JP3709643B2 - 施肥播種機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、施肥作業をしながら圃場に種子を播種する構成の施肥播種機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開昭60−192505号公報に示されるように、施肥作業をしながら圃場に種子を播種する構成の施肥播種機がある。この施肥播種機は、走行車体を走行させながら施肥装置の肥料繰出部と播種装置の種子繰出部を駆動することにより、圃場に筋状に播種すると共に圃場の播種位置の側方近傍に筋状に施肥していく、複数条分の施肥及び播種を同時に行う構成となっている。この施肥播種機は、複数条分の施肥及び播種を同時に行える構成となっているので、単数条分の施肥及び播種を行う施肥播種機と比較して圃場内において走行車体の作業走行距離を少なくでき施肥播種作業の作業能率が向上する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、圃場の広さにより常に施肥播種機が備える条数で施肥播種作業を行って圃場全体に施肥及び播種が行えないことがあり、この場合は必要に応じて施肥播種機が備える条数の内の一部の条の施肥と播種をそれぞれ停止させて播種作業を行わなければならない。この複数条のうちの一部の条の施肥及び播種をそれぞれ停止させる場合、前記一部の条の播種を停止させる操作を行った状態で前記一部の条に対応する条の施肥を停止させる操作を行わずに機体を走行させて施肥播種作業を行うと、圃場内に施肥された状態で播種が行われていない部分が生じ、この部分に後で播種作業を行うべく機体を走行させて播種作業を行うと先に行った施肥の施肥位置に対して後に行った播種位置がばらついて、この播種された種子に肥料が効き始める時期等、種子に対する肥効が不適性になり前記種子から成育される作物の成育が不良となり、安定した作物の収穫が得られないことがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決すべく次の技術的手段を講じた。
すなわち、操縦席20を備える走行車体3の後側に昇降リンク機構26を介して播種装置4を設け、走行車体3部分に施肥装置1のホッパ34を設け、機体を走行させながら施肥装置1及び播種装置4を作動させることにより圃場に筋状に施肥及び播種が同時に行える施肥播種機2において、前記播種装置4は、ホッパ34と、該ホッパ34内の種子を繰り出す各条の繰出部35と、該繰出部35から繰り出される種子の搬送を案内する各条の案内管36と、該案内管36に加圧空気を供給するエアチャンバ−37と、該エアチャンバ−37に加圧空気を供給する送風機38とを備え、前記エアチャンバ−37からの加圧空気により前記各条の案内管36及び各条の移送管41を介して該移送管終端に設けられた各条の播種部42へ種子を搬送して複数に設けられた播種部42により複数条に播種を行うように構成され、前記施肥装置1は、ホッパ34と、該ホッパ34内の粒状肥料を繰り出す各条の繰出部35と、該繰出部35から繰り出される粒状肥料の搬送を案内する各条の案内管36と、該案内管36に加圧空気を供給するエアチャンバ−37と、該エアチャンバ−37に加圧空気を供給する送風機38とを備え、前記エアチャンバ−37からの加圧空気により前記各条の案内管36及び各条の移送管81を介して該移送管終端に設けられた各条の施肥部82へ粒状肥料を搬送して複数に設けられた施肥部82により前記播種部42の圃場の播種位置に対応する圃場位置に施肥を行うように構成されると共に、播種装置4及び施肥装置1は前記ホッパ34、繰出部35、案内管36、エアチャンバ−37及び送風機38が同一のもので構成され、走行車体3の主ミッションケース11から播種伝動軸18を介して播種装置4の播種駆動軸51へ動力が伝達され、該播種駆動軸51から播種装置4の各条の繰出部36へ動力が伝達される構成とし、前記播種伝動軸18の中途部に設けたクラッチケース19により分岐して取り出される動力が施肥駆動軸89を介して施肥装置1の各条の繰出部36へ伝達される構成とし、操縦席20の右側に前記クラッチケース19内のクラッチを操作して播種装置4及び施肥装置1への伝動を入切するための播種・昇降レバー25を設け、前記播種駆動軸51に播種装置4の各条の繰出部35のうちの一部の繰出部35の作動を入切可能な播種クラッチ69を設け、播種装置4には播種クラッチワイヤ74を介して前記播種クラッチ69を操作するための播種クラッチ操作レバー75を設け、前記施肥駆動軸89に施肥装置1の各条の繰出部35のうちの一部の繰出部35の作動を入切可能な施肥クラッチ90を設け、前記播種クラッチ操作レバー75により施肥クラッチワイヤ91を介して前記施肥クラッチ90を操作可能に設けて、前記播種装置4の複数の播種部42のうちの一部の播種部42の播種作業の停止に連動して前記一部の播種部42に対応する前記施肥装置1の施肥部82の施肥作業の停止を行う構成とした施肥播種機とした。
【0005】
【作用】
上記の施肥播種機は、走行車体3部分に施肥装置1のホッパ34を設けたので、施肥装置1のホッパ34が播種装置4のホッパ34より機体前後方向で機体の中央寄りに配置され、機体の前後バランスの向上が図れると共に、粒状肥料の使用量が種子の使用量より多いために播種装置4のホッパ34より補給回数が多くなる施肥装置1のホッパ34への肥料補給が走行車体3から行える。そして、機体を走行させながらホッパ34、繰出部35、案内管36、エアチャンバ−37及び送風機38が同一のもので構成された施肥装置及び播種装置を作動させることにより圃場に筋状に複数条に施肥及び播種を行う。この施肥播種機は、操縦席20の右側に設けた播種・昇降レバー25により、播種装置4及び施肥装置1への伝動を入切することができる。また、播種装置4に設けた播種クラッチ操作レバー75により、複数条の播種を行う播種装置の複数の播種部42のうちの一部の播種部42の播種作業を停止させると共に、停止させた播種部42に対応する施肥装置の施肥部82の施肥作業停止させることができる
【0006】
【発明の効果】
従って、機体の前後バランスの向上が図れると共に、補給回数が多い肥料補給を走行車体3から容易に行える。また、施肥装置及び播種装置4は、ホッパ34、繰出部35、案内管36、エアチャンバ−37及び送風機38が同一のもので構成される。更に、操縦席20の右側に設けた播種・昇降レバー25により、播種装置4及び施肥装置1への伝動を入切することができる。しかも、播種装置4に設けた播種クラッチ操作レバー75により、播種装置の複数の播種部42のうちの一部の播種部42の播種作業を停止させることにより停止させた播種部42に対応する施肥装置の施肥部82の施肥作業が停止されるので、圃場内で誤って播種を行わずに施肥を行うということがなく、圃場に播種作業と同時に施肥作業を行うとき圃場の播種位置に対して常に適正な位置に施肥を行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は、水田等の圃場に直接種籾を播種する播種機に粒状の肥料の施肥を行う施肥装置1が装着された施肥播種機2を示している。この施肥播種機2は、主として前記施肥装置1と走行車体3と6条分の播種装置4とで構成される。
【0008】
走行車体3の前後左右略中央に駆動源であるエンジン5が備えられ、このエンジン5からの動力によりエンジン出力ベルト6を介して2連プ−リ7と一体回転する中継軸8を駆動する。この中継軸8には油圧ポンプ9が設けられており、この油圧ポンプ9はエンジン5の駆動に伴って駆動されるようになっている。また、前記2連プ−リ7の他側となる駆動プ−リ7aから伝動ベルト10を介して主ミッションケ−ス11の入力軸11aと一体回転する従動プ−リ12が駆動することにより、主ミッションケ−ス内に動力が伝達される構成となっている。