JP3239284B2 - 移植機 - Google Patents

移植機

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JP3239284B2
JP3239284B2 JP20030693A JP20030693A JP3239284B2 JP 3239284 B2 JP3239284 B2 JP 3239284B2 JP 20030693 A JP20030693 A JP 20030693A JP 20030693 A JP20030693 A JP 20030693A JP 3239284 B2 JP3239284 B2 JP 3239284B2
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seedling box
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正文 佐伯
秀夫 井関
哲 加藤
寿美 福島
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Iseki and Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、苗箱から苗を取出して
その取出した苗を圃場に植付ける移植機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、苗箱搬送部で搬送されてきた苗箱
から苗を取出してその取出した苗を圃場に植付ける構成
とした移植機において、苗箱搬送部に新たに供給する予
備の苗箱は、苗箱の下面側を受けて苗箱を支持する苗箱
載置台の上に載せておく構成としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の移植機で
は、苗箱載置台上に載った苗箱を苗箱搬送部に供給する
ときには、苗箱全体を苗箱載置台の上方領域から水平方
向外側に移動させないと苗箱搬送部に供給できない。こ
れが、苗箱搬送部への苗箱供給作業の迅速化や容易化を
図るうえでの障害の一つとなっている。そこで、本発明
は、その点に着目して、従来よりも更に迅速に又容易に
苗箱供給作業が行えるようにすることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、苗箱搬送部14で搬送されてきた苗箱か
ら苗を取出してその取出した苗を圃場に植付ける構成と
した移植機において、前記苗箱搬送部14をその上方か
ら苗箱が供給される構成とし、前記苗箱搬送部14の上
方で苗箱の上端部を保持して苗箱を吊り下げ可能とした
苗箱供給部12を設けたことを特徴とする移植機とし
た。
【0005】
【作用】本発明の移植機は、苗箱搬送部14で搬送され
てきた苗箱から苗を取出してその取出した苗を圃場にそ
の苗を植付けていく。苗の植付作業が進んで、新たに苗
箱を苗箱搬送部14に供給するときは、苗箱供給部12
において苗箱の上端部が保持されて吊り下げている苗箱
を、その上端部の保持を解いて下降させれば、その苗箱
は苗箱搬送部14の上方から供給される。
【0006】
【発明の効果】 本発明の移植機は、前記苗箱搬送部14
をその上方から苗箱が供給される構成とし、前記苗箱搬
送部14の上方で苗箱の上端部を保持して苗箱を吊り下
げ可能とした苗箱供給部12を設けたものなので、苗箱
供給部12において苗箱搬送部14の上方で吊り下げて
いる苗箱を、その上端部の保持を解いて下降させれば、
苗箱搬送部14に苗箱が供給されることになって、従来
よりも、更に迅速に又容易に苗箱供給作業が行え、能率
良く苗の植付作業が行える。
【0007】
【実施例】図1乃至図30は本発明の実施例をあらわ
している。この移植機1は、四輪走行車両である本機2
に6条植の植付部3と施肥装置4が装着されており、全
体で乗用型施肥田植機として構成されている。植付部3
は本機2の後部に設けた平行リンク式の植付部装着装置
5に装着され、本機2に対して昇降自在となっている。
なお、植付部装着装置5は油圧シリンダ6によって上下
動させられる。
【0008】植付部3は大きく分けて、植付部の各部を
駆動する駆動機構を内蔵する伝動ケース8と、苗を所定
の苗取り位置に1下部づつ供給するための苗供給装置9
と、前記苗取り位置に供給された苗を水田面に植付ける
植付条数分の植付装置10とからなる。
【0009】さらに、苗供給装置9は、苗箱を垂直に吊
した状態で所定方向に案内する苗箱供給部12、該苗箱
供給部によって所定位置に送られてきた苗箱を下方に引
き渡す苗箱引渡し部13、該苗箱引渡し部より受け取っ
た苗箱を上から下へ搬送する苗箱搬送部14、苗を押し
出した後の空箱を所定の回収部へ戻す空箱戻し部15、
前記苗箱搬送部14を搬送中の苗箱から苗を押し出す苗
押出し装置16、該苗押出し装置によって押し出された
苗を下方に運ぶ苗受渡し装置17、該苗受渡し装置の補
助をする苗落とし装置18、前記苗受渡し装置17から
受け取った苗を植付装置12の苗取り位置へ搬送する苗
搬送ベルト19等からなる。
【0010】使用する苗箱は図35乃至図37に示す構
造をしている。この田植機の苗供給装置9は苗箱ごとセ
ットする方式であり、曲がった搬送経路に沿って搬送し
得るように、苗箱300は可撓性を有する合成樹脂材料
で一体成形されている。すなわち、苗箱300は、上部
