JP5468839B2 - 走行作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、散布装置を有した走行作業機に関するものである。
従来、走行機体に搭載したエンジンに連動する作業機と、施肥作業(肥料散布)を行う施肥装置とを設けた移動農機が知られている。
この移動農機は、エンジンからの動力伝達経路を、走行部に動力を伝達する走行系の伝達経路と、作業機に動力を伝達する作業機系の伝達経路とに分岐して、走行系の伝達経路から施肥装置への動力を取出すように構成されている(特許文献1参照)。
特開平10−295130号公報
上記従来の移動農機は、変速ギアをニュートラル位置とすることで走行系の伝達経路を遮断でき、変速ギアよりも上流側から施肥装置への動力を取り出す構造となっているため、走行機体が停車中であっても施肥作業を行うことが可能となっており、施肥装置を停止させ忘れた場合には、移動農機の停車中に同一箇所に肥料を散布して、肥料を無駄にしてしまうという問題がある。
本発明は、このような点に鑑みて、作業中停車するときに必ず行うクラッチ断操作により散布剤の繰出を停止させることで、繰出機構の停止操作忘れをなくして、散布剤の無駄を減らすことができるようにした走行作業機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る対地作業装置は、以下の技術的手段を採用した。
第1に、走行系動力を断接するクラッチ2を備えた走行体3と、この走行体3に取り付けられ且つタンク4からの散布剤Hを繰出機構5のモータMを駆動して圃場Fに散布する散布装置6とを有した走行作業機であって、前記走行体3には前記繰出機構5を起動又は停止するメインスイッチ7と前記クラッチ2を断操作した時に前記繰出機構5を停止するクラッチペダルスイッチ8とを設けていることを特徴とする。
第2に、前記散布装置6は、前記走行体3の後部に昇降自在に装着されたロータリ耕耘機9に搭載されており、このロータリ耕耘機9を上昇させた時に前記繰出機構5を停止する上昇連動スイッチ10を設けていることを特徴とする。
第3に、前記繰出機構5は、前記メインスイッチ7と前記クラッチペダルスイッチ8と前記上昇連動スイッチ10とを閉状態とした時に駆動するように構成されていることを特徴とする。
これらの特徴により、走行体3にクラッチ2を断操作した時に散布装置6の繰出機構5を停止するクラッチペダルスイッチ8を設けることで、走行作業機1を停車する際に必ず行うクラッチ2の断操作と繰出機構5の停止とが連動するため、走行作業機1の停車時における散布剤Hの繰出機構5の停止操作忘れをなくして、停車時の無駄な散布を減らすことができる。
また、走行体3の後部に昇降自在に装着されたロータリ耕耘機9に散布装置6を搭載し、ロータリ耕耘機9を上昇させた時に繰出機構5を停止する上昇連動スイッチ10を設けることで、走行作業機1の旋回時においてロータリ耕耘機9を上昇させた際にも、繰出機構5の停止操作忘れをなくすことが可能となり、旋回時の散布をなくして散布剤Hを節約することができる。
さらに、メインスイッチ7とクラッチペダルスイッチ8と上昇連動スイッチ10とを閉状態とした時に繰出機構5を駆動可能とすることで、メインスイッチ7を操作しなくとも
、走行作業機1を停車させるためにクラッチ2を断操作する、又は走行作業機1を旋回させる際にロータリ耕耘機9を上げるだけで繰出機構5が停止するため、誤操作をなくし、散布剤Hの無駄を省くことができる。
本発明の最も好ましい技術的手段は、走行系動力を断接するクラッチ2を備えた走行体3と、この走行体3に取り付けられ且つタンク4からの散布剤Hを繰出機構5のモータMを駆動して圃場Fに散布する散布装置6とを有した走行作業機であって、前記散布装置6は、前記走行体3の後部に昇降自在に装着され、前記走行体3には前記繰出機構5を起動又は停止するメインスイッチ7と前記クラッチ2を断操作した時に前記繰出機構5を停止するクラッチペダルスイッチ8とを設けており、前記散布装置6には、当該散布装置6を上昇させた時に前記繰出機構5を停止する上昇連動スイッチ10が設けられ、前記上昇連動スイッチ10に設けられ且つ上下揺動によってスイッチングする引ピン63aと前記走行体3の固定部とをコイルスプリング67で連結していることを特徴とする。
