JP5612315B2 - 水田作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の整地フロートを有する水田作業装置が走行機体に備えられている水田作業機に関し、詳しくは、圃場面に溝を形成する技術に関する。
上記のように構成された水田作業機として特許文献1には、乗用型走行車体の後端に対し、複数の種子繰出部で種子ホッパーの種子を繰出して圃場に播種を行うものが示されている。また、この特許文献1では、左右後輪の通過跡に溝切り装置を配置することで、走行に伴い圃場面に溝を形成する溝切り装置が示されている。
特開2002‐223612号公報
特許文献1に記載されるように、船形の溝切り装置を備えたものでは、播種と同時に圃場面に溝を形成できるため、圃場に播かれた種子が成長する際に、圃場の水はけを良くする。しかしながら、水分を含んだ圃場の泥土が軟質である場合には、溝切り装置で溝を形成した直後に側方から泥土が流れ込み溝を浅くすることも考えられる。
特に、特許文献1のように溝切り装置で形成される溝を挟む位置に整地フロートが配置されているものでは、整地フロートの圧力で横方向に押し出される泥土が溝切り装置で形成された溝に流れ込み、溝を浅くする不都合に繋がることも考えられる。
本発明の目的は、圃場面に対する作業と同時に圃場面に対して確実に溝を形成する水田作業機を合理的に構成する点にある。
本発明の特徴は、複数の整地フロートを有する水田作業装置が、走行機体に備えられている水田作業機であって、
圃場面に溝を形成する溝切器が、前記走行機体の車輪の轍上に配置されると共に、この溝切器の先端が前記整地フロートの前端より前側にあり、この溝切器の後端が側面視で前記整地フロートと重複する位置にあるように、この溝切器の長さと前後方向との位置とが設定され、
前記溝切器の前部位置に、前記車輪から脱落した泥土の前記溝切器への落下を避ける縦壁状の泥土阻止板が備えられている点にある。
この構成によると、走行機体の走行に伴い車輪の轍上に配置された溝切器が圃場面に溝を形成する。このように溝を形成する際には、溝切器が整地フロートの前端より前に配置されているので、車輪が圃場面に形成した直後の轍の部位を溝切器が通過することにより、溝切器で押しのける泥土の量を少なくして効率的に深い溝が形成できる。また、走行に伴い整地フロートの前部位置から横方向に泥土が押し流される現象を招くものであるが、溝切器の後端が整地フロートと重複する位置にあるので、整地フロートから横方向に流れる泥土を溝切器が遮ることになり、溝に泥土が流れ込む不都合を解消する。
その結果、圃場面に対する作業と同時に圃場面に対して確実に溝を形成する水田作業機が構成された。
これに加えて、走行機体の車輪の後方の非常に近い位置に溝切器や整地フロートが配置された構成のように、車輪に付着した泥土が車輪から落下した場合にも溝切器や整地フロート等に付着する不都合を回避できる。
本発明は、前記溝切器の先端部が横向き姿勢の揺動軸芯を中心として揺動自在に支持され、この溝切器の後端部が下方に向けて付勢機構で付勢されても良い。
これによると、多くの水を含んで軟質である圃場に溝を形成した場合には、泥土が崩れやすく溝が浅くなりやすい。これとは逆に水分が少なく硬質である圃場に溝を形成した場合には、泥土が崩れにくく溝は維持されやすい。このような現状に対し、溝切器の後端部をバネで下方に向けて付勢することにより、軟質の圃場に対しては溝切器が付勢機構の付勢力により深く沈み込んで溝を形成することになり、泥土が崩れることがあっても溝をあまり浅くしない。また、硬質の圃場に対しては付勢機構から付勢力が作用するものの溝切器があまり深く沈み込まず泥土が崩れにくいので確実に溝が形成される。
本発明は、前記溝切器が、正面視でV字状の底壁が形成された先端部と、この先端部から後方に続く左右の側壁とが形成されると共に、この左右の側壁の間の後部が下方に開放し、かつ、この左右の側壁の間の後端が後方に開放しても良い。
