JPH1118523A - 乗用型田植機の機体構造 - Google Patents

乗用型田植機の機体構造

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JPH1118523A
JPH1118523A JP18380397A JP18380397A JPH1118523A JP H1118523 A JPH1118523 A JP H1118523A JP 18380397 A JP18380397 A JP 18380397A JP 18380397 A JP18380397 A JP 18380397A JP H1118523 A JPH1118523 A JP H1118523A
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fertilizer
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fender
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rice transplanter
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミッドマウント施肥仕様と基準仕様との仕様
変更が可能な田植機において、基準仕様時での苗補給の
作業性を改善する。 【解決手段】 機体後部にリンク機構3を介して昇降可
能に連結された苗植付装置4と運転席67との前後間で
機体上に配置される肥料ホッパ及び肥料繰出し機構、接
地フロート58に備えた作溝器17、及び作溝器17と
繰出し機構の繰出し口とを連結する施肥ホース21等で
成る施肥装置を装備したミッドマウント施肥仕様と、施
肥装置を装備しない基準仕様との仕様変更が可能に構成
し、基準仕様状態では、後輪用フェンダBの後端に、そ
のフェンダ後端よりも後方に突出する後方延長ステップ
85を装着可能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乗用型田植機の機体
構造に係り、詳しくは、運転席と苗植付装置との間の機
体後部上に施肥装置の主要部を配置したミッドマウント
施肥仕様と、施肥装置を装備しない基準仕様との仕様変
更が可能としたものに関する。
【0002】
【従来の技術】上記ミッドマウント施肥仕様の田植機と
しては、先に出願した特願平9‐22447号におい
て、運転席の直後位置に肥料ホッパや繰出し機構、並び
に肥料送風移送用のブロワを備えたものが提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】運転席直後の機体上に
施肥装置の主要部分を配置したミッド施肥仕様の田植機
では、その配置スペースの分、そうでない一般的な田植
機に比べて苗植付装置と運転席、すなわち機体後部との
前後間隔が広くなる傾向にある。そのため、ミッド施肥
仕様の田植機を、施肥装置を外した状態で使用する場合
には、足場となる後輪用フェンダ後端と苗載台との距離
が離れ気味になり、苗載台への苗補給作業が行い難いも
のであった。本発明の目的は、ミッドマウント施肥仕様
と基準仕様との仕様変更が可能な田植機において、基準
仕様時での苗補給の作業性を改善する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕第1発明は、機体後部にリンク機構を介して昇
降可能に連結された苗植付装置と運転席との前後間で機
体上に配置される肥料ホッパ及び肥料繰出し機構、苗植
付装置に備えた作溝器、及びこの作溝器に繰出し機構か
ら繰り出された肥料を案内する供給管路を設けて成る施
肥装置を装備したミッド施肥仕様と、施肥装置を装備し
ない基準仕様との仕様変更が可能に構成し、基準仕様状
態では、後輪用フェンダの後端に、該後端よりも後方に
突出する後方延長ステップを装着可能に構成してあるこ
とを特徴とする。
【0005】第2発明は、第1発明において、後方延長
ステップを上下移動可能に構成し、苗植付装置を機体に
対して下降させると延長ステップが下方に移動し、か
つ、苗植付装置を機体に対して上昇させると延長ステッ
プが上方に移動するように、延長ステップとリンク機構
とを連動連結してあることを特徴とする。