また、前記引きピン63aは、下位置に付勢されると共に上位置で繰出機構5の起動を保持し且つ下位置で繰出機構5を停止するものとされ、前記コイルスプリング67は、前記引きピン63aを前記上位置に向けて付勢すると共に散布装置6の上昇に伴って前記散布装置6が前記走行体3の固定部側に近づくことで当該引きピン63aを下位置に移動させることを特徴とする。
本発明によると、走行系クラッチを断操作した時に散布装置の繰出機構を停止するスイッチを設けることで、走行作業機を停車させる際に繰出機構の停止操作忘れをなくして、散布剤の無駄を省くことができる。
また、走行系クラッチを断操作したあと再び走行するときには、繰出機構が自動的に駆動され、散布剤を散布しない領域が発生することを防止できる。
本発明に係る走行作業機の側面図。 走行作業機の散布装置における繰出機構の回路(閉状態)を示す図。 クラッチペダルスイッチの要部を示した側面図。 ロータリ耕耘機上昇時の上昇連動スイッチの要部を示した斜視図。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜4には、本発明に係る走行作業機1が示されている。
この走行作業機1は、走行体としてのトラクタ3と、このトラクタ3の後部に装着された畝成形器付きロータリ耕耘機9と、このロータリ耕耘機9に搭載された散布装置6とを有している。
トラクタ3は、2軸4輪型の車体21を備え、この車体21は、前部に搭載されたエンジン22と、該エンジン22の後部に連結されたクラッチハウジング23と、このクラッチハウジング23に連接されたミッションケース25とを有している。また、エンジン22、バッテリB等は開閉自在なボンネット24によって覆われている。
この車体21の上面に形成されたフロア27の上には、立設したステアリングポスト28と、該ステアリングポスト28の左右に位置しているクラッチペダル29、アクセルペダル、ブレーキペダル等のペダル類と、前記ステアリングポスト28の後方に配置された運転席30などが設けられている。
クラッチハウジング23は、エンジン22からトランスミッションへの走行系動力を遮断、接続するクラッチ2を収容し、フロア27の下方で且つクラッチハウジング23の側方には前記クラッチ2の断接を前記クラッチペダル29の踏み込みで操作するクラッチ操作部31が設けられている。
このクラッチ操作部31は、図3に示した如く、基端部が揺動自在に枢支された前記クラッチペダル29と、このクラッチペダル29の基端部に固定されたクラッチアーム26と、このクラッチアーム26に一端が連結されたクラッチロッド32と、このクラッチロッド32の他端に一端が連結され且つ他端がクラッチハウジング23にクラッチ軸34を介して枢支されたクラッチレバー33と、前記クラッチハウジング23内でクラッチ軸34に装着されているクラッチレリーズフォーク(図示省略)とを有している。なお、クラッチペダル29は、基端部と車体21とを連結したバネ29aによって上向きに付勢されている。
クラッチ操作部31は、クラッチペダル29が上方に付勢されている状態では、エンジン22からの動力をトランスミッションへ伝達(接続)し、クラッチペダル29を踏み込んだ(図3中の仮想線参照)状態のときに、クラッチロッド32、クラッチレバー33、クラッチ軸34及びクラッチレリーズフォークを介して、走行系動力を遮断するように構成されている。
クラッチレバー33には、操作片35が取り付けられており、この操作片35は、クラッチペダル29が踏み込まれた時にクラッチレバー33と一体的に揺動して、自動復帰接点式で押し形のスイッチ器36の押ボタン36aを押し込むような位置に配備されている。
前記操作片35は、略L字形の板状体あって、クラッチレバー33の中途部に挟持状態で固定される基部35aと、この基部35aの前端を折り曲げた部分(当接部)35bとを有している。この当接部35bは、クラッチペダル29を踏み込んだ時に、スイッチ器36の押ボタン36aと相対するように、基部35aの長手方向に対して斜めに折り曲げて形成されている。
