JP6157053B2 - 水田作業機 - Google Patents
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Description
又、播種装置及び施肥装置に対して干渉するおそれが少ない状態でマーカーを格納することが可能となる。
このように必要に応じて薬剤散布装置を着脱させることができ、使い勝手のよいものとなる。
このように必要に応じて薬剤散布装置を位置変更させることができ、使い勝手のよいものとなる。
〔全体構成〕
図1に示すように、左右一対の前車輪1と左右一対の後車輪2とを備えた走行機体3の中央に運転座席4を備え、この走行機体3の後端にリンク機構5を介して昇降自在に作業部Aを連結して水田作業機が構成されている。運転座席4の近傍には、左右の前車輪1を操向操作するステアリングハンドル6、走行用変速レバー7、作業部Aの昇降操作等を行う操作レバー8等が備えられている。
そして、この前後向き伝動ケース26内の横向き伝動軸23から播種装置9及び施肥装置10に動力が伝達されるように伝動系が構成されているが、具体的な伝動構造については後述する。
播種装置9は、播種される種子として鉄コーティング処理が行われた種籾を用い、整地フロート12で整地された圃場面に対して4条分の播種を行うように構成されている。具体的には、複数の種子を1株分として前後方向に間隔をあけて播種するいわゆる点播を行うように構成されている。そして、この播種装置9では、鉄コーティング処理が行われた種籾を用いることにより、鳥害を抑制しながら圃場面への表面播種を実現している。
又、この案内筒29は、ロックレバー33により種子繰出し部28の下端に保持され、ロックレバー33の操作により種子繰出し部28の下端から分離できるように構成されている。また、種子繰出し部28の後面側には着脱自在にカバー34を備え、このカバー34を取り外すことにより、繰出しロール30を露出させてメンテナンスを行えるように構成されている。
図8に示すように、ローリング軸芯Xの下部位置に備えられた入力軸21を介して前後向きの外部出力軸18からフィードケース19内のベベルギア35を介して横向き入力軸36に動力が伝達され、横向き入力軸36から伝動チェーン37及び各条クラッチ38を介して同一軸芯上に位置する左右両側の横向き伝動軸23に動力が伝達され、さらに、左右両側の横向き伝動軸23の横側外方側端部から夫々、伝動チェーン25を介して左右一対の播種駆動軸41に動力が伝達されるように伝動系が構成されている。
図4及び図6に示すように、左右両側の前後向き伝動ケース26に対して、その機体後部の上部側箇所において、フランジ部45に共締め連結された左右一対のブラケット46を介して、播種装置9における機体横幅方向に沿って延びる角筒状の播種フレーム47が固定状態で支持されている。
又、図4に示すように、4個の種子繰出し部28のケース部48がこの播種フレーム47にボルト連結にて固定され、又、播種フレーム47に連結された軸支用のブラケット49にてロール軸43が回動自在に支持されている。このようにして播種フレーム47により4個の種子繰出し部28が繰出し操作な可能な状態で安定的に支持されている。
図4及び図7に示すように、施肥装置10は、2条分の肥料を貯留する肥料貯留部としての肥料ホッパー56が2個備えられ、夫々の肥料ホッパー56から肥料を繰り出すように夫々2個ずつ合計4個の肥料繰出し部57が備えられ、各肥料繰出し部57から繰り出された肥料を流下案内する4本の施肥ホース58を備えて構成され、施肥ホース58により流下案内される肥料を供給するための溝を圃場面に作成する作溝器59と、溝内に供給された肥料を埋め込むための埋め込み用案内体60とが備えられている。
図7に示すように、前記各肥料繰出し部56の繰出しロール66を回転駆動する施肥駆動軸67が断面六角形に形成され、左右2個ずつの繰出しロール66と一体回動する状態で且つ左右2分割される状態で設けられている。そして、左右両側の施肥駆動軸67の長手方向の途中部に一体回動自在に一方向クラッチを介して揺動操作アーム68が備えられ、この揺動操作アーム68の揺動端部と左右両側の横向き伝動軸23の軸端に取り付けられた回転アーム69とを押し引きロッド70を介して連動連結させている。
