JP2019076085A - 乗用田植機 - Google Patents

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大前 健介
Kensuke Omae
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Abstract

【課題】側条供給式の粉粒体供給装置の破損や労力の増大などを招くことなく、苗植付装置と粉粒体供給装置との間にメンテナンス空間を得られる乗用田植機を提供する。【解決手段】乗用田植機において、苗植付装置3の後部に側条供給式の粉粒体供給装置6を連結する支持フレーム5は、苗植付装置3に固定された固定部材と、固定部材に前後揺動可能に連結された左右のリンクアーム68と、左右のリンクアーム68の遊端部に架設された移動部材71とを有する平行リンクに構成され、粉粒体供給装置6の繰出機構35は、粉粒体供給装置6の供給管36が着脱可能に接続され、供給管36と粉粒体供給装置6のブロワ38は、固定部材を含む支持フレーム5の固定側に支持され、粉粒体供給装置6のホッパ34と繰出機構35は、移動部材71を含む支持フレーム5の移動側に支持されている。【選択図】図5

Description

本発明は、苗植付装置と粉粒体供給装置とを備えた乗用田植機に関する。
上記のような乗用田植機においては、粉粒体供給装置として、苗植付装置の苗載台に載置されたマット苗に薬剤を散布する薬剤散布装置を備え、この薬剤散布装置が、苗植付装置の後部に平行リンク機構を介して前後方向に移動可能に取り付けられたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2017−176095号公報
特許文献1に記載の乗用田植機においては、薬剤散布装置を、苗植付装置に近接した作業位置と、苗植付装置から斜め後方に大きく離間させた非作業位置とに移動させることができ、これにより、苗植付装置および薬剤散布装置に対するメンテナンスを行う場合には、薬剤散布装置を非作業位置に移動させることにより、大きく開放された苗植付装置と薬剤散布装置との間から苗植付装置および薬剤散布装置に対するメンテナンスを行うことができる。
しかしながら、粉粒体供給装置には、薬剤や肥料などの粉粒体を、苗植付装置によって圃場に植え付けられた植付苗の横側方箇所に供給する側条供給式に構成されたものがある。このような側条供給式の粉粒体供給装置を、特許文献1に記載の乗用田植機に採用すると、粉粒体を植付苗の横側方箇所に供給するために圃場の泥土内に入り込ませる粉粒体供給装置の供給部を地面に接触させたまま、粉粒体供給装置を前後方向に移動させる虞がある。そして、このような移動操作が行われた場合に、粉粒体供給装置の供給部などが破損する虞がある。
また、側条供給式の粉粒体供給装置は、粉粒体を植付苗の横側方箇所に供給案内する供給管に搬送風を供給するブロワが備えられていることが多く、この場合には、重量の大きいブロワを含む粉粒体供給装置を前後方向に移動させることになる。そのため、粉粒体供給装置の移動操作に要する労力が大きくなる。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、側条供給式の粉粒体供給装置を備えた乗用田植機においても、粉粒体供給装置の破損や労力の増大などを招くことなく、苗植付装置と粉粒体供給装置との間にメンテナンス空間を得られるようにする点にある。
本発明の第1特徴構成は、
乗用田植機において、
走行車体の後部に連結された苗植付装置と、前記苗植付装置の後部に支持フレームを介して連結された粉粒体供給装置とを備え、
前記苗植付装置は、マット苗が載置される苗載台と、前記マット苗から所定量の苗を掻き取って圃場に植え付ける植付機構とを有し、
前記粉粒体供給装置は、粉粒体が貯留されるホッパと、前記ホッパから所定量の粉粒体を繰り出す繰出機構と、繰り出された粉粒体を圃場における植付苗の横側方箇所に供給案内する供給管と、前記供給管の内部に搬送風を供給するブロワとを有し、
前記供給管は前記繰出機構に対して着脱可能であり、
前記支持フレームは、前記苗植付装置に固定された固定部材と、前記固定部材に前後揺動可能に連結された左右のリンクアームと、前記左右のリンクアームの遊端部に架設された移動部材とを有して、前記固定部材に対する平行姿勢で前記移動部材が移動する平行リンクに構成され、
前記供給管と前記ブロワは、前記固定部材を含む前記支持フレームの固定側に支持され、
前記ホッパと前記繰出機構は、前記移動部材を含む前記支持フレームの移動側に支持され、
前記繰出機構は、前記移動部材とともに前記固定部材に近接して前記供給管が接続された作業位置と、前記供給管との接続が解除されて前記移動部材とともに前記固定部材から離間した非作業位置とにわたって移動する点にある。
本構成によれば、繰出機構と供給管との接続を解除して、移動部材とともに粉粒体供給装置のホッパと繰出機構とを固定部材から離れる方向に移動させることにより、苗植付装置とホッパおよび繰出機構との間に、大きいメンテナンス空間を得ることができ、このメンテナンス空間から苗植付装置および粉粒体供給装置に対するメンテナンスを行うことができる。
また、移動部材とともに粉粒体供給装置のホッパと繰出機構とを移動させる場合には、供給管と重量の大きいブロワとが支持フレームの固定側に残されることから、供給管の下端部が地面に接触したまま引きずられる虞を招くことなく、比較的軽い労力で移動部材とともに粉粒体供給装置のホッパと繰出機構とを移動させることができる。
その結果、粉粒体を圃場における植付苗の横側方箇所に供給する側条供給式の粉粒体供給装置を備えた乗用田植機においても、粉粒体供給装置の破損や労力の増大などを招くことなく、苗植付装置と粉粒体供給装置との間に大きいメンテナンス空間を得ることができ、苗植付装置および粉粒体供給装置に対するメンテナンス性を向上させることができる。
本発明の第2特徴構成は、
前記繰出機構は、前記供給管が着脱可能に接続される接続部を有し、
前記繰出機構は、前記作業位置から前記非作業位置に移動するときに、その移動による前記接続部と前記供給管との接続解除が可能であり、前記非作業位置から移動して前記作業位置に到達するときに、その到達に伴う前記接続部と前記供給管との接続が可能である点にある。
本構成によれば、移動部材とともに粉粒体供給装置のホッパと繰出機構とを移動させる場合に、繰出機構の接続部と供給管とを着脱させる操作を簡略化することができる。
また、移動部材とともに粉粒体供給装置のホッパと繰出機構とを移動させる場合に、繰出機構の接続部と供給管とを着脱し忘れることに起因した供給管の破損や粉粒体の供給不良などを回避することができる。
本発明の第3特徴構成は、
前記接続部と前記供給管とが上下方向に着脱され、
前記支持フレームの固定側には、前記移動部材が前記作業位置から離脱するとき、または、前記移動部材が前記作業位置に到達するときに、前記移動部材を乗り越え案内するガイド部材が備えられている点にある。
本構成によれば、移動部材とともに粉粒体供給装置のホッパと繰出機構とを作業位置から非作業位置に移動させる場合には、移動部材が作業位置から離脱するときにガイド部材によって乗り上がり方向に案内されることから、繰出機構の接続部と供給管との接続解除を無理なくスムーズに行える。
