JP2010000014A - 苗移植機 - Google Patents

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塩崎  孝秀
Yasuhiro Hayashi
靖浩 林
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和弘 竹川
Daisuke Imaizumi
大介 今泉
Manabu Namoto
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Abstract

【課題】粉粒体貯溜部内の薬剤や肥料などが無くなると補充が簡単に行える粉粒体吐出装置を備えた苗移植機を提供すること。
【解決手段】苗送り装置11から供給される苗を圃場に植え付ける苗植付装置13に、粉粒体貯溜部15からの粉粒体を苗送り装置11の苗載面に所定量づつ繰り出す繰出部17を備えた粉粒体吐出装置18を設け、該粉粒体吐出装置18を苗送り装置11に作業時の起立状態と非作業時の後側への倒伏状態とに姿勢を切替可能に支持アーム37で支持させ、粉粒体貯溜部15の上方に設けた蓋部16を開閉可能なフック15a,15bを貯留部15の前後両側に設け、蓋部16を前後両開きの構成とすることで、粉粒体を貯溜部15の後側から補充するときには前側へ蓋16が開けばよく、非散布作業時に粉粒体を貯溜部15から回収するときには後側へ貯溜部15を倒伏状態にして蓋部16を後側へ開け、該蓋部16により粉粒体を受ければ回収出来る。
【選択図】図3

Description

この発明は、苗載台上の苗に薬剤等の粉粒体を吐出する粉粒体吐出装置を備える苗移植機に関する。
従来、左右に複数設けた苗載部に苗を載せて左右移動して苗を一株分づつ前記苗載部に対応する左右に複数設けた苗取出口へ供給する苗載台と、苗取出口の苗を取って植え付ける左右に複数設けた苗植付装置を備える苗植付部を車体に設け、粉粒体となる肥料や薬剤を貯溜する粉粒体貯溜部と該粉粒体貯溜部内の粉粒体を所定量づつ繰り出す繰出部と該繰出部を駆動するモータを備えた粉粒体吐出装置を、支持フレームにより苗載台に支持させて設けた苗移植機となる乗用型田植機が知られている。
この乗用型田植機の粉粒体吐出装置の粉粒体貯溜部(ホッパ)から散布される薬剤や肥料などは、田植え直前の苗載台上の苗に供給されるが、薬剤や肥料などの粉粒体の散布作業は、散布むらの生じないように丁寧に散布する必要がある。そこで、粉粒体吐出装置を苗載置台の苗マット載置面と対向する位置に配設し、粉粒体吐出装置の駆動機構を苗載置台の苗送りベルトと連動連結すると共に、苗送りベルトに同ベルトへの動力の伝達及び切断を行うユニットクラッチと連動して、駆動の断続ができる構成とした乗用型田植機が開示されている。(特許文献1)。
特開2002−27895号公報
上記特許文献1記載の構成により、粉粒体吐出装置を苗載置台の苗マット載置面と対向する位置に配設し、薬剤の繰り出し駆動を苗送りベルトから取るために、圃場に植え付ける苗のみ薬剤を散布することができ、必要量のみ薬剤散布が行えて薬剤の浪費を防ぐことができる。
しかし、粉粒体貯溜部内の薬剤や肥料などが無くなると補充する必要があるが、蓋部を前後方向の一方にしか開閉出来ないので、蓋部の開け閉めに手こずることがあった。
そこで、本発明の課題は、粉粒体貯溜部内の薬剤や肥料などが無くなると補充が簡単に行える粉粒体吐出装置を備えた苗移植機を提供することである。
上記課題は、下記構成によって達成される。
すなわち、走行装置(2,3)を備えた走行車体(1)と、該走行車体(1)に連結した苗載面を有する苗送り装置(11)と、該苗送り装置(11)から取り出される苗を植え付ける苗植付装置(13)とを設けた苗移植機において、粉粒体を貯溜する粉粒体貯溜部(15)と、該粉粒体貯溜部(15)内の粉粒体を前記苗送り装置(11)の苗載面に所定量づつ繰り出す繰出部(17)とを備えた粉粒体吐出装置(18)を苗送り装置(11)に作業時の起立状態と非作業時の後側への倒伏状態とに姿勢を切替可能に支持アーム(37)で支持させて設け、該粉粒体吐出装置(18)の粉粒体貯溜部(15)の上方には蓋部(16)を設け、該蓋部(16)を開閉可能なフック(15a,15b)を粉粒体貯留部(15)の前後両側に設け、蓋部(16)を前後両開きの構成とした苗移植機である。