尚、前記駆動プ−リ及び前記従動プ−リ12は割りプ−リで構成されて、該駆動プ−リ7a、該従動プ−リ12及び前記伝動ベルト10はこれらのプ−リ7a,12の割り幅を変更して主ミッションケ−ス内への伝動の伝達比を無段変速する無段変速装置13となっている。そして、主ミッションケ−ス内の動力により、該主ミッションケ−ス11の左右両端部に突出した前輪駆動軸14a,14aの駆動で左右の前輪14,14が駆動回転され、主ミッションケ−ス11から左右それぞれの後輪伝動軸15,15を介して左右の後輪伝動ケ−ス16,16内に伝動され該後輪伝動ケ−ス16,16に設けられた後輪駆動軸17a,17aの駆動で左右の後輪17,17が駆動されるようになっている。従って、走行車体3は、前記前輪14,14及び後輪17,17が駆動されて走行する構成となっている。また、前記主ミッションケ−ス11からの動力が、前記エンジン5の右側方を通過するように設けられた播種伝動軸18により播種装置4へ動力が伝達されるようになっている。尚、前記播種伝動軸18の中途部にはクラッチケ−ス19が設けられ、該クラッチケ−ス19により分岐して取り出される動力が施肥装置1へ伝達される構成となっている。尚、前記クラッチケ−ス内には、播種装置4及び施肥装置1の駆動の入切を行うクラッチ(図示せず)が設けられている。
【0009】
また、走行車体3には、前記エンジン5の上側に操縦席20が設けられ、該操縦席20の前側にステアリングハンドル21が設けられている。該ステアリングハンドル21の右側には、前記無段変速装置13の変速操作が行える副変速レバ−22が設けられている。また、前記ステアリングハンドル21の左側には主変速レバ−23が設けられ、この主変速レバ−23の操作により主ミッションケ−ス内のギヤの噛み合いを切り替えて機体の車速を「路上走行速」、「植付作業速」及び「後進速」に切り替えられるようになっている。前記ステアリングハンドル21の下方の左側には主クラッチペダル24が設けられ、この主クラッチペダル24の踏み込み操作により主ミッションケ−ス内の主クラッチ(図示せず)を操作して走行車輪14,14,17,17、播種装置4及び施肥装置1への動力を断つようになっている。操縦席20の右側には、前記クラッチケ−ス内のクラッチを操作することで播種装置4及び施肥装置1への伝動の入切が可能な播種・昇降レバ−25が設けられている。
【0010】
また、この走行車体3の後部には、昇降リンク機構26が枢支されている。この昇降リンク機構26は、1本の上リンク26aと平面視左右方向において前記上リンク26aを挟むように配設された2本の下リンク26b,26bとで構成される。播種装置4は、前記昇降リンク機構26の後端部に設けられた縦リンク26cを介して走行車体3の後側に装着された構成となっている。前記播種装置4は、油圧ポンプ9からの油圧により作動する油圧昇降シリンダ27の伸縮により前記昇降リンク機構26が上下に回動することによって昇降するように設けられている。尚、前記播種・昇降レバ−25の操作により、前記昇降リンク機構26を回動させて、播種装置を昇降できるようになっている。
【0011】
播種装置4は、クラッチケ−ス19からの動力が入力される播種伝動部30からの動力の伝達により作動する構成となっている。また、播種装置4の下部には中央部にセンタ−フロ−ト31及び両側部にサイドフロ−ト32,32が設けられており、播種作業時に圃場面を滑走するようになっている。前記フロ−ト31,32,32は、左右方向の枢支軸33,33,33回りに回動自在に支持され、前後傾斜姿勢が変更可能に設けられている。播種装置4による播種作業を行うべく前記播種・昇降レバ−25により播種装置4を下降させて前記フロ−ト31,32,32を圃場面に接地させ走行車体3を走行させると、前記センタ−フロ−ト31の前後傾斜姿勢が所定の傾斜姿勢となるよう前記昇降リンク機構26を回動させることにより播種装置4が昇降制御される。
【0012】