これによると、溝切器の先端部のV字状の底壁で泥土を切り開くように溝を形成できるものとなり、しかも、整地フロートから横方向に流れる泥土を左右の側壁で阻止できる。また、左右の側壁の間の後部が下方に開放し、左右の側壁の間の後端が後方に開放しているので、溝切器が圃場面から上昇した場合等に内部の泥土の排出を良好に行える。
水田作業機の全体側面図である。 水田作業装置の後面図である。 水田作業装置の平面図である。 水田作業装置の拡大側面図である。 水田作業装置の伝動系の模式図である。 溝切器の配置を示す側面図である。 水田作業装置の拡大後面図である。 溝切器の構造の詳細を示す図である。 別実施形態(a)の水田作業装置の後面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1に示すように、左右一対の前車輪1と左右一対の後車輪2とを備えた走行機体3の中央に運転座席4を備え、この走行機体3の後端にリンク機構Lを介して昇降自在に水田作業装置を備えて水田作業機が構成されている。運転座席4の近傍には左右の前車輪1を操向操作するステアリングホイールや水田作業装置の昇降制御等を行う操作レバー等が備えられている。
この水田作業機は、走行機体3の前部位置のエンジン5からの駆動力をミッションケース6に伝える伝動系を備えている。ミッションケース6からの駆動力を前輪駆動ケース7から前車輪1に伝えると共に、ミッションケース6から走行伝動軸8を介して後輪駆動ケース9に伝え、この後輪駆動ケース9から後車輪2に伝える走行伝動系を備えている。また、走行速度と同期した駆動力をミッションケース6からの駆動力を中間伝動軸11から外部出力軸12に伝え、更に、この外部出力軸12からの水田作業装置に伝える作業伝動系を備えている。
図1及び図4に示すように、リンク機構Lは、走行機体3の後端に対して、その前端が揺動自在に支持される上部リンク15及び左右の下部リンク16を備えると共に、これらの後端に縦リンク17を備えており、油圧シリンダ13の作動により後端部が昇降作動する。縦リンク17に対して着脱自在に支持される連結フレーム18の下端位置に前後向き姿勢のローリング軸芯Xを中心として揺動自在に水田作業装置が支持されている。
図1〜図7に示すように水田作業装置は、圃場面に対して6条の表面播種を行う播種装置Aを基本的な構成とすると共に、播種装置Aに対して除草剤等の散布を行う薬剤散布装置Bを付加し、また、この播種装置Aに対して走行機体3から供給される粉粒状の肥料の施肥を行う施肥装置Cの一部を付加した構成を有している。
この水田作業装置は、4つの整地フロート20と、6つの作溝器77と、2つの溝切器Fとを備えている。4つの整地フロート20のうち中央の2つは、平面視で本体部分の先端に整地部20Cが左右に張り出したT字状であり、一対の整地部20Cで2条ずつの整地を行い、この2つの整地フロート20に対して2つずつの作溝器77を備えている。また、左右両端位置の整地フロート20は本体部分の先端から機体内側方向に整地部20Cが張り出したL字状であり、これらを走行機体3の幅方向での中心を基準として線対称に配置している。この整地フロート20は、1つの整地部20Cで整地を行い、これらの整地フロート20に対して1つずつの作溝器77を備えている。尚、左右両端位置の整地フロート20として、平面視でU字状となるものを、後方に開放する姿勢で用いても良い。この場合、幅方向での中央位置が整地部として機能する。
〔播種装置〕
播種装置Aは、播種される種子として鉄コーティング処理が行われた種籾を用い、4つの整地フロート20の整地部20Cで整地された圃場面に対して6条の点播を実現すると共に、2つの溝切器Fによって圃場面に溝Gを形成する。特に、この播種装置Aでは、鉄コーティング処理が行われた種籾を用いることにより、鳥害を抑制しながら圃場面への表面播種を実現している。これに対して、カルパーコーティング処理が行われた種籾を用いて土中への播種を行うものでは、覆土を行うための構成を必要とし、また、土中への播種を行った後の出芽時の圃場の落水を必要とするものであるが、表面播種を行うものでは落水が不要であるため育成に手間が掛からず、除草剤による除草も効果的に行える。
