JP2008283920A - 播種機 - Google Patents

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Abstract

【課題】圃場の状態や圃場条件に合わせて播種後の覆土量の調整を良好に行うことができる播種機を提供することである。
【解決手段】播種機の走行車体1に、前進に伴って圃場面に播種する播種装置2と、播種装置22の後方に設けられ播種後の圃場面に圃場表面の土を覆土する覆土器25とを設け、覆土器25は、背面視で水平面に対する左右の傾斜角度が変化可能な構成を有する。したがって、圃場が硬い時はより広範囲から、表面の土だけでなく、泥、土等を圃場面の奥からも掻き集めて確実に播種後の圃場面に覆土することができる。また、圃場が軟らかい時は、作溝などをした直後から泥が戻ってこないように、覆土器25で押さえることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、田んぼや圃場に種を蒔くための播種機に関する。
水稲の湛水直播栽培などに使用する播種機は、機体の前進に伴って泥土を左右方向に押し分けて作溝する作溝器と、種子タンク内の種子を繰り出す繰出装置などが設けられ、その繰出装置に複数の移送管と播種管とを連通して構成されている。そして、播種機は、作溝器により溝を作って該溝内に繰出装置から繰り出された種子を、エアチャンバ−から吹き出してくる圧縮空気によって、前記移送管内を播種管まで空気搬送し、圃場面に播種する構成としている。更に繰出装置の後方には覆土器が設けられており、播種後の圃場面に、作溝器が作った溝を埋めて圃場に吐出した種子に圃場の土を覆土する構成である。
特開2000−287509号公報
上記特許文献1に記載されている覆土器(覆土板)は、進行方向に対して平面視で左右方向に角度が変更可能であり、所定の角度で表土を掻き寄せて播種溝の上に覆土できるようになっている。このように覆土器が左右に動くことで、覆土量を調整することが可能である。しかし、圃場が硬い場合や逆に柔らかい場合など、圃場の状態や圃場条件によっては覆土量の調整が十分できない場合がある。
本発明の課題は、圃場の状態や圃場条件に合わせて播種後の覆土量の調整を良好に行うことができる播種機を提供することである。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を有する。
すなわち、請求項1記載の発明は、走行車体(1)に、前進に伴って圃場面に播種する播種装置(2)と、播種装置(2)の後方に設けられ播種後の圃場面に圃場の土を覆土する覆土器(25)とを設けた播種機において、前記覆土器(25)は背面視で水平面に対する左右の傾斜角度が変化可能な構成を有する播種機である。
本発明によれば、覆土器(25)は背面視で水平面に対する左右の傾斜角度が変化可能であるため、圃場が硬い時はより広範囲から、表面の土だけでなく、泥、土等を圃場面の奥からも掻き集めて確実に播種後の圃場面に覆土することができる。また、圃場が軟らかい時は、作溝などをした直後から泥が戻ってこないように、播種面の外側へ向かって覆土器(25)を傾斜させることで泥を覆土器(25)で押さえることができる。このように、圃場の状態に応じて大きな覆土調整量にすることができる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。図1には、本発明の一実施形態である播種機の側面図を示し、図2には、図1の播種機の平面図を示し(操作板は省略)、図3には図2のフロート付近の拡大図を示す。また、図4には種子タンク部分の側断面図を示し、図5には種子タンク部分の背面断面図を示す。
本実施形態の播種機により、種子は、種子タンク5から繰出装置6、移送管7、播種管2a、2bなどを経て圃場に播種される。播種機には、その他、空気を起風するための起風翼車8や空気が送風されるエアチャンバ9等の付属装置が設けられており、走行車体1の後部に装着して湛水直播機としている。また播種機の前進する方向を前、後退する方向を後といい、前進方向に向かって左側と右側をそれぞれ左右という。
走行車体1は、操舵用の前輪10、10’と推進用の後輪11、11’とを設け、中央のエンジンル−ム(エンジンという場合もある)12上に操縦座席13を配置して設け、水田の耕盤上を回転しながら走行できる構成としている。そして、昇降リンク14は、上下一対の平行リンクからなり、前部が前記走行車体1の後部機枠15に枢着連結し、後部に連結用のヒッチ16を取り付け、車体1側の油圧シリンダ17によって昇降する構成としている。そして、前記ヒッチ16には、以下具体的に説明する播種機を取り付けて支持し、上下昇降自由に構成している。
