JP3427434B2 - 移植機 - Google Patents

移植機

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JP3427434B2
JP3427434B2 JP22228393A JP22228393A JP3427434B2 JP 3427434 B2 JP3427434 B2 JP 3427434B2 JP 22228393 A JP22228393 A JP 22228393A JP 22228393 A JP22228393 A JP 22228393A JP 3427434 B2 JP3427434 B2 JP 3427434B2
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哲 加藤
正文 佐伯
秀夫 井関
寿美 福島
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、可撓性を有する苗箱で
育成した苗を苗箱ごと植付部に装填するようにした移植
機における空箱の収容に関するものである。 【0002】 【従来の技術】可撓性を有する苗箱で育成した苗を苗箱
ごと植付部に装填し、該苗箱を所定の搬送経路に沿って
搬送しつつ、その搬送経路の適所で苗箱から苗を押し出
し、その苗を植込杆の苗取位置に供給するように構成し
た田植機がある。この種の田植機は、苗の入った苗箱を
予め載せておく苗箱載せ部が苗箱搬送部の始端に接続し
て設けられ、該苗箱載せ部の苗箱が自重によって苗箱搬
送部に送り込まれるようになっている。また、苗を押し
出された後の空の苗箱は、従来、苗箱載せ部の下側に設
けた空箱収納部に積み重ねて保管されるようになってい
た。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の移植
機では、苗を押し出した後の空箱を空箱収容部に連続的
に回収するのが難しく、手間がかかるという問題点があ
った。また、上記空箱を収容する収容部は操縦者から直
接見えないので、空箱が満杯となったことに気づかず、
後続の空箱が外に落下したり、破損したりすることがあ
った。そこで、本発明は、苗箱及び空箱を搬送する搬送
経路をコンパクトなものとしながら、かつ空箱をうまく
空箱収納部へ回収することができるようにすること、及
上記空箱収容部が満杯となったことを操縦者がすぐに
気づくようにすることにより、空箱の落下や破損を防止
することを課題としている。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のような構成とした。すなわち、本発明
にかかる移植機は、可撓性を有する苗箱で育成した苗を
苗箱ごと植付部に装填し、該苗箱を所定の搬送経路に沿
って搬送しつつ、その搬送経路の適所で苗箱から苗を押
し出す移植機において、前記苗箱の搬送経路を、苗箱を
下向きに送った後、搬送経路の始端部側に戻るように上
向きに送る構成とし、該搬送経路の終端部に苗を押し
出した後の空の苗箱を該搬送経路の終端部の近くで受け
て該搬送経路の終端部における苗箱の搬送姿勢と同じ側
に傾斜させた状態で収容する空箱収容部25を設け、該
空箱収容部における空箱の搬送経路側の端部を前記苗箱
の搬送経路の終端よりも該搬送経路側に位置させるとと
もに、該空箱収容部が満杯になったことを検出する空箱
満杯スイッチ70を空箱収容部の空箱搬送経路側端部に
設けたことを特徴としている。 【0005】 【作用】苗を押し出した後の空の苗箱は、苗箱搬送経路
に沿って順次空箱収容部に収容されるが、前記苗箱の搬
送経路を、苗箱を下向きに送った後、搬送経路の始端部
側に戻るように上向きに送る構成とし、該搬送経路の終
端部に苗を押し出した後の空の苗箱を収容する空箱収容
部を、当該搬送経路に近づけて、かつ平面視で一部重複
するように設けたので、空箱回収用の装置をコンパクト
に構成することができる。また、この空箱収容部が満杯
となった時は、空箱満杯スイッチがこれを検出するの
で、操縦者は直ちに空箱収容部の空箱を取り出す等の必
要な処置をとることができる。このため、後続の空箱が
空箱収容部に収容されずに落下したり、破損したりする
事故が防止される。空箱満杯スイッチは、空箱収容部の
空箱搬送経路側端部に設けられているので、搬送経路か
ら押し出される苗箱が撓むことによる誤検出は起こらな
い。 【0006】 【実施例】図1乃至図20は本発明の1実施例をあらわ
している。この移植機1−1は、前輪2a,2aおよび
後輪2b,2bを備えた四輪走行車両である本機(走行
部)2に6条植の植付部3と施肥装置4が装着されてお
り、全体で乗用型施肥田植機として構成されている。植
付部3は走行車体である本機2の後部に設けた平行リン
ク式の植付部装着装置5に装着され、本機2に対して昇
降自在となっている。植付部装着装置5は油圧シリンダ
6によって上下動させられる。 【0007】植付部3は苗箱ごと苗を装填する方式であ
り、植付部フレームを兼ねる伝動ケース10に、植付条
数分の植付装置12と、該植付装置の苗取位置に苗を1
株づつ供給するための苗供給用の各装置とが組み付けら
れている。苗供給用の各装置とは、苗箱送り台14、該
苗箱送り台に設けた苗箱自動送り装置15、苗箱送り台