また、移動部材とともに粉粒体供給装置のホッパと繰出機構とを非作業位置から作業位置に移動させる場合には、移動部材が作業位置に到達するときにガイド部材によって下り降りる方向に案内されることから、繰出機構の接続部と供給管との接続を無理なくスムーズに行える。
その結果、移動部材の移動に連動した繰出機構の接続部と供給管との着脱を簡単に良好に行わせることができる。
本発明の第4特徴構成は、
前記ガイド部材には、前記移動部材の移動方向に回転するローラが採用されている点にある。
本構成によれば、移動部材がガイド部材によって乗り越え案内されるときの移動部材の移動を、移動抵抗が軽減された状態でスムーズに行うことができる。
その結果、移動部材とともに粉粒体供給装置のホッパと繰出機構とを移動させるときの操作性を向上させることができる。
本発明の第5特徴構成は、
前記苗植付装置は、圃場の泥面を整地する整地フロートと、前記整地フロートを高さ変更可能に支持する植付フレームとを有し、
前記粉粒体供給装置は、前記供給管にて供給案内された粉粒体を圃場の泥中に案内するガイド部材と、前記供給管の下端部内面に付着した粉粒体を掻き取るスクレーパとを有し、
前記ガイド部材は、前記整地フロートに固定され、
前記スクレーパは、前記ガイド部材に固定される下部側の被固定部と、前記供給管の下端部に摺動可能に挿入される上部側の作用部とを有して、前記植付フレームに対する前記整地フロートの高さ変更に伴って、前記作用部が前記供給管の下端部内面に沿って上下方向に摺動する点にある。
本構成によれば、苗植えなどが行われる作業走行時に、供給管にて案内された粉粒体が、供給管の下端部において湿気を帯びて下端部の内面に付着するようになった場合には、植付フレームに対する整地フロートの高さ変更が行われるのに伴って、供給管に対するガイド部材の高さ位置が変更され、この変更に連動して、スクレーパの作用部が、供給管の内部において供給管の内周面に沿って上下方向に摺動する。
これにより、供給管の下端部内面に付着した粉粒体が、スクレーパの作用部によって掻き取られて圃場に供給される。
その結果、供給管の下端部において、湿気を帯びた粉粒体が下端部の内面に付着堆積することを防止することができ、その付着堆積に起因した粉粒体の供給不足や供給管での詰まりの発生を回避することができる。
側条施薬式の第1薬剤供給装置を備えた乗用田植機の左側面図 側条施薬式の第1薬剤供給装置を備えた乗用田植機の平面図 苗載台の平面図 第1薬剤ホッパと第1薬剤繰出機構などが作業位置に位置する状態を示す第1薬剤供給装置周辺の一部縦断左側面図 第1薬剤ホッパと第1薬剤繰出機構などが非作業位置に位置する状態を示す第1薬剤供給装置周辺の一部縦断左側面図 第1薬剤ホッパと第1薬剤繰出機構などが作業位置に位置する状態を示す第1薬剤供給装置周辺の横断平面図 第1薬剤ホッパと第1薬剤繰出機構などが非作業位置に位置する状態を示す第1薬剤供給装置周辺の横断平面図 第1薬剤繰出機構の伝動系などを示す第1薬剤繰出機構の右半部の正面図 施薬用伝動機構などの構成を示す要部の縦断左側面図 第1ロック機構の構成を示す要部の左側面図 第2ロック機構の構成を示す要部の左側面図 保持機構によるリンクアームの折り畳み姿勢保持状態を示す保持機構周辺の平面図 保持機構によるリンクアームの張り出し姿勢保持状態を示す保持機構周辺の平面図 第1薬剤供給装置における各薬剤供給管の第1経路と第2経路との径方向での大小関係やスクレーパの配置などを示す第1薬剤供給装置周辺の一部縦断左側面図 スクレーパの施薬ガイドに対する取り付け位置や構成などを示す斜視図
以下、本発明を実施するための形態の一例として、本発明を乗用田植機の一例である8条植え用の乗用田植機に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本発明が適用される乗用田植機は、8条植え用以外に、4条植え用、5条植え用、6条植え用、10条植え用などであってもよい。
図1〜2に示すように、本実施形態に例示する乗用田植機は、四輪駆動形式の乗用型に構成された走行車体1と、走行車体1の後部に油圧式の昇降駆動ユニット2を介して連結された8条植え用の苗植付装置3と、走行車体1の後部から苗植付装置3にわたるミッドマウント仕様の8条用の施肥装置4と、苗植付装置3の後部に支持フレーム5を介して支持された8条用の第1薬剤供給装置(粉粒体供給装置の一例)6と第2薬剤供給装置7とを備えている。
走行車体1は、操舵可能で駆動可能な左右の前輪8と、駆動可能な左右の後輪9と、前輪操舵用のステアリングホイール10と、搭乗運転用の座席11とを備えている。左右の前輪8および左右の後輪9には、走行車体1の前部に搭載されたエンジン12からの動力が、図示しない油圧機械式無段変速装置(HMT)などを備えた走行伝動系を介して伝達されている。走行車体1の前部には、予備のマット苗が載置される左右一対の予備苗載台13が備えられている。
なお、走行伝動系には、油圧機械式無段変速装置の代わりに、静油圧式無段変速装置(HST)またはベルト式無段変速装置などを備えるようにしてもよい。
図1に示すように、昇降駆動ユニット2は、走行車体1の後部に上下揺動可能に連結された平行リンク機構14と、平行リンク機構14を揺動駆動する昇降用の油圧シリンダ(図示せず)と、油圧シリンダに対するオイルの流れを制御する昇降用のバルブユニット(図示せず)とを有している。
図1〜7に示すように、苗植付装置3は、8条分のマット苗が載置可能に形成された苗載台15と、作業走行時に圃場の泥面を整地する5つの整地フロート16と、走行車体1からの作業用の動力が入力される入力部17と、入力部17からの動力で駆動される横送り機構(図示せず)と8つの縦送り機構18と8つの植付機構19と、これらを支持する植付フレーム20とを有している。苗載台15は、植付フレーム20に左右方向にスライド移動可能に支持されている。5つの整地フロート16のうち、左右中央側に配置された3つの整地フロート16は、2条分の苗植え付け箇所を整地する平面視略T字状に形成されている。また、左右両端に配置された2つの整地フロート16は、1条分の苗植え付け箇所を整地する平面視略L字状に形成されている。横送り機構は、入力部17からの動力で駆動されることで、苗載台15を、マット苗の左右幅に対応する一定ストロークで左右方向に往復駆動する。各縦送り機構18は、ベルト式に構成され、苗載台15がストローク端に達するごとに、横送り機構を経由した入力部17からの動力で駆動され、この駆動によってマット苗を所定ピッチで下方に縦送りする。8つの植付機構19は、植え付け条間に対応する一定間隔で左右方向に配置されている。各植付機構19は、ロータリ式に構成され、入力部17からの動力で駆動されることで、各マット苗の下端から苗を所定量ずつ掻き取って圃場に植え付ける。植付フレーム20は、左右方向に延びる角パイプ状の主部材21と、主部材21から上方に延びる支持フレーム22と、主部材21から後方に延びる4つの伝動ケース23とを有している。各伝動ケース23は、支持フレーム5を介して第1薬剤供給装置6と第2薬剤供給装置7とを支持する支持部材に兼用されている。各伝動ケース23の内部には、植付機構19に伝動する植付用伝動機構(図示せず)が備えられている。各伝動ケース23の後端部には、左右一対の植付機構19が駆動可能に支持されている。
