JPH1189363A - 粉粒体繰出装置 - Google Patents

粉粒体繰出装置

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Publication number
JPH1189363A
JPH1189363A JP25964797A JP25964797A JPH1189363A JP H1189363 A JPH1189363 A JP H1189363A JP 25964797 A JP25964797 A JP 25964797A JP 25964797 A JP25964797 A JP 25964797A JP H1189363 A JPH1189363 A JP H1189363A
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JP
Japan
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roll body
granular material
powder
fertilizer
concave portion
Prior art date
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Application number
JP25964797A
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English (en)
Inventor
Takeo Kuboshita
竹男 久保下
Hiromi Yamaguchi
廣見 山口
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹部において粉粒体の付着堆積を抑制して常
時適正量の繰り出しを行うことのできる粉粒体繰出装置
を提供する。 【解決手段】 粉粒体を貯留するホッパ18の下方に、
このホッパ18の下端より供給される粉粒体を受け入れ
て収納する凹部24を外周に所定間隔おきに形成したロ
ール体25を横軸芯Q周りで回転自在に支持するととも
に、前記凹部24が下側になった状態のときに該凹部2
4から粉粒体を下方に排出するように構成し、かつ、前
記ロール体25の前記凹部24の底部を形成する底部形
成体93を、前記ロール体25の回転における上側の位
相範囲に設け、前記ロール体25の回転における下側の
位相範囲では底部の無い上下に貫通する状態に構成して
ある粉粒体繰出装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば農作業機に
おいて施肥や直播を行うのに供される粉粒体繰出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の粉粒体繰出装置とし
ては、例えば特開平9‐140223号公報に開示され
ているように、粉粒体を貯留するホッパの下方に、この
ホッパの下端より供給される粉粒体を受け入れて収納す
る凹部を外周に所定間隔おきに形成したロール体を横軸
芯周りで回転自在に支持するとともに、前記凹部が下側
になった状態のときに該凹部から粉粒体を下方に排出す
るように構成したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の粉粒体繰出装置は、円盤状又は円柱状のロール体の
外周に所定間隔おきに凹部を形成したものであって、そ
の凹部に収納された粉粒体が下向き開口した排出時にお
いても、その凹部の底部に粉粒体が付着したままとなっ
ている虞れがあって、そのように付着したままで使用し
ていると、適正量より少量でしか粉粒体を繰り出すこと
ができなくなるという不具合の生じる虞れが高かった。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、凹部において粉粒体の付着堆積を抑制して常
時適正量の繰り出しを行うことのできる粉粒体繰出装置
