JP5825385B2 - 苗移植機 - Google Patents

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Description

本発明は、予備苗枠を備える苗移植機に関する。
圃場に苗を植え付ける苗移植機は、特許文献1及び特許文献2の苗移植機のように、植付作業時における予備の苗を載置する予備苗枠を備えており、植付作業時に苗載置台に載置されている苗が少なくなったら、予備苗枠の苗を苗載置台に移すことにより、苗の植付作業を継続して行うことを可能にしている。また植付作業時には、植え付けた苗に施肥装置で肥料を供給しているので、苗の補充作業だけでなく、肥料の補充作業を行う必要がある。このため、苗移植機では、予備の苗を予備苗枠に積み込む際、予備の肥料も機体に積み込んでおき、施肥装置に貯留した肥料が減少したとき、圃場端まで戻ることなく肥料の補充を行えるようにしている。
特開2009−232809号公報 特開2012−205504号公報
しかしながら、従来の苗移植機では、圃場外から肥料を積み込んで機体に搬送する肥料搬送用の部材は設けられておらず、作業者は苗よりも重い肥料を圃場端から機体まで持ち運ぶ必要があり、作業者の労力がその分増大するという問題がある。特に、圃場端に水路があるときや、圃場端の土質が悪いときなど、圃場端から機体に直接肥料を積み込むことが難しい状況では、作業者は重い肥料を持って圃場内に入り込み、泥土に足を取られる不安定な状態で機体まで移動しなければならない。これらのように、肥料等の苗よりも重量がある作業資材を積み込む際には、作業者の労力が大変大きなものになっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、作業資材を積み込む際の作業者の労力を軽減することのできる苗移植機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の苗移植機は、走行車体(2)の後部に苗植付部(50)と施肥装置(70)とが設けられ、該走行車体(2)の前部に予備の苗を積載する予備苗枠(80)と作業資材を走行車体(2)側に搬送する積込装置(100)とが設けられ、前記走行車体(2)には、前記積込装置(100)を回動可能に装着する回動軸(101)設けられ、前記積込装置(100)は、積込アーム(110)と、該積込アーム(110)に作業資材を積載可能に設ける積載部材(102)とで構成され、前記積込アーム(110)は、前記回動軸(101)に装着される第1アーム部材(111)と、前記第1アーム部材(111)の端部に設ける第2回動軸(113)を中心に回動する第2アーム部材(112)とで構成され、前記積載部材(102)は、前記第2アーム部材(112)に設けられ、前記第1アーム部材(111)と前記第2アーム部材(112)の間には、孔部を有する第2ロック受け部材(115)と、前記第2アーム部材(112)の回動を規制する第2ロック部材(116)と、前記第2ロック部材(116)を操作する第2ロック操作部材(117)とが設けられ、前記積込装置(100)を補充作業位置(133)に移動させると前記第1アーム部材(111)の回動を規制する回動規制部材(125)が設けられ、前記回動規制部材(125)は、前記回動軸(101)よりも機体後側で、且つ前記走行車体(2)から機体外側に突出する位置に設けられることを特徴とすることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、行車体(2)の後部に苗植付部(50)と施肥装置(70)とが設けられ、該走行車体(2)の前部に予備の苗を積載する予備苗枠(80)と作業資材を走行車体(2)側に搬送する積込装置(100)とが設けられ、前記走行車体(2)には、前記積込装置(100)を回動可能に装着する回動軸(101)が設けられ、前記積込装置(100)は、積込アーム(110)と、該積込アーム(110)に作業資材を積載可能に設ける積載部材(102)とで構成され、前記積込アーム(110)は、前記回動軸(101)に装着される第1アーム部材(111)と、前記第1アーム部材(111)の端部に設ける第2回動軸(113)を中心に回動する第2アーム部材(112)とで構成され、前記走行車体(2)には操縦座席(28)が設けられ、前記回動軸(101)と前記第2回動軸(113)の間には前記第1アーム部材(111)の回動操作部材(118)が設けられ、前記回動操作部材(118)は、前記積込装置(100)を積込作業位置(132)に操作したときよりも収納位置(131)及び補充作業位置(133)に操作したときに前記走行車体(2)に接近することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、走行車体(2)の後部に苗植付部(50)と施肥装置(70)とが設けられ、該走行車体(2)の前部に予備の苗を積載する予備苗枠(80)と作業資材を走行車体(2)側に搬送する積込装置(100)とが設けられ、前記走行車体(2)には、前記予備苗枠(80)と前記積込装置(100)とを回動可能に装着する回動軸(101)が設けられ、前記積込装置(100)は、積込アーム(110)と、該積込アーム(110)に作業資材を積載可能に設ける積載部材(102)とで構成され、前記積込アーム(110)の下部に配設され、前記予備苗枠(80)と前記積込装置(100)の回動をロックするロック部材(106)と、前記ロック部材(106)を操作するロック操作部材(107)を備え、前記ロック操作部材(107)は、前記予備苗枠(80)の回動ロックと前記積込アーム(110)の回動ロックを別々に入切可能としたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1からのいずれか1項に記載の苗移植機において、前記走行車体(2)の機体前側には、前記予備苗枠(80)と前記積込装置(100)を支持する支持部材(85)が設けられ、前記予備苗枠(80)は、苗枠支柱(83)の機体上下方向の所定間隔毎に複数の予備苗載せ台(81)が設けられた構成であり、前記回動軸(101)は支持部材(85)の上部に設けられ、前記積込装置(100)は、前記積載部材(102)が機体前方又は側方に突出する積込作業位置(132)と、前記積載部材(102)が前記施肥装置(70)に向かって突出する補充作業位置(133)と、前記積載部材(102)が前記予備苗枠(80)の下方に位置する収納位置(131)とに切替自在に構成されることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1からのいずれか1項に記載の苗移植機において、前記積載部材(102)には、前後方向における中央部に、外側方向へ突出する突出部(120)が形成されると共に、前記突出部(120)の前後それぞれに間部(122)が形成され、前記積載部材(102)が、機体前方に突出する積込作業位置または前記積載部材(102)が前記予備苗枠(80)の下方に位置する収納位置(131)に移動するときは、前記空間部(122)が機体外側に位置し、前記積載部材(102)が前記施肥装置(70)に向かって突出する補充作業位置(133)に移動するときは、前記空間部(122)が機体内側で、且つ前記走行車体(2)の外側端部上に位置することを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の苗移植機において、前記突出部(120)には、当該突出部(120)の厚さ方向に貫通する開口部(121)が形成されることを特徴とする。
請求項1に記載の苗移植機は、積込装置(100)を用いて肥料容器等の作業資材を積み込むことにより、重量物である作業資材を積み込む作業に要する労力が軽減されるので、作業資材を積み込む際の作業者の労力の軽減が図られる。
