JP3418324B2 - 粉粒体供給装置 - Google Patents

粉粒体供給装置

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JP3418324B2
JP3418324B2 JP25957697A JP25957697A JP3418324B2 JP 3418324 B2 JP3418324 B2 JP 3418324B2 JP 25957697 A JP25957697 A JP 25957697A JP 25957697 A JP25957697 A JP 25957697A JP 3418324 B2 JP3418324 B2 JP 3418324B2
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義昭 園田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機に装備され
る施肥装置等の粉粒体供給装置に係り、詳しくは、運転
席の直後位置に繰出し機構を搭載した構造、所謂ミッド
配置型のものにおける繰出し量の調節操作構造に関する
ものである。粉粒体としては、肥料の他、直播用の種籾
等も考えられる。
【0002】
【従来の技術】上記ミッド配置型の一例としては、特開
平9‐140222号公報に示されたミッド施肥装置付
き田植機が知られており、後側が重くなり気味な田植機
の前後バランスを改善できるものとして有用である。
又、施肥装置の繰出し量調節機構としては、特開平5‐
316846号公報に示されたように、回転操作具の回
動によって、固定ロールと可動ロールとの相対遠近位置
を操作する構造のものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】先に出願した特願平9
‐139865号において、運転席直後に配置された施
肥装置に、機体下腹部を通る伝動軸からロッドを介して
動力を入力するようにした技術を提案している。つま
り、ミッド配置構造では機体の伝動系から動力を取るこ
とが好都合であるが、その場合には繰出し機構周辺のス
ペース上の制約から、前述した後者の公報に示された植
付部装備型の施肥装置のように回転動力を入力させるの
が困難であり、前記提案技術に示されたように、ワンウ
ェイクラッチを介装することによって、ロッド連結され
る繰出し機構側の受動アームは揺動するものに構成して
ある。
【0004】ところが、そのワンウェイクラッチを備え
た施肥装置に、前記後者の公報に示された一般的な繰出
し量調節機構を適用すると、回転調節具をいずれかの方
向に回したときには、回転調節具と共に固定ロールが連
れ回りして調節不能になることがあるため、前記提案技
術における図4に示されたもの(番号79が符記された
部品)のように、繰出し軸を固定するために断面6角形
の繰出し軸に係合可能な専用のロック具を備えていた。
【0005】上記ロック具は、これを戻し付勢するバネ
を備えてスライド自在に支持するものであり、操作頻度
が少なく、かつ、単なる軸の回り止めを行うものとして
は構造が複雑であり、又、コストも高く付いて改善の余
地があるように思える。そこで、本発明の目的は、ワン
ウェイクラッチを駆動系に備えたミッド配置型の施肥装
置を採るに当たり、繰出し量調節を行うための繰出し軸
の回り止め構造を簡単で廉価なものとして構成する点に
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕 第1発明は、外周に粉粒体入り込み用の凹部が形成され
た繰出しロールの回転により、粉粒体貯留用のホッパか
らの粉粒体を繰出す繰出し機構を構成し、該繰出し機構
を運転座席の後側における走行機体に配備するととも
に、繰出しロールを、繰出し軸に軸方向移動不能で一体
回転状態に嵌装される固定ロールと、繰出し軸に軸方向
移動自在で相対回転自在に嵌装される可動ロールとで構
成し、ネジ送り機構によって可動ロールを軸方向移動さ
せるために、繰出し軸に相対回転自在に嵌装された回転
調節具を備え、この回転調節具の回動操作で固定ロール
に対して可動ロールを軸方向に遠近移動させて、これら
両ロール間に形成される凹部の肥料入れ込み幅を可変設
定可能な繰出し量調節機構を備え、繰出し軸にギアを一