の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(構成) 本発明の請求項1にかかる粉粒体繰出装置
は、粉粒体を貯留するホッパの下方に、このホッパの下
端より供給される粉粒体を受け入れて収納する凹部を外
周に所定間隔おきに形成したロール体を横軸芯周りで回
転自在に支持するとともに、前記凹部が下側になった状
態のときに該凹部から粉粒体を下方に排出するように構
成し、かつ、前記ロール体の前記凹部の底部を形成する
底部形成体を、前記ロール体の回転における上側の位相
範囲に設け、前記ロール体の回転における下側の位相範
囲では底部の無い上下に貫通する状態に構成してあるこ
とを特徴構成とする。
【0006】(作用) 本発明の請求項1にかかる構成
によれば、粉粒体を凹部に収納する際には凹部に底部が
あるので、その凹部に粉粒体が適正量収納され、ロール
体の回転により凹部が粉粒体排出位置となる下側に移行
してきたときには、凹部においては底部が無い状態とな
って上下に貫通するものとなるから、特に粉粒体が付着
し易い底部の隅角部が無い状態となるから、ほとんどの
粉粒体は凹部から排出されることになり、次に凹部に粉
粒体を収納する際もその収納量が適正量となる。
【0007】(効果) 従って、本発明の請求項1にか
かる構成によれば、ロール体の上位側の回転位相では、
粉粒体を良好に収納するよう凹部に底部が設けられるも
のでありながら、ロール体の下位側の回転位相では、凹
部が上下に貫通した底部の無い状態になっているから、
凹部内にほとんど残留することなく粉粒体が排出される
ことになって、常時適正な量の粉粒体を繰り出すことが
できる利点がある。
【0008】(構成) 本発明の請求項2にかかる粉粒
体繰出装置は、請求項1記載のものにおいて、前記ロー
ル体の回転位相における粉粒体排出位置と粉粒体受け入
れ位置との排出後の途中範囲において、前記凹部に対し
て送風することで清掃を行う清掃手段を設けてあること
を特徴構成とする。
【0009】(作用) 本発明の請求項2にかかる構成
によれば、ロール体の回転位相における粉粒体排出位置
と粉粒体受け入れ位置との排出後の途中範囲において、
前記凹部に対して送風することで清掃を行う清掃手段を
設けてあるから、例え凹部の内壁に粉粒体が付着してい
てもその清掃手段によって送風して清掃がなされること
で、凹部の粉粒体の収納容量を適正に維持できるととも
に、その清掃によりロール体を清浄な状態にできること
で別途清掃する等の手間も省ける。
【0010】(効果) 従って、本発明の請求項2にか
かる構成によれば、凹部への粉粒体の収納容量を適正に
維持できるとともに、メンテナンス作業の手間を省略で
きる利点がある。
【0011】(構成) 本発明の請求項3にかかる粉粒
体繰出装置は、請求項2記載のものにおいて、前記ロー
ル体の前記凹部より繰り出された粉粒体を所定経路を通
して送り出すための送風を行うブロワからの分岐風によ
り前記凹部の清掃を行うように前記清掃手段を構成して
あることを特徴構成とする。
【0012】(作用) 本発明の請求項3にかかる構成
によれば、ロール体の凹部より繰り出された粉粒体を所
定経路を通して送り出すための送風を行うブロワからの
分岐風により凹部の清掃を行うように清掃手段を構成し
てあるから、別途専用の送風手段を設けなくても良いの
であり、本来的に備えられている送風手段を利用できる
ものとなっている。
【0013】(効果) 従って、本発明の請求項3にか
かる構成によれば、送風手段の兼用化によって部品コス
トの低減及び構造の簡素化を図ることができる。
【0014】(構成) 本発明の請求項4にかかる粉粒
体繰出装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載のもの
において、前記ロール体周りを囲繞するケース部材に、
開閉自在な窓部を形成してあることを特徴構成とする。
【0015】(作用) 本発明の請求項4にかかる構成
によれば、ロール体周りを囲繞するケース部材に、開閉