図1に示すように、苗植付装置3の入力部17には、油圧機械式無段変速装置による変速後の前進動力が、走行車体1の後部に配置された作業用伝動ユニット24と、作業用伝動ユニット24から苗植付装置3の入力部17にわたる外部伝動軸25などを介して、植え付け作業用の動力として入力されている。図示は省略するが、作業用伝動ユニット24には、植え付け作業用の動力を6段階に変更する株間変速装置と、植え付け作業用の動力を断続する植付クラッチなどが備えられている。
マット苗には、1枚当たりの播種量が通常の約2倍に設定された高密度の密苗が採用されている。これにより、1枚のマット苗に対する植付機構19の苗取り回数を多くすることができ、圃場1枚当たりに使用するマット苗の枚数を削減することができる。
図1〜2、図4〜7に示すように、施肥装置4は、8条分の肥料(第2粉粒体の一例)を貯留する横長の肥料ホッパ26と、4つの肥料繰出機構27と、車体左側に配置された電動式の施肥ブロワ28と、8条分の肥料供給経路を形成する8つの肥料供給管29と、溝切り部を有する8つの作溝器30と、8つの覆土板31とを有している。肥料ホッパ26は、その下端部に8つの肥料排出部26Aが形成され、各肥料排出部26Aが肥料繰出機構27の上部に連通接続されている。各肥料繰出機構27は、油圧機械式無段変速装置による変速後の動力が、施肥作業用の動力として施肥用伝動機構(図示せず)を介して伝達されることで駆動され、この駆動により、肥料ホッパ26から2条分の肥料を所定量ずつ繰り出す。施肥ブロワ28は、走行車体1に搭載されたバッテリ(図示せず)からの電力で駆動され、この駆動により、各肥料繰出機構27により繰り出された肥料を圃場の泥面に向けて搬送する搬送風を発生させる。各肥料供給管29は、肥料繰出機構27から繰り出された肥料を搬送風とともに各作溝器30に案内する。各作溝器30は、整地フロート16と植付機構19との間における植付機構19の苗植え付け位置に対する横方向の隣接箇所に位置するように整地フロート16に取り付けられている。これにより、各作溝器30は、苗植付装置3とともに昇降し、各整地フロート16が接地する作業走行時には、圃場の泥面に施肥溝を形成して肥料を施肥溝内に案内する。各覆土板31は、作溝器30の後方に位置するように整地フロート16に取り付けられている。これにより、各作溝器30により形成されて肥料が供給された施肥溝を、各覆土板31によって埋め戻すことができる。
つまり、施肥装置4は、各植付機構19により圃場に植え付けられた苗の横側方箇所に肥料を所定深さに埋没供給する側条施肥式に構成されている。
図示は省略するが、施肥装置4は、施肥用伝動機構に備えられた施肥クラッチの断続操作、および、電気回路に備えられた施肥用のブロワスイッチの断続操作が行われることにより、各肥料繰出機構27および施肥ブロワ28が作動する施肥状態と、各肥料繰出機構27および施肥ブロワ28が作動を停止する施肥停止状態とに切り換わる。
図1〜2、図4〜9に示すように、第1薬剤供給装置6は、2条分の薬剤(粉粒体の一例)を各作溝器30が形成した施肥溝に供給する4つの施薬ユニット32と、各施薬ユニット32に施薬用の搬送風を供給する搬送風供給ユニット33とを有している。各施薬ユニット32は、殺虫殺菌用の薬剤を貯留する横長の第1薬剤ホッパ34と、左右2つの第1薬剤繰出機構35と、2条分の薬剤供給経路を形成する2つの薬剤供給管36と、2つの施薬ガイド(ガイド部材の一例)37とを有している。搬送風供給ユニット33は、車体左側に配置された電動式の施薬ブロワ38と、施薬ブロワ38の排気部(図示せず)から右方向に延びる搬送風供給管39とを有している。各第1薬剤ホッパ34は、その下端部が第1薬剤繰出機構35の上端部に連通接続されている。各第1薬剤繰出機構35は、植付機構19の上方に位置するように支持フレーム5に支持されている。各第1薬剤繰出機構35は、植え付け作業用の動力が施薬作業用の動力として施薬用伝動機構40を介して伝達されることで駆動され、この駆動により、第1薬剤ホッパ34から1条分の薬剤を所定量ずつ繰り出す。各第1薬剤繰出機構35の底部には下方に延びる筒状の薬剤排出部(接続部の一例)35Aが形成され、各薬剤排出部35Aには、薬剤供給管36の上端部36Aが着脱可能に連通接続されている。各薬剤供給管36は、搬送風供給ユニット33からの搬送風を合流させる略y字状の合流管部36Bを有している。これにより、各薬剤供給管36は、第1薬剤繰出機構35から繰り出された薬剤を搬送風とともに施薬ガイド37に案内する。各施薬ガイド37は、作溝器30と覆土板31との間に位置するように、作溝器30とともに整地フロート16に取り付けられている。施薬ブロワ38は、バッテリからの電力で駆動され、この駆動により、各第1薬剤繰出機構35により繰り出された薬剤を圃場の泥面に向けて搬送する搬送風を搬送風供給管39の内部に供給する。搬送風供給管39は、植付機構19の上方に位置するように支持フレーム5に支持されている。搬送風供給管39の左端部には、施薬ブロワ38の排気部が接続されている。搬送風供給管39の底部には、各薬剤供給管36の合流管部36Bに形成された筒状の吸気部36Cが連通接続されている。
これにより、第1薬剤供給装置6は、苗植付装置3とともに昇降し、各整地フロート16が接地する作業走行時には、各施薬ガイド37が作溝器30により形成された施肥溝に入り込んで薬剤を施肥溝内に案内する。そして、薬剤が施肥溝内に案内された後に、施肥溝が各覆土板31によって埋め戻されるようになっている。
つまり、第1薬剤供給装置6は、各植付機構19により圃場に植え付けられた苗の横側方箇所に薬剤を所定深さに埋没供給する側条施薬式に構成されている。
図1、図4〜5に示すように、各薬剤供給管36の合流管部36Bは、薬剤のみを案内する薬剤案内領域と、搬送風のみを案内する搬送風案内領域と、搬送風により薬剤を搬送させる合流搬送領域とを有している。そして、搬送風案内領域と合流搬送領域との接続領域が略一直線に形成されることにより、搬送風が施薬ガイド37に向けて流れ易くなっている。また、薬剤案内領域と搬送風案内領域との夾角が鋭角に設定されることにより、薬剤が搬送風とともに第1薬剤繰出機構35に向けて逆流する虞が回避されている。
図14に示すように、各薬剤供給管36は、搬送風供給管39から施薬ガイド37にわたる第1経路36aと、第1薬剤繰出機構35の薬剤排出部35A(図5参照)から第1経路36aにわたる第2経路36bとを有している。そして、各薬剤供給管36においては、搬送風が径の大きい低圧な経路に流れる性質を有する点を考慮して、第1経路36aが第2経路36bよりも大径に形成されている。
これにより、各薬剤供給管36においては、施薬ブロワ38からの搬送風が第1経路36aから第2経路36bに流れ込み難くなっている。その結果、各薬剤供給管36においては、第1薬剤繰出機構35からの薬剤が搬送風とともに第1薬剤繰出機構35に向けて逆流する虞がより確実に回避されている。
図1、図4〜5に示すように、側条施薬式の第1薬剤供給装置6は、作業走行時に各施薬ガイド37が施肥溝に入り込むことにより、圃場の近くまで供給された薬剤が湿気を帯び易くなって各薬剤供給管36の内面や各施薬ガイド37の内面に付着し易くなる。
