JP3968488B2 - 苗移植機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、施肥装置を備えた苗移植機における、肥料回収部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
走行車体の後方に複数条植えの苗植付部があり、その前側に位置する走行車体の後部に各植付条に対応させて施肥装置の肥料繰出部が左右並列に配置された苗移植機が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の苗移植機は、走行車体の後部に配置されている施肥装置による施肥作業が終わったとき、肥料タンクや肥料繰出部等に残っている肥料を回収するが、従来の施肥装置は、肥料回収作業が困難であった。そこで本発明は、施肥装置における肥料の回収を容易にすることを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は次のように構成した。すなわち、本発明にかかる苗移植機は、走行車体の後方に複数条植えの苗植付部があり、その苗植付部の前側に位置する走行車体の後部に各植付条に対応させて施肥装置の肥料繰出部が左右並列に配置された苗移植機において、前記施肥装置は、肥料貯蔵部(80)に蓄えられている肥料を上記肥料繰出部の繰出ロール(91)によって一定量づつ繰り出し、上記肥料繰出部の下部と苗植付部のフロート(70,71)に取り付けた施肥ガイド(83)とを接続する施肥ホース(82)にエア供給部からエアを供給して、肥料繰出部から繰り出される肥料を圃場の施肥位置まで移送するように構成し、前記肥料繰出部における繰出ロール(91)よりも上側に、肥料回収シャッタ(125)を備えた肥料取出管(123)を設けて、該肥料取出管を左右方向に設けた肥料回収管(126)に接続し、さらに、ブロア(85)からのエアを前記エア供給部と肥料回収管(126)とに吹き込む二股の継ぎ管(121)を設け、該継ぎ管(121)の分岐部に、ブロア(85)からのエアをエア供給部に吹き込む状態と肥料回収管(126)に吹き込む状態とに切り替える送風切替シャッタ(130)を設けるとともに、前記肥料回収管に吹き込まれるエアの一部を肥料貯蔵部(80)内に送って、該肥料貯蔵部(80)内の圧力を高くするエアホース(128)を設けたことを特徴としている。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は本発明による苗移植機の一例としての施肥田植機を表している。この施肥田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して6条植えの苗植付部4が昇降可能に装着され、また走行車体2の後部に施肥装置5の本体部が設けられている。
【0006】
走行車体2は、駆動輪である各左右一対の前輪10,10及び後輪11,11を備えた四輪駆動車両で、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、該前輪ファイナルケースの変向可能な前輪支持部から外向きに突出する前輪車軸に前輪10,10が取り付けられている。また、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして後輪ギヤケース18,18がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケース18,18から外向きに突出する後輪車軸に後輪11,11が取り付けられている。
【0007】
エンジン20はメインフレーム15の上に搭載されている。エンジン20の回転動力は、第一ベルト伝動装置21と第二ベルト伝動装置23を介してミッションケース12に伝達される。ミッションケース12に入力された回転動力は、ケース内のトランスミッションにて変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13,13に伝達されて前輪10,10を駆動すると共に、残りが後輪ギヤケース18,18に伝達されて後輪11,11を駆動する。また、外部取出動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチケース28に伝達され、それから植付伝動軸29を介して苗植付部4に伝達されると共に、後述する施肥駆動機構を介して施肥装置5の肥料繰出部81,…へ伝達される。
【0008】
