JP3629914B2 - 粉粒体吐出機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、粒状の肥料を施肥する施肥機や圃場に播種する播種機あるいは施肥作業をしながら播種する構成の施肥播種機等の粉粒体を吐出する粉粒体吐出機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、粉粒体吐出機の一例として、特開昭60−192505号公報に示されるように、施肥作業をしながら圃場に種子を播種する構成の施肥播種機がある。この施肥播種機は、施肥装置の肥料繰出部から繰り出された肥料が肥料移送管を介して施肥部から吐出されると共に、播種装置の種子繰出部から繰り出された種子が種子移送管を介して播種部から吐出され、圃場に施肥及び播種を行うようになっている。尚、この施肥播種機は、前記肥料移送管が前記種子移送管より長く構成され、前記肥料移送管及び前記種子移送管において肥料あるいは種子が重力により下降して移送される構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術の粉粒体吐出機は、粉粒体を移送する肥料移送管において粉粒体の一種である肥料が重力により下降して移送され、粉粒体を移送する種子移送管において粉粒体の一種である種子が重力により下降して移送されるようになっているので、上記肥料繰出部や上記種子繰出部の肥料又は種子の繰出量が多くなったりしたとき、肥料移送管や種子移送管において肥料又は種子が詰まって上記施肥部又は播種部による適正な施肥又は播種が行えないことがある。そこで、肥料移送管や種子移送管において強制的に肥料あるいは種子を移送するべく該肥料移送管及び該種子移送管へ圧力風を供給することが考えられる。ところが、前記肥料移送管が前記種子移送管より長く構成されているので、該肥料移送管と該種子移送管とに同等の風力の圧力風を供給すると、長く構成された肥料移送管に粉粒体の一種である肥料が詰まりやすくなる。また、前記肥料移送管及び前記種子移送管のそれぞれに圧力風を供給するための送風機をそれぞれ設けるとコスト面で不利となってしまう。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を顧みて、次の技術的手段を講じた。
すなわち、走行車体3の後部に設けた昇降リンク機構26を介して装着された各条の種子繰出部71…を備える播種装置4と、走行車体3の後部に配置された各条の肥料繰出部35…を備える施肥装置1とが設けられ、前記播種装置4には種子繰出部71…の前側に左右方向に長い播種エアチャンバ−73が設けられ、前記施肥装置1には肥料繰出部35…の前側に左右方向に長い施肥エアチャンバ−37が設けられ、肥料繰出部35…から繰り出された肥料が各条の肥料移送管41…を介して各条の第一吐出口42…から吐出されると共に、種子繰出部71…から繰り出された種子が各条の種子移送管75…を介して各条の第二吐出口76…から吐出されるように設けられ、前記肥料移送管41…が前記種子移送管75…より長く構成された粉粒体吐出機において、肥料の移送を促す圧力風が送風機38より施肥エアチャンバ−37を介して該施肥エアチャンバ−37の後部に設けた前記肥料移送管41…へ供給され、種子の移送を促す圧力風が播種エアチャンバ−73を介して該播種エアチャンバ−73の後部に設けた前記種子移送管75…へ供給される構成とし、施肥エアチャンバ−37の後部に吹出口37bが設けられ、播種エアチャンバ−73の前部に吸込口73bが設けられ、該吸込口73bには前方へ延びる播種空気供給管77を取り付けて該播種空気供給管77の他端が前記吹出口37bに取り付けられ、施肥エアチャンバ−37内の圧力風が播種空気供給管77を介して播種エアチャンバ−73内に供給される構成とした粉粒体吐出機とした。
