JPH1189357A - 粉粒体供給装置 - Google Patents

粉粒体供給装置

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JPH1189357A
JPH1189357A JP25964397A JP25964397A JPH1189357A JP H1189357 A JPH1189357 A JP H1189357A JP 25964397 A JP25964397 A JP 25964397A JP 25964397 A JP25964397 A JP 25964397A JP H1189357 A JPH1189357 A JP H1189357A
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裕 高尾
Yoshiaki Sonoda
義昭 園田
Shoichi Nakamura
正一 中村
Yoshikiyo Nakagawa
善清 中川
Tetsuya Matsumura
哲也 松村
Tomoyoshi Sakano
倫祥 坂野
Kazumasa Yoshida
和正 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緩傾斜によって排出管路内での粉粒体の通り
が悪くなることがないようにしながら、複数の排出管路
を単一の末端管路に合流できるようにする。 【解決手段】 繰出し機構19の複数を運転座席後側に
並列搭載し、繰出し機構19から繰出された肥料を、作
溝器に連通する供給管路21に導く作用状態と、繰出し
機構19の下部に接続された排出管路48に導く排出状
態とに切換え自在に構成し、繰出し機構19毎に備えた
排出管路48の複数を、繰出し機構19の下方に配置の
単一の末端管路49に集約させるとともに、末端管路4
9と、これと左右方向で最も離れた箇所に位置する繰出
し機構19の第1排出管路48Aとを直線的に接続し、
残り2個の排出管路48B,48Cの夫々を第1排出管
路48Aに接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機に装備され
る施肥装置等の粉粒体供給装置に係り、詳しくは、運転
席の直後位置に繰出し機構を搭載した構造、所謂ミッド
配置型のものにおける粉粒体の排出部の構造に関するも
のである。粉粒体としては、肥料の他、直播用の種籾等
も考えられる。
【0002】
【従来の技術】上記ミッド配置型の一例としては、特開
平9‐140222号公報に示されたミッド施肥装置付
き田植機が知られており、後側が重くなり気味な田植機
の前後バランスを改善できるものとして有用であり、採
用が広まりつつある。そして、先に出願した特願平9‐
101610号においても、運転席直後に繰出し機構を
配置した施肥装置を備えた田植機が提案されており、こ
のものでは、ブロワの風力とロールケース下部に備えた
シャッターの切換えとにより、肥料を作溝器に風力移送
する作用状態と、肥料を排出管路に風力移送する排出状
態とを選択設定できるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記提案技術では、繰
出し機構毎に備える排出管路をロールケース下部に配置
されたシャッター直下の箇所から下方向きに延出させ、
それら排出管路の複数を1本の末端管路に合流させたも
のを左右2本備えている。つまり、繰出し機構下方に
は、機体フレーム、PTO伝動軸、昇降リンク機構等の
各種機械装置類、及び操作ワイヤーやロッド等が錯綜し
ており、複数の排出管路を個々に配索するのが困難であ
ること、並びに、残りの肥料をまとめて回収したいこと
から、左右の末端管路に集約させている。
【0004】上記の構造では、末端管路は機体の左右夫
々に配置されるので、単に末端管路に集約配置すると各
排出管路の傾斜角度が夫々異なり、場合によっては傾斜
の緩い排出管路では粉粒体が良好に滑落移動し難くなっ
て排出遅れや詰まりの生じるおそれがある。本発明の目
的は、緩傾斜によって排出管路内での粉粒体の通りが悪
くなることがないようにしながら、複数の排出管路を単
一の末端管路に合流できるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕第1発明は、ホッパからの粉粒体を繰り出す繰
出し機構の複数を運転座席後側における機体に左右並列
状態で搭載し、該繰出し機構から繰出された肥料を、植
付部に装備された作溝器に連通する供給管路に導く作用
状態と、機体下方に向けて排出するべく繰出し機構の下
部に接続された排出管路に導く排出状態とに切換え自在
に構成し、繰出し機構毎に備えられた排出管路の複数
を、繰出し機構の下方に配置された単一の末端管路に集
約させるとともに、末端管路と、これと左右方向で最も
離れた箇所に位置する繰出し機構の第1排出管路とを直
線的に接続し、残りの排出管路の夫々を第1排出管路に
接続してあることを特徴とする。
【0006】第2発明は、第1発明において、末端管路
をジャバラホースで構成してあることを特徴とする。
【0007】第3発明は、第2発明において、末端管路
を曲げ込んだ状態で機体のステップ下方位置に解放自在
に係止してあることを特徴とする。
【0008】第4発明は、第1〜第3発明において、末
端管路を機体の左端又は右端に寄せて配置してあること
を特徴とする。
【0009】第5発明は、第1〜第4発明において、機
体のステップの後側に、該ステップと同一の高さレベル
で連設されるステップ部を有した後輪用のフェンダを設
け、ステップ部の下側に末端管路を配置するとともに、
ステップの下方における機体左右方向の中央域で前後向
き配置された機体フレームとステップ部の裏側部分とに
亘って補強部材を架設してあることを特徴とする。
【0010】〔作用〕請求項1の構成によれば、末端管
路を、これと左右方向で最も離れた箇所に位置する繰出
し機構の第1排出管路とを直線的に接続し、残りの排出
管路の夫々を第1排出管路に接続してあり、条件的に最
も傾斜の緩くなる第1排出管路を直接末端管路に直線配
管することで、その第1排出管路の傾斜角度を極力急な
ものに設定することができるようになる。
【0011】すなわち、排出経路の傾斜角度は、繰出し
機構での排出管路接続部分と末端管路での排出管路接続
部分との横方向距離に対する落差の比で決まり、末端管
路と横方向で遠い繰出し機構の排出管路ほど傾斜が緩く
なる。又、複数の管路を合流させるには、前述した先願
において提案されたもののように、複数の排出管路のう
ちの中央のものに合わせた角度に末端管路を配置して、
左右対称的に各排出管路を放射状に連結する手段が一般
的であるが、その構造では、最も傾斜の緩くなる排出管
路が途中で折れ曲がるようになり、前記横方向距離に対
する落差の比による傾斜角度がさらに緩い部分ができて
しまい(前述した先願の図2参照)、都合が悪い。
【0012】そこで、先ず、第1排出管路を直線的に末
端管路に接続することにより、その傾斜角度が最も緩く
なる第1排出管路の傾斜を、補助装置や追加部品等の改
造を一切加えることなく物理的に最大に急な角度に設定
することが可能になる。そして、残りの排出管路は第1
排出管路の途中部分に合流させることになり、落差が若
干少なくなるが横方向距離が明確に少なくなるので、前
記横方向距離に対する落差の比が第1排出管路のそれよ
り小さくなることはない。つまり、排出管路の傾斜角度
を従来よりも極力急なものにできたので、粉粒体の通り
が悪いとか詰まり易いといった不都合が抑制され、良好
な排出状態が得られるようになる。
【0013】請求項2の構成では、末端管路をジャバラ
ホースで構成してあるので、使わないときには邪魔にな
らないように折り曲げておくとか、粉粒体を排出させて
の回収時に、排出方向を自由に変えられて融通が効くの
で、バケツや容器等への回収操作が行い易いようにな
る。
【0014】請求項3の構成では、末端管路であるジャ
バラホースをステップ下方に解放自在に係止してあるの
で、使わないときにはジャバラホースがぶらぶらと移動
しないように止めておくことができるとともに、使うと
きには係止を解放することにより、任意の位置にジャバ
ラホースを取り回して粉粒体の回収作業を行うことがで
きる。
【0015】請求項4の構成では、末端管路を機体の左
右端に寄せて配置してあるので、バケツや肥料タンク等
の回収容器を容易に機体横から末端管路の下方に位置さ
せることができ、粉粒体の回収作業が行い易い状態を現
出することができる。
【0016】請求項5の構成では、後輪用のフェンダの
ステップ部を強度十分に支持する補強部材を、ステップ
部裏側と機体フレームとに亘って架設してあり、その補
強部材とステップ部とによってステップ部の裏面側に隅
部空間が形成されるようになるので、その隅部空間に末
端管路を収納する状態で配置することができる。つま
り、補強部材と末端管路とを互いの干渉なく配置して、