に開口する育苗ポット301,...が縦横に整列状態
で並んでおり、各ポットの底部に3本の放射状スリット
302を有する苗押出し孔303が形成されている。こ
の苗押出し孔303は水抜きも兼ねている。長手方向を
縦、それと直交する方向を横とすると、縦方向について
はポット間隔が一定ピッチpであり、横方向については
中央部にポットとポットの間隔が広くなった境界部30
6が設けられ、その両側に横1列当たり同数づつ(例え
ば7個づつ)ポットが等間隔で配置されている。したが
って、帯状の境界部306を挟んで育苗ポットが左右2
群に分けられた状態となっている。苗箱の左右縁部は案
内用の耳部307となっており、該耳部にポットの縦方
向のピッチpと同ピッチで平面視四角形の爪穴308が
形成されている。耳部307の先端部309はほぼ直角
に下向きに屈曲している。苗箱300は全体に薄肉に形
成されており、前後および左右方向の可撓性を有する。
ポット301,・・・内に床土を入れて播種し、一定大
きさの成苗310になるまで育成する。
【0011】以下、植付部3の各部について説明する。
【0012】苗箱供給部12は、前部が上位となるよう
傾斜したハンガーレール20と左右一対のサイドレール
21,21を備えている。これらレール20,21,2
1は背面視門形の支柱22,22に支持されている。後
述するハンガー280に苗箱300を吊し、該ハンガー
をハンガーレール20に引っ掛け、自重で苗箱300を
前から後ろへ送るようになっている。その際、苗箱30
0の下部が左右に振れるのをサイドレール21,21に
よって防いでいる。なお、ハンガーレール20の苗箱引
渡し位置Aよりも先の部分20aは斜め前方に屈曲させ
られて、苗箱が外されたハンガー280を回収箱23に
導くようになっている。
【0013】ハンガーは図31乃至図33に示す構造を
している。すなわち、ハンガーレール20に引っ掛ける
ための上部が円弧状になったフック部材281を備え、
該フック部材の下部に、苗箱の境界部306を挟みこむ
第1クリップ282と、境界部306の両側に位置する
複数個(例えば4個)のポット301,・・・の底部を
抱え込み状態に保持する第2クリップ283とが設けら
れている。第2クリップ283はベースプレート285
に蝶番286で取り付けられ、トルクバネ287によっ
てポット301,・・・を挟みつける方向に付勢されて
いる。第2クリップ283の開操作は、第2クリップ2
83の指当て部283aとベースプレート285の指当
て部285aを2本の指で挟みつけて行う。ハンガー2
80をハンガーレール20に引っ掛けた際に、フック部
材281に固着した回り止めプレート289がハンガー
レール20の側面部に当接し、ハンガー280が水平面
内で回らないようになっている。
【0014】また、ハンガー同士の間隔を一定に保つた
めの部材として、フック部材281の側面部に固着した
スペーサプレート290と、該スペーサプレートに前方
に突出させて固着したスペーサロッド291が設けられ
ている。スペーサプレート290には中央部に穴293
が開けられており、その穴の上部293aはスペーサロ
ッド291がちょうど嵌合する程度に幅が狭まってい
る。スペーサロッド291は、先端部291aが上向き
に屈曲し、さらにその先端屈曲部よりも若干後方の位置
から係止部291bb,291bが左右に突出してい
る。これら左右係止部の両端の幅は前記穴293の本体
部の幅よりも広くなっている。
【0015】ハンガー280に吊り下げた複数の苗箱を
ハンガーレール20にセットした場合、前後のハンガー
の高さが異なるため、先行のハンガー280(1)のス
ペーサロッド291の先端屈曲部291aが後行のハン
ガー280(2)の穴293に挿入した状態となる。係
止部291b,291bがスペーサプレート290に係
止し、両ハンガー280(1,2)がそれ以上接近する
ことはなく、苗箱供給部12に吊されている苗箱の間隔
が一定に保たれる。
【0016】2個のハンガーを同一高さに置いた場合
は、図34に示すように、右のハンガー280(1)の
スペーサロッドの先端部291aが左のハンガー280
(2)のスペーサプレート290の穴293の上部29
3aに嵌合するようになり、両ハンガーが連結した状態
となるので、同時に2個の苗箱を持つことができ、運搬
に便利である。
【0017】苗箱引渡し部13は、苗箱搬送部14の真
上に移動してきた苗箱を前後から挟んで支える固定フェ
ンス24と回動フェンス25を備えている。固定フェン
ス24は、苗箱300の耳部307を後方から受け止め
るべく左右両側に設けられ、該固定フェンスの下部に上
下に長い長方形の開口部24aが形成されている。回動
フェンス25は、回動中心軸26の回りに回動自在に支
持され、図10に示す開状態と図11に示す閉状態に適
宜作動するようになっている。回動フェンス25は閉状
態において苗箱のポット底面に当接する本体部25a
と、閉状態において耳部307に前方から当接する耳部
押え25bと、閉状態にある時に次の苗箱が必要以上に
接近するのを防止するためのストッパ25cとからな
る。
【0018】なお、回動フェンス25の開閉動作は後述
する苗箱送り動作に連動するようになっているので、そ
の駆動機構については苗箱送り装置の項で説明すること
にする。
【0019】さらに、固定フェンス24,24の後方に