本発明によれば、薬剤や肥料等の粉粒体を粉粒体貯溜部(15)の後側から補充するときには前側へ蓋(16)が開けばよく、非散布作業時に粉粒体を粉粒体貯溜部(15)から回収するときには後側へ粉粒体貯溜部(15)を倒伏状態にして蓋部(16)を後側へ開け、該蓋部(16)により粉粒体を受ければ回収出来る。
この発明の実施の一形態の苗移植機1を図面と共に以下に説明する。
図1は本発明の一実施例の苗移植機の側面図であり、苗移植機の一例として6条植えの乗用型の田植機を示すものである。図2は、図1の田植機の平面図である。
図3は、図1の田植機の粉粒体吐出装置付近の要部の側面図であり、図4は、図1の田植機の粉粒体吐出部の要部の背面図である。また、図5は図3の粉粒体吐出装置の要部の側断面図である。なお、以下の説明では田植機の前進方向を前側、後退方向を後側といい、前進方向に向いて左右方向をそれぞれ左側、右側ということにする。
車体1の前後には走行車輪としての左右一対の前輪2,2及び後輪3,3が架設されている。車体上前部には操作ボックス4及びステアリングハンドル5等を有する操縦装置が設置され、また、車体後方部には昇降可能な苗植付部6が装備されている。操縦装置の後側に運転席9が設置され、運転席の下側に田植機の各部に動力を伝達するエンジンEが搭載されている。
苗植付部6は、車体の後部に昇降リンク機構7を介して昇降可能に装着され、昇降用油圧シリンダ8の伸縮作動により昇降する構成である。昇降用油圧シリンダ8を制御する昇降用油圧バルブV(図2)は、機体右側部のステップフロアFの下方に設けられている。
また、この苗植付部6には、左右に複数設けた各々の苗載部11eにマット苗を載せて左右に往復動し、苗を一株分づつ各条における前板11aの苗取出口11bに供給すると共に横一列の苗を全て苗取出口11bに供給すると苗送りベルト11cにより苗を下方に移送する苗載台となる苗タンク11が備えられている。さらに苗植付部6には、先端が閉ループ軌跡P(図1)を描いて作動する苗植付具12で一株分の苗を切取って土中に植込む6条分の苗植付装置13、苗植付面を滑走しながら整地するフロート(サイドフロート)14L,14R、センタフロ−ト14C等を備えた構成としている。
走行車体1の前部側にミッションケース20が配置され、そのミッションケース20の左右側面部から前輪アクスルケース(図示せず)が側方に延び、その左右両端に変向可能に設けた前輪ファイナルケース21に前輪2,2が回転自在に軸支されている。また、ミッションケース20の背面部にメインフレーム22の前端部が固着されており、そのメインフレーム22の後端部から左右側方に延びるリヤフレーム(図示せず)の先端部に固定して設けた後輪伝動ケース23に後輪3,3が回転自在に支承されている。
原動機となるエンジンEからの回転動力は、ミッションケース20への入力伝動機構として、エンジン出力プーリ24からベルト25を介して静油圧式無段変速装置26の入力軸に伝えられ、この入力軸から油圧ポンプを駆動し、更に、静油圧式無段変速装置26の出力軸からミッションケ−ス20内のミッション入力軸に伝達されるようになっている。該ケ−ス20内のミッションに伝達された回転動力は、ケ−ス20内のトランスミッションにて変速された後、走行動力と外部取出動力とに分岐して取り出される。そして、走行動力は、前輪2,2及び後輪伝動軸27から後輪伝動ケ−ス23のギヤ機構を介して後輪3,3を駆動する。また、外部取出動力は、ミッションケース20からの出力伝動機構として、PTO出力軸(図示せず)、植付クラッチケース28内に設けるコンピュータ制御可能な植付モータ30等を介して植付伝動軸31に伝達され、更に、植付伝動軸31によって苗植付部6へ動力伝動されるようになっている。
静油圧式無段変速装置26は、操作ボックス4の側部に設けられた変速レバ−33の前後方向の操作で駆動し、機体の前進及び後進制御を司るように構成され、該変速レバー33を前方に向けて操作するほど前進走行速度は速くなるようになっている。また、走行速度に対する苗植付具12の作動周期を変更する株間変更手段が備えられ、操作ボックス4の下方に設けられた株間変更レバー35の操作で株間変更を行うようにしている。