ステップ部下方の空間を有効利用してある。
【0017】〔効果〕請求項1〜5のいずれに記載の粉
粒体供給装置でも、繰出し機構を左右に並設した利点の
多いミッド配置型を採るものにおいて、複数の排出管路
と末端管路との接続に優先順序を付ける工夫により、高
低差を必要以上に付けるとか、粉粒体の排出移動を促進
させるファン等の補助装置類を付設することなく、集約
される排出ホースの傾斜角度を極力急角度にでき、詰ま
りの無い良好な排出作動に寄与できるようになった。
【0018】請求項2に記載の粉粒体供給装置では、末
端管路からの粉粒体回収作業がより行い易くなる利点が
ある。
【0019】請求項3に記載の粉粒体供給装置では、末
端管路を、その使用時には便利に操作できるように、か
つ、使用しないときには安定支持でき、良好な収納状態
と良好な使用状態との双方が得られる利点がある。
【0020】請求項4に記載の粉粒体供給装置では、機
体横から直ぐの所に末端管路が位置するので、手を伸ば
すことなく操作できる等、粉粒体の回収作業がより行い
易くなる利点がある。
【0021】請求項5に記載の粉粒体供給装置では、フ
ェンダの補強構造と末端管路との収納構造との関連設定
により、部品の相互干渉なくフェンダ下空間の有効利用
を図ることができる利点がある。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1に示すように、左右一対の
前輪1及び後輪2を備えた乗用型の走行機体の後方にリ
ンク機構3を介して植付部である苗植付装置4が昇降自
在に連結され、苗植付装置4の前方側であり、かつ、運
転座席67の直後となる位置に施肥装置Aを装備して施
肥装置付き田植機を構成してある。尚、43は肥料ホッ
パ18への肥料補給の労力を軽減するための肥料載台で
ある。
【0023】この田植機は、走行機体のボンネット5内
に搭載したエンジンEの動力が、前伝動ケース6を介し
て前輪1に伝達されるとともに、走行系伝動軸7及び後
伝動ケース8を介して後輪2に伝達される四輪駆動型で
あり、搭乗運転部9の操縦ハンドル10の操作で左右前
輪1を操舵するように構成してある。又、前伝動ケース
6から植付系伝動軸であるPTO軸11を後方に向けて
延設してあり、そのPTO軸11から苗植付装置4に動
力を伝達することにより、圃場内を走行しながら苗植付
け作業を行えるように構成してある。
【0024】苗植付装置4は、昇降用の油圧シリンダ1
2の伸縮操作に伴って、下端部が圃場面に接地する苗植
付け用の作業位置と、大きく上方に移動する上昇位置と
に亘って昇降操作自在である。そして、リンク機構3に
連結支持される植付部フレーム13に対して車体横幅方
向に沿って設定ピッチで往復横移動する苗のせ台14、
苗のせ台14に載置された植付け対象苗の下端部から一
株ずつ苗を取出して圃場に植付ける複数(6個)の植付
機構15、圃場に接地しながら泥面を整地する接地フロ
ート58等を備えた6条植え形式に構成してある。
【0025】苗載台14の苗載置部には、横移動ストロ
ークエンドにおいて載置している苗を植付機構15に向
けて設定量ずつ送り出す縦送り装置16が各植付条毎に
設けられている。この縦送り装置16は、上下一対のプ
ーリに亘って突起付きベルトが巻回され、下方側のプー
リがストロークエンドにおいて接当作用により、所定量
ずつ回動操作されるように構成されている。
【0026】又、この縦送り装置16には、構造は詳述
しないが、2条毎に縦送り作動を行う状態と作動を停止
する状態とに切り換え自在な縦送りクラッチ(図示せ
ず)が設けられている。そして、接地フロート58に
は、各植付条における苗の植付け部位に隣接する夫々の
箇所において、接地面よりも下方側に向けて泥土層に入
り込み、泥面上に肥料を供給する為の溝を形成する作溝
器17を設けてある。
【0027】次に、施肥装置Aについて説明する。図2
に示すように、施肥装置Aは、粉粒状の肥料を貯溜する
3条一体型の肥料ホッパ18と、そこからの肥料を所定
量ずつ繰り出す繰出し機構19と、繰り出された肥料を
苗植付装置4の作溝器17に向けて送る施肥ホース(供
給管路の一例)21とを備えて構成してある。繰出し機
構19は、肥料ホッパ18の各条用の漏斗部18aの下
方に位置して、各植付条に対応して複数(6個)設けて
ある。各繰出し機構19から繰り出された肥料を、ブロ
ア20の送風によって、施肥ホース21を通して各作溝
器17に向けて各別に強制移送するように構成してあ
