JP4423213B2 - 苗植付装置 - Google Patents
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Description
特許文献1では、後部に植付機構(特許文献1の図4の21)を回転自在に支持した伝動ケース(特許文献1の図4の11)を備え、伝動ケースに内装された伝動機構(特許文献1の図4の17)を介して、伝動ケースの植付機構に動力が伝達されるように構成している。伝動ケースの横側に支持フレーム(特許文献1の図4の20)を備え、支持フレームにおける伝動ケースの反対側の後部に、植付機構(特許文献1の図4の21)を回転自在に支持している。
支持フレームの植付機構から駆動軸(特許文献1の図4の26)を支持フレームにおける伝動ケース側の後部に延出し、伝動ケースの植付機構と駆動軸の端部とに亘って、クランクアーム(特許文献1の図4の18)を接続して、伝動ケースの植付機構が回転駆動されるのに伴って、クランクアーム及び駆動軸を介して、支持フレームの植付機構が回転駆動されるように構成している。
この場合、特許文献1において、伝動ケースの支持フレーム側の植付機構(特許文献1の図4の中央の植付アーム21)は、伝動ケースに連結されているのに加えて、クランクアーム(特許文献1の図4の18)及び駆動軸(特許文献1の図4の26)を介して支持フレームに連結されているので、伝動ケースの支持フレーム側の植付機構を容易に取り外すことができるようにすると言う面で改善の余地がある。
(構成)
本発明の第1特徴は、苗植付装置において次のように構成することにある。
後部に植付機構を回転自在に支持した伝動ケースを備え、伝動ケースに内装された伝動機構を介して、伝動ケースの植付機構に動力が伝達されるように構成する。伝動ケースの横側に支持フレームを備え、支持フレームにおける伝動ケースの反対側の後部に植付機構を回転自在に支持する。支持フレームの植付機構から駆動軸を支持フレームにおける伝動ケース側の後部に延出し、伝動ケースの植付機構が備える支点軸と駆動軸の端部とに亘ってクランクアームを接続する。伝動ケースの植付機構が回転駆動されるのに伴って、クランクアーム及び駆動軸を介して、支持フレームの植付機構が回転駆動されるように構成する。クランクアームを駆動軸に沿って伝動ケースの植付機構から離れる方向に移動可能に構成するとともに、クランクアームの駆動軸に沿わせた移動操作によってクランクアームを支点軸に対して嵌合及び離脱させる底付き嵌合穴をクランクアームに設けて、クランクアームを伝動ケースの植付機構から取り外し可能に構成する。支点軸の植付機構とクランクアームの間に位置する箇所と、クランクアームとにわたってシールカバーを取り付けてある。
本発明の第1特徴によると、例えば図4及び図8に示すように、後部に植付機構9を回転自在に支持した伝動ケース6、後部に植付機構10を回転自在に支持した支持フレーム7を備え、支持フレーム7の植付機構10から駆動軸31を支持フレーム7における伝動ケース6側の後部に延出し、伝動ケース6の植付機構9と駆動軸31の端部とに亘ってクランクアーム32を接続した場合、クランクアーム32を伝動ケース6の植付機構9から取り外すことができる。
本発明の第1特徴によると、クランクアーム32を伝動ケース6の植付機構9から離脱させながら、駆動軸31に沿って伝動ケース6の植付機構9から離れる方向に移動させてやることにより、クランクアーム32を伝動ケース6の植付機構9から取り外すことができる。
この後、例えば伝動ケース6の植付機構9の位相から外れるように、クランクアーム32を駆動軸31周りに回転させてやれば、伝動ケース6の植付機構9の横側(支持フレーム7側)が開放されるようになるので(伝動ケース6の植付機構9の横側にクランクアーム32が存在しなくなるようになるので)、クランクアーム32に邪魔されることなく、伝動ケース6の植付機構9を伝動ケース6から容易に取り外すことができる。
この場合、クランクアーム32を駆動軸31に残しておくことができるので(クランクアーム32を駆動軸31から取り外す必要がないので)、クランクアーム32の置き場所に困ったり、クランクアーム32を紛失したりするようなことがない。
本発明の第1特徴によると、乗用型田植機や歩行型田植機の苗植付装置において、クランクアームに邪魔されることなく、伝動ケースの植付機構を伝動ケースから容易に取り外すことができるようになって、苗植付装置の作業性及びメンテナンス性を向上させることができた。
本発明の第1特徴によると、伝動ケースの植付機構を伝動ケースから取り外す場合、クランクアームを駆動軸に残しておくことができ(クランクアームを駆動軸から取り外す必要がなく)、クランクアームの置き場所に困ったり、クランクアームを紛失したりするようなことがなくなって、苗植付装置の作業性及びメンテナンス性を向上させることができた。
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の苗植付装置において次のように構成することにある。
駆動軸のクランクアームが接続する端部と支持フレームとの間に位置する部位を、クランクアームが接続する端部よりも外径が小さい小径部位に構成する。
