JP5832270B2 - 水田作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、走行機体の後部にリンク機構を介して昇降自在に作業部が連結され、前記作業部が、種子貯留部に貯留される種子を複数の種子繰出し部から繰出して圃場に供給する播種装置と、肥料貯留部に貯留される粉粒状の肥料を複数の肥料繰出し部から繰出して圃場に供給する施肥装置とを前後に並ぶ状態で備えて構成されている水田作業機に関する。
上記水田作業機の一例としての乗用型直播機において、従来では、走行機体の後部にリンク機構を介して昇降自在に連結された作業部に、播種装置と施肥装置とを前後に並ぶ状態で備えるとともに、播種装置における種子貯留部の上端部と施肥装置における肥料貯留部の上端部とが略同じ高さに位置する状態で備えられる構成のものがあった(例えば、特許文献1参照。)。尚、特許文献1では、播種装置が、種子貯留部としての種子ホッパから種子繰出し部が繰り出した種子を湾曲したホースを介して整地フロートに備えられた作溝器に送り出して播種を行なうように構成されている。
又、作業部に播種装置と施肥装置とを前後に並ぶ状態で備えるものではないが、作業部に播種装置を備えるものにおいて、ホースを用いずに種子繰出し部から繰出した種子を鉛直下方に送り出す経路を形成して、複数の種子をまとめて機体走行方向に沿って間隔をあけて圃場に供給する点播を行うように構成したものがある(例えば、特許文献2参照。)。
実願昭61−61216号(実開昭62−172308号公報) 特開2011−130735号公報
上記従来構成(特許文献1に記載の構成)は、作業部に播種装置と施肥装置とを前後に並ぶ状態で備える構成とすることで、構成の簡素化を図ることができるものである。例えば、播種装置及び施肥装置のうちのいずれか一方を走行機体側に備えさせるものでは、走行機体側に備えられる装置から繰出された粉粒体を作業部に設定された粉粒体供給位置にまで長い距離にわたって案内供給しなければならず、長い案内ホースや強制的に搬送するための送風装置等が必要となり、構成が複雑となる不利があるが、これに対して、作業部に播種装置と施肥装置とを前後に並ぶ状態で備えるものでは、粉粒体を走行機体側から作業部に設定された粉粒体供給位置にまで長い距離にわたって案内供給するための装置が不要であり、それだけ構成を簡素化できるものとなる。
ところで、圃場に播種を行うにあたり、特許文献2に記載されるように点播を行うことにより、複数の種子を1株として生育させることが可能であり、株間を離間させることで風通しや日当たりのよい状態で作物を生育させることができる。しかしながら、作業部に播種装置と施肥装置とを前後に並ぶ状態で備えるものにおいて、このような点播を行うようにすると、上記従来構成では、繰出される種子が湾曲したホース内で散乱するため、複数の種子をまとめて供給することを良好に行えないことが多く、点播を良好に行うことができないおそれがある。
そこで、この不都合を解消するため、作業部に播種装置と施肥装置とを前後に並ぶ状態で備える上記従来構成に、ホースを用いずに種子繰出し部から繰出した種子を鉛直下方に送り出す経路を形成する構成を採用することが考えられるが、上記従来構成では、種子貯留部の上端部と肥料貯留部の上端部とが略同じ高さに位置する状態で備えられる構成となっていることから、次のような不利があった。
すなわち、上記従来構成では、播種装置の上端部と施肥装置の上端部とが略同じレベルとなるように、それらが前後方向に並ぶ状態で備えられるので、播種装置における種子繰出し部が圃場面から離間した高い位置に設けられることになり、種子が繰出されてから圃場面に落下するまでの間に距離があり、種子繰出し部から複数個まとめて繰出された種子が圃場に供給されるまでの間に横方向にばらついて広がってしまい、複数の種子をまとめて供給することを良好に行えないおそれがある。
又、上記従来構成では、肥料貯留部に肥料を補給する場合、播種装置の上端部と施肥装置の上端部とが略同じレベルの高い位置にあることから、例えば、収納袋等の容器に収納されている肥料を高い位置まで持ち上げて補給しなければならず、作業が行い難いものとなる不利もある。
本発明の目的は、作業部に播種装置と施肥装置とを前後に並ぶ状態で備えて構成の簡素化を図ることが可能なものでありながら、点播を行う場合であっても良好に作業を行えるようにすることが可能となる水田作業機を提供する点にある。
本発明に係る水田作業機は、走行機体の後部にリンク機構を介して昇降自在に作業部が連結され、前記作業部が、種子貯留部に貯留される種子を複数の種子繰出し部から繰出して圃場に供給する播種装置と、肥料貯留部に貯留される粉粒状の肥料を複数の肥料繰出し部から繰出して圃場に供給する施肥装置とを前後に並ぶ状態で備えて構成されているものであって、その第1特徴構成は、
前記施肥装置が前記播種装置よりも機体前方側に位置する状態、且つ、前記播種装置における種子貯留部の上端部が前記施肥装置における前記肥料貯留部の上端部よりも下方に位置する状態で、前記施肥装置と前記播種装置とが配備されており、
前記種子繰出し部から繰出された種子が、前記肥料繰出し部から繰出された肥料と合流せずに、前記種子繰出し部の直下方の圃場面に供給される表面播種を行うように、前記播種装置が構成され、