る。
【0028】図3に示すように、繰出し機構19は、ケ
ーシング22の内部に、肥料ホッパ18の底部開口部分
に臨む状態で、繰出し軸23に一体回動自在に外嵌され
るとともに、外周部に所定ピッチをあけて複数の肥料入
り込み用の凹部24が形成された繰出し回転体25が設
けられ、繰出し回転体25の回転に伴って凹部24内に
貯められた肥料が下方側の漏斗状の案内部26に流下案
内されるように構成されている。尚、凹部24内に所定
量ずつ貯めるように擦り切り用のブラシ27が設けられ
ている。
【0029】ブラシ27は、繰出し回転体25の外周面
に位置する作用位置と、繰出し回転体25から離間する
肥料排出位置とに亘って横軸芯P周りで揺動自在で、且
つ、ケーシング22の横側外方に設けられた切換操作具
31の切り換え操作に伴って一体的に揺動して、各位置
にて位置保持されるようにしてある。
【0030】複数の各繰出し機構19における各ケーシ
ング22は、機体フレームFから固定立設された縦フレ
ーム29によって支持され、車体横方向に延設された横
フレーム30によって固定支持されている。繰出し軸2
3は、一対の繰出し機構19毎に夫々の繰出し回転体2
5が一体的に回動するように三本に分割されて設けら
れ、6個の繰出し機構19のうち2個の繰出し機構19
毎に各別に駆動並びに停止できるように構成されてい
る。
【0031】繰出し機構19の駆動構成について説明す
る。図2に示すように、繰出し機構19の後方側箇所
に、車体横幅方向に沿って施肥装置Aのほぼ全幅に亘る
長さで、且つ、両側端部にて回動自在に支持される状態
で駆動軸32が配置され、この駆動軸32の横幅方向中
間部にワンウェイクラッチ33を設けてある。ワンウェ
イクラッチ33の操作アーム34と、ベベルギア機構2
8を介してPTO軸11で回転駆動される横向き伝動軸
35に取付られた回転アーム36とを連動ロッド37で
枢支連結してあり、回転アーム36の回転に伴う操作ア
ーム34の揺動移動を、ワンウェイクラッチ33によっ
て駆動軸32を所定方向にのみ間欠的に回転するように
してある。
【0032】そして、この駆動軸32と三本の各繰出し
軸23との間に、各別に動力を入切り自在な施肥クラッ
チ38を夫々設けてある。施肥クラッチ38は、図4、
図5に示すように、駆動軸32に相対回動自在に外嵌さ
れたギア39と、各繰出し軸23に一体回動自在に外嵌
されたギア40とを噛合う状態で設け、駆動軸32側の
ギア39の横側に、駆動軸32に一体回動自在でかつ回
転軸芯方向にスライド操作自在なクラッチ片41をギア
39に近接する方向に向けてバネ付勢する状態で外嵌
し、そのクラッチ片41とギア39の対向する箇所に、
噛合部kを形成し、この噛合部kが噛み合うことでそれ
らが一体回動するようになっている。
【0033】又、各クラッチ片41が操作ワイヤ41a
の引き操作によって各別に切り操作可能に構成されてい
る。つまり、横フレーム30側の部材に揺動自在に支持
されるL字状のクランクアーム(符記なし)の一端に操
作ワイヤ41aを、他端にクラッチ片41を連動させて
あり、バネ付勢力によって噛合部kが噛み合うクラッチ
入状態になり、操作ワイヤ41aの引き操作によって、
バネ力に抗して噛合部kが離間してクラッチ切り状態に
切り換えられるようになっている。
【0034】繰出し量の調節構造について説明する。図
2、図6に示すように、各繰出し機構19毎に繰出し量
調節機構Dを設けてあり、それを操作するためのギヤ状
の回転調節具70夫々に対して係合及び離脱可能な6個
のギヤ状の駆動回転体71を、左右方向に沿う姿勢の回
動操作自在な操作ロッド72に連結する。操作ロッド7
2の左方向(一方向)へのスライド移動によって各駆動
回転体71と各回転調節具70とが咬合(係合)する調
節作用状態と、操作ロッド72の右方向(他方向)への
スライド移動によって各駆動回転体71と各回転調節具
70との係合が解除される非作用状態とを現出可能に構
成してある。操作ロッド72の右端には、操作ロッドを
屈曲して成るハンドル75を装備してある。
【0035】繰出し量調節機構Dは、繰出し軸23に軸
方向移動不能で一体回転状態に嵌装される固定ロール2
5aと、繰出し軸23に軸方向移動自在で相対回転自在
に嵌装される可動ロール25bとで構成された繰出しロ
ール25、及び、ネジ送り機構82によって可動ロール
25bを軸方向移動させるために、繰出し軸23に相対
回転自在に嵌装された回転調節具70とで構成してあ