つぎに、播種機の構成を、図面に基づいて具体的に述べる。まず、繰出装置6は、図4および図5に示すように、外周に多数の種子溝18を形成した繰り出しロ−ル19を種子タンク5の下側に臨ませて伝動可能に軸架して設け、その下方には種子を搬送する移送管7の始端部を臨ませて設けた構成としている。なお、種子溝18は、図5に示すように、側部の調節具20を回転調節輪21の回転調節操作によって軸19aに沿わせて左右に摺動し、種子の貯留容積を大小調節できる構成としている。エンジン12からの動力は入力スプロケット22に伝達されて繰り出しロ−ル19の回転軸19aは回動する。
そして、ブラシ23は、前記した繰り出しロ−ル19の表面に接触して均す働きをする。すなわち、種子溝18の種子量を均一にするために設けている。そして、種子タンク5は、図1および図2に示すように、走行車体1の後部に連結した播種機の構成部材の一つとして搭載している。つぎに、図4および図5に示すように、前記繰出装置6の下側の後に円筒形状のエアチャンバ9を横向きに配置して設け、エアチャンバ9の一端に起風翼車8を連結し、他端を蓋で密封して起風された空気を貯留できる構成としている。そして、移送管7の搬送始端部を開口して前記エアチャンバ9に連通して設けることで、高圧状態で貯留した空気(送風)が移送管7に送り込まれ、前述のように上方から供給されてくる所定量の種子を空気搬送するように構成している。
このようにして、移送管7は、その始端部をエアチャンバ9に連通し、終端部側を圃場面に近い側に向けて延長し、播種位置に設けている播種管2a、2bにそれぞれ連通して構成している。そして、接地面に設けて表土を均しながら滑動するフロ−ト24に播種管2a、2bを取り付け、前進に伴って整地された圃場面に種子を噴出し、播種する構成である。
そして、図3に示すように、前述した播種管2a、2bを設けている播種条の後方に覆土板25をそれぞれ配置している。覆土板25は、圃場が硬い場合は支点軸25aを中心として右方向に回動して播種位置に土を寄せ集め、圃場が軟らかく、泥土の状態の場合は支点軸25aを中心として左側に回動して播種位置に土を寄せないようにし、このように平面視で左右方向の角度が変更調節できる構成である。覆土板25は、ワイヤー33の緊張と弛緩によってこのように回動する構成である。なお、覆土板25の作動機構については後で詳しく説明する。
また、図2に示す前記フロ−ト24、24の間の点線部分X、Yの位置に、作溝器(図示せず)を設け、走行車体1の前進に伴って圃場面に排水溝を形成するように構成しても良い。
そして、作溝器と前記播種管2とは、後輪11、11’が通過した後に、播種条の側方に沿わせて略平行に排水溝を形成する関係位置に配置すれば良く、取付け位置の前後関係は自由に選択すれば良い。なお、図1に示すように、肥料は肥料タンク29から肥料移送管30、施肥管31を経て圃場に施肥される。
このように構成した播種機を、整地作業が終わって湛水状態にした圃場に入れて肥料タンク29に肥料を充填し、種子タンク5には種子を充填して前進させて播種作業を開始する。そして、作業を開始すると、種子タンク5内の種子は、図4に示すように、下方の回転している繰り出しロ−ル19に達し、繰り出しロ−ル19の外周の種子溝18にそれぞれ供給されて溜り回転方向に送られる。そのとき、種子溝18内の種子は、回転下手側にあるブラシ23に達して表面が均平に均されて定量となり、繰り出しロ−ル19の回転に伴って下方の移送管7の搬送始端部に落下する。そのとき、エアチャンバ9は、起風翼車8によって起風された圧縮空気が貯留されており、連通している各移送管7に流入することになる。
こうして、種子はエアチャンバ9から吹き込まれてくる圧風によって移送管7内を空気搬送されて先端側の播種管2a、2bに達し、フロ−ト24によって整地された後の圃場に噴出、播種される。そして、覆土板25は、進行方向に対して所定の角度を保ち圃場面の表土を掻き寄せ、種子が播かれている播種溝の上に覆土を行い、播種作業を完了する。播種機は、上記した方法で走行車体1の前進に伴って湛水した圃場面に播種作業を行なう。