そこで、この第1薬剤供給装置6は、各薬剤供給管36の内部を通って各施薬ガイド37の内部に向かう施薬用の搬送風を発生させる施薬ブロワ38を有することで、湿気を帯びた薬剤が各薬剤供給管36の内面や各施薬ガイド37の内面に付着することが抑制されている。これにより、各薬剤供給管36の内面や各施薬ガイド37の内面に薬剤が付着堆積する薬剤詰まりの発生を抑制することができる。
また、第1薬剤供給装置6は、施肥装置4のように肥料繰出機構27や施肥ブロワ28などが走行車体1の後部に搭載されるのではなく、施薬対象箇所に近い苗植付装置3の後方箇所に第1薬剤繰出機構35や施薬ブロワ38などが配置されることにより、各薬剤供給管36により形成される薬剤供給経路が短くなる。
これにより、薬剤供給管36で案内される薬剤の流速の低下を抑制することができ、この流速の低下に起因して薬剤が各薬剤供給管36の内面や各施薬ガイド37の内面に付着し易くなることを防止することができる。
図4〜5、図14に示すように、苗植付装置3において、各整地フロート16は、植付フレーム20に回動可能に支持された左右に長い植深さ調節軸100、および、植深さ調節軸100から後下方に延びる複数の支持アーム101、などを介して植付フレーム20に支持されている。これにより、各整地フロート16は、植深さ調節軸100がその軸心回りに回動操作されると、植付フレーム20に対する高さ位置が変更されるとともに、植付フレーム20に支持された各植付機構19に対する高さ位置が調節される。つまり、苗植付装置3においては、植深さ調節軸100がその軸心回りに回動操作されることにより、各植付機構19に対する各整地フロート16の高さ位置が調節され、これにより、各植付機構19による苗植え深さが調節される。図示は省略するが、苗植付装置3には、苗植えが行われる作業走行時に、植深さ調節軸100をその軸心回りに回動操作することで、各植付機構19による苗植え深さを自動で制御する電動式の植深さ調節機構が備えられている。
このような苗植え深さの調節が行われると、第1薬剤供給装置6においては、植付フレーム20に支持された各薬剤供給管36に対して、各整地フロート16に取り付けられた各施薬ガイド37の高さ位置が変更される。そこで、この高さ位置の変更を許容するために、第1薬剤供給装置6においては、図4〜5、図14に示すように、各薬剤供給管36と各施薬ガイド37とが、各薬剤供給管36に対する各施薬ガイド37の高さ位置の変更に伴って上下方向に伸縮する蛇腹ホース102を介して接続されている。各蛇腹ホース102は、薬剤供給管36の下部側と施薬ガイド37の上部側との間に形成される隙間を覆うように形成されている。
上記の構成により、第1薬剤供給装置6においては、前述した苗植え深さの調節に伴う各薬剤供給管36に対する各施薬ガイド37の高さ位置の変更を許容しながらも、各薬剤供給管36と各施薬ガイド37とが各蛇腹ホース102を介して接続された状態に維持されることから、各第1薬剤繰出機構35から繰り出された薬剤を、各薬剤供給管36を介して各施薬ガイド37の内部に確実に案内することができ、各施薬ガイド37から圃場の各施肥溝内に供給することができる。
また、左右の後輪9によって跳ね上げられた圃場の泥水などが、薬剤供給管36の下部側と施薬ガイド37の上部側との隙間から施薬ガイド37の内部に入り込むことを、各蛇腹ホース102によって防止することができる。これにより、圃場の泥水などが各施薬ガイド37の内部に入り込むことに起因して、施薬ガイド37の内部に案内された薬剤が湿気を帯びて各施薬ガイド37の内面に付着することを防止することができる。
図14に示すように、各薬剤供給管36は、それらの下部側が対応する蛇腹ホース102の内部を通り、それらの下端部が対応する施薬ガイド37の上部に入り込む長さを有している。そのため、各薬剤供給管36の下端部には、圃場から跳ね上がった泥水などが付着し易くなっており、これにより、この泥水などの付着に起因して、各薬剤供給管36によって案内された薬剤が、各薬剤供給管36の下端部において湿気を帯びて各薬剤供給管36の内面に付着堆積して詰まることがある。
そこで、図14〜15に示すように、第1薬剤供給装置6には、各薬剤供給管36の下端部内面に付着した薬剤を掻き取る8つのスクレーパ103が備えられている。各スクレーパ103は、各施薬ガイド37の上部側から薬剤供給管36の内部に向けて延びるアーム部(被固定部の一例)103Aと、各薬剤供給管36の下端部に挿入されるリング部(作用部の一例)103Bとを有している。各アーム部103Aは、施薬ガイド37の内面における上部側の前端部位に固定される下部側部分103aと、下部側部分103aの上端から後上向きの傾斜姿勢で薬剤供給管36に向けて延びる上下中間部分103bと、上下中間部分103bの上端から薬剤供給管36の内部に向けて上向きに延びる上部側部分103cとを有する屈曲形状に形成されている。各リング部103Bは、薬剤供給管36の内部に位置するようにアーム部103Aの上端に連接されている。各リング部103Bの直径は、薬剤供給管36の内周面に沿ったリング部103Bの上下方向への摺動が許容されるように設定されている。各スクレーパ103は、少なくともそれらの上下中間側に位置するアーム部103Aの上下中間部分103bと上部側部分103cとに、上側のリング部103Bが薬剤供給管36に挿入された姿勢を維持することが可能な程度に硬く、かつ、弾性を有する素材(例えばバネ鋼材など)が採用されている。
上記の構成により、苗植えなどが行われる作業走行時に、各薬剤供給管36にて案内された薬剤が、各薬剤供給管36の下端部において湿気を帯びて下端部の内面に付着するようになった場合には、植深さ調節機構が、植深さ調節軸100をその軸心回りに回動操作して各植付機構19による苗植え深さを制御するのに伴って、第1薬剤供給装置6においては、各薬剤供給管36に対する各施薬ガイド37の高さ位置が変更され、この変更に連動して、各スクレーパ103のリング部103Bが、各薬剤供給管36の内部において薬剤供給管36の内周面に沿って上下方向に摺動する。これにより、各薬剤供給管36の下端部内面に付着した薬剤が、各スクレーパ103のリング部103Bによって掻き取られて圃場の施肥溝内に落下する。その結果、各薬剤供給管36の下端部において、湿気を帯びた薬剤が下端部の内面に付着堆積することを防止することができ、その付着堆積に起因した施薬不足や各薬剤供給管36での詰まりの発生を回避することができる。
なお、図14において二点鎖線で示すように、第1薬剤供給装置6における各薬剤供給管36のそれぞれに、各第1薬剤繰出機構35の薬剤排出部35Aから、薬剤供給管36の内部を通って薬剤供給管36の下端位置まで垂れ下がる紐104を備えて、これらの紐104が、各薬剤供給管36の内部を通る施薬用の搬送風ではためくことで、各薬剤供給管36の下端部内面に付着した薬剤が掻き取られるようにしてもよい。
図示は省略するが、各施薬ガイド37には、耐摩耗性の高い鋼板などの硬い素材が採用され、その内面の全域、または、圃場の泥水が撥ねかかり易い内面の下側領域などに撥水性を有するシートが貼り付けられている。
これにより、各施薬ガイド37が作業走行時に施肥溝に入り込むことで生じる各施薬ガイド37の摩耗、および、各施薬ガイド37の内面への泥などの付着を抑制することができる。また、各施薬ガイド37の内面に泥や薬剤などが付着しても、作業走行中に各施薬ガイド37の内面に撥ねかかる圃場の泥水によって洗い流すことが可能になる。