この播種装置Aは、3条分の種籾を貯留する種子貯留部としての2つの種子ホッパー32と、夫々の種子ホッパー32からの種子を繰り出す繰出ロール33を内蔵した6つの繰出部34とを備え、夫々の繰出部34から繰り出された種子に対する風の影響を抑制する案内筒35と、繰出部34の繰出ロール33を駆動する駆動機構Dと、繰出部34の繰出ロール33による種子の繰出量を調節する繰出量調節機構Eとを備えている。
尚、6つの繰出部34のロール軸36は横向き姿勢のロール軸芯Yと同軸芯上に配置され、夫々は整地フロート20の整地部20Cの後方の上部位置に配置され、繰出ロール33から繰り出された種籾を、その自重で直接的に圃場面に落下供給できる位置に配置されている。
種子ホッパー32は、上部には開閉自在な蓋32Aが形成され、下部に3つの漏斗状部が形成され、夫々の漏斗状部に対して繰出部34が接続しており、種子ホッパー32と蓋32Aとは種子の残量を視覚によって確認できるように透明な樹脂で形成されている。案内筒35は、繰出ロール33の下側に配置されると共に、繰出ロール33から繰り出された種籾に接触することなく下方への落下を許すように上下方向に開放する筒状に成形されている。尚、この案内筒35は下側ほど前後方向に拡大する内面形状を有している。
繰出ロール33は、ロール軸36と一体回転するように繰出部34の外壁に支持され、この繰出ロール33は、駆動機構Dからの駆動力によりロール軸36の駆動回転に伴って回転し、この所定量(例えば、90度)回転する毎に凹部に受け入れた種子(種籾)を自重で落下させる形態での繰り出しを実現する。また、図面には示していないが、繰出ロール33の外周には種子を受け入れる複数(例えば4つ)の凹部が形成され、この凹部の容積は繰出量調節部(図示せず)により任意に設定することが可能である。この繰出量調節部に対して繰出量調節機構Eから回転操作力が伝えられ、繰出量の調節が実現する。尚、繰出ロール33による繰り出しに関連する技術は、例えば、特開平5−103520号公報や、特開平10−327638号公報等に記載されるように公知の技術であるので構成の詳細は省略する。
〔播種装置:駆動機構〕
ローリング軸芯Xの上部位置に外部出力軸12に連結する入力部41を備えており、前述した駆動機構Dは、入力部41からの駆動力が伝えられる入力軸42と、この入力軸42の駆動力がベベルギヤ機構43を介して伝えられる横向き姿勢の横駆動軸44と、この横駆動軸44からの駆動力を変速するギヤ変速機構45と、このギヤ変速機構45で変速した駆動力が伝えられる横向き姿勢の繰出駆動軸46と、この繰出駆動軸46からの駆動力をロール軸36に伝えるギヤ伝動機構Dgとを備えている。
入力部41は、外部出力軸12の後端の爪部に噛合する爪部を備えており、走行機体3に水田作業装置を連結した際に、外部出力軸12の爪部に入力部41の爪部が噛み合うことにより伝動が実現する。更に、入力部41と一体回転する入力軸42の回転を検出するピックアップ型等の回転センサ42Sを備えている。
横駆動軸44は、入力軸42と略等しい高さ(レベル)となる水平姿勢で配置され、繰出駆動軸46は複数の繰出部34に近接して水平姿勢で配置され、この繰出駆動軸46が横駆動軸44より低い高さ(レベル)になるようにギヤ変速機構45の内部のギヤが配置されている。特に、ローリング軸芯Xの高さと、ロール軸芯Yの高さ(ロール軸36の高さ)が略等しくなるように相対的な位置関係が設定されている。