苗植付部6は6条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50、苗を載せて左右往復動して苗を一株づつ各条の苗取出口11b、…に供給する苗載部11eなどを有する苗タンク11、及び前記苗取出口11b、…に供給された苗を圃場に植付ける苗植付装置13、…等を備えている。
苗植付部6の下部には中央にセンターフロート14C、その左右両側にサイドフロート14L,14Rがそれぞれ設けられている。これらフロート14C、14L,14Rを圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート14C、14L,14Rが泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置13、…により苗が植付けられる。各フロート14C、14L,14Rは圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート14Cの前部の上下動が上下動検出機構(図示せず)により検出され、その検出結果に応じ前記昇降用油圧シリンダ8を制御する油圧バルブVを切り替えて苗植付部6を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
苗植付部6は、詳細には図示しないが、植付伝動軸31(図1)を介して走行車体側の動力により、その苗載部11e、…は左右に摺動自在であり、この左右往復動により、苗載部11eの最下段に位置する苗を苗取出口11b(図2)に供給し、該苗を苗植付装置13、…によって圃場に植え付ける。苗載部11e、…が左右行程の端部まで移動して最下段の苗が全て植付けられると、苗送りベルト11cが作動して、苗載部11e上の苗を1段分だけ下方へ移送する。
植付伝動軸31によって苗植付部6へ伝動される動力は、苗植付部6に備える植付伝動ケース50内へ伝動され、該植付伝動ケース50内から各条の苗植付装置13及び苗送りベルト11cへ伝動される。植付伝動ケース50内で動力を分岐して各2条毎の単位で苗植付装置13へ伝動する分岐伝動部50aが設けられ、該分岐伝動部50aの伝動を入切する部分クラッチ51(図2)が設けられ、部分クラッチ51により苗植付装置13を2条毎に停止させることができる。
苗植付装置13の作動及び停止を隣接する2条づつの単位で切り替える部分クラッチ51は、畦際での作業時に「切」に操作されることが多いことから、通常「畦クラッチ」と呼ばれている。
なお、畦クラッチ51の操作に連動してそれに対応する植付条の苗送りベルト11cも停止させる連動機構が設けられている。畦クラッチ51を操作する各々の畦クラッチレバー52が運転席9の側方に設けられ、該畦クラッチレバー52の操作位置を検出する畦クラッチセンサ52a(図1)が設けられている。
苗タンク11のマット苗の載置面と対向する位置には、薬剤や肥料等の粉粒体を貯溜する粉粒体貯溜部15と粉粒体を所定量づつ繰り出す繰出部17と前記粉粒体貯溜部15に開閉可能に設けられた蓋部16とからなる粉粒体吐出装置18が配設されている。なお、粉粒体吐出装置18は図1及び図2に図示していない。また、繰出部17は、苗タンク11の2条毎の苗載部11eに対応して2条分づつ設けられ、2条分の苗載部11eにわたる左右長の繰出ローラ17a(図5)により粉粒体を繰り出す構成となっている。
繰出ローラ17aは、該ローラ17aに対応する各2条毎のモータ19の駆動により、該モータ19の出力ギヤ19aと噛み合う従動ギヤ53に伝動され、該従動ギヤ53と一体回転して駆動する構成となっている。前記モータ19は繰出部17の後側に配置され、繰出部17の前側には前記従動ギヤ53の歯を検出して繰出ローラ17aの回転量を検出する各2条毎の繰出回転センサ54が設けられ、該繰出回転センサ54の検出に基づいて繰出ローラ17aが設定量回転するようにモータ19を制御装置となる制御ボックス55(図4)により駆動制御する構成となっている。
