JP2002272231A - 施肥機 - Google Patents
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Abstract
送管を介して施肥部へ肥料を移送して前記施肥部から肥
料を吐出することにより圃場に施肥を行う施肥機におい
て、繰出量調節ハンドルの操作により繰出量を変更調節
するものであるため、オペレ−タが繰出量の変更を要す
る度に施肥作業を停止させて前記繰出量調節ハンドルを
操作しなければならず、この操作が煩わしく、また作業
能率が低下したりこの操作を忘れて適正な繰出量で施肥
が行えなかったりするおそれがある。そこで、肥料繰出
部を駆動するアクチュエ−タの作動速度を制御装置によ
り制御して自動的に肥料繰出部の繰出量を変更する構成
とすると、アクチュエ−タに駆動力を要し、該アクチュ
エ−タが大容量となってしまうおそれがある。 【解決手段】 施肥機において、肥料繰出部32の肥料
の繰出量を調節する繰出量調節機構140を設けると共
に、該繰出量調節機構140を作動させる電動モ−タ1
41を設けたことを特徴とする。
Description
肥料を肥料繰出部から肥料移送管を介して施肥部へ肥料
を移送して前記施肥部から肥料を吐出することにより圃
場に施肥を行う施肥機に関するものである。
え、田植作業や直播作業と同時に圃場の複数の位置に施
肥を行うようにした施肥機がある。この施肥機におい
て、圃場の複数の位置に施肥を行うべく、肥料ホッパ内
の肥料を左右に並列して設けた複数の肥料繰出部からそ
れぞれの肥料移送管を介してそれぞれの施肥部へ肥料を
供給して前記施肥部から肥料を吐出するようになってい
る。そして、前記施肥機において、前記肥料繰出部の肥
料の繰出量を調節する繰出量調節機構を複数の肥料繰出
部の各々に設け、この複数の繰出量調節機構を施肥作業
を停止させた状態で単一の繰出量調節ハンドルの操作に
より作動させて繰出量を変更調節するものがある。
回転数を制御装置により制御して、自動的に肥料繰出部
の繰出量を変更するものが知られている。
おいては、繰出量調節ハンドルの操作により繰出量を変
更調節するものであるため、オペレ−タが繰出量の変更
を要する度に施肥作業を停止させて前記繰出量調節ハン
ドルを操作しなければならず、この操作が煩わしく、ま
た作業能率が低下したりこの操作を忘れて適正な繰出量
で施肥が行えなかったりするおそれがある。
料繰出部を駆動するアクチュエ−タの作動速度を制御装
置により制御して自動的に肥料繰出部の繰出量を変更す
るものがあるが、前記アクチュエ−タが肥料繰出部を駆
動する構成であるので、アクチュエ−タに駆動力を要
し、該アクチュエ−タが大容量となってしまうおそれが
ある。
解決すべく次の技術的手段を講じた。すなわち、請求項
1に係る発明は、肥料ホッパ内の肥料を肥料繰出部から
肥料移送管を介して施肥部へ肥料を移送して前記施肥部
から肥料を吐出することにより圃場に施肥を行う施肥機
において、前記肥料繰出部の肥料の繰出量を調節する繰
出量調節機構を設けると共に、該繰出量調節機構を作動
させるアクチュエ−タを設けたことを特徴とする施肥機
とした。
−タにより繰出量調節機構を作動させるとき、繰出量調
節機構における繰出量の増減に拘らず、アクチュエ−タ
が繰出量の増減の一方からの作動で目標値に達すると停
止するように制御する制御装置を設けたことを特徴とす
る請求項1に記載の施肥機とした。
繰出部の作動により、肥料ホッパ内の肥料を肥料移送管
を介して施肥部から吐出して圃場に施肥を行う。そし
て、アクチュエ−タの作動により繰出量調節機構を作動
させ、前記肥料繰出部の肥料の繰出量を調節することが
できる。
量調節機構における繰出量の増減に拘らず、制御装置に
より繰出量調節機構における繰出量の増減の一方から目
標値へ向けてアクチュエ−タを作動させ、前記目標値に
達するとアクチュエ−タを停止させる。
クチュエ−タの作動により繰出量調節機構を作動させて
肥料繰出部の肥料の繰出量を調節することができるの
で、施肥作業を停止させなくても繰出量の変更ができ、
この変更操作を簡単に行え、この繰出量の変更操作を忘
れて適正な繰出量で施肥が行えないようなことを防止で