前記肥料繰出し部の機体後方側且つ機体下方側に、肥料を供給するための溝を圃場面に作成する作溝器が備えられ、前記肥料繰出し部から機体後方側且つ機体下方側に斜めに延出された肥料ホースが前記作溝器に接続され、前記肥料繰出し部から繰出された肥料が、前記種子繰出し部から繰出された種子と合流せずに、前記肥料ホースを介して前記作溝器に供給されて、前記作溝器から圃場面の溝に供給されるように、前記施肥装置が構成されている点にある。
第1特徴構成によれば、播種装置における種子貯留部の上端部が施肥装置における肥料貯留部の上端部よりも下方に位置する状態で、施肥装置と播種装置とが配備されているので、播種装置を施肥装置よりも低い圃場面に近い位置に備えさせることができ、点播を行う場合であっても、種子貯留部に貯留されている種子が種子繰出し部から繰出されたのち圃場面に供給されるまでの間の距離を短くすることができ、圃場に落下するまでの間に種子が横方向にばらつくことを少なくして、極力、複数の種子をまとめた状態で圃場に供給することが可能となる。
又、肥料貯留部の上端部が種子貯留部の上端部よりも上方に位置するから、例えば、肥料貯留部に肥料を補給する際に、収納袋等の容器に収納されている肥料を種子貯留部の上部に載置させた状態で肥料貯留部に肥料を補給することが行い易いものとなり、肥料補給作業を楽に行うことができる。説明を加えると、この種の水田作業機では、肥料は消費量が多く肥料貯留部に肥料を補給する頻度が大きいものであるが、このような肥料の補給作業を行う場合に、収納袋等の容器に収納されている肥料を、一旦、種子貯留部の上部に載置させて作業者の労力負担を減らした状態で肥料補給作業を行えるのである。
第1特徴構成によれば、施肥装置が播種装置よりも機体前方側に位置し、且つ、播種装置における種子貯留部の上端部が施肥装置における肥料貯留部の上端部よりも下方に位置する状態で、施肥装置と前記播種装置とが配備されることになるので、走行機体に搭乗している作業者が機体後方を目視する際、機体後方側に位置する播種装置が低い位置にあるので、後方の見通しがよく、播種や施肥が行われた後の圃場の状況を目視で確認し易いものとなる。
又、上述したように施肥装置は肥料貯留部に肥料を補給する頻度が大きいものであるが、施肥装置が機体前部側すなわち走行機体に近い側に位置するので、走行機体に搭乗している作業者が肥料の補給作業を行う場合にその補給作業が行い易いものとなる。
従って、作業部に播種装置と施肥装置とを前後に並ぶ状態で備えて構成の簡素化を図ることが可能なものでありながら、点播を行う場合であっても良好に作業を行えるようにすることが可能となる水田作業機を提供できるに至った。
本発明の第2特徴構成は、前記播種装置及び前記施肥装置よりも機体後方側に位置する状態で、薬剤貯留部に貯留される粉粒状の薬剤を薬剤繰出し部から繰出して圃場に散布する薬剤散布装置が備えられている点にある。
第2特徴構成によれば、薬剤散布装置を播種装置及び施肥装置よりも機体後方側に位置する状態で備えているので、薬剤散布装置により播種及び施肥が行われた圃場に粉粒状の薬剤を散布することができる。
この薬剤散布装置は、播種装置や施肥装置のように複数の条毎に列状に粉粒体を供給するものではなく、圃場の所定作業領域に薬剤を散布するものであるから、播種装置や施肥装置に比べて構造が簡単であり小型軽量であり、播種装置及び施肥装置よりも機体後方側にこの薬剤散布装置を備えるようにしても、作業部の前後重量バランスを大きく崩すことがなく、播種作業や施肥作業に影響を与えるおそれは少ない。
本発明の第3特徴構成は、前記薬剤散布装置における前記薬剤貯留部の上端部が、前記播種装置における種子貯留部の上端部よりも上方に位置する状態で、前記播種装置及び前記薬剤散布装置が配備されている点にある。
第3特徴構成によれば、薬剤貯留部の上端部が種子貯留部の上端部よりも上方に位置する状態で配備されるので、薬剤散布装置が播種装置よりも高い位置に位置することになり、高い位置から薬剤を散布するので、圃場に向けて薬剤を均等に散布させ易いものとなり、後端部に位置する薬剤散布装置が畦等に接当して損傷するおそれも少ないものとなる。
本発明の第4特徴構成は、前記作業部の左右両側に、圃場面に走行指標を描く作用姿勢と機体内方側に引退する格納姿勢とにわたり姿勢変更自在なマーカーが備えられ、前記播種装置及び前記施肥装置の夫々が、前記格納姿勢にある前記マーカーの上端部よりも下方側に位置するように配備されている点にある。
第4特徴構成によれば、マーカーを作用姿勢に変更すると、圃場面に次回の作業行程における走行指標を描くことができ、マーカーを使用しないときは機体内方側に引退する格納姿勢に姿勢変更させる。このマーカーは、次回の作業行程における走行指標を描くために、作業部に支持される位置からマーカーまでの距離は常に同じ長さであり、格納姿勢に姿勢変更させたときの高さも自ずと定まることになる。
そして、マーカーが格納姿勢にあるときのその上端部よりも下方側に位置する状態で播種装置及び施肥装置の夫々が備えられることになるから、播種装置及び施肥装置が低い位置に設けられることになり、作業部全体の低重心化を図ることができる。
又、播種装置及び施肥装置に対して干渉するおそれが少ない状態でマーカーを格納することが可能となる。
本発明の第5特徴構成は、前記施肥装置における前記肥料貯留部の上部蓋体が、機体前部側の端部に設けられた横向き回動支点を中心に揺動開閉自在に設けられている点にある。