自在な窓部を形成してあるから、ロール体やその駆動軸
等に対するメンテナンスを開放した窓部を通して行うこ
とが可能となっている。そして、通常の使用時には窓部
を閉止しておく。
【0016】(効果) 従って、本発明の請求項4にか
かる構成によれば、ロール体やその駆動軸等に対するメ
ンテナンスを窓部を通して行えるので、一々ケース部材
を分解しなくても良く、作業性を向上できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、左右一対の前
輪1及び後輪2を備えた乗用型の走行機体の後方にリン
ク機構3を介して植付部である苗植付装置4が昇降自在
に連結され、苗植付装置4の前方側であり、かつ、運転
座席67の直後となる位置に施肥装置Aを装備して施肥
装置付き田植機を構成してある。尚、43は肥料ホッパ
ー18への肥料補給の労力を軽減するための肥料載台で
ある。
【0018】この田植機は、走行機体のボンネット5内
に搭載したエンジンEの動力が、前伝動ケース6を介し
て前輪1に伝達されるとともに、走行系伝動軸7及び後
伝動ケース8を介して後輪2に伝達される四輪駆動型で
あり、搭乗運転部9の操縦ハンドル10の操作で左右前
輪1を操舵するように構成してある。又、前伝動ケース
6から植付系伝動軸であるPTO軸11を後方に向けて
延設してあり、そのPTO軸11から苗植付装置4に動
力を伝達することにより、圃場内を走行しながら苗植付
け作業を行えるように構成してある。
【0019】苗植付装置4は、昇降用の油圧シリンダ1
2の伸縮操作に伴って、下端部が圃場面に接地する苗植
付け用の作業位置と、大きく上方に移動する上昇位置と
に亘って昇降操作自在である。そして、リンク機構3に
連結支持される植付部フレーム13に対して車体横幅方
向に沿って設定ピッチで往復横移動する苗のせ台14、
苗のせ台14に載置された植付け対象苗の下端部から一
株ずつ苗を取出して圃場に植付ける複数(6個)の植付
機構15、圃場に接地しながら泥面を整地する接地フロ
ート58等を備えた6条植え形式に構成してある。
【0020】苗載台14の苗載置部には、横移動ストロ
ークエンドにおいて載置している苗を植付機構15に向
けて設定量ずつ送り出す縦送り装置16が各植付条毎に
設けられている。この縦送り装置16は、上下一対のプ
ーリに亘って突起付きベルトが巻回され、下方側のプー
リがストロークエンドにおいて接当作用により、所定量
ずつ回動操作されるように構成されている。
【0021】又、この縦送り装置16には、構造は詳述
しないが、2条毎に縦送り作動を行う状態と作動を停止
する状態とに切り換え自在な縦送りクラッチ(図示せ
ず)が設けられている。そして、接地フロート58に
は、各植付条における苗の植付け部位に隣接する夫々の
箇所において、接地面よりも下方側に向けて泥土層に入
り込み、泥面上に肥料を供給する為の溝を形成する作溝
器17を設けてある。
【0022】次に、施肥装置Aについて説明する。図2
に示すように、施肥装置Aは、粉粒状の肥料を貯溜する
3条一体型のホッパとしての肥料ホッパー18と、そこ
からの肥料を所定量ずつ繰り出す繰出し機構19と、繰
り出された肥料を苗植付装置4の作溝器17に向けて送
る施肥ホース(流下経路の一例)21とを備えて構成し
てある。繰出し機構19は、肥料ホッパー18の各条用
の漏斗部18aの下方に位置して、各植付条に対応して
複数(6個)設けてある。各繰出し機構19から繰り出
された肥料を、ブロア20の送風によって、施肥ホース
21を通して各作溝器17に向けて各別に強制移送する
ように構成してある。
【0023】図3に示すように、繰出し機構19は、ケ
ース部材としてのケーシング22の内部に、肥料ホッパ
ー18の底部開口部分に臨む状態で、繰出し軸23に一
体回動自在に外嵌されるとともに、外周部に所定ピッチ
をあけて複数の肥料入り込み用の凹部24が形成された
ロール体としての繰出し回転体25が設けられ、繰出し
回転体25の回転に伴って凹部24内に貯められた肥料
が下方側の漏斗状の案内部26に流下案内されるように