なお、制御ボックス55により、モータ19は、苗送りベルト11cの作動を検出する苗送りセンサ56の検出に基づいて、苗送りベルト11cの作動に連動して駆動する。また、制御ボックス55により、畦クラッチセンサ52a(図1)が畦クラッチ51が切状態であることを検出すると、苗送りセンサ56の検出に拘らず、モータ19が駆動しない構成となっている。なお、前記モータ19と繰出回転センサ54とは、繰出部17の前後に振り分けて配置されているので、修理や取付あるいは取外し等のメンテナンス時に互いが邪魔にならず、メンテナンスを容易に行える。
粉粒体吐出装置18は、支軸36を支点として回動可能な支持アーム37に装着支持され、散布作業時の起立姿勢と非散布作業時の倒伏姿勢とに切替変更できる構成としている。粉粒体吐出装置18を倒伏姿勢に切り替えた時には、粉粒体貯溜部15の供給口が下向きとなり粉粒体が流れ落ちるようになっている。そして、この粉粒体貯溜部15に対しヒンジ16a(図3)を介して揺動開閉可能な蓋部16を開けると、この蓋部16が流れ落ちる粉粒体を受け入れできるように上向き姿勢となる構成としている。また、この蓋部16の容積は、貯溜部15の容積と略同一若しくは貯溜部より大きく設定している。
粉粒体吐出装置18を倒伏姿勢に切り替えた時、吐出装置18の後部がフロート14の後部と略同一位置若しくはそれよりもやや前方に位置するよう構成することで、外部からの干渉を防いで粉粒体吐出装置18自体の破損を防止するようにしている。
また、粉粒体吐出装置18を支持する支持フレーム38は、苗タンク11のマット苗毎に仕切られた仕切突条部11d上に沿わせて設けることにより、仕切突条部11dより内側に離れた位置に設ける場合のように苗葉の絡まりや苗滑り、苗切断の発生を防ぐことができる。
繰出部17の繰出口部17b(図5)は、ブラシ17cの取付側とは反対側の下部がブラシ取付側よりLの距離だけ下方に長くすることで、粉粒体の飛散を防止するように構成している。繰出部17の繰出口部17bに連設する粉粒体吐出筒39は、吐出装置18の保持枠40の中に収納するように構成することで、コンパクトな構成とすることができる。
そして、本実施例の田植機は苗載部11eの苗を左右移動して一株分ずつ苗取出口11bへ供給し、横一列の苗が苗取出口11bから取り出されたら、次列の苗を苗送りベルト11cにより下方に移送して苗取出口11bへ送る苗タンク(苗送り装置)11と、粉粒体貯溜部15内の粉粒体を繰出部17から所定量づつ繰り出して苗載部11e上の苗に粉粒体を吐出する粉粒体吐出装置18の他に、該粉粒体吐出装置18により粉粒体を吐出する位置の苗葉に作用して該苗葉を除ける苗葉除け装置60(図3)を設けている。このように、苗葉除け装置60を設けることで、粉粒体が吐出される位置の苗葉を除けるので苗の床部に粉粒体を供給できる。
図3に示すように、モータ19のモータ軸19bに一端部が固着連結した側面視L字型のクランク43を設け、該クランク43の他端部にはピン47によってアーム41の一端部を回動可能に連結させている。L字型のクランク43は2本の上側クランク43a(短いアーム)、下側クランク43b(長いアーム)をピン46によって回動可能に連結させたものであり、更にアーム41の他端部に設けた穴に苗除けロッド45を挿入して固着連結させており、苗除けロッド45は苗載部11eの苗載面の左右方向全幅にわたって横架されている。
そして、アーム41のクランク43及び苗除けロッド45との連結部の中間付近にはピン48を設け、アーム41と支持アーム37を回動可能に連結させている。したがって、アーム41は支持アーム37との連結部(ピン)48を中心として上下方向(矢印B方向)に揺動可能な構成であり、これらモータ19、モータ軸19b、L字型のクランク43、アーム41、苗除けロッド45、ピン46、ピン47、ピン48等により苗葉除け装置60を構成している。
制御ボックス55による制御によってモータ19が駆動すると、モータ軸19bの回転により、上側のクランク43aがモータ軸19bの動きに沿って回転する。下側のクランク43bは上端部のピン46の動きに沿って上下に動き、下端部のピン47も上下動するため、アーム41は該ピン47の動きに伴い支持アーム37との連結部48を中心として上下に揺動する。したがって、アーム41に連結した苗除けロッド45は連結部(ピン)48を中心として矢印B方向に上下に揺動する。
