JP5407371B2 - 苗移植機 - Google Patents

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Description

この発明は、苗載台上の苗を苗取出口に送って苗取出口から圃場に植え付ける苗移植機に関する。
従来、左右に複数設けた苗載部に苗を載せて左右移動して苗を一株分づつ前記苗載部に対応する左右に複数設けた苗取出口へ供給する苗載台と、苗取出口の苗を取って植え付ける左右に複数設けた苗植付装置を備える苗植付部と、粉粒体となる肥料や薬剤を貯溜する粉粒体貯溜部と該粉粒体貯溜部内の粉粒体を所定量づつ繰り出す繰出部とを備えた粉粒体吐出装置と、苗植付面を滑走しながら整地するフロートなどを設けた苗移植機となる乗用型田植機が知られている。
このような乗用型田植機にも、近年の技術の高度化により、多くの機能を集結させたものが開発されつつある。そして、このような多機能化によって、乗用型田植機には苗載台を上下動させて苗取量を変更させるための苗取量調節レバーやフロートを上下に変位させて植付深さを変更させる植付深さ調節レバーなどの各種レバー類が設けられ、コンパクト化の要請や操作性の向上のために合理的な配置が考慮されている。
例えば、下記特許文献1には、左右に走行車輪を備える走行車体に対し苗植付部を昇降リンク機構を介して昇降可能に装着して設け、前記苗植付部は左右移動する苗載台から一株分づつ苗を取り出して圃場へ移植する構成とし、苗載台を左右移動させるリードカム軸の一端を左右方向において昇降リンク機構と左右一方の走行車輪との間に配置し、リードカム軸の一端と左右一方の走行車輪の間に苗取量調節レバーを配置し、リードカム軸の一端と昇降リンク機構との間には植付深さ調節レバーを配置した苗移植機が開示されている。
特開2007−53939号公報
上記特許文献1記載の構成により、苗取量調節レバーや植付深さ調節レバーなどのレバー類を車輪と昇降リンク機構との干渉を防ぎながら合理的且つコンパクトに配置でき、更に両レバーが左右同じ側に集中配置されるので、操作性の向上を図ることができる。
また、特許文献1によれば、1本のレバーにより2条分の植付装置毎に設けてある畦クラッチの入切操作用の畦クラッチケーブルと苗載台の苗送りベルトの苗送りケーブルを操作する構成が開示されている。
これらの畦クラッチケーブル及び苗送りケーブルの連結部では正面視で左右及び下方にこれらのケーブルが配置され、ケーブルの設置箇所が分散して上下や左右、斜めなど多方向に交錯して配置されており、ケーブルの配索が複雑である。したがって、上記レバー類の配置をコンパクトにしても、畦クラッチケーブル及び苗送りケーブルなどのケーブル類の配索が複雑であると、苗移植機の構成が簡素なものとはならず、また、畦クラッチケーブル及び苗送りケーブルの配索状態をメンテナンスする際にケーブル類が交錯して配置されていると、互いにメンテナンス時に邪魔となり、メンテナンス性が劣る。
そこで、本発明の課題は、各種ケーブル類の連結部における配索が複雑ではなく、簡素な構成であって、畦クラッチケーブル及び苗送りケーブルの配索を容易にし、前記ケーブルのメンテナンス性に優れた苗移植機を提供することである。
上記課題は、下記構成によって達成される。
すなわち、請求項1に係る発明は、走行装置(2,3)を備えた走行車体(1)に昇降リンク装置(3)を介して苗植付部(4)を設け、苗植付部(4)には、左右に複数の苗載部(6e)を備える苗載台(6)を設け、各々の前記苗載部(6e)に対応して左右に複数の苗取出口(6b)を設け、該苗取出口(6b)に苗載部(6e)上の苗を左右移動させて一株分づつ供給する構成とし、前記苗載台(6)は左右方向一列の苗が苗取出口(6b)から取り出されたら次列の苗を苗送りベルト(6c)により苗取出口(6b)に送る構成とし、前記苗取出口(6b)から取り出される苗を植え付ける苗植付装置(13)を設け、前記苗送りベルト(6c)及び苗植付装置(13)は複数の苗取出口(6b)に対応して各々複数個設け、複数の苗植付装置(13)のうちの一部の苗植付装置(13)への伝動を入り切りする植付用部分クラッチ(51)と、前記一部の苗植付装置(13)に対応する一部の苗送りベルト(6c)への伝動を入り切りする苗送り用部分クラッチ(53)を設け、前記植付用部分クラッチ(51)を操作するためのインナーとアウターからなる植付用ケーブル(72a、72b、72A、72B)と前記苗送り用部分クラッチ(53)を操作するためのインナーとアウターからなる苗送りケーブル(73a、73b、73A、73B)を設け、前記植付用ケーブル(72a、72b、72A、72B)のインナーケーブル(72a,72b)の引き操作で植付用部分クラッチ(51)の伝動が入りとなると共に前記植付用ケーブル(72a、72b、72A、72B)のインナーケーブル(72a,72b)の戻り操作で植付用部分クラッチ(51)の伝動が切りとなり、苗送りケーブル(73a、73b、73A、73B)のインナーケーブル(73a,73b)の引き操作で苗送り用部分クラッチ(53)の伝動が切りとなると共に前記苗送りケーブル(73a、73b、73A、73B)のインナーケーブル(73a,73b)の戻り操作で苗送り用部分クラッチ(53)の伝動が入りとなる構成とし、対応する植付条の植付用部分クラッチ(51)と苗送り用部分クラッチ(53)をそれぞれ操作する植付用ケーブル(72a、72b、72A、72B)及び苗送りケーブル(73a、73b、73A、73B)を共通の操作アーム(80a,80b)に連結した構成である複数条植えの苗移植機において、前記操作アーム(80a、80b)と植付用ケーブル(72a、72b、72A、72B)及び苗送りケーブル(73a、73b、73A、73B)との連結部付近における植付用ケーブル(72a、72b、72A、72B)及び苗送りケーブル(73a、73b、73A、73B)を共に長手方向が同じ方向に向けて略一直線上に配索し、植付用ケーブル(72a、72b、72A、72B)及び苗送りケーブル(73a、73b、73A、73B)のうち、一方はインナーケーブル(72a,72b)を操作アーム(80a,80b)に連結し、他方はアウターケーブル(73A,73B)を操作アーム(80a,80b)に連結した構成であるケーブル用ユニット(62)を設けたことを特徴とする苗移植機である。
また、請求項2に係る発明は、ケーブル用ユニット(62)は、操作アームとして第一の操作アーム(80a)と第二の操作アーム(80b)を設け、植付用ケーブルとして第一の苗植付ケーブル(72a)と第二の苗植付ケーブル(72b)を設け、苗送りケーブルとして第一の苗送りケーブル(73a)と第二の苗送りケーブル(73b)を設け、これらのケーブルは各々2条毎の苗植付装置(13)又は該苗植付装置(13)に対応する苗送りベルト(6c)の伝動を入切する構成とし、モータ(70)の駆動で回転するカム(75)を設け、該カム(75)により第一の操作アーム(80a)と第二の操作アーム(80b)を操作して4条分の苗植付装置(13)及び苗送りベルト(6c)の伝動を入切する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の苗移植機である。
また、請求項3に係る発明は、ケーブル用ユニット(62)を苗載台(6)の裏面側に設け、外側の苗載部(6e)を内側に収納できる構成とし、前記外側の苗載部(6e)を内側に収納するとケーブル用ユニット(62)が開放される構成としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の苗移植機である。
また、請求項4に係る発明は、接地することにより回転する回転体(101)を上下揺動自在なアーム(107)に設け、回転体(101)の回転数を検出する回転数検出センサ(105)と、アーム(107)に掛かる荷重を測定する荷重測定センサ(103)とを設け、回転数検出センサ(105)の検出に基づいて圃場の硬度を測定すると共に、苗植付部(4)の上昇時における荷重測定センサ(103)の検出に基づいてアーム(107)に掛かる荷重が大きいと、回転数検出センサ(105)が検出した回転体(101)の回転数から測定した圃場の硬度を軟らかい側に補正する構成としたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の苗移植機である。
請求項1記載の苗移植機は、植付用ケーブル(72a、72b、72A、72B)と苗送りケーブル(73a、73b、73A、73B)を共に長手方向が同じ方向に向けて略一直線上に配索したため、ケーブル類の配索が複雑化せず、簡素化される。また、このようにケーブル類の配索が容易であることから、苗移植機自体も簡素な構成となり、また、メンテナンスの際にケーブル類が邪魔にならず、メンテナンス性にも優れる。
請求項2に係る発明によると、請求項1に係る発明の効果に加えて、モータ(70)の駆動で回転するカム(75)を設け、該カム(75)により第一の操作アーム(80a)と第二の操作アーム(80b)を操作して4条分の苗植付装置(13)及び苗送りベルト(6c)の伝動を入切する構成としたので、ケーブル類の配索が複雑化せず、簡素化される。
請求項3に係る発明によると、請求項1又は請求項2に係る発明の効果に加えて、ケーブル用ユニット(62)のメンテナンスの際に、外側の苗載部(6e)が邪魔にならず、苗載台(6)の上方又は機体の後側からも作業でき、メンテナンス性が向上する。