図6(a)には、図1の播種機の覆土板25付近の平面図を示し、図6(b)には、図1の播種機の覆土板25付近の背面断面図を示す。
そして、本実施形態によれば、覆土板25の支点(軸)25aの動きを圃場の硬軟に対して変化させることができる。図6(b)に示すように、フロート24に円柱状の中空部24a(平面視で左右方向に長い楕円形状)を設けて軸25aを通し、軸25aの上部をアーム35の一端部と連結させて、軸25aの下部を覆土板25と連結させた構成である。軸25aはアーム35と覆土板25に溶接固着している。
また、アーム35の他端側にはケーブル33を取り付け、図3に示すように、フロート24の両端部のアーム35から伸びているケーブル33、33のアウター部分36から、圃場の硬度を検出する硬軟センサ40へと繋がっている。
図6(b)に示すように、覆土板25の上部はスプリング41でフロート24の側端部と連結しており、覆土板25はスプリング41によりフロート24の側端部側(フロート24とスプリング41の連結部側)に付勢されている。このような構成により、フロート24の中空部24a内を軸25aが左右に動くことで、覆土板25は軸25aを支点として回動し、図3に示すように平面視における角度変化のみならず背面視における水平面に対する左右の傾斜角度も変化する。
すなわち、ケーブル33を引っ張ると、アーム35は矢印A方向に回動して支点軸25aの上端部(アーム35側)は矢印A方向に移動するが、支点軸25aの下端部(覆土板25側)は矢印C方向に移動するため、覆土板25も矢印C方向に移動する(図6(b)の点線位置)。一方、ケーブル33を弛めると、アーム35はスプリング41の付勢により矢印B方向に回動して支点軸25aの上端部(アーム35側)は矢印B方向に移動するが、支点軸25aの下端部(覆土板25側)は矢印D方向に移動するため、覆土板25も矢印D方向に移動する(図6(b)の実線位置)。
このように、覆土板25の支点軸25aがフロート24の中空部24a内を動くことで、背面視で水平面に対して覆土板25の傾斜角度が変化する。
そして、ヒッチ16に取り付けられた硬軟センサ40が圃場面に接地して回転することで圃場の硬度を検出し、圃場が硬い時はケーブル33を弛めて矢印D方向に回動させて覆土板25を播種位置側に動かして泥、土等を掻き集め、圃場が軟らかい時はケーブル33を引いて矢印C方向に回動させて覆土板25を播種位置から離れる側に動かすことで、覆土用の泥、土等の調整量を大きく変えることができる。
ケーブル33を引く操作は、自動でも良いし、硬軟センサ40の検出値を見て、操縦座席13のオペレータが手動で行っても良い。例えば操縦座席13に感度調節レバー47を設け、該感度調節レバー47にケーブル33を接続させれば、オペレータが感度調節レバー47を操作することで容易に覆土板25の覆土調整量を変えることができる。
したがって、平面視で左右方向に角度が変更可能であるだけの覆土板25に比べて、圃場が硬い時はより広範囲から、表面の土だけでなく、圃場面の奥からの泥、土等を掻き集めて確実に播種後の圃場面に覆土することができる。また、圃場が軟らかい時は、作溝などをした直後から泥が戻ってこないように、播種面の外側へ向かって覆土器25を傾斜させることで泥を覆土器25で押さえることができる。このように、圃場の状態に応じて大きな覆土調整量にすることができる。
図7には、図1の播種機の作溝器3付近の側面図(一部制御ブロック図)を示す。
また、本実施形態によれば、作溝器3をフロート24に取り付け、該作溝器3により走行車体1の前進に伴って圃場面に溝を形成する構成である。
そして、播種機を昇降する昇降リンク14をコントロールする昇降油圧シリンダ17の油圧感度に合わせて、作溝器3による作溝深さを自動で調整する構成としても良い。油圧感度を敏感側(圃場が軟い側)に調整すると作溝深さが深くなり、鈍感側(圃場が硬い側)に調整すると作溝深さが浅くなるようにする。これは、敏感側(圃場が軟い側)では作溝した際の土の戻りが多くなる一方、鈍感側(圃場が硬い側)では作溝した際の土の戻りが少ないからである。
図7に示すように、作溝器3の上部に固着し、取り付けたアーム部46の孔46aにケーブル(ワイヤー)39を繋げて硬軟センサ40に接続する。作溝器3は、フロート24の底面から下側に突出する突出部24aに設けた支点軸3aに連結した構成である。