このようにモータ19の駆動により苗除けロッド45が上方に回動すると、苗除けロッド45は苗載部11e上の苗の葉よりも上側に位置するため苗葉には当たらず作用しないが、苗除けロッド45が下方に回動すると苗除けロッド45が苗載部11e上の苗の葉に当たって葉が傾倒されることで粉粒体が吐出される位置の苗の葉を除け、粉粒体吐出筒39の下方に空間が形成されてマット苗の植付け根元である床部に薬剤などの粉粒体が散布される。
このように、苗葉除け装置60はモータ19の作動に連動していることから、粉粒体吐出装置18の繰出ローラ17aによる粉粒体の繰出動作、すなわち粉粒体吐出筒39からの吐出作動に、モータ19の駆動を介してモータ軸19bから上述のアーム41、クランク43、ピン46、47、48等の連動機構Aにより連動して、苗除けロッド45を作動させることができる。したがって、制御装置となる制御ボックス55によりモータ19の駆動を、粉粒体吐出装置18の粉粒体吐出筒39から吐出される粉粒体の吐出動作に連動させて、粉粒体の吐出時にはアーム41の苗除けロッド45側を下方に回動させて苗除けロッド45を下ろすように制御することで、粉粒体が吐出される位置の苗の葉を除けることができる。一方、粉粒体の非吐出時には、アーム41の苗除けロッド45側を上方に回動させて苗除けロッド45を上げるように制御することで、苗葉に作用しないようにすることができる。
従来技術では、苗載台11上の苗を下方に移送して苗が苗葉除け用の抵抗棒の横架された位置に到達すると、抵抗棒が常時作用する。そして、苗が抵抗棒の横架された位置よりも下方に移送されるまでの間、ずっと抵抗棒による作用を受けることになる。したがって、従来技術による苗葉除けでは、苗載台11上の苗に常時長く作用するため、苗を下方に送る際の抵抗となってしまう。
しかし、本実施例による田植機の苗葉除け装置60は、粉粒体吐出装置18の粉粒体の吐出動作に連動して粉粒体吐出装置18から粉粒体が吐出される位置の苗葉に作用して苗葉を除けるので、粉粒体の非吐出時には苗葉に作用しない。したがって、苗葉除け装置60の苗除けロッド45が苗送りの抵抗となることがなく、苗タンク11上の苗の位置が不適正になることを防止でき、苗の植付け作業が適正に行える。
また、図3及び図4に示すように、苗タンク11の両側面(最も外側)に、薬剤などの粉粒体が外へ飛散することを防止するフェンス63を設けると良い。苗タンク11の両側面にフェンス63を設けることで、粉粒体吐出装置18の繰出ローラ17aから吐出する粉粒体が苗タンク11の外側に飛散しないため、粉粒体が無駄に散布されることがなくなって、散布効率を高めることができる。
粉粒体貯溜部15には揺動開閉可能な蓋部16が設けられているが、蓋部16は粉粒体吐出装置18の機体前後のいずれの側にも開放可能なようにヒンジ16a、16bを介して粉粒体貯溜部15に接続している。また粉粒体吐出装置18の前後のいずれの側にも蓋部16の係止用のフック15a、15bをヒンジ16a、16bに対応した箇所に設けており、該フック15a、15bのいずれかの係止を開放することで、それぞれに対応したヒンジ16a、16bを中心に蓋部16を開けることができる。
粉粒体貯溜部15から薬剤などを外部に排出するときは、図3の二点鎖線の位置に移動させた粉粒体貯溜部15の蓋部16を開け、繰出ローラ17aを圃場に粉粒体を散布する場合とは逆方向に回転させる。こうして粉粒体貯溜部15内の粉粒体を容易に外部(上向きに開放した蓋部16の中など)に排出できる。
また、図3の二点鎖線の位置にある蓋部16を粉粒体貯溜部15から取り外し可能にすると、前記粉粒体の排出時に蓋部16に貯まった粉粒体を蓋部16に長手方向を傾けて蓋部16内の粉粒体を袋などに入れることができる。
このとき蓋部16の一部を図6に斜視図で示すが、蓋部16の両端部のキャップ16c,16ccを回動自在とすることで粉粒体を外部に排出し易くなる。また、キャップ16cにはシュータとなる凹溝16c1を設けることでは粉粒体を外部、とくに袋などに一層排出し易くなる。