第5特徴構成によれば、播種装置の種子貯留部の上側に収納袋等の容器に収納された肥料を載せた状態で、肥料貯留部に肥料を補給する場合、上部蓋体が機体前部側の端部に設けられた横向き回動支点を中心に揺動開閉するので、上部蓋体を開状態に切り換えると、播種装置側が開放される状態となり、肥料を供給させ易いものとなる。
水田作業機の全体側面図である。 水田作業機の全体側面図である。 作業部の側面図である。 作業部のフレーム構造を示す平面図である。 作業部のフレーム構造を示す平面図である。 播種装置の後面図である。 施肥装置の後面図である。 伝動構造を示す一部切欠平面図である。 ローリング軸芯付近の一部切欠側面図である。 溝切り器の支持構造を示す側面図である。 作業部の横一側部の後面図である。 蓋体の開状態を示す側面図である。 別実施形態の蓋体の開状態を示す側面図である。 別実施形態の蓋体の開状態を示す側面図である。 別実施形態の走行機体前部の側面図である。
以下、図面に基づいて、本発明に係る水田作業機について説明する。
〔全体構成〕
図1に示すように、左右一対の前車輪1と左右一対の後車輪2とを備えた走行機体3の中央に運転座席4を備え、この走行機体3の後端にリンク機構5を介して昇降自在に作業部Aを連結して水田作業機が構成されている。運転座席4の近傍には、左右の前車輪1を操向操作するステアリングハンドル6、走行用変速レバー7、作業部Aの昇降操作等を行う操作レバー8等が備えられている。
図1〜図3に示すように作業部Aは、圃場面に対して4条の表面播種を行う播種装置9、圃場面に対して粉粒状の肥料の施肥を行う施肥装置10、圃場面に対して除草剤等の散布を行う薬剤散布装置11、作業対象となる圃場面の整地を行う整地フロート12、作業走行中に隣接する次回の走行行程に対する走行指標を圃場面に描くマーカー13、圃場に排水用の溝を形成するための溝切り器14等を備える構成となっている。
作業部Aは、施肥装置10が最も機体前部側に位置し、その施肥装置10の機体後方側に播種装置9が位置し、さらに、播種装置9の機体後方側に薬剤散布装置11が位置するように、それらを前後方向に並べる状態で備えて構成されている。
走行機体3の前部に搭載されたエンジン15からの駆動力をミッションケース16を介して前車輪1に伝えると共に、後輪駆動ケース17を介して後車輪2に伝える走行伝動系を備えている。また、ミッションケース16からの駆動力を外部出力軸18に伝え、更に、この外部出力軸18からの作業部Aにおけるフィードケース19に伝える作業伝動系を備えている。
図1に示すように、リンク機構5は、走行機体3の後端に対して、その前端が揺動自在に支持される上部リンク5a及び左右の下部リンク5bを備えると共に、これらの後端に縦リンク5cを備えており、油圧シリンダ20の作動により後端部が昇降作動する。縦リンク5cの下端位置に前後向き姿勢のローリング軸芯Xを中心として揺動自在に作業部Aが支持されている。
図9に示すように、作業部Aにおいて、外部出力軸18から動力が伝えられる入力軸21を備えるフィードケース19は、入力軸21よりも少し高い位置に設けられた回動支点部22にて、縦リンク5cに対して前後向き姿勢のローリング軸芯Xを中心として揺動自在に支持されている。
図5、図7及び図8に示すように、フィードケース19の左右両側に左右の横向き伝動軸23を内装する左右両側の横向き筒状伝動ケース24が固定連結され、さらに、左右両側の横向き筒状伝動ケース24の横側外方側端部には伝動チェーン25を内装する前後向き伝動ケース26が固定連結されている。
そして、この前後向き伝動ケース26内の横向き伝動軸23から播種装置9及び施肥装置10に動力が伝達されるように伝動系が構成されているが、具体的な伝動構造については後述する。
図8に示すように、左右両側の前後向き伝動ケース26は、厚肉で剛性の大きい平坦なベース部材26Aと、周囲を略椀状に屈曲形成した蓋部材26Bとを接続することにより閉塞されたチェーン収納空間を形成するように構成されており、ベース部材26Aに横向き筒状伝動ケース24がシール部材を介在させた状態でフランジ連結される構成となっている。この前後向き伝動ケース26は、充分な支持強度を備えており、播種装置9や施肥装置10を支持する前後向き支持フレームとして機能することになる。
つまり、縦リンク5cに対してローリング軸芯Xを中心として揺動自在に支持されるフィードケース19、それに連結される左右両側の横向き筒状伝動ケース24、及び、左右両側の前後向き伝動ケース26は、作業部Aを支持する支持枠体としての機能を備えており、作業部Aに備えられる各種の装置を支持する構成となっている。
詳述はしないが、走行機体3には、整地フロート12の昇降位置を目標値に維持するように油圧シリンダ20を制御する昇降制御装置(図示せず)を備えており、この昇降制御装置による昇降制御が実行されることにより前車輪1又は後車輪2の圃場面に対する沈み込み量に拘わらず播種装置9を圃場面に追従させることが可能となる。また、走行機体3が左右方向へ傾斜した場合には、前述したローリング軸芯Xを中心として作業部Aがローリングすることにより、作業部Aの整地フロート12を圃場面に接触させる姿勢に維持することも可能となる。
図5に示すように、整地フロート12は、作業部Aの作業幅の略全幅にわたって延びる状態で一体的に形成されており、横長長方形状のフロート本体部12Aと、フロート本体部12Aの左右中央箇所から前方に向けて延出される前方張出し部12Bと、フロート本体部12Aの左右方向二箇所から後方に向けて延出される左右一対の後方張出し部12Cとで構成されている。前方張出し部12Bは、フロート本体部12Aの前端の左右中央位置から前方に向かって張り出されたものであり、作業部Aの昇降制御に使用されるセンサフロートとしての機能を有する。