【0006】第3発明は、第1又は第2発明において、
苗植付装置が機体に対して下降した状態では、延長ステ
ップ上面と、フェンダ後端部の上面とがほぼ同じ高さレ
ベルとなるように構成してあることを特徴とする。
【0007】第4発明は、第1〜第3発明において、フ
ェンダ後部の横側に、フェンダよりも横側方に張出た横
延長ステップを設けるとともに、この横延長ステップ
を、これがフェンダ後部の下方に入込んだ収納位置と、
フェンダの横側方に張出た突出作用位置とに亘って移動
可能に構成してあることを特徴とする。
【0008】〔作用〕請求項1の構成によれば、基準仕
様状態では、後輪用フェンダよりも後方に突出する後方
延長ステップを装着可能であるから、その後方延長ステ
ップを装着すれば、作業者は後方延長ステップに載った
状態で苗補給作業や苗植付装置の点検等を行うことがで
きる。つまり、腰を折っての無理な姿勢で苗補給作業等
を行わねばならない後方延長ステップの無い状態に比べ
て、作業を楽に行うことができる。そして、ミッドマウ
ント施肥仕様として使うときには、後方延長ステップを
取外し、代わりに施肥装置を装備すれば良い。又、後方
延長ステップと施肥装置とを共に装着できる構造でも良
い。
【0009】請求項2の構成によれば、次のような作用
がある。すなわち、苗植付装置を植付作業状態等の低い
位置とした場合には、フェンダ後端と苗載台とが前後方
向に遠い状態になるが、苗植付装置を下げたときには延
長ステップも下がるので、延長ステップと苗載台上端と
の高さが苗補給作業に適したものになる等、機体上で作
業者が最も後方に寄れる位置を、苗載台との適宜な高さ
間隔としながら前後方向で苗載台に近づけることができ
る。
【0010】そして、苗植付装置を移動走行状態等の高
い位置とした場合には、フェンダ後端と苗載台とが前後
及び上下に遠い状態となるが、苗植付装置を上げたとき
には延長ステップも上がるので、その場合でも、延長ス
テップと苗載台上端との高さを苗補給作業に適したもの
にでき、機体上で作業者が最も後方に寄れる位置を、苗
載台との適宜な高さ間隔としながら前後方向で苗載台に
近づけることができる。つまり、基準仕様時では、苗植
付装置の昇降高さ位置如何に拘わらずに、作業性を良好
なものにすることができる。
【0011】請求項3の構成によれば、苗植付装置が機
体に対して下降した状態では、延長ステップ上面とフェ
ンダ後端部の上面とがほぼ同じ高さレベルで段差の無い
状態にできるから、踏み違いがなくなるとか、それを防
止するための目視確認を行う手間が省け、延長ステップ
を用いての作業の効率が向上するようになる。
【0012】請求項4の構成によれば、フェンダよりも
横側方に張出る横延長ステップを設けたので、フェンダ
後端部での足場面積が増えるとともに、8条や10条等
の多条植え用で左右に長い苗載台でも、横外側に移動し
て苗載台の左右端に近づくことができ、苗補給作業が行
い易いようになる。そして、横延長ステップをフェンダ
下方に入れ込んで収納できるので、枕地走行時の畦土手
との接触や車庫入れ時の接触等を防止することができ、
操縦し易い状態とすることが可能になる。
【0013】〔効果〕請求項1〜4のいずれに記載の乗
用型田植機でも、(イ)着脱可能な後方延長ステップの
採用により、ミッドマウント施肥仕様の田植機としなが
らも、施肥装置を用いない基準仕様時での苗載台への苗
補給等のフェンダ後部での機上作業が楽に行えるように
なり、使い勝っての向上する機体構造が得られた。
【0014】請求項2に記載の機体構造では、上記効果
(イ)に加えて、後方延長ステップを植付部の昇降に同
調して昇降移動させることにより、苗植付装置の高さ如
何に拘わらずに延長ステップ上での機上作業性を改善で
きる利点がある。
【0015】請求項3に記載の機体構造では、延長ステ
ップとフェンダ後端部とを段差の無いフラットな状態と
して、移動のし易さが改善され、上記効果(イ)をより
強化できる利点がある。
【0016】請求項4に記載の機体構造では、横延長ス
テップによって多条植え用の苗植付装置でも苗補給等の
機上作業性に優れるものでありながら、フェンダ下方へ
の収納によって横延長ステップの横側方張出しを抑制又
は解消でき、車庫入れ等の取扱性を損なわない実用的な
ものにできた。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1に示すように、左右一対の