また、予備苗枠(80)と積込装置(100)が各々独立して回動する構成としたことにより、予備苗枠(80)に苗を積み込んだ後でも積込装置(100)に作業資材を載置して肥料の積込を行うことができるので、苗や肥料の積込作業の能率が向上する。
また、第1アーム部材(111)と第2アーム部材(112)を回動可能に構成したことにより、積載部材(102)をより機体前方や側方に突出させると共に、施肥装置(70)や苗植付部(50)に近付けることができるので、苗や作業資材の走行車体(2)上への積込や、苗植付部(50)や施肥装置(70)への補充作業を容易に行うことができ、作業能率が向上する。
また、積込装置(100)を補充作業位置(133)に移動させると、回動規制部材(125)が第1アーム部材(111)の回動を規制することにより、苗や作業資材を積載部材(102)から取り出すときに第1アーム部材(111)が動くことが防止される。
また、回動規制部材(125)を回動軸(101)よりも機体後側で、且つ、走行車体(2)から機体外側に突出する位置に設けたことにより、作業者が移動中に足をぶつけることや、積込アーム(110)が走行車体(2)上の作業者の足にぶつかることを防止できるので、安全性が向上する。
請求項2に記載の苗移植機は、積込装置(100)を用いて肥料容器等の作業資材を積み込むことにより、重量物である作業資材を積み込む作業に要する労力が軽減されるので、作業資材を積み込む際の作業者の労力の軽減が図られる。
また、第1アーム部材(111)と第2アーム部材(112)を回動可能に構成したことにより、積載部材(102)をより機体前方や側方に突出させると共に、施肥装置(70)や苗植付部(50)に近付けることができるので、苗や作業資材の走行車体(2)上への積込や、苗植付部(50)や施肥装置(70)への補充作業を容易に行うことができ、作業能率が向上する。
また、積込装置(100)を収納位置(131)及び補充作業位置(133)に操作すると回動操作部材(118)が走行車体(2)に接近することにより、走行車体(2)に搭乗した作業者が回動操作部材(118)を操作することができるので、作業能率の向上や、作業者の労力の軽減が図られる。
請求項3に記載の苗移植機は、積込装置(100)を用いて肥料容器等の作業資材を積み込むことにより、重量物である作業資材を積み込む作業に要する労力が軽減されるので、作業資材を積み込む際の作業者の労力の軽減が図られる。
また、ロック部材(106)で予備苗枠(80)と積込アーム(110)を回動ロックすることにより、植付作業中等に予備苗枠(80)や積込アーム(110)が回動することを防止できるので、予備苗枠(80)に積載した苗や作業資材が落下することや、予備苗枠(80)が壁や電柱等と接触して破損することを防止できる。
また、ロック操作部材(107)で予備苗枠(80)と積込アーム(110)の回動ロックを別々に入切することができるので、一方の操作中に他方が動くことが防止され、作業者の姿勢が制限されることが防止され、作業能率が向上する。
請求項4に記載の苗移植機は、請求項1からのいずれか1項の発明の効果に加えて、積込装置(100)を補充作業位置(133)に移動させると、積載部材(102)と施肥装置(70)、及び積載部材(102)と苗植付部(50)の間隔が狭くなるので、積載部材(102)に積載した作業資材の積込作業に要する時間と労力が抑えられ、作業能率の向上が図られる。
また、積込装置(100)を収納位置(131)にすると、積込装置(100)が機体の前方や側方に突出しないので、積込装置(100)が壁等の障害物に接触して破損することを防止することができると共に、走行車体(2)から作業者が乗り降りする部分を塞がないので、作業者が機体から乗り降りする際に積込装置(100)を移動させる作業が不要になり、作業能率が向上する。
請求項5に記載の苗移植機は、請求項1からのいずれか1項の発明の効果に加えて、積込装置(100)を補充作業位置(133)にすると、積載部材(102)の空間部(122)が機体内側で、且つ走行車体(2)の外側端部に位置するので、走行車体(2)に近い位置にある作業資材を、空間部(122)を利用して作業者が保持することができるので、積載部材(102)上の作業資材を積載部材(102)から容易に移動させることができ、作業能率が向上する。
請求項6に記載の苗移植機は、請求項の発明の効果に加えて、積載部材(102)の空間部(122)に隣接する突出部(120)に開口部(121)を形成したことにより、作業者は走行車体(2)から乗り降りするときや、走行車体(2)上を移動するときに、この開口部(121)を手摺として用いることができるので、機体の乗り降り時や移動時の安全性が向上する。
図1は、実施形態に係る苗移植機の側面図である。 図2は、図1に示す苗移植機の平面図である。 図3は、図2のA−A矢視図である。 図4は、図3のB−B矢視図である。 図5は、図4に示す積込装置の平面図である。 図6は、図5に示す積込装置を積込作業位置に位置させた状態を示す説明図である。 図7は、図5に示す積込装置を積込作業位置に位置させた状態を示す説明図である。 図8は、図6に示す積込装置を補充作業位置に位置させた状態を示す説明図である。 図9は、実施形態に係る苗移植機の変形例であり、載置台の角度を調節可能にする場合の説明図である。 図10は、実施形態に係る苗移植機の変形例であり、載置台に補強部材を設けた場合の説明図である。 図11は、図10に示す積込装置を補充作業位置にした場合の説明図である。 図12は、実施形態に係る苗移植機の変形例であり、植込杆の平面図である。 図13は、図12のC−C矢視図である。 図14は、図13のD−D矢視図である。
以下に、本発明に係る苗移植機の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態〕
図1は、実施形態に係る苗移植機の側面図である。図2は、図1に示す苗移植機の平面図である。なお、以下の説明においては、前後、左右の方向基準は、苗移植機の操縦座席からみて、車体の走行方向を基準として、前後、左右の基準を規定している。本実施形態に係る苗移植機1の走行車体2は、左右一対の前輪4と、同様に左右一対の後輪5とを有しており、走行時には各車輪が駆動する四輪駆動車としている。これにより、走行車体2は、圃場や道路を走行することが可能になっている。また、走行車体2の後部には、苗植付部昇降機構40によって昇降可能な苗植付部50が備えられている。
この走行車体2は、車体の略中央に配置されたメインフレーム7と、このメインフレーム7の上に搭載されたエンジン10と、エンジン10の動力を駆動輪と苗植付部50とに伝える動力伝達装置15と、を備えている。つまり、本実施形態に係るこの苗移植機1では、エンジン10の動力は、走行車体2を前進や後進させるために用いるのみでなく、苗植付部50を駆動させるためにも使用され、ディーゼル機関やガソリン機関等の熱機関が用いられる。
また、エンジン10は、走行車体2の左右方向における略中央で、且つ、作業者が乗車時に足を載せるフロアステップ26よりも上方に突出させた状態で配置されている。また、フロアステップ26は、走行車体2の前部とエンジン10の後部との間に渡って設けられてメインフレーム7上に取り付けられており、その一部が格子状になることにより、靴に付いた泥を圃場に落とせるようになっている。また、このフロアステップ26の後方には、後輪5のフェンダを兼ねたリアステップ27が設けられている。このリアステップ27は、後方に向うに従って上方に向う方向に傾斜した傾斜面を有しており、エンジン10の左右それぞれの側方に配置されている。