請求項4に係る発明によると、請求項1から請求項3の何れか1項に係る発明の効果に加えて、回転数検出センサ(105)の検出に基づいて容易に圃場の硬度を測定できると共に、苗植付部(4)の上昇時における荷重測定センサ(103)の検出に基づいて泥の付き具合を判定し、回転数検出センサ(105)が検出した回転体(101)の回転数から測定した圃場の硬度を柔らかい側に補正することにより、正確な圃場の硬度が得られる。
本発明の一実施形態の乗用型の田植機の側面図である。 図1の田植機の平面図である。 図1及び図2の田植機の苗植付部の伝動機構を示した図である。 図1の田植機の畦クラッチとその作動用のケーブルの接続部を示した図である。 図1の田植機の苗送りベルトとその作動用のケーブルの接続部を示した図である。 図1の田植機の畦クラッチユニットの正面図である。 図6のアームとカムの動きを分かりやすく表した簡略図である。 8条植えの乗用型の田植機の苗タンク付近の図である。図8(a)は、苗タンクの正面断面図(簡略図)であり、図8(b)は、苗タンクの裏側から見た図である。 畦クラッチユニットのモータをサーボモータとした場合のサーボモータの斜視図である。 図10(a)は、圃場の硬度を測定するための硬軟センサの平面図を示し、図10(b)は、図10(a)の硬軟センサの側面図である。 図11(a)は、図10に示す回転体を利用した硬軟センサの別の例の硬軟センサの簡略平面図であり、図11(b)は、図11(a)の簡略側面図である。 図1のセンターフロートの後方にフロートセンサを設けた場合の簡略側面図である。 図10に示す回転体を利用した硬軟センサの別の例の硬軟センサの側面図である。 図14(a)は、図10に示す回転体を利用した硬軟センサの別の例の硬軟センサ(幅センサ)の平面図を示し、図14(b)は、図14(a)の側面図である。 図1に示す田植機のセンターフロートに植付深さモータを設けた場合の部分側面図を示した図である。 図1に示す田植機の苗植付具による苗の押し出しタイミングを変更する構成図を示す。 図1に示す苗植付部に代えて直播装置を取り付けた場合の直播装置の簡略側断面図である。
この発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1には、本発明の一実施形態の苗移植機としての田植機の左側面図を示し、図2には図1の田植機の平面図(一部省略)を示す。また、図3には、図1及び図2の田植機の苗植付部4の伝動機構を示す。
なお、本明細書では、直播機の前進方向に向って左右方向をそれぞれ左、右とし、前進方向を前、後進方向を後とする。
走行車体2は、駆動輪である各左右一対の前輪10,10及び後輪11,11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース(図示せず)が設けられ、該前輪ファイナルケースの操向方向を変えることができる前輪支持部から外向きに突出する前輪車軸に前輪10,10が取り付けられている。また、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸(図示せず)を支点にして後輪ギヤケース18,18がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケース18,18から外向きに突出する後輪車軸に後輪11,11が取り付けられている。
原動機となるエンジン20はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジン20の回転動力がエンジン出力プーリ24からベルト21を介して静油圧式変速装置(HST)29の入力軸に伝えられ、この入力軸から油圧ポンプを駆動し、更に、静油圧式変速装置29の出力軸からミッションケース12内のミッションに伝達される。ミッションケース12内のミッションに伝達された回転動力は、ケース12内のトランスミッションにより変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース(図示せず)に伝達されて前輪10,10を駆動すると共に、残りが後輪ギヤケース18,18に伝達されて後輪11,11を駆動する。また、外部取出動力は、カウンタ軸26を介して走行車体2の後部に設けた植付クラッチケース25に伝達され、図示しない施肥伝動機構によって施肥装置5へ伝動される。
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に運転席31が設置されている。運転席31の前方には各種操作機構を内蔵するボンネット32があり、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられている。エンジンカバー30及びボンネット32の下端左右両側は水平状のフロアステップFになっている。
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これらリンク40,41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。そして、メインフレーム15に固着した支持部材と上リンク40に一体形成したスイングアーム45の先端部との間に昇降油圧シリンダ46が設けられており、該シリンダ46を油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
本実施形態の苗植付部4は4条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50などを備えている。また、次行程における機体進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ(図示せず)等を備えている。
苗植付部4の下部には中央にセンターフロート14C、その左右両側にサイドフロート14R,14Lがそれぞれ設けられており、これらフロート14を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート14が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に後述する苗植付装置13、…により苗が植付けられる。各フロート14は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート14Cの前部の上下動が迎い角センサ(図示せず)により検出され、その検出結果に応じて前記昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブV(図2)を切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。また、植付クラッチケース25内の植付クラッチから植付伝動軸28を介してエンジン動力が苗植付部4の植付伝動ケース50内へ伝動される。
施肥装置5は、肥料貯留タンク(粉粒体貯留タンク)60に貯留されている肥料(粉粒体)を走行車体2の左右方向に複数設けられた肥料繰出部(粉粒体繰出部)61,…によって一定量づつ繰り出し、その肥料を図示しない施肥ホース(粉粒体移送ホース)でフロート14の左右両側に取り付けた施肥ガイド(図示せず),…まで導き、施肥ガイド,…の前側に設けた作溝器64,…によって各条の側部近傍に形成される施肥溝内に吐出するようになっている。図示していないがモータで駆動のブロアで発生させた圧力風を左右方向に長いエアチャンバを経由して施肥ホース内に吹き込み、施肥ホース内の肥料を植付部側の肥料吐出口へ強制的に移送するようになっている。
また、整地ロータ27a,27bの支持構造には、左右方向の支持杆と上下方向に伸びる両側辺部材からなる矩形の支持枠体39の両側辺部材に上端を回動自在に支持された梁部材(図示せず)と該梁部材の両端に固着した支持アーム35と該支持アーム35(図1)に回動自在に取り付けられたロータ支持フレーム(図示せず)が設けられている。
そして、該ロータ支持フレームの下端には整地ロータ27aの駆動軸(図示せず)が取り付けられている。センタフロート14の前方にあるロータ27bはサイドフロート14の前方にあるロータ27aより前方に配置されている。ロータ支持フレームの下端には整地ロータ27aの駆動軸(図示せず)が取り付けられ、該駆動軸は後輪ギヤケース18からの動力が伝動軸78を経由して伝達される。また、機体横幅のセンタフロート14Cの前方に配置されるロータ27bは機体両サイドにあるフロート14R,14Lの前方にあるロータ27aより前方に配置され、伝動部材を収納した伝動ケースを介してロータ27bの駆動系に連結している。
なお、整地ロータ27a,27bはロータ上下位置調節レバー79と該ロータ上下位置調節レバー79の作動位置を検出するロータ上下位置調節レバーセンサ(図示せず)により上下動させることができる。
このように、苗植付部4は、車体の後部に昇降リンク装置3を介して昇降可能に装着され、昇降油圧シリンダ46の伸縮作動により昇降する構成である。昇降用油圧シリンダ46を制御する昇降用油圧バルブV(図2)は、機体右側部のステップフロアFの下方に設けられている。