は、引渡し位置Aで停止させられた苗箱のポットから苗
が惰性で抜け落ちるのを防止するための苗飛散防止カバ
ー27が設けられている。
【0020】図38に示すように、固定フェンス24に
固着した取付片27aに蝶ボルト27bによって苗飛散
防止カバー27を取り付け、該蝶ボルトを挿通させる穴
27cを前後方向の長穴にしておくと、苗丈に合わせて
苗飛散防止カバー27の取付位置を調整することができ
る。
【0021】また、図39に示すように、苗飛散防止カ
バー27をバネ27dを介して取付片27aに取り付け
ると、苗の葉がこのカバー27に当たる際にショックを
吸収することができる。
【0022】苗箱搬送部14は、苗箱搬送経路の両側部
に設けた案内フェンス28,28によって耳部307,
307を挟んだ状態で苗箱300を垂直に案内するよう
になっている。案内フェンス28,28の下部には、上
下に長い長方形の開口部28a,28aが形成されてい
る。苗箱搬送部14の下部が、苗箱のポットから苗を押
し出す苗押出し位置Bとなっている。
【0023】苗箱引渡し部13と苗箱搬送部14には、
図7乃至図9に示す苗箱送り装置が設けられている。
【0024】30は送り爪で、案内フェンス28の開口
部28aに後方から挿入され、苗箱の爪穴308の下部
壁面に係合する爪部30aが上端部に形成されている。
この送り爪30は、下クランクアーム32の先端部に設
けたローラ軸33にトルクバネ34を介して苗箱経路側
に付勢された状態で取り付けられており、下クランクア
ーム32が支軸36を中心として揺動するのにともない
上下動するようになっている。送り爪30が下限位置に
あるとき、爪部30aが苗押出し位置Bに位置するよう
設定されている。下クランクアーム42は苗送りロッド
38を介して駆動される。
【0025】40は制止爪で、案内フェンス28の開口
部28aに後方から挿入され、苗箱の爪穴308の上部
壁面に係合する爪部40aを有する。この制止爪40
は、支軸41に回動自在に支持されており、下端部は前
記ローラ軸33に摺動自在に当接している。このため、
下クランクアーム32が上に回動すると、制止爪40の
下部40bが後方に押され、制止爪40が爪穴308か
ら外れるようになっている。さらに、下部40bが一定
以上後方に押されると、制止爪40が送り爪の係合部3
0bに係合し、送り爪30が爪穴308から外れる。
【0026】43は板バネブレーキで、そのフック部4
3aが爪穴308に係合することにより、苗箱が自重で
落下するのを防止する作用をしている。
【0027】45は遮断爪で、苗箱の爪穴308の上部
壁面に係合する爪部45aが上端部に形成されている。
この遮断爪45は、支軸46によって前後方向に揺動自
在にスライド部材47に軸支され、トルクバネ49によ
って後方に付勢されている。スライド部材47には上下
方向の長穴54が形成され、案内フェンス28に固定し
た上下のストッパピン55,56がこの長穴54に嵌合
している。そして、スライド部材47の上端部に引張バ
ネ58が取り付けられている。したがって、遮断爪45
は、長穴54の上下端部とストッパピン55,56が係
合する範囲内で上下にスライド可能であり、常時は引張
バネ58によって上限位置に引っ張り上げられている。
【0028】また、遮断爪45には連動アーム50が一
体に設けられており、遮断爪45が下限位置にある時、
後記苗押出しピン100,...に連動する遮断解除ピ
ン51がこの連動アーム50を後方に押し、遮断爪45
を前方に回動させるようになっている。
【0029】60は引落し爪で、固定フェンス24の開
口部24aに後方から挿入され、苗箱の爪穴308の下
部壁面に係合する爪部60aと、苗箱の下端部の爪穴3
08にしか爪部60aが係合しないように規制する凸部
60bが形成されている。この引落し爪60は、送り爪
30と同様に、上クランクアーム62の先端部に設けた
軸63にトルクバネ64を介して苗箱経路側に付勢され
た状態で取り付けられており、上クランクアーム62が
支軸66を中心として揺動するのにともない上下動する
ようになっている。
【0030】引落し爪60は送り爪30と連動するよう
に構成され、下端が下クランクアーム32に連結された
連動ロッド67の上端係合部67aが上クランクアーム
62に設けた連動ピン68に係脱自在となっている。連
動ロッド67は遮断爪45のフック45bに遊嵌してお
り、遮断爪45の揺動に連係して連動ロッド67と連動
ピン68の係脱が行われる。
【0031】回動フェンス25の開閉機構としては、回
動フェンス25を開く方向に付勢するトルクバネ70が
設けられているとともに、上クランクアーム62の閉作
動アーム部62aに係合する閉作動部材71が回動フェ
ンス25の下部に固着されている。
【0032】さらに、回動フェンス25には、固定フェ
ンス24の係止部73に係合し得るロック爪74が設け
られている。このロック爪74は、トルクバネ75によ
って上向きに付勢され、図12に示すように、回動フェ
ンス25が閉状態にある時は係止部73に係合し、回動
フェンス25を閉状態にロックするようになっている。
また、図13に示すように、引落し爪60が下動する
際、その爪部60aがトルクバネ75の作用に抗してロ
ック爪74の先端屈曲部74aを下方に押し下げ、回動
フェンス25を閉状態から解除するようになっている。
【0033】図15は苗箱搬送工程中の1状態であり、