体回転自在に外嵌し、繰出し軸にワンウェイクラッチを
介して連動された受動アームと、駆動回転される回転ア
ームとを連動ロッドで連動連結し、回転アームの回転に
伴う受動アームの往復揺動移動により、ワンウェイクラ
ッチ及びギアを介して繰出し軸及び繰出しロールを一定
方向に回転させる駆動機構を構成するとともに、手指操
作によって繰出し軸を回転停止状態に係止するための押
え部材を、繰出し軸におけるギアとは異なる位置に繰出
し軸に一体回転状態で装備してあることを特徴とする。
【0007】第2発明は、第1発明において、押え部材
が、外周に滑り止め用の凹凸が形成された円形状のグリ
ップに構成されていることを特徴とする。
【0008】〔作用〕 ネジ送り機構を用いて可動ロールを軸方向に移動させる
構造では、可動ロールに螺合する筒ネジを相対回動可能
に、かつ、軸方向移動不能に固定ロールに嵌合し、その
端部に回転調節具を装着しており、調節操作時には固定
ロールが回転しない固定状態であることが前提である。
ワンウェイクラッチを備えた施肥装置では、固定ロール
を一体回転状態で支持する繰出し軸がいずれか一方には
回転できてしまうので、繰出し量調節を行うときには固
定状態にしておく必要がある。
【0009】請求項1の構成によれば、手指操作によっ
て繰出し軸を回転停止状態に係止するための押え部材
を、繰出し軸に一体回転状態で装備してあるので、その
押え部材を一方の手で支持して繰出し軸を回り止めで
き、その状態で他方の手で回転調節具を回動すれば繰出
し量調節を行うことができるようになる。つまり、繰出
し量調節操作の間は、手指の力で繰出し軸を、すなわち
固定ロールを止める手段であり、前述した提案技術のよ
うに、軸との係合部を設けて機械的に回止めする手段に
比べて必要機能が省略でき、押え部材を繰出し軸に設け
るだけの単純な構造で済むようになる。
【0010】請求項2の構成によれば、押え部材を、外
周に滑り止め用の凹凸が形成された円形状のグリップと
してあるので、グリップを軽く握る程度の楽な操作で繰
出し軸の回り止め作用が得られるとともに、例えばアー
ムのような棒状のものを繰出し軸に設ける場合に比べ
て、ワイヤー等の他物の巻きつくおそれが殆ど無く、か
つ、見た目にもスマートで好ましいものにできる。
【0011】〔効果〕請求項1又は2に記載の粉粒体供
給装置では、(イ)繰出し量調節の構造・機能を見直し
て、繰出し軸の回止め機能を人為力で行わせることによ
り、利点の多いミッド配置型の構成を採りながら、繰出
し量調節機構に必要なコストの低減、及びその構造の簡
単化が図れるようになった。
【0012】請求項2に記載の粉粒体供給装置では、上
記(イ)の効果に加え、押え部材を握り易い円形状のグ
リップとして、ワイヤー等の他物巻き付きおそれの無い
状態としながら、良好な外観及び操作性が得られる利点
がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1に示すように、左右一対の
前輪1及び後輪2を備えた乗用型の走行機体の後方にリ
ンク機構3を介して植付部である苗植付装置4が昇降自
在に連結され、苗植付装置4の前方側であり、かつ、運
転座席67の直後となる位置に施肥装置Aを装備して施
肥装置付き田植機を構成してある。尚、43は肥料ホッ
パー18への肥料補給の労力を軽減するための肥料載台
である。
【0014】この田植機は、走行機体のボンネット5内
に搭載したエンジンEの動力が、前伝動ケース6を介し
て前輪1に伝達されるとともに、走行系伝動軸7及び後
伝動ケース8を介して後輪2に伝達される四輪駆動型で
あり、搭乗運転部9の操縦ハンドル10の操作で左右前
輪1を操舵するように構成してある。又、前伝動ケース
6から植付系伝動軸であるPTO軸11を後方に向けて
延設してあり、そのPTO軸11から苗植付装置4に動
力を伝達することにより、圃場内を走行しながら苗植付
け作業を行えるように構成してある。
【0015】苗植付装置4は、昇降用の油圧シリンダ1
2の伸縮操作に伴って、下端部が圃場面に接地する苗植
付け用の作業位置と、大きく上方に移動する上昇位置と
に亘って昇降操作自在である。そして、リンク機構3に
連結支持される植付部フレーム13に対して車体横幅方
向に沿って設定ピッチで往復横移動する苗のせ台14、
苗のせ台14に載置された植付け対象苗の下端部から一