〔播種装置〕
播種装置9は、播種される種子として鉄コーティング処理が行われた種籾を用い、整地フロート12で整地された圃場面に対して4条分の播種を行うように構成されている。具体的には、複数の種子を1株分として前後方向に間隔をあけて播種するいわゆる点播を行うように構成されている。そして、この播種装置9では、鉄コーティング処理が行われた種籾を用いることにより、鳥害を抑制しながら圃場面への表面播種を実現している。
図6に示すように、播種装置9は、2条分の種籾を貯留する種子貯留部としての種子ホッパー27が2個備えられ、夫々の種子ホッパー27から種子を繰り出すように夫々2個ずつ合計4個の種子繰出し部28が備えられ、各種子繰出し部28から繰り出された種子を風の影響を抑制した状態で直下方に案内する案内筒29が備えられている。そして、後述するように、走行機体3から伝達される動力により種子繰出し部28の繰出しロール30を駆動するように伝動系が構成されている。
図3に示すように、4個の種子繰出し部28は、平面視において圃場面に接地する整地フロート12の後側に位置してその整地フロート12と重複しない状態で備えられている。つまり、整地フロート12におけるフロート本体部12Aよりも機体後方側であって且つ左右一対の後方張出し部12C夫々の左右両側箇所に位置する状態で備えられ、その内部に備えられた繰出しロール30から繰り出された種子を、整地フロート12に干渉しない状態で自重で直接的に圃場面に落下供給できるように構成されている。繰出しロール30は、走行機体3から伝達される駆動力により回転し、図示はしないが、所定量回転する毎に凹部に受け入れた種子を自重で落下させる形態で種子を繰り出すように構成されている。
図6に示すように、種子ホッパー27は、上部には開閉自在な蓋体31が備えられ、下部に2つの漏斗状部32が形成され、夫々の漏斗状部32に対して種子繰出し部28が接続されている。種子ホッパー27と蓋体31とは種子の残量を視覚によって確認できるように透明又は半透明の樹脂で形成されている。そして、図2に示すように、種子ホッパー27が、平面視において整地フロート12と一部重複する状態で備えられている。
図6に示すように、案内筒29は、繰出しロール30の下側に配置されて、前後方向視で下方側ほど狭くなるような下窄まり状で、且つ、図5に示すように、後部が開放された平面視略コ字状に形成された板体にて構成され、上下方向に開放された状態で繰出しロール30から繰り出された種籾を下方へ落下させることができるように構成されている。
又、この案内筒29は、ロックレバー33により種子繰出し部28の下端に保持され、ロックレバー33の操作により種子繰出し部28の下端から分離できるように構成されている。また、種子繰出し部28の後面側には着脱自在にカバー34を備え、このカバー34を取り外すことにより、繰出しロール30を露出させてメンテナンスを行えるように構成されている。
〔播種装置の駆動構造〕
図8に示すように、ローリング軸芯Xの下部位置に備えられた入力軸21を介して前後向きの外部出力軸18からフィードケース19内のベベルギア35を介して横向き入力軸36に動力が伝達され、横向き入力軸36から伝動チェーン37及び各条クラッチ38を介して同一軸芯上に位置する左右両側の横向き伝動軸23に動力が伝達され、さらに、左右両側の横向き伝動軸23の横側外方側端部から夫々、伝動チェーン25を介して左右一対の播種駆動軸41に動力が伝達されるように伝動系が構成されている。
そして、図4に示すように、左側の播種駆動軸41に取り付けられた一対の駆動ギア42と、左側の2個の種子繰出し部28のロール軸43に取り付けられた一対の従動ギア44とを夫々咬み合い連動させ、播種駆動軸41の動力により左側の2個の種子繰出し部28の繰出しロール30を駆動回転するように伝動系が構成されている。又、右側の播種駆動軸41と右側の2個の種子繰出し部28との間も同様に、駆動ギア42と従動ギア44との咬み合い連動により、2個の種子繰出し部28の繰出しロール30を駆動回転するように伝動系が構成されている。
つまり、走行機体3側から前後向きの外部出力軸18を介して入力軸21に伝えられる動力により4個の種子繰出し部28における繰出しロール30が回転駆動されて、圃場に種籾を供給することができるように構成されている。尚、左右両側の各条クラッチ38を共に入り状態に切り換えると、4個の種子繰出し部28における繰出しロール30が全て回転駆動されて4条分の播種を行うことができる。そして、左右いずれかの各条クラッチ38を切り状態に切り換えると、左側の2個の種子繰出し部28だけを駆動する状態と、右側の2個の種子繰出し部28だけを駆動する状態とを選択的に現出させることができる。
〔播種装置の支持構造〕
図4及び図6に示すように、左右両側の前後向き伝動ケース26に対して、その機体後部の上部側箇所において、フランジ部45に共締め連結された左右一対のブラケット46を介して、播種装置9における機体横幅方向に沿って延びる角筒状の播種フレーム47が固定状態で支持されている。