下クランクアーム32が下に揺動した状態を表す。送り
爪30および制止爪40の爪部30a,40aが案内フ
ェンス28の開口部28a内に挿入されており、制止爪
40によって苗箱の爪穴308の上部壁面(初期状態の
場合は苗箱の下端面)が受け止められ、苗箱300が静
止状態に保持されている。
【0034】図16は下クランクアーム32が上に揺動
した状態を表し、送り爪30が上動することによりその
爪部30aが爪穴308の上部壁面に沿って摺動し、爪
部30aが爪穴308から外れるとともに、ローラ軸3
3に押されて制止杆40の下部40bが後方に回動し、
制止爪40も爪穴308から外れる。板バネブレーキ4
3の作用によって、苗箱300はそのままの位置に保持
される。
【0035】図16の状態から下クランクアーム32が
下に回動すると、図17に示すように送り爪30の爪部
30aが爪穴308に嵌合する。この時点ではまだ制止
爪40の爪部40aは爪穴308から外れている。この
状態でさらに下クランクアーム32が下に回動すること
により、爪部30aが爪穴308の下部壁面を押し下げ
て苗箱300を1ピッチp分だけ搬送する。下クランク
アーム32が下死点まで回動すると、ローラ軸33によ
る規制が解除されて制止爪40が爪穴308に嵌合し、
図11の状態に戻る。
【0036】上記苗送り動作中、遮断爪45は苗箱耳部
307の裏面に摺接した状態となっている。苗箱送り動
作が繰り返され、苗箱300の上端が遮断爪45を通過
すると、苗箱による規制がなくなるため、トルクバネ4
9の作用で遮断爪45が後方に回動し(図18参照)、
それによって連動ロッド67の係合部67aが連動ピン
68に係合する。すると、下クランクアーム32と上ク
ランクアーム62が連結され、引落し爪60が送り爪3
0と同様に上下動するようになり、引渡し位置Aで待機
している苗箱300を下方に引き下げる。苗箱300は
ハンガー280から外れ、苗箱搬送部14に落ち込む。
【0037】苗箱が外れフリーとなったハンガー280
は、ハンガーレール20の回収部20aを通って回収箱
23に回収される。それに伴って後続の苗箱が滑り落ち
てくるが、この後続の苗箱は回動フェンス25,25の
ストッパ25c,25cに受け止められる。
【0038】また、上クランクアーム62が駆動する
際、その閉作動アーム部62aが閉作動部材71を押
し、回動フェンス25が閉じられる。それと同時に、ロ
ック爪74が係止部73に係合し、回動フェンス25が
閉状態にロックされる(図12参照)。苗箱引渡し時、
引落し爪60の爪部60aがロック爪74の先端屈曲部
74aを下方に押し下げ、回動フェンス25が閉状態か
ら解除され(図13参照)、トルクバネ70の作用で回
動フェンス25が開き、後続の苗箱が苗箱引渡し部13
に送られてくる。
【0039】なお、引落し爪60に規制用凸部60bが
設けられているため、一度引き落した苗箱に爪部60a
が引っ掛かることがなく、寸法誤差等による引落しミス
を防止することができる(図14参照)。
【0040】引き落された苗箱300は、上位置で待機
している(図18参照)遮断爪45に一旦受けられる。
苗箱を受けた遮断爪45は苗の重量によってスライド部
材47に沿って下側にスライドする(図19参照)。そ
して、苗押出し時に遮断解除ピン51が突出すると、連
動アーム50が後方に押され、遮断爪45が苗箱の下端
面から外れる。苗箱は自重で滑り落ち、先行の苗箱の上
に載る。遮断爪45は再び苗箱耳部307の裏面に摺接
した状態となる(図20参照)。
【0041】遮断爪45が苗箱の下端面から外れて前側
に回動する(図9の状態)と、連動ロッド67の係合部
67aと連動ピン68の係合が解除され、引落し爪60
は作動しなくなる。
【0042】また、図40に示すように、ハンガーレー
ル20の適所に位置決め突起77を設けるとともに、こ
れに係合するストッパ78をハンガー280の第2クリ
ップ283に固定して設けておくと、苗箱300を保持
しているときはハンガー280が定位置に停止させら
れ、苗箱300を解放するとハンガー280が自動的に
回収箱23に送られるようになる。
【0043】空箱戻し部15は、図21に示す如く、苗
箱の耳部307,307を案内する断面コ字状のレール
80,80と、苗箱の境界部表面側を受ける受けパイプ
81と、苗箱の境界部裏面側に嵌合する案内パイプ82
とを備え、レール80,80によって苗箱の左右を挟
み、受けパイプ81と案内パイプ82によって苗箱の前
後を挟むようになっている。レール80,80の間隔お
よび受けパイプ81と案内パイプ82の間隔は苗箱1枚
がちょうど通れるだけの幅になっており、このように構
成することにより、苗箱同士が途中で重なることがなく
なる。
【0044】苗押出し装置16は、前記苗箱送り台14
の苗押出し位置Bに位置する苗箱から苗を横1列分づつ
後方に押し出す所定本数(図示例では14本)の苗押出
しピン100,...を備えている。苗押出しピン10
0,...は左右方向の棒材101に取り付けられてお
り、該棒材の両端部を支持する苗押出しロッド102,
102を前後動させ、苗押出しピン100,...が後
方に突出する際に該苗押出しピンが苗箱の苗押出し孔3
03に挿入してポット301内の苗を後方に押し出すよ
うになっている。
【0045】苗押出しロッドの駆動機構は図23のよう
