤ148等の施肥伝動機構27の伝動部の左右で両持支持されているので、支持剛性が向上し、繰出伝動が適正に精度良く行われる。特に、図9及び図10に示すように、第二ア−ム141は左側の逆転用支持部材150Lに近づけて配置され、第三ア−ム144は右側の逆転用支持部材150Rに近づけて配置されているので、中継軸143におけるこれらのア−ム141,144から受ける作動荷重を左右それぞれのボ−ルベアリング155がしっかりと受け、前記ア−ム141,144の伝達精度の向上を図ることができる。
【0037】
左側の逆転用支持部材150Lの左側には、繰出量調節機構156を設けている。この繰出量調節機構156は、前部に繰出量調節ねじ部分157を備える繰出量調節軸158と該軸158の後部に取り付けた繰出量調節ハンドル159とを備えている。繰出量調節軸158の中途部には該軸158が回動できるように外嵌された軸支持部材160を設けており、この軸支持部材160に固着した左右方向の軸支持支点軸160aを左側の逆転用支持部材150Lに挿入した構成となっている。従って、繰出量調節機構156は、前記軸支持支点軸160a回りに回動可能に設けられている。尚、軸支持支点軸160aは、繰出量調節軸158の右側で左側の逆転用支持部材150Lに支持されると共に、左側で格別に設けた調節軸支持フレ−ム161に支持されている。従って、繰出量調節機構156は、軸支持支点軸160a部分において繰出量調節軸158の左右で両持支持された構成となっている。
【0038】
カウンタア−ム133の回動軸162を支持するカウンタ支持部材163の上部には、雌ねじ部分164aを備える主要部が側面視六角形の位置調節体164を左右方向の軸回りに回動可能に設けている。尚、カウンタ支持部材163の後端部には左右方向の同一直線上に軸心が位置するカウンタ支点軸165を左右それぞれ設け、カウンタ支持部材163は、このカウンタ支点軸165回りに基部フレ−ム151に対して回動可能に設けられている。尚、基部フレ−ム151にはカウンタ支点軸165を装着する孔166を複数個(4個)前後に配列しており、型式、仕様等により施肥装置5のスペースが制限されるようなときにはカウンタ支点軸165の前後位置を変更して対応し、カウンタ支持部材163及び基部フレ−ム151等の部品の共用化を図っている。カウンタ支点軸165部分は基部フレ−ム151とは別の補強部材167により機体に支持されており、カウンタ支点軸165の位置が変わってもカウンタ支点軸165部分に補強部材167を取り付けて剛性を保ち、カウンタ支点軸165の位置が変化しにくいようにしている。前記位置調節体164の雌ねじ部分164aに繰出量調節軸158の前部の繰出量調節ねじ部分157が螺合しており、繰出量調節軸158の回動により位置調節体164が前後に移動してカウンタ支持部材163がカウンタ支点軸165回りに回動し、カウンタア−ム133の回動軸162を前上方あるいは後下方に移動させる構成となっている。従って、カウンタア−ム133の回動軸162を移動させることにより、カウンタア−ム133の姿勢が変化し、例えば前記回動軸162を前上方へ移動させると、駆動側揺動ロッド132及び従動側揺動ロッド134が共にカウンタア−ム133と直角に近い状態で交差するように姿勢が変更されるので、駆動側揺動ロッド132で作動するカウンタア−ム133及び従動側揺動ロッド134で作動する繰出入力ア−ム135の揺動ストロ−ク(揺動角)がそれぞれ大きくなり、一方向クラッチ軸137ひいては繰出駆動軸105の回転速度が大きくなって、肥料繰出部61による繰出量が多くなる。一方、前記回動軸162を後下方へ移動させると、駆動側揺動ロッド132及び従動側揺動ロッド134が共にカウンタア−ム133と直角からかけ離れた状態で交差するように姿勢が変更されるので、駆動側揺動ロッド132で作動するカウンタア−ム133及び従動側揺動ロッド134で作動する繰出入力ア−ム135の揺動ストロ−ク(揺動角)がそれぞれ小さくなり、一方向クラッチ軸137ひいては繰出駆動軸105の回転速度が小さくなって、肥料繰出部61による繰出量が多くなる。従って、繰出量調節ハンドル159を操作して繰出量調節軸158を回動させることにより、施肥装置5の肥料の繰出量を連続的に変更して調節できるようになっている。