きる。しかも、アクチュエ−タにより繰出量調節機構を
作動させるものであるので、小さい駆動力でアクチュエ
−タを作動させることができ、該アクチュエ−タを低容
量なものにできると共に、精度良くアクチュエ−タを作
動させることができて繰出量の適正化を図ることができ
る。
調節機構における繰出量の増減に拘らず、繰出量調節機
構における繰出量の増減の一方から目標値へ向けてアク
チュエ−タを作動させて前記目標値に達すると停止する
ので、アクチュエ−タの作動による繰出量の増減の両方
向において繰出量調節機構のガタにより繰出量が相違す
るのを抑えることができ、繰出量調節機構のガタの影響
を小さく抑えることができて繰出量の適正化を図ること
ができる。
基づいて説明する。図1は、施肥機の一例として乗用型
の田植機に粒状の肥料を圃場に散布する施肥装置1が装
着された施肥装置付きの乗用型田植機2を示している。
この乗用型田植機2は、主として前記施肥装置1と走行
車体3と6条植えの苗植付部4とで構成される。
るエンジン5が備えられ、このエンジン5からの動力に
より油圧式無断変速装置6、主ミッションケ−ス7を介
して前輪8,8及び後輪9,9が駆動されて走行車体3
が走行する構成となっている。前記エンジン5の上方に
は、操縦席110を設けている。
10を介して前記苗植付部4が装着され、この苗植付部
4は油圧昇降シリンダ11の伸縮により上下に昇降する
ように設けられている。また、該苗植付部4は、前記主
ミッションケ−ス7内からの動力を伝達する作業伝動軸
12、植付クラッチケ−ス13を介して植付伝動軸14
により伝動されて作動する構成となっている。尚、苗植
付部4の駆動の入切を行う植付クラッチ体124が前記
植付クラッチケ−ス13内に設けられている。操縦席1
10の右側方には、施肥装置1及び苗植付部4の駆動の
入切操作と苗植付部4の昇降操作とをするための植付・
昇降レバー111を設けている。操縦席110の左側方
には、機体の走行速度に対する苗植付部4の作動速度を
変速する株間切替レバー112を設けている。
12の動力を入力する入力軸113と植付伝動軸14へ
動力を出力する出力軸114と施肥装置1の施肥伝動軸
49へ動力を出力する施肥出力軸115とを備えてい
る。植付クラッチケ−ス13内の伝動構成について説明
すると、前記入力軸113に歯数の異なる4個の株間切
替入力ギヤ116を設けると共に、それぞれの株間切替
入力ギヤ116と噛み合う計4個の株間切替出力ギヤ1
17を出力軸114に設けている。そして、入力軸11
3に設けたキー溝113aに嵌合するスライドキー11
8が4個の株間切替入力ギヤ116のうちの1個の株間
切替入力ギヤ116へ係合し、該1個の株間切替入力ギ
ヤ116が入力軸113と一体回転して入力軸113か
らの動力が伝達されるようになっている。前記スライド
キー118は入力軸方向にスライド可能に設けており、
株間切替レバー112の操作により、回動支点119a
回りに回動する株間切替アーム119、該アーム119
の回動により入力軸113方向にスライドする株間切替
シフタ軸120、該株間切替シフタ軸120に連結され
た連結プレート121、該連結プレート121に対して
入力軸113回りに回転自在で入力軸113方向にスラ
イドしないように設けた株間切替シフタ122を介して
該株間切替シフタ122を入力軸113方向にスライド
させることでスライドキー118をスライドさせ、入力
軸113と一体回転する株間切替入力ギヤ116を切り
替えて選択できるようになっている。4個の株間切替出
力ギヤ117は、出力軸114を挿入する筒状の筒軸1
23と一体回転する構成となっており、スライドキー1
18により選択された株間切替入力ギヤ116と噛み合
う1個の株間切替出力ギヤ117により同時に回転する
ようになっている。尚、前記筒軸123は、出力軸11
4に対して遊転するようになっている。
うち最後位に設けた株間切替出力ギヤ117の後面には
クラッチ爪117aを設けており、このクラッチ爪11
7aが該株間切替出力ギヤ117の後に設けた植付クラ
ッチ体124の植付クラッチ爪124aと噛み合うよう
になっている。尚、前記植付クラッチ体124は、出力
軸114と一体回転するように設けられると共に出力軸
