JP6395454B2 - 苗植付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、苗植付装置に関する。
従来、たとえば特許文献1に示される苗植付装置があった。この苗植付装置では、機体横方向に長いメインフレーム、及びメインフレームに連結されたフィードケースなどによって機体フレームを構成されている。フィードケースには、入力軸の駆動力を苗植付機構、苗載台横送り駆動機構としての苗横送り装置、及び、苗縦送り駆動機構としての苗縦送り装置に分配伝動する伝動機構が収容されている。
この苗植付装置では、フィードケースから延出された苗横送り軸としての苗載せ台横送り軸、苗載せ台横送り軸に外嵌された苗送り体としての移送体を備え、苗載せ台横送り軸が回転駆動されることにより、苗載せ台横送り軸に設けられた横送り螺旋溝、及び、移送体に設けられた駒部でなる横送りカム機構の作用によって移送体が往復移送され、移送体が連結ロッドでなる連結体を介して苗載台を横移送するように構成されている。
従来、たとえば特許文献2に示される苗植付装置があった。この苗植付装置では、回転ロータとしての回転ケース、回転ケースの二箇所に各別に回転可能に取り付けられた一対の植付アームとしての植付爪支持ケース、一対の植付爪支持ケースそれぞれが相対回転可能に支持する支軸に亘って取り付けられ、各支軸の植付アームに対する回転を規制する連結杆が備えられ、回転ロータが回転駆動されることにより、一対の植付爪支持ケースが一つの苗植付条に対して交互に苗植付けするように構成されている。
この苗植付装置では、苗押出しロッドとしての摺動部材、押出しスプリングとしてのコイルバネ、摺動部材を待機位置としての非作用位置に戻し操作する揺動アームとしての揺動操作部材が備えられている。そして、摺動部材がコイルバネによって押し出し側に操作されると、弾性受止め具が揺動操作部材を受け止めて摺動部材を押出し位置としての作用位置に位置決めするように構成されている。
特開2013−202022号公報 特開2013−198456号公報
フィードケースから延出された苗横送り軸に苗送り体が外嵌され、苗横送り軸が回転駆動されることにより、苗送り体が往復移送されて苗載台を横移送するように構成された苗植付装置にあっては、苗送り体と苗載せ台とを連動連結する連結体が苗送り体に設けられた連結座部に脱着可能に連結される。また、フィードケースと苗送り体の一端部に設けたカバー止着部とに亘り、苗横送り軸の延出端側を支持する支持部材と苗送り体の他端部に設けたカバー止着部と亘り、それぞれ苗横送り軸を覆う送り軸カバーが取り付けられる。
苗送り体の連結座部とカバー止着部とが接近している場合、苗送り体の一端部に取付けられている送り軸カバーと苗送り体の他端部に取付けられている送り軸カバーとの間の作業スペースが狭く、連結体を脱着するのに工具が送り軸カバーに当たり易いなど、作業し難い。また、苗送り体が中立位置に位置する状態におけるフィードケースと苗送り体のカバー止着部との間隔、苗横送り軸の延出端側の支持部材と苗送り体のカバー止着部との間隔が長くなり、長尺の送り軸カバーが必要になることがある。
この種の苗植付装置にあっては、連結体を苗送り体に対して誤った取付向きで連結することがあれば、連結体と苗載台とを連結できても、苗送り体と苗載台との間の位置ずれが生じることがある。たとえば、苗送り体が中立位置に位置しても、苗載台が本来の中立位置に位置せず、本来の中立位置から左や右側にずれて位置することがある。
フィードケースは、機体横方向にフィードケース本体と蓋ケース部とに分割可能に構成される。フィードケース本体と蓋ケース部との締付け不足がある場合、ケース内の潤滑油が滲み出るなどの油漏れが発生し易い。殊に、フィードケースがオイルバス構造の場合、油漏れが発生し易い。
植付アームに苗押出しロッドがスライド操作可能に支持され、苗押出しロッドを押出し位置にスライド操作する押出しスプリングが植付アームに内装された苗植付装置にあっては、苗押出しロッドが植付アームの内側にスライド操作されて待機位置になるので、苗押出しロッドのスライドに伴って植付アームの内部空気が抜け出るようにする必要がある。
揺動アームを弾性部材で受け止めることによって苗押出しロッドを押出し位置に位置決めする従来技術の場合、揺動アームが弾性部材によって受け止められることによって発生する衝撃が比較的強く、改良の余地があった。
回転ローラの両端部に各別に回転駆動可能に支持される一対の植付アーム、及び、一対の植付アームそれぞれが有する支軸に亘って取り付けられ、一対の支軸の相対姿勢を規制する連結杆が備えられた苗植付装置では、支軸が植付アームのボス部から外部に突出する構造となるので、支軸とボス部との間から泥水などが植付アーム内に浸入することを防止する必要がある。
メインフレームに連結されたフィードケースを備える苗植付装置では、走行機体が備える支持部材にフィードケースによって連結されるので、フィードケースに掛かる荷重に起因するフィードケースの損傷発生を防止する必要がある。また、フィードケースにレバーガイドなどの部材を取り付ける場合、安定的に支持させる必要がある。
本発明は、苗送り体に対する連結体の脱着をし易い苗植付装置、あるいは、苗送り体に対する連結体の誤った連結を回避できる苗植付装置、あるいは、フィードケースの油漏れを回避し易い苗植付装置、あるいは、植付アームの空気抜きを有利な状態でできる苗植付装置、あるいは、苗押出しロッドの位置決め衝撃が発生し難い苗植付装置、あるいは、植付アームにおける泥水浸入を効果的に防止できる植付装置、あるいは、フィードケースを強固な状態や、部材支持を強固にできる状態で得られる苗植付装置を提供することを目的としている。
本発明による苗植付装置は、
フィードケースから回転駆動可能に延出され、延出端側が支持部材に相対回転可能に支持された苗横送り軸と、
前記苗横送り軸に相対回転可能に支持され、かつ前記苗横送り軸にスライド可能に外嵌された苗送り体と、
前記苗送り体と前記苗横送り軸とに亘って設けられ、前記苗送り体を前記苗横送り軸の回動力によって往復移送させる横送りカム機構と、
前記苗送り体に設けられた連結座部に一端側が脱着可能に連結され、他端側が苗載台に連結され、前記苗送り体と前記苗載台とを連動連結する連結体とを備え、
前記苗送り体の一端部に設けられたカバー止着部と前記フィードケースとに亘り、前記苗横送り軸を覆う送り軸カバーが取り付けられ、
前記苗送り体の他端部に設けられたカバー止着部と前記支持部材とに亘り、前記苗横送り軸を覆う送り軸カバーが取り付けられ、
前記一端部のカバー止着部と前記連結座部との間隔の苗送り体移動方向での長さ、及び、前記他端部のカバー止着部と前記連結座部との間隔の苗送り体移動方向での長さが、前記カバー止着部の苗送り体移動方向での長さよりも長く設定され、
前記苗送り体の前記一端部及び前記他端部は、前記苗横送り軸に外嵌する内筒部、前記内筒部の外側に位置すると共に前記カバー止着部を有する外筒部、前記内筒部と前記外筒部との間の前記苗送り体の前記苗横送り軸周りの周方向での3箇所で、前記苗送り体の一端部側及び他端部側の前記送り軸カバーが位置する側に向かって開口するように形成された空隙部を備え、
前記苗送り体の上部側に位置する前記連結座部では、前記苗送り体の前記苗横送り軸周りの外表面の一部から、前記苗横送り軸が設けられる前記内筒部の内部まで貫くグリス室が開口し、
前記空隙部のうち、前記苗送り体の下部側に位置する前記空隙部は、前記グリス室と干渉しない位置に形成されて、前記苗横送り軸方向に沿った前記外筒部での全長に亘って延び、
前記空隙部のうち、前記苗送り体の上部側に位置する前記空隙部は、前記苗横送り軸方向に沿った中間部分で行き止まりになることで、前記グリス室と連通しない状態になっている
本発明の構成によると、苗送り体の一端側及び他端側のいずれにおいても、連結座部とカバー止着部との間隔の苗送り体移動方向での長さがカバー止着部の苗送り体移動方向での長さよりも長いので、苗送り体の一端部に取付けられる送り軸カバーと、苗送り体の他端部に取付けられる送り軸カバーとの間に広い作業用スペースを確保でき、連結座部に対する連結体の脱着をするのに工具が送り軸カバーに当たり難いなど、作業し易い。
苗横送り軸に対する送り軸カバーの接触を回避し易いように、送り軸カバーの内径を苗横送り軸の外径よりも相当大きく設定すると、内径が大きい送り軸カバーでも苗送り体に取付けられるように、カバー止着部の外径を大きくする必要がある。カバー止着部の外径を大きくしても、カバー止着部を有する外筒部と苗送り軸に外嵌する内筒部との間に空隙部を形成してあるので、苗送り体を鋳造する場合でも、空隙部が無い状態で鋳造するのに比べ、空隙部によって引けを発生し難くしながら鋳造できる。
従って、本発明によると、連結体を取外して苗送り体において注油するなどの作業を行なうのに、工具が送り軸カバーに触れ難くいなどによって連結体を脱着し易く、能率よく作業できる。送り軸カバーの内径を大きくして送り軸カバーを苗横送り軸に接触し難くできるものでありながら、苗送り体を鋳造する場合でも、引けが生じ難い良好な仕上がり状態で得ることができる。
また、本発明によると、連結座部とカバー止着部との間隔の苗送り体移動方向での長さがカバー止着部の苗送り体移動方向での長さよりも長くなることにより、苗送り体の移動方向での全長が長くなる。苗送り体の全長が長くなっても、苗送り体の移送ストロークが苗載台の移送不足が生じない移送ストロークになる状態で苗送り体を移送操作できる長さを苗横送り軸が元々備えている場合であるとか、苗送り体の内筒部における長さが外筒部における長さよりも長くなっている場合、苗送り体が中立位置に位置する状態でのカバー止着部とフィードケースとの間隔、カバー止着部と支持部材との間隔を短くできる。従って、送り軸カバーの長さを短くできて送り軸カバーの垂れ下がりを発生し難くできる。つまり、送り軸カバーの垂れ下がりによる苗横送り軸への接触を発生し難くできる。