図7により、運転席9の直後に配置する図示しない施肥タンクから施肥ホースを経由して苗植付具12による圃場への苗の植え付け部位に肥料を送給する機構が作動すると、肥料をこまめにまんべんなく圃場に播くことができる構成について説明する。
施肥タンクの下方には、図7(a)に示すように該施肥タンクから落下する肥料を施肥ホース(図示せず)に一定量毎送り出す繰出ロール(図示せず)の駆動軸62を備えている。
該繰出ロール駆動軸62にはロール駆動アーム63が一体的に取り付けられている。そして該ロール駆動アーム63の先端には第1ロッド64の一端が回動自在に連結し、該
第1ロッド64の他端には「く」字状に折れ曲がった施肥量調節アーム66の一端が回動自在に連結している。該施肥量調節アーム66の「く」字状の中心部の支点66aは機体に回動自在に支持されており、施肥量調節アーム66の「く」字状の他端部には第2ロッド67の一端が連結し、該第2ロッド67の他端が回転クランクアーム69に連結している。該回転クランクアーム69は植付クラッチケース28内の動力伝達機構からの伝動軸28aに直結している。
従って、回転クランクアーム69が一回転する間に施肥量調節アーム66は中心部の支点66aを中心に破線位置と実線位置の間を揺動する。該施肥量調節アーム66の前記揺動中に第1ロッド64も破線位置と実線位置の間を揺動するが、その間にロール駆動アーム63は繰出ロール駆動軸62を中心に2往復の揺動をする。
前記ロール駆動アーム63の2往復の揺動を図7(b)で説明する。
施肥量調節アーム66の折れ曲がり部の一方を鉛直方向に向けた場合(図7(b)に示す位置)に第1ロッド64が(イ)方向に揺動するとロール駆動アーム63は(イ)方向(上方向)に動き、第1ロッド64の支点越えにより第1ロッド64が(ロ)方向に動くと、ロール駆動アーム63も(ロ)方向(下方向)に動く。同様に第1ロッド64が(ハ)方向に揺動するとロール駆動アーム63は(ハ)方向(上方向)に動き、第1ロッド64の支点越えにより第1ロッド64が(ニ)方向に動くと、ロール駆動アーム63も(ニ)方向(下方向)に動く。こうして、回転クランクアーム69が一回転する間にロール駆動アーム3は繰出ロール駆動軸62を中心に2往復の揺動をする。
その結果、図7(c)に圃場での肥料の播かれ方を示すように、同一距離を機体が進行する間に従来の構成では1回当たり施肥量Aであったとすると、本実施例の構成では1回当たり施肥量A/2を2回播くことができる。
このように従来は1回の施肥タイミングで肥料を播く量が多い。特に施肥量が増えるとそのようになり易かったが、本実施例の上記構成により、肥料の播かれるタイミングが小分けになり、よりまんべんなく肥料を圃場面に播くことができる。従来と比べると、同じ施肥量においてロール駆動アーム63の1回の振り角は半分になり、肥料を播くタイミングは2倍になる。つまり、少量をこまめに播くことができる。
植付時、圃場が硬くて田植機の走行部が前上がりになって進んでしまうようなときは、フロート14などに取り付けられた硬軟センサ(図示せず)で感知して後輪3を両方スイングさせる構成にすると、土が硬い圃場でも走行部の前後の傾きを小さくして植付姿勢を良くすることができる。
図8に機体の一部の側面図(図8(a))と平面図(図8(b))を示すように機体横方向に出ている線引きマーカ70を後輪前方を回動中心としてほぼ水平に回動(引き上げ)させることにより、引き上げ時はサイドマーカの役割をし、従来のサイドマーカの部品がいらなくなり、部品点数削減、コストダウンになる。
図8において、線引きマーカ70を機体横方向(実線位置)に向けたときは、マーカ70の先端は機体がUターンした後、次の列の苗を圃場に植え付ける位置を示すセンタラインを引くことができ、該線引きマーカ70の先端を機体前方側に回動させたとき(点線位置)には線引きマーカ70の先端が持ち上がり、既植付部にある苗に当たること無く、苗の上方に位置して、サイドマーカの役割を果たす。