また、この苗植付部4には、左右に複数設けた各々の苗載部6eにマット苗を載せて左右に往復動し苗を一株分づつ各条における前板6aの苗取出口6bに供給すると共に横一列の苗を全て苗取出口6bに供給すると苗送りベルト6cにより苗を下方に移送する苗載台となる苗タンク6、先端が閉ループ軌跡を描いて作動する苗植付具22で一株分の苗を切取って土中に植込む4条分の苗植付装置13を備えている。苗タンク6はマット苗毎に仕切突条部6dによって仕切られている。
前記静油圧式変速装置29は、ボンネット32の側部に設けられた変速レバー29aの前後方向の操作で駆動し、機体の前進及び後進制御を司るように構成され、該変速レバー29aを前方に向けて操作するほど前進走行速度は速くなるようになっている。また、走行速度に対する苗植付具22の作動周期を変更する株間変更手段が備えられ、ボンネット32の下方に設けられた株間変更レバー36の操作で株間変更を行うようにしている。
苗植付部4は4条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50、苗を載せて左右往復動して苗を一株づつ各条の苗取出口6b、…に供給する苗載部6e、苗載部6eを有する苗タンク6、及び前記苗取出口6b、…に供給された苗を圃場に植付ける苗植付装置13、…等を備えている。
そして、苗植付部4は、詳細には図示しないが、植付伝動軸28(図1)を介して走行車体側の動力により、その苗載部6e、…は左右に摺動自在であり、この左右往復動により、苗載部6eの最下段に位置する苗を苗取出口6b(図2)に供給し、該苗を苗植付装置13、…によって圃場に植え付ける。苗載部6e、…が左右行程の端部まで移動して最下段の苗が全て植付けられると、苗送りベルト6cが作動して、苗載部6e上の苗を1段分だけ下方へ移送する。
植付伝動軸28によって苗植付部4へ伝動される動力は、苗植付部4に備える植付伝動ケース50内へ伝動され、該植付伝動ケース50内から各条の苗植付装置13及び苗送りベルト6cへ伝動される。植付伝動ケース50内で動力を分岐して各2条毎の単位で苗植付装置13へ伝動する分岐伝動部50aが設けられ、該分岐伝動部50aの伝動を入切する植付用部分クラッチ51が設けられ、植付用部分クラッチ51から分岐伝動部50aにはチェーン178(図3)により動力が伝導される構成であり、植付用部分クラッチ51により苗植付装置13を2条毎に停止させることができる。
苗植付装置13の作動及び停止を隣接する2条づつの単位で切り替える植付用部分クラッチ51は、畦際での作業時に「切」に操作されることが多いことから、通常「畦クラッチ」と呼ばれている。なお、植付用部分クラッチ51の操作に連動してそれに対応する植付条の苗送りベルト6cも停止させる連動機構が設けられている。植付用部分クラッチ51を操作する各々の畦クラッチレバー52が運転席31の側方に設けられ、該畦クラッチレバー52の操作位置を検出する畦クラッチセンサ(図示せず)が設けられている。
また、図3に示すように、植付伝動ケース50(図1)内の動力からの駆動により苗送り駆動カム170が常時回転し、苗載部6eの左右移動端で苗送り駆動カム170が苗送りアーム172、172に作用して苗送りアーム172、172が駆動し、回転軸174及び左右のリンク176、176を介して左右の苗送り用部分クラッチ53に伝動し、苗送り用部分クラッチ53から苗送り駆動ローラ220を駆動して、苗送りベルト6cを駆動する。
そして、図4には植付用部分クラッチ51とその作動用の植付用ケーブル72の接続部を示し、図5には苗送りベルト6cとその作動用の苗送りケーブル73の接続部を示す。植付伝動ケース50内に設けられた植付用部分クラッチ51は苗植付装置13の伝動軸13aに固着した駆動側クラッチ体206と該クラッチ体206のクラッチ歯206aと係脱自在のクラッチ歯207aを有する受動側クラッチ体207を備えており、該受動側クラッチ体207はスプリング209とスプロケット210とワッシャ211により常時伝動軸13a側に付勢されており、常時は植付用部分クラッチ51は作動状態にある(植付用ケーブル72を引いた状態)。
受動側クラッチ体207の側面にはクラッチピン溝207bが設けられており該溝内に植付用ケーブル72の先端に接続された畦クラッチピン213が挿脱自在に設けられている。畦クラッチピン213は植付伝動ケース50の壁面の穴を貫通するように穴内に設けられ、かつスプリング214で植付伝動ケース50の壁面から植付伝動ケース50の内側に突出自在になっている。従って植付用ケーブル72を引くと畦クラッチピン213は受動側クラッチ体207のクラッチピン溝207bから引き抜かれる方向に移動される。畦クラッチピン213は受動側クラッチ体207のクラッチピン溝207b内を所定の引き抜き量で引き抜かれると、スプリング214の付勢力により植付用部分クラッチ51が「入」となる。植付用部分クラッチ51は苗の植え付けを行わない時(植付用部分クラッチ51:「切」)は定位置停止クラッチとなっており、植付用ケーブル72を引くと植付用部分クラッチ51が「入」となる。
植付用部分クラッチ51を切にするときは、植付用ケーブル72が弛められるので、圧縮スプリング214の付勢により畦クラッチピン213がクラッチピン溝207bに入り、その状態で受動側クラッチ体207が回転することにより、クラッチピン溝207bの案内により受動側クラッチ体207が圧縮スプリング209に抗して徐々に該圧縮スプリング209側に移動し、受動側クラッチ体207の所定の回転位置(クラッチピン溝207bの回転方向端部に畦クラッチピン213が位置する状態)でクラッチ歯206a、207aの係合が初めて外れ、受動側クラッチ体207が定位置で停止する。
なお、圧縮スプリング209の付勢力で、圧縮スプリング214が縮んで畦クラッチピン213が植付用ケーブル72側へ押し戻されることはない。
そして、植付用部分クラッチ51が「入」となると、スプロケット210に係止しているチェーン216が駆動され、苗植付装置13が作動する。
図5には苗送りベルト6cの作動機構の構成を示す。苗送りケーブル73はL字状のシフターアーム219の一端部に接続しており該シフターアーム219の他端部は苗送り駆動ローラ220の駆動側クラッチ体221に接続しており、苗送りケーブル73の「入」、「切」側への動きに応じて駆動側クラッチ体221が「入」、「切」に切り替わる構成になっており、苗送り用部分クラッチ53を構成している。駆動側クラッチ体221は苗送りローラ220にクラッチ歯220a、221aを介して係脱可能な構成であり、苗送り駆動ローラ220の駆動側クラッチ体221とは反対側には隣接条の苗送り駆動ローラ220に常時噛合したクラッチ歯を介して接続している。苗送り駆動ローラ220の並列位置に苗送り従動ローラ223があり、これらの駆動ローラ220、従動ローラ223間には苗送りベルト6cが巻かれている。
畦クラッチレバー52の操作により、植付用部分クラッチ51の受動側クラッチ体207を作動・非作動に切り換えることができ、また苗送りベルト6cの駆動側クラッチ体221を作動・非作動に切り換えることができる。すなわち、畦クラッチ作動用の植付用ケーブル72を畦クラッチ作動側に動かし、同時に苗送りベルト作動用の苗送りケーブル73を苗送りベルト作動側に動かすことができ、また、畦クラッチ作動用の植付用ケーブル72を畦クラッチ非作動側に動かし、同時に苗送りベルト作動用の苗送りケーブル73を苗送りベルト非作動側に動かすことができる。このように、各畦クラッチレバー52の操作で苗植付装置13と苗送りベルト6cを同時に作動させることができ、また同時に非作動とさせることができる。
図6には図1の4条植えの乗用型の田植機のケーブル用ユニット(畦クラッチユニット)62の正面図を示す。また、図7(a)〜(c)には、図6のアーム80a、80bとカム75の動きを分かりやすく表した簡略図を示す。図7(a)には、図6の状態からカム75が矢印B方向に90度回転したときの状態を示し、図7(b)には、図6の状態からカム75が矢印B方向に180度回転したときの状態を示し、図7(c)には、図6の状態からカム75が矢印B方向に270度回転したときの状態を示す。
上述のように、各畦クラッチレバー52によって各植付用部分クラッチ51を手動操作できるが、畦クラッチレバー52を操作しなくても、自動的に各植付用部分クラッチ51と各苗送り用部分クラッチ53の入り切りが可能な構成として、各クラッチ(植付用部分クラッチ51、苗送り用部分クラッチ53)のケーブル類を配索したケーブル用ユニット62を設けてもよい。なお、畦クラッチレバー52の手動操作に基づいて、ケーブル用ユニット62内のケーブルを作動させる構成としても良い。
そして、図6に示す4条植えの乗用型の田植機では、苗送りベルト6cの作動用の第一の苗送りケーブル(第1,2条用の苗送りケーブル)73a、第二の苗送りケーブル(第3,4条用の苗送りケーブル)73b及び苗植付装置13の作動用の第一の苗植付ケーブル(第1,2条用の苗植付ケーブル)72a、第二の苗植付ケーブル(第3,4条用の苗植付ケーブル)72bを内部に配索したケーブル用ユニット62を苗タンク6の裏面に設けている。第一の苗植付ケーブル72a、第二の苗植付ケーブル72bは植付用部分クラッチ51(図3,図4)に、第一の苗送りケーブル73a、第二の苗送りケーブル73bは苗送り用部分クラッチ53(図3,図5)にそれぞれ連結しており、第一の苗植付ケーブル72a、第二の苗植付ケーブル72bの作動によって植付用部分クラッチ51が入り又は切り状態となり、第一の苗送りケーブル73a、第二の苗送りケーブル73bの作動によって苗送り用部分クラッチ53が入り又は切り状態となる。これらの第一の苗植付ケーブル72a、第二の苗植付ケーブル72b及び第一の苗送りケーブル73a、第二の苗送りケーブル73bの作動は電動式である。また、ケーブル用ユニット62のことを畦クラッチユニット62とも言う。