14の苗押出し位置で苗箱から苗を押し出す苗押出し装
置16、該苗押出し装置によって押し出された苗を下方
に運ぶ苗受渡し装置17、該苗受渡し装置の補助をする
苗落とし装置18、前記苗受渡し装置17から受け取っ
た苗を植付装置12の苗取り位置へ搬送する苗搬送ベル
ト19等である。 【0008】使用する苗箱は図33乃至図35に示す構
造をしている。すなわち、苗箱300は、上部に開口す
る育苗ポット301,…が縦横に整列状態で並んでお
り、各ポットの底部に3本の放射状スリット302を有
する苗押出し孔303が形成されている。この苗押出し
孔303は水抜きも兼ねている。長手方向を縦、それと
直交する方向を横とすると、縦方向についてはポット間
隔が一定ピッチpであり、横方向については中央部にポ
ットとポットの間隔が広くなった境界部306が設けら
れ、その両側に横1列当たり同数づつ(例えば7個づ
つ)ポットが等間隔で配置されている。したがって、帯
状の境界部306を挟んで育苗ポットが左右2群に分け
られた状態となっている。苗箱の左右縁部は案内用の耳
部307となっており、該耳部にポットの縦方向のピッ
チpと同ピッチで平面視四角形の爪穴308が形成され
ている。耳部307の先端部309はほぼ直角に下向き
に屈曲している。苗箱300は薄肉の合成樹脂材料で一
体成形され、全体的に前後および左右方向の可撓性を有
する。ポット301,…内に床土を入れて播種し、一定
大きさの成苗310になるまで育成する。 【0009】以下、植付部3の各部について説明する。 【0010】苗箱送り台14は2条で共用となり、並列
に計3台設けられている。各苗箱送り台14は、苗箱載
せ部21と接続部22と苗箱搬送部23と空箱戻し部2
4と空箱収納部25とからなる。苗箱載せ部21は3段
構造で、各段の苗箱載せ部21(A,B,C)は前側が
上位となるよう傾斜した状態でそれぞれ平行に設けられ
ている。接続部22(A,B,C)は、各段の苗箱載せ
部21(A,B,C)の後端と苗箱搬送部23の始端と
を接続している。苗箱搬送部23は側面視で略U字状を
呈し、そのU字の後側の端部が苗箱搬送の始端で、U字
の前側の端部が苗箱搬送の終端となっている。空箱戻し
部24は、苗箱搬送部23の終端に接続し、該苗箱搬送
部の苗箱搬送経路に対して背面視で交差する方向(図示
例では右方向)に捩じれながら上方に延びている。そし
て、空箱戻し部24の上端の下側に、空の苗箱を複数枚
積み重ねて保持することのできるスペースを有する空箱
収納部25が設けられている。空箱収納部25は苗箱載
せ部21(A,B,C)とほぼ同高さにあり、中央と左
側の空箱収納部25は苗箱載せ部21(A,B,C)と
苗箱載せ部21(A,B,C)の間隔部に位置してい
る。 【0011】植付作業時における苗箱の流れについて述
べると、苗箱載せ部21に載置されている苗箱300が
接続部22を通って苗箱搬送部23に供給され、その供
給された苗箱300が苗箱自動送り装置15によって始
端側から終端側へ1ピッチpづつ間欠的に搬送される。
苗箱300は可撓性を有するので、曲線状の搬送経路に
沿って搬送することが可能である。搬送途中の苗押出し
位置27で、苗箱内のポット苗が苗押出し装置16によ
って後方に押し出される。苗を押し出された後の苗箱
は、空箱戻し部24を通って空箱収納部25に回収され
る。 【0012】接続部22(A,B,C)の前端部にはソ
レノイド34aで駆動するシャッタ34(A,B)が設
けられており、該シャッタを適宜開閉させることによ
り、下段の苗箱載せ部21(A,B)の上から順に苗箱
を苗箱搬送部23へ供給するようになっている。 【0013】自動苗箱送り装置15は図7乃至図9に示
す構成となっている。44は底板、45は押え金具で、
両者44,45で苗箱の耳部307を挟んで苗箱を案内
するようになっている。押え金具45の下部には、上下
に長い長方形の開口部45aが形成されている。 【0014】50は自動送り杆で、押え金具45の開口
部45aに挿入され苗箱の爪穴308の下部壁面に係合
する自動送り爪51を有する。この自動送り杆50は、
揺動アーム53の先端部に設けたローラ軸54にトルク
ばね55を介して苗箱経路側に付勢された状態で取り付
けられており、揺動アーム53が支軸57を中心として
揺動するのにともない上下動するようになっている。自
動送り杆50が下限位置にあるとき、自動送り爪51が
苗押出し位置27に位置するよう設定されている。揺動
アーム53は苗送りロッド58を介して駆動される。 【0015】60は制止杆で、前記開口部45aに挿入
され苗箱の爪穴308の上部壁面に係合する制止爪61
を有する。この制止杆60は、トルクバネ63によって
苗箱経路側に付勢された状態で支軸62に回動自在に軸
支されている。下部の摺動部60aが前記ローラ軸54
に摺動自在に当接し揺動アーム53が上動すると、制止
杆60の下部が右方へ押され制止爪61が爪穴308か
ら外れるようになっている。 【0016】65は板ばねブレーキで、フック部65a
が爪穴308に係合することにより、苗箱が自重で落下
するのを防止する作用をしている。 【0017】図7は揺動アーム53が下に揺動した状態
をあらわし、自動送り杆50の自動送り爪51および制
止杆60の制止爪61が開口部45aに嵌合しており、