又、図4に示すように、4個の種子繰出し部28のケース部48がこの播種フレーム47にボルト連結にて固定され、又、播種フレーム47に連結された軸支用のブラケット49にてロール軸43が回動自在に支持されている。このようにして播種フレーム47により4個の種子繰出し部28が繰出し操作な可能な状態で安定的に支持されている。
図4に示すように、左右両側の前後向き伝動ケース26の夫々に対してその機体後部の下部側箇所に平面視コの字型の支持部材51が下方に向けて延設される状態で連結固定され、左右一対の支持部材51の下端部に、整地フロート12に備えられた左右一対の揺動支点ブラケット52が横向き軸芯周りで揺動自在に支持されている。尚、整地フロート12の前部側は、吊り下げ支持機構53により所定範囲で昇降自在に吊り下げ支持される構成となっている。吊り下げ支持機構53には、整地フロート12の下方側の付勢力を調節自在なバネ54が備えられている。
図4及び図5に示すように、左右両側の支持部材51に亘って架設される状態で後部側連結部材55が設けられている。この後部側連結部材55は、丸パイプ材にて構成され、左右両側端部を偏平状に潰して左右両側の支持部材51夫々の後面にボルト連結する構成となっている。又、この後部側連結部材55の機体横幅方向中央部には溝切り器14が取り付けられている。
溝切り器14は、機体前後方向視でV字状に屈曲した板材にて構成されており、整地フロート12の接地面よりも大きく下方に突出する状態で備えられており、走行機体3の走行に伴って圃場面に深い溝を形成することができるように構成されている。図10に示すように、溝切り器14は、後部側連結部材55に固定の平面視コの字形のブラケット92に横軸芯P周りで回動自在に支持されており、引張りバネ93により下方に向けて揺動付勢され且つストッパー94にて所定姿勢で位置保持されるように構成されている。このようにして上方へ退避可能な状態で圃場に溝を作成することができるように構成されている。
図3に示すように、走行機体3が左右方向に傾斜した際にも作業部Aの横方向への変位量を少なくしながら作業部Aを圃場面に追従させるようにローリング軸芯Xは低い位置に設定されている。また、図3に示すように、播種装置9における4個の種子繰出し部28がローリング軸芯Xと略等しい高さに位置する状態で備えられている。このようにローリング軸芯Xの高さと、種子繰出し部28の高さが略等しくなるように相対的な位置関係を設定することにより、種子繰出し部28も必然的に低いレベルになるように配置されている。
その結果、走行機体3が左右方向に傾斜することに起因して作業部Aがローリングした場合でも、種子繰出し部28の横方向への変位量を抑制し、これにより播種位置の横方向へのバラツキを抑制している。更に、このような配置から、繰出しロール30と圃場面との距離を短縮するものとなり、表面点播した場合の種籾の拡散を抑制するだけではなく、種子ホッパー27を低い位置にして重心を下げることができる。
〔施肥装置〕
図4及び図7に示すように、施肥装置10は、2条分の肥料を貯留する肥料貯留部としての肥料ホッパー56が2個備えられ、夫々の肥料ホッパー56から肥料を繰り出すように夫々2個ずつ合計4個の肥料繰出し部57が備えられ、各肥料繰出し部57から繰り出された肥料を流下案内する4本の施肥ホース58を備えて構成され、施肥ホース58により流下案内される肥料を供給するための溝を圃場面に作成する作溝器59と、溝内に供給された肥料を埋め込むための埋め込み用案内体60とが備えられている。
図3及び図5に示すように、作溝器59は、圃場面に溝を切る溝切り具61とその溝切り具61で作成された溝に繰出された肥料を案内するための肥料案内具62とを備えて構成されている。溝切り具61は、側面視で三角形状で且つ平面視で先細り状(クサビ状)に形成され、整地フロート12におけるフロート本体部12Aの機体横幅方向に適宜間隔をあけた4箇所に底面から下方に突出する状態で連結されている。そして、ゴム製でジャバラの筒状の接続部材63が肥料案内具62の上部に取り付けられて、施肥ホース58が接続部材63に挿入されている。
肥料ホッパー56は、種子ホッパー27と同じように、上部には開閉自在な蓋体64が備えられ、下部に2つの漏斗状部65が形成され、夫々の漏斗状部65に対して肥料繰出し部57が接続されている。肥料ホッパー56と蓋体64とは肥料の残量を視覚によって確認できるように透明又は半透明の樹脂で形成されている。
図12に示すように、蓋体64は機体前部側の端部に設けられた横向き回動支点を中心として揺動開閉自在に支持されている。又、肥料ホッパー56と蓋64とは肥料の残量を視覚によって確認できるように透明又は半透明の樹脂で形成されている。
肥料繰出し部57は、内部に横軸芯周りで回転駆動され且つ外周部に肥料を受け入れるための複数の凹部(図示せず)が形成された繰出しロール66を備えて構成され、繰出しロール66は、走行機体3から伝達される駆動力により回転し、回転する毎に凹部に受け入れた肥料を順次繰出すように構成されている。
そして、図3に示すように、施肥装置10における4個の肥料繰出し部57はローリング軸芯Xよりも上方側に位置する状態で備えられている。又、この施肥装置10は、平面視において整地フロート12と重複する状態で備えられている。
〔施肥装置の駆動構造〕