【0005】
【作用】
本発明の粉粒体吐出機は、肥料繰出部、種子繰出部及び送風機を作動させることにより、送風機からの圧力風が施肥エアチャンバ−を介して肥料移送管に供給され、前記肥料繰出部から繰り出された肥料が前記肥料移送管により第一吐出口に移送され吐出する。また、送風機からの圧力風が播種エアチャンバ−を介して種子移送管に供給され、種子繰出部から繰り出された種子が前記種子移送管により第二吐出口に移送され吐出する。また、施肥エアチャンバ−内の圧力風が播種空気供給管を介して播種エアチャンバ−内に供給される構成とすることにより、送風機からの圧力風が種子移送管より圧力風の流れの上手側で肥料移送管へ供給されるので、前記種子移送管へ供給される圧力風の風力より前記肥料移送管へ供給される圧力風の風力が大きくなる。
【0006】
【発明の効果】
従って、種子移送管へ供給される圧力風の風力より肥料移送管へ供給される圧力風の風力が大きくなるので、前記種子移送管より長く構成されて粉粒体が詰まりやすい前記肥料移送管に肥料が詰まるのを抑えることができ、長さの異なる前記肥料移送管と前記種子移送管のそれぞれに粉粒体を移送するのに適当な風力の圧力風を供給することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は、水田等の圃場に直接粉粒体の一種である種籾を播種する播種機に粒状の肥料の施肥を行う施肥装置1が装着された施肥播種機2を示している。この施肥播種機2は、主として走行車体3と6条分の施肥装置1及び播種装置4とで構成される。
【0008】
走行車体3の前後左右略中央に駆動源であるエンジン5が備えられ、このエンジン5からの動力によりエンジン出力ベルト6を介して2連プ−リ7と一体回転する中継軸8を駆動する。この中継軸8には油圧ポンプ9が設けられており、この油圧ポンプ9はエンジン5の駆動に伴って駆動されるようになっている。また、前記2連プ−リ7の他側となる駆動プ−リ7aから伝動ベルト10を介して主ミッションケ−ス11の入力軸11aと一体回転する従動プ−リ12が駆動することにより、主ミッションケ−ス内に動力が伝達される構成となっている。尚、前記駆動プ−リ7a及び前記従動プ−リ12は割りプ−リで構成されて、該駆動プ−リ7a、該従動プ−リ12及び前記伝動ベルト10はこれらのプ−リ7a,12の割り幅を変更して主ミッションケ−ス11内への伝動の伝達比を無段変速する無段変速装置13となっている。そして、主ミッションケ−ス11内の動力により、該主ミッションケ−ス11の左右両端部に突出した前輪駆動軸14a,14aの駆動で左右の前輪14,14が駆動回転され、主ミッションケ−ス11から左右それぞれの後輪伝動軸15,15を介して左右の後輪伝動ケ−ス16,16内に伝動され該後輪伝動ケ−ス16,16に設けられた後輪駆動軸17a,17aの駆動で左右の後輪17,17が駆動されるようになっている。従って、走行車体3は、前記前輪14,14及び後輪17,17が駆動されて走行する構成となっている。また、前記主ミッションケ−ス11からの動力が、前記エンジン5の右側方を通過するように設けられた播種伝動軸18により播種装置4へ動力が伝達されるようになっている。尚、前記播種伝動軸18の中途部にはクラッチケ−ス19が設けられ、該クラッチケ−ス19により分岐して取り出される動力が施肥装置1へ伝達される構成となっている。尚、前記クラッチケ−ス内には、播種装置4及び施肥装置1の駆動の入切を行うクラッチ(図示せず)が設けられている。
【0009】