制止爪61によって苗箱の爪穴308の上部壁面(初期
状態の場合は苗箱の下端面)が受け止められて苗箱30
0が静止状態に保持されている。 【0018】図8は揺動アーム53が上に揺動した状態
をあらわし、自動送り杆50が上動することにより自動
送り爪51が爪穴308の上部壁面に沿って摺動し自動
送り爪51が爪穴308から押し出されるとともに、ロ
ーラ軸54に押されて制止杆60の下部が後方に回動し
て制止爪61も爪穴308から外れる。板ばねブレーキ
65の作用によって、苗箱300はそのままの位置に保
持される。 【0019】図8の状態から揺動アーム53が下向きに
回動すると、図9に示すように自動送り杆50の自動送
り爪51が爪穴308に嵌合する。この時点ではまだ制
止杆60の制止爪61は爪穴308から外れている。こ
の状態でさらに揺動アーム53が回動することにより、
自動送り爪51が爪穴308の下部壁面を押し下げて苗
箱300を1ピッチp分だけ搬送する。なお、上部の苗
箱は自重で落下する。揺動アーム53が下死点まで回動
すると、ローラ軸54による規制が解除されて制止爪6
1が爪穴308に嵌合し、図7の状態に戻る。 【0020】上記のようにして、苗箱は苗箱搬送部23
を送られ、その搬送途中で後記苗押出し装置16によっ
てポット301,…から苗が押し出される。空箱は苗箱
搬送部23の搬送経路に対して右方向にひねられながら
上方に押し上げられ、空箱戻し部24の先端部から空箱
収納部25に放出される。 【0021】その放出の直前、図10において鎖線で示
す如く、空箱の先端が下方に撓んだ状態となる。その
際、既に図示の高さまで空箱300(1〜n)が空箱収
納部25に収納されていると、放出される空箱300
(n+1)の先端が最上段の空箱300(n)に引っ掛
かり、最上段の空箱300(n)が前方に押し出された
り、あるいはまた苗箱が詰まるといった不都合が生じ
る。そこで、空箱収納部25に所定枚数の空箱が収納さ
れると、そのことを検知する空箱満杯スイッチ70が設
けられている。この空箱満杯スイッチ70がオンになる
と、操縦席側のモニタが作動し、空箱収納部25が満杯
になったことを操縦者に知らせる。前記モニタとして
は、マスコットランプ71が点灯または点滅するように
してもよく、あるいは別にモニタランプを設けてもよ
い。 【0022】このように、本移植機1−1は、苗を押し
出した後の空箱を苗箱搬送経路と交差する方向にひねっ
て排出するように構成され、空箱収納部25が苗箱載せ
部21と並列に設けられているため、苗箱載せ部21の
位置を低くすることが可能となり、機体の重心が低くバ
ランスが良い。また、苗箱載せ部21全体の位置が低い
ため、本例のように苗箱載せ部21を3段以上にするこ
とができ、多くの苗を植付部3に搭載できる。 【0023】なお、空箱を苗箱載せ部21と並列に設け
た空箱収納部25に回収させるのではなく、図24に示
すように、苗箱載せ部21に戻すように構成してもよ
い。 【0024】苗押出し装置16は、前記苗箱送り台14
の苗押出し位置27に位置する苗箱から苗を横1列分づ
つ後方に押し出す所定本数(図示例では14本)の苗押
出しピン100,…を備えている。苗押出しピン10
0,…は左右方向の棒材101に取り付けられており、
該棒材の両端部を支持する苗押出しロッド102,10
2を前後動させ、苗押出しピン100,…が後方に突出
する際に該苗押出しピンが苗箱の苗押出し孔303に挿
入してポット301内の苗を後方に押し出すようになっ
ている。 【0025】苗押出しロッドの駆動機構は図12のよう
に構成されている。105はギヤケースで、苗押出しロ
ッド102の基部がこのギヤケース105内に摺動自在
に支持されている。苗押出しロッド102の基部にはラ
ック106が形成され、該ラックに噛合する扇形ピニオ
ン107がギヤケース105内に設けられている。左右
のギヤケース105,105内のピニオン107,10
7は共通の軸108に取り付けられ、この軸108の一
方の端部に固定して取り付けた揺動アーム109と後記
第二駆動軸212に取り付けた駆動アーム110とが緩
衝連結体112で連結されている。緩衝連結体112
は、揺動アーム109側の筒体113と駆動アーム11
0側のロッド114を摺動自在に嵌合させ、ロッド11
4の中間部に嵌着させたフランジ115と筒体113の
上下壁との間にバネ116,117を介装させてある。 【0026】図の位置から駆動アーム110が矢印方向
に回転すると、ロッド114を押し上げる力がバネ11
6を介して筒体113に伝えられ、揺動アーム109が
上向きに回動し、さらにピニオン107が右回りに回動
し、苗押出しピン110,…が突出する。駆動アーム1
10の回転が死点越えすると、圧縮されていたバネ11
6が反発することにより緩衝連結体112が縮み、揺動
アーム109が下向きに回動し、さらにピニオン107
が左回りに回動し、苗押出しピン110,…が後退す
る。すなわち、苗押出しピン110,…の突出は緩衝材
であるバネ116を介して強制的に駆動され、苗押出し
ピン110,…の後退はバネ116によって急速に行わ
れるのである。苗押出しピン110,…が所定位置まで
後退すると、フランジ115が筒体113の段部113
aに係合し、その以後のロッド114の下動はスプリン