本発明の別の苗植付装置は、
記連結体が前記連結座部に連結された状態で、前記連結体は前記苗送り体の外表面側から前記グリス室の開口を閉じるように構成されている
本第3発明による苗植付装置は、
フィードケースから回転駆動可能に延出された苗横送り軸と、
前記苗横送り軸に相対回転可能に支持され、かつ前記苗横送り軸にスライド可能に外嵌された苗送り体と、
前記苗送り体と前記苗横送り軸とに亘って設けられ、前記苗送り体を前記苗横送り軸の回動力によって往復移送させる横送りカム機構と、
前記苗送り体に設けられた連結座部に一端側が連結され、他端側が苗載台に連結され、前記苗送り体を前記苗載台に連動連結する連結体とを備え、
前記連結座部と前記連結体とを、前記連結座部の苗送り体移動方向での一端側において苗横送り軸周方向に並ぶ一対の連結ボルト、及び、前記連結座部の苗送り体移動方向での他端側において苗横送り軸周方向に並ぶ一対の連結ボルトによって連結するように構成し、
前記一端側における前記一対の連結ボルトの苗横送り軸周方向での配置間隔と、前記他端側における前記一対の連結ボルトの苗横送り軸周方向での配置間隔とが相違している。
本第3発明の構成によると、連結体を設計どおりの取付向きで連結座部に連結しようとすると、連結座部における連結ボルトの配置間隔と、連結体における連結ボルトの配置間隔とが合致し、連結体を連結座部に連結できる。しかし、連結体を設計どおりの取付向きとは異なる取付向きで連結座部に連結しようとすると、連結座部における連結ボルトの配置間隔と、連結体における連結ボルトの配置間隔とが相違し、連結体を連結座部に連結できない。
従って、本第3発明によると、苗送り体に対して連結体が誤った取付向きで連結されることを防止でき、苗載台が適切な移動範囲で往復移送され、苗植付機構に対して適切に苗供給できる。
本第4発明による苗植付装置は、
走行機体からの駆動力が入力され、入力した駆動力を複数の苗植付機構に分配して伝達するフィードケースが備えられ、
前記フィードケースは、潤滑油を貯留するようオイルバス構造に構成され、かつ、機体横方向にフィードケース本体と蓋ケース部とに分割可能に構成され、
前記フィードケース本体と前記蓋ケース部とは、それぞれの周縁部に設けられた連結用フランジ部が連結用フランジ部周方向に並ぶ複数本の連結ボルトによって締め付け連結されることによって連結されるように構成し、
締め付け連結される前記一対の連結用フランジ部の間に金属ガスケットを介装するように構成し、
前記各連結用フランジ部は、連結方向視において円弧形の円弧フランジ部分、及び、当該円弧フランジ部分に連結用フランジ部周方向に並んで位置する複数のボルト孔を備え、
前記各円弧フランジ部分に位置する複数のボルト孔の連結用フランジ部周方向での配列ピッチを、複数のボルト孔のうちの隣り合う一対のボルト孔の中心を通る直線が当該一対のボルト孔の間において、前記円弧フランジ部分のフィードケース内外方向での幅内に位置する配列ピッチに設定してある。
円弧フランジ部分に位置する複数のボルト孔の連結用フランジ部周方向での配列ピッチを広くすると、複数のボルト孔のうちの隣り合う一対のボルト孔の中心を通る直線は、当該一対のボルト孔の間において、円弧フランジ部分からその横幅外に出た箇所を通る。円弧フランジ部分に位置する複数のボルト孔の連結用フランジ部周方向での配列ピッチを狭くすると、複数のボルト孔のうちの隣り合う一対のボルト孔の中心を通る直線は、当該一対のボルト孔の間において、円弧フランジ部分の横幅内に位置する箇所を通る。円弧フランジ部分においては、複数のボルト孔の連結用フランジ部周方向での配列ピッチが狭くなるほど、連結用フランジ部周方向での長さが一定の範囲内において、数多くのボルト孔を設けられる。
つまり、本第4発明の構成によると、円弧フランジ部分に連結用フランジ部周方向に並んで位置するボルト孔の数を多くでき、フィードケース本体の連結用フランジ部と蓋ケース部の連結用フランジ部とを数多くの連結ボルトによって締め付け不足がないように連結できて金属ガスケットのシール機能を良好に発揮させられる。
従って、本第4発明によると、フィードケースをオイルバス構造に構成してケース内に潤滑油を回り易くするものでありながら、フィードケース本体と蓋ケース部との間のシールを精度よくできて油漏れを回避できる。
本第5発明による苗植付装置は、
走行機体からの駆動力が入力され、入力した駆動力を複数の苗植付機構に分配して伝達するフィードケースが備えられ、
前記フィードケースは、機体横方向にフィードケース本体と蓋ケース部とに分割可能に構成され、
前記フィードケース本体と前記蓋ケース部とは、それぞれの周縁部に設けられた連結用フランジ部が連結用フランジ部周方向に並ぶ複数本の連結ボルトによって締め付け連結されることによって連結されるように構成し、
前記各連結用フランジ部は、連結方向視において円弧形の円弧フランジ部分、及び、当該円弧フランジ部分に連結用フランジ部周方向に並んで位置する複数のボルト孔を備え、
前記各円弧フランジ部分に位置する複数のボルト孔の連結用フランジ部周方向での配列ピッチを、複数のボルト孔のうちの隣り合う一対のボルト孔の中心を通る直線が当該一対のボルト孔の間において、前記円弧フランジ部分のフィードケース内外方向での幅内に位置する配列ピッチに設定してある。
円弧フランジ部分に位置する複数のボルト孔の連結用フランジ部周方向での配列ピッチを広くすると、複数のボルト孔のうちの隣り合う一対のボルト孔の中心を通る直線は、当該一対のボルト孔の間において、円弧フランジ部分からその横幅外に出た箇所を通る。円弧フランジ部分に位置する複数のボルト孔の連結用フランジ部周方向での配列ピッチを狭くすると、複数のボルト孔のうちの隣り合う一対のボルト孔の中心を通る直線は、当該一対のボルト孔の間において、円弧フランジ部分の横幅内に位置する箇所を通る。円弧フランジ部分においては、複数のボルト孔の連結用フランジ部周方向での配列ピッチが狭くなるほど、連結用フランジ部周方向での長さが一定の範囲内において、数多くのボルト孔を設けられる。
つまり、本第5発明の構成によると、円弧フランジ部分に連結用フランジ部周方向に並んで位置するボルト孔の数を多くでき、フィードケース本体の連結用フランジ部と蓋ケース部の連結用フランジ部とを数多くの連結ボルトによって締め付け不足が生じないように連結できる。
従って、本第5発明によると、フィードケース本体と蓋ケース部との間のシールを精度よくできて油漏れを回避できる。
本第6発明による苗植付装置は、
苗載台と前記苗載台の下方とに亘って苗植付爪の先端側が回動移動するように駆動され、前記苗植付爪により、前記苗載台から苗を取出し、取出した苗を圃場面に下降搬送して植え付ける植付アームと、
前記植付アームに苗押出し位置と待機位置とに亘ってスライド操作可能に支持され、前記苗植付爪から苗を押し出し操作する苗押出しロッドと、
前記植付アームの壁部に植付アーム外に膨出する状態で設けられた筒形ケース部に内装され、前記苗押出しロッドを前記押出し位置にスライド操作する押出しスプリングと、
前記壁部のうちの前記筒形ケース部に隣り合う部位に形成された空気抜き穴と、
前記空気抜き穴に装着され、空気抜きを許容する空気抜きプラグとが備えられ、
前記空気抜きプラグは、前記空気抜き穴に設けたネジ部に装着される取付ネジ部、及び、前記空気抜きプラグを回転操作するつまみ形の操作部を備えている。
本第6発明の構成によると、空気抜き穴のネジ部と空気抜きプラグの取付ネジとの係合によって空気抜きプラグを植付アームに取付けるので、植付アームの駆動振動や苗押出しロッドのスライドによって発生する空気圧による空気抜きプラグの抜け落ちが発生しないように空気抜きプラブを強固に取付けながら、苗押出しロッドのスライドに伴う空気の抜け出しを空気抜きプラグの空気抜き作用によって可能にできる。
植付けアーム外に膨出する筒形ケース部に隣り合う部位に形成した空気抜き穴に空気抜きプラグを取り付けるので、空気抜きプラグが筒形ケース部に隣り合って位置し、筒形ケース部に空気抜きプラグに対するガード機能を備えさせられる。空気抜きプラグが筒形ケース部に隣り合って位置しても、つまみ形の操作部を容易に操作して取付ネジ部を回転操作できる。
従って、本第6発明によると、苗押出しロッドのスライドに伴う空気抜け出しを可能にして苗押出しロッドを円滑に作動させるものでありながら、空気抜きプラグをネジ止によって容易に抜け落ちないように強固に取付けできる。筒形ケース部によって空気抜きプラグをガードできるものでありながら、工具を使用せずとも容易に空気抜きプラグを脱着できる。
本第7発明による苗植付装置は、
苗載台と前記苗載台の下方とに亘って苗植付爪の先端側が回動移動するように駆動され、前記苗植付爪により、前記苗載台から苗を取出し、取出した苗を圃場面に下降搬送して植え付ける植付アームと、
前記植付アームに苗押出し位置と待機位置とに亘ってスライド操作可能に支持され、前記苗植付爪から苗を押し出し操作する苗押出しロッドと、
前記苗押出しロッドを苗押出し側にスライド操作する押出しスプリングと、
前記植付アームに揺動駆動可能に支持され、前記苗押出しロッドを前記押出しスプリングに抗して前記待機位置に戻し操作する揺動アームと、