前輪1及び後輪2を備えた乗用型の走行機体の後方にリ
ンク機構3を介して植付部である苗植付装置4が昇降自
在に連結され、苗植付装置4の前方側であり、かつ、運
転席67の直後となる位置に施肥装置Aを装備してミッ
ド型施肥装置付き田植機を構成してある。尚、43は肥
料ホッパー18への肥料補給の労力を軽減するための肥
料載台である。
【0018】この田植機は、走行機体のボンネット5内
に搭載したエンジンEの動力が、前伝動ケース6を介し
て前輪1に伝達されるとともに、走行系伝動軸7及び後
伝動ケース8を介して後輪2に伝達される四輪駆動型で
あり、搭乗運転部9の操縦ハンドル10の操作で左右前
輪1を操舵するように構成してある。又、前伝動ケース
6から植付系伝動軸であるPTO軸11を後方に向けて
延設してあり、そのPTO軸11から苗植付装置4に動
力を伝達することにより、圃場内を走行しながら苗植付
け作業を行えるように構成してある。
【0019】苗植付装置4は、昇降用の油圧シリンダ1
2の伸縮操作に伴って、下端部が圃場面に接地する苗植
付け用の作業位置と、大きく上方に移動する上昇位置と
に亘って昇降操作自在である。そして、リンク機構3に
連結支持される植付部フレーム13に対して車体横幅方
向に沿って設定ピッチで往復横移動する苗のせ台14、
苗のせ台14に載置された植付け対象苗の下端部から一
株ずつ苗を取出して圃場に植付ける複数(6個)の植付
機構15、圃場に接地しながら泥面を整地する接地フロ
ート58等を備えた6条植え形式に構成してある。
【0020】苗載台14の苗載置部には、横移動ストロ
ークエンドにおいて載置している苗を植付機構15に向
けて設定量ずつ送り出す縦送り装置16が各植付条毎に
設けられている。この縦送り装置16は、上下一対のプ
ーリに亘って突起付きベルトが巻回され、下方側のプー
リがストロークエンドにおいて接当作用により、所定量
ずつ回動操作されるように構成されている。
【0021】又、この縦送り装置16には、構造は詳述
しないが、2条毎に縦送り作動を行う状態と作動を停止
する状態とに切り換え自在な縦送りクラッチ(図示せ
ず)が設けられている。そして、接地フロート58に
は、各植付条における苗の植付け部位に隣接する夫々の
箇所において、接地面よりも下方側に向けて泥土層に入
り込み、泥面上に肥料を供給する為の溝を形成する作溝
器17を設けてある。
【0022】次に、施肥装置Aについて説明する。図2
に示すように、施肥装置Aは、粉粒状の肥料を貯溜する
3条一体型の肥料ホッパー18と、そこからの肥料を所
定量ずつ繰り出す繰出し機構19と、繰り出された肥料
を苗植付装置4の作溝器17に向けて送る施肥ホース
(流下経路の一例)21とを備えて構成してある。繰出
し機構19は、肥料ホッパー18の各条用の漏斗部18
aの下方に位置して、各植付条に対応して複数(6個)
設けてある。各繰出し機構19から繰り出された肥料
を、ブロア20の送風によって、施肥ホース21を通し
て各作溝器17に向けて各別に強制移送するように構成
してある。
【0023】図3に示すように、繰出し機構19は、ケ
ーシング22の内部に、肥料ホッパー18の底部開口部
分に臨む状態で、繰出し軸23に一体回動自在に外嵌さ
れるとともに、外周部に所定ピッチをあけて複数の肥料
入り込み用の凹部24が形成された繰出し回転体25が
設けられ、繰出し回転体25の回転に伴って凹部24内
に貯められた肥料が下方側の漏斗状の案内部26に流下
案内されるように構成されている。尚、凹部24内に所
定量ずつ貯めるように擦り切り用のブラシ27が設けら
れている。
【0024】ブラシ27は、繰出し回転体25の外周面
に位置する作用位置と、繰出し回転体25から離間する
肥料排出位置とに亘って横軸芯P周りで揺動自在で、且
つ、ケーシング22の横側外方に設けられた切換操作具
31の切り換え操作に伴って一体的に揺動して、各位置
にて位置保持されるようにしてある。
【0025】複数の各繰出し機構19における各ケーシ
ング22は、機体フレームFから固定立設された縦フレ
ーム29によって支持され、車体横方向に延設された横
フレーム30によって固定支持されている。繰出し軸2
3は、一対の繰出し機構19毎に夫々の繰出し回転体2
5が一体的に回動するように三本に分割されて設けら