図7に示すように、前記各肥料繰出し部56の繰出しロール66を回転駆動する施肥駆動軸67が断面六角形に形成され、左右2個ずつの繰出しロール66と一体回動する状態で且つ左右2分割される状態で設けられている。そして、図3及び図7に示すように、左右両側の施肥駆動軸67の長手方向の途中部に一体回動自在に一方向クラッチを介して揺動操作アーム68が備えられ、この揺動操作アーム68の揺動端部と左右両側の横向き伝動軸23の軸端に取り付けられた回転アーム69とを押し引きロッド70を介して連動連結させている。
この構成によれば、横向き伝動軸23の回転に伴って回転アーム69が回転すると、押し引きロッド70を介して揺動操作アーム68が所定範囲で往復揺動操作され、施肥駆動軸67が所定量ずつ回転駆動され、肥料繰出し部57により肥料が順次繰出され、肥料繰出し部57から繰り出された肥料は施肥ホース58を通して圃場面に供給される。
つまり、走行機体3側から前後向きの外部出力軸18を介して入力軸21に伝えられる動力により4個の肥料繰出し部57における繰出しロール66が回転駆動されて、圃場に肥料を供給することができるように構成されている。
又、播種装置9と同様に、左右両側の各条クラッチ38を入り切り操作することにより、4条分の施肥を行う状態と2条分の施肥を行う状態とに切り換え可能に設けられている。すなわち、左右両側の各条クラッチ38を共に入り状態に切り換えると、4個の肥料繰出し部57における繰出しロール66が全て回転駆動されて4条分の施肥を行うことができる。そして、左右いずれかの各条クラッチ38を切り状態に切り換えると、2条分の施肥を行うことができ、左側の2個の肥料繰出し部57だけを駆動する状態と、右側の2個の肥料繰出し部57だけを駆動する状態とを選択的に現出させることができる。
〔施肥装置の支持構造〕
この施肥装置10は、播種装置9と同様に、左右両側の前後向き伝動ケース26にて支持される構成となっている。すなわち、図4、図5及び図7に示すように、左右両側の前後向き伝動ケース26の夫々に対して、その機体前部の上部側箇所において、フランジ部45に共締め連結され且つ上方に延びる状態で縦向き支持フレーム71が設けられている。
この縦向き支持フレーム71は、下部の基端側支持部72がフランジ部45に共締め連結され、この基端側支持部72から一体的に固定される状態で支柱部73が立設される構成となっている。左右両側の縦向き支持フレーム71の上部には連結ブラケット74を介して施肥装置10における機体横幅方向に沿って延びる角筒状の第2装置フレームとしての施肥フレーム75が固定状態で支持されている。
図7に示すように、4つの肥料繰出し部57の夫々における肥料繰出しケース57aの上部側箇所が施肥フレーム75にボルト連結にて固定されており、肥料ホッパー56は肥料繰出しケース57aに支持されており、施肥ホース58の上部側箇所が肥料繰出しケース57aに支持されている。つまり、施肥装置10全体が、施肥フレーム75及び左右両側の縦向き支持フレーム71を介して、左右両側の前後向き伝動ケース26に支持される構成となっている。
図4に示すように、施肥フレーム75の左右一対の縦向き支持フレーム71の連結箇所(左右両側箇所の一例)において機体前部側に向けて突出する状態で固定取り付けされた左右一対の支持ブラケット76の夫々と、リンク機構5における縦リンク5cとにわたって、作業部Aの左右傾斜姿勢を中立状態に復帰付勢する左右一対のバランスバネ77が張設されている。
図1及び図3に示すように、施肥装置10における肥料ホッパー56の上端部が播種装置9における種子ホッパー27の上端部よりも上方に位置する状態で、施肥装置10と播種装置9とが配備されている。このように構成することで、機体後方側から肥料ホッパー56に対して肥料を補給する場合、袋詰めされた肥料を種子ホッパー27の上部に一旦載置させた状態で補給作業を行うことができ、補給作業を容易に行えるものとなる。
〔薬剤散布装置〕
図3に示すように、薬剤散布装置11は、上部位置の除草剤等の薬剤が貯留される薬剤ホッパー78を備えると共に、この薬剤ホッパー78の下部に本体ケース79を備え、この本体ケース79内に、薬剤ホッパー78に貯留された粉粒状の薬剤を繰り出すように電動モータや電磁ソレノイドで駆動される繰出し機構80と、この繰出し機構80から繰り出された薬剤を飛散させるように電動モータで駆動される拡散羽根81とを備えて構成されている。
薬剤ホッパー78は、上部に開閉自在な蓋体78Aが備えられ、図12に示すように、蓋体78Aは、機体前部側の端部に設けられた横向き回動支点を中心として揺動開閉自在に支持されている。又、薬剤ホッパー78は、内部の薬剤の貯留量を視覚によって確認できるように透明樹脂製の材料にて構成されている。
この薬剤散布装置11は、播種幅(4条の幅)に対応した領域に薬剤の散布を行えるように播種装置9より上方に配置され、本体ケース79によって薬剤の散布方向を決めるガイド方向が設定される。また、平面視において整地フロート12の後端に対して、本体ケース79前端が後方に変位するように、薬剤散布装置11の全体が整地フロート12より後方に位置する状態で配置されている。このような配置により、本体ケース79の前端位置から鉛直下方に薬剤が送り出された場合でも、薬剤は整地フロート12に乗りかかることはなく、薬剤を播種幅に対応した横幅方向への領域に対して無駄のない散布を行える。
この薬剤散布装置11は、走行機体3に備えたスイッチ(図示せず)の操作により繰出し機構80と拡散羽根81とを電気的に駆動することで薬剤散布が実行されるように構成されている。又、図示はしないが、走行停止時等の播種が行われない非作業状態では薬剤散布を行わないように制御される構成となっている。