走行機体3が左右方向に傾斜した際にも水田作業装置の横方向への変位量を少なくしながら水田作業装置を圃場面に追従させるようにローリング軸芯Xは低い位置に設定されている。また、ローリング軸芯Xの高さと、繰出部34のロール軸芯Yの高さが略等しくなるように相対的な位置関係を設定することにより、ロール軸芯Yも必然的に低いレベルに配置されている。その結果、走行機体3が左右方向に傾斜することに起因して水田作業装置がローリングした場合でも、繰出部34の横方向への変位量を抑制し、これにより播種位置の横方向へのバラツキを抑制している。更に、このような配置から、繰出ロール33と圃場面との距離を短縮するものとなり、表面点播した場合の種籾の拡散を抑制するだけではなく、種子ホッパー32の低レベル化を可能により重心の低下を実現し、また、運転座席4に着座した作業者の視覚による走行機体後方の圃場面の確認を容易にする。
特に、リンク機構Lの上部リンク15の後端部(揺動端部)の基端部が縦フレーム17に連結するリンク支点を基準にした場合、このリンク支点より低い位置に播種装置Aが配置されている。このような配置からも播種装置Aの全体を低いレベルに配置する構成となっている。更に、リンク機構Lの上部リンク15の後端部(揺動端部)の基端部を基準にして、これより高いレベルに薬剤散布装置Bが配置されている。
水田作業装置では、ローリング軸芯Xの高さを基準にしてロール軸芯Yの高さ(ロール軸36の高さ)が少し低い位置に設定しているが、これとは逆にローリング軸芯Xの高さを基準にしてロール軸芯Yの高さを少し高い位置に設定して良く、また、夫々を等しい高さに設定しても良い。
ギヤ伝動機構Dgは、繰出駆動軸46に遊転支承した駆動ギヤ47と、この駆動ギヤ47に噛合する状態でロール軸36に備えた従動ギヤ48と、繰出駆動軸46の駆動力を駆動ギヤ47に伝動する入り状態と遮断する切り状態とに切り換えるクラッチ機構49とを備えている。
〔播種装置:繰出量調節機構〕
ハンドル51Hの操作で人為的に回転操作される横向き姿勢の人為操作軸51を複数の繰出部34に近接して備え、この人為操作軸51の回転操作力を複数の繰出ロール33の繰出量調節機構(図示せず)に伝えるように、人為操作軸に主ギヤ52から、繰出量調節機構を操作する副ギヤ53に伝えるように繰出量調節機構Eが構成されている。
これにより、ハンドル51Hの人為操作で人為操作軸51を回転操作することで、この回転力が主ギヤ52と副ギヤ53とを介して複数の繰出ロール33の繰出量調節部に伝えられ、複数の繰出ロール33の繰出量を等しく調節できる。
〔播種装置の作動形態〕
作業クラッチ(図示せず)を入り操作した状態で走行機体3を走行することにより、走行速度に同期した回転速度の駆動力が外部出力軸12に伝えられ、この外部出力軸12の駆動力が入力部41、入力軸42、ベベルギヤ機構43、横駆動軸44、ギヤ変速機構45、繰出駆動軸46、ギヤ伝動機構Dg夫々に対し、この順序で伝えられ、複数の繰出部34の繰出ロール33を走行速度と同期した速度で回転させる。この駆動の結果、設定された間隔での点播を実現する。尚、繰出ロール33は一方に継続的に回転する構成に限るものではなく、ロール軸芯Yを中心として一方に設定角度だけ回転した後に、他方に設定角度だけ回転する作動を交互に行うものであっても良い。
また、ギヤ変速機構45には複数のギヤを内蔵しており、横駆動軸44から伝えられる駆動力を所定の変速比で出力する。この変速比に対応した駆動速度で繰出ロール33を駆動することから所定のインターバルで種子を送り出す形態での点播を実現する。このギヤ変速機構45のギヤの交換等の変速比の変更により繰出ロール33を高速で回転させることも可能であり、このように高速で回転させた場合には種籾を連続的に送り出し条播も実現する。
クラッチ機構49は、繰出駆動軸46に対してトルク伝動自在、かつ、ロール軸芯Yに沿う方向にスライド移動自在に外嵌するスリーブを有し、このスリーブに係合歯を備えている。このクラッチ機構49のスライド操作によって係合歯を駆動ギヤ47に係合させることで、クラッチ機構49を入り状態にして播種を行うべき繰出ロール33を駆動して播種を実現する。これとは逆にクラッチ機構49のスライド操作によって係合歯を駆動ギヤ47から離間させることで、クラッチ機構49を切り状態にして、播種を行わない繰出ロール33に対する伝動を遮断する。これにより、任意に設定した条数の播種を可能にしている。