に構成されている。105はギヤケースで、苗押出しロ
ッド102の基部がこのギヤケース105内に摺動自在
に支持されている。苗押出しロッド102の基部にはラ
ック106が形成され、該ラックに噛合する扇形ピニオ
ン107がギヤケース105内に設けられている。左右
のギヤケース105,105内のピニオン107,10
7は共通の軸108に取り付けられ、この軸108の一
方の端部に固定して取り付けた揺動アーム109と後記
第二駆動軸212に取り付けた駆動アーム110とが緩
衝連結体112で連結されている。緩衝連結体112
は、揺動アーム109側の筒体113と駆動アーム11
0側のロッド114を摺動自在に嵌合させ、ロッド11
4の中間部に嵌着させたフランジ115と筒体113の
上下壁との間にバネ116,117を介装させてある。
【0046】図の位置から駆動アーム110が矢印方向
に回転すると、ロッド114を押し上げる力がバネ11
6を介して筒体113に伝えられ、揺動アーム109が
上向きに回動し、さらにピニオン107が右回りに回動
し、苗押出しピン110,・・・が突出する。駆動アー
ム110の回転が死点越えすると、圧縮されていたバネ
116が反発することにより緩衝連結体112が縮み、
揺動アーム109が下向きに回動し、さらにピニオン1
07が左回りに回動し、苗押出しピン110,・・・
後退する。すなわち、苗押出しピン110,・・・の突
出は緩衝材であるバネ116を介して強制的に駆動さ
れ、苗押出しピン110,・・・の後退はバネ116に
よって急速に行われるのである。苗押出しピン110,
・・・が所定位置まで後退すると、フランジ115が筒
体113の段部113aに係合し、その以後のロッド1
14の下動はスプリング117に吸収されるようにな
り、苗押出しピン110,・・・のオーバーストローク
を防止している。
【0047】緩衝連結体112が安全装置として機能
し、苗押出しピン110,・・・に外力が加わった場合
等にその力がこの緩衝連結体112に吸収されるので、
後述するミッションの損傷を防止できる。また、この緩
衝連結体112はケース外に設けられているので、調整
や付け替えが容易である。
【0048】苗受渡し装置17は、共通の支持軸121
a,122aに基部が支持された左右各一対のリンク1
21,121,122,122と、該一対のリンクの先
端部に連結軸121b,121b,122b,122b
によって連結されたブラケット123,123とで平行
リンク装置を構成し、左右のブラケット123,123
の間に架け渡して設けた保持枠124に苗ホルダ125
が保持されている。苗ホルダ125には、苗310の床
土部分310aが嵌合する凹部125a,・・・が形成
されている。
【0049】この凹部125aは、背面視で上部が開放
した円形をし、側壁面の後端部にリブ126,126が
形成され、底面部には抵抗プレート127が設けられて
いる。抵抗プレート127は、軸128に回動自在に取
り付けられ、バネ129によって上向きに付勢されてい
る。苗を凹部125aに押し込む時には苗のポット部が
この抵抗プレート127を押し下げる。苗が凹部125
a内に完全に納まったならば、抵抗プレート127が凹
部125aの底面よりも上に突出するので、苗が前方に
抜けなくなる。
【0050】苗受渡し装置17の駆動機構は、下リンク
122,122の支持軸122aに取り付けた揺動アー
ム131と前記第二駆動軸212に取り付けた駆動アー
ム132を緩衝ロッド133で連結し、駆動アーム13
2を一定方向に回転させて揺動アーム131を揺動させ
るように構成されている。緩衝ロッド133は揺動アー
ム側のロッド133aと駆動アーム側のロッド133b
からなり、両者がバネ134を介して力を伝え合うよう
になっている。図240中の135,136はリンク1
32の上下回動範囲を規制するストッパである。
【0051】なお、平行リンク装置の駆動側リンクであ
る下リンク122,122の支持軸122aは、前記苗
押出し装置16のギヤケース105,105に支承され
ている。このようにすると、苗押出し装置16と苗受渡
し装置17の位相のずれが少なくなり、作動精度が向上
するとともに、部品数の低減化が図れる。
【0052】上記駆動機構の作用で左右各一対のリンク
121,121,122,122が上下に揺動し、苗ホ
ルダ125が図240における苗受取位置(E)と苗解
放位置(F−G)の間を移動する。苗ホルダ125がF
−Gの中間点にある時、リンク121,122の回動支
点である支持軸121a,122aの直下に連結軸12
1b,122bが位置するようになっているので、苗ホ
ルダ125がF−G間をほぼ水平に前方に移動すること
となる。
【0053】苗落とし装置18は、L形アーム140に
取り付けられた苗落とし具141を有する。この苗落と
し具141は、先端が苗ホルダ125の凹部125a,
・・・に挿入し得るように分岐しており、各先端分岐部
は側面視で図20であらわされるよう屈曲し、苗床31
0aの底部を受ける苗抜き部141aと苗床310aの
上側面に当接する苗叩き部141bが形成されている。
【0054】L形アーム140は支持軸143に回動自
在に支持されている。そして、その近傍に苗落としカム
144が設けられ、該カムの外周面に当接するカムロー
ラ145がL形アーム140の適所に取り付けられてい
る。L形アーム140はバネ146にカム144の方向