【0039】
カウンタ支持部材163は、左右のプレ−ト部163aと該左右のプレ−ト部163aを繋ぐ前部プレ−ト部163bとにより平面視コの字状に構成され、前記左右のプレ−ト部163aに位置調節体164、カウンタア−ム133の回動軸162及びカウンタ支点軸165を軸受するボ−ルベアリング168,169,170をそれぞれ設けている。従って、位置調節体164及びカウンタア−ム133の回動軸162は左右のボ−ルベアリング168,169により両持支持され、左右のカウンタ支点軸165は左右に配置したそれぞれのボ−ルベアリング170により左右別個に支持されている。よって、繰出量調節軸158の繰出量調節ねじ部分157と位置調節体164の雌ねじ部分164aとの螺合部は螺合しているためにがたが生じやすく、カウンタ支持部材163の回動位置が不安定になる要因となりやすいが、この螺合部の左右にボ−ルベアリング168を設けて位置調節体164を両持支持しているので、カウンタ支持部材163の回動位置の安定を図ることができ、繰出量調節の適正化及び施肥装置5の肥料の繰出量の安定化を図ることができる。尚、図11に示すように、前記螺合部を位置調節体164の左右のボ−ルベアリング168の一方(左側のボ−ルベアリング168)に近づけて配置しているので、位置調節体164における螺合部のカウンタ支持部材163に対する位置が変化しにくく、カウンタ支持部材163の回動位置の更なる安定化を図ることができる。また、カウンタア−ム133は、往復揺動する構成であるので、該ア−ム133の回動軸162の位置が少しでも変化すると、回動量(揺動量)が変化して肥料繰出部61の肥料の繰出量が変化しやすい傾向がある。しかしながら、カウンタア−ム133の回動軸162を左右のボ−ルベアリング169により両持支持しているので、カウンタ支持部材163に対する前記回動軸162の位置が変化しにくく、カウンタア−ム133の回動量(揺動量)の安定化を図ることができ、ひいては施肥装置5の肥料の繰出量の安定化を図ることができる。
【0040】
尚、位置調節体164は、左右両端部164bが丸軸状に構成され、この左右両端部164bをボ−ルベアリング168に嵌合させて左右方向の軸回りに回動可能となっている。前部プレ−ト部163bの繰出量調節軸158の延長線上となる適所には孔171を設け、繰出量調節ハンドル159の操作により繰出量調節軸158の繰出量調節ねじ部分157が位置調節体164の前側に大きく突出する状態となっても、繰出量調節軸158が前記孔171を貫通するようにしてカウンタ支持部材163と干渉しないようになっている。また、前部プレ−ト部163bの下部には切欠き172を設け、カウンタア−ム133が前記切欠き172を貫通するようにしている。
【0041】
繰出量調節軸158の軸支持部材160より前側の部分には繰出量表示用ねじ部分173を設けると共に、該ねじ部分173に螺合する雌ねじ部分174aを備える繰出量表示具174を設けている。尚、繰出量表示具174は、繰出量表示用ねじ部分173を覆うカバ−175の右側部に設けた長孔部176に係合し、この長孔部176から一部がカバ−175の右側に突出するように設けられ、前記カバ−175に対して回動しないように支持されると共に前記長孔部176に案内されて繰出量調節軸158方向に移動可能に支持され、繰出量調節軸158の回動に伴って該軸158方向に移動する構成となっている。前記カバ−175の長孔部176の縁にはこの長孔方向に目盛177をつけていると共に、繰出量表示具174にはマ−ク178をつけており、該マ−ク178が指し示す目盛177を読みながら作業者が肥料の繰出量を認識したり調節したりするようになっている。
【0042】