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に座席31が設置されている。座席31の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー32が配置され、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられている。エンジンカバー30及びフロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。また、フロントカバー32及びフロアステップ35の後方部分は、フロアステップ35よりも高くなったリヤステップ36になっている。走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく予備苗載台38,38が機体よりも側方に張り出す位置と内側に収納した位置とに回動可能に設けられている。
【0009】
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これらリンク40,41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。メインフレーム15に固着した支持部材と上リンク40に一体形成したスイングアーム45の先端部との間に昇降油圧シリンダ46が設けられており、該シリンダを油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
【0010】
図3に示すように、苗植付部4はフレームを兼ねる伝動ケース50を備え、その伝動ケースの植付伝動部50a,50a,50aの後端部左右両側にそれぞれ植付装置51,…が設けられている。前記植付クラッチ28から前記植付伝動軸29を介して伝動ケース50の植付駆動軸54に動力が伝達され、該植付駆動軸から植付伝動部50a,50a,50a内のチェーン55,55,55を介して各植付装置51,…に動力が伝達される。植付駆動軸54とチェーン55,55,55の伝動連結部には、植付装置51の駆動を隣接する2条づつの単位で入・切するクラッチ56,56,56が設けられている。このクラッチは、畦際での作業時等に使用されることが多いところから、通常「畦クラッチ」と呼ばれる。畦クラッチ56,…のクラッチピン56a,…は畦クラッチワイヤ57,…を介して後述する畦クラッチ操作レバー58,…につながっており、該レバーで畦クラッチの入・切操作を行う。
【0011】
また、伝動ケース50の上側には、苗載台60が前側が上位となるよう傾斜して設けられている。図4に示すように、苗載台60の上面は植付条数分の苗載せ面60a,…に仕切られており、各苗載せ面60a,…の上に土付きのマット状苗が載置される。伝動ケース50内の横送り機構により苗載台60が左右往復動させられ、その左右往復動によって各苗載せ面60a,…に載置されている苗が、苗載台60の下端近傍に位置する苗受枠61の苗取出口61a,…に一株づつ供給される。それを植付装置51,…が取り出して圃場に植付ける。各苗載せ面60a,…の下部にはベルト式苗縦送り装置62,…が設けてあり、苗載せ面60a,…の下端部に位置する横1列分の苗が全て取り出されると、苗送り装置62,…が作動して苗を下方に移送する。
【0012】
苗送り装置62は、駆動ローラ62aと従動ローラ62bに無端ベルト62cが掛けられ、苗載台60の左右往復動に連動して駆動ローラ62aを回転させることで、無端ベルト62cを間欠的に移動させる構成となっている。駆動ローラ62a,…は各条共通の軸に取り付けられ、各条の駆動ローラが一体に回転するようになっている。これに対し、従動ローラ62b,…は2条分づつがそれぞれ異なる軸に取り付けられている。この従動ローラ軸62bは、両端が軸受プレート63,63によって苗載せ面と平行に上下動自在に支持され、中央部が従動ローラ規制具64によって位置規制されている。各従動ローラ規制具64は苗送りワイヤ65を介して前記畦クラッチ操作レバー58に接続されており、畦クラッチ56が切になると、それに連動して、従動ローラ規制具64が駆動ローラ側へ移動し、ベルト62cが弛んで駆動ローラ62aが空回りする状態となり、苗送り装置62が苗を移送しなくなる。
【0013】