114方向にスライド可能に設けられ、植付クラッチス
プリング109により前方に(クラッチ爪117a,1
24aが噛み合う方向に)付勢されている。そして、植
付・昇降レバー111の操作により、回動支点125a
回りに回動する植付クラッチアーム125、該アーム1
25の回動により植付クラッチケ−ス13に対してスラ
イドする植付クラッチピン126を介して植付クラッチ
体124をスライドさせ、植付クラッチ爪124aと株
間切替出力ギヤ117のクラッチ爪117aとが噛み合
う状態と噛み合わない状態とに切り替えるようになって
いる。従って、植付「入」のとき、株間切替出力ギヤ1
17から植付クラッチ体124を介して出力軸114へ
動力が伝達されるようになっている。
ヤ127を設けており、該ベベルギヤ127により施肥
出力軸115へ動力が伝達されるようになっている。
尚、前記ベベルギヤ127のうち駆動側のベベルギヤ1
27は、入力軸113に対して遊転するように設けられ
ると共に、該ギヤ127の前端にクラッチ爪127aを
備えている。このクラッチ爪127aが、駆動側のベベ
ルギヤ127の前に設けた施肥クラッチ体128の施肥
クラッチ爪128aと噛み合うようになっている。尚、
前記施肥クラッチ体128は、入力軸113と一体回転
するように設けられると共に入力軸113方向にスライ
ド可能に設けられ、施肥クラッチスプリング129によ
り後方に(クラッチ爪127a,128aが噛み合う方
向に)付勢されている。そして、植付・昇降レバー11
1の操作により、回動支点130a回りに回動する施肥
クラッチアーム130、該アーム130の回動により植
付クラッチケ−ス13に対してスライドする施肥クラッ
チピン131を介して施肥クラッチ体128をスライド
させ、施肥クラッチ爪128aとベベルギヤ127のク
ラッチ爪127aとが噛み合う状態と噛み合わない状態
とに切り替えるようになっている。従って、植付「入」
のとき、入力軸113から施肥クラッチ体128を介し
て施肥出力軸115へ動力が伝達されるようになってい
る。
116及び株間切替出力ギヤ117を介して入力軸11
3の回転速度に対して速度を切り替えて駆動可能になっ
ており、機体の走行速度に対して苗植付部4の作動速度
を変速できる。一方、施肥出力軸115は入力軸113
から所定の伝動比で伝動されるようになっており、株間
切替レバー112の操作に拘らず、機体の走行速度に対
して所定の速度で施肥装置1の肥料繰出部32…が作動
するようになっている。
ーム125の回動に即して植付クラッチケ−ス13の外
方へ向けてスライドする構成となっている一方、施肥ク
ラッチピン131は該ピン131に設けた融通部131
aにより施肥クラッチアーム130の回動に遅れて植付
クラッチケ−ス13の外方へ向けてスライドし始める構
成となっている。従って、植付クラッチ体124により
伝動を断った後、施肥クラッチ体128により伝動を断
つようになっているので、植付・昇降レバー111の植
付「入」の操作で植付クラッチ体124と施肥クラッチ
体128とが同時に作動せず、これらの作動の負荷によ
る植付・昇降レバー111の操作荷重が局部的に大きく
なることを抑えて植付・昇降レバー111をスムーズに
操作できるようにしている。尚、従来は、植付クラッチ
体と施肥クラッチ体とを単一のクラッチ体により兼用し
ていたので、このクラッチ体の作動負荷が大きくなり、
植付・昇降レバーの操作荷重が局部的に大きくなること
があった。更に、植付クラッチアーム125及び施肥ク
ラッチアーム130の回動による植付クラッチピン12
6及び施肥クラッチピン131の植付クラッチケ−ス1
3の内方へのスライドにより、植付クラッチ体124に
より出力軸114へ伝動される前に施肥クラッチ体12
8により施肥出力軸115へ伝動されるようになってい
る。従って、苗植付部4が作動している間は確実に施肥
装置1を作動させることができ、施肥装置1の肥料移送
管38…の屈曲状態の相違により該移送管38…での肥
料の移送速度が変化しても圃場に未施肥域が発生するの
を防止することができる。
付伝動部17及び6条分の苗植付装置18…からなり、
前記植付伝動軸14の動力が入力される植付伝動部17
を介して伝動され作動する構成となっている。また、苗