繰出量調節軸158は側面視で前上がり姿勢に傾斜して設けられ、繰出量調節軸158の前端部に設けた繰出量調節ハンドル159を肥料繰出部61より前側に配置している。従って、作業者は、肥料繰出部61が邪魔にならずに座席31に座ったまま、走行車体2側から繰出量調節ハンドル159を容易に操作することができる。
【0043】
繰出駆動軸105に伝達された施肥動力は、2条ごとに1組設けられた施肥畦クラッチ106,…を介して、繰出駆動軸105に回転自在に外嵌する筒軸107,…に伝達される。そして、一対の繰出伝動ギヤ108a,108bを介して、各筒軸107から各条の繰出軸79へ伝動される。駆動側の繰出伝動ギヤ108aは筒軸107に摺動自在に嵌合しており、該ギヤ108aをずらして一対の繰出伝動ギヤ108a,108bの噛み合いを解除することができる。つまり、条ごとに施肥作動を入り・切りする単条クラッチ108として構成されているのである。
【0044】
左から数えて第1条と第2条の施肥作動を入・切する施肥畦クラッチ106(1・2)及び第3条と第4条の施肥作動を入・切する施肥畦クラッチ106(3・4)は、第2条の肥料繰出部61と第3条の肥料繰出部61との間隔部にそれぞれ設けられている。第5条と第6条の施肥作動を入・切する施肥畦クラッチ106(5・6)は、第6条の肥料繰出部61の右側すなわち施肥装置の右端に設けられている。これらの施肥畦クラッチを操作する畦クラッチレバー110(1・2),110(3・4),110(5・6)は、先端を前方に突出させて上下に回動操作するように設けられている。左右の後輪11,11は平面視で第1条の肥料繰出部61と第2条の肥料繰出部61との間隔部及び第5条の肥料繰出部61と第6条の肥料繰出部61との間隔部にそれぞれ位置しており、後輪11,11と畦クラッチレバー110,…とが同じ肥料繰出部間にないように配置されている。
【0045】
また、左から1条目の施肥作動を入・切する単条クラッチ108(1)及び左から2条目の施肥作動を入・切する単条クラッチ108(2)は、1条目と2条目の間隔部にそれぞれ設けられている。同様に、単条クラッチ108(3)及び単条クラッチ108(4)は3条目と4条目の間隔部に設けられ、単条クラッチ108(5)及び単条クラッチ108(6)は5条目と6条目の間隔部に設けられている。これらの単条クラッチ108,…は切替つまみ111で操作する。
【0046】
施肥作業時には、繰出ロール77を正転(図6の矢印方向)させ、肥料貯留タンク60の肥料を繰出口61aから下方に繰り出す。繰出口61aから繰り出された肥料は、管状部61b及び肥料移送ホース62内をブロア67から吹き出される圧力風によって運ばれ、肥料移送ホース62の先端吐出口から施肥ガイド63に吐出され圃場に供給される。尚、繰出量調節機構156により、繰出駆動軸105の回転速度を変更して肥料吐出量を無段階に調節できる。
【0047】
肥料回収時には、肥料貯留タンク60の肥料を肥料排出口83から排出する。排出された肥料は、肥料回収管85及び回収シュート87内をブロア67から吹き出される圧力風によって運ばれ、回収シュート先端の回収口から吐出されて回収容器等に回収される。
【0048】
また、各畦クラッチレバー110,…には、施肥畦クラッチ106,…の入・切に連係して前記植付畦クラッチ54,…を入・切するためのケーブル120,…が繋がれている。畦クラッチレバー110,…は後輪のない粉粒体繰出部間に設けられているので、ケーブル120,…を肥料移送ホース62,…及び後輪11,11と干渉することなく配索することが可能になっている。
【0049】
尚、図13及び図14に示すような7条植え苗移植機の施肥装置に前述の施肥伝動機構27を設けてもよい。このときも、施肥伝動機構27は、左から数えて第4条と第5条の肥料繰出部61の間に配置される。7条植え苗移植機の場合、中央条は1条だけで植付畦クラッチ及び施肥畦クラッチを入・切し、他は2条単位で植付畦クラッチ及び施肥畦クラッチを入・切する。第1条と第2条の施肥作動を入・切する施肥畦クラッチ106(1・2)及び第3条と第4条の施肥作動を入・切する施肥畦クラッチ106(3・4)は、第2条の肥料繰出部61と第3条の肥料繰出部61との間隔部にそれぞれ設けられている。第5条の施肥作動を入・切する施肥畦クラッチ106(5)及び第6条と第7条の施肥作動を入・切する施肥畦クラッチ106(6・7)は、第5条の肥料繰出部61と第6条の肥料繰出部61との間隔部にそれぞれ設けられている。これらの施肥畦クラッチを操作する畦クラッチレバー110(1・2),110(3・4),110(5),110(6・7)は、先端を前方に突出させて上下に回動操作するように設けられている。