れ、6個の繰出し機構19のうち2個の繰出し機構19
毎に各別に駆動並びに停止できるように構成されてい
る。
【0026】繰出し機構19の駆動構成について説明す
る。図2に示すように、繰出し機構19の後方側箇所
に、車体横幅方向に沿って施肥装置Aのほぼ全幅に亘る
長さで、且つ、両側端部にて回動自在に支持される状態
で駆動軸32が配置され、この駆動軸32の横幅方向中
間部にワンウェイクラッチ33を設けてある。ワンウェ
イクラッチ33の操作アーム34と、ベベルギア機構2
8を介してPTO軸11で回転駆動される横向き伝動軸
35に取付られた回転アーム36とを連動ロッド37で
枢支連結してあり、回転アーム36の回転に伴う操作ア
ーム34の揺動移動を、ワンウェイクラッチ33によっ
て駆動軸32を所定方向にのみ間欠的に回転するように
してある。
【0027】そして、駆動軸32と三本の各繰出し軸2
3とは夫々に取付けられたギヤ39,40の咬合によっ
て連動するように構成されるとともに、それら両軸3
2,23の間に、各別に動力を入切り自在な施肥クラッ
チ38を設けてある。
【0028】図2に示すように、ケーシング22の前方
側に丸筒状の送風パイプ45を、その長手方向が車体横
幅方向に沿う状態で配置し、かつ、両端側にて支持ブラ
ケット46を介して横フレーム30に支持される状態で
設けてあり、送風パイプ45の横一側端部に備えたブロ
ア20の風が送風パイプ45内部に供給されるようにな
っている。
【0029】図3に示すように、漏斗状の案内部26の
下端出口50に連通して機体後方に向けて開口する施肥
供給部51を形成し、そこに施肥ホース21を差込み装
着する。そして、施肥供給部51の前方側には、下端出
口50と送風パイプ45の内部とを連通接続するエアー
供給部52が形成されており、エアー供給部52と施肥
供給部51とを、車体前後方向に沿って略一直線状に連
なるように形成してある。又、下端出口50の下側に
は、それと排出パイプ48の内部とを連通接続する排出
経路53を構成するための排出部54を形成してある。
尚、送風パイプ45の他端を、開閉自在な蓋体45aで
通常は閉塞してある。
【0030】繰出し機構19から繰り出された粉粒状の
肥料を、施肥ホース21に案内する供給作用状態と、排
出経路53に向けて案内する排出状態とに切り換え自在
な経路切換板55を、繰出し機構19の夫々に対応して
設けてある。経路切換板55は左右軸芯X周りで揺動自
在に枢支されており、案内部26の外部に設けられた切
換レバー(図示せず)の操作によって、供給位置と排出
位置とに切換可能である。供給位置は、排出経路53を
閉塞して下端出口50に対して、施肥供給部51、即
ち、施肥ホース21及び送風パイプ45を連通する位置
であり、排出位置は、施肥供給部51の内部通路を閉塞
して下端出口50に対して、排出経路53及び送風パイ
プ45を連通する位置である。
【0031】各排出部54の夫々には、排出される肥料
を機体前方下方に向けて案内排出する排出管路48を連
通接続する状態で設け、各排出管路48は、図1,図2
に示すように、左右両側の3本ずつのものが、夫々、肥
料案内方向下手側部分において大径の1本の合流管路4
8aに合流して左右両側部に振り分けてあり、共通の肥
料排出口49から肥料を排出するように構成してある。
【0032】苗植付作業時に施肥を行う場合には、経路
切換板55を供給位置に切換えるとともに、ブロア20
の送風作動を開始し、繰出し機構19から所定量ずつ繰
り出された肥料を、風力によって下端出口50から施肥
供給部51及び施肥ホース21を通過して作溝器17に
向けて送り出して圃場に供給するのである。
【0033】植付作業終了後において、肥料ホッパー1
8内に残った肥料を回収する場合には、切換レバー56
を排出位置に切り換えるとともに、繰出し機構19にお
けるブラシ27を繰出し回転体25から離間した肥料排
出位置に切換えて肥料を排出させ、かつ、ブロア20に
よる送風を実行して、排出された肥料を下端出口50か
ら排出経路53及び排出パイプ48を通過させて、肥料
排出口49から外部に排出するようななる。従って、肥
料排出口49に対応して回収容器等を位置させれば肥料
回収が可能である。
【0034】図2に示すように、各繰出し機構19毎の
繰出し量調節機構(図示せず)を操作するギヤ状の回転