前記植付アームに支持され、前記苗押出しロッドが苗押出し側にスライド操作された際、前記揺動アームを受け止めて前記苗押出しロッドを前記苗押出し位置に位置決めする弾性体とが備えられ、
前記弾性体のうちの前記揺動アームに受け止め作用するストッパ部に対して前記揺動アームが位置する側と反対側の部位に、前記植付アームの壁部に向かって開口した空洞部を形成してある。
本第7発明の構成によると、弾性体が揺動アームを受け止めた際、弾性体のうちの空洞部周りの部分が揺動アームによる押圧力を受けて植付アームの壁部に押し付けられるので、弾性体の空洞部周りの部分が変形しながら壁部に圧接され、空洞部の空気が圧縮されながら密封されるので、揺動アームが弾性体に当たった位置で急停止せず、ブレーキを掛けられながら停止する。つまり、弾性体に適度な硬度を備えさせ、揺動アームを受け止めた弾性体に磨滅や異常な変形を生じ難くしながら、苗押出しロッド及び揺動アームの強い停止衝撃の発生を効果的に防止した状態で苗押出しロッドを押出し位置に位置決めできる。
従って、本第7発明によると、苗押出しロッドをスプリングによって苗押出し側にスライド操作するものでありながら、苗押出しロッド及び揺動アームの強い停止衝撃が発生せず、植付アームの内部破損などを発生し難くできる。
本第8発明による苗植付装置は、
苗載台から苗を取出し、取出した苗を圃場面に下降搬送して植え付ける苗植付機構に、
機体横向きのロータ回転軸芯まわりに回転駆動される回転ロータと、
前記回転ロータの両端部に各別に前記ロータ回転軸芯に平行なアーム回転軸芯まわりに回転駆動可能に支持される一対の植付アームと、
前記一対の植付アームそれぞれのボス部に相対回転可能に支持される支軸に亘って取付けられると共に前記各支軸に相対回転不能に連結され、前記支軸の前記植付アームに対する回転を規制する連結杆とが備えられ、
前記一対の植付アームそれぞれにおいて、前記ボス部と前記連結杆との間に、前記支軸と前記ボス部との間に対する蓋部材、及び、前記蓋部材を前記ボス部に押圧する座金部材が装備され、
前記蓋部材は、前記支軸に外嵌する円板部と、前記円板部の周部から前記ボス部に向けて延出され、延出端側が前記ボス部に被さるスカート部とを備え、
前記座金部材は、前記支軸に外嵌する金属製の円板部と、円板部の両側面に付設されたゴム板部とを備えている。
本第8発明の構成によると、蓋部材が座金部材によってボス部に押圧されるので、蓋部材の円板部がボス部の端部に当て付けられ、ボス部の開口を円板部によって閉じることができる。また、ボス部の外周側がスカート部によって覆われ、円板部とボス部との間に泥水などを浸入し難くできる。座金部材における円板部の両側面に付設されているゴム板部を連結杆及び蓋部材に密着させて連結杆と蓋部材との間をシールでき、ボス部と支軸との間への泥水などの浸入を良好に防止できる。
従って、本第8発明によると、ボス部と支軸との間から植付アーム内に泥水などが浸入し難く、植付アームの内部損傷などを回避し易い。
本第9発明による苗植付装置は、
機体横向きのメインフレーム及び前記メインフレームに連結座部によって連結されたフィードケースが備えられ、
前記フィードケースに、走行機体から入力される駆動力を苗植付機構、苗載台横送り駆動機構及び苗縦送り駆動機構に分配伝達する伝動機構、並びに前記苗載台横送り駆動機構の駆動速度を変更する横送り変速機構が収容され、
前記連結座部の機体後方側において、前記フィードケースの横側部から機体横向きに突設され、前記横送り変速機構の変速操作軸を機体横方向にスライド可能に挿通させて支持するボス部が備えられ、
前記横側部から機体横外向きに機体前後方向に沿った補強リブが前記連結座部と前記ボス部との間に突設され、
前記補強リブの前端側が前記連結座部に連結され、前記補強リブの後端側が前記ボス部に連結されている。
本第9発明の構成によると、メインフレームの後方近くにおいて、ボス部と連結座部とが機体前後方向に沿った補強リブによる連結によって補強し合うので、殊にメインフレームから前後方向の曲げ力を受けても強固に対抗できる強度をフィードケースに備えさせられる。
従って、本第9発明によると、補強リブを設けるだけの簡単な構造でありながら、フィードケースの優れた強度によって機体構造が強固なものとなる苗植付装置を得られる。
本第10発明による苗植付装置は、
機体横向きのメインフレーム及び前記メインフレームに連結座部によって連結されたフィードケースが備えられ、
前記フィードケースに、走行機体から入力される駆動力を苗植付機構、苗載台横送り駆動機構及び苗縦送り駆動機構に分配伝達する伝動機構が収容され、
前記連結座部の上方において、前記フィードケースの横側部から機体横向きに突設され、傾斜センサが連結ボルトによって取り付けられる上下一対のセンサ取付座部が備えられ、
前記横側部から機体横外向きに機体上下方向に沿った補強リブが前記上下一対のセンサ取付座部の間に突設され、
前記補強リブの上端側が前記上下一対のセンサ取付座部のうちの上側のセンサ取付座部に連結され、前記補強リブの下端側が前記上下一対のセンサ取付座部のうちの下側のセン取付座部に連結されている。
本第10発明の構成によると、フィードケースのうちの機体横向きのメインフレームに連結される部位の上方箇所に位置し、メインフレームによる支持作用を受けて左右に傾斜する方向の歪みが発生し難い上下一対のセンサ取付座部に傾斜センサを支持させるものである。さらに、上下一対のセンサ取付座部を機体上下方向に沿った補強リブによって連結することによって、上下一対のセンサ取付座部の間に機体上下方向での相対的な位置ずれが生じにくいように補強させ合うことができるので、支持構造の歪みに起因して傾斜センサが検出作動することを回避し易い状態で傾斜センサを支持させることができる。
従って、本第10発明によると、センサ取付座部を合理的な箇所に設けると共に補強リブを設けるだけの簡単な構造でありながら、傾斜センサを不適切な検出がされ難い状態でフィードケースに支持できる。
本第11発明による苗植付装置は、
機体横向きのメインフレーム及び前記メインフレームに連結座部によって連結されたフィードケースが備えられ、
前記フィードケースに、走行機体から入力される駆動力を苗植付機構、苗載台横送り駆動機構及び苗縦送り駆動機構に分配伝達する伝動機構が収容され、
前記フィードケースは、機体横方向にフィードケース本体と蓋ケース部とに分割可能に構成され、
前記フィードケース本体の前面部から機体前方向きに突設され、フィードケース内に対する潤滑油供給路を形成する注油筒部が備えられ、
前記連結座部の上方において、前記前面部から機体前方向きに補強リブが、前記蓋ケース部の連結のために前記フィードケース本体に設けられた連結用フランジ部と、前記注油筒部との間に突設され、
前記補強リブの一端側が前記注油筒部に連結され、前記補強リブの他端側が前記連結用フランジ部に連結されている。
本第11発明の構成によると、連結座部の上方において、注油筒部と連結用フランジ部とが補強リブによる連結によって補強し合うので、メインフレームから接地反力や、苗植付装置部分の荷重を受けても強固に対抗できる強度をフィードケースに備えさせられる。
従って、本第11発明によると、補強リブを設けるだけの簡単な構造でありながら、フィードケースの優れた強度によって機体構造が強固なものとなる苗植付装置を得られる。
本第12発明による苗植付装置は、
機体横向きのメインフレーム及び前記メインフレームに連結座部によって連結されたフィードケースが備えられ、
前記フィードケースに、走行機体から入力される駆動力を苗植付機構、苗載台横送り駆動機構及び苗縦送り駆動機構に分配伝達する伝動機構が収容され、
前記フィードケースの横側部から機体横向きに突設され、前記苗縦送り駆動機構への前記伝動機構の出力軸を機体横方向に挿通させて相対回転可能に支持するボス部が備えられ、
前記横側部から機体横外向きに補強リブが前記連結座部と前記ボス部との間に突設され、
前記補強リブの一端側が前記連結座部に連結され、前記補強リブの他端側が前記ボス部に連結されている。
本第12発明の構成によると、ボス部と連結座部とが補強リブによる連結によって補強し合い、メインフレームからの接地反力や、苗植付装置部分の荷重に強固に対抗できる強度をフィードケースに備えさせられる。
従って、本第12発明によると、補強リブを設けるだけの簡単な構造でありながら、フィードケースの優れた強度によって機体構造が強固なものとなる苗植付装置を得られる。
本第13発明による苗植付装置は、
機体横向きのメインフレーム及び前記メインフレームに連結座部によって連結されたフィードケースが備えられ、
前記フィードケースの横側部から機体横向きに突設され、レバーガイドが連結ボルトによって取り付けられるガイド取付座部が備えられ、
前記横側部と前記ガイド取付座部の下部とにわたって連結され、前記ガイド取付座部を下方から支持するステー部が備えられている。
本第13発明の構成によると、ガイド取付座部のフィードケースによる支持をステー部による補強によって強固にでき、レバーガイドに強いレバー操作力が掛かっても、レバーガイドをガイド取付座部にずれ動き難いように強固に支持できる。
従って、本第13発明によると、ステー部を設けるだけの簡単な構造でありながら、レバーガイドを容易にずれ動かない状態でフィードケースに支持できる。
本第14発明による苗植付装置は、
機体横向きのメインフレーム及び前記メインフレームに連結座部によって連結されたフィードケースが備えられ、