る。
【0036】固定ロール25aと繰出し軸23とは6角
断面嵌合され、固定ロール25aと可動ロール25bと
は軸方向は相対スライド自在で、かつ、周方向には係合
して一体回転する状態に構成してある。ネジ送り機構8
2は、その一端を固定ロール25aに相対回転自在で、
かつ、軸方向に相対移動不能に係合し、他端に回転調節
具70を一体回転状態に嵌装するとともに、繰出し軸2
3には遊外嵌された状態の筒ネジ体83と、可動ロール
25bとを螺合して構成してある。
【0037】つまり、回転調節具70を回動操作する
と、固定ロール25aに対して可動ロール25bを軸方
向に遠近移動させて、両ロール25a,25b間に形成
される凹部24の肥料入れ込み幅を可変設定できるよう
になっている。但し、繰出し量調節を行うときには、繰
出し軸23を固定させていることが必要条件である。
【0038】図7〜図9に示すように、操作ロッド72
は、駆動軸32の上方で、かつ、繰出し軸23の後方と
なる位置において、左右スライド可能にブラケット73
に支持されるとともに、横フレーム30にボルト止めさ
れたコ字状ステー30a部位に装備した戻しバネ74に
よって操作ロッド72を右方に戻し付勢してあり、自由
状態では駆動回転体71と回転調節具70との咬合が解
除された非作用状態となるようにしてある。
【0039】そして、戻しバネ74の付勢力に抗して操
作ロッド72を左方向にスライド移動させる作用位置
(図9の仮想線の位置)と、左方向にスライド移動させ
ない退避位置(図9の実線の位置)とに切換え可能な切
換レバー76を縦軸芯Y回りで揺動自在に横フレーム3
0に支承してある。すなわち、操作ロッド72のハンド
ル側端部に、上方突出したピン77a付きのボス77を
相対スライド不能に外嵌装着し、そのピン77aを切換
レバー76の根元側に形成した長孔76aに嵌め入れて
あり、それによって、切換レバー76の揺動操作によっ
て操作ロッド72を出退操作できるようにしてある。
尚、戻しバネ74の付勢力により、自由状態では切換レ
バー76も退避位置に押し戻されている。
【0040】又、切換レバー76を支承するボス部76
bの下方に、略横向きコ字状のクランプ部材78aを先
端に備えたロックレバー78を固着してあり、切換レバ
ー76を作用位置に操作するに伴って、繰出しロール
を、つまりは繰出し軸23を回転不能に係止するロック
機構Gを構成してある。すなわち、切換レバー76の退
避位置から作用位置への操作に伴ってロックレバー78
も作用位置に揺動操作され、クランプ部材78aが六角
軸である駆動軸32の対向する2面に嵌まり込むのであ
る。
【0041】従って、全条一体で繰出し量調節を行うに
は、先ず、右又は左手で退避位置にある切換レバー76
を作用位置に揺動操作して、操作ロッド72を押し込ん
で調節作用状態にするとともに、ロック機構Gを作動さ
せて駆動軸32を回動不能にする。それから、その状態
を維持しながら左又は右手でハンドル75を回動操作
し、繰出し量調節機構Dを増減調節するのである。調節
が終了すれば、単に両手の握りを開放してやるだけで、
戻しバネ74の作用によって操作ロッド72が右方向に
押し戻され、切換レバー76が作用位置から退避位置に
一人でに戻る。
【0042】又、図2、図6等に示すように、手指操作
によって繰出し軸23を回転停止状態に係止するための
押え部材81を、6角断面どうしの嵌合によって繰出し
軸23に一体回転状態で装備してある。押え部材81
は、外周に滑り止め用の凹凸が形成された円形状のグリ
ップ81に構成されており、一方の手でグリップ81を
握って繰出し軸23を回り止めした状態で、他方の手で
回転調節具70を回動操作することのより、ワンウェイ
クラッチ33の存在に拘わらずに、各繰出し機構19単
独での繰出し量調節が行えるようにしてある。尚、グリ
ップ81は各繰出し軸23毎に設けてあり、計3個装備
されている。
【0043】図2に示すように、ケーシング22の前方
側に丸筒状の送風パイプ45を、その長手方向が車体横
幅方向に沿う状態で配置し、かつ、両端側にて支持ブラ
ケット46を介して横フレーム30に支持される状態で
設けてあり、送風パイプ45の横一側端部に備えたブロ
ア20の風が送風パイプ45内部に供給されるようにな
っている。ブロア20は電動モータ(図示せず)を駆動
源としており、そのON−OFFを切換える起動スイッ
チ84を、図2に示すように、ブロア20近くのホッパ