また、走行車体3には、前記エンジン5の上側に操縦席20が設けられ、該操縦席20の前側にステアリングハンドル21が設けられている。該ステアリングハンドル21の右側には、前記無段変速装置13の変速操作が行える副変速レバ−22が設けられている。また、前記ステアリングハンドル21の左側には主変速レバ−23が設けられ、この主変速レバ−23の操作により主ミッションケ−ス11内のギヤの噛み合いを切り替えて機体の車速を「路上走行速」、「播種作業速」及び「後進速」に切り替えられるようになっている。前記ステアリングハンドル21の下方の左側には主クラッチペダル24が設けられ、この主クラッチペダル24の踏み込み操作により主ミッションケ−ス11内の主クラッチ(図示せず)を操作して走行車輪14,14,17,17、播種装置4及び施肥装置1への動力を断つようになっている。操縦席20の右側には、前記クラッチケ−ス内のクラッチを操作することで播種装置4及び施肥装置1への伝動の入切が可能な播種・昇降レバ−25が設けられている。
【0010】
また、この走行車体3の後部には、昇降リンク機構26が枢支されている。この昇降リンク機構26は、1本の上リンク26aと平面視左右方向において前記上リンク26aを挟むように配設された2本の下リンク26b,26bとで構成される。播種装置4は、前記昇降リンク機構26の後端部に設けられた縦リンク26cを介して走行車体3の後側に装着された構成となっている。前記播種装置4は、油圧ポンプ9からの油圧により作動する油圧昇降シリンダ27の伸縮により前記昇降リンク機構26が上下に回動することによって昇降するように設けられている。尚、前記播種・昇降レバ−25の操作により、前記昇降リンク機構26を回動させて、播種装置を昇降できるようになっている。
【0011】
播種装置4は、クラッチケ−ス19からの動力が入力される播種伝動部30からの動力の伝達により作動する構成となっている。また、播種装置4の下部には中央部にセンタ−フロ−ト31及び両側部にサイドフロ−ト32,32が設けられており、播種作業時に圃場面を滑走するようになっている。前記フロ−ト31,32,32は、左右方向の回動軸33,33,33回りに回動自在に支持され、前後傾斜姿勢が変更可能に設けられている。播種装置4による播種作業を行うべく前記播種・昇降レバ−25により播種装置4を下降させて前記フロ−ト31,32,32を圃場面に接地させ走行車体3を走行させると、前記センタ−フロ−ト31の前後傾斜姿勢が所定の傾斜姿勢となるよう前記昇降リンク機構26を回動させることにより播種装置4及び前記フロ−ト31,32,32が昇降制御される。
【0012】
施肥装置1は、粒状の肥料を貯留する肥料ホッパ34、該肥料ホッパ34内の肥料を所定量づつ繰り出す各条の肥料繰出部35…、該肥料繰出部35…から繰り出される肥料の移送を案内する各条の案内管36…、該案内管36…に圧力風を供給する施肥エアチャンバ−37及び該施肥エアチャンバ−37に圧力風を供給する送風機38を備えて構成される。また、前記送風機38は、走行車体3の前部に配置したバッテリ−39を駆動源として駆動される構成となっている。前記施肥装置4は、前記肥料繰出部35…から繰り出される肥料を肥料繰出口40…を介して前記案内管36…に落下供給し、施肥エアチャンバ−37からの圧力風により前記案内管36…及び各条の肥料移送管41…を介して該肥料移送管終端に設けられた各条の施肥部42…へ肥料を移送して、圃場に6条分の施肥を行う構成となっている。尚、前記肥料移送管41…は、フレキシブルなチュ−ブにより構成されている。
【0013】
施肥エアチャンバ−37は、左右方向に長い筒状に構成されており、各条の肥料繰出部35…の前側に設けられている。この施肥エアチャンバ−37の左端部には前記送風機38が取り付けられており、該送風機38の吐出口38aが前記施肥エアチャンバ−37の左端に設けられた構成となっている。尚、施肥エアチャンバ−37の右端は、閉ざされた構成となっている。また、施肥エアチャンバ−37の後部には各条の前記案内管36…に圧力風を供給するための吹出口37a…がそれぞれ設けられ、この吹出口37a…に前記案内管36…が取り付けられている。また、施肥エアチャンバ−37の後部の左右中央には、播種装置4に圧力風を供給するための吹出口37bが設けられている。