調節具70夫々に対して係合及び離脱可能な6個のギヤ
状の駆動回転体71を、回動自在な操作ロッド72に連
結する。操作ロッド72の左方向へのスライド移動によ
って各駆動回転体71と各回転調節具70とが咬合する
調節作用状態と、操作ロッド72の右方向へのスライド
移動によって各駆動回転体71と各回転調節具70との
係合が解除される非作用状態とを現出可能に構成してあ
る。そして、操作ロッド72の右端には、回動操作用の
ハンドル75を装備してあるとともに、ハンドル75に
よる全繰出し機構19の繰出し量調節時に駆動軸32に
作用して繰出し軸23を固定するための切換レバー76
を備えている。
【0035】次に、後輪用フェンダBの構造について説
明する。図4,図6,図7に示すように、後輪用のフェ
ンダBは、左右の後輪2,2の泥除け部41,41と、
フロアステップ42の後部に相当するフロアステップ部
分44を含んだ樹脂製の一体部材で構成されており、そ
の後部中央に運転席67が配置されている。左右の泥除
け部41,41の後部は、フロアステップ42面から上
方に高く立ち上がった位置においてほぼ水平な足置き用
の載置面47に形成されており、その載置面47の後端
に、上方に突出した凸部56を形成してある。
【0036】つまり、フェンダBの成形時に、載置面4
7後端を盛り上げて凸部56を一体形成してあり、足を
載置面47の後方に踏み外し難いように規制する作用
と、載置面47の強度を改善する作用とを備えている。
載置面47には、足が滑り難くなるように滑り止め材5
7を貼着してある。
【0037】又、図6,図8に示すように、フェンダB
の載置面47の左右両横外側に補助ステップ(横延長ス
テップの一例)60を配備し、機体フレームFに支持さ
れた左右に長い単一材である支持パイプ(支持部材の一
例)61の両端部で左右の補助ステップ60,60を取
付支持してあるとともに、その支持パイプ61にフェン
ダB後部を取付けてある。補助ステップ60は、板材で
成る平面視で矩形の枠60a内に、前後向き帯鋼60b
と複数の左右向き帯鋼60cを固着して成り、支持パイ
プ61に溶着固定されている。又、前伝動ケース6と後
伝動ケース8とを連結して機体フレームFを補強する連
結パイプ64と、補助ステップ60の左右向き帯鋼60
cの一つに固定されたブラケット60Aとに亘って補強
パイプ65を架設してあり、補助ステップ60の強度を
改善してある。
【0038】支持パイプ61は、これに固着された左右
一対の支持ステー61a,61aを介して機体フレーム
Fの上部にボルト止めされている。そして、フェンダB
の後端部に設けた取付け座62,62を、支持パイプ6
1のブラケット63,63に前後向きでボルト止めして
ある。補助ステップ60は載置面47と同一の高さレベ
ルに設定されており、図8に示すように、育苗箱や苗掬
い板等の苗受け具bを載置面47と補助ステップ60と
に亘る横向き姿勢で安定的に載置できるようになってい
る。
【0039】又、支持パイプ61には、フェンダB後端
よりも後方に突出する後方延長ステップ85を装着して
ある。すなわち、ステー85aと、これにボルト止めさ
れる踏面85bとから成る後方延長ステップ85を支持
パイプ61の後面側に固着してあり、踏面85bは、左
右の補助ステップ60,60の左右端とほぼ同じ左右幅
を有した幅広のものに形成されている。そして、施肥ホ
ース21を通すための複数の孔85cを形成してあり、
施肥装置Aの有無に拘わらずに繰出し機構19の下方に
配置するようにしてある。
【0040】踏面85bは載置面47よりやや低い程度
でほぼ同じ高さレベルに設定されており、図5に示す施
肥装置Aを搭載しない基準仕様において、フェンダの載
置面47、補助ステップ60、及び後方延長ステップ8
5の三者を、苗載台14への苗補給作業時における足場
として使い易いようにしてある。又、施肥装置Aを搭載
したミッドマウント施肥仕様でも、補助ステップ60と
後方延長ステップ85を装着したままにでき、取り外す
手間を省略してある。
【0041】次に、ボンネット横の延長ステップ68に
ついて説明する。図9〜図11に示すように、ボンネッ
ト5の左右に、フロアステップ42に続く前部ステップ
(ラウンドステップとも言う)73,73を備えてあ
り、それら前部ステップ73,73の横外側部分に、そ
の横外側縁よりも横外側方に張出る延長ステップ68を