その結果、各薬剤供給管36の内面や各施薬ガイド37の内面に薬剤や泥が付着堆積する詰まりの発生をより確実に抑制することができる。
図1、図4〜5に示すように、各施薬ガイド37は、それらが施肥溝に入り込む作業走行時に、施肥溝に先行供給された肥料に悪影響を及ぼさないように、それらの整地フロート16の底面から下方に突出する長さが、各作溝器30の整地フロート16の底面から下方に突出する長さよりも短い長さに設定されている。
これにより、施肥溝を利用して施薬を行うようにしながらも、施肥と施薬の双方を良好に行うことができる。
図4〜5、図8〜9に示すように、第1薬剤供給装置6は、左右方向に延びる入力軸41を有している。第1薬剤供給装置6において、各施薬ユニット32は、左右の第1薬剤繰出機構35にわたる繰出駆動軸42を有している。第1薬剤供給装置6の左側に配置された2つの施薬ユニット32は、それらの繰出駆動軸42が、入力軸41の左端部に、ギア式伝動機構43と噛合クラッチ44とを介して伝動可能に連結されている。第1薬剤供給装置6の右側に配置された2つの施薬ユニット32は、それらの繰出駆動軸42が、入力軸41の右端部に、ギア式伝動機構43と噛合クラッチ44とを介して伝動可能に連結されている。
図示は省略するが、第1薬剤供給装置6は、前述した植付クラッチの断続操作、および、電気回路に備えられた施薬用のブロワスイッチの断続操作が行われることにより、各第1薬剤繰出機構35および施薬ブロワ38が作動する施薬状態と、各第1薬剤繰出機構35および施肥ブロワ28が作動を停止する施薬停止状態とに切り換わる。
図1〜2、図4〜7、図9に示すように、第2薬剤供給装置7は、除草用の薬剤を貯留する単一の第2薬剤ホッパ45と、単一の第2薬剤繰出機構46と、薬剤拡散用の回転体47と、回転体47を縦軸回りに回転させる電動モータ48と、横長の散布カバー49とを有している。第2薬剤ホッパ45は、その下端部が第2薬剤繰出機構46の上端部に連通接続されている。第2薬剤繰出機構46は、支持フレーム5の後端部に支持されることで、施肥装置4および第1薬剤供給装置6よりも後方の位置に配置されている。第2薬剤繰出機構46は、植え付け作業用の動力が施薬作業用の動力として施薬用伝動機構40を介して伝達されることで駆動され、この駆動により、第2薬剤ホッパ45から散布カバー49の内部に薬剤を所定量ずつ繰り出す。回転体47と電動モータ48は、散布カバー49における内部の左右中央箇所に設置されている。回転体47は、電動モータ48で回転駆動されることにより、第2薬剤繰出機構46から繰り出された薬剤を散布カバー49の内部において拡散させる。散布カバー49は、支持フレーム5と第2薬剤繰出機構46とに支持されている。散布カバー49は、回転体47により拡散された薬剤を、散布カバー49の内部において適切に反射させて、散布カバー49の下端に形成された開口49Aから圃場の散布対象領域に散布する。
つまり、第2薬剤供給装置7は、各植付機構19により苗が植えつけられた圃場の散布対象領域に上方から薬剤を散布供給する散布施薬式に構成されている。
図示は省略するが、第2薬剤供給装置7は、前述した植付クラッチの断続操作、および、施薬用のブロワスイッチの断続操作が行われることにより、第2薬剤繰出機構46および電動モータ48が作動する散布状態と、第2薬剤繰出機構46および電動モータ48が作動を停止する散布停止状態とに切り換わる。
図9に示すように、苗植付装置3において、左から2つ目に配置された伝動ケース23には、その内部から後方に突出して植え付け作業用の動力の取り出しを可能にするPTO軸50が備えられている。
図1、図4〜9に示すように、施薬用伝動機構40は、PTO軸50と一体回転する回転アーム51と、回転アーム51の回転で上下方向に押し引きされる第1連係ロッド52と、第1連係ロッド52の押し引きで揺動する第1揺動アーム53と、第1揺動アーム53の揺動で前後方向に押し引きされる第2連係ロッド54および第3連係ロッド55と、第2連係ロッド54の押し引きで上下方向に揺動する第2揺動アーム56と、第3連係ロッド55の押し引きで前後方向に揺動する第3揺動アーム57と、第2揺動アーム56の下方への揺動を第1薬剤供給装置6の入力軸41に伝える第1ワンウェイクラッチ58と、第3揺動アーム57の前方への揺動を第2薬剤供給装置7の繰出駆動軸59に伝える第2ワンウェイクラッチ60とを有している。回転アーム51は、PTO軸50にクイックジョイント61を介して着脱可能に連結されている。第1揺動アーム53は、左右方向に延びる支軸62を支点にして揺動する。第2揺動アーム56は、入力軸41に独立揺動可能に支持されている。第3揺動アーム57は、繰出駆動軸59に独立揺動可能に支持されている。第1ワンウェイクラッチ58は、第1ねじりバネ(図示せず)の作用によって第2揺動アーム56に下方から接触する第1連係ピン63を有している。第2ワンウェイクラッチ60は、第2ねじりバネ(図示せず)の作用によって第3揺動アーム57に前方から接触する第2連係ピン64を有している。
これにより、施薬用伝動機構40は、PTO軸50からの植え付け作業用の動力で第1連係ロッド52が引き下げられて第2揺動アーム56が下方に揺動した場合は、第1ねじりバネの作用に抗して第1連係ピン63を下方に移動させることができ、この下方への移動に連動して入力軸41を回転させることができる。逆に、PTO軸50からの植え付け作業用の動力で第1連係ロッド52が押し上げられて第2揺動アーム56が上方に揺動した場合は、第1ねじりバネの作用で第1連係ピン63が第2揺動アーム56に追従して上方に移動することにより、入力軸41の回転が停止する。
つまり、施薬用伝動機構40は、PTO軸50からの植え付け作業用の動力で第1薬剤供給装置6の入力軸41を間欠的に回転させることができ、これにより、第1薬剤供給装置6による施薬を間欠的に行わせることができる。
一方、施薬用伝動機構40は、PTO軸50からの植え付け作業用の動力で第1連係ロッド52が押し上げられて第3揺動アーム57が前方に揺動した場合は、第2ねじりバネの作用に抗して第2連係ピン64を前方に移動させることができ、この前方への移動に連動して繰出駆動軸59を回転させることができる。逆に、PTO軸50からの植え付け作業用の動力で第1連係ロッド52が引き下げられて第3揺動アーム57が後方に揺動した場合は、第2ねじりバネの作用で第2連係ピン64が第3揺動アーム57に追従して後方に移動することにより、繰出駆動軸59の回転が停止する。
つまり、施薬用伝動機構40は、PTO軸50からの植え付け作業用の動力で第2薬剤供給装置7の繰出駆動軸59を間欠的に回転させることができ、これにより、第2薬剤供給装置7による薬剤散布を間欠的に行わせることができる。
図4〜7に示すように、支持フレーム5は、各伝動ケース23から上方に延びる4つの支持部材65と、右側の2つの支持部材65に架設された角形鋼管製の固定部材66と、固定部材66の左右両端部から上方に延びる左右の第1支軸67と、第1支軸回りに前後方向に揺動する左右のリンクアーム68と、左右のリンクアーム68の遊端部において上下方向に延びる左右の第2支軸69と、第2支軸69を介して左右のリンクアーム68の遊端部に揺動可能に取り付けられた左右のブラケット70と、左右のブラケット70に架設された丸形鋼管製の移動部材71と、移動部材71の左右両端側から前後方向に延びる左右の支持アーム72と、左右の支持アーム72の前端部に架設された角形鋼管製の前側支持部材73と、左右の支持アーム72の後端部に架設された角形鋼管製の後側支持部材74とを有している。