に付勢されている。カム144は円周の一部分に凹部1
44aが形成された形状をしており、カムローラ145
がその凹部144aに落ち込んだ時にだけ、バネ146
の力で苗落とし具141が瞬間的に下動するようになっ
ている。なお、カム144も前記第二駆動軸212に取
り付けられている。
【0055】苗ホルダ125が苗受取位置(E)にある
時、前記苗押出し装置16によって苗箱から苗が押し出
され、その苗が苗ホルダ125の各凹部125a,・・
に押し込まれる。そして、苗を保持したまま苗ホルダ
125が解放位置(F−G)まで回動する。苗ホルダ1
25がF点からG点に移動する時、苗落とし具141の
苗抜き部141a,・・・が苗ホルダの凹部125a
・・・に挿入し、該凹部に保持されている苗が相対的に
後方に抜き出される。前述の如く、苗ホルダ125はF
−G間をほぼ水平に前方に移動するので、苗抜き部14
1a,・・・が凹部124a,・・・に直線的に挿入さ
れることとなり、苗ホルダ125からの苗抜きが良好に
行われる。さらに、苗ホルダ125がG点に到達する
と、苗落とし具141が下動し、その苗叩き部141
b,・・・が凹部125a,・・・から押し出された苗
を苗搬送ベルト19,19の上に叩き落とす。
【0056】苗搬送ベルト19は隣接する2条(L,
R)同士で1組となっており、これら一対の苗搬送ベル
ト19(L,R)は互いに左右対称形となっている。苗
搬送ベルト19は一対のローラ150,151に張架さ
れており、駆動ローラ150が所定方向に回転すること
により、ベルトが常時矢印方向に移動するようになって
いる。苗受渡し装置17から受け渡される14個の苗は
7個づつ左右の苗搬送ベルト19(L,R)の上面に載
せられる。そして、その苗を苗搬送ベルト19(L,
R)が外方に搬送し、植付装置10の苗取り位置T1
に順次苗を1個づつ供給する。また、苗取り位置T1
の下方には、植付装置10による植付時に苗を圃場面ま
で案内するためのガイドプレート153が設けられてい
る。
【0057】植付装置10は、側面視円形のロータリケ
ース160と、該ロータリケースに設けた一対のへら状
の植込杆161,161とを備えてなる。ロータリケー
ス160の内部構造は図28および図29に示すように
なっている。図において、163は伝動ケース8の後端
部に支承された植付装置取付軸で、該植付装置取付軸の
先端部にキー164によって固定メタル165が嵌着さ
れ、さらに該固定メタルにロータリケースハウジング1
66が固定されている。したがって、ロータリケース1
60は植付装置取付軸163と一体に回転する。植付装
置取付軸163の周囲には、環状のガイド溝168aを
有する植付杆作動カム168が嵌合している。このカム
168は、軸受169によってハウジング166に対し
て回転自在であるとともに、伝動ケース10に固着した
固定プレート170に爪168bによって一体化されて
いる。カム168のガイド溝168aには一対のローラ
172,172が嵌合している。これらローラ172
は、支持軸173の周囲に回転自在に嵌合するアーム1
74に取り付けられている。また、アーム174にはギ
ヤ175が形成されており、該ギヤ174は植付杆取付
軸177に取り付けたギヤ178が噛合している。植込
杆161は植込杆取付軸177にコッタピン179で固
定状態に取り付けられている。
【0058】植付装置取付軸163が所定方向に回転す
ると、これと一体になったロータリケース160も回転
し、植込杆161が閉軌跡T(図27参照)を描きなが
ら移動する。その際、ローラ172,172が植込杆作
動カム168のガイド溝168aに沿って移動すること
によりアーム174が揺動し、その揺動がギヤ175,
178を介して植込杆取付軸177に伝えられる。この
ため、植込杆161は移動中、微妙にその角度を変化さ
せる。すなわち、苗取り位置T1 を通過する時は水平
状態となっており、苗搬送ベルト19によって苗取り位
置T1 に供給された苗310と平行になる。そして、
ロータリケース160に対してそのままの姿勢を保った
まま下に回動し、ガイドプレート153の中を通して苗
を植付位置T2 に導く。植付後、植込杆161がロー
タリケース160に対し相対的に前方に回動するよう姿
勢を変化させることにより、絶対的には植込杆160が
真上に引き抜かれる如く動作するので、植込杆160と
苗の分離が無理なく行われ、植え付けた苗310の姿勢
が乱れない。
【0059】伝動ケース8は、図3に図示されているよ
うに、並列に配した3個のミッションケース180,
・・、これらミッションケースの間隔部および外端部に
継ぎ足した4個の継足ケース181,・・・、各継足ケ
ースの背面部に固着連結した4個のチエンケース18
2,・・・の各パーツを組み合わせてなる。ミッション
ケース180,・・・の後部は左右に突出する筒状にな
っており、その筒状部180b,180bで継足ケース
181,・・・に固着連結されている。中央のミッショ
ンケース180(C)には入力部183が一体に形成さ
れている。また、中央のミッションケース180(C)
の前端部には植付部装着装置5に連結するローリング軸
184が回動自在に支承されており、植付部3全体が本
機2に対してローリング可能に支持されている。そし
て、中央2個のチエンケース182(2,3)の後端部
両側と左右両端のチエンケース(1,4)の後端部内側
