JP2010193763A - 水田作業機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】苗植付装置を操作するもので人為的に操作される昇降レバー43を運転座席24の前方に配置し、整地装置を操作するもので人為的に操作される入り切りスイッチ93を、走行機体28内で、かつ、運転座席24の横側方に配置してある。
【選択図】図9
Description
そこで、前記した操作具を、ステアリングホイールを支持するステアリングポストに設けることも考えられるが、これらの副作業装置は操作具を操作した後にその作動状態を目視確認する必要があるところから、ステアリングポストの近傍に設けることも十分な解決策とはならない虞があった。
請求項1に係る本願発明の特徴構成は、前記主作業装置を操作するもので人為的に操作される操作具を前記運転座席の前方に配置し、前記副作業装置を操作するもので人為的に操作される操作具を、前記走行機体内で、かつ、前記運転座席の横側方または前記運転座席より後方側に配置してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
副作業装置を操作する人為的に操作される操作具を、前記走行機体内で、かつ、前記運転座席の横側方または前記運転座席より後方側に配置してある。これによって、操縦者は、運転座席に着座した状態で横方向に体を捻って副作業装置用の操作具に向かう半身姿勢や、更に後向きになって副作業装置用の操作具に向かう後ろ向き姿勢により、副作業装置の作動状態を目視確認しながら副作業装置用の操作具への操作が可能である。
一方、主作業装置に対する操作具は運転座席の前方に設けてあるので、作業運行のために前方を目視確認して操縦しながら、主作業装置用の操作具への操作を行うことが可能である。
従って、主として作業開始時や作業終了時に操作する必要のある副作業装置に対する操作具については、運転座席の横側方から後方側に配置して、後方の副作業装置の作動状態を目視確認しながら操作できる構成を採りながら、作業走行時に必要となる主作業装置に対する操作具は運転座席の前方に配置する構成によって、主作業装置及び副作業装置夫々の作業特性に適った操作形態を操作しやすい状態で配置構成した水田作業機を提供できるに至った。
請求項2に係る本願発明の特徴構成は、前記圃面に印された指標部に沿って作業走行する場合に指針となるセンターマスコットに、前記主作業装置の作業状態情報を報知する報知手段を設けている点にあり、その作用効果は次の通りである。
主作業装置の作業状態情報を報知する報知手段として、ステアリングポストを支持するフロントパネル等にランプ等を設けることも考えられるが、常にランプ表示を目視することは困難である。これに対して作業走行時には常に目視する必要のあるセンターマスコットに、前記した報知手段を設けることによって、主作業装置の作業状態を常に看視することができ、その作業状態に対応した処置を迅速に採ることができる。
請求項3に係る本願発明の特徴構成は、前記センターマスコットに、前記副作業装置の作業状態情報を報知する報知手段を設けている点にあり、その作用効果は次の通りである。
作業走行時には常に目視する必要のあるセンターマスコットに、前記した報知手段を設けることによって、副作業装置の作業状態を看視することができ、その作業状態に対応した処置を迅速に採ることができる。
図1,2に示すように、苗植付装置5は、1個のフィードケース17、伝動ケース6、伝動ケース6の後部に回転駆動自在に支持された一対の回転ケース7、回転ケース7の両端に備えられた一対の植付アーム8、中央のセンターフロート9及びサイドフロート11、苗のせ面を備えて左右方向に往復横送り駆動される苗のせ台10、苗のせ台10の苗のせ面の各々に備えられた縦送り機構25等を備えて構成されている。左右方向に配置された支持フレーム18に、フィードケース17及び伝動ケース6が固定されており、フィードケース17がリンク機構3の後部下部の前後軸芯P1(図3参照)周りにローリング自在に支持されている。
苗のせ台10の背面側には、苗のせ面上のマット状苗を苗取出し口に向けて下向きに移送する縦送り機構25が設けてある。
次に、整地装置53について説明する。
図2,3に示すように、支持フレーム18の左の端部にボス部材64が固定され、横軸芯P2周りに伝動ケース81がボス部材64に上下に揺動自在に支持されて斜め前方下方に延出されている。支持フレーム18の右の端部にブラケット82が固定され、ブラケット82の横軸芯P2周りに、支持アーム83が上下に揺動自在に支持されて斜め前方下方に延出されており、伝動ケース81及び支持アーム83に亘って、断面正方形状の駆動軸61が回転自在に支持されている。