18前面の位置にステー85を介して装備してあり、運
転座席67から手を延ばしての操作を可能としてある。
【0044】図3に示すように、漏斗状の案内部26の
下端出口50に連通して機体後方に向けて開口する施肥
供給部51を形成し、そこに施肥ホース21を差込み装
着する。そして、施肥供給部51の前側には、下端出口
50と送風パイプ45の内部とを連通接続するエアー供
給部52が形成されており、エアー供給部52と施肥供
給部51とを、車体前後方向に沿って略一直線状に連な
るように形成してある。又、下端出口50の下側には、
それと排出管路48の内部とを連通接続する排出経路5
3を構成するための排出部54を形成してある。尚、送
風パイプ45の他端を、開閉自在な蓋体45aで通常は
閉塞してある。
【0045】繰出し機構19から繰り出された粉粒状の
肥料を、施肥ホース21に案内する供給作用状態と、排
出経路53に向けて案内する排出状態とに切り換え自在
な経路切換板55を、繰出し機構19の夫々に対応して
設けてある。経路切換板55は左右軸芯X周りで揺動自
在に枢支されており、案内部26の外部に設けられた切
換レバー56の操作によって、供給位置と排出位置とに
切換可能である。供給位置は、排出経路53を閉塞して
下端出口50に対して、施肥供給部51、即ち、施肥ホ
ース21及び送風パイプ45を連通する位置であり、排
出位置は、施肥供給部51の内部通路を閉塞して下端出
口50に対して、排出経路53及び送風パイプ45を連
通する位置である。
【0046】各排出部54の夫々には、排出される肥料
を機体前方下方に向けて案内排出する排出管路48を連
通接続する状態で設け、各排出管路48は、図1、図2
に示すように、左右両側の3本ずつのものが、夫々、肥
料案内方向下手側部分において大径の合流管路48aを
介して末端管路49に合流して左右両側部に振り分けて
あり、左右計2個の末端管路49から肥料を排出するよ
うに構成してある。
【0047】図2に示すように、末端管路49と、これ
と左右方向で最も離れた箇所に位置する繰出し機構の第
1排出管路48Aとを直線的に接続し、残りの排出管路
48B,48Cの夫々を合流管路48aを介して第1排
出管路48Aに接続してある。末端管路49は、ゴム等
によるジャバラホースに構成されるとともに、図1と図
10に示すように、前方に曲げ込んだ状態で機体のステ
ップ42の下方位置に解放自在に係止してある。
【0048】図10と図11を参照してさらに詳述する
と、ステップ42の後方には後輪用のフェンダ44を続
けて配置してあり、そのフェンダ44におけるステップ
42と同一の面を呈するステップ部44aの下方に末端
管路49を配置してあり、その管路先端部分49aを上
向き姿勢としてステップ部44aの裏側において受け具
88に嵌め込んで係止してある。従って、引張って受け
具88への嵌め込みを解除すれば末端管路49を取出す
ことができる。
【0049】そして、ステップ部44aの裏側に配置さ
れた支持部材89と、機体の中央部分で前後に延びる機
体フレームFとに亘る左右方向に補強部材47を架設し
てあり、フェンダ44を強度十分に支持するとともに、
その補強部材47を迂回するように末端管路49を曲げ
て係止してある。補強部材47は機体フレームF及びス
テップ部44a側の支持部材89とボルト連結してあ
り、取外せば機体フレームF部分の点検整備が行い易く
ものとなる。又、補強部材47は、支持部材89に連結
される乗降用ステップ90(図1参照)の前後中間に位
置しており、乗り降りの際に乗降用ステップ90がぐら
付かないように、その支持強度を補強する部材にもなっ
ている。
【0050】又、図11に示すように、樹脂製のフェン
ダ44のステップ部44aは、ナットを埋め込み成形す
る等により、裏側からステーである支持部材89にボル
ト60で固定する構造であり、零れた肥料によって腐食
し易いボルト類がステップ表面には露呈されないように
してある。
【0051】苗植付作業時に施肥を行う場合には、経路
切換板55を供給位置に切換えるとともに、ブロア20
の送風作動を開始し、繰出し機構19から所定量ずつ繰
り出された肥料を、風力によって下端出口50から施肥
供給部51及び施肥ホース21を通過して作溝器17に
向けて送り出して圃場に供給するのである。
【0052】植付作業終了後において、肥料ホッパ18
内に残った肥料を回収する場合には、切換レバー56を
排出位置に切り換えるとともに、繰出し機構19におけ