【0050】
上記構成とすることにより、畦クラッチレバー110,…と植付畦クラッチ54,…とを結ぶケーブル120,…を肥料移送ホース62,…と干渉することなく配索することが可能になっている。また、4本の畦クラッチレバー110,…が座席31の左右両側の左右対称の位置に配置されているので、座席31からの操作を行いやすい。
【0051】
以上により、この乗用型の田植機1は、原動機となるエンジン20を備える走行車体2の後側に苗植付部4を設けると共に、走行車体2の後部上側で苗植付部4の前側に粉粒体貯留タンクとなる肥料貯留タンク60及び該タンク60内の粉粒体を繰り出す粉粒体繰出部となる肥料繰出部61を複数設け、エンジン20からの動力を走行車体2の後部で肥料繰出部61の下側に設けた伝動分岐部となる植付クラッチケ−ス25内で苗植付部4と肥料繰出部61とへ分岐して伝動すると共に、植付クラッチケ−ス25から上下方向に延びる駆動側揺動ロッド132を上下方向に往復作動させて肥料繰出部61へ伝動し、前記駆動側揺動ロッド132から肥料繰出部61への伝動経路の間に設けた駆動ギヤ147及び従動ギヤ148で構成される増速伝動部で肥料繰出部61へ伝動速度が増速される。
【0052】
従って、この乗用型の田植機1は、走行車体2に設けたエンジン20からの動力により、機体を走行させながら苗植付部4を作動させて苗を植え付けると共に、肥料繰出部61を作動させて肥料貯留タンク60内の粒状肥料を繰り出し圃場の苗植付位置の側方に施肥していく。肥料繰出部61へは、該肥料繰出部61の下側に設けた植付クラッチケ−ス25から上下方向に延びる駆動側揺動ロッド132の上下方向の往復作動により上側へ伝動される。また、駆動側揺動ロッド132から増速伝動部を介して肥料繰出部61へ伝動される。
【0053】
よって、増速伝動部を介して肥料繰出部61へ伝動する分、駆動側揺動ロッド132の上下方向の往復作動の作動ストロ−クが比較的小さくても所望の伝動速度で肥料繰出部61へ伝動することができるので、駆動側揺動ロッド132の上下方向の往復作動による機体に上下方向の振動を抑えることができ、走行車体2に座席31に座るオペレ−タへの振動の伝播を抑えてオペレ−タの居住性を良好に維持すると共に、繰出駆動軸105を所望の回転速度にして肥料繰出部61による肥料の繰出量を所望に維持しつつ肥料の繰出量を安定させることができる。
【0054】
また、この乗用型の田植機1は、同じ回転方向で伝動する一対の一方向クラッチ136L,136Rのうち右側の一方向クラッチ136Rへ逆転伝達機構を介して伝動することにより、駆動側揺動ロッド132からの往復作動で前記一対の一方向クラッチ136L,136Rへ互いに逆方向の動力が伝達されて前記往復作動における往作動及び復作動を共に何れかの一方向クラッチ136L,136Rで伝動する構成とし、前記一対の一方向クラッチ136L,136Rより伝動下手側で各肥料繰出部61への伝動分岐部となる繰出伝動ギヤ108aより伝動上手側に増速伝動部を設けている。
【0055】
従って、右側の一方向クラッチ136Rへ駆動側揺動ロッド132からの往復作動を逆転伝達機構を介して伝動することにより、前記往復作動における往作動及び復作動を共に一対の一方向クラッチ136L,136Rの何れかで伝動し、駆動側揺動ロッド132からの往復作動を一対の一方向クラッチ136L,136Rにより一方向クラッチ軸137へ連続的に回転伝動する。そして、一対の一方向クラッチ136L,136Rによる一方向クラッチ軸137の連続的な回転伝動が増速伝動部へ伝動され、増速伝動部から繰出駆動軸105を介して該軸105と一体回転する複数の繰出伝動ギヤ108aにより伝動を分岐して複数の肥料繰出部61へ伝動される。