植付部4の下部には中央部にセンタ−フロ−ト19及び
両側部にサイドフロ−ト20,20が設けられており、
圃場面を滑走するようになっている。また、該苗植付装
置18…が作動に伴って、植付伝動部17からの動力に
より左右移動する左右移動棒21により苗載置台16を
該苗載置台の下端部に設けた苗載置台左右移動ガイド2
2に沿って左右移動させ、マット状の苗を前記苗載置台
左右移動ガイド22に設ける苗掻き取り口22a…から
苗植付装置18…により一株づつ掻き取る構成となって
いる。
3…が設けられている。各条の前記苗送りベルト23…
は、下側の駆動ロ−ラ24…と上側の従動ロ−ラ25…
とに巻回されている。苗載置台16の左右移動終端にお
いて、植付伝動部17の植付伝動ケ−ス17a内から左
右に突出した出力軸26,26と一体回転する左右の苗
送り駆動カム27,27が回転することにより該カム2
7,27に当接して左右それぞれの苗送り伝達ア−ム2
8,28が所定角度回転することにより、前記駆動ロ−
ラ25…が所定量回転して苗送りベルト23…が苗を苗
植付装置18…側に所定量づつ順次移送する構成となっ
ている。
けられている。この施肥装置1は、圃場に散布する粒状
肥料を貯留する肥料ホッパ31と各条毎の肥料繰出部3
2…と肥料の搬送を案内する各条毎の案内管33…と該
案内管33…に圧力風を供給する施肥エアチャンバ−3
4と該エアチャンバ−34に圧力風を供給する送風機3
5とを備えて構成される。尚、前記施肥エアチャンバ−
34は前記肥料繰出部32…の前側で左右方向に長く構
成され、該エアチャンバ−34の左端部に前記送風機3
5が取り付けられた構成となっている。尚、前記施肥エ
アチャンバ−34は、後述する肥料回収管36と一体に
構成され、側断面が略長方形の形状に構成されている。
前記肥料ホッパ31及び前記肥料繰出部32…は、走行
車体3の操縦席37の直ぐ後側となる走行車体3の後部
に設けられている。該肥料ホッパ31の下に設けた各条
毎の肥料繰出部32…の繰出ロ−ラ32a…が回転する
ことにより所定量毎に肥料を各条の繰出口32b…を介
して前記案内管33…に供給される。
は、前記施肥エアチャンバ−34からの圧力風により該
案内管33…、肥料移送管38…を介して該肥料移送管
38…終端に設けられた施肥部39…へ搬送されて圃場
に散布される。尚、前記肥料移送管38…は、フレキシ
ブルなチュ−ブにより構成されている。
構成され、この作溝器40が前記肥料移送管38…とブ
−ツ41…により接続され、苗植付部4による各条の圃
場の苗植付位置の側部に肥料が供給されるように前記フ
ロ−ト19,20,20に取り付けられている。該作溝
器40…の前側には作溝突起40a…が設けられ、この
作溝突起40a…が機体前進に伴って圃場の泥土を横方
向及び下方向に押し分けて作溝し、その作溝された溝内
に肥料が供給されるようになっている。また、作溝器4
0…の溝を覆土する覆土体42…が作溝器40…と同様
にフロ−ト19,20,20に設けられている。従っ
て、この乗用型田植機2は、圃場に苗を移植するため圃
場内を田植機2が走行するのに伴って圃場内へ肥料の散
布を行う構成となっている。
繰出部ケ−ス32c…は、前部を左右方向に延びる施肥
エアチャンバ−34の上方の肥料回収管36に支持さ
れ、後部を左右方向に延びる肥料繰出部支持フレ−ム4
3に締付ボルト43a…により取り付けられ支持された
構成となっている。また、前記肥料ホッパ31は、前記
繰出部ケ−ス32c…の前後に設けられた固定フック4
4…により取り付けられた構成となっている。従って、
施肥エアチャンバ−34、肥料回収管36、送風機3
5、肥料繰出部支持フレ−ム43、肥料ホッパ31、肥
料繰出部32…及び案内管33…は、一体的に構成され
ている。
したバッテリ−45の電源により駆動される構成となっ
ており、この送風機35の吐出口35aと施肥エアチャ
ンバ−34の左端とが後述するエア切替部46を介して
接続され、前記送風機35からの圧力風を施肥エアチャ
ンバ−34ヘ供給可能に構成している。尚、施肥エアチ
ャンバ−34の右端は、閉鎖されている。
気口47を設け、該吸気口47から肥料繰出部支持フレ
−ム43内の空洞部43bと該フレ−ム43の左端に取