この施肥装置10は、播種装置9と同様に、左右両側の前後向き伝動ケース26にて支持される構成となっている。すなわち、図4、図5及び図7に示すように、左右両側の前後向き伝動ケース26の夫々に対して、その機体前部の上部側箇所において、フランジ部45に共締め連結され且つ上方に延びる状態で縦向き支持フレーム71が設けられている。
図3に示すように、薬剤散布装置11は、上部位置の除草剤等の薬剤が貯留される薬剤ホッパー78を備えると共に、この下部位置に本体ケース79を備え、この本体ケース79内に、薬剤ホッパー78に貯留された粉粒状の薬剤を繰り出すように電動モータや電磁ソレノイドで駆動される繰出し機構80と、この繰出し機構80から繰り出された薬剤を飛散させるように電動モータで駆動される拡散羽根81とを備えて構成されている。薬剤ホッパー78は、内部の薬剤の貯留量を視覚によって確認できるように透明樹脂製の材料にて構成されている。
図3及び図4に示すように、夫々が機体横幅方向に沿って延びる播種フレーム47及び施肥フレーム75の機体横幅方向の中央部同士を前後方向に沿って連結する中央前後向きフレーム82が、播種フレーム47よりも機体後方側に向けて大きく突出する状態で設けられ、その突出側端部に薬剤散布装置11が着脱自在に支持されている。
図11に示すように、左右両側の前後向き伝動ケース26の夫々に対して、その機体前部側箇所において、フランジ部45にマーカー支持フレーム85の基端側取り付け部85aが共締め連結されている。この基端側取り付け部85aは、前後向き伝動ケース26のフランジ部45に共締め連結されるとともに、縦向き支持フレーム71の基端側支持部72も共に締め付け連結する構成となっている。すなわち、マーカー支持フレーム85の基端側取り付け部85aは板材にて形成され、上部及び下部の両側部でフランジ部45に共締め連結されており、縦向き支持フレーム71の基端側支持部72の一方側箇所は、基端側取り付け部85aの上部側箇所にてフランジ部45に共締め連結されている。
上述した説明から明らかなように、種子繰出し部28を機体横幅方向に4つ並べて構成されている播種装置9に機体横幅方向に沿って延びる状態で機体横幅方向に沿って延びる播種フレーム47が備えられ、又、肥料繰出し部57を機体横幅方向に4個並べて構成されている施肥装置10に機体横幅方向に沿って延びる施肥フレーム75が備えられ、それらの播種及び施肥フレーム47,75によって4個の種子繰出し部28及び肥料繰出し部57を一連に連なった安定した状態で支持することができる。
この水田作業機では、走行機体3を走行させながら播種装置9と、施肥装置10と、薬剤散布装置11と、を作動させることにより、整地フロート12で整地された平坦な圃場面に対して播種装置9の4つの種子繰出し部28から設定量の種籾(種子)が繰り出され、自重による4条の点播が行われる。これと同時に薬剤散布装置11の拡散羽根81によって4条の幅の全領域に対する薬剤の散布が行われる。また、施肥装置10の4つの施肥繰出し部57から施肥ホース58を介して作溝器59に供給され圃場面下に対する施肥が行われる。
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成してもよい。
3 走行機体
5 リンク機構
5c 縦リンク
9 播種装置
10 施肥装置
11 薬剤散布装置
12 整地フロート
13 マーカー
17 後輪駆動ケース
27 種子貯留部
28 種子繰出し部
56 肥料貯留部
57 肥料繰出し部
78 薬剤貯留部
80 薬剤繰出し部
A 作業部
X ローリング軸芯
Claims (13)