播種装置4は、種子を貯留するホッパ34、該ホッパ内の種子を所定量づつ繰り出す繰出部35…、該繰出部35…から繰り出される種子の搬送を案内する案内管36…、該案内管36…に加圧空気を供給するエアチャンバ−37及び該エアチャンバ−37に加圧空気を供給する送風機38を備えて構成される。尚、前記繰出部35…及び案内管36…は、各条にそれぞれ設けられている。また、前記送風機38は、走行車体3の前部に配置したバッテリ−39を駆動源として駆動される構成となっている。前記播種装置4は、前記繰出部35…から繰り出される種子を繰出口40…を介して前記案内管36…に落下供給し、エアチャンバ−37からの加圧空気により前記案内管36…及び各条の移送管41…を介して該移送管終端に設けられた各条の播種部42…へ種子を搬送して、圃場に6条分の播種を行う構成となっている。尚、前記移送管41…は、フレキシブルなチュ−ブにより構成されている。
【0013】
前記播種部42は、作溝器43を備えて構成されている。この作溝器43は、前記移送管41とブ−ツ44により接続され、圃場面を滑走するフロ−ト31,32,32と一体となった取付プレ−ト45により取り付けられている。前記作溝器43の前側には作溝突起43aが設けられ、この作溝突起43aが機体前進に伴って圃場の泥土を横方向及び下方向に押し分けて作溝し、その作溝された溝内に種子がエアチャンバ−37からの加圧空気により供給されるようになっている。
【0014】
各条の繰出部35…を構成する繰出部ケ−ス35a…と案内管36…とは、前記エアチャンバ−37に溶接された取付台にそれぞれボルトにより取付固定されている。そして、ホッパ34が前記繰出部ケ−ス35a…に取り付けられた構成となっている。前記エアチャンバ−37は、播種伝動部30の播種伝動ケ−ス30aの後端部にボルトにより固着された左右の播種装置支持フレ−ム46,46に取り付けられている。また、送風機38は、前記エアチャンバ−37の左端部に取り付けられた構成となっている。
【0015】
前記繰出部35…の駆動構成について説明すると、播種伝動部30の後端部に設けられた駆動軸47の駆動により回転駆動する播種駆動ア−ム48に連結された播種駆動ロッド49が上下動することにより、繰出駆動ア−ム50が駆動され播種駆動軸51が駆動される。尚、該播種駆動軸51と前記繰出駆動ア−ム50との間には一方向クラッチ52が設けられ、前記播種駆動ロッド49の上動に伴って播種駆動軸51が一定方向(図4視で右回り)に回動するようになっている。そして、播種駆動軸51には該駆動軸51と一体回転可能な各2条毎の駆動プ−リ53,53,53が設けられている。該プ−リ53,53,53から開度調節軸54に対して遊転するアイドルプ−リ55,55,55を介したベルト56,56,56の伝動により駆動される従動プ−リ57,57,57と一体回転する各2条毎の繰出軸58…が駆動され、該繰出軸58…の駆動により繰出ロ−ラ59…が駆動回転される構成となっている。
【0016】
次に、繰出部35の構成について説明する。
繰出部35の繰出ロ−ラ59の外周面には、回転方向の一定角度毎に繰出溝60…が設けられており、その繰出溝60…にホッパ34から落下供給される種子を溜めて該ロ−ラ59を回動することによって繰出口40に肥料が繰り出される構成となっている。尚、繰出部35の繰出ロ−ラ59の前側には該ロ−ラ外周面と接触するブラシ61が設けられており、繰出溝60…から溢れた肥料を掻き除くように構成される。また、前記従動プ−リ57と一体回転する繰出軸58に嵌合する歯車回動軸62に対して回動することにより回動軸方向に移動する歯車63が設けられ、該歯車63は開度調節軸54の小歯車64と噛み合う。歯車63に設けられた調節輪65から突出し前記繰出溝60…に嵌合する複数の突子66…が歯車63の回動によって繰出溝方向に移動可能とすることで繰出溝60…の有効長さを変更し、種子の繰出量を調節するようになっている。従って、繰出量調節は、開度調節軸54の右端に設けられた開度調節ハンドル67で前記開度調節軸54を回動させて各条の前記小歯車64…を回転させ調節する構成となっている。尚、エアチャンバ−37の右端には前記開度調節ハンドル67を係止する係止具68が設けられ、該係止具68に開度調節ハンドル67を係止することで繰出軸58…の駆動により開度調節軸54が回動しないようにして、作業中に種子の繰出量が変化しないように構成している。