り付けた屈曲管48とを介して機体の左側にある送風機
35内に吸気されるようになっており、エンジン5周辺
で温められたエアが送風機35ひいては肥料移送管38
…へ供給されるようにしている。
説明すると、前記植付クラッチケ−ス13内からの伝動
により駆動する上下方向の施肥伝動軸49の動力により
ベベルギヤ等が内蔵された繰出駆動ケ−ス50を介して
施肥駆動軸51が駆動される。尚、前記施肥伝動軸49
は、該軸49方向に伸縮可能であると共に両端部がユニ
バ−サルジョイント49a,49aにより屈曲可能に構
成されている。前記施肥駆動軸51から該駆動軸51と
一体回転する各2条毎の駆動ギヤ52…を設け、各2条
毎の該駆動ギヤ52…とそれぞれ噛み合う各2条毎の従
動ギヤ53…とそれぞれ一体回転するな各2条毎の繰出
軸54…が駆動され、繰出ロ−ラ32a…が駆動回転さ
れる構成となっている。尚、前記各2条毎の従動ギヤ5
3…は、前記繰出軸54…に沿って摺動可能に設けられ
ており、肥料繰出部32…間に設けた各2条毎の植付作
業及び施肥作業の入切が行える条クラッチレバ−55…
の下方への回動操作で該レバ−55…の突出部55a…
が前記従動ギヤ53…の側方から退避して従動ギヤ53
…に対して前記条クラッチレバ−55…の反対側に設け
た圧縮スプリング56…により条クラッチレバ−55…
側に付勢されて移動し、駆動ギヤ52…との噛み合いを
解除して各2条毎の肥料繰出部32…への伝動を断つよ
うになっている。逆に、条クラッチレバ−55…を切位
置から上方へ回動操作することにより、該レバ−55…
の突出部55a…が前記従動ギヤ53…の側面に当接し
て前記従動ギヤ53…を前記圧縮スプリング56…に抗
して駆動ギヤ52…と噛み合う位置まで移動させるよう
になっている。尚、条クラッチレバ−55…には各2条
毎の苗植付装置連動用ワイヤ57…及び苗送りベルト連
動用ワイヤ58…がそれぞれ連結され、条クラッチレバ
−55…の操作により各2条毎の施肥作業の入切に連動
して苗植付装置18…及び苗送りベルト23…の駆動が
入切されるようになっている。
する。肥料繰出部32の繰出ロ−ラ32aの外周面に
は、回転方向の一定角度毎に繰出溝61…が設けられて
おり、その繰出溝61…に肥料ホッパ31から落下供給
される粒状肥料を溜めて該繰出ロ−ラ32aを回動する
ことによって繰出口32bヘ肥料が繰り出される構成と
なっている。尚、繰出ローラ32aの上側の外周に接す
るように左右に流下案内壁62,62を設けており、こ
の左右の流下案内壁62,62間に案内されて肥料ホッ
パ31内の粒状肥料が繰出溝61…に供給される。肥料
繰出部32における条クラッチレバ−55の左右反対側
には、開度調節歯車63が設けられている。該開度調節
歯車63は、前記従動ギヤ53と一体回転する繰出軸5
1に嵌合する歯車回動軸64回りに回転して左右移動す
る構成となっている。前記開度調節歯車63は、開度調
節軸65の小歯車66と噛み合う。開度調節歯車63に
設けられた調節輪67から突出し前記繰出溝61…に嵌
合する複数の突子68…が前記開度調節歯車63の回動
によって繰出溝61…方向に移動可能とすることで繰出
溝61…の有効長さを変更し、肥料の繰出量を調節する
ようになっている。従って、前記開度調節歯車63、小
歯車66、調節輪67及び突子68等により肥料繰出部
32の肥料の繰出量を調節する繰出量調節機構140を
構成している。
部に設けたアクチュエータとなる電動モータ141の駆
動により、該電動モータ141の出力軸141aと一体
回転する出力ギヤ142、該出力ギヤ142と噛み合う
中継ギヤ143を介して駆動される。従って、前記電動
モータ141の駆動により、開度調節軸65を回動させ
て各条の繰出量調節機構140を作動させ、各条の肥料
繰出部32…の肥料の繰出量を同時に調節する構成とな
っている。尚、前記電動モータ141は、正逆転可能な
モータである。電動モータ141の出力軸141aには
外周にネジ溝144aを備えるネジ軸144を左右の軸
受部145により該軸144方向に移動しないように設
けており、ネジ軸144は前記出力軸141aと一体回
転する構成となっている。前記ネジ軸144には内周面