【0056】
よって、一対の一方向クラッチ136L,136Rにより駆動側揺動ロッド132からの往復作動を連続的に伝動して肥料繰出部61による肥料の繰出を連続的に行うことができると共に、一対の一方向クラッチ136L,136Rのうちの何れによる伝動も増速伝動部へ伝動され、また複数の肥料繰出部61の何れへの伝動も前記増速伝動部を介して伝動されるから、複数の肥料繰出部61の各々への伝動速度が均一化すると共に安定し、各肥料繰出部61の肥料の繰出量を均一に安定させることができる。
【0057】
また、この乗用型の田植機1は、走行車体2の座席31より後側に複数の肥料繰出部61を左右に並べて設けると共に、肥料繰出部61の上方に肥料貯留タンク60を設け、肥料繰出部61の後側に設けたカウンタア−ム133から前側に延びる従動側揺動ロッド134を介して肥料繰出部61へ伝動し、カウンタア−ム133の回動軸162を移動させて肥料繰出部61の肥料の繰出量を変更調節する繰出量調節機構156の繰出量調節軸158をカウンタア−ム133から前上側に延設し、繰出量調節機構156の操作具となる繰出量調節ハンドル159及び繰出量表示具174を肥料繰出部61より前側に配置している。
【0058】
従って、カウンタア−ム133の作動により従動側揺動ロッド134を介して複数の肥料繰出部61へ伝動し、該肥料繰出部61を作動させて肥料貯留タンク60内の肥料を繰り出し圃場に施肥する。そして、作業者が、走行車体2の座席31側すなわち前側から繰出量表示具174により繰出量調節位置を確認しながら繰出量調節機構156の繰出量調節ハンドル159を操作することにより、カウンタア−ム133の回動軸162を移動させて肥料繰出部61の肥料の繰出量を変更調節できる。尚、繰出量調節機構156を左右に配列される肥料繰出部61の間に設けた施肥伝動機構27の左右一方(左側)に配置し、繰出量調節機構156の施肥伝動機構27側となる側部(右側部)に繰出量表示具174を設けているので、作業者は隣接する近い側の(左側の)肥料繰出部61が邪魔にならずにその反対側(右側)から繰出量表示具174を視認することになるので、繰出量表示具174の視認を容易に行える。しかも、繰出量調節軸158をカウンタア−ム133から前上側に延設し、繰出量調節ハンドル159及び繰出量表示具174を肥料繰出部61より前側に配置しているので、繰出量調節ハンドル159及び繰出量表示具174がカウンタア−ム133ひいては肥料繰出部61に対して比較的高い位置に配置されるため、肥料繰出部61のメンテナンスを行うときに肥料繰出部61に残留する肥料が繰出量調節ハンドル159及び繰出量表示具174等にかかりにくくなる。
【0059】
よって、繰出量表示具174により繰出量調節位置を確認しながら繰出量調節ハンドル159を操作することができるので、肥料繰出部61の肥料の繰出量を精度良く微調節できる。また、繰出量調節ハンドル159及び繰出量表示具174を肥料繰出部61より前側に配置しているので、走行車体2の座席31側すなわち前側から繰出量調節をするとき、肥料繰出部61が邪魔になりにくく、繰出量調節を容易に行える。しかも、繰出量調節ハンドル159及び繰出量表示具174は比較的高い位置に配置されて肥料がかかりにくくなるので、繰出量調節機構156の作動の適正化を図ることができる。尚、繰出量調節軸158において繰出量表示用ねじ部分173と繰出量調節ねじ部分157とを肥料繰出部61に対して前後に振り分けて設け、繰出量表示用ねじ部分173及び繰出量調節ねじ部分157が肥料繰出部61の側方近傍に配置されないようにしたので、繰出量表示用ねじ部分173及び繰出量調節ねじ部分157に肥料がかかりにくくなり、繰出量調節機構156の作動の適正化を図ることができる。
【0060】
また、繰出駆動軸105及び中継軸143より前側に一方向クラッチ軸137を配置しており、繰出駆動軸105ひいては逆転伝達機構の構成部材等が邪魔にならずに一方向クラッチ136L,136Rのメンテナンスを走行車体2の座席31側すなわち前側から容易に行える。