【0014】
前記施肥部42は、作溝器43を備えて構成されている。この作溝器43は、前記肥料移送管41とブ−ツ44により接続され、圃場面を滑走するフロ−ト31,32,32に取り付けられている。前記作溝器43の前側には作溝突起43aが設けられ、この作溝突起43aが機体前進に伴って圃場の泥土を左右方向及び下方向に押し分けて作溝し、その作溝された溝内に肥料が施肥エアチャンバ−37からの圧力風により供給されるようになっている。また、作溝器43の後方にはそれぞれ覆土板45が設けられ、この覆土板45により機体の前進に伴って前記作溝器43が作った溝を埋めて圃場に施肥された肥料に覆土するようになっている。尚、前記覆土板45は、前記フロ−ト31,32,32にそれぞれ取り付けられている。
【0015】
各条の肥料繰出部35…を構成する繰出部ケ−ス35a…と案内管36…とは、前記施肥エアチャンバ−37に溶接された取付台にそれぞれボルトにより取付固定されている。そして、肥料ホッパ34が前記繰出部ケ−ス35a…に取り付けられた構成となっている。尚、前記施肥エアチャンバ−37は、走行車体3の後部の縦フレ−ム46,46に取り付けられている。従って、肥料繰出部35…は、走行車体3の後部に配置された構成となっている。
【0016】
前記肥料繰出部35…の駆動構成について説明すると、クラッチケ−ス19からの駆動により回転駆動する施肥駆動ア−ム(図示せず)に連結された施肥駆動ロッド49が上下動することにより、施肥繰出駆動ア−ム50が駆動され施肥駆動軸51が駆動される。尚、該施肥駆動軸51と前記施肥繰出駆動ア−ム50との間には一方向クラッチ52が設けられ、前記施肥駆動ロッド49の上動に伴って施肥駆動軸51が一定方向(図4視で左回り)に回動するようになっている。そして、施肥駆動軸51には該駆動軸51と一体回転可能な各2条毎の駆動プ−リ53,53,53が設けられている。該プ−リ53,53,53から開度調節軸54に対して遊転するアイドルプ−リ55,55,55を介したベルト56,56,56の伝動により駆動される従動プ−リ57,57,57と一体回転する各2条毎の繰出軸58…が駆動され、該繰出軸58…の駆動により繰出ロ−ラ59…が駆動回転される構成となっている。
【0017】
次に、繰出部35の構成について説明する。
繰出部35の繰出ロ−ラ59の外周面には、回転方向の一定角度毎に繰出溝60…が設けられており、その繰出溝60…にホッパ34から落下供給される肥料を溜めて該ロ−ラ59を回動することによって繰出口40に肥料が繰り出される構成となっている。尚、繰出部35の繰出ロ−ラ59の前側には該ロ−ラ外周面と接触するブラシ61が設けられており、繰出溝60…から溢れた肥料を掻き除くように構成される。また、前記従動プ−リ57と一体回転する繰出軸58に嵌合する歯車回動軸62に対して回動することにより回動軸方向に移動する歯車63が設けられ、該歯車63は開度調節軸54の小歯車64と噛み合う。歯車63に設けられた調節輪65から突出し前記繰出溝60…に嵌合する複数の突子66…が歯車63の回動によって繰出溝60…方向に移動可能とすることで繰出溝60…の有効長さを変更し、肥料の繰出量を調節するようになっている。従って、繰出量調節は、開度調節軸54の右端に設けられた開度調節ハンドル67で前記開度調節軸54を回動させて各条の前記小歯車64…を回転させ調節する構成となっている。尚、施肥エアチャンバ−37の右端には前記開度調節ハンドル67を係止する係止具68が設けられ、該係止具68に開度調節ハンドル67を係止することで繰出軸58…の駆動により開度調節軸54が回動しないようにして、作業中に肥料の繰出量が変化しないように構成している。