着脱可能に取付けてある。延長ステップ68の横外側部
に予備苗載台66を支持してあり、又、延長ステップ6
8は、その上方からステップ下方に向かう方向視では透
視可能となるように構成されている。
【0042】すなわち、延長ステップ68は、板材を矩
形に折曲げた枠体74と、足置き用のステップ面77と
で構成されており、ステップ面77をパンチングメタル
で形成することにより、上下方向に透視可能としてあ
る。前部ステップ68下方の機体フレーム側部材78に
枠体74を前後のボルト79,79で取付けるととも
に、予備苗載台66の2本の縦支柱66a,66aを枠
体74の外側面の内側に差し込み装着し、かつ、ボルト
止めすることにより、延長ステップ68に予備苗載台6
6を取付けてある。尚、80は予備苗台、81はマーカ
アームである。
【0043】図9に示すように、フロアステップ42及
び前部ステップ73によるステップ外端縁ラインaは前
方程幅狭の先細り湾曲形状に形成されており、平面視で
は前輪1の後部はフロアステップ42下方に位置して隠
れており、前輪1の前部は辛うじて前部ステップ73よ
り外側に張出すような状況にある。延長ステップ73
は、前輪1の外端縁ラインaより横に出た前部の真上に
位置しているが、パンチングメタルの多数の孔により、
操縦部から前輪1の前端部を見通すことが可能である。
【0044】従って、図10に示すように、歩み板82
を使ってトラック荷台に積み込むようなときには、ステ
ップフロア42上に立った操縦者は延長ステップ73越
しに前輪1の前端位置を見ることができ、歩み板82と
前輪1との左右位置が合っているかどうかの目視確認が
できるのである。又、延長ステップ68のステップ面7
7がパンチングメタルであるから、泥や土が抜け落ちて
堆積し難く、それによって滑り止め作用が期待できるも
のである。
【0045】図6に示すように、フロアステップ42へ
の乗降ステップ69を、フロアステップ42の後部下方
と、フェンダB前部に形成されたフロアステップ部分4
4の下方とに跨がる状態の側面視上向きコ字状部材とし
てで配備してある。フロアステップ42は、その下方の
フロアフレーム部84に被せるようにして装着してある
とともに、そのフロアフレーム部84の一部に、乗降ス
テップ69前部を支持する前支持アーム69fをボルト
止めしてある。
【0046】そして、乗降ステップ69後部を支持する
後支持アーム69rは、フロアフレーム84から後方延
出されたステー83にボルト止めしてあり、そのステー
83は、フロアステップ42からフロアステップ部分4
4に侵入する状態に設けられている。つまり、乗降ステ
ップ69はフロアフレーム84のみで支持してあり、フ
ェンダB及びその着脱手段とは無関係である。
【0047】〔別実施形態〕 図12に示すように、後方延長ステップ85を前部
の支点Yで揺動昇降可能に支承するとともに、リンク機
構3における上側の昇降リンク3aとロッド86で連動
連結し、苗植付装置4を機体に対して下降させると後方
延長ステップ85が下方に移動し、かつ、苗植付装置4
を機体に対して上昇させると後方延長ステップ85が上
方に移動するように構成しても良い。
【0048】つまり、苗植付装置4を下降しての植付作
業状態では、後方延長ステップ85の踏面85bがほぼ
水平となり、かつ、フェンダBの載置面47と同じ高さ
レベルとなるように設定されるとともに、苗植付装置4
を上昇しての移動走行状態では、後方延長ステップ85
がおよそ90度前方回動し、ステップ後部の折曲げ部8
5dが新たな踏面となるように設定されている。その高
くなった踏面85dにより、通常の植付作業状態のとき
よりも上方に位置する苗載台14に届きやすくなり、そ
の苗植付装置4の上昇状態でも苗補給作業が容易となっ
ている。
【0049】 図13,図14に示すように、横延長
ステップ60を、これがフェンダB後部の下方に入込ん
だ収納位置と、フェンダBの横側方に張出た突出作用位
置とに亘って移動可能に構成しても良い。すなわち、横
延長ステップ60の支持部材86を、左右スライド自在
に支持するレール部材87をフェンダB後部の下方に装
備してあり、横に引張りだして突出作用位置に操作で
き、押し込めば収納位置に操作できるようにしてある。
【0050】 図15,図16に示すように、図13
に示す横方向で出退可能な横延長ステップ60におい