にネジ溝146aを備える移動体146を螺合してお
り、該移動体146がネジ軸144の回動に伴って左右
移動するようになっている。前記移動体146の左側に
は、該移動体146の左右方向の位置を検出するストロ
ークセンサ147を連結している。従って、該ストロー
クセンサ147により開度調節軸65の回動量を検出で
きるようになっている。
−ラ32a外周面と接触するブラシ70が設けられてお
り、繰出溝61…から溢れた肥料を掻き除くように構成
される。このブラシ70は、左右の流下案内壁62,6
2間に該流下案内壁62,62の間隔と同幅に設けら
れ、繰出部ケ−ス32cの外側に設けたブラシ回動レバ
−71の回動操作により左右方向のブラシ回動軸71a
回りに繰出部ケ−ス32cに対して前後に回動可能な構
成となっている。従って、前記ブラシ回動レバ−71の
操作により、ブラシ70が繰出ロ−ラ32aの外周面か
ら退避可能に設けられている。
54回りに回動可能な肥料供給停止用シャッタ72を設
け、図10に示すように該シャッタ72を繰出ロ−ラ3
2aの上方に回動させることにより肥料ホッパ31内の
肥料を該繰出ロ−ラ32aの繰出溝61…に供給せず肥
料の繰出を停止することができる。前記肥料供給停止用
シャッタ72は繰出部ケ−ス32cの外側に設けた肥料
供給停止用レバ−73により回動操作され、各条の前記
肥料供給停止用レバ−73により各条毎の施肥作業の入
切が行えるようになっている。
作業終了後等に肥料ホッパ31及び肥料繰出部32…に
残存する粒状肥料を取り出し回収するための肥料回収部
となる肥料回収管36と該肥料回収管36へ肥料を供給
するための取出口74…とを設けている。肥料繰出部3
2…の前部には前方へ突出する取出口開閉操作具75…
を設け、該取出口開閉操作具75…を繰出ロ−ラ32a
…側に押し操作することにより該操作具75…と一体の
スライド部材76…を繰出ロ−ラ32a…の外周面に接
触させ、繰出ロ−ラ32a…上方から繰出口32b…へ
の肥料流路を遮断すると共に繰出ロ−ラ32a…上方か
ら前記取出口74…への肥料流路を構成するようになっ
ている。従って、前記スライド部材76…を繰出ロ−ラ
32a…の外周面に接触させた状態でブラシ70…を前
方に回動させて繰出ロ−ラ32a…の外周面から退避さ
せることにより、肥料ホッパ31内及び繰出ロ−ラ32
a…上方の粒状肥料が自重により下降して前記取出口7
4…を経由して肥料回収管36に供給される。尚、前記
スライド部材76…の前部は前下がりの傾斜面76a…
に構成されると共に前記傾斜面76a…の左右に立上壁
76b…が設けられ、該立上壁76b…間を前記傾斜面
76a…に沿って肥料が流下するようになっている。ま
た、取出口開閉操作具75…には、通常作業状態、肥料
回収状態それぞれのスライド部材76…の位置決めのた
めの位置決め用溝75a…,75b…を設けている。
の前側部分は着脱可能なカバー77…により構成されて
おり、前記カバー77…を外すのに伴って前記取出口開
閉操作具75…及び前記スライド部材76…が一体的に
繰出部ケース32c…から外れるようになっている。そ
して、前記カバー77…を外した状態で、前側から繰出
ローラ32a…、ブラシ70…及び肥料流路の清掃等の
メンテナンスを行うことができる。尚、前記カバー77
は、上端の係止部77a及び左右両側の取付ピン78,
78にそれぞれ嵌め込む嵌込部77b,77bにより装
着し固定するようになっている。
4の上方に該エアチャンバ−34と一体構成され、前記
施肥エアチャンバ−34と同様に側断面が略長方形の形
状に構成されている。また、肥料回収管36の左端は送
風機35の吐出口35aとエア切替部46を介して接続
され、送風機35からの圧力風を施肥エアチャンバ−3
4から切り替えて前記肥料回収管36に供給可能に構成
している。肥料回収管36の右端には下方に屈曲した屈
曲管86を接続して下向きの肥料回収口87を設け、該
肥料回収口87から出てくる粒状肥料を袋や容器等で受
けて肥料を回収するようになっている。
量するための肥料計量カップ150を設けており、該肥
料計量カップ150にいっぱいに肥料を入れることによ
り該カップ150を支持する計量アーム151の回動量
を比重センサ152(ポテンショメータ)により検出