エンジン10は、これらのフロアステップ26とリアステップ27とから上方に突出しており、これらのステップから突出している部分には、エンジン10を覆うエンジンカバー11が配設されている。即ち、エンジンカバー11は、フロアステップ26とリアステップ27とから上方に突出した状態で、エンジン10を覆っている。
また、走行車体2には、エンジンカバー11の上部に操縦座席28が設置されており、操縦座席28の前方で、且つ、走行車体2の前側中央部には、操縦部30が配設されている。この操縦部30は、フロアステップ26の床面から上方に突出した状態で配置されており、フロアステップ26の前部側を左右に分断している。
操縦部30の前部には、開閉可能なフロントカバー31が設けられている。また、操縦部30の上部には、操作装置を作動させる操作レバー等や計器類、ハンドル32が配設されている。このハンドル32は、作業者が前輪4を操舵操作することにより走行車体2を操舵する操舵部材として設けられており、操縦部30内の操作装置等を介して前輪4を転舵させることが可能になっている。また、操作レバーとしては、走行車体2の前後進及び走行速度を操作する主走行操作部材である走行レバー35と、走行車体2の走行速度を、走行する場所に応じた速度に切り替える副走行操作部材である副変速レバー38とが、機体右側と左側に配設されている。
また、走行車体2の前部で、フロアステップ26における操縦部30の左右それぞれの側方に位置する部分には、補給用の苗を載せておく予備苗枠80が配置されている。この予備苗枠80は、フロアステップ26の床面から突出した支持軸(鉛直軸)によって回転自在に支持されており、作業者の手、または電動モータ等の回動部材によって回動させることが可能になっている。
また、動力伝達装置15は、主変速機としての油圧式無段変速機16と、この油圧式無段変速機16にエンジン10からの動力を伝えるベルト式動力伝達機構17と、を有している。このうち、油圧式無段変速機16とは、HST(Hydro Static Transmission)と云われる静油圧式の無段変速装置として構成されている。このため、油圧式無段変速機16は、エンジン10からの動力で駆動する油圧ポンプによって油圧を発生させ、この油圧を油圧モータで機械的な力(回転力)に変換して出力する。これにより、油圧式無段変速機16は、エンジン10で発生する動力を、走行車体2を走行させる力に変換する。
その際に、油圧式無段変速機16は、回転力の方向や回転速度を変更することにより、走行車体2の前後進及び走行速度を変更することが可能になっており、走行レバー35は、この油圧式無段変速機16の出力及び出力方向を変更することによって、走行車体2の前後進及び走行速度を操作することが可能になっている。
この油圧式無段変速機16は、エンジン10よりも前方で、且つ、フロアステップ26の床面よりも下方に配置されており、本実施形態に係る苗移植機1では、走行車体2の上面から見て、エンジン10の前方に配置されている。
また、ベルト式動力伝達機構17は、エンジン10の出力軸に取り付けたプーリと、油圧式無段変速機16の入力軸に取り付けたプーリと、双方のプーリに巻き掛けたベルトと、さらに、このベルトの張力を調整するテンションプーリと、を備えている。これにより、ベルト式動力伝達機構17は、エンジン10で発生した動力を、ベルトを介して油圧式無段変速機16に伝達可能になっている。
さらに、動力伝達装置15は、エンジン10からの出力がベルト式動力伝達機構17と油圧式無段変速機16とを介して伝達されるミッションケース18を有している。このミッションケース18は、路上走行時や植付時等における走行車体2の作業速度を切り替える副変速機構(図示省略)を内設しており、メインフレーム7の前部に取り付けられている。副変速レバー38は、ミッションケース18内の副変速機構を操作することにより、走行車体2の走行速度を切り替えることが可能になっている。ミッションケース18は、ベルト式動力伝達機構17と油圧式無段変速機16とを介して伝達されたエンジン10からの出力を、当該ミッションケース18内の副変速機構で変速して、前輪4と後輪5への走行用動力と、苗植付部50への駆動用動力とに分けて出力可能になっている。
このうち、走行用動力は、一部が左右の前輪ファイナルケース21を介して前輪4に伝達可能になっており、残りが左右の後輪ギヤケース22を介して後輪5に伝達可能になっている。左右それぞれの前輪ファイナルケース21は、ミッションケース18の左右それぞれの側方に配設されており、左右の前輪4は、車軸を介して左右の前輪ファイナルケース21に連結されている。また、この前輪ファイナルケース21は、ハンドル32の操舵操作に応じて駆動し、前輪4を転舵させることが可能になっている。同様に、左右それぞれの後輪ギヤケース22には、車軸を介して後輪5が連結されている。一方、駆動用動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチ(図示省略)に伝達され、この植付クラッチの係合時に植付伝動軸(図示省略)によって苗植付部50へ伝達される。
また、走行車体2の後部に備えられる苗植付部50を昇降させる苗植付部昇降機構40は、昇降リンク装置41を有しており、苗植付部50は、この昇降リンク装置41を介して走行車体2に取り付けられている。この昇降リンク装置41は、走行車体2の後部と苗植付部50とを連結させる平行リンク機構42を備えている。この平行リンク機構42は、上リンクと下リンクとを有しており、これらのリンクが、メインフレーム7の後部端に立設した背面視門型のリンクベースフレーム43に回動自在に連結され、各リンクの他端側が苗植付部50に回転自在に連結されることにより、苗植付部50を昇降可能に走行車体2に連結している。
また、苗植付部昇降機構40は、油圧によって伸縮する油圧昇降シリンダ44を有しており、油圧昇降シリンダ44の伸縮動作によって、苗植付部50を昇降させることが可能になっている。苗植付部昇降機構40は、その昇降動作によって、苗植付部50を非作業位置まで上昇させたり、対地作業位置(対地植付位置)まで下降させたりすることが可能になっている。
また、苗植付部50は、苗を植え付ける範囲を複数の区画、或いは複数の列で植え付けることができ、本実施形態に係る苗移植機1では、苗を6つの区画で植え付ける、いわゆる6条植の苗植付部50になっている。この苗植付部50は、苗植付装置60と、苗載置台51及びフロート47を備えている。このうち、苗載置台51は、複数条の苗を積載する苗載部材として設けられており、走行車体2の左右方向において仕切られた植付条数分の苗載せ面52を有し、それぞれの苗載せ面52に土付きのマット状苗を載置することが可能になっている。これにより、苗載置台51に載置した苗が植え付けられて無くなるたびに、圃場外に用意している苗を取りに戻る必要が無く、連続した作業を行えるので、作業能率が向上する。
また、苗植付装置60は、苗載置台51に載置された苗を圃場に植え付ける装置になっている。この苗植付装置60は、2条毎に1つずつ配設されており、回転可能なロータリケース63に、2条分の植込杆61を回転可能に備えている。即ち、複数の苗植付装置60は、それぞれ植付条が割り当てられている。このうち、ロータリケース63は、苗植付装置60に駆動力を供給する植付伝動ケース64に対して回転可能に連結されており、植付伝動ケース64は、エンジン10から苗植付部50に伝達された動力を、苗植付装置60に供給する。つまり、植付伝動ケース64には、2つのロータリケース63が、機体左右方向の両側に連結されており、苗植付部50は、この植付伝動ケース64を3つ備えている。
また、フロート47は、走行車体2の移動と共に、圃場面上を滑走して整地するものであり、走行車体2の左右方向における苗植付部50の中央に位置するセンターフロート48と、左右方向における苗植付部50の両側に位置するサイドフロート49と、を有している。