図1及び図2に示すように、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2により支持された機体の後部に、リンク機構3及びリンク機構3を昇降駆動する油圧シリンダ4が備えられており、リンク機構3に3条植型式の苗植付装置5が支持されて、3条植型式の乗用型田植機が構成されている。
次に、伝動ケース6及び支持フレーム7、植付アーム8,9,10の回転駆動構造について説明する。
図3及び図4に示すように、角パイプで構成された支持フレーム18が苗植付装置5の左右方向に配置され、支持フレーム18に支持軸19が溶接によって前向きに固定されている。支持リンク20がリンク機構3の後部に取り付けられ、支持リンク20の下部にボス部21が固定されており、支持軸19がボス部材21に回転自在に支持されて、苗植付装置5がボス部材7の前後方向のローリング軸芯P1周りにローリング自在に支持されている。平面視において苗植付装置5の支持軸(ローリング軸芯P1)が苗植付装置5の左右中央に位置しており(図4参照)、苗植付装置5の支持軸(ローリング軸芯P1)が機体の左右中央が一致している(図2参照)。
次に、伝動ケース6の右の植付アーム9の付近の構造について説明する。
図4及び図8に示すように、駆動アーム27がキー34を介して駆動軸25の右端部に取り付けられており、抜け止め用のボルト35が駆動アーム27に取り付けられている。伝動ケース6の右の植付アーム9の内部にカム軸36(植付アーム9の苗押し出し具(図示せず)を進退駆動するもの)が回転自在に支持されて、伝動ケース6の右の植付アーム9からカム軸36が左側に突出しており、駆動アーム27とカム軸36とがキー34を介して取り付けられて、抜け止め用のナット37がカム軸36に取り付けられている。伝動ケース6の右の植付アーム9に支点軸38が回転自在に支持され、支点軸38が右のアーム29に挿入されて、抜け止め用のナット39が支点軸38に取り付けられている。
次に、苗のせ台11の支持構造について説明する。
図2及び図3に示すように、苗のせ台11の下部を横移動自在に支持する支持レール46が備えられ、図4,6,10に示すように、支持レール46の下部の2箇所に支持ロッド46bが下向きに固定されており、伝動ケース6及び支持フレーム7に固定されたブラケット45に、支持レール46の支持ロッド46bが挿入されている。支持フレーム18に固定されたブラケット47及び伝動ケース6の前部に亘って、操作軸48が回転自在に支持されて、操作軸48に固定されたアーム48aが支持レール46の支持ロッド46bの付近を支持している。
次に、苗のせ台11の往復横送り駆動の構造について説明する。
図3,5,6に示すように、支持フレーム51,52に合成樹脂製のブッシュ57が取り付けられ、ブッシュ57に横送り軸58の右及び左側部が回転自在に支持されて、円筒状の送り部材59が横送り軸58に回転自在に外嵌されており、送り部材59に支持された送り部材60の先端が、横送り軸58の螺旋溝58aに挿入されている。苗のせ台11と送り部材59とが接続されており、伸縮自在なゴム製のカバー61が送り部材59とブッシュ57とに亘って接続されて、カバー61により横送り軸58が覆われている。
次に、苗のせ台11に備えられた縦送り機構65の構造について説明する。
図1,2,11に示すように、苗のせ台11の3つの苗のせ面の各々に、縦送り機構65が備えられている。苗のせ台11の略全幅に亘る支持軸66が苗のせ台11の中間部に支持され、支持軸66に回転自在に支持された従動ローラー67が、苗のせ台11に形成された開口11bに配置されている。
図3及び図11に示すように、支持リンク20の上部と支持レール54の右及び左側部とに亘って、右及び左のバネ76が接続されており、支持リンク20の上部と右及び左の支持フレーム53とに亘って、右及び左のバネ77が接続されている。これにより、右及び左のバネ76,77によって、苗植付装置5がローリング軸芯P1周りに機体と平行な姿勢に付勢されている。
前述の[発明を実施するための最良の形態]において、次のように構成してもよい。
入力軸22の回転方向を苗植付装置5の正面視において、右周り(図4及び図7の矢印B1の逆方向)に設定し、苗植付装置5の正面視において、苗植付装置5の支持軸19(ローリング軸芯P1)から左側に伝動ケース6を配置し、苗植付装置5の支持軸19(ローリング軸芯P1)から右側に支持フレーム7を配置する。苗植付装置5の正面視において、入力軸22を伝動ケース6の前部に備えて、苗植付装置5の支持軸19(ローリング軸芯P1)から左側に入力軸22を配置し、伝動チェーン62を苗植付装置5の支持軸19(ローリング軸芯P1)から左側に配置する。
前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態]において、田面に対する苗植付装置5の左右方向の角度を検出する角度センサー(図示せず)を備え、支持リンク20の上部と苗植付装置5とに亘って、アクチュエータ(図示せず)を接続するように構成してもよい。これにより、角度センサーの検出値に基づいて、苗植付装置5が田面と平行(又は所望の姿勢)となるように、アクチュエータにより苗植付装置5をローリング軸芯P1周りに駆動するように構成する。