これにより、支持フレーム5は、移動部材71が固定部材66に近接した作業位置と、移動部材71が固定部材66から右後方に大きく離れた非作業位置とにわたって、支持部材65と固定部材66とを含む支持フレーム5の固定側に対して、移動部材71と前側支持部材73と後側支持部材74とを含む支持フレーム5の移動側が平行移動する平行リンクに構成されている。
支持フレーム5は、移動部材71を作業位置に固定する左右の第1ロック機構75と単一の第2ロック機構76と、左右のリンクアーム68を移動部材71の作業位置に対応する折り畳み姿勢と移動部材71の非作業位置に対応する張り出し姿勢とに切り換え保持する左右の保持機構77とを有している。
図4〜7、図10に示すように、左右の第1ロック機構75は、左端の支持部材65または固定部材66の右端部に備えられた受け部78と、移動部材71を受け部78の受止め位置(作業位置)に乗り越え案内するローラ(ガイド部材の一例)79と、移動部材71を受け部78の受止め位置に固定するトグル式の固定具80とを有している。各受け部78には、受止め位置の移動部材71が入り込む凹部78Aが形成されている。各ローラ79は、受け部78から左右方向に延びる支軸81に回転可能に支持されている。各固定具80は、移動部材71から上方に延びる係止爪82と、係止爪82に引っ掛けられるリング部材83と、リング部材83を自由位置と固定位置とに切り換えるトグル機構84とを有している。
これにより、左右の第1ロック機構75は、移動部材71が受止め位置に位置する状態において、移動部材71の係止爪82にリング部材83が引っ掛けられた後、トグル機構84の操作でリング部材83が自由位置から固定位置に切り換えられることで、移動部材71を受止め位置(作業位置)に固定する。
また、この固定状態において、トグル機構84の操作でリング部材83が固定位置から自由位置に切り換えられることで、移動部材71の受止め位置(作業位置)での固定を解除し、その後、係止爪82に対するリング部材83の引っ掛けが解除されることで、移動部材71の受止め位置(作業位置)からの離脱を許容する。
図11に示すように、第2ロック機構76は、左から2つ目の支持部材65に固定されたU字状の受け部材85と、受け部材85に受止められるように移動部材71に固定されたL字金具86と、移動部材71を径方向に貫通する貫通軸87と、貫通軸87の上端部に左右に延びる支軸88を介して上下揺動可能に連結された操作レバー89と、貫通軸87の下端部に取り付けられた板バネ90と、貫通軸87と操作レバー89とを案内支持するように移動部材71に固定されたガイド部材91とを有している。操作レバー89は、貫通軸87を介して板バネ90を受け部材85の外面に接触させて弾性変形させる偏心カム部89Aを有している。
これにより、第2ロック機構76は、移動部材71が作業位置に位置して、L字金具86が受け部材85に受け止められた状態において、操作レバー89による貫通軸87の回転操作で、板バネ90が受け部材85に対する接触不能姿勢から接触可能姿勢に切り換えられた後、操作レバー89が貫通軸87に沿う解除姿勢から貫通軸87と直交するロック姿勢に揺動操作されると、貫通軸87を介した偏心カム部89Aの作用で、板バネ90が、受け部材85に向けて引き上げられるとともに受け部材85に接触して弾性変形し、この弾性変形で得られる弾性力で移動部材71を作業位置に固定する。
また、この固定状態において、操作レバー89がロック姿勢から解除姿勢に揺動操作されると、貫通軸87を介した偏心カム部89Aの作用で、板バネ90が、受け部材85から離れる方向に移動して受け部材85との接触を解除することで、移動部材71の作業位置での固定を解除する。その後、操作レバー89による貫通軸87の回転操作で、板バネ90が受け部材85に対する接触可能姿勢から接触不能姿勢に切り換えられることで、移動部材71の作業位置からの離脱を許容する。
図4〜7、図12〜13に示すように、各保持機構77は、リンクアーム68の遊端部を形成する扇形のブラケット92と、リンクアーム68のブラケット70に上下方向に出退操作可能に支持された係止ピン93と、係止ピン93を下方に突出付勢する圧縮バネ(図示せず)とを有している。ブラケット92には、圧縮バネの作用によって係止ピン93が差し込まれる第1係止孔92Aと第2係止孔92Bとが形成されている。
これにより、各保持機構77は、圧縮バネの作用で係止ピン93が第1係止孔92Aに差し込まれることで、リンクアーム68を折り畳み姿勢に保持する。また、圧縮バネの作用で係止ピン93が第2係止孔92Bに差し込まれることで、リンクアーム68を張り出し姿勢に保持する。そして、圧縮バネの作用に抗して係止ピン93が第1係止孔92Aまたは第2係止孔92Bから抜き出されることで、リンクアーム68の揺動を許容する。
図6〜7に示すように、移動部材71は、移動部材71から後方に向けて延び出る平面視U字状のハンドル94を有している。これにより、作業者が移動部材71の移動操作を行う場合は、第2薬剤供給装置7の後方から容易にハンドル94を掴むことができ、移動部材71の移動操作を無理なく行うことができる。
図4〜7に示すように、支持フレーム5において、各支持部材65は、第1薬剤供給装置6の搬送風供給管39と各薬剤供給管36とを支持している。左側の支持アーム72は、施薬用伝動機構40の支軸62を支持している。前側支持部材73は、第1薬剤供給装置6の各第1薬剤繰出機構35と左右のギア式伝動機構43とを支持している。後側支持部材74は、第2薬剤供給装置7の第2薬剤繰出機構46と散布カバー49とを支持している。搬送風供給管39は、高い強度を有する丸形鋼管製で、施薬ブロワ38などを支持する支持部材を兼ねている。
つまり、支持フレーム5の固定側である各支持部材65などにより、第1薬剤供給装置6の搬送風供給管39と各薬剤供給管36と施薬ブロワ38などが支持されている。また、支持フレーム5の移動側である支持アーム72と前側支持部材73と後側支持部材74により、第1薬剤供給装置6の各第1薬剤繰出機構35と左右のギア式伝動機構43と施薬用伝動機構40と第2薬剤供給装置7などが支持されている。
以上の構成により、この乗用田植機において苗植付装置3や第1薬剤供給装置6などのメンテナンスを行う場合には、クイックジョイント61を操作して苗植付装置3のPTO軸50から施薬用伝動機構40を切り離し、かつ、第1薬剤供給装置6における各第1薬剤繰出機構35の薬剤排出部35Aと薬剤供給管36との接続を解除した後、左右の第1ロック機構75および第2ロック機構76による移動部材71の作業位置での固定を解除し、かつ、左右の保持機構77による左右のリンクアーム68の折り畳み姿勢での保持を解除することにより、移動部材71を含む支持フレーム5の移動側とともに、第1薬剤供給装置6の上部側に配置された第1薬剤ホッパ34と第1薬剤繰出機構35に加えて、施薬用伝動機構40と第2薬剤供給装置7などを、それらが苗植付装置3および施薬ブロワ38に近接した作業位置から苗植付装置3の右後方に大きく離れる非作業位置に移動させることができる(図5、図7参照)。そして、この移動により、移動部材71などが非作業位置に達すると、左右の保持機構77によって左右のリンクアーム68が張り出し姿勢にて自動的に保持されるとともに、苗植付装置3および施薬ブロワ38と、第1薬剤供給装置6の各第1薬剤ホッパ34および各第1薬剤繰出機構35などとの間に、大きいメンテナンス空間を得ることができ、このメンテナンス空間から苗植付装置3と第1薬剤供給装置6などに対するメンテナンスを行うことができる。