走行機体が備える支持部材に前記フィードケースをローリング可能に連結する機体前後向きのローリング支軸が装着される支軸装着部、及び、前記走行機体からの駆動力を前記フィードケースに入力する機体前後向きの入力軸を挿通させて相対回転可能に支持する入力ボス部が前記フィードケースの前面部に設けられ、
前記支軸装着部におけるフィードケース内側部分と前記入力ボス部におけるフィードケース内側部分とに亘って補強リブが連結されている苗植付装置。
本第14発明の構成によると、支軸装着部が補強リブを介して入力ボス部によって補強されるので、ローリング支軸をフィードケースに強固に支持でき、フィードケースを走行機体の支持部材にスムーズにローリングするように支持できる。
従って、本第14発明によると、苗植付装置を走行機体にスムーズにローリングするように連結できる。
乗用型田植機の全体を示す側面図である。 苗植付装置を示す側面図である。 苗植付装置を示す正面図である。 苗植付装置の主要部を示す平面図である。 苗植付機構を示す断面図である。 植付アームを示す縦断側面図である。 連結杆の連結部を示す断面図である。 空気抜きプラグの全体を示す斜視図である。 弾性体の全体を示す斜視図である。 苗載台横送り駆動機構を示す断面図である。 苗送り体を示す平面図である。 苗送り体を示す縦断面図である。 図11のXIII−XIII断面矢視図である。 連結体及び苗送り体を示す斜視図である。 フィードケースの展開状態での断面図である。 フィードケース及びメインフレームを示す斜視図である。 フィードケースを示す正面図である。 連結用フランジの円弧フランジ部分を示す側面図である。 植付装置フレームの前部を示す左側面図である。 フィードケース本体を示す斜視図である。 植付装置フレームの前部を示す右側面図である。 蓋ケース部を示す斜視図である。 フィードケース本体を示す斜視図である。 フィードケース本体を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係る苗植付装置が装備された乗用型田植機の全体を示す側面図である。図1に示すように、乗用型田植機は、前部側に左右一対の前車輪1,1が装備され、後部側に左右一対の後車輪2,2が装備された走行機体を備えている。走行機体の前部側にエンジン3aを備えた原動部3が設けられ、走行機体は、前車輪1及び後車輪2がエンジン3aからの駆動力によって駆動されて自走するように自走型に構成されている。走行機体の後部側に、運転座席4、前車輪1を操向操作するステアリングハンドル5及び運転ステップ6を備えた搭乗部7が設けられ、走行機体は、搭乗部7に搭乗して操縦するように乗用型に構成されている。走行機体の後部に、6つの苗植付機構11を備えた苗植付装置10が連結されている。走行機体の前部側に、原動部3の両横側に分かれて位置する左右一対の予備苗貯留装置8が設けられている。走行機体における運転座席4の両横側と後側とに亘る箇所に、苗植付装置10の苗載台12に苗を供給する作業に主として使用する後部ステップ9が設けられている。
苗植付装置10は、機体から後方側に上下揺動可能に延出されたリンク機構20の延出端部に支持され、リンク機構20が油圧シリンダで成る昇降シリンダ21によって揺動操作されることにより、苗植付装置10の下部に位置する接地フロート13が圃場面に下降して接地した下降作業状態と、接地フロート13が圃場面から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降操作される。
乗用型田植機は、苗植付装置10を下降作業状態に下降させて機体を走行させることにより、苗植付装置10によって6条植えが可能な苗植作業を行なう。
苗植付装置10について説明する。
図2は、苗植付装置10を示す側面図である。図3は、苗植付装置を示す正面図である。図4は、苗植付装置10の主要部を示す平面図である。図2,3,4に示すように、苗植付装置10は、リンク機構20の延出端部に備えられた支持部材22に前端部が連結された植付装置フレーム14を備えている。植付装置フレーム14は、走行機体の機体横方向(以下、単に機体横方向と称する。)に長いメインフレーム15、メインフレーム15の機体横方向での中間部に連結されたフィードケース16、メインフレーム15から走行機体の機体後方向き(以下、単に機体後方向きと称する。)に延出され、機体横方向に間隔を空けて並ぶ3つの植付駆動ケース17を備えている。メインフレーム15は、図16,19に示されるように、縦断面形状が矩形の鋼管部材によって構成されている。
図2,19に示すように、フィードケース16と、支持部材22の下部に設けられた支持部22aとは、フィードケース16の上端側の前面部に連結された機体前後向きのローリング支軸18を介して相対回転可能に連結され、植付装置フレーム14は、ローリング支軸18の機体前後向き軸芯をローリング軸芯としての自由ローリングが可能に走行機体に支持されている。従って、苗植付装置10は、走行機体が圃場における硬盤部の凹凸や左右傾斜によって左右に傾斜しても、泥土面に対する接地フロート13の接地によって走行機体に対してローリングし、左右の苗植付機構11による苗植え深さを同一又はほぼ同一にする。
3つの植付駆動ケース17それぞれの後端部の両横側部に苗植付機構11が駆動可能に支持されている。植付装置フレーム14の前部側の上方に、各苗植付機構11に苗供給する苗載台12が設けられている。苗載台12は、下端側ほど機体後方側に位置する傾斜姿勢で支持されている。植付装置フレーム14の下部に、3つの接地フロート13が機体横方向に間隔を空けて並ぶ配置で設けられている。
苗植付機構11について説明する。
図5は、苗植付機構11を示す断面図である。図2,4,5に示すうように、各苗植付機構11は、植付駆動ケース17の横側部に機体横向きのロータ支軸30aを介して回転駆動可能に支持された機体側面視界でほぼ長方形の回転ロータ30と、回転ロータ30の両端部に各別に機体横向きのアーム支軸31aを介して回転駆動可能に支持された一対の植付アーム31とを備えている。図6に示すように、各植付アーム31の先端部に爪取付座部31bが設けられ、爪取付座部31bに苗植付爪32が連結ボルト32aによって脱着可能に取り付けられている。
回転ロータ30は、フィードケース16から植付駆動ケース17に入力される駆動力によってロータ支軸30aが回転駆動されることにより、ロータ支軸30aの機体横向きの軸芯で成るロータ回転軸芯30bまわりに回転駆動される。一対の植付アーム31は、回転ロータ30が回転駆動されることにより、ロータ回転軸芯30bまわりに公転する。一対の植付アーム31は、回転ロータ30に内装された歯車式の植付アーム駆動機構33がロータ支軸30aの駆動力によって駆動されてアーム支軸31aを回転駆動することにより、アーム支軸31aの機体横向き軸芯で成り、ロータ回転軸芯30bに平行なアーム回転軸芯31cまわりに回転ロータ30に対して自転するように回転駆動される。
図6に示すように、一対の植付アーム31それぞれは、先端部に位置するロッド支持部31dにスライド可能に支持された苗押出しロッド34を備えている。苗押出しロッド34の先端部には、苗押出し操作部34aが設けられている。苗押出しロッド34は、植付アーム31の内部に設けられた押出しスプリング41などを備えたロッド操作機構40により、苗押出し操作部34aが苗植付爪32の先端側に位置した苗押出し位置と、苗押出し操作部34aが苗押出し位置から苗植付爪32の基端側に後退した待機位置とに亘り、苗植付爪32と平行又はほぼ平行にスライド操作される。苗押出しロッド34は、苗押出し位置に操作されると、苗植付爪32の先端部が保持している苗の根部を苗押出し操作部34aによって押圧して、苗を苗植付爪32から押出し操作する。苗押出しロッド34は、待機位置に操作されると、苗植付爪32の先端部による苗取出し及び苗保持を可能にする。
従って、各苗植付機構11は、回転ロータ30が回転駆動されることにより、一対の植付アーム31それぞれの苗植付爪32の先端側が苗載台12の下端側と圃場面との間を回動移動し、一対の植付アーム31の苗植付爪32が、交互に、苗載台12に載置されたマット状苗の下端部から一部を植付苗として取出し、取出した植付苗を保持して圃場面に下降して泥土部に植付け、植付後に上昇して苗載台12の下端側に戻る苗植え運動を行なう。
各苗植付機構11は、苗植運動に伴ってロッド操作機構40を作動させ、苗植付爪32が苗植付をする際、苗押出しロッド34を押出し位置に操作して、苗を苗植付爪32から泥土部に押し出し、苗植付爪32が苗植付を終えて上昇する際、苗押出しロッド34を待機位置に戻し操作して、苗植付爪32による苗の持ち上げを防止し、この後、苗植付爪32が次の苗植付けを行なうまでの間、苗押出しロッド34を待機位置に保持し、苗植付爪32による苗取出し及び苗保持を可能にする。
ロッド操作機構40について詳述する。
図5,6に示すように、ロッド操作機構40は、植付アーム31の内部に設けられた押出しスプリング41、揺動アーム42、操作カム43、及び弾性体44を備えている。
植付アーム31の後部側の壁部31rに植付アーム外に膨出する状態の筒形ケース部35が設けられている。押出しスプリング41は、苗押出しロッド34の基端側に設けられたスプリング受け部34bと、筒形ケース部35の膨出側端部35aとの間に介装した状態で筒形ケース部35に内装されている。押出しスプリング41は、筒形ケース部35の膨出側端部35aを反力点として苗押出しロッド34のスプリング受け部34bを押圧操作することにより、苗押出しロッド34を苗押出し側にスライド操作する。