グ117に吸収されるようになり、苗押出しピン11
0,…のオーバーストロークを防止している。 【0027】苗受渡し装置17は、共通の支持軸121
a,122aに基部が支持された左右各一対のリンク1
21,121,122,122と、該一対のリンクの先
端部に連結軸121b,121b,122b,122b
によって連結されたブラケット123,123とで平行
リンク装置を構成し、左右のブラケット123,123
の間に架け渡して設けた保持枠124に苗ホルダ125
が保持されている。苗ホルダ125には、苗310の床
土部分310aが嵌合する凹部125a,…が形成され
ている。 【0028】この凹部125aは、背面視で上部が開放
した円形をし、側壁面の後端部にリブ126,126が
形成され、底面部には抵抗プレート127が設けられて
いる。抵抗プレート127は、軸128に回動自在に取
り付けられ、バネ129によって上向きに付勢されてい
る。苗を凹部125aに押し込む時には苗のポット部が
この抵抗プレート127を押し下げる。苗が凹部125
a内に完全に納まったならば、抵抗プレート127が凹
部125aの底面よりも上に突出するので、苗が前方に
抜けなくなる。 【0029】苗受渡し装置17の駆動機構は、下リンク
122,122の支持軸122aに取り付けた揺動アー
ム131と前記第二駆動軸212に取り付けた駆動アー
ム132を緩衝ロッド133で連結し、駆動アーム13
2を一定方向に回転させて揺動アーム131を揺動させ
るように構成されている。緩衝ロッド133は揺動アー
ム側のロッド133aと駆動アーム側のロッド133b
からなり、両者がバネ134を介して力を伝え合うよう
になっている。図13中の135,136はリンク13
2の上下回動範囲を規制するストッパである。 【0030】上記駆動機構の作用で左右各一対のリンク
121,121,122,122が上下に揺動し、苗ホ
ルダ125が図13における苗受取位置(E)と苗解放
位置(F−G)の間を移動する。苗ホルダ125がF−
Gの中間点にある時、リンク121,122の回動支点
である支持軸121a,122aの直下に連結軸121
b,122bが位置するようになっているので、苗ホル
ダ125がF−G間をほぼ水平に前方に移動することと
なる。 【0031】苗落とし装置18は、L形アーム140に
取り付けられた苗落とし具141を有する。この苗落と
し具141は、先端が苗ホルダ125の凹部125a,
…に挿入し得るように分岐しており、各先端分岐部は側
面視で図13であらわされるよう屈曲し、苗床310a
の底部を受ける苗抜き部141aと苗床310aの上側
面に当接する苗叩き部141bが形成されている。 【0032】L形アーム140は支持軸143に回動自
在に支持されている。そして、その近傍に苗落としカム
144が設けられ、該カムの外周面に当接するカムロー
ラ145がL形アーム140の適所に取り付けられてい
る。L形アーム140はバネ146にカム144の方向
に付勢されている。カム144は円周の一部分に凹部1
44aが形成された形状をしており、カムローラ145
がその凹部144aに落ち込んだ時にだけ、バネ146
の力で苗落とし具141が瞬間的に下動するようになっ
ている。なお、カム144も前記第二駆動軸212に取
り付けられている。 【0033】苗ホルダ125が苗受取位置(E)にある
時、前記苗押出し装置16によって苗箱から苗が押し出
され、その苗が苗ホルダ125の各凹部125a,…に
押し込まれる。そして、苗を保持したまま苗ホルダ12
5が解放位置(F−G)まで回動する。苗ホルダ125
がF点からG点に移動する時、苗落とし具141の苗抜
き部141a,…が苗ホルダの凹部125a…に挿入
し、該凹部に保持されている苗が相対的に後方に抜き出
される。前述の如く、苗ホルダ125はF−G間をほぼ
水平に前方に移動するので、苗抜き部141a,…が凹
部124a,…に直線的に挿入されることとなり、苗ホ
ルダ125からの苗抜きが良好に行われる。さらに、苗
ホルダ125がG点に到達すると、苗落とし具141が
下動し、その苗叩き部141b,…が凹部125a,…
から押し出された苗を苗搬送ベルト19,19の上に叩
き落とす。 【0034】苗搬送ベルト19は隣接する2条(L,
R)同士で1組となっており、これら一対の苗搬送ベル
ト19(L,R)は互いに左右対称形となっている。苗
搬送ベルト19は一対のローラ150,151に張架さ
れており、駆動ローラ150が所定方向に回転すること
により、ベルトが常時矢印方向に移動するようになって
いる。苗受渡し装置17から受け渡される14個の苗は
7個づつ左右の苗搬送ベルト19(L,R)の上面に載
せられる。そして、その苗を苗搬送ベルト19(L,
R)が外方に搬送し、植付装置12の苗取り位置T1
順次苗を1個づつ供給する。また、苗取り位置T1 の下
方には、植付装置12による植付時に苗を圃場面まで案
内するためのガイドプレート153が設けられている。 【0035】植付装置12は、側面視円形のロータリケ
ース160と、該ロータリケースに設けた一対のへら状
の植込杆161,161とを備えてなる。ロータリケー
ス160の内部構造は図17および図18に示すように
なっている。図において、163は伝動ケース10の後
端部に支承された植付装置取付軸で、該植付装置取付軸