前記スイッチ器36は、クラッチハウジング23の側壁にボルト等によって固定されており、クラッチペダル29が踏み込まれていなくて、押ボタン36aが押されていないときには後述する散布装置6の繰出機構5におけるモータMの回路Cを閉状態とし、押ボタン36aが押し込まれるとモータMの回路Cを開状態とするものである。
上述した操作片35と、スイッチ器36とで、クラッチ2を踏み込んだ(つまり、断操作した)時に散布装置6の繰出機構5を停止させるクラッチペダルスイッチ8が構成されている。
なお、クラッチペダルスイッチ8における操作片35及びスイッチ器36は、既存のクラッチ操作部31(クラッチレバー33等)やクラッチハウジング23に後付けするものとしてもよい。
図1に示す如く、トラクタ3は、運転席30の左右外方に設けられた左右一対のフェンダ37と、運転席30の後方に立設されたロプス38とを有している。
右側のフェンダ37の中途部上面には、散布装置6におけるメインスイッチ7が設けられている。このメインスイッチ7は、散布装置6の繰出機構5の起動又は停止する入切レバー7aと、単位時間当たりの散布剤Hの散布量を調整する調整ツマミ7bとを備えている。
入切レバー7aを入り側に倒した場合には、後述する繰出機構5のモータMの回路Cは閉状態で保持され、切り側に倒すとモータMの回路Cは開状態で保持される。
ロプス38は、左右一対の支柱部39L、39Rと、これらの左右支柱部39L、39Rとを連結する横梁部40とを備えている。また、ロプス38の左支柱部39Lには、後述する上昇連動スイッチ10のチェーン68が巻き付けられている。
トラクタ3の車体21後部には、リンク機構41を介して昇降自在に装着されたロータリ機枠42が装着され、このロータリ機枠42によって支持されたロータリ耕耘機(センタドライブ方式)9は、ロータリ耕耘部43、畝成形器44及び散布装置6を有している。なお、ロータリ耕耘機9は、サイドドライブ方式であってもよい。
前記ロータリ機枠42は、中央のギアケース45から左右両側に延出された左右一対のサポートアーム46と、左右サポートアーム46から上方へ延設された散布機枠47と、前記ギアケース45の下端側に上部が連結されている伝動ケース48とを備えている。
この伝動ケース48の下部には、圃場Fを耕耘する複数の耕耘爪(鉈爪タイプ)49を有する爪軸50が、左右軸心回りに回転自在に設けられロータリ耕耘部43を形成している。
ロータリ耕耘部43は、トラクタ3のPTO軸からの駆動力が、ギアケース45及び伝動ケース48内に設けられた伝動機構を介して爪軸50に伝達される。この爪軸50が図1の矢印A方向に回転することで、耕耘爪49は土を耕起反転すると共に砕土する。
ロータリ機枠42にはロータリ耕耘部43の上方を覆う側面視で円弧状の耕耘カバー51が取り付けられ、該耕耘カバー51の上面に後方に延長された左右一対のブラケット52が設けられている。この延長部分に支持フレーム53が固定されており、該支持フレーム53及び前記耕耘カバー51に畝Uの成形を行う畝成形器44が取り付けられている。
支持フレーム53は、左右のブラケット52の後端に左右方向に配置されたツールバー54と、このツールバー54の左右方向中途部に設けられた散布具55の取付体56とを有する。
ツールバー54は、角パイプ等によって構成され、左右ブラケット52の後端に溶接等によって連結されている。
支持フレーム53の下方側には、ロータリ耕耘部43から後方に放てきされる土を左右方向中央に案内する左右一対の案内板57と、左右の各案内板57の内側縁から後方へ延設している畝成形器44とが配備されている。
案内板57は、平面視で略ハの字状に2つの板状体を配置したものであって、左右案内板57間に畝成形口を形成していて、後方に放てきされた土を中央へ集めて後方の畝成形器44に案内している。