し、肥料の比重を検出できるようになっている。尚、前
記計量アーム151は、引張スプリング153により肥
料計量カップ150を上動させる側へ付勢されている。
従って、肥料の種類が異なっても、オペレータが肥料計
量カップ150にいっぱいに肥料を入れることにより肥
料の比重を検出することができる。
単位面積当たりの施肥量(肥料重量)を入力設定するた
めの入力部154と前記施肥量(肥料重量)や比重セン
サ152の検出による肥料の比重を表示する表示部15
5とを備える繰出量制御ボックス156を設けている。
前記入力部154は、施肥量(肥料重量)を変更設定可
能な施肥量設定ダイヤル154aと施肥量(肥料重量)
や肥料の比重を入力するための入力ボタン154bを備
えている。尚、繰出量制御ボックス156には、前記入
力部154や比重センサ152や開度調節軸65の回動
量を検出するストロークセンサ147からの入力信号に
基づいて開度調節軸65を回動させる電動モータ141
へ出力信号を出力するCPU(制御部)157を設けて
いる。従って、前記CPU(制御部)157により、肥
料の比重に基づいて設定された施肥量(肥料重量)とな
るストロークセンサ147の検出値となるように電動モ
ータ141を作動させて各条の繰出量調節機構140を
作動させるようになっている。
ップ150により肥料の比重を検出すると、比重センサ
152の検出値が表示部155に表示される。その状態
で入力ボタン154bを押すと、表示部155に表示さ
れた肥料の比重値がCPU(制御部)157に入力さ
れ、表示部155の表示が施肥量(肥料重量)に切り替
わる。そして、所望の施肥量(肥料重量)となるよう施
肥量設定ダイヤル154aを操作し、その状態で入力ボ
タン154bを押すと、表示部155に表示された施肥
量(肥料重量)がCPU(制御部)157に入力され
る。すると、肥料繰出部32…の繰出量が所望の施肥量
(肥料重量)となるように、ストロークセンサ147の
検出値に応じてCPU(制御部)157により電動モー
タ141を作動させるのである。尚、肥料繰出部32…
を作動させている施肥作業中であっても、施肥量設定ダ
イヤル154aを操作して入力ボタン154bを押すこ
とにより、施肥量(肥料重量)を変更設定できるように
なっている。
への電動モータ141へのCPU(制御部)157の出
力信号が繰出量が大きくなる側への出力のとき、電動モ
ータ141を繰出量が大きくなる側へ作動させて前記制
御目標値に達すると停止させる。一方、ストロークセン
サ147の制御目標値への電動モータ141へのCPU
(制御部)157の出力信号が繰出量が小さくなる側へ
の出力のとき、電動モータ141を繰出量が小さくなる
側へ前記制御目標値を超えて該目標値より若干繰出量が
小さくなる位置まで作動させ、その後電動モータ141
を繰出量が大きくなる側へ作動させて前記制御目標値に
達すると停止させる。従って、ストロークセンサ147
の制御目標値への電動モータ141へのCPU(制御
部)157の出力信号が繰出量が大きくなる側への出力
であっても繰出量が小さくなる側への出力であっても、
電動モータ141を必ず繰出量が大きくなる側へ作動さ
せてから停止させるようになっている。
植機2は、肥料ホッパ31内の肥料を左右に並列して設
けた6個の肥料繰出部32…からそれぞれの肥料移送管
38…を介してそれぞれの施肥部39…へ肥料を移送し
て前記施肥部39…から肥料を吐出することにより圃場
に6条分の施肥を行う。そして、前記肥料繰出部32…
の肥料の繰出量を調節する繰出量調節機構140を設け
ると共に、該繰出量調節機構140を作動させる電動モ
ータ141を設けている。そして、施肥作業中であって
も、圃場の肥沃状態の相違等に応じて、繰出量制御ボッ
クス156の入力部154により、施肥量(肥料重量)
を変更設定することができる。尚、圃場の肥沃状態の相
違により施肥量(肥料重量)を変更設定する一例とし
て、圃場の畦際で重複して機体を走行させるために肥料
の繰出量を減らしたりすることが挙げられる。
出量調節機構140を作動させて肥料繰出部32…の肥
料の繰出量を調節することができるので、施肥作業を停
止させなくても操縦席110に座ったままでオペレータ