【0017】
播種装置4には、各2条毎の播種の作動の入切が可能な播種クラッチ69…が設けられている。前記播種クラッチ69は、播種駆動軸51を摺動するように設けられた駆動爪体70と各2条毎の駆動プ−リ53にそれぞれ一体的に設けられた受動爪体71とで構成されている。前記駆動爪体70は、播種駆動軸51と一体回転すると共に、前記受動爪体71の反対側に設けられた圧縮スプリング72により受動爪体側に付勢されている。一方、前記駆動爪体70の受動爪体側への移動を規制するクラッチ操作ア−ム73が設けられ、該ア−ム73が前記圧縮スプリング72に抗して駆動爪体70の肩部70aに当接した構成となっている。また、前記クラッチ操作ア−ム73は播種クラッチワイヤ74を介して各2条毎の播種クラッチ操作レバ−75により操作可能に設けられ、該レバ−75の操作により前記播種クラッチワイヤ74を引いて前記駆動爪体70のクラッチ爪が前記受動爪体71のクラッチ爪に噛み合わないようにして播種駆動軸51から各2条毎の駆動プ−リ53への伝動を断つように構成されている。従って、前記播種クラッチ操作レバ−75により播種装置4の繰出部35,35を停止して各2条毎の播種部42,42の播種作業を停止できる構成となっている。
【0018】
施肥装置1は、播種装置4と同様に粒状肥料を貯留するホッパ34、該ホッパ内の粒状肥料を所定量づつ繰り出す各条の繰出部35…、該繰出部35…から繰り出される粒状肥料の搬送を案内する各条の案内管36…、該案内管36…に加圧空気を供給するエアチャンバ−37及び該エアチャンバ−37に加圧空気を供給する送風機38を備えて構成され、前記ホッパ34、前記繰出部35…、前記案内管36…、前記エアチャンバ−37及び前記送風機38が走行車体3の後部に設けられた構成となっている。従って、前記施肥装置1は、前記繰出部35…から繰り出される粒状肥料を各条の移送管81…を介して該移送管終端に設けられた各条の施肥部82…へ搬送して、圃場に6条分の施肥を行う構成となっている。尚、前記移送管81…は、フレキシブルなチュ−ブにより構成されている。
【0019】
前記施肥部82は、作溝器83を備えて構成されている。この作溝器83は、播種装置4の播種部42と同様に前記移送管81とブ−ツ84により接続され、圃場面を滑走するフロ−ト31,32,32に取り付けられている。前記作溝器83の前側には、作溝突起83aが設けられている。また、作溝器83で作られた溝を覆土する覆土体85がフロ−ト31,32,32に設けられている。施肥部82は、播種装置4の播種部42と機体の左右方向において所定量異ならせて配置されている。従って、この施肥播種機2は、圃場内を走行車体3を走行させて播種装置4により筋状に6条分の播種を行うと共に、前記播種装置4の播種位置の側方の所定位置に施肥装置1により筋状に6条分の施肥を行う構成となっている。
【0020】
施肥装置1のエアチャンバ−37は、走行車体3の後部の縦フレ−ム86,86に取り付けられている。尚、施肥装置1のホッパ34、繰出部35…、案内管36…、エアチャンバ−37及び送風機38は、播種装置4と同一のものとなっている。
前記繰出部35…の駆動構成について説明すると、クラッチケ−ス19からの動力により回転駆動する施肥駆動ア−ム(図示せず)に連結された施肥駆動ロッド88が上下動することにより、繰出駆動ア−ム50が駆動され施肥駆動軸89が駆動される。尚、該施肥駆動軸89と前記繰出駆動ア−ム50との間には一方向クラッチ52が設けられ、前記施肥駆動ロッド88の上動に伴って施肥駆動軸89が一定方向(図4視で右回り)に回動するようになっている。そして、施肥駆動軸89には該駆動軸89と一体回転可能な各2条毎の駆動プ−リ53,53,53が設けられている。該プ−リ53,53,53から開度調節軸54に対して遊転するアイドルプ−リ55,55,55を介したベルト56,56,56の伝動により駆動される従動プ−リ57,57,57と一体回転する各2条毎の繰出軸58…が駆動され、該繰出軸58…の駆動により繰出ロ−ラ59…が駆動回転される構成となっている。