硬軟センサ40は圃場に突入する回転自在の回転子40aを先端部に設けたアーム40bの基部に設けたポテンショメータ40c側を揺動中心とする揺動角度によって圃場の硬度を検出し、アーム40bの揺動角度が変化してケーブル39の緊張度を変えることで作溝器3は前側の支点軸3aを中心として矢印F方向に回動して上下に自動で動く構成である。
また、図3に示すように、感度調節レバー47とアーム部46とをケーブル39で繋ぎ、オペレータが覆土の状況に応じて感度調節レバー47を操作して任意に作溝深さを調節できる構成でも良い。なお、別実施例として硬軟センサ40により作溝深さを調節しない場合は、オペレータが覆土の状況を目視により圃場が軟らかいと判断して感度調節レバー47を操作して感度を敏感側に調節したら、作溝深さを深くする構成としても良い。
そして、アーム40bの揺動角度を検出するポテンショメータ40cの検出値は制御部43に入力され、該制御部43によりポテンショメータ40cの検出値に基づいて、播種部の昇降制御におけるフロート迎い角センサ44(図1、フロート24の前部上方にある)の制御目標を変更する。なお、「迎い角」とはフロート24の前後傾斜角度を言う。
たとえば圃場が硬い場合は迎い角の制御目標を前上がり姿勢側に補正し、圃場が軟らかい場合は迎い角の制御目標を前下がり姿勢側に補正する。
軟らかい圃場では作溝器3により作溝した後に作溝部分に泥が戻ってくるのが速い。したがって、播種する際に泥が戻ると播種の深さが浅くなってしまう。しかし、本構成を採用することにより、圃場の状態が播種の都度異なっていても播種深さを一定に保つことが可能となる。
図8には、図4の種子タンク5の繰り出しロ−ル19に種子溝18の塞ぎ部材51を設けた場合の簡略拡大図を示す。図8(a)には、繰り出しロ−ル19が高速で回転する時の状態を示し、図8(b)には、繰り出しロ−ル19が低速で回転する時の状態を示す。また、図9(a)、図9(b)には播種機によって種が蒔かれた状態を表した播種形状の例を示す。
播種機によって種が蒔かれる際にできる播種形状は、図9(a)に示すように3粒ほど密接した状態となるのが良いとされており、図9(b)に示すように種子がばらついて全体の分布形状が長い円状(点線部分)になる状態は好ましくない。すなわち、種子を一箇所にまとめて播種形状を図9(a)のように保つために、播種と播種の間に籾(種)をこぼさないほうが良い。
従来は、繰り出しロ−ル19が高速で回転する時と低速で回転する時とでは、繰り出しロ−ル19には同じ種子溝18の数が形成されていることから、高速回転時には繰り出しロ−ル19の回転が速くなりすぎて、種がばらつき、図9(a)に示すような点播形状を維持できないという問題があった。そして、点播形状を良好に維持するためには、繰り出しロ−ル19の回転数を低速に抑えなければならないため、播種機の車速を規制する必要がある。
一方、低速作業のために常に種子溝18の数を減らすと、高速回転時の回転数が速くなりすぎる。したがって、播種量がばらついたり、また繰り出しロ−ル19の回転が速いと繰り出しロ−ル19のコーティングが摩擦や振動、衝撃により割れてしまう場合もある。
そこで、本構成によれば、繰り出しロ−ル19の低速回転時と高速回転時では繰り出しロ−ル19の種子溝18の数を変えることで、低速回転時では少ない量の種子を、高速回転時では多い量の種子を播種できる。
図8に示すように、繰り出しロ−ル19の回転軸19aに軸着したカム50を設けて、更にカム50の周囲に種子溝18の塞ぎ部材51を設ける。塞ぎ部材51は繰り出しロ−ル19に軸51aで連結され、繰り出しロ−ル19の内部に設けられている。カム50は側断面視で略正方形状をしており、回転軸19aに軸着しており回転軸19aと共に回転する。
そして、図8(a)に示すように、繰り出しロ−ル19の高速回転時では、カム50の側断面視の形状は上下左右に4つの頂点50aが位置する菱形形状(正方形を45度傾けた場合の形状)であり、カム50の4つの辺の周りに配置された4つの塞ぎ部材51はカム50に接触しないため種子溝18は塞ぎ部材51によって塞がれない。
一方、図8(b)に示すように、繰り出しロ−ル19の低速回転時では、図8(a)の状態からカム50を回転軸19aを軸芯として矢印G方向に45度回転させると、カム50の4つの頂点部50aが塞ぎ部材51に接触して塞ぎ部材51を外側に押すことで、塞ぎ部材51は支点51aを中心としてカム50の回転方向Gと同じ方向に回動する。