苗植付部4の下部には中央にセンターフロート70、その左右両側にサイドフロート71,71がそれぞれ設けられており、これらフロートを圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロートが泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に植付装置51,…により苗が植付けられる。各フロート70,71,71は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート70の前部の上下動が上下動検出機構72により検出され、その検出結果に応じ前記昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
【0014】
施肥装置5は、各条共用の肥料貯蔵部である肥料ホッパ80と各条ごとの肥料繰出部81,…等からなる本体部を走行車体2の後部上側に備え、各肥料繰出部81,…の下部に施肥ホース82,…の一端部が接続され、該施肥ホースの他端部がフロート70,71,71の左右両側に取り付けた施肥ガイド83,…に接続されている。また、モータ84で駆動されるブロア85からのエアを各施肥ホース82,…に供給するエア供給部としてのエアチャンバ86が、肥料繰出部81,の前側に左右方向に設けられている。肥料ホッパ80に貯えられている粒状の肥料が肥料繰出部81,…によって一定量づつ繰り出され、その肥料が肥料ホース82,…内をエアチャンバ86から供給されるエアによって施肥ガイド83,…まで運ばれ、施肥ガイド83,…の前側に設けた作溝体87,…によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥溝の中に落とし込まれる。以下、施肥装置本体部の構造について説明する(図5〜図7参照)。
【0015】
肥料ホッパ80の上部に設けられた肥料投入口には、開閉可能な蓋80aが取り付けられている。肥料ホッパ80の下部は各条ごと漏斗状になっていて、内部の肥料が自由落下で肥料繰出部81,…に供給される。
【0016】
肥料繰出部81,…は、上下に連通するケース90の内部に、肥料を一定量づつ下方に繰り出す繰出ロール91が設けられている。この繰出ロール91は、外周部に軸方向の肥料繰出溝92,…が複数本形成された溝ロール91aと、該溝ロールの溝に摺動自在に係合する爪状突起が形成された爪ロール91bとを組み合わせて構成され、左右方向に設けたロール支持筒93の外周部に回転自在に支持されている。施肥駆動機構により駆動する繰出軸95の一端がロール支持筒93内に空転自在に嵌合しており、その繰出軸95の回転が施肥クラッチ体96と中継体97を介して繰出ロール91に伝達される。繰出ロール91が図5の矢印方向に回転することにより、肥料ホッパ80内の肥料を肥料繰出溝92,…が保持して下方へ繰り出す。
【0017】
施肥駆動機構は、前記植付クラッチケース28から上向き突出する施肥駆動軸100の回転を、ベベルギヤケース101を介して中継軸102へ伝達し、さらに該中継軸から隣接する2条づつで共用の繰出軸95,95,95へベルト伝動装置103,103,103を介して伝達し、各繰出ロール91,…を駆動するように構成されている。
【0018】
前記爪ロール91bは、ロール支持筒93のねじ部93aに螺合する開度調節ギヤ105と一体に軸方向に移動するように設けられている。開度調節ギヤ105には開度調節軸106に取り付けたピニオン107が噛み合っている。開度調節ハンドル108を用いて開度調節軸106を回転させると、開度調節ギヤ105と共に爪ロール91bが軸方向に移動し、これによって肥料繰出溝92,…の有効容積が増減し、肥料繰出量が変更される。
【0019】
施肥クラッチ体96は繰出軸95に摺動自在に嵌合しており、施肥クラッチレバー110の操作によりシフタピン111を回動させると、施肥クラッチ体96が外側へ移動して施肥クラッチ体96から中継体97への伝動が切れ、繰出ロール91の回転が停止するようになっている。中継体97は繰出ロール91よりも大径で、その外周部が肥料繰出部ケース90の内壁に摺接するように設けられているので、繰出ロール側の空間部にある肥料が施肥クラッチ体側の空間部に漏出することがなく、施肥クラッチ体96が常に正確に作動する。
【0020】
ケース90の前面部には点検扉113が設けられている。この点検扉113には、下方へ移動する繰出ロール91の外周面に摺接して肥料繰出溝92に肥料が摺り切り状態で収容されるように均す均しブラシ115が着脱自在に取り付けられている。また、ケース90の後側壁面90aと繰出ロール91とは隙間なく接していて、繰出ロール91の後方から肥料が落下しないようになっている。この後側壁面90aに一部分が掛かった状態にある肥料繰出溝92に肥料が入っていると、肥料繰出量調節時に爪ロール91bが繰出量減少側へ移動することの障害となる。そこで、後側壁面90aの上側には、該後側壁面に一部分が掛かった状態にある肥料繰出溝92に肥料が入らないようにする肥料止めブラシ116が設けられている。