また、苗植付部50の下方側の位置における前側には、圃場の整地を行う整地用ロータ67が設けられている。この整地用ロータ67は、後輪ギヤケース22を介して伝達されるエンジン10からの出力によって回転可能に構成されている。
また、苗植付部50の左右両側には、次の植付条に進行方向の目安になる線を形成する線引きマーカ68が備えられている。即ち、線引きマーカ68は、苗移植機1が圃場内における直進前進時に、圃場の畦際で転回した後に直進前進する際の目印を圃場上に線引きする。この線引きマーカ68は、マーカモータ(図示省略)によって作動し、走行車体2が旋回するごとに、左右の線引きマーカ68が入れ替わって作動することができるように構成されている。この左右の線引きマーカ68の入れ替えは、マーカモータが接続されるコントローラ(図示省略)によって行う。即ち、コントローラは、走行車体2の旋回時に、左右の線引きマーカ68を交互に作動状態と非作動状態とに切り替えるマーカ切替装置としても設けられている。なお、左右の線引きマーカ68の線引き作用部は、図1及び図2に示す通り、円盤の外周部に複数の突起体を設け、回転自在にロッド部に装着したものとすると、圃場面との接地抵抗により確実に圃場面に線を形成することができ、次の植付作業位置での直進作業が行い易くなり、作業能率が向上する。
また、走行車体2の後部、詳しくは、走行車体2における操縦座席28の後方には、施肥装置70が搭載されている。この施肥装置70は、肥料を貯留する貯留ホッパ71と、貯留ホッパ71から供給される肥料を設定量ずつ繰り出す繰出し装置72と、繰出し装置72により繰り出される肥料を圃場に供給する施肥通路である施肥ホース74と、施肥ホース74に搬送風を供給することにより、施肥ホース74内の肥料を苗植付部50側に移送する起風装置であるブロア73と、を有している。さらに、施肥装置70は、苗植付部50の下方に配設されると共に、施肥ホース74によって肥料が移送される施肥ガイド75と、施肥ガイド75の前側に設けられると共に、施肥ホース74によって移送された肥料を、苗植付条の側部近傍に形成される施肥溝内に落とし込む作溝器76と、を有している。
図3は、図2のA−A矢視図である。図4は、図3のB−B矢視図である。予備苗枠80は、機体左側に位置する予備苗枠80である左側予備苗枠80Lと、機体右側に位置する予備苗枠80である右側予備苗枠80Rとで構造が異なっている。詳しくは、左側予備苗枠80Lは、予備の苗を積載する予備苗載せ台81を複数備え、複数の予備苗載せ台81は、リンク部材93によって連結されている。さらに、左側予備苗枠80Lは、駆動力を発生する切替駆動装置90を備えており、複数の予備苗載せ台81は、切替駆動装置90で発生する駆動力によって、予備苗載せ台81同士の相対的な位置関係を変化させることが可能になっている。これにより、苗を積載する際における状態と、運転時等の通常時の状態とで、電動によって予備苗載せ台81同士の位置関係を変化させ、左側予備苗枠80Lの状態を変化させることが可能になっている。
これに対し、右側予備苗枠80Rは、左側予備苗枠80Lと同様に予備苗載せ台81を複数備えており、複数の予備苗載せ台81は、機体上下方向に等間隔を空けて並設されている。複数の予備苗載せ台81は、機体上下方向に延在する支柱である苗枠支柱83に取り付けられている。この苗枠支柱83は、2つの苗枠支柱83が機体前後方向に並んで設けられており、複数の予備苗載せ台81は、機体左右方向における内側部分が、それぞれ2つの苗枠支柱83に連結されている。これにより、右側予備苗枠80Rは、右側予備苗枠80Rの苗枠支柱83に、機体上下方向の所定間隔毎に、複数の予備苗載せ台81が配設されて構成されている。
また、右側予備苗枠80Rは、肥料容器、燃料入りのタンク、苗箱等の作業資材を走行車体2側に搬送する積込装置100と共に配設されている。この積込装置100は、作業資材を積載可能な積載部材である載置台102と、載置台102が取り付けられる積込アーム110と、を有している。また、積込装置100は、右側予備苗枠80Rが複数有する予備苗載せ台81における、最も下方に位置する予備苗載せ台81の下方に配設されている。この最下部に配置される予備苗載せ台81と載置台102との上下間隔は、右側予備苗枠80Rの予備苗載せ台81同士の上下間隔よりも狭くなっている。
これらの右側予備苗枠80Rと積込装置100とは、走行車体2に備えられる回動軸101に取り付けられており、右側予備苗枠80Rと積込装置100とをそれぞれ独立して回動自在に回動軸101に装着されている。また、回動軸101は、走行車体2の機体前側に配設され、予備苗枠80と積込装置100とを支持するL字形状の支持部材である支持ステー85に取り付けられている。
詳しくは、支持ステー85は、機体左右方向における外側方向に延びる所定の位置で上方に曲げられて上方に向かって所定の長さで延びている。即ち、支持ステー85は、機体前部の機体右側に配設されており、右側予備苗枠80Rの下方付近の位置で、上方に曲げられて上方に向かって延びている。これにより、支持ステー85は、機体前後方向に見た場合における形状が、略L字状の形状になっている。回動軸101は、このように形成される支持ステー85における上方に向かって延びる部分の上部に、軸方向が機体上下方向になる向きで配置されている。これにより、右側予備苗枠80Rと積込装置100とは、回動軸101を介して支持ステー85に取り付けられている。
また、支持ステー85は、機体左側にも配設されており、右側予備苗枠80Rや積込装置100が取り付けられる支持ステー85と同様に、機体左右方向における外側方向に延びる所定の位置で上方に曲げられて上方に向かって延び、機体前後方向に見た場合における形状が、略L字状の形状になっている。この機体左側に配設される支持ステー85と機体右側に配設される支持ステー85とは、機体左右方向に延びる部分同士が連結されており、これにより、連結された状態の支持ステー85は、機体前後方向に見た場合における形状が、略U字状の形状になっている。
左側予備苗枠80Lは、機体左側に配設される支持ステー85に取り付けられている。具体的には、支持ステー85の上部に、左側予備苗枠80Lを支持ステー85に取り付けるための支持プレート91が取り付けられており、この支持プレート91に、左側予備苗枠80Lの苗枠支柱92の下端が連結されている。左側予備苗枠80Lの切替駆動装置90やリンク部材93は、この苗枠支柱92に取り付けられ、苗枠支柱92によって支持されている。左側予備苗枠80Lは、これらのように支持ステー85に取り付けられている。
右側予備苗枠80Rも同様に、右側予備苗枠80Rの苗枠支柱83における下端側の部分であり、略水平方向に延びる部分である支持プレート84が、回動軸101に取り付けられている。詳しくは、支持プレート84は、回動軸101から、当該回動軸101の径方向における外方に向かう向きで回動軸101に取り付けられており、右側予備苗枠80Rの苗枠支柱83は、支持プレート84における、回動軸101の径方向外方側の端部から上方に向かって延在している。
積込装置100の積込アーム110も、回動軸101から、当該回動軸101の径方向における外方に向かう向きで回動軸101に取り付けられており、回動軸101における支持プレート84が取り付けられている部分の上方に取り付けられている。このように、回動軸101に取り付けられる積込アーム110は、苗枠支柱83が連結される支持プレート84の上部、即ち、苗枠支柱83の上部に配設されている。
これらのように回動軸101に取り付けられる苗枠支柱83と積込アーム110との下部には、予備苗枠80と積込装置100の回動ロックを入切するロック部材であるロックピン106が配設されており、ロックピン106は、ロック操作部材であるロックレバー107によって操作が可能になっている。さらに、苗枠支柱83と積込アーム110とのそれぞれの下部には、ロックピン106が入り込む孔部(図示省略)を有する上下ロック受け部材である上下ロックプレート105が配設されている。即ち、ロックレバー107は、上下ロックプレート105の孔部へのロックピン106の入り込み状態を切り替えることにより、予備苗枠80と積込装置100の回動ロックを入切することが可能になっている。