案内筒35は、ロックレバー38により繰出部34の下端に保持され、ロックレバー38の操作により繰出部34の下端から分離できるように構成されている。また、繰出部34の後面側には着脱自在にカバー34Aを備え、このカバー34Aを取り外すことにより、繰出ロール33を露出させてメンテナンスを行えるように構成されている。
この播種装置Aは、前述した連結フレーム18の下端位置にローリング軸芯X周りで揺動自在に横長姿勢の主フレーム23が備えられ、この主フレーム23から前方に延出した一対の突出フレーム24に対して溝切器Fが支持されている。また、この主フレーム23から後方に延出された複数の支持フレーム25に対して4つの整地フロート20が揺動自在に支持されている。更に、複数の支持フレーム25に連結する横長姿勢の繰出部フレーム26に対して6つの繰出部34が支持されている。
主フレームの24の両端部には縦向き姿勢の支柱状フレーム27が上方に突設され、この左右の支柱状フレーム27には中間位置同士を連結する横長姿勢のステー27Aが備えられている。また、左右の支柱状フレーム27の上端部と連結フレーム18の上端部とに亘り復元バネSが備えられている。これにより、水田作業装置がローリング軸芯Xを中心として揺動した場合には復元バネSが水田作業装置を水平方向に復帰させるように付勢力を作用させる。尚、左右の支柱状フレーム27の上端同士に亘り横長姿勢の銘板39を備え、この銘板39は比較的高いレベルにあり容易に視認できることから水田作業装置の機種名を示すシール類が貼着される。
〔播種装置:整地フロート・溝切器〕
4つの整地フロート20は、前端部が上下方向に変位自在となるように、その後端部が横向き姿勢の連結軸20Aを中心として揺動自在に支持フレーム25に支持されている。また、この4つの整地フロート20のうち中央に配置された2つがパイプフレーム20Fによって連結され、この2つの整地フロート20の揺動姿勢(前端部の上下変位量)をロッド20Bを介して検出するポテンショメータ型のフロートセンサ20Sを備えている。
走行機体3には、フロートセンサ20Sの検出値を目標値に維持するように油圧シリンダ13を制御する昇降制御装置(図示せず)を備えており、この昇降制御装置による昇降制御が実行されることにより前車輪1又は後車輪2の圃場面に対する沈み込み量に拘わらず播種装置Aを圃場面に追従させることが可能となる。また、走行機体3の左右方向へ傾斜量した場合には、前述したローリング軸芯Xを中心として水田作業装置がローリングすることにより、水田作業装置の整地フロート20を圃場面に接触させる姿勢に維持することも可能となる。
2つ溝切器Fは、左右の後車輪2の轍上(前車輪1と後車輪2との通過軌跡の上)を通過する位置に配置されている。この溝切器Fは、その先端が整地フロート20の前端より前側であり、側面視で、その後端が整地フロート20と重複する位置にあるように、長さと前後方向との位置関係が設定されている。また、溝切器Fの左右一対の整地板21Bのうち、前後方向視において走行機体3の中心側のものが、整地フロート20と重複する位置に配置されている。
図6〜図8に示すように、溝切器Fは、先端部を形成する先端部材21と、本体部材22とを溶接等により連結した構造を有している。本体部材22は、チャンネル材を下方に開放する水平姿勢で用いており、先端部材21は、全体的に前端側から後端側に向けて低くなる傾斜姿勢で本体部材22に連結している。
この溝切器Fは、先端部材21のプレス加工により平面視において接地部分の先端側が先鋭となり、かつ、この先端部の正面視の形状がV字状となる底壁21Aが形成されると共に、この底壁21Aと連なる形態で両側部に張り出す平坦な形状の整地板21Bが形成されいる。また、本体部材22により、平坦な上壁22Tと上下方向に沿う姿勢の左右一対の側壁22Sとが形成され、この側壁22Sの下端縁22Eが内方に折り曲げられ傾斜姿勢に設定されている。この本体部材22は底部が上下方向に開放しており(底壁が無く)、また、後端が前後方向に開放する(後端壁がない)構造を有している。