そして、本実施形態の田植機によれば、畦クラッチユニット62内の各2条毎の苗植付装置13とそれに対応する植付条の苗送りベルト6cの作動用のケーブル(苗植付ケーブル72、苗送りケーブル73)を、これら第一の苗植付ケーブル72a、第二の苗植付ケーブル72bと第一の苗送りケーブル73a、第二の苗送りケーブル73bを共に長手方向がそれぞれ同じ方向になるように一直線上に揃えられているので、両ケーブルが略平行な二つの直線上を動くように配索したことを特徴としている。
図6に示すように、畦クラッチユニット62には、支持プレート65に支持されたモータ70と該モータ70の回転軸部に設けられたギア70aと噛合するギア71が設けられており、ギア71の回転軸71aには小径部と大径部を有する偏芯カム75が固着連結している。モータ70が駆動して、例えばモータ70の回転軸部に設けられたギア70aが矢印A方向に回転すると、ギア70aと噛合するギア71が矢印B方向に回転することでギア71の回転軸71aに固着したカム75も同様に矢印B方向に回転する。
カム75の回転軸71a(ギア71の回転軸)には角度センサ83が設けられ、該角度センサ83によってカム75の回転角度が検出され、更に、苗植付装置13の作動用の苗植付ケーブル72と苗送りベルト6cの作動用の苗送りケーブル73に接続された正面視でL字型の左右2対の第1,2条アームである第一の操作アーム80a(図面右側アーム)及び第3,4条アームである第二の操作アーム80b(図面左側アーム)の基部側の端部にそれぞれ設けられたコロ81、81とカム75の側面同士が当接するように配置されている。また、左右2対の第一の操作アーム80a、第二の操作アーム80bの先端部には苗植付装置13の作動用の苗植付ケーブルである第一の苗植付ケーブル72a、第二の苗植付ケーブル72bと苗送りベルト6cの作動用の苗送りケーブルである第一の苗送りケーブル73a、第二の苗送りケーブル73bがそれぞれ接続している。
第1,2条の第一の苗植付ケーブル72aの先端部と第1,2条の第一の苗送りケーブル73aのアウターケーブル73Aは第一の操作アーム80aの先端部に連結しており、第一の苗植付ケーブル72a、第一の苗送りケーブル73aの他端部(図示を省略)はそれぞれ各条の植付用部分クラッチ51(図3,図4)、苗送り用部分クラッチ53(図3,図5)の操作部材に繋がってる。また、第1,2条の第一の苗植付ケーブル72aのアウターケーブル72Aは機体に固定されている。
同様に、第3,4条の第二の苗植付ケーブル72bの先端部と第3,4条の第二の苗送りケーブル73bのアウターケーブル73Bは第二の操作アーム80bの先端部に連結しており、第二の苗植付ケーブル72b、第二の苗送りケーブル73bの他端部(図示を省略)はそれぞれ各条の植付用部分クラッチ51、苗送り用部分クラッチ53の操作部材に繋がっている。また、第3,4条の第二の苗植付ケーブル72bのアウターケーブル72Bは機体に固定されている。これら苗植付ケーブル72a、72bと苗送りケーブル73a、73b等の作動と植付用部分クラッチ51と苗送り用部分クラッチ53の入り切り状態の関係を表1に示す。
Figure 0005407371
図6の第一の操作アーム80a、第二の操作アーム80bの位置では、第1,2条の第一の苗植付ケーブル72a及び第3,4条の第二の苗植付ケーブル72bが共に引かれている状態で、各条の植付用部分クラッチ51が入りであって苗植付装置13は作動する。また、この時の第1,2条の第一の苗送りケーブル73aのアウターケーブル73A及び第3,4条の第二の苗送りケーブル73bのアウターケーブル73Bの位置では、インナーケーブルである第1,2条の第一の苗送りケーブル73aと第3,4条の第二の苗送りケーブル73bは、弛んでいる状態で第1,2条及び第3,4条の苗送り用部分クラッチ53が入りであり、第1,2条及び第3,4条の苗送りベルト6cは駆動する。この時の第一の操作アーム80a、第二の操作アーム80bの位置をそれぞれX1,X2位置ということにする。なお、第1,2条の第一の苗送りケーブル73aと第3,4条の第二の苗送りケーブル73bは、動くアウターケーブル(アウターケーブル73Aとアウターケーブル73B)に対しては相対的に動くことになる。
そして、このように、各条の植付用部分クラッチ51が入りの時はインナーケーブルである第一の苗植付ケーブル72a、第二の苗植付ケーブル72bが引かれているときであり、各条の苗送り用部分クラッチ53が入りの時はインナーケーブルである第一の苗送りケーブル73a、第二の苗送りケーブル73bが弛んでいる状態のときである。そして、これらの第一の苗植付ケーブル72a、第二の苗植付ケーブル72b、第一の苗植付ケーブル72aのアウターケーブル72A、第二の苗植付ケーブル72bのアウターケーブル72Bや第一の苗送りケーブル73a、第二の苗送りケーブル73b、第一の苗送りケーブル73aのアウターケーブル73A、第二の苗送りケーブル73bのアウターケーブル73Bなどは、第一の操作アーム80a、第二の操作アーム80b付近で共に長手方向が同じ方向になるように揃えて配索している。そして、図6に示すように、両ケーブル72,73が略平行に、各条で上下方向に作動するように(例えば、図6では上下方向に略一直線となるように)に配索されている。
モータ70の回動によりカム75が図6の位置から矢印B方向に90度回転すると、カム75に当接した第一の操作アーム80aのコロ81はカム75の大径部の外周から小径部の外周に接することになる。したがってコロ81は矢印Ca方向に移動して第1,2条の第一の苗植付ケーブル72a及び第1,2条の第一の苗送りケーブル73aが連結している第一の操作アーム80aが支持プレート65に支持された支点部82aを中心として回動し、第一の操作アーム80aの先端部が矢印Da方向に移動して、図7(a)に示す位置に移動する。この時の第一の操作アーム80aの位置をY1位置ということにする。
第一の操作アーム80aが矢印Da方向に移動することで、第一の操作アーム80aの先端部に連結した第1,2条の第一の苗送りケーブル73aのアウターケーブル73Aが第一の操作アーム80aと共に動き、第1,2条の第一の苗送りケーブル73aが引かれると共に、第1,2条の第一の苗植付ケーブル72aが矢印Da方向に作動して弛んでそれぞれのクラッチが非伝動状態となる。すなわち、第1,2条の第一の苗植付ケーブル72aが矢印Da方向に作動することで、第1,2条の植付用部分クラッチ51が切りとなって苗植付装置13は作動しない。また、第1,2条の第一の苗送りケーブル73aのアウターケーブル73Aが第一の操作アーム80aと共に矢印Da方向に動くことで、第1,2条の第一の苗送りケーブル73aが引かれて第1,2条の苗送り用部分クラッチ53が切りとなり、第1,2条の苗送りベルト6cが駆動しない。
一方、カム75が図6の位置から矢印B方向に90度回転しても、カム75に当接した第二の操作アーム80bのコロ81はカム75の大径部の外周に接したままであることから、第3,4条の第二の苗植付ケーブル72b及び第3,4条の第二の苗送りケーブル73bが連結している第二の操作アーム80bは図6の位置(X2位置)のまま変わらないため、第二の苗植付ケーブル72bが非作動の状態で第3,4条の植付用部分クラッチ51が入りのままで苗植付装置13は作動する。また、第3,4条の第二の苗送りケーブル73bも非作動の状態で第3,4条の苗送り用部分クラッチ53は入りのままであり第3,4条の苗送りベルト6cは駆動する。
そして、更にカム75が矢印B方向に90度回転(図6の位置から矢印B方向に180度回転)すると、第一の操作アーム80a、第二の操作アーム80bは図7(b)に図示されている状態になる。
このとき、カム75に当接した第一の操作アーム80aのコロ81はカム75の小径部の外周に接したままなので、第1,2条の第一の苗植付ケーブル72a及び第1,2条の第一の苗送りケーブル73aが連結している第一の操作アーム80aは図7(a)の状態(Y1位置)のまま変わらないため、第1,2条の植付用部分クラッチ51は切りのままであり苗植付装置13が作動しない。また、第1,2条の苗送り用部分クラッチ53が切りのままであり、第1,2条の苗送りベルト6cが駆動しない。
一方、第二の操作アーム80bのコロ81はカム75の大径部の外周から小径部の外周に接することになる。したがってコロ81は矢印Cb方向(図6)に移動して第3,4条の第二の苗植付ケーブル72b及び第3,4条の第二の苗送りケーブル73bが連結している第二の操作アーム80bが支持プレート65に支持された支点部82bを中心として回動し、第二の操作アーム80bの先端部が矢印Db方向に移動して、図7(b)に示す位置に移動する。この時の第二の操作アーム80bの位置をY2位置ということにする。