このように、塞ぎ部材51が回動すると種子溝18内に入り込んで穴を押さえるため、塞ぎ部材51が入り込んだ種子溝18からは播種されない。なお、本実施形態では4つの塞ぎ部材51の例を示したが、個数の限定はなく、それ以上でもそれ以下でも良い。また、塞ぎ部材51の個数によってカム50の形状を変えれば良い。
したがって、本構成を採用することにより、種子溝18の一部を塞ぎ部材51により塞ぐことで種子溝18を増減させることができ、繰り出しロ−ル19の高速回転時、低速回転時に関わらず、播種形状を良好に揃えることができる。
図10には、図1の種子タンク5の繰り出しロ−ル19下の移送管に分岐経路7a、7bを設けた場合の簡略背面図を示し、図11には、図10の切替えシャッタを連結した場合の拡大図を示す。
また、繰出しロール19下の種子の移送管7に分岐経路7a、7bを設けて、一方の経路に点播ピッチ設定ロール55を設ける構成としても良い。
種子タンク5の直下に定量の繰出しロール19を設け、その下方に点播ピッチ設定ロール55を設け、繰出しロール19と点播ピッチ設定ロール55の間に分岐部を設けることで、点播と条播が兼用できる。
図10に示すように、分岐経路7a、7bのうち一方の分岐経路7aにのみ点播ピッチ設定ロール55を設ける。このように点播ピッチ設定ロール55を設けることで、分岐経路7aを落下する種子が丸枠部分Aに示すように点播ピッチ設定ロール55の溝部55aに溜まり、圃場にまとめて蒔くことができる。一方、点播ピッチ設定ロール55を設けていない分岐経路7bからは種子が連続的に落下するためバラバラと少しずつ圃場に蒔くことができる。
図10に示すように、分岐経路7a、7bの分岐部に経路を切替えるための切替えシャッタ57を設けて、繰出しロール19から落下した種子の経路を点播ピッチ設定ロール55側の分岐経路7aと点播ピッチ設定ロール55のない分岐経路7bに切替える。切替えシャッタ57は、分岐部との取り付け部である支点57aを中心に矢印J方向に回動することで一方の分岐経路7a、7bを塞ぐフタの役目をする。切替えシャッタ57の支点軸57aに切替えシャッタ57が固着しており、支点軸57aが回動することで切替えシャッタ57が共に作動する。
点播時には切替えシャッタ57により点播ピッチ設定ロール55のない分岐経路7b側を塞いで点播ピッチ設定ロール55側の分岐経路7aに種子を落下させることができ、条播時には点播時とは反対に点播ピッチ設定ロール55側の分岐経路7aを塞いで点播ピッチ設定ロール55のない分岐経路7bに種子を落下させることができる。
また、図11に示すように、種子タンク5毎に設けられた各シャッタ57をロッド58などにより連結して全ての切替えシャッタ57が同時に作動する構成としても良い。本構成を採用することで、全ての条が同時に切替え可能となり、同時に複数の条を切替えることができる。
図11の左図に示すように、アーム59の一端はロッド58に回動可能に連結し、アーム59の他端はシャッタ57の支点軸57aに固着している。上述のように切替えシャッタ57も支点軸57aに固着していることから、該支点軸57aが回動することでアーム59と共に切替えシャッタ57が作動する。すなわち、ロッド58の左右への移動によりアーム59が作動することで、支点軸57aが回動して切替えシャッタ57が作動する。
そして、点播時にはロッド58を図11の右方向に移動させることでアーム59と共にシャッタ57が点線位置に移動して分岐経路7bを塞ぎ、種子を分岐経路7aに落下させり。一方、条播時にはロッド58を図11の右方向に移動させることでアーム59と共にシャッタ57が実線位置に移動して分岐経路7aを塞ぎ、種子を分岐経路7bに落下させる。
また、ネジ60によるネジ止め等により切替えシャッタ57をロッド58に連結することで、容易にロッド58から取り外し可能となる。すなわち切替えシャッタ57を、ネジ60を介してロッド58に連結した場合は、切替えシャッタ57がロッド58に固定されてロッド58の動きに連動し、ネジ60を外して切替えシャッタ57をロッド58との連結から取り外した場合は固定が解除される。
例えば図11の右側の移動管7に示すように、ロッド58に長孔62aを有する扇状取付片62を回動可能に接続し、切替えシャッタ57の支点軸57aとは反対側のアーム59の一端を扇状取付片62の長孔62aに引っ掛けてネジ60等の固定部材により扇状取付片62に取り付ける。長孔62aにネジ60を取り付けることで扇状取付片62とアーム59との連結位置を調整でき、通常作業時には該連結位置が長孔62aの任意の位置で固定される。