突出フレーム24の前端に縦フレーム24Fが連結され、溝切器Fの前端の上面にブラケット21Cが備えられ、縦フレーム24Fの下端の貫通孔と、ブラケット21Cの貫通孔とに亘って支持ピン28を挿通することで、溝切器Fの後端が上下方向に変位自在となるように水田作業装置(主フレーム23)に対して揺動自在に支持されている。
主フレーム23の支持片23Aに上部が係合支持される支持ロッド29の下端部が、上壁22Tの後端位置の孔部を上下に貫通する状態で備えられている。この支持ロッド29に対して外嵌する状態で付勢機構として圧縮コイル型のバネ29Sが備えられ、このバネ29Sによって溝切器Fの後端位置が下方に付勢されている。更に、縦フレーム24Fの前面側に縦向き姿勢の泥土阻止板30が連結され、この泥土阻止板30は、溝切器Fの先端部と隣接する整地フロート20の先端部との前方側を覆う位置に配置される。
このように複数の溝切器Fが一部が整地フロート20の前端より突出する位置関係で配置されているので、例えば、溝切器Fが整地フロート20より後端に突出する位置に配置されたものと比較して、水田作業装置の後端側への張り出し量を少なくして、薬剤散布装置Bを含めた水田作業装置の前後長を短縮できる。従って、畦際に水田作業装置の後端側を近接させて作業を開始する場合でも、整地フロート20の後端を畦に接近させ、畦際から播種、施肥、薬剤散布を行えるものとなり、畦際に作業不能となる領域を作り出すこともない。
溝切器Fは水田作業装置の下面に突出する位置関係で備えられているので、例えば、運搬時に水田作業装置を道路面等に下降させた場合には整地フロート20より早いタイミングで溝切器Fが道路面等に接触する。このように溝切器Fが整地フロート20より先に接地した場合には水田作業装置の重量が溝切器Fに加わり破損することも考えられる。この不都合を解消するために支持ピン28を中心として溝切器Fの後端が整地フロート20の底面を超えるレベルまで揺動できるように揺動量を設定することで溝切器Fの破損を抑制している。特に、支持片23Aに形成された複数の支持孔23Hの何れか1つを選択して支持ロッド29の上端を支持することに、溝切器Fの後端レベルの調節も可能であり、この調節により溝切器Fの下方への突出量を予め小さくしておくことで溝切器Fの破損を防止することも可能である。
前述したように、溝切器Fが後車輪2の後方の近傍位置に配置されることから、この後車輪2に付着した泥土が脱落した場合には、溝切器Fの上面や、整地フロート20の上面に落下して揺動作動を阻害することや、錆を招くこともある。これらの不都合を抑制するために泥土阻止板30が配置され、後車輪2から泥土が脱落した場合にも、泥土阻止板30が泥土を受け止め、溝切器Fや整地フロート20の上面への泥土の落下を抑制する。
〔播種装置:薬剤散布装置〕
図1及び図2に示すように、薬剤散布装置Bは、上部位置の除草剤等が薬剤が貯留され、その貯留量を視覚によって確認できるようにる透明樹脂製の薬剤ホッパー61を備えると共に、この下部位置に本体ケース62を備えている。この本体ケース62は薬剤の散布方向を決めるように下方に開放する構造であり、その内部には薬剤ホッパー61に貯留された粉状又は粒状の薬剤を繰り出すように電動モータや電磁ソレノイドで駆動される繰出機構63と、この繰出機構63から繰り出された薬剤を飛散させるように電動モータで駆動される拡散羽根64とを備えている。
この薬剤散布装置Bは、繰出部フレーム26に基端部が連結するアーム状フレーム66に対して本体ケース62が支持されることにより、薬剤散布装置全体が播種装置Aより高い位置に配置されている。このアーム状フレーム66は、基端部が前後向き姿勢で、後端部が上方に向かう縦向き姿勢となるように成形され、その基端部が左右の種子ホッパー32の境界位置の空間に配置されている。特に、左右の種子ホッパー32の横方向の寸法は等しいため、アーム状フレーム66は水田作業装置の横幅の中央位置に配置され、必然的に薬剤散布装置Bが水田作業装置の横幅方向の中央位置に配置されることになる。