第二の操作アーム80bが矢印Db方向に移動することで、第二の操作アーム80bの先端部に連結した第3,4条の第二の苗送りケーブル73bのアウターケーブル73Bが第二の操作アーム80bと共に動き、第3,4条の第二の苗送りケーブル73bが引かれると共に、第3,4条の第二の苗植付ケーブル72bが矢印Db方向に作動してそれぞれのクラッチが非伝動状態となる。すなわち、第3,4条の第二の苗植付ケーブル72bが矢印Db方向に作動することで、第3,4条の植付用部分クラッチ51が切りとなって苗植付装置13が作動しない。また、第3,4条の第二の苗送りケーブル73bのアウターケーブル73Bは第二の操作アーム80bと共に矢印Db方向に動くことで、第3,4条の第二の苗送りケーブル73bが引かれて第3,4条の苗送り用部分クラッチ53が切りとなり、第3,4条の苗送りベルト6cが駆動しない。
そして、更にカム75が矢印B方向に90度回転(図6の位置から矢印B方向に270度回転)すると、第一の操作アーム80a、第二の操作アーム80bは図7(c)に図示されている状態になる。
このとき、カム75に当接した第一の操作アーム80aのコロ81はカム75の小径部の外周から大径部の外周に接することになる。したがって、コロ81は矢印Ca方向とは反対方向に移動して第1,2条の第一の苗植付ケーブル72a及び第1,2条の第一の苗送りケーブル73aが連結している第一の操作アーム80aが支持プレート65に支持された支点部82aを中心として回動し、第一の操作アーム80aの先端部が矢印Da方向とは反対方向に移動して、図7(c)に示す位置になり、第一の操作アーム80aの位置はX1位置に戻る。
第一の操作アーム80aがX1位置にあるときは、上述のように第1,2条の第一の苗植付ケーブル72aが引かれて、すなわち各条の植付用部分クラッチ51が入りであって苗植付装置13は作動する。また、第一の苗送りケーブル73aは弛んで第1,2条の苗送り用部分クラッチ53が入りであり第1,2条の苗送りベルト6cは駆動する。
一方、カム75に当接した第二の操作アーム80bのコロ81はカム75の小径部の外周に接したままなので、第3,4条の第二の苗植付ケーブル72b及び第3,4条の第二の苗送りケーブル73bが連結している第二の操作アーム80bは図7(b)の状態(Y2位置)のまま変わらないため、第3,4条の植付用部分クラッチ51も切りのままであり、苗植付装置13は作動しない。また、第3,4条の苗送り用部分クラッチ53が切りのままであり、第3,4条の苗送りベルト6cが駆動しない。
そして、更にカム75が矢印B方向に90度回転(図6の位置から矢印B方向に360度回転)すると、第一の操作アーム80a、80bは図6の状態に戻り、すなわちX1位置となって第1,2条の第一の苗植付ケーブル72a及び第3,4条の第二の苗植付ケーブル72bが共に引かれて各条の植付用部分クラッチ51が入りとなり、苗植付装置13は作動する。また、第1,2条の第一の苗送りケーブル73a及び第3,4条の第二の苗送りケーブル73bも弛んで、第1,2条及び第3,4条の苗送り用部分クラッチ53が入りとなり、第1,2条及び第3,4条の苗送りベルト6cは駆動する。
このように、両アーム80a、80bがX1,X2位置では、第1,2条及び第3,4条の苗送り用部分クラッチ53が共に入りで、第1,2条及び第3,4条の苗送りベルト6cは駆動し、第1,2条及び第3,4条の植付用部分クラッチ51も入りであって苗植付装置13も作動する(図6の状態)。
そして、第一の操作アーム80aがY1位置で第二の操作アーム80bがX2位置のときは、第1,2条の苗送り用部分クラッチ53が切りで、第1,2条苗送りベルト6cは駆動せず、第1,2条の植付用部分クラッチ51も切りとなって苗植付装置13も作動しないが、第3,4条の苗送り用部分クラッチ53が入りのままであるため第3,4条の苗送りベルト6cは駆動し、第3,4条の植付用部分クラッチ51も入りであって苗植付装置13も作動する(図7(a)の状態)。
そして、両アーム80a、80bがY1,Y2位置では、第1,2条及び第3,4条の苗送り用部分クラッチ53が共に切りとなり、第1,2条及び第3,4条の苗送りベルト6cは駆動せず、第1,2条及び第3,4条の植付用部分クラッチ51も切りとなって苗植付装置13も作動しない(図7(b)の状態)。
そして、第一の操作アーム80aがX1位置で第二の操作アーム80bがY2位置のときは、第3,4条の苗送り用部分クラッチ53が切りで、第3,4条苗送りベルト6cは駆動せず、第3,4条の植付用部分クラッチ51も切りとなって苗植付装置13も作動しないが、第1,2条の苗送り用部分クラッチ53が入りとなり第1,2条の苗送りベルト6cは駆動し、第1,2条の植付用部分クラッチ51も入りとなって苗植付装置13は作動する(図7(c)の状態)。
以上説明したとおり、図6に示す畦クラッチユニット62により、各ケーブル72,73は、このような4種類の作動形態を取る。
そして、本構成を採用することにより、畦クラッチユニット62内に苗送りベルト6cの作動用の第一の苗送りケーブル73a、第二の苗送りケーブル73bと苗植付装置13の作動用の第一の苗植付ケーブル72a、第二の苗植付ケーブル72bなどを共に長手方向が同じ方向になるように揃えて配索して、略平行な直線上(図示例では二つの直線上)を動くように配索したため、ケーブル類の配索が複雑化せず、簡素化される。また、このようにケーブル類の配索が容易であることから、田植機自体も簡素な構成となり、また、畦クラッチユニット62の修理や着脱などのメンテナンスの際にケーブル類が邪魔にならず、メンテナンス性にも優れる。
次に、8条植えの乗用型の田植機について説明する。図1に示す4条植えの乗用型の田植機によれば、植付用部分クラッチ51を各2条ごとに設けている(合計2個)。8条植えの乗用型の田植機では植付用部分クラッチ51自体は4条植えの乗用型の田植機と同じであるが、植付用部分クラッチ51が4個となる。なお、8条植えの乗用型の田植機の場合でも、苗植付装置13の作動用の第一の苗植付ケーブル72a、第二の苗植付ケーブル72bと苗送りベルト6cの作動用の第一の苗送りケーブル73a、第二の苗送りケーブル73bなどを共に長手方向が同じ方向になるように揃えて配索し、略平行な(例えば二つの)直線上を動くように配索することで、4条植えの乗用型の田植機の場合と同様の作用効果を奏することができるのは言うまでもない。また、この場合は、左側4条分を左側の畦クラッチユニット62、右側4条分を右側の畦クラッチユニット62で制御すればよい。
図8(a)には、苗タンク6の正面断面図(簡略図)を示し、図8(b)には、苗タンク6の裏側から見た図を示す。
そして、苗タンク6の上部に固定式の延長苗タンク96を各条毎に設け、これら延長苗タンク96を折りたたみ式とした場合に、電動式の畦クラッチユニット62(図6に示すものと同じものである)が延長苗タンク96の左右外側に飛び出すように配置すると良い。
近年の苗移植機では、苗タンク6上に多くの苗を載置できるように、苗タンク6の上部に固定式の延長苗タンク96を設けたものがある。また、苗タンク6の左右幅も広くして、収納時には左右外側の苗載部6eを仕切突条部6d(図8(b)のZ)で内側に折りたためるようにしたものがある。すなわち、収納時の苗タンク6の左右幅よりも左右両側で各1条分ずつ余計に苗載部6eを設け、更にその上に苗載部6eを設けたようなものである。
延長苗タンク96についても、苗移植機の収納場所のスペースの関係で、延長苗タンク96が邪魔にならないように、左右外側の条の延長苗タンク96を内側に折りたためるようにしている。
例えば、図8(a)に示すように、左右両端の延長苗タンク96は支点96aを中心として矢印E方向に回動して内側に収納される。この状態(延長苗タンク96が折りたたまれた状態)の時に、電動式の畦クラッチユニット62が、延長苗タンク96の左端又は右端よりも外側になるように配置する。また、左右外側の苗載部6eを仕切突条部6dで内側に折りたたむことで、畦クラッチユニット62の背面も開放された状態になる。
本構成を採用することにより、畦クラッチユニット62のメンテナンスの際に、延長苗タンク96や苗載部6eが邪魔にならず、苗タンク6の上方又は機体の後側からも作業でき、メンテナンス性が向上する。
図9には畦クラッチユニット62の別の例(参考例)を示し、モータをサーボモータ90とした場合のサーボモータの斜視図を示す。
また、畦クラッチユニット62(図6に示すものとは異なるものである)内のモータを、モータの回転軸に対して各条の作動用ワイヤ91、92、93、94の巻き付け数を変えることで(位相がずれる)、モータの回転軸の回転数の制御が可能なサーボモータ90としても良い。
すなわち、サーボモータ90の回転軸90aの回転数に応じて、順次各ワイヤ91、92、93、94が引かれて作動し、各条の植付用部分クラッチ51が切れるようにする。なお、苗送り用部分クラッチ53のワイヤ(図示せず)は、植付用部分クラッチ51のワイヤと引き戻しが逆になるように配置すればよい。
そして、例えば、第1,2条の分岐伝動部50aの伝動を入り切りするための植付用部分クラッチ51の第1,2条のワイヤ91は巻き付け数を+3回転、第3,4条の分岐伝動部50aの伝動を入り切りするための植付用部分クラッチ51の第3,4条のワイヤ92は巻き付け数を+1回転とし、第5,6条の分岐伝動部50aの伝動を入り切りするための植付用部分クラッチ51の第5,6条のワイヤ93は巻き付け数を−1回転、第7,8条の分岐伝動部50aの伝動を入り切りするための植付用部分クラッチ51の第7,8条のワイヤ94は巻き付け数を−3回転としてモータ回転軸90aに巻き付ける。そして、モータ90のモータ回転軸90aが4回転以上回転することで、全ての条の植付用部分クラッチ51が切れるようにする。