に1個づつ計6個の植付装置10,・・・が設けられて
いる。
【0060】次いで、伝動ケース8の内部構造について
説明する(図30参照)。なお、図30は展開断面図で
あり、各部の向きおよび位置関係等は実際とは異なって
いる。
【0061】本機2のPTO出力が入力部183内の入
力軸185に入力され、該入力軸からミッションケース
180,・・・の筒状部180b,・・・と継足ケース
181,・・・内に支承された第一駆動軸186へ一対
のベベルギヤ190,191によって伝動される。この
伝動部は安全クラッチとして構成されている。すなわ
ち、ギヤ190は入力軸185に回転自在に嵌合してお
り、入力軸185とギヤ190はクラッチ体192を介
して伝動結合されている。このクラッチ体192は入力
軸185に対して摺動自在で、スプリング193によっ
てクラッチ体192をギヤ190側に押圧することによ
り両者の伝動爪190a,192aが咬み合うようにな
っている。このため、負荷が一定以上になると、スプリ
ング193の押圧力に抗してクラッチ体192がギヤ1
90から外れ、伝動が停止される。スプリング193を
受けている筒体195をクラッチ体192から離れる方
向にシフタ196でずらすと、負荷の大きさに関係なく
伝動が停止される。
【0062】第一駆動軸186には、前記ベベルギヤ1
91の他に、各植付装置駆動用スプロケットホイール2
00,・・・と、各苗搬送ベルト駆動用ベベルギヤ20
1,・・・と、ミッションケース本体部180a,・・
内の各軸へ伝動するためのギヤ202,・・・とが取
り付けられている。なお、第一駆動軸186は2条分単
位に分割された3本の軸186(L,C,R)からな
り、これら各軸を中央2個のスプロケットホイール20
0,200で接続した構造となっている。
【0063】スプロケットホイール200,・・・と前
記植付装置取付軸163,・・・に取り付けたスプロケ
ットホイール204,・・・との間にチエン205,
・・が張設されており、第一駆動軸186の回転動力が
各植付装置10,・・・に常時伝えられる。
【0064】ベベルギヤ201,・・・には苗搬送ベル
ト駆動ローラ軸207,・・・に取り付けたベベルギヤ
208,・・・が噛合しており、第一駆動軸186から
苗搬送ベルト駆動ローラ軸207,・・・へ直接伝動さ
れる。
【0065】ミッションケース180は植付部3の各部
を駆動する駆動軸を備えた植付部駆動ケースであって、
このミッションケース180内には、第一駆動軸186
と平行に、カウンタ軸211、第二駆動軸212、およ
び第三駆動軸213が設けられている。そして、第二駆
動軸212の左右両端部に前記苗押出し駆動アーム11
0と苗受渡し駆動アーム132がそれぞれ別個に取り付
けられているとともに、ケースの外側面近傍に苗落とし
カム144が取り付けられている。また、第三駆動軸2
13には先端部を前記苗送りロッド58に連結させた苗
送り駆動アーム58aが取り付けられている。
【0066】第一駆動軸186からカウンタ軸211を
経由して第二駆動軸212へ、2組のギヤ202,21
5および216,217によって減速して伝動される。
また、第二駆動軸212から第三駆動軸213へはカム
駆動で伝動され、第三駆動軸213は間欠駆動される。
219は第二駆動軸212に取り付けたカム、220は
第三駆動軸213に取り付けたアーム221に支承され
ているカムローラである。
【0067】ギヤ217と第二駆動軸212の伝動部に
は次のように構成された畦クラッチ230が設けられて
いる。前記ギヤ217は第二駆動軸212に回転自在に
嵌合し、またこれに対向してクラッチ体231を第二駆
動軸212に回転不能かつ摺動自在に嵌合させ、ギヤ2
17の爪217aとクラッチ体231の爪231aを噛
み合わせて伝動するようになっている。クラッチ体23
1はスプリング232でギヤ217側に付勢されている
ので、常時はクラッチ入の状態になっている。クラッチ
体231のテーパ面231bにクラッチピン233を押
し当てると、両者の爪217a,231aが外れて、ク
ラッチ切となる。その際、クラッチ体231が所定の角
度になった時点でクラッチが切れるよう設定されてい
る。したがって、植付部3の各部は2条単位でクラッチ
を入り切りするようになっており、クラッチを切った場
合これら各部が定位置で停止される。
【0068】植付部3の下側には、整地用のフロートと
して、左右中心部に位置するセンターフロート250
(C)と、本機2の後輪の後方に位置するサイドフロー
ト250(L,R)とが設けられている。各フロート2
50(L,C,R)は前部が広く後部は狭い形状をして
おり、後部の左右両側部に苗移植用の溝を成形する作溝
器251,・・・が取り付けられている。フロート25
0(L,C,R)は、伝動ケース8に上下に回動自在に
設けたフロート支持杆(図示省略)の後端部に支持ピン
(図示省略)で枢着されているとともに、前部が拡縮リ
ンク255によって吊られており、水田面の凹凸に応じ
て前部が上下動するようになっている。
【0069】センターフロート250(C)は水田面高
さを検出するセンサであり、該センターフロートの上下
動に基づいて前記油圧シリンダ6制御用の油圧バルブ2
57のスプールが切り替わり、植付部3が水田面に対し
て一定高さになるよう制御する。このため、苗の植付深