【0021】
施肥装置1の繰出部35の構成は、播種装置4の繰出部35と同一であるため説明を省略する。
施肥装置1には、各2条毎の繰出の作動の入切が可能な施肥クラッチ90…が設けられている。前記施肥クラッチ90は、施肥駆動軸89を摺動するように設けられた駆動爪体70と各2条毎の駆動プ−リ53にそれぞれ一体的に設けられた受動爪体71とで構成されている。前記駆動爪体70は、施肥駆動軸89と一体回転すると共に、前記受動爪体71の反対側に設けられた圧縮スプリング72により受動爪体側に付勢されている。一方、前記駆動爪体70の受動爪体側への移動を規制するクラッチ操作ア−ム73が設けられ、該ア−ム73が前記圧縮スプリング72に抗して駆動爪体70の肩部70aに当接した構成となっている。また、前記クラッチ操作ア−ム73は施肥クラッチワイヤ91を介して当該施肥クラッチ90に対応する条の各2条毎の播種クラッチ操作レバ−75により操作可能に設けられ、該レバ−75の播種装置4の繰出部35,35の駆動停止操作により前記クラッチワイヤ91を引いて前記駆動爪体70のクラッチ爪が前記受動爪体71のクラッチ爪に噛み合わないようにして施肥駆動軸89から各2条毎の駆動プ−リ53への伝動を断つように構成されている。従って、前記播種クラッチ操作レバ−75により施肥装置1の繰出部35,35の駆動を停止して各2条毎の施肥部82,82の施肥作業を停止できる構成となっている。
【0022】
従って、この施肥播種機2は、走行車体3を走行させながら播種装置4を作動させて圃場に筋状に6条分に播種を行うと同時に、施肥装置1を作動させて前記播種装置4の6条分の播種位置のそれぞれに対応する所定位置に筋状に6条分の施肥を行うことができる。そして、圃場の広さ等により播種を6条分同時に行わないときは、必要に応じて各2条毎の播種クラッチ操作レバ−75により播種クラッチ69の切操作を行って6条分の播種部42…のうちの一部の播種部42,42の播種作業を停止させる。これに伴って、播種作業を停止させた前記一部の播種部42,42に対応する施肥装置1の施肥部82,82の施肥作業が停止される。
【0023】
以上により、前記播種クラッチレバ−75による播種クラッチ69の切操作に連動して切操作した播種クラッチ69に対応する条の施肥クラッチ90が停止されるので、圃場内で誤って播種を行わずに施肥を行うということがなく、圃場内の施肥された状態で播種が行われていない部分に後で播種作業を行うべく機体を走行させて播種作業を行うことにより先に行った施肥の施肥位置と後に行った播種位置との距離がばらついて、この播種された種籾に肥料が効き始める時期等、種籾に対する肥効が不適性になり前記種籾から成育した水稲苗が肥料やけ等により成育不良になったり、播種された種籾と肥料が直接接触することにより前記種籾の発芽障害を起こしたりすることを防止できる。
【0024】
この施肥播種機2は、種子より重量の大きい粒状肥料を貯留する施肥装置1のホッパ34が播種装置4のホッパ34より機体前後方向で機体の中央寄りに配置されて、機体の前後バランスの向上が図られている。また、種子より使用量の多い粒状肥料を貯留する施肥装置1のホッパ34が走行車体部分に設けられ、播種装置4のホッパ34より補給回数が多くなる施肥装置1のホッパ34への肥料補給が走行車体3から行えるように構成されており、肥料補給の容易化が図られている。また、播種装置4のホッパ34は、一体に構成されており、圃場内で機体後方を畦に接近させての前記ホッパ34ヘ種子を補給する作業が6条分一度に行えるようになっている。
【0025】
尚、この発明の実施の形態の施肥装置は粒状肥料用のものについて詳述したが、本発明の施肥装置は液状肥料用のものであっても同様である。