株ずつ苗を取出して圃場に植付ける複数(6個)の植付
機構15、圃場に接地しながら泥面を整地する接地フロ
ート58等を備えた6条植え形式に構成してある。
【0016】苗載台14の苗載置部には、横移動ストロ
ークエンドにおいて載置している苗を植付機構15に向
けて設定量ずつ送り出す縦送り装置16が各植付条毎に
設けられている。この縦送り装置16は、上下一対のプ
ーリに亘って突起付きベルトが巻回され、下方側のプー
リがストロークエンドにおいて接当作用により、所定量
ずつ回動操作されるように構成されている。
【0017】又、この縦送り装置16には、構造は詳述
しないが、2条毎に縦送り作動を行う状態と作動を停止
する状態とに切り換え自在な縦送りクラッチ(図示せ
ず)が設けられている。そして、接地フロート58に
は、各植付条における苗の植付け部位に隣接する夫々の
箇所において、接地面よりも下方側に向けて泥土層に入
り込み、泥面上に肥料を供給する為の溝を形成する作溝
器17を設けてある。
【0018】次に、施肥装置Aについて説明する。図2
に示すように、施肥装置Aは、粉粒状の肥料を貯溜する
3条一体型の肥料ホッパー18と、そこからの肥料を所
定量ずつ繰り出す繰出し機構19と、繰り出された肥料
を苗植付装置4の作溝器17に向けて送る施肥ホース
(流下経路の一例)21とを備えて構成してある。繰出
し機構19は、肥料ホッパー18の各条用の漏斗部18
aの下方に位置して、各植付条に対応して複数(6個)
設けてある。各繰出し機構19から繰り出された肥料
を、ブロア20の送風によって、施肥ホース21を通し
て各作溝器17に向けて各別に強制移送するように構成
してある。
【0019】図3に示すように、繰出し機構19は、ケ
ーシング22の内部に、肥料ホッパー18の底部開口部
分に臨む状態で、繰出し軸23に一体回動自在に外嵌さ
れるとともに、外周部に所定ピッチをあけて複数の肥料
入り込み用の凹部24が形成された繰出し回転体25が
設けられ、繰出し回転体25の回転に伴って凹部24内
に貯められた肥料が下方側の漏斗状の案内部26に流下
案内されるように構成されている。尚、凹部24内に所
定量ずつ貯めるように擦り切り用のブラシ27が設けら
れている。
【0020】ブラシ27は、繰出し回転体25の外周面
に位置する作用位置と、繰出し回転体25から離間する
肥料排出位置とに亘って横軸芯P周りで揺動自在で、且
つ、ケーシング22の横側外方に設けられた切換操作具
31の切り換え操作に伴って一体的に揺動して、各位置
にて位置保持されるようにしてある。
【0021】複数の各繰出し機構19における各ケーシ
ング22は、機体フレームFから固定立設された縦フレ
ーム29によって支持され、車体横方向に延設された横
フレーム30によって固定支持されている。繰出し軸2
3は、一対の繰出し機構19毎に夫々の繰出し回転体2
5が一体的に回動するように三本に分割されて設けら
れ、6個の繰出し機構19のうち2個の繰出し機構19
毎に各別に駆動並びに停止できるように構成されてい
る。
【0022】繰出し機構19の駆動構成について説明す
る。図2に示すように、繰出し機構19の後方側箇所
に、車体横幅方向に沿って施肥装置Aのほぼ全幅に亘る
長さで、且つ、両側端部にて回動自在に支持される状態
で駆動軸32が配置され、この駆動軸32の横幅方向中
間部にワンウェイクラッチ33を設けてある。ワンウェ
イクラッチ33の操作アーム34と、ベベルギア機構2
8を介してPTO軸11で回転駆動される横向き伝動軸
35に取付られた回転アーム36とを連動ロッド37で
枢支連結してあり、回転アーム36の回転に伴う操作ア
ーム34の揺動移動を、ワンウェイクラッチ33によっ
て駆動軸32を所定方向にのみ間欠的に回転するように
してある。
【0023】そして、この駆動軸32と三本の各繰出し
軸23との間に、各別に動力を入切り自在な施肥クラッ
チ38を夫々設けてある。施肥クラッチ38は、図4、
図5に示すように、駆動軸32に相対回動自在に外嵌さ
れたギア39と、各繰出し軸23に一体回動自在に外嵌
されたギア40とを噛合う状態で設け、駆動軸32側の
ギア39の横側に、駆動軸32に一体回動自在でかつ回
転軸芯方向にスライド操作自在なクラッチ片41をギア
39に近接する方向に向けてバネ付勢する状態で外嵌