揺動アーム42は、支軸42aを介して植付アーム31の左右の側壁部に揺動可能に支持されている。揺動アーム42の先端部と苗押出しロッド34とが連結部材45によって連動連結されている。揺動アーム42の基部から被操作アーム部42bが操作カム43に向けて延出されている。被操作アーム部42bは、苗植付機構11の苗植運動に伴い、植付アーム31がアーム回転軸芯31cまわりの回転ロータ30に対して揺動することにより、操作カム43の周りを移動して操作カム43のカム周面43aに位置したり、カム周面43aから外れたりする。
従って、ロッド操作機構40は、操作カム43によって揺動操作される揺動アーム42と、押出しスプリング41とにより、苗押出しロッド34を押出し位置と待機位置とに亘ってスライド操作し、かつ苗押出しロッド34を待機位置に維持操作する。
すなわち、苗植付爪32が苗植付をする際、植付アーム31の回転ロータ30に対する自転のために被操作アーム部42bがカム周面43aから外れ、揺動アーム42が操作カム43による支持を受けないことにより、押出しスプリング41が揺動アーム42を支軸42aのまわりに揺動操作しながら、苗押出しロッド34を押出し位置にスライド操作する。
苗植付爪32が苗植付を終えて上昇するに伴い、植付アーム31の回転ロータ30に対する自転のために被操作アーム部42bがカム周面43aに乗り上がって揺動アーム423が操作カム43による揺動操作を受けることにより、揺動アーム42が苗押出しロッド34を押出しスプリング41に抗して待機位置に戻し操作する。
苗植付爪32が苗植付を終えてから次の苗植付を行なうまでの間、被操作アーム部42bがカム周面43aに位置して操作カム43が揺動アーム42を押出しスプリング41に抗して揺動操作する状態を維持するので、揺動アーム42が苗押出しロッド34を押出しスプリング41に抗して待機位置に維持する。
図9は、弾性体44の全体を示す斜視図である。図6に示すように、弾性体44は、植付アーム31の前部側の壁部31fに設けられた支持部36の内側に基部44aが嵌め込まれて挟持されている。基部44aの外周面に突設された環状の突条44bが支持部36による挟持による弾性変形により、支持部36による支持を強固にしている。
弾性体44は、支持部36から揺動アーム側に突出したストッパ部44cを備え、苗押出しロッド34が押出しスプリング41によってスライド操作された際、揺動アーム42に設けられた位置決め部42cをストッパ部44cによって受け止めて、苗押出しロッド34を押出し位置に位置決めするように構成してある。
弾性体44のうちのストッパ部44cに対して揺動アーム42が位置する側とは反対側の部位に空洞部44dを設けてある。空洞部44dの形状は、壁部31fに向かって開口した形状に形成してある。弾性体44は、苗押出しロッド34及び揺動アーム42の停止衝撃を効果的に緩和させながら苗押出しロッド34を押出し位置に位置決めする。
すなわち、弾性体44がストッパ部44cによって揺動アーム42を受け止めると、弾性体44のうちの空洞部周りの部分が揺動アーム42による押圧力によって壁部31fに押し付けられ、空洞部周りの部分が変形しながら壁部31fに圧接され、空洞部44dの空気が圧縮されながら密封される。これにより、揺動アーム42がストッパ部44cに当たった位置で急停止せずに空洞部分の弾性変形によってブレーキを掛けられ、空洞部周りの部分が変形した後に停止する。
操作カム43を相対回転不能に支持する支軸46が植付アーム31に設けられたボス部37に相対回転可能に支持され、操作カム43は、アーム回転軸芯31cと同一の軸芯である支軸46の軸芯まわりに植付アーム31に対して回転し得る構造になっている。しかし、一対の植付アーム31に亘って設けられた連結杆47により、操作カム43の植付アーム31に対する回転が規制され、揺動アーム42を操作カム43によって所定どおり揺動操作できるように構成されている。
すなわち、連結杆47は、一方の植付アーム31における支軸46のうちのボス部37から植付アーム外に突出している端部46aと、他方の植付アーム31における支軸46のうちのボス部37から植付アーム外に突出している端部46aとに亘って取り付けられ、各支軸46に装着されたナット48(袋付きナット)によって外れ止めされている。図7に示すように、各支軸46の端部46aの縦断面形状が矩形に形成され、連結杆47の支軸46に対する取付孔の形状が支軸46の端部46aの縦断面形状に相似した矩形に形成されているので、連結杆47は、各支軸46に対して相対回転不能に連結されている。
従って、連結杆47は、一対の植付アーム31の支軸46を相対回転不能に連結し、これにより、一対の植付アーム31それぞれにおいて、支軸46の植付アーム31に対する回転を規制し、操作カム43を植付アーム31と共に回転しないように規制している。
図5,7に示すように、一対の植付アーム31それぞれにおいて、ボス部37と連結杆47との間に蓋部材50及び座金部材51を介装し、ボス部37と支軸46との間への泥水などの浸入を防止するように構成されている。
すなわち、蓋部材50は、支軸46に外嵌する円板部50aと、円板部50aの周部からボス部37に向けて延出されたスカート部50bとを備えている。座金部材51が連結杆47を介して付与されるナット48の締め付け力によって蓋部材50をボス部37に押圧する。これにより、蓋部材50は、円板部50aをボス部37の端部に当て付けて、ボス部37の開口を円板部50aによって塞ぎ、スカート部50bをボス部37に被せて、スカート部50bによって円板部50aとボス部37との間へ泥水を浸入し難くする。
座金部材51は、支軸46に外嵌する金属製の円板部51aと、円板部51aの両側面に付設されたゴム板部51bとを備え、連結杆47を介して付与されるナット48の締め付け力によって連結杆47及び蓋部材50にゴム板部51bを密着させて、連結杆47と蓋部材50との間をシールする。
ナット48と連結杆47との間にゴム付き座金52を介装してある。ゴム付き座金52は、支軸46に外嵌する金属製の円板部と、この円板部の両側面に付設されたゴム板部とを備え、ナット48による締め付け力によってゴム板部をナット48及び連結杆47に密着させて、ナット48と連結杆47との間をシールする。
植付アーム31のうちの筒形ケース部35に隣り合う部位に空気抜き穴53を設け、空気抜き穴53に空気抜きプラグ54を取付け、苗押出しロッド34が待機位置にスライド操作されるに伴って植付アーム31の内部から空気が抜け出ることを可能にしてある。
図8は、空気抜きプラグ54の全体を示す斜視図である。図6,8に示すように、空気抜きプラグ54は、一端側に設けられた雄ネジ形のネジ部54a、及び、他端側に設けられたつまみ形の操作部54bを備えている。空気抜きプラグ54の全体を成型した樹脂材によって構成してある。
つまり、空気抜きプラグ54は、操作部54bによって空気抜きプラグ54の全体を回転操作してネジ部54aを回転操作し、空気抜き穴53に設けられている雌ネジ形のネジ部53aにネジ部54aを装着することによって空気抜き穴53に取り付けることができ、空気抜き穴53のネジ部53aからネジ部54aを離脱させることによって空気抜き穴53から取り外すことができる。
空気抜きプラグ54は、空気抜き穴53に取り付けられた状態において、空気抜きプラグ54のネジ部54aと空気抜き穴53のネジ部53aとの間に隙間を形成し、この隙間を空気吸排路として、苗押出しロッド34のスライド操作に伴う植付アーム31の外部への空気抜き及び内部への空気吸引を行なう。
苗載台12による苗植付機構11への苗供給について説明する。
図2に示すように、苗載台12には、6つの苗植付機構11に供給するマット状苗を機体横方向に並べて載置する6つの苗載置部が備えられている。苗載台12は、植付駆動ケース17の上方に設けられ、苗載台12の下端側に支持作用する機体横方向に長いガイドレール55と、メインフレーム15から上方向きに立設され、苗載台12の上端側に支持作用する苗台支持フレーム56とにより、機体横方向にスライド可能に支持されている。苗台支持フレーム56は、左右一対の支柱部の上端側に架設された機体横向きの支持フレーム56a、支持フレーム56aの複数個所に支持アームを介して回転可能に支持された支持ローラ56bを備えている。苗台支持フレーム56は、苗載台12の裏面側に固定され、縦断面形状が下向きに開口するU字状に形成された上ガイドレール57の内部を複数の支持ローラ56bによって支持するように構成されている。
苗載台12は、フィードケース16と苗載台12の下端側とに亘って設けられた苗載台横送り駆動機構60によって苗植付機構11の苗植え運動に連動させて機体横方向に往復移送されるように構成してある。すなわち、苗植付機構11がガイドレール55に設けられた苗取出し口において、苗載置部に載置されたマット状苗の下端部から一部を植付苗として取出すように、かつ苗植付機構11によるこの苗取出しがマット状苗の下端部の横方向での一端側から他端側に順次に行われるように、苗載台12は、各苗載置部のマット状苗を苗植付機構11に対して機体横方向に移送する。
図2に示すように、苗載台12の各苗載置部の下端側に、マット状苗を苗植付機構11に向けて縦送りする苗縦送りベルト70を設けてある。各苗縦送りベルト70は、苗載台12が横移送の左右のストロークエンドに至った際、フィードケース16と苗載台12の下端側とに亘って設けられた苗縦送り駆動機構71によって駆動され、苗植付機構11がマット状苗から取出す苗の苗縦方向での長さに相当する長さだけマット状苗を苗植付機構11に向けて縦送りするように構成してある。