前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]において、クランクアーム32のボス部32aに相当する構造を伝動ケース6の右の植付アーム9に備え、支点軸40に相当する構造をクランクアーム32に備えるように構成してもよい。又、クランクアーム32を駆動軸31から取り外すように構成したり、クランクアーム32を駆動軸31から取り外し且つ支点軸40を伝動ケース6の右の植付アーム9から取り外すように構成してもよい。
前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第3別形態]において、植付アーム8,9,10に代えて、回転駆動される回転ケースの両端に一対の植付アームを備えたロータリ型式の植付機構を、伝動ケース6及び支持フレーム7に備えるように構成してもよい。伝動チェーン26,62に代えて、伝動軸(図示せず)や伝動ギヤを使用してもよい。
7 支持フレーム
9,10 植付機構
26 伝動機構
31 駆動軸
31a 駆動軸の小径部位
32 クランクアーム
32b 底付き嵌合穴
40 支点軸
43 シールカバー
Claims (2)
- 後部に植付機構を回転自在に支持した伝動ケースを備え、前記伝動ケースに内装された伝動機構を介して、前記伝動ケースの植付機構に動力が伝達されるように構成し、
前記伝動ケースの横側に支持フレームを備え、前記支持フレームにおける伝動ケースの反対側の後部に植付機構を回転自在に支持して、
前記支持フレームの植付機構から駆動軸を支持フレームにおける伝動ケース側の後部に延出し、前記伝動ケースの植付機構が備える支点軸と駆動軸の端部とに亘ってクランクアームを接続して、
前記伝動ケースの植付機構が回転駆動されるのに伴って、前記クランクアーム及び駆動軸を介して、前記支持フレームの植付機構が回転駆動されるように構成し、
前記クランクアームを前記駆動軸に沿って伝動ケースの植付機構から離れる方向に移動可能に構成するとともに、前記クランクアームの前記駆動軸に沿わせた移動操作によって前記クランクアームを前記支点軸に対して嵌合及び離脱させる底付き嵌合穴を前記クランクアームに設けて、
前記クランクアームを伝動ケースの植付機構から取り外し可能に構成し、
前記支点軸の前記植付機構と前記クランクアームの間に位置する箇所と、前記クランクアームとにわたってシールカバーを取り付けてある苗植付装置。 - 前記駆動軸の前記クランクアームが接続する端部と前記支持フレームとの間に位置する部位を、前記クランクアームが接続する端部よりも外径が小さい小径部位に構成してある請求項1に記載の苗植付装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2005033174A JP4423213B2 (ja) | 2005-02-09 | 2005-02-09 | 苗植付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2005033174A JP4423213B2 (ja) | 2005-02-09 | 2005-02-09 | 苗植付装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2006217842A JP2006217842A (ja) | 2006-08-24 |
| JP4423213B2 true JP4423213B2 (ja) | 2010-03-03 |
Family
ID=36980559
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2005033174A Expired - Fee Related JP4423213B2 (ja) | 2005-02-09 | 2005-02-09 | 苗植付装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP4423213B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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| CN110710367A (zh) * | 2019-10-28 | 2020-01-21 | 栾翠莲 | 一种三围强化宽窄行插秧机 |
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2005
- 2005-02-09 JP JP2005033174A patent/JP4423213B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JP2006217842A (ja) | 2006-08-24 |
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