し、そのクラッチ片41とギア39の対向する箇所に、
噛合部kを形成し、この噛合部kが噛み合うことでそれ
らが一体回動するようになっている。
【0024】又、各クラッチ片41が操作ワイヤ41a
の引き操作によって各別に切り操作可能に構成されてい
る。つまり、横フレーム30側の部材に揺動自在に支持
されるL字状のクランクアーム(符記なし)の一端に操
作ワイヤ41aを、他端にクラッチ片41を連動させて
あり、バネ付勢力によって噛合部kが噛み合うクラッチ
入状態になり、操作ワイヤ41aの引き操作によって、
バネ力に抗して噛合部kが離間してクラッチ切り状態に
切り換えられるようになっている。
【0025】繰出し量の調節構造について説明する。図
2、図6に示すように、各繰出し機構19毎に繰出し量
調節機構Dを設けてあり、それを操作するためのギヤ状
の回転調節具70夫々に対して係合及び離脱可能な6個
のギヤ状の駆動回転体71を、左右方向に沿う姿勢の回
動操作自在な操作ロッド72に連結する。操作ロッド7
2の左方向(一方向)へのスライド移動によって各駆動
回転体71と各回転調節具70とが咬合(係合)する調
節作用状態と、操作ロッド72の右方向(他方向)への
スライド移動によって各駆動回転体71と各回転調節具
70との係合が解除される非作用状態とを現出可能に構
成してある。操作ロッド72の右端には、操作ロッドを
屈曲して成るハンドル75を装備してある。
【0026】繰出し量調節機構Dは、繰出し軸23に軸
方向移動不能で一体回転状態に嵌装される固定ロール2
5aと、繰出し軸23に軸方向移動自在で相対回転自在
に嵌装される可動ロール25bとで構成された繰出しロ
ール25、及び、ネジ送り機構82によって可動ロール
25bを軸方向移動させるために、繰出し軸23に相対
回転自在に嵌装された回転調節具70とで構成してあ
る。
【0027】固定ロール25aと繰出し軸23とは6角
断面嵌合され、固定ロール25aと可動ロール25bと
は軸方向は相対スライド自在で、かつ、周方向には係合
して一体回転する状態に構成してある。ネジ送り機構8
2は、その一端を固定ロール25aに相対回転自在で、
かつ、軸方向に相対移動不能に係合し、他端に回転調節
具70を一体回転状態に嵌装するとともに、繰出し軸2
3には遊外嵌された状態の筒ネジ体83と、可動ロール
25bとを螺合して構成してある。
【0028】つまり、回転調節具70を回動操作する
と、固定ロール25aに対して可動ロール25bを軸方
向に遠近移動させて、両ロール25a,25b間に形成
される凹部24の肥料入れ込み幅を可変設定できるよう
になっている。但し、繰出し量調節を行うときには、繰
出し軸23を固定させていることが必要条件である。
【0029】図7〜図9に示すように、操作ロッド72
は、駆動軸32の上方で、かつ、繰出し軸23の後方と
なる位置において、左右スライド可能にブラケット73
に支持されるとともに、横フレーム30にボルト止めさ
れたコ字状ステー30部位に装備した戻しバネ74によ
って操作ロッド72を右方に戻し付勢してあり、自由状
態では駆動回転体71と回転調節具70との咬合が解除
された非作用状態となるようにしてある。
【0030】そして、戻しバネ74の付勢力に抗して操
作ロッド72を左方向にスライド移動させる作用位置
(図9の仮想線の位置)と、左方向にスライド移動させ
ない退避位置(図9の実線の位置)とに切換え可能な切
換レバー76を縦軸芯Y回りで揺動自在に横フレーム3
0に支承してある。すなわち、操作ロッド72のハンド
ル側端部に、上方突出したピン77a付きのボス77を
相対スライド不能に外嵌装着し、そのピン77aを切換
レバー76の根元側に形成した長孔76aに嵌め入れて
あり、それによって、切換レバー76の揺動操作によっ
て操作ロッド72を出退操作できるようにしてある。
尚、戻しバネ74の付勢力により、自由状態では切換レ
バー76も退避位置に押し戻されている。
【0031】又、切換レバー76を支承するボス部76
bの下方に、略横向きコ字状のクランプ部材78aを先
端に備えたロックレバー78を固着してあり、切換レバ
ー76を作用位置に操作するに伴って、繰出しロール
を、つまりは繰出し軸23を回転不能に係止するロック
機構Gを構成してある。すなわち、切換レバー76の退
避位置から作用位置への操作に伴ってロックレバー78