【0018】
播種装置4は、種子を貯留する種子ホッパ70、該種子ホッパ70内の種子を所定量づつ繰り出す各条の種子繰出部71…、該種子繰出部71…から繰り出される種子の移送を案内する各条の案内管72…、該案内管72…に圧力風を供給する播種エアチャンバ−73を備えて構成される。前記播種装置4は、施肥装置1と同様に前記種子繰出部71…から繰り出される種子を種子繰出口74…を介して前記案内管72…に落下供給し、播種エアチャンバ−73からの圧力風により前記案内管72…及び各条の種子移送管75…を介して該種子移送管75…終端に設けられた各条の播種部76…へ種子を搬送して、圃場に6条分の播種を行う構成となっている。尚、前記種子移送管75…は、フレキシブルなチュ−ブにより構成されている。
【0019】
播種エアチャンバ−73は、施肥エアチャンバ−37と同様に左右方向に長い筒状に構成されており、各条の種子繰出部71…の前側に設けられている。尚、この播種エアチャンバ−73の左右両端は、閉ざされた構成となっている。播種エアチャンバ−73の後部には各条の前記案内管72…に圧力風を供給するための吹出口73a…がそれぞれ設けられ、この吹出口73a…に前記案内管72…が取り付けられている。また、播種エアチャンバ−73の前部の左右中央には、該播種エアチャンバ−73に圧力風を供給するための吸込口73bが設けられている。そして、前記吸込口73bには前方へ延びる播種空気供給管77が取り付けられ、この播種空気供給管77の他端が施肥エアチャンバ−37の後部の左右中央の吹出口37bに取り付けられている。従って、施肥エアチャンバ−37内の圧力風が前記播種空気供給管77を介して播種エアチャンバ−73内に供給される構成となっている。すなわち、送風機38からの圧力風が種子移送管75…より圧力風の流れの上手側で肥料移送管41…へ供給される構成となっている。尚、前記播種空気供給管77は、フレキシブルなチュ−ブにより構成され、昇降リンク機構26の作動により走行車体3に対する播種装置4の播種エアチャンバ−73の上下動に追従するようになっている。
【0020】
前記播種部76は、作溝器78を備えて構成されている。この作溝器78は、施肥装置1の施肥部42と同様に前記種子移送管75とブ−ツ44により接続され、圃場面を滑走するフロ−ト31,32,32に取り付けられている。前記作溝器78の前側には、作溝突起78aが設けられている。また、作溝器78で作られた溝を覆土する覆土板79が、該作溝器78の後部に設けられている。この覆土板79は、ゴム製の板で構成され、前記作溝器78に設けられた取付ピン78bに該覆土板79の取付孔79a,79aが挿入されて前記作溝器78に取り付けられる構成となっている。
【0021】
前記覆土板79は、幅広に構成された両端部79b,79bの板厚が異なっており、該両端部79b,79b及び中央部79cにそれぞれ前記取付孔79a,79a,79aが設けられている。そして、覆土板79を作溝器78に取り付けるときは、前記両端部79b,79bのうちの一方に設けられた取付孔79aと前記中央部79cの取付孔79aが作溝器78の同一の前記取付ピン78bに挿入されるように覆土板79の一部を折り重ねた状態で取り付ける。従って、覆土板79の両端部79b,79bのうちの他方の部分が圃場に接地して覆土するようになっている。そして、前記取付ピン78bに挿入された前記両端部79b,79bのうちの一方の取付孔79aを該取付ピン78bから外した状態で前記中央部79cの取付孔79aを中心に覆土板79を前記取付ピン78b回りに180度回転させ、他方の取付孔79aを前記取付ピン78bに挿入できるようになっている。これにより、覆土板79の圃場に接地する部分の板厚を替えることで該覆土板79が土壌に及ぼす覆土圧を調整し、前記取付孔79aの前記取付ピン78bへの着脱による簡単な方法で播種される種子の覆土量を調節して土壌の硬軟に拘らず適正な播種深さにすることができる。