尚、この発明の実施の形態は6条の施肥播種機について詳述したが、本発明は6条のものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】施肥播種機の側面図
【図2】施肥播種機の平面図
【図3】播種伝動部を示す平面図
【図4】播種装置(施肥装置)を示す側面断面図
【図5】播種装置(施肥装置)の背面図
【図6】繰出部の背面断面図
【図7】播種クラッチ(施肥クラッチ)を示す平面図
【符号の説明】
1…施肥装置、2…施肥播種機、4…播種装置、42…播種部、82…施肥部

Claims (1)

  1. 操縦席(20)を備える走行車体(3)の後側に昇降リンク機構(26)を介して播種装置(4)を設け、走行車体(3)部分に施肥装置(1)のホッパ(34)を設け、機体を走行させながら施肥装置(1)及び播種装置(4)を作動させることにより圃場に筋状に施肥及び播種が同時に行える施肥播種機(2)において、前記播種装置(4)、ホッパ(34)と、該ホッパ(34)内の種子を繰り出す各条の繰出部(35)と、該繰出部(35)から繰り出される種子の搬送を案内する各条の案内管(36)と、該案内管(36)に加圧空気を供給するエアチャンバ−(37)と、該エアチャンバ−(37)に加圧空気を供給する送風機(38)とを備え、前記エアチャンバ−(37)からの加圧空気により前記各条の案内管(36)及び各条の移送管(41)を介して該移送管終端に設けられた各条の播種部(42)へ種子を搬送して複数に設けられた播種部(42)により複数条に播種を行うように構成され、前記施肥装置(1)、ホッパ(34)と、該ホッパ(34)内の粒状肥料を繰り出す各条の繰出部(35)と、該繰出部(35)から繰り出される粒状肥料の搬送を案内する各条の案内管(36)と、該案内管(36)に加圧空気を供給するエアチャンバ−(37)と、該エアチャンバ−(37)に加圧空気を供給する送風機(38)とを備え、前記エアチャンバ−(37)からの加圧空気により前記各条の案内管(36)及び各条の移送管(81)を介して該移送管終端に設けられた各条の施肥部(82)へ粒状肥料を搬送して複数に設けられた施肥部(82)により前記播種部(42)の圃場の播種位置に対応する圃場位置に施肥を行うように構成されると共に、播種装置(4)及び施肥装置(1)は前記ホッパ(34)、繰出部(35)、案内管(36)、エアチャンバ−(37)及び送風機(38)が同一のもので構成され、走行車体(3)の主ミッションケース(11)から播種伝動軸(18)を介して播種装置(4)の播種駆動軸(51)へ動力が伝達され、該播種駆動軸(51)から播種装置(4)の各条の繰出部(36)へ動力が伝達される構成とし、前記播種伝動軸(18)の中途部に設けたクラッチケース(19)により分岐して取り出される動力が施肥駆動軸(89)を介して施肥装置(1)の各条の繰出部(36)へ伝達される構成とし、操縦席(20)の右側に前記クラッチケース(19)内のクラッチを操作して播種装置(4)及び施肥装置(1)への伝動を入切するための播種・昇降レバー(25)を設け、前記播種駆動軸(51)に播種装置(4)の各条の繰出部(35)のうちの一部の繰出部(35)の作動を入切可能な播種クラッチ(69)を設け、播種装置(4)には播種クラッチワイヤ(74)を介して前記播種クラッチ(69)を操作するための播種クラッチ操作レバー(75)を設け、前記施肥駆動軸(89)に施肥装置(1)の各条の繰出部(35)のうちの一部の繰出部(35)の作動を入切可能な施肥クラッチ(90)を設け、前記播種クラッチ操作レバー(75)により施肥クラッチワイヤ(91)を介して前記施肥クラッチ(90)を操作可能に設けて、前記播種装置(4)の複数の播種部(42)のうちの一部の播種部(42)の播種作業の停止に連動して前記一部の播種部(42)に対応する前記施肥装置(1)の施肥部(82)の施肥作業の停止を行う構成とした施肥播種機。
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