このロックレバー107は、手動で操作をすることが可能になっており、操作量に応じて、苗枠支柱83と積込アーム110との回動ロックを、別々に入切可能になっている。例えば、ロックレバー107は、苗枠支柱83のみ回転ロックし、積込アーム110は回転ロックせず、回転自在の状態にすることができる。
また、積込装置100の積込アーム110は、回動軸101に装着される第1アーム部材111と、第2アーム部材112と、によって構成されている。このうち、第1アーム部材111に対して回動自在に、回動軸101の径方向に延在している。また、第2アーム部材112は、第1アーム部材111における回動軸101に取り付けられるが側の端部の反対側の端部に設けられる第2回動軸113を中心に、第1アーム部材111に対して相対的に回動可能に第1アーム部材111に連結されている。第2回動軸113は、回動軸101と同様に機体上下方向に延びており、第2アーム部材112は、第2回動軸113において第1アーム部材111が取り付けられている部分の上側に取り付けられている。
載置台102は、第1アーム部材111と第2アーム部材112とのうち、第2アーム部材112に取り付けられている。詳しくは、載置台102は、第2アーム部材112に対して第2アーム部材112の上方側に取り付けられており、換言すると、第2アーム部材112は、載置台102の下面側に取り付けられている。このように、載置台102に取り付けられる第2アーム部材112は、載置台102の下面に沿って配設され、一端側が載置台102の下方から露出している。第1アーム部材111は、第2アーム部材112における、載置台102の下方から露出している部分側の端部に連結されている。
また、第1アーム部材111と第2アーム部材112とは、第2ロック受け部材115と、第2ロック部材116と、第2ロック操作部材117と、からなるロック機構により、第2回動軸113を中心とする相対的な回動が可能な状態と、回動がロックされる状態とを切り替え可能になっている。このうち、第2ロック受け部材115は、孔部(図示省略)を有しており、第1アーム部材111と第2アーム部材112の間に配設されている。また、第2ロック部材116は、第2ロック受け部材115の孔部に出入りすることにより、第1アーム部材111に対して第2アーム部材112を回動自在にしたり、第2アーム部材112の回動を規制したりすることが可能になっている。また、第2ロック操作部材117は、第2ロック部材116を操作することが可能になっている。第1アーム部材111と第2アーム部材112との間のロック機構は、このように第2ロック操作部材117で第2ロック部材116を操作することにより、ロック状態を切り替えることが可能になっている。
図5は、図4に示す積込装置の平面図である。積込装置100が有する載置台102は、苗移植機1が植付作業や路上走行を行う際の積込装置100の通常時の状態、即ち、載置台102が予備苗枠80の下方に位置する収納位置131での平面視の形状が、機体前後方向が長手方向になる略長方形に近い形状になっている。さらに、載置台102には、収納位置131での載置台102の前後方向における中央部に、機体左右方向における外側方向に略台形の形状で突出する突出部120が形成されている。
突出部120は、このように載置台102の前後方向における中央部に突出しているため、載置台102の前後方向において突出部120の前後それぞれには、載置台102の形状である長方形の機体外側方向の辺と、突出部120とで画成される空間部122が形成されている。突出部120には、突出部120の厚さ方向、即ち、機体上下方向に突出部120を貫通する孔である開口部121が形成されている。この開口部121は、突出部120に沿った形状になっており、突出部120と同様に略台形の形状になっている。
また、第1アーム部材111が装着される回動軸101と第2回動軸113の間には、第1アーム部材111の回動操作部材である回動ハンドル118が配設されている。この回動ハンドル118は、第1アーム部材111に設けられており、回動ハンドル118は、積込装置100が収納位置131の状態での機体左右方向における第1アーム部材111の機体内側の面に設けられている。即ち、積込装置100が収納位置131の状態では、回動ハンドル118は、操縦座席28側に突出している。
本実施形態に係る苗移植機1は、以上のような構成からなり、以下、その作用について説明する。苗移植機1の運転時は、エンジン10で発生する動力によって、走行車体2の走行と、苗載置台51に載せた苗の植付作業を行う。この植付作業は、回転軸が左右方向になる向きで植付装置60全体が回転しながら、植込杆61も回転することにより、苗載置台51に載せられた苗を順次植込杆61で取り、取った苗を徐々に圃場に植え付ける。その際に、苗載置台51を、苗載置台51に載置する1条分の機体左右方向の幅の範囲内で機体左右方向に往復移動させることにより、各植付装置60は、苗載置台51においてそれぞれの植付装置60に対応する部分から苗を取り出し、圃場に植え付ける。即ち、各植付装置60は、苗載置台51の所定の条に対応する部分から苗を取り出して、所定の条に苗を植え付ける。植付作業時は、このように植付装置60を作動させながら圃場内を走行車体2で走行することにより、複数の列状に苗を植え付ける。
走行車体2の走行時には、エンジン10で発生した動力はベルト式動力伝達機構17に伝達され、ベルト式動力伝達機構17から油圧式無段変速機16に伝達されて、油圧式無段変速機16で所望の回転速度や回転方向、トルクに変換されて出力される。油圧式無段変速機16から出力された動力は、ミッションケース18に伝達され、路上走行時の走行速度に適した回転速度、または苗の植付時の走行速度に適した回転速度にミッションケース18内で変速されて、前輪4側や後輪5側に出力される。また、ミッションケース18から出力される動力の一部は、苗植付部50側にも伝達され、苗植付部50での植え付け作業にも用いられる。
これらのように植え付け作業を行う際には、積込装置100は収納位置131(図5参照)の状態にする。収納位置131にするには、第1アーム部材111を、回動軸101から機体後方に向かう向きに回動させてロックレバー107を操作することにより、回動軸101に対する第1アーム部材111の回動をロックする。また、第2アーム部材112は、第1アーム部材111の後端に位置する第2回動軸113から機体前方に向かう向きに回動させ、この状態で第2ロック操作部材117を操作することにより、第1アーム部材111と第2アーム部材112との相対的な回動をロックする。
これにより、第2アーム部材112に取り付けられている載置台102も、第2アーム部材112と同様に、第2回動軸113から機体前側に位置し、突出部120と前記空間部122とが機体外側に位置する状態になる。このため、載置台102は、第1アーム部材111や回動軸101の上方に位置する状態になる。積込装置100は、この収納位置131では、載置台102が予備苗枠80の下方に位置し、予備苗枠80の下方に収納された状態になるため、植え付け作業や路上走行時に、積込装置100が各作業の邪魔になることを防ぐことができる。