【0022】
播種エアチャンバ−73は、播種伝動部30の播種伝動ケ−ス30aの後端部にボルトにより固着された左右の播種装置支持フレ−ム80,80に取り付けられている。そして、各条の種子繰出部71…を構成する繰出部ケ−ス71a…と案内管72…とが、前記播種エアチャンバ−73に溶接された取付台にそれぞれボルトにより取付固定されている。尚、種子ホッパ70が、前記繰出部ケ−ス71a…に取り付けられた構成となっている。従って、種子繰出部71…は、走行車体3の後方に配置された構成となっている。
【0023】
前記種子繰出部71…の駆動構成について説明すると、播種伝動部30の後端部に設けられた駆動軸30bの駆動により回転駆動する播種駆動ア−ム81に連結された播種駆動ロッド82が上下動することにより、播種繰出駆動ア−ム83が駆動され播種駆動軸84が駆動される。尚、該播種駆動軸84と前記播種繰出駆動ア−ム83との間には一方向クラッチ52が設けられ、前記播種駆動ロッド82の上動に伴って播種駆動軸84が一定方向(図4視で左回り)に回動するようになっている。そして、播種駆動軸84には該駆動軸84と一体回転可能な各2条毎の駆動プ−リ53,53,53が設けられている。該プ−リ53,53,53から開度調節軸54に対して遊転するアイドルプ−リ55,55,55を介したベルト56,56,56の伝動により駆動される従動プ−リ57,57,57と一体回転する各2条毎の繰出軸58…が駆動され、該繰出軸58…の駆動により繰出ロ−ラ59…が駆動回転される構成となっている。
【0024】
播種装置1の種子繰出部71の構成は、施肥装置4の肥料繰出部35と同一であるため説明を省略する。
【0025】
ところで、施肥装置1の施肥部42は、播種装置4の播種部76と機体の左右方向において所定量異ならせて配置されている。従って、この施肥播種機2は、圃場内を走行車体3を走行させて播種装置4により6条分の播種を行うと共に、前記播種装置4の播種位置の側方の所定位置に施肥装置1により6条分の施肥を行う構成となっている。
【0026】
また、播種装置4の播種伝動ケ−ス30aに固着されたフレ−ム部85には、各2条毎の施肥及び播種の作動の入切が可能な条クラッチレバ−86,86,86が設けられている。すなわち、この条クラッチレバ−86,86,86の操作により、各2条毎の施肥装置1の肥料繰出部35…及び播種装置4の種子繰出部71…の繰出の作動を入切できるようになっている。よって、圃場の広さ等により施肥及び播種を6条分同時に行わないときは、必要に応じて各2条毎の条クラッチレバ−86,86,86の操作により肥料繰出部35…及び種子繰出部71…の繰出の作動を停止させることができる。
【0027】
また、この施肥播種機2は、種子より重量の大きい粒状肥料を貯留する施肥装置1の肥料ホッパ34が播種装置4の種子ホッパ70より機体前後方向で機体の中央寄りに配置されて、機体の前後バランスの向上が図られている。また、種子より使用量の多い粒状肥料を貯留する肥料ホッパ34が走行車体部分に設けられ、種子ホッパ70より補給回数が多くなる肥料ホッパ34への肥料補給が走行車体3から行えるように構成されており、肥料補給の容易化が図られている。また、種子ホッパ70は、一体に構成されており、圃場内で機体の後部を畦に接近させての前記種子ホッパ70ヘ種子を補給する作業が6条分一度に行えるようになっている。
【0028】