構成されている。詳述すると、図3及び図6に示すよう
に、繰出し回転体25は、左右の支持体90A,90B
に回転自在に支持されているのであって、左右の支持枠
90A,90B間に架設状態で設けた金属製の筒体91
によって保護されている。尚、この筒体91には、繰出
し回転体25の回転位相における前記漏斗部18aから
前記案内部26にわたる範囲を開口させている。そし
て、繰出し回転体25は、左右にスライド不能な固定ロ
ール25aと、左右にスライド自在なスライドロール2
5bとで構成されている。すなわち、固定ロール25a
は、左側の支持体90Aに対して左右スライド不能に、
ロールブラケット92を介して支持するとともに、固定
ロール25aの外周に所定間隔おきに前記凹部24形成
用の隙間を設けた状態で固定側凹部形成部材D1‥を左
右方向に沿う長尺ブロック状に形成している。スライド
ロール25bは、前記隣合う固定側凹部形成部材D1,
D1間の隙間に入り込む状態で後述のように凹部24の
容量変更可能にスライドする左右方向に沿う長尺ブロッ
ク状に形成したスライド側凹部形成部材D2‥を備えて
いるとともに、右側の支持体90Bに内嵌されている。
前記ロールブラケット92は、図3,図6及び図10に
示すように、前記漏斗部18a側、つまり上側の位相範
囲においてのみ右方にひさし状に突出する底面形成部分
93を形成している。この底面形成部分93は、固定ロ
ール25aの固定側凹部形成部材D1‥とスライドロー
ル25bのスライド側凹部形成部材D2‥とが互いに嵌
合することによって形成される前記凹部24の底部を形
成する底部形成体を構成している。従って、繰出し回転
体25の凹部24が前記繰出軸23の回転中心としての
横軸芯Q周りの位相において、前記漏斗部18a側に臨
む粉粒体受け入れ位置Uでは肥料を凹部24に受け入れ
て保持しておくことができるものとなっている。一方、
凹部24が横軸芯Q周りの位相において、前記案内部2
6に臨む粉粒体排出位置Hでは前記底面形成部分93が
無いので、凹部24が上下に貫通する状態となってお
り、肥料は凹部24への付着が抑制された状態で排出さ
れる。尚、図6及び図10に示すように、ロールブラケ
ット92が通常の使用時には横軸芯Q周りで回転しない
よう、ロールブラケット92に横外方へ突出した一対の
係止突起94,94を、左側の支持体90Aのリブ95
に係入させている。図中、96は、固定側凹部形成部材
D1‥の左横端を閉止するためのリング部材であり、9
7は、ロールブラケット92位置を支持体90B、筒体
91及び支持体90Aを介して調整するレバーである。
尚、凹部24内に所定量ずつ貯めるように擦り切り用の
ブラシ27が設けられている。
【0024】ブラシ27は、繰出し回転体25の外周面
に位置する作用位置と、繰出し回転体25から離間する
肥料排出位置とに亘って横軸芯P周りで揺動自在で、且
つ、ケーシング22の横側外方に設けられた切換操作具
31の切り換え操作に伴って一体的に揺動して、各位置
にて位置保持されるようにしてある。又、繰出し回転体
25に対する清掃等メンテナンスを行うために、このブ
ラシ27が設けられた側のケーシング22の側壁22A
を嵌脱自在に構成することで、ケーシング22内を臨む
ことのできる窓部98を形成している。
【0025】複数の各繰出し機構19における各ケーシ
ング22は、機体フレームFから固定立設された縦フレ
ーム29によって支持され、車体横方向に延設された横
フレーム30によって固定支持されている。繰出し軸2
3は、一対の繰出し機構19毎に夫々の繰出し回転体2
5が一体的に回動するように三本に分割されて設けら
れ、6個の繰出し機構19のうち2個の繰出し機構19
毎に各別に駆動並びに停止できるように構成されてい
る。
【0026】繰出し機構19の駆動構成について説明す
る。図2に示すように、繰出し機構19の後方側箇所
に、車体横幅方向に沿って施肥装置Aのほぼ全幅に亘る
長さで、且つ、両側端部にて回動自在に支持される状態
で駆動軸32が配置され、この駆動軸32の横幅方向中