苗載台横送り駆動機構60について説明する。
図10は、苗載台横送り駆動機構60を示す断面図である。図4,10に示すように、苗載台横送り駆動機構60は、フィードケース16から機体横外側向きに回転駆動可能に延出され苗横送り軸61と、苗横送り軸61に支持された苗送り体62とを備えている。苗横送り軸61の延出端側は、メインフレーム15に固定された支持部材63に相対回転可能に支持されている。苗送り体62は、苗横送り軸61に相対回転可能に外嵌され、かつ苗横送り軸61にスライド可能に支持されている。
苗横送り軸61の周面に形成された螺旋移送溝64を備えた横送りカム機構65が苗横送り軸61と苗送り体62とに亘って設けられている。横送りカム機構65は、苗送り体62に支持された送り駒体66を備えている。送り駒体66には、螺旋移送溝64にスライド可能に入り込んだ受動爪が備えられている。螺旋移送溝64には、受動爪に対して左向きに移送操作する左向き送りの螺旋溝部と、受動爪に対して右向きに移動操作する右向き送りの螺旋溝部とが苗横送り軸61の両端側で接続する状態で備えられている。
つまり、横送りカム機構65は、苗横送り軸61の回動力と、螺旋移送溝64による受動爪を介しての送り駒体66の往復移送とにより、苗送り体62を苗横送り軸61に沿わせて往復移送させる。
苗送り体62は、苗送り体62の移動方向での中間部と、苗載台12の裏面側に設けられた操作部材67とに亘って連結された連結体68によって、苗載台12に連動連結されている。操作部材67は、苗載台12の裏面側に備えられた苗載台フレーム12aに固定されている。
従って、苗載台横送り駆動機構60は、苗横送り軸61がフィードケース16からの駆動力によって回転駆動されることにより、苗送り体62を横送りカム機構65の作用によって苗横送り軸61に沿わせて往復移送し、苗送り体62によって連結体68を介して苗載台12を左右に往復移送する。
苗送り体62の一端部と支持部材63とに亘り、苗横送り軸61を覆う筒状の送り軸カバー80が取り付けられている。苗送り体62の他端部とフィードケース16のボス部61aとに亘り、苗横送り軸61を覆う筒状の送り軸カバー80が取り付けられている。各送り軸カバー80の苗送り体側の端部は、苗送り体62の一端部及び他端部に設けられたカバー止着部81に固定されている。
図10,11,12に示すように、苗送り体62の各カバー止着部81は、苗送り体62の外周面に形成された環状溝によって構成され、送り軸カバー80の内周面に設けられた取付け突条が嵌め込まれ、巻き付けバンド82による締め付け力によって取付け突条の抜け止めがされることによって送り軸カバー80の端部を保持するように構成されている。
各送り軸カバー80は、移送される苗送り体62の引張り操作によって伸長操作されるように、かつ、移送される苗送り体62の押圧操作によって短縮操作されるように、伸縮可能に構成されている。各送り軸カバー80は、具体的には、蛇腹カバーによって構成されている。
苗送り体62と苗載台12とを連動連結する連結構造について詳述する。
図10,14に示すように、苗送り体62と苗載台12とを連動連結する連結体68は、苗送り体側の板状の連結部68aと、苗送り体側の連結部68aから立ち上がった苗載台側の連結部68bとを備えている。苗送り体側の連結部68aは、苗送り体62に設けられた連結座部83に4本の連結ボルト84によって脱着可能に連結するように構成されている。苗載台側の連結部68bは、苗送り体移動方向に沿った方向の連結ボルト86によって苗載台12の操作部材67に脱着可能に連結するように構成されている。
図11は、苗送り体62を示す平面図である。図12は、苗送り体62を示す縦断面図である。図10,11,12に示すように、連結座部83は、苗送り体62のうちの一端側のカバー止着部81と他端側のカバー止着部81との間に、各カバー止着部81に対して間隔Dを空けて位置する配置で設けてある。連結座部83と各カバー止着部81との間隔Dの苗送り体移動方向での長さL1を、カバー止着部81の苗送り体移動方向での長さL2よりも長く設定してある。従って、連結座部83とカバー止着部81との間隔D、及びカバー止着部81の長さが同じであるとか、連結座部83とカバー止着部81との間隔Dがカバー止着部81よりも短いものに比べ、苗送り体62の一端部に取付けられる送り軸カバー80と、苗送り体62の他端部に取付けられる送り軸カバー80との間隔を広くできる。
連結座部83に、送り駒体66を支持させる支持孔87、及び、グリス室88が開口している。連結体68の苗送り体側の連結部68aの形状を支持孔87及びグリス室88の開口を閉じる形状に形成し、苗送り体側の連結部68aに支持孔87及びグリス室88を閉じる蓋機能を備えてある。
連結座部83に設けられた4本の連結ボルト84のためのボルト孔89の配置は、図11に示す配置に設定されている。
すなわち、4つのボルト孔89のうちの一対のボルト孔89が連結座部83の苗送り体移動方向での一端側に苗横送り軸周方向に並んで位置し、4つのボルト孔89のうちの他の一対のボルト孔89が連結座部83の苗送り体移動方向での他端側に苗横送り軸周方向に並んで位置する配置に設定してある。さらに、連結座部83の一端側に位置する一対のボルト孔89の苗横送り軸周方向での配置間隔L3が、連結座部83の他端側に位置する一対のボルト孔89の苗横送り軸周方向での配置間隔L4よりも長い配置に設定してある。
つまり、連結体68の苗送り体側の連結部68aと連結座部83とを連結するのに、連結座部83の苗送り体移動方向での一端側において、一対の連結ボルト84を苗横送り軸周方向に配置間隔L3で並ぶ配置で連結部68aと連結座部83とに亘って装着し、連結座部83の苗送り体移動方向での他端側において、一対の連結ボルト84を苗横送り軸周方向での一端側の配置間隔L3よりも狭い配置間隔L4で並ぶ配置で連結部68aと連結座部83とに亘って装着するように構成してある。
従って、連結部68aを設計どおりの取付向きで連結座部83に連結しようとすると、連結座部83における連結ボルト84の苗横送り軸周方向での配置間隔と、連結部68aにおける連結ボルト84の苗横送り軸周方向での配置間隔とが合致し、連結部68aを連結座部83に連結できる。しかし、連結部68aを設計どおりの取付向きとは逆の取付向きで連結座部83に連結しようとすると、連結座部83における連結ボルト84の苗横送り軸周方向での配置間隔と、連結部68aにおける連結ボルト84の苗横送り軸周方向での配置間隔とが相違し、連結部68aを連結座部83に連結できない。
図13は、図11のXIII−XIII断面矢視図である。図10,12,13に示すように、苗送り体62は、一端部及び他端部において、苗横送り軸61に外嵌する内筒部62a、カバー止着部81を有する外筒部62b、内筒部62aと外筒部62bとの間に形成され、送り軸カバー80が位置する側に向かって開口した空隙部62cを備えた状態に構成されている。従って、苗送り体62を鋳造によって製作する場合、空隙部62cを備えないものに比べ、引けが生じ難い。
図13に示すように、空隙部62cは、苗送り体62の周方向での3箇所に形成されている。3箇所のうちの苗送り体62の下部側に位置する2つの空隙部62cは、外筒部62bでの全長に亘っている。図11,12に示すように、内筒部62aは、送り軸カバー80が位置する側に外筒部62bよりも長く延びている。
苗縦送り駆動機構71について説明する。
図4に示すように、苗縦送り駆動機構71は、フィードケース16から苗横送り軸61が延出する側とは反対の機体横外側向きに回転駆動可能に延出された縦送り駆動軸72と、苗載台12に揺動操作可能に支持されたベルト駆動アーム73とを備えている。縦送り駆動軸72の延出端側は、メインフレーム15に支持された支持部材74に相対回転可能に支持されている。
縦送り駆動軸72は、フィードケース16からの駆動力によって回転駆動され、左端側及び右端側に相対回転不能に設けられた伝動アーム75を回転駆動する。ベルト駆動アーム73は、各苗載置部の苗縦送りベルト70が巻回されたベルト駆動輪体に伝動可能に構成されている。
従って、苗縦送り駆動機構71は、苗載台12が横移送のストロークエンドに到達すると、伝動アーム75とベルト駆動アーム73との当接によって苗縦送りベルト70を駆動する。
すなわち、苗載台12が横移送の左のストロークエンドに到達すると、ベルト駆動アーム73と左の伝動アーム75とが当接し、ベルト駆動アーム73が左の伝動アーム75によって待機位置から設定回転角度だけ駆動され、各ベルト駆動輪体に駆動力を伝達して各苗縦送りベルト70を駆動する。苗載台12が横移送の右のストロークエンドに到達すると、ベルト駆動アーム73と右の伝動アーム75とが当接し、ベルト駆動アーム73が右の伝動アーム75によって待機位置から設定回転角度だけ駆動され、各ベルト駆動輪体に駆動力を伝達して各苗縦送りベルト70を駆動する。
図15に示すように、フィードケース16には、エンジン3aからの駆動力を苗植付機構11、苗載台横送り駆動機構60及び苗縦送り駆動機構71に分配伝達する伝動機構90が収容されている。伝動機構90について説明する。