この薬剤散布装置Bは、播種幅(6条の幅)に対応した領域に薬剤の散布を行えるように播種装置Aより上方に配置され、本体ケース62によって薬剤の散布方向を決めるガイド方向が設定される。また、平面視において整地フロート20の後端に対して、本体ケース62前端が距離Hだけ後方に変位するように、薬剤散布装置Bの全体が整地フロート20より後方にオーバハングして配置されている。このような配置により、本体ケース62の前端位置から鉛直下方に薬剤が送り出された場合でも、薬剤は整地フロート20に乗りかかることはなく、薬剤を播種幅に対応した横幅方向への領域に対しも無駄のない散布を実現する。
この薬剤散布装置Bは、走行機体3に備えたスイッチ(図示せず)の操作により繰出機構63と拡散羽根64とを電気的に駆動することで薬剤散布が実現するものであるが、播種作業時と連係して薬剤の散布を行えるように、前述した回転センサ42Sによって繰出ロール33の駆動が行われていることを検出した場合にのみ繰出機構63と拡散羽根64との駆動を許容するロジックを備えている。これにより、薬剤散布を行うスイッチがON状態であっても、作業途中で走行が停止した状態や、非作業状態で走行機体3を移動させる場合には薬剤を無駄に散布しないものとなる。特に、この薬剤散布装置Bで散布される薬剤は粉状や粒状に限るものではなく、液状であっても良い。このように液状の薬剤を用いる場合には液状の薬剤を滴下させることや噴霧すること等の手段によって散布が行われる。
〔施肥装置〕
施肥装置Cは、走行機体3の後部に肥料貯留部として備えられた肥料ホッパー71と、この肥料ホッパー71に貯留された肥料を繰り出す繰出ロール(図示せず)と、この繰出ロールを内蔵する6つの繰出部73と、繰出部73から繰り出された肥料を前述した6つの作溝器77に送り出す6本の施肥ホース74と、これらの施肥ホース74に対してブロア75からの空気を供給する送風パイプ76とを備えた肥料供給系を備えると共に、前述した6つの作溝器77を備えて構成されている。
作溝器77は、その下端部が平面視で後方に開放するU字状の断面を有しており、その下端を整地フロート20の下面より下方に突出する位置に配置している。これにより、圃場面下への肥料の供給を実現する。
尚、施肥ホース74は、走行機体側の部位に樹脂製の蛇腹状で柔軟に変形し得るものが使用され、水田作業装置側の部位に樹脂製のパイプ状で硬質のものが使用されている。このパイプ状で硬質の部分のうち上端部分にホルダ74Aが形成され、このホルダ74Aをステー27Aにボルト固定されている。これにより、水田作業装置の昇降時には、施肥ホース74のうち、ホルダ74Aの部位より走行機体側の蛇腹状の部位を弛ませることになり、この施肥ホース74全体が大きく弛む現象を抑制している。この施肥装置Cの繰出部73には、走行機体3の走行駆動系からの駆動力が押し引き型の操作ロッド78で伝えられる。特に、施肥ホース74のうち、蛇腹状の部位と硬質の部位との境界部分に、夫々の部位の相対回転を可能にするジョイントを備えることや、硬質の部位にジョイントを備える等の構造を備えることにより、施肥ホース74を回転自在に構成しても良い。
このような構成から、繰出部73から繰り出された肥料は送風パイプ76に送られる空気の流れにより施肥ホース74に供給され、この施肥ホース74から作溝器77に送られ、圃場面下に施肥を行えるのである。また、この施肥装置Cでは、繰出ロールの回転によって肥料を繰り出す構成と、繰り出し量を調節する構成とは、播種装置Aの繰出部34と基本的に異なるものではないので詳述しない。
〔作業形態〕
この水田作業機では、走行機体3を走行させながら播種装置Aと、薬剤散布装置Bと、施肥装置Cとを作動させることにより、整地フロート20で整地された平坦な圃場面に対して播種装置Aの6つの繰出部34から設定量の種籾(種子)が繰り出され、自重による6条の点播が実現する。これと同時に薬剤散布装置Bの拡散羽根64によって6条の幅の全領域に対する薬剤の散布が実現する。また、施肥装置Cの6つ繰出部73から施肥ホース74を介して作溝器77に供給され圃場面下に対する施肥が実現する。