従来、線引きマーカ70は苗タンク前側で苗タンク11に沿って上方向に引き上げることができる構成とし、サイドマーカは機体前方に付いていたが、上記構成により、従来のサイドマーカの部品がいらなくなり、部品点数削減、コストダウンができる。
本発明の苗移植機は、田植機に限らず、野菜苗などのその他の苗を植え付ける苗移植機として利用可能性がある。また、乗用型の苗移植機でも歩行型の苗移植機でもよい。
本発明の一実施例の乗用型の田植機の側面図である。 図1の田植機の平面図である。 図1の田植機の粉粒体吐出装置付近の要部の側面図である。 図1の田植機の粉粒体吐出部の要部の背面図である。 図3の粉粒体吐出装置の要部の側断面である。 図1の田植機の粉粒体吐出装置の蓋部を開放した状態で粉粒体を外部に排出する様子を示す斜視図である。 図1の田植機の運転席の直後に設けた施肥タンクから肥料を繰出す繰出ロールの駆動軸の作動を説明する図である。 線引きマーカの作動を説明する田植機の一部の側面図(図8(a))と平面図(図8(b))である。
符号の説明
1 車体 2 前輪
3 後輪 4 操作ボックス
5 ステアリングハンドル 6 苗植付部
7 昇降リンク機構 8 昇降用油圧シリンダ
9 運転席 11 苗タンク(苗送り装置)
11a 前板 11b 苗取出口
11c 苗送りベルト 11d 仕切突条部
11e 苗載部 12 苗植付具
13 苗植付装置 14 フロート
15 粉粒体貯溜部 15a、15b フック
16 蓋部 16a、16b ヒンジ
16c キャップ 16c1 凹溝
17 繰出部 17a 繰出ローラ
17b 繰出口部 17c ブラシ
18 粉粒体吐出装置 19 モータ
19a ギヤ 19b モータ軸
20 ミッションケース 21 前輪ファイナルケース
22 メインフレーム 23 後輪伝動ケース
24 プーリ 25 ベルト
25a 底蓋部 26 HST
27 後輪伝動軸 28 植付クラッチケース
28a 伝動軸 30 植付モータ
31 植付伝動軸 33 変速レバ−
35 株間変更レバー 36 支軸
37 支持アーム 38 支持フレーム
39 粉粒体吐出筒 40 保持枠
41 アーム 43 L字型クランク
43a 上側クランク 43b 下側クランク
45 苗除けロッド 46、47、48 ピン
50 植付伝動ケース 50a 分岐伝動部
51 部分クラッチ 52 部分クラッチレバー
52a 部分クラッチセンサ
53 従動ギヤ 54 繰出回転センサ
55 制御ボックス 56 苗送りセンサ
60 苗葉除け装置 62 繰出ロール駆動軸
63 ロール駆動アーム 63 フェンス
64 第1ロッド 66 施肥量調節アーム
66a 支点 67 第2ロッド
69 回転クランクアーム
70 線引きマーカ E エンジン
F ステップフロア P 閉ループ軌跡
V 昇降用油圧バルブ

Claims (1)

  1. 走行装置(2,3)を備えた走行車体(1)と、該走行車体(1)に連結した苗載面を有する苗送り装置(11)と、該苗送り装置(11)から取り出される苗を植え付ける苗植付装置(13)とを設けた苗移植機において、
    粉粒体を貯溜する粉粒体貯溜部(15)と、該粉粒体貯溜部(15)内の粉粒体を前記苗送り装置(11)の苗載面に所定量づつ繰り出す繰出部(17)とを備えた粉粒体吐出装置(18)を苗送り装置(11)に作業時の起立状態と非作業時の後側への倒伏状態とに姿勢を切替可能に支持アーム(37)で支持させて設け、
    該粉粒体吐出装置(18)の粉粒体貯溜部(15)の上方には蓋部(16)を設け、該蓋部(16)を開閉可能なフック(15a,15b)を粉粒体貯留部(15)の前後両側に設け、蓋部(16)を前後両開きの構成としたことを特徴とする苗移植機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014212718A (ja) * 2013-04-24 2014-11-17 井関農機株式会社 施肥装置
JP2016067303A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 井関農機株式会社 苗移植機

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