図15に示すように、伝動機構90は、フィードケース16の前面部から機体前方向きに突出し、エンジン3aからの駆動力が回転伝動軸91(図1,19参照)を介して伝達される入力軸92を備え、入力軸92の駆動力を、入力軸ギヤ93及び伝動軸ギヤ94を介して分配伝動軸95に伝達し、分配伝動軸95から横送り変速機構96と植付分配伝動軸97とに分配して伝達し、苗横送り変速機構96の変速出力軸96aの駆動力を、苗載台横送り駆動機構60の苗横送り軸61と苗縦送り駆動機構71の縦送り駆動軸72とに分配して伝達するように構成されている。植付分配伝動軸97は、分配伝動軸95からの駆動力を3つの植付駆動ケース17に分配伝達するものである。
分配伝動軸95から植付分配伝動軸97への伝動は、分配伝動軸95に相対回転不能に設けられた伝動ギヤ95aと、伝動ギヤ95aに咬み合った中継伝動ギヤ98と、中継伝動ギヤ98に咬み合った状態で植付分配伝動軸97に相対回転不能に支持された出力ギヤ99とによって行われる。
変速出力軸96aから縦送り駆動軸72への伝動は、変速出力軸96aに相対回転不能に設けられた伝動ギヤ100と、伝動ギヤ100に咬み合った出力ギヤ101と、出力ギヤ101に相対回転不能に設けられた出力軸102と、出力軸102を縦送り駆動軸72に連動連結している連結軸103とによって行なわれる。
横送り変速機構96は、入力軸としての分配伝動軸95と変速出力軸96aとに亘って設けられた4対のギヤ対を備え、分配伝動軸95の駆動力を4対のギヤ対によって回転速度が4段階に異なる駆動力に変速して変速出力軸96aに伝達するように構成されている。従って、横送り変速機構96は、苗載台横送り駆動機構60による苗載台12の横送り速度を変更し、苗植付機構11による取出し苗の苗載台横方向(マット状苗横幅方向)での長さを変更する。
横送り変速機構96は、フィードケース16の横側壁部に貫設された変速操作軸104を備え、変速操作軸104を変速レバー105(図4参照)によってスライド操作することによって変速できる。すなわち、変速操作軸104がスライド操作されると、変速操作軸104から延出されたシフター106がシフトキー107をスライド操作し、シフトキー107が4対のギヤ対のいずれか一つにおける分配伝動軸側のギヤを分配伝動軸95に対して相対回転可能な状態から相対回転不能な状態に切換える。
フィードケース16について説明する。
図16,17,19,21に示すように、フィードケース16は、前部側の下部に設けられた左右一対の連結座部110を備え、左右一対の連結座部110によってメインフレーム15に連結するよう構成されている。
すなわち、図19に示すように、左の連結座部110は、空隙を挟んで前後に並ぶ前側座部110aと後側座部110bとを備え、前側座部110aがメインフレーム15の上面部に連結ボルトによって締め付け連結され、後側座部110bが連結部材111によってメインフレーム15の後面部に連結されることにより、メインフレーム15に連結される。連結部材111は、上端部が後側座部110bに連結ボルトによって締め付け連結され、下端部がメインフレーム15に連結ボルトによって締め付け連結されることにより、後側座部110bとメインフレーム15とを連結する。
図21に示すように、右の連結座部110は、前側座部110a及び、前側座部110aよりも下方に位置した後側座部110bを備え、前側座部110aがメインフレーム15の上面部に連結ボルトによって締め付け連結され、後側座部110bがメインフレーム15の後面部に連結ボルトによって締め付け連結されることにより、メインフレーム15に連結される。
図16,17,19に示すように、フィードケース16は、前面部に機体上下方向に並ぶ配置で設けられた入力ボス部112と支軸装着部113とを備え、入力ボス部112によって入力軸92を支持するように構成され、支軸装着部113によってローリング支軸18を支持するように構成されている。詳述すると、入力ボス部112は、入力軸92に外嵌するベアリグを介して入力軸92を相対回転可能に支持するように構成され、かつ、入力軸92を貫通させてフィードケース16の内外に亘って位置させるように構成されている。図16に示すように、支軸装着部113は、ローリング支軸18の基部に設けられたフランジ部18aが複数本の連結ボルト18bによって機体前方側から締め付け連結されることにより、ローリング支軸18を支持するように構成されている。
図23に示すように、支軸装着部113におけるフィードケース内面側部分113aと、入力ボス部112におけるフィードケース内面側部分112aと亘り、補強リブ114が連結されている。
図16,17に示すように、フィードケース16の前面部に、入力ボス部112の横側方に配置した注油筒部115が設けられている。図23に示すように、注油筒部115は、フィードケース16の内外部を連通させる中空形状に形成されており、フィードケース16の外部から内部に潤滑油を供給する機体前後方向の潤滑油供給路115aを形成している。通常時は、注油筒部115の外側端部に潤滑油供給路115aを閉じる脱着可能なプラグ116を装着しておく。
図17,24に示すように、右の連結座部110の上方において、かつ、フィードケース16のうちのフィードケース本体16Aに設けられた連結用フランジ部140と注油筒部115との間において、フィードケース16の前面部から補強リブ117が機体前方側に突設されている。補強リブ117は、注油筒部115と連結用フランジ部140とに亘って連結されている。
図17,21,22に示すように、フィードケース16は、右の横側部から機体横向きに延出された上下一対のガイド取付座部118を備え、上下一対のガイド取付座部118によってレバーガイド119を支持するように構成されている。詳述すると、上下一対のガイド取付座部118は、レバーガイド119に備えられた左右一対の取付脚部119aのうちの左の取付脚部119aが連結ボルトによって機体横方向から締め付け連結されることにより、レバーガイド119を支持するように構成されている。右の取付脚部119aは、メインフレーム15に支持されるように構成されている。
上側のガイド取付座部118の下部と、下側のガイド取付座部118の上部と、フィードケース16の横側部とに亘って上側のステー部120を連結し、下側のガイド取付座部118の下部と、フィードケース16の横側部とに亘って下側のステー部121を連結し、上下一対のガイド取付座部118が上下のステー部120,121によって補強されるように構成してある。
すなわち、上側のガイド取付座部118は、上側のステー部120によって下方から支持される。下側のガイド取付座部118は、上側のステー部120によって上方から支持され、かつ、下側のステー部121によって下方から支持される。上下のガイド取付座部118は、上側のステー部120による連結によって支持し合う。
レバーガイド119は、苗植付機構11による苗植え深さを調節する植付深さ調節レバー122(図3参照)、及び、苗植付機構11による取出し苗の苗縦送り方向での大きさを調節する取り量調節レバー123(図3参照)に案内作用し、かつ、植付け深さ調節レバー122及び取り量調節レバー123を調節位置に保持するものである。植付け深さ調節レバー122は、接地フロート13の後端側を昇降操作可能に支持する支持アーム124(図2参照)の回転支点軸125(図19参照)から相対回転不能に延出され、回転支点軸125を回転操作して支持アーム124を揺動操作し、接地フロート13の植付装置フレーム14に対する取付高さを変更する。図21に示すように、回転支点軸125は、フィードケース16の横側部に設けられた支持部126(図22参照)から延出された支持部材127に回転可能に支持されている。
図17,19に示すように、フィードケース16は、連結座部110の後方において、左側の横側部から機体横向きに突設された変速用のボス部128を備え、変速用のボス部128によって横送り変速機構96の変速操作軸104をスライド可能に支持するように構成してある。変速用のボス部128は、変速操作軸104を挿通させてフィードケース16の内外に亘って位置するように支持している。
変速用のボス部128と左の連結座部110との間に機体前後方向に沿った補強リブ129がフィードケース16の左側の横側部から機体横方向に突設されている。補強リブ129の前端側が連結座部110に連結され、補強リブ129の後端側が変速用のボス部128に連結され、フィードケース16を補強リブ129によって補強されている。
図17,19に示すように、フィードケース16は、連結座部110の上方において、フィードケース16の上端側における横側部から機体左横向きに突設された上下一対のセンサ取付座部130を備え、上下一対のセンサ取付座部130によって傾斜センサ131を支持するように構成されている。詳述すると、各センサ取付座部130は、傾斜センサ131に備えられた取付部131aが連結ボルトによって機体横方向から締め付け連結されることにより、傾斜センサ131を支持するように構成されている。
上下一対のセンサ取付座部130の間に機体上下方向に沿った補強リブ132がフィードケース16の横側壁部から機体横外向きに突設されている。補強リブ132の上端側が上側のセンサ取付座部130に連結され、補強リブ132の下端側が下側のセンサ取付座部130に連結されている。上下一対のセンサ取付座部130のフィードケース16による支持強度が補強リブ132によって高められている。
傾斜センサ131は、苗植付装置10の左右傾斜を検出し、検出情報をローリング操作機構133(図3参照)に出力するように構成されている。ローリング操作機構133は、苗載台12の左右両端側にスプリング134を介して連結された操作部材(図示せず)、及び、操作部材を操作する電動モータ136を備え、傾斜センサ131からの検出情報を基に、電動モータ136を制御し、苗載台12の下降側を引き上げ操作するように操作部材を操作し、苗載台12の移送による苗植付装置10の左右傾斜を抑制する。