〔薬剤散布装置の支持構造〕
図3及び図4に示すように、夫々が機体横幅方向に沿って延びる播種フレーム47及び施肥フレーム75の機体横幅方向の中央部同士を前後方向に沿って連結する中央前後向きフレーム82が、播種フレーム47よりも機体後方側に向けて大きく突出する状態で設けられ、その突出側端部に薬剤散布装置11が着脱自在に支持されている。
つまり、中央前後向きフレーム82は丸パイプ材からなり、基端側が前後向き姿勢で後端側が下方に向けて湾曲形成されており、その後端部に縦向き姿勢の板状取り付け部83が連結されている。この板状取り付け部83にバックル機構84により着脱自在に薬剤散布装置11が装着されている。そして、図1及び図3に示すように、薬剤散布装置11における薬剤ホッパー78の上端部が、種子ホッパー27及び肥料ホッパー56夫々の上端部よりも上方に位置する状態でそれらが配備されている。
〔マーカーの支持構造〕
図11に示すように、左右両側の前後向き伝動ケース26の夫々に対して、その機体前部側箇所において、フランジ部45にマーカー支持フレーム85の基端側取り付け部85aが共締め連結されている。この基端側取り付け部85aは、前後向き伝動ケース26のフランジ部45に共締め連結されるとともに、縦向き支持フレーム71の基端側支持部72も共に締め付け連結する構成となっている。すなわち、マーカー支持フレーム85の基端側取り付け部85aは板材にて形成され、上部及び下部の両側部でフランジ部45に共締め連結されており、縦向き支持フレーム71の基端側支持部72の一方側箇所は、基端側取り付け部85aの上部側箇所にてフランジ部45に共締め連結されている。
図5及び図11に示すように、マーカー支持フレーム85のフレーム本体部85bが基端側取り付け部85aから機体横側外方に向けて延出される状態で備えられ、このフレーム本体部85bの外方側端部に支持ブラケット86を介して、マーカー13が圃場面に走行指標を描く作用姿勢と機体内方側に引退する格納姿勢とにわたり前後向き軸芯周りで揺動自在に支持される構成となっている。
マーカー13は、引張りバネ87により作用姿勢に向けて回動付勢する状態で且つ外方側へ突出する作用姿勢で支持ブラケット86にて接当規制される状態で、マーカー支持フレーム85に支持されている。このマーカー13は、詳細な連係機構は図示しないが、作業部Aを非作業用の高位置に上昇させると、ワイヤ88を介して引張り操作されて格納姿勢に切り換わり、作業部Aを作業用の低位置に下降させると、引張りバネ87の付勢力により作用姿勢に切り換わるように構成されている。
図3、図4及び図11に示すように、作業部Aが作業用の低位置にあってもマーカー13を格納姿勢に位置保持するためのマーカー保持部89が、施肥フレーム75から延設される状態で備えられている。マーカー保持部89は、棒材を略コの字状に屈曲形成して構成され、施肥フレーム75の機体横側外方側箇所に取り付け固定され横側外方に延設する状態で備えられている。
図5及び図11に示すように、マーカー支持フレーム85の機体横側外方側には、外方側に延長突出する状態で、保護部材90が設けられる構成となっている。この保護部材90は、マーカー支持フレーム85の機体横側外方側に支持されて機体横幅方向外方側に向けて延びる支持杆90aと、播種装置9及び施肥装置10よりも機体横幅方向外方側に突出する保護作用部90bとを備えて構成され、保護作用部90bが、保護作用位置と接地可能なメンテナンス用位置とにわたり姿勢変更自在に構成されている。
すなわち、支持杆90aが丸パイプ状に形成されて、丸パイプ状に形成されたマーカー支持フレーム85の機体横側外方側に横軸芯周りで回動自在に嵌め込み装着され、挿通するピン(図示せず)で回り止めする状態で支持され、そのピンを差し替えて、支持杆90aを回動させて保護作用部90bが播種装置9や施肥装置10の外方側を覆う横向きの保護作用位置と下向きに突出して支持具を用いて接地可能なメンテナンス用位置とに切り換えることができるように構成されている。
〔作業部Aのフレーム構造〕
上述した説明から明らかなように、種子繰出し部28を機体横幅方向に4つ並べて構成されている播種装置9に機体横幅方向に沿って延びる状態で機体横幅方向に沿って延びる播種フレーム47が備えられ、又、肥料繰出し部57を機体横幅方向に4個並べて構成されている施肥装置10に機体横幅方向に沿って延びる施肥フレーム75が備えられ、それらの播種及び施肥フレーム47,75によって4個の種子繰出し部28及び肥料繰出し部57を一連に連なった安定した状態で支持することができる。
播種フレーム47と施肥フレーム75とが、機体横幅方向に間隔をあけて一対備えられた前後向き伝動ケース26により前後方向に沿って接続される構成となっており、播種フレーム47、施肥フレーム75、一対の前後向き伝動ケース26の夫々により、図4に示すように、平面視において、略ロの字状の枠組み構造体が形成されることになる。
左右一対の前後向き伝動ケース26の後部側箇所同士を後部側連結部材55によって連結しており、しかも、一対の前後向き伝動ケース26の前部側箇所同士が、左右両側の横向き筒状伝動ケース24及び左右中央部のフィードケース19により連結されるので、施肥フレーム75及び播種フレーム47を支持するための支持強度を向上させることができ、フレーム構造の支持強度をより一層高めることができる。従って、この実施形態では、左右両側の横向き筒状伝動ケース24及び左右中央部のフィードケース19により前部側連結部材100が構成されている。