畝成形器44は、畝成形口から略後方へ延びる天板58と、この天板58の左右端に背面視で略ハの字状に取り付けられた左右一対の側板59とを有しており、天板58と左右の側板59とが畝成形口の縁に沿うように設けられている。つまり、ロータリ耕耘部43で耕耘された土が、畝成形器44内をくぐることで断面略台形状の畝Uに成形される。なお、天板58には、散布具55を挿通させる挿通孔58aが形成されている。
一方、畝成形器44の左右両側には、畝Uの左右両側を転動してロータリ耕耘部43の耕深を決定するゲージ輪60が配置されている。
左右のゲージ輪60は、左右サポートアーム46の中途部に揺動自在に取り付けられた支持枠体61に支持されており、この支持枠体61と前記ギアケース45上方のトップマストとにわたって、ゲージ輪60の高さを調整する高さ調整部が設けられている。
図1に示したように、散布装置6は、上述した散布機枠47と、この散布機枠47によって支持されていて散布剤Hを貯留する左右一対のタンク4と、これらの左右タンク4の下端側にそれぞれ取り付けられ且つ散布剤Hを繰り出す左右の繰出機構5と、これら各繰出機構5から繰り出された散布剤Hを下方に案内する各案内ホース62と、これらの案内ホース62によって送られた散布剤Hをロータリ耕耘部43の後方で且つ畝U内に散布する左右の散布具55と、繰出機構5を停止させる自動復帰接点式で引き形のスイッチボックス63とを有している。
なお、散布剤Hは、粒状、粉状の肥料や種子等である。また、散布とは、肥料を施肥すること、種子を播種(散播、条播、点播など)すること等を示す。
散布機枠47は、高さ調整自在な左右一対の支柱64と、この左右支柱64の上端間に亘って架設された横梁部材65と、この横梁部材65に固定されたタンク取付フレーム66とを有する。
各支柱64は、各サポートアーム46の左右方向中途部の上面に設けられた揺動ブラケット64aによって左右軸回りに回動自在に支持されている。
横梁部材65の左右方向略中央部には、リンク機構41の連結ロッド41aが連結されたリンク連結部65aが設けられており、左右の支柱64の揺動が規制されていると共に、ロータリ耕耘機9が昇降されても、連結ロッド41aの長さを調節することによって、タンク4の水平度が調節可能となっている。また、横梁部材65には、左右方向中途部で中央からやや左寄りに前記スイッチボックス63が取り付けられている。
このスイッチボックス63は、図4(ロータリ耕耘機9を上げた状態)に示すように、下端部前面に上下位置X、Yに移動動可能な引ピン63aを有し、この引ピン63aの先端に、コイルスプリング67を介してロプス38の左支柱部39Lの基端部に巻き付けたチェーン68に連結されている。
引ピン63aは、下方向へ付勢されており、ロータリ耕耘機9を圃場Fに下ろした時にコイルスプリング67に上位置X(仮想線参照)に引き上げられるように配備されている。
コイルスプリング67は、一端(後端)をスイッチボックス63の引ピン63aに連結し、他端(前端)にチェーン68が連結されている。
チェーン68は、中途部がロプス38の左支柱部39Lの基端部に巻き付けられており、一端がコイルスプリング67の他端(前端)に連結されている。チェーン68の他端は、チェーン68の一端又は中途部と連結可能な止めリング68aとなっており、スイッチボックス63及びロプス38間の距離に応じて、止め位置調整自在となっている。
よって、チェーン68の止め位置を調節して、ロータリ耕耘機9を降ろしたときは、チェーン68及びコイルスプリング67にテンションがかかり、スイッチボックス63の引ピン63aを上位置X(図4中の仮想線参照)に引き上げ、ロータリ耕耘機9を上げたときには、チェーン68及びコイルスプリング67のテンションが緩み、スイッチボックス63の引ピン63aが下位置(図4中の実線参照)Yに下がるように設定可能となる。
前記スイッチボックス63は、引ピン63aにチェーン68及びコイルスプリング67のテンションがかかって引っ張られた上位置Xのときに、後述する散布装置6の繰出機構5におけるモータMの回路Cを閉状態とし、下位置Yのときに開状態とするものである。
これらのスイッチボックス63、コイルスプリング67、チェーン68及びロプス38によって、上昇連動スイッチ10が構成されている。