この時のモータ90の回転数と作動するワイヤについて表2に示す。
Figure 0005407371
モータ90が正回転(矢印G方向)の時(表1の左側)、モータ90の回転数nが0以上1未満では、作動するワイヤはゼロであり、モータ90の回転数nが1以上3未満では、第1,2条のワイヤ91が4(3+1=4)回転以上となり作動して、第1,2条の植付用部分クラッチ51が切れる。そして、モータ90の回転数nが3以上5未満では第1,2条のワイヤ91の他に第3,4条のワイヤ92が4(1+3=4)回転以上となり作動して、第1,2条の植付用部分クラッチ51と第3,4条の植付用部分クラッチ51が切れる。モータ90の回転数nが5以上7未満では第1,2条のワイヤ91、第3,4条のワイヤ92の他に、更に第5,6条のワイヤ93が4(−1+5=4)回転以上となり作動することで、第1,2条の植付用部分クラッチ51と第3,4条の植付用部分クラッチ51と第5,6条の植付用部分クラッチ51が切れる。そして、モータ90の回転数nが7以上になれば、第7,8条のワイヤ94も4(−3+7=4)回転以上となり、作動することで、全てのワイヤ91、92、93、94が作動して全ての植付用部分クラッチ51が切れる。
一方、モータ90が逆回転(矢印G方向とは反対方向)の時(表1の右側)は、モータ90の回転数nが−1を超えて0以下では、作動するワイヤはゼロであり、モータ90の回転数nが−3を超えて−1以下では、第7,8条のワイヤ94が反対側に4(−3−1=−4)回転以上となり作動して第7,8条の植付用部分クラッチ51が入りになる。そして、モータ90の回転数nが−5を超えて−3以下では第7,8条のワイヤ94の他に第5,6条のワイヤ93が反対側に4(−1−3=−4)回転以上となり作動して、第7,8条の植付用部分クラッチ51と第5,6条の植付用部分クラッチ51が入りになる。モータ90の回転数nが−7を超えて−5以下では第7,8条のワイヤ94、第5,6条のワイヤ93の他に、更に第3,4条のワイヤ92が反対側に4(+1−5=−4)回転以上となり作動することで、第7,8条の植付用部分クラッチ51と第5,6条の植付用部分クラッチ51と第3,4条の植付用部分クラッチ51が入りになる。そして、モータ90の回転数nが−7以下になれば、第1,2条のワイヤ91も反対側に4(+3−7=−4)回転以上となり、作動することで、全てのワイヤ91、92、93、94が作動して全ての植付用部分クラッチ51が入りになる。
このように、図6に示すような操作アーム80がない簡易な構成で、ワイヤ91、92、93、94を操作して、手動で操作しなくても、自動的に各条の植付用部分クラッチ51の入り切りが順次できるようになるので、植付作業の効率が向上する。
また、モータ90の回転数に応じたワイヤ91、92、93、94の作動は、モータ軸70aの径を変えたり、ワイヤ91、92、93、94の長さを変えることで、容易に調整できる。
図10(a)には、圃場の硬度を測定するための硬軟センサ100の平面図を示し、図10(b)には、図10(a)の硬軟センサ100の側面図を示す。なお、硬軟センサ100は前方の整地ロータ27bと後方の整地ロータ27aとの間(図1のW付近)に配置される。
図10に示すように、整地ロータ27aの駆動軸に一端部が連結した支持アーム109の他端部には、回動軸109aを介してアーム107の先端部が上下揺動自在に支持され、アーム107の他端部は所定の横幅を持つ接地面を備えたドラム状の回転体101の回転軸101aに回転自在に連結している。二つの回転体101,101は回転軸101aの同一軸心上で一体回転する。そして、回転体101の回転数を検出する回転数検出センサ105が回転軸101a部分に設けられている。
回転体101は回転しながら自重により圃場表土面に入り込もうとする。
そして、回転数検出センサ105によって回転体101が回らなくなることが検出されると、圃場が硬いと判断される。圃場が硬いと表土に粘りがあることから泥が回転体101に付着して、回転しづらくなる。一方、圃場が軟らかいと表土に粘りがなく泥が回転体101に付着しにくいため、回転にはあまり影響がない。
このような回転体101の回転を利用して回転数検出センサ105によって硬軟センサ100を構成することで、回転数検出センサ105により回転体101の回転度を測定して、容易に圃場の硬度が測定できる。したがって、圃場の硬度に合わせた植付作業が可能となり、作業効率が向上する。例えば、圃場が硬い場合と判断される場合は、苗植付部4の昇降制御の制御感度を鈍感に設定する。また、圃場が軟らかいと判断される場合は苗植付部4の昇降制御の制御感度を敏感に設定する。
そして、図10(b)に示すように、アーム107と支持アーム109の間に、当該アーム107、支持アーム109間に掛かる荷重を測定する荷重測定センサ103を設け、植付作業において、苗植付部4の上昇時にアーム107、支持アーム109間に掛かる荷重を測定し、泥の付き具合を判定する。泥が回転体101に付着すると、回転体101が重くなって沈み、土中に潜ってしまう。そして、土中に潜ると回転体101が回転しづらくなって、その場合は硬いと判断される。このように、本来の圃場の硬さよりも硬めに判断されるため、適正な硬さが検出できない。これに対して、本構成は、荷重測定センサ103を設けることで、土壌の硬さを適正に検出するための補正制御を行うものである。すなわち、泥が付着して荷重が重くなると、軟らかめに補正する。
苗植付部4の上昇時にアーム107と支持アーム109のリンク機構に掛かる荷重を測定し、泥の付き具合を判定することで、硬軟センサ100(回転数検出センサ105)の検出値の補正を行い、具体的には、荷重測定センサ103の測定値が大きい場合(荷重が重い場合)は、測定値に応じて多少軟らかめに硬軟センサ100のセンサ値を補正することで、正確に測定できるようになる。
また、図11(a)には、図10に示す回転体101を利用した硬軟センサ100の別の例の硬軟センサ120の簡略平面図を示し、図11(b)には、図11(a)の簡略側面図を示す。
図10に示す回転体101や回転数検出センサ105を利用した回転型硬軟センサ100の別の例の硬軟センサ120として、図11に示すように、平面視で前方が突状のV字型(又はU字型でも良い)であって、側面視で板状平面部を有する形状のバネ120a、120aからなるV字型硬軟センサ120としても良い。なお、V字型突部(バネ120a、120aの連結部)の棒体120bは整地ロータ27bの伝動ケース(図示せず)に連結している。
図11に示すV字型硬軟センサ120は、全体がバネ状で、圃場面の泥土により左右方向外側から押されることによって左右のバネ120a、120aが棒体120bを支点として内側に曲がる(閉じる)ものであり、その閉じる力(バネ120a、120aに掛かる力)によって圃場の硬度を測定する構成である。
バネ120a、120aに掛かる力を棒体120b部分に設けた角度センサ(図示せず)で検出、測定して、バネ120a、120aに掛かる力が大きいと、圃場が硬く、バネ120a、120aに掛かる力が小さいと、圃場が軟らかいと判断される。
そして、田植機の走行速度を速くしても、硬軟センサ120のバネ120a、120aが内側に閉じないようであれば、走行速度が自動的に減速するように制御される構成としても良い。
田植機の走行速度を測定する車速センサ(図示せず)を後輪11への伝動軸11a部分に設け、車速センサによる検出値から車速が一定以上である場合に、硬軟センサ120のバネ120a、120aが内側に閉じないこと、すなわち硬軟センサ120の検出値からバネ120a、120aに掛かる力が小さいと判断されるとき、田植機の走行速度を現在の走行速度よりも遅くなるように制御する制御装置(図示せず)を設ける。
田植機の走行速度が速い場合に、硬軟センサ120が内側に閉じないと、土壌が軟らかすぎて、フロート14等による泥押しが激しくなる。
したがって、本構成を採用することにより、田植機の走行速度が速い場合に、硬軟センサ120が内側に閉じないときは走行速度を下げることで、フロート14等による泥押しが抑えられる。
図12には、図1のセンターフロート14Cの後方にフロートセンサ130を設けた場合の簡略側面図を示す。
上述のように、各フロート14C、14L,14Rは圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように連結部129で機体に回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート14Cの前部の上下動が図示しない迎い角センサにより検出される。 植付作業時には迎い角センサの検出結果に応じて前記昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブV(図2)を切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。そして、この上下動検出機構とは別に、センターフロート14Cの後方にフロートセンサ130を設けて、このフロートセンサ130により圃場表土面の凹凸を感知すると、上下動検出機構の感度を鈍感にする制御を行う制御装置(図示せず)を設ける。すなわち、このフロートセンサ130は、上下動検出機構の感度の補正を行うためのものである。