また、苗植付装置3や第1薬剤供給装置6などのメンテナンスを終えた場合には、左右の保持機構77による左右のリンクアーム68の張り出し姿勢での保持を解除することにより、移動部材71および第1薬剤供給装置6の第1薬剤繰出機構35などを非作業位置から作業位置に移動させることができる(図4、図6参照)。そして、この移動により、移動部材71などが作業位置に達すると、左右の保持機構77によって左右のリンクアーム68が折り畳み姿勢にて自動的に保持されることから、この保持状態において、左右の第1ロック機構75および第2ロック機構76による移動部材71の作業位置での固定を行うことができ、この固定後に、第1薬剤供給装置6における各第1薬剤繰出機構35の薬剤排出部35Aと薬剤供給管36との接続を行い、かつ、クイックジョイント61を操作して苗植付装置3のPTO軸50に施薬用伝動機構40を連結することにより、苗植付装置3および第1薬剤供給装置6などを駆動可能にすることができる。
そして、移動部材71などを移動させる場合には、第1薬剤供給装置6における搬送風供給管39と各薬剤供給管36と各施薬ガイド37と重量の大きい施薬ブロワ38などが支持フレーム5の固定側に残されることから、各施薬ガイド37が地面に接触したまま引きずられる虞を招くことなく、比較的軽い労力で移動部材71などを移動させることができる。
その結果、薬剤を圃場における植付苗の横側方箇所に供給する側条施薬式の第1薬剤供給装置6を備えた乗用田植機においても、第1薬剤供給装置6の破損や労力の増大などを招くことなく、苗植付装置3と、第1薬剤供給装置6の各第1薬剤ホッパ34および各第1薬剤繰出機構35などとの間に、大きいメンテナンス空間を得ることができ、苗植付装置3および第1薬剤供給装置6に対するメンテナンス性を向上させることができる。特に、移動部材71とともに第1薬剤ホッパ34と第1薬剤繰出機構35とが施薬ブロワ38から大きく離れることから、施薬ブロワ38に対するメンテナンスが行い易くなる。
また、移動部材71などが非作業位置に位置するメンテナンス状態では、第1薬剤供給装置6の各第1薬剤繰出機構35および第2薬剤供給装置7などが走行車体1の右側に変位するのに対して、重量の大きい施肥ブロワ28と施薬ブロワ38とが走行車体1の左側に配置されていることから、メンテナンス状態での車体の安定性を確保することができる。
図4、図5に示すように、移動部材71には、移動部材71が作業位置に位置するのに伴って植付機構19の上方に配置され、かつ、移動部材71が非作業位置に位置するのに伴って植付機構19の上方を開放する5つの防泥カバー95が、支持アーム96を介して取り付けられている。
これにより、移動部材71が作業位置に位置する作業走行時には、各植付機構19によって跳ね上げられた泥水などが、苗載台15に載置されたマット苗に降りかかることを防止することができる。
また、移動部材71が非作業位置に位置するメンテナンス状態では、各植付機構19に対するメンテナンスが行い易くなる。
図示は省略するが、走行車体1には、苗植付装置3と施肥装置4と第1薬剤供給装置6と第2薬剤供給装置7などの作動を制御する電子制御ユニット(以下、ECUと称する)が搭載されている。ECUは、前述した施肥クラッチと施肥用のブロワスイッチと植付クラッチと施薬用のブロワスイッチと左右の噛合クラッチ44のうち、施肥クラッチと施肥用のブロワスイッチと左右の噛合クラッチ44との断続操作を制御することで、施肥装置4と第1薬剤供給装置6との双方を駆動させる状態と、施肥装置4と第1薬剤供給装置6のうちの一方のみを駆動させる状態とに切り換えることができる。つまり、施肥装置4と第1薬剤供給装置6との間において、施肥装置4と第1薬剤供給装置6とを駆動させる状態と、施肥装置4を独立駆動させる状態と、第1薬剤供給装置6を独立駆動させる状態とに切り換えることができる。
ECUは、苗植付装置3に備えられた接地センサなどの出力に基づいて、作業走行中に苗植付装置3の圃場泥面からの浮上を検知した場合に、施肥ブロワ28と施薬ブロワ38の作動を停止させる。
これにより、苗植付装置3が圃場の泥面から浮上した作業停止状態において、施肥ブロワ28と施薬ブロワ38とが作動することによる無駄な電力消費を防止することができる。
また、苗植付装置3が圃場泥面から浮上する前に行われる植付クラッチの切り操作よりも遅いタイミングで施肥ブロワ28と施薬ブロワ38とを作動停止させることができ、これにより、各肥料繰出機構27および各第1薬剤繰出機構35による肥料または薬剤の繰り出しが停止された後の各肥料供給管29および各薬剤供給管36に残留する肥料または薬剤を、施肥ブロワ28または施薬ブロワ38からの搬送風によって外部に排出することができる。よって、残留肥料による肥料詰まりや残留薬剤による薬剤詰まりの発生を防止することができる。
ECUは、平行リンク機構14の上下揺動角度を検出する角度センサの出力に基づいて、苗植付装置3の浮上位置からの下降を検知した場合に、施肥ブロワ28と施薬ブロワ38とを始動させる。
これにより、苗植付装置3が圃場泥面に接地した後に行われる植付クラッチの入り操作よりも早いタイミングで施肥ブロワ28と施薬ブロワ38とを始動させることができる。
その結果、始動に時間がかかる施肥ブロワ28と施薬ブロワ38とを植付クラッチの入り操作と同じタイミングで始動させる場合に生じる、施肥ブロワ28および施薬ブロワ38の立ち上がり遅れに起因した施肥不良や施薬不良を防止することができる。
ECUは、施肥ブロワ28と施薬ブロワ38とを共に始動させる場合に、施肥ブロワ28の始動タイミングと施薬ブロワ38の始動タイミングとに時間差をつけるように設定されている。
これにより、始動時の消費電力が大きい施肥ブロワ28と施薬ブロワ38とを同時に始動させる場合に比較して、最大消費電力を低減することができ、バッテリなどの電動部品にかかる電力負荷を低減することができる。
その結果、施肥ブロワ28と施薬ブロワ38の作動に関する各電装部品にかかるコストの削減を図ることができる。
ECUは、施肥ブロワ28の始動タイミングと施薬ブロワ38の始動タイミングとに時間差をつける場合には、施薬ブロワ38の始動タイミングよりも早いタイミングで施肥ブロワ28を始動させるように設定されている。
これにより、苗載台15の前方に位置することで苗載台15の後方に位置する施薬ブロワ38よりも送風距離が長くなる施肥ブロワ28を優先して始動させることから、施肥ブロワ28と施薬ブロワ38との送風距離の差による薬剤の供給遅れを改善することができる。
ECUは、移動部材71の作業位置からの移動を検出する位置センサの出力に基づいて、移動部材71などの非作業位置への移動を検知した場合に、施薬ブロワ38を作動させる。