の先端部にキー164によって固定メタル165が嵌着
され、さらに該固定メタルにロータリケースハウジング
166が固定されている。したがって、ロータリケース
160は植付装置取付軸163と一体に回転する。植付
装置取付軸163の周囲には、環状のガイド溝168a
を有する植付杆作動カム168が嵌合している。このカ
ム168は、軸受169によってハウジング166に対
して回転自在であるとともに、伝動ケース10に固着し
た固定プレート170に爪168bによって一体化され
ている。カム168のガイド溝168aには一対のロー
ラ172,172が嵌合している。これらローラ172
は、支持軸173の周囲に回転自在に嵌合するアーム1
74に取り付けられている。また、アーム174にはギ
ヤ175が形成されており、該ギヤ174は植付杆取付
軸177に取り付けたギヤ178が噛合している。植込
杆161は植込杆取付軸177にコッタピン179で固
定状態に取り付けられている。 【0036】植付装置取付軸163が所定方向に回転す
ると、これと一体になったロータリケース160も回転
し、植込杆161が閉軌跡T(図16参照)を描きなが
ら移動する。その際、ローラ172,172が植込杆作
動カム168のガイド溝168aに沿って移動すること
によりアーム174が揺動し、その揺動がギヤ175,
178を介して植込杆取付軸177に伝えられる。この
ため、植込杆161は移動中、微妙にその角度を変化さ
せる。すなわち、苗取り位置T1 を通過する時は水平状
態となっており、苗搬送ベルト19によって苗取り位置
1 に供給された苗310と平行になる。そして、ロー
タリケース160に対してそのままの姿勢を保ったまま
下に回動し、ガイドプレート153の中を通して苗を植
付位置T2 に導く。植付後、植込杆161がロータリケ
ース160に対し相対的に前方に回動するよう姿勢を変
化させることにより、絶対的には植込杆160が真上に
引き抜かれる如く動作するので、植込杆160と苗の分
離が無理なく行われ、植え付けた苗310の姿勢が乱れ
ない。 【0037】伝動ケース10は、図3に図示されている
ように、並列に配した3個のミッションケース180,
…、これらミッションケースの間隔部および外端部に継
ぎ足した4個の継足ケース181,…、各継足ケースの
背面部に固着連結した4個のチエンケース182,…の
各パーツを組み合わせてなる。ミッションケース18
0,…の後部は左右に突出する筒状になっており、その
筒状部180b,180bで継足ケース181,…に固
着連結されている。中央のミッションケース180
(C)には入力部183が一体に形成されている。ま
た、中央のミッションケース180(C)の前端部には
植付部装着装置5に連結するローリング軸184が回動
自在に支承されており、植付部3全体が本機2に対して
ローリング可能に支持されている。そして、中央2個の
チエンケース182(2,3)の後端部両側と左右両端
のチエンケース(1,4)の後端部内側に1個づつ計6
個の植付装置12,…が設けられている。 【0038】次いで、伝動ケース10の内部構造につい
て説明する(図19参照)。なお、図19は展開断面図
であり、各部の向きおよび位置関係等は実際とは異なっ
ている。 【0039】本機2のPTO出力が入力部183内の入
力軸185に入力され、該入力軸からミッションケース
180,…の筒状部180b,…と継足ケース181,
…内に支承された第一駆動軸186へ一対のベベルギヤ
190,191によって伝動される。この伝動部は安全
クラッチとして構成されている。すなわち、ギヤ190
は入力軸185に回転自在に嵌合しており、入力軸18
5とギヤ190はクラッチ体192を介して伝動結合さ
れている。このクラッチ体192は入力軸185に対し
て摺動自在で、スプリング193によってクラッチ体1
92をギヤ190側に押圧することにより両者の伝動爪
190a,192aが咬み合うようになっている。この
ため、負荷が一定以上になると、スプリング193の押
圧力に抗してクラッチ体192がギヤ190から外れ、
伝動が停止される。スプリング193を受けている筒体
195をクラッチ体192から離れる方向にシフタ19
6でずらすと、負荷の大きさに関係なく伝動が停止され
る。 【0040】第一駆動軸186には、前記ベベルギヤ1
91の他に、各植付装置駆動用スプロケットホイール2
00,…と、各苗搬送ベルト駆動用ベベルギヤ201,
…と、ミッションケース本体部180a,…内の各軸へ
伝動するためのギヤ202,…とが取り付けられてい
る。なお、第一駆動軸186は2条分単位に分割された
3本の軸186(L,C,R)からなり、これら各軸を
中央2個のスプロケットホイール200,200で接続
した構造となっている。 【0041】スプロケットホイール200,…と前記植
付装置取付軸163,…に取り付けたスプロケットホイ
ール204,…との間にチエン205,…が張設されて
おり、第一駆動軸186の回転動力が各植付装置12,
…に常時伝えられる。 【0042】ベベルギヤ201,…には苗搬送ベルト駆
動ローラ軸207,…に取り付けたベベルギヤ208,
…が噛合しており、第一駆動軸186から苗搬送ベルト
駆動ローラ軸207,…へ直接伝動される。 【0043】ミッションケース180は植付部3の各部