図12に示すように、センターフロート14Cの後部にポテンショメータ130aを取り付けて、ポテンショメータ130aとセンターフロート14C後方の小型のフロート130bの前端部を連結させることで、容易にフロートセンサ130を構成できる。
圃場表土面が凹凸の場合に、フロートセンサ130の感度が敏感であると、必要以上に反応してかえって植付作業に支障を来す場合がある。例えば、苗植付部4の昇降のハンチングにより植付深さが不適正になることがある。
したがって、本構成を採用することにより、苗植付部4の昇降制御が安定して、植付深さが適正になることで、適正な植付作業が可能となる。
図13には、図10に示す回転体101を利用した硬軟センサ100の別の例の硬軟センサ140の側面図を示す。
そして、センターフロート14Cに、回転体による回転センサからなる硬軟センサ140bと、回転体によらないポテンショメータ141のみの硬軟センサ140aの両方のセンサを設けても良い。
図13に示すように、センターフロート14Cの上面の前後方向にポテンショメータ141,141を複数設けて、一方のポテンショメータ141はそのままとし、他方のポテンショメータ141に回転体142を設けて、種類の異なる複数のセンサからなる硬軟センサ140としても良い。
このような構成の硬軟センサ140からの検出値によって、圃場の硬度を測定し、硬めの砂質であるか、軟らかめの泥土であるかなどを判断して制御装置(図示せず)によって昇降油圧シリンダ46の油圧感度を補正する。例えば、回転体によらない硬軟センサ140aで硬いと判断し、回転センサからなる硬軟センサ140bで回転数が多い場合は硬めの砂質と判断する。また、回転体によらない硬軟センサ140aで硬いと判断し、回転センサからなる140bで回転数が少ない場合は硬めの泥土質と判断する。
硬めの砂質の場合は、硬めの泥土質に比べて泥押しが多くなるので、硬めの泥土質に比較して昇降油圧シリンダ46の油圧感度を敏感にする。一方、土壌が軟らかいときは、砂質、泥土質に関係なく感度設定する。
硬軟センサ140の検出結果に応じて前記昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブVを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持しているが、上記構成により、圃場に最適な油圧感度とすることで、精密な制御により、的確な泥押しが可能となり、安定した昇降制御を行うことができる。
更に圃場に適した昇降油圧シリンダ46の制御が可能となるので、苗植付部4の昇降による苗の植付深さを常に一定に維持できる。
図14(a)には、図10に示す回転体101を利用した硬軟センサ100の別の例の硬軟センサ(幅センサ)150の平面図を示し、図14(b)には、図14(a)の側面図を示す。なお、図14(a)には、作溝器64と幅センサ150との連結部の図示は省略している。
また、図1に示す田植機の作溝器64の後方に、作溝器64によって形成された溝が埋まっていくことを測定する装置を設けて、圃場の硬度を測定する構成としても良い。
図14(a)に示すように、作溝器64の後方に、平面視U字状(V字状でも良い)で作溝器64の横幅Aよりも若干幅の狭いBの幅を有する幅センサ150を連結させる。幅センサ150は、図11に示すように、平面視で前方が突状のU字型(又はV字型でも良い)であって、側面視で板状平面部を有する形状のバネ150a、150aからなる。そして、図14(b)に示すように、機体側に連結した側面視二股支持アーム151の一端部に作溝器64の前端部が連結し、二股支持アーム151の他端部に幅センサ150が連結している。なお、幅センサ150はU字状の突部に設けた棒体152を介して二股支持アーム151に連結している。
作溝器64によって形成された溝は徐々に埋まっていくが、幅センサ150によって作溝後の溝幅を測定することで、どの程度埋まったのかが分かる。この幅センサ150も図11の硬軟センサ120と同様にバネ状になっているため、圃場面の泥土により左右方向外側から押されることによって左右のバネ150a、150aが棒体152を中心として内側に曲がる(閉じる)ものであり、その閉じる力(バネ150a、150aに掛かる力)によって圃場の硬度を測定する構成である。このバネ150a、150aに掛かる力は棒体152部分に設けた角度センサ(図示せず)で検出、測定する。
例えば、幅センサ150によって幅が広いと検出される場合、すなわち泥の戻り(溝の埋まり)がほとんどない場合は、圃場が硬いと判断されて、幅センサ150によって幅が狭いと検出される場合、すなわち泥の戻り(溝の埋まり)が速い場合は、圃場が軟らかいと判断される。
したがって、本構成を採用することにより、幅センサ150によって作溝器64により形成された溝幅を測定することで、泥の戻り具合が分かり、簡易な構成で圃場の硬度を測定できる。
なお、図14に示す硬軟センサ150は、先に溝を切って、その溝に戻る土量で土壌の硬軟を判断するものであり、単に機体前進による土の抵抗をみる図11の硬軟センサ120とはその点で異なる。
そして、更に、幅センサ150による検出値から泥の戻りが遅いと判断される場合は、自動的に田植機の走行速度が遅くなるように制御する制御装置(図示せず)を設けても良い。泥の戻りが遅い場合は、圃場が硬いと判断されるため、田植機の走行速度が速いと、苗植付部4が浮き気味になって浮き苗が発生し易い。また、泥が戻る時間的余裕がなく、浮き苗が発生し易い。なお、浮き苗とは、苗の植え付けが不十分で苗が圃場面から浮いてしまう現象のことである。
したがって、本構成を採用することにより、泥の戻りが遅い場合は、自動的に田植機の走行速度を下げることで、泥が戻る時間的余裕を与えて、泥の戻りを促して浮き苗を回避でき適切な植え付けが可能となる。
図15には、図1に示す田植機のセンターフロート14Cに植付深さモータ160を設けた場合の部分側面図を示す。
また、幅センサ150による検出値から泥の戻りが遅いと判断される場合は、自動的に深植えとする構成でも良い。
泥の戻りが遅いと判断される場合は、センターフロート14Cにリンク機構Rを介して連結する植付深さモータ160を作動させてセンターフロート14Cを上下動する(上下動幅をαで示す)ことにより、苗の植付深さを深くする。植付深さモータ160のモータ軸160aが矢印a1方向に回転するとモータ軸160aに設けられたギア160bと噛合するギア161が支点Pを中心として矢印b1方向に回転する。そして、ギア161の支持軸162とセンターフロート14Cとの連結機構(リンク機構)Lを介して矢印c1方向に作動することで、センターフロート14Cは上方に移動する。また、植付深さモータ160のモータ軸160aが矢印a2方向に回転するとモータ軸160aに設けられたギア160bと噛合するギア161が支点Pを中心として矢印b2方向に回転する。そして、ギア161の支持軸162とセンターフロート14Cとの連結機構Lを介して矢印c2方向に作動することで、センターフロート14Cは下方に移動する。
本構成により、その溝の深さに合わせて苗植付部4の昇降度合いを変更することにより、苗の植付深さを調整できる。
図16には、苗植付具22による苗の押し出しタイミングを変更する構成図を示す。
更に、幅センサ150による検出値から得られる泥の戻り具合によって、自動的に苗植付具22の作動周期を変更する構成でも良い。
苗植付具22の作動周期を変更する株間変更手段として、図1にはボンネット32の下方に株間変更を行う操作をするための株間変更レバー36が設けられている。しかし、自動的に苗植付具22による苗の押し出しタイミングを変更できるように制御する制御装置(図示せず)を設けると良い。苗の押し出しは押し出しスプリング(図示せず)の付勢力で作動するので、押し出しが完了するタイミングが、植え付け作動軌跡において、苗植付具22の作動速度により若干変化する。
本実施形態によれば、アクチュエータ165によるメタル163の回動で、回転式の苗植付具22を作動させる固定のサンギヤの位相を変えて、押し出しタイミングを変える構成になっている。
例えば、幅センサ150による検出値から泥の戻りが遅いと判断される場合は、自動的に苗植付具22による苗の押し出しタイミングを速くすると良い。苗の押し出しタイミングを速くすることで、深めに植えて浮き苗を防止できる。泥の戻りが遅い場合に、苗植付具22の作動が速いと苗の押し出しタイミングが遅れて、浮き苗になってしまう。苗の押し出しタイミングが遅れると、押し出しても土面に対して高めの位置で押し出し作用をすることになるから浮き苗になる。なお、幅センサ150による検出値から泥の戻りが速いと判断される場合は、多少浅めに植えても泥の戻りが速いため、浮き苗も発生しにくい。
したがって、本構成を採用することにより、幅センサ150による検出値から得られる泥の戻り具合によって、自動的に苗植付具22による苗の押し出しタイミングを変更できるため、浮き苗を防止できる。
図17には、図1に示す苗植付部4に代えて直播装置55を取り付けた場合の直播装置55の簡略側断面図を示す。
一方、参考例として、苗植付部4に代えて昇降リンク装置3を介して走行車体2の後部に直播装置55を取り付けた場合に、直播装置55の上部の支持フレーム69により支持された種子タンク63から種子を繰り出す種子繰出部67に連設する放出筒68上面に、緩衝剤として軟質素材、弾性体などからなるシート(クッションなどでも良い)110を敷いても良い。このシート110は単なる板状で良い。なお、放出筒68は種子タンク63内の種を回収するためのものであって、放出筒68とは別に圃場に種を播くための筒(図示せず)がある。