間部にワンウェイクラッチ33を設けてある。ワンウェ
イクラッチ33の操作アーム34と、ベベルギア機構2
8を介してPTO軸11で回転駆動される横向き伝動軸
35に取付られた回転アーム36とを連動ロッド37で
枢支連結してあり、回転アーム36の回転に伴う操作ア
ーム34の揺動移動を、ワンウェイクラッチ33によっ
て駆動軸32を所定方向にのみ間欠的に回転するように
してある。
【0027】そして、この駆動軸32と三本の各繰出し
軸23との間に、各別に動力を入切り自在な施肥クラッ
チ38を夫々設けてある。施肥クラッチ38は、図4,
図5に示すように、駆動軸32に相対回動自在に外嵌さ
れたギア39と、各繰出し軸23に一体回動自在に外嵌
されたギア40とを噛合う状態で設け、駆動軸32側の
ギア39の横側に、駆動軸32に一体回動自在でかつ回
転軸芯方向にスライド操作自在なクラッチ片41をギア
39に近接する方向に向けてバネ付勢する状態で外嵌
し、そのクラッチ片41とギア39の対向する箇所に、
噛合部kを形成し、この噛合部kが噛み合うことでそれ
らが一体回動するようになっている。
【0028】又、各クラッチ片41が操作ワイヤ41a
の引き操作によって各別に切り操作可能に構成されてい
る。つまり、横フレーム30側の部材に揺動自在に支持
されるL字状のクランクアーム(符記なし)の一端に操
作ワイヤ41aを、他端にクラッチ片41を連動させて
あり、バネ付勢力によって噛合部kが噛み合うクラッチ
入状態になり、操作ワイヤ41aの引き操作によって、
バネ力に抗して噛合部kが離間してクラッチ切り状態に
切り換えられるようになっている。
【0029】繰出し量の調節構造について説明する。図
2,図6に示すように、各繰出し機構19毎に繰出し量
調節機構Dを設け、各繰出し量調節機構Dを操作するギ
ヤ状の回転調節具70夫々に対して係合及び離脱可能な
6個のギヤ状の駆動回転体71を、左右方向に沿う姿勢
の回動操作自在な操作ロッド72に連結する。操作ロッ
ド72の左方向(一方向)へのスライド移動によって各
駆動回転体71と各回転調節具70とが咬合(係合)す
る調節作用状態と、操作ロッド72の右方向(他方向)
へのスライド移動によって各駆動回転体71と各回転調
節具70との係合が解除される非作用状態とを現出可能
に構成してある。操作ロッド72の右端には、操作ロッ
ドを屈曲して成るハンドル(回動操作具の一例)75を
装備してある。
【0030】繰出し量調節機構Dは、固定ロール25a
に対して可動ロール25bを遠近移動させることで凹部
24の肥料入れ込み幅を可変設定する公知の構造であ
り、これら固定ロール25aと可動ロール25bとで繰
出し回転体25を構成している。そして、可動ロールを
スライド操作するのが回転調節具70である。
【0031】図7〜図9に示すように、操作ロッド72
は、駆動軸32の上方で、かつ、繰出し軸23の後方と
なる位置において、左右スライド可能にブラケット73
に支持されるとともに、横フレーム30にボルト止めさ
れたコ字状ステー30a部位に装備した戻しバネ74に
よって操作ロッド72を右方に戻し付勢してあり、自由
状態では駆動回転体71と回転調節具70との咬合が解
除された非作用状態となるようにしてある。
【0032】そして、戻しバネ74の付勢力に抗して操
作ロッド72を左方向にスライド移動させる作用位置
(図9の仮想線の位置)と、左方向にスライド移動させ
ない退避位置(図9の実線の位置)とに切換え可能な切
換レバー(切換操作具の一例)76を縦軸芯Y回りで揺
動自在に横フレーム30に支承してある。すなわち、操
作ロッド72のハンドル側端部に、上方突出したピン7
7a付きのボス77を相対スライド不能に外嵌装着し、
そのピン77aを切換レバー76の根元側に形成した長
孔76aに嵌め入れてあり、それによって、切換レバー
76の揺動操作によって操作ロッド72を出退操作でき
るようにしてある。尚、戻しバネ74の付勢力により、
自由状態では切換レバー76も退避位置に押し戻されて
いる。