以上により、この施肥播種機2は、走行車体3を走行させながら施肥装置1の肥料繰出部35…、播種装置4の種子繰出部71…及び送風機38を作動させることにより、走行車体3の後部に設けられた肥料繰出部35…の肥料繰出口40…より前側にある送風機38の吐出口38aからの圧力風が施肥エアチャンバ−37で構成される送風管路を介して肥料移送管41…に供給され、前記肥料繰出部35…から繰り出された肥料が前記肥料移送管41…により走行車体3の後方のフロ−ト31,32,32に設けられた施肥部42…に移送され圃場に施肥を行っていく。また、前記送風機38の吐出口38aからの圧力風が施肥エアチャンバ−37、播種空気供給管77及び播種エアチャンバ−73で構成される種子移送用の送風管路を介して走行車体3の後方に設けられた種子移送管75…に供給され、種子繰出部71…から繰り出された種子が前記種子移送管75…により走行車体3の後方に設けられた播種部76…に移送され圃場に播種を行っていく。
【0029】
従って、送風機38の吐出口38aが肥料繰出部35…の肥料繰出口40…より前側にあるので、前記肥料繰出部35…から走行車体3の後方のフロ−ト31,32,32に設けられた施肥部42…に肥料を移送するのにあたって種子移送管75…と比較して長く且つ前後方向に移送するように設けられた肥料移送管41…に前記送風機38の吐出口38aから施肥エアチャンバ−37を介して風力の大きい圧力風が供給される。
【0030】
また、種子移送管75…に前記送風機38の吐出口38aから施肥エアチャンバ−37、播種空気供給管77及び播種エアチャンバ−73を介して供給されるので、播種空気供給管77及び播種エアチャンバ−73の管路抵抗により種子移送管75…の圧力風は肥料移送管41…のものと比較して風力の小さい圧力風となる。また、昇降リンク機構26の作動で施肥エアチャンバ−37に対して播種エアチャンバ−73が上下動するのに伴って播種空気供給管77が様々な形状に屈曲することにより、播種空気供給管77の管路抵抗が変化して種子移送管75…内の圧力風の風力が変化して不安定となる。ところが、種子移送管75…は、走行車体3の後方に設けられた種子繰出部71…からフロ−ト31,32,32に設けられた播種部76…に種子を移送するのにあたって肥料移送管41…と比較して短く且つ前後方向への移送が少なく風力の小さい圧力風でも種子を移送できる。従って、前記種子移送管75…と比較して肥料移送管41…に安定した風力の大きい圧力風を供給し、肥料移送管41…及び種子移送管75…のそれぞれに粉粒体を移送するのに適当な風力の圧力風を供給できる。よって、肥料移送管41…の圧力風の風力が小さ過ぎて該肥料移送管41…内に肥料が詰まったり種子移送管75…の圧力風の風力が小さ過ぎて該種子移送管75…内に種子が詰まったり、あるいは肥料移送管41…の圧力風の風力が大き過ぎて該肥料移送管41…の圧力風により施肥部42…から吐出される肥料が土壌内に埋まり過ぎて施肥深さが深くなったり種子移送管75…の圧力風の風力が大き過ぎて該種子移送管75…の圧力風により播種部76…から吐出される種子が土壌内に埋まり過ぎて播種深さが深くなったりすることがなく、適切に施肥作業及び播種作業が行える。
【0031】
以上により、この施肥播種機2は、単一の送風機38から圧力風の入口が互いに前後に離れている肥料移送管41…と種子移送管75…へ合理的に圧力風を供給することができる。
【0032】
図11に示す発明の実施の形態は、送風機38の左右に吐出口38a,38aを設け、それぞれの前記吐出口38a,38aから施肥エアチャンバ−37、播種エアチャンバ−73に圧力風を供給するようにしたものである。前記播種エアチャンバ−73への圧力風の供給はフレキシブルなチュ−ブにより構成される播種空気供給管77を介して行われ、種子移送管75…へ供給される圧力風の風力が肥料移送管41…の圧力風の風力より小さくなるようにした構成である。
【0033】