さを常に一定に保たれる。前記フロート支持杆を回動さ
せて各フロートの支持高さを変えることにより、苗の植
付深さを調節することができる。
【0070】施肥装置4は、肥料を貯蔵するホッパ状の
肥料貯蔵部260と、該肥料保持部内の肥料を下方に繰
り出す繰出器261と、該繰出器から繰り出された肥料
を苗植付用の溝に導く肥料導管262と、前記作溝器2
51の内側に設けた肥料吐出部263とを備えている。
【0071】植付作業を始めるに際しては、苗箱搬送部
14に苗箱300を装填するとともに、苗箱案内部12
に複数個の苗箱300,・・・をハンガー280,・・
によって吊り下げ状態にセットする。そして、植付部
3を図10示す作業位置まで下降させ、植付部3および
施肥装置4が駆動させながら本機2を発進させると、進
行にともなって圃場面に形成される苗植付用の溝に肥料
が供給されるとともに、その直後に苗が植え付けられ
る。
【0072】以上に説明したようにこの移植機は、苗箱
搬送部14で搬送されてきた苗箱から苗を取出してその
取出した苗を圃場に植付ける構成とした移植機におい
て、前記苗箱搬送部14をその上方から苗箱が供給され
る構成とし、前記苗箱搬送部14の上方で苗箱の上端部
を保持して苗箱を吊り下げ可能とした苗箱供給部12を
設けたものなので、苗箱供給部12において苗箱搬送部
14の上方で吊り下げている苗箱を、その上端部の保持
を解いて下降させれば、苗箱搬送部14に苗箱が供給さ
れることになって、従来よりも、更に迅速に又容易に苗
箱供給作業が行え、能率良く苗の植付作業が行える。
【0073】また、苗箱供給部12には、複数の苗箱を
吊り下げ可能に設けたので、上下に複数重ねるように苗
箱を支持する従来の構成と比べて、複数の苗箱を低く配
置でき、よって、重心が低く安定走行ができるものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である田植機の全体側面図で
ある。
【図2】植付部の側面図である。
【図3】植付部の平面図である。
【図4】植付部要部の平面図である。
【図5】図4とは異なる植付部要部の平面図である。
【図6】植付部の背面図である。
【図7】苗箱受渡し部および苗箱搬送部の背面図であ
る。
【図8】苗箱送り装置の側面図である。
【図9】図8とは異なる状態における苗箱送り装置の側
面図である。
【図10】回動フェンスが開いた状態における苗箱引渡
し部の断面図である。
【図11】回動フェンスが閉じた状態における苗箱引渡
し部の断面図である。
【図12】苗箱引渡し動作の説明図ある。
【図13】苗箱引渡し動作の説明図ある。
【図14】苗箱引渡し動作の説明図ある。
【図15】苗箱送り動作の説明図ある。
【図16】苗箱送り動作の説明図ある。
【図17】苗箱送り動作の説明図ある。
【図18】遮断爪の動作説明図ある。
【図19】遮断爪の動作説明図ある。
【図20】遮断爪の動作説明図ある。
【図21】空箱戻し部の断面図である。
【図22】植付部要部の側面図である。
【図23】苗押出し装置の側面図である。
【図24】苗受渡し装置と苗落とし装置の側面図であ
る。
【図25】苗ホルダと苗落とし具の正面図である。
【図26】苗ホルダの断面図である。
【図27】植付装置の側面図である。
【図28】植付装置の断面図である。
【図29】植付装置の内部構造を示す側面図である。
【図30】伝動ケースの展開断面図である。
【図31】ハンガーの側面図である。
【図32】ハンガーの平面図である。
【図33】ハンガーの背面図である。
【図34】ハンガー運搬方法の説明図である。
【図35】苗箱の平面図である。
【図36】図35におけるD矢視図である。
【図37】育苗ポットの拡大平面図である。
【図38】苗飛散防止カバー取付方法の別例側面図
る。
【図39】苗飛散防止カバー取付方法の別例側面図
る。
【図40】苗箱案内部の別例をあらわす図である。
【符号の説明】
1 施肥田植機(移植機) 2 本機 3 植付部 4 施肥装置 5 植付部装着装置 8 伝動ケース 9 苗供給装置 10 植付装置 12 苗箱案内部 13 苗箱引渡し部 14 苗箱搬送部 15 空箱戻し部 16 苗押出し装置 17 苗受渡し装置 18 苗落とし装置 19 苗搬送ベルト 280 ハンガー 300 苗箱 310 苗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 寿美 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (56)参考文献 特開 昭63−185305(JP,A) 実開 平2−111217(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02 350 - 366

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】苗箱搬送部14で搬送されてきた苗箱から
    苗を取出してその取出した苗を圃場に植付ける構成とし
    た移植機において、前記苗箱搬送部14をその上方から
    苗箱が供給される構成とし、前記苗箱搬送部14の上方
    で苗箱の上端部を保持して苗箱を吊り下げ可能とした苗
    箱供給部12を設けたことを特徴とする移植機
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