を駆動する駆動軸を備えた植付部駆動ケースであって、
このミッションケース180内には、第一駆動軸186
と平行に、カウンタ軸211、第二駆動軸212、およ
び第三駆動軸213が設けられている。そして、第二駆
動軸212の左右両端部に前記苗押出し駆動アーム11
0と苗受渡し駆動アーム132がそれぞれ別個に取り付
けられているとともに、ケースの外側面近傍に苗落とし
カム144が取り付けられている。また、第三駆動軸2
13には先端部を前記苗送りロッド58に連結させた苗
送り駆動アーム58aが取り付けられている。 【0044】第一駆動軸186からカウンタ軸211を
経由して第二駆動軸212へ、2組のギヤ202,21
5および216,217によって減速して伝動される。
また、第二駆動軸212から第三駆動軸213へはカム
駆動で伝動され、第三駆動軸213は間欠駆動される。
219は第二駆動軸212に取り付けたカム、220は
第三駆動軸213に取り付けたアーム221に支承され
ているカムローラである。 【0045】ギヤ217と第二駆動軸212の伝動部に
は次のように構成された畦クラッチ230が設けられて
いる。前記ギヤ217は第二駆動軸212に回転自在に
嵌合し、またこれに対向してクラッチ体231を第二駆
動軸212に回転不能かつ摺動自在に嵌合させ、ギヤ2
17の爪217aとクラッチ体231の爪231aを噛
み合わせて伝動するようになっている。クラッチ体23
1はスプリング232でギヤ217側に付勢されている
ので、常時はクラッチ入の状態になっている。クラッチ
体231のテーパ面231bにクラッチピン233を押
し当てると、両者の爪217a,231aが外れて、ク
ラッチ切となる。その際、クラッチ体231が所定の角
度になった時点でクラッチが切れるよう設定されてい
る。したがって、自動苗箱送り装置15、苗押出し装置
16、苗受渡し装置17および苗落とし装置18は2条
単位でクラッチを入り切りするようになっており、クラ
ッチを切った場合これら各装置が定位置で停止される。 【0046】植付部3の下側には、整地用のフロートと
して、左右中心部に位置するセンターフロート250
(C)と、本機2の後輪の後方に位置するサイドフロー
ト250(L,R)とが設けられている。各フロート2
50(L,C,R)は前部が広く後部は狭い形状をして
おり、後部の左右両側部に苗移植用の溝を成形する作溝
器251,…が取り付けられている。フロート250
(L,C,R)は、伝動ケース10に上下に回動自在に
設けたフロート支持杆252の後端部に支持ピン253
で枢着されているとともに、前部が拡縮リンク255に
よって吊られており、水田面の凹凸に応じて前部が上下
動するようになっている。 【0047】センターフロート250(C)は水田面高
さを検出するセンサであり、該センターフロートの上下
動に基づいて前記油圧シリンダ6制御用の油圧バルブ2
57のスプールが切り替わり、植付部3が水田面に対し
て一定高さになるよう制御する。このため、苗の植付深
さを常に一定に保たれる。前記フロート支持杆252を
回動させて各フロートの支持高さを変えることにより、
苗の植付深さを調節することができる。 【0048】施肥装置4は、肥料を貯蔵するホッパ26
0と、該ホッパ内の肥料を下方に繰り出す繰出器261
と、該繰出器から繰り出された肥料を苗植付用の溝に導
く施肥パイプ262とを備えている。 【0049】走行部2の前部左右両側には、植付部3の
苗が無くなった時に補給する予備苗を載せておく複数段
(7段)の苗枠270,…を有する予備苗載台271,
271が設けられている(図1,図20参照)。予備苗
載台271,271は支柱272,272に水平面内で
回動自在に取り付けられている支持フレーム273,2
73の上に支持されており、車体の両側に張り出した状
態と後方にたたんだ状態に旋回させられるように設けら
れている。 【0050】各段の苗枠270,…は平面視で重なる位
置に設けられているため、そのままでは上から2段目以
下の苗枠270,…に可撓性の苗箱を出し入れするのは
困難である。そこで、2段目以下の苗枠270,…に
は、苗箱300の垂れ下がった端部を載せることのでき
るガイド板270aが取り付けられている。2段目、4
段目、6段目の苗枠270(2,4,6)には前側にガ
イド板270aが取り付けられ、3段目、5段目、7段
目の苗枠270(3,5,7)には左右両側にガイド板
270bが取り付けられている。このようなガイド板2
70aを取り付けておくと、苗箱300の一端部を片手
で持った場合に、他端部をガイド板270aの上に支え
ておくことができ、片手で1枚づつ苗箱を補給すること
が可能となる。 【0051】また、図21に示すように、苗枠270,
…の端部270b,…を上下に回動可能に設け、この端
部270b,…がペダル275操作等に連動するように
構成しておくと、必要に応じて端部270bを下向きに
垂れ下げることができ、苗箱の出し入れ作業が容易にな
る。 【0052】さらに、苗の種類によって端部270bの
垂れ下げ量を調節できるようにしておくといっそう便利
である。例えば、マット苗を使用する場合は、苗31
0,…の下側に苗取り板276を差し込む必要があるた
め、端部270bの垂れ下げ量を大きくし(図22参