も作用位置に揺動操作され、クランプ部材78aが六角
軸である駆動軸32の対向する2面に嵌まり込むのであ
る。
【0032】従って、全条一体で繰出し量調節を行うに
は、先ず、右又は左手で退避位置にある切換レバー76
を作用位置に揺動操作して、操作ロッド72を押し込ん
で調節作用状態にするとともに、ロック機構Gを作動さ
せて駆動軸32を回動不能にする。それから、その状態
を維持しながら左又は右手でハンドル75を回動操作
し、繰出し量調節機構Dを増減調節するのである。調節
が終了すれば、単に両手の握りを開放してやるだけで、
戻しバネ74の作用によって操作ロッド72が右方向に
押し戻され、切換レバー76が作用位置から退避位置に
一人でに戻る。
【0033】又、図2、図6等に示すように、手指操作
によって繰出し軸23を回転停止状態に係止するための
押え部材81を、6角断面どうしの嵌合によって繰出し
軸23に一体回転状態で装備してある。押え部材81
は、外周に滑り止め用の凹凸が形成された円形状のグリ
ップ81に構成されており、一方の手でグリップ81を
握って繰出し軸23を回り止めした状態で、他方の手で
回転調節具70を回動操作することにより、ワンウェイ
クラッチ33の存在に拘わらずに、各繰出し機構19単
独での繰出し量調節が行えるようにしてある。尚、グリ
ップ81は各繰出し軸23毎に設けてあり、計3個装備
されている。
【0034】図2に示すように、ケーシング22の前方
側に丸筒状の送風パイプ45を、その長手方向が車体横
幅方向に沿う状態で配置し、かつ、両端側にて支持ブラ
ケット46を介して横フレーム30に支持される状態で
設けてあり、送風パイプ45の横一側端部に備えたブロ
ア20の風が送風パイプ45内部に供給されるようにな
っている。ブロア20は電動モータ(図示せず)を駆動
源としており、そのON−OFFを切換える起動スイッ
チ84を、図2に示すように、ブロア20近くのホッパ
18前面の位置にステー85を介して装備してあり、運
転座席67から手を延ばしての操作を可能としてある。
【0035】図3に示すように、漏斗状の案内部26の
下端出口50に連通して機体後方に向けて開口する施肥
供給部51を形成し、そこに施肥ホース21を差込み装
着する。そして、施肥供給部51の前方側には、下端出
口50と送風パイプ45の内部とを連通接続するエアー
供給部52が形成されており、エアー供給部52と施肥
供給部51とを、車体前後方向に沿って略一直線状に連
なるように形成してある。又、下端出口50の下側に
は、それと排出パイプ48の内部とを連通接続する排出
経路53を構成するための排出部54を形成してある。
尚、送風パイプ45の他端を、開閉自在な蓋体45aで
通常は閉塞してある。
【0036】繰出し機構19から繰り出された粉粒状の
肥料を、施肥ホース21に案内する供給作用状態と、排
出経路53に向けて案内する排出状態とに切り換え自在
な経路切換板55を、繰出し機構19の夫々に対応して
設けてある。経路切換板55は左右軸芯X周りで揺動自
在に枢支されており、案内部26の外部に設けられた切
換レバー56の操作でよって、供給位置と排出位置とに
切換可能である。供給位置は、排出経路53を閉塞して
下端出口50に対して、施肥供給部51、即ち、施肥ホ
ース21及び送風パイプ45を連通する位置であり、排
出位置は、施肥供給部51の内部通路を閉塞して下端出
口50に対して、排出経路53及び送風パイプ45を連
通する位置である。
【0037】各排出部54の夫々には、排出される肥料
を機体前方下方に向けて案内排出する排出管路48を連
通接続する状態で設け、各排出管路48は、図1、図2
に示すように、左右両側の3本ずつのものが、夫々、肥
料案内方向下手側部分において大径の1本の合流管路4
8aに合流して左右両側部に振り分けてあり、共通の肥
料排出口49から肥料を排出するように構成してある。
【0038】苗植付作業時に施肥を行う場合には、経路
切換板55を供給位置に切換えるとともに、ブロア20
の送風作動を開始し、繰出し機構19から所定量ずつ繰
り出された肥料を、風力によって下端出口50から施肥
供給部51及び施肥ホース21を通過して作溝器17に
向けて送り出して圃場に供給するのである。
【0039】植付作業終了後において、肥料ホッパー1
8内に残った肥料を回収する場合には、切換レバー56