るブラシ27を繰出し回転体25から離間した肥料排出
位置に切換えて肥料を排出させ、かつ、ブロア20によ
る送風を実行する、そうして、排出された肥料を下端出
口50から排出経路53及び排出管路48を通過させ
て、解放状態の末端管路49から外部排出するようにな
る。従って、末端管路49に対応して回収容器等を位置
させれば肥料回収が可能である。
【0053】〔別実施形態〕図12に示すように、4条
植え田植機の施肥装置Aにおいて、繰出し機構19毎に
備えた4個の排出管路48A,48B,48C,48D
を、4つ股状合流管路48aを介して機体右(又は左)
端に配置した単一のジャバラ末端管路49に接続する構
造でも良い。この場合では、末端管路49と横方向で最
も遠い側の第1排出管路48Aと末端管路49とが直線
的に接続されるように合流管路48aを構成してある。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】施肥装置の背面図
【図3】肥料供給部の縦断側面図
【図4】施肥クラッチ及びロック具を示す側面図
【図5】施肥クラッチを示す平面図
【図6】繰出し量調節構造、及びグリップの構造を示す
断面図
【図7】退避位置にある状態のロック機構を示す正面図
【図8】作用位置にある状態のロック機構を示す平面図
【図9】ロック機構の作用を示す平面図
【図10】末端管路配策部分を示す側面図
【図11】末端管路、及びステップ部の支持構造を示す
正面図
【図12】4条用施肥装置における排出管路の集約構造
を示す背面図
【符号の説明】
4 植付部 17 作溝器 18 ホッパ 19 繰出し機構 21 供給管路 42 ステップ 44 フェンダ 44a ステップ部 47 補強部材 48,48B,48C 排出管路 48A 第1排出管路 49 末端管路 67 運転座席
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 善清 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 松村 哲也 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 坂野 倫祥 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 吉田 和正 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホッパからの粉粒体を繰り出す繰出し機
    構の複数を運転座席後側における機体に左右並列状態で
    搭載し、該繰出し機構から繰出された肥料を、植付部に
    装備された作溝器に連通する供給管路に導く作用状態
    と、機体下方に向けて排出するべく前記繰出し機構の下
    部に接続された排出管路に導く排出状態とに切換え自在
    に構成し、 繰出し機構毎に備えられた前記排出管路の複数を、前記
    繰出し機構の下方に配置された単一の末端管路に集約さ
    せるとともに、前記末端管路と、これと左右方向で最も
    離れた箇所に位置する繰出し機構の第1排出管路とを直
    線的に接続し、残りの排出管路の夫々を前記第1排出管
    路に接続してある粉粒体供給装置。
  2. 【請求項2】 前記末端管路をジャバラホースで構成し
    てある請求項1に記載の粉粒体供給装置。
  3. 【請求項3】 前記末端管路を曲げ込んだ状態で機体の
    ステップ下方位置に解放自在に係止してある請求項2に
    記載の粉粒体供給装置。
  4. 【請求項4】 前記末端管路を機体の左端又は右端に寄
    せて配置してある請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    粉粒体供給装置。
  5. 【請求項5】 機体のステップの後側に、該ステップと
    同一の高さレベルで連設されるステップ部を有した後輪
    用のフェンダを設け、前記ステップ部の下側に前記末端
    管路を配置するとともに、前記ステップの下方における
    機体左右方向の中央域で前後向き配置された機体フレー
    ムと前記ステップ部の裏側部分とに亘って補強部材を架
    設してある請求項1〜4のいずれか1項に記載の粉粒体
    供給装置。
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