種子繰出部67には、種子タンク63内の種子が繰出ローラ67aから所定量づつ繰り出され、エアーなどに吹き付けられて種子は種子繰出部67に連設する放出筒68から放出される。そして、種子タンク63に残った種籾が種子繰出部67から放出筒68に排出されるが、エアーなどによって勢いよく排出されるため、その際に種子の表面のコーティング層が剥離することがある。すなわち、種子繰出部67から放出筒68に勢いよく落下することで、その衝撃で種子の表面のコーティング層が取れてしまうことがある。
しかし、本構成を採用することにより、エアーなどによって勢いよく種子繰出部67から放出筒68に種子が排出されても、シート110によって落下による衝撃が吸収されるため、種子の表面のコーティング層が剥離することを防止できる。
本発明の苗移植機は、田植機に限らず、野菜苗などのその他の苗を植え付ける苗移植機として利用可能性がある。また、乗用型の苗移植機でも歩行型の苗移植機でもよい。
2 走行車体 3 昇降リンク装置
4 苗植付部 5 施肥装置
6 苗送り装置(苗タンク) 6a 前板
6b 苗取出口 6c 苗送りベルト
6d 仕切突条部 6e 苗載部
10 前輪 11 後輪
11a 後輪伝動軸 12 ミッションケース
13 苗植付装置 14 フロート
15 メインフレーム 18 後輪ギヤケース
20 エンジン 21 ベルト
22 苗植付具 24 エンジン出力プーリ
25 クラッチケース 26 カウンタ軸
27(27a,27b) 整地ロータ
28 植付伝動軸 29 静油圧式変速装置
29a 変速レバー 30 エンジンカバー
31 運転席 32 ボンネット
34 ハンドル 35 支持アーム
36 株間変更レバー 39 支持枠体
40 上リンク 41 下リンク
42 リンクベースフレーム 43 縦リンク
45 スイングアーム 46 昇降油圧シリンダ
50 伝動ケース 50a 分岐伝動部
51 植付用部分クラッチ 52 畦クラッチレバー
53 苗送り用部分クラッチ 55 直播装置
60 肥料貯留タンク 61 肥料繰出部
62 畦クラッチユニット(ケーブル用ユニット)
63 種子タンク 64 作溝器
65 支持プレート 67 種子繰出部
67a 繰出ローラ 68 放出筒
69 支持フレーム 70 モータ
70a ギア 71 ギア
71a 回転軸 72 植付用ケーブル
72a 第一の植付用ケーブル 72b 第二の植付用ケーブル
73 苗送りケーブル 73a 第一の苗送りケーブル
73b 第二の苗送りケーブル 75 カム
78 伝動軸 79 ロータ上下位置調節レバー
80 操作アーム 80a 第一の操作アーム
80b 第二の操作アーム 81 コロ
82a、82b 支点部 83 角度センサ
90 サーボモータ 90a 回転軸
91、92、93、94 ワイヤ
96 延長苗タンク 96a 支点
100 硬軟センサ 101、142 回転体
101a 回転軸 103 荷重測定センサ
105 回転数検出センサ 107 アーム
109 支持アーム 109a 回動軸
110 シート 120 V字型硬軟センサ
120a バネ 120b 棒体
129 連結部 130 フロートセンサ
130a ポテンショメータ 130b 小型のフロート
140 硬軟センサ 141 ポテンショメータ
142 回転体 150 硬軟センサ(幅センサ)
150a バネ 151 二股支持アーム
152 棒体 160 植付深さモータ
163 メタル 165 アクチュエータ
170 苗送り駆動カム 172 苗送りアーム
174 回転軸 176 リンク
178 チェーン 206 駆動側クラッチ体
207 受動側クラッチ体
206a、207a クラッチ歯
207b クラッチピン溝 209、214 スプリング
210 スプロケット 211 ワッシャ
213 畦クラッチピン 216 チェーン
219 L字状のシフターアーム
220 苗送り駆動ローラ 221 駆動側クラッチ体
223 従動ローラ
L 連結機構 R リンク機構

Claims (4)

  1. 走行装置(2,3)を備えた走行車体(1)に昇降リンク装置(3)を介して苗植付部(4)を設け、苗植付部(4)には、左右に複数の苗載部(6e)を備える苗載台(6)を設け、各々の前記苗載部(6e)に対応して左右に複数の苗取出口(6b)を設け、該苗取出口(6b)に苗載部(6e)上の苗を左右移動させて一株分づつ供給する構成とし、前記苗載台(6)は左右方向一列の苗が苗取出口(6b)から取り出されたら次列の苗を苗送りベルト(6c)により苗取出口(6b)に送る構成とし、前記苗取出口(6b)から取り出される苗を植え付ける苗植付装置(13)を設け、前記苗送りベルト(6c)及び苗植付装置(13)は複数の苗取出口(6b)に対応して各々複数個設け、複数の苗植付装置(13)のうちの一部の苗植付装置(13)への伝動を入り切りする植付用部分クラッチ(51)と、前記一部の苗植付装置(13)に対応する一部の苗送りベルト(6c)への伝動を入り切りする苗送り用部分クラッチ(53)を設け、前記植付用部分クラッチ(51)を操作するためのインナーとアウターからなる植付用ケーブル(72a、72b、72A、72B)と前記苗送り用部分クラッチ(53)を操作するためのインナーとアウターからなる苗送りケーブル(73a、73b、73A、73B)を設け、前記植付用ケーブル(72a、72b、72A、72B)のインナーケーブル(72a,72b)の引き操作で植付用部分クラッチ(51)の伝動が入りとなると共に前記植付用ケーブル(72a、72b、72A、72B)のインナーケーブル(72a,72b)の戻り操作で植付用部分クラッチ(51)の伝動が切りとなり、苗送りケーブル(73a、73b、73A、73B)のインナーケーブル(73a,73b)の引き操作で苗送り用部分クラッチ(53)の伝動が切りとなると共に前記苗送りケーブル(73a、73b、73A、73B)のインナーケーブル(73a,73b)の戻り操作で苗送り用部分クラッチ(53)の伝動が入りとなる構成とし、対応する植付条の植付用部分クラッチ(51)と苗送り用部分クラッチ(53)をそれぞれ操作する植付用ケーブル(72a、72b、72A、72B)及び苗送りケーブル(73a、73b、73A、73B)を共通の操作アーム(80a,80b)に連結した構成である複数条植えの苗移植機において、
    前記操作アーム(80a、80b)と植付用ケーブル(72a、72b、72A、72B)及び苗送りケーブル(73a、73b、73A、73B)との連結部付近における植付用ケーブル(72a、72b、72A、72B)及び苗送りケーブル(73a、73b、73A、73B)を共に長手方向が同じ方向に向けて略一直線上に配索し、植付用ケーブル(72a、72b、72A、72B)及び苗送りケーブル(73a、73b、73A、73B)のうち、一方はインナーケーブル(72a,72b)を操作アーム(80a,80b)に連結し、他方はアウターケーブル(73A,73B)を操作アーム(80a,80b)に連結した構成であるケーブル用ユニット(62)を設けたことを特徴とする苗移植機。
  2. ケーブル用ユニット(62)は、操作アームとして第一の操作アーム(80a)と第二の操作アーム(80b)を設け、植付用ケーブルとして第一の苗植付ケーブル(72a)と第二の苗植付ケーブル(72b)を設け、苗送りケーブルとして第一の苗送りケーブル(73a)と第二の苗送りケーブル(73b)を設け、これらのケーブルは各々2条毎の苗植付装置(13)又は該苗植付装置(13)に対応する苗送りベルト(6c)の伝動を入切する構成とし、モータ(70)の駆動で回転するカム(75)を設け、該カム(75)により第一の操作アーム(80a)と第二の操作アーム(80b)を操作して4条分の苗植付装置(13)及び苗送りベルト(6c)の伝動を入切する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の苗移植機。
  3. ケーブル用ユニット(62)を苗載台(6)の裏面側に設け、外側の苗載部(6e)を内側に収納できる構成とし、前記外側の苗載部(6e)を内側に収納するとケーブル用ユニット(62)が開放される構成としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の苗移植機。
  4. 接地することにより回転する回転体(101)を上下揺動自在なアーム(107)に設け、回転体(101)の回転数を検出する回転数検出センサ(105)と、アーム(107)に掛かる荷重を測定する荷重測定センサ(103)とを設け、回転数検出センサ(105)の検出に基づいて圃場の硬度を測定すると共に、苗植付部(4)の上昇時における荷重測定センサ(103)の検出に基づいてアーム(107)に掛かる荷重が大きいと、回転数検出センサ(105)が検出した回転体(101)の回転数から測定した圃場の硬度を軟らかい側に補正する構成としたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の苗移植機。
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