【0021】
均しブラシ115の下方には、肥料の直径よりも目の細かい網118aが上部に着脱自在に取り付けられた粉取りケース118が設けられている。肥料繰出溝92から落下した肥料は、いったん網118aに受け止められ、網118aの上を転がって下方に供給される。肥料のかけらや粉は網118aでふるい落とされ、粉取りケース118の中に溜る。このため、肥料貯蔵部81の下部に肥料の粉が付着することによる肥料詰まりが防止される。粉取りケース118は点検扉113から出し入れすることができる。また、肥料貯蔵部81の点検時には、粉取りケース118の網118aを取り外し、繰出ロール91によって繰り出される肥料が粉取りケース118に回収されるようにすることもできる。
【0022】
肥料繰出部81,…の下端部には前後に連通する接続管120,…が設けられており、この接続管120,…の後端部に肥料ホース82,…が接続されている。また、各条の接続管120,…の前端部は左右方向に設けた断面円筒状のエアチャンバ86の背面部に挿入連結されている。そして、エアチャンバ86の左端部に継ぎ管121を介してブロア85のエア吹出口が接続されており、このブロア85からのエアがエアチャンバ86を通って各条の接続管120,…に吹き込まれ、肥料繰出部81,…から繰り出される肥料をエアと共に肥料ホース82,…内を施肥ガイド83,…まで移送する。なお、エアチャンバ86はリンクベースフレーム42に固定して設けられており、これに肥料ホッパ80及び肥料繰出部81,…が支持されている。
【0023】
肥料繰出部ケース90における繰出ロール91よりも上側の背面部に、先端側が斜め下方に延びる肥料取出管123が設けられている。この肥料取出管123には、開閉レバー124で開閉操作する肥料回収シャッタ125が取り付けられている。各条の肥料取出管123,…の先端は、左右方向に設けた肥料回収管126に接続されている。また、肥料回収管126の左端部は前記継ぎ管121を介してブロア85に接続され、右端部は回収口となり、そこに開閉自在な回収蓋127が取り付けられている。さらに、肥料回収管126の右端部と肥料ホッパ80の内部とがエアホース128を介して連通している。
【0024】
継ぎ管121は二股になっていて、一方の接続口にエアチャンバ86が接続され、他方の接続口に肥料回収管126が接続される。その分岐部には、ブロア85からのエアをエアチャンバ86に吹き込む状態と肥料回収管126に吹き込む状態とに切り替える送風切替シャッタ130が設けられている。この送風切替シャッタ130は、送風切替レバー131で切替操作する。
【0025】
作業終了時に肥料ホッパ80の残留肥料を回収するに際しては、ブロア85のエアが肥料回収管126内に吹き込むように送風切替シャッタ130を切り替え、その状態で肥料回収シャッタ125を開ける。すると、肥料ホッパ80の肥料が肥料取出管123を通って肥料回収管126に取り出され、それがエアによって肥料回収管126内を回収口側に運ばれて回収口から回収される。肥料回収管126に吹き込まれるエアの一部はエアホース128を通って肥料ホッパ80内に送られる。このため、肥料ホッパ80内の圧力が高くなり、肥料ホッパ80から肥料が円滑に排出される。
【0026】
図8は前記畦クラッチ操作レバー58の取付部を表している。エアチャンバ86の上側に平面視L型のステー140が固定して設けられている。そして、そのステー140の前端部に畦クラッチ操作レバー58が上下に回動自在に取り付けられ、該レバーに固着のワイヤ取付ピン58a,58bに畦クラッチワイヤ57及び苗送りワイヤ65の各インナの端部が連結されている。ワイヤ57,65のアウタはステー140に固定されている。畦クラッチ操作レバー58を図8(b)における実線の位置Aへ操作すると、ワイヤ57,65が引かれ、畦クラッチ56がクラッチ入となると共に、苗送り装置62が作動可能な状態となる。また、畦クラッチ操作レバー58を図8(b)における鎖線の位置Bへ操作すると、ワイヤ57,65が弛み、畦クラッチ56がクラッチ切となると共に、苗送り装置62が作動しない状態となる。このとき、畦クラッチ操作レバー58が板バネ141を介してスイッチ142を押すことにより、畦クラッチ切ランプ143が点灯するようになっている。畦クラッチワイヤ57のインナが取り付けられているワイヤ取付ピン58aとステー140との間には、上記畦クラッチ操作レバーの操作位置A,B間で死点越えするようにアシストスプリング144が張設されている。このため、畦クラッチ操作レバー58はいずれの操作位置A,Bにおいても安定する。