播種と薬剤散布と施肥とが行われる際には、整地フロート20が圃場面に接触する状態に維持されるので、繰出部34の圃場面に対する高さが設定値を超えて高くなる現象が抑制される。更に、種籾(種子)を繰り出す複数の繰出ロール33がロール軸芯Yと同軸芯に配置され、このロール軸芯Yがローリング軸芯Xと略等しい高さに設定されていることから、繰出ロール33のレベルを低くする配置を実現しており。このように低いレベルの繰出ロール33から種籾を繰り出して自重で圃場に落下させる形態で点播を行っているので、種籾の拡がりを抑制して纏まりの良い点播を行える。
このような作業時には、走行機体3の走行時には溝切器Fは、後車輪2が圃場面に形成した直後の轍の部位を通過するため、溝切器Fで押しのける泥土の量を少なくすると共に、圃場にワラ等の夾雑物が存在しても、夾雑物を後車輪2が圃場面下に押し込むことになり、効率的に深い溝が形成できる。このように圃場面に形成した溝Gは排水溝として機能することになり圃場の排水性を高め得るものとなる。
特に、溝切器Fは、先端部のV字状の底壁21Aで泥土を切り開くように溝Gを形成し、しかも、整地フロート20から横方向に流れる泥土を左右の側壁22Sで阻止することになるため、泥土の流れを制御しながら溝Gを容易に形成できる。
溝切器Fの後端部がバネ29Sで下方に向けて付勢されているので、軟質の圃場に対しては溝切器Fがバネ29Sの付勢力により深く沈み込んで深い溝Gを形成することになり、泥土が崩れることがあっても溝Gが浅くなることはない。また、硬質の圃場に対してはバネ29Sから付勢力が作用しても溝切器Fがあまり深く沈み込まないため溝Gが浅く形成されるものの、泥土が崩れにくいので確実に溝Gが形成される。
更に、この溝切器Fでは、左右の側壁22Sの間の後部が下方に開放し、左右の側壁22Sの間の後端が後方に開放しているので、フロート状に形成しないものでありながら、溝切器Fが圃場面から上昇した場合等に内部の泥土の排出を良好に行える。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施の形態以外に以下のように構成しても良い。
(a)水田作業装置を図9に示すように8条用に構成しても良い。このように構成した場合でも、溝切器は車輪の轍上に配置される2つ備えられることになる。
(b)本発明の溝切器は、水田作業機として田植機に備えても良く、播種専用機に備えても良い。
本発明は、走行機体に対して水田作業機が備えられた水田作業機全般に利用することができる。
1、2 車輪(前車輪、後車輪)
3 走行機体
20 整地フロート
21A 底壁
22S 側壁
29S 付勢機構(バネ)
30 泥土阻止板
F 溝切器
G 溝

Claims (3)

  1. 複数の整地フロートを有する水田作業装置が、走行機体に備えられている水田作業機であって、
    圃場面に溝を形成する溝切器が、前記走行機体の車輪の轍上に配置されると共に、この溝切器の先端が前記整地フロートの前端より前側にあり、この溝切器の後端が側面視で前記整地フロートと重複する位置にあるように、この溝切器の長さと前後方向との位置とが設定され、
    前記溝切器の前部位置に、前記車輪から脱落した泥土の前記溝切器への落下を避ける縦壁状の泥土阻止板が備えられている水田作業機。
  2. 前記溝切器の先端部が横向き姿勢の揺動軸芯を中心として揺動自在に支持され、この溝切器の後端部が下方に向けて付勢機構で付勢されている請求項1記載の水田作業機。
  3. 前記溝切器が、正面視でV字状の底壁が形成された先端部と、この先端部から後方に続く左右の側壁とが形成されると共に、この左右の側壁の間の後部が下方に開放し、かつ、この左右の側壁の間の後端が後方に開放している請求項1又は2記載の水田作業機。
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