【0061】
図15及び図16に示す施肥伝動機構は、左右の一方向クラッチ136L,136Rの一方向クラッチ軸を繰出駆動軸105としたものであり、カウンタ支持部材163をプレートにより構成している。尚、前述の第一ア−ム140及び第四アーム146の代わりに、左右の一方向クラッチ136L,136Rの外環部138L,138Rにそれぞれ第一軸201、第二軸202を固着している。繰出駆動軸105は、一方向クラッチ136L,136Rを外装する一方向クラッチ軸部105aからその左右両側に設けた六角軸部105bを介して更にその左右外側の外側軸部105cへ伝動する構成となっている。尚、一方向クラッチ軸部105a及び外側軸部105cには六角軸部105bを挿入できる六角穴203を備えており、一方向クラッチ軸部105a及び外側軸部105cに対して六角軸部105bを左右方向にスライドさせて移動できるようになっている。六角軸部105bの適宜の位置にはE型止め輪204(スプリング止め輪)を装着するようになっており、このE型止め輪204が機体側の部材205に当接して六角軸部105bの左右方向の移動を規制している。
【0062】
そして、一方向クラッチ136L,136Rの調整や修理等のメンテナンスを行うとき、E型止め輪204を外して左右の六角軸部105bをそれぞれ左右外側へ移動させて一方向クラッチ軸部105aとの連結を外すことにより、一方向クラッチ軸部105aごと一方向クラッチ136L,136Rを取り外すことができ、繰出駆動軸105上に一方向クラッチ136L,136Rを設けた構成でありながら、一方向クラッチ136L,136Rの取り外しが容易に行えてメンテナンスの容易化を図ることができる。
【0063】
図17及び図18は、更に異なる逆転伝達機構を示すものであり、左側の一方向クラッチ136Lの外環部138Lと一体回転する第一ギヤ206、第二ギヤ207を介して第三ギヤ208へ伝動し、この第三ギヤ208が右側の一方向クラッチ136Rの外環部138Rと一体の第四ギヤ209と噛み合って前記外環部138Rへ伝動する。この逆転伝達機構は、ギヤ206,207,208,209により構成したので、前述のア−ムやリンクを使用したものと比較して、伝動が確実で精度良く行える。第三ギヤ208は、繰出量切替レバ−211によりその回動軸方向へ左右移動可能に設けられ、第二ギヤ207との噛合を外すことができる。従って、繰出量切替レバ−211により、逆転伝達機構を非伝動状態にすることができ、左側の一方向クラッチ136Lのみにより繰出伝動して2分の1の繰出量にワンタッチで容易に変更することができる。従来は、逆転伝達機構のリンクを外して逆転伝達機構を非伝動状態にしていたので、リンクを外す操作が面倒であった。尚、第三ギヤ208の右側には該ギヤに固着される駆動クラッチ爪210aと機体側に固定される従動クラッチ爪210bとにより構成される固定用クラッチ210を設けており、逆転伝達機構を非伝動状態にしたとき、第四ギヤ209と常時噛み合う第三ギヤ208を回転しない状態にして右側の一方向クラッチ136Rの外環部138Rが不用意に回動しないようにしており、繰出伝動の精度向上を図っている。
【0064】
尚、この発明の実施の形態は乗用型の田植機1について記述したが、本発明は乗用型の田植機に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用施肥田植機の側面図
【図2】乗用施肥田植機の平面図
【図3】施肥装置の一部の側面図
【図4】施肥装置の一部の平面図
【図5】施肥装置の一部の背面図
【図6】肥料繰出部を示す側面断面図
【図7】排出シャッタ及びエア切替シャッタの開閉機構を示す図
【図8】施肥伝動機構を示す側面図
【図9】施肥伝動機構を示す平面図
【図10】逆転伝達機構及び繰出量調節機構の一部を示す展開平面断面図
【図11】カウンタ支持部材を示す展開背面断面図
【図12】肥料繰出部への伝動構成を示す断面図
【図13】異なる施肥装置の平面図