【0027】
上述の如く、畦クラッチレバー58がエアチャンバ86の前側に設けられているので、走行車体側から該レバーを容易に操作することができる。畦クラッチ操作レバー58は円弧状をしており、畦クラッチ入の操作位置Aにあるときエアチャンバ86の前側外周面に沿った状態となるため、全条の植付けを行う通常作業時において走行車体上から苗補給や肥料補給を行う際に該レバーが邪魔にならない。また、畦クラッチ操作レバー58を挟んで左右両側に畦クラッチワイヤ57及び苗送りワイヤ65とアシストスプリング144とを分けて配置するとともに、畦クラッチ操作レバー58の後方に畦クラッチ切ランプ用スイッチ142を設けることにより、畦クラッチ操作レバー取付部をコンパクトに構成することを可能としている。
【0028】
次に、施肥装置を装備していない乗用田植機における畦クラッチ操作レバー取付部の好ましい構成について説明する。このような乗用田植機1′の場合、図9及び図10に示すように、苗載台60の裏面側(前側)に苗載台支持フレーム60bを利用して畦クラッチ操作レバーを設ける。図示例では、右側2条用の畦クラッチ操作レバー58′Rは機体の左右中心よりも右側に設けられ、中央2条用及び左側2条用の畦クラッチ操作レバー58′C,58′Lは機体の左右中心よりも左側に設けられている。
【0029】
図11は右側2条用の畦クラッチ操作レバー取付部を表している。正面視T型のステー140′が苗載台支持フレーム60bに固定して設けられている。このステー140′の中央部には左右のレバー取付穴150L,150Rが一部分重なる状態で形成されており、その右側のレバー取付穴150Rに溶接で固着したピン151に畦クラッチ操作レバー58′を回動自在に取り付けている。ステー140′の下端部には左右のワイヤ取付溝152L,152Rが形成されており、その右側のワイヤ取付溝152Rに畦クラッチワイヤ57のアウタを取り付け、インナをU字プレート153を介して畦クラッチ操作レバー58′に連結している。ステー140′の左右端部にはワイヤ取付溝154L,154Rスイッチ取付穴155L,155Rとスプリング穴156L,156Rとがそれぞれ設けられており、右側のワイヤ取付溝154Rに苗送りワイヤ65のアウタを取り付け、インナを畦クラッチ操作レバー58′に固着のピン157に連結するとともに、左側のスイッチ取付穴155Lには畦クラッチ切ランプ用スイッチ142を取り付け、また右側のスプリング穴156Rと前記ピン157とにアシストスプリング144の両端を引っ掛けている。
【0030】
畦クラッチ操作レバー58′を図11(a)における実線の位置Aへ操作すると、ワイヤ57,65が引かれ、畦クラッチ56がクラッチ入となると共に、苗送り装置62が作動可能な状態となる。また、畦クラッチ操作レバー58′を図11(a)における鎖線の位置Bへ操作すると、ワイヤ57,65が弛み、畦クラッチ56がクラッチ切となると共に、苗送り装置62が作動しない状態となる。このとき、畦クラッチ操作レバー58′が板バネ141を介してスイッチ142を押すことにより、畦クラッチ切ランプ143が点灯する。アシストスプリング144は、畦クラッチ操作レバーの操作位置A,B間で死点越えするように設けられている。畦クラッチ操作レバー58′をクラッチ切位置Aに操作したとき、アシストスプリング144の張力によりスイッチ142が押された状態のまま維持される。
【0031】
中央2条用及び左側2条用の畦クラッチ操作レバー取付部については、畦クラッチ操作レバー58′、畦クラッチワイヤ57、苗送りワイヤ65、スイッチ142、及びアシストスプリング144のステー140′に対する取付位置を、右側2条用とは左右逆にする。ステー140′は左右対称形に作られているので、右側2条用にも或は中央2条用及び左側2条用にも共用できる。このように畦クラッチ操作レバー58′を設けると、苗送りワイヤ65が畦クラッチ操作レバー取付部に対し外側から取り付けられるので、その配索が容易である。
【0032】