【0033】又、切換レバー76を支承するボス部76
bの下方に、略横向きコ字状のクランプ部材78aを先
端に備えたロックレバー78を固着してあり、切換レバ
ー76を作用位置に操作するに伴って、繰出しロール
を、つまりは繰出し軸23を回転不能に係止するロック
機構Gを構成してある。すなわち、切換レバー76の退
避位置から作用位置への操作に伴ってロックレバー78
も作用位置に揺動操作され、クランプ部材78aが六角
軸である駆動軸32の対向する2面に嵌まり込むのであ
る。
【0034】従って、繰出し量調節を行うには、先ず、
右手又は左手で退避位置にある切換レバー76を作用位
置に揺動操作して、操作ロッド72を押し込んで調節作
用状態にするとともに、ロック機構Gを作動させて駆動
軸32を回動不能にする。それから、その状態を維持し
たままで左手又は右手でハンドル75を回動操作し、繰
出し量調節機構Dを増減調節するのである。調節が終了
すれば、単に両手の握りを開放してやるだけで、戻しバ
ネ74の作用によって操作ロッド72が右方向に押し戻
され、切換レバー76が作用位置から退避位置に自然に
戻る。
【0035】又、図4に示すように、繰出し軸23を回
転不能に係止するロック位置と、係止しない解除位置と
に操作自在なロック具79を、ロック機構Gとは別に2
個設けてある。ロック具79は、先端に繰出し軸23の
対向する2面に嵌まり込むストップ部79aを、かつ、
基端にノブ79bを夫々備えた棒材で構成され、ストッ
プ部79aが繰出し軸23から外れた位置となる解除位
置に向けてリターンバネ80で戻し付勢されている。
【0036】ロック具79は、右から数えて3番目と4
番目の繰出し機構19,19の間の位置と、5番目と6
番目の繰出し機構19,19の間の位置との計2箇所
に、ノブ79bが機体の前方に向いた前後方向姿勢で装
備され、運転座席67側からの指操作で簡単に繰出し軸
23を回動不能にロックでき、その状態で回転調節具7
0を直接回し操作することにより、各繰出し機構19単
独での繰出し量調節が行えるようにしてある。
【0037】図2に示すように、ケーシング22の前方
側に丸筒状の送風パイプ45を、その長手方向が車体横
幅方向に沿う状態で配置し、かつ、両端側にて支持ブラ
ケット46を介して横フレーム30に支持される状態で
設けてあり、送風パイプ45の横一側端部に備えたブロ
ア20の風が送風パイプ45内部に供給されるようにな
っている。
【0038】図3に示すように、漏斗状の案内部26の
下端出口50に連通して機体後方に向けて開口する施肥
供給部51を形成し、そこに施肥ホース21を差込み装
着する。そして、施肥供給部51の前方側には、下端出
口50と送風パイプ45の内部とを連通接続するエアー
供給部52が形成されており、エアー供給部52と施肥
供給部51とを、車体前後方向に沿って略一直線状に連
なるように形成してある。又、下端出口50の下側に
は、それと排出パイプ48の内部とを連通接続する排出
経路53を構成するための排出部54を形成してある。
尚、送風パイプ45の他端を、開閉自在な蓋体45aで
通常は閉塞してある。
【0039】繰出し機構19から繰り出された粉粒状の
肥料を、施肥ホース21に案内する供給作用状態と、排
出経路53に向けて案内する排出状態とに切り換え自在
な経路切換板55を、繰出し機構19の夫々に対応して
設けてある。経路切換板55は左右軸芯X周りで揺動自
在に枢支されており、案内部26の外部に設けられた切
換レバー56の操作でよって、供給位置と排出位置とに
切換可能である。供給位置は、排出経路53を閉塞して
下端出口50に対して、施肥供給部51、即ち、施肥ホ
ース21及び送風パイプ45を連通する位置であり、排
出位置は、施肥供給部51の内部通路を閉塞して下端出
口50に対して、排出経路53及び送風パイプ45を連
通する位置である。
【0040】各排出部54の夫々には、排出される肥料
を機体前方下方に向けて案内排出する排出管路48を連
通接続する状態で設け、各排出管路48は、図1,図2
に示すように、左右両側の3本ずつのものが、夫々、肥