- 走行機体の後部にリンク機構が備えられ、前記リンク機構の後端の縦リンクにおける機体前後向きのローリング軸芯周りでローリング自在に作業部が連結されて、前記作業部が前記リンク機構を介して昇降自在並びにローリング自在に構成され、
前記作業部が、種子貯留部に貯留される種子を複数の種子繰出し部から繰出して圃場に供給する播種装置と、肥料貯留部に貯留される粉粒状の肥料を複数の肥料繰出し部から繰出して圃場に供給する施肥装置とを前後に並ぶ状態で備えて構成されている水田作業機であって、
圃場面に接地する整地フロートが前記作業部の下部に備えられ、後車輪を支持する後輪駆動ケースが前記走行機体の後部に備えられて、
前記播種装置における複数の種子繰出し部が前記ローリング軸芯と略等しい高さに位置する状態で備えられ、且つ、前記作業部が、平面視で前記縦リンクと重複するように前記縦リンクの上側に張り出し、
前記整地フロートが、側面視で前記後輪駆動ケースと前記後車輪の接地部分との間の高さに位置する状態で、前記作業部が、平面視で前記後車輪の後部と重複するように前記後車輪の後部の上側に張り出している水田作業機。 - 前記施肥装置における複数の肥料繰出し部が前記ローリング軸芯よりも上方側に位置する状態で備えられている請求項1記載の水田作業機。
- 前記施肥装置における前記肥料貯留部の上端部が前記播種装置における種子貯留部の上端部よりも上方に位置する状態で、前記施肥装置と前記播種装置とが配備されている請求項1又は2記載の水田作業機。
- 前記作業部の左右両側に、圃場面に走行指標を描く作用姿勢と機体内方側に引退する格納姿勢とにわたり姿勢変更自在なマーカーが備えられ、
前記播種装置及び前記施肥装置の夫々が、前記格納姿勢にある前記マーカーの上端部よりも下方側に位置する状態で備えられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の水田作業機。 - 前記播種装置が、前記種子繰出し部から繰出された種子を前記種子繰出し部の直下に位置する状態で設定された播種位置にて圃場に供給するように構成され、
前記施肥装置が、前記肥料繰出し部から繰出された肥料を前記播種位置に対して近接させた状態で設定された施肥位置にて圃場に供給するように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の水田作業機。 - 前記施肥装置が前記播種装置よりも機体前方側に位置する状態で備えられている請求項1〜5のいずれか1項に記載の水田作業機。
- 前記播種装置及び前記施肥装置よりも機体後方側に位置する状態で、薬剤貯留部に貯留される粉粒状の薬剤を薬剤繰出し部から繰出して圃場に散布する薬剤散布装置が備えられている請求項1〜6のいずれか1項に記載の水田作業機。
- 前記薬剤散布装置における前記薬剤貯留部の上端部が、前記播種装置における種子貯留部及び前記施肥装置における肥料貯留部のうち機体後方側に位置するものの上端部よりも上方に位置する状態で、それらが配備されている請求項7記載の水田作業機。
- 前記薬剤散布装置が前記作業部に着脱自在に備えられている請求項7又は8記載の水田作業機。
- 前記薬剤散布装置が、前記播種装置及び前記施肥装置よりも機体後方側に位置する作業用位置と、その作業用位置よりも機体前方上方側に向けて変位した退避位置とにわたって位置変更可能に支持されている請求項7又は8記載の水田作業機。
- 前記薬剤散布装置が、平面視において前記整地フロートの後端部よりも機体後方側に位置する状態で備えられている請求項7〜10のいずれか1項に記載の水田作業機。
- 前記播種装置の種子貯留部の一部分及び前記施肥装置の一部分が、平面視において前記整地フロートの一部分と重複する状態で備えられている請求項1〜11のいずれか1項に記載の水田作業機。
- 前記播種装置における前記種子繰出し部が、平面視において前記整地フロートの後側に位置してその整地フロートと重複しない状態で備えられている請求項1〜12のいずれか1項に記載の水田作業機。
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