図12及び図13はペースト状肥料用の施肥装置を備えた施肥田植機を表している。160はペースト状肥料を入れる肥料タンク、161は肥料タンク内のペースト状肥料を圃場に送るポンプである。肥料タンク160の上部には肥料投入口160aが設けられ、ここからペースト状肥料を投入するようになっている。一般的に、市販のペースト状肥料は変形可能な肥料袋に入っているため、肥料投入時の取扱が難しい。そこで、図14に示すように、肥料投入口160aの近傍に肥料袋Hの口元部を固定する固定具162を設けておくと、肥料投入を容易に行える。
【0033】
また、図15に示すように、肥料タンク160,160の上方に投入作業補助バー164を水平に設け、それに取り付けたフック165に肥料袋Hを吊り下げられるようにすると、投入作業中重い肥料袋を手で支えている必要がなく作業を容易に行える。投入作業補助バー164は使用しない時には、邪魔にならないように前方または後方に回動させられるようにしておくのが好ましい。
【0034】
図16に示す施肥田植機1″は、走行車体2の後部にペースト状肥料の肥料タンク160,160を備えたものにおいて、フロントカバー32の前面に沿わせて補給用肥料タンク167を設け、該補給用肥料タンク内の肥料を補給ホース168を通してポンプ169,170の圧力で肥料タンク160,160まで移送するようになっている。この構成とすると、畦等に置かれている肥料を走行車体2に運び上げることなくその場で直接肥料補給を行える。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にかかる苗移植機は、肥料貯蔵部(80)内の圧力が高くなるので、該肥料貯蔵部から肥料を円滑に排出でき、施肥装置の肥料を回収するのが容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】施肥田植機の側面図である。
【図2】施肥田植機の平面図である。
【図3】植付部の伝動機構図である。
【図4】苗縦送り装置の平面図である。
【図5】施肥装置本体部の側面断面図である。
【図6】施肥装置本体部の背面図である。
【図7】肥料繰出部の背面図である。
【図8】畦クラッチレバー取付部の(a)平面図、及び(b)側面図である。
【図9】乗用田植機の側面図である。
【図10】乗用田植機の平面図である。
【図11】畦クラッチレバー取付部の(a)正面図、及び(b)側面図である。
【図12】ペースト状肥料用施肥装置を備えた施肥田植機の側面図である。
【図13】ペースト状肥料用施肥装置を備えた施肥田植機の平面図である。
【図14】ペースト状肥料用施肥装置の斜視図である。
【図15】異なるペースト状肥料用施肥装置の斜視図である。
【図16】異なるペースト状肥料用施肥装置を備えた施肥田植機の側面図である。
【符号の説明】
1 施肥田植機
2 走行車体
3 昇降リンク装置
4 苗植付部
5 施肥装置
10 前輪
11 後輪
12 ミッションケース
56 畦クラッチ
58,58′ 畦クラッチ操作レバー
80 肥料ホッパ(肥料貯蔵部)
81 肥料繰出部
86 エアチャンバ(エア供給部)
118 粉取りケース
126 肥料回収管
128 エアホース
160 肥料タンク
162 固定具
164 投入作業補助バー
165 フック
167 補給用肥料タンク

Claims (1)

  1. 走行車体の後方に複数条植えの苗植付部があり、その苗植付部の前側に位置する走行車体の後部に各植付条に対応させて施肥装置の肥料繰出部が左右並列に配置された苗移植機において、前記施肥装置は、肥料貯蔵部(80)に蓄えられている肥料を上記肥料繰出部の繰出ロール(91)によって一定量づつ繰り出し、上記肥料繰出部の下部と苗植付部のフロート(70,71)に取り付けた施肥ガイド(83)とを接続する施肥ホース(82)にエア供給部からエアを供給して、肥料繰出部から繰り出される肥料を圃場の施肥位置まで移送するように構成し、前記肥料繰出部における繰出ロール(91)よりも上側に、肥料回収シャッタ(125)を備えた肥料取出管(123)を設けて、該肥料取出管を左右方向に設けた肥料回収管(126)に接続し、さらに、ブロア(85)からのエアを前記エア供給部と肥料回収管(126)とに吹き込む二股の継ぎ管(121)を設け、該継ぎ管(121)の分岐部に、ブロア(85)からのエアをエア供給部に吹き込む状態と肥料回収管(126)に吹き込む状態とに切り替える送風切替シャッタ(130)を設けるとともに、前記肥料回収管に吹き込まれるエアの一部を肥料貯蔵部(80)内に送って、該肥料貯蔵部(80)内の圧力を高くするエアホース(128)を設けたことを特徴とする苗移植機。
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