〔作業形態〕
この水田作業機では、走行機体を走行させながら播種装置9と、施肥装置10と、薬剤散布装置11とを作動させることにより、整地フロート12で整地された平坦な圃場面に対して播種装置9の4つの種子繰出し部28から設定量の種籾(種子)が繰り出され、自重による4条の点播が行われる。これと同時に薬剤散布装置11の拡散羽根81によって4条の幅の全領域に対する薬剤の散布が行われる。また、施肥装置10の4つの施肥繰出し部57から施肥ホース58を介して作溝器59に供給されて圃場面に対する施肥が行われる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成してもよい。
(1)上記実施形態では、肥料ホッパー56、種子ホッパー27、薬剤ホッパー78の夫々が、機体前部側端部の横向き回動支点を中心として揺動開閉自在に支持され、機体後方側から作業者が肥料、種子、薬剤の夫々を補給することができるようにしたが、このような構成に代えて次の(a)(b)のように構成してもよい。
(a)図13に示すように、肥料ホッパー56、種子ホッパー27、薬剤ホッパー78の夫々が、機体後部側端部の横向き回動支点を中心として揺動開閉自在に支持される構成としてもよい。このように構成すると、走行機体3に搭乗している作業者が走行機体3側から、肥料、種子、薬剤の夫々を補給することができる。
(b)図14に示すように、肥料ホッパー56が機体後部側端部の横向き回動支点を中心として揺動開閉自在に支持される構成とし、且つ、種子ホッパー27及び薬剤ホッパー78の夫々が機体前部側端部の横向き回動支点を中心として揺動開閉自在に支持される構成としてもよい。このように構成すると、肥料については、走行機体3に搭乗している作業者が走行機体3側から補給することができ、種子及び薬剤については機体後方側から別の補助作業者が補給することができ、前後両側から効率よく補給作業を行うことができる。
(2)上記実施形態では、走行機体3には特別な資材載置部を設けないようにしたが、図15に示すように、走行機体3の前部のエンジンボンネット94の左右両側部に、補給用の肥料、薬剤、種子等を搭載支持しておくための予備資材載置台95を備える構成としてもよい。
本発明は、作業部に播種装置と施肥装置とが機体前後方向に並ぶ状態で配備されている水田作業機に利用することができる。
3 走行機体
5 リンク機構
9 播種装置
10 施肥装置
11 薬剤散布装置
13 マーカー
27 種子貯留部
28 種子繰出し部
56 肥料貯留部
57 肥料繰出し部
64 蓋体
78 薬剤貯留部
80 薬剤繰出し部
A 作業部

Claims (5)

  1. 走行機体の後部にリンク機構を介して昇降自在に作業部が連結され、
    この作業部が、種子貯留部に貯留される種子を複数の種子繰出し部から繰出して圃場に供給する播種装置と、肥料貯留部に貯留される粉粒状の肥料を複数の肥料繰出し部から繰出して圃場に供給する施肥装置とを前後に並ぶ状態で備えて構成されている水田作業機であって、
    前記施肥装置が前記播種装置よりも機体前方側に位置する状態、且つ、前記播種装置における種子貯留部の上端部が前記施肥装置における前記肥料貯留部の上端部よりも下方に位置する状態で、前記施肥装置と前記播種装置とが配備されており、
    前記種子繰出し部から繰出された種子が、前記肥料繰出し部から繰出された肥料と合流せずに、前記種子繰出し部の直下方の圃場面に供給される表面播種を行うように、前記播種装置が構成され、
    前記肥料繰出し部の機体後方側且つ機体下方側に、肥料を供給するための溝を圃場面に作成する作溝器が備えられ、前記肥料繰出し部から機体後方側且つ機体下方側に斜めに延出された肥料ホースが前記作溝器に接続され、前記肥料繰出し部から繰出された肥料が、前記種子繰出し部から繰出された種子と合流せずに、前記肥料ホースを介して前記作溝器に供給されて、前記作溝器から圃場面の溝に供給されるように、前記施肥装置が構成されている水田作業機。
  2. 前記播種装置及び前記施肥装置よりも機体後方側に位置する状態で、薬剤貯留部に貯留される粉粒状の薬剤を薬剤繰出し部から繰出して圃場に散布する薬剤散布装置が備えられている請求項1記載の水田作業機。
  3. 前記薬剤散布装置における前記薬剤貯留部の上端部が、前記播種装置における種子貯留部の上端部よりも上方に位置する状態で、前記播種装置及び前記薬剤散布装置が配備されている請求項2記載の水田作業機。
  4. 前記作業部の左右両側に、圃場面に走行指標を描く作用姿勢と機体内方側に引退する格納姿勢とにわたり姿勢変更自在なマーカーが備えられ、
    前記播種装置及び前記施肥装置の夫々が、前記格納姿勢にある前記マーカーの上端部よりも下方側に位置するように配備されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の水田作業機。
  5. 前記施肥装置における前記肥料貯留部の上部蓋体が、機体前部側の端部に設けられた横向き回動支点を中心に揺動開閉自在に設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の水田作業機。
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