図6は、図5に示す積込装置を積込作業位置に位置させた状態を示す説明図である。積込装置100は、肥料容器等の作業資材を載置台102に積み込み、走行車体2側に搬送可能になっているが、積込装置100で作業資材を搬送する際には、積込装置100を、まず積込作業位置132の状態にして、作業資材を載置台102に積み込む。この積込作業位置132は、載置台102が機体の前側及び側方外側に突出する作業位置になっている。即ち、積込作業位置132は、載置台102が機体の前側に突出する作業位置と、機体の側方外側に突出する作業位置との2種類が設定されている。
このうち、載置台102を機体の前側に突出させる積込作業位置132にするには、第1アーム部材111を、回動軸101から機体前方に向かう向きに回動させてロックする。また、第2アーム部材112は、第1アーム部材111の前端に位置する第2回動軸113から、さらに機体前方に向かう向きに回動させてロックする。即ち、積込作業位置132にするには、第1アーム部材111と第2アーム部材112とは、略直線状の状態にする。これにより、第2アーム部材112に取り付けられている載置台102も、第2アーム部材112と同様に、回動軸101から機体前方に向かう第1アーム部材111の前端から前方に突出する状態になる。
これにより、作業者は、走行車体2の前方から積込装置100の載置台102に対して、作業資材を積み込むことができる。また、この場合、載置台102は、突出部120と空間部122とが機体外側に位置するため、作業資材を両手で保持して機体外側から載置台102に積み込む場合における手の逃げとして、空間部122を用いることができる。
図7は、図5に示す積込装置を積込作業位置に位置させた状態を示す説明図である。また、載置台102を機体の側方外側に突出させる積込作業位置132にするには、第1アーム部材111を、回動軸101から機体の側方外側に向かう向きに約90°回動させてロックする。また、第2アーム部材112は、第1アーム部材111の機体の外側端部に位置する第2回動軸113から、さらに機体の側方外側に向かう向きに回動させてロックする。これにより、第2アーム部材112に取り付けられている載置台102も、第2アーム部材112と同様に、回動軸101から機体の側方外側に向かう第1アーム部材111の機体外側端部から機体の側方外側に突出する状態になる。これにより、作業者は、走行車体2における積込装置100が位置する側の側方から積込装置100の載置台102に対して、作業資材を積み込むことができる。また、この場合、載置台102は、突出部120と空間部122とが機体後ろ側に位置するため、作業資材を両手で保持して機体後ろ側から載置台102に積み込む場合における手の逃げとして、空間部122を用いることができる。
図8は、図6に示す積込装置を補充作業位置に位置させた状態を示す説明図である。積込装置100が積込作業位置132の状態で作業資材を載置台102に積み込んだら、積込装置100は、載置台102に作業資材を積んだまま、載置台102が施肥装置70に向かって突出する位置である補充作業位置133の状態にする。積込装置100を、積込作業位置132から補充作業位置133に移動させる際には、第1アーム部材111と第2アーム部材112とが略直線状の状態まま、回動軸101を中心として第1アーム部材111を機体後方側に回動させる。即ち、載置台102が機体の前側に突出する積込作業位置132から、回動軸101を中心として機体後方側に約180°回動させる。
このように、回動軸101を中心として第1アーム部材111を機体後方側に回動させる場合、第1アーム部材111に設けられる回動ハンドル118は、回動軸101と第2回動軸113の間で、操縦座席28側に突出する。即ち、積込装置100を補充作業位置133に操作したときには、回動ハンドル118は、操縦座席28側に突出するため、走行車体2上の作業者は、走行車体2上から回動ハンドル118を引き寄せることにより、第1アーム部材111を機体後方側に回動させる。
ここで、回動軸101よりも機体後側には、積込装置100を補充作業位置133に移動させると、第1アーム部材111の回動を規制する回動規制部材125が設けられている。この回動規制部材125は、回動軸101よりも機体後側で、且つ、走行車体2から機体外側に突出する位置に設けられている。このため、第1アーム部材111を機体後方側に回動させた場合、第1アーム部材111は、機体内側方向の面が、回動規制部材125に当接する。これにより、第1アーム部材111は、同方向にはそれ以上回動しなくなり、回動が規制される。
第1アーム部材111と第2アーム部材112との相対的な位置関係が積込作業位置132のまま、回動軸101を中心として第1アーム部材111を機体後ろ側に回動させ、第1アーム部材111が回動規制部材125に当接した場合における載置台102は、フロアステップ26の上方にかからない位置になっている。このように、補充作業位置133は、載置台102が施肥装置70の近傍で、フロアステップ26の近傍に位置し、且つ、フロアステップ26の上方にかからず、フロアステップ26よりも機体外側方向に位置する状態になっている。
さらに、積込装置100を補充作業位置133に移動させたときは、突出部120と空間部122とが、機体内側で、且つ、走行車体2の外側端部上に位置する状態になる。載置台102に積み込まれている作業資材は、この補充作業位置133で、載置台102上から走行車体2側に降ろすが、その際に、突出部120と空間部122とが機体内側に位置するため、載置台102上の作業資材を、フロアステップ26上から両手で保持して載置台102から降ろす場合における手の逃げとして、空間部122を用いることができる。これにより、作業資材を施肥装置70の近傍に降ろすことができ、作業資材が肥料容器である場合には、施肥装置70に対して容易に肥料を補給することができる。積込装置100は、このように収納位置131と、積込作業位置132と、補充作業位置133と、に切替自在であり、これらの状態を切り替えることにより、作業資材を走行車体2側に搬送する。
以上の実施形態に係る苗移植機1は、積込装置100を用いて肥料容器等の作業資材を積み込むことができるので、重量物である作業資材を積み込む作業に要する労力を軽減することができる。この結果、作業資材を積み込む際の作業者の労力を軽減することができる。また、予備苗枠80と積込装置100とが、各々独立して回動するため、予備苗枠80に苗を積み込んだ後でも、積込装置100に作業資材を載置して肥料の積込を行うことができる。この結果、苗や肥料の積込作業の能率を向上させることができる。また、予備苗枠80と積込装置100とを、同じ回動軸101に装着したため、これらを走行車体2側に取り付ける際に、別々の部品を用いることなく、取り付けることができる。この結果、部品点数を削減することができると共に、機体の軽量化を図ることができる。
また、積込装置100を積込作業位置132にすると、載置台102が機体前側、または機体側方に突出するため、圃場端に機体を接近させる姿勢に関わらず、圃場外から肥料や燃料等の作業資材が積み込み易くなる。この結果、作業能率が向上すると共に、作業者の労力を軽減することができる。
また、積込装置100を補充作業位置133にすると、載置台102と施肥装置70及び苗植付部50との間隔が狭くなるので、載置台102に積載した作業資材の積込作業に要する時間と労力を小さくすることができる。これにより、作業能率を向上させることができる。
また、積込装置100を収納位置131にすると、積込装置100が機体の前方や側方に突出しないので、積込装置100が壁等の障害物に接触して破損することを防止することができる。また、走行車体2から作業者が乗り降りする部分を塞がないので、作業者が機体から乗り降りする際に、積込装置100を移動させる作業が不要になる。これにより、作業能率を向上させることができる。