また、図12に示す施肥播種機2は、播種装置4の種子ホッパ70が播種伝動ケ−ス30aに固着されたフレ−ム部87に取り付けられた前後移動レ−ル88を介して設けられ、前記ホッパ70と各条の種子繰出部71…とをフレキシブルなチュ−ブで構成される種子供給管89…で接続した構成となっている。この施肥播種機2は、種子ホッパ70を前記前後移動レ−ル88に沿って前後移動させることにより、該種子ホッパ70を施肥装置1の肥料ホッパ34の直後と種子繰出部71…の上方となる機体の後部とに配置できるようになっている。従って、走行車体側から種子ホッパ70に種子を補給したいときは該種子ホッパ70を施肥装置1の肥料ホッパ34の直後に配置させ、圃場内で機体の後部を畦に接近させて畦から種子ホッパ70ヘ種子を補給したいときは該種子ホッパ70を種子繰出部71…の上方となる機体の後部に配置させるようになっている。尚、種子ホッパ70を肥料ホッパ34の直後に配置させたとき前記種子ホッパ70が前記肥料ホッパ34より若干上側に突出するように構成されており、該肥料ホッパ34の前側から該種子ホッパ70に種子を補給する作業が行い易いようにしている。
【0034】
尚、この発明の実施の形態は施肥播種機について詳述したが、本発明は施肥播種機に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】施肥播種機の側面図
【図2】施肥播種機の平面図
【図3】施肥装置(播種装置)の背面図
【図4】施肥装置(播種装置)の一部を示す側面断面図
【図5】肥料繰出部(種子繰出部)を示す背面断面図
【図6】施肥部を示す側面一部断面図
【図7】播種部を示す側面一部断面図
【図8】播種部の覆土板の平面図
【図9】播種部の覆土板の側面断面図
【図10】送風機からの加圧空気の供給経路を示した平面図
【図11】他の送風機からの加圧空気の供給経路を示した平面図
【図12】他の施肥播種機の側面図
【符号の説明】
1…施肥装置、2…施肥播種機、3…走行車体、4…播種装置、26…昇降リンク機構、35…肥料繰出部、37…施肥エアチャンバ−、37b…吹出口、38…送風機、38a…吐出口、40…肥料繰出口、41…肥料移送管、42…施肥部(第一吐出口)、71…種子繰出部、73…播種エアチャンバ−、73b…吸込口、75…種子移送管、76…播種部(第二吐出口)、77…播種空気供給管
Claims (1)
- 走行車体3の後部に設けた昇降リンク機構26を介して装着された各条の種子繰出部71…を備える播種装置4と、走行車体3の後部に配置された各条の肥料繰出部35…を備える施肥装置1とが設けられ、前記播種装置4には種子繰出部71…の前側に左右方向に長い播種エアチャンバ−73が設けられ、前記施肥装置1には肥料繰出部35…の前側に左右方向に長い施肥エアチャンバ−37が設けられ、肥料繰出部35…から繰り出された肥料が各条の肥料移送管41…を介して各条の第一吐出口42…から吐出されると共に、種子繰出部71…から繰り出された種子が各条の種子移送管75…を介して各条の第二吐出口76…から吐出されるように設けられ、前記肥料移送管41…が前記種子移送管75…より長く構成された粉粒体吐出機において、肥料の移送を促す圧力風が送風機38より施肥エアチャンバ−37を介して該施肥エアチャンバ−37の後部に設けた前記肥料移送管41…へ供給され、種子の移送を促す圧力風が播種エアチャンバ−73を介して該播種エアチャンバ−73の後部に設けた前記種子移送管75…へ供給される構成とし、施肥エアチャンバ−37の後部に吹出口37bが設けられ、播種エアチャンバ−73の前部に吸込口73bが設けられ、該吸込口73bには前方へ延びる播種空気供給管77を取り付けて該播種空気供給管77の他端が前記吹出口37bに取り付けられ、施肥エアチャンバ−37内の圧力風が播種空気供給管77を介して播種エアチャンバ−73内に供給される構成とした粉粒体吐出機。
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