図17,21に示すように、フィードケース16は、横側部から機体横向きに突設された苗縦送り用のボス部137を備え、苗縦送り用のボス部137により、苗縦送り駆動機構71への出力軸102を回転可能に支持するように構成してある。詳述すると、ボス部137は、出力軸102に外嵌するベアリングを介して出力軸102を相対回転可能に支持するように構成され、かつ、出力軸102を挿通させて支持するように構成されている。
苗縦送り用のボス部137と連結座部110との間に補強リブ138がフィードケース16の横側部から機体横外向きに突設されている。補強リブ138の一端側がボス部137に連結され、補強リブ138の他端側が連結座部110に連結されている。フィードケース16が補強リブ138によって補強されている。
図15は、フィードケース16の展開状態での断面図である。図15に示すように、フィードケース16は、伝動機構90のうちの横送り変速機構96などを収容するフィードケース本体16Aと、フィードケース本体16Aの開口を閉じる蓋ケース部16bとに分割面Aで機体横方向に分割可能に構成されている。
図23に示す如くフィードケース本体16Aの開口の周縁部に開口全周囲に亘る環状の連結用フランジ部140を設け、図21,22に示す如く蓋ケース部16Bの周縁部に蓋ケース部16Bの全周に亘る環状の連結用フランジ部141を設け、フィードケース本体16Aと蓋ケース部16Bとは、それぞれの連結用フランジ部140が連結用フランジ部周方向に並ぶ複数の連結ボルト142によって締め付け連結されることによって連結するように構成されている。
フィードケース16は、内部に潤滑油を貯留するようにオイルバス構造に構成され、フィードケース本体16Aの連結用フランジ部140と蓋ケース部16Bの連結用フランジ部141とに間に金属ガスケット143を介装するように構成されている。
図20,23,24は、フィードケース本体16Aを示す斜視図である。図15,20,23,24に示すように、フィードケース本体16Aは、入力軸92を支持すると共に横送り変速機構96を収容するフィードケース主部16Cと、フィードケース主部16Cから機体後方下方に向けて延出され、中継伝動ギヤ98及び出力ギヤ99を支持する植付出力ケース部16Dとを備えている。フィードケース主部16Cは、左の連結座部110、ローリング支軸18を支持する支軸装着部113、苗横送り軸61を支持するボス部61a、変速操作軸104を支持するボス部128、センサ取付座部130及び注油筒部115を備えている。
蓋ケース部16Bには、右の連結座部110、ガイド取付座部118、出力軸102を支持するボス部137を備えている。
フィードケース本体16Aの連結用フランジ部140及び蓋ケース部16Bの連結用フランジ部141について説明する。
図15,22,23,24に示すように、フィードケース本体16Aの開口は、フィードケース主部16Cと植付出力ケース部16Dとに亘って形成され、各連結用フランジ部140,141は、出力ギヤ99の周囲において、連結用フランジ部140,141の連結方向において円弧形となる円弧フランジ部分144を備えている。
各連結用フランジ部140,141において、円弧フランジ部分144には、連結用フランジ部140,141の全体において連結用フレンジ部周方向に並んで位置する複数のボルト孔145のうちの3つのボルト孔145aが設けられている。円弧フランジ部分144に設けられた3つのボルト孔145aの連結フランジ部周方向での配列ピッチは、図18に示される配列ピッチに設定されている。図18に示す孔146は、位置決めピンを装着するピン孔である。
すなわち、3つのボルト孔145aのうち隣り合う一対のボルト孔145aの中心を通る直線Bが当該一対のボルト孔145aの間において、円弧フランジ部分144のフィードケース内外方向での幅内に位置する配列ピッチに設定してある。
つまり、直線Bが一対のボルト孔145aの間において円弧フランジ部分144に対してフィードケース内側に外れて位置するのに比べ、円弧フランジ部分144におけるボルト孔145aの連結用フランジ部周方向での配列ピッチを小ピッチにできるように構成してある。
〔別実施例〕
(1)上記した実施例では、6つの苗植付機構11が備えられた例を示したが、5つ以下あるいは7つ以上の苗植付機構11を備えて実施してもよい。
(2)上記した実施例では、苗送り体62に空隙部62cを設けた例を示した、空隙部62cを設けずに実施してもよい。
(3)上記した実施例では、フィードケース16をオイルバス構造に構成すると共に金属ガスケット143を備えた例を示したが、オイルバス構造とせずに、グリスを潤滑油とし、金属ガスケット143に代えてシールゴムを採用して実施してもよい。
(4)上記した実施例では、円弧フランジ部分144に3つのボルト孔145aを設けた例を示したが、4つの以上のボルト孔を設けて実施してもよい。
本発明は、乗用型田植機に装備される苗植付装置の他、歩行型田植機に装備される苗植付装置に利用可能である。
11 苗植付機構
12 苗載台
15 メインフレーム
16 フィードケース
16A フィードケース本体
16B 蓋ケース部
18 ローリング支軸
22 支持部材
30 回転ロータ
30b ロータ回転軸芯
31 植付アーム
31c アーム回転軸芯
31f 壁部
31r 壁部
32 植付爪
34 苗押出しロッド
35 筒形ケース部
37 ボス部
41 押出しスプリング
42 揺動アーム
44 弾性体
46 支軸
47 連結杆
50 蓋部材
50a 円板部
50b スカート部
51 座金部材
51a 円板部
51b ゴム板部
53 空気抜き穴
53a ネジ部
54 空気抜きプラグ
54a 取付ネジ部
54b 操作部
60 苗載台横送り駆動機構
61 苗横送り軸
62 苗送り体
62a 内筒
62b 外筒部
62c 空洞部
63 支持部材
65 横送りカム機構
68 連結体
71 苗縦送り駆動機構
80 送り軸カバー
81 カバー止着部
83 連結座部
84 連結ボルト
90 伝動機構
92 入力軸
96 横送り変速機構
102 出力軸
104 変速操作軸
110 連結座部
112 入力ボス部
112a フィードケース内側部分(入力ボス部)
113 支軸装着部
113a フィードケース内側部分(支軸装着部)
114 補強リブ
115 注油筒部
115a 潤滑油供給路
117 補強リブ
118 ガイド取付座部
119 レバーガイド
121 ステー部
128 ボス部
129 補強リブ
130 センサ取付座部
131 傾斜センサ
132 補強リブ
137 ボス部
138 補強リブ
140 連結用フランジ部
141 連結用フランジ部
143 金属ガスケット
144 円弧フランジ部分
145a ボルト孔
B 直線
D 間隔
L1 間隔の長さ
L2 カバー止着部の長さ
L3 配置間隔
L4 配置間隔

Claims (2)

  1. フィードケースから回転駆動可能に延出され、延出端側が支持部材に相対回転可能に支持された苗横送り軸と、
    前記苗横送り軸に相対回転可能に支持され、かつ前記苗横送り軸にスライド可能に外嵌された苗送り体と、
    前記苗送り体と前記苗横送り軸とに亘って設けられ、前記苗送り体を前記苗横送り軸の回動力によって往復移送させる横送りカム機構と、
    前記苗送り体に設けられた連結座部に一端側が脱着可能に連結され、他端側が苗載台に連結され、前記苗送り体と前記苗載台とを連動連結する連結体とを備え、
    前記苗送り体の一端部に設けられたカバー止着部と前記フィードケースとに亘り、前記苗横送り軸を覆う送り軸カバーが取り付けられ、
    前記苗送り体の他端部に設けられたカバー止着部と前記支持部材とに亘り、前記苗横送り軸を覆う送り軸カバーが取り付けられ、
    前記一端部のカバー止着部と前記連結座部との間隔の苗送り体移動方向での長さ、及び、前記他端部のカバー止着部と前記連結座部との間隔の苗送り体移動方向での長さが、前記カバー止着部の苗送り体移動方向での長さよりも長く設定され、
    前記苗送り体の前記一端部及び前記他端部は、前記苗横送り軸に外嵌する内筒部、前記内筒部の外側に位置すると共に前記カバー止着部を有する外筒部、前記内筒部と前記外筒部との間の前記苗送り体の前記苗横送り軸周りの周方向での3箇所で、前記苗送り体の一端部側及び他端部側の前記送り軸カバーが位置する側に向かって開口するように形成された空隙部を備え、
    前記苗送り体の上部側に位置する前記連結座部では、前記苗送り体の前記苗横送り軸周りの外表面の一部から、前記苗横送り軸が設けられる前記内筒部の内部まで貫くグリス室が開口し、
    前記空隙部のうち、前記苗送り体の下部側に位置する前記空隙部は、前記グリス室と干渉しない位置に形成されて、前記苗横送り軸方向に沿った前記外筒部での全長に亘って延び、
    前記空隙部のうち、前記苗送り体の上部側に位置する前記空隙部は、前記苗横送り軸方向に沿った中間部分で行き止まりになることで、前記グリス室と連通しない状態になっている苗植付装置。
  2. 記連結体が前記連結座部に連結された状態で、前記連結体は前記苗送り体の外表面側から前記グリス室の開口を閉じるように構成されている請求項1に記載の苗植付装置。
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