を排出位置に切り換えるとともに、繰出し機構19にお
けるブラシ27を繰出し回転体25から離間した肥料排
出位置に切換えて肥料を排出させ、かつ、ブロア20に
よる送風を実行して、排出された肥料を下端出口50か
ら排出経路53及び排出パイプ48を通過させて、肥料
排出口49から外部に排出するようになる。従って、肥
料排出口49に対応して回収容器等を位置させれば肥料
回収が可能である。
【0040】〔別実施形態〕棒状のハンドルを繰出し軸
23に一体回転状態に固定して押え部材81を構成して
も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】施肥装置の背面図
【図3】肥料供給部の縦断側面図
【図4】施肥クラッチ及びロック具を示す側面図
【図5】施肥クラッチを示す平面図
【図6】繰出し量調節構造、及びグリップを示す断面図
【図7】退避位置にある状態のロック機構を示す正面図
【図8】作用位置にある状態のロック機構を示す平面図
【図9】ロック機構の作用を示す平面図
【符号の説明】
18 ホッパ 19 繰出し機構 23 繰出し軸 24 凹部 25 繰出しロール 25a 固定ロール 25b 可動ロール 33 ワンウェイクラッチ 34 受動アーム 36 回転アーム 37 連動ロッド 67 運転座席 70 回転調節具 81 押え部材(グリップ) 82 ネジ送り機構 D 繰出し量調節機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 善清 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 松村 哲也 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 坂野 倫祥 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平4−330219(JP,A) 特開 平5−56712(JP,A) 特開 平3−4711(JP,A) 特開 昭63−91006(JP,A) 特開 昭63−192315(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 15/00 - 19/00 A01C 11/00 302

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に粉粒体入り込み用の凹部が形成さ
    れた繰出しロールの回転により、粉粒体貯留用のホッパ
    からの粉粒体を繰出す繰出し機構を構成し、該繰出し機
    構を運転座席の後側における走行機体に配備するととも
    に、 前記繰出しロールを、繰出し軸に軸方向移動不能で一体
    回転状態に嵌装される固定ロールと、前記繰出し軸に軸
    方向移動自在で相対回転自在に嵌装される可動ロールと
    で構成し、 ネジ送り機構によって前記可動ロールを軸方向移動させ
    るために、前記繰出し軸に相対回転自在に嵌装された回
    転調節具を備え、この回転調節具の回動操作で前記固定
    ロールに対して前記可動ロールを軸方向に遠近移動させ
    て、これら両ロール間に形成される前記凹部の肥料入れ
    込み幅を可変設定可能な繰出し量調節機構を備え、前記繰出し軸にギアを一体回転自在に外嵌し、 前記繰出
    し軸にワンウェイクラッチを介して連動された受動アー
    ムと、駆動回転される回転アームとを連動ロッドで連動
    連結し、前記回転アームの回転に伴う前記受動アームの
    往復揺動移動により、前記ワンウェイクラッチ及びギア
    を介して前記繰出し軸及び前記繰出しロールを一定方向
    に回転させる駆動機構を構成するとともに、 手指操作によって前記繰出し軸を回転停止状態に係止す
    るための押え部材を、前記繰出し軸における前記ギアと
    は異なる位置に前記繰出し軸に一体回転状態で装備して
    ある粉粒体供給装置。
  2. 【請求項2】 前記押え部材が、外周に滑り止め用の凹
    凸が形成された円形状のグリップに構成されている請求
    項1に記載の粉粒体供給装置。
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