図2,3に示すように、リンク機構3の左隣に位置するように、支持フレーム52が支持フレーム18に固定されて、支持フレーム52の横軸芯周りに扇型の昇降ギヤ54が上下に揺動自在に支持されており、ピニオンギヤ(図示せず)を備えたギヤ機構55、及びギヤ機構55を駆動する電動モータ56が支持フレーム52に固定され、ギヤ機構55のピニオンギヤが昇降ギヤ54に咬合している。駆動軸61の中央部において、ボス部材57がベアリング(図示せず)により相対回転自在に駆動軸61に外嵌されており、昇降ギヤ54とボス部材57とに亘ってロッド58が接続されている。ブラケット65と支持部材26とに亘ってバネ59が接続されており、バネ59の付勢力により整地装置53が上昇側に付勢されている。
図1及び図9に示すように、ステアリングホイール71を支持するステアリングポスト86の右側面に、苗植付装置5に対する昇降レバー43(人為的に操作される操作具の一例)が設けてある。昇降レバー43は、上下方向のストロークで苗植付装置5の昇降作動を司り、上下方向ストロークの中心高さ位置(以後中立位置)より前後に揺動操作することによって、図11に示すように、線引きマーカ92の出入選択を行うように構成してある。
尚、ステアリングポスト86の左側には、前後揺動式の主変速用操作レバー100が設けてある。
図8及び図9に示すように、運転座席24の右横側方に、人為的に操作可能なダイヤル式の整地設定スイッチ84が備えられて、整地設定スイッチ84の操作位置が制御装置40に入力されており、整地設定スイッチ84を操作することにより整地設定高さA2(整地深さ)を任意に設定することができる。
尚、図1における95は、運転座席24の左横側方に配置された副変速レバーである。
線引きマーカー出入報知装置20Bでは、作用姿勢に切換えられたマーカーに対応する矢印20bが緑色に点灯又は点滅する。
植付クラッチ入切報知装置20Cでは、植付クラッチ87が入り状態に切り換わると青色に点灯又は点滅する。
以上のように、センターマスコット19を第1報知手段20に兼用構成でき、かつ、運転者が常に看視するものであるので、見落としが少なく、変化に迅速な対応が可能である。
また、ここで報知する作業状態としては、苗切れ以外に施肥装置Aでの肥料切れや肥料詰まりを報知するものであってもよい。
施肥装置Aについて説明する。図1及び図2に示すように、運転座席24の後側に、肥料を貯留するホッパー12及び2つの植付条に対応した繰り出し部13が備えられており、運転座席24の下側にブロア14が備えられている。センターフロート9及びサイドフロート11に作溝器15が備えられており、繰り出し部13と作溝器15とに亘ってホース16が接続されている。
次に、苗のせ面用薬剤散布装置Bにおける供給装置30、駆動機構44について説明する。
図4に示すように、左右向きで苗のせ台10の上下中間位置に配置してある支持部材31の右端部に駆動機構44が備えられている。図5に示すように、駆動機構44に駆動スプロケット45及び従動スプロケット46が回転自在に支持されて、駆動スプロケット45を正逆に回転駆動するモータ49が備えられている。支持部材31の左端部に従動スプロケット47が回転自在に支持されており、駆動スプロケット45及び従動スプロケット46,47に亘ってチェーン33が巻回されて、チェーン33が支持部材31の内部に配置されている。
次に、圃場に薬剤(除草剤等)を散布する圃場用薬剤散布装置Cについて説明する。
図6及び図7に示すように、圃場用薬剤散布装置Cには、粉粒状の薬剤(除草剤)を貯留するホッパー41、貯留した薬剤を所定量ずつ繰出す繰出し機構42、繰出された薬剤を植付け幅に相当する横幅で植付け跡に拡散散布する拡散機構69、繰出し機構42および拡散機構69を内装する散布ケース70等を備えて構成されており、圃場用薬剤散布装置Cの散布ケース70が、図1に示すように苗植付装置5の後部に支持部68を介して連結支持されている。
目皿72は平面形状が扇形の厚肉樹脂材で形成されており、この目皿72がホッパー41に縦軸芯P周りに揺動自在に且つ落下不能に支持されている。この目皿72の外周両端部近くには、上下に貫通する一対の繰出し孔bが形成されており、目皿72が縦軸心P周りに水平に往復揺動することで、各繰出し孔bが薬剤流下口aに臨む薬剤受け入れ位置と、薬剤流下口aから外れた位置との間で移動する。そして、前記目皿72は、ステッピングモータ75を備えた目皿駆動機構76によって往復揺動駆動されるようになっている。