タンク4は、前記タンク取付フレーム66に左右に各1つずつ取り付けられ、下方へいくほど先細り且つ下部中央に吐き出し口を有している。よって、タンク4内における粒状、粉状等の散布剤Hは、下部中央に集って吐き出し口から繰出機構5へ送り込まれる。
繰出機構5は、タンク4の下端に設けられたケーシング5aと、このケーシング5a内部に回動自在に支持された繰出ロール69と、該繰出ロール69を回転させるモータMとを有している。
この繰出ロール69は、左右軸回りに所定の回転速度で回転可能な円柱体であって、この周面には複数の散布剤H繰り出し用の繰出凹部69aが周方向に沿って所定間隔ごとに形成されている。また、繰出ロール69を回転させるモータMの回動速度を調節することによって、単位時間当たりの散布剤Hの繰り出し量を調節することができる。
図2は、繰出機構5のモータMの回路Cを示している。
この回路Cは、モータMに電流を供給するバッテリBと、上述したクラッチペダルスイッチ8、メインスイッチ7及び上昇連動スイッチ10と、繰出ロール69のモータMと、グランドGとを有している。クラッチペダルスイッチ8、メインスイッチ7及び上昇連動スイッチ10は、直列に接続されており、クラッチペダルスイッチ8とメインスイッチ7と上昇連動スイッチ10とを閉状態にした時にのみ、モータMに電流が供給され、前記繰出機構5が駆動して、散布剤Hを繰り出す。
繰り出された散布剤Hは、案内ホース62を通って左右の各散布具55に供給される。この散布具55は、図1に示されたように、案内ホース62からの散布剤Hを下方へ供給する筒部55aと、この筒部55aの下端に接続され且つ畝U内に挿入される後方開口状のノズル部55bとを有している。散布具55は、筒部55a上部が前述したツールバー54の取付体56によって高さ調整自在に取り付けられ、畝U内での所定の深さに散布剤Hを散布できる。
本発明に係る走行作業機1の使用態様を説明する。
まず、圃場Fに下ろしたロータリ耕耘機9をトラクタ3で牽引してロータリ耕耘部43で圃場Fを耕耘する。
次に、ロータリ耕耘部43の後方にある案内板57によって、耕耘された土が中央に集められ、その土が畝成形器44をくぐることで畝Uが形成(畝立て)されると同時に、成形される畝U内に散布具55から散布剤Hが散布される。
また、圃場Fで畝立て中に、散布が正常にされているか確認する場合は、トラクタ3(走行作業機1)を停車させる。
このとき、作業者がクラッチ断操作をして(つまり、クラッチペダル29を踏んで)クラッチ2を切って走行作業機1は停車するが、クラッチペダル29を踏むことで、前記クラッチレバー33と一体揺動する操作片35がスイッチ器36の押ボタン36aを押し、必然的に繰出機構5のモータMの回路Cが開状態となる。したがって、バッテリBからモータMへの電流供給が遮断され、散布剤Hの繰り出しが停止する。
これにより、散布確認のたびにメインスイッチ7の入切レバー7aを切り側に倒すという煩わしい操作をしなくとも、走行作業機1を停車する際のクラッチ2の断操作と繰出機構5の停止とが連動するため、走行作業機1の停車時における繰出機構5の停止操作忘れをなくすることができ、散布剤Hの散布無駄を減らすことが可能となる。
走行作業機1が再び発車する際には、必ずクラッチペダル29から足をはずして(クラッチ2をつないで)走行を開始するため、走行作業機1を発車する際のクラッチ2の接操作と繰出機構5の起動とが連動し、繰出機構5の起動操作忘れがなくなり、散布剤Hを散布しない領域が発生することを防止できる。
ここで、前記確認により散布状況の異常が見つかり作業者が走行作業機1を降りる場合、走行作業機1の降車時にメインスイッチ7を切りモータMの回路Cを開状態で保持すれば、クラッチペダル29から足を外しても散布剤Hが繰り出されることはない。また、散布状況を改善させた後は、走行作業機1に乗車してクラッチペダル29を踏み込んだ状態でメインスイッチ7を入れればよい。
なお、本実施形態においては、クラッチペダル29を踏んだ時にだけ、モータMの回路Cが開状態となり散布剤Hの繰り出しが停止するが、クラッチペダル29を踏んでスイッチ器36の押ボタン36aを押された時から再び走行作業機1が発車するまでの間は、開状態となるように回路Cを構成してもよい。