これにより、移動部材71などを非作業位置に移動させたメンテナンス状態においては、各第1薬剤繰出機構35の薬剤排出部35Aから取り外された各薬剤供給管36の上端部36Aから搬送風を流出させることができ、雨天時に各薬剤供給管36の上端部36Aから雨水が浸入して、薬剤の詰まりの原因になることを防止することができる。
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)乗用田植機の構成は種々の変更が可能である。
例えば、乗用田植機は、第2薬剤供給装置7を備えずに、苗植付装置3と施肥装置4と第1薬剤供給装置6とを備える構成であってもよい。
例えば、乗用田植機は、施肥装置4を備えずに、苗植付装置3と第1薬剤供給装置6と第2薬剤供給装置7とを備える構成であってもよい。
例えば、乗用田植機は、施肥装置4と第2薬剤供給装置7とを備えずに、苗植付装置3と第1薬剤供給装置6とを備える構成であってもよい。
(2)走行車体1の構成は種々の変更が可能である。
例えば、走行車体1は、エンジン12と走行用の電動モータとを備えるハイブリッド仕様に構成されていてもよい。
例えば、走行車体1は、エンジン12の代わりに走行用の電動モータを備える電動仕様に構成されていてもよい。
(3)支持フレーム5の構成は種々の変更が可能である。
例えば、支持フレーム5は、移動部材71が、苗植付装置3に近接した作業位置と、苗植付装置3の左後方に大きく離れる非作業位置とにわたって移動するように構成されていてもよい。
例えば、支持フレーム5は、第2ロック機構76を除いて、左右の第1ロック機構75と左右の保持機構77とを有する構成であってもよい。
(4)粉粒体供給装置6の構成は種々の変更が可能である。
例えば、粉粒体供給装置6は、肥料を圃場における植付苗の横側方箇所に供給する施肥装置であってもよい。
例えば、粉粒体供給装置6は、ブロワ38が粉粒体供給装置6の右端部または左右中央に配置されていてもよい。
例えば、粉粒体供給装置6は、各繰出機構35が移動部材71とともに作業位置から移動するときに、移動部材71がガイド部材79によって乗り越え案内されるのに伴って、各繰出機構35の接続部35Aと供給管36の上端部36Aとの接続が自動的に解除され、かつ、各繰出機構35が移動部材71とともに作業位置に到達するときに、移動部材71がガイド部材79によって乗り越え案内されるのに伴って、各繰出機構35の接続部35Aと供給管36の上端部36Aとが自動的に接続されるように構成されていてもよい。
例えば、粉粒体供給装置6は、各繰出機構35における接続部35Aの下端部が前向きに延びるように形成され、かつ、供給管36の上端部が後向きに延びるように形成されることにより、移動部材71とともに各繰出機構35が作業位置から非作業位置へ移動するのに伴って、各繰出機構35の接続部35Aと供給管36の上端部36Aとの接続が自動的に解除され、かつ、移動部材71とともに各繰出機構35が非作業位置から作業位置へ移動するのに伴って、各繰出機構35の接続部35Aと供給管36の上端部36Aとが自動的に接続されるように構成されていてもよい。
(5)スクレーパ103は、粉粒体供給装置の一例である施肥装置4に備えられていてもよい。
この場合、スクレーパ103の被固定部(アーム部)103Aが施肥装置4の作溝器(ガイド部材の一例)30に固定され、かつ、スクレーパ103の作用部(リング部)103Bが施肥装置4の肥料供給管(供給管の一例)29の下端部に摺動可能に挿入されていれば、植付フレーム20に対する整地フロート16の高さ変更に伴って、スクレーパ103の作用部103Bが、肥料供給管29の下端部内面に沿って上下方向に摺動して、肥料供給管29の下端部内面に付着した肥料(粉粒体の一例)を掻き取るようになる。
1 走行車体
3 苗植付装置
5 支持フレーム
6 粉粒体供給装置
15 苗載台
16 整地フロート
19 植付機構
20 植付フレーム
34 ホッパ
35 繰出機構
35A 接続部
36 供給管
37 ガイド部材
38 ブロワ
66 固定部材
68 リンクアーム
71 移動部材
79 ガイド部材(ローラ)
103 スクレーパ
103A 被固定部(アーム部)
103B 作用部(リング部)

Claims (5)

  1. 走行車体の後部に連結された苗植付装置と、前記苗植付装置の後部に支持フレームを介して連結された粉粒体供給装置とを備え、
    前記苗植付装置は、マット苗が載置される苗載台と、前記マット苗から所定量の苗を掻き取って圃場に植え付ける植付機構とを有し、
    前記粉粒体供給装置は、粉粒体が貯留されるホッパと、前記ホッパから所定量の粉粒体を繰り出す繰出機構と、繰り出された粉粒体を圃場における植付苗の横側方箇所に供給案内する供給管と、前記供給管の内部に搬送風を供給するブロワとを有し、
    前記供給管は前記繰出機構に対して着脱可能であり、
    前記支持フレームは、前記苗植付装置に固定された固定部材と、前記固定部材に前後揺動可能に連結された左右のリンクアームと、前記左右のリンクアームの遊端部に架設された移動部材とを有して、前記固定部材に対する平行姿勢で前記移動部材が移動する平行リンクに構成され、
    前記供給管と前記ブロワは、前記固定部材を含む前記支持フレームの固定側に支持され、
    前記ホッパと前記繰出機構は、前記移動部材を含む前記支持フレームの移動側に支持され、
    前記繰出機構は、前記移動部材とともに前記固定部材に近接して前記供給管が接続された作業位置と、前記供給管との接続が解除されて前記移動部材とともに前記固定部材から離間した非作業位置とにわたって移動する乗用田植機。
  2. 前記繰出機構は、前記供給管が着脱可能に接続される接続部を有し、
    前記繰出機構は、前記作業位置から前記非作業位置に移動するときに、その移動による前記接続部と前記供給管との接続解除が可能であり、前記非作業位置から移動して前記作業位置に到達するときに、その到達に伴う前記接続部と前記供給管との接続が可能である請求項1に記載の乗用田植機。
  3. 前記接続部と前記供給管とが上下方向に着脱され、
    前記支持フレームの固定側には、前記移動部材が前記作業位置から離脱するとき、または、前記移動部材が前記作業位置に到達するときに、前記移動部材を乗り越え案内するガイド部材が備えられている請求項2に記載の乗用田植機。
  4. 前記ガイド部材には、前記移動部材の移動方向に回転するローラが採用されている請求項3に記載の乗用田植機。
  5. 前記苗植付装置は、圃場の泥面を整地する整地フロートと、前記整地フロートを高さ変更可能に支持する植付フレームとを有し、
    前記粉粒体供給装置は、前記供給管にて供給案内された粉粒体を圃場の泥中に案内するガイド部材と、前記供給管の下端部内面に付着した粉粒体を掻き取るスクレーパとを有し、
    前記ガイド部材は、前記整地フロートに固定され、
    前記スクレーパは、前記ガイド部材に固定される下部側の被固定部と、前記供給管の下端部に摺動可能に挿入される上部側の作用部とを有して、前記植付フレームに対する前記整地フロートの高さ変更に伴って、前記作用部が前記供給管の下端部内面に沿って上下方向に摺動する請求項1に記載の乗用田植機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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