また、流下筒41aにおける下端部の左右には、目皿72の上面に作用するブラシ73が配備され、繰出し孔bに供給充填された薬剤をブラシ73で摺りきって定量ずつの繰出しを行うよう構成されている。
つまり、前記散布ケース70の内部には下方および後方に向けて開口された拡散室Sが形成されるとともに、この拡散室Sと前記流下案内部70c内とが連通されており、目皿72で繰出されて流下案内部70cに排出された薬剤が拡散室Sに落下供給され、その拡散室Sに落下供給された薬剤をモータ78にて回転駆動された拡散羽根77にて拡散させて圃場に散布する。
このように、両スイッチ101、102を運転座席24の横側方に配置してあるので、後方に配置された苗のせ面用薬剤散布装置B及び圃場用薬剤散布装置Cの作動状態を目視確認しながらスイッチ操作を行うことができ、操作性の良さを確保できる。
尚、スイッチ類84、93、101、102を設けているボックス部分と運転座席24との間に設けてあるのは、小物入れ部103である。
8条植型式の苗植付装置5を備えた乗用型田植機では、畦際において、図11に示すように、後進行程L1、前半の前進行程L2、前半の旋回行程L3、直進行程L4、後半の旋回行程L5、後半の前進行程L6を行って(以上、畦際での旋回)、1回の植付行程L01から次の植付行程L02に入る場合がある。
このような畦際旋回においては、制御装置40により旋回時の操作制御が行われる。
旋回行程L5を旋回作動して直進走行にステアリング操作された場合に、自動的に苗植付装置5の下降作動と線引きマーカー92の下降作動が開始され、同時に所定距離だけ直進行程L6を直進走行すると、畦Dから所定間隔だけ離れた地点(E5、E1)に至る。そうすると、植付クラッチ87の入り作動が自動的に行われて、植付が開始される。
このように、自動的に旋回が終了した時点で植付が開始されるので、植始め位置を揃えることができる。
そこで、音声やランプの点滅等の運転者の聴覚や視覚に訴える第2報知手段90によって、地点(E4、E5)に至る直前に、運転者に知らせるようにする。
このような第2報知手段90は、地点(E1)で苗植付装置5を上昇作動させる場合にも作動させてもよい。
尚、この車輪回転センサ88で制御を行う場合に、制御の正確さを担保する方法として、別個に接地転輪を設けてその回転数と車輪回転センサ88の回転数からスリップ率を割り出して、車輪回転センサ88の検出結果に補正を加えてもよい。
尚、この入り切りスイッチ43Aは、昇降レバー43ではなく、ステアリングポスト86を支持するフロントパネルに設けてもよい。この入り切りスイッチ43Aは、主作業装置を操作するもので人為的に操作される操作具に該当する。また、植揃え制御を司る操作具としては、苗植付装置5の下降開始地点(E4)を調整するボリュームを設けてもよい。
(1) 上記実施の形態では、副作業装置として、整地装置53、苗のせ面13aに薬剤を供給する苗のせ面用薬剤散布装置B、圃場に薬剤を散布する圃場用薬剤散布装置Cとを備えるものを提示したが、これらが個々に装備されてもよく、又は、2個づつが組になって装備されてもよい。
(5) センターマスコット19に主作業装置5と副作業装置53、B、C等との作業情報を報知する手段を設けてもよい。
(7) 人為的に操作される操作具としては、スイッチ84,93,101,102以外に、操作レバー、及び、操作ペダルであってもよい。
24 運転座席
28 走行機体
53 整地装置(副作業装置)
84 整地設定スイッチ(副作業装置用の操作具)
93 入り切りスイッチ(副作業装置用の操作具)
101 苗のせ面用薬剤散布装置のスイッチ(副作業装置用の操作具)
102 圃場用薬剤散布装置のスイッチ(副作業装置用の操作具)
B 苗のせ面用薬剤散布装置(副作業装置)
C 圃場用薬剤散布装置(副作業装置)
Claims (3)
- 運転座席を備えた走行機体の後方に、主作業装置と副作業装置とを連結してある水田作業機であって、
前記主作業装置を操作するもので人為的に操作される操作具を前記運転座席の前方に配置し、前記副作業装置を操作するもので人為的に操作される操作具を、前記走行機体内で、かつ、前記運転座席の横側方または前記運転座席より後方側に配置してある水田作業機。 - 圃面に印された指標部に沿って作業走行する場合に指針となるセンターマスコットに、前記主作業装置の作業状態情報を報知する報知手段を設けている請求項1記載の水田作業機。
- 圃面に印された指標部に沿って作業走行する場合に指針となるセンターマスコットに、前記副作業装置の作業状態情報を報知する報知手段を設けている請求項1又は2記載の水田作業機。
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