料案内方向下手側部分において大径の1本の合流管路4
8aに合流して左右両側部に振り分けてあり、共通の肥
料排出口49から肥料を排出するように構成してある。
【0041】苗植付作業時に施肥を行う場合には、経路
切換板55を供給位置に切換えるとともに、ブロア20
の送風作動を開始し、繰出し機構19から所定量ずつ繰
り出された肥料を、風力によって下端出口50から施肥
供給部51及び施肥ホース21を通過して作溝器17に
向けて送り出して圃場に供給するのである。
【0042】植付作業終了後において、肥料ホッパー1
8内に残った肥料を回収する場合には、切換レバー56
を排出位置に切り換えるとともに、繰出し機構19にお
けるブラシ27を繰出し回転体25から離間した肥料排
出位置に切換えて肥料を排出させ、かつ、ブロア20に
よる送風を実行して、排出された肥料を下端出口50か
ら排出経路53及び排出パイプ48を通過させて、肥料
排出口49から外部に排出するようななる。従って、肥
料排出口49に対応して回収容器等を位置させれば肥料
回収が可能である。 〔別の実施の形態〕 ロール体としての繰出し回転体25の回転位相にお
ける粉粒体排出位置Hと粉粒体受け入れ位置Uとの排出
後の途中範囲において、繰出し回転体25の凹部24に
対して送風することで清掃を行う清掃手段を設ける構成
にしても良い。又、この清掃手段は、ロール体25の凹
部24より繰り出された粉粒体を所定経路を通して送り
出すための送風を行うブロワ20からの分岐風により凹
部24の清掃を行うように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】施肥装置の背面図
【図3】肥料供給部の縦断側面図
【図4】施肥クラッチ及びロック具を示す側面図
【図5】施肥クラッチを示す平面図
【図6】繰出し量張設構造を示す断面図
【図7】退避位置にある状態のロック機構正面図
【図8】作用位置にある状態のロック機構を示す平面図
【図9】ロック機構の作用を示す平面図
【図10】繰出し回転体等を示す分解斜視図
【符号の説明】
18 ホッパ 20 ブロワ 22 ケース部材 24 凹部 25 ロール体 93 底部形成体 98 窓部 Q 横軸芯 U 粉粒体受け入れ位置 H 粉粒体排出位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉粒体を貯留するホッパの下方に、この
    ホッパの下端より供給される粉粒体を受け入れて収納す
    る凹部を外周に所定間隔おきに形成したロール体を横軸
    芯周りで回転自在に支持するとともに、前記凹部が下側
    になった状態のときに該凹部から粉粒体を下方に排出す
    るように構成し、かつ、前記ロール体の前記凹部の底部
    を形成する底部形成体を、前記ロール体の回転における
    上側の位相範囲に設け、前記ロール体の回転における下
    側の位相範囲では底部の無い上下に貫通する状態に構成
    してある粉粒体繰出装置。
  2. 【請求項2】 前記ロール体の回転位相における粉粒体
    排出位置と粉粒体受け入れ位置との排出後の途中範囲に
    おいて、前記凹部に対して送風することで清掃を行う清
    掃手段を設けてある請求項1記載の粉粒体繰出装置。
  3. 【請求項3】 前記ロール体の前記凹部より繰り出され
    た粉粒体を所定経路を通して送り出すための送風を行う
    ブロワからの分岐風により前記凹部の清掃を行うように
    前記清掃手段を構成してある請求項2記載の粉粒体繰出
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ロール体周りを囲繞するケース部材
    に、開閉自在な窓部を形成してある請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の粉粒体繰出装置。
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