照)、ポット苗を使用する場合は、苗箱300をそのま
ま引き出せばよいので、端部270bの垂れ下げ量を小
さくする(図23参照)。 【0053】植付作業に際しては、苗箱送り台14に苗
の入った苗箱を装填し、植付部3を図1に示す作業位置
まで下降させて走行部2を発進させる。植付部3が駆動
することにより、苗箱は所定の搬送経路に沿って搬送さ
れ、その搬送途中で苗箱から押し出した苗が1株づつ苗
取り位置T1 に供給され、その苗が機体の進行にともな
って圃場面に形成される苗植付用の溝内へ植込杆161
によって植え付けられる。苗が押し出された後の空の苗
箱は苗箱収納部25に回収される。植付部3の苗が無く
なったならば、予備苗載台271,271の予備苗を補
給する。 【0054】 【実施例2】図25および図26は異なる実施例を表
し、この移植機1−2の空箱排出方法は次のようになっ
ている。両側の苗箱送り台14(1,3)については、
苗箱搬送部23の搬送経路に対して空箱を内側にひねっ
て排出し、苗箱載せ部21の下方で後輪21b,21b
の内側に設けた空箱収納部25(1,3)に空箱を回収
するようになっている。中央の苗箱送り台14(2)に
ついては、搬送経路と交差する方向にひねらずに空箱を
排出し、苗箱載せ部21の真下に設けた空箱収納部25
に空苗を回収するようになっている。上記の如く両側の
苗箱送り台14(1,3)を構成することにより、後輪
と干渉するのを防止しながら、側面視で後輪と重なる低
い位置に空箱収納部25(1,3)を設けることがで
き、機体の全高を低く抑えられる。 【0055】 【実施例3】図27および図28は異なる構成の移植機
を表している。この移植機1−3は、前部が上位となる
よう傾斜したハンガーレール280を備え、該レールに
苗箱300がハンガー281を用いて吊り下げて保持さ
れる。ハンガーレール280に吊り下げられている苗箱
300は自重によって後方へ移動し、所定の引渡し位置
でハンガー281から苗箱300が外され、該苗箱が苗
箱搬送部23に引き渡される。そして、苗箱搬送部23
に引き渡された苗箱は、前記移植機1−1,1−2と同
様に、所定の搬送経路に沿って送られながら、その途中
で苗がポットから押し出される。 【0056】このようなハンガー式の移植機の場合、空
箱とは別にハンガーも回収する必要がある。そこで、両
側の苗箱送り台14(1,3)の空箱収納部25(1,
3)は外側に設けられ、各苗箱送り台14(1,2,
3)の間隔部にハンガー回収箱282(1,2)が設け
られている。ハンガーレール280の苗箱引渡し位置よ
りも先の部分280aは斜め前方に屈曲させられてお
り、苗箱が外されたハンガー281はこの部分280a
を伝わって回収箱282に導かれる。左側と中央の苗箱
送り台14(1,2)のハンガーは回収箱282(1)
に回収され、右側の苗箱送り台14(3)のハンガーは
回収箱282(2)に回収される。ハンガー281は苗
箱300に比べかさばらないので、2台分のハンガーを
ひとつの回収箱に回収させることができる。 【0057】両側の苗箱送り台14(1,3)は苗箱搬
送経路と交差する方向に排出するが、その空箱戻し部2
4は前記例と異なる構造をしている。すなわち、空箱戻
し部24は苗箱搬送部23と並列で、内側のレール24
aの方が外側のレール24bよりも苗箱1枚分程度前方
に延ばされている。そして、その外側のレール24bの
延長部分の下端部と空箱収納部25の内側上縁部をシュ
ート284で結んでいる。レール24a,24bに挟ま
れて送られてきた空箱300が空箱戻し部24の終端部
に到達すると、図29に示すように空箱300の外縁部
が外側のレール24bから外れ、空箱300がシュート
284の上に落ち込み、該シュートを伝わって空箱収納
部25に送られる。 【0058】苗箱送り台14が2台の場合は、図30に
示す移植機1−3’ように、空箱300を外側に排出
し、ハンガー281は苗箱送り台14(1,2)の間隔
部に設けた回収箱282に回収させるように構成すると
よい。 【0059】 【実施例4】図31および図32に示す移植機1−4
は、苗箱送り台14の数の2倍の空箱収納部25(1〜
6)が左右にスライド可能に並列に設けられている。現
在使用中の空箱収納部25が満杯になったならば、空箱
収納部25,…を全体に左右にスライドさせ、新たな空
箱収納部25に空箱を収納させることができる。すなわ
ち、空箱収納部25の数が苗箱送り台14と同数の機種
に比べて2倍の空箱を収納することができるのであり、
その分だけ空箱収納部25の高さを低くすることができ
る。 【0060】 【実施例5】図33はさらに異なる実施例を表してい
る。この移植機1−5の空箱収納部25は二重構造とな
っており、機体に固定した外側の空箱収納部25OUT
の中に内側の空箱収納部25INを着脱式に嵌め込むよ
うになっている。そして、内側の空箱収納部25INに
は、予備苗枠270に吊り下げるためのフック25IN
a,25INaが取り付けられている。外側の空箱収納
部25OUTの中に内側の空箱収納部25INを嵌め込
んで作業を開始する。空箱収納部25に所定枚数の空箱
300,…が溜ったならば、内側の空箱収納部25IN
を外側の空箱収納部25OUNから取り外し、その空箱