が繰出量制御ボックス156の入力部154を操作して
繰出量の変更ができ、この変更操作を簡単に行え、この
繰出量の変更操作を忘れて適正な繰出量で施肥が行えな
いようなことを防止できる。しかも、電動モータ141
により繰出量調節機構140を作動させるものであるの
で、小さい駆動力で電動モータ141を作動させること
ができ、該電動モータ141を低容量なものにできると
共に、ストロークセンサ147が制御目標値となるよう
精度良く電動モータ141を作動させることができて繰
出量の適正化を図ることができる。
機構140を作動させるとき、繰出量調節機構140に
おける繰出量の増減に拘らず、電動モータ141が繰出
量の増方向からの作動で目標値に達すると停止するよう
に制御するCPU(制御部)157を設けている。従っ
て、繰出量調節機構140における繰出量の増減に拘ら
ず、CPU(制御部)157により繰出量調節機構14
0における繰出量の増方向から目標値へ向けて電動モー
タ141を作動させ、前記目標値に達すると電動モータ
141を停止させる。
出量の増減に拘らず、繰出量調節機構140における繰
出量の増方向から目標値へ向けて電動モータ141を作
動させて前記目標値に達すると停止するので、電動モー
タ141の作動による繰出量の増減の両方向において繰
出量調節機構140の開度調節歯車63と小歯車66と
の噛み合いのバックラッシュによるガタや電動モータ1
41の出力ギヤ142と中継ギヤ143との噛み合いの
バックラッシュによるガタあるいはネジ軸144とスト
ロークセンサ147が検出する移動体146との螺合に
よるガタにより繰出量が相違するのを抑えることがで
き、これらのガタの影響を小さく抑えることができて繰
出量の適正化を図ることができる。
移送管38や施肥部39等の繰り出された肥料を検出で
きる部位に実際の肥料の繰出量を検出する繰出量センサ
を設け、該センサの検出によりストロークセンサ147
の制御目標値を補正して電動モータ141を作動させ、
より繰出量の適正化を図る構成としてもよい。
41を必ず繰出量が大きくなる側へ作動させてから停止
させるものであるが、電動モータを必ず繰出量が小さく
なる側へ作動させてから停止させる構成のものであって
もよい。尚、この発明の実施の形態は肥料ホッパ31の
外部にある肥料計量カップ150及び比重センサ152
により肥料の比重を検出するものについて説明したが、
肥料ホッパ31内部に肥料を充填することにより肥料の
比重を検出できる比重検出装置を設けた構成としてもよ
い。
肥装置付きの乗用型田植機2について詳述したが、本発
明は6条植えのものに限定されるものではない。尚、本
発明は、田植機に備える施肥機に限定されるものではな
い。尚、施肥機に代えて、粒状の薬剤を散布する薬剤散
布機としても使用できる。
出部を示す正面断面図
面断面図
面図
機)、31…肥料ホッパ、32…肥料繰出部、38…肥
料移送管、39…施肥部、140…繰出量調節機構、1
41…電動モ−タ(アクチュエ−タ)、157…CPU
(制御部)
Claims (2)
- 【請求項1】 肥料ホッパ内の肥料を肥料繰出部から肥
料移送管を介して施肥部へ肥料を移送して前記施肥部か
ら肥料を吐出することにより圃場に施肥を行う施肥機に
おいて、前記肥料繰出部の肥料の繰出量を調節する繰出
量調節機構を設けると共に、該繰出量調節機構を作動さ
せるアクチュエ−タを設けたことを特徴とする施肥機。 - 【請求項2】 アクチュエ−タにより繰出量調節機構を
作動させるとき、繰出量調節機構における繰出量の増減
に拘らず、アクチュエ−タが繰出量の増減の一方からの
作動で目標値に達すると停止するように制御する制御装
置を設けたことを特徴とする請求項1に記載の施肥機。
Priority Applications (1)
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- 2001-03-21 JP JP2001080943A patent/JP4677061B2/ja not_active Expired - Fee Related
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