そして、ロッド58を押し引きすると、他の連結シャッタ57(図11の左図)と同様に扇状取付片62に接続している切替えシャッタ57もロッド58の動きに連動して、切り替えられるが、ネジ60を外して扇状取付片62とアーム59との連結を解除すれば、ロッド58を動かした場合に他の連結シャッタ57は切替えられるが扇状取付片62に接続しているシャッタ57はロッド58の動きに連動しないため分岐経路7a、7bは切替わらない。したがって、条によっては点播、条によっては条播に設定することができ、複数条の直播材において、圃場条件や圃場の向き、又は風向き等により、数条毎に条播を可能にすることができる。例えば6条植の場合、点播、点播、条播、点播、点播、条播と点播と条播を条毎に変えて同時に播種作業ができる。また、6条植に限らず8条植でもこのような播種作業が可能である。したがって、圃場の条件等により点播と条播の作業の切替えが容易になり、作業効率が向上する。
また、図1に示すように、昇降リンク14の昇降や播種機の走行の前後進を播種機から降りて操作することができるようにしても良い。
これら昇降リンク14の昇降や播種機の走行の前後進用のスイッチは操縦座席13周辺に設けられているため、播種機から降りて作業している場合でも、わざわざ操縦座席13に戻って操作しなければならない。しかし、図1に示すように、座席後方や肥料タンク29の側方に車両の前進スイッチ66、車両の後進スイッチ67、簡易リフトの上昇スイッチ68、簡易リフトの下降スイッチ69等を設けた操作板65を配置することで、これらの操作を播種機から降りてできるため、播種機から降りて作業している場合でもその場で操作でき、操作性に優れる。
本発明は、播種機に限らず他の農作業機にも有用性が高い。
本発明の一実施形態である播種機の側面図である。 図1の播種機の平面図である。 図2のフロート付近の拡大図である。 図1の播種機の種子タンク部分の側断面図である。 図1の播種機の種子タンク部分の背面断面図である。 図6(a)は、図1の播種機の覆土板付近の平面図であり、図6(b)は、図1の播種機の覆土板付近の背面断面図である。 図1の播種機の作溝器付近の側面図である。 図4の種子タンクの繰り出しロ−ルに種子溝の塞ぎ部材を設けた場合の簡略拡大図である。図8(a)は、繰り出しロ−ルが高速で回転する時の状態を示した図であり、図8(b)は、繰り出しロ−ルが低速で回転する時の状態を示した図である。 図9(a)、図9(b)は播種機によって種が蒔かれた状態を表した播種形状の例を示した図である。 図1の種子タンク5の繰り出しロ−ル下の移送管に分岐経路を設けた場合の簡略背面図である。 図10の切替えシャッタを連結した場合の拡大図である。
符号の説明
1 走行車体 2 播種管
3 作溝器 3a 支点軸
5 種子タンク 6 繰出装置
7 移送管 7a、7b 移送管分岐経路
8 起風翼車 9 エアチャンバ
10 前輪 11 後輪
12 エンジンル−ム 13 操縦座席
14 昇降リンク 15 機枠
16 ヒッチ 17 油圧シリンダ
18 種子溝 19 繰り出しロ−ル
19a 回転軸 20 調節具
21 回転調節輪
22 入力スプロケット 23 ブラシ
24 フロート 24a 中空部
25 覆土板 25a 支点軸
29 肥料タンク
30 肥料移送管 31 施肥管
33 ケーブル 35 アーム
36 アウター部分 39 ケーブル(ワイヤー)
40 硬軟センサ 40a 回転子
40b アーム 40c ポテンショメータ
41 スプリング 43 制御部
44 フロート迎い角センサ 46 アーム部
46a 孔 47 感度調節レバー
50 カム 50a 頂点
51 塞ぎ部材 51a 支点
55 点播ピッチ設定ロール 57 切替えシャッタ
57a 支点部(支点軸) 58 ロッド
59 アーム 60 ネジ
62 取付片 62a 長孔
65 操作板 66 前進スイッチ
67 車両の後進スイッチ
68 簡易リフトの上昇スイッチ
69 簡易リフトの下降スイッチ

Claims (1)

  1. 走行車体(1)に、前進に伴って圃場面に播種する播種装置(2)と、播種装置(2)2の後方に設けられ播種後の圃場面に圃場の土を覆土する覆土器(25)とを設けた播種機において、
    前記覆土器(25)は背面視で水平面に対する左右の傾斜角度が変化可能な構成を有することを特徴とする播種機。
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