入りの内側の空箱収納部25INをフック25INa,
25INaを用いて予備苗枠270に吊り下げておく。 【0061】このように構成すると、空箱収納部25か
ら空箱を容易に取り出すことができ、かつ取り出した空
箱を移植機上に保管することができるので、空箱を全て
空箱収納部25に保管しておく必要がなくなり、空箱収
納部25の容積を小さくすること可能となる。それに
よって、苗箱載せ部21の位置が低くなり、機体のバラ
ンスが向上する。 【0062】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる移植機は、苗を押し出した後の空の苗箱を空箱
収容部に収容するので、空箱をそのつど取り出す必要が
くなった。さらに、苗箱及び空箱を搬送する搬送経路
を、苗箱を下向きに送った後、搬送経路の始端部側に戻
るように上向きに送る構成とし、該搬送経路の終端部に
苗を押し出した後の空の苗箱を該搬送経路の終端部の近
くで受けて該搬送経路の終端部における苗箱の搬送姿勢
と同じ側に傾斜させた状態で収容する空箱収容部を設
け、該空箱収容部の端部を前記苗箱の搬送経路の終端よ
りも当該搬送経路の上流側に位置させ設けたので、空箱
収容部が苗箱の搬送経路と平面視で一部重複することに
なり、空箱回収用の装置をコンパクトに構成することが
できた。また、空箱収容部が満杯となったことを検出す
る空箱満杯スイッチを設けたので、満杯状態の空箱収容
部から後続の空箱が落下したり破損したりするような事
故を防止することが可能となった。なお、苗箱は可撓性
を有するので、搬送経路から押し出されるとき撓んで垂
れ下がるが、空箱満杯スイッチを空箱収容部における前
記搬送経路の下手側に設けず、空箱収容部の空箱搬送経
路側に設けたので、的確な検出を行うことが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】 【図1】実施例の全体側面図である。 【図2】実施例の植付部の側面図である。 【図3】実施例の植付部の平面図である。 【図4】実施例の植付部の背面図である。 【図5】植付部要部の平面図である。 【図6】図5とは異なる植付部要部の平面図である。 【図7】苗箱送り装置の動作説明図その1である。 【図8】苗箱送り装置の動作説明図その2である。 【図9】苗箱送り装置の動作説明図その3である。 【図10】空箱収納部の側面図である。 【図11】植付部要部の側面図である。 【図12】苗押出し装置の側面図である。 【図13】苗受渡し装置と苗落とし装置の側部図であ
る。 【図14】苗ホルダと苗落とし具の正面図である。 【図15】苗ホルダの断面図である。 【図16】植付装置の側面図である。 【図17】植付装置の断面図である。 【図18】植付装置の内部構造を示す側面図である。 【図19】伝動ケースの展開断面図である。 【図20】予備苗載台の正面図である。 【図21】異なる予備苗載台の側面図である。 【図22】図21に示す予備苗載台の要部の側面図であ
る。 【図23】図21に示す予備苗載台の要部の側面図であ
る。 【図24】苗箱送り台の変形例の背面図である。 【図25】実施例2の側面図である。 【図26】実施例2の背面図である。 【図27】実施例3の側面図である。 【図28】実施例3の背面図である。 【図29】実施例3の苗箱戻し部の正面図である。 【図30】実施例3’の背面図である。 【図31】実施例4の側面図である。 【図32】実施例4の背面図である。 【図33】実施例5の側面図である。 【図34】苗箱の平面図である。 【図35】図34におけるA矢視図である。 【図36】育苗ポットの拡大平面図である。 【符号の説明】 1 田植機 2 本機 3 植付部 4 施肥装置 5 植付部装着装置 14 苗箱送り台 21 苗箱載せ台 23 苗箱搬送部 24 空箱戻し部 25 空箱収納部 300 苗箱
フロントページの続き (72)発明者 福島 寿美 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (56)参考文献 特開 昭57−189609(JP,A) 特開 昭64−5415(JP,A) 特公 昭58−51722(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 可撓性を有する苗箱で育成した苗を苗箱
    ごと植付部に装填し、該苗箱を所定の搬送経路に沿って
    搬送しつつ、その搬送経路の適所で苗箱から苗を押し出
    す移植機において、前記苗箱の搬送経路を、苗箱を下向
    きに送った後、搬送経路の始端部側に戻るように上向き
    に送る構成とし、該搬送経路の終端部に苗を押し出し
    た後の空の苗箱を該搬送経路の終端部の近くで受けて該
    搬送経路の終端部における苗箱の搬送姿勢と同じ側に傾
    斜させた状態で収容する空箱収容部25を設け、該空箱
    収容部における空箱の搬送経路側の端部を前記苗箱の搬
    送経路の終端よりも該搬送経路側に位置させるととも
    に、該空箱収容部が満杯になったことを検出する空箱満
    杯スイッチ70を空箱収容部の空箱搬送経路側端部に
    けたことを特徴とする移植機。
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