て、パイプ製の支持部材86を機体側の筒部材88に内
嵌合させてスライド自在に構成し、かつ、横延長ステッ
プ60を突出作用位置に付勢する巻きバネ89を筒部材
88内に備えた構造でも良い。これによれば、通常は横
延長ステップ60は突出作用位置にあり、畦の法面や車
庫の壁等に横側方から接当した場合には収納方向に移動
でき、横延長ステップ60の破損が防止されるととも
に、フェンダB後部のガード部材として機能する。
【0051】 後方延長ステップ85を装着した基準
仕様からミッドマウント施肥仕様にするには、後方延長
ステップ85を取外して施肥装置Aと付け換えることで
可能となる構造でも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】施肥装置の背面図
【図3】肥料供給部の縦断側面図
【図4】田植機の全体平面図
【図5】施肥装置の無い基準仕様の田植機後部を示す側
面図
【図6】フェンダ及び各種ステップ類を示す側面図
【図7】フェンダ後部の形状を示す断面図
【図8】後方延長ステップと横延長ステップを示す平面
【図9】延長ステップを示す平面図
【図10】歩み板作業時の前輪確認状態を示す側面図
【図11】延長ステップの取付構造を示す正面図
【図12】後方延長ステップの別構造を示す側面図
【図13】横延長ステップの別装着構造を示す平面図
【図14】図13に示す横延長ステップの側面図
【図15】横延長ステップのその他の別装着構造を示す
平面図
【図16】図13に示す横延長ステップの側面図
【符号の説明】
3 リンク機構 4 苗植付装置 17 作溝器 18 肥料ホッパ 19 繰り出し機構 21 供給管路 60 横延長ステップ 67 運転席 85 後方延長ステップ A 施肥装置 B フェンダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体後部にリンク機構を介して昇降可能
    に連結された苗植付装置と運転席との前後間で機体上に
    配置される肥料ホッパ及び肥料繰出し機構、前記苗植付
    装置に備えた作溝器、及びこの作溝器に前記繰出し機構
    から繰り出された肥料を案内する供給管路を設けて成る
    施肥装置を装備したミッドマウント施肥仕様と、前記施
    肥装置を装備しない基準仕様との仕様変更が可能に構成
    し、 前記基準仕様状態では、後輪用フェンダの後端に、該後
    端よりも後方に突出する後方延長ステップを装着可能に
    構成してある乗用型田植機の機体構造。
  2. 【請求項2】 前記後方延長ステップを上下移動可能に
    構成し、前記苗植付装置を機体に対して下降させると前
    記後方延長ステップが下方に移動し、かつ、前記苗植付
    装置を機体に対して上昇させると前記後方延長ステップ
    が上方に移動するように、前記延長ステップと前記リン
    ク機構とを連動連結してある請求項1に記載の乗用型田
    植機の機体構造。
  3. 【請求項3】 前記苗植付装置が機体に対して下降した
    状態では、前記延長ステップ上面と、前記フェンダ後端
    部の上面とがほぼ同じ高さレベルとなるように構成して
    ある請求項1又は2に記載の乗用型田植機の機体構造。
  4. 【請求項4】 前記フェンダ後部の横側に、該フェンダ
    よりも横側方に張出た横延長ステップを設けるととも
    に、この横延長ステップを、これが前記フェンダ後部の
    下方に入込んだ収納位置と、前記フェンダの横側方に張
    出た突出作用位置とに亘って移動可能に構成してある請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の乗用型田植機の機体
    構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002142517A (ja) * 2000-11-10 2002-05-21 Iseki & Co Ltd トラクタのリヤステップ支持装置
JP2002369607A (ja) * 2001-06-14 2002-12-24 Iseki & Co Ltd 苗植機のリフトフレーム

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