また、予備苗枠80と積込アーム110をロック状態とすることにより、植付作業中等に予備苗枠80や積込アーム110が回動することを防止できるので、積載した苗や作業資材の落下や、壁や電柱等との接触による破損を防止することができる。また、ロックレバー107の操作量により、苗枠支柱83と積込アーム110を独立させて回動させることができるので、一方の操作中に他方が動くことを防止することができる。この結果、作業者の姿勢が制限されず、作業能率を向上させることができる。
また、積込アーム110を構成する第1アーム部材111と第2アーム部材112は、独立して回動可能であるため、載置台102を、より機体前方や側方に突出させる、及び施肥装置70や苗植付部50に近付けることができる。これにより、苗や作業資材の走行車体2上への積込や、苗植付部50や施肥装置70への補充作業を容易に行うことができ、作業能率を向上させることができる。
また、積込装置100を積込作業位置132、または補充作業位置133に移動させると、回動規制部材125が第2アーム部材112の回動を規制するため、苗や作業資材を走行車体2上、または走行車体2外に移動させるときに、第2アーム部材112の位置を変えることなく移動さえることができる。この結果、第2アーム部材112の位置を操作する頻度を減少させることができ、作業能率を向上させることができる。
また、回動規制部材125を回動軸101よりも機体後側で、且つ、走行車体2から機体外側に突出する位置に設けたため、作業者が移動中に足をぶつけることや、回動中の積込アーム110が走行車体2上の作業者の足にぶつかることを防止することができる。この結果、安全性を向上させることができる。
また、積込装置100を補充作業位置133に操作すると、回動ハンドル118が操縦座席28側に突出するため、操縦座席28に搭乗した作業者が移動することなく、回動ハンドル118を操作することができる。この結果、作業能率の向上や、作業者の労力の軽減を図ることができる。
また、積込装置100を補充作業位置133にすると、載置台102の突出部120と空間部122とが機体内側で、且つ、走行車体2の外側端部上に位置するため、フロアステップ26に近い位置に位置する作業資材を、空間部122を利用して保持することができる。これにより、載置台102上の作業資材を、載置台102上から容易に移動させることができ、作業能率を向上させることができる。
また、載置台102の突出部120に、開口部121を形成したことにより、作業者は走行車体2から乗り降りするときや、走行車体2上を移動するときに、この開口部121を手摺として用いることができる。この結果、機体の乗り降り時や移動時の安全性を向上させることができる。
また、予備苗載せ台81と載置台102の上下間隔を、予備苗載せ台81同士の上下間隔よりも狭くしたため、作業資材を載置台102上に置いたままでは、積込装置100を収納位置131に移動させることができなくなる。これにより、作業資材を載置台102上に置いたまま植付作業や路上走行をすることを防止でき、作業資材の落下や、作業資材の重量により積込装置100に負荷がかかることを防止できる。
また、機体左右両側に配設される予備苗枠80は、左側予備苗枠80Lは切替駆動装置90等を設けて電動で作動する構成に、右側予備苗枠80Rは積込装置100と共に配設されているので、左右の予備苗枠80で重量差が大きくなることを抑制できる。この結果、走行車体2の機体左右方向の重量バランスを良好なものとすることができ、安定した植付作業や走行を実現できる。
〔変形例〕
なお、上述した苗移植機1では、最下部に配置される予備苗載せ台81と載置台102との上下間隔は、予備苗載せ台81同士の上下間隔よりも狭くなっているが、最下部に配置される前記予備苗載せ台81と載置台102の上下間隔は、予備苗載せ台81同士の上下間隔と同じ間隔であってもよい。予備苗載せ台81と載置台102の上下間隔を、予備苗載せ台81同士の上下間隔と同じ間隔にすることにより、苗を載置台102上に置くことができる。これにより、苗の積載枚数を増加させることができ、圃場端に、苗の補給に移動する頻度を少なくすることができる。この結果、作業能率を向上させることができる。
また、上述した苗移植機1では、積込装置100は、積込作業位置132と補充作業位置133との間では、第1アーム部材111と第2アーム部材112との相対的な回動角度を変化させていないが、第1アーム部材111と第2アーム部材112との相対的な回動角度を、適宜調節することができるようにしてもよい。つまり、第2アーム部材112に取り付けられる載置台102の角度を調節することができるようにしてもよい。
図9は、実施形態に係る苗移植機の変形例であり、載置台の角度を調節可能にする場合の説明図である。積込装置100は、例えば、図9に示すように、第1アーム部材111が補充作業位置133の状態のまま、第2回動軸113を中心として第2アーム部材112を回動させることにより、第2アーム部材112と共に載置台102の角度を調整してもよい。これにより、機体左右方向における外側方向に載置台102を回動させた場合には、作業資材を載置台102の積み込む際に、畦から行う位置である畦補給位置135として用いることができる。また、機体左右方向における内側方向に載置台102を回動させた場合には、作業資材である肥料を載置台102上から施肥装置70に直接補給する位置である引き寄せ補給位置136として用いることができる。これらのように、載置台102の角度を調節可能とすることにより、多種の使用形態を実現でき、より作業性を向上させることができる。
また、上述した苗移植機1では、回動ハンドル118を用いて積込装置100の移動を行っているが、積込装置100の移動用の部材をさらに設けてもよい。図10は、実施形態に係る苗移植機の変形例であり、載置台に補強部材を設けた場合の説明図である。図11は、図10に示す積込装置を補充作業位置にした場合の説明図である。積込装置100の移動用の部材としては、例えば、図10、図11に示すように、載置台102の下部に、ループ状の補強部材140を設けてもよい。この補強部材140は、収納位置131(図10参照)での平面視において、載置台102における機体前後方向と機体左右方向における内側方向の部分は、載置台102に沿った形状になっており、機体左右方向における外側方向の部分は、突出部120よりも機体左右方向における外側方向にまで位置する、略長方形の枠上、或いはループ状になっている。
補強部材140は、このように突出部120側の部分では、突出部120から離間しているため、補強部材140を掴むことができる。これにより、積込装置100の移動時に、補強部材140を掴んで移動させることができる。特に、積込装置100を、図11に示すように補充作業位置133に移動させる場合には、操縦座席28側から補強部材140を掴んで引き寄せることにより、容易に積込装置100を移動させることができる。この結果、積込装置100の操作性を向上させることができ、作業効率を向上させることができる。
また、載置台102に、ループ状の補強部材140を取り付けることにより、載置台102の強度を向上させることができる。これにより、重量が大きい作業資材も積み込むことができ、作業資材を積み込む際の作業者の労力を、より確実に軽減することができる。
また、苗植付装置60が有する植込杆61は、ロータリケース63に対して相対回転をしながら苗を植え付けるが、この回転部分に藁等が巻き付くことを防止する構造を施してもよい。図12は、実施形態に係る苗移植機の変形例であり、植込杆の平面図である。図13は、図12のC−C矢視図である。植込杆61には、ロータリケース63に取り付けられる側の面における、植込杆61の回転軸である植込杆回転軸155の近傍の位置に突起部150を設けてもよい。この突起部150は、植込杆61からロータリケース63の近くまで延びている。植込杆61は、植込杆回転軸155を中心として植込杆61が回転すると、植込杆61とロータリケース63との間の部分における植込杆回転軸155の周囲を回転する。これにより、藁等は突起部150に引っ掛かり、植込杆回転軸155には巻き付かなくなるので、植込杆回転軸155が摩耗することを抑制でき、耐久性を向上させることができる。
また、突起部150は、藁等が巻き付き難い形状にしてもよい。図14は、図13のD−D矢視図である。突起部150は、例えば、図14に示すように、突起部150の突出方向に見た形状が、三角形となる形状で形成してもよい。即ち、突起部150は、三角柱や三角錐の形状で形成してもよい。これにより、突起部150は、突起部150自体に藁等が巻き付き難い形状になるため、藁等が植込杆回転軸155に巻き付くことを、より確実に防止でき、耐久性を向上させることができる。また、突起部150には、先端にブラシを設けてもよい。これにより、植込杆回転軸155に付着した泥や異物を、自動的に掃除することができる。
1 苗移植機
2 走行車体
4 前輪
5 後輪
7 メインフレーム
10 エンジン
15 動力伝達装置
16 油圧式無段変速機
17 ベルト式動力伝達機構
18 ミッションケース
26 フロアステップ
27 リアステップ
28 操縦座席
30 操縦部
32 ハンドル
35 走行レバー
38 副変速レバー
40 苗植付部昇降機構
47 フロート
50 苗植付部
51 苗載置台(苗載部材)
52 苗載せ面
60 苗植付装置
61 植込杆
63 ロータリケース
64 植付伝動ケース
67 整地用ロータ
68 線引きマーカ
70 施肥装置
80 予備苗枠
81 予備苗載せ台
83 苗枠支柱
84 支持プレート
85 支持ステー(支持部材)
90 切替駆動装置
100 積込装置
101 回動軸
102 載置台(積載部材)
105 上下ロックプレート(上下ロック受け部材)
106 ロックピン(ロック部材)
107 ロックレバー(ロック操作部材)
110 積込アーム
111 第1アーム部材
112 第2アーム部材
113 第2回動軸
115 第2ロック受け部材
116 第2ロック部材
117 第2ロック操作部材
118 回動ハンドル(回動操作部材)
120 突出部
121 開口部
122 空間部
125 回動規制部材
131 収納位置
132 積込作業位置
133 補充作業位置

Claims (6)

  1. 走行車体(2)の後部に苗植付部(50)と施肥装置(70)とが設けられ、該走行車体(2)の前部に予備の苗を積載する予備苗枠(80)と作業資材を走行車体(2)側に搬送する積込装置(100)とが設けられ、前記走行車体(2)には、前記積込装置(100)を回動可能に装着する回動軸(101)設けられ、
    前記積込装置(100)は、積込アーム(110)と、該積込アーム(110)に作業資材を積載可能に設ける積載部材(102)とで構成され、
    前記積込アーム(110)は、前記回動軸(101)に装着される第1アーム部材(111)と、前記第1アーム部材(111)の端部に設ける第2回動軸(113)を中心に回動する第2アーム部材(112)とで構成され、
    前記積載部材(102)は、前記第2アーム部材(112)に設けられ、前記第1アーム部材(111)と前記第2アーム部材(112)の間には、孔部を有する第2ロック受け部材(115)と、前記第2アーム部材(112)の回動を規制する第2ロック部材(116)と、前記第2ロック部材(116)を操作する第2ロック操作部材(117)とが設けられ、
    前記積込装置(100)を補充作業位置(133)に移動させると前記第1アーム部材(111)の回動を規制する回動規制部材(125)が設けられ、
    前記回動規制部材(125)は、前記回動軸(101)よりも機体後側で、且つ前記走行車体(2)から機体外側に突出する位置に設けられることを特徴とする苗移植機。
  2. 行車体(2)の後部に苗植付部(50)と施肥装置(70)とが設けられ、該走行車体(2)の前部に予備の苗を積載する予備苗枠(80)と作業資材を走行車体(2)側に搬送する積込装置(100)とが設けられ、前記走行車体(2)には、前記積込装置(100)を回動可能に装着する回動軸(101)が設けられ、
    前記積込装置(100)は、積込アーム(110)と、該積込アーム(110)に作業資材を積載可能に設ける積載部材(102)とで構成され、
    前記積込アーム(110)は、前記回動軸(101)に装着される第1アーム部材(111)と、前記第1アーム部材(111)の端部に設ける第2回動軸(113)を中心に回動する第2アーム部材(112)とで構成され、
    前記走行車体(2)には操縦座席(28)が設けられ、前記回動軸(101)と前記第2回動軸(113)の間には前記第1アーム部材(111)の回動操作部材(118)が設けられ、前記回動操作部材(118)は、前記積込装置(100)を積込作業位置(132)に操作したときよりも収納位置(131)及び補充作業位置(133)に操作したときに前記走行車体(2)に接近することを特徴とする苗移植機。
  3. 走行車体(2)の後部に苗植付部(50)と施肥装置(70)とが設けられ、該走行車体(2)の前部に予備の苗を積載する予備苗枠(80)と作業資材を走行車体(2)側に搬送する積込装置(100)とが設けられ、前記走行車体(2)には、前記予備苗枠(80)と前記積込装置(100)とを回動可能に装着する回動軸(101)が設けられ、
    前記積込装置(100)は、積込アーム(110)と、該積込アーム(110)に作業資材を積載可能に設ける積載部材(102)とで構成され、
    前記積込アーム(110)の下部に配設され、前記予備苗枠(80)と前記積込装置(100)の回動をロックするロック部材(106)と、前記ロック部材(106)を操作するロック操作部材(107)を備え、
    前記ロック操作部材(107)は、前記予備苗枠(80)の回動ロックと前記積込アーム(110)の回動ロックを別々に入切可能としたことを特徴とする苗移植機。
  4. 前記走行車体(2)の機体前側には、前記予備苗枠(80)と前記積込装置(100)を支持する支持部材(85)が設けられ、
    前記予備苗枠(80)は、苗枠支柱(83)の機体上下方向の所定間隔毎に複数の予備苗載せ台(81)が設けられた構成であり、
    前記回動軸(101)は支持部材(85)の上部に設けられ、前記積込装置(100)は、前記積載部材(102)が機体前方又は側方に突出する積込作業位置(132)と、前記積載部材(102)が前記施肥装置(70)に向かって突出する補充作業位置(133)と、前記積載部材(102)が前記予備苗枠(80)の下方に位置する収納位置(131)とに切替自在に構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の苗移植機。
  5. 前記積載部材(102)には、前後方向における中央部に、外側方向へ突出する突出部(120)が形成されると共に、前記突出部(120)の前後それぞれに間部(122)が形成され、前記積載部材(102)が、機体前方に突出する積込作業位置または前記積載部材(102)が前記予備苗枠(80)の下方に位置する収納位置(131)に移動するときは、前記空間部(122)が機体外側に位置し、前記積載部材(102)が前記施肥装置(70)に向かって突出する補充作業位置(133)に移動するときは、前記空間部(122)が機体内側で、且つ前記走行車体(2)の外側端部上に位置することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の苗移植機。
  6. 前記突出部(120)には、当該突出部(120)の厚さ方向に貫通する開口部(121)が形成されることを特徴とする請求項に記載の苗移植機。
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