また、一条の畝Uを立て終わり、圃場F内で走行作業機1を旋回させる際には、ロータリ耕耘機9を上昇させる。このとき、チェーン68及びコイルスプリング67にテンションが緩み、引き上げられていた引ピン63aが下位置Y(図2中仮想線参照)に下がって、必然的に繰出機構5のモータMの回路Cが開状態となる。したがって、バッテリBからモータMへの電流供給が遮断され、散布剤Hの繰り出しが停止する。
よって、旋回のためにロータリ耕耘機9を上昇させた際にも、メインスイッチ7の入切レバー7aを切り側に倒さなくとも、繰出機構5の停止操作忘れをなくすることができ、散布剤Hの無駄を減らすことができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。走行作業機1等の各構成又は全体の構造、形状、寸法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
クラッチ2は、走行系動力の断接だけでなく、PTO系動力の断接も兼用するものであってもよい。
走行体3は、トラクタでなく、田植機、移植機等であってもよい。
散布装置6は、散布具55を用いることなく、案内ホース62の開口下端から散布剤Hをロータリ耕耘部43の前方で且つ圃場Fの表面上に散布することとしてもよい。
クラッチペダルスイッチ8及び上昇連動スイッチ10は、自動復帰接点式のスイッチでなくてもよく、クラッチ2の断操作時、ロータリ耕耘機9の上昇時に繰出機構5を停止するものであれば、リミットスイッチや無接触形スイッチであってもよい。
上昇連動スイッチ10のスイッチボックス63は、横梁部材65の左右方向中途部における中央からやや右寄りに取り付けられていてもよく、チェーン68をロプス38の右支柱部39Rに巻き付けてもよい。
回路Cは、上昇連動スイッチ10を有さず、メインスイッチ7とクラッチペダルスイッチ8とを直列に接続したものでもよい。
1 走行作業機
2 クラッチ
3 走行体(トラクタ)
4 タンク
5 繰出機構
6 散布装置
7 メインスイッチ
8 クラッチペダルスイッチ
9 ロータリ耕耘機
10 上昇連動スイッチ
H 散布剤
M モータ
F 圃場

Claims (3)

  1. 走行系動力を断接するクラッチ(2)を備えた走行体(3)と、この走行体(3)に取り付けられ且つタンク(4)からの散布剤(H)を繰出機構(5)のモータ(M)を駆動して圃場(F)に散布する散布装置(6)とを有した走行作業機であって、
    前記散布装置(6)は、前記走行体(3)の後部に昇降自在に装着され、前記走行体(3)には前記繰出機構(5)を起動又は停止するメインスイッチ(7)と前記クラッチ(2)を断操作した時に前記繰出機構(5)を停止するクラッチペダルスイッチ(8)とを設けており、
    前記散布装置(6)には、当該散布装置(6)を上昇させた時に前記繰出機構(5)を停止する上昇連動スイッチ(10)が設けられ、前記上昇連動スイッチ(10)に設けられ且つ上下揺動によってスイッチングする引ピン(63a)と前記走行体(3)の固定部とをコイルスプリング(67)で連結していることを特徴とする走行作業機。
  2. 前記引きピン(63a)は、下位置に付勢されると共に上位置で繰出機構(5)の起動を保持し且つ下位置で繰出機構(5)を停止するものとされ、前記コイルスプリング(67)は、前記引きピン(63a)を前記上位置に向けて付勢すると共に散布装置(6)の上昇に伴って前記散布装置(6)が前記走行体(3)の固定部側に近づくことで当該引きピン(63a)を下位置に移動させることを特徴とする請求項1に記載の走行作業機。
  3. 前記繰出機構(5)は、前記メインスイッチ(7)と前記クラッチペダルスイッチ(8)と前記上昇連動スイッチ(10)とを閉状態とした時に駆動するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の走行作業機。
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