【図14】異なる施肥装置の背面図
【図15】異なる施肥伝動機構を示す側面図
【図16】異なる施肥伝動機構を示す背面断面図
【図17】異なる逆転伝達機構を示す側面図
【図18】異なる逆転伝達機構を示す展開断面図
【符号の説明】
1…乗用型の田植機、2…走行車体、4…苗植付部、20…エンジン、25…植付クラッチケ−ス、60…肥料貯留タンク、61…肥料繰出部、105…繰出駆動軸、108a…繰出伝動ギヤ、132…駆動側揺動ロッド、133…カウンタア−ム、134…従動側揺動ロッド、136L,136R…一方向クラッチ、137…一方向クラッチ軸、138L,138R…一方向クラッチの外環部、147…駆動ギヤ、148…従動ギヤ、150L,150R…逆転用支持部材、156…繰出量調節機構、157…繰出量調節ねじ部分、158…繰出量調節軸、159…繰出量調節ハンドル、160…軸支持部材、161…調節軸支持フレーム、162…カウンタア−ムの回動軸、163…カウンタ支持部材、164…位置調節体

Claims (2)

  1. 原動機(20)を備える走行車体(2)の後側に苗植付部(4)を設けると共に、走行車体(2)の後部上側で苗植付部(4)の前側に粉粒体貯留タンク(60)及び該タンク(60)内の粉粒体を繰り出す複数の粉粒体繰出部(61)を設け、原動機(20)からの動力を走行車体(2)の後部で粉粒体繰出部(61)の下側に設けた伝動分岐部(25)で苗植付部(4)と粉粒体繰出部(61)とへ分岐して伝動すると共に、伝動分岐部(25)から上下方向に延びる第一の揺動ロッド(132)を上下方向に往復作動させて粉粒体繰出部(61)へ伝動する構成の苗移植機において、同じ回転方向で伝動する一対の一方向クラッチ(136L,136R)のうちの一方(136R)へ逆転伝達機構を介して伝動することにより、揺動ロッド(132)からの往復作動で前記一対の一方向クラッチ(136L,136R)へ互いに逆方向の動力が伝達されて前記往復作動における往作動及び復作動を共に何れかの一方向クラッチ(136L,136R)で一方向クラッチ軸(137)へ伝動する構成とし、一対の一方向クラッチ(136L,136R)の間に一方向クラッチ軸(137)と一体回転する駆動ギヤ(147)を設け、該駆動ギヤ(147)と噛み合う従動ギヤ(148)を介して繰出駆動軸(105)へ伝動する構成とし、前記一対の一方向クラッチ(136L,136R)より伝動下手側で複数の粉粒体繰出部(61)への伝動分岐部より伝動上手側に増速する増速伝動部を設けたことを特徴とする粉粒体吐出機。
  2. 第一の揺動ロッド(132)の作動でカウンタア−ム(133)を介して前後方向に延びる第二の揺動ロッド(134)を前後方向に往復作動させて一方の一方向クラッチ(136L)へ伝動し、該一方の一方向クラッチ(136L)から逆転伝達機構を介して他方の一方向クラッチ(136R)へ伝動し、何れかの一方向クラッチ(136L,136R)の外環部(138L,138R)から一方向クラッチ軸(137)へ伝動する構成とし、前記逆転伝達機構の左右には該逆転伝達機構を支持する逆転用支持部材(150L,150R)を設け、繰出量調節機構(156)は、繰出量調節ねじ部分(157)を備える繰出量調節軸(158)と該繰出量調節軸(158)に取り付けた繰出量調節ハンドル(159)とを備え、繰出量調節ねじ部分(157)に螺合する位置調節体(164)を設け、該位置調節体(164)を備えるカウンタ支持部材(163)の回動によりカウンタア−ム(133)の回動軸(162)を移動させて粉粒体繰出部(61)の粉粒体の繰出量を変更調節する構成とし、繰出量調節軸(158)を回動可能に支持する軸支持部材(160)を、逆転用支持部材(150L)と調節軸支持フレーム(161)とで繰出量調節軸(158)の左右で両持支持し、位置調節体(164)及びカウンタア−ム(133)の回動軸(162)をカウンタ支持部材(163)で両持支持したことを特徴